JP2002313223A - インクジェット装置並びにそれを用いた電子放出素子、電子源及び画像形成装置の製造方法 - Google Patents

インクジェット装置並びにそれを用いた電子放出素子、電子源及び画像形成装置の製造方法

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JP2002313223A
JP2002313223A JP2001112523A JP2001112523A JP2002313223A JP 2002313223 A JP2002313223 A JP 2002313223A JP 2001112523 A JP2001112523 A JP 2001112523A JP 2001112523 A JP2001112523 A JP 2001112523A JP 2002313223 A JP2002313223 A JP 2002313223A
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conductive thin
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Tsuneki Nukanobu
恒樹 糠信
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子放出特性の優れた電子放出素子、電子源
及びそれを用いた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 板状の基体1上に形成された一対の素子
電極2,3間を連絡する導電性薄膜4を形成し、その導
電性薄膜4の一部に電子放出部5を形成して表面伝導型
電子放出素子を製造する方法であって、一対の素子電極
2,3間に導電性膜形成材料を含む溶液の液滴12を付
与して該導電性薄膜を形成する工程において、被処理部
材表面の所定個所に溶液の液滴12を付与する前に、イ
ンクジェット装置のヘッド20の近傍に設けた紫外光線
照射機構の紫外光源22により、ガラスファイバ23を
介して被付与部に紫外光線19を照射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子放出素子、該
電子放出素子を備えた電子源、該電子源を用いた画像形
成装置の製造方法及びそれらの製造のためのインクジェ
ット装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子放出素子としては大別し
て熱電子放出素子と冷陰極電子放出素子を用いた2種類
のものが知られている。冷陰極電子放出素子には電界放
出型(以下「FE型」という)、金属/絶縁層/金属型
(以下「MIM型」という)や表面伝導型電子放出素子
等がある。FE型の例としては、W.P.Dyke &
W.W.Dolan,“Field emissio
n”,Advancein Electron Phy
sics,8,89(1956)あるいはC.A.Sp
indt,“Physical properties
of thin−film field emiss
ion cathodes withmolybden
ium cones”J.Appl.Phys.,4
7,5248(1976)等に開示されたものが知られ
ている。MIM型の例としては、C.A.Mead.
“Operation of Tunnel−Emis
sion Devices”,J.Apply.Phy
s.,32,646(1961)等に開示されたものが
知られている。表面伝導型電子放出素子型の例として
は、M.I.Elinson,Radio Eng.E
lectron Pys.,10,1290(196
5)等に開示されたものがある。
【0003】表面伝導型電子放出素子は、基板上に形成
された小面積の薄膜に、膜面に平行に電流を流すことに
より、電子放出が生ずる現象を利用するものである。こ
の表面伝導型電子放出素子としては、前記Elinso
n等によるSnO2 薄膜を用いたもの、Au薄膜による
もの[G.Dittmer,“Thin SolidF
ilms”,9,317(1972)].In23
SnO2 薄膜によるもの[M.Hartwell an
d C.G.Fonstad,“IEEETrans.
ED Conf.”,519(1975)]、カーボン
薄膜によるもの[荒木久他,真空,第26巻,第1号,
22頁(1983)]等が報告されている。
【0004】上述の表面伝導型放出素子は、構造が単純
で製造も容易であることから、大面積にわたり多数の素
子を配列形成できる利点がある。そこで、この特徴を生
かせるようないろいろな応用が研究されている。例え
ば、荷電ビーム源、表示装置等が挙げられる。多数の表
面伝導型電子放出素子を配列形成した例としては、後述
する様に、並列に表面伝導型電子放出素子を配列し、個
々の素子の両端を配線(共通配線とも呼ぶ)で、それぞ
れ結線した行を多数行配列した電子源が挙げられる(例
えば、特開昭64−031332号、特開平1−283
749号、特開平2−257552号等)。また、特に
表示装置等の画像形成装置においては、近年、液晶を用
いた平板型表示装置が、CRTに替わって、普及してき
たが、自発光型でないため、バックライトを持たなけれ
ばならない等の問題点があり、自発光型の表示装置の開
発が、望まれてきた。自発光型表示装置としては、表面
伝導型放出素子を多数配置した電子源と、電子源より放
出された電子によって可視光を発光せしめる蛍光体とを
組み合わせた表示装置である画像形成装置が挙げられる
(例えば、米国特許第5066883号)。
【0005】上記の表面伝導型電子放出素子は、図9に
模式的に示すように、基体1上に対向する一対の素子電
極2,3と、該素子電極2,3に接続されその一部に電
子放出部5を有する導電性薄膜4とを有してなる。
【0006】電子放出部5は、導電性薄膜4に、予めフ
ォーミングと称される通電処理により形成する。フォー
ミングは、導電性薄膜4の両端に、電圧を印加通電する
ことで通常行われ、電子放出部5は、導電性薄膜4の一
部が、破壊・変形ないし変質され、間隙が形成された部
分であり、間隙内部及びその近傍の導電性薄膜4上に
は、活性化と呼ばれる工程により、炭素及び/または炭
素化合物を主成分とする堆積物が形成されている。これ
により放出される電子の量が大幅に増大する。
【0007】導電性薄膜4は、通電による処理(フォー
ミング工程)で間隙部を好ましい状態に形成するため
に、金属酸化物等の微粒子により構成される。
【0008】従来は、導電性薄膜4を真空蒸着法、スパ
ッタリング法、化学的気相堆積法等により成膜する方
