JP2002312004A - サーボ制御システム - Google Patents

サーボ制御システム

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JP2002312004A
JP2002312004A JP2001119556A JP2001119556A JP2002312004A JP 2002312004 A JP2002312004 A JP 2002312004A JP 2001119556 A JP2001119556 A JP 2001119556A JP 2001119556 A JP2001119556 A JP 2001119556A JP 2002312004 A JP2002312004 A JP 2002312004A
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model
compensator
internal model
control system
control target
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JP2001119556A
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Tatsuya Suzuki
達也 鈴木
Toshiaki Kumon
俊朗 公文
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Okuma Corp
Nagoya Industrial Science Research Institute
Original Assignee
Okuma Corp
Nagoya Industrial Science Research Institute
Okuma Machinery Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】制御対象にモデル誤差の許容範囲を超える変動
が生じた場合や制御対象に未知の外乱が印加された場合
でも制御系を安定した状態に保つこと。 【解決手段】サーボ制御システムは、制御対象Pの内部
モデルPmと、制御対象Pの応答特性を決定するフィー
ドフォワード補償器Kと、制御対象Pに印加される外乱
d、制御対象Pに対する内部モデルPmのモデル誤差P
−Pm及び制御対象Pの変動を抑制するためのフィード
バック補償器Qと、モデル誤差P−Pmが予め定めた許
容範囲を超えたとき内部モデルPm、フィードフォワー
ド補償器K及びフィードバック補償器Qをそれぞれ更新
する同定機構1とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーボ制御システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】サーボ制御の実現手段として、PID制
御に代表されるフィードバック制御がある。
【0003】フィードバック制御系の設計は、制御対象
の数学的モデルを基に行われ、制御対象の出力を目標値
に追従させまた外乱や制御対象の動特性の変動やモデル
誤差の影響を小さく抑えるために、フィードバック制御
系を安定化させる補償器の設計が行われる。そして、従
来、モデル誤差を補償する補償器を設計して制御系に挿
入する「ロバスト安定化方法」(例えば特開平6−17
5702号公報参照)が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ロバスト安定化方法に
よると、制御対象の動特性が正確に掴みにくくモデル誤
差が大きいと予想される場合や、動作中に制御対象の特
性が大きく変動する場合にも安定した制御系となるが、
補償器を設計する際、モデル誤差の許容範囲が予め定め
られており、制御対象にこの許容範囲を越える変動が生
じた場合や制御対象に未知の外乱が印加された場合に制
御系が不安定になるという問題がある。
【0005】本発明は、上記のような問題点にかんが
み、制御対象にモデル誤差の許容範囲を超える変動が生
じた場合や制御対象に未知の外乱が印加された場合でも
制御系を安定した状態に保つことができるサーボ制御シ
ステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のサーボ制御シス
テムは、制御対象の内部モデルと、前記制御対象の応答
特性を決定するフィードフォワード補償器と、前記制御
対象に印加される外乱、前記制御対象に対する前記内部
モデルのモデル誤差及び前記制御対象の変動を抑制する
ためのフィードバック補償器と、前記モデル誤差が予め
定めた許容範囲を超えたとき前記内部モデル、前記フィ
ードフォワード補償器及び前記フィードバック補償器を
