JP2002309269A - 廃プラスチック分解油用加熱炉 - Google Patents
廃プラスチック分解油用加熱炉Info
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- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
Abstract
いて、当該凝縮油用の配管の閉塞を有効に防止すること
ができる廃プラスチック分解油用加熱炉を提供するこ
と。 【解決手段】 本発明の廃プラスチック分解油用加熱炉
は、廃プラスチックを熱分解して得られる油ガスを凝縮
させた廃プラスチック分解油を加熱する加熱炉である。
本発明は、凝縮状態の廃プラスチック分解油が導入され
る第1配管21と、第1配管21に接続された第2配管
22と、を備える。第1配管21及び第2配管22は、
炉壁11によって取り囲まれている。炉壁11により囲
まれた領域は、加熱手段12によって加熱される。第2
配管22の径は、第1配管21の径よりも大きく、第1
配管21及び第2配管22は、各々に対して別個のピグ
を打込むことが可能となっている。
Description
熱分解して得られる油ガスを凝縮させた廃プラスチック
分解油を加熱する廃プラスチック分解油用加熱炉に関す
る。
ローについて説明する。廃プラスチックは、熱分解装置
にて加熱油化される。熱分解装置で発生する油ガスは、
一旦凝縮されて、不純物を沈降させる機能を有する分解
油ドラムに送られる。分解油ドラムにて滞留する凝縮油
は、廃プラスチック分解油用加熱炉(回収塔加熱炉等)
に送られて加熱される。その後、当該凝縮油は、生成油
回収塔に送られて、蒸留される。
は、凝縮油を加熱する炉である。加熱が進むと、凝縮状
態(液体状態)の分解油は気化する。従って、加熱炉内
における凝縮油用の配管内は、液体の1相流状態から、
気液混合の2相流状態となる。
液混合の2相流状態との各々において凝縮油及び/また
は油ガスを円滑に通過させるべく、本件発明者は、廃プ
ラスチック分解油用加熱炉における凝縮油用の配管を、
主として液体の1相流状態のための第1配管と、主とし
て気液混合の2相流状態のための第2配管と、に分けて
設計することが有効であることを知見した。
に通過させるべく、第2配管の径を第1配管の径よりも
大きくすることが好ましい。
するための有効なメンテナンス手段として、ピグ打ちと
いう技術を知見していた。例えば、本件発明者は、脱塩
ガス配管の閉塞防止のためにピグ打ちを利用する技術を
発明している(特願2000−14917号参照)。
塞を回避する技術は、配管内が全て同一の径で形成され
ている場合にのみ有効な技術である。
たものであり、凝縮油用の配管の径を2種類とする場合
において、当該凝縮油用の配管の閉塞を有効に防止する
ことができる廃プラスチック分解油用加熱炉を提供する
ことを目的とする。
クを熱分解して得られる油ガスを凝縮させた廃プラスチ
ック分解油を加熱する加熱炉であって、凝縮状態の廃プ
ラスチック分解油が導入される第1配管と、第1配管に
接続された第2配管と、前記第1配管及び前記第2配管
を取り囲む炉壁と、炉壁により囲まれた領域を加熱する
加熱手段と、を備え、第2配管の径は、第1配管の径よ
りも大きく、第1配管及び第2配管は、各々に対して別
個のピグを打込むことが可能となっていることを特徴と
する廃プラスチック分解油用加熱炉である。
各々に対して別個のピグが打込まれ得るため、各配管の
閉塞を有効に防止することができる。
部に、第1配管用または第2配管用のピグの導入口また
は排出口が形成され得る。この場合、各配管への別個の
ピグの打ち込み作業が容易となる。
は、全体がU字の管状に形成されている。そして、当該
接続部に、ピグの導入口または排出口が形成され得る。
管部がU字管部によって接続されて構成され得る。同様
に、第2配管も、炉壁に沿って延びる複数の縦管部がU
字管部によって接続されて構成され得る。
2配管は、それぞれ複数部分に分割され得て、一部の部
分のみが交換可能となっていることが好ましい。
時期についての情報を得るため、第1配管及び第2配管
の少なくとも一方に、内部圧力を検出するセンサや、内