法、または、有機金属化合物をスピンコート等により塗
布して成膜する方法などによって形成する工程、フォト
リソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて所定の形
状にパターニングする工程等、によって製造されてい
た。そのため、大面積にわたって多数の電子放出素子を
形成する場合においては、大型露光装置を始め大型製造
装置が必要となり、莫大な製造コストがかかるという問
題があった。
【0009】これらの問題を解決すべく、特開平8−1
71850号公報や、特開2000−113808号公
報等においては、前記導電性薄膜の所望の形状にパター
ニングする工程において、リソグラフィ法等を用いず、
バブルジェット法やピエゾジェット法等のインクジェッ
ト法によって、基体上に、有機金属含有溶液の液滴を付
与し、所望の形状の導電性薄膜を形成する製造方法を提
案している。更に、これらの公報においては、有機金属
含有溶液の基体への付与の工程に先立ち、基体の表面エ
ネルギを調整するために、発水材の液体を基体に塗布す
ることや、有機ガスを基体に付着させることが、提案さ
れている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記電子放出素子の導
電性薄膜に電子放出部を形成するフォーミング工程にお
いては、導電性薄膜に印加する電圧をできるだけ低くす
る方が、特性の良い電子放出素子を得やすい。フォーミ
ング工程の印加電圧を小さくする方法としては、導電性
薄膜を金属酸化物、好ましくはその微粒子により形成
し、該金属酸化物の還元を促進する雰囲気下で電圧を印
加すると、還元に伴って導電性薄膜の一部に凝集が起こ
ることにより、低い印加電圧でも電子放出部の形成が行
われることが見出された。この方法においても、やはり
印加する電圧はフォーミング処理が行ない得る範囲でで
きるだけ低くすることが望ましいが、該導電性薄膜の膜
厚に分布が存在すると、薄い部分は抵抗が高いので電圧
降下により、その部分だけ所定の電圧がかからず、フォ
ーミングされない場合がある。また、薄い部分をフォー
ミング可能にするために、印加電圧を高くすると、厚い
部分に電流が多量に流れ形成された間隙が異常に広くな
り、前記活性化が行えないという問題も生じ、十分高品
位な画像を得ることが困難となる場合があった。
【0011】特開平9−245625号公報で提案され
ているように、基体表面を疎水化処理し、インクジェッ
ト法で導電性膜形成材料を含む溶液を付与する前に、被
付与部にマスクを用いて紫外線照射する方法を用いるこ
とで、導電性薄膜の形状、膜厚分布は均一になり、上記
課題は改善される。しかしながら、この方法は、マスク
のアライメント精度の問題で、大判化が困難といった課
題が生じた。
【0012】本発明の目的は、上記問題を解決し、低電
圧印加のフォーミング工程によって、電子放出特性に優
れた電子放出素子及び該電子放出素子を複数用いてなる
電子源を、歩留良く形成する方法を提供し、表示特性の
良い画像形成装置を製造する方法を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために鋭意検討を行って成されたものであ
り、次のような構成のものである。
【0014】すなわち本発明は、第1に、被処理部材表
面の所定個所に溶液を液滴状に付与するインクジェット
装置において、その液滴を付与する前に被付与部に紫外
光線を照射する機構を設けたことを特徴とするインクジ
ェット装置である。
【0015】本発明は第2に、基板上に形成された一対
の素子電極間を連絡する導電性薄膜を形成し、その導電
性薄膜の一部に電子放出部を形成して電子放出素子を製
造する方法であって、前記一対の素子電極間に導電性膜
形成材料を含む溶液を液滴状に付与し該導電性薄膜を形
成する工程において、上記第1の発明のインクジェット
装置により、その液滴を付与する前に被付与部に紫外光
線を照射することを特徴とする電子放出素子の製造方法
であってもよい。この場合、炭素化合物のガスを含有す
る雰囲気中で前記電子放出素子に活性化処理を施す工程
と、該活性化処理時に導入した炭素化合物の残留物を排
出する工程とを含むことが望ましい。
【0016】本発明は第3に、基板上の一対の素子電極
に各々配線を接続した電子放出素子を複数個有する電子
源の製造方法において、前記電子放出素子を上記第2の
発明に係る製造方法で製造することを特徴としてもよ
い。
【0017】本発明は第4に、基板上の一対の素子電極
に各々配線を接続した電子放出素子を複数個有する電子
源と、該電子源に対向して配置され少なくとも蛍光体を
有するフェースプレートとを具備する画像形成装置の製
造方法において、前記電子放出素子を上記第2の発明に
係る製造方法で製造することを特徴としてもよい。
【0018】
【作用】本発明の電子放出素子を製造する際は、導電性
膜形成材料の溶液を基体上に設けられた一対の素子電極
間に、液滴状に付与するインクジェット装置において、
付与前に被付与部に紫外光線を局所的に照射させる機構
を設けることで、所定の位置に精度良く導電性薄膜を形
成することができる。
【0019】素子電極間に導電性薄膜を形成する材料を
含む溶液を付与することによって導電性薄膜を形成する
際に、電極を含む基体表面を疎水化処理し、導電性膜形
成材料を付与する領域のみ親水化処理を施す工程を行う
ことにより、以下の作用を有する。
【0020】すなわち、付与された溶液は、基板の親水
性表面上では拡がり、疎水性表面上でははじかれるため
に、不要な位置に溶液が拡がったり、付着したりするこ
とがなく、所定の位置に精度良く導電性薄膜を形成する
ことができる。また、基板の表面処理面の面積と、付与
する溶液の量によって導電性薄膜の形状及び厚みを容易
に制御することが可能であり、導電性薄膜の形状、厚み
の再現性や均一性が向上する。その結果、前記フォーミ
ング処理の課題が改善され、大面積にわたって多数の電
子放出素子を形成する場合でも、均一な電子放出特性が
得られる。
【0021】また、本発明に係る製造方法によれば、大
規模な成膜装置や、フォトリソグラフィ技術を用いた導
電性薄膜のパターニング工程が不要であるため、低コス
トでかつ容易に電子放出素子を製造することができる。
【0022】また、本発明に係る方法によって製造され
た電子放出素子を応用することにより、均一性及び生産
性に優れた電子源、及び画像形成装置を提供することが
できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を詳細に説明する。図4は、本発明に係る表
面伝導型電子放出素子の一例を示す模式図であり、図4
(a)は平面図、図4(b)は図4(a)におけるA−
