JP2002309289A - 水性液体洗浄剤組成物 - Google Patents

水性液体洗浄剤組成物

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Masaru Nabeta
優 鍋田
Kiyotaka Tokuyama
清孝 徳山
Yasue Nagata
泰江 永田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 急速冷凍機などの食品加工機などに使用され
ているアルミニウムなどの金属部材などの洗浄に好適な
水性液体洗浄剤組成物を提供する。 【解決手段】 下記(A)〜(C)成分を含有すること
を特徴とする水性液体洗浄剤組成物。 (A) アニオン界面活性剤 10〜30質量% (B) 両性界面活性剤 0.5〜5質量% (C) 珪酸塩 1〜10質量% 【効果】 アルミニウム等の金属表面を腐食や変色させ
ることなく、酸化して強固に付着した油汚れの除去に優
れた洗浄力を発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム等を
含む複合部材対して好適な水性液体洗浄剤組成物に関
し、主にそのような複合部材としては熱交換器等に使用
されるフィンなどがあり、更に詳しくは、急速冷凍機等
に使用される熱交換器に好適な水性液体洗浄剤組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱交換器等に使用されている
金属部材としては、アルミニウム等の金属部材が多用さ
れている。この金属部材として多用されているアルミニ
ウム等の金属を腐食させずに洗浄する技術としては、例
えば、ケイ酸塩を用いた洗浄剤(特開昭57−3918
2号公報や特開昭59−162282号公報等)が知ら
れている。
【0003】これらの洗浄剤は、アルミニウムの腐食抑
制を主としているため熱交換器に使用されるアルミにウ
ム以外の金属、例えば、銅等に対しては腐食抑制効果が
不充分であり、また、洗浄力も不充分である点に課題が
ある。また、熱交換機のフィンは、熱交換率を向上させ
るためにフィン同士が幾重にも折り重なった構造をして
いるため、洗浄方法としては洗浄液をフィンの隙間に長
時間滞留させることができる発泡洗浄が望ましいもので
ある。このことから洗浄液の発泡性も重要となり、この
点からも上記珪酸塩を用いた組成は不充分となるもので
ある。
【0004】更に、洗浄力向上成分として、グリコール
エーテル類やパラフィン系炭化水素を用いることなどが
知られている(例えば、特開平5−148499号公報
や特開平10−112451号公報)。しかしながら、
特開平5−148499号公報においては、アルミニウ
ムの腐食抑制効果と洗浄液の発泡性能において不充分で
あり、また、特開平10−112451号公報において
も、ケイ酸塩の量が非常に少ないために希釈した水系で
の洗浄条件ではアルミニウムに対して十分な腐食抑制を
示さず、更に、発泡性も不充分である点に課題がある。
また、特開昭64−70597号公報においては、アニ
オン界面活性剤、両性界面活性剤、アルカリ金属ケイ酸
塩を配合した機械による食器洗い用組成物が開示されて
いるが、アニオン界面活性剤+両性界面活性剤の配合量
は0.1〜5%と非常に少ないために、発泡性能におい
て性能が不十分となるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題等に取り組み、これを解消しようとするもので
あり、アルミニウムや銅といった熱交換器等に使用され
ているフィン等の複合部材に対して、腐食や変色などの
変質を生じることなく、洗浄液の発泡によりフィン等の
金属部材表面に洗浄液を長時間滞留させることで高洗浄
力が可能となる水性液体洗浄剤組成物を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
の課題等について、鋭意検討した結果、界面活性剤とし
てアニオン界面活性剤と両性界面活性剤を併用すること
で発泡性を向上させて洗浄液の滞留時間の延長を可能に
し、更に、この両性界面活性剤が銅・アルミニウムとい
った金属部材の表面に付着するということに着目し、珪
