JP2002312095A - 触覚呈示制御装置および触覚呈示制御方法 - Google Patents

触覚呈示制御装置および触覚呈示制御方法

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JP2002312095A
JP2002312095A JP2001114015A JP2001114015A JP2002312095A JP 2002312095 A JP2002312095 A JP 2002312095A JP 2001114015 A JP2001114015 A JP 2001114015A JP 2001114015 A JP2001114015 A JP 2001114015A JP 2002312095 A JP2002312095 A JP 2002312095A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報の構成を2次元的に容易に理解させるこ
とを可能とする触覚呈示制御装置および触覚呈示制御方
法を提供する。 【解決手段】 CH登録/見出しメニュー項目スイッチ
群1bと階層制御スイッチ群1gとCH/項目スイッチ
群1dとを有し、階層構成を有する情報を表示する場合
は、N1〜N4により表示されている階層を触覚呈示
し、各階層における選択オブジェクトをS11〜S49
(S0〜S12)で触覚呈示する。また、表形式の情報
を表示する場合は、N1〜N4をタイトル列に対応さ
せ、V1〜V9をタイトル行に対応させ、S11〜S4
9(S0〜S12)を行列要素に対応させる。触覚呈示
は、スイッチの凸表示により行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、触覚呈示制御装置
および触覚呈示制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータのGUI(グラフィ
カル・ユーザ・インタフェース)環境で、アイコンや動
作項目の選択あるいはインターネットなど、視覚障害者
に画面上の情報を伝えるための研究開発が行われてい
る。
【0003】たとえば、第1の例として、音声によるG
UI画面読み上げソフト(95READER、「視覚障
害者用Windows(登録商標) 画面読み上げソフ
トウェアの開発とその評価」,渡辺,岡田,ヒューマン
インタフェース 68−7)が実用化され、1999年
には98READERにバージョンアップし、音声・点
字出力による画面読み上げを可能にしている。
【0004】また、第2の例には、GUI環境を触覚・
聴覚のマルチモーダルで伝えることを目的とした研究が
ある(「触覚ピンディスプレイ付きポインティングディ
バイスの提案」;山中ほか HIシンポジウム論文集1
212)。これは、コンピュータのアイコンを画面その
ものの配置やサイズで触覚呈示する方式(画面呈示方
式)である。
【0005】この例では、タッチパネル付きLCDの画
面を触れることにより、その位置に表示された対話部品
の情報が音声で出力される。さらにタッチパネル上に触
覚ディスプレイを搭載し、触覚受容器で対話部品を触れ
ることができる。たとえば、触覚ディスプレイとして、
8×8本のピンを2次元に配列し、ピン1本を画面の1
ドットに対応させ、現在のポインティング座標を中心に
8×8ドットの範囲の情報が呈示される。この構成にお
いて、触覚ディスプレイは絶対座標系としてタッチパネ
ル上で動かすことができ、広い範囲の画面情報の触知が
可能となるよう構成されている。
【0006】さらに、第3の例には、コンピュータのア
イコンや階層を論理的な形式に変換して触覚呈示する方
式(論理呈示方式)による研究がある。この例では、従
来のピンディスプレイを用い、ピンの上下方向の位置と
組み合わせることにより、選択オブジェクトの機能や階
層構造を表示する方式「視覚障害者用グラフィカルユー
ザインタフェース」(特開平10−69218号公報)
が提案されている。
【0007】一方、ディジタル放送では、データ情報に
アクセスする方式として、メニュー画面から希望する項
目を選択するGUI的な形式が考えられている。この形
式では、通常、リモコンによって上下左右に選択カーソ
ルを移動し、目的の項目へ選択カーソルが移動後、決定
のキーを押下するなどの方法で、項目選択を可能として
いる。
【0008】このようなカーソルによる選択を可能にす
るためのメニュー画面を視覚障害者に伝える方法を第4
の例として挙げると、この例では、使用者のリモコンな
どの操作やキーワードで画面上のタグ項目を入力して、
選択された項目の内容を音声や点字で出力して伝える方
式などのインタフェースが提案されている(「視覚障害
者向け統合型放送受信端末の開発;坂井ほか,HIシン
ポジウム ’99−1411」)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在、
視覚障害者がGUI環境でコンピュータを操作できる有
効な手段や、ISDB(統合ディジタル放送)のメニュ
ー画面を視覚障害者に伝える技術は確立されておらず、
どのように画面情報を伝達し、アクセスの入出力をする
かは大きな課題となっている。
【0010】ここで、コンピュータのアイコンやGUI
環境であるディジタル放送のメニュー画面のスイッチか
らデータをアクセスする際に問題となるのは、画面上の
選択オブジェクトの配置や数をどのように伝えるか、そ
れらの選択をどのように行うか、さらに、階層構造や現
在の階層の位置をどう伝えるかである。
【0011】前記、従来技術の第1の例に示した「98
READER」など、音声や点字によるGUI画面伝達
は有効な手段であるが、音声自体が時系列な情報呈示の
手段であるため、画面上のアイコンや項目などの選択オ
ブジェクトを検索するのに時間を要するという問題があ
る。また、音声による情報呈示では、画面全体の選択オ
ブジェクトの配置や数などの把握が困難なことや、階層
の概念の理解や記憶が困難であることから、下位階層に
入った場合、階層の位置やツリー構成の全体像を把握す
ることが難しいという問題がある。
【0012】また、従来技術で示した第2の例である画
面呈示方式では、多くの選択オブジェクトを呈示するこ
とが必要であり、全体を触覚で探索することが容易では
ないことや、選択オブジェクトの配置位置に規則性がな
いことなどから、オブジェクトの位置や内容の記憶が難
しく、迅速に選択することを可能とする点において課題
を残している。
【0013】これに対し、前記従来技術の第3の例であ
る論理呈示方式による発明の装置では、点字サイズのピ
ンで階層を表すことができるので小型化が可能であり、
探索もしやすい。しかしながら、この反面、触覚の分解
能などに限界があり、センシングが難しいことや、提案
された方式では、階層表示の規則が複雑でユーザにとっ
て難しいことなどから、必ずしも有効な手段であるとは
言えなかった。
【0014】また、以上はコンピュータを対象としてい
るが、ISDBなど放送メディアでは、誰もが選択操作
できる入力機能が必須である。しかしながら、データ放
送などにおいて通常のリモコンでは選択オブジェクトを
直接選択できず、また、階層構造を把握することができ
ない。さらに従来技術の第4の例で示したリモコン操作
に対応した音声や点字出力は前記第1の例と同様な問題
を有している。
【0015】このようにISDBのメニュー画面やコン
ピュータのアイコンなどのGUI環境で、選択オブジェ
クトの位置関係や階層などの情報の構成をわかりやすく
伝達する有効な入出力制御装置はなかった。
【0016】従って、本発明は上記問題に鑑みなされた
もので、情報の構成を2次元的に容易に理解させること
を可能とする触覚呈示制御装置および触覚呈示制御方法
を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】係る目的を達成するため
に、本発明は、階層構造または表構造のデータから選択
オブジェクトを触覚で識別可能に呈示するスイッチを有
することを特徴としている。
【0018】これにより、本発明は、情報を2次元的に
容易に理解させることが可能となる。