A断面図である。図4において1は板状の基体、2と3
は素子電極、4は導電性薄膜、5は電子放出部である。
【0024】基体1としては、石英ガラス、Na等の不
純物含有量を減少したガラス、青板ガラス、青板ガラス
にスパッタリング法等により形成したSiO2 を積層し
たガラス基板及びアルミナ等のセラミックス及びSi基
板等のいずれかを用いることができる。対向する素子電
極2,3の材料としては、一般的な導体材料を用いるこ
とができる。これは例えばNi、Cr、Au、Mo、
W、Pt、Ti、Al、Cu、Pd等の金属或は合金及
びPd、Ag、Au、RuO2 、Pd−Ag等の金属或
は金属酸化物とガラス等から構成される印刷導体、In
23 −SnO2等の透明導電体及びポリシリコン等の
半導体導体材料等から適宜選択することができる。
【0025】素子電極2,3の間隔L、素子電極長さ
W、導電性薄膜4の形状等は、応用される形態等を考慮
して、設定される。素子電極2,3の間隔Lは、好まし
くは、数千オングストローム(Å)から数百マイクロメ
ートル(μm)の範囲とすることができ、より好ましく
は、素子電極間に印加する電圧等を考慮して数μmから
数十μmの範囲とすることができる。
【0026】素子電極長さWは、電極の抵抗値、電子放
出特性を考慮して、数μmから数百μmの範囲とするこ
とができる。素子電極2,3の膜厚dは、数百Åから数
μmの範囲とすることができる。なお、図4に示した構
成だけでなく、基体1上に、導電性薄膜4、対向する素
子電極2,3の順に積層した構成とすることもできる。
【0027】導電性薄膜4には、良好な電子放出特性を
得るために、微粒子で構成された微粒子膜を用いるのが
好ましい。その膜厚は、素子電極2,3へのステップカ
バレージ、素子電極2,3間の抵抗値及び後述するフォ
ーミング条件等を考慮して適宜設定されるが、通常は、
数Åから数千Åの範囲とするのが好ましく、より好まし
くは10Åより500Åまでの範囲とするのが良い。そ
の抵抗値は、Rsが102から107Ω/□の値である。
なおRsは、厚さがt、幅がwで長さが1の薄膜の抵抗
Rを、R=Rs(1/w)とおいたときに現れる。本明
細書において、フォーミング処理については、通電処理
を例に挙げて説明するが、フォーミング処理はこれに限
られるものではなく、膜に亀裂を生じさせて高抵抗状態
を形成する処理を包含するものである。
【0028】導電性薄膜4を構成する材料は、Pd、P
t、Ru、Ag、Au、Ti、In、Cu、Cr、F
e、Zn、Sn、Ta、W、Pb等の金属、PdO、S
nO2、In23 、PbO、及びSb23 等の酸化
物の中から適宜選択される。ここで述べる微粒子膜と
は、複数の微粒子が集合した膜であり、その微細構造
は、微粒子が個々に分散配置された状態あるいは微粒子
が互いに隣接、あるいは重なり合った状態(いくつかの
微粒子が集合し、全体として島状構造を形成している場
合も含む)をとっている。微粒子の粒径は、数Åから数
千Åの範囲、好ましくは、10Åから200Åまでの範
囲である。
【0029】電子放出部5は、導電性薄膜4の一部に形
成された高抵抗の亀裂により構成され、導電性薄膜4の
膜厚、膜質、材料及び後述する通電フォーミング等の手
法等に依存したものとなる。電子放出部5の内部には、
数Åから数百Åの範囲の粒径の導電性微粒子が存在する
場合もある。この導電性微粒子は、導電性薄膜4を構成
する材料の元素の一部、あるいは全ての元素を含有する
ものとなる。電子放出部5及びその近傍の導電性薄膜4
には、炭素及び炭素化合物を有することもできる。
【0030】次に図2を用いて電子放出素子の製造方法
を説明する。まず、図2(a)に示すように、基体1上
に素子電極2,3を対向して形成する。素子電極2,3
の形成は、素子電極材料を真空蒸着法、スパッタリング
法等により成膜し、リフトオフ、エッチング等によりパ
ターニングする方法、または、素子電極材料を含むペー
ストを印刷し焼成する方法等により形成される。
【0031】次に、図2(b)に示すように、素子電極
を形成した電極基体1の表面を、疎水性表面6になるよ
うに表面処理を行う。以下、電極基体1の表面処理方法
の一例を示す。素子電極2,3の形成された電極基体1
の表面を洗浄した後、基体全面に疎水化処理を行う。
【0032】一般に、清浄なガラス、金属、または金属
酸化物の表面は水などの溶液にぬれやすく、プラスチッ
クス等の有機物表面はぬれにくい。基体表面のぬれやす
さは表面構造に由来するため、基体表面に疎水性の高い
ハイドロカーボン基、フルオロカーボン基などを導入し
て基体表面を疎水化処理することにより、これらの溶液
に対してぬれにくくすることができる。本実施形態にお
いて、疎水化処理にはハイドロカーボン、フルオロカー
ボン等の疎水基を有する有機ケイ素化合物が好適に用い
られ、スピンコートスプレーコート等の塗布法や気相堆
積法によって処理を行うことができる。
【0033】有機ケイ素化合物としては、例えば、トリ
メチルメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、メ
チルトリメトキシシラン、メチルジメトキシシラン、ト
リメチルエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、
メチルジエトキシシラン、トリフェニルメトキシシラ
ン、ジフェニルシメトキシシラン、フェニルトリメトキ
シシラン、トリフェニルエトキシシラン、ジフェニルジ
エトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン等のアル
コキシシラン類、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリ
メトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルト
リス(β−メトキシシラン)シラン等のビニルシラン
類、γ−クロロプロピルトリクロロシラン、γ−クロロ
プロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリ
エトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミ
ノプロピルメチルジエトキシシラン、N−β(アミノエ
チル)−γアミノプロピルトリメトキシシラン、N−β
(アミノエチル)−γアミノプロピルメチルジメトキシ
シラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等の有機官
能性シラン類、フルオロエチルトリメトキシシラン、γ
−フルオロプロピルトリメトキシシラン、フルオロエチ