それぞれ更新する同定機構とを備えることを特徴とす
る。
【0007】ここで、前記フィードフォワード補償器
は、前記内部モデルの逆モデルとローパスフィルタとか
ら構成され、また、前記フィードバック補償器は、前記
内部モデルの逆モデルと他のローパスフィルタとから構
成されている。
【0008】また、前記フィードフォワード補償器及び
前記フィードバック補償器は、それぞれ、前記内部モデ
ルに含まれる不安定零点を補償したローパスフィルタと
前記内部モデルの逆モデルとから構成されている。
【0009】また、前記内部モデルは、前記制御対象の
入出力データを基に遺伝的アルゴリズムを用いて同定さ
れる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のサーボ制御シス
テムの構成図を示す。
【0011】図1において、P(s) (離散系ならばP
(z) で表される。)は制御対象、Pm (s) (離散系では
Pm(z) )は内部モデル、K(s) (離散系ではK(z)
はフィードフォワード補償器、Gry(s) (離散系では
Gry(z) )は規範モデル、Q (s) (離散系ではQ
(z) )はフィードバック補償器、1は同定機構、rは指
令値である目標値、uは制御対象P(s) への入力、yは
制御対象P(s) の出力、dは外乱、wは観測ノイズ、y
Gry は規範モデルGry(s) の出力、ym は内部モデル
Pm(s) の出力をそれぞれ表している。以下、便宜上、
制御対象、内部モデル、フィードフォワード補償器、規
範モデル及びフィードバック補償器を単にP、Pm、
K、Gry、Qで表すこととする。
【0012】内部モデルPmは、例えば、制御対象Pの
入出力データを基に遺伝的アルゴリズムを用いて同定さ
れる制御対象Pの数学的モデルである。
【0013】フィードフォワード補償器Kは、制御対象
Pの応答性を決定する補償器である。
【0014】規範モデルGryは、設計者の所望とする
応答特性を表したモデルである。
【0015】フィードバック補償器Qは、制御対象P
(s) に印加される外乱、制御対象Pに対する内部モデル
Pmのモデル誤差及び制御対象Pの変動を抑制するため
の補償器である。
【0016】同定機構1は、内部モデルPm、フィード
フォワード補償器K及びフィードバック補償器Qを作成
する機構をいう。
【0017】制御対象Pは、例えば、図4に示すような
モータMと該モータMにより駆動される負荷Lとからな
る二慣性共振振動系によって構成される。
【0018】この二慣性共振振動系のブロック線図は、
系が線形システムであるとした場合図5のように表すこ
とができる。図5において、JM はモータ側の慣性モー
メント、JL は負荷側の慣性モーメント、DM はモータ
側の粘性摩擦係数、DL は負荷側の粘性摩擦係数、KG
はばね定数、τM はモータトルク指令値、ωM はモータ
側の回転速度、ωL は負荷側の回転速度である。
【0019】本サーボ制御システムがモータ側の回転速
度ωM を制御するシステムである場合、制御対象Pの入
力uはτM 、出力yはωM となり、その離散系の伝達関
数P (z) は、 P(z) =ωM(z)/τM(z) =(cn0+Σi=1 nni-i)/(cm0+Σj=1 mmj-j) …(1) となる。ここで、cは係数、n,mは最大次数である。
なお、本サーボ制御システムが負荷側の回転速度ωL
制御するシステムである場合には、制御対象Pの入力u
はτM 、出力yはωL となり、その離散系の伝達関数P
(z) は上記式(1)においてωM(z)をωL(z)に置換したも
のとなる。
【0020】そして、上記式(1) は、線形一次結合関数
()を用いて ωM(k)=f(τM(k), …,τM(k-n), ωM(k-1), …,ω
M(k-m)) と表現できるため、入出力データから制御対象Pを同定
することが可能となる。そして、この同定にあたって
は、動的線形要素を表現するための時間遅れの組み合わ
せを適切に選択することが重要であり、GA(Genetic
Algorithm 、遺伝的アルゴリズム)を用いることが有効
とされる。
【0021】このため、同定機構1においては、遺伝的
アルゴリズムを用いて制御対象Pを同定して内部モデル
Pmを作成する。以下、同定機構1における具体的な処
理内容を図2に基づいて順に説明する。
【0022】(1) 制御対象の初期同定(ステップS1) まず制御対象Pの初期同定つまり初期の内部モデルPm
を作成する(ステップS1)。この内部モデルPm作成
は、遺伝的アルゴリズムを用いて図3に示すような手順
によって行われる。
【0023】まず、同定用入出力データu、yを取得す
る(ステップS11)。
【0024】次に、染色体の構造を設定する(ステップ
S12)。染色体の構造を図6に示す。染色体は