部温度を検出するセンサが設けられていることが好まし
い。
施の形態について説明する。
ラスチック分解油用加熱炉を示す概略縦断面図である。
ここで、廃プラスチック分解油用加熱炉とは、廃プラス
チックを熱分解して得られる油ガスを凝縮させた廃プラ
スチック分解油を加熱する加熱炉である。
の廃プラスチック分解油用加熱炉10は、円筒状の炉壁
11と、炉壁に囲まれた領域の略中間に配置されたバー
ナ部12(加熱手段)と、を備えている。
が、炉壁11の内側表面に沿って、炉壁11から微小距
離だけ離れて配置されている。配管20は、炉壁11の
長手方向に延びる複数の縦管部と、隣接する縦管部同士
を接続して折り返させるU字管部とによって形成されて
いる。
の縦管部の数を著しく間引いている。実際には、図2に
示すように、多数の縦管部が配置されている。図2は、
図1に示す廃プラスチック分解油用加熱炉の横断面図で
ある。
における凝縮油用の配管20は、相対的に小径の第1配
管21と、相対的に大径の第2配管22と、を有してい
る。第1配管21は、主として凝縮油の1相流状態のた
めに設計されており、第2配管22は、主として凝縮油
と気化油ガスとの2相流状態のために設計されている。
0Aであり、第2配管22の径は50Aである。
1配管21と第2配管22とは、接続配管23を介して
接続されている。本実施の形態の接続配管23は、全体
がU字の管状に形成されている。そして、第2配管22
用のピグの導入口23aが、接続配管23における第2
配管22の延長直線方向に設けられている。
は、第1配管21の入口端部21a(図2参照)から導
入され、第1配管21、接続配管23及び第2配管22
を通過する間に少なくとも部分的に気化され、第2配管
の出口端部22a(図2参照)から後工程の生成油回収
塔(図示せず)等に送られるようになっている。
当)は、第2配管の長さ(B領域に相当)の2倍以上で
ある。図2に示すように、本実施の形態では、第1配管
21の長さと第2配管の長さの比は、16:6=8:3
である。
及び第2配管22の各々は、分割可能な複数の部分配管
が接続されて構成されている。これにより、第1配管2
1及び第2配管22の各々は、一部の部分配管のみが交
換可能となっている。
時期についての情報を得るため、第1配管21及び第2
配管22に、管内の圧力を検出する圧力センサ21p及
び22pが設けられると共に、管内の温度を検出する温
度センサ21t及び22tが設けられている(図3参
照)。
態の作用について説明する。
廃プラスチック分解油(凝縮油)が、第1配管21の入
口端部21aから導入される。炉壁11によって囲まれ
ている第1配管21及び第2配管22は、バーナ部12
の作用によって炉の中央側から加熱される。
配管21を通過する際に加熱されて、部分的に気化す
る。そして、凝縮油と気化油ガスとの2相流状態となっ
た廃プラスチック分解油は、接続配管23を経て、更に
第2配管22を通過する際に加熱される。その後、当該
廃プラスチック分解油は、生成油回収塔等に送られて、
例えば蒸留される。
1配管21内及び第2配管22内を加熱されながら通過
する。このような運転が長時間に及ぶ場合、廃プラスチ
ック分解油に含まれ得るカーボン成分が、第1配管21
内及び第2配管22内に付着し得る(コーキング)。
分解油の加熱伝送性能が低下する。コーキングの程度に
ついては、圧力センサ21p及び22pの出力や温度セ
ンサ21t及び22tの出力を用いて知ることができ
る。
と判断された場合、第1配管21及び第2配管22の閉
塞を防止すべく、第1配管21及び第2配管22のメン
テナンス作業として、ピグ打ちが実施される。
(a)乃至図4(c)、または、図5(a)乃至図5
(c)に示すような金属塊である。各図において、
(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は(b)のc
−c線断面図である。
る。まず、第1配管21の入口端部21aから、第1配
管21、接続配管23及び第2配管22を通過して第2
配管22の出口端部22aから出るように、40Aより
も小径の第1ピグが打ち込まれる。第1ピグの径は、コ
ーキングの程度に応じて選択される。
