JP4825813B2 - 廃プラスチック分解油用加熱炉 - Google Patents

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本発明は、廃プラスチックを熱分解して得られる油ガスを凝縮させた廃プラスチック分解油を加熱する廃プラスチック分解油用加熱炉に関する。
一般的な廃プラスチック処理の全体のフローについて説明する。廃プラスチックは、熱分解装置にて加熱油化される。熱分解装置で発生する油ガスは、一旦凝縮されて、不純物を沈降させる機能を有する分解油ドラムに送られる。分解油ドラムにて滞留する凝縮油は、廃プラスチック分解油用加熱炉(回収塔加熱炉等)に送られて加熱される。その後、当該凝縮油は、生成油回収塔に送られて、蒸留される。
すなわち、廃プラスチック分解油用加熱炉は、凝縮油を加熱する炉である。加熱が進むと、凝縮状態(液体状態)の分解油は気化する。従って、加熱炉内における凝縮油用の配管内は、液体の1相流状態から、気液混合の2相流状態となる。
液体の1相流状態と気液混合の2相流状態との各々において凝縮油及び/または油ガスを円滑に通過させるべく、本件発明者は、廃プラスチック分解油用加熱炉における凝縮油用の配管を、主として液体の1相流状態のための第1配管と、主として気液混合の2相流状態のための第2配管と、に分けて設計することが有効であることを知見した。
例えば、凝縮油及び/または油ガスを円滑に通過させるべく、第2配管の径を第1配管の径よりも大きくすることが好ましい。
一方、本件発明者は、配管の詰まりを解消するための有効なメンテナンス手段として、ピグ打ちという技術を知見していた。例えば、本件発明者は、脱塩ガス配管の閉塞防止のためにピグ打ちを利用する技術を発明している(特願2000−14917号参照)。
しかしながら、ピグ打ちによって配管の閉塞を回避する技術は、配管内が全て同一の径で形成されている場合にのみ有効な技術である。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、凝縮油用の配管の径を2種類とする場合において、当該凝縮油用の配管の閉塞を有効に防止することができる廃プラスチック分解油用加熱炉を提供することを目的とする。
本発明は、廃プラスチックを熱分解して得られる油ガスを凝縮させた廃プラスチック分解油を加熱する加熱炉であって、凝縮状態の廃プラスチック分解油が導入される第1配管と、第1配管に接続された第2配管と、前記第1配管及び前記第2配管を取り囲む炉壁と、炉壁により囲まれた領域を加熱する加熱手段と、を備え、第2配管の径は、第1配管の径よりも大きことを特徴とする廃プラスチック分解油用加熱炉である。
本発明によれば、第1配管と第2配管との各々に対して、順に径が大きくなるような任意の数の別個のピグが打込まれ得るため、各配管の閉塞を有効に防止することができる。
好ましくは、第1配管と第2配管との接続部に、第1配管用または第2配管用のピグの導入口または排出口が形成され得る。この場合、各配管への別個のピグの打ち込み作業が容易となる。
例えば、第1配管と第2配管との接続部は、全体がU字の管状に形成されている。そして、当該接続部に、ピグの導入口または排出口が形成され得る。
第1配管は、炉壁に沿って延びる複数の縦管部がU字管部によって接続されて構成され得る。同様に、第2配管も、炉壁に沿って延びる複数の縦管部がU字管部によって接続されて構成され得る。
配管の交換の便宜のため、第1配管及び第2配管は、それぞれ複数部分に分割され得て、一部の部分のみが交換可能となっていることが好ましい。
また、配管のメンテナンス作業を行うべき時期についての情報を得るため、第1配管及び第2配管の少なくとも一方に、内部圧力を検出するセンサや、内部温度を検出するセンサが設けられていることが好ましい。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による廃プラスチック分解油用加熱炉を示す概略縦断面図である。ここで、廃プラスチック分解油用加熱炉とは、廃プラスチックを熱分解して得られる油ガスを凝縮させた廃プラスチック分解油を加熱する加熱炉である。
図1に示すように、本発明の一実施の形態の廃プラスチック分解油用加熱炉10は、円筒状の炉壁11と、炉壁に囲まれた領域の略中間に配置されたバーナ部12(加熱手段)と、を備えている。
図1に示すように、凝縮油用の配管20が、炉壁11の内側表面に沿って、炉壁11から微小距離だけ離れて配置されている。配管20は、炉壁11の長手方向に延びる複数の縦管部と、隣接する縦管部同士を接続して折り返させるU字管部とによって形成されている。
図1では、図示の便宜のために、配管20の縦管部の数を著しく間引いている。実際には、図2に示すように、多数の縦管部が配置されている。図2は、図1に示す廃プラスチック分解油用加熱炉の横断面図である。
図2及び図3に示すように、本実施の形態における凝縮油用の配管20は、相対的に小径の第1配管21と、相対的に大径の第2配管22と、を有している。第1配管21は、主として凝縮油の1相流状態のために設計されており、第2配管22は、主として凝縮油と気化油ガスとの2相流状態のために設計されている。
具体的には、例えば第1配管21の径は40Aであり、第2配管22の径は50Aである。
本実施の形態では、図3に示すように、第1配管21と第2配管22とは、接続配管23を介して接続されている。本実施の形態の接続配管23は、全体がU字の管状に形成されている。そして、第2配管22用のピグの導入口23aが、接続配管23における第2配管22の延長直線方向に設けられている。
