JP2002308914A - 含フッ素重合体ラテックスの製造方法 - Google Patents

含フッ素重合体ラテックスの製造方法

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JP2002308914A
JP2002308914A JP2001118566A JP2001118566A JP2002308914A JP 2002308914 A JP2002308914 A JP 2002308914A JP 2001118566 A JP2001118566 A JP 2001118566A JP 2001118566 A JP2001118566 A JP 2001118566A JP 2002308914 A JP2002308914 A JP 2002308914A
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fluoropolymer
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polymerization
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JP2001118566A
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Tetsuo Shimizu
哲男 清水
Michio Asano
道男 浅野
Shunji Kasai
俊二 笠井
Kenji Ichikawa
賢治 市川
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来品に比して粉体特性や成形品の機械的特
性に遜色のない優れた含フッ素重合体材料を与える含フ
ッ素重合体ラテックスを製造する方法を提供する。 【解決手段】 式(I): 【化1】 (式中、Aはカルボン酸もしくはその塩またはスルホン
酸もしくはその塩;Rf 1およびRf2は同じかまたは異
なりいずれもフッ素原子またはCF3;Rf3は炭素数1
〜10のパーフルオロアルキル基;mは1〜10の整
数)で表される含フッ素界面活性剤の少なくとも1種の
存在下に水性媒体中で、含フッ素オレフィン単独で、ま
たは含フッ素オレフィンと他のモノマーとを乳化重合す
ることを特徴とする含フッ素重合体ラテックスの製造方
法、それから得られるファインパウダーおよび水性分散
液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の含フッ素界
面活性剤の存在下に水性媒体中で含フッ素オレフィンを
乳化重合する含フッ素重合体ラテックスの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、含フッ素オレフィンをモノマーと
して水性分散液中で乳化重合して含フッ素重合体ラテッ
クスを製造する場合、重合系に界面活性剤(乳化剤)を
存在させることが必須であり、各種の界面活性剤が提案
され使用されている。
【0003】こうした界面活性剤が、得られる含フッ素
重合体の種々の特性、たとえば粉体特性や成形品の機械
的特性に影響を及ぼすことが知られている(特開昭52
−52984号公報、特開昭57−164199号公
報、特開平11−246607号公報、特開平11−5
12133号公報など)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特定の含フ
ッ素界面活性剤を使用して、含フッ素オレフィンの乳化
重合を行なうことにより、汎用の乳化剤を使用して得ら
れる重合体と比べて粉体特性や成形品の機械的特性にお
いて遜色のない含フッ素重合体材料を与える含フッ素重
合体ラテックスを製造する方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、式
(I):
【0006】
【化3】
【0007】(式中、Aはカルボン酸もしくはその塩ま
たはスルホン酸もしくはその塩;Rf 1およびRf2は同
じかまたは異なりいずれもフッ素原子またはCF3;R
3は炭素数1〜10のパーフルオロアルキル基;mは
1〜10の整数)で表される含フッ素界面活性剤の少な
くとも1種の存在下に水性媒体中で、含フッ素オレフィ
ン単独で、または含フッ素オレフィンと他のモノマーと
を乳化重合することを特徴とする含フッ素重合体ラテッ
クスの製造方法に関する。
【0008】この含フッ素界面活性剤として好ましいも
のは、式(II):
【0009】
【化4】
【0010】(式中、A、Rf2およびmは前記と同
じ。Rf4は炭素数1〜5の直鎖状または炭素数3〜7
の分岐鎖状のパーフルオロアルキル基)で示される界面
活性剤である。
【0011】また、Aがカルボン酸またはその塩である
ものが好ましい。
【0012】乳化重合に供する含フッ素オレフィンとし
てはテトラフルオロエチレン(TFE)が好ましくあげ
られ、TFEの単独重合体であるポリテトラフルオロエ
チレン(PTFE)ラテックスの製造に好適である。
【0013】なお、本発明でいうPTFEには、TFE
の単独重合体のみならず、溶融流動性を付与しない程度
の少量の他の共単量体を共重合させて変性した変性PT
FEも含む。この共単量体としては、ヘキサフルオロプ
ロピレン、クロロトリフルオロエチレン、パーフルオロ
(アルキルビニルエーテル)、パーフルオロ(アルコキ
シビニルエーテル)トリフルオロエチレン、パーフルオ
ロアルキルエチレンなどがあげられる。共単量体の共重
合割合はその共単量体の種類によって異なるが、共単量
体としてたとえばパーフルオロ(アルキルビニルエーテ
ル)またはパーフルオロ(アルコキシビニルエーテル)
を用いる場合には、通常2重量%まで、好ましくは0.