ルジメトキシエトキシシラン、フルオロエチルメチルジ
エトキシシラン、パーフルオロエチルトリメトキシシラ
ン、パーフルオロエチルトリエトキシシラン、パーフル
オロプロピルトリメトキシシラン、パーフルオロプロピ
ルトリキシシラン等のフルオロアルキルシラン類(C4
以上のものも含む)、ヘキサメチルジシラン等のジシラ
ン類、ヘキサメチルジシラザン、ヘキサメチルシクロト
リシラザン等のシラザン類、ジフェニルシランジオール
等のシラノール類、N−トリメチルシリルアセトアミ
ド、ビス(トリメチルシリル)アセトアミド、N、N’
−ビス(トリメチルシリル)尿素等のシリルアミド類等
が挙げられる。また、その他、一般に溌水材として使用
されているシリコーン樹脂や、フッ素樹脂を用いても良
い。
【0034】次に、導電性薄膜4を形成する部分を親水
化処理する。親水性表面7は例えば図2(c)に示すよ
うに、前記疎水処理された電極基体1の表面の導電性膜
形成材料を付与する領域のみ紫外光線19を照射するこ
とにより成される。なお、紫外光オゾンアッシングは、
大気中もしくは酸素雰囲気中で紫外光を照射し、紫外光
及び紫外光の照射により生成したオゾンの作用により有
機物等を分解、除去するものであり、簡易な装置で処理
できるため、より好ましい。この処理を行うと、疎水性
の有機官能基や基体表面の汚染物質が除去される効果、
基体表面に酸化物被膜が形成される効果、基体表面に−
OH基が吸着される効果、のいずれか、もしくはこれら
複数の効果によって、基体表面の親水化が行われるもの
と考えられる。
【0035】以上のようにして、導電性薄膜4を形成す
る基体表面が親水化処理されてその処理された部分の表
面が親水性表面7になり、導電性薄膜4を形成しない基
体表面が疎水化処理された電極基体1が得られる(図2
(d))。
【0036】次に、図2(e)に示すように、表面処理
した電極基体1上の被付与部(親水性表面7になってい
る部分)に、導電性薄膜4を形成する材料を含む溶液を
付与する。図2では一例として、液滴付与装置20を用
いて導電性薄膜4を形成する材料を含む液滴12を被付
与部に付与する例を示す。
【0037】ここで用いられる液滴付与装置20の具体
例としては、任意の液滴を形成できる装置であればどの
ような装置を用いても構わないが、特に十数ng程度か
ら数十μg程度の範囲において制御が可能であり、かつ
数十ng程度以上の微小量の液滴12が容易に形成でき
るインクジェット方式の装置が望ましい。インクジェッ
ト方式の装置として、例えばバブルジェット(登録商
標)方式の装置を好適に用いることができる。
【0038】付与する液滴の数は、一つの導電性薄膜の
形成に対して単数であっても複数であっても良い。単数
の場合は複数の場合に比べて製造時間が短縮できる。一
方、複数の場合は、一つの液滴の量に加えて液滴の数に
よって導電性薄膜の膜厚を制御することができ、形成す
る導電性薄膜の形状及びパターン精度をより高めること
ができる。また、一つの導電性薄膜の形成に対して付与
する液滴数が単数、複数にかかわらず一対の素子電極
2,3に対して2箇所以上に液滴を付与して導電性薄膜
を形成しても良い。
【0039】液滴として付与される溶液は、導電性薄膜
4を形成する材料を水もしくは水と有機溶剤の混合溶媒
に分散または溶解した溶液等が望ましい。ここで用いら
れる導電性薄膜4を形成する材料としては、前述の導電
性薄膜4を構成する材料や、導電性薄膜4を構成する材
料を含む有機金属化合物などが挙げられる。また、基体
の表面処理方法によっても異なるが、室温における表面
張力が20〜90dyne/cm、好ましくは50〜8
0dyne/cmの溶液が望ましい。
【0040】この場合、付与された溶液は、図2(f)
に示すように、電極基体1の親水性表面7では拡がり、
疎水性表面6でははじかれるために、落下後の液滴12
が基体1上で不規則に拡がることがない。そのため、基
体1の親水性表面7の面積と付与する液滴の量によって
導電性薄膜4の形状及び厚みを容易に制御することが可
能となり、導電性薄膜4の形状、厚みの再現性や均一性
が向上する。また、導電性薄膜4の形成位置は基体1の
処理面によって決まるために、液滴の着弾位置が多少ず
れても影響はなく、所定の位置に精度良く導電性薄膜4
を形成することができる。
【0041】付与する溶液として、導電性薄膜4を形成
する材料を有機溶剤に分散または溶解した溶液も同様に
用いることができるが、一般に有機溶剤は表面張力が1
5〜40dyne/cmと低く、種々の基体1に対して
ぬれやすい。この場合基体表面の疎水化処理には、より
表面エネルギの小さい(ぬれにくい)基体表面を形成す
ることが可能な、上記フルオロアルキルシラン等のフッ
素含有化合物を用いて表面処理を行うのが好ましい。
【0042】なおここでは、基体1の表面の全面を疎水
化処理した後、導電性薄膜4を形成する基体表面を親水
化処理する例について説明したが、予め電極基体表面が
疎水性表面である場合には上記疎水化処理は不要であ
る。
【0043】以上のようにして、導電性薄膜4を形成す
る材料を含む溶液を付与した後、必要に応じて乾燥、加
熱処理等を行い導電性薄膜4を形成する(図2
(f))。次にフォーミングにより電子放出部5を形成
する。
【0044】フォーミング工程の方法の一例として還元
ガス雰囲気下で通電処理を施す方法を説明する。還元ガ
ス(例えば水素)雰囲気下で素子電極2,3間に、不図
示の電源を用いて、通電を行うと、導電性薄膜4の部位
に、構造の変化した電子放出部5が形成される。通電フ
ォーミングによれば導電性薄膜4に局所的に破壊、変形
もしくは変質等の構造の変化した部位が形成される。該
部位が電子放出部5を構成する。通電フォーミングの電
圧波形の例を図8に示す。
【0045】電圧波形は、パルス波形が好ましい。これ
には、図8(a)に示したパルス波高値を定電圧とした
パルスを連続的に印加する手法と、図8(b)に示した
パルス波高値を増加させながら電圧パルスを印加する手
法とがある。
【0046】図8(a)におけるT1及びT2は電圧波
形のパルス幅とパルス間隔である。通常、パルス幅T1
は1マイクロ秒〜10ミリ秒、パルス間隔T2は10マ
イクロ秒〜100ミリ秒の範囲で設定される。三角波の
波高値(通電フォーミング時のピーク電圧)は、表面伝
導型電子放出素子の形態に応じて適宜選択される。この
ような条件のもと、例えば、数秒から数十分間電圧を印
加する。パルス波形は三角波に限定されるものではな
く、矩形波など所望の波形を採用することができる。
【0047】図8(b)におけるパルス幅T1及びパル
ス間隔T2は、図8(a)に示したのと同様とすること
ができる。三角波の波高値(通電フォーミング時のピー
