JP2002308727A - 繊維の混合物を含有する化粧品組成物 - Google Patents

繊維の混合物を含有する化粧品組成物

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JP2002308727A JP2002099287A JP2002099287A JP2002308727A JP 2002308727 A JP2002308727 A JP 2002308727A JP 2002099287 A JP2002099287 A JP 2002099287A JP 2002099287 A JP2002099287 A JP 2002099287A JP 2002308727 A JP2002308727 A JP 2002308727A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケラチン物質に対する保持力に優れ、特にマ
スカラの場合は睫毛の伸長効果にも優れた化粧品組成物
を提供する。 【解決手段】 生理学的に許容可能な媒体に、セルロー
ス小繊維から選択される第1の繊維と、該第1の繊維以
外の第2の繊維とを含有せしめて組成物とする。小繊維
は好ましくは100μm未満、より好ましくは50μm
以下の長さを持つ。第2の繊維は好ましくは100μm
以上、より好ましくは100μm〜10mmの範囲、さ
らにより好ましくは0.1mm〜5mmの範囲の長さを
持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生理学的に許容可
能な水性媒体に繊維の混合物を含有してなる組成物に関
し、該組成物は特に化粧品の分野を意図したものであ
る。また本発明は、ケラチン物質をメークアップ又は美
容的に手入れするための方法にも関する。本発明の組成
物及びメークアップ又は手入れ方法は、より詳細には、
皮膚(唇を含む)、爪又はケラチン繊維、特に実質的に長
いケラチン繊維、例えば睫毛、眉毛又は毛髪のようなヒ
トのケラチン物質を意図したものである。より特定的に
は、本発明はマスカラに関する。本発明の組成物は、睫
毛をコートするための組成物(特にマスカラ)、アイライ
ナー、眉毛用製品、唇用製品、フェイスパウダー、アイ
シャドウ、ファンデーション、体のメークアップ用製
品、コンシーラ、ネイルラッカー、頭皮を含む皮膚の手
入れ用製品、又は毛髪用製品(毛髪用マスカラ)の形態で
提供することができる。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】メーク
アップ製品において、特にマスカラの伸長効果(特開昭
57/158714号、特開平3/153613号参
照)、口紅の保湿特性(米国特許第5498407号参
照)、唇の縁における口紅の輪郭の改善(欧州特許出願公
開第0106762号参照)、又は破損した爪の修復(仏
国特許出願公開第1529329号)、又はなめらかな
感触のための皮膚の手入れ用製品(特開平7/1964
40号)のために、繊維を用いることは知られている。
しかし、これらの組成物をケラチン物質に適用しても、
繊維がケラチン物質に良好に付着しない:繊維は剥離し
て、経時的にケラチン物質から落ちてしまう。そして、
これらの繊維が落ちると、繊維によりもたらされている
所望の化粧品特性が目に見えて劣化し(例えば、マスカ
ラの伸長効果が喪失し)、製品を繰り返して適用する必
要があった。さらにマスカラの場合、睫毛から剥離する
際に繊維が瞼や頬に落ち、美しくない外観を与えること
となる;さらに剥離した繊維が目に入って、目の不快感
が生じたり目が耐えられなくなる問題が生じるおそれも
あった。
【0003】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明の目的は、上述した欠点を克服し、ケラチン物質に
良好に付着する繊維を含有する化粧品組成物を利用でき
るようにすることにある。本出願人会社は、驚くべきこ
とに、セルロースミクロ小繊維(microfibrils)以外の繊
維を含有する組成物においてセルロース小繊維(fibril
s)を使用すると、ケラチン物質に対する繊維の付着性を
良好に維持できることを見出した。繊維はケラチン物質
に良好に付着し、経時的にそこから剥離しない。よっ
て、組成物の化粧品特性、特にメークアップ性が経時的
に満足のいく程度に保持される。特に、組成物がマスカ
ラである場合、睫毛に対する繊維の維持性が良好である
ため、マスカラの伸長効果が経時的に持続することが見
いだされた。繊維は睫毛に良好に保持され、瞼や頬に落
ちたり、目に入ったりすることがなく、美しくなかった
り、目に不快感を感じるといった問題が回避される。
【0004】より詳細には、本発明の主題事項は、生理
学的に許容可能な媒体に、セルロース小繊維から選択さ
れる第1の繊維と、該第1の繊維以外の第2の繊維とを
含有せしめてなる組成物にある。本発明の他の主題事項
は、上述した組成物をケラチン物質に適用することを含
む、ヒトのケラチン物質をメークアップ又は手入れする
ための美容方法にある。本発明のさらなる主題事項は、
ケラチン物質に対する繊維の良好な保持性をもたらすた
めの、上述した組成物の使用にある。本発明の他の主題
事項は、化粧品的に許容可能な水性媒体にセルロース微
小繊維以外の繊維を含有してなる組成物、特にマスカラ
において、ケラチン物質、特に睫毛に対する繊維の良好
な保持性をもたらすためのセルロース小繊維の使用にあ
る。本発明の他の主題事項は、睫毛を伸長させ、及び/
又は睫毛に繊維を良好に保持させるための、上述した組
成物を含有するマスカラの使用にある。
【0005】本発明の組成物は水相を有する生理学的に
許容可能な媒体を含有する。「生理学的に許容可能な媒
体」という用語は、ヒトの皮膚、身体表面成長部(皮膚
付属器)又は唇に適用可能な非毒性の媒体、例えば化粧
品用媒体を意味するものと理解される。
【0006】本発明の組成物は、セルロース小繊維から
選択される第1の繊維を含有する。本出願において、
「セルロース小繊維(cellulose fibrils)」という用語
はナノ小繊維(nanofibrils)及びミクロ小繊維(microfib
rils)の双方を意味するものと理解され、そのより長い
長さは100μm未満、好ましくは50μm未満である
る。これらの小繊維は、一般的に、より長い長さが1μ
mより長く、好ましくは5〜40μmの範囲にある。さ
らに、セルロース小繊維は、例えば1〜100nm
(0.001〜0.1μm)の範囲の直径を有し;より長
い長さ/直径の比は30以上であり得る。本発明で使用
されるセルロース小繊維は、好ましくはアモルファスで
ある。すなわち、それらは50%以下、好ましくは15
〜50%の範囲の結晶化度を示すものである。さらに、
本発明で使用されるセルロース小繊維は、植物又は藻類
から機械的又は化学的抽出により、又は細菌発酵により
得ることができる。さらに、それらは乾燥物質の形態又
は分散液として、特に水性分散液として提供され得る。
本発明で使用されるセルロース小繊維は、そのまま又は
変性させたものとして提供され得る。よって、それら
は、添加剤、特に国際公開第98/02486号及び国
