JP2002309034A - 廃プラスチックの脱塩素処理システムおよびその運転方法 - Google Patents

廃プラスチックの脱塩素処理システムおよびその運転方法

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JP2002309034A
JP2002309034A JP2001117091A JP2001117091A JP2002309034A JP 2002309034 A JP2002309034 A JP 2002309034A JP 2001117091 A JP2001117091 A JP 2001117091A JP 2001117091 A JP2001117091 A JP 2001117091A JP 2002309034 A JP2002309034 A JP 2002309034A
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waste plastic
pyrolysis furnace
gas
furnace
hydrogen chloride
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Shinichiro Kosugi
杉 伸一郎 小
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Toshiba Corp
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    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩化ビニルを含む廃プラスチックに対して、
適切な脱塩素処理を施す脱塩素処理システムおよびその
運転方法を提供する。 【解決手段】 塩化ビニルを含む廃プラスチックを処理
する脱塩素処理システムは、廃プラスチックを熱分解炉
2へ投入する投入装置1と、投入装置1に接続され、塩
化ビニルを熱分解する熱分解炉2とを備えている。熱分
解炉2には、熱分解炉2で発生した塩化水素ガスおよび
有機ガスを処理するガス処理装置5、6、7、8と、熱
分解炉2において炭化あるいは溶融化した廃プラスチッ
クを冷却固形化する冷却固形化装置10とが接続されて
いる。さらに、熱分解炉2には、不活性ガス供給装置1
1と、熱分解炉2内を真空にする真空装置12とが接続
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩化ビニルを含む
廃プラスチックの脱塩素処理システムおよびその運転方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、農業分野等で使用されるプラス
チックシートは、塩化ビニル樹脂からなる塩化ビニルシ
ート、およびポリエチレン樹脂からなるポリエチレンシ
ートが多く用いられている。
【0003】従来、これらの塩化ビニルシートおよびポ
リエチレンシートは、その使用後には、埋め立て処分さ
れている。また、使用済みの塩化ビニルシートおよびポ
リエチレンシートのうち一部のシートは、洗浄された
後、プラスチック容器等のプラスチック製品に再加工さ
れて、リサイクルされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、農業分
野等における使用済みの塩化ビニルシートおよびポリエ
チレンシートは、埋め立て処分あるいはプラスチック製
品への再加工がなされて、処理されている。
【0005】しかしながら、近年、使用済みの塩化ビニ
ルシートおよびポリエチレンシートを埋め立てるための
埋め立て処分地を確保することが、非常に困難となって
いる。また、最近では、ハウス栽培の活性化等に伴い、
塩化ビニルシートおよびポリエチレンシートの使用量が
増大しており、埋め立て処分地を確保することがますま
す困難となっている。さらに、塩化ビニルシートに含ま
れる塩化ビニル樹脂には、環境ホルモン物質へ経時変化
するおそれのある可塑剤が大量に添加されている。従っ
て、塩化ビニルシートを埋め立て処分した場合には、環
境ホルモン物質が、時間とともに、塩化ビニルシートか
ら溶け出すことが懸念される。
【0006】また、使用済みの塩化ビニルシートおよび
ポリエチレンシートをプラスチック製品へ再加工するこ
とは限界がある。すなわち、塩化ビニルシートおよびポ
リエチレンシートをプラスチック製品へ再加工する際に
は、再加工に伴う熱や紫外線により、プラスチックを構
成する分子の分子鎖が切断される。従って、プラスチッ
ク製品への再加工を繰り返すことにより、プラスチック
の性状は徐々に悪くなり、最終的には、プラスチック製
品に用いることができなくなる。
【0007】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、塩化ビニルを含む廃プラスチックに対して
適切な脱塩素処理を施して、廃プラスチックを燃料と塩
酸とにリサイクルすることができる脱塩素処理システム
およびその運転方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、塩化ビニルを
含む廃プラスチックを処理する脱塩素処理システムにお
いて、塩化ビニルを含む廃プラスチックを熱分解炉へ投
入する廃プラスチック投入装置と、廃プラスチック投入
装置に接続され、廃プラスチック投入装置からの廃プラ
スチックに含まれる塩化ビニルを熱分解して塩化水素ガ
スと有機ガスとを発生させる熱分解炉と、熱分解炉に接
続され、熱分解炉で発生した塩化水素ガスと有機ガスを
処理するガス処理装置と、熱分解炉に接続され、熱分解
炉において炭化あるいは溶融化した廃プラスチックを冷
却固形化する冷却固形化装置と、熱分解炉に接続され、
熱分解炉に所望量の不活性ガスを供給する不活性ガス供
給装置と、熱分解炉に接続され、熱分解炉内を真空にす
る真空装置と、を備えたことを特徴とする脱塩素処理シ
ステムである。
【0009】また、好ましくは、ガス処理装置は、有機
ガスを燃焼処理する有機ガス燃焼炉と、有機ガス燃焼炉
からの塩化水素ガスを塩酸として回収する塩化水素ガス
吸収塔と、を有する。
【0010】また、好ましくは、熱分解炉と有機ガス燃
焼炉との間にガス量を測定するガス量測定装置を設け、
有機ガス燃焼炉は、ガス量測定装置の測定値に基づいて
有機ガス燃焼炉への補助燃料または空気の量を調整して
燃焼制御される。
【0011】本発明は、塩化ビニルを含む廃プラスチッ
クを熱分解炉へ投入する廃プラスチック投入装置と、廃
プラスチック投入装置に接続され、廃プラスチック投入
装置からの廃プラスチックに含まれる塩化ビニルを熱分
解して塩化水素ガスと有機ガスとを発生させる熱分解炉
と、熱分解炉に接続され、熱分解炉で発生した塩化水素
ガスと有機ガスを処理するガス処理装置と、熱分解炉に
接続され、熱分解炉に所望量の不活性ガスを供給する不
活性ガス供給装置と、熱分解炉に接続され、熱分解炉内
を真空にする真空装置と、を備えた脱塩素処理システム
の運転開始方法において、熱分解炉内を真空ポンプによ
り真空にする工程と、熱分解炉と、ガス処理装置とを起
動させる工程と、不活性ガス供給装置から熱分解炉へ不
活性ガスを注入し、熱分解炉内の圧力を大気圧と略同一
にする工程と、不活性ガス供給装置から熱分解炉への不
活性ガスの注入を維持しながら熱分解炉を加熱して熱分
解炉の温度を第1所望温度まで上昇させるとともに、熱
分解炉からガス処理装置へ不活性ガスを送ってガス処理
装置の温度を第2所望温度とする工程と、不活性ガス供
給装置から熱分解炉への不活性ガスの注入を維持しなが
ら廃プラスチック投入装置から熱分解炉へ廃プラスチッ
クの投入を開始する工程と、を備えたことを特徴とする
脱塩素処理システムの運転開始方法である。
【0012】本発明は、塩化ビニルを含む廃プラスチッ
クを熱分解炉へ投入する廃プラスチック投入装置と、廃
プラスチック投入装置に接続され、廃プラスチック投入
装置からの廃プラスチックに含まれる塩化ビニルを熱分
解して塩化水素ガスと有機ガスとを発生させる熱分解炉
と、熱分解炉に接続され、熱分解炉で発生した塩化水素
ガスと有機ガスを処理するガス処理装置と、熱分解炉に
接続され、熱分解炉に所望量の不活性ガスを供給する不
活性ガス供給装置と、熱分解炉に接続され、熱分解炉内
を真空にする真空装置と、熱分解炉とガス処理装置との
間に設けられ、熱分解炉からガス処理装置に送られる塩
化水素ガスの濃度を検出する塩化水素濃度検出手段と、
を備えた脱塩素処理システムの運転停止方法においてに
おいて、廃プラスチック投入装置から熱分解炉への廃プ
ラスチックの投入を停止する工程と、不活性ガス供給装
置から熱分解炉内へ不活性ガスを注入する工程と、塩化
