JP2002314121A - 電磁波検出器 - Google Patents

電磁波検出器

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JP2002314121A JP2001329836A JP2001329836A JP2002314121A JP 2002314121 A JP2002314121 A JP 2002314121A JP 2001329836 A JP2001329836 A JP 2001329836A JP 2001329836 A JP2001329836 A JP 2001329836A JP 2002314121 A JP2002314121 A JP 2002314121A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体膜の剥がれを防止できるようにする。 【解決手段】 絶縁基板21と、この絶縁基板21の上
方に形成された電荷蓄積容量23と、電荷蓄積容量23
の上方に形成され、電荷蓄積容量23と接続されている
電荷収集電極24と、電荷収集電極24上に積層され、
電磁波導電性を有する半導体膜12とを備えている。電
荷収集電極24には、半導体膜の剥がれを防止するため
に、凹部と凸部との少なくとも一方からなり、半導体膜
12と電荷収集電極24との接続強度増強専用の凹凸部
41が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線等の放射線、
可視光あるいは赤外光等の電磁波を検出する電磁波検出
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、X線などの電磁波を感知して電荷
(電子−正孔のペア)を発生する半導体膜、即ち電磁波
導電性を有する半導体膜と画素電極(電荷収集電極)等
からなる半導体センサーとを二次元状に配置するととも
に、各画素電極にスイッチング素子を設けた二次元の電
磁波検出器が知られている。この電磁波検出器では、各
行毎にスイッチング素子を順次オンにして各列毎に上記
電荷を読み出すようになっている。
【0003】例えば、文献「D.L.Lee,et al., “A New
Digital Detector for ProjectionRadiografy”,SPIE,2
432,pp.237-249,1995」には、上記電磁波検出器に相当
する二次元画像検出器についての具体的な構造や原理が
記載されている。この二次元画像検出器の原理を図8を
参照して説明する。
【0004】電磁波導電性を示すSeから成る半導体膜
101の上層には、共通となる単一のバイアス電極10
2が形成され、下層には複数の電荷収集電極103が形
成されている。これら電荷収集電極103は、それぞれ
電荷蓄積容量(Cs)104およびTFT素子(アクテ
ィブ素子)105に接続されている。なお、半導体膜1
01とバイアス電極102との間、および半導体膜10
1と電荷収集電極103との間には、電荷阻止層として
それぞれ誘電層106、107が必要に応じて設けられ
る。また、108は絶縁基板であり、バイアス電極10
2には高圧電源109が接続される。
【0005】このような二次元画像検出器では、X線な
どの電磁波が入射すると、半導体膜101内で電荷(電
子−正孔のペア)が発生する。このとき、半導体膜10
1と電荷蓄積容量104とは、電気的に直列に接続され
た構造になっている。したがって、バイアス電極102
にバイアス電圧を印加しておくと、半導体膜101で発
生した電荷(電子−正孔のペア)はそれぞれ+電極側と
−電極側に移動し、その結果、電荷蓄積容量104に電
荷が蓄積される仕組みになっている。
【0006】電荷蓄積容量104に蓄積された電荷は、
TFT素子105をオンにすることで外部に取り出すこ
とができる。このように、二次元画像検出器では、電荷
収集電極103、電荷蓄積容量104およびTFT素子
105を二次元状に配置し、線順次に電荷を読み出して
いくことで検出対象である電磁波の二次元情報を得るこ
とが可能となる。
【0007】一般に、電磁波導電性を有する半導体膜1
01としては、Se、CdTe、CdZnTe、PbI
2 、HgI2 、SiGe、Si等が使用される。この中
で、Se膜(特に非晶質のa−Se膜)は、低い暗電流
(リーク電流)特性を有し、真空蒸着法により低温で大
面積成膜が可能なことから、アクティブマトリクス基板
110(図8参照)上に直接半導体膜101を形成する
構造の電磁波検出器(特にX線検出器)に広く使用され
ている。
【0008】図9には上記電磁波検出器の構成をさらに
詳細に示すものとして、電磁波検出器の1画素当たりの
縦断面を示す。同図において、アクティブマトリクス基
板110では、例えばガラス基板からなる絶縁基板10
8上に、ゲート電極111、電荷蓄積容量(Cs)電極
112、ゲート絶縁膜113、接続電極(ドレイン電
極)114、データ電極(ソース電極)115、絶縁保
護膜116、TFT素子105、層間絶縁膜117、お
よび電荷収集電極(画素電極)103などが形成されて
いる。上記層間絶縁膜117にはコンタクトホール11
8が形成され、このコンタクトホール118により電荷
収集電極103が接続電極114と接続されている。電
磁波検出器では、さらにこのようなアクティブマトリク
ス基板110上に、半導体膜101およびバイアス電極
102が形成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の電磁
波検出器に用いるアクティブマトリクス基板110は、
通常、ガラス基板を絶縁基板108とし、その上に金属
膜(AlあるいはTaなど)、半導体膜(a−Siある
いはp−Siなど)、絶縁膜(SiNxやSiOx)を
成膜して所定の形状にパターニングすることで、電気配
線やTFT素子105などの要素部材が構成されてい
る。
【0010】しかしながら、例えば、ガラス基板を絶縁
基板108としたアクティブマトリクス基板110上
に、半導体膜101としてa−Se膜が成膜された電磁
波検出器の場合、ガラス基板の熱膨張係数3〜8(×1
-6/℃)とSe膜の熱膨張係数30〜50(×10-6
/℃)とが約1桁の差を有するため、環境温度の変化に
伴いa−Se膜が剥離しやすくなる。この剥離(膜剥が
れ)現象は、電磁波検出器が大画面化した際には、a−
Se膜と絶縁基板108との間での熱膨張量の差が大き
くなることや、絶縁基板108の反りによって特に顕著
となる。
【0011】上記のようにしてa−Se膜が剥離した場
合には、例えばX線の照射によりa−Se膜で発生した
電荷が、TFT素子105の電荷収集電極103に到達
できず、X線の検出が不能となる。
【0012】したがって、本発明の電磁波検出器は、半
導体膜の剥がれを防止できるようにすることを目的とし
ている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の電磁波検出器は、絶縁基板と、この絶縁
基板の上方に形成された電荷蓄積容量と、前記電荷蓄積
容量の上方に形成され、前記電荷蓄積容量と接続されて
いる電荷収集電極と、前記電荷収集電極上に積層され、
電磁波導電性を有する半導体層とを備えている電磁波検
出器において、前記電荷収集電極には、凹部と凸部との
少なくとも一方からなり、前記半導体層と電荷収集電極
との接続強度増強専用の凹凸部が形成されていることを
特徴としている。
【0014】上記の構成によれば、電荷収集電極に形成
されている凹凸部は、半導体層と電荷収集電極との接続
強度増強専用のものであるので、形成領域、個数あるい
は形状等において制約を受け難く、半導体層と電荷収集
電極との接続強度増強のみを目的として最良の状態で形
成することができる。
【0015】そして、半導体層は、電荷収集電極の凹凸
部に対して嵌合した状態で接合されている。したがっ
て、半導体層は実質的に広い面積にて電荷収集電極と接
合し、かつその接合部にはアンカー効果が生じている。
この結果、半導体層と絶縁基板との間に熱膨張係数の大
幅な差がある場合であっても、半導体層の剥離を防止す
ることができる。
【0016】上記の電磁波検出器において、前記電荷収
集電極の下層には、前記凹凸部に対応する凹凸部を有す
る有機絶縁層が設けられている構成としてもよい。
【0017】上記の構成によれば、例えば0.1〜0.