酸塩と併用することで水によって希釈される洗浄条件に
おいても優れた金属腐食抑制効果を示すことを見いだ
し、本発明を完成するに至ったのである。すなわち、本
発明は次の(1)及び(2)に存する。 (1) 下記(A)〜(C)成分を含有することを特徴と
する水性液体洗浄剤組成物。 (A) アニオン界面活性剤 10〜30質量% (B) 両性界面活性剤 0.5〜5質量% (C) 珪酸塩 1〜10質量% (2) 更に、下記(D)及び(E)成分を含有すること
を特徴とする請求項1記載の水性液体洗浄剤組成物。 (D) 下記一般式(I)で表わされる化合物 5〜50質量%
【化3】 (E) 下記一般式(II)で表わされるパラフィン系炭化水素 3〜10質量%
【化4】
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。なお、以下において、「%」は「質量
%」である。本発明の水性液体洗浄剤組成物は、下記
(A)〜(C)成分を含有することを特徴とするもので
ある。 (A) アニオン界面活性剤 10〜30% (B) 両性界面活性剤 0.5〜5% (C) 珪酸塩 1〜10%
【0008】本発明に用いる(A)成分のアニオン界面
活性剤としては、例えば、α−オレフィンスルホン酸
塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エス
テル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホン
酸塩などが挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混
合して用いることができる。好ましくは,アルカリ溶液
中で安定な平均炭素数8〜16のアルキル基を有する直
鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩やα−オレフィンスル
ホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルスルホン酸塩であり、より好ましく
は、更に洗浄性能の面から平均炭素数8〜16のアルキ
ル基を有する直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩であ
る。これらのアニオン界面活性剤における対イオンとし
ては、通常ナトリウムやカリウムなどのアルカリ金属塩
が用いられる。
【0009】この(A)成分の配合量は、水性液体洗浄
剤組成物全量(以下、「組成物全量」という)に対し
て、10〜30%、より好ましくは、10%〜20%で
あることが望ましい。(A)成分の配合量が10%未満
であると、希釈時の洗浄力が不足すると共に、発泡によ
る液の滞留性も悪くなり、また、30%を越えると、液
安定性が悪くなるので好ましくない。
【0010】本発明に用いる(B)成分の両性界面活性
剤としては、例えば、炭素数8〜18のアルキル基を有
するイミダゾリニウムベタイン系、アミドプロピルベタ
イン系、アラニン系、及びアミノ酸系が挙げられ、これ
らは単独で又は2種以上を混合して用いることができ
る。また、金属腐食抑制能においては、炭素数12〜1
8のアルキル基を有するイミダゾリニウムベタイン系の
両性界面活性剤が優れていることから、両性界面活性剤
としては、炭素数12〜18のアルキル基を有するイミ
ダゾリニウムベタイン系が最も好ましい。
【0011】この(B)成分の配合量は、組成物全量に
対して、0.5%〜5%、好ましくは、0.5%〜2%
である。この(B)成分の配合量が0.5%未満である
と、発泡性、並びに、金属部材への腐食抑制効果が低下
してしまい、また、5%を越えると、液の安定性が悪く
なるので好ましくない。
【0012】本発明に用いる(C)成分は、珪酸塩であ
り、この珪酸塩としては、例えば、珪酸カリ、珪酸ソー
ダが挙げられる。具体的には、オルト珪酸塩、セスキ珪
酸塩、メタ珪酸塩、1〜4号珪酸塩等が挙げられ、これ
らは単独で又は2種以上を混合して用いることができ
る。本発明に用いる(C)成分の珪酸塩としては、アル
ミニウムに対する腐食性の少ない、メタ珪酸塩が最も好
ましい。
【0013】この(C)成分の配合量は、組成物全量に
対して、1%〜10%、好ましくは、低温での液安定性