水素濃度検出手段により検出される塩化水素濃度が所定
濃度となり、熱分解炉内での塩化水素ガスと有機ガスの
発生が略停止したと判断した時に、不活性ガス供給装置
から熱分解炉への不活性ガスの注入を停止する工程と、
熱分解炉内を真空ポンプにより真空にして、熱分解炉を
冷却して熱分解炉内の温度を第3所望温度まで降下させ
る工程と、を備えたことを特徴とする脱塩素処理システ
ムの運転停止方法である。
【0013】本発明は、露出シャフト部および支持シャ
フト部を有する回転シャフトと、回転シャフトの支持シ
ャフト部を支持する回転シャフト支持体と、を備えた回
転シャフト支持機構において、回転シャフト支持体は、
回転シャフトの支持シャフト部に対応して設けられたリ
ップシールと、リップシールより露出シャフト部側の支
持シャフト部に対応して設けられたグランドパッキンと
を有し、リップシールとグランドパッキンとの間であっ
て支持シャフト部の外周に不活性ガス流入領域が形成さ
れ、不活性ガス流入領域の気圧は、グランドパッキンの
露出シャフト部側の気圧より高いことを特徴とする回転
シャフト支持機構である。
【0014】また、好ましくは、回転シャフトの支持シ
ャフト部の外周に、グランドパッキンに対向してシール
円筒が設けられている。
【0015】また、好ましくは、回転シャフト支持体
は、不活性ガス流入領域よりもリップシール側であっ
て、支持シャフト部の外周に設けられた流体流入領域を
さらに有し、流体流入領域は、加温流体を流入させる。
【0016】本発明は、廃プラスチックが投入されるホ
ッパーと、ホッパーから廃プラスチックを受け入れる廃
プラスチック受入室と、廃プラスチック受入室からの廃
プラスチックを受け入れ、廃プラスチックを溶融軟化さ
せる廃プラスチック予熱室と、廃プラスチック予熱室に
設けられたダイと、廃プラスチック受入室の廃プラスチ
ックを廃プラスチック受入室から予熱室へ押し出すとと
もに、所望量の廃プラスチックを廃プラスチック予熱室
からダイを介して排出するピストンを備えたことを特徴
とする廃プラスチック投入装置である。
【0017】本発明は、90%重量以下の塩化ビニル
と、10%重量以上のポリエチレンあるいはポリプロピ
レンと、からなる。
【0018】本発明は、脱塩素処理システムに投入する
廃プラスチックの調整方法において、塩化ビニルを含む
廃プラスチックを、比重分離装置により水より軽い廃プ
ラスチックと、水より重い廃プラスチックと、に比重分
離する第1工程と、第1工程で分離された水より重い廃
プラスチックに所望量の塩化ビニルを添加する第2工程
と、からなることを特徴とする脱塩素処理システムに投
入される廃プラスチックの調整方法である。
【0019】また、好ましくは、第2工程で添加する塩
化ビニルは、第1工程で分離された水より重い廃プラス
チックに含まれる塩化ビニルの重量が90%重量以下と
なるように添加する。
【0020】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態 以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明
する。
【0021】図1は本発明の第1の実施の形態を示す図
である。ここで図1は廃プラスチックの脱塩素処理シス
テムを示す構成図である。
【0022】図1において、廃プラスチックの脱塩素処
理システムは、廃プラスチックを熱分解炉2に投入する
廃プラスチック投入装置1と、廃プラスチック投入装置
1に投入バルブ30を介して接続され、廃プラスチック
投入装置1からの塩化ビニルを含む廃プラスチックを熱
分解して塩化水素ガスと有機ガスとを発生させる熱分解
炉2とを備えている。
【0023】熱分解炉2内には、熱分解炉2内で回転可
能である撹拌羽根15が設けられている。撹拌羽根15
は、熱分解炉2外に設けられた第1カップリング16a
を介して減速機3に接続され、減速機3は、第2カップ
リング16bを介して撹拌モータ4に接続されている。
【0024】また、熱分解炉2には、発生ガス搬送ライ
ン35を介して有機ガス燃焼炉5が接続されており、こ
の有機ガス燃焼炉5では有機ガスが燃焼処理される。発
生ガス搬送ライン35には、発生ガスバルブ31が取り
付けられ、また、有機ガス燃焼炉5と発生ガスバルブ3
1との間の発生ガス搬送ライン35には、オリフィス流
量計等のガス量測定装置17が取り付けられている。ま
た、ガス量測定装置17近傍の発生ガス搬送ライン35
には、塩化水素濃度検出計18(塩化水素濃度検出手
段)が取り付けられている。
【0025】また、有機ガス燃焼炉5には、補助燃料供
給装置19が接続され、補助燃料供給装置19からの補
助燃料は、パイロットバーナー5aの点火、燃焼に供さ
れる。また、有機ガス燃焼炉5には燃焼に必要とされる
空気を供給する燃焼空気供給ブロワー21が接続されて
いる。さらに、有機ガス燃焼炉5の出口近傍には排出ガ
ス温度計22と、排出ガス流量計23と、排出ガス酸素
濃度検出計24とが取り付けられている。
【0026】さらに、有機ガス燃焼炉5には、有機ガス
燃焼炉5からの排出ガス類を冷却するクエンチャー6
が、第1排出ガスライン36aを介して接続されてい
る。また、クエンチャー6には、排出ガス類に含まれる
塩化水素ガスを、水に溶かし込むことにより塩酸として
回収する塩化水素ガス吸収塔7が、第2排出ガスライン
36bを介して接続されている。さらに、塩化水素ガス
吸収塔7には、塩素ガス等を吸収して無害化することが
できるスクラバー8が、第3排出ガスライン36cを介
して取り付けられており、また、スクラバー8には、脱
塩素処理システムの系外に排出ガス類を排出する排気塔
9が、第4排出ガスライン36dを介して接続されてい
る。なお、ガス処理装置は、有機ガス燃焼炉5、クエン
チャー6、塩化水素ガス吸収塔7、およびスクラバー8
から構成されている。
【0027】また、熱分解炉2には、熱分解炉2で炭化
あるいは溶融化した廃プラスチックを冷却固形化する冷
却固形化装置10が、溶融プラスチックライン37を介
して接続されており、この冷却固形化装置10には、冷
却装置用モータ27が取り付けられている。
【0028】溶融プラスチックライン37には、掻き出
しスクリューコンベア25および掻き出しモータ26が
設けられている。掻き出しスクリューコンベア25およ
び掻き出しモータ26は、熱分解炉2から冷却固形化装
置10へ炭化あるいは溶融化した廃プラスチックを掻き
出し搬送するものである。また、溶融プラスチックライ
ン37には溶融プラスチックバルブ32が取り付けら
れ、この溶融プラスチックバルブ32により、熱分解炉
2から掻き出しスクリューコンベア25および掻き出し
モータ26を介して冷却固形化装置10へ送られる炭化
あるいは溶融化した廃プラスチックの送り量が調整され
る。
【0029】また、熱分解炉2には、熱分解炉2に所望
量の窒素ガス(不活性ガス)を供給する不活性ガス供給
装置11が不活性ガスバルブ34を介して接続されてい
る。
【0030】さらに、熱分解炉2には、熱分解炉2内を
真空にする真空ポンプ12が第1真空バルブ33aを介
して接続されている。また、真空ポンプ12は、第2真
空バルブ33bを介して有機ガス燃焼炉5に接続されて
いる。
【0031】なお、塩化水素濃度検出手段として、塩化
水素濃度検出計18の代わりにガスサンプリングサポー
トを用いてもよい。
【0032】次にこのような構成からなる本実施の形態
の作用について説明する。
【0033】まず、本実施の形態における廃プラスチッ
クの脱塩素処理システムによる、塩化ビニルを含む廃プ
ラスチックの脱塩素処理の概略について説明する。
【0034】脱塩素処理システムに供給される廃プラス
チックは、廃プラスチック投入装置1に投入される前に
泥等の汚れが落とされ、廃プラスチック投入装置1に投
入しやすいように粉砕された後に、廃プラスチック投入
装置1に投入される。
【0035】廃プラスチック投入装置1に投入された廃
プラスチックは、廃プラスチック投入装置1から投入バ
ルブ30を介して熱分解炉2に供給される。この時、廃
プラスチック投入装置1から熱分解炉2への廃プラスチ
ックの供給量は、投入バルブ30により調整される。
【0036】予め、熱分解炉2は、塩化ビニルが熱分解
するであろう300℃から370℃程度の温度に加温さ
れており、また、熱分解炉2内では撹拌羽根15が回転
している。
【0037】廃プラスチック投入装置1から熱分解炉2
に投入された廃プラスチックは、熱分解炉2の壁からの
熱伝達、および回転する撹拌羽根15との摩擦熱により
加熱される。廃プラスチックのうち塩化ビニルは、加熱
されて300℃を越えると熱分解して、塩化水素ガスお
よび有機ガスを発生するとともに、自らは炭化する。他
方、廃プラスチックのうち塩化ビニル以外の大部分は、
塩化ビニルが熱分解するであろう300℃から370℃