2μmといった膜厚の薄い電荷収集電極を用いたとして
も、有機絶縁層に凹凸部を形成し、その上に電荷収集電
極を形成することにより、0.3〜10μm程度の高さ
あるいは深さを有する凹凸部を容易に形成することがで
きる。また、絶縁層として有機絶縁層を用いることで、
例えば簡単な熱処理により、有機絶縁層に滑らかな表面
形状を有する凹凸部を容易に形成できる。これにより、
その凹凸部上に形成される電荷収集電極に、断切れとい
った不良が発生する事態を容易に防ぐことができる。
【0018】本発明の電磁波検出器は、絶縁基板上に、
電荷蓄積容量、格子状に配列された複数の電極配線、こ
れら電極配線の各格子毎に配置されたアクティブ素子、
前記電極配線およびアクティブ素子の上層に設けられた
層間絶縁層、並びにこの層間絶縁層上に形成され、前記
電荷蓄積容量に接続された電荷収集電極を備えているア
クティブマトリクス基板と、前記アクティブマトリクス
基板上の前記電荷収集電極の上層に設けられ、電磁波導
電性を有する半導体層とを備えているアクティブマトリ
クス型の電磁波検出器において、前記電荷収集電極に
は、凹部と凸部との少なくとも一方からなり、前記半導
体層と電荷収集電極との接続強度増強専用の凹凸部が形
成されていることを特徴としている。
【0019】上記の構成によれば、電荷収集電極に形成
されている凹凸部は、半導体層と電荷収集電極との接続
強度増強専用のものであるので、形成領域、個数あるい
は形状等において制約を受け難く、半導体層と電荷収集
電極との接続強度増強のみを目的として最良の状態で形
成することができる。
【0020】そして、半導体層は、電荷収集電極の凹凸
部に対して嵌合した状態で接合されている。したがっ
て、半導体層は実質的に広い面積にて電荷収集電極と接
合し、かつその接合部にはアンカー効果が生じている。
この結果、半導体層と絶縁基板との間に熱膨張係数の大
幅な差がある場合であっても、半導体層の剥離を防止す
ることができる。
【0021】本発明の電磁波検出器は、絶縁基板上に、
電荷蓄積容量、格子状に配列された複数の電極配線、こ
れら電極配線の各格子毎に配置されたアクティブ素子、
前記電極配線およびアクティブ素子の上層に設けられた
層間絶縁層、並びにこの層間絶縁層上に形成され、前記
電荷蓄積容量に接続された電荷収集電極を備えているア
クティブマトリクス基板と、前記アクティブマトリクス
基板上の前記電荷収集電極の上層に設けられ、電磁波導
電性を有する半導体層とを備えているアクティブマトリ
クス型の電磁波検出器において、前記電荷収集電極は、
凹部と凸部との少なくとも一方からなり、前記アクティ
ブ素子および電荷蓄積容量と接続されない領域に形成さ
れた凹凸部を備えていることを特徴としている。
【0022】上記の構成によれば、半導体層は、電荷収
集電極の凹凸部に対して嵌合した状態で接合されてい
る。したがって、半導体層は実質的に広い面積にて電荷
収集電極と接合し、かつその接合部にはアンカー効果が
生じている。この結果、半導体層と絶縁基板との間に熱
膨張係数の大幅な差がある場合であっても、半導体層の
剥離を防止することができる。
【0023】上記の電磁波検出器において、前記電荷収
集電極には、電気的機能を有する凹部がさらに形成され
ている構成としてもよい。
【0024】上記の構成によれば、電荷収集電極には、
電気的機能を有する凹部、例えば電荷収集電極を電荷蓄
積容量に接続させるための凹部、あるいは電磁波検出器
がアクティブ素子を有する場合に、電荷収集電極をアク
ティブ素子に接続させるための凹部、あるいはこれらの
両者として機能する凹部が形成されている。したがっ
て、これとは別の前記凹凸部は、半導体層の接続強度増
強専用のものとして機能することができる。
【0025】上記の電磁波検出器において、前記電荷収
集電極には、前記アクティブ素子との接続部となってい
る接続用凹部がさらに形成されている構成としてもよ
い。
【0026】上記の構成によれば、電荷収集電極には、
アクティブ素子との接続部となっている接続用凹部がさ
らに形成されているので、これとは別の前記凹凸部は、
半導体層の接続強度増強専用のものとして機能すること
ができる。
【0027】上記の電磁波検出器において、前記層間絶
縁層は、前記凹凸部に対応する凹凸部を有している構成
としてもよい。
【0028】上記の構成によれば、例えば0.1〜0.
2μmといった膜厚の薄い電荷収集電極を用いたとして
も、層間絶縁層に凹凸部を形成し、その上に電荷収集電
極を形成することにより、0.3〜10μm程度の高さ
あるいは深さを有する凹凸部を容易に形成することがで
きる。
【0029】上記の電磁波検出器は、前記層間絶縁層が
有機材料からなる構成としてもよい。
【0030】上記の構成によれば、層間絶縁層として有
機材料を用いることで、例えば簡単な熱処理により、層
間絶縁層に滑らかな表面形状を有する凹凸部を容易に形
成できる。これにより、その凹凸部上に形成される電荷
収集電極に、断切れといった不良が発生する事態を容易
に防ぐことができる。
【0031】上記の電磁波検出器において、前記電荷収
集電極は前記アクティブ素子を覆うように前記層間絶縁
層上に配置され、かつ前記凹凸部は、前記アクティブ素
子に対する積層方向において前記アクティブ素子と重合
する領域には存在しない構成としてもよい。
【0032】上記の構成によれば、電荷収集電極の凹凸
部が例えば凹部からなる場合に、この凹部により電荷収
集電極とアクティブ素子との距離が短くなり、電荷収集
電極の電位がアクティブ素子の動作に悪影響を与えるよ
うな事態を回避することができる。
【0033】上記の電磁波検出器は、前記電荷収集電極
の表面からの前記凹凸部の高さまたは深さをdとしたと
きに、0.3μm≦d≦10μmを満たす構成としても
よい。
【0034】上記の構成によれば、電荷収集電極の表面
からの凹凸部の高さまたは深さdを、0.3μm≦dと
することにより、半導体層と電荷収集電極の凹凸部との
間において十分な接合強度を確実に得ることができる。
また、d≦10μmとすることにより、電荷収集電極を
形成した際のカバーレッジが悪化する事態を防止するこ
とができる。
【0035】上記の電磁波検出器において、前記凹凸部
は、前記電荷収集電極の10%以上の領域に存在する構
成としてもよい。
【0036】上記の構成によれば、凹凸部が電荷収集電
極の10%以上の領域に存在するので、凹凸部による半
導体層と電荷収集電極との接合強度を確実に高めること
ができる。
【0037】上記の電磁波検出器において、前記凹凸部
は複数個設けられ、それらが不規則に配置されている構
成としてもよい。
【0038】上記の構成によれば、凹凸部が複数個設け
られ、それらが不規則に配置されているので、凹凸部に
よる半導体と電荷収集電極との間の接合強度が、ある特
定の方向において弱くなるといった事態を防止すること
ができる。
【0039】上記の電磁波検出器において、前記半導体