ク電圧)は、例えば0.1Vステップ程度ずつ、増加さ
せることができる。
【0048】通電フォーミング処理の終了は、パルス間
隔T2中に、導電性薄膜4を局所的に破壊、変形しない
程度の電圧を印加し、電流を測定して検知することがで
きる。例えば0.1V程度の電圧印加により流れる素子
電流を測定し、抵抗値を求めて、1MΩ以上の抵抗を示
した時、通電フォーミングを終了させる。
【0049】フォーミングが終えた素子には、活性化工
程と呼ばれる処理を施すのが好ましい。活性化工程と
は、この工程により、素子電流If、放出電流Ieが、
著しく変化する工程である。活性化工程は、例えば、有
機物質のガスを含有する雰囲気下で、通電フォーミング
と同様に、パルスの印加を繰り返すことで行うことがで
きる。この雰囲気は、例えば油拡散ポンプやロータリー
ポンプなどを用いて真空容器内を排気した場合に雰囲気
内に残留する有機ガスを利用して形成することができる
他、イオンポンプなどにより一旦十分に排気した真空中
に適当な有機物質のガスを導入することによっても得ら
れる。このときの好ましい有機物質のガス圧は、前述の
応用の形態、真空容器の形状や、有機物質の種類などに
より異なるため、場合に応じ適宜設定される。適当な有
機物質としては、アルカン、アルケン、アルキンの脂肪
族炭化水素類、芳香族炭化水素類、アルコール類、アル
デヒド類、ケトン類、アミン類、フェノール、カルボン
酸、スルホン酸等の有機酸類等を挙げることができ、具
体的には、メタン、エタン、プロパンなどCn2n+2
表される飽和炭化水素、エチレン、プロピレンなどCn
2n等の組成式で表される不飽和炭化水素、ベンゼン、
トルエン、メタノール、エタノール、ホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルアミン、エチルアミン、フェノール、蟻酸、
酢酸、プロピオン酸等が使用できる。この処理により、
雰囲気中に存在する有機物質から、炭素あるいは炭素化
合物が素子上に堆積し、素子電流If、放出電流Ie
が、著しく変化するようになる。
【0050】活性化工程の終了判定は、素子電流Ifと
放出電流Ieを測定しながら、適宜行う。なおパルス
幅、パルス間隔、パルス波高値などは適宜設定される。
【0051】炭素及び炭素化合物とは、例えばグラファ
イト(いわゆるHOPG、PG(GC)を包含する。H
OPGはほぼ完全なグラファイトの結晶構造、PGは結
晶粒が200Å程度で結晶構造がやや乱れたもの、GC
は結晶粒が20Å程度になり結晶構造の乱れがさらに大
きくなったものを指す。)や非晶質カーボン(アモルフ
ァスカーボン及び、アモルファスカーボンと前記グラフ
ァイトの微結晶の混合物を指す)であり、その膜厚は、
500Å以下の範囲とするのが好ましく、300Å以下
の範囲とすることがより好ましい。
【0052】このような工程を経て得られた電子放出素
子は、安定化工程を行うことが好ましい。この工程は、
真空容器内の有機物質を排気する工程である。真空容器
を排気する真空排気装置は、装置から発生するオイルが
素子の特性に影響を与えないように、オイルを使用しな
いものを用いるのが好ましい。具体的には、ソープショ
ンポンプ、イオンポンプ等の真空排気装置を挙げること
ができる。
【0053】前記活性化の工程で、排気装置として油拡
散ポンプやロータリーポンプを用い、これから発生する
オイル成分に由来する有機ガスを用いた場合は、この成
分の分圧を極力低く抑える必要がある。真空容器内の有
機成分の分圧は、上記の炭素及び炭素化合物がほぼ新た
に堆積しない分圧で1×10-8Torr以下が好まし
く、さらには1×10-10 Torr以下が特に好まし
い。さらに真空容器内を排気するときには、真空容器全
体を加熱して、真空容器内壁や、電子放出素子に吸着し
た有機物質分子を排気しやすくするのが好ましい。この
ときの加熱条件は、80〜200℃で5時間以上が望ま
しいが、特にこの条件に限るものではなく、真空容器の
大きさや形状、電子放出素子の構成などの諸条件により
適宜選ばれる条件により行う。真空容器内の圧力は極力
低くすることが必要で、1〜3×10 -7Torr以下が
好ましく、さらに1×10-8Torr以下が特に好まし
い。
【0054】安定化工程を行った後の、駆動時の雰囲気
は、上記安定化処理終了時の雰囲気を維持するのが好ま
しいが、これに限るものではなく、有機物質が十分除去
されていれば、真空度自体は多少低下しても十分安定な
特性を維持することができる。このような真空雰囲気を
採用することにより、新たな炭素あるいは炭素化合物の
堆積を抑制でき、結果として素子電流If、放出電流I
eが、安定する。
【0055】上述した工程を経て得られた本発明を適用
可能な電子放出素子の基本特性について、図5及び図6
を参照しながら説明する。図5は、真空処理装置の一例
を示す模式図であり、この真空処理装置は測定評価装置
としての機能をも兼ね備えている。図5においても、図
4に示した部位と同じ部位には図4に付した符号と同一
の符号を付している。図5において、55は真空容器で
あり、56は排気ポンプである。真空容器55内には電
子放出素子が配されている。即ち、1は電子放出素子を
構成する板状の基体であり、2及び3は素子電極、4は
導電性薄膜、5は電子放出部である。51は電子放出素
子に素子電圧Vfを印加するための電源、50は素子電
極2,3間の導電性薄膜4を流れる素子電流Ifを測定
するための電流計、54は素子の電子放出部5より放出
される放出電流Ieを捕捉するためのアノード電極であ
る。53はアノード電極54に電圧を印加するための高
圧電源、52は素子の電子放出部5より放出される放出
電流Ieを測定するための電流計である。一例として、
アノード電極54の電圧を1kV〜10kVの範囲と
し、アノード電極54と電子放出素子との距離Hを2m
m〜8mmの範囲として測定を行うことができる。
【0056】真空容器55内には、不図示の真空計等の
真空雰囲気下での測定に必要な機器が設けられていて、
所望の真空雰囲気下での測定評価を行えるようになって
いる。排気ポンプ56は、ターボポンプや、ロータリー
ポンプからなる通常の高真空装置系と、更にイオンポン
プ等からなる超高真空装置系とにより構成されている。
ここに示した電子源基板を配した真空処理装置の全体
は、不図示のヒーターにより200℃まで加熱できる。
従って、この真空処理装置を用いると、前述の通電フォ
ーミング以降の工程も行うことができる。
【0057】図6は、図5に示した真空処理装置を用い
て測定された放出電流Ie、素子電流Ifと素子電圧V
fの関係を模式的に示した図である。図6においては、
放出電流Ieが素子電流Ifに比べて著しく小さいの