01〜1重量%の量で共重合させればよい。
【0014】前記含フッ素界面活性剤の添加は、PTF
Eの重合の場合は重合開始時に、水性媒体に対し0.0
01〜0.5重量%、好ましくは0.01〜0.3重量
%添加することが、得られるPTFE粒子の一次粒子径
を小さく、たとえば0.08〜0.27μm、好ましく
は0.1〜0.24μmとできる点で好ましい。
【0015】本発明はまた、本発明の製造方法で得られ
た含フッ素重合体ラテックスから含フッ素重合体粒子を
凝析または凝集して得られる含フッ素重合体粉末(いわ
ゆる、「ファインパウダー」にも関する。
【0016】さらに本発明は、本発明の製造方法で得ら
れた含フッ素重合体ラテックスを濃縮または分散安定化
処理して得られる含フッ素重合体水性分散液、特に一次
粒子径が0.08〜0.27μm、好ましくは0.1〜
0.24μmのPTFE粒子の水性分散液にも関する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は、前記式(I)、さらには
式(II)で示される特定の含フッ素界面活性剤を使用する
点に特徴がある。
【0018】前記式(I)および式(II)におけるAは親水
性基であり、具体的には、COOH、SO3Hのほか、
それらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩またはNR2
(RはCx2x+1(x=0〜5の整数))で示されるア
ミン塩もしくは低級アルキルアミン塩が好ましい。特
に、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩が好ま
しい。また、Rf1とRf2のいずれか一方はCF3であ
ることが好ましく、特に両方ともCF3であることが好
ましい。Rf3としては式(II)に示されるRf4であるこ
とが好ましい。
【0019】また、式(II)におけるmは1〜10の整数
であり、好ましくは2〜8、特に好ましくは3〜6であ
る。Rf4は炭素数1〜5、好ましくは炭素数3〜5の
直鎖状のパーフルオロアルキル基、または炭素数3〜
7、好ましくは炭素数5〜7の分岐鎖状のパーフルオロ
アルキル基である。具体例としては、たとえば
【0020】
【化5】
【0021】などがあげられる。
【0022】本発明で特に好ましい含フッ素界面活性剤
としては、つぎのものが例示できるが、これらのみに限
定されるものではない。
【0023】
【化6】
【0024】
【化7】
【0025】式(I)の含フッ素界面活性剤は、たとえば
式(III):
【0026】
【化8】
【0027】(式中、Rは低級アルキル基。mは前記と
同じ)で示されるヨウ素含有カルボン酸エステル、また
は式(IV):
【0028】
【化9】
【0029】(式中、mは前記と同じ)で示されるヨウ
素含有スルホン酸に炭素数1〜10のパーフルオロアル
キル基を有するフッ素化剤を作用させるか、該ヨウ素含
有スルホン酸に炭素数4〜13のパーフルオロアルケン
と反応させることにより合成することができる。その
後、要すれば塩の形に誘導することもできる。
【0030】特に式(II)で示される含フッ素界面活性剤
のうちRf4が炭素数3、4、6または7のものは、前
記式(III)または(IV)で示されるヨウ素含有化合物
とヘキサフルオロプロペンの2量体または3量体を反応
させればよい。
【0031】本発明の製造方法で重合する単量体である
含フッ素オレフィンとしては、式(1):
【0032】
【化10】
【0033】[式中、Y1はF、Cl、HまたはCF3
2はF、Cl、H、Rf5(Rf5は炭素数1〜10の
パーフルオロアルキル基)または
【0034】
【化11】
【0035】(Rf6は炭素数1〜6のパーフルオロア
ルキル基、bは0または1〜5の整数)]で示される単
量体、または式(2):
【0036】
【化12】
【0037】[式中、Z1はF、H、炭素数1〜6のア
ルキル基または炭素数1〜10のパーフルオロアルキル
基;Z2はH、Cl、炭素数1〜6のアルキル基または
−(CF2d−Z3(dは1〜10の整数、Z3はFまた
はH)]で示される単量体などがあげられ、これらのう
ちの1種または2種以上が重合に供される。
【0038】式(2)で示される単量体の具体例として
【0039】
【化13】
【0040】などが好ましくあげられる。
【0041】式(3)で示される単量体の具体例として
は、たとえばCH2=CHF、CH2=CFCF3、CH2
=CHCF3、CH2=C(CF32、CH2=CHC4
9、CH2=CF(CF23−Hなどを好ましくあげるこ
とができる。
【0042】本発明においては、これらの含フッ素オレ
フィンを単独重合して、または含フッ素オレフィン同士
を共重合して、さらにはエチレン性不飽和非フッ素単量
体と共重合することができる。
【0043】エチレン性不飽和非フッ素単量体として
は、たとえば式: CH2=CH−O−(C=O)e″7 (式中、R7は炭素数1〜17の脂肪族基、炭素数3〜
17の脂環式基、炭素数1〜20のフルオロアルキル
基、e″は0または1である)で示されるアルキルビニ
ルエーテルまたはビニルエステルがあげられ、具体例と
しては、たとえばメチルビニルエーテル、エチルビニル