層は、Seを主成分としている構成としてもよい。
【0040】上記の構成によれば、半導体層がSeを主
成分としているので、電荷収集電極上に半導体を形成す
る場合に、例えば真空蒸着法により電荷収集電極上に直
接、低温で大面積成膜が可能となる。この場合、Seは
一般に電荷収集電極に対して接合強度が低くなり易いも
のの、この接合強度については凹凸部により補われるの
で問題はない。
【0041】上記の電磁波検出器において、前記電荷収
集電極は、Alを主成分とする導電層である構成として
もよい。
【0042】上記の構成によれば、Alの熱膨張係数が
その上に形成される例えばSeからなる半導体層の熱膨
張係数に比較的近いので、熱膨張による半導体層の剥が
れをさらに確実に防止することができる。
【0043】上記の電磁波検出器は、前記電荷収集電極
と前記半導体層との間に電荷阻止層を備えている構成と
してもよい。
【0044】上記の構成によれば、電荷阻止層が半導体
層の暗電流を低減させることにより、電磁波検出器のS/
N比を改善させることができる。
【0045】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図6に基づいて以下に説明する。
【0046】本実施の形態における電磁波検出器は、図
1に示すように、主な構成要素として、アクティブマト
リクス基板11、半導体膜(半導体層)12およびバイ
アス電極(共通電極)13を備えている。なお、図1は
図2におけるA−A線矢視断面図である。アクティブマ
トリクス基板11にはアクティブマトリクスアレイが形
成されている。半導体膜12は検出対象の電磁波に感応
して電荷を生成する。バイアス電極13は半導体膜12
にバイアス電圧を印加するためのものである。
【0047】アクティブマトリクス基板11は、ガラス
あるいはセラミックス等からなる絶縁基板21を有し、
この絶縁基板21上に前記アクティブマトリクスアレイ
が形成されている。このアクティブマトリクスアレイで
は、例えばa−Siやp−Siを用いたTFT素子(ア
クティブ素子)22、電荷蓄積容量(Cs)23、電荷
収集電極(画素電極)24、並びにバスラインを形成す
るゲート電極25およびデータ(ソース電極)電極29
などがXYマトリクス状に配列され、画素配列領域が構
成されている。
【0048】上記絶縁基板21には、無アルカリの低熱
膨張ガラス基板を用いるのが一般的である。また、アク
ティブ素子としては、上記TFT素子22以外に、例え
ばMIM素子あるいはダイオード素子等であってもよ
い。
【0049】上記XYマトリクスは、単位格子に相当す
る1画素のサイズが、0.1×0.1mm2 〜0.3×
0.3mm2 程度であり、この1画素が500×500
〜3000×3000画素程度、マトリクス状に配列さ
れたものが一般的である。
【0050】電磁波導電性を有する半導体膜には、S
e、CdTe、CdZnTe、PbI 2 、HgI2 、S
iGe、あるいはSi等を使用することができる。ただ
し、アクティブマトリクスアレイが形成されたアクティ
ブマトリクス基板11上に直接半導体膜12が形成され
た構造の電磁波検出器とする場合には、真空蒸着法によ
り低温で大面積成膜が可能なアモルファスSe膜(a−
Se膜)が最適である。このSe膜からなる半導体膜1
2は、X線の吸収効率を考慮し、真空蒸着法により膜厚
が約0.5〜1.5mm、好ましくは1mmになるよう
に成膜する。
【0051】最上部のバイアス電極13には、Al、A
uなどからなる導電膜を使用することができる。このバ
イアス電極13には、外部高圧電源からバイアス電圧が
印加されるようになっている。
【0052】電荷収集電極24としては、具体的には、
例えば厚み0.1〜0.2μmのAl膜、またはAl合
金膜(例えばAl−Nd、Al−Zr合金など)、また
はAlと他の導電膜との積層膜(例えばAl/Mo、A
l/Tiなど)を用いることができる。なお、本実施の
形態では、上記のAl膜およびAl合金膜、およびAl
と他の導電膜との積層膜を併せて「Alを主成分とする
導電膜」と称する。
【0053】また、一般的には、電荷収集電極24の材
料として、他にITOなど各種導電膜を使用することが
可能である。しかしながら、半導体膜12としてa−S
e膜を用いる場合には、a−Se膜と熱膨張係数が近い
Al(熱膨張係数:約24(×10-6/℃))やAl合
金などのAlを主成分とする導電膜を用いることが望ま
しい。これにより、a−Se膜、即ち半導体膜12と電
荷収集電極24との接合強度が向上する。
【0054】上記の図1は1画素当たりの電磁波検出器
の構成を示す縦断面図であり、その構成はさらに詳細に
は次のようになっている。アクティブマトリクス基板1
1では、絶縁基板21上に、ゲート電極25、電荷蓄積
容量(Cs)電極26、電荷蓄積容量23、ゲート絶縁
膜27、接続電極(ドレイン電極)28、データ電極
(ソース電極)29、TFT素子22、絶縁保護膜3
0、層間絶縁膜(層間絶縁層)31、および電荷収集電
極(画素電極)24などが形成されている。なお、TF
T素子22はチャンネル層32およびコンタクト層33
を有している。また、層間絶縁膜31にはコンタクトホ
ール34が形成され、このコンタクトホール34により
電荷収集電極24が接続電極28と接続されている。そ
して、電磁波検出器では、このようなアクティブマトリ
クス基板11上に、半導体膜12およびバイアス電極1
3が形成されている。
【0055】本実施の形態の電磁波検出器において、上
記の電荷収集電極24には、凹部と凸部との少なくとも
一方からなる凹凸部41が形成されている。この凹凸部
41は、電荷収集電極24と半導体膜12との接合強度
を増強する接合増強部として機能する。なお、図1にお
いては、凹凸部41が凸部からなるものとしているがこ
れは凹部であってよく、さらには凹部および凸部からな
るものであってもよい。例えば、凹凸部41が凹部から
なる場合、その凹部は、図1において凹凸部41を構成
する凸部の高さ分dだけ電荷収集電極24の表面から凹
んだ形となる。また、凹凸部41の個数については特に
限定されず、電荷収集電極24に対する半導体膜12の
接合強度を高めることができる適当な個数であればよ
い。本実施の形態において、このような凹凸部41は、
予め層間絶縁膜31に凹凸部を形成しておき、この凹凸
部により層間絶縁膜31上に電荷収集電極24を形成し
たときに生じるようにしている。
【0056】図1に示すように、コンタクトホール34
は、層間絶縁膜31を貫通し、28の表面に達してい
る。したがって、コンタクトホール34の位置の電荷収
集電極24は、直接的に接続電極28と接続されてい
る。一方、本実施の形態において、凹凸部41は、TF
T素子22と導通する接続電極28と直接的に接続され
ていない。また、凹凸部41は、他の電極との間で、各
画素において所望の静電容量を得るための電極部分とも
なっていない。即ち、凹凸部41は、所望の静電容量を
