JP2002309154A - 車両用プライマー塗料、車両用塗膜構造および車両用ポリオレフィン系基材の塗装方法 - Google Patents

車両用プライマー塗料、車両用塗膜構造および車両用ポリオレフィン系基材の塗装方法

Info

Publication number
JP2002309154A
JP2002309154A JP2001114481A JP2001114481A JP2002309154A JP 2002309154 A JP2002309154 A JP 2002309154A JP 2001114481 A JP2001114481 A JP 2001114481A JP 2001114481 A JP2001114481 A JP 2001114481A JP 2002309154 A JP2002309154 A JP 2002309154A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
coating
resin
primer
coating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001114481A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kamiyama
博志 神山
Masato Tokieda
正人 時枝
Hiroki Kagawa
博樹 香川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF Japan Ltd
Original Assignee
BASF NOF Coatings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF NOF Coatings Co Ltd filed Critical BASF NOF Coatings Co Ltd
Priority to JP2001114481A priority Critical patent/JP2002309154A/ja
Publication of JP2002309154A publication Critical patent/JP2002309154A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用ポリオレフィン系基材に含
まれる黄変原因物質による黄変が生じにくい車両用プラ
イマー塗料、車両用塗膜構造および車両用ポリオレフィ
ン系基材の塗装方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 変性ポリオレフィン樹脂と、扁平
状の顔料とを含有することを特徴とする車両用プライマ
ー塗料、変性ポリオレフィン樹脂と塗装面に平行に配向
した扁平状の顔料とを有するプライマー塗膜及び上塗り
塗膜とを有する塗膜構造、この塗膜構造を形成する塗装
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用プライマ
ー塗料、車両用塗膜構造および車両用ポリオレフィン系
基材の塗装方法に関し、さらに詳しくはポリオレフィン
系基材に含まれる安定剤成分等が原因となって車両塗膜
が黄変するのを防止する車両用プライマー塗料、車両塗
膜の黄変が起こりにくい車両塗膜構造、および車両塗膜
の黄変が起こりにくい車両塗膜構造を形成することので
きる車両用ポリオレフィン系基材の塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックは金属に比べ軽く、複雑な
成型加工が容易であるという特性を有するので、現在、
多くのプラスチック成形品が使用されており、車両例え
ば自動車のバンパーに代表されるように、従来は金属が
使用されていた製品が、プラスチックに変更されてい
る。被塗物としてのプラスチックは、一般に表面自由エ
ネルギーが金属に比べて低く、塗料の付着性に劣るの
で、プラスチックに対する付着性の高いプライマー塗料
が金属塗装用のプライマー塗料とは別に開発されてい
る。その技術は、次に示すようなものがある。ポリプロ
ピレン(PP)基材用プライマー塗料の樹脂成分には、
PP基材への塗膜付着性を確保するために溶解性パラメ
ーター(SP値)の類似したポリオレフィン樹脂又は塩
素化ポリオレフィン樹脂等が適用されている。また、上
層に塗布される塗膜との付着性も確保する必要もあるの
で、上層に含まれる樹脂と同じかその樹脂に対する親和
性の大きな樹脂、例えばエポキシや無水マレイン酸等の
極性基をもった化合物で変成されたポリオレフィン樹脂
または塩素化ポリオレフィン樹脂、若しくは、エポキシ
樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、及
びポリエステル樹脂等のポリオレフィン以外の樹脂が混
合される。さらに、バンパーとして使用する場合には、
低温での屈曲性等の塗膜物性が要求されるので、塗膜設