際公開第98/02487号公報に開示されているよう
なカルボキシル化セルロースと混合することができる。
それらはまた変性した形態であってもよく、例えば仏国
特許出願公開第726356号公報に開示されているよ
うなカルボン酸により変性することもできるし、及び/
又は例えば仏国特許出願公開第2769836号公報に
開示されているようなポリヒドロキシル化有機化合物と
組合せて使用することもできる。
【0007】セルロース小繊維としては、ケルコ社(Kel
co)から「セルロン(cellulon)」の名称で販売されてい
るもの、ソリアンス社(Soliance)から「フィブリリアン
ス(Fibriliance)」の名称で販売されているもの、及び
ローディア社(Rhodia)からのもの、特に 仏国特許出願
第2769836号の実施例1に従って得られる、85
%のナノ小繊維と15%のカルボキシメチルセルロース
を含有する、以下で「化合物A」と称されるものを特に
使用することができる。セルロース小繊維は、一般的に
組成物の水相に導入される。本発明の組成物は、組成物
の全重量に対して、活性物質の重量で0.01〜5%、
好ましくは0.1〜3%、より好ましくは活性物質の重
量で0.5〜2%の範囲の量のセルロース小繊維を含有
することができる。
【0008】また、本組成物は、さらなる繊維と称され
る、上述の第1の繊維とは異なる第2の繊維を含有す
る。「繊維」という用語は、長さ(又はより長い長さ)を
L、直径をDとしたとき、LがDより十分に大きな物体
を意味するものと理解され、Dは繊維の横断面が内接す
る円の直径である。特に、比率L/D(すなわち形状因
子)は、3.5〜2500、好ましくは5〜500、よ
り好ましくは5〜150の範囲から選択される。
【0009】本発明の組成物に使用可能な第2の繊維
は、合成又は天然で、無機又は有機由来の繊維であって
もよい。それらは短くても長くてもよく、単一でも複合
体でもよく、例えば編まれたものや、中空もしくは中実
であってもよい。それらは任意の形状であってよく、特
に考慮される特定の用途に従い、横断面が円形又は多角
形(四角形、六角形又は八角形)とすることができる。特
に、それらの端部は損傷を防止するために平滑化及び/
又は研磨される。特に、第2の繊維は100μm以上、
特に100μm〜10mmの範囲、好ましくは0.1m
m〜5mmの範囲、さらに好ましくは1mm〜3.5m
mの範囲の長さ(又はより長い)を有する。それらの横断
面は2nm〜500μmの範囲、好ましくは100nm
〜100μmの範囲、より好ましくは1μm〜50μm
の範囲の直径を有する円内に含まれる。繊維の重量と番
手はしばしばデニール又はデシテックスで与えられ、9
kmの糸当たりのグラム重量で表される。好ましくは、
本発明の第2の繊維は、0.15〜30デニール、より
好ましくは0.18〜18デニールの範囲から選択され
る番手を有する。
【0010】第2の繊維は織物の製造で用いられるも
の、特に、シルク繊維、コットン繊維、ウール繊維、亜
麻繊維、セルロース繊維(特に木材、植物又は藻類から
抽出されたもの)、レーヨン繊維、ポリアミド(ナイロン
(登録商標))繊維、ビスコース繊維、アセテート繊維、
特にレーヨンアセタート繊維、ポリ(p-フェニレンテレ
フタルアミド)(又はアラミド)繊維、特にケブラー(登録
商標)繊維、アクリルポリマー繊維、特にポリ(メタクリ
ル酸メチル)繊維又はポリ(メタクリル酸2-ヒドロキシ
エチル)繊維、ポリオレフィン繊維、特にポリエチレン
又はポリプロピレン繊維、ガラス繊維、シリカ繊維、炭
素繊維、特にグラファイト形態のもの、ポリテトラフル
オロエチレン(例えばテフロン(登録商標))繊維、不溶性
コラーゲン繊維、ポリエステル繊維、ポリ(塩化ビニル)
繊維、ポリ(塩化ビニリデン)繊維、ポリ(ビニルアルコ
ール)繊維、ポリアクリロニトリル繊維、キトサン繊
維、ポリウレタン繊維、ポリ(エチレンフタレート)繊
維、又は上記したもののようなポリマー混合物から形成
される繊維、例えばポリアミド/ポリエステル繊維とす
ることができる。特にネイルラッカーでの適用のために
は、例えば、グリコール酸とε-カプロラクトンから調
製された吸収性合成繊維(ジョンソン・アンド・ジョン
ソン社(Johnson & Johonson) のモノクリル(Monocry
l));乳酸とグリコール酸のコポリマー型の吸収性合成
繊維(ジョンソン・アンド・ジョンソン社のビクリル(Vi
cryl));ポリ(テレフタル酸エステル)繊維(ジョンソン
・アンド・ジョンソン社のエチボンド(Ethibond))及び
ステンレススチール糸(ジョンソン・アンド・ジョンソ
ン社のアシアー(Acier))等の外科で用いられる繊維も使
用することができる。
【0011】さらに、第2の繊維は表面処理していても
していなくても、被覆されていてもされていなくてもよ
い。本発明で用いられる被覆された繊維としては、帯電
防止用に硫酸銅で被覆されたポリアミド繊維(例えばロ
ーディア社のR-STAT)又は繊維の特別な配置(特定の表面
処理)又はカラー/ホログラム効果を誘導する表面処理
を可能にする他のポリマー(例えば、シルドレックス社
(Sildorex)からのルレックス(Lurex)繊維)を挙げること
ができる。合成由来の繊維、特に外科で使用されるもの
等の有機繊維が好ましく用いられる。有利には、水不溶
性の繊維が使用される。本発明の組成物で使用可能な第
2の繊維は、好ましくはポリアミド、セルロース、ポリ
(ポリエチレンテラフタルアミド)又はポリエチレン繊維
である。それらの長さ(L)は0.1〜5mm、好ましく
は0.25〜3mmの範囲とすることができ、その平均
直径は1〜50μmの範囲とすることができる。特に、
ピー・ボンテ社(P.Bonte Etablissements)からポリアミ
ド0.9Dtex0.3mmの名称で販売されている、6μ
mの平均直径、およその0.9デシテックスの番手及び
0.3mm〜5mmの範囲の長さを有するポリアミド繊
維を使用することができる。ケブラー・フロック(Kevlar
Floc)なる名称でデュポン・ファイバー社(Du PontFibr
es)から販売されているもののような12μmの平均直
径及び約1.5mmの長さのポリ(p-フェニレンテレフ
タルアミド)繊維、又はあるいはクラレモント・フロック
(Claremont Floch)社からナチュラル・レーヨン・フロッ
ク・ファイバーRC1BE-N003-M04の名称で販
売されているもののような、50μmの平均直径と0.
5mm〜6mmの範囲の長さを有するセルロース(又は
レーヨン)繊維を使用することもできる。ミニ・ファイバ
ー(Mini Fibers)社によりシャート・スタッフ(Shurt Stu
ff)13099Fの名称で販売されているもののよう
な、ポリエチレン繊維を使用することもできる。
【0012】第2の繊維は、組成物の全重量に対して
0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%、
より好ましくは0.3〜2重量%の範囲の含有量で本発
明の組成物に存在し得る。第1及び第2の繊維は、第2
の繊維/第1の繊維(セルロース小繊維)が0.8〜2.