得るための誘電層と直接的に接触していない。このよう
に凹凸部41は、TFT素子22および電荷蓄積容量2
3と接続されない領域に形成されている。
【0057】電荷収集電極24上における上記凹凸部4
1の配設状態は、図2に示すようになっている。なお、
同図は、アクティブマトリクス基板11における1画素
の構成を示す平面図である。
【0058】同図において、複数個の凹凸部41は、電
荷収集電極24上において、互いに適当な間隔をおいて
分散配置されている。ただし、TFT素子22上の位置
には配されていない。凹凸部41は、上面から見て円形
をなしているが、その他、楕円形、四角形、ストライプ
形状、格子形状、波線形状など各種のパターンに形成す
ることが可能である。例えば、規則的または不規則的に
凹と凸との少なくとも一方の複数のパターンが電荷収集
電極24上に配置されるように形成すればよい。
【0059】なお、凹凸部41を規則的に配置した場合
に、ある特定の方向に対する接合強度が弱くなるといっ
た問題が発生する場合には、例えば図3に示すように、
凹凸部41を電荷収集電極24において不規則(ランダ
ム)に配置すればよい。
【0060】上記の構成において、電磁波検出器では、
X線などの電磁波が入射すると、半導体膜12内で電荷
(電子−正孔のペア)が発生する。このとき、半導体膜
12と電荷蓄積容量23とは電気的に直列に接続された
構造になっている。したがって、バイアス電極13にバ
イアス電圧を印加しておくと、半導体膜12で発生した
電荷(電子−正孔のペア)はそれぞれ+電極側と−電極
側に移動する。この結果、電荷蓄積容量23に電荷が蓄
積される。
【0061】電荷蓄積容量23に蓄積された電荷は、T
FT素子22をオンにすることで、データ電極29を介
して、図示しない外部のアンプ回路に取り出すことがで
きる。このとき、電荷収集電極24、電荷蓄積容量23
およびTFT素子22は、上述のようにXYマトリクス
状に配置されているので、線順次にTFT素子22を駆
動して電荷を読み出していくことにより、検出対象であ
る電磁波の二次元情報を得ることが可能となる。
【0062】次に、本実施の形態の電磁波検出器の製造
方法について説明する。絶縁基板21としての例えばガ
ラス基板には、例えば無アルカリガラス基板(例えばコ
ーニング社製#1737等)を用いることができる。そ
して、このガラス基板1上にTaやAl等の金属膜から
なるゲート電極25および電荷蓄積容量電極26を形成
する。これらは、ガラス基板上に上記金属膜をスパッタ
蒸着により厚さ約3000Åに成膜した後、所望の形状
にパターニングすることにより形成する。
【0063】次に、ゲート電極25および電荷蓄積容量
電極26を覆うようにして、ガラス基板上面のほぼ全面
に、SiNxやSiOx等からなるゲート絶縁膜27を
CVD法により厚さ約3500Åに成膜する。このゲー
ト絶縁膜27は、電荷蓄積容量23における誘電体とし
ての機能も兼ねている。なお、ゲート絶縁膜27として
は、SiNxやSiOxに限らず、ゲート電極25およ
び電荷蓄積容量電極26を陽極酸化した陽極酸化膜を併
用することもできる。
【0064】次に、ゲート電極25の上方に、ゲート絶
縁膜27を介して、TFT素子(TFT)22のチャネ
ル部となるチャンネル層(i層)32、およびデータ電
極29と接続電極(ドレイン電極)28とのコンタクト
を図るためのコンタクト層(n+ 層)33を形成する。
これらはa−Siから成り、CVD法によりそれぞれ約
1000Å、約400Åの厚さになるように成膜し、そ
の後、所望の形状にパターニングすることにより形成す
ることができる。
【0065】次に、コンタクト層(n+ 層)33上に、
データ電極29と接続電極(ドレイン電極)28を形成
する。この接続電極28は、電荷蓄積容量23を構成す
る上層側の電極ともなっている。これらデータ電極29
および接続電極28は、上記ゲート絶縁膜27および電
荷蓄積容量電極26と同様に、TaやAl等の金属膜を
スパッタ蒸着により厚さ約3000Åに成膜した後、所
望の形状にパターニングすることにより形成する。
【0066】次に、TFT素子22や電荷蓄積容量23
等を形成した絶縁基板(ガラス基板)21のほぼ全面を
覆うようにして、絶縁保護膜30を形成する。この絶縁
保護膜30は、CVD法にてSiNxを厚さ約3000
Åに成膜することにより形成する。なお、コンタクトホ
ール34が形成される接続電極28上の部分において
は、SiNxを除去しておく。
【0067】次に、絶縁保護膜30上の略全面を覆うよ
うにして層間絶縁膜31を形成する。この層間絶縁膜3
1は、感光性を有するアクリル樹脂をスピナー等の塗布
装置を用いて厚さ約3μmに成膜することにより形成す
る。感光性を有する有機材料としては、他にもポリイミ
ド樹脂等が使用可能である。
【0068】その後、所定の遮光パターンを有するフォ
トマスクを用いて、層間絶縁膜31に露光・現像処理
(フォトリソグラフィ)を施し、コンタクトホール34
を形成するとともに、図4(a)に示すように、凹凸部
41を形成するための凹凸パターン42を形成する。な
お、同図においては、簡略化のために層間絶縁膜31と
絶縁基板21との間の各層を省略している。
【0069】コンタクトホール34では、層間絶縁膜3
1を縦方向に貫通する孔を形成し、下層の接続電極(ド
レイン電極)28を露出させる。一方、凹凸部41は、
その最も高い部分と最も低い部分との高低差(図1に示
したd)がここでは例えば約1μmとなるように形成す
る。
【0070】次に、層間絶縁膜31に対して必要に応じ
て加熱処理を施し、図4(b)に示すように、上記凹凸
パターン42の段部を熱だれ現象によって滑らかに整形
し、凹凸パターン43とする。凹凸パターン42におけ
るこのような段部の鈍化処理は、層間絶縁膜31として
有機材料を用いているので、熱処理により容易に行うこ
とができる。この場合には、例えば100℃のメルト焼
成(ホットプレートで250秒加熱)で凹凸パターン4
2の形状を整え、凹凸パターン43とした後、200℃
の本焼成(オーブンで1時間加熱)を行うとよい。
【0071】上記のように凹凸パターン42の段部の鈍
化処理を行うこと(凹凸パターン43とすること)によ
り、次段の電荷収集電極24の形成工程において、図5
(a)に示すような電荷収集電極24の段切れ不良の発
生を防止することができる。したがって、電荷収集電極
24は、図5(b)に示すように、段切れを生じること
がなく、つながった状態となる。
【0072】また、さらに後段の、電荷収集電極24上
に半導体膜12としての例えばa−Se膜を成膜する工
程において、電荷収集電極24の表面が上記処理によっ
て滑らかであると、a−Se膜の異常成長を回避するこ
とができる。仮に、鋭利な突起が電荷収集電極24の表
面に存在した場合、その突起部分が特異点となり、a−
Se成膜時にSe膜の異常成長が発生し、半導体特性の
均一性が悪くなることがある。
