JP2002310177A - 非円形嵌合要素を用いた機械的接合 - Google Patents

非円形嵌合要素を用いた機械的接合

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JP2002310177A JP2002048705A JP2002048705A JP2002310177A JP 2002310177 A JP2002310177 A JP 2002310177A JP 2002048705 A JP2002048705 A JP 2002048705A JP 2002048705 A JP2002048705 A JP 2002048705A JP 2002310177 A JP2002310177 A JP 2002310177A
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hub
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mechanical joint
slaving
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Karl-Heinz Simons
シモンズ カルル−ハインツ
Thomas Svensson
スヴェンソン トマス
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    • F16D1/10Quick-acting couplings in which the parts are connected by simply bringing them together axially
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トルク伝達のための高い機能と長寿命を有す
る機械的接合を提供する。 【解決手段】 本発明は、共通の長手方向の軸(X−
X)を有しトルクを伝達する機械的接合(1)に関す
る。この接合は、前記長手方向の軸(X−X)の周りを
回るシャフト(2)と、前記シャフト(2)と同軸のハ
ブ(6)であって、その内面(8)が前記シャフト
(2)の周りをスレービング部(14)を介して取り囲
み、前記スレービング部(14)の領域で、前記シャフ
ト(2)と前記ハブ(6)の前記内面(8)が、前記ト
ルクを伝達するために非円形断面を有する少なくとも一
つの保持部(18)を有する、当該ハブ(6)と、を有
し、前記スレービング部(14)の前記領域内の前記ハ
ブ又は前記シャフトの少なくとも一方が、前記長手方向
の軸(X−X)の周りで角度方向に互いに離れた少なく
とも二つの保持部(18、22)を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広くは、トルク伝
達のために円形でない嵌合要素を用いた機械的接合に関
し、特に、トルク伝達のためのシャフト・ハブ接合に関
する。
【0002】
【発明の背景】典型的な機械の構造において、シャフト
とハブの間のトルク伝達のために、種々の形態で、シャ
フト・ハブ接合が採用されている。そのようなタイプの
接合の基本的な機能は、通常、多くの他の要件に加え
て、大きなトルクを伝達することにある。そのようなト
ルクを伝達するために、接合は、できるだけコンパクト
で軽いことが必要である。更に、その接合は、設置や調
整のためのおおげさな作業を伴わずに取り付けられるも
のでなければならない。通常、動的荷重は、静的加重に
比べて大きい。
【0003】通常、従来のシャフト・ハブ接合は締まり
嵌めとしないので、トルク伝達に真に寄与するのは、そ
の接触面の一部分だけである。その結果、それらの要素
に大きな応力が発生し、それらは、適当な長さの接合に
よって補償又は低減させなければならない。しかし、接
合部が長くなると、より大きな半径方向のランアウト(r
un-out)が生じ、シャフトとハブの間の相対的動きが強
まり、その間はトルク伝達がない(いわゆる遊び)。半
径方向のランアウトが大きくなることによって、好まし
くない騒音や振動も生じる。比較的長い接合部によっ
て、相互の接触面でのスライドが可能になり、それによ
って、腐食も促進される。最後に、これらの影響によっ
て、シャフト・ハブ接合の寿命が縮まり、その結果、シ