で、任意単位で示している。なお、縦・横軸ともリニア
スケールである。図6からも明らかなように、本発明を
適用可能な表面伝導型電子放出素子は、放出電流Ieに
関して三つの特徴的性質を有する。
【0058】即ち、(i)本実施形態に係る電子放出素
子は、ある電圧(しきい値電圧と呼ぶ、図6中のVth
である。)以上の素子電圧を印加すると急激に放出電流
Ieが増加し、一方しきい値電圧Vth以下では放出電
流Ieがほとんど検出されない。つまり、放出電流Ie
に対する明確なしきい値電圧Vthを持った非線形素子
である。(ii)放出電流Ieが素子電圧Vfに単調増
加依存するため、放出電流Ieは素子電圧Vfで制御で
きる。(iii)アノード電極54に捕捉される放出電
荷は、素子電圧Vfを印加する時間に依存する。つま
り、アノード電極54に捕捉される電荷量は、素子電圧
Vfを印加する時間により制御できる。
【0059】以上の説明より理解されるように、本発明
を適用可能な表面伝導型電子放出素子は、入力信号に応
じて、電子放出特性を容易に制御できることになる。こ
の性質を利用すると複数の電子放出素子を配して構成し
た電子源、画像形成装置等、多方面への応用が可能とな
る。
【0060】図6においては、素子電流Ifが素子電圧
Vfに対して単調増加する(以下、「MI特性」とい
う。)例を実線にて示した。素子電流Ifが素子電圧V
fに対して電圧制御型負性抵抗特性(以下、「VCNR
特性」という。)を示す場合もある(不図示)。これら
特性は、前述の工程を制御することで制御できる。
【0061】以上のような工程を経て得られた電子放出
素子は、基本的には、例えば特開平7−235255号
公報、特許第2903295号に係る公報、特開平9−
237571号公報等に開示されている電子放出素子と
同様の電子放出特性を有するので、同一基板上にマトリ
ックス状に複数の電子放出素子を配した電子源を構成
し、所望の素子を選択して駆動する単純マトリックス駆
動が可能である。
【0062】電子源基板の電子放出素子の配列について
は種々のものが採用できる。例えば、電子放出素子をX
方向及びY方向に行列状に複数個配し、同じ行に配され
た複数の電子放出素子の電極の一方をX方向の配線に共
通に接続し、同じ列に配された複数の電子放出素子の電
極の他方をY方向の配線に共通に接続するものが挙げら
れる。このようなものはいわゆる単純マトリクス配置で
ある。この単純マトリクス配置について以下に詳述す
る。
【0063】本発明に係る電子放出素子を複数個マトリ
クス状に配して得られる電子源基板について、図7を用
いて説明する。61は基体としての電子源基板、62は
X方向配線、63はY方向配線、64は表面伝導型電子
放出素子、65は結線である。m本のX方向配線62
は、DX1,DX2,・・・・・・DXmからなり、導電性金
属等で構成することができる。配線の材料、膜厚、幅は
適宜設定される。Y方向配線63は、DY1,DY2,
・・・・・・DYnのn本の配線よりなり、X方向配線62と
同様に形成される。これらm本のX方向配線62とn本
のY方向配線63との間には、不図示の層間絶縁層が設
けられており、両者を電気的に分離している(m,nは
共に正の整数)。不図示の層間絶縁層は、SiO2 等で
構成される。例えば、X方向配線62を形成した基板6
1の全面あるいは一部に所望の形状で形成され、特にX
方向配線62とY方向配線63の交差部の電位差に耐え
得るように膜厚、材料、及び製法が設定される。X方向
配線62とY方向配線63は、それぞれ外部端子として
引き出されている。
【0064】表面伝導型電子放出素子64を構成する一
対の電極(不図示)は、m本のX方向配線62とn本の
Y方向配線63と導電性金属等からなる結線65によっ
て電気的に接続されている。配線62と配線63を構成
する材料、結線65を構成する材料、及び一対の素子電
極を構成する材料は、その構成元素の一部あるいは全部
が同一であっても、また異なっていてもよい。これらの
材料は、例えば前述の素子電極の材料より適宜選択され
る。素子電極を構成する材料と配線材料が同一の場合に
は、素子電極に接続した配線は素子電極の一部というこ
ともできる。X方向配線62にはX方向に配列した表面
伝導型電子放出素子64の行を選択するための走査信号
を印加する不図示の走査信号印加手段が接続される。一
方、Y方向配線63にはY方向に配列した表面伝導型放
出素子64の各列を入力信号に応じて変調するための不
図示の変調信号発生手段が接続される。電子放出素子に
印加される駆動電圧は、当該素子に印加される走査信号
と変調信号の差電圧として供給される。上記構成におい
ては、単純なマトリクス配線を用いて個別の素子を選択
し独立に駆動可能とすることができる。
【0065】本発明の電子放出素子を用いて電子源を形
成し、画像形成部材と組み合わせて、例えば、 大画面の
フラットパネルディスプレイのような画像形成装置を構
成することができる。
【0066】
【実施例】以下、具体的な実施例を挙げて本発明を詳し
く説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の目的が達成される範囲内での各要素
の置換や変形変更がなされたものも包含する。 [実施例1]本発明に係る電子放出素子の製造方法の実
施例を以下で説明する。本発明に係る電子放出素子の導
電性薄膜形成方法を図1及び図3を用いて説明する。
【0067】図1は、ヘッド20より液滴12を電極ギ
ャップ部へ付与する様子を示す模式図である。まず、図
1(a)に示すように、青板ガラスの基体1上にリフト
オフ法及びスパッタリング法を用いて、厚み500Åの
Ptからなる一対の素子電極2,3を形成した。素子電
極2,3の電極間距離Lは10ミクロンとした。素子電
極2,3の形成された電極基体1を十分に洗浄した後、
160℃加熱下において基体1の表面にヘキサメチルジ
シラザンを気相堆積させることにより電極基体全面に疎
水化処理を行った。
【0068】全面に疎水化処理を行った電極基体1の液
滴付与予定部(素子電極間)に、図1(b)に示すよう
に、紫外光線19を照射し、紫外光オゾンアッシングで
親水化処理を施した。その後、表面処理を行った電極基
体1の液滴付与予定部に、図1(c)に示すように、ヘ
ッド部20を用いて、酢酸パラジウム−エタノールアミ
ン錯体水溶液の液滴12を4滴(4ドット)付与した。
液滴12の付与は、紫外光照射機構を設けたインクジェ
ット式液滴付与装置(図3)を用いて行なった。図3に
おいて、バブルジェット方式の噴射装置(キヤノン社製
BJ−10V)のヘッド部20の近傍に、紫外光源22
にガラスファイバ23を組み合わせたスポット状局所照