【0019】また、本発明によれば、さらに、スイッチ
は、データが階層構造である場合、階層構造を呈示する
階層制御スイッチ群と、階層毎のオブジェクトを呈示す
る階層オブジェクトスイッチ群と、を有し、データが表
構造である場合、表構造における行および列のタイトル
を呈示する行列制御スイッチ群と、表構造におけるオブ
ジェクトを呈示する表オブジェクトスイッチ群と、を有
することを特徴としている。
【0020】これにより、本発明は、階層を持つ情報や
表形式の情報の構成を、容易に理解させることが可能と
なる。
【0021】また、本発明は、さらに、データが階層構
造である場合、階層制御スイッチ群と階層オブジェクト
スイッチ群とが、触覚により区別されるよう構成され、
データが表構造である場合、行列制御スイッチ群と表オ
ブジェクトスイッチ群とが、触覚により区別されるよう
構成されることを特徴としている。
【0022】これにより、本発明は、触覚による各スイ
ッチ群の識別を容易とすることが可能となる。
【0023】また、本発明によれば、さらに、階層オブ
ジェクトスイッチ群または表オブジェクトスイッチ群に
おける所定の位置を示す基準となるボタンの位置は、触
覚により他と区別されるよう構成されることを特徴とし
ている。
【0024】これにより、本発明は、触覚による各スイ
ッチの位置の判別を容易とすることが可能となる。
【0025】また、本発明は、現在の呈示状態におい
て、押下時にスイッチから発生する固有のコードと、ス
イッチを用いて触覚で識別可能に呈示している選択オブ
ジェクトと、を対応させて記憶する呈示選択オブジェク
ト記憶手段と、呈示選択オブジェクト記憶手段に記憶さ
れている選択オブジェクトのリンク先の階層を記憶する
リンク先記憶手段と、を有し、固有のコードと、呈示選
択オブジェクト記憶手段において固有のコードに対応さ
せて記憶されている選択オブジェクトと、リンク先記憶
手段に記憶されている選択オブジェクトのリンク先の階
層と、に基づいて次に触覚で識別可能に呈示する階層を
呈示することを特徴としている。
【0026】これにより、本発明は、少ないスイッチ数
で、多くの項目や階層構造、表構成を、2次元的に容易
に理解させるよう呈示することが可能となる。
【0027】また、本発明は、階層構造または表構造の
データから選択オブジェクトの属性情報を抽出する属性
情報抽出工程と、属性情報抽出工程において抽出された
属性情報に基づいて選択オブジェクトにリンク情報を付
加するリンク情報付加工程と、選択オブジェクトと選択
オブジェクトを触覚で識別可能に呈示しているスイッチ
の位置との対応を記憶する対応記憶工程と、を有し、ス
イッチの位置に対応して発生するコードを用いて、対応
記憶工程において記憶された対応から選択オブジェクト
を特定し、リンク情報付加工程において選択オブジェク
トに付加したリンク情報を特定することを特徴としてい
る。
【0028】これにより、本発明は、少ないスイッチ数
で、多くの項目や階層構造、表構成を、2次元的に容易
に理解させる方法による情報の呈示が可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】〔本発明の特徴〕本発明は、触覚
呈示制御装置および触覚呈示制御方法に関するものであ
る。
【0030】ただし、以下の実施形態では、本発明を、
統合ディジタル放送(ISDB)で用いられるメニュー
画面の選択ボタンや表などの視覚的なオブジェクト(以
下、選択オブジェクトという)から情報にアクセスする
方法に対して適用した場合を例に挙げて説明する。これ
により、本発明では、ISDBで用いられる選択オブジ
ェクトから情報にアクセスする際に、リモコンのような
選択スイッチ(もしくはボタン。以下、スイッチに含
む)により項目選択ができ、かつスイッチの配列を利用
して選択オブジェクト数や階層などの状態を触覚により
認識させることが可能となる。
【0031】即ち、以下で説明する各実施形態は、統合
ディジタル放送(ISDB)の選択オブジェクトを触覚
で探索することにより、視覚障害が情報にアクセスでき
る触覚呈示制御装置に関するもので、選択オブジェクト
を選択するスイッチを有し、スイッチは可動機構を有
し、スイッチの配列は行と列とのアレイで構成され、凸
表示されるスイッチの配列形状や数量によって選択オブ
ジェクトの項目数や階層などの情報を触覚に伝えるとと
もに、それぞれの選択オブジェクトを表すスイッチが入
力機能を兼ねることにより、統合ディジタル放送のメニ
ュー画面などの視覚的選択オブジェクトから番組などの
情報に容易かつ迅速にアクセスできるようにしたもので
ある。
【0032】より具体的には、ISDBのメニュー画面
のボタンや階層構造の表示のために、選択オブジェクト
や階層を画面上の位置情報の論理的表示方式に変換し、
ユーザが論理的表示方式に対応して凸表示されたスイッ
チを触れることにより、階層や階層中の選択オブジェク
トの位置や数量を把握できるようにするとともに、表示
された選択オブジェクトのスイッチを押下することで、
音声や点字で内容が把握でき、迅速に情報へアクセスさ
せることを可能とする。また、表形式の情報の表示には
行と列とのによる各行列要素(以下、セルという)をス
イッチの配列に対応させ、セルを行と列とを確認しなが
ら選択させ、この対応するスイッチを押下させることに
より、セルの内容を伝達するようにも構成する。
【0033】これらの構成により、視覚に障害を持つ人
や盲ろう者がグラフィカルユーザインタフェース(GU
I)環境にアクセスできるインタフェースを提供するこ
とが可能となる。
【0034】これを実現するにあたり、本発明は、情報
にアクセスし、情報を呈示するグラフィカルユーザイン
タフェース(GUI)において、可動動作するスイッチ
を有し、スイッチの配置や数、高低差により、階層や視
覚的選択オブジェクトの位置や数を表す構成を有する。
【0035】また、上記の視覚的な選択オブジェクトに
対応するスイッチの配列には、階層を表す範囲、階層中
の選択オブジェクトを表す範囲、行や列を表す範囲を有
し、情報を構成する画面中の選択オブジェクトの位置や
数、あるいは階層を把握す構成を有する。
【0036】さらに、階層および行や列を表す範囲のス
イッチと選択オブジェクトを表す範囲のスイッチとは、
形状や表面の荒さを変化させることにより、区別ができ
る構成を有する。
【0037】また、選択オブジェクトを表す複数のスイ
ッチでは、基準となるスイッチを異なる表面性や形状と
し、かつ当該スイッチが凸表示しない場合でも、スイッ
チ周辺の段差や穴などにより触覚で、これを検知できる
構成を有する。
【0038】また、本発明は、触覚呈示される選択オブ
ジェクトのリンク先などのツリー構成をメモリする機能
を有し、選択オブジェクトの表示状態を記憶するメモリ
を有し、各スイッチには押下時に固有のデータ発生を有
し、新たにスイッチが押下された場合には、前記選択オ
ブジェクトの表示状態と前記スイッチ押下時の固有のデ
ータとから、前記ツリー構成から呈示すべき選択オブジ
ェクトを指定するコマンドを生成する機能を有すること
で、少ないスイッチで多くの選択オブジェクトや階層を
表現する構成を有する。
【0039】また、本発明は、GUI環境の選択オブジ
ェクトを触覚に呈示する方法に関するものであり、選択
オブジェクトの属性データを抽出する工程と、抽出され
た属性データよりあらたな階層や表を構成する変換工程
と、選択オブジェクトをスイッチ配列に対応して表示す
るためのデータ生成工程と、押下スイッチのコードを生
成する工程と、押下スイッチから前記階層や表を呈示す
る選択オブジェクトを指定するコードを生成する工程
と、を併せ持つ構成を有する。
【0040】以下、このような構成を有する本発明を好
適に実施した形態について、図面を用いて詳細に説明す
る。
【0041】〔第1の実施形態〕まず、本発明の第1の
実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0042】(第1の実施形態の構成)図1、および図
2は、本発明において、ISDBのメニュー画面などの
視覚的な選択オブジェクトに対して、可動スイッチ機構
を有し、選択のためのスイッチ入力とともにスイッチの