程度の温度に加熱された熱分解炉2では、溶融はするが
熱分解はしない。
【0038】熱分解炉2で炭化した塩化ビニルは、溶融
した他の廃プラスチックとともに、掻き出しスクリュー
コンベア25および掻き出しモータ26により熱分解炉
2から掻き出されて、溶融プラスチックライン37を介
して冷却固形化装置10に送られる。なお、掻き出しス
クリューコンベア25および掻き出しモータ26により
掻き出されて冷却固形化装置10に送られる廃プラスチ
ックの送り量は、溶融プラスチックバルブ32により調
整される。冷却固形化装置10に送られた炭化した塩化
ビニルおよび溶融した他の廃プラスチックは、冷却固形
化装置10により冷却固形化されて、固形燃料38とし
てリサイクルされる。
【0039】他方、熱分解炉2では、塩化ビニルが熱分
解して発生した塩化水素ガスおよび有機ガスを含むガス
類が発生する。このガス類は、発生ガス搬送ライン35
を介して有機ガス燃焼炉5へ送られる。なお、熱分解炉
2から有機ガス燃焼炉5に送られるガス類の送り量は、
発生ガスバルブ31により調整され、また、ガス量測定
装置17により測定される。
【0040】有機ガス燃焼炉5では、熱分解炉2から有
機ガス燃焼炉5に送られたガス類のうち有機ガスが燃焼
される。有機ガスは、十分に高い温度で時間をかけて燃
焼するとほとんど完全に燃焼分解する。従って、有機ガ
ス燃焼炉5で有機ガスを十分高い温度で時間をかけて燃
焼した後の排出ガス類は、塩化水素ガスの他に水、炭酸
ガス、窒素を含んでいる。
【0041】なお、有機ガス燃焼炉5で有機ガスを燃焼
する際に、ガス類のうち塩化水素ガスの濃度が高い場合
には有機ガスが燃えにくいことがある。しかしながら、
パイロットバーナー5aには補助燃料供給装置19から
補助燃料が加えられて、パイロットバーナー5aを容易
に点火することができ、また、パイロットバーナー5a
を常に燃焼させることができる。これにより、有機ガス
燃焼炉5に供給されるガス類のうち塩化水素ガスの濃度
が高い場合にも、ガス類に含まれる有機ガスを、有機ガ
ス燃焼炉5において適切に燃焼させることができる。
【0042】有機ガス燃焼炉5における燃焼を経た高温
の排出ガス類は、第1排出ガスライン36aを経てクエ
ンチャー6に送られ、クエンチャー6で冷却された後、
第2排出ガスライン36bを経て塩化水素ガス吸収塔7
に送られる。
【0043】塩化水素ガス吸収塔7に送られた排出ガス
類のうち塩化水素ガスは、水に溶かし込まれて塩酸とし
て回収される。
【0044】塩化水素ガス吸収塔7から排出された排出
ガス類は、第3排出ガスライン36cを経てスクラバー
8に送られる。スクラバー8では、排出ガス類のうち塩
化水素ガス吸収塔7において回収することができなかっ
た塩化水素ガスの他に、排出ガス類に微少量混入するこ
とがある塩素ガスが吸収されて、排出ガス類は無害化さ
れる。
【0045】排出ガス類は、スクラバー8において無害
化された後、第4排出ガスライン36dを経て排気塔9
に送られ、排気塔9から脱塩素処理システムの系外に排
出される。
【0046】上述のようにして、塩化ビニルを含む廃プ
ラスチックは、本実施の形態における脱塩素処理システ
ムにより脱塩素処理される。
【0047】本実施の形態によれば、熱分解炉2で炭化
された塩化ビニルおよび溶融プラスチックは、冷却固形
化装置10を介して固形燃料38としてリサイクルされ
る。他方、熱分解炉2で発生した塩化水素ガスは、塩化
水素ガス吸収塔7において塩酸として回収される。
【0048】また、熱分解炉2において塩化ビニル等の
廃プラスチックから発生した有機ガスは、発生ガス搬送
ライン35を介して、直接、有機ガス燃焼炉5に送られ
て燃焼されるため、脱塩素処理システムの構成を単純化
することができる。
【0049】また、塩化水素ガスに接する熱分解炉2お
よび有機ガス燃焼炉5は、脱塩素処理システムを運転中
には、塩化水素ガスが腐食性を発揮する180℃以下に
なることはない。従って、熱分解炉2および有機ガス燃
焼炉5等を構成する金属部品が塩化水素ガスにより腐食
されることはない。さらに、脱塩素処理システムを運転
中、熱分解炉2内は、ほぼ無酸素状態に保たれるので、
酸素による腐食を受けることはない。これにより、熱分
解炉2および有機ガス燃焼炉5等の装置の寿命を長くす
ることができる。
【0050】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、熱分解炉2で炭化された塩化ビニルおよび溶融プラ
スチックは、冷却固形化装置10を介して固形燃料38
としてリサイクルされ、熱分解炉2で発生した塩化水素
ガスは、塩化水素ガス吸収塔7において塩酸として回収
される。また、脱塩素処理システムの構成を単純化する
ことができる。また、脱塩素処理システムを運転中に、
塩化水素ガスに接する熱分解炉2および有機ガス燃焼炉
5は、塩化水素ガスによる腐食を受けず、さらに、熱分
解炉2は、酸素による腐食を受けることはない。
【0051】次に、制御装置Cによる脱塩素処理システ
ムの運転開始方法について詳述する。
【0052】まず、投入バルブ30、不活性ガスバルブ
34、発生ガスバルブ31、および溶融プラスチックバ
ルブ32を閉じて、第1真空バルブ33aを開けて、真
空ポンプ12により熱分解炉2内を真空にする。
【0053】次に、有機ガス燃焼炉5を補助燃料を用い
て起動する。同時に、熱分解炉2の加熱を開始して起動
し、その他の機器類も必要に応じて起動する。
【0054】次に、第1真空バルブ33aを閉じて真空
ポンプ12を停止した後、不活性ガスバルブ34を開け
て、不活性ガス供給装置11から窒素ガスを熱分解炉2
内に注入し、熱分解炉2内の圧力を大気圧と略同一にす
る。
【0055】次に、熱分解炉2内の圧力が大気圧と略同
一になったら、投入バルブ30、発生ガスバルブ31、
および溶融プラスチックバルブ32を開ける。発生ガス
バルブ31を開けることにより、有機ガス燃焼炉5に
は、熱分解炉2から窒素ガスが送られる。このとき、不
活性ガス供給装置11から熱分解炉2内への窒素ガスの
注入量は、不活性ガスバルブ34を調整して所望注入量
とする。次に、熱分解炉2および有機ガス燃焼炉5をそ
れぞれ加熱して、熱分解炉2および有機ガス燃焼炉5の
温度を各々第1所望温度および第2所望温度まで上昇さ
せる。
【0056】次に、熱分解炉2および有機ガス燃焼炉5
の温度が各々第1所望温度および第2所望温度となった
ら、撹拌羽根15を起動するとともに、廃プラスチック
投入装置1から熱分解炉2へ廃プラスチックの投入を開
始する。
【0057】廃プラスチック投入装置1から熱分解炉2
内へ廃プラスチックの投入を開始した後、不活性ガス供
給装置11から熱分解炉2内への窒素ガス注入量は、ガ
ス量測定装置17により測定されたガス類の発生量の測
定値に応じて、熱分解炉2または有機ガス燃焼炉5にお
ける爆発を防止する等の観点から調整される。
【0058】また、補助燃料供給装置19から有機ガス
燃焼炉5への補助燃料の供給量は、排出ガス温度計22
により検出された排出ガス類の温度と、排出ガス流量計
23により検出された排出ガス類の流量とに基づいて、
有機ガス燃焼炉5で有機ガスが適切に燃焼されるように
調整される。
【0059】また、燃焼空気供給ブロワー21から有機
ガス燃焼炉5へ供給される空気量は、ガス量測定装置1
7の測定値および排出ガス酸素濃度検出計24により検
出される酸素濃度に基づいて調整される。
【0060】上述のようにして、脱塩素処理システムの
運転が開始することにより、脱塩素処理システムの運転
開始時の不安定な状態を安全に運転することができる。
【0061】すなわち、本実施の形態によれば、熱分解
炉2内を、真空状態にした後、不活性ガスである窒素ガ
スにより充填して、その後、熱分解炉2内へ廃プラスチ
ックを投入して、廃プラスチックから発生するガス類の
発生量に応じて窒素ガスの注入量が調整される。このた
め、熱分解炉2内の酸素濃度が急上昇して爆発が生じる
ことはない。
【0062】また、有機ガス燃焼炉5内には、熱分解炉
2で廃プラスチックから発生したガス類とともに、不活
性ガスである窒素ガスが熱分解炉2から流入するので、
有機ガス燃焼炉5の失火および再点火により生じる、有
機ガスの爆発的燃焼の危険もない。
【0063】また、廃プラスチック投入装置1から熱分
解炉2内へ廃プラスチックの投入を開始した後の不活性
ガス供給装置11からの窒素ガス注入量は、ガス量測定
装置17による熱分解炉2内で発生するガス類の発生量
の測定値に応じて調整される。従って、有機ガス燃焼炉
5において燃焼する有機ガスのガス量に応じて、熱分解
炉2から有機ガス燃焼炉5へ流入する窒素ガスのガス量
を調整することができ、これにより、有機ガス燃焼炉5
において安全に有機ガスを燃焼することができる。
