JP2002313169A - 開閉装置 - Google Patents

開閉装置

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JP2002313169A
JP2002313169A JP2001112477A JP2001112477A JP2002313169A JP 2002313169 A JP2002313169 A JP 2002313169A JP 2001112477 A JP2001112477 A JP 2001112477A JP 2001112477 A JP2001112477 A JP 2001112477A JP 2002313169 A JP2002313169 A JP 2002313169A
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arc
runner
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movable contact
receiving
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JP2001112477A
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Fumihiro Takimura
文裕 瀧村
Sadajiro Mori
貞次郎 森
Tatsuya Hayashi
龍也 林
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 迅速にアークを消弧することにより、接点の
消耗量を軽減することができるとともに、遮断性能を向
上させることができる。 【解決手段】 長手方向へ駆動されたアークを受配する
とともに、長手方向へ駆動されたアークの頂点部に対峙
する位置に呼応して設置されたアーク受配部20aを有
するようにアークランナー20を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開閉装置に係り、
詳しくは、例えば、電路を開閉する開閉装置に適用する
ことができ、特に、接点間に生じたアークの消弧機構に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、消弧機構を有する開閉装置におい
ては、およそ50A〜80A範囲の中電流の遮断に適応
させるものが注目されてきている。この従来の開閉装置
の消弧機構について、以下に図面を用いて具体的に説明
する。図4は中容量電流を対象とした従来の開閉装置に
おける消弧機構を示す縦断面図である。図4において、
101はクロスバーであり、102はクロスバー101
の窓枠101a内に配置されたばね受けである。102
aはばね受け102に設けられた突起102aであり、
103はばね受け102に設けられた突起102aと対
向する位置に設けられた突起101bと、ばね受け10
2とに係合されたばねである。
【0003】104はばね受け102とクロスバー10
1の窓枠101a間に配置され、かつばね103により
ばね受け102を介し加圧されて保持された可動接触子
であり、104aは可動接触子104下部に設けられた
可動接点である。105は可動接点104aと対向する
固定接点105aを上部に有する固定接触子であり、1
07はグリッド106を保持し、外郭をなすアークカバ
ーであり、109は固定接触子105を保持し、外郭を
なすベースである。グリッド106は、可動接点104
aと固定接点105aを3方から囲み、クロスバー10
1側に開いたコ字形をなしている。130は可動接点1
04aと固定接点105a間に生じるアークを示してい
る。
【0004】次に、この開閉装置の動作について説明す
る。可動接点104aと固定接点105aとが接触して
電路を形成し閉路した状態から、可動接点104aと固
定接点105aとが離れた状態になるまでの電路の動作
は、電流遮断動作になる。この電流遮断動作において、
可動接点104aと固定接点105aとの間に生じるア
ーク130は、固定接触子105に設けられた突起10
5b上から、この突起105bと対峙したグリッド10
6の突出部106bに移り、分断される。
【0005】アーク130を継続させるには、固定接触
子105とグリッド106間及びグリッド106と可動
接触子104間の2個所で絶縁破壊を起こすエネルギー
が必要であり、グリッド106が存在しない場合よりア
ークエネルギーの消費が大きいため、アーク130を迅