計上の制限が存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のポリオ
レフィン系基材中には、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光
安定剤等の安定剤成分が含有されている。これらの安定
剤成分はポリオレフィンを熱や、酸化や光線による崩壊
から守る目的で添加されるが、分解しやすい重合体であ
る。特に、フェノール酸化防止剤が添加されたポリオレ
フィン系基材が、長期間高温に加熱されたり、天然ガス
の燃焼生成物の曝露下に置かれたりすると、これらの安
定剤成分が分解して着色しやすい。図2にポリオレフィ
ン系基材上の塗膜が黄変する様子を推定的に示す。ポリ
オレフィン系基材1上にプライマー層2、ベース層3、
クリヤー層4が設けられた塗膜が加熱されると、ポリオ
レフィン系基材1に含まれる酸化防止剤等の安定剤成分
が分解し、黄変原因物質5となって、プライマー層2に
侵入する。さらに黄変原因物質5がベース層3、クリヤ
ー層4へと侵入する。特にバンパー用ポリオレフィン系
基材に用いる塗膜は、低温での屈曲性が要求され、一般
的な鋼板用塗膜より軟らかい塗膜に設計されるので、こ
れら黄変原因物質5が、鋼板用塗膜より低い加熱条件下
で、容易にプライマー塗膜や上塗り塗膜に移動する。上
塗り塗膜3、4が淡彩色である場合には、これら黄変原
因物質5の移動により塗膜が黄色く変色し、商品価値が
低下するという問題点があった。このような黄変は、バ
ンパーの塗装面とバンパーに隣接する部位の塗装面との
ように、車両における塗装面であって隣接する塗装面同
士において目立つので、車両における黄変の防止は、大
きな技術的課題であった。
【0004】したがって、この発明は、上記問題点を解
決することを目的とし、すなわち、ポリオレフィン系基
材に含まれる安定剤成分等を原因とする黄変が生じにく
い車両用プライマー塗料、車両用塗膜構造および車両用
ポリオレフィン系基材の塗装方法提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第1の手段は、車両用ポリオレフィン系基材上に塗装
するプライマー塗料において、変性ポリオレフィン樹脂
と、扁平状の顔料とを含有することを特徴とする車両用
プライマー塗料であり、この車両用プライマー塗料の好
適な態様において、前記車両用プライマー塗料により形
成される塗膜の表面に形成される上塗り塗膜を形成する
車両用上塗り塗料中に含まれる樹脂と親和性のある樹脂
を含有してなり、この車両用プライマー塗料の好適な態
様において、前記親和性のある樹脂が、エポキシ樹脂、
ウレタン樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、及びポリ
エステル樹脂よりなる群から選択される少なくとも一つ
の樹脂であり、この車両用プライマー塗料の好適な態様
において、前記扁平状の顔料が、鱗片状アルミ粉末、マ
イカ及びガラスフレークよりなる群から選択される少な
くとも一種であり、この車両用プライマー塗料の好適な
態様において、前記扁平状の顔料は、そのアスペクト比
が10〜500であり、この車両用プライマー塗料の好
適な態様において、前記扁平状の顔料は、その含有量
が、車両用プライマー塗料中の樹脂固形分に対して0.
5〜50重量%であり、前記課題を解決するための第2
の手段は、車両用ポリオレフィン基材上に形成されたと
ころの、塗膜面に平行に配向した扁平状の顔料及び変性
ポリオレフィン樹脂を含有するプライマー塗膜と、プラ
イマー塗膜上に形成されたところの、上塗り塗膜とを有
することを特徴とする車両用塗膜構造であり、前記車両
用塗膜構造における好適な態様において、前記上塗り塗
膜が、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、メ
ラミン樹脂、及びポリエステル樹脂よりなる群から選択
される少なくとも一つの樹脂から形成されてなり、前記
車両用塗膜構造における好適な態様において、前記プラ
イマー塗膜はその厚みが0.5〜20μmであり、前記
上塗り塗膜はその厚みが10〜80μmで有り、 前記
車両用塗膜構造における好適な態様において、前記上塗
り塗膜が、プライマー塗膜の表面に形成されたベースコ
ート塗膜とこのベースコート塗膜の表面に形成されたク
リヤーコート塗膜とを備えて成り、前記課題を解決する
ための第3の手段は、車両用ポリオレフィン系基材上
に、請求項1に記載の車両用プライマー塗料でプライマ
ー塗膜を形成し、上塗り塗料で上塗り塗膜を形成し、加
熱処理によりプライマー塗膜中の扁平状の顔料を配向さ
せることを特徴とする車両用ポリオレフィン系基材の塗
装方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】この発明に係る車両用プライマー
塗料は、変性ポリオレフィン樹脂を含有するので、車両