の面から1%〜5%である。(C)成分の配合量が1%
未満であると、洗浄性ならびに金属部材への腐食抑制効
果が低下し、10%を越えると、珪酸塩が溶液中に析出
するような現象が起こり、液安定性が悪くなるため好ま
しくない。
【0014】本発明の水性液体洗浄剤組成物は、上記
(A)〜(C)成分を含有することにより、すなわち、
界面活性剤としてアニオン界面活性剤と両性界面活性剤
を夫々特定量の範囲で併用することで発泡性を向上させ
て洗浄液の滞留時間の延長を可能にし、更に、この両性
界面活性剤が銅・アルミニウムといった金属部材の表面
に付着することとなり、これにより、アルミニウムや銅
といった熱交換器等に使用されている金属部材の腐食や
変色などの変質を生じることなく、洗浄液の発泡により
フィン等の金属部材表面に洗浄液を長時間滞留させるこ
とで高洗浄力が可能となるものである。本発明の水性液
体洗浄剤組成物では、上記優れた作用効果に、更なる洗
浄力の向上の点から、(D)成分として下記一般式
(I)で表わされる化合物5〜50%と、(E)成分と
して下記一般式(II)で表わされるパラフィン系炭化水
素3〜10%とを含有せしめることが更に望ましい。
【化5】
【化6】
【0015】本発明に用いる(D)成分は、上記一般式
(I)で示される化合物であり、グリコールエーテル類
である。具体的には、この(D)成分は、上記式(I)
中のR1又はR2の炭素数が夫々1〜9、好ましくは、2
〜8の飽和または不飽和脂肪酸アルコールあるいはアル
キルフェノールのアルキレンオキシド付加物であり、ま
たは、これらのアルキル化物であり、アルキレンオキシ
ドの平均付加モル数mは1〜20の数である。(D)成
分の上記式(I)中のR1又はR2の炭素数が1未満で
は、洗浄力が低下し、9を越えると、親油性が高くな
り、液安定性が悪くなるので、好ましくない。また、ア
ルキレンオキシドA1Oとしては、例えば、エチレンオ
キシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドが挙げ
られるが、好ましくは、エチレンオキシド単独、ない
し、エチレンオキシド、プロピレンオキシド混合物であ
る。この付加モル数は、好ましくは、1〜8モル、更に
好ましくは1〜6モルである。付加モル数が1モル未満
では、油であり、20モルを越えると、浸透性が低下す
ることとなる。
【0016】この(D)成分の配合量は、組成物全量に
対して、5%〜50%であり、好ましくは、5%〜30
%である。(D)成分の配合量が5%未満であると、
(D)成分配合による洗浄性能の更なる向上効果が出現
せず、また、50%を越えて多くなると、添加効果とコ
ストのバランスがとれず、さらには液安定性も悪くな
り、好ましくない。なお、式(I)で示される(D)成
分は、1種類のみではなく、2種類以上を併用すること
で洗浄性能を向上させることができるものである。
【0017】本発明に用いる(E)成分は、パラフィン
系炭化水素であり、例えば、直鎖または分岐鎖を有する
炭素数8〜16鎖状飽和炭化水素であり、好ましくは、
炭素数10〜14である。具体的には、炭素数10〜1
6のパラフィン、オレフィンである。炭素数10〜16
のパラフィン、オレフィンとしては、例えば、デカン、
ドデカン、ヘキサデカン、デセン、ドデセン、ヘキサデ
センなどが挙げられる。これらの(E)成分の配合量
は、組成物全量に対して、3%〜10%であり、好まし
くは5%〜8%である。(E)成分の配合量が3%未満
であると、希釈時に更なる洗浄力の不足となり、また、
10%を越えると、液安定性が悪くなる。
【0018】本発明の水性液体洗浄剤組成物は、上記
(A)成分〜(C)成分又は上記(A)〜(E)成分の
他は、残部は水(精製水、イオン交換水、純水)等で調
整され、その他の成分として、液安定性の観点から、更
に、短鎖1価若しくは多価アルコールを配合することが
できる。炭素数2〜4の短鎖1価から多価アルコールと
しては、例えば、エタノール、プロパノール、グリセリ
ン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタ
ノールなどが挙げられる。
【0019】更に、本発明の水性液体洗浄剤組成物に