速に消弧することができる。アーク130が固定接点1
05aの横側へ生じた場合は、固定接点105aの両横
に位置するコ字形のグリッド106の側片106aに移
り、上述の場合と同様に、アーク130が2箇所に分断
・冷却され、アーク130が消弧され、電流が遮断され
る。
【0006】上述したような従来の開閉装置の消弧機構
においては、交流の電流遮断時に発生したアーク130
を、固定接触子105の端部に設けられた突起105b
上から、この突起105bと対峙したグリッド106の
突出部106bへ移して、アーク130を分断するとい
う消弧機能が、電流が80A以上の大電流の場合には、
十分に機能しない。一方、50A〜80A程度の中電流
を対象とした消弧構造では、一般に固定接触子105の
材質が銅合金で磁性が小さいため、固定接触子105自
体ではアーク130の磁気駆動力が少ない。
【0007】グリッド106の材質が一般には磁性体で
ある鉄材であるため、可動接点104aと固定接点10
5a間に発生したアーク130は、消弧を行うために、
グリッド106の右方向へ駆動される。しかしながら、
大電流域では、可動接点104aと固定接点5a間にお
いてアーク130が移動せず、アーク130の膠着が発
生して、遮断不能に陥る場合がある。このため、遮断電
流の制限を設けている。仮に、中電流を対象とした消弧
機構を用いて大電流の遮断を行うと、アーク130の消
弧時間が極めて長くなってしまう。したがって、可動接
点104a、固定接点105aの消耗の進展や周辺部品
の焼損、開閉機器寿命の低下等の問題を生じるため、大
電流対応の消弧機構が求められている。
【0008】そこで、80A以上の大電流容量の遮断に
対応した遮断構造を有する従来の開閉装置を例示して説
明する。図5は大容量電流を対象とした従来の開閉装置
における消弧機構を示す縦断面図、図6は図5に示す従
来の開閉装置における消弧機構の要部を示す概略斜視図
である。図5、6において、201はクロスバーであ
り、202はクロスバー201の窓枠201a内に配置
されたばね受けである。202aはばね受け202に設
けられた突起であり、203はばね受け202に設けら
れた突起202aと対向する位置に設けられた突起20
1bと、ばね受け202とに係合されたばねである。
【0009】204はばね受け202とクロスバー20
1の窓枠201a間に設けられ、かつばね203により
ばね受け202を介し加圧されて保持された可動接触子
であり、204aは可動接触子204下部に設けられた
可動接点である。205は可動接点204aと対向する
固定接点205aを上部に有する固定接触子であり、2
07はグリッド206を保持し、外郭をなすアークカバ
ーである。208はアークボックスであり、209は固
定接触子205を保持し、外郭をなすベースである。
【0010】グリッド206は、可動接点204aと固
定接点205aに対して上方に対峙し、互いに所定の間
隔を隔てて累積並設されており、クロスバー201側運
動方向に対して平行に対峙している。また、固定接触子
205の近傍には、アークランナー210が設けられて
いる。アークランナー210には、可動接点204aと
固定接点205a間に生じたアーク212の走行部であ
るアーク走行部210b及び湾曲したアークを受けるア
ーク受配部210aを有している。アークランナー21
1は、グリッド206と平行に位置している。
【0011】この従来の大電流容量を対象とした開閉装
置における消弧機構は、前述した中電流容量対応の開閉
装置における消弧機構とは異なる。図6に示す如く、固
定接触子205の近傍には、固定接触子205を形成す
る銅合金材とは異種の鉄材からなるアークランナー21
0をかしめ結合して設けている。固定接触子205とは
異種材の鉄材からなるアークランナー211は、グリッ
ド206と平行に配置されている。
【0012】このアークランナー210、211は、磁
性材である鉄材から構成されることにより、可動接点2
04aと固定接点205a間に発生したアーク212
は、アーク自身の磁気駆動作用により磁性体に吸引され
る。これらの数枚のグリッド206とアークランナー2
11によるアークの分断・冷却の効果により、アーク
は、消弧するという経過を辿る。このような構造を有す
ることにより、可動接点204aと固定接点205a間
のアークによる磁気駆動力は、上述した中容量の構造と
比較して、次に述べるような大きい特徴を有する。
【0013】即ち、可動接点204aと固定接点205
a間に発生したアーク212は、可動接点204aと固
定接点205aとに流れる電流が作る磁場によって、フ
レミングの左手の法則により、力の方向へアークが駆動
