JP2002307901A - 自動車用ディスクホイール - Google Patents
自動車用ディスクホイールInfo
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Abstract
に使用できる自動車用ディスクホイールを提供する。 【解決手段】 周方向に互いに均等間隔に配設された複
数のテーパーボルト孔6と、周方向に互いに均等間隔に
配設された複数の球面ボルト孔7とを備える構成とした
から、テーパーナット21及び球面ナット22のどちら
にも対応でき、ディスクホイール1と車軸とを充分な力
で固定保持でき得る。
Description
ホイールにあって、車軸に固定するためのボルト孔に関
するものである。
中央部に設けられたハブ孔に、ハブが連結された車軸を
挿入すると共に、その周囲に形成されたハブ取り付け面
に設けられたボルト孔に、ハブに設けられたボルト部を
挿入し、該ボルト部とナットとによりディスクホイール
を締め付けることによって、該ディスクホイールを車軸
に固定することが一般的である。ここで、ボルト孔の内
周縁に、ナットの形状に合わせた座面形状を形成してな
るナット締め付け座面を設けることによって、ナットが
該ナット締め付け座面に面接触するようにしている。そ
して、該ナット締め付け座面がナットを締め付けた力か
ら受ける面圧により、ディスクホイールと車軸とが充分
な力で固定されることになる。また、このナットとナッ
ト締め付け座面との面圧着によって、ディスクホイール
と車軸とが比較的長期間固定保持され得るようになる。
しては、テーパー面形状を備えた自動車用ホイールナッ
ト・テーパー座用のテーパーナット、又は、球状凸面を
備えた自動車用ホイールナット・球面座用の球面ナット
が用いられ、自動車メーカーによって前記いずれかの種
類のナットが使用されている。ところが、ほとんどの自
動車メーカーではテーパーナットが使用されていること
から、一般的に市販されているほとんどの自動車用ディ
スクホイールは、テーパーナットに対応するように、ナ
ット締め付け座面にテーパー面が形成されているボルト
孔のみを備えている。そのため、球面ナットを使用する
一部自動車メーカーの自動車を所有するユーザーが、新
規にディスクホイールを購入する場合には、その自動車
メーカーで球面ナットに対応するディスクホイールを購
入するか、又はディスクホイールの購入に合わせてテー
パーナットも新規に購入する必要が生じている。
ホイールに球面ナットを使用すると、球面ナットとナッ
ト締め付け座面とが線接触するのみであるため、ディス
クホイールを車軸に固定する力が不充分となる。このよ
うな場合では、自動車走行中に路面から受ける振動等の
外力によって、ディスクホイールと車軸とが緩み易く、
破損やそれに伴う事故につながる可能性も考えられる。
この現象は、球面ナットに対応したディスクホイールに
テーパーナットを使用した場合も同様に起こり得る。
にそれぞれ対応可能であり、それらナットの緊締により
適正に車軸と固定でき得る自動車用ディスクホイールを
提案することを目的とするものである。
形成されたボルト部を、ハブ取り付け面に設けられたボ
ルト孔に挿入させて、テーパーナット又は球面ナットの
緊締により車軸に固定される自動車用スチールディスク
ホイールにおいて、ナット締め付け座面にテーパー面が
形成されたテーパーボルト孔と、ナット締め付け座面に
球状凹面が形成された球面ボルト孔との二種のボルト孔
を複数備え、かつ、同種の各ボルト孔相互が周方向に互
いに均等間隔になるように配設されていることを特徴と
する自動車用ディスクホイールである。
等間隔に配設された複数のテーパーボルト孔と、周方向
に互いに均等間隔に配設された複数の球面ボルト孔とを
備える構成としたことにより、テーパーナットを使用す
る場合はテーパーボルト孔を用いて締め付けることがで
き、球面ナットを使用する場合は球面ボルト孔を用いて
締め付けることができるから、テーパーナット及び球面
ナットのどちらを使用する場合でも、所要の締め付けト
ルクにより充分な力でディスクホイールと車軸とを固定
保持することができる。これにより、ユーザーがナット
形状を気にすることなくディスクホイールを選択し、購
入することができることとなる。また、ナットの締め付
け不良を製品面から低減できるという利点も生じる。
を明確にするための表示を、自動車用ディスクホイール
の表面に記すことも提案される。これにより、テーパー
ボルト孔と球面ボルト孔とが容易、かつ、確実に区別さ
れ得るから、ユーザーがナット種類と異なるボルト孔を
誤って使用することを防止でき得る。このような表示と
しては、テーパーボルト孔及び/又は球面ボルト孔の周
辺に所定のマークを記すようにして、テーパーボルト孔
及び/又は球面ボルト孔を強調するようにしても良い。
また、テーパーボルト孔及び球面ボルト孔周囲を異なる
表面形状としたり、又は、異なる色調とする等して明確
に区別されるようにしても良い。
としては、一般的にユーザーが冬季に使用するスタッド
レスタイヤ、スノータイヤ等のいわゆる冬季用タイヤと
併用して用いられる場合も考えられる。このようなタイ
ヤは雪道等の悪路で使用される機会が多いため