射機構21を具備するものを用いた。また、この装置に
は液滴12を付与あるいは乾燥時に基体1との相対位置
を調整する可動ステージ24、このステージ24を駆動
するステージ駆動機構25及びその制御機構26、さら
にインクジェットヘッド制御機構27、照射制御機構2
8を備え、これら各制御機構は、コンピュータ29によ
り集中制御されている。
【0069】このとき付与された液滴12は、図1
(d)に示すように、電極基体1の親水化処理表面上で
拡がり、疎水化処理表面に達したところでその形状は安
定化し、親水化処理表面上のみに薄膜用液部12aが形
成された。液滴の付与後、350℃で30分間加熱処理
をして酸化パラジウムの微粒子からなる導電性薄膜4を
形成した。導電性薄膜4の膜厚は約10nmであった。
【0070】次に、1×10-6Torrの真空中にて素
子電極2,3間に電圧を印加しながら、水素・窒素混合
ガスを10mmTorr/secの導入レートで真空容
器55に導入して通電フォーミングを行い、電子放出部
を形成した。通電フォーミングの電圧波形は図8(a)
に示す波形とし、パルス幅T1を0.1msec、パル
ス間隔T2を25msecとし、印加電圧を10Vとし
た。続いて、1×10 -4Torrのアセトン雰囲気中に
て素子電極2,3間に10〜16Vの電圧を印加し、活
性化処理を行った。活性化の印加電圧パルスはフォーミ
ング時の印加電圧パルスと同様にした。
【0071】以上のようにして製造した電子放出素子を
図5に示した測定系を用い、1×10-7Torr以下の
真空度まで排気した後、駆動電圧14V、アノード電圧
3kVを印加して素子の電子放出特性を測定したとこ
ろ、素子電流If=1A、放出電流Ie=0.8μAが
得られ、活性化不良のない良好な電子放出特性を示し
た。
【0072】[実施例2]図10及び図11を主に用い
て本発明に係る表面伝導型電子放出素子を有する電子源
の製造方法を説明する。なお、本実施例では、図7に示
すように、複数の電子放出素子64がマトリクス状に配
置されたものを用いた。また、この表面伝導型電子放出
素子64の製造方法は、実施例1と基本的な考え方は同
様であるが、大面積の基板における複数個の電極部に液
滴を付与して、それを乾燥させる方法を具体的に示す。
【0073】まず電子源基板34として青板ガラス基板
を用い、これを有機溶剤等により充分洗浄後、120℃
の乾燥炉で乾燥させた。リフトオフ法及びスパッタリン
グ法を用いて、厚み500ÅのPtからなる一対の素子
電極2,3を形成した。素子電極2,3の電極間距離L
は10μmとした。この電極2,3に梯子状のAg配線
を接続した(不図示)。素子電極2,3の形成された電
子源基板34を十分に洗浄した後、160℃加熱下にお
いて基板表面にヘキサメチルジシラザンを気相堆積させ
ることにより電子源基板全面に疎水化処理を行った。
【0074】以下、素子電極のギャップ部分への導電性
薄膜の形成方法について、図10及び図11を用いて述
べる。液滴付与装置としては図10に示す構成のものを
用いた。液滴付与機構には、実施例1と同様の紫外光照
射機構を設けた(不図示)バブルジェットヘッド30を
用いた。ステージは固定ステージ33であり、被処理電
子源基板34に対してのヘッド30の相対移動は、X軸
駆動リニアスライド35、Y軸駆動リニアスライド3
6、Z軸駆動機構37により、ヘッド30そのものが移
動する方式である。また、ヘッド30は、コントローラ
32に接続されている。さらに各軸の駆動及びヘッド3
0と紫外光照射機構コントローラ32等は、コンピュー
タ38により集中的に制御されるものである。
【0075】上記図10に示した装置の動作を図11に
より説明する。図11で示す電子源基板34には簡単の
ため配線を省略し、素子電極2,3のみを示した。図1
1は、ヘッド30がヘッド進行方向41に移動し、順次
電極ギャップ部に紫外光照射をし、実施例1で述べた酢
酸パラジウム−エタノールアミン錯体水溶液を4滴(4
ドット)ずつ付与していく様子を示している。なお、こ
の図では紫外光照射機構の図示を省略している。
【0076】このとき付与された液滴は電極基板の親水
化処理表面上で拡がり、疎水化処理表面に達したところ
でその形状は安定化し、親水化処理表面上のみに液滴が
形成された。液滴の付与後、350℃で30分間加熱処
理をして酸化パラジウムの微粒子からなる導電性薄膜4
を形成した。導電性薄膜4の膜厚は約10nmであっ
た。
【0077】さらに、この電子源基板の2mm上方にフ
ェースプレート(不図示のガラス基板の内面に蛍光膜と
メタルバックが形成されて構成される)を支持枠(不図
示)を介して配置し、フリットガラスを用いて400℃
にて封着を行った。なお、蛍光膜にはRGB3色がスト
ライプ形状に配置されたものを用いた。
【0078】作製した容器内を排気管を通じ真空ポンプ
にて排気した後、容器外端子を通じて、実施例1と同様
に電子放出素子の素子電極2,3間に10Vの電圧を印
加しながら、水素・窒素混合ガスを10mmTorr/
secの導入レートで導入して通電フォーミングを行
い、電子放出部を形成した。通電フォーミングの電圧波
形は図8(a)に示す波形とし、パルス幅T1を0.1
msec、パルス間隔T2を25msecとし、印加電
圧を10Vとした。続いて、1×10-4Torrのアセ
トン雰囲気中にて素子電極2,3間に10〜16Vの電
圧を印加し、活性化処理を行った。活性化の印加電圧パ
ルスはフォーミング時の印加電圧パルスと同様にした。
【0079】容器内を十分に排気し、さらに真空度を維
持するためにゲッター処理を行った後、排気管をガスバ
ーナーで溶着して容器を封止し、画像形成装置を作製し
た。以上のようにして完成した画像形成装置において、
各電子放出素子には容器外端子を通じて15Vの電圧を
印加し、高圧端子を通じてメタルバックに4kVの電圧
を印加したところ、フェースプレート上で均一性の良好
な発光スポットを得ることができた。また、NTSC方
式のテレビ信号に基づいてテレビジョン表示を行ったと
ころ、全面において輝度むらや表示むらのない、良好な
画像を表示させることができた。
【0080】
【発明の効果】本発明に係る表面伝導型電子放出素子を
製造する際は、導電性膜形成材料の溶液を基体または基
板上に設けられた一対の素子電極間に、液滴状に付与す
るインクジェット装置において、付与前に被付与部に紫
外光線を局所的に照射させる機構を設けることで、所定
の位置に精度良く導電性薄膜を形成することができる。
【0081】導電性薄膜を形成する際に、電極を含む基
板表面を疎水化処理し、導電性膜形成材料を付与する領
域のみに紫外光線照射の親水化処理を施す工程を行うこ
とにより、以下の作用効果を有する。