は、本発明の効果を損なわない範囲で、例えば、エチレ
ンジアミン四酢酸ナトリウムやクエン酸ナトリウム等の
キレート剤、アクリル酸ナトリウムポリマーやアクリル
酸ナトリウム・マレイン酸ナトリウムコポリマー等の高
分子分散剤、安息香酸等の防腐剤、ベンゾトリアゾール
等の防錆剤、トルエンスルホン酸ナトリウム等の可溶化
剤など公知の添加剤を適宜配合することができる。
【0020】本発明の水性液体洗浄剤組成物は、上記
(A)成分〜(C)成分又は上記(A)〜(E)成分な
どを配合・混合することにより製造されるが、該洗浄組
成物は−5〜45℃の幅広い領域で均一で安定な液体系
を保つものである。また、本発明における洗浄剤組成物
は、洗浄において原液(100%)〜1%水希釈まで幅
広く適用することが可能であるが、好ましくは、5〜3
0%の水希釈であるものが望ましい。
【0021】本発明の洗浄対象物としては、アルミニウ
ム、銅等の金属部材に代表される硬質表面であり、特
に、酸化して強固にこびりついた油などの汚垢が付着し
た金属表面等の硬質表面の除去に優れた洗浄力を有する
ものである。また、洗浄方法としては、発泡洗浄、スプ
レー洗浄、浸漬洗浄、撹拌洗浄、超音波洗浄などを用い
ることは可能であるが、熱交換器等に用いる場合は熱交
換器の構造上、好ましくは、発泡洗浄であり、通常15
〜60℃で洗浄することが望ましい。
【0022】このように構成される本発明の水性液体洗
浄剤組成物は、上記(A)〜(C)成分を含有すること
により、すなわち、界面活性剤としてアニオン界面活性
剤と両性界面活性剤を夫々特定量の範囲で併用すること
で発泡性を向上させて洗浄液の滞留時間の延長を可能に
し、更に、この両性界面活性剤が銅・アルミニウム等と
いった金属部材の硬質表面に付着することとなり、これ
により、アルミニウムや銅といった熱交換器等に使用さ
れている金属部材の腐食や変色などの変質を生じること
なく、洗浄液の発泡によりフィン等の金属部材表面に洗
浄液を長時間滞留させることで高洗浄力が可能となるも
のである。更に、本発明の水性液体洗浄剤組成物では、
(D)成分として上記一般式(I)で表わされる化合物
5〜50%と、(E)成分として上記一般式(II)で表
わされるパラフィン系炭化水素3〜10%とを含有せし
めることにより、上記優れた作用効果に、更に洗浄力を
向上させることができることとなる。
【0023】
【実施例】次に、実施例及び比較例により本発明を更に
詳しく説明するが、本発明は、下記実施例に限定される
ものではない。
【0024】〔実施例1〜6及び比較例1〜6〕下記表
1及び表2に示す配合組成により各水性液体洗浄剤組成
物を調製し、得られた各洗浄剤組成物を用いて下記試験
方法により、発泡性(液滞留性)、洗浄性(洗浄力)、
アルミニウム・銅に対する腐食抑制効果及び液性につい
て試験を行った。これらの結果を下記表1及び表2に示
す。
【0025】〔発泡性(液滞留性)の試験方法〕濃度1
5%の洗浄剤水溶液を調製し、トリガー容器(ライオン
株式会社 ルックおふろの洗剤用容器)を用いて、垂直
に立てかけられたステンレス板(SUS―304製、2
5mm×75mm)に約1mlをスプレーし、洗浄液泡
立ちを下記評価基準によって目視により評価した。な
お、許容範囲としては、○レベル以上である。 評価基準: ◎:嵩高い泡が付着し、その泡が非常に安定 ○:スプレーした部分を十分に覆う程度の泡立ち △:水っぽく、ステンレス板が見えてしまう状態 ×:ほとんど泡立たない
【0026】〔洗浄性(洗浄力)の試験方法〕SUS−
304製のステンレス板(25mm×75mm)に油汚
垢(牛脂)を0.5g塗布したもの6枚をJIS−K3
362−1990の台所用合成洗剤の洗浄力評価方法に
記載の洗浄力試験機を用いて洗浄を行ない、洗浄後にス
テンレス板にオイルオレンジの1%エタノール溶液を吹
きかけて、汚垢の残留程度を下記評価基準によって目視
により評価した。また、洗浄条件は、洗浄剤濃度:10
%、洗浄温度:40℃、洗浄時間:1分、すすぎ時間:1
分で行った。なお、許容範囲としては、○レベル以上で
ある。 評価基準: ◎:汚垢が完全に除去されている ○:かなり除去されている △:うっすらと油が残っている ×:ほとんど汚れが落ちていない
【0027】〔アルミニウム・銅に対する腐食抑制効果