ステム全体の寿命も縮まる。
【0004】ドイツ国特許公報DE 198 36 259 A1には、
締まったシャフト・ハブ接合が示され、ここでは、好ま
しくない遊びを無くすか又は防ぐために、ハブの内面が
遊びを介さずにシャフトと係合するように、半径方向の
押圧装置がハブを回転軸の方に押す。この実施例の欠点
は、余分な要素を必要とし、それによって、より大きな
スペースと費用がかかることである。
【0005】クランピングブッシュがシャフトとハブの
間に接近して嵌め込まれるクランピングブッシュ接合
も、好ましくない遊びを減らすか又は防ぐための既知の
手段である。このようなクランピングブッシュは、クラ
ンピングブッシュの環状断面を拡大して、それによっ
て、一方の側でシャフトの横面を押し付け、反対側でハ
ブ穴の内面を押し、遊びのない接合を作る。ドイツ国特
許公報DE 36 36 393 A1には、そのようなタイプのクラ
ンピングブッシュが開示されている。そこでは、シャフ
トとハブの両方を長手方向の歯止め(toothing)に嵌合す
ることによって、積極的な固定(locking)が達成され
る。そのとき、クランピングブッシュは、マッチングト
ゥーシング(matching toothing)の内側と外側の両方と
嵌合している。この実施例も又、余分な要素を用いるが
ゆえに、比較的高いコストと大きなスペース要する。ク
ランピングブッシュを組み立てるための、時間及びコス
トが少なくてすむ作業工程が必要とされている。
【0006】シャフトとハブの間に挿入される楔形の要
素も知られている。しかしそれらの要素はシャフトの偏
心をもたらし、従って、シャフトとハブの間の接触部が
点接触又は比較的小さな面接触になる。これはしばしば
許容される。スレービング(slaving)部内の接触面の拡
大又はより釣り合った分布は、前述のように、追加の要
素及びかなりの費用をかけないかぎり不可能に見えるか
らである。
【0007】
【発明の概要】本発明の目的は、トルク伝達のために、
高い機能と長寿命を有する機械的接合を達成することに
ある。可能な限り大きなトルクの伝達が、簡単な設計で
実現される。この接合は、更に、安価に製造でき、僅か
な費用で組み立てることができる。
【0008】本発明によれば、スレービング部の少なく
とも一つの要素が、長手方向の軸の周りに互いに角度方
向に離れて配置された少なくとも二つの保持部を有する
(demonstrate)。
【0009】本発明は次の知見に基づく。即ち、シャフ
トが、ハブの中の、より中心に近い位置にあるときに、
シャフトとハブの間の遊びを減らすことだけが、要素に
おける高い応力、疲労、真のランニング(true running)
及び振動を無くすか又は中性化させ、目的を達成でき
る。発明者らは、長手方向の軸の周りに互いに離れた位
置にあってスレービング部に配置された要素の一つの長
手方向の複数の部分が、ハブ内のシャフトの中心配置を
保証し、それによって、より均一なトルク伝達が達成さ
れることを見出した。これは、例えば、スレービング部
の全長に延びる捩り(tortion)によって達成されるか、
又は、接続部によって互いに接続され、互いに離れて配
置された二つの捩られていない長手方向の部分によって
達成される。各長手方向の部分が互いに離れて、ステッ
プ状又は連続的に配置された数個の接続部も可能であ
る。
【0010】中心に置かれたシャフトの遊びの低減又は
中性化によって、トルク伝達の際のより好ましいエネル
ギ分配がもたらされ、それによって、各要素の応力、疲
労、真のランニング(true running)、振動が低減され
る。結合、特にねじ結合又は接合部の挿入は、容易且つ
迅速である。
【0011】連続的な捩りによって、シャフトは、入口
断面部を使用してハブの中に前進して挿入されていくこ
とができる。次に、挿入が深くなり、入口断面部と出口
断面の両方がハブと接触するとき、ハブは、捩りのため
に回転される。ここで、入口断面部及び出口断面部とい
う言い方は、ハブの中に入るシャフトの方向で呼んでい
るものであって、スレービング部の両端部を指してい
る。
【0012】ハブ内へのシャフトの挿入深さは、シャフ
トをハブに対して密に嵌め合わせる(予め応力をかけ
る)ことによって、遊びを減らすか完全に防いで、最終
的に、シャフトとハブの間の締め付け作用を得るために