用ポリオレフィン系基材に対して密着性の大きなプライ
マー塗膜を形成することができる。この車両用プライマ
ー塗料は、扁平状の顔料を有するので、この発明の塗装
方法によりこの発明に係る車両用塗膜構造を形成するこ
とができる。この車両用塗膜構造においては、プライマ
ー塗膜中に、扁平状の顔料が、塗膜表面に平行に配向し
ている。したがって、車両用ポリオレフィン系基材中に
存在する黄変原因物質がプライマー塗膜中を通過しよう
とすると、この扁平状の顔料によりその通過が阻止され
てしまい、或いは通過するにしても顔料同士の隙間を縫
って通過しなければならないので、黄変原因物質が上塗
り塗膜に到達するのに極めて長時間かかることになり、
このような理由により上塗り塗膜の黄変が防止され、或
いは黄変化するのに長時間がかかると、推定されてい
る。この発明に係る塗装方法においては、扁平状の顔料
を含有する車両用プライマー塗料を車両用ポリオレフィ
ン系基材の表面に塗装し、次いで車両用上塗り塗料をウ
ェットオンウェット方式で塗工した後に加熱処理する
と、或いは、車両用プライマー塗料を車両用ポリオレフ
ィン系基材の表面に塗装してから焼き付け処理をする
と、車両用プライマー塗膜層が体積収縮を起こし、体積
の収縮に連れてそれまでランダムに内部に配列していた
扁平状の顔料が塗装表面に平行に配向する。その結果、
扁平状の顔料が塗装表面に平行に配向したプライマー塗
膜が形成される。このプライマー塗膜においては、車両
用ポリオレフィン系基材中の黄変原因物質が時間経過と
ともに拡散して上塗り塗膜に移行しようとしても、配向
した扁平状の顔料にその移行が阻止され、或いはプライ
マー塗膜を通過するパスが長くなる。そして、上塗り塗
膜における黄変が防止される。
【0007】(1)車両用プライマー塗料 図1にこの発明のプライマー塗料が塗装されたポリオレ
フィン系基材における塗膜の黄変を防止する推定機構を
示す。ポリオレフィン系基材1上にプライマー層2、ベ
ース層3、クリヤー層4が設けられた塗膜が加熱される
と、プライマー層2中に含まれる扁平状の顔料6が塗膜
表面に平行に配向する。この配向した扁平状の顔料6に
より、車両用ポリオレフィン系基材中に存在する黄変原
因物質5のプライマー層中の通過が阻止ないし困難化
し、最終的には、上塗り塗膜であるベース層3及びクリ
ヤー層4における黄変が防止ないし困難化される。
【0008】前記扁平状の顔料としては、例えばアスペ
クト比が10〜500、好ましくは20〜100の無機
顔料粒子を例示することができる。アスペクト比は、以
下の式で求めることができる。 アスペクト比=D50/平均厚みt 平均厚みt=体積(cm/g)/表面積(cm
g) D50は平均粒径を示し、島津レーザ回折式粒度分布測
定装置(SALD−100)で測定した値である。平均
厚みtは、扁平状である顔料粒子の厚みの平均値であ
り、アルミ及びガラスフレークについては厚さt=(1
/比重)/隠蔽力から算出した値であり、その他の粒子
例えばマイカについては電子顕微鏡による測定値であ
る。また、隠蔽力は、WCA法(水面拡散面積測定法)
で測定した値である。前記水面拡散面積測定法は、Juni
us David Edward & Robert I.Wray; ALUMINUM PAINT AN
D POWDER; Reinhold Publishing Corporation,New York
に記載された公知の測定法である。
【0009】アスペクト比が前記範囲内にある顔料は、
プライマー塗膜の熱処理時に、塗装表面に平行な配向を
より一層実現することができ、しかも、効率の良い遮蔽
効果を発現することができる。また、アスペクト比が5
00を超える顔料は、顔料の造粒が困難となり、コスト
高となることがあるので好ましくない。
【0010】扁平状の顔料としては、例えば、扁平状ア
ルミ粉末(鱗片状アルミニウムと称されるものも含
む。)、マイカ、ガラスフレーク、鱗片状カーボンブラ
ック、グラファイトフレーク、鱗片状の錫粉、鱗片状の
銀粉、鱗片状の銅粉、鱗片状のニッケル粉、鱗片状のス
テンレス粉、雲母状酸化鉄、鱗片状のチタン、鱗片状の
クロム粉等を挙げることができる。マイカとしては光輝
材として一般に用いられているパールマイカ(ホワイト
マイカ)、干渉マイカ、着色マイカ等を用いることがで
きる。使用する扁平状の顔料は一種類でも複数の種類で
あってもよい。
【0011】車両用プライマー塗料における扁平状の顔
料の含有量は、特に制限はないが、車両用プライマー塗
料中に含まれる樹脂固形分に対して、0.5〜50重量
%、特に1〜20重量%であることが望ましい。含有量
が0.5重量%未満では、黄変防止効果が少ない。ま
た、含有量が50重量%を越えると、黄変防止効果はあ
るが、塗膜の耐水性が低下するので好ましくない。
【0012】車両用プライマー塗料中には、下地の車両
用ポリオレフィン基材を遮蔽する目的で、扁平状でない
一般顔料も添加することができる。一般顔料として従来
から用いられている種々のものが挙げられる。非扁平状