そして、凝縮状態の廃プラスチック分解油は、第1配管21の入口端部21a(図2参照)から導入され、第1配管21、接続配管23及び第2配管22を通過する間に少なくとも部分的に気化され、第2配管の出口端部22a(図2参照)から後工程の生成油回収塔(図示せず)等に送られるようになっている。
なお、第1配管21の長さ(A領域に相当)は、第2配管の長さ(B領域に相当)の2倍以上である。図2に示すように、本実施の形態では、第1配管21の長さと第2配管の長さの比は、16:6=8:3である。
その他、本実施の形態では、第1配管21及び第2配管22の各々は、分割可能な複数の部分配管が接続されて構成されている。これにより、第1配管21及び第2配管22の各々は、一部の部分配管のみが交換可能となっている。
また、配管のメンテナンス作業を行うべき時期についての情報を得るため、第1配管21及び第2配管22に、管内の圧力を検出する圧力センサ21p及び22pが設けられると共に、管内の温度を検出する温度センサ21t及び22tが設けられている(図3参照)。
次に、このような構成よりなる本実施の形態の作用について説明する。
廃プラスチックの熱分解処理から得られた廃プラスチック分解油(凝縮油)が、第1配管21の入口端部21aから導入される。炉壁11によって囲まれている第1配管21及び第2配管22は、バーナ部12の作用によって炉の中央側から加熱される。
凝縮状態の廃プラスチック分解油は、第1配管21を通過する際に加熱されて、部分的に気化する。そして、凝縮油と気化油ガスとの2相流状態となった廃プラスチック分解油は、接続配管23を経て、更に第2配管22を通過する際に加熱される。その後、当該廃プラスチック分解油は、生成油回収塔等に送られて、例えば蒸留される。
以上のように、廃プラスチック分解油は第1配管21内及び第2配管22内を加熱されながら通過する。このような運転が長時間に及ぶ場合、廃プラスチック分解油に含まれ得るカーボン成分が、第1配管21内及び第2配管22内に付着し得る(コーキング)。
コーキングが進行すると、廃プラスチック分解油の加熱伝送性能が低下する。コーキングの程度については、圧力センサ21p及び22pの出力や温度センサ21t及び22tの出力を用いて知ることができる。
コーキングの程度が所定レベルを上回ったと判断された場合、第1配管21及び第2配管22の閉塞を防止すべく、第1配管21及び第2配管22のメンテナンス作業として、ピグ打ちが実施される。
ここで用いられ得るピグは、例えば、図4(a)乃至図4(c)、または、図5(a)乃至図5(c)に示すような金属塊である。各図において、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は(b)のc−c線断面図である。
ピグ打ち作業について、より詳細に説明する。まず、第1配管21の入口端部21aから、第1配管21、接続配管23及び第2配管22を通過して第2配管22の出口端部22aから出るように、40Aよりも小径の第1ピグが打ち込まれる。第1ピグの径は、コーキングの程度に応じて選択される。
その後、40Aの第2ピグが打ち込まれる。もっとも、第1ピグと第2ピグとの各打ち込みの間に、両者の径の中間の径のピグが打ち込まれ得る。要するに、順に径が大きくなるような任意の数のピグが打ち込まれ得る。
40Aの第2ピグの打ち込みによって、第1配管21の清掃が完了する。
その後、接続配管23に形成されたピグ導入口23aから、第2配管22を通過して第2配管22の出口端部22aから出るように、50Aの第3ピグが打ち込まれる。もっとも、第2ピグと第3ピグとの各打ち込みの間に、ピグ導入口23aから、両者の径の中間の径のピグが打ち込まれ得る。
そして、50Aの第3ピグの打ち込みによって、第2配管22の清掃が完了する。
以上のように、本実施の形態によれば、第1配管21と第2配管22との各々に対して別個のピグが打込まれ得るため、各配管の閉塞を有効に防止することができる。
特に、第1配管21と第2配管22とを接続する接続配管23に、第2配管22用のピグの導入口23aが形成されているため、各配管への別個のピグの打ち込み作業が容易である。
なお、本発明においては、第1配管及び第2配管の各々に対して別個のピグが打込まれるのであれば、各配管の形状、配置等は上記の実施の形態に限定されない。
例えば、第1配管と第2配管との間に接続配管が設けられる場合であっても、前記のように第2配管22用のピグの導入口が形成される態様に限定されず、第1配管21用のピグの導入口、第1配管21用のピグの排出口、第2配管22用のピグの排出口が形成されてもよい。
本発明の一実施の形態による廃プラスチック分解油用加熱炉を示す構成概略図。 廃プラスチック分解油用加熱炉の横断面図。 接続配管の近傍を示す拡大図。 BARE−HARD−PIGを示す構成概略図。 STUD−PIGを示す構成概略図。
符号の説明
10 廃プラスチック分解油用加熱炉
11 炉壁
12 バーナ部
20 凝縮油用の配管
21 第1配管
21a 入口端部
21p 圧力センサ
21t 温度センサ
22 第2配管
22a 出口端部
22p 圧力センサ
22t 温度センサ
23 接続配管
23a ピグ導入口

Claims (1)

  1. 廃プラスチックを熱分解して得られる油ガスを凝縮させた廃プラスチック分解油を加熱する加熱炉であって、
    凝縮状態の廃プラスチック分解油が導入される第1配管と、
    第1配管に接続された第2配管と、
    前記第1配管及び前記第2配管を取り囲む炉壁と、
    炉壁により囲まれた領域を加熱する加熱手段と、
    を備え、
    第2配管の径は、第1配管の径よりも大きい
    ことを特徴とする廃プラスチック分解油用加熱炉。
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