5の範囲、好ましくは1〜2の範囲になるような重量比
で本発明の組成物に存在する。
【0013】組成物の水性媒体は、水と場合によっては
水混和性溶媒(25℃で50重量%を越えて水に混和)、
例えば1〜5の炭素原子を有する低級モノアルコール、
例えばエタノール又はイソプロパノール、2〜8の炭素
原子を有するグリコール類、例えばプロピレングリコー
ル、エチレングリコール、1,3-ブチレングリコール又
はジプロピレングリコール、C-Cケトン又はC-
アルデヒドを含有するか、又は本質的にこれらから
なる。水、及び場合によっては水混和性有機溶媒は、組
成物の全重量に対して1重量%〜95重量%、好ましく
は5重量%〜80重量%、より好ましくは10重量%〜
60重量%の範囲の含有量で存在し得る。
【0014】本発明の組成物は、少なくとも1つのロウ
をさらに含有してよい。「ロウ」という用語は、本発明
においては、30℃、好ましくは55℃を越えて200
℃、特に120℃までの範囲の融点を有し、可逆的な固
体/液体状態変化を受ける、周囲温度(25℃)及び大気
圧(760mmHg、すなわち10Pa)で固体状の親
油性脂肪化合物を意味すると理解される。ロウをその融
点にすることで、それを油と混和させ、微視的に均一な
混合物を生成することが可能になるが、ついで混合物の
温度を周囲温度に戻すことにより、混合物の油中でロウ
の結晶化が生じる。本発明での融点値は、示差走査熱量
計(D.S.C.)、例えばメトラー社(Metler)からDSC
30の名称で販売されている熱量計を使用して、1分当
たり5又は10℃、温度を上昇させて測定された融解ピ
ークに相当する。
【0015】本発明におけるロウは、一般的に化粧品及
び皮膚科学の分野で使用されているものである。特に、
ミツロウ、ラノリンロウ及びシナロウ;ライスワックス
(rice wax)、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、オー
リクリーロウ(ouricury wax)、サトウキビロウ、モクロ
ウ(Japan wax)及びハゼの木モクロウ(sumac wax);モン
タンロウ、マイクロクリスタリンワックス、パラフィン
ロウ、オゾケライト、セレシンロウ、亜炭ワックス、ポ
リエチレンロウ、フィッシャー-トロプシュ合成法によ
り得られるロウ、又は40℃、好ましくは55℃を超え
るで固体状のグリセリド類及び脂肪酸エステルを挙げる
ことができる。また、直鎖状又は分枝状のC-C32
脂肪鎖を有する植物性又は動物性油を接触水素化して得
られたロウを挙げることもできる。これらの中でも、特
に水素化ホホバ油、水素化ヒマワリ油、水素化ヒマシ
油、水素化ヤシ油及び水素化ラノリン油を挙げることが
できる。さらに、シリコーン油又はフッ化油を挙げるこ
ともできる。
【0016】組成物中に存在するロウは、水性媒体中に
粒子の形態で分散可能である。これらの粒子は50nm
〜10μm、好ましくは50nm〜3.5μmの範囲の
平均径を有する。ロウは、特に水中ロウ型エマルション
の形態で存在可能であり、ロウは1μm〜10μm、好
ましくは1μm〜3.5μmの範囲の平均径を有する粒
子を形成することもできる。本発明の組成物の他の実施
態様では、ロウは、ロウマイクロディスパージョンの形
態で存在することもでき、ロウは1μm未満、特に50
nm〜500nmの範囲の平均径を有する粒子を形成す
る。ロウマイクロディスパージョンは欧州特許出願公開
第5571196号及び欧州特許出願公開第10482
82号公報に開示されている。
【0017】ロウは、また、0.05MPa〜15MP
aの範囲、好ましくは6MPa〜15MPaの範囲の硬
度を示してもよい。硬度は、0.1mm/sの測定速度
で移動し、0.3mmの深さまでロウ内部に侵入する2
mmの直径のステンレススチールシリンダーを具備し、
レオ社(Rheo)からTA-XT2iの名称で販売されてい
るテクスチャー分析器を使用し、20℃で測定された圧
縮力を測定することにより決定される。硬度の測定を行
うために、ロウをロウの融点+20℃に等しい温度で溶
解させる。溶解したロウを直径30mm、深さ20mm
の容器に注ぐ。ロウを周囲温度(25℃)で24時間再結
晶化させ、次に、硬度測定を行う前に、少なくとも1時
間、20℃でロウを貯蔵しておく。硬度の値は、ロウと
接触したテクスチャー分析器のシリンダーの表面積によ
り測定された圧縮力を割ったものである。ロウは、組成
物の全重量に対して0.1重量%〜50重量%、好まし
くは0.5重量%〜30重量%、より好ましくは1重量
%〜20重量%の範囲の含有量で、本発明の組成物に存
在し得る。
【0018】本発明の組成物は、少なくとも1つの揮発
性有機油又は溶媒及び/又は少なくとも1つの非揮発性
油を含有し得る。「揮発性有機油又は溶媒」という用語
は、本発明において、 皮膚に接触した際、周囲温度及
び大気圧で1時間以内に蒸発しうる任意の非水性媒体を
意味すると理解される。本発明の揮発性有機溶媒又は溶
媒類及び揮発性油は、周囲温度及び大気圧で0ではな
い、特に10−2〜300mmHg(1.33Pa〜4
0000Pa)の範囲、好ましくは0.3mmHg(30
Pa)より大きい蒸気圧を有する、周囲温度で液状の揮
発性化粧品用油及び有機溶媒である。「非揮発性油」と
いう用語は、周囲温度及び大気圧で少なくとも数時間皮
膚に残存し、特に10 −2mmHg(1.33Pa)未満
の蒸気圧を有する油を意味すると理解される。
【0019】これらの油は、炭化水素系(hydrocarbonac
eous)油、シリコーン油、フッ化油及びそれらの混合物
であってよい。「炭化水素系油」という用語は、主とし
て水素と炭素原子、場合によっては酸素、窒素、硫黄又
はリン原子を含有する油を意味すると理解される。揮発
性炭化水素系油は、8〜16の炭素原子を有する炭化水
素系油、特に分枝状のC-C 16アルカン、例えば石
油由来のC-C16イソアルカン(イソパラフィンとし
て公知)、イソドデカン(2,2,4,4,6-ペンタメチル
ヘプタンとして公知)、イソデカン又はイソヘキサデカ
ン、及び例えばイソパー(Isopar)又はペルメチル(Perme
tyl)の商品名で販売されている油、分枝状のC-C
16エステル、ネオペンタン酸イソヘキシル、及びそれ
らの混合物から選択することができる。他の揮発性炭化
水素系油、例えば留出油、特にシェル社(Shell)からシ
ェル・ソフト(Shell Soft)の名称で販売されているもの
を使用することもできる。好ましくは、揮発性溶媒は8
〜16の炭素原子を有する揮発性炭化水素系油及びそれ
らの混合物から選択される。
【0020】また、揮発性油として、揮発性シリコー
ン、例えば直鎖状又は環状の揮発性シリコーン油、特に
粘度≦8センチストーク(8x10−6/s)を有
し、特に2〜7の炭素原子を有するものを使用すること
ができ、これらのシリコーンは1〜10の炭素原子を有
するアルキル又はアルコキシ基を含有していてもよい。
本発明で使用可能な揮発性シリコーン油としては、特
に、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチル
シクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシ
ロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプ
タメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロ
キサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテト
ラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサン及びそれ
らの混合物を挙げることができる。
【0021】さらに、揮発性フッ化溶媒、例えばノナフ