【0073】次に、上記複数の凹凸パターン43および
コンタクトホール34が形成された層間絶縁膜31上に
電荷収集電極(画素電極)24として、導電膜をパター
ン形成する。上記電荷収集電極24は、コンタクトホー
ル34を介して、TFT素子22の接続電極(ドレイン
電極)28と電気的に接続される。このとき、層間絶縁
膜31に設けられた凹凸パターン43およびコンタクト
ホール34形状を反映した電荷収集電極24を形成する
ことができる。なお、本実施の形態においては、層間絶
縁膜31に凹凸パターン43およびコンタクトホール3
4の貫通孔を形成した後、電荷収集電極24を形成して
いるので、0.1〜0.2μmといった膜厚の薄い電荷
収集電極24を用いたとしても、0.3μm以上の高さ
を有する凹凸部41を容易に形成することができる。
【0074】なお、凹凸部41を有する電荷収集電極
(画素電極)24の詳細や、凹凸部41の他の形成方法
については、液晶表示装置用に開発されている光散乱性
反射板(反射電極)の製造方法を適用することができ
る。例えば、特開2000−171793号、特開平6
−75238号あるいは特開平9−90426号などに
記載されている散乱性反射画素電極の製造方法を参考に
することができる。
【0075】次に、上記のようにして形成したアクティ
ブマトリクス基板11に対し、画素配列領域(アクティ
ブマトリクス領域)をすべて覆うように、例えばa−S
eからなる電磁波導電性の半導体膜12を形成する。こ
の半導体膜12は、真空蒸着法により、膜厚が約0.5
〜1.5mm、好ましくは1mmになるように成膜す
る。
【0076】そして、上記半導体膜12上のほぼ全面に
Au、Alなどからなるバイアス電極13を、真空蒸着
法により約2000Åの厚さで形成することにより、図
1に示した電磁波検出器を得る。
【0077】ここで、本実施の形態の電磁波検出器で
は、アクティブマトリクス基板11における電荷収集電
極(画素電極)24に、半導体膜12と電荷収集電極2
4との接合強度を増強する目的で専用の凹凸部41が意
図的に形成されている。即ち、凹凸部41においては、
半導体膜12と電荷収集電極24とが嵌合状態で接合さ
れている。したがって、本実施の形態の電磁波検出器で
は、電荷収集電極24の表面が平坦になっている従来構
造(図9)と比較して、上記凹凸部41により、半導体
膜12と電荷収集電極24との接合面積が増大し、かつ
アンカー効果が発生しており、上記両者間の接合強度が
高くなっている。
【0078】特に、半導体膜12としてa−Se膜を使
用し、アクティブマトリクス基板11の絶縁基板21と
してガラス基板を使用した場合には、a−Se膜の熱膨
張係数30〜50(×10-6/℃)がガラス基板の一般
的な熱膨張係数3〜5(×10-6/℃)に比べて約1桁
大きくなる。このため、従来構造(図9)の電磁波検出
器では半導体膜12が剥がれ易いといった問題が生じて
いたが、図1に示す本実施の形態の電磁波検出器では、
このような問題が生じない。また、電磁波検出器を曲げ
るような外力が加わった場合においても、凹凸部41の
存在により、電磁波検出器の曲げ変形による半導体膜1
2の剥がれを防止することができる。
【0079】なお、従来文献 "Thin Film Transistor a
rray technology for high performance direct conver
sion X-ray sensors," Proceeding of SPIE, Medical I
maging 1988, Vol.3336, pp.520-528 (1998)に見られる
ように、従来から、表面に凹部を有するアクティブマト
リクス基板、即ち電荷収集電極(画素電極)に凹部を有
するアクティブマトリクス基板を電磁波検出器に用いる
例が存在する。
【0080】しかしながら、上記従来文献に見られるア
クティブマトリクス基板の表面の凹部は、電荷収集電極
(画素電極)とアクティブ素子(TFT素子)との電気
的接続を得るために層間絶縁膜に設けられた孔や、電荷
収集電極(画素電極)を用いて電荷蓄積容量(Cst)を
形成するために層間絶縁膜に設けられた孔により生じた
ものである。即ち、上記の従来文献に記載の電荷収集電
極に形成されている凹部は、電気的接続や容量形成を目
的とした電気的機能を有するものである。したがって、
このような凹部は、その形成領域、個数あるいは形状等
において制約を受けやすく、例えば、アクティブマトリ
クス基板の絶縁基板とアクティブマトリクス基板上に形
成された半導体膜との熱膨張係数が大幅に異なる場合に
おいて、半導体膜の剥離に対して十分な防止機能を発揮
することができない。
【0081】これに対し、本実施の形態の電磁波検出器
は、上記の電気的機能を有する凹部としての少なくとも
上記電気的接続を得るための凹部(電荷収集電極24と
接続電極28とを接続させるためのコンタクトホール3
4)や、層間絶縁膜31の下層に存在する配線等の段差
によって必然的に電荷収集電極に生じる段差(凹凸部)
とは別に、半導体膜12とアクティブマトリクス基板1
1との接合強度を高めるための専用の凹凸部41を有し
ている。なお、上記電気的機能を有する凹部とは、電荷
収集電極24をTFT素子22に接続させるもの、電荷
収集電極24を電荷蓄積容量23に接続させるもの(あ
るいは電荷蓄積容量23の電極の一部を構成するも
の)、またはこれら両者の機能を有するもののいずれで
あってもよい。
【0082】即ち、本実施の形態の電磁波検出器は、電
気的機能を有する凹部(コンタクトホール34)、およ
び半導体膜12と電荷収集電極24との接続強度を増強
させる専用の凹凸部41を有する電荷収集電極24を備
えたアクティブマトリクス基板11を使用し、このアク
ティブマトリクス基板11の上に半導体膜12が形成さ
れたものとなっている。
【0083】上記の実施の形態においては、電荷収集電
極24に凸部からなる凹凸部41を有する電磁波検出器
について示したが、電磁波検出器は、図6に示すよう
に、電荷収集電極24に凹部からなる凹凸部51を有し
ていてもよい。この電磁波検出器では、層間絶縁膜31
を貫通する状態に凹部を形成し、その上に電荷収集電極
24を形成することにより、電荷収集電極24に凹部か
らなる凹凸部51を形成している。
【0084】この電磁波検出器の凹凸部51による半導
体膜12と電荷収集電極24との接続増強機能は前記凹
凸部41を有する場合と同様であるものの、凹凸部51
を形成する際に層間絶縁膜31に凹部を形成する処理を
層間絶縁膜31にコンタクトホール34を形成する工程
において行うことができる。したがって、電磁波検出器
の製造工程において、凹凸部51を形成することによる
工程数の増加を抑制可能である。
【0085】以上の実施の形態の電磁波検出器におい
て、凹凸部41、51により半導体膜12と電荷収集電
極24との十分な接合強度を確実に得るには、凹凸部4