されて湾曲する。アーク212は、可動接点204aに
より可動接触子204の先端部に移行してアーク212
aとなる。また、アーク212は、固定接点205aよ
り、固定接点205aと近傍に位置するアークランナー
210に囲まれた空間部の方向へ、図5に示すアーク2
12〜212jで示すようにアーク発生から時間の経過
に伴って、順次引き伸ばされる。
【0014】可動接点204aと固定接点205a間に
生じたアーク212は、アークランナー210と可動接
触子204先端部に流れる電流が作る磁場により駆動さ
れる。アーク212には、アークランナー210に設け
られたアーク走行部210bの表層を走るアークの成分
がある。このアーク走行部210bの表層を走るアーク
の成分については、その後、対峙するアークランナー2
11の先端へ転移し、アーク212iとなり、このアー
ク212iがアークランナー211から可動接触子20
4へ飛んだ後、グリッド206に吸込まれてアーク21
2jとなり、最終的に、グリッド206により分断され
て消弧する。
【0015】他方、可動接点204aと固定接点205
a間に発生したアーク212は、上記磁気駆動力によ
り、アークの一端が接点端面よりそのまま湾曲して引き
伸ばされる。このアーク212が引き伸ばされるアーク
ランナー210のアーク走行部210b間のアーク成分
について、そのアークの挙動は、図5、6に図示した通
りである。
【0016】可動接点204aと固定接点205a間に
発生したアーク212は、磁気駆動力により、時間経過
に伴ってアーク212a→アーク212b→アーク21
2c→アーク212d→アーク212e→アーク212
f→アーク212gと湾曲して、引き伸ばされる。その
湾曲されたアークの頂点部は、アークランナー210の
アーク受配部210aに飛び、アーク212hとなる。
そして、アーク受配部210aに飛んだアーク212h
は、アーク212iとなり、アーク受配部210aから
可動接点204へアーク212iが飛んだ後、磁性体で
あるグリッド206の方向へ吸い込まれてアーク212
jとなる。最終的に、アーク212jは、グリッド20
6により分断・冷却され、やがて消弧に至る。
【0017】この従来の大電流容量対応の遮断構造は、
前述した図4に示す中電流容量対応の遮断構造と異な
り、一般に、固定接触子205の近傍に、固定接触子2
05とは異種材の鉄材を材質としたアークランナー21
0を有しており、また、グリッド206と平行に鉄材を
材質としたアークランナー211が位置するといった構
造となっている。この構造により、鉄材の部品による磁
気駆動作用によりアークが移動し易く、アークがグリッ
ド206により分断・冷却される効果が付随しているた
め、大容量の電流遮断が可能となる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近時、
開閉装置においては、省エネルギー推進の観点に基づく
配電業界の趨勢に鑑みて、高効率モータの市場浸透など
により、同容量のモータに対して、定格電流は増加傾向
にあるため、遮断電流の増加が著しく大きくなってきて
いる。このため、開閉装置の遮断性能も、この高効率モ
ータの定格使用電流の増加特性に追従する必要がある。
即ち、より大きな電流遮断に適合する遮断性能を有する
開閉装置が必要である。上述の通り、開閉装置の電流遮
断は、年々、苛酷となりつつあるが、これに対応するた
めに、開閉装置の定格使用電流の大きな形式へワンラン
クアップのフレームの格上げにより対応すれば、現状の
遮断構造のままで対応可能である。しかしながら、この
対応では、開閉装置の外形寸法が大きくなってしまい、
制御盤等への開閉装置の取付け寸法の差異による取付け
互換性不可の欠点が生じ、かつ高価格となる問題があ
る。そのため、既存の開閉装置のフレームを、ワンラン
ク格上げをすることなく、遮断性能を高めることが必要
である。即ち、既存の遮断構造の範囲内において、より
大きな電流遮断が可能な遮断構造を有する開閉装置が求
められている。
【0019】また、限られた接点ギャップで、更に遮断
性能を向上させ、接点消耗を緩和し、開閉装置の高寿命
化を計ることも、求められている。
【0020】そこで、本発明は、上記した課題を解決す
るためになされたもので、大電流の交流及び直流等の電
流遮断において、アークをより短時間で速やかに分断・
冷却することにより、アーク遮断性能を向上させて、遮
断時間の短縮化・安定化を計り、接点消耗の少ない高寿
命の開閉装置を得ることを目的とする。
【0021】また、本発明は、同フレームの遮断容量を