使用することができる。その結果、遊び無しに両方向に
トルクを伝達すること、及び遊び無しに方向を変えるこ
とが可能となる。すべての場合のハブとシャフトの間の
接触点又は接触面は、少なくとも、シャフトの入口と出
口の断面部になる。材料の弾性又は塑性のために、トル
ク伝達の前又は最中の強化された捩りによって、シャフ
ト及び/又はハブの変形を通じてスレービング部の全長
にわたって密な嵌め合いが得られる。
【0013】更に、捩り度(degree of torsion)は、シ
ャフト・ハブ接合の種々の機能及びパラメータに影響を
与え、これらを決定する可能性がある。例えば、捩り度
が小さいことは、所望の効果、例えば遊びの完全な中性
化が得られるまでに、トルクを受ける要素をより強く回
転させることが必要又は可能であることを意味する。こ
れとは対照的に、出口断面部の方向に次第に大きくなる
捩りは、シャフトのより短い部分をたくさん回転するこ
とによって、容易に挿入することができる。挿入距離が
短いため、組立ての際に、遊びの消滅及び中性化並びに
締付け作用は、迅速且つ容易に達成できる。特別の用途
向けには、デリバリ(delivery)断面の方向に減少する捩
りも考えられる。混合形状、即ち、スレービング部の長
さに沿って変化する(減少、増大、直線的)トルク要素
も可能である。
【0014】多角形、特にトロコイド形状の断面のシャ
フト及びハブが優れていることがわかった。トロコイド
は、一つの円(動円)が一つの円(静止円)の上又は内
側に沿って回転するときに動円の上の1点が描く軌跡と
してできる。トロコイドの「窪み及び膨らみ」の数及び
大きさは可変である。「窪み及び膨らみ」の数及びそれ
らの大径及び小径に関して最適化されたトロコイド形状
を用いることによって、最小の応力で、しかも接触面間
の相対的動きを最小として、トルクを伝達できることが
示された。接触要素の輪郭の相違が小さいことから、シ
ャフト・ハブ接合の特性、特にその寿命及び安定性を変
えることができる。
【0015】本発明によるシャフト・ハブ接合は、特
に、自動車のブレーキ系統や懸架等の自動車技術で使用
するのに適している。ここでは、本発明による多角形内
面を有するハブの穴あけ作業をしなくてもよいという利
点がある。従って、ハブを鋼から作る必要はなく、例え
ば、鋳造によってハブを作ることもできる。従って、本
発明によるシャフト・ハブ接合は、特にこのタイプの用
途に適している。例えばブレーキ系統は高い熱負荷に晒
されているからである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は、図示された好ましい実
施の形態に基づいて、より詳細に説明される。
【0017】以下に示す好ましい実施の形態は、単に説
明するためのものであって、発明又はその適用又は使用
を限定することを意図するものではない。
【0018】シャフト・ハブ接合1は、シャフト2及び
ハブ4の数個の要素からなりうる。例えば図1乃至4に
示す例は、それぞれ、1個のシャフト2と1個のハブ4
の場合を示す。
【0019】図1乃至3は、本発明に係るシャフト・ハ
ブ接合1の断面を示す。外側輪郭(外面)6を有するシ
ャフト2は、内側輪郭(内面)8を有するハブ4の中に
案内される。シャフト2は、トロコイド状の膨らみ9を
有し、ハブ4は、その断面に対して対応するトロコイド
状の窪み11を有する。本発明の実施の形態としては、
基本的に、円以外の断面形状であればどのような形状で
あってもよい。特に、六角形は、トルク伝達にとって適
していることが実証された。又、六角形の場合、相対偏
心率Eが、2乃至10%、好ましくは約3乃至5%に設
定すべきだということが示された。相対偏心率Eは、非
物理的(non-physical)平均直径Dmに対する多角形の偏
心率をパーセントで表したものである。従ってこれは、
多角形の外径Doと内径Diの関係を表すものである。
Dmは、多角形と同じ面積を持つ円板の直径である。こ
こで多角形とは、厳密な意味の多角形ではなく、多角形
に類似の形状と解すべきである。相対的偏心率Eは、次
の式で計算できる。 E=Di+2×ε ここで、 ε=多角形の非円性 相対偏心率Eは、好ましくは次の式から求めるべきであ
る。 E=(Do−Di/Do−Di)×50 特に好ましい多角形は、IPROTEC処理を用いて作