配置から選択オブジェクトを呈示する触覚呈示制御装置
の概念を表す図であり、図1は、本発明を実現する基本
的な触覚呈示制御装置(方式1)の概念図を示し、図2
は、可動スイッチを電話あるいは電卓のテンキーと同様
な配置とするよう構成した触覚呈示制御装置(方式2)
の概念図を示す。
【0043】また、図3、および図4は、電子番組表
(以下、EPGという)などの表形式の情報を触覚呈示
制御装置により表示する方法を説明するための図であ
り、図3は、これを方式1の触覚呈示制御装置に適用し
た場合を説明するための図であり、図4は、これを方式
2の触覚呈示制御装置に適用した場合を説明するための
図である。
【0044】さらに、図5の(a)は、ISDBでサー
ビスされるメニュー画面の項目と階層構造とを模式的に
表した説明図であり、図5の(b)は、メニュー画面の
各選択オブジェクトのリンク先情報から、階層構造を表
した説明図である。
【0045】さらにまた、図6、および図7は、本発明
の触覚呈示制御装置の方式1および方式2により、GU
I環境の選択オブジェクトや階層構造を表す方法を説明
するための図であり、図6は、方式1の触覚呈示制御装
置を適用した場合を説明するための図であり、図7は、
方式2の触覚呈示制御装置を適用した場合を説明するた
めの図である。
【0046】以下、図1から7を用いて、本発明の第1
の実施形態を詳細に説明する。
【0047】・触覚呈示制御装置の構成 図1および図2において、1a〜1eは、上下動が可能
なスイッチ群であり、圧電素子や電磁ソレノイド、ステ
ッピングモータ、あるいは形状記憶合金などのアクチュ
エータにより駆動される。本実施形態では、この上下動
可能なスイッチ群1a〜1eを用いることで、選択オブ
ジェクトや階層構造、あるいは表形式の構成を凸により
表現する。また、各スイッチは情報アクセスや制御のた
めの入力スイッチとしても機能する。さらにまた、表示
する対象のないスイッチ(対応する選択オブジェクト等
が存在しないスイッチ)は、押下できないように下方位
置に駆動された状態となる。すなわち、これらのスイッ
チは、入力とともに遷移先の階層や表における行と列と
のタイトル、および選択オブジェクトを表す。たとえば
スイッチ群1aを、機能を選択するためのスイッチ群と
し、スイッチ群1bおよびスイッチ群1gをそれぞれ行
と列とのタイトルを表す(階層構造を持つ情報に対して
はスイッチ群1gが階層を表す)ためのスイッチ群と
し、スイッチ群1dを選択オブジェクトを表すためのス
イッチ群とし、スイッチ群1fを制御スイッチ群とす
る。本実施形態では、このように、それぞれのスイッチ
群に対して機能を分けて設定できるよう構成する。
【0048】・触覚を用いた情報呈示方式の説明 このような構成を有する触覚呈示制御装置を用いて表形
式の情報を呈示し、アクセスさせる方法の例を説明す
る。
【0049】・・方式1に適用した場合 図3の(a)は、本方式を説明するために用いる表形式
の情報の例であり、X1〜Xn、Y1〜Ymはそれぞれ
列、行のタイトルを表す選択オブジェクト(以下、単に
タイトルという)、また、A11〜Amnは、行と列と
で指定される選択オブジェクト(以下、表形式ではセル
という)であり、それぞれのセルが情報を有するよう構
成されている。
【0050】また、図3の(b)は、図3の(a)に示
す表形式のデータを呈示する触覚呈示制御装置として方
式1によるものを用いた場合の例である。図3の(b)
において、スイッチ群1bのV1〜V9は図3の(a)
におけるタイトル行X1〜Xnを呈示し、スイッチ群1
dは図3の(a)におけるタイトル列Y1〜Ymを呈示
し、スイッチ群1dは図3の(a)におけるセル内容A
11〜Amnを呈示する。
【0051】また、図3の(c)は、表形式の各セルと
方式1による触覚呈示制御装置のスイッチ配列との位置
関係を表す。
【0052】本説明において、方式1の触覚呈示制御装
置では、たとえばスイッチV3を押下するとタイトル行
X3の選択オブジェクトの内容が音声あるいは点字で出
力され、また、スイッチN2を押下するとタイトル列Y
2の選択オブジェクトの内容が音声あるいは点字で出力
される。同様にスイッチSW23を押下すると、X3行
Y2列に対応するセルA32の内容が音声あるいは点字
により出力される。
【0053】ここで、図3の(b)に示す触覚呈示制御
装置の例では、図3の(a)の表形式のセルに対してす
べてを表示することができない。したがって、本例で
は、表形式において、タイトル行n,タイトル列mがn
>9,m>4の場合、図3の(c)に示すように、表形
式のセルにおける一部を選択可能な領域として触覚呈示
制御装置に呈示するよう構成する。さらに、この構成に
おいて、すべてのセルを呈示するために、本実施形態で
は、スイッチ群1fのUP,DN,LF,RFの押下回
数により、選択可能領域(呈示領域)を移動するよう構
成する。これは、たとえば、現在、触覚呈示制御装置に
SW11〜SW49までのセルの領域が呈示されている
状態において、スイッチ群1fのDNが2回押下された
場合に、触覚呈示制御装置が呈示するセルの領域をSW
31〜SW69へ変更するというものである。
【0054】・・方式2に適用した場合 同様に、表形式の情報を呈示するにあたり、方式2によ
る触覚呈示制御装置を用いた場合の例を示す。本実施形
態で例示した方式2による触覚呈示制御装置では、行の
選択領域が方式1によるものと比較して小さいほかは、
方式1と同様に移動スイッチUP,DN,LF,RFを
用いて表示するセルの領域を移動、および選択すること
ができる。この場合、それぞれのスイッチの押下により
1行あるいは1列ごとに移動するよう構成することも可
能であるが、n行あるいはm列ごとに移動して表示する
よう構成したほうが探索の効率がよい。ただし、この点
は、方式1にも適用することができる。
【0055】図4は、方式2の触覚呈示制御装置により
表形式の情報を呈示する方法である。V7〜V9は列の
タイトルと対応し、N1〜N4は行のタイトルと対応
し、SW1〜SW12はセルと対応する。
【0056】方式1と比較すると、一度に表示できるセ
ル数が少ないが、限られた範囲で手指を動かすことなく
情報を得られる利点がある。また、情報呈示の原理は方
式1と同じであり、表示するセルの領域を移動させる構
成も方式1で説明したものと同様なものを適用すること
が可能である。
【0057】・階層構造の呈示/選択方式の説明 次に、本実施形態による触覚呈示制御装置を用いた階層
構造の呈示と選択との原理を、ディジタルデータ放送で
提供されるメニュー画面を例に説明する。
【0058】図5の(a)は、適用したディジタルデー
タ放送で提供されるメニュー画面の例を示す図であり、
図5の(b)は、適用したディジタルデータ放送におけ
る各項目の階層構造の例を示す図である。この構成にお
いて、たとえば第1階層のメインメニュー画面からV2
(天気)が選択されると、V2にリンクされた第2階層
のメニューV21〜V24が触覚呈示制御装置に表示さ
れる。さらに第2階層でV24(ローカル天気)が選択
されると第3階層のメニューV241〜V247(地域
など)が触覚呈示制御装置に表示される。また、本例で
は、この第3階層で選択された項目に対応する情報を音
声あるいは点字により提供する。
【0059】・・方式1に適用した場合 図6は、触覚呈示制御装置の方式1を用いた場合の、メ
ニュー項目および階層構造の呈示や選択の方法を説明す
るための模式図である。N1〜N4は、各項目が対応す
る階層の深さ、SW11〜SW49は、それぞれの階層
における選択オブジェクトあるいは各階層における選択
された選択オブジェクトを表す。
【0060】図6の(1)は、本説明において適用した
メニューにおける初期状態であり、図5のメニュー画面
の例より選択オブジェクトV1〜V5に対応して、第1
階層N1の行にSW11〜SW15のスイッチが凸で表
示され、第1階層に選択オブジェクトが5個あることを
触覚により検知させる。また、これら凸表示されたスイ
ッチは、たとえばダブルクリック(ダブルプッシュ)や
シングルクリック(シングルプッシュ)+CR(決定)
キー押下で選択される。
【0061】また、図6の(2)は、図6の(1)に示