エーテル、n−プロピルビニルエーテル、イソプロピル
ビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチ
ルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、
2,2,2−トリフルオロエチルビニルエーテル、2,
2,3,3−テトラフルオロプロピルビニルエーテル、
2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルビニルエ
ーテル、酢酸ビニルエステル、プロピオン酸ビニルエス
テル、酪酸ビニルエステル、ピバリン酸ビニルエステ
ル、バーサチック酸ビニルエステル、シクロヘキサンカ
ルボン酸ビニルエステルなどがあげられる。
【0044】さらに式:
【0045】
【化14】
【0046】(式中、Z5はH、Cl、F、CH3、CF
3;R8はH、Cl、F、炭素数1〜17の脂肪族基、炭
素数3〜17の脂環式基または炭素数1〜20のフルオ
ロアルキル基)で表わされる化合物があげられ、具体例
としては、イソブチルアクリレート、メチルアクリレー
ト、エチルメタクリレート、2,2,3,3,3−ペン
タフルオロプロピル−α−フルオロアクリレート、2,
2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7−ドデカ
フルオロペンチル−α−トリフルオロメチルアクリレー
ト、シクロヘキシルアクリレート、2,2,3,3,
4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,1
0,10,11,11,12,12,13,13,1
4,14,15,15,15−ノナコサフルオロペンタ
デシルアクリレート、オクチル−α−クロロアクリレー
ト、オクタデシルアクリレートなどがあげられる。
【0047】また、式: CH2=CHCH26 (式中、Z6は塩素原子または炭素数1〜8のアルコキ
シ基を示す)で示される化合物も使用でき、具体例とし
てはたとえばアリルクロライド、アリルメチルエーテ
ル、アリルイソプロピルエーテル、アリルオクチルエー
テルなどがあげられる。
【0048】またそのほかに、スチレンおよびスチレン
誘導体、マレイン酸ジアルキルエステル類などもあげら
れる。
【0049】さらにまた、水酸基、カルボキシル基、カ
ルボン酸エステル基、エポキシ基、チオール基などのW
O95/33782号パンフレット記載の官能基を有す
る含フッ素または非フッ素単量体も共重合可能である。
【0050】本発明で得られる含フッ素重合体の好まし
い構造は、含フッ素オレフィンとしてテトラフルオロエ
チレン(TFE)またはクロロトリフルオロエチレン
(CTFE)を主成分とするものとフッ化ビニリデン
(VdF)を主成分とするものとの2つに大別できる。
すなわち、その第1のグループは、TFEまたはCTF
Eを必須成分とし、さらに必要に応じて前記他の共重合
可能な単量体を共重合してえられる含フッ素重合体であ
る。
【0051】前記の重合体において他の共重合可能な単
量体として特に好ましいものは、VdF、ヘキサフルオ
ロプロピレン(HFP)、ヘキサフルオロイソブテン、
式:
【0052】
【化15】
【0053】(式中、Rf9は炭素数1〜6のパーフル
オロアルキル基;jは0または1〜5の整数)で示され
るパーフルオロビニルエーテル類および式:
【0054】
【化16】
【0055】(式中、Z3はHまたはF;Z4はHまたは
F;iは1〜10の整数)で示される含フッ素オレフィ
ンおよびエチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブテ
ンなどが好ましい。
【0056】TFEまたはCTFEを主成分とする含フ
ッ素重合体のさらに詳しい具体例としては、TFEの単
独重合体(PTFE)、TFEとHFPとの共重合体
(FEP)、TFEとパーフルオロビニルエーテル類
(10モル%以下)との共重合体(PFA)、TFEま
たはCTFEとエチレン、さらに必要に応じて共重合可
能な含フッ素オレフィンとの共重合体(E(C)TF
E)、TFEとプロピレンを共重合したエラストマー状
の共重合体、TFEとパーフルオロビニルエーテル類
(15モル%以上)を共重合したエラストマー状の共重
合体などが好ましくあげられる。
【0057】そのなかでのPFA系共重合体としては、
詳しくはTFE95〜99.7モル%と式: CF2=CFORf10 (式中、Rf10は炭素数1〜6のパーフルオロアルキル
基)で示されるパーフルオロビニルエーテル0.3〜
5.0モル%の共重合体が好ましい。
【0058】またE(C)TFE系共重合体としては、
TFEまたはCTFE30〜70モル%、エチレン30
〜70モル%、および必要に応じて使用する第3成分の
含フッ素オレフィン0〜15モル%の共重合体が好まし
い。第3成分としての含フッ素オレフィンとしては、
【0059】
【化17】
【0060】(式中、Z3はHまたはF;Z4はHまたは
F;iは1〜10の整数)で示される含フッ素オレフィ
ン、パーフルオロビニルエーテル類、HFP、ヘキサフ
ルオロイソブチレンなどが用いることができ、とくに