「0」、「1」の二進符号で表現され、各遺伝子座u
(k) ,u(k-1 ) ,u(k-2) ,…,u(k-n) ,y(k-1)
(k-2) ,…,y(k-m) には、入力変数であるモータト
ルク指令値τM と出力変数であるモータ回転速度ωM
時間遅れ項が割り当てられる。なお、図6において、k
はデータ番号、n、mはそれぞれ入出力変数の最大時間
遅れを表す。
【0025】次に、L個の染色体の初期集団を生成する
(ステップS13)。
【0026】次に、L個の染色体群の中からランダムに
h個の染色体を選択する(ステップS14)。ただし、
第2世代以降の場合はランダムにh−1個の染色体を選
択する。
【0027】次に、遺伝的操作(交叉、突然変異)によ
り子染色体を生成する(ステップS15)。つまり、選
択されたh個の染色体を親として二組ずつ組み合わせ、
交叉などの遺伝的操作により新たにh個の染色体を子と
して生成する。交叉方法は、ペアである親の各遺伝子座
を比較し、異なる組み合わせがある場合のみ交叉率Pc
でその遺伝子座の交叉を行う。
【0028】次に、計2h個の親、子染色体を数学モデ
ルに変換し、適応度を評価し淘汰する(ステップS1
6)。つまり、計2h個の染色体を数学モデルに変換し
て適応度を計算し、その中から適応度の優れているh個
の染色体をエリート保存するとともに、最も適応度の優
れている染色体を次の世代における配偶者に割り当て
る。
【0029】ここで、数学モデルへの変換は、遺伝子座
が「1」となる変数のみがデコードされる。図6の染色
体構造に相当する数学モデルωMMは下記式(2) のように
表される。なお、実際には、GAの過程で冗長な項が淘
汰されるため、全ての項が数学モデルにデコードされる
ということは稀である。
【0030】
【数1】
【0031】ここで、係数cx は、More-Penroseの一般
化擬似逆行列を用いた最小二乗法によって推定される。
なお、最小二乗法については広く知られているので本明
細書での説明は省略する。
【0032】適応度としては、モデルの精度と複雑さの
指標を示す情報量基準の一つであるAIC(Akaike's I
nformation Criterion )つまり、 AIC=NlogS+2(lprm +1) …(3) S=(1/N)Σk=1 N(ωM(k)−ωMM(k))2 を採用する。ここで、Sは真の出力値ωM と数学モデル
ωMMとの残査平方和の平均値、lprm +1は数学モデル
の項数、Nは観測データの総数である。上記式(3) のA
IC第2項より、パラメータ数が多くなれば適応度は悪
くなるため、AICを適応度として採用することでモデ
ルを構成する項の少数化が実現可能となる。
【0033】次に、最良染色体の適応度が要求仕様を満
たしていれば終了する。そうでない場合はステップS1
4へ戻る(ステップS17)。
【0034】そして、最良染色体の適応度が要求仕様を
満たすようになったときの最良染色体又は最終世代の最
良染色体により初期の内部モデルPmが特定される。
【0035】なお、特定された内部モデルPmに不安定
零点n+ (s)が存在する場合には、この不安定零点による
影響を補償するため、規範モデルGryは Gry+ (s)=Gry(s) ・n+ (s)/|n+ (s)| のように変形される。なお、|n+ (s)|はn+ (s)の低周
波ゲインを表す。
【0036】(2) 補償器K、Qの設計(ステップS2) 補償器Kの設計 図1に示すサーボ制御システムにおいて、制御対象Pの
理想とする出力yは下記式(4) で表すことができる。
【0037】y(t) =Gry(s) ・r(t) …(4) しかしながら、制御対象Pの実際の出力yは下記式(5)
で表される。
【0038】y(t) =K(s) ・P(s) ・r(t)
(5) したがって、フィードフォワード補償器Kは下記式(6)
に表すように設計する。なお、式(6) においてPm-1
(s) は内部モデルPmの逆モデルである。
【0039】 K(s) =Gry(s) ・Pm-1 (s) …(6) ここで、Gry(s) は、例えば下記式(7) によって表さ
れる一次遅れ系のローパスフィルタで構成され、時定数
τK を変えることによって応答特性を容易に調整可能と
なる。
【0040】 Gry(s) =1/(1+sτK ) …(7) なお、上記のようにGryとして一次遅れ系のローパス
フィルタを用いた補償器Kが不安定になる場合には、補
償器Kが適切な伝達関数となるよう下記式(8)に表すよ
うに上記式(7) に次数nK を付加する。
【0041】 Gry(s) =1/(1+sτKnk …(8) そして、規範モデルGryを上記式(8) で表した場合、
フィードフォワード補償器Kの伝達関数は図7で表され
る。
【0042】補償器Qの設計 フィードバック補償器Qの設計にあたり、Q(s) =Pm