の一般顔料として、例えば、粉粒状の二酸化チタンや粉
粒状のカーボンブラックを挙げることができる。使用す
る一般顔料は一種類でも複数の種類であってもよい。扁
平状の顔料及び非扁平状の一般顔料の総含有量は、車両
用プライマー塗料中の樹脂固形分に対して、0.5〜1
50重量%、特に50〜100重量%であることが望ま
しい。扁平状の顔料及び非扁平状の顔料の総含有量が1
50重量%を越えると、プライマー塗膜の耐水性が低下
するので好ましくない。
【0013】この発明の車両用プライマー塗料に含有さ
れる樹脂成分である変性ポリオレフィン樹脂は車両用ポ
リオレフィン基材とSP値が類似しているので、車両用
ポリオレフィン基材とプライマー塗膜との付着性を確保
することができる。変性ポリオレフィン樹脂は、車両用
ポリオレフィン基材となるポリオレフィン樹脂の種類に
応じて適宜選択することができる。変性ポリオレフィン
樹脂としては、ポリオレフィン樹脂を各種の変性剤で変
性して成る樹脂であればよく、例えば塩素化ポリエチレ
ン樹脂及び塩素化ポリプロピレン樹脂などの塩素化ポリ
オレフィン樹脂、ポリエチレン樹脂及び塩素化ポリオレ
フィン樹脂等をマレイン酸で変性した水溶性のマレイン
化ポリオレフィン樹脂を挙げることができる。
【0014】変性ポリオレフィン樹脂の車両用プライマ
ー塗料における含有量は、通常2〜50重量%、好まし
くは5〜30重量%である。
【0015】この発明に係る車両用プライマー塗料に
は、プライマー塗膜とその上に形成される上塗り塗膜と
の密着性を高めることを目的に、上塗り塗膜を形成する
車両用上塗り塗料に含まれる樹脂と親和性を有する樹脂
が含有されていても良い。上塗り塗料に含まれる樹脂と
親和性を有する樹脂としては、例えばエポキシ樹脂、ウ
レタン樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、及びポリエ
ステル樹脂を挙げることができる。これらの親和性を有
する樹脂の車両用プライマー塗料中の含有量は、通常、
1〜40重量%であり、好ましくは2〜10重量%であ
る。
【0016】この発明のプライマー塗料は、溶媒として
トルエン、キシレン等の炭化水素系溶剤、アセトン、メ
チルケトンなどのケトン系溶剤、酢酸エチル、セルソル
ブアセテート、ブチルセロソルブ等のエステル系溶剤、
アルコール系溶剤及びこれらの混合物等の有機溶剤を含
有していても良い。また前記変性ポリオレフィン樹脂が
水溶性であるときには、この発明のプライマー塗料は水
系溶媒を含有して水溶性プライマーとすることもでき
る。プライマー塗料における溶媒が水系であると、作業
環境の悪化を招くことがなく、火災の危険性を低減する
ことができる。前記水系溶媒としては、水、アルコール
例えばメタノール及びこれらの混合物を挙げることがで
きる。
【0017】前記有機溶剤の含有量は、車両用プライマ
ー塗料中の前記変性ポリオレフィン樹脂の含有量及び扁
平状の顔料の含有量が前記範囲になるように適宜に決定
される。換言すると、変性ポリオレフィン樹脂及び扁平
状の顔料の含有量並びにその他の成分の含有量が決定さ
れると、残部が溶剤である。
【0018】この発明に係る車両用プライマー塗料は、
通常、前記変性ポリオレフィン樹脂、扁平状の顔料及び
その他必要に応じて含有される成分例えば上塗り塗料中
に含まれる樹脂と親和性のある樹脂、或いは非扁平状の
顔料と有機溶剤とを混合することにより容易に調製され
ることができる。
【0019】この発明に係る車両用プライマー塗料は、
車両用ポリオレフィン基材上に、スプレー塗装、刷毛塗
り塗装、浸漬塗装、ロール塗装、流し塗り塗装等の塗装
方法により塗装することができる。
【0020】(2)車両用塗膜構造および車両用ポリオ
レフィン系基材の塗装方法 この発明に係る車両用塗膜構造は、この発明に係る車両
用プライマー塗料を使用し、この発明に係る車両用ポリ
オレフィン系基材の塗装方法により、形成されることが
できる。
【0021】この発明に係る車両用塗膜構造は、基材上
に形成されたところの、塗膜面に平行に配向した扁平状
の顔料及び変性ポリオレフィン樹脂を含有するプライマ
ー塗膜と、プライマー塗膜上に形成されたところの、上
塗り塗膜とを有する。
【0022】前記基材は、車両用ポリオレフィン系基材
である。この基材は、車両用プライマー塗料が塗布され
る表面が少なくともポリオレフィン系樹脂である。尚、
このポリオレフィン系樹脂は、ポリオレフィン樹脂及び
変性ポリオレフィン樹脂を言う。したがって、発泡ポリ
スチロールで所定の形状に形成されて成る成形体の表面
にポリオレフィン系樹脂が塗工されて成る成形体、ポリ
オレフィン系樹脂で形成された成形体、所定の形状に形
成された金属成形体の表面にポリオレフィン系樹脂が塗
工されて成る成形体等は、この発明における車両用ポリ
オレフィン系基材に属する。
【0023】この発明に係る車両用塗膜構造において、
プライマー塗膜は、既に説明したところの扁平な顔料を
含有する。プライマー塗膜中の扁平な顔料は、塗膜表面