ルオロメトキシブタン又はペルフルオロメチルシクロペ
ンタンを使用することもできる。揮発性油は、組成物の
全重量に対して0.1重量%〜98重量%、好ましくは
1重量%〜65重量%の範囲の含有量で、本発明の組成
物に存在し得る。
【0022】また、組成物は、特に非揮発性炭化水素系
及び/又はシリコーン及び/又はフッ化油から選択され
る少なくとも1つの非揮発性油をさらに含有し得る。非
揮発性炭化水素系油としては、 − 脂肪酸とグリセロールのエステルからなるトリグリ
セリドのような植物由来の炭化水素系油で、その脂肪酸
がC〜C24と異なる長さの鎖を有し、これらの鎖が
直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和とできるもの;この
ような油は、特に小麦胚芽、ヒマワリ、グレープシー
ド、ゴマ、トウモロコシ、アプリコット、ヒマシ、カリ
テ、アボカド、オリーブ、大豆、スイートアーモンド、
パーム、菜種、綿実、ヘーゼルナッツ、マカダミア、ホ
ホバ、アルファルファ、ケシ、カボチャの種、ゴマ、キ
ュウリ、菜種、クロフサスグリの種、マツヨイグサ、
粟、大麦、キノア(quinoa)、ライ麦、ベニバナ、ククイ
ノキ(candlenut)、トケイソウ又はジャコウバラの油;
又はステアリネリー・デュボア社(Stearineries Duboi
s)又はダイナミット・ノーベル社(Dynamit Nobel)から
ミグリオール(Miglyol)810、812及び818とし
て販売されているカプリル/カプリン酸のトリグリセリ
ドであり; − 10〜40の炭素原子を有する合成エーテル; − 鉱物又は合成由来で直鎖状又は分枝状の炭化水素、
例えば流動パラフィン、ポリデセン、水素化ポリイソブ
テン、例えばパーリーム(parleam)、スクワラン、及び
それらの混合物; − 合成エステル、例えば式RCOORの油であっ
て、Rは1〜40の炭素原子を有する直鎖状又は分枝
状の脂肪酸残基を表し、Rは1〜40の炭素原子を有
する炭化水素系鎖、特に分枝状の炭化水素系鎖を表し、
ここで、R+R ≧10であるもの、例えばプルセリ
ン油(オクタン酸セテアリル)、ミリスチン酸イソプロピ
ル、パルミチン酸イソプロピル、C12〜C15の安息
香酸アルキル、ラウリン酸ヘキシル、アジピン酸ジイソ
プロピル、イソノナン酸イソノニル、2-エチルヘキシ
ルパルミタート、イソステアリン酸イソステアリル、又
はアルコールまたはポリアルコールのオクタノアート、
デカノアート又はリシノアート、例えばプロピレングリ
コールジオクタノアート;ヒドロキシル化エステル、例
えば乳酸イソステアリル又はリンゴ酸ジイソステアリ
ル;ペンタエリトリトールエステル; − 12〜26の炭素原子を有する分枝状及び/又は不
飽和の炭素系鎖を有し、周囲温度で液状の脂肪アルコー
ル、例えばオクチルドデカノール、イソステアリルアル
コール、オレイルアルコール、2-ヘキシルデカノー
ル、2-ブチルオクタノール又は2-ウンデシルペンタデ
カノール; − 高級脂肪酸、例えばオレイン酸、リノール酸又はリ
ノレン酸;及びそれらの混合物;を挙げることができ
る。
【0023】本発明の組成物に使用可能な非揮発性シリ
コーンは、非揮発性ポリジメチルシロキサン(PDM
S)、ペンダント状態でアルキル又はアルコキシ基を有
すか、及び/又はシリコーン鎖の末端にアルキル又はア
ルコキシ基を有し、各基が2〜24の炭素原子を有する
ものであるポリジメチルシロキサン、又はフェニレン化
シリコーン類、例えばフェニルトリメチコーン、フェニ
ルジメチコーン、フェニル(トリメチルシロキシ)ジフェ
ニルシロキサン、ジフェニルジメチコーン、ジフェニル
(メチルジフェニル)トリシロキサン又は(2-フェニルエ
チル)トリメチルシロキシシリケートであってよい。本
発明で使用可能なフッ化油は、特にフルオロシリコーン
油、フッ化ポリエーテル又はフッ化シリコーンで、欧州
特許出願公開第847752号公報に開示されてるもの
である。非揮発性油は、組成物の全重量に対して0.1
重量%〜80重量%、好ましくは0.1重量%〜50重
量%、さらに好ましくは0.1重量%〜20重量%の範
囲の含有量で、本発明の組成物に存在し得る。
【0024】組成物の水性媒体は、水と場合によっては
水混和性溶媒(25℃で50重量%を越えて水に混和)、
例えば1〜5の炭素原子を有する低級モノアルコール、
例えばエタノール又はイソプロパノール、2〜8の炭素
原子を有するグリコール、例えばプロピレングリコー
ル、エチレングリコール、1,3-ブチレングリコール又
はジプロピレングリコール、C-Cケトン又はC-
アルデヒドを含有するか、本質的にこれらからな
る。水、及び場合によっては水混和性有機溶媒は、組成
物の全重量に対して1重量%〜95重量%、好ましくは
5重量%〜80重量%、より好ましくは10重量%〜6
0重量%の範囲の含有量で存在し得る。
【0025】本発明の組成物は、特に組成物の全重量に
対して2〜30重量%、好ましくは5〜15重量%の範
囲の割合で存在する乳化界面活性剤を含有してもよい。
これらの界面活性剤はアニオン性又は非イオン性界面活
性剤から選択することができる。界面活性剤の性質と機
能(乳化性)の定義については、「Encyclopedia of Chem
ical Technology, Kirk-Othmer,」第22巻、333-432頁、
第3版、1979、Wileyの文献、特にアニオン性及び非イオ
ン性界面活性剤については347-377頁を参考とすること
ができる。本発明の組成物に好ましく使用される界面活
性剤は:− 非イオン性界面活性剤から、すなわち、脂
肪酸、脂肪アルコール、ポリエトキシル化又はポリグリ
セロール化された脂肪アルコール、例えばポリエトキシ
ル化ステアリル又はセテアリールアルコール、脂肪酸と
スクロースエステル、アルキルグルコースエステル、特
に(C-C)アルキルグルコースのポリオキシエチレ
ン化脂肪酸エステル、及びそれらの混合物;− アニオ
ン界面活性剤から、すなわち、アミン、アンモニア水又
はアルカリ塩で中和されたC16-C30脂肪酸、及び
それらの混合物;から選択される。水中油型又は水中ロ
ウ型エマルションを得ることのできる界面活性剤が好ま
しく使用される。
【0026】本発明の組成物は、少なくとも1種の皮膜
形成ポリマーを含有してもよい。皮膜形成ポリマーは、
組成物の水相に固体粒子の形態で溶解又は分散したポリ
マー、又は液状脂肪相に固体粒子の形態で溶解又は分散
したポリマーであってよい。組成物は、これらのポリマ
ーの混合物を含有することができる。皮膜形成ポリマー
が固体粒子の形態で提供される場合、これらの粒子は5
nm〜600nm、好ましくは20nm〜300nmの
範囲の平均粒子径を示す。皮膜形成ポリマーは、組成物
の全重量に対して0.1重量%〜60重量%、好ましく
は0.5重量%〜40重量%、さらに好ましくは1重量
%〜30重量%の範囲の乾燥基準の含有量で本発明の組
成物に存在し得る。本出願において、「皮膜形成ポリマ
ー」という用語は、それ自体単独で又は皮膜を形成可能
な補助的な薬剤の存在下で、支持体、特にケラチン物質
に付着する皮膜、連続した皮膜を形成可能なポリマーを
意味すると理解される。疎水性皮膜、すなわち25℃の
水に対して1重量%未満の溶解度を有する皮膜を形成可
能な皮膜形成ポリマーが好ましく使用される。本発明の
組成物に使用可能な皮膜形成ポリマーとしては、ラジカ
ル型又は重縮合型の合成ポリマー、天然由来のポリマ
ー、及びその混合物を挙げることができる。
【0027】「ラジカル皮膜形成ポリマー」という用語
は、不飽和、特にエチレン性不飽和を含み、それぞれが
(重縮合物とは違って)単独重合可能なモノマーの重合に
よって得られたポリマーを意味すると理解される。ラジ
カル型の皮膜形成ポリマーは、特にビニルポリマー又は
コポリマー、特にアクリルポリマーとすることができ
る。ビニル皮膜形成ポリマーは、少なくとも1つの酸基