【0064】さらに、補助燃料供給装置19から補助燃
料をパイロットバーナー5aに供給することにより、パ
イロットバーナー5aをいつでも点火して常に燃焼させ
ておくことができる。従って、脱塩素処理システムの運
転開始時でも、有機ガスを有機ガス燃焼炉5において安
全に燃焼することができる。
【0065】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、熱分解炉2内の酸素濃度が急上昇して熱分解炉2内
が爆発することはない。また、有機ガス燃焼炉5の失火
および再点火により生じる、有機ガスの爆発的燃焼の危
険もない。また、有機ガス燃焼炉5において燃焼する有
機ガスのガス量に応じて、熱分解炉2から有機ガス燃焼
炉5へ流入する窒素ガスのガス量を調整することがで
き、これにより、有機ガス燃焼炉5において安全に有機
ガスを燃焼することができる。さらに、脱塩素処理シス
テムの運転開始時でも、有機ガスを有機ガス燃焼炉5に
おいて安全に燃焼することができる。従って、脱塩素処
理システムの運転開始時の不安定な状態を安全に運転す
ることができる。
【0066】次に、制御装置Cによる脱塩素処理システ
ムの運転停止方法について詳述する。
【0067】まず、廃プラスチック投入装置1から熱分
解炉2内への廃プラスチックの投入が停止される。これ
により、熱分解炉2内で発生する塩化水素ガス等のガス
類の発生量が徐々に減少する。
【0068】次に、ガス量測定装置17で測定される熱
分解炉2内で発生する塩化水素ガス等のガス類の発生量
に応じて、不活性ガス供給装置11から窒素ガスを熱分
解炉2内へ注入する。
【0069】次に、ガス量測定装置17の測定により熱
分解炉2内でのガス類の発生が略停止し、塩化水素濃度
検出計18で検出される有機ガス燃焼炉5へ送られる塩
化水素ガスの濃度が所定濃度となって十分低くなったと
制御装置Cが判断したときに、不活性ガスバルブ34を
閉じて、窒素ガスの注入を停止する。そして、投入バル
ブ30、発生ガスバルブ31、および溶融プラスチック
バルブ32を閉じて、掻き出しスクリューコンベア2
5、掻き出しモータ26、および冷却固形化装置10を
停止する。
【0070】次に、第1真空バルブ33aを開けて、熱
分解炉2内を真空ポンプ12により真空にする。そし
て、撹拌羽根15を停止して、熱分解炉2内の温度を下
げる。熱分解炉2内の温度が200℃程度(第3所望温
度)まで降下したら、第1真空バルブ33aを閉じて真
空ポンプ12を停止する。そして、焼却炉も停止して、
その他の機器も停止させる。
【0071】上述のようにして脱塩素処理システムの運
転を停止させることにより、熱分解炉2は、塩化水素ガ
スが腐食性を発揮する180℃以下に対して十分に高温
の状態を維持したまま停止する。従って、脱塩素処理シ
ステムの運転が停止する過程において、熱分解炉2は、
低温時に大きくなる塩化水素ガスによる腐食を回避する
ことができる。また、熱分解炉2が停止に至るまでの熱
分解炉2の温度は、酸化が促される温度以上に維持され
る。従って、熱分解炉2を構成する金属材料等は酸化に
よる腐食を受けることもない。
【0072】また、熱分解炉2を停止する際には、熱分
解炉2内は真空にされるため、塩化水素ガスが残存する
こともない。従って、熱分解炉2の停止後、熱分解炉2
内の真空を保持することにより、熱分解炉2を構成する
金属材料等が、酸素や塩化水素ガスにより腐食されるこ
ともない。
【0073】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、熱分解炉2は、脱塩素処理システムの運転が停止す
る過程において、塩化水素ガスによる腐食を回避するこ
とができ、また、熱分解炉2を構成する金属材料等は酸
化による腐食を受けることもない。また、熱分解炉2の
停止後、熱分解炉2内の真空を保持することにより、熱
分解炉2を構成する金属材料等が、酸素や塩化水素ガス
により腐食されることもない。
【0074】第2の実施の形態 図2は本発明の第2の実施の形態を示す図である。ここ
で図2は熱分解炉2に取り付けられた回転シャフト支持
機構を示す構成図である。
【0075】図2において、回転シャフト支持機構は、
撹拌羽根シャフト部40a(露出シャフト部)および支
持シャフト部40bを有する回転シャフト40と、回転
シャフト40の支持シャフト部40bを回転自在に支持
する回転シャフト支持体41とを備えている。
【0076】なお、回転シャフトは、酸素や塩化水素ガ
スの腐食に強いステンレスからなっている。回転シャフ
ト支持体41は、回転シャフト40の支持シャフト部4
0bの外周に、支持シャフト部40bに対応して設けら
れており、また、回転シャフト40は、回転シャフト支
持体41の軸受44を介して回転シャフト支持体41に
支持されている。また、回転シャフト支持体41は、第
1パッキン50aを介して熱分解炉2の分解炉フランジ
43に取り付けられ、回転シャフト40の撹拌羽根シャ
フト部40aは、熱分解炉2内に突出している。
【0077】次に回転シャフト支持体41について更に
詳述する。
【0078】回転シャフト支持体41は、回転シャフト
40の支持シャフト部40bに設けられた軸受押さえ4
6を圧接する一対のリップシール47と、一対のリップ
シール47より撹拌羽根シャフト部40a側の支持シャ
フト部40bに対応して設けられたグランドパッキン5
1とを有している。グランドパッキン51は、回転シャ
フト支持体41側に設けられたパッキンボックス52内
において、パッキンボックス52に取り付けられたパッ
キン押さえ55により圧力がかけられて狭持されてい
る。
【0079】支持シャフト部40bの外周には、グラン
ドパッキン51と対向する位置に、グランドパッキン5
1との耐摩耗性に優れた材料からなる交換自在のシール
円筒56が設けられ、このシール円筒56はグランドパ
ッキン51を直接、圧接するようになっている。また、
シール円筒56は、支持シャフト部40b外周におい
て、軸受押さえ46と、支持シャフト部40bに設けら
れた第2パッキン50bとにより狭持されている。さら
に、シール円筒56は回り止め57によって支持シャフ
ト部40b上での回転が停止されている。また、第2パ
ッキン50bは、シール円筒56と支持シャフト部40
bとの間に形成されたガス流路58を塞ぎ、このガス流
路58内にガスが流入するのを防ぐものである。
【0080】一対のリップシール47のうち片方のリッ
プシール47aは、回転シャフト支持体41側に設けら
れたリップシールボックス54により支持されている。
また、一対のリップシール47のうち他方のリップシー
ル47bは、片方のリップシール47aより撹拌羽根シ
ャフト部40a側に位置するとともに回転シャフト支持
体41側に設けられたベアリングボックス53により支
持されている。
【0081】なお、回転シャフト支持体41は、リップ
シールボックス54とパッキンボックス52との間に、
ベアリングボックス53を有し、リップシールボックス
54とベアリングボックス53とが当接するとともに、
ベアリングボックス53とパッキンボックス52とが当
接している。
【0082】回転シャフト支持体41側の他方のリップ
シール47b、グランドパッキン51、パッキンボック
ス52、ベアリングボックス53、およびパッキン押さ
え55と、支持シャフト部40b側のシール円筒56お
よび軸受押さえ46とにより不活性ガス流入領域59が
形成される。さらに、回転シャフト支持体41側のベア
リングボックス53には、不活性ガス供給路60が設け
られ、この不活性ガス供給路60は不活性ガス流入領域
59へ延び、また、不活性ガス供給路60の入口には、
不活性ガス供給器61が取り付けられている。また、不
活性ガス流入領域59には、不活性ガス供給器61から
不活性ガス供給路60を介して、不活性ガスである窒素
ガス62が供給され、窒素ガス62によって不活性ガス
流入領域59の気圧を、グランドパッキン51より撹拌
羽根シャフト部40a側に位置する領域の気圧よりも高
くすることができる。
【0083】回転シャフト支持体41側の一対のリップ
シール47、リップシールボックス54、およびベアリ
ングボックス53と、支持シャフト部40b側の軸受押
さえ46とにより流体流入領域63が形成される。な
お、リップシールボックス54には、流体入口64a
と、流体戻り口64bとを有する流体流入路64が設け
られ、この流体流入路64は流体流入領域63へ延びて
いる。流体入口64aから流体流入路64を経て流体流
入領域63に110℃以上に加熱された油65(加温流
体)を流入させるようになっており、この油65は、流
体流入路64を経て流体戻り口64bから排出される。
【0084】また、パッキンボックス52は、塩酸によ
る腐食を防ぐため110℃以上に加熱される。