-1 (s) に設計すると系が不安定になるため、フィードバ
ック補償器Qは、ローパスフィルタFBを用いて下記式
(9) に表すように設計する。
【0043】 Q(s) =FB(s) ・Pm-1 (s) …(9) ここで、FB(s) は、例えば下記式(10)によって表され
る一次遅れ系のローパスフィルタで構成され、時定数τ
Q を変えることによって応答特性を容易に調整可能とな
る。
【0044】 FB(s) =1/(1+sτQ ) …(10) なお、上記のようにFBとして一次遅れ系のローパスフ
ィルタを用いた補償器Qが不安定になる場合には、補償
器Qが適切な伝達関数となるよう下記式(11)に表すよう
に上記式(10)に次数nQ を付加する。
【0045】 FB(s) =1/(1+sτQnQ …(11) そして、ローパスフィルタFBを上記式(11)で表した場
合、フィードバック補償器Qの伝達関数は図8で表され
る。
【0046】このようにフィードバック補償器Qを設計
することにより、次に説明するように外乱やモデル誤差
の影響を抑制することができる。
【0047】図1のサーボ制御システムにおいて目標値
rをr=0とした場合、外乱dと出力yとの関係は、下
記式(12)で表される。
【0048】 y(t) =P(s)(1−Pm(s)(s)){ 1+Q(s)(P(s) −Pm(s))}-1(t) …(12) ここで、内部モデルPmが制御対象Pに等しいとし、時
定数τQ を0に近づけるようにすると、上記式(12)はy
(t) ≒0となり、出力y(t) は外乱dに影響されないも
のとなる。また、モデル誤差がある場合においても時定
数τQ を0に近づけることによって上記式(12)はy(t)
≒0となり、出力y(t) はモデル誤差に影響されないも
のとなる。
【0049】図9は、フィードバック補償器Qの時定数
τQ を0.01に設定した場合の外乱dに対する応答例
を示す。この図9からも明らかなように、τQ を0に近
い値に設定すると出力y(ωM )は外乱dに影響されな
いことが分かる。
【0050】(3) 制御系応答(ステップS3) 上記ステップS1、S2で求めた内部モデルPm、フィ
ードフォワード補償器K及びフィードバック補償器Qを
用いて図1に示すサーボ制御システムを構築し、このサ
ーボ制御システムの応答特性をシミュレーションにより
求める。このとき、入力rとして例えばステップ指令を
用いる。
【0051】(4) 更新の判断(ステップS4) 制御系応答(ステップS3)により求めた応答特性に基
づいて、内部モデルPmの更新が必要か否かを判断す
る。
【0052】この判断は、制御対象Pの出力yと規範モ
デルGryの出力yGry との二乗平均誤差Err(=Σ
(yGry −y)2/N)を求め、Errが設計者の指定す
る閾値を超えた場合のみステップS5へ移行し内部モデ
ルPmの更新を行う。なお、上記Errの式におけるN
はデータ数である。Errが閾値を超えない場合はステ
ップS3に戻る。
【0053】図10は、フィードフォワード補償器Kの
時定数τK を0.05、フィードフォワード補償器Qの
時定数τQ を0.1に設定した場合の応答例を示す。こ
のような場合には、ステップ指令rに対して出力y(ω
M )が振動し、Errが閾値を超えるようになるため、
ステップS5へ移行し内部モデルPmが更新される。な
お、このときの内部モデルPmは、下記式(13)により表
される。
【0054】 Pm(z) =(12.22z4 −10.77 z3 −3.066 z+4.588 )/( z5 −1.54z4 + 0.4898 z2 +0.5187z−0.4665) …(13) (5) 内部モデルの更新(ステップS5) 内部モデルの更新は、上述したような初期の内部モデル
Pmの作成方法と同様な手順によって行われ、新たな内
部モデルPmが作成されると、この新しい内部モデルP
mに基づいて補償器K,Qが設計され(ステップS
2)、新たなサーボ制御システムが構築される。そし
て、この新たなサーボ制御システムについて応答特性が
シミュレーションされ(ステップS3)、内部モデルP
mの更新の必要性の有無が判断される(ステップS
4)。
【0055】図11は、内部モデルPm及び各補償器
K,Qを更新した後の応答例を示す。図10と比較すれ
ば明らかなように、更新後はステップ指令rに対する出
力y(ωM )の振動が抑制されており、Errが閾値以
下となり、この更新後の内部モデルPm及び各補償器
K,Qによりサーボ制御システムが構築される。なお、
この更新後のPm、K、Qは、下記式(14)、(15)、(16)
で表される。