す第1階層においてV2(SW12)が選択されること
により遷移した場合の呈示内容を示す図である。図6の
(2)を参照すると、この場合では、触覚呈示制御装置
に第1階層を示すN1と選択された選択オブジェクトV
2を示すSW12と第2階層を示すN2と第2階層に存
在する選択オブジェクトV21〜V24を示すS21〜
S24とが凸で表示される。
【0062】さらに、第2階層でSW24スイッチが押
下された場合には、図6の(3)に示すように、第1階
層、第2階層、および第1階層における選択された選択
オブジェクトの表示は変わらず、第2階層における選択
オブジェクトの表示が選択されたスイッチSW24のみ
となり、さらに、遷移先の第3階層を表すN3と第3階
層に存在する7個の選択オブジェクトV241〜V24
7に対応するSW31〜SW37とが凸で表示される。
【0063】従って、ユーザは、図6の(4)に示すよ
うにスイッチSW31を押下すると、第3階層が最下層
であるため、最終的にこのスイッチSW31に対応する
選択オブジェクトV241の内容を音声や点字により得
られるとともに、第4階層には選択オブジェクトがない
ことが触覚によりわかる。
【0064】この状態で、たとえばESCキーを押下す
れば、1階層上位で、図6の(3)の状態に戻ることが
できる。また、階層表示のスイッチであるN1を押下す
れば、図6の(1)の状態に戻り、SW11〜SW15
が選択できる。
【0065】このように、スイッチの凸表示を触覚で感
ずることにより、スイッチに対応する項目のタイトルや
内容が音声や点字で得られ、視覚障害者は2次的な情報
から迅速に情報をアクセスすることができる。
【0066】・・方式2に適用した場合 次に、図5に示すメニュー項目および階層構造の呈示や
選択の方法を方式2による触覚呈示制御装置を用いて行
う場合を図7を用いて説明する。
【0067】方式2では、表示される選択オブジェクト
に対応するスイッチの配置を、電話あるいはキーボード
の番号に合致して、順次番号順に表示する。これにより
視覚障害者や盲ろう者は普段の生活で自然とパターン化
されている電話などのキー配置により、スイッチに触れ
ることで即座にかつ直感的に階層中の項目数や項目の位
置(対応する番号)を把握することができる。
【0068】この場合、『5』の位置のスイッチには突
起や異なる表面性などにより認知しやすい構造とし、項
目数が『4』以下で『5』が突起しないときでも、スイ
ッチ周辺の穴部を盛り上げるなど検知できる構造とする
ことが好ましい。また、各階層の選択オブジェクトはS
W1〜SW9の9個のスイッチで表され、10個以上の
場合にはSW0を凸とすることにより呈示する。このよ
うに構成することで、総計で19個の表示が可能であ
る。ただし、図7のように、スイッチSW11,SW1
2も存在する場合、スイッチSW11が10個以上であ
ることを示し、スイッチSW0が20個以上であること
を示し、スイッチSW12が30個以上をであることを
示し、さらに、各スイッチSW0,SW11,SW12
の組み合わせにより、たとえばスイッチSW11とSW
12との双方を凸表示とすることにより、40個(10
個+30個)以上であることを示すように構成すること
も可能である。
【0069】また、方式1と同様に、図5のメニュー画
面において、初期状態では第1階層に位置するため、選
択オブジェクトとしてはV1〜V5が存在する。従っ
て、触覚呈示制御装置には、図7の(1)に示すよう
に、第1階層を表すN1とスイッチSW1〜SW5とが
凸表示される。
【0070】さらに、第1階層においてスイッチSW2
(選択オブジェクトV2)が選択された場合、図7の
(2)のように、第1階層を示すN1に加え、第2階層
を示すN2が凸表示され、また、第2階層に存在する4
個の選択オブジェクトV21〜V24に対応してスイッ
チSW1〜SW4が凸で表示される。
【0071】この状態でスイッチSW4(V24)が選
択されたときは、図7の(3)のように、階層を表示す
るN1,N2に加え、第3階層であるN3が凸表示さ
れ、項目内容として7つの選択オブジェクトがCH/項
目スイッチ群1dに凸表示される。
【0072】さらにここで、スイッチSW1(V24
1)が選択された時点で、ユーザは第3階層の天気の内
容を得ることができ、その後、図7の(4)に示すよう
に、第4階層以降には選択オブジェクトがないことを知
ることができる。また、この時点でESCキーが押下さ
れた場合には、第3階層の選択オブジェクトを示す図7
の(3)が表示され、また、N1が押下された場合に
は、第1層の選択オブジェクトを示す図7の(1)が表
示される。
【0073】このように、ユーザは階層スイッチ群1g
により現時点の階層や階層構造を知ることができ、CH
/項目スイッチ群1dにおいて階層に存在する選択オブ
ジェクトの項目数や項目順を2次元的に知ることがで
き、GUI的なメニュー画面から、容易かつ迅速に情報
へアクセスすることができる。
【0074】(第1の実施形態の具体例)次に、本実施
形態の触覚呈示制御装置を用いてGUI環境の選択オブ
ジェクトや階層構造、表形式の情報を呈示し、選択オブ
ジェクトやセルの情報取得や選択ができる基本的な方式
の構成例について、図8を参照して説明する。
【0075】図8において、1は本実施形態による触覚
呈示制御装置であり、2はGUI画面の選択オブジェク
トデータ(以下、GUI画面選択オブジェクトデータと
いう)であり、GUI環境における選択オブジェクトの
階層位置やリンク先、ジャンル、テキストデータ、画面
上の表示位置やサイズなどの属性情報を有する。3はG
UI画面選択オブジェクトデータ2の選択オブジェクト
の情報(以下、選択オブジェクト情報という)から階層
やリンク先など所望の属性情報を抽出する選択オブジェ
クト属性データ抽出部であり、4は選択オブジェクトの
属性情報に基づいて、図3あるいは図5に示すような、
表や階層構造(階層ツリー構造ともいう)をあらたに構
成し、メモリする階層・表呈示変換バッファ部であり、
5は階層・表呈示変換バッファ部4で表や階層ツリー構
造の関係が付加された選択オブジェクトと触覚呈示制御
装置1で表示されるスイッチの位置との対応を行うため
のデータ変換テーブルを有する触覚呈示コード変換バッ
ファ部であり、表形式や階層位置および階層に存在する
選択オブジェクトから遷移先の状態において触覚呈示制
御装置1に表示するデータを抽出してバッファし、出力
する。6は触覚呈示コード変換バッファ部5で得られた
出力データに対応して触覚呈示制御装置1を駆動する触
覚呈示データ選択出力部である。また、7は制御I/O
部で、触覚呈示制御装置1で選択押下されたスイッチの
入力インタフェース部である。8は触覚呈示制御装置1
で押下されたスイッチのコードを対応する選択オブジェ
クトの属性情報を指定するコマンドに変換し、階層・表
呈示変換バッファ部4および触覚呈示コード変換バッフ
ァ部5において遷移先の状態で表示すべきデータが得ら
れるよう動作するためのコマンド変換選択制御部であ
る。
【0076】すなわち、触覚呈示制御装置1におけるス
イッチは種々の状態で入力コードを共有している(各ス
イッチが発生するコードが固有のものである)ため、す
べての機能で直接選択オブジェクトを指定することがで
きない。従って、コマンド変換選択制御部8において入
力されたコードを適切なコマンド(以下、コマンドコー
ドという)に変換する。
【0077】・具体例の動作の説明 以下、上述した本実施形態の具体例の動作について、方
式2による触覚呈示制御装置を適用して説明する。
【0078】本具体例では、図5に示した階層構造を持
つメニューを適用する。従って、図7の(1)に示した
ように、初期状態では、第1階層の選択オブジェクト情
報として、触覚呈示制御装置1のスイッチSW1〜SW
5およびN1が凸として表示される。
【0079】ここで、凸表示されたスイッチのいずれか
が押下されると、制御I/O部7では、押下されたスイ
ッチに固有のコードが検出される。GUI画面選択オブ
ジェクトデータ2では、検出されたコードを基に対応す
る選択オブジェクトが指定される。また、画面表示モニ
タ9では、この指定された選択オブジェクトがハイライ