【0085】次にこのような構成からなる本実施の形態
の作用について説明する。
【0086】回転シャフト40の回転時あるいは不回転
時のいずれの場合にあっても、パッキンボックス52に
支持されているグランドパッキン51は、回り止め57
を介して回転シャフト40に設けられたシール円筒56
に圧接する。さらに、グランドパッキン51が、パッキ
ン押さえ55により狭持されて保持されることにより、
グランドパッキン51をシール円筒56側へ押圧するこ
とができ、グランドパッキン51とシール円筒56はよ
り密接に圧接する。これにより、シール円筒56とグラ
ンドパッキン51との間の密封性を高めることができ
る。
【0087】また、窒素ガス62で満たされる不活性ガ
ス流入領域59の気圧は、グランドパッキン51の撹拌
羽根シャフト部40a側の気圧よりも高く、不活性ガス
流入領域59内の窒素ガス62のうち微少量の窒素ガス
62が、グランドパッキン51とシール円筒56との間
を通って、グランドパッキン51の撹拌羽根シャフト部
40a側へ流出する。これにより、熱分解炉2内の塩化
水素ガス等のガス類は、熱分解炉2外へ流出しない。
【0088】なお、不活性ガス流入領域59から、グラ
ンドパッキン51とシール円筒56との間を通って、グ
ランドパッキン51の撹拌羽根シャフト部40a側へ流
出する窒素ガス62は、微少量となっている。従って、
不活性ガス供給器61から不活性ガス供給路60を介し
て不活性ガス流入領域59へ微少量の窒素ガス62を流
すだけでよい。
【0089】また、回転シャフト40はステンレスから
成り、ステンレスは、グランドパッキン51と摺動する
と摩耗することも考えられる。しかしながら、グランド
パッキン51は、回転シャフト40の支持シャフト部4
0b上に設けられたシール円筒56と摺動するので、回
転シャフト40がグランドパッキン51に対して摩耗す
ることもない。
【0090】ところで、グランドパッキン51と直接接
触するシール円筒56は、グランドパッキン51との耐
摩耗性に優れた材料から成り、交換可能となっているた
め、シール円筒56がグランドパッキン51に対して摩
耗した場合でも、シール円筒56を交換することで容易
に対処することができる。これにより、回転シャフト4
0と回転シャフト支持体41とからなる回転シャフト支
持機構の機械寿命の長期化を図ることができる。なお、
回転シャフト40は、酸素や塩化水素ガスの腐食に対し
て強い材料であれば、ステンレス以外の材料であっても
よい。
【0091】回転シャフト40を支持する軸受44は、
グランドパッキン51およびシール円筒56、不活性ガ
ス流入領域59、および他方のリップシール47bによ
り、熱分解炉2内のガス類から隔てられて配置されてい
る。また、軸受44は、一対のリップシール47の間に
設けられた流体流入領域63内に位置し、この流体流入
領域63内へは、流体入口64aから110℃以上に加
熱された油65が供給され、流体戻り口64bから排出
される。従って、軸受44は、熱分解炉2内のガス類に
晒されることもなく、熱分解炉2内のガス類に含まれる
塩化水素ガスに腐食されることもない。
【0092】また、回転シャフト40は、110℃以上
に加熱された油65により加熱されているので、回転シ
ャフト40が、塩化水素ガスの凝縮温度である110℃
以下となることもない。これにより、塩化水素ガスによ
る回転シャフト40の腐食を防ぐことができる。
【0093】回転シャフト支持機構が取り付けられた熱
分解炉2を停止する際に、熱分解炉2内を真空にするこ
とがある。熱分解炉2内を真空にする場合、不活性ガス
流入領域59の窒素ガス62は、グランドパッキン51
とシール円筒56との間を通ってグランドパッキン51
の撹拌羽根シャフト部40a側に位置する熱分解炉2内
へ流出し、これにより不活性ガス流入領域59も真空状
態となる。従って、熱分解炉2を停止する際には、熱分
解炉2内および不活性ガス流入領域59に塩化水素ガス
や酸素が存在することもなく、熱分解炉2および回転シ
ャフト40が塩化水素ガスや酸素による腐食を受けるこ
ともない。また、不活性ガス流入領域59は、一対のリ
ップシール47と、ベアリングボックス53とにより熱
分解炉2外の大気から隔絶されている。これにより、真
空にされた不活性ガス流入領域59は真空状態を維持
し、熱分解炉2外の空気が不活性ガス流入領域59内に
流入することもないので、酸素を含む空気が不活性ガス
流入領域59から熱分解炉2へ流出することもない。従
って、熱分解炉2が、熱分解炉2外の空気に含まれる酸
素により腐食されることもない。
【0094】なお、上記実施の形態において、一対のリ
ップシール47の代わりにメカニカルシールを用いても
よい。
【0095】また、本実施の形態では、回転シャフト支
持体41は、熱分解炉2に取り付けられているが、冷却
固形化装置10等の他の装置に取り付けた場合でも、同
様の効果を奏する。
【0096】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、シール円筒56とグランドパッキン51との間は密
封状態に保たれており、かつ、不活性ガス流入領域59
からグランドパッキン51の撹拌羽根シャフト部40a
側へ微少量の窒素ガス62が流出するので、熱分解炉2
内の塩化水素ガス等のガス類が、回転シャフト40に沿
って熱分解炉2外方へ流出することはない。また、回転
シャフト40が回転する際、グランドパッキン51と回
転シャフト40とが直接接触することはないので、回転
シャフト40がグランドパッキン51に対して摩耗する
こともなく、さらに、グランドパッキン51と直接接触
し摩耗するシール円筒56は交換可能であるので、シー
ル円筒56が摩耗した場合、容易に交換することができ
る。また、軸受44は、熱分解炉2内のガス類に晒され
ることもなく、熱分解炉2内のガス類に含まれる塩化水
素ガスに腐食されることもない。また、回転シャフト4
0が、塩化水素ガスの凝縮温度である110℃以下にな
ることもないので、塩化水素ガスによる回転シャフト4
0の腐食を防ぐことができる。また、回転シャフト支持
機構が取り付けられた熱分解炉2を停止するために、熱
分解炉2内を真空にする場合、不活性ガス流入領域59
も真空状態となるので、熱分解炉2および回転シャフト
40が塩化水素ガスや酸素による腐食を受けることもな
く、また、真空にされた不活性ガス流入領域59は真空
を維持し、熱分解炉2が、熱分解炉2外の空気に含まれ
る酸素により腐食されることもない。
【0097】第3の実施の形態 図3は本発明の第3の実施の形態を示す図である。ここ
で図3は、熱分解炉2に取り付けられた廃プラスチック
投入装置を示す構成図である。
【0098】図3において、廃プラスチック投入装置1
は、廃プラスチックが投入されるホッパー71と、ホッ
パー71の下方に位置し、ケーシング72により形成さ
れる廃プラスチック受入室73とを有している。ホッパ
ー71と廃プラスチック受入室73とは、ロータリーバ
ルブ85、ボールバルブ86、および廃プラスチック供
給路82を介して接続されており、また、ロータリーバ
ルブ85は、ホッパー71から廃プラスチック受入室7
3に供給する廃プラスチック量を調整する。
【0099】廃プラスチック受入室73には、廃プラス
チック予熱室74が接続されている。廃プラスチック受
入室73と、廃プラスチック予熱室74との接続部分に
は段差87が設けられ、この段差87により、廃プラス
チック予熱室74の廃プラスチックが、廃プラスチック
予熱室74から廃プラスチック受入室73へ戻ることを
防止することができる。廃プラスチック予熱室74の外
周には、廃プラスチック予熱室74の廃プラスチックを
加熱するための熱媒88が循環する熱媒循環室75が設
けられ、熱媒88は、熱媒循環室75に取り付けられた
熱媒加熱循環装置76により熱媒循環室75内を循環す
る。なお、熱媒88の温度は、150℃程度とされる。
【0100】また、廃プラスチック予熱室74にはダイ
77が設けられ、廃プラスチック予熱室74は、ダイ7
7を介して熱分解炉2に接続されている。このダイ77
は、廃プラスチック受入室73と廃プラスチック予熱室
74との接続部の予熱室入部89に比べて断面積が小さ
くなっている。
【0101】また、廃プラスチック受入室73内にはピ
ストン78が往復運動自在に設けられ、このピストン7
8は、リンク79およびクランク80を介してピストン
78を往復運動させるピストンモータ81に連結されて
いる。また、ピストン78は、Oリング90およびピス
トン軸受91により廃プラスチック受入室73内に摺動
自在に保持されている。
【0102】次にこのような構成からなる本実施の形態
の作用について説明する。
【0103】脱塩素処理システムで脱塩素処理を行うた
めに集積された廃プラスチックは、以下のようにして、