1、51の高さまたは深さはを0.3μm以上に設定す
るのが好ましいことが実験により判明した。なお、さら
に好ましくは、0.5μm以上である。また、図6に示
したように、凹部からなる凹凸部51の場合、凹凸部5
1の深さの上限は、層間絶縁膜31の最大の厚みtと同
等であり、凹凸部51として層間絶縁膜31を貫通する
孔を形成した状態が最大となる。したがって、層間絶縁
膜31の厚みをtとした場合、凹凸部51の有効な範囲
は、0.3μm≦d≦tとなる。
【0086】なお、凹凸部41、51のサイズや電荷収
集電極24での存在密度が同じ場合、凹凸部41、51
による半導体膜12と電荷収集電極24との接触面積の
増大効果、およびアンカー効果は、凹凸部41、51の
高さまたは深さが大きいほど大きくなる。したがって、
半導体膜12の剥離防止の面からは、d=tの場合、即
ち図6に示す構成の場合が最も好ましいと言える。
【0087】一方で、層間絶縁膜31の厚みtが10μ
mより大きくなると、層間絶縁膜31上に形成する電荷
収集電極24のカバーレッジが悪くなる傾向が見られ
た。この点からのtの取り得る範囲は、t≦10μmと
なる。したがって、電磁波検出器でのdの好ましい範囲
は、0.3μm≦d≦10μmと定めることができる。
【0088】また、凸部からなる凹凸部41の場合、d
の上限側は、d≦5μmとしてもよい。なお、凹凸部4
1、51の側面の傾斜角は、電荷収集電極24の表面に
対して、20〜70°の範囲とするのが好ましい。
【0089】次に、電荷収集電極24における凹凸部4
1、51の存在密度と接合強度の向上効果との関係につ
いて評価した結果について説明する。例えば、凹凸部4
1として円型ドーム状の凸パターン(直径3μm、高さ
2μm)をランダムに配置する場合、電荷収集電極24
の10%以上の領域に凹凸部41を存在させることで、
前記接合強度の向上効果が現れることが判明した。
【0090】また、他の幾つかの試験条件の下で同様の
実験を行ったところ、接合強度の絶対値は異なるもの
の、接合強度の向上効果の点において略同様の結果が得
られた。これより、接合強度を向上させる上において、
凹凸部41、51は、電荷収集電極24に対して10%
以上の面積割合で存在させることが有効であることが判
明した。なお、さらに好ましくは、30%以上である。
【0091】また、凹凸部41、51の数を増やすこと
により、半導体膜12と電荷収集電極24との接合面積
を実質的に増大させることができ、両者の接合強度を効
率良く向上させることが可能である。具体的には、1画
素あたり5個以上の凹凸部41(凹凸部41または凹凸
部51)を設けることが望ましい。
【0092】また、電荷収集電極24におけるTFT素
子(アクティブ素子)22の真上の領域に凹部からなる
凹凸部51が形成された場合、電荷収集電極24とTF
T素子22との間隙が狭くなり、電荷収集電極24の電
位がTFT素子22の動作に悪影響を与える虞がある。
したがって、図2および図3に示したように、上記領域
には凹凸部41、51を形成しないようにするのが好ま
しい。
【0093】本実施の形態の電磁波検出器では、以上の
ように、従来の電磁波検出器に比べてアクティブマトリ
クス基板11上に形成された半導体膜12が剥がれ難く
なっている。したがって、信頼性が向上するとともに、
使用環境温度範囲を広げることが可能となる。
【0094】また、アクティブマトリクス基板11に半
導体膜12を形成する工程の後に、アクティブマトリク
ス基板11の周辺部に熱処理により駆動回路や読み出し
回路を実装する工程を行う場合であっても、上記熱処理
工程(例えばアクティブマトリクス基板11にFPCを
熱圧着する工程)において、半導体膜12と絶縁基板2
1との熱膨張係数の差により、半導体膜12が電荷収集
電極24、即ちアクティブマトリクス基板11から剥が
れる事態を防止することができる。
【0095】なお、以上の実施の形態においては、半導
体膜12としてa−Se膜を用いた電磁波検出器につい
て説明したが、電荷収集電極24に接合増強部としての
凹凸部41、51、即ち接合増強専用の凹凸部41、5
1が意図的に形成されている構成であれば、他の半導体
膜12を用いた場合であっても同様の接合強度向上機能
を得ることができる。また、本実施の形態で説明した電
荷収集電極24での凹凸部41、51の形成方法につい
ては、上述の方法に限定されるわけではなく、電荷収集
電極24に意図的に凹凸部41、51を形成することが
できるものであれば、同様に採用可能である。
【0096】また、本発明の実施の他の形態として、図
7に示すように、半導体膜12と電荷収集電極24との
間に、電荷阻止層61を挿入することもできる。電荷阻
止層61は、半導体膜12の暗電流を低減させて電磁波
検出器のS/N比を改善させる場合に使用するとよい。こ
のため、電荷阻止層61は、電荷収集電極24から半導
体膜12への電荷の注入を阻止するという機能を有す
る。具体的には、半導体膜12としてa−Se膜を用い
る場合には、電荷阻止層61としてSb2S3膜やAs2Se
3膜、あるいは非常に薄い厚み(<200Å)のAl203膜等
を使用することができる。なお、半導体膜12と電荷収
集電極24との間には、その他のバッファー層を挿入す
ることもできる。バッファー層は、半導体膜12と電荷
収集電極24の密着性を向上させる場合に使用するとよ
い。なお、電荷阻止層61は、電荷収集電極24におけ
る凹凸部41、51の形状を反映して、同様の凹凸部を
有している。
【0097】
【発明の効果】以上のように、本発明の電磁波検出器
は、絶縁基板と、この絶縁基板の上方に形成された電荷
蓄積容量と、前記電荷蓄積容量の上方に形成され、前記
電荷蓄積容量と接続されている電荷収集電極と、前記電
荷収集電極上に積層され、電磁波導電性を有する半導体
層とを備えている電磁波検出器において、前記電荷収集
電極には、凹部と凸部との少なくとも一方からなり、前
記半導体層と電荷収集電極との接続強度増強専用の凹凸
部が形成されている構成である。
【0098】上記の構成によれば、電荷収集電極に形成
されている凹凸部は、半導体層と電荷収集電極との接続
強度増強専用のものであるので、形成領域、個数あるい
は形状等において制約を受け難く、半導体層と電荷収集
電極との接続強度増強のみを目的として最良の状態で形
成することができる。
【0099】そして、半導体層は、電荷収集電極の凹凸
部に対して嵌合した状態で接合されている。したがっ
て、半導体層は実質的に広い面積にて電荷収集電極と接
合し、かつその接合部にはアンカー効果が生じている。
この結果、半導体層と絶縁基板との間に熱膨張係数の大
幅な差がある場合であっても、半導体層の剥離を防止す
ることができる。
【0100】上記の電磁波検出器において、前記電荷収
集電極の下層には、前記凹凸部に対応する凹凸部を有す
る有機絶縁層が設けられている構成としてもよい。
【0101】上記の構成によれば、例えば0.1〜0.