【0061】
【化18】
【0062】(Z3、Z4およびiは前記と同じ)、ヘキ
サフルオロイソブチレンなどが好ましい。
【0063】TFEを主成分とするエラストマー状の共
重合体の1つは、TFEが40〜70モル%およびプロ
ピレン30〜60モル%からなる共重合体である。ま
た、これらの他に共重合可能な成分たとえば、VdF、
HFP、CTFE、パーフルオロビニルエーテル類など
を20モル%以下含むこともできる。
【0064】もう1つのエラストマー状重合体は、TF
Eとパーフルオロビニルエーテル類とからなる重合体で
あって、TFE40〜85モル%、式:
【0065】
【化19】
【0066】(式中、Rf9は炭素数1〜6のパーフル
オロアルキル基;jは0または1〜5の整数)で示され
パーフルオロビニルエーテル類15〜60モル%の重合
体である。
【0067】本発明の製造方法で製造する好ましい含フ
ッ素重合体の第2のグループは、VdFを主成分とする
重合体である。
【0068】すなわち、VdFを必須成分とし、さらに
必要に応じて他の単量体を共重合してえられる共重合体
であって、VdFを40モル%以上含有する含フッ素重
合体である。
【0069】このVdF系重合体において他の共重合可
能な単量体としては、TFE、CTFE、HFP、ヘキ
サフルオロイソブテンおよびパーフルオロビニルエーテ
ル類などが好ましい具体例である。
【0070】VdFを主成分とする含フッ素重合体の具
体例として、VdFの単独重合体(PVdF)、VdF
とTFEとの共重合体、VdFとHFPとの共重合体、
VdFとTFEとHFPとの共重合体、VdFとTFE
とCTFEとの共重合体などが好ましくあげられる。
【0071】また、VdFを主成分とするこれらの含フ
ッ素重合体は、共重合するほかの単量体成分の有無、種
類や組成比を種々選択することにより樹脂状またはエラ
ストマー状の重合体とすることができる。
【0072】そのなかでも好ましい樹脂状のVdF系重
合体の具体例としては、VdF/TFE(50〜99/
1〜50モル%比)共重合体、VdF/TFE/HFP
(45〜99/0〜45/1〜10モル%比)共重合
体、VdF/TFE/CTFE(50〜99/0〜30
/1〜20モル%比)共重合体などがあげられる。
【0073】また、VdF系共重合体でエラストマー状
となる組成範囲の具体例として、VdFが40〜90モ
ル%、TFEが0〜30モル%、HFPが10〜50モ
ル%の共重合体が好ましくあげられる。
【0074】さらに含フッ素重合体の具体例として、特
公昭61−49327号公報に記載されているような含
フッ素セグメント化ポリマーも含まれる。
【0075】この含フッ素セグメント化ポリマーとは、
基本的に、炭素原子に結合したヨウ素原子を有するアイ
オダイド化合物から遊離したヨウ素原子、該アイオダイ
ド化合物から該ヨウ素原子を除いた残基ならびに該ヨウ
素原子と該残基間に介在する少なくと2種のポリマー鎖
セグメント(ただし、そのうちの少なくとも1種は含フ
ッ素ポリマー鎖セグメントである)を必須構成成分とし
てなる。換言すれば、本発明の含フッ素セグメント化ポ
リマーは、基本的に、少なくとも2種のポリマー鎖セグ
メント(ただし、そのうちの少なくとも1種は含フッ素
ポリマー鎖セグメントである)からなる連鎖と、その両
端に存在する炭素原子に結合したヨウ素原子を有するア
イオダイド化合物から遊離したヨウ素原子ならびに該ア
イオダイド化合物から該ヨウ素原子を除いた残基を必須
構成分としてなるものである。すなわち、含フッ素セグ
メント化ポリマーの典型的構造は次式: Q−[(A−B−‥‥‥)I]f″ [式中、Qはアイオダイド化合物からヨウ素原子を除い
た残基、A、B、‥‥‥はそれぞれポリマー鎖セグメン
ト(ただし、そのうちの少なくとも一つは含フッ素ポリ
マー鎖セグメントである)、Iは前記アイオダイド化合
物から遊離したヨウ素原子、f″はQの結合手の数を表
わす]で表わすことができる。
【0076】本発明で得られる含フッ素重合体の分子量
は、重合体の種類、用途、使用方法により、好適な範囲
が異なりとくに限定されないが、たとえば成形用途で
は、一般的には、含フッ素重合体自身の機械的強度の点
からあまり低いのは好ましくなく、通常数平均分子量と
して2000以上、とくに5000以上程度が好まし
い。また、成形性の点からあまり高いのは好ましくなく
通常1000000以下、とくに750000以下程度
が好ましい。
【0077】さらにまた、含フッ素重合体の具体例のな
かで前記のTFEを主成分とする樹脂状の共重合体、た
とえばPFA、FEP、ETFEのような溶融加工が可
能な含フッ素重合体のばあい、そのメルトフロー値は含
フッ素重合体の種類によっては定められた測定温度(た
とえばPFA、FEPでは372℃、ETFEでは30
0℃)、荷重(たとえば7kg)において0.01×1
0−2〜50×10−2ml/sec.、好ましくは
0.05×10−2〜25×10−2ml/sec.、
とくに好ましくは0.1×10−2〜10×10−2m
l/sec.である。
【0078】また、TFEを主成分とするエラストマー
状の重合体、VdFの単独重合体およびVdF、TF