トや赤/黄色文字などの強調表現により表示される。
【0080】一方、押下されたスイッチ(以下、押下ス
イッチという)のコードは、制御I/O部7からコマン
ド変換選択制御部8にも送られる。ここでは、スイッチ
が押下される前に表示されている選択オブジェクトの属
性情報を参照し、前記に示したように、この階層構造の
情報やリンク情報等を触覚呈示制御装置1に呈示すべき
コマンドコードに変換し、階層・表呈示変換バッファ部
4に伝達する。
【0081】これに対して、階層・表呈示変換バッファ
部4では、コマンドコードより触覚呈示制御装置1に表
示する表示データを特定し、これを触覚呈示コード変換
バッファ部5へ出力する。また、触覚呈示コード変換バ
ッファ部5では、入力された表示データに基づいて触覚
呈示に対応するデータが生成され、触覚呈示データ選択
出力部6へ出力される。
【0082】このように入力されたデータを基に、触覚
呈示データ選択出力部6は、触覚呈示制御装置1におけ
るスイッチを駆動し、ユーザへ要求された情報(遷移先
の階層における構造情報)の表示を行う。
【0083】〔第2の実施形態〕次に、本発明の第2の
実施形態として、本発明による触覚呈示制御装置をデー
タ放送に適用した場合について、図9〜図11および図
12〜14を用いて詳細に説明する。
【0084】(第2の実施形態の構成)図9は、本実施
形態において、ISDBからTVチャンネルを選択する
方法やデータ放送のメニュー画面選択オブジェクトを表
示、選択する方法、あるいはEPGなどの表形式の情報
を表示して、データにアクセスさせる構成の一例を示す
構成ブロック図である。
【0085】図9において、17はデータ放送を受信す
るISDB受信部であり、18は受信したデータからデ
ィジタル放送のフォーマットであるBML(Broadcasti
ng Mark Up Language)などを抽出して出力するデータ
出力部であり、このデータ出力部18の一方の出力は、
画面表示変換部19に入力される。この画面表示変換部
19は、入力されたデータをデコードして画面表示モニ
タ9に表示する。また、データ出力部18の他方の出力
は、選択オブジェクト属性データ抽出部3に入力され、
入力されたデータよりメニュー画面を構成するそれぞれ
の選択オブジェクトの階層位置やリンク先などの属性情
報が抽出される。
【0086】また、階層・表呈示変換バッファ部4は、
選択オブジェクト属性データ抽出部3で抽出された選択
オブジェクトの属性情報をもとに、新たに階層ツリー構
成や表形式を作成し、これを保持する。
【0087】コマンド変換選択制御部8は、触覚呈示制
御装置1’で押下されたスイッチのコードを制御I/O
部7を介して受信し、このコードから呈示すべき選択オ
ブジェクトを指定するコマンドコードを特定する。ただ
し、触覚呈示制御装置1’のスイッチは、前述のよう
に、種々の状態で入力コードを共有しているので、すべ
ての機能で直接選択オブジェクトを指定することができ
ない。従って、コマンド変換は、ISDBが有するT
V、データ放送、EPGや、データ放送の機能、あるい
は、表や階層の表示に応じて、スイッチの押下前に表示
されている階層や表の選択オブジェクトの属性情報が参
照され、あらかじめ登録された変換表に基づき実行され
る。
【0088】このように変換されたコマンドコードは、
階層・表呈示変換バッファ部4に入力され、表や階層ツ
リー構造の関係より、遷移先の状態において表示される
選択オブジェクトが特定される。また、このように特定
された選択オブジェクトは、触覚呈示コード変換バッフ
ァ部5に入力され、データ変換テーブルが参照されて、
各選択オブジェクトを触覚呈示制御装置1’に表示する
ためのデータが抽出される。ただし、階層・表呈示変換
バッファ部4で指定された選択オブジェクトのテキスト
情報は、テキストデータ出力10においてバッファさ
れ、点字出力装置11および音声合成装置12で出力さ
れる。
【0089】また、触覚呈示データ選択出力部6は、触
覚呈示コード変換バッファ部5より入力されたデータに
基づいて触覚呈示制御装置1’におけるスイッチを駆動
し、ユーザへ要求された情報(遷移先の階層における構
造情報)表示を行う。
【0090】ただし、この構成において、第1の実施形
態による触覚呈示制御装置1と同様の構成には、同一の
符号を附す。
【0091】(第2の実施形態の具体例)以下、本実施
形態による触覚呈示制御装置1’を実際に使用した場合
における動作の一例について、方式2による触覚呈示制
御装置1’を用いて説明する。
【0092】図9において、1aはISDBが提供する
TVやデータ放送、電子番組表(EPG)等の機能を選
択するための機能選択スイッチ群であり、1bは表形式
の構成において列表示のオブジェクトを表示する、もし
くは選択させるためのスイッチ群であるとともに、上記
TVやデータ放送の機能において、それぞれTVの登録
されたチャンネル(CH)やデータ放送のメニュー画面
の選択オブジェクトを選択させるためのCH登録/見出
しメニュー項目スイッチ群である。1dは機能選択スイ
ッチ群1aにより選択された機能における表示内容(選
択オブジェクト)や選択肢をユーザに提供するCH/項
目スイッチ群であり、たとえば、TV機能が選択された
場合では選択対象のTVチャンネルを表示し、データ放
送機能が選択された場合では見出しメニュー項目に関す
る各階層の項目を表示し、さらにEPGなどの表形式に
よる機能が選択された場合では表形式のデータにおける
セルを表す。また、1eは各種選択や選択した項目の実
行、もしくは選択した項目のキャンセル等を入力するた
めの選択制御スイッチ群であり、1fはCH/項目スイ
ッチ群1dで示された表の行や列の表示領域を移動する
指示を入力させるための移動制御スイッチ群であり、1
gは階層を表示し、選択させる階層制御スイッチ群であ
り、1cは1bに包含され、たとえばEPGなどの表形
式による機能が指定された場合に、表形式のデータ構造
におけるタイトル列を表示する列表示スイッチ群であ
る。
【0093】・具体例の動作の説明また、方式1による
触覚呈示制御装置を適用した場合の動作は、方式2を適
用した場合にほぼ包含されるので、以下の説明では、方
式2を適用した場合の動作に含める。
【0094】・・TV機能が選択された場合 まず、本具体例の説明において、TV機能が選択された
場合の動作について、以下に図面を用いて説明する。た
だし、TV機能とは、TVのチャンネルを選択するため
の機能である。
【0095】図12を参照すると、本動作では、まず、
ユーザより触覚呈示制御装置1’の機能選択スイッチ群
1aにおいて、TV機能を指定するスイッチ“TV”が
押下・選択される(ステップS1のTV)。
【0096】このように、図9の触覚呈示制御装置1’
において、機能選択スイッチ群1aから“TV(TV機
能を選択するスイッチ)”が選択された場合、本発明に
よる触覚呈示制御装置1’は、TV機能を実行する(ス
テップS2)。この実行にあたり、制御I/O部7が、
触覚呈示制御装置1’から入力されたTV機能の実行の
コマンドから触覚呈示制御装置1’をTVチャンネルの
リモートコントローラとして機能させるためのコマンド
コードを特定し、これを触覚呈示コード変換バッファ部
5へ出力する。これに対し、触覚呈示コード変換バッフ
ァ部5は、コマンドコードよりユーザに呈示するチャン
ネルをあらかじめ格納しているテーブルより特定し、こ
れを触覚呈示データ選択出力部6へ出力する。また、触
覚呈示データ選択出力部6は、触覚呈示コード変換バッ
ファ部5より入力されたデータに基づいて、触覚呈示制
御装置1’におけるスイッチを駆動し、ユーザへTVの
チャンネル番号を呈示する。ただし、たとえばチャンネ
ルが1chから12chまで存在し、この中で、5ch
等、番組が放送されていないチャンネルが存在する場
合、この番組が放送されていないチャンネルをユーザに
呈示しないよう凸表示されない構成とすることも可能で
ある。これは、触覚呈示コード変換バッファ部5におけ
るコード変換テーブルにおいて、番組が存在しないチャ
ンネルを凸表示しないように構成することで解決され
る。
【0097】このような動作を経ることで、TVのチャ