2μmといった膜厚の薄い電荷収集電極を用いたとして
も、有機絶縁層に凹凸部を形成し、その上に電荷収集電
極を形成することにより、0.3〜10μm程度の高さ
あるいは深さを有する凹凸部を容易に形成することがで
きる。また、絶縁層として有機絶縁層を用いることで、
例えば簡単な熱処理により、有機絶縁層に滑らかな表面
形状を有する凹凸部を容易に形成できる。これにより、
その凹凸部上に形成される電荷収集電極に、断切れとい
った不良が発生する事態を容易に防ぐことができる。
【0102】本発明の電磁波検出器は、絶縁基板上に、
電荷蓄積容量、格子状に配列された複数の電極配線、こ
れら電極配線の各格子毎に配置されたアクティブ素子、
前記電極配線およびアクティブ素子の上層に設けられた
層間絶縁層、並びにこの層間絶縁層上に形成され、前記
電荷蓄積容量に接続された電荷収集電極を備えているア
クティブマトリクス基板と、前記アクティブマトリクス
基板上の前記電荷収集電極の上層に設けられ、電磁波導
電性を有する半導体層とを備えているアクティブマトリ
クス型の電磁波検出器において、前記電荷収集電極に
は、凹部と凸部との少なくとも一方からなり、前記半導
体層と電荷収集電極との接続強度増強専用の凹凸部が形
成されている構成である。
【0103】上記の構成によれば、電荷収集電極に形成
されている凹凸部は、半導体層と電荷収集電極との接続
強度増強専用のものであるので、形成領域、個数あるい
は形状等において制約を受け難く、半導体層と電荷収集
電極との接続強度増強のみを目的として最良の状態で形
成することができる。
【0104】そして、半導体層は、電荷収集電極の凹凸
部に対して嵌合した状態で接合されている。したがっ
て、半導体層は実質的に広い面積にて電荷収集電極と接
合し、かつその接合部にはアンカー効果が生じている。
この結果、半導体層と絶縁基板との間に熱膨張係数の大
幅な差がある場合であっても、半導体層の剥離を防止す
ることができる。
【0105】本発明の電磁波検出器は、絶縁基板上に、
電荷蓄積容量、格子状に配列された複数の電極配線、こ
れら電極配線の各格子毎に配置されたアクティブ素子、
前記電極配線およびアクティブ素子の上層に設けられた
層間絶縁層、並びにこの層間絶縁層上に形成され、前記
電荷蓄積容量に接続された電荷収集電極を備えているア
クティブマトリクス基板と、前記アクティブマトリクス
基板上の前記電荷収集電極の上層に設けられ、電磁波導
電性を有する半導体層とを備えているアクティブマトリ
クス型の電磁波検出器において、前記電荷収集電極は、
凹部と凸部との少なくとも一方からなり、前記アクティ
ブ素子および電荷蓄積容量と接続されない領域に形成さ
れた凹凸部を備えている構成である。
【0106】上記の構成によれば、半導体層は、電荷収
集電極の凹凸部に対して嵌合した状態で接合されてい
る。したがって、半導体層は実質的に広い面積にて電荷
収集電極と接合し、かつその接合部にはアンカー効果が
生じている。この結果、半導体層と絶縁基板との間に熱
膨張係数の大幅な差がある場合であっても、半導体層の
剥離を防止することができる。
【0107】上記の電磁波検出器において、前記電荷収
集電極には、電気的機能を有する凹部がさらに形成され
ている構成としてもよい。
【0108】上記の構成によれば、電荷収集電極には、
電気的機能を有する凹部、例えば電荷収集電極を電荷蓄
積容量に接続させるための凹部、あるいは電磁波検出器
がアクティブ素子を有する場合に、電荷収集電極をアク
ティブ素子に接続させるための凹部、あるいはこれらの
両者として機能する凹部が形成されている。したがっ
て、これとは別の前記凹凸部は、半導体層の接続強度増
強専用のものとして機能することができる。
【0109】上記の電磁波検出器において、前記電荷収
集電極には、前記アクティブ素子との接続部となってい
る接続用凹部がさらに形成されている構成としてもよ
い。
【0110】上記の構成によれば、電荷収集電極には、
アクティブ素子との接続部となっている接続用凹部がさ
らに形成されているので、これとは別の前記凹凸部は、
半導体層の接続強度増強専用のものとして機能すること
ができる。
【0111】上記の電磁波検出器において、前記層間絶
縁層は、前記凹凸部に対応する凹凸部を有している構成
としてもよい。
【0112】上記の構成によれば、例えば0.1〜0.
2μmといった膜厚の薄い電荷収集電極を用いたとして
も、層間絶縁層に凹凸部を形成し、その上に電荷収集電
極を形成することにより、0.3〜10μm程度の高さ
あるいは深さを有する凹凸部を容易に形成することがで
きる。
【0113】上記の電磁波検出器は、前記層間絶縁層が
有機材料からなる構成としてもよい。
【0114】上記の構成によれば、層間絶縁層として有
機材料を用いることで、例えば簡単な熱処理により、層
間絶縁層に滑らかな表面形状を有する凹凸部を容易に形
成できる。これにより、その凹凸部上に形成される電荷
収集電極に、断切れといった不良が発生する事態を容易
に防ぐことができる。
【0115】上記の電磁波検出器において、前記電荷収
集電極は前記アクティブ素子を覆うように前記層間絶縁
層上に配置され、かつ前記凹凸部は、前記アクティブ素
子に対する積層方向において前記アクティブ素子と重合
する領域には存在しない構成としてもよい。
【0116】上記の構成によれば、電荷収集電極の凹凸
部が例えば凹部からなる場合に、この凹部により電荷収
集電極とアクティブ素子との距離が短くなり、電荷収集
電極の電位がアクティブ素子の動作に悪影響を与えるよ
うな事態を回避することができる。
【0117】上記の電磁波検出器は、前記電荷収集電極
の表面からの前記凹凸部の高さまたは深さをdとしたと
きに、0.3μm≦d≦10μmを満たす構成としても
よい。
【0118】上記の構成によれば、電荷収集電極の表面
からの凹凸部の高さまたは深さdを、0.3μm≦dと
することにより、半導体層と電荷収集電極の凹凸部との
間において十分な接合強度を確実に得ることができる。
また、d≦10μmとすることにより、電荷収集電極を
形成した際のカバーレッジが悪化する事態を防止するこ
とができる。
【0119】上記の電磁波検出器において、前記凹凸部
は、前記電荷収集電極の10%以上の領域に存在する構
成としてもよい。
【0120】上記の構成によれば、凹凸部が電荷収集電
極の10%以上の領域に存在するので、凹凸部による半
導体層と電荷収集電極との接合強度を確実に高めること
ができる。
【0121】上記の電磁波検出器において、前記凹凸部
は複数個設けられ、それらが不規則に配置されている構
成としてもよい。
【0122】上記の構成によれば、凹凸部が複数個設け
られ、それらが不規則に配置されているので、凹凸部に
よる半導体と電荷収集電極との間の接合強度が、ある特
定の方向において弱くなるといった事態を防止すること
ができる。
【0123】上記の電磁波検出器において、前記半導体
層は、Seを主成分としている構成としてもよい。
【0124】上記の構成によれば、半導体層がSeを主
成分としているので、電荷収集電極上に半導体を形成す
る場合に、例えば真空蒸着法により電荷収集電極上に直
接、低温で大面積成膜が可能となる。この場合、Seは
一般に電荷収集電極に対して接合強度が低くなり易いも
のの、この接合強度については凹凸部により補われるの
で問題はない。
【0125】上記の電磁波検出器において、前記電荷収
集電極は、Alを主成分とする導電層である構成として
もよい。
【0126】上記の構成によれば、Alの熱膨張係数が
その上に形成される例えばSeからなる半導体層の熱膨
張係数に比較的近いので、熱膨張による半導体層の剥が
れをさらに確実に防止することができる。
【0127】上記の電磁波検出器は、前記電荷収集電極
と前記半導体層との間に電荷阻止層を備えている構成と
してもよい。
【0128】上記の構成によれば、電荷阻止層が半導体
層の暗電流を低減させることにより、電磁波検出器のS/
N比を改善させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における電磁波検出器の