る。もっとも、第1ピグと第2ピグとの各打ち込みの間
に、両者の径の中間の径のピグが打ち込まれ得る。要す
るに、順に径が大きくなるような任意の数のピグが打ち
込まれ得る。
1配管21の清掃が完了する。
入口23aから、第2配管22を通過して第2配管22
の出口端部22aから出るように、50Aの第3ピグが
打ち込まれる。もっとも、第2ピグと第3ピグとの各打
ち込みの間に、ピグ導入口23aから、両者の径の中間
の径のピグが打ち込まれ得る。
って、第2配管22の清掃が完了する。
1配管21と第2配管22との各々に対して別個のピグ
が打込まれ得るため、各配管の閉塞を有効に防止するこ
とができる。
続する接続配管23に、第2配管22用のピグの導入口
23aが形成されているため、各配管への別個のピグの
打ち込み作業が容易である。
2配管の各々に対して別個のピグが打込まれるのであれ
ば、各配管の形状、配置等は上記の実施の形態に限定さ
れない。
配管が設けられる場合であっても、前記のように第2配
管22用のピグの導入口が形成される態様に限定され
ず、第1配管21用のピグの導入口、第1配管21用の
ピグの排出口、第2配管22用のピグの排出口が形成さ
れてもよい。
の各々に対して別個のピグが打込まれ得るため、各配管
の閉塞を有効に防止することができる。
解油用加熱炉を示す構成概略図。
図。
Claims (5)
- 【請求項1】廃プラスチックを熱分解して得られる油ガ
スを凝縮させた廃プラスチック分解油を加熱する加熱炉
であって、 凝縮状態の廃プラスチック分解油が導入される第1配管
と、 第1配管に接続された第2配管と、 前記第1配管及び前記第2配管を取り囲む炉壁と、 炉壁により囲まれた領域を加熱する加熱手段と、を備
え、 第2配管の径は、第1配管の径よりも大きく、 第1配管及び第2配管は、各々に対して別個のピグを打
込むことが可能となっていることを特徴とする廃プラス
チック分解油用加熱炉。 - 【請求項2】第1配管と第2配管との接続部には、第1
配管用または第2配管用のピグの導入口または排出口が
形成されていることを特徴とする請求項1に記載の廃プ
ラスチック分解油用加熱炉。 - 【請求項3】第1配管と第2配管との接続部は、全体が
U字の管状に形成されていることを特徴とする請求項1
または2に記載の廃プラスチック分解油用加熱炉。 - 【請求項4】第1配管は、炉壁に沿って延びる複数の縦
管部がU字管部によって接続されて構成されており、 第2配管も、炉壁に沿って延びる複数の縦管部がU字管
部によって接続されて構成されていることを特徴とする
請求項1乃至3のいずれかに記載の廃プラスチック分解
油用加熱炉。 - 【請求項5】第1配管及び第2配管の少なくとも一方
は、複数部分に分割され得て、一部の部分のみが交換可
能となっていることを特徴とする請求項1乃至4のいず
れかに記載の廃プラスチック分解油用加熱炉。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001118481A JP4082877B2 (ja) | 2001-04-17 | 2001-04-17 | 廃プラスチック分解油用加熱炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001118481A JP4082877B2 (ja) | 2001-04-17 | 2001-04-17 | 廃プラスチック分解油用加熱炉 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001118481A Expired - Fee Related JP4082877B2 (ja) | 2001-04-17 | 2001-04-17 | 廃プラスチック分解油用加熱炉 |
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2001
- 2001-04-17 JP JP2001118481A patent/JP4082877B2/ja not_active Expired - Fee Related
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