【0056】 Pm(z) =(0.5915 z3 −0.8262z2 +0.1078z+0.127)/(0.01061z3 −0. 02114 z2 +0.01054 z) …(14) K(z) =(0.0009265z3 −0.001847z2 +0.0009202 z) /( z4 −2.345 z 3 +1.507 z2 +0.0419z−0.2036) …(15) Q(z) =(0.005342 z3 −0.01065 z2 +0.005306z) /( z4 −2.099 z3 +1.163 z2 +0.08676 z−0.1508) …(16) 以上説明したように、本実施形態のサーボ制御システム
は、制御対象Pの内部モデルPmと、制御対象Pの応答
特性を決定するフィードフォワード補償器Kと、制御対
象Pに印加される外乱d、制御対象Pに対する内部モデ
ルPmのモデル誤差P−Pm及び制御対象Pの変動を抑
制するためのフィードバック補償器Qと、モデル誤差P
−Pmが予め定めた許容範囲を超えたとき内部モデルP
m、フィードフォワード補償器K及びフィードバック補
償器Qをそれぞれ更新する同定機構1とを備える。この
ため、制御対象Pにモデル誤差P−Pmの許容範囲を超
える変動が生じた場合や制御対象Pに未知の外乱dが印
加された場合でも制御系を安定した状態に保つことがで
きる。
【0057】
【発明の効果】本発明によると、制御対象にモデル誤差
の許容範囲を超える変動が生じた場合や制御対象に未知
の外乱が印加された場合でも制御系を安定した状態に保
つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るサーボ制御システム
の構成図である。
【図2】同定機構の処理内容を示すフローチャートであ
る。
【図3】制御対象の初期同定及び内部モデルの更新のた
めの遺伝的アルゴリズムを用いた同定方法を示すフロー
チャートである。
【図4】制御対象の一例としての二慣性共振振動系の構
成図である。
【図5】二慣性共振振動系のブロック線図である。
【図6】染色体の構造図である。
【図7】フィードフォワード補償器の伝達関数を表した
図である。
【図8】フィードバック補償器の伝達関数を表した図で
ある。
【図9】フィードバック補償器の時定数の作用を説明す
るためのグラフである。
【図10】初期同定された内部モデル及び各補償器によ
る応答例を示すグラフである。
【図11】更新後の内部モデル及び各補償器による応答
例を示すグラフである。
【符号の説明】
P 制御対象 Pm 内部モデル Pm- 逆モデル K フィードフォワード補償器 Q フィードバック補償器 Gry ローパスフィルタ FB ローパスフィルタ 1 同定機構
フロントページの続き (72)発明者 公文 俊朗 愛知県丹羽郡大口町下小口5丁目25番地の 1 オークマ株式会社内 Fターム(参考) 5H004 GA07 GA14 HA07 HB07 KB13 KB15 KB16 KB32 KC34 KC35 KC45 KD67 MA12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御対象の内部モデルと、 前記制御対象の応答特性を決定するフィードフォワード
    補償器と、 前記制御対象に印加される外乱、前記制御対象に対する
    前記内部モデルのモデル誤差及び前記制御対象の変動を
    抑制するためのフィードバック補償器と、 前記モデル誤差が予め定めた許容範囲を超えたとき前記
    内部モデル、前記フィードフォワード補償器及び前記フ
    ィードバック補償器をそれぞれ更新する同定機構とを備
    えることを特徴とするサーボ制御システム。
  2. 【請求項2】 前記フィードフォワード補償器は、前記
    内部モデルの逆モデルとローパスフィルタとから構成さ
    れ、また、前記フィードバック補償器は、前記内部モデ
    ルの逆モデルと他のローパスフィルタとから構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載のサーボ制御システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記フィードフォワード補償器及び前記
    フィードバック補償器は、それぞれ、前記内部モデルに
    含まれる不安定零点を補償したローパスフィルタと前記
    内部モデルの逆モデルとから構成されていることを特徴
    とする請求項1記載のサーボ制御システム。
  4. 【請求項4】 前記内部モデルは、前記制御対象の入出
    力データを基に遺伝的アルゴリズムを用いて同定される
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載のサーボ制御
    システム。
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