略1画素領域の構成を示すものであって、図2における
A−A線矢視断面図である。
【図2】図1に示した電磁波検出器が備えるアクティブ
マトリクス基板における凹凸部の配設状態を示す平面図
である。
【図3】図2に示したアクティブマトリクス基板におけ
る凹凸部の他の配設状態を示す平面図である。
【図4】図4(a)は、図1に示した電磁波検出器にお
ける凹凸部の形成のための、層間絶縁膜での凹凸パター
ンの形成工程を示す説明図、図4(b)は、図4(a)
に示した凹凸パターンにおける段部の鈍化処理後の状態
を示す説明図である。
【図5】図5(a)は、図1に示した電荷収集電極に段
切れが生じた状態を示す説明図、図5(b)は、図4
(b)に示した段部の鈍化処理により、電荷収集電極に
段切れが生じていない状態を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の他の形態における電磁波検出器
の略1画素領域の構成を示す縦断面図である。
【図7】本発明の実施の他の形態における電磁波検出器
の略1画素領域の構成を示す縦断面図である。
【図8】従来の電磁波検出器の動作原理を説明する縦断
面図である。
【図9】図8に示した電磁波検出器の略1画素領域の構
成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
11 アクティブマトリクス基板 12 半導体膜(半導体層) 13 バイアス電極 21 絶縁基板 22 TFT素子(アクティブ素子) 23 電荷蓄積容量 24 電荷収集電極 28 接続電極 31 層間絶縁膜(層間絶縁層) 34 コンタクトホール 41 凹凸部 51 凹凸部 61 電荷阻止層
フロントページの続き Fターム(参考) 2G088 FF02 GG21 JJ05 JJ09 4M118 AA10 AB01 BA05 CA14 CA19 CB05 CB06 FB03 FB09 FB13 FB23 FB25 GA10 5F049 MA20 MB05 NB05 PA06 RA08 SE09 5F088 AA11 AB01 BA03 CA05 EA08 FA04 GA02 LA08

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板と、 この絶縁基板の上方に形成された電荷蓄積容量と、 前記電荷蓄積容量の上方に形成され、前記電荷蓄積容量
    と接続されている電荷収集電極と、 前記電荷収集電極上に積層され、電磁波導電性を有する
    半導体層とを備えている電磁波検出器において、 前記電荷収集電極には、凹部と凸部との少なくとも一方
    からなり、前記半導体層と電荷収集電極との接続強度増
    強専用の凹凸部が形成されていることを特徴とする電磁
    波検出器。
  2. 【請求項2】前記電荷収集電極の下層には、前記凹凸部
    に対応する凹凸部を有する有機絶縁層が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電磁波検出器。
  3. 【請求項3】絶縁基板上に、電荷蓄積容量、格子状に配
    列された複数の電極配線、これら電嵌極配線の各格子毎
    に配置されたアクティブ素子、前記電極配線およびアク
    ティブ素子の上層に設けられた層間絶縁層、並びにこの
    層間絶縁層上に形成され、前記電荷蓄積容量に接続され
    た電荷収集電極を備えているアクティブマトリクス基板
    と、 前記アクティブマトリクス基板上の前記電荷収集電極の
    上層に設けられ、電磁波導電性を有する半導体層とを備
    えているアクティブマトリクス型の電磁波検出器におい
    て、 前記電荷収集電極には、凹部と凸部との少なくとも一方
    からなり、前記半導体層と電荷収集電極との接続強度増
    強専用の凹凸部が形成されていることを特徴とする電磁
    波検出器。
  4. 【請求項4】絶縁基板上に、電荷蓄積容量、格子状に配
    列された複数の電極配線、これら電極配線の各格子毎に
    配置されたアクティブ素子、前記電極配線およびアクテ
    ィブ素子の上層に設けられた層間絶縁層、並びにこの層
    間絶縁層上に形成され、前記電荷蓄積容量に接続された
    電荷収集電極を備えているアクティブマトリクス基板
    と、 前記アクティブマトリクス基板上の前記電荷収集電極の
    上層に設けられ、電磁波導電性を有する半導体層とを備
    えているアクティブマトリクス型の電磁波検出器におい
    て、 前記電荷収集電極は、凹部と凸部との少なくとも一方か
    らなり、前記アクティブ素子および電荷蓄積容量と接続
    されない領域に形成された凹凸部を備えていることを特
    徴とする電磁波検出器。
  5. 【請求項5】前記電荷収集電極には、電気的機能を有す
    る凹部がさらに形成されていることを特徴とする請求項
    1から4の何れか1項に記載の電磁波検出器。
  6. 【請求項6】前記電荷収集電極には、前記アクティブ素
    子との接続部となっている接続用凹部がさらに形成され
    ていることを特徴とする請求項3または4に記載の電磁
    波検出器。
  7. 【請求項7】前記層間絶縁層は、前記凹凸部に対応する
    凹凸部を有していることを特徴とする請求項3または4
    に記載の電磁波検出器。
  8. 【請求項8】前記層間絶縁層が有機材料からなることを
    特徴とする請求項3から7の何れか1項に記載の電磁波
    検出器。
  9. 【請求項9】前記電荷収集電極は前記アクティブ素子を
    覆うように前記層間絶縁層上に配置され、かつ前記凹凸
    部は、前記アクティブ素子に対する積層方向において前
    記アクティブ素子と重合する領域には存在しないことを
    特徴とする請求項3から8の何れか1項に記載の電磁波
    検出器。
  10. 【請求項10】前記電荷収集電極の表面からの前記凹凸
    部の高さまたは深さをdとしたときに、 0.3μm≦d≦10μm を満たすことを特徴とする請求項1から9の何れか1項
    に記載の電磁波検出器。
  11. 【請求項11】前記凹凸部は、前記電荷収集電極の10
    %以上の領域に存在することを特徴とする請求項1から
    10の何れか1項に記載の電磁波検出器。
  12. 【請求項12】前記凹凸部は複数個設けられ、それらが
    不規則に配置されていることを特徴とする請求項1から
    11の何れか1項に記載の電磁波検出器。
  13. 【請求項13】前記半導体層は、Seを主成分としてい
    ることを特徴とする請求項1から12の何れか1項に記
    載の電磁波検出器。
  14. 【請求項14】前記電荷収集電極は、Alを主成分とす
    る導電層であることを特徴とする請求項1から13の何
    れか1項に記載の電磁波検出器。
  15. 【請求項15】前記電荷収集電極と前記半導体層との間
    に電荷阻止層を備えていることを特徴とする請求項1か
    ら14の何れか1項に記載の電磁波検出器。
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JP2006195075A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Hitachi Displays Ltd 表示装置
JP2007093545A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Toshiba Corp 放射線検出器
JP2007324468A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Fujifilm Corp 放射線画像検出器
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