E、HFPまたはCTFEの1種以上からなる樹脂状ま
たはエラストマー状の重合体などのようなDMFやTH
Fなどの溶剤に可溶な含フッ素重合体の場合、たとえば
GPCによるポリスチレン換算の分子量測定値で、数平
均分子量が2000〜1000000、好ましくは50
00〜750000、とくに好ましくは10000〜5
00000のものである。
【0079】また、TFEの単独重合体(PTFE)の
場合、オリゴマー状のものから通称低分子量PTFEと
呼ばれている分子量2000〜100万程度のもの、さ
らに溶融加工できないような高分子量体を含む。高分子
量PTFEの場合の分子量は特定できないがおおよそ1
00万〜1000万、最大2000万程度ものもまで製
造できる。
【0080】本発明の含フッ素重合体ラテックスは、乳
化重合法で製造する。
【0081】乳化重合で使用される開始剤としては、通
常のラジカル開始剤を用いることができるが、水溶性開
始剤が好ましく採用され、具体的には過硫酸アンモニウ
ム塩などの過硫酸類、過酸化水素あるいはこれらと亜硫
酸水素ナトリウム、チオ硫酸ナトリウムなどの還元剤と
の組合わせからなるレドックス開始剤、さらにこれらに
少量の鉄、第一鉄塩、硫酸銀などを共存させた系の無機
系開始剤、またはジコハク酸パーオキシド、ジグルター
ル酸パーオキシドなどの二塩基酸過酸化物、アゾビスイ
ソブチルアミジン二塩酸塩などがあげられる。また、公
知の油溶性開始剤も同様に使用できる。
【0082】本発明の特徴は、乳化重合時の界面活性剤
(乳化剤)として前記式(I)、さらには式(II)の含フッ
素界面活性剤を使用する点にある。使用量は重合溶媒
(水性媒体)に対し、合計添加量で0.001〜20重
量%、好ましくは0.01〜10重量%程度である。た
だ、後述するように、一次粒径の小さなPTFE粒子を
得る場合には、添加時期および添加量を調整することが
望ましい。
【0083】この特定の界面活性剤に加えて、要すれ
ば、パーフルオロオクタン酸アンモニウム、パーフルオ
ロノナン酸アンモニウム、式:
【0084】
【化20】
【0085】のなどの含フッ素エーテル系乳化剤などを
併用してもよい。またハイドロカーボン系のアニオン
系、カチオン系、ノニオン系、ベタイン系の界面活性剤
も併用できる。
【0086】さらに必要に応じて、公知の連鎖移動剤、
pH緩衝剤、pH調整剤などを使用することもできる。
【0087】連鎖移動剤としては、たとえばイソペンタ
ン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、メタノール、エタ
ノール、tert−ブタノール、四塩化炭素、クロロホ
ルム、塩化メチレン、塩化メチル、フルオロカーボンヨ
ウ化物(たとえばCF22、CF3I、I−(CF24
−I、(CF32CFIなど)などを用いることができ
る。
【0088】本発明の乳化重合条件は、目的とする含フ
ッ素重合体の種類や組成、重合開始剤などによって適宜
選択され、通常反応温度は−20℃〜150℃、好まし
くは5〜100℃、重合圧力は10MPaG以下、好ま
しくは5MPaG以下である。
【0089】また本発明の含フッ素重合体ラテックスの
製造において各成分(特に単量体、開始剤、連鎖移動剤
の各成分)についての重合槽への仕込み方法に、特に制
限はなく、使用される各種成分の全量を重合の最初から
仕込む方法、または成分の一部または全部を連続的また
は分割的に逐次重合槽に仕込む方法によって行なっても
よい。
【0090】本発明の製造方法で得られる含フッ素重合
体ラテックスは、数平均粒子径が約0.01〜1μm、
好ましくは0.05〜0.7μmの含フッ素重合体粒子
を約10〜40重量%、好ましくは20〜40重量%の
濃度で含むラテックス(水性乳濁液)であり、粒子の分
散乳化状態は安定したものである。
【0091】本発明はまた、本発明の製造方法で得られ
た含フッ素重合体ラテックスを凝析または凝集させて含
フッ素重合体粒子を回収し乾燥して得られる含フッ素重
合体粉末に関し、さらには小粒径のPTFEファインパ
ウダーに関する。
【0092】本発明の製造方法で得られた含フッ素重合
体粒子は、PTFEの乳化重合における汎用乳化剤であ
るパーフルオロオクタン酸アンモニウムなどを単独で使
用して得られた重合体粒子と比較して、一次粒子径が小
さいものが得られる。したがって、この一次粒子径の小
さな含フッ素重合体粒子を凝集乾燥して得られる粉末は
従来にないものである。
【0093】PTFE粒子の一次粒子径が小さい、特に
0.08〜0.27μm、好ましくは0.1〜0.24
μmのPTFEラテックスを得るには、本発明で使用す
る特定の含フッ素界面活性剤の少なくとも1種を0.0
01〜0.5重量%(対水性媒体)、好ましくは0.0
1〜0.3重量%(対水性媒体)の量で重合開始時に水
性媒体に添加しておき、乳化重合を開始させることが望
ましい。重合開始時に他の界面活性剤、たとえばパーフ
ルオロオクタン酸アンモニウムなどを併用してもよい
が、一次粒子径を小さくするためには、重合開始時に前
記特定の含フッ素界面活性剤の1種を単独で、または2
種以上を混合して使用することが好ましい。重合を開始
した後は、粒子径の調整や分散安定性を維持するため