られ、具体的には、次の式から計算できる(誤差は+/
−10%である)。 x(γ)=(Dm/2)×cos(γ)+ε×cos((n−1)×γ) y(γ)=(Dm/2)×sin(γ)−ε×sin((n−1)×γ) ここで、 γ=0乃至360°、連続的パラメータ n=多角形の辺の数 ε=E×Dm×100
【0020】例えば、図4は、本発明に係るシャフト・
ハブ接合1を3次元で示す原理図である。トロコイド状
膨らみ9を有するシャフト2はハブ4の中に挿入でき
る。ハブ4もトロイド状の内面8を有する。シャフト2
は入口断面部10と出口断面部12とを有する。ここ
で、「入口」と「出口」はハブ4の中にシャフトを入れ
る方向を意味し、例えば、入口断面部10はハブ4の中
に挿入され、ハブが出口断面部12を囲む位置まで、軸
方向に挿入される。それらが結合した状態では、シャフ
ト2とハブ4は、互いに共通の長手方向の軸X−Xを有
する。それらが組み立てられた状態で、トルクを伝達す
るシャフト2とハブ4の間の接触領域は、スレービング
(slaving)部14と呼ばれる。製造誤差のために、スレ
ービング部14は一般に、ハブ4の中に挿入できるシャ
フト2の幾何学的長さよりも短い。
【0021】図示の例では、ハブ4の断面又は内面8
は、スレービング部14の全長にわたって一定であり、
従って、トルクがかかっておらず、角度方向に変位して
いない。
【0022】図1乃至3は、結合されたシャフト・ハブ
接合1に関するもので、シャフト2は、スレービング部
14の全長にわたって連続的にトルクがかかった状態を
示す。入口断面部10がハブ4の中に挿入された後に、
更に挿入が進むにつれて、シャフト2からの捩り部が、
最もトロコイド状の膨らみ9をハブ4の内面8に向けて
押し付ける。シャフト2と内面8の断面の相違によって
初めに存在するシャフト2の遊びは、シャフト12の入
口断面部10と出口断面部12の両方がハブ内で適合し
て嵌ったときに消滅して中性になる。シャフト2が更に
挿入されるか又は回転されるにつれて、エネルギの消費
に応じて、ハブ4内のシャフト2の予めかかる応力又は
締め付けが達成され、しかもシャフト2は偏心しない。
【0023】図1は入口断面部10のシャフト・ハブ接
合部1を示し、図2は、スレービング部14の中央部の
断面を示し、図3は出口断面部12の断面を示す。シャ
フト2のトロコイド状膨らみ9の、ハブ4のトロコイド
状窪み11に対する狭い嵌め合いが明瞭に示されてい
る。シャフト2の中央部(図2)に比べて、シャフト2
は、ハブ4に対して、入口断面部10(図1)でも、出
口断面部12(図3)でも密接に嵌め合っている。
【0024】図4は、トロコイド状の断面を有するシャ
フト2を示し、これは、スレービング部14における長
手方向の3箇所を有する。この図は、単に原理を説明す
るためのものと解すべきである。わかり易くするため
に、形状の比率は、完全なものではない。入口断面部1
0から始まって、トルクを受けている接続部20は、第
1の保持部18と第2の保持部22とを接続している。
ここで、二つの保持部18、22は、接続部20の捩り
によって、それらの長手方向の軸X−Xの周りに互いに
ある角度の変位を有する。保持部18、22のトロコイ
ド状膨らみ9は、互いに平行である。このような実施の
形態では、入口断面部10が挿入された後に、シャフト
2の真直ぐな締まった挿入が得られる。更に挿入したと
きに接続部20がハブ4と接触した後に、シャフト2
は、その長さ方向の軸X−Xの周りに回され、第2の保
持部22がハブの内面に向けて押し付けられる。保持部
18、22の互いの角度方向の変位によって、これらが
接合された状態では、この接続部での遊びが消滅する。
両方の保持部18、22は、その全長にわたってハブ4
と密に嵌め合い、その結果、その全長にわたって、トル
クを伝達する機能を有する。接続部20に沿って延びる
膨らみ9は、長手方向の軸X−Xに対して角度αをな
す。この角度αは、シャフト2とハブ4の間のセルフロ
ッキングを生じない程度に穏やかなものである。仮に角
度αが、シャフト2とハブ4の間でセルフロックが存在
するほどの大きさになると、シャフト2がハブ4内に挿
入されたときに、シャフト2の弾性的又は塑性的な変形
が必要になる。好ましい実施の形態では、接続部20の
長さは、スレービング部14の全長の30%未満であ
る。原理的には、接続部20は特に短くなるように努力