有する構造において、さらに大容量の遮断電流に対応で
きる遮断性能を有する開閉装置を得ることを目的とす
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明による開閉装置
は、可動接点を有する可動接触子と、前記可動接点と対
向する固定接点を有する固定接触子と、前記可動接点と
前記固定接点間に電流遮断時に発生されるアークを、前
記固定接点から磁気駆動力により長手方向へ駆動させる
第1のアークランナーと、前記第1のアークランナーか
らのアークを受ける第2のアークランナーとを有する開
閉装置において、前記第1のアークランナーは、長手方
向へ駆動されたアークを受配するとともに、長手方向へ
駆動されたアークの頂点部に対峙する位置に呼応して設
置されたアーク受配部を有するものである。
【0023】上記開閉装置において、前記アーク受配部
は、前記第2のアークランナー側に突出させたものであ
る。
【0024】上記開閉装置において、前記アーク受配部
は、前記可動接点及び前記固定接点における間隔の略中
央部に配置したものである。
【0025】上記開閉装置において、前記第2のアーム
ランナーは、前記アーク受配部側に突出させたものであ
る。
【0026】上記開閉装置において、前記第2のアーク
ランナーは、前記アーク受配部に対峙する位置に呼応し
て配置したものである。
【0027】上記開閉装置において、前記第1のアーク
ランナーの材質は、強磁性体性質を有する物質であるも
のである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、本発明における実施の形
態を、図面を参照して説明する。 実施の形態1.図1は本発明に係る実施の形態1の開閉
装置における消弧機構を示す縦断面図、図2は図1に示
す開閉装置における消弧機構の要部を示す概略斜視図で
ある。図1、2において、1はクロスバーであり、2は
クロスバー1の窓枠1a内に配置されたばね受けであ
る。2aはばね受け2に設けられた突起2aであり、3
はばね受け2に設けられた突起2aと対向する位置に設
けられた突起1bと、ばね受け2とに係合されたばねで
ある。
【0029】4はばね受け2とクロスバー1の窓枠1a
間に設けられ、ばね3によりばね受け2を介し加圧され
て保持された可動接触子であり、4aは可動接触子4下
部に設けられた可動接点である。5は可動接点4aと対
向する固定接点5aを上部に有する固定接触子であり、
7はグリッド6を保持し、外郭をなすアークカバーであ
る。8はアークボックスであり、9は固定接触子5を保
持し、外郭をなすベースである。
【0030】グリッド6は、可動接点4aと固定接点5
aに対して上方に対峙し、互いに所定の間隔を隔てて累
積並設されており、クロスバー1側運動方向に対して平
行に対峙している。また、固定接触子5の近傍には、ア
ークランナー20が設けられている。アークランナー2
0には、可動接点4aと固定接点5a間に生じたアーク
22の走行部であるアーク走行部20b及び湾曲したア
ーク22dを受けるアーク受配部20aを有している。
グリッド6と平行にアークランナー21が位置してい
る。
【0031】図1、2に示すように、アークランナー2
0は、従来のものと異なり、その先端部がアークランナ
ー21の先端部21aの方へ近接するように折曲げ突出
部形状のアーク受配部20aを有している。アークラン
ナー21は、複数枚のグリッド6と平行に設けられ、ア
ーク発生部である可動接点4a、固定接点5aに対し
て、複数枚のグリッド6よりも離れた位置に対峙してい
る。そのアークランナー21の下端部21aは、グリッ
ド6の下端部より下方向へ延長され、アーク受配部20
a側に突出させている。アークランナー21は、アーク
受配部20aに対峙する位置に呼応して配置されてい
る。
【0032】次に、本実施の形態の開閉装置における消
弧機構の動作について説明する。可動接点4aと固定接
点5aとが接触して電路を形成した状態から、図1、2
に示すような可動接点4aと固定接点5aとが離れた状
態に至るまでの電路の動作は、遮断動作になる。この遮
断動作において、可動接点4aと固定接点5aとの間に
生じるアーク22は、固定接触子5の近傍に位置し、固
定接触子5を構成する銅合金より比透磁率が大きい(磁
性の強い)鉄材からなるアークランナー20による磁気
駆動力により、アーク22aのように湾曲する。
【0033】やがてアーク22b→アーク22c→アー
ク22dのように、アーク22aは、大幅に湾曲して引
き伸ばされる。但し、ここでは、前述したように、固定
接点5aの横に近接するアークランナー20のアーク走