に平行に配向している。扁平状の顔料が平行に配向して
いるので、車両用ポリオレフィン系基材中に存在する黄
変原因物質がこのプライマー塗膜中を通過するのが阻止
され、或いは通過するのに長時間がかかり上塗り塗膜の
黄変化が阻止ないし困難化される。
【0024】このプライマー塗膜の厚みは、通常、0.
5〜20μmである。
【0025】この発明に係る車両用塗膜構造における上
塗り塗膜は、通常の車両用塗料により形成される。
【0026】上塗り塗膜には、例えば、エポキシ樹脂塗
料、ウレタン樹脂塗料、ポリエステル樹脂塗料、メラミ
ン樹脂塗料、及びアクリル樹脂塗料等が含まれる。ま
た、特にバンパー用の上塗り塗膜は、低温での屈曲性を
有するの好ましい。上塗り塗膜は、ベース層1層のみで
もよいし、ベース層、クリヤー層からなる複数層であっ
てもよい。上塗り塗膜の厚みは、通常、10〜80μm
である。
【0027】この車両用塗膜構造は、次のようにして形
成される。
【0028】表面が清浄にされた車両用ポリオレフィン
系基材、例えば蒸気洗浄等の表面処理がされた車両用ポ
リオレフィン系基材上に、この発明に係る車両用プライ
マー塗料が塗装される。塗装方法としては、前述した他
に、エアスプレーを用いた噴霧塗装の他、静電塗装、流
し塗り、ローラコータによる塗装、粉体塗装、型内塗装
等が挙げられる。
【0029】車両用プライマー塗料の塗装量としては、
プライマー塗膜の乾燥膜厚が、前記0.5〜20μmに
なるように、調製される。
【0030】ついで、車両用プライマー塗膜の上に、車
両の上塗り塗料として使用される通常の塗料を用いて、
上塗り塗膜を形成する。
【0031】上塗り塗装は、1層ごとに熱処理硬化させ
る1C1B方式(1コート1ベイク)でもよいが、ウェ
ットオンウェット方式(W/W)で行うのがより好まし
い。W/W方式は、プライマー塗装後、風乾等により乾
燥させ、或いは未乾燥のまま未硬化の状態で上塗り塗装
を行う方法である。上塗り塗膜がベース塗膜とクリヤー
塗膜とからなる場合、ベース塗膜の乾燥膜厚は、15〜
25μmが好ましく、クリヤー塗膜の乾燥膜厚は、20
〜35μmが好ましい。
【0032】塗膜は主に、車両用プライマー塗膜、ベー
ス塗膜、及びクリヤー塗膜を全てW/W方式で形成し、
1度の熱処理で硬化させる3C1B方式(3コート1ベ
イク)や、車両用プライマー塗膜を1C1B方式で熱処
理硬化させた後、ベース塗膜、及びクリヤー塗膜をW/
W方式で塗装して熱処理硬化させる2C1B方式(2コ
ート1ベイク)で形成することができる。いずれの方式
によるかは、上塗り塗料に応じて決定されることができ
る。
【0033】この発明に係る車両用プライマー塗料が水
溶性変性ポリオレフィン樹脂を含有したプライマー塗料
であるときには、車両用プライマー塗料を塗装した後に
W/W方式で上塗り塗料を塗装し、或いは塗装した車両
用プライマー塗料を焼き付けした後に上塗り塗料を塗装
することにより、塗膜構造を形成するのもよい。
【0034】
【実施例】以下この発明を実施例および比較例により説
明する。例中で部は他に特記しない限り重量部を表す。
【0035】(プライマー塗料の調製) (実施例1〜19、比較例1〜2)扁平状アルミ粉末、
マイカ及び、ガラスフレークを用いて表1〜3に示す配
合で実施例1〜19及び比較例1及び2の車両用プライ
マー塗料を調製した。
【0036】ここで、変性ポリオレフィンは塩素化ポリ
オレフィン樹脂であり、東洋化成(株)製 ハードレン
CY−9122を用いた。樹脂Aは、エポキシ樹脂であ
り、東都化成(株) エポトート YH315を用い
た。樹脂Bは、ウレタン樹脂であり、デスモジュールE
4280(住友バイエルウレタン(株)製)を用いた。
C、Dは、アクリル樹脂であり、それぞれ、アクリディ
ックA−801(大日本インキ(株)製)、アリディク
48−443(大日本インキ(株)製)を用いた。E
は、メラミン樹脂であり、ユーバン91−55(三井東
圧(株)製)を用いた。Fはポリエステル樹脂であり、
ファインディックM−8030(大日本インク(株)
製)を用いた。溶剤として、キシレン3、トルエン1の
混合溶剤を用いた。一般顔料としてアスペクト比1の二
酸化チタン及びカーボンの混合物(TiO/C重量比
=99.96/0.04)を用いた。
【0037】表1、2においてアルミAは、アスペクト
比が20〜40の東洋アルミニウム(株)製 TCR2
060 であり、アルミBは、アスペクト比が300〜
500の東洋アルミニウム(株)製 Metashee
n Slurry KM100である。マイカAは、ア
スペクト比が50〜100のMERCK(株)製 Ir
iodin 103WNTであり、ガラスフレークAは
アスペクト比が30〜100の東洋アルミニウム(株)
製 クリスタルスターGF150である。 (試験片の作成)被塗基材として三菱油化(株)製ポリ
オレフィン(PP)基材(TK―1180)を用いた。
イソプロピルアルコールにより脱脂を行った基材上に3