及び/又はこれら酸性モノマーのエステル及び/又はこ
れら酸性モノマーのアミドを有するエチレン性不飽和を
含むモノマーの重合の結果として得ることができる。
【0028】酸基を担持するモノマーとしては、例えば
アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸又
はイタコン酸のようなα,β-エチレン性不飽和カルボン
酸を使用することができる。(メタ)アクリル酸とクロト
ン酸が好ましく使用され、より好ましくは(メタ)アクリ
ル酸が使用される。酸性モノマーのエステルは、(メタ)
アクリル酸エステル((メタ)アクリラートとしても知ら
れる)、特に(メタ)アクリル酸アルキル、特に(メタ)ア
クリル酸C -C30アルキル、好ましくは(メタ)アク
リル酸C-C20アルキル、(メタ)アクリル酸アリー
ル、特に(メタ)アクリル酸C-C10アリール、又は
(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル、特に(メタ)アク
リルC-Cヒドロキシアルキルのエステルから有利
に選択される。(メタ)アクリル酸アルキルとしては、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
ブチル、メタクリル酸イソブチル、2-エチルヘキシル
メタクリラート、メタクリル酸ラウリル又はメタクリル
酸シクロヘキシルを挙げることができる。(メタ)アクリ
ル酸ヒドロキシアルキルとしては、アクリル酸ヒドロキ
シエチル、2-ヒドロキシプロピルアクリラート、メタ
クリル酸ヒドロキシエチル又は2-ヒドロキシプロピル
メタクリラートを挙げることができる。(メタ)アクリル
酸アリールとしては、アクリル酸ベンジルとアクリル酸
フェニルを挙げることができる。特に好適な(メタ)アク
リル酸エステルは、(メタ)アクリル酸アルキルである。
本発明において、エステルのアルキル基は、フッ化か過
フッ化することができる。すなわち、アルキル基の水素
原子の幾つか又は全てがフッ素原子で置換される。
【0029】酸性モノマーのアミドとしては、例えば
(メタ)アクリルアミド、特にN-アルキル(メタ)アクリ
ルアミド、特にC-C12アルキルのものを挙げるこ
とができる。N-アルキル(メタ)アクリルアミドとして
は、N-エチルアクリルアミド、N-(t-ブチル)アクリ
ルアミド、N-(t-オクチル)アクリルアミド及びN-ウ
ンデシルアクリルアミドを挙げることができる。ビニル
皮膜形成ポリマーは、ビニルエステルとスチレンモノマ
ーから選択されるモノマーの単独重合又は共重合から得
ることもできる。特に、これらのモノマーは、既に述べ
たもののような、酸性モノマー及び/又はそれらのエス
テル及び/又はそれらのアミドと重合化することができ
る。ビニルエステルの例としては、酢酸ビニル、ネオデ
カン酸ビニル、ピバリン酸ビニル、安息香酸ビニル及び
t-ブチル安息香酸ビニルを挙げることができる。スチ
レンモノマーとしては、スチレン及びα-メチルスチレ
ンを挙げることができる。アクリルモノマーとビニルモ
ノマー(シリコーン鎖で変性したモノマーを含む)のカテ
ゴリーに入る当業者に公知の任意のモノマーを使用する
ことができる。
【0030】皮膜形成重縮合物としては、ポリウレタン
類、ポリエステル類、ポリエステルアミド類、ポリアミ
ド類、及びエポキシエステル樹脂、又はポリ尿素を挙げ
ることができる。ポリウレタン類は、アニオン性、カチ
オン性、非イオン性又は両性のポリウレタン類、ポリウ
レタン-アクリル類、ポリウレタン-ポリビニルピロリド
ン類、ポリエステル-ポリウレタン類、ポリエーテル-ポ
リウレタン類、ポリ尿素類、ポリ尿素/ポリウレタン
類、及びその混合物から選択することができる。ポリエ
ステル類は、ポリオール、特にジオールとジカルボン酸
の重縮合により、公知のようにして、得ることができ
る。ジカルボン酸は、脂肪族、脂環式又は芳香族であっ
てもよい。そのような酸の例としては、シュウ酸、マロ
ン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジ
ピン酸、ピメリン酸、2,2-ジメチルグルタル酸、アゼ
ライン酸、スベリン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイ
ン酸、イタコン酸、フタル酸、ドデカン二酸、1,3-シ
クロヘキサンジカルボン酸、1,4-シクロヘキサンジカ
ルボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、2,5-ノルボ
ルナンジカルボン酸、ジグリコール酸、チオジプロピオ
ン酸、2,5-ナフタレンジカルボン酸又は2,6-ナフタ
レンジカルボン酸を挙げることができる。これらのジカ
ルボン酸モノマーは、単独で又は少なくとも2種のジカ
ルボン酸モノマーの組み合わせとして使用することがで
きる。これらのモノマーとしては、フタル酸、イソフタ
ル酸又はテレフタル酸が好ましく選択される。ジオール
類は、脂肪族、脂環式及び芳香族ジオールから選択する
ことができる。好適に使用されるジオール類は:エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、1,3-プロパンジオール、シクロヘキサンジ
メタノール又は4-ブタンジオールから選択される。他
のポリオールとしては、グリセロール、ペンタエリトリ
トール、ソルビトール又はトリメチロールプロパンが使
用される。
【0031】ポリエステルアミド類は、ジアミン類又は
アミノアルコール類と二酸類を重縮合させることによっ
て、ポリエステル類と同様にして得ることができる。ジ
アミン類としてはエチレンジアミン、ヘキサメチレンジ
アミン又はメタ-又はパラ-フェニレンジアミンが使用さ
れる。アミノアルコールとしては、モノエタノールアミ
ンが使用される。ポリエステルはまた、Mが水素原子、
アンモニウムイオンNH 又は金属イオン、例えばN
、Li、K、Mg2+、Ca2+、Cu2+
Fe2+又はFe3+イオンを表す少なくとも1つの-
SOM基を担持する少なくとも1つのモノマーを含有
する。このような-SOM基を含む二官能性芳香族モ
ノマーを特に使用することができる。上述の-SO
基をさらに担持する二官能性の芳香族モノマーの芳香核
は、例えばベンゼン、ネフタレン、アントラセン、ジフ
ェニル、オキシジフェニル、スルホニルジフェニル又は
メチレンジフェニル核から選択することができる。-S
M基をさらに担持する二官能性芳香族モノマーの例
としては、スルホイソフタル酸、スルホテレフタル酸、
スルホフタル酸、4-スルホナフタレン-2,7-ジカルボ
ン酸を挙げることができる。
【0032】イソフタレート/スルホイソフタレートを
ベースとしたコポリマー、特にジエチレングリコール、
シクロヘキサンジメタノール、イソフタル酸及びスルホ
イソフタル酸の縮合から得られるコポリマーが好適に使
用される。このようなポリマーは、例えばイーストマン
・ケミカル・プロダクト社(Eastman Chemical Products)
からイーストマンAQ(登録商標)なる商品名で販売され
ている。天然由来の変性されていてもよいポリマーは、
シェラック樹脂、サンダラックガム、ダンマル、エレ
ミ、コーパル及びセルロースポリマー、及びそれらの混
合物から選択することができる。
【0033】本発明の組成物の第1の実施態様におい
て、皮膜形成ポリマーは一般にはラテックス又は疑似ラ
テックス(pseudolatex)として知られている水性分散液
中の粒子の形態で存在し得る。これらの分散液を調製す
る技術は当業者によく知られている。皮膜形成ポリマー
の水性分散液としては、アベシア-ネオレシンス社(Avec
ia-Neoresins)からネオクリル(Neocryl)XK−90(登
録商標)、ネオクリルA-1070(登録商標)、ネオクリ
ルA-1090(登録商標)、ネオクリルBT-62(登録