行部20bに転移したアークの挙動については、従来と
同様、磁気駆動力により、時間経過に伴ってアーク22
→アーク22a→アーク22b→アーク22c→アーク
22dと湾曲して、引き伸ばされる。
【0034】その湾曲されたアークの頂点部は、アーク
ランナー20のアーク受配部20bに飛び、アーク22
eとなる。このように、アーク受配部20aは、長手方
向へ駆動されたアークを受け、長手方向へ駆動されたア
ークの頂点部に対峙する位置に呼応して設置されてい
る。
【0035】そして、アーク受配部20aに飛んだアー
ク22eは、ここで分断されてアーク22fとなり、ア
ークランナー21へ転移し、アークランナー21から可
動接触子4へ飛んだ後、磁性体であるグリッド6の方向
へ吸込まれてアーク22gとなる。このように、アーク
ランナー21は、アーク受配部20aに対峙する位置に
呼応して配置されている。最終的に、アーク22gは、
複数のグリッド6により分断・冷却され、やがて消弧に
至る。
【0036】ここで、接点端面を起点とし、湾曲された
アーク22の挙動について更に説明する。湾曲されたア
ーク22dは、アークランナー20の折曲げ突出部形状
のアーク受配部20aに転移し、アーク22eとなる。
アーク22eは、アーク受配部20aで分断されて、こ
のアーク受配部20aに対峙する位置に呼応して配置さ
れたアークランナー21に移り、アーク22fとなる。
アークランナー21で分断されたアーク22fは、可動
接触子4へ飛んだ後、可動接触子4の端部から磁気駆動
によってグリッド6に引き込まれ、アーク22gとな
る。このように、アークは、推移し、分断、消弧され
て、電流が遮断される。
【0037】このように、本実施の形態では、長手方向
へ駆動されたアークを受配するとともに、長手方向へ駆
動されたアークの頂点部に対峙する位置に呼応して設置
されたアーク受配部20aを有するようにアークランナ
ー20を構成したため、固定接点5aと可動接点4a間
に発生したアーク湾曲部の頂点部を、アークランナー2
0のアーク受配部20aに迅速に転移させることができ
るため、迅速にアークを消弧することができる。このた
め、接点の消耗量を軽減することができるとともに、遮
断性能を向上させることができる。
【0038】なお、同等遮断構造における実地の評価に
より、従来の遮断構造の開閉装置では、遮断不可能であ
った電流に対して、本実施の形態における開閉装置で
は、遮断可能な電流が向上し、対従来比でおよそ1.3
倍向上するといった、良好な遮断性能が得られた。
【0039】また、本実施の形態では、アーク受配部2
0aを、折り曲げ加工などにより、アークランナー21
側に突出させるように構成するとともに、アームランナ
ー21を、折り曲げ加工などにより、アーク受配部20
a側に突出させるように構成したため、アーク受配部2
0aとアークランナー21を効率よく近づけることがで
きる。このため、アーク22fをアーク受配部20aか
らアークランナー21の端部21aへ迅速に転移さるこ
とができる。従って、遮断性能を向上させるができると
ともに、大電流の遮断も行うことができる。
【0040】本実施の形態では、アークランナー21
を、アーク受配部20aに対峙する位置に呼応して配置
するように構成したため、アームランナー21とアーク
受配部20aを効率よく近づけることができる。このた
め、アーク受配部20aからアームランナー21へアー
クを効率よく転移し易くすることができる。したがっ
て、より迅速にアークを消弧することができ、より良好
な遮断性能を得ることができる。
【0041】本実施の形態では、アークランナー20の
材質を、強磁性体性質を有する物質で構成したため、そ
の磁気駆動効果を大きくすることができる。このため、
その分、アークの駆動/移動を迅速にすることができる
ので、遮断性能を向上させることができるとともに、大
電流の遮断も行うことができる。その磁気駆動効果につ
いては、その磁気駆動効果が大きくすることを考慮する
と、アークランナー20の材質は、高磁性体であればあ
るほど好ましい。
【0042】なお、上記実施の形態では、アーク受配部
20aを、折り曲げ加工などにより、アークランナー2
1側に突出させるように構成するとともに、アームラン
ナー21を、折り曲げ加工などにより、アーク受配部2
0a側に突出させるように構成するアーク受配部20a
とアークランナー21を接近させる点で好ましい態様の
場合について説明したが、アーク受配部20aの片側の
みを、折り曲げ加工などにより、アークランナー21側
に突出させるように構成してもいし、アームランナー2
1の片側のみを、アーク受配部20a側に突出させるよ