【0082】すなわち、付与された溶液は、基板の親水
性表面上では拡がり、疎水性表面上でははじかれるため
に、不要な位置に溶液が拡がったり、付着したりするこ
とがなく、所定の位置に精度良く導電性薄膜を形成する
ことができる。また、基板の表面処理面の面積と、付与
する溶液の量によって導電性薄膜の形状及び厚みを容易
に制御することが可能であり、導電性薄膜の形状、厚み
の再現性や均一性が向上する。その結果、前記フォーミ
ング処理の課題が改善され、大面積にわたって多数の電
子放出素子を形成する場合でも、均一な電子放出特性が
得られる。
【0083】また、本発明に係る製造方法によれば、大
規模な成膜装置や、フォトリソグラフィ技術を用いた導
電性薄膜のパターニング工程が不要であるため、低コス
トでかつ容易に電子放出素子を製造することができる。
【0084】また、本発明に係る方法によって製造され
た電子放出素子を応用することにより、均一性及び生産
性に優れた電子源、及び画像形成装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る電子放出素子、ある
いはそれを用いた電子源製造工程における、導電性薄膜
の形成方法を示す模式図であって、(a)は平面図、
(b)〜(d)は立面図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る導電性薄膜の形成工
程における表面処理、紫外光照射、液滴付与方法を示
し、(a)〜(f)はいずれも模式的立面図である。
【図3】 本発明の実施形態に係る紫外光照射機構を設
けたインクジェット式液滴付与装置を示す模式図であ
る。
【図4】 本発明を適用した表面伝導型電子放出素子の
基本的な一構成例を示す模式図であって、(a)は平面
図、(b)は(a)におけるA−A断面図である。
【図5】 表面伝導型電子放出素子の電子放出特性を測
定するための測定評価系の概略図である。
【図6】 本発明の実施形態に係る表面伝導型電子放出
素子の、放出電流Ie 及び素子電流Ifと、素子電圧V
fの関係の典型的な例を示す図である。
【図7】 本発明の実施形態に係る単純マトリクス配置
の電子源の概略平面図である。
【図8】 通電フォーミングにおける電圧波形の一例を
示す図である。
【図9】 従来の表面伝導型電子放出素子の模式的平面
図である。
【図10】 本発明の実施形態に用いた電子源基板への
液滴付与装置の一例を示す模式的斜視図である。
【図11】 図10の装置を用いた電子源基板への導電
性薄膜形成方法を示す模式的平面図である。
【符号の説明】
1:板状の基体、2,3:素子電極、4:導電性薄膜、
5:電子放出部、6:疎水性表面、7:親水性表面、1
2:液滴、19:紫外光線、20:ヘッド部、21:ス
ポット状局所照射機構、22:紫外光源、23:ガラス
ファイバ、24:可動ステージ、25:ステージ駆動機
構、26:ステージ駆動制御機構、27:ヘッド制御機
構、28:照射制御機構、29:コンピュータ、30:
スポット状局所照射機構を備えたヘッド、32:ヘッド
コントローラ、33:固定ステージ、34:被処理電子
源基板、35:X軸駆動リニアスライド、36:Y軸駆
動リニアスライド、37:Z軸駆動機構、38:コンピ
ュータ、41:ヘッド進行方向、61:電子源基板、6
2:X方向配線、63:Y方向配線、64:表面伝導型
電子放出素子、65:結線。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理部材表面の所定個所に溶液を液滴
    状に付与するインクジェット装置において、その液滴を
    付与する前に被付与部に紫外光線を照射する機構を設け
    たことを特徴とするインクジェット装置。
  2. 【請求項2】 基体上に形成された一対の素子電極間を
    連絡する導電性薄膜を形成し、その導電性薄膜の一部に
    電子放出部を形成して電子放出素子を製造する方法であ
    って、前記一対の素子電極間に導電性膜形成材料を含む
    溶液を液滴状に付与し該導電性薄膜を形成する工程にお
    いて、請求項1に記載のインクジェット装置により、そ
    の液滴を付与する前に被付与部に紫外光線を照射するこ
    とを特徴とする電子放出素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 炭素化合物のガスを含有する雰囲気中で
    前記電子放出素子に活性化処理を施す工程と、該活性化
    処理時に導入した炭素化合物の残留物を排出する工程と
    を含むことを特徴とする請求項2に記載の電子放出素子
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 基体上の一対の素子電極に各々配線を接
    続した電子放出素子を複数個有する電子源の製造方法に
    おいて、前記電子放出素子を請求項2または3に記載の
    製造方法で製造することを特徴とする電子源の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 基体上の一対の素子電極に各々配線を接
    続した電子放出素子を複数個配設した電子源と、該電子
    源に対向して配置され少なくとも蛍光体を有するフェー
    スプレートとを具備する画像形成装置の製造方法におい
    て、前記電子放出素子を請求項2または3に記載の製造
    方法で製造することを特徴とする画像形成装置の製造方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005197247A (ja) * 2004-01-09 2005-07-21 Samsung Sdi Co Ltd 電子放出素子の電子放出源形成用組成物及びそれから製造される電子放出源
JP2006061871A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Toppan Printing Co Ltd インクジェット法による薄膜形成方法及びそのインクジェット装置及びそれを用いたカラーフィルタの製造方法及びカラーフィルタ
JP2007165193A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Tokyo Electron Ltd 電子放出源及びその製造方法
JP2012158100A (ja) * 2011-02-01 2012-08-23 Seiko Epson Corp ノズルプレートの製造方法及び液体噴出ヘッド

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