商標)、ネオクリルA-1079(登録商標)又はネオクリ
ルA-523(登録商標)、ダウ・ケミカル社(Dow Chemica
l)かうらダウ・ラテックス(Dow Latex)432(登録商
標)、又はダイトー・カセイ工業(Daito Kasey Kogyo)か
らダイトソール(Daitosol)5000ADの名称で販売さ
れているアクリル分散液、又はアベシア-ネオレシンス
社からネオレズ(Neorez)R-981(登録商標)又はネオ
レズR-974(登録商標)なる名称で、またグッドリッ
チ社(Good Rich)からアバルア(Avalure)UR-405(登
録商標)、アバルアUR-410(登録商標)、アバルアU
R-425(登録商標)、アバルアUR-450(登録商
標)、サンキュア(Sancure)875(登録商標)、サンキュ
ア861(登録商標)、サンキュア878(登録商標)又は
サンキュア2060(登録商標)、バイエル社(Bayer)か
らインプラニル(Impranil)85(登録商標)、又はハイド
ローマー社(Hydromer)からアクアメレ(Aquamere)H-1
511(登録商標)の名称で販売されている水性ポリウレ
タン分散液を使用することができる。皮膜形成ポリマー
の水性分散液としては、ポリウレタン、ポリ尿素、ポリ
エステル、ポリエステルアミド及び/又はアルキド類か
らなる群から選択される少なくとも1つのポリマー先在
分子の内部、及び/又は表面の一部に、一又は複数のラ
ジカルモノマーがラジカル重合する結果として得られた
ポリマーの分散液を使用することができる。
【0034】本発明の組成物の第2の他の実施態様で
は、皮膜形成ポリマーは水溶性ポリマーであってよく、
よって溶解した形態で組成物の水相に存在する。水溶性
皮膜形成ポリマーの例としては: − タンパク質、例えば植物由来のタンパク質、例えば
小麦又は大豆タンパク質;又は動物由来のタンパク質、
例えばケラチン、ケラチン加水分解物及びスルホン酸ケ
ラチン; − アニオン性、カチオン性、両性又は非イオン性キト
サン又はキチンポリマー; − セルロースポリマー、例えばヒドロキシエチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロ
ース、エチルヒドロキシエチルセルロース又はカルボキ
シメチルセルロース、及び第4級化セルロース誘導体; − アクリル酸ポリマー又はコポリマー、例えばポリア
クリラート又はポリメタクリラート; − ビニルポリマー、例えばポリビニルピロリドン、メ
チルビニルエーテルと無水リンゴ酸のコポリマー、酢酸
ビニルとクロトン酸のコポリマー、ビニルピロリドンと
酢酸ビニルのコポリマー;ビニルピロリドンとカプロラ
クタムのコポリマー;又はポリ(ビニルアルコール); − 天然由来の変性していてもよいポリマー、例えば・
アラビアガム、グアーガム、キサンタン誘導体又はカラ
ヤガム;・アルギン酸塩及びカラゲーニン;・グリコアミ
ノグリカン、ヒアルロン酸及びその誘導体;・シェラッ
ク樹脂、サンダラックガム、ダンマル、エレミ又はコー
パル;・デオキシリボ核酸;・ムコ多糖類、例えばヒアル
ロン酸、硫酸コンドロイチン、及びそれらの混合物;を
挙げることができる。
【0035】本発明の組成物の他の実施態様では、皮膜
形成ポリマーは、上述したような有機油又は溶媒を含有
する液状脂肪相に存在し得る。「液状脂肪相」という用
語は、本発明においては、周囲温度(25℃)及び大気圧
(760mmHg、すなわち10Pa)で液状であり、
一般的に互いに融和性があり、油としても公知の、周囲
温度で液状の一又は複数の脂肪物質からなる脂肪相を意
味すると理解される。液状脂肪相は、好ましくは揮発性
油、場合によっては非揮発性油との混合物を含み、該油
は上述した油から選択することができる。
【0036】本発明の組成物の第3の実施態様では、皮
膜形成ポリマーは液状脂肪相に分散した界面安定性ポリ
マーの形態で存在し得る。界面安定性ポリマーの分散液
は、欧州特許出願公開第749747号公報に開示され
ているようにして製造することができる。ポリマー粒子
は、ブロックポリマー、グラフトポリマー及び/又はラ
ンダムポリマーの単独物又は混合物であり得る安定化剤
により界面安定化されている。安定化剤の存在下におけ
る液状脂肪相での皮膜形成ポリマーの分散については、
特に、その内容が本出願に出典明示により取り込まれる
欧州特許出願公開第749746号、欧州特許出願公開
第923928号及び欧州特許出願公開第930060
号公報に開示されている。ポリマーの粒子径は水相又は
液状脂肪相のいずれに分散したものとしても、5nm〜
600nm、好ましくは20nm〜300nmの範囲と
することができる。
【0037】本発明の組成物の第4の実施態様におい
て、皮膜形成ポリマーは液状脂肪相に溶解可能である;
よって、皮膜形成ポリマーは脂溶性である。脂溶性ポリ
マーの例としては、ビニルエステル(ビニル基がエステ
ル基の酸素原子に直接結合したもの、及びエステル基の
カルボニルに結合し、1〜19の炭素原子を有し、直鎖
状又は分枝状で飽和した炭化水素性基を有するビニルエ
ステル)と、ビニルエステル(既に存在するビニルエステ
ル以外のもの)であってもよい少なくとも1つの他のモ
ノマーとのコポリマー、α-オレフィン(8〜28の炭素
原子を有するもの)、アルキルビニルエーテル(アルキル
基が2〜18の炭素原子を有するもの)又はアリルもし
くはメタリルエステル(エステル基のカルボニルに結合
し、1〜19の炭素原子を有し、直鎖状又は分枝状で飽
和した炭化水素性基を有するもの)を挙げることができ
る。これらのコポリマーは、テトラアリルオキシエタ
ン、ジビニルベンゼン、ジビニルオクタンジオアート、
ジビニルドデカンジオアート及びジビニルオクタデカン
ジオアート等、ビニル型又はアリルもしくはメタリル型
のいずれにするかの目的に応じた架橋剤を使用して架橋
することができる。
【0038】これらのコポリマーの例としては:0.2
%のジビニルベンゼンで架橋したプロピオン酸アリル/
ステアリン酸アリル、0.2%のジビニルベンゼンで架
橋した酢酸ビニル/1-オクタデセン、0.2%のジビ
ニルベンゼンで架橋した酢酸ビニル/ステアリン酸アリ
ル、0.2%のテトラアリルオキシエタンで架橋した酢
酸ビニル/オクタデシルビニルエーテル、0.2%のジ
ビニルベンゼンで架橋したジメチルプロピオン酸ビニル
/ラウリン酸ビニル、0.2%のジビニルベンゼンで架
橋したプロピオン酸ビニル/ステアリン酸ビニル、ジメ
チルプロピオン酸アリル/ステアリン酸ビニル、ジメチ
ルプロピオン酸ビニル/ステアリン酸ビニル、2,2-ジ
メチルペンタン酸アリル/ラウリン酸ビニル、2,2-ジ
メチルオクタン酸ビニル/ラウリン酸ビニル、ステアリ
ン酸ビニル/酢酸アリル、プロピオン酸ビニル/セチル
ビニルエーテル、ステアリン酸ビニル/エチルビニルエ
ーテル、酢酸ビニル/1-ドデセン、ステアリン酸ビニ
ル/1-オクタデセン、プロピオン酸ビニル/ラウリン
酸ビニル、プロピオン酸ビニル/ラウリン酸アリル、酢
酸ビニル/オクタデシルビニルエーテル、酢酸ビニル/
オクタデセン、酢酸ビニル/ステアリン酸ビニル、酢酸
ビニル/ラウリン酸ビニル、酢酸ビニル/ステアリン酸
アリル、のコポリマーを挙げることができる。
【0039】脂溶性皮膜形成ポリマーとしては、脂溶性
ホモポリマー、特に9〜22の炭素原子を有するビニル
エステル、又はアルキルアクリラート又はメタクリラー
トで、アルキル基が10〜20の炭素原子を有するもの
の単独重合の結果得られるものを挙げることができる。
このような脂溶性ホモポリマーは、ポリ(ステアリン酸
ビニル)、ジビニルベンゼンを使用して架橋されたポリ
(ステアリン酸ビニル)、ジアリルエーテル又はジアリル
フタラート、ポリ((メタ)アクリル酸ステアリル)、ポリ
(ラウリン酸ビニル)又はポリ((メタ)アクリル酸ラウリ
ル)から選択することができ、これらのポリ(メタ)アク