ンネルは、図11の(1)に示すように、触覚呈示制御
装置1’のCH/項目スイッチ群SW1〜SW12に割
り当てられ、触覚アレイ初期設定として表示される(ス
テップS5)。ただし、この段階にでは、方式1による
触覚呈示制御装置1’も同様な配置で凸表示される。
【0098】また、このように、触覚呈示制御装置1’
にTV機能における初期状態が呈示されると、ユーザに
より、この呈示されたチャンネル中におけるいずれかの
チャンネル、もしくはESCキーが押下される(ステッ
プS6)。ここで、ユーザよりチャンネルのスイッチの
いずれかが押下された場合(ステップS6のCH)、制
御I/O部7は、この入力を検出し、次いで入力された
チャンネルに対応するコードをCH選択部16へ出力す
る(ステップS7)。これに対して、ESCキーが押下
された場合(ステップS6のESC)、ステップS1に
帰還し、ユーザより機能が選択されるのを待機する。
【0099】また、入力されたチャンネルに対して、本
実施形態の動作としては、以下に示す2つの方法が考え
られる。ひとつは、図12のフローチャートにおけるa
のように、所望のチャンネルのスイッチが押下されるこ
とにより(ステップS6のCH)、スイッチに割り当て
られたコードが制御I/O部7で検知され(ステップS
7)、CH選択部16を介し、直接ISDB受信部17
のチャンネルが制御される(ステップS12)よう構成
する方法である。また、他のひとつは、図12のフロー
チャートにおけるbのように、制御I/O部7で検知さ
れたコードがコマンド変換選択制御部8に入力され、コ
マンド変換選択制御部8でチャンネル選択のためのコマ
ンドコード(以下、チャンネル選択コマンドコードとい
う)に変換される(ステップS7)よう構成する方法で
ある。
【0100】後者の方法では、チャンネル選択コマンド
コードが、階層・表呈示変換バッファ部4に入力され、
ここでチャンネルを示す選択オブジェクトが指定され
る。また、指定された選択オブジェクトの内容は、テキ
ストデータ出力部10でテキストデータとして抽出さ
れ、点字出力装置11、および/もしくは音声合成装置
12により点字および/もしくは音声で出力される(ス
テップS8)。ただし、上記のテキストデータとして
は、選択されたチャンネルを示す番号や、対応するTV
会社名や、現在放送されている番組の番組名および番組
内容(サブタイトル、出演者、放送時間等の内容)等が
挙げられる。
【0101】このように出力されたテキストデータを確
認した後、ユーザが決定キー(CR)を押下すると(ス
テップS9のCR)、これが制御I/O部7で検知され
(ステップS10)、CH選択部16においてISDB
受信部17の受信チャンネルが制御され(ステップS1
1)、ステップS6に帰還する。これに対して、ユーザ
よりESCキーが押下されると(ステップS9のES
C)、選択された内容を破棄し(ステップS13)、ス
テップS6に帰還する。
【0102】・・データ放送機能が選択された場合 次に、本具体例の説明において、データ放送機能が選択
された場合の動作について、以下に図面を用いて説明す
る。ただし、データ放送機能とは、ディジタルデータ放
送により提供される機能のことである。また、本具体例
では、図5に示す階層構造を適用する。
【0103】図12および図13を参照すると、図9に
示す触覚呈示制御装置1’において機能選択スイッチ群
1aからデータ放送(DT)が選択されると(ステップ
S1のDT)、図5に例示した階層構造では、図11の
(2)のように、第1階層で表されるメニュー画面が、
触覚アレイ初期設定として、触覚呈示制御装置1’にお
いて表示される(図13のステップS21)。
【0104】つぎに、ユーザよりESCキーもしくはU
Pキーが入力された場合(ステップS22のYes)、
階層・表呈示変換バッファ部4では、現在よりも上位の
階層が存在するか否かを判定し(ステップS28)、こ
の判定において、さらに上位の階層が存在しない場合
(ステップS28のNo)、ステップS1に帰還し、機
能が選択されるのを待機する。これに対して、現在より
も上位の階層が存在する場合(ステップS28のYe
s)、ステップS29に移行する。
【0105】また、ステップS22においてESCキー
およびUPキーが押下されず(ステップS22のN
o)、階層移動キーもしくはCRキーもしくはDNキー
が押下された場合(ステップS23のYes)、ステッ
プS29に移行する。ただし、ここでいう階層移動キー
とは、図9の触覚呈示制御装置1’における階層制御ス
イッチ群1gに含まれるスイッチである。
【0106】また、ステップS22においてESCキー
およびUPキーが押下されず(ステップS22のN
o)、かつ、ステップS23において階層移動キーおよ
びCRキーおよびDNキーが押下されず(ステップS2
3のNo)、CH/項目スイッチ群1dにおいて選択オ
ブジェクトに対応するスイッチのいずれかが押下された
場合(ステップS24のYes)、割り当てられたスイ
ッチのコードが制御I/O部7にて検出され、コマンド
変換選択制御部8にて、押下された選択オブジェクトを
選択するコマンドコードに変換され、階層・表呈示変換
バッファ部4にて、コマンドコードに該当する選択オブ
ジェクトが選択される(ステップS25)。
【0107】その後、ステップS25にて指定された選
択オブジェクトのテキストデータは、テキストデータ出
力部10に送出され、点字出力装置11および音声合成
装置12に内容が出力される(ステップS26)。この
とき、触覚呈示コード変換バッファ部5では、データ変
換を行わない。すなわち、ステップS24からステップ
S26の流れでは、階層が移動されるのでなく、階層を
移動するにあたり、ユーザに確認のためのコメントが通
知される。
【0108】また、画面表示制御部15では、選択され
た選択オブジェクトをハイライトするなど画面表示が制
御される(ステップS27)。
【0109】一方、ステップS24からステップS27
によりスイッチを押下し内容を確認した後、ステップS
22に帰還し、たとえば、引続き決定キー(CRキー)
が押下された場合(ステップS23のYes)、には、
コマンド変換選択制御部8にて、選択決定のコマンドコ
ードが生成され、階層・表呈示変換バッファ部4にて、
選択された選択オブジェクトが存在する下位階層の表示
データが指定され(ステップS30)、触覚呈示コード
変換バッファ部5にて触覚呈示制御装置1’に表示する
データが更新され、新たな階層の状態が出力される(ス
テップS33)。同時に画面選択制御部15により画面
表示も下位階層に更新される(ステップS34)。
【0110】このとき、更新される前と現時の階層およ
び選択オブジェクトの情報は、コマンド変換選択制御部
8にメモリされ、次にスイッチが押下されたときのコマ
ンド変換の遷移情報として保存される(ステップS3
1)。また、前述の、CRキーのほか、移動制御スイッ
チ群1fのUP,DNキー、あるいは選択制御スイッチ
群で前の状態に戻るESCキーなど、階層移動を伴うス
イッチが押下された場合にも同様な動作が行われる。
【0111】このように、視覚障害者は、触覚呈示制御
装置1’のスイッチを触れることによって、現在画面上
に表示されてるISDBメニュー画面の選択オブジェク
ト項目の数や階層の位置を短時間で確認することがで
き、選択オブジェクトを表すスイッチを押下すること
で、項目の内容を知ることができ、さらに確認した内容
を選択したいときには、制御キー(CR)を押下するこ
とで下位階層の選択オブジェクト項目を上記同様知るこ
とができる。
【0112】従って、短時間に階層概念を理解しなが
ら、情報にアクセスすることが可能である。 ・EPG機能が選択された場合 次に、本具体例の説明において、EPG機能が選択され
た場合の動作について、以下に図面を用いて説明する。
ただし、EPG機能とは、表形式で作成された電子番組
表により提供される機能である。ただし、本実施形態で
は、この具体例に適用する表形式のデータを用いた機能
をEPGに限定する必要がなく、たとえばデータ放送等
により提供された表形式のデータによる機能を含ませる
ことは可能である。以下の説明では、説明の簡略化のた