うに構成してもよい。
【0043】何れの場合も、突出させない従来の場合よ
りも、アーク受配部20aとアークランナー21を近づ
けることができるため、アーク22fをアーク受配部2
0aからアークランナー21の端部21aへ迅速に転移
さることができる。このため、遮断性能を向上させるが
できるとともに、大電流の遮断も行うことができる。
【0044】実施の形態2.図3は本発明に係る実施の
形態2における開閉装置と従来例における開閉装置を示
す図である。図3(A)が実施の形態2における開閉装
置であり、図3(B)が従来例における開閉装置であ
る。図3において、図1、2、5、6と同一符号は、同
一又は相当部分を示す。図3(B)に示す従来例の開閉
装置は、図5、6に示す開閉装置の場合である。
【0045】この従来例の開閉装置は、アークランナー
210を構成するアーク走行部210bとアーク受配部
210aがアークランナー211(図示せず)側で平坦な
構成となっており、アークランナー211側に突出させ
た構成となっていない。また、従来例における開閉装置
は、アーク受配部210aを、可動接点204a及び固
定接点205aにおける接点ギャップ(間隔)の中央部よ
りも下方へ配置した例である。
【0046】これに対し、本実施の形態における開閉装
置は、アーク受配部20aを、可動接点4a及び固定接
点5aにおける接点ギャップ(間隔)の略中央部に配置し
ている。これにより、湾曲され引き伸ばされたアーク2
2dの頂点部A点(変曲点)を、接点ギャップの2等分
した中心線M上に配置することができるので、そのアー
ク22dの頂点部A点を、アーク受配部20a(B点)
に対峙させることができる。従って、アークをより迅速
にアーク受配部20aに転移させることができるので、
より迅速にアークを消弧することができ、良好な遮断性
能を得ることができる。
【0047】本実施の形態では、A点でアーク受配部2
0aを転移させることができるのに対し、従来例は、同
じアーク時間になっても、A点でアーク受配部210a
にアークを転移させることができない。従来例では、ア
ーク212gをC点でアーク受配部210aに転移させ
るためには、アーク212gの頂点部がA点からD点
(変曲点)に達するまで、アーク時間を余計にとらないと
転移させることができない。従って、従来例では、転移
までの時間が長くかかり、アーク消弧に長時間を要す
る。
【0048】
【発明の効果】本発明による開閉装置は、第1のアーク
ランナーは、長手方向へ駆動されたアークを受配すると
ともに、長手方向へ駆動されたアークの頂点部に対峙す
る位置に呼応して設置されたアーク受配部を有するよう
に構成することにより、固定接点と可動接点間に発生し
たアーク湾曲部の頂点部を、第1のアークランナーのア
ーク受配部に迅速に転移させることができるため、迅速
にアークを消弧することができる。このため、接点の消
耗量を軽減することができるとともに、遮断性能を向上
させることができる。
【0049】上記開閉装置においては、前記アーク受配
部を、前記第2のアークランナー側に突出させるように
構成することにより、アーク受配部と第2のアークラン
ナーを近づけることができるため、アークをアーク受配
部から第2のアークランナーへ迅速に転移さることがで
きる。このため、遮断性能を向上させるができるととも
に、大電流の遮断も行うことができる。
【0050】上記開閉装置においては、前記アーク受配
部を、前記可動接点及び前記固定接点における間隔の略
中央部に配置するように構成することにより、湾曲され
引き伸ばされたアークの頂点部を、接点ギャップの2等
分した中心線上に配置することができるので、そのアー
クの頂点部を、アーク受配部に対峙させることができ
る。このため、アークをより迅速にアーク受配部に転移
させることができるので、より迅速にアークを消弧する
ことができ、良好な遮断性能を得ることができる。
【0051】上記開閉装置においては、前記第2のアー
ムランナーを、前記アーク受配部側に突出させるように
構成することにより、アーク受配部と第2のアークラン
ナーを近づけることができるため、アークをアーク受配
部から第2のアークランナーへ迅速に転移さることがで
きる。このため、遮断性能を向上させるができるととも
に、大電流の遮断も行うことができる。
【0052】上記開閉装置においては、前記第2のアー
クランナーを、前記アーク受配部に対峙する位置に呼応
して配置するように構成することにより、第2のアーム
ランナーとアーク受配部を効率よく近づけることができ
るので、アーク受配部から第2のアームランナーへアー