リラートはエチレングリコール又はテトラエチレングリ
コールジメタクリラートを使用して架橋することができ
る。上述した脂溶性コポリマー及びホモポリマーは公知
であり、特に仏国特許出願公開第2262303号に開
示されており;2000〜500000、好ましくは4
000〜200000の範囲の重量平均分子量を有す
る。
【0040】本発明で使用可能な脂溶性皮膜形成ポリマ
ーとしては、ポリアルキレン、特にC-C20アルケ
ンのコポリマー、例えばポリブテン、飽和又は不飽和で
直鎖状又は分枝状のC-Cアルキル基を有するアル
キルセルロース、例えばエチルセルロース及びプロピル
セルロース、又はビニルピロリドン(VP)のコポリマ
ー、特にビニルピロリドンとC-C40アルケン、よ
り好ましくはC-C20アルケンのコポリマーを挙げ
ることができる。本発明で使用可能なVPコポリマーの
例としては、VP/酢酸ビニル、VP/メタクリル酸エ
チル、ブチル化ポリビニルピロリドン(PVP)、VP/
メタクリル酸エチル/メタクリル酸、VP/エイコセ
ン、VP/ヘキサデセン、VP/トリアコンテン、VP
/スチレン又はVP/アクリル酸/メタクリル酸ラウリ
ルのコポリマーを挙げることができる。
【0041】本発明の組成物は、皮膜形成ポリマーでの
皮膜の形成を促進して皮膜を形成可能な補助剤をさらに
含有する。皮膜を形成可能なこのような薬剤は、所望の
役割を満たすことができる当業者に公知の任意の化合物
から選択することができ、特に可塑剤及び癒着剤から選
択することができる。本発明の組成物は、着色物質、例
えば微粉状着色物質、脂溶性染料又は水溶性染料をさら
に含有することができる。この着色物質は組成物の全重
量に対して0.01重量%〜50重量%の範囲、好まし
くは0.01重量%〜30重量%の範囲の含有量で存在
し得る。微粉状着色物質は顔料及び真珠光沢剤であって
もよい。顔料は、白色又は有色、無機物及び/又は有機
物で、被覆されたもの又は被覆されていないものであっ
てよい。無機顔料としては、表面処理されていてもよい
二酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛もしくは酸
化セリウム、並びに酸化鉄又は酸化クロム、マンガンバ
イオレット、ウルトラマリンブルー、クロム水和物及び
フェリックブルーを挙げることができる。有機顔料とし
ては、カーボンブラック、D&C型の顔料、アルミニウ
ム又はカルシウム、ストロンチウム、バリウム又はコチ
ニールカルミンをベースとしたレーキ類を挙げることが
できる。
【0042】真珠光沢剤は、白色の真珠光沢顔料、例え
ば酸化チタン又はオキシ塩化ビスマスで被覆されたマイ
カ、有色の真珠光沢顔料、例えば酸化鉄による酸化チタ
ン被覆雲母、特にフェリックブルー又は酸化クロムによ
る酸化チタン被覆雲母、上述した種類の有機顔料による
酸化チタン被覆雲母、及びオキシ塩化ビスマスをベース
とした真珠光沢顔料から選択することができる。脂溶性
染料は、例えばスーダンレッド(Sudan red)、D&C Red 1
7、D&C Green 6、β-カロチン、大豆油、スーダンブラ
ウン(Sudan brown)、D&C Yellow 11、D&CViolet 2、D&C
Orange 5、キノリンイエロー又はアナトーである。水
溶性染料は、例えばビート根液汁又はメチレンブルーで
ある。
【0043】本発明の組成物は、従来より化粧品に使用
されている任意の添加剤、例えば酸化防止剤、フィラ
ー、防腐剤、香料、中和剤、増粘剤、化粧品用又は皮膚
病用活性成分、例えばエモリエント、保湿剤、ビタミン
類又はサンスクリーン剤、及びそれらの混合物をさらに
含有してよい。これらの添加剤は、組成物の全重量に対
して0.01〜20%、好ましくは0.01〜10%
(存在するならば)の範囲の含有量で組成物に存在し得
る。もちろん当業者であれば、本発明の組成物の有利な
特性が、考慮される添加により悪影響を受けないか、又
は実質的に受けないように留意して、任意の付加的な添
加剤及び/又はそれらの量を選択するであろう。本発明
の組成物は、化粧品又は皮膚科学の分野で一般的に使用
されている公知のプロセスにより製造することができ
る。
【0044】
【実施例】以下の実施例において本発明をさらに詳細に
説明する。 実施例1:次の組成を有するマスカラを調製した: −カルナウバロウ 2.6g −ミツロウ 3.3g −パラフィンロウ 10.3g −水素化ホホバ油 0.2g −水素化パーム油 0.2g −2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール 0.8g −トリエタノールアミン 2.4g −ステアリン酸 6.6g −ポリ(メタクリル酸ナトリウム)(ヴァンダービル ト社(Vanderbilt)からのダーヴァン(Darvan)7) 0.25gAM −トリメチルアミンで第4級化されたエピクロロ ヒドリンで架橋したヒドロキシメチルセルロー ス(ユニオン・カーバイド社(Union Carbide)から 0.1g のJR400) −50%の活性物質を含有する水性分散液として の酢酸エチル/メタクリル酸メチル(80/2 0)コポリマー(サイト社(Saito)からのダイトソ ール(Daitosol)5000AD) 2.5gAM −ポリアミド繊維(ポール・ボンテ社(Paul Bonte)か らのもので、長さ3mm、0.9Dtex) 1g −セルロースミクロ繊維(モンサント・ケルコ社(M onsanto Kelco)からのセルロン(Cellulon)) 0.5g −黒酸化鉄 7g −防腐剤 適量 −水 全体を100gにする量 このマスカラは容易に適用され、適用中及び適用後も睫
毛に対して良好に付着した。得られたメークアップは睫
毛に伸長効果を付与するものであり、睫毛に対するポリ
アミド繊維の保持力は非常に良好であった。
【0045】実施例2:次の組成を有するマスカラを調
製した: −セルロースミクロ繊維(モンサント・ケルコ社か らのセルロン) 0.17g −水 9.3g −ポリアミド繊維(ポール・ボンテ社からのもので、 長さ3mm、0.9Dtex) 1g −カルナウバロウ 4.6g −水素化ホホバ油 2.2g −パラフィン 2.2g −ミツロウ 8.0g −ライススターチ 0.8g −ベントナイト 7g −酢酸ビニル/ステアリン酸アリル(65/35) コポリマー(シメックス(Chimex))からのメキ ソメレ(Mexomere)PQ 2.0g −ポリ(ラウリン酸ビニル)(シメックスのメキソ メレPP) 0.7g −炭酸プロピレン 2.3g −顔料 4.6g −防腐剤 適量 −イソドデカン 全体を100gにする量 この耐水性マスカラは睫毛に非常に良好な伸長効果を付
与するものであり、一日を通してポリアミド繊維は睫毛
に非常に良好に保持されていた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/031 A61K 7/031 7/032 7/032 7/043 7/043 7/06 7/06 7/48 7/48 Fターム(参考) 4C083 AA121 AA122 AB232 AB432 AC011 AC012 AC242 AC542 AD011 AD021 AD041 AD051 AD071 AD072 AD091 AD092 AD111 AD151 AD211 AD242 AD261 AD262 AD271 AD281 AD282 AD411 AD431 AD451 CC12 CC13 CC14 CC31 DD23 DD27 EE06 EE11 EE21 EE25

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生理学的に許容可能な媒体中に、セルロ
    ース小繊維から選択される第1の繊維と、該第1の繊維
    以外の第2の繊維とを含有してなる組成物。
  2. 【請求項2】 第1の繊維のより長い長さが100μm