廃プラスチック投入装置1により熱分解炉2内へ投入さ
れる。
【0104】すなわち、廃プラスチックは、一定量ずつ
ホッパー71に供給され、ホッパー71から自然落下し
て、ロータリーバルブ85、ボールバルブ86、および
廃プラスチック供給路82を介して、廃プラスチック受
入室73へ供給される。この場合、ホッパー71の下部
に取り付けられたロータリーバルブ85は、ホッパー7
1に供給された廃プラスチックを、一定体積ずつピスト
ン装置70の動作に応じて、廃プラスチック受入室73
へ供給する。
【0105】ホッパー71から廃プラスチック受入室7
3へ供給された廃プラスチックは、往復運動するピスト
ン78により圧縮されて、廃プラスチック予熱室74へ
押し出される。ピストン78は、廃プラスチック受入室
73を往復運動するが、この場合、廃プラスチック受入
室73に廃プラスチックを供給するタイミングとして
は、ピストン78が廃プラスチック受入室73におい
て、最も右側に移動したときが望ましい。従って、ロー
タリーバルブ85を調整して、ピストン78が廃プラス
チック受入室73において最も右側に移動したときに、
廃プラスチックがホッパー71から廃プラスチック受入
室73へ供給されるようにする。
【0106】ピストン78により圧縮されて廃プラスチ
ック予熱室74に押し出された廃プラスチックは、熱媒
88により温められた熱媒循環室75の壁からの熱によ
り溶融軟化される。このとき廃プラスチックを溶融軟化
するための温度は、廃プラスチックに含まれる塩化ビニ
ルが熱分解しない250℃以下であって、塩化水素ガス
による腐食を防止するために、塩化水素ガスの凝縮温度
である110℃以上であることが好ましい。一般に、廃
プラスチックは、120℃程度でダイ77を通すのに問
題がない程度の柔らかさとなる。上述の条件を考慮する
と、通常、熱媒88の温度を150℃程度にしておけば
上述の条件を満たすものと考えられるが、150℃に限
定されるものではない。
【0107】廃プラスチック予熱室74の廃プラスチッ
クは、溶融軟化された後に、ピストン78が廃プラスチ
ック受入室73から廃プラスチック予熱室74へ向かう
際、廃プラスチック予熱室74からダイ77を介して熱
分解炉2に押し出される。ダイ77は、廃プラスチック
受入室73と廃プラスチック予熱室74との間の予熱室
入部89に比べて断面積が小さくなっている。従って、
熱分解炉2と廃プラスチック投入装置1との間のダイ7
7には、常に溶融軟化した廃プラスチックが存在するこ
とになり、ダイ77はこの廃プラスチックにより塞がれ
てマテリアルシールされる。これにより、熱分解炉2内
の塩化水素ガスが、ダイ77を介して廃プラスチック投
入装置1へ流入することを防ぐとともに、熱分解炉2外
の酸素が、ダイ77を介して熱分解炉2へ流入すること
を防ぐことができる。
【0108】また、廃プラスチック予熱室74で溶融軟
化した廃プラスチックは、ピストン78の往復運動によ
り廃プラスチック予熱室74からダイ77を介して熱分
解炉2へ供給される。このように、廃プラスチック予熱
室74の廃プラスチックのうち一定体積の廃プラスチッ
クが、ピストン78の往復運動により、確実に、熱分解
炉2内へ押し出されるので、熱分解炉2へ供給する廃プ
ラスチック量を正確に管理することができる。さらに、
ピストン78の往復運動を調整するピストンモータ81
の回転数を制御することにより、熱分解炉2へ供給する
廃プラスチック量を容易に増減することができる。
【0109】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、熱分解炉2と廃プラスチック投入装置1との接続部
に位置するダイ77が廃プラスチックにより塞がれてマ
テリアルシールされるため、熱分解炉2内の塩化水素ガ
スが、ダイ77を介して廃プラスチック投入装置1へ流
入することを防ぐことができ、同時に、熱分解炉2外方
の酸素が、ダイ77を介して熱分解炉2へ流入すること
を防ぐことができる。また、一定体積の廃プラスチック
が、ピストン78の往復運動により、確実に、廃プラス
チック予熱室74からダイ77を介して熱分解炉2内へ
押し出されるため、熱分解炉2へ供給する廃プラスチッ
ク量を正確に管理することができる。さらに、ピストン
モータ81の回転数を制御して、熱分解炉2へ供給する
廃プラスチック量を容易に増減することができる。
【0110】第4の実施の形態 図4は本発明の第4の実施の形態を示す図である。ここ
で図4は、廃プラスチックを脱塩素処理システムに投入
する流れ図となっている。
【0111】図4において、まず、脱塩素処理が必要と
される廃塩化ビニルシート95aは塩ビストックヤード
95bに貯留され、また、廃ポリエチレンシート96a
はポリエチレンストックヤード96bに貯留される。
【0112】次に、塩化ビニルシート成分が90%重量
以下、ポリエチレンシート成分が10%重量以上となる
ように、塩ビストックヤード95bおよびポリエチレン
ストックヤード96bから廃塩化ビニルシート95aと
廃ポリエチレンシート96aがそれぞれ取り出される。
【0113】取り出された塩化ビニルシート95aとポ
リエチレンシート96aは、粉砕機97にかけられ、粉
砕混合される。このようにして得られた、廃塩化ビニル
シート95aおよび廃ポリエチレンシート96aから成
る調整廃プラスチック98が、脱塩素処理システム10
5に投入される。
【0114】ところで、塩化ビニルから成る廃塩化ビニ
ルシート95aのみを脱塩素処理システム105に投入
し、脱塩素処理した場合には以下のことが考えられる。
すなわち、脱塩素処理システム105において脱塩素処
理後に得られる処理物は、タールが混入した炭素粉末、
あるいは砂状となり、非常に流動性が悪く、取り扱いが
不便である。また、処理物には有害物質であるタールが
混入しているので、処理物を取り扱う場合には厳重な管
理が必要とされる。
【0115】しかしながら、本発明によれば、脱塩素処
理システム105に投入する調整廃プラスチック98
は、90%重量以下の廃塩化ビニルシート95a成分
と、10%重量以上の廃ポリエチレンシート96a成分
となっている。このような調整廃プラスチック98を脱
塩素処理システム105において脱塩素処理した場合、
処理物に含まれるタールは、ポリエチレン分子と脱塩素
処理後の塩化ビニル分子との間に完全に取り込まれ、処
理物から染み出ることはない。従って、処理物の取り扱
いは、非常に容易となる。また、この処理物の引火点
は、非常に高温なので、安全に取り扱うことができる。
【0116】また、調整廃プラスチック98の脱塩素処
理の際に発生する塩化水素ガスを、脱塩素処理システム
105において塩酸として回収する場合には、脱塩素処
理の際に発生するガス類のうち塩化水素ガスの濃度がで
きるだけ高いことが望ましい。一般に、塩化ビニルから
脱塩素処理を行う際の温度では、ポリエチレンは分解し
ない。従って、本発明による調整廃プラスチック98を
脱塩素処理する際に、調整廃プラスチック98から発生
するガス類には、廃塩化ビニルシート95aから発生す
るガスのみが含まれ、廃ポリエチレンシート96aから
のガスは含まれない。これにより、調整廃プラスチック
98の脱塩素処理の際に発生するガス類のうち塩化水素
ガスの濃度を高くすることができ、この塩化水素ガス
を、純度および濃度の高い塩酸として回収することがで
きる。
【0117】なお、ポリエチレンシートの代わりにポリ
プロピレンシートを用いても、同様の効果を得ることが
できる。
【0118】以上説明したように、本実施の形態の形態
によれば、調整廃プラスチック98を脱塩素処理システ
ム105において脱塩素処理した場合には、処理物に含
まれるタールは、ポリエチレン分子と脱塩素処理後の塩
化ビニル分子との間に完全に取り込まれ、処理物から染
み出ることはない。また、調整廃プラスチック98を脱
塩素処理する際に、調整廃プラスチック98から発生す
るガス類には、廃塩化ビニルシート95aから発生する
ガスのみが含まれ、廃ポリエチレンシート96aからの
ガスは含まれない。このため発生するガス類のうち塩化
水素ガスの濃度を高くすることができ、この塩化水素ガ
スを、純度および濃度の高い塩酸として回収することが
できる。
【0119】第5の実施の形態 図5は本発明の第5の実施の形態を示す図である。ここ
で図5は、脱塩素処理システムに投入される廃プラスチ
ックの調整方法を示す流れ図となっている。
【0120】脱塩素処理システムに投入される廃プラス
チックは、以下のように調整されて、脱塩素処理システ
ムに投入される。
【0121】すなわち、図5に示すように、まず、集積
された塩化ビニルを含む混合廃プラスチック100は、
水を用いた比重分離装置101により、水より軽い廃プ
ラスチック102と、水より重い廃プラスチック103