すべきである。シャフト・ハブ接合部1の結合状態で、
接続部20が殆ど又は全くトルク伝達に寄与しないよう
にするためである。適当な捩り度を与えられたとき、こ
の実施の形態では、各要素が軸方向に相対的に動くこと
ができ、同時に、保持部18、22がハブ4と接触して
いる。従って、角度方向の変位によって、予め応力がか
けられた接続のための遊びを設けずに、トルクを伝達す
ることができる。
【0025】例示として、図5は、図4に示したシャフ
ト2の構造を示す。トロコイド状の膨らみ9を有するシ
ャフト2は、二つの旋盤工具(lathe tools)24の中で
締め付けられる。その後、旋盤工具24は、スケッチさ
れた方向の円に対応して、所望の角度だけ、互いに相対
的に回転される。
【0026】図6は、本発明に係るシャフト・ハブ接合
1をブレーキ系統26に適用する場合を、部分的に切り
欠いた斜視図で示す。ブレーキ系統26はブレーキディ
スク28を有し、ブレーキディスク28はハブ4に接続
されている。スレービング部14は、2個の保持部1
8、22と、一つの接続部20を有することがわかる。
シャフト2のトロコイド状外面は、入口断面部10から
出口断面部12に向かって連続的に変化している。シャ
フト2のトロコイド状膨らみ9は、出口断面部12付近
に比べて、入口断面部10の方が小さい。
【0027】応力及び要素間の相対的動きを同時に最小
にするトルク伝達は、膨らみ9及び窪み11の数及び大
きさを最適化したトロコイド形状を用いることによって
可能である。接触要素の形状の僅かな相違によって、シ
ャフト・ハブ接合1の特性、特に寿命と安定性を更に改
善することができる。捩り度は更に、シャフト2をハブ
4内に正確に位置決めすることを可能にする。
【0028】シャフト・ハブ接合1のスレービング部1
4の最小長さは、作用する荷重によって決定され、本発
明の実施の形態では、従来の接続に比べて短い。接続長
さが短縮されることにより、遊びがなくなり、騒音や振
動の現象が改善される。最小長さは、発生するすべての
力を吸収でき、必要なトルクを伝達するのに十分な長さ
である。トロコイド状の膨らみ9及び窪み11は、シャ
フト2とハブ4の間の周方向の回転動作に不要な制限を
するのを避けるために、必要最小限にすべきである。図
1乃至3に示すように、シャフト2の凹形に曲がった側
面が特に好ましい。
【0029】本発明のもう一つの特徴は、シャフト2と
ハブ6に同じ材料でも異なる材料でも使えることであ
る。例えば、本発明によるシャフト・ハブ接合1を自動
車の車輪懸架に使用する場合、ハブ2は鋼ではなくて鋳
鉄から作ることができ、それによって、ハブ2の穴あけ
作業を省くこともできる。本発明に係るシャフト・ハブ
接合1を製造するための興味ある材料には、セラミック
ス、アルミニウム、鋼、MMC、及び粒状及び層状の鋳
鉄が含まれる。これらの組合せもすべて採用可能であ
る。
【0030】シャフト2又はハブ4又は両方とも、原理
的にトルクをかけることができる。できるだけ正確なシ
ャフト2及びハブ4の嵌め合いを達成し、又、それらに
予め応力をかけるために、ハブ4内に挿入した状態でハ
ブ2を捩り、その後、シャフト2を完全に取り出して、
ハブ4の外で別の所定の角度だけ捩るということもでき
る。
【0031】スレービング部14の長さ方向に捩られる
ときに、シャフト2又はハブ4の断面形状を連続的に変
化させることも可能である。その場合、入口断面部10
と出口断面部12は異なる断面を有する。この要素の実
施の形態として、シャフト2とハブ4の間の円錐角を用
いたものも可能である。
【0032】以上、本発明の好ましい実施の形態を説明
した。上記説明及び添付図面並びに特許請求の範囲の記
載から、当業者は、特許請求の範囲で規定された本発明
の基本概念及び適切な範囲を逸脱することなしに変更や
修正が可能なことを容易に認識するであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシャフト・ハブ接合の、入口部に
おける断面図である。
【図2】本発明に係るシャフト・ハブ接合の、接合部中
央における断面図である。
【図3】本発明に係るシャフト・ハブ接合の、出口部に
おける断面図である。
【図4】本発明に係るシャフト・ハブ接合の斜視図であ
って、そのシャフトは、一つの捩り部によって互いに接