    未満、好ましくは50μm以下であることを特徴とする
    請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 第1の繊維のより長い長さが5〜40μ
    mの範囲にあることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の組成物。
  4. 【請求項4】 第1の繊維が1〜100nmの範囲の直
    径を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    か1項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 第1の繊維のより長い長さ/直径の比が
    30以上を示すことを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれか1項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 セルロース繊維が、カルボキシル化セル
    ロースと混合されるか、カルボン酸で変性されるか、及
    び/又はポリヒドロキシル化有機化合物と組合せて使用
    されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1
    項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 第1の繊維が、組成物の全重量に対し
    て、活性物質の重量で0.01〜5%の範囲、好ましく
    は0.1〜3%の範囲、より好ましくは0.5〜2%の
    範囲の量で存在することを特徴とする請求項1ないし6
    のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 第2の繊維が100μm以上、好ましく
    は100μm〜10mmの範囲、より好ましくは0.1
    mm〜5mmの範囲の長さを有することを特徴とする請
    求項1ないし7のいずれか1項に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 第2の繊維が、シルク繊維、コットン繊
    維、ウール繊維、亜麻繊維、セルロース繊維、ポリアミ
    ド繊維、レーヨン繊維、ビスコース繊維、アセタート繊
    維、レーヨンアセタート繊維、ポリ(p-フェニレンテレ
    フタルアミド)繊維、アクリルポリマー繊維、ポリ(メタ
    クリル酸)又はポリ(2-ヒドロキシエチルメタクリラー
    ト)繊維、ポリオレフィン繊維、ポリエチレン又はポリ
    プロピレン繊維、ガラス繊維、シリカ繊維、炭素繊維、
    グラファイト形態のもの、ポリテトラフルオロエチレン
    繊維、不溶性コラーゲン繊維、ポリエステル繊維、ポリ
    (塩化ビニル)繊維、ポリ(塩化ビニリデン)繊維、ポリ
    (ビニルアルコール)繊維、ポリアクリロニトリル繊維、
    キトサン繊維、ポリウレタン繊維、ポリ(エチレンフタ
    ラート)繊維、又は該ポリマー混合物から形成される繊
    維から選択されることを特徴とする請求項1ないし8の
    いずれか1項に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 第2の繊維が合成由来の繊維であるこ
    とを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載
    の組成物。
  11. 【請求項11】 第2の繊維が、ポリアミド、ポリ(p-
    フェニレンテレフタルアミド)繊維、セルロース又はポ
    リエチレン繊維から選択されることを特徴とする請求項
    1ないし10のいずれか1項に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 第2の繊維が、L/Dが3.5〜25
    00、好ましくは5〜500、より好ましくは5〜15
    0の範囲にあるように選択される長さL及び直径Dを有
    することを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1
    項に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 第2の繊維が、0.15〜30デニー
    ル、より好ましくは0.18〜18デニールの範囲から
    選択される番手を有することを特徴とする請求項1ない
    し12のいずれか1項に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 第2の繊維が、横断面が2nm〜50
    0μmの範囲の直径を有する円形内に含まれることを特
    徴とする請求項1ないし13のいずれか1項に記載の組
    成物。
  15. 【請求項15】 第2の繊維が、組成物の全重量に対し
    て0.01重量%〜10重量%、好ましくは0.3重量
    %〜2重量%の範囲の含有量で存在することを特徴とす
    る請求項1ないし14のいずれか1項に記載の組成物。
  16. 【請求項16】 ロウを含有することを特徴とする請求
    項1ないし15のいずれか1項に記載の組成物。
  17. 【請求項17】 ロウが、組成物の全重量に対して0.
    1重量%〜50重量%、好ましくは0.5重量%〜30
    重量%、より好ましくは1重量%〜20重量%の範囲の
    含有量で存在することを特徴とする請求項16に記載の
    組成物。
  18. 【請求項18】 揮発性有機油又は溶媒を含有すること
    を特徴とする請求項1ないし17のいずれか1項に記載
    の組成物。
  19. 【請求項19】 揮発性油が、組成物の全重量に対して
    0.1重量%〜98重量%、好ましくは1重量%〜65
    重量%の範囲の含有量で存在することを特徴とする請求
    項18に記載の組成物。
  20. 【請求項20】 非揮発性油を含有することを特徴とす
    る請求項1ないし19のいずれか1項に記載の組成物。
  21. 【請求項21】 組成物の全重量に対して1重量%〜9
    5重量%の範囲、好ましくは5重量%〜80重量%の範
    囲、より好ましくは10重量%〜60重量%の範囲の含
    有量で水を含有することを特徴とする請求項1ないし2
    0のいずれか1項に記載の組成物。
  22. 【請求項22】 皮膜形成ポリマーを含有することを特
    徴とする請求項1ないし21のいずれか1項に記載の組
    成物。
  23. 【請求項23】 皮膜形成ポリマーが、組成物の全重量
    に対して0.1重量%〜60重量%、好ましくは0.5
    重量%〜40重量%、さらに好ましくは1重量%〜30
    重量%の範囲の含有量で存在することを特徴とする請求
    項22に記載の組成物。
  24. 【請求項24】 マスカラ、アイライナー、眉毛用製
    品、唇用製品、フェイスパウダー、アイシャドウ、ファ
    ンデーション、体のメークアップ用製品、コンシーラ、
    ネイルラッカー、皮膚の手入れ用製品、又は毛髪用製品
    の形態で提供されることを特徴とする請求項1ないし2
    3のいずれか1項に記載の組成物。
  25. 【請求項25】 請求項1ないし23のいずれか1項に
    記載の組成物を含有するマスカラ。
  26. 【請求項26】 請求項1ないし25のいずれか1項に
    記載の組成物、又は請求項25に記載のマスカラをケラ
    チン物質に適用することを含む、ヒトのケラチン物質を
    メークアップ又は手入れするための美容方法。
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