と、に分離される。
【0122】このとき、水より軽い廃プラスチック10
2は、ポリエチレン、ポリプロピレン、およびポリスチ
レン等からなり、このため塩素成分をほとんど有さない
プラスチックとなっており、塩素成分を有する塩化ビニ
ルは含まない。従って、水より軽い廃プラスチック10
2を、そのまま燃料として使用することができる。他
方、水より重い廃プラスチック103は、塩素成分を有
する塩化ビニル等を含むので、脱塩素処理システム10
5における脱塩素処理が必要とされる。
【0123】次に、塩化ビニルを含む水より重い廃プラ
スチック103を脱塩素処理システム投入する際、水よ
り重い廃プラスチック103に、さらに補充塩化ビニル
104を添加して脱塩素処理を効果的に行うため、水よ
り重い廃プラスチック103に含まれる塩化ビニルの重
量を90%重量以下となるように調整する。このよう
に、水より重い廃プラスチック103は、補充塩化ビニ
ル104が添加されて調整された後に、脱塩素処理シス
テム105に投入されて、脱塩素処理がされる。
【0124】上述のようにして、混合廃プラスチック1
00に含まれる塩化ビニルは、分離され、調整された後
に、脱塩素処理システムに投入されて脱塩素処理され
る。このように、混合廃プラスチック100に含まれる
塩化ビニルは、比重分離装置101により水より軽くか
つ脱塩素処理を必要としないポリエチレン等から効率的
に分離された後に、脱塩素処理システムに投入されて脱
塩素処理が行われる。これにより、塩化ビニルを分離し
ていない混合廃プラスチック100をそのまま脱塩素処
理する場合に比べて、混合廃プラスチック100に含ま
れる塩化ビニルの脱塩素処理を効率的に行うことができ
る。また、脱塩素処理のための加熱量も減少するので、
脱塩素処理で消費されるエネルギーを節約することがで
きる。
【0125】また、塩化ビニルは、比重分離装置101
により水より軽い廃プラスチック102として他の廃プ
ラスチックから分離された後に脱塩素処理されるので、
脱塩素処理の際の熱分解で発生するガス類のうち塩化水
素ガスの濃度を高めることができる。これにより、この
ガス類に含まれる塩化水素ガスを脱塩素処理システム1
05において純度および濃度の高い塩酸として回収する
ことができる。
【0126】さらに、混合廃プラスチック100から塩
化ビニルシートを比重分離装置101により分離する際
には、水を用いる。従って、混合廃プラスチック100
が水の中に浮かべられる場合には、混合廃プラスチック
100に付着した塩が洗い流される。これにより、脱塩
素処理された廃プラスチックから脱塩素済みプラスチッ
ク燃料を生成する場合には、この脱塩素済みプラスチッ
ク燃料に含まれる塩素濃度は低下する。
【0127】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、混合廃プラスチック100に含まれる塩化ビニル
は、比重分離装置101により水より軽く脱塩素処理を
必要としないポリエチレン等から効率的に分離され、効
率的に脱塩素処理を行うことができ、また、脱塩素処理
のための加熱量も減少するので、脱塩素処理で消費され
るエネルギーを節約することができる。また、脱塩素処
理の際の熱分解で発生するガス類のうち塩化水素ガスの
濃度が高まり、このガス類に含まれる塩化水素ガスを純
度および濃度の高い塩酸として回収することができる。
さらに、混合廃プラスチック100から塩化ビニルシー
トを比重分離装置101により分離する際には水を用い
るため、混合廃プラスチック100に付着した塩を洗い
流すことができる。このため脱塩素処理された廃プラス
チックから生成される脱塩素済みプラスチック燃料に含
まれる塩素濃度は低下する。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による脱塩
素処理システムによれば、塩化ビニルを含む廃プラスチ
ックは、固形燃料および塩酸としてリサイクルされる。
また、脱塩素処理システムの構成を単純化して取り扱い
を容易にする。さらに、熱分解炉の塩化水素ガスおよび
酸素による腐食を防止して、機械寿命の長期化を図るこ
とができる。また、有機ガス燃焼炉は、ガス量測定装置
の測定値に基づいて燃焼制御されるので、安定かつ安全
な有機ガス燃焼炉の運転をすることができる。
【0129】また、本発明による脱塩素処理システムの
運転開始方法によれば、熱分解炉の酸素濃度上昇による
爆発、あるいは、ガス処理装置の爆発的燃焼の危険もな
く、運転開始時の不安定な状態を安全に運転することが
できる。
【0130】また、本発明による脱塩素処理システムの
運転停止方法によれば、運転が停止する過程において、
熱分解炉の塩化水素ガスおよび酸素による腐食を防止
し、停止後においても、熱分解炉の塩化水素ガスおよび
酸素による腐食を防止することができ、機械寿命の長期
化を図ることができる。
【0131】また、本発明による回転シャフト支持機構
によれば、グランドパッキン、不活性ガス流入領域の不
活性ガスにより、熱分解炉内の塩化水素ガス等のガス類
は、熱分解炉外へ流出することはない。また、グランド
パッキンと直接接触し摩耗するシール円筒は交換可能で
あるので、シール円筒が摩耗した場合、容易に交換する
ことができ、常に、グランドパッキンをシール円筒に適
切に圧接することができる。また、流体流入領域の加温
流体により回転シャフトは所望温度とされるので、塩化
水素ガスによる回転シャフトの腐食を防止して、機械寿
命の長期化を図ることができる。
【0132】また、本発明による廃プラスチック投入装
置によれば、ダイは廃プラスチックに塞がれてマテリア
ルシールされ、熱分解炉内の塩化水素ガスが、ダイを介
して廃プラスチック投入装置へ流入することを防ぐとと
もに、熱分解炉外の酸素が、ダイを介して熱分解炉へ流
入することを防ぐことができる。また、ピストンによ
り、一定体積の廃プラスチックを、確実に、廃プラスチ
ック投入装置から熱分解炉へ投入することができる。
【0133】また、本発明による脱塩素処理システムに
投入する廃プラスチックによれば、廃プラスチックを脱
塩素処理した後の処理物に含まれるタールが、処理物か
ら染み出ることもないので、処理物を安全に管理するこ
とができる。また、脱塩素処理の際に発生する塩化水素
ガスの濃度を高くすることができるので、この塩化水素
ガスを、純度および濃度の高い塩酸として回収すること
ができる。
【0134】また、本発明による脱塩素処理システムに
投入する廃プラスチックの調整方法によれば、塩化ビニ
ルを廃プラスチックから効率的に分離することができる
ので、効率的に脱塩素処理することができ、消費エネル
ギーを節約することもできる。また、脱塩素処理の際に
発生する塩化水素ガスの濃度が高まり、塩化水素ガスを
純度および濃度の高い塩酸として回収することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における廃プラスチ
ックの脱塩素処理システムを示す構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態における熱分解炉に
取り付けられた回転シャフト支持機構を示す構成図。
【図3】本発明の第3の実施の形態における廃プラスチ
ック投入装置を示す構成図。
【図4】本発明の第4の実施の形態における廃プラスチ
ックを脱塩素処理システムに投入する流れ図。
【図5】本発明の第5の実施の形態における脱塩素処理
システムに投入される廃プラスチックの調整方法を示す
流れ図。
【符号の説明】
1 廃プラスチック投入装置 2 熱分解炉 5 有機ガス燃焼炉 5a パイロットバーナー 7 塩化水素ガス吸収塔 10 冷却固形化装置 11 不活性ガス供給装置 12 真空ポンプ 17 ガス量測定装置 18 塩化水素濃度検出計 19 補助燃料供給装置 21 燃焼空気供給ブロワー 30 投入バルブ 31 発生ガスバルブ 32 溶融プラスチックバルブ 33a 第1真空バルブ 34 不活性ガスバルブ 35 発生ガス搬送ライン 38 固形燃料 40 回転シャフト 40a 撹拌羽根シャフト部 40b 支持シャフト部 41 回転シャフト支持体 47 一対のリップシール 47a 片方のリップシール 47b 他のリップシール 51 グランドパッキン 56 シール円筒 59 不活性ガス流入領域 60 不活性ガス供給路 61 不活性ガス供給器 62 窒素ガス 63 流体流入領域 64 流体流入路 65 油 71 ホッパー 73 廃プラスチック受入室 74 廃プラスチック予熱室 77 ダイ 78 ピストン 88 熱媒 95a 廃塩化ビニルシート 96a 廃ポリエチレンシート 98 調整廃プラスチック 100 混合廃プラスチック 101 比重分離装置 102 水より軽い廃プラスチック 103 水より重い廃プラスチック 104 補充塩化ビニル 105 脱塩素処理システム C 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B03B 7/00 F23G 5/16 E F23G 5/027 B01D 53/34 134B 5/16 ZAB Fターム(参考) 3K061 AA24 AB02 AC13 BA01 CA01 FA04 FA12 FA21 FA23 3K078 AA01 BA02 BA21 CA02 CA07 CA11 4D002 AA19 BA02 BA05 CA01 DA35 EA02 GA03 GB01 GB02 GB04 4D071 AA62 AB70 CA05 DA15 4F301 AA12 AA17 CA09 CA24 CA26 CA36 CA42 CA72 CA73 CA74