の試験方法〕急速冷凍機に実際に使用されている熱交換
器をモデルとし、金属部材(モデル)として、長さ10
cmの銅管(φ1cm)にアルミニウムのフィン5cm×
5cmを4枚取りつけたものを用いて、10%に希釈し
た水溶液5Lの中に1時間浸漬後、流水で10分間すす
ぎ、自然乾燥する工程を5回繰り返した後、銅管並びに
アルミニウムの腐食程度を下記評価基準により評価し
た。 アルミニウムの評価基準: ○:洗浄前と変化なし △:点状に腐食が起こってい ×:銅との接触部分など激しく腐食している なお、許容範囲としては、点状の腐食が起こってしまう
と次々に促進されてしまうために、○レベル以上が必須
である。 銅の評価基準: ○:洗浄前と変化なし ○’:一部に若干の変色が見られる ×:全面が完全に変色し、光沢がなくなっている なお、許容範囲としては、○’レベル以上である。
【0028】〔液性の試験方法〕得られた各配合組成と
なる洗浄液の液外観を下記評価基準によって目視により
評価した。 評価基準: ○:均一透明液体 ×:分離または結晶が発生
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】上記表1及び表2の結果から明らかなよう
に、本発明範囲となる実施例1〜6は、本発明の範囲外
の比較例1〜6に較べ、発泡性(液滞留性)、洗浄性
(洗浄力)、アルミニウム・銅に対する腐食抑制効果に
優れると共に、液安定性にも優れていることが判明し
た。また、実施例1〜6の各水性液体洗浄剤組成物につ
いて、実際に使用されている急速冷凍機(前川製作所社
製、サーモジャックフリーザー)の銅、アルミニウム等
の金属製熱交換器に対して、上記試験方法で発泡性(液
滞留性)、洗浄性(洗浄力)、腐食抑制の試験を行った
ところ、表1の評価と同様(◎又は〇)となり、発泡性
(液滞留性)及び洗浄性(洗浄力)に優れ、アルミニウ
ム・銅に対する腐食も抑制できることが判明した。ま
た、実施例1〜6の各水性液体洗浄剤組成物は引火性も
ないものであった。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、硬質表面、特に、アル
ミニウム、銅等の金属部材表面を腐食や変色させること
なく、酸化して強固に付着した油汚れ等の除去に優れた
洗浄力を発揮すると共に、該洗浄剤組成物は引火性もな
く、経日安定性にも良好となる水性液体洗浄剤組成物が
提供される。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 17/08 C11D 17/08 F28G 9/00 F28G 9/00 N (72)発明者 永田 泰江 東京都墨田区横網一丁目2番16号 ライオ ンハイジーン株式会社内 Fターム(参考) 4H003 AB19 AB31 AD04 BA12 DA09 DA14 DA15 EA15 EB08 EB20 ED02 ED03 ED29 FA15 FA16 FA18 FA21

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)〜(C)成分を含有すること
    を特徴とする水性液体洗浄剤組成物。 (A) アニオン界面活性剤 10〜30質量% (B) 両性界面活性剤 0.5〜5質量% (C) 珪酸塩 1〜10質量%
  2. 【請求項2】 更に、下記(D)及び(E)成分を含有
    することを特徴とする請求項1記載の水性液体洗浄剤組
    成物。 (D) 下記一般式(I)で表わされる化合物 5〜50質量% 【化1】 (E) 下記一般式(II)で表わされるパラフィン系炭化水素 3〜10質量% 【化2】
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007002014A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Kao Corp 水性液体洗浄剤組成物
JP2018135489A (ja) * 2017-02-23 2018-08-30 花王株式会社 硬質表面用液体洗浄剤組成物

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