に、さらに特定の含フッ素界面活性剤や他の界面活性剤
(たとえばパーフルオロオクタン酸アンモニウムなど)
を追加してもよい。
【0094】また、水素はPTFEの重合系において公
知の連鎖移動剤であることから、得られる重合体の分子
量を低下させる可能性が考えられるが、本発明の特定の
含フッ素界面活性剤を使用して製造されたPTFEファ
インパウダーは、汎用の界面活性剤、たとえばパーフル
オロオクタン酸アンモニウムを使用して得られた重合体
と比較しても、使用上の特性において遜色のない成形体
を提供することができる。
【0095】凝析または凝集は、従来公知の方法をその
まま採用できる。たとえば、ラテックスに攪拌下に凝析
剤(凝集剤)を添加して凝析(凝集)させる方法、ラテ
ックスを凍結・解凍することにより凝析させる方法(凍
結凝析法)、ラテックスを機械的に高速攪拌することの
みにより凝析させる方法(機械凝析法)、細いノズルか
らラテックスを噴出させると同時に水を蒸発させる方法
(スプレー凝析法)などが好ましく採用される。要すれ
ば、凝集助剤を添加してもよい。乾燥は室温で放置して
もよいし、250℃までの加熱状態で乾燥させてもよ
い。
【0096】本発明はさらに、本発明の製造方法で得ら
れた含フッ素重合体ラテックスを濃縮するか、または分
散安定化処理して得られる含フッ素重合体水性分散液、
いわゆるディスパージョンにも関する。
【0097】濃縮方法としては公知の方法が採用され、
用途(たとえば水性分散型塗料、電極用結着剤、電極用
撥水剤など)に応じて、濃度40〜60重量%に濃縮さ
れる。濃縮によりディスパージョンの安定性が損なわれ
ることがあるが、その場合はさらに分散安定剤を添加し
てもよい。そうした分散安定剤としては、本発明で使用
する前記界面活性剤や、その他の各種の界面活性剤を添
加してもよい。好ましい分散安定剤としてはポリオキシ
アルキルエーテルなどの非イオン性界面活性剤、特にポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル(たとえば
ユニオンカーバイド社製のトライトンX−100(商品
名))、ポリオキシエチレンイソトリデシルエーテル
(日本油脂(株)製のディスパノールTOC(商品
名))、ポリオキシエチレンプロピルトリデシルエーテ
ルなどのポリオキシエチレンエーテル類があげられる
が、これらのみに限定されるものではない。
【0098】また、用途によっては濃縮せずに分散安定
化処理して、ポットライフの長い含フッ素重合体水性分
散液に調製することもできる。使用する分散安定剤は前
記と同じものがあげられる。
【0099】
【実施例】つぎに本発明を合成例および実施例に基づい
て説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。
【0100】合成例1 ガラス製容器にヘキサフルオロプロペン2量体: CF3−C(CF3)=CF(C25) を28g、ω−ヨードヘキサン酸メチルを30g、Cs
Fを17.5gおよびジメチルフラン(DMF)を75
ml入れ、40分間加熱還流して反応を進めた。反応終
了後、水を添加し、クロロホルムで抽出した後、水洗す
る。その後、無水塩化カルシウムを加えて脱水した後ク
ロロホルムを留去して、液状物を15g得た。
【0101】この液状物は、ガスクロマトグラフ質量分
析(GC−MS:パーキンエルマ−社製のターボマス)
およびNMR(ブルガー社製のAC300P)による分
析の結果、式:
【0102】
【化21】
【0103】で示される含フッ素化合物(以下、「化合
物A」という)であることを確認した。
【0104】ついで化合物A15gをメタノール中で水
酸化ナトリウムにより加水分解し、精製後、式:
【0105】
【化22】
【0106】で示される遊離の含フッ素カルボン酸(以
下、「化合物B」という)の白色粉末を得た。
【0107】さらに化合物Bを水に溶解し、アンモニア
水溶液で中和することにより、式:
【0108】
【化23】
【0109】で示される含フッ素カルボン酸のアンモニ
ウム塩(以下、「化合物C」という)を12g得た。
【0110】合成例2 合成例1において、ω−ヨードヘキサン酸メチルに代え
てICH2COOCH3を使用したほかは同様にして反応
を行ない、式:
【0111】
【化24】
【0112】で示される含フッ素カルボン酸のアンモニ
ウム塩(以下、「化合物D」という)を13.1g得
た。
【0113】合成例3 合成例1において、ω−ヨードヘキサン酸メチルに代え
てI(CH22COOCH3を使用したほかは同様にし
て反応を行ない、式:
【0114】
【化25】
【0115】で示される含フッ素カルボン酸のアンモニ
ウム塩(以下、「化合物E」という)を14.8g得
た。
【0116】合成例4 合成例1において、ω−ヨードヘキサン酸メチルに代え
てI(CH24COOCH3を使用したほかは同様にし
て反応を行ない、式:
【0117】
【化26】
【0118】で示される含フッ素カルボン酸のアンモニ
ウム塩(以下、「化合物F」という)を11.4g得
た。
【0119】合成例5 合成例1において、ヘキサフルオロプロペン2量体に代