コート1ベイク方式により、上記実施例1〜19、比較
例1及び2の各プライマーを乾燥膜厚が6μmとなるよ
うに塗装した。プライマー塗装後、白系ベース塗料を乾
燥膜厚が25μmとなるように塗装し、さらに、クリヤ
ー塗料を乾燥膜厚が30μmとなるように塗装し、10
0℃で30分キープ焼き付け乾燥を行い、試験片となる
塗装板を得た。これらの試料片を用いて以下に示す評価
方法により塗膜性能試験を実施した。尚、白系ベース塗
料として日本油脂ビーエーエスエフコーティングス
(株)製のベルコートNo.5230BQM1を用い、ク
リヤー塗料として日本油脂ビーエーエスエフコーティン
グス(株)製のプライマックNo.5900クリヤーを用
いた。 (評価方法) (1)耐熱黄変性 試験片を90℃に保持した乾燥炉に240時間放置し、
取り出してから1時間後に測定装置として色差計CR―
200(ミノルタ(株)製)を用いてb値を測定した。
また、耐熱試験前にも試験片のb値を測定し、黄変度
(Δb)はJISZ8722に準拠した以下の式により
算出した。 Δb=(耐熱試験後b値)―(耐熱試験前b値) 尚、黄変度(Δb)は、数値が大きい程、変色の度合い
が大きいことを示す。 (2)塗膜の付着性 カッターナイフを用いて、試料片に素地に達する2mm
間隔の碁盤目100個(10×10)を作り、粘着テー
プを碁盤目に密着させ、上記テープの一端を有効面に直
角に保ち0.5mm/秒以上の速度で引き離し、その剥
離個数により素地への塗膜付着性を判断した。 (3)耐水性 脱イオン水が40℃に保持された恒温水槽に試料片を2
40時間浸漬した。試料片を取り出し、次いで室温で1
時間放置した後に塗膜の付着性試験を行った。塗膜の付
着性試験は上記(2)の方法による。以上の評価結果を
合わせて、表1〜3に示した。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】実施例1〜19に示すように、扁平状の顔
料をプライマー樹脂固形分に対して0.5重量%以上含
むものは、耐熱黄変性、付着性、及び耐水性に優れた。
扁平状の顔料の中でも、アスペクト比の大きいアルミB
が特に耐熱黄変性に優れた。また、顔料の総量がプライ
マー樹脂固形分の150重量%を超えるものは、耐熱黄
変性に優れるが、耐水性が少し悪くなった。
【0042】
【発明の効果】この発明によると、車両用塗膜の黄変を
防止することができ、しかも車両用ポリオレフィン系基
材に対して密着性の大きなプライマー塗膜を形成するこ
とのできる車両用プライマー塗料を提供することができ
る。このため、上塗り塗装として淡彩色の採用の拡大を
図ることが可能となった。
【0043】この発明によると、車両用塗膜の黄変を防
止することができ、しかも車両用ポリオレフィン系基材
に対しても、且つ上塗り塗膜に対しても密着性の大きな
プライマー塗膜を形成することのできる車両用プライマ
ー塗料を提供することができる。
【0044】この発明によると、車両用塗膜の黄変を防
止することができ、しかも車両用ポリオレフィン系基材
に対して密着性の大きなプライマー塗膜を有して成る車
両用塗膜構造を提供することができる。
【0045】この発明によると、車両用塗膜の黄変を防
止することができ、しかも車両用ポリオレフィン系基材
に対して密着性の大きなプライマー塗膜を形成すること
のできる車両用ポリオレフィン系基材の塗装方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、この発明のプライマー塗料を用いた
塗膜による黄変防止機構を説明する図である。
【図2】 図2は、従来のポリオレフィン上の塗膜にお
ける黄変発生状況を説明する図である。
【符号の説明】
1 ポリオレフィン系基材 2 プライマー層 3 ベース層 4 クリヤー層 5 黄変原因物質 6 扁平状顔料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 香川 博樹 神奈川県鎌倉市梶原2−26−6−107 Fターム(参考) 4D075 CB40 DB36 DC13 EA41 EB13 EC02 EC03 EC04 EC23 EC54 4J038 CB141 CG002 DA162 DB002 DD002 DG002 HA066 HA486 HA546 KA08 KA20 PA07 PB07 PC08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用ポリオレフィン系基材上に塗装す
    るプライマー塗料において、変性ポリオレフィン樹脂
    と、扁平状の顔料とを含有することを特徴とする車両用
    プライマー塗料。
  2. 【請求項2】 前記車両用プライマー塗料により形成さ
    れる塗膜の表面に形成される上塗り塗膜を形成する車両
    用上塗り塗料中に含まれる樹脂と親和性のある樹脂を含
    有して成る前記請求項1に記載の車両用プライマー塗
    料。
  3. 【請求項3】 前記親和性のある樹脂が、エポキシ樹
    脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、及び
    ポリエステル樹脂よりなる群から選択される少なくとも
    一つの樹脂である前記請求項2に記載のプライマー塗
    料。
  4. 【請求項4】 前記扁平状の顔料が、鱗片状アルミ粉
    末、マイカ及びガラスフレークよりなる群から選択され
    る少なくとも一種である前記請求項1に記載の車両用プ
    ライマー塗料。
  5. 【請求項5】 前記扁平状の顔料は、そのアスペクト比
    が10〜500である前記請求項1に記載の車両用プラ
    イマー塗料。
  6. 【請求項6】 前記扁平状の顔料は、その含有量が、車
    両用プライマー塗料中の樹脂固形分に対して0.5〜5
    0重量%である前記請求項1に記載の車両用プライマー
    塗料。
  7. 【請求項7】 車両用ポリオレフィン基材上に形成され
    たところの、塗膜面に平行に配向した扁平状の顔料及び
    変性ポリオレフィン樹脂を含有するプライマー塗膜と、
    プライマー塗膜上に形成されたところの、上塗り塗膜と
    を有することを特徴とする車両用塗膜構造。
  8. 【請求項8】 前記上塗り塗膜が、エポキシ樹脂、ウレ
    タン樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、及びポリエス
    テル樹脂よりなる群から選択される少なくとも一つの樹
    脂から形成されて成る前記請求項7に記載の車両用塗膜
    構造。
  9. 【請求項9】 前記プライマー塗膜はその厚みが0.5
    〜20μmであり、前記上塗り塗膜はその厚みが10〜
    80μmである前記請求項7に記載の車両用塗膜構造。
  10. 【請求項10】 前記上塗り塗膜が、プライマー塗膜の
    表面に形成されたベースコート塗膜とこのベースコート
    塗膜の表面に形成されたクリヤーコート塗膜とを備えて
    成る前記請求項7に記載の車両用塗膜構造。
  11. 【請求項11】 車両用ポリオレフィン系基材上に、請
    求項1に記載の車両用プライマー塗料でプライマー塗膜
    を形成し、上塗り塗料で上塗り塗膜を形成し、加熱処理
    によりプライマー塗膜中の扁平状の顔料を配向させるこ
    とを特徴とする車両用ポリオレフィン系基材の塗装方
    法。
JP2001114481A 2001-04-12 2001-04-12 車両用プライマー塗料、車両用塗膜構造および車両用ポリオレフィン系基材の塗装方法 Pending JP2002309154A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001114481A JP2002309154A (ja) 2001-04-12 2001-04-12 車両用プライマー塗料、車両用塗膜構造および車両用ポリオレフィン系基材の塗装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001114481A JP2002309154A (ja) 2001-04-12 2001-04-12 車両用プライマー塗料、車両用塗膜構造および車両用ポリオレフィン系基材の塗装方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002309154A true JP2002309154A (ja) 2002-10-23

Family

ID=18965544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001114481A Pending JP2002309154A (ja) 2001-04-12 2001-04-12 車両用プライマー塗料、車両用塗膜構造および車両用ポリオレフィン系基材の塗装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002309154A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006112542A1 (ja) * 2005-04-20 2006-10-26 Jfe Steel Corporation レーザー切断性および一次防錆性に優れた塗装鋼材およびそれに用いられる塗料
WO2015099151A1 (ja) * 2013-12-27 2015-07-02 日本ペイント株式会社 複層塗膜の形成方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006112542A1 (ja) * 2005-04-20 2006-10-26 Jfe Steel Corporation レーザー切断性および一次防錆性に優れた塗装鋼材およびそれに用いられる塗料