め、表形式のデータをすべてEPGとして説明する。
【0113】また、以下の説明において、ISDBな
ど、表形式のデータはそれぞれのセルが行と列との位置
情報を有していると仮定する。
【0114】図9において、データ出力部18、および
選択オブジェクト属性データ抽出部3で各セルの情報
(以下、セル情報という)が抽出される。このとき、前
述の図3で示したように、それぞれのセルは位置情報に
対応して行列の配列にメモリされる。
【0115】このような構成において、触覚呈示制御装
置1’の機能選択スイッチ群1aにより、EPGが選択
された場合(図12のステップS1のEPG)には、図
11の(3)に示すように、列を示すN1〜N4、行を
示すV7〜V9、および各セルを表すSW1〜SW12
が触覚呈示制御装置1’に凸により呈示される(図14
のステップS41)。
【0116】この状態において、まず、ESCキーが押
下されたとき(ステップS42のYes)、ステップS
49へ移行する。また、ESCキーが押下されず(ステ
ップS42のNo)、行列を移動させる指示が入力され
た場合(ステップS43のYes)、ステップS47へ
移行する。
【0117】さらに、ESCキーが押下されず(ステッ
プS42のNo)、行例を移動させる指示が入力されず
(ステップS43のNo)、各項目を示す(各セルに対
応する)CH/項目スイッチ群1gのいずれかのスイッ
チが押下された場合(ステップS44のYes)、前記
した階層表示の場合と同様に、押下されたスイッチのコ
マンドが制御I/O部7に送出され、コマンド変換選択
制御部8で選択すべきセルの行列位置を指定するコマン
ドコードに変換され、その後、コマンドコードを基に、
階層・表呈示変換バッファ部4より該当するセルの内容
のテキストデータを読み込み、点字出力装置11および
/もしくは音声合成装置12により点字および/もしく
は音声で出力する(ステップS45)。
【0118】また、触覚呈示制御装置1’の移動制御ス
イッチ群1fによる動作は、基本的な原理を図3で示し
た動作と同じとする。即ち、初期状態でSW1に対応す
るセルの行列位置情報(A11)がメモリされる。次
に、制御スイッチ1fで行/列移動のスイッチが押下さ
れた場合(ステップS43)、スイッチSW1を基準と
して、移動した行と列とのセルが新たに割り当てられ
る。また、変更前のスイッチSW1に対応する表のセル
と変換後のセルとの位置を表す情報がコマンド変換選択
制御部8に記憶される(ステップS47)。したがっ
て、触覚呈示制御装置1’には、これらの情報と移動制
御スイッチの情報とから、図3の(3)に示した位置関
係の式をもとに移動後の情報を持ったセルに対応してス
イッチが表示される(ステップS48)。
【0119】また、ステップS42において、ESCキ
ーが入力された場合(ステップS42のYes)、コマ
ンド変換選択制御部8で、スイッチ押下前のスイッチS
W1に対応するセルの位置(移動指示まえの状態の位
置)に変換し(ステップS49)、選択前のデータを呈
示する(ステップS50)。さらに、画面選択制御部1
5を介し、画面モニタには触覚呈示制御装置に表示され
た部分をハイライトなどで強調して表示する(ステップ
S46)。
【0120】このように、たとえば表形式が番組表の場
合には、時間が縦軸、放送局が横軸で表され、N1〜N
4を押下することにより、時間情報を、V7〜V9を押
下することで、放送局の譲歩が得られ、かつ行と列との
交差するスイッチを押下することで、所望の時間および
放送局の番組情報を得ることができる。
【0121】また、本方式2によれば、ユーザは手の位
置を大きく動かすことなく適切な面積に配置されたこれ
らのスイッチにより、効率的に表の内容の探索が可能で
あり、行列の内容を確かめながら、2次元的な探索に近
い方法で情報を得ることができる。
【0122】以上、ISDBの機能別に本発明の実施例
を説明したが、V1〜V9は、適宜設定可能なスイッチ
であり、チャンネルやメインとなるメニュー画面の選択
オブジェクトを登録することができる。
【0123】また、これらのスイッチの表面性を変化す
ることにより、触覚のテクスチャ判別による効率的なチ
ャンネルや選択オブジェクトの選択をすることも可能で
ある。
【0124】〔他の実施形態〕以上の各実施形態では、
本発明の触覚呈示制御装置によるデータへのアクセスの
方式を説明した。上記各実施形態では、ISDBのメニ
ュー画面への適用を示したが、コンピュータにおける階
層表示やアイコン、表形式の表示には適用することも可
能である。また、触覚呈示には、実呈示型の方式を示し
たが、オブジェクトの選択機能を有するバーチャルリア
リティなどの仮想的な触覚呈示装置や2次元触覚ディス
プレイにも本発明による情報アクセスや呈示方式を適用
することができる。
【0125】このように、本発明では、選択オブジェク
トを選択するスイッチを有し、スイッチは可能機構を有
し、選択入力機構とともに触覚へ階層などの情報呈示機
能を兼ねることを特徴としている。また、スイッチの配
列は行と列とで構成され、行と列と、あるいはスイッチ
の配列によって選択オブジェクトの項目数や階層を表す
ことを特徴としている。
【0126】これにより、本発明は、ISDBのメニュ
ー画面など視覚的な選択オブジェクトをリモコンのよう
なスイッチで容易に入力選択させることが可能となり、
選択オブジェクトの種類や数、内容、および階層構造を
容易に理解させる呈示方法を提供し、番組などの情報に
迅速にアクセスできるインタフェース方法を提供するこ
とが可能となる。
【0127】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の触覚呈
示制御装置および触覚呈示制御方法によれば、ISDB
のメニュー画面などのGUI環境において、選択オブジ
ェクトの種類や数、階層構造やEPGのような表形式の
情報が、上下可動機構を有するスイッチの表示される配
列により、2次元的にやさしく理解できる。さらに、呈
示部は入力スイッチと機能とを共有しているので、選択
オブジェクトを触覚で確認しながら、スイッチを押下す
れば、それぞれの選択オブジェクトの内容は音声と点字
とで確認することができる。
【0128】従って、ユーザは所望の情報選択を、リモ
コンのように容易に選択でき、番組などの情報に迅速に
アクセスできるインタフェースが期待できる。
【0129】即ち、請求項1記載の発明によれば、階層
構造または表構造のデータから選択オブジェクトを触覚
で識別可能に呈示するスイッチを有することを特徴とし
ているため、情報を2次元的に容易に理解させることが
可能となる。
【0130】さらに、請求項2記載の発明によれば、ス
イッチは、データが階層構造である場合、階層構造を呈
示する階層制御スイッチ群と、階層毎のオブジェクトを
呈示する階層オブジェクトスイッチ群と、を有し、デー
タが表構造である場合、表構造における行および列のタ
イトルを呈示する行列制御スイッチ群と、表構造におけ
るオブジェクトを呈示する表オブジェクトスイッチ群
と、を有することを特徴としているため、階層を持つ情
報や表形式の情報の構成を、容易に理解させることが可
能となる。
【0131】また、請求項3記載の発明によれば、さら
に、データが階層構造である場合、階層制御スイッチ群
と階層オブジェクトスイッチ群とが、触覚により区別さ
れるよう構成され、データが表構造である場合、行列制
御スイッチ群と表オブジェクトスイッチ群とが、触覚に
より区別されるよう構成されることを特徴としているた
め、触覚による各スイッチ群の識別を容易とすることが
可能となる。
【0132】また、請求項4記載の発明によれば、さら
に、階層オブジェクトスイッチ群または表オブジェクト
スイッチ群における所定の位置を示す基準となるボタン
の位置は、触覚により他と区別されるよう構成されるこ
とを特徴としているため、触覚による各スイッチの位置
の判別を容易とすることが可能となる。
【0133】また、請求項5記載の発明によれば、現在
の呈示状態において、押下時にスイッチから発生する固
有のコードと、スイッチを用いて触覚で識別可能に呈示
している選択オブジェクトと、を対応させて記憶する呈