えてヘキサフルオロプロペン3量体: CF3−C(CF3)=C(C25)CF(CF3)CF3 を使用したほかは同様にして反応を行ない、式:
【0120】
【化27】
【0121】で示される含フッ素カルボン酸のアンモニ
ウム塩(以下、「化合物G」という)を15.5g得
た。
【0122】実施例1 6リットル容のステンレススチール製の攪拌機付きオー
トクレーブに脱イオン水3リットル、合成例3で合成し
た化合物Eを濃度600ppmとなるように添加し、開
始剤として過硫酸アンモニウム(APS)を20ppm
の濃度になるように入れた。オートクレーブ内を充分窒
素置換した後、TFEを重合系が0.78MPaなるま
で圧入し、70℃まで加熱して重合を開始した。重合の
進行に伴って重合系内の圧力が低下するのでTFEを追
加圧入して重合圧力を0.78MPaに保った。重合開
始16時間後にTFEを放出して重合を停止し、本発明
のPTFEラテックスを得た(濃度:20.2重量
%)。このラテックス中のPTFE粒子(1次粒子)の
数平均粒子径は220nmであった。
【0123】得られたPTFEラテックスを固形分濃度
12〜13重量%に水で希釈した後機械的に攪拌して凝
集し、回収後、130℃にて18時間乾燥して本発明の
PTFEファインパウダーを得た(標準比重:2.2
2)。
【0124】このPTFEファインパウダーを成形助剤
(出光石油化学(株)製のIP1620(商品名))と
混合してペースト化し、ペースト押出成形に供した。ペ
ースト押出はつぎの条件で行なった。押出機:(株)島
津製作所製のオートグラフ。 リダクション比(R/R):100
【0125】得られた押出し成形物を380℃で5分間
加熱焼成して成形品とした。
【0126】なお、各物性の測定法はつぎのとおりであ
る。 標準比重:ASTM D1457−69に準じて水没法
により測定する。測定試料は、金型(25mmφ)に含
フッ素重合体粉末12gを充填し、20MPaの荷重を
掛け2分間保持することにより作製する。 含フッ素重合体ラテックスの一次粒子径:乳化重合後の
含フッ素重合体(PTFE)粒子ラテックスを固形分濃
度0.15重量%に水で希釈し、この希釈した水性分散
液の単位長さに対する550nmの投射光の透過率と、
透過型電子顕微鏡写真から定方向径を測定して決定した
数基準長さ平均粒子径とをプロットして作成した検量線
を用い、各試料について測定した上記透過率(550n
m)の値から一次粒子径を決定する。
【0127】実施例2 化合物Eの初期添加量を200ppmとし、PTFE得
量が4.3重量%となった時点からパーフルオロオクタ
ン酸アンモニウムの濃度2ppm水溶液を連続して添加
(連続添加の合計量:500ppm)しながら13時間
重合したほかは実施例1と同様にして重合し、PTFE
ラテックス(濃度:30.2重量%)を製造した。
【0128】ついで実施例1と同様にして凝集処理し、
PTFEファインパウダーを得、さらに実施例1と同様
にしてペースト押出成形し焼成して焼成PTFE成形品
を作製した。これらのPTFEファインパウダーの物性
を実施例1と同様にして調べた。結果を表1に示す。
【0129】実施例3 6リットル容のステンレススチール製の攪拌機付きオー
トクレーブに脱イオン水3リットル、合成例3で合成し
た化合物Eを濃度600ppmとなるように添加し、開
始剤として過硫酸アンモニウム(APS)を20ppm
の濃度になるように入れた。オートクレーブ内を充分窒
素置換した後、TFEを重合系が0.78MPaなるま
で圧入し、70℃まで加熱して重合を開始した。重合の
進行に伴って重合系内の圧力が低下するのでTFEを追
加圧入して重合圧力を0.78MPaに保った。重合開
始19時間後にTFEを放出して重合を停止し、本発明
のPTFEラテックスを得た(濃度:25.1重量
%)。このラテックス中のPTFE粒子(1次粒子)の
数平均粒子径は230nmであった。
【0130】ついで実施例1と同様にして凝集処理し、
PTFEファインパウダーを得、さらに実施例1と同様
にしてペースト押出成形し焼成して焼成PTFE成形品
を作製した。これらのPTFEファインパウダーの物性
を実施例1と同様にして調べた。結果を表1に示す。
【0131】比較例1 実施例1において、界面活性剤として化合物Eに代えて
パーフルオロオクタン酸アンモニウム(PFOA)を1
000ppm添加し、重合時間を8時間としたほかは実
施例1と同様にして重合し、PTFEラテックス(濃
度:20.1重量%)を製造した。
【0132】ついで実施例1と同様にして凝集処理し、
PTFEファインパウダーを得、さらに実施例1と同様
にしてペースト押出成形し焼成して焼成PTFE成形品
を作製した。これらのPTFEファインパウダーの物性
を実施例1と同様にして調べた。結果を表1に示す。
【0133】比較例2 実施例2において、初期添加の界面活性剤として化合物
Eに代えてパーフルオロオクタン酸アンモニウムを用
い、パーフルオロオクタン酸アンモニウムの初期添加量
を100ppmとし、PTFE得量が4.3重量%とな
った時点からパーフルオロオクタン酸アンモニウムの濃
度2ppm水溶液を連続して添加(連続添加の合計量:
500ppm)しながら11時間重合したほかは実施例