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩化ビニルを含む廃プラスチックを処理す
    る脱塩素処理システムにおいて、 塩化ビニルを含む廃プラスチックを熱分解炉へ投入する
    廃プラスチック投入装置と、 廃プラスチック投入装置に接続され、廃プラスチック投
    入装置からの廃プラスチックに含まれる塩化ビニルを熱
    分解して塩化水素ガスと有機ガスとを発生させる熱分解
    炉と、 熱分解炉に接続され、熱分解炉で発生した塩化水素ガス
    と有機ガスを処理するガス処理装置と、 熱分解炉に接続され、熱分解炉において炭化あるいは溶
    融化した廃プラスチックを冷却固形化する冷却固形化装
    置と、 熱分解炉に接続され、熱分解炉に所望量の不活性ガスを
    供給する不活性ガス供給装置と、 熱分解炉に接続され、熱分解炉内を真空にする真空装置
    と、を備えたことを特徴とする脱塩素処理システム。
  2. 【請求項2】ガス処理装置は、有機ガスを燃焼処理する
    有機ガス燃焼炉と、有機ガス燃焼炉からの塩化水素ガス
    を塩酸として回収する塩化水素ガス吸収塔と、を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の脱塩素処理システム。
  3. 【請求項3】熱分解炉と有機ガス燃焼炉との間にガス量
    を測定するガス量測定装置を設け、 有機ガス燃焼炉は、ガス量測定装置の測定値に基づいて
    有機ガス燃焼炉への補助燃料または空気の量を調整して
    燃焼制御されることを特徴とする、請求項2記載の脱塩
    素処理システム。
  4. 【請求項4】塩化ビニルを含む廃プラスチックを熱分解
    炉へ投入する廃プラスチック投入装置と、廃プラスチッ
    ク投入装置に接続され、廃プラスチック投入装置からの
    廃プラスチックに含まれる塩化ビニルを熱分解して塩化
    水素ガスと有機ガスとを発生させる熱分解炉と、熱分解
    炉に接続され、熱分解炉で発生した塩化水素ガスと有機
    ガスを処理するガス処理装置と、熱分解炉に接続され、
    熱分解炉に所望量の不活性ガスを供給する不活性ガス供
    給装置と、熱分解炉に接続され、熱分解炉内を真空にす
    る真空装置と、を備えた脱塩素処理システムの運転開始
    方法において、 熱分解炉内を真空ポンプにより真空にする工程と、 熱分解炉と、ガス処理装置とを起動させる工程と、 不活性ガス供給装置から熱分解炉へ不活性ガスを注入
    し、熱分解炉内の圧力を大気圧と略同一にする工程と、 不活性ガス供給装置から熱分解炉への不活性ガスの注入
    を維持しながら熱分解炉を加熱して熱分解炉の温度を第
    1所望温度まで上昇させるとともに、熱分解炉からガス
    処理装置へ不活性ガスを送ってガス処理装置の温度を第
    2所望温度とする工程と、 不活性ガス供給装置から熱分解炉への不活性ガスの注入
    を維持しながら廃プラスチック投入装置から熱分解炉へ
    廃プラスチックの投入を開始する工程と、を備えたこと
    を特徴とする脱塩素処理システムの運転開始方法。
  5. 【請求項5】塩化ビニルを含む廃プラスチックを熱分解
    炉へ投入する廃プラスチック投入装置と、廃プラスチッ
    ク投入装置に接続され、廃プラスチック投入装置からの
    廃プラスチックに含まれる塩化ビニルを熱分解して塩化
    水素ガスと有機ガスとを発生させる熱分解炉と、熱分解
    炉に接続され、熱分解炉で発生した塩化水素ガスと有機
    ガスを処理するガス処理装置と、熱分解炉に接続され、
    熱分解炉に所望量の不活性ガスを供給する不活性ガス供
    給装置と、熱分解炉に接続され、熱分解炉内を真空にす
    る真空装置と、熱分解炉とガス処理装置との間に設けら
    れ、熱分解炉からガス処理装置に送られる塩化水素ガス
    の濃度を検出する塩化水素濃度検出手段と、を備えた脱
    塩素処理システムの運転停止方法においてにおいて、 廃プラスチック投入装置から熱分解炉への廃プラスチッ
    クの投入を停止する工程と、 不活性ガス供給装置から熱分解炉内へ不活性ガスを注入
    する工程と、 塩化水素濃度検出手段により検出される塩化水素濃度が
    所定濃度となり、熱分解炉内での塩化水素ガスと有機ガ
    スの発生が略停止したと判断した時に、不活性ガス供給
    装置から熱分解炉への不活性ガスの注入を停止する工程
    と、 熱分解炉内を真空ポンプにより真空にして、熱分解炉を
    冷却して熱分解炉内の温度を第3所望温度まで降下させ
    る工程と、を備えたことを特徴とする脱塩素処理システ
    ムの運転停止方法。
  6. 【請求項6】露出シャフト部および支持シャフト部を有
    する回転シャフトと、 回転シャフトの支持シャフト部を支持する回転シャフト
    支持体と、を備えた回転シャフト支持機構において、 回転シャフト支持体は、回転シャフトの支持シャフト部
    に対応して設けられたリップシールと、リップシールよ
    り露出シャフト部側の支持シャフト部に対応して設けら
    れたグランドパッキンとを有し、リップシールとグラン
    ドパッキンとの間であって支持シャフト部の外周に不活
    性ガス流入領域が形成され、不活性ガス流入領域の気圧
    は、グランドパッキンの露出シャフト部側の気圧より高
    いことを特徴とする回転シャフト支持機構。
  7. 【請求項7】回転シャフトの支持シャフト部の外周に、
    グランドパッキンに対向してシール円筒が設けられてい
    ることを特徴とする請求項6記載の回転シャフト支持機
    構。
  8. 【請求項8】回転シャフト支持体は、不活性ガス流入領
    域よりもリップシール側であって、支持シャフト部の外
    周に設けられた流体流入領域をさらに有し、流体流入領
    域は、加温流体を流入させることを特徴とする請求項6
    または7のいずれかに記載の回転シャフト支持機構。
  9. 【請求項9】廃プラスチックが投入されるホッパーと、 ホッパーから廃プラスチックを受け入れる廃プラスチッ
    ク受入室と、 廃プラスチック受入室からの廃プラスチックを受け入
    れ、廃プラスチックを溶融軟化させる廃プラスチック予
    熱室と、 廃プラスチック予熱室に設けられたダイと、 廃プラスチック受入室の廃プラスチックを廃プラスチッ
    ク受入室から予熱室へ押し出すとともに、所望量の廃プ
    ラスチックを廃プラスチック予熱室からダイを介して排
    出するピストンを備えたことを特徴とする廃プラスチッ
    ク投入装置。
  10. 【請求項10】90%重量以下の塩化ビニルと、 10%重量以上のポリエチレンあるいはポリプロピレン
    と、からなることを特徴とする脱塩素処理システムに投
    入する廃プラスチック。
  11. 【請求項11】脱塩素処理システムに投入する廃プラス
    チックの調整方法において、 塩化ビニルを含む廃プラスチックを、比重分離装置によ
    り水より軽い廃プラスチックと、水より重い廃プラスチ
    ックと、に比重分離する第1工程と、 第1工程で分離された水より重い廃プラスチックに所望
    量の塩化ビニルを添加する第2工程と、からなることを
    特徴とする脱塩素処理システムに投入される廃プラスチ
    ックの調整方法。
  12. 【請求項12】第2工程で添加する塩化ビニルは、第1
    工程で分離された水より重い廃プラスチックに含まれる
    塩化ビニルの重量が90%重量以下となるように添加す
    ること、を特徴とする請求項11に記載の脱塩素処理シ
    ステムに投入する廃プラスチックの調整方法。
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