合された二つの捩られていないシャフト部を有する。
【図5】図4に示すシャフトの構造の原理(principle)
図である。
【図6】自動車のブレーキ系統用のシャフト・ハブ接合
の斜視図である。
フロントページの続き (72)発明者 カルル−ハインツ シモンズ ドイツ連邦共和国 デー52399 メルツェ ニッヒ アーントウン マイヤー シュト ラッセ 33 (72)発明者 トマス スヴェンソン ドイツ連邦共和国 デー50939 ケルン ペテルスベルグシュトラッセ 1

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通の長手方向の軸(X−X)を有しト
    ルクを伝達する機械的接合(1)において、 前記長手方向の軸(X−X)の周りを回るシャフト
    (2)と、 前記シャフト(2)と同軸のハブ(6)であって、その
    内面(8)が前記シャフト(2)の周りをスレービング
    部(14)を介して取り囲み、前記スレービング部(1
    4)の領域で、前記シャフト(2)と前記ハブ(6)の
    前記内面(8)が、前記トルクを伝達するために非円形
    断面を有する少なくとも一つの保持部(18)を有す
    る、当該ハブ(6)と、 を有し、 前記スレービング部(14)の前記領域内の前記ハブ又
    は前記シャフトの少なくとも一方が、前記長手方向の軸
    (X−X)の周りで角度方向に互いに離れた少なくとも
    二つの保持部(18、22)を有することを特徴とする
    機械的接合。
  2. 【請求項2】 前記シャフト(2)は前記スレービング
    部(14)の全長に沿って連続的にトルクがかけられ、
    前記保持部(18、22)は、前記スレービング部(1
    4)の両端に配置された入口断面部(10)及び出口断
    面部(12)によって形成されている請求項1に記載の
    機械的接合。
  3. 【請求項3】 前記保持部(18、22)は、前記長手
    方向の軸(X−X)の周りに連続的にトルクがかけられ
    る接続部(20)によって互いに接続されている請求項
    1に記載の機械的接合。
  4. 【請求項4】 前記接続部(20)は、前記スレービン
    グ部(14)の全長の30%未満の長さを有する請求項
    3に記載の機械的接合。
  5. 【請求項5】 前記保持部(18、22)は、互いにス
    テップ状に配置されている請求項1に記載の機械的接
    合。
  6. 【請求項6】 前記シャフト(2)が多角形の外面
    (6)を形成し、前記ハブ(4)が多角形の内面(8)
    を形成する請求項1に記載の機械的接合。
  7. 【請求項7】 前記シャフト(2)が六角形の外面
    (6)を形成し、前記ハブ(4)が六角形の内面(8)
    を形成し、相対的偏心率Eが3乃至5%であって、相対
    的偏心率Eが、式 E=(Do−Di/Do−Di)×
    50 で計算される請求項1に記載の機械的接合。
  8. 【請求項8】 前記多角形の形状が次の式で決定されう
    る請求項1に記載の機械的接合。 x(γ)=(Dm/2)×cos(γ)+ε×cos((n−1)×γ) y(γ)=(Dm/2)×sin(γ)−ε×sin((n−1)×γ)
  9. 【請求項9】 請求項2に記載の接合において、前記捩
    りが、前記入口断面部(10)から前記出口断面部(1
    2)に向かって直線的に進んでいる、接合。
  10. 【請求項10】 前記捩りが、前記入口断面部(10)
    から前記出口断面部(12)に向かって次第に低減して
    いる請求項2に記載の機械的接合。
  11. 【請求項11】 前記捩りが、前記入口断面部(10)
    から前記出口断面部(12)に向かって次第に増大して
    いる請求項2に記載の機械的接合。
  12. 【請求項12】 前記シャフト及び前記ハブが円錐角を
    有する請求項1に記載の機械的接合。
  13. 【請求項13】 前記シャフト又は前記ハブの少なくと
    も一方が、前記スレービング部(14)の長さに沿って
    その断面の形状を変化させる請求項1に記載の機械的接
    合。
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