2と同様にして重合し、PTFEラテックス(濃度:3
0.1重量%)を製造した。
【0134】ついで実施例1と同様にして凝集処理し、
PTFEファインパウダーを得、さらに実施例1と同様
にしてペースト押出成形し焼成して焼成PTFE成形品
を作製した。これらのPTFEファインパウダーの物性
を実施例1と同様にして調べた。結果を表1に示す。
【0135】
【表1】
【0136】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、パーフルオ
ロオクタン酸アンモニウムなどの従来の汎用含フッ素界
面活性剤を使用した場合に比して一次粒子径の小さい重
合体粒子、特にPTFE粒子のラテックスが得られる。
このものは分散安定性や機械的分散性においても従来の
汎用乳化剤を用いて製造したものに比しても遜色のない
ものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 3/03 C08J 3/16 CEW 3/075 B01F 17/00 3/16 CEW C08L 27:12 // B01F 17/00 C08J 3/03 C08L 27:12 (72)発明者 笠井 俊二 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 市川 賢治 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 Fターム(参考) 4D077 AB14 AC01 BA03 BA14 CA12 CA13 DC26X DC59X DC72X 4F070 AA23 AA24 DA39 4H006 AA01 AB68 BM10 BM71 BS10 4J011 KA02 KA04 KB29 4J100 AA02Q AA03Q AA04Q AA06Q AB02Q AC02Q AC21P AC22P AC22Q AC24P AC24Q AC26P AC27P AC27Q AC31P AE02Q AE03Q AE04Q AE09Q AE13Q AE39P AG02Q AG04Q AG06Q AG24Q AL02Q AL03Q AL08Q AL24Q AL26Q AL34Q BA08Q BB07Q BB12Q BB18Q BC04Q CA01 CA04 FA20 GC16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 (式中、Aはカルボン酸もしくはその塩またはスルホン
    酸もしくはその塩;Rf 1およびRf2は同じかまたは異
    なりいずれもフッ素原子またはCF3;Rf3は炭素数1
    〜10のパーフルオロアルキル基;mは1〜10の整
    数)で表される含フッ素界面活性剤の少なくとも1種の
    存在下に水性媒体中で、含フッ素オレフィン単独で、ま
    たは含フッ素オレフィンと他のモノマーとを乳化重合す
    ることを特徴とする含フッ素重合体ラテックスの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記含フッ素界面活性剤が、式(II): 【化2】 (式中、A、Rf2およびmは前記と同じ。Rf4は炭素
    数1〜5の直鎖状または炭素数3〜7の分岐鎖状のパー
    フルオロアルキル基)で示される界面活性剤である請求
    項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記式(I)または(II)で示される含フッ
    素界面活性剤において、Aがカルボン酸またはその塩で
    ある請求項1または2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記含フッ素オレフィンがテトラフルオ
    ロエチレンであり、得られる含フッ素重合体がポリテト
    ラフルオロエチレンである請求項1〜3のいずれかに記
    載の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の含フッ
    素界面活性剤の少なくとも1種を水性媒体に対して0.
    001〜0.5重量%の量で重合開始時に添加して乳化
    重合を開始する請求項4記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の製造方
    法で得られた含フッ素重合体ラテックスから含フッ素重
    合体粒子を凝析または凝集して得られる含フッ素重合体
    粉末。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載の製造方
    法で得られた含フッ素重合体ラテックスを濃縮または分
    散安定化処理して得られる含フッ素重合体水性分散液。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれかに記載の製造方
    法で得られた一次粒子径が0.08〜0.27μmのポ
    リテトラフルオロエチレン粒子を含む水性分散液。
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