示選択オブジェクト記憶手段と、呈示選択オブジェクト
記憶手段に記憶されている選択オブジェクトのリンク先
の階層を記憶するリンク先記憶手段と、を有し、固有の
コードと、呈示選択オブジェクト記憶手段において固有
のコードに対応させて記憶されている選択オブジェクト
と、リンク先記憶手段に記憶されている選択オブジェク
トのリンク先の階層と、に基づいて次に触覚で識別可能
に呈示する階層を呈示することを特徴としているため、
少ないスイッチ数で、多くの項目や階層構造、表構成
を、2次元的に容易に理解させるよう呈示することが可
能となる。
【0134】また、請求項6記載の発明によれば、階層
構造または表構造のデータから選択オブジェクトの属性
情報を抽出する属性情報抽出工程と、属性情報抽出工程
において抽出された属性情報に基づいて選択オブジェク
トにリンク情報を付加するリンク情報付加工程と、選択
オブジェクトと選択オブジェクトを触覚で識別可能に呈
示しているスイッチの位置との対応を記憶する対応記憶
工程と、を有し、スイッチの位置に対応して発生するコ
ードを用いて、対応記憶工程において記憶された対応か
ら選択オブジェクトを特定し、リンク情報付加工程にお
いて選択オブジェクトに付加したリンク情報を特定する
ことを特徴としているため、少ないスイッチ数で、多く
の項目や階層構造、表構成を、2次元的に容易に理解さ
せる方法による情報の呈示が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実現する基本的な触覚呈示制御装置
(方式1)の概念図である。
【図2】可動スイッチを電話あるいは電卓のテンキー配
置で選択制御する触覚呈示制御装置(方式2)の概念図
である。
【図3】電子番組表(EPG)などの表形式の情報を触
覚呈示制御装置の方式1により表示する方法を表す説明
図である。
【図4】電子番組表(EPG)などの表形式の情報を触
覚呈示制御装置の方式2により表示する方法を表す説明
図である。
【図5】(a)および(b)はISDBでサービスされ
るメニュー画面の項目と階層構造を模式的に表した説明
図である。
【図6】本発明の触覚呈示制御装置の方式1により、G
UI環境の選択オブジェクトや階層構造を表す方法の説
明図である。
【図7】本発明の触覚呈示制御装置の方式2により、G
UI環境の選択オブジェクトや階層構造を表す方法の説
明図である。
【図8】本発明の第1の実施形態による触覚呈示制御装
置1でGUI環境の選択オブジェクトや階層構造、表形
式を表示する構成ブロック図である。
【図9】本発明の第2の実施形態による触覚呈示制御装
置1’でISDBのTVチャンネル選択やデータ放送の
メニュー画面、EPGなどの表形式のデータにアクセス
する方法の具体例を示す構成ブロック図である。
【図10】本発明の第2の実施形態による触覚呈示制御
装置1’の方式1でTVやEPG、データ放送の初期状
態のメニュー画面表示例を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施形態による触覚呈示制御
装置1’の方式2でTVやEPG、データ放送の初期状
態のメニュー画面表示例を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施形態による触覚呈示制御
装置1’によりISDBの機能選択とTVチャンネル選
択を説明するためのフローチャートである。
【図13】本発明の第2の実施形態による触覚呈示制御
装置1’によりISDBのデータ放送のメニュー画面の
選択オブジェクトへのアクセスと呈示方法とを説明する
ためのフローチャートである。
【図14】本発明の第2の実施形態による触覚呈示制御
装置1’によりISDBのEPGなどの表形式のセルデ
ータへのアクセスと呈示方法とを説明するためのフロー
チャートである。
【符号の説明】
1、1’ 触覚呈示制御装置 1a 機能選択スイッチ群 1b CH登録/見出しメニュー項目スイッチ群 1c、1d CH/項目スイッチ群 1e 選択制御スイッチ群 1f 移動制御スイッチ群 1g 階層制御スイッチ群 2 GUI画面選択オブジェクトデータ 3 選択オブジェクト属性データ抽出部 4 階層表示変換バッファ部 5 触覚呈示コード変換バッファ部 6 触覚呈示データ選択出力部 7 制御I/O部 8 コマンド変換選択制御部 9 画面表示モニタ 10 テキストデータ出力 11 点字出力装置 12 音声合成装置 15 画面選択制御部 16 CH選択部 17 ISDB受信部 18 データ出力部 19 画面表示変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03M 11/04 Fターム(参考) 5B020 DD02 FF17 GG13 HH12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階層構造または表構造のデータから選択
    オブジェクトを触覚で識別可能に呈示するスイッチを有
    することを特徴とする触覚呈示制御装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチは、 前記データが階層構造である場合、階層構造を呈示する
    階層制御スイッチ群と、階層毎のオブジェクトを呈示す
    る階層オブジェクトスイッチ群と、を有し、 前記データが表構造である場合、表構造における行およ
    び列のタイトルを呈示する行列制御スイッチ群と、表構
    造におけるオブジェクトを呈示する表オブジェクトスイ
    ッチ群と、を有することを特徴とする請求項1記載の触
    覚呈示制御装置。
  3. 【請求項3】 前記データが階層構造である場合、前記
    階層制御スイッチ群と前記階層オブジェクトスイッチ群
    とが、触覚により区別されるよう構成され、前記データ
    が表構造である場合、前記行列制御スイッチ群と前記表
    オブジェクトスイッチ群とが、触覚により区別されるよ
    う構成されることを特徴とする請求項2記載の触覚呈示
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記階層オブジェクトスイッチ群または
    前記表オブジェクトスイッチ群における所定の位置を示
    す基準となるボタンの位置は、触覚により他と区別され
    るよう構成されることを特徴とする請求項2または3記
    載の触覚呈示制御装置。
  5. 【請求項5】 現在の呈示状態において、押下時にスイ
    ッチから発生する固有のコードと、該スイッチを用いて
    触覚で識別可能に呈示している選択オブジェクトと、を
    対応させて記憶する呈示選択オブジェクト記憶手段と、 該呈示選択オブジェクト記憶手段に記憶されている選択
    オブジェクトのリンク先の階層を記憶するリンク先記憶
    手段と、を有し、 前記固有のコードと、前記呈示選択オブジェクト記憶手
    段において該固有のコードに対応させて記憶されている
    選択オブジェクトと、前記リンク先記憶手段に記憶され
    ている該選択オブジェクトのリンク先の階層と、に基づ
    いて次に触覚で識別可能に呈示する階層を呈示すること
    を特徴とする触覚呈示制御装置。
  6. 【請求項6】 階層構造または表構造のデータから選択
    オブジェクトの属性情報を抽出する属性情報抽出工程
    と、 該属性情報抽出工程において抽出された前記属性情報に
    基づいて前記選択オブジェクトにリンク情報を付加する
    リンク情報付加工程と、 前記選択オブジェクトと該選択オブジェクトを触覚で識
    別可能に呈示しているスイッチの位置との対応を記憶す
    る対応記憶工程と、を有し、 前記スイッチの位置に対応して発生するコードを用い
    て、前記対応記憶工程において記憶された対応から選択
    オブジェクトを特定し、前記リンク情報付加工程におい
    て該選択オブジェクトに付加したリンク情報を特定する
    ことを特徴とする触覚呈示制御方法。
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