クを迅速に転移し易くすることができる。このため、迅
速にアークを消弧することができ、良好な遮断性能を得
ることができる。
【0053】上記開閉装置においては、前記第1のアー
クランナーの材質を、強磁性体性質を有する物質で構成
することにより、その磁気駆動効果を大きくすることが
できるため、その分、アークの駆動/移動を迅速にする
ことができる。このため、遮断性能を向上させることが
できるとともに、大電流の遮断も行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施の形態1の開閉装置におけ
る消弧機構を示す縦断面図である。
【図2】 図1に示す開閉装置における消弧機構の要部
を示す概略斜視図である。
【図3】 本発明に係る実施の形態2における開閉装置
と従来例における開閉装置を示す図である。
【図4】 中容量電流を対象とした従来の開閉装置にお
ける消弧機構を示す縦断面図である。
【図5】 大容量電流を対象とした従来の開閉装置にお
ける消弧機構を示す縦断面図である。
【図6】 図5に示す従来の開閉装置における消弧機構
の要部を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 クロスバー、1a 窓枠、1b、2a 突起、2
ばね受け、3 ばね、4 可動接触子、4a 可動接
点、5 固定接触子、5a 固定接点、6 グリッド、
7 アークカバー、8 アークボックス、9 ベース、
20 アークランナー、20a アーク受配部、20b
アーク走行部、21 アークランナー、22、22a
〜22g アーク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 龍也 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5G027 AA03 AA13 BC07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動接点を有する可動接触子と、前記可
    動接点と対向する固定接点を有する固定接触子と、前記
    可動接点と前記固定接点間に電流遮断時に発生されるア
    ークを、前記固定接点から磁気駆動力により長手方向へ
    駆動させる第1のアークランナーと、前記第1のアーク
    ランナーからのアークを受ける第2のアークランナーと
    を有する開閉装置において、 前記第1のアークランナーは、長手方向へ駆動されたア
    ークを受配するとともに、長手方向へ駆動されたアーク
    の頂点部に対峙する位置に呼応して設置されたアーク受
    配部を有することを特徴とする開閉装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の開閉装置において、前
    記アーク受配部は、前記第2のアークランナー側に突出
    させたことを特徴とする開閉装置。
  3. 【請求項3】 請求項1乃至2に記載の開閉装置におい
    て、前記アーク受配部は、前記可動接点及び前記固定接
    点における間隔の略中央部に配置したことを特徴とする
    開閉装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3に記載の開閉装置におい
    て、前記第2のアームランナーは、前記アーク受配部側
    に突出させたことを特徴とする開閉装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4に記載の開閉装置におい
    て、前記第2のアークランナーは、前記アーク受配部に
    対峙する位置に呼応して配置したことを特徴とする開閉
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5に記載の開閉装置におい
    て、前記第1のアークランナーの材質は、強磁性体性質
    を有する物質であることを特徴とする開閉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023281934A1 (ja) * 2021-07-05 2023-01-12 富士電機機器制御株式会社 電磁接触器
JPWO2023281934A1 (ja) * 2021-07-05 2023-01-12
JP7380955B2 (ja) 2021-07-05 2023-11-15 富士電機機器制御株式会社 電磁接触器

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