CN101163587B (zh) * 2005-04-20 2011-08-17 杰富意钢铁株式会社 激光切割性和一次防锈性优良的涂装钢材以及在该钢材中使用的涂料
WO2015099151A1 (ja) * 2013-12-27 2015-07-02 日本ペイント株式会社 複層塗膜の形成方法
GB2538883A (en) * 2013-12-27 2016-11-30 Nippon Paint Automotive Coatings Co Ltd Method for forming multilayer film
JPWO2015099151A1 (ja) * 2013-12-27 2017-03-23 日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社 複層塗膜の形成方法
US10632498B2 (en) 2013-12-27 2020-04-28 Nippon Paint Automotive Coatings Co., Ltd. Method of forming multilayer coating film
GB2538883B (en) * 2013-12-27 2021-03-31 Nippon Paint Automotive Coatings Co Ltd Method of forming multilayer coating film

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060173113A1 (en) Powder coating composition and coating method of aluminum wheel
JP2004209458A (ja) 模様塗膜形成方法及び塗装物品
US3283036A (en) Non-reflective coating composition containing finely divided polypropylene
JP5456496B2 (ja) 高彩度複層塗膜の形成方法及び塗装物
EP0736076B1 (en) Coating composition containing optically-variable pigment and black pigment
JP5623183B2 (ja) 光輝性複層塗膜及びその形成方法
EP3888805A1 (en) Method for forming multilayer coating film
JP3123697B2 (ja) 塗 膜
EP1853674B1 (en) White colored electrically conductive primer paint compositions, a method of painting in which they are used and the painted objects which have been painted with said method of painting
JP2002309154A (ja) 車両用プライマー塗料、車両用塗膜構造および車両用ポリオレフィン系基材の塗装方法
US5147453A (en) Paint compositions containing silver metal flake pigment
KR20210077721A (ko) 기능성 폴리에스터 및 이의 생산 방법
JP2004018774A (ja) 艶消し塗料組成物、塗膜形成方法及び塗装物
JPH11106686A (ja) メタリック仕上げ法
JP4754056B2 (ja) 光輝性塗膜形成方法
JP6386521B2 (ja) メタリック塗料組成物
EP0736077A1 (en) Coating composition containing optically-variable pigment
JPH03239769A (ja) メタリック塗料とその塗装法
JP4265473B2 (ja) 複層塗膜形成方法および塗装物
JP2000265109A (ja) ポリプロピレン塗装用プライマー組成物
JP4138953B2 (ja) 複層塗膜形成方法
JP2002233815A (ja) 光輝性塗膜形成方法および塗装物
JP2004141710A (ja) 複層塗膜形成方法およびその塗膜
JPH02284968A (ja) 導電性塗料組成物
JP4315001B2 (ja) オーバーコートクリヤー塗料組成物の塗装方法及び塗装物品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040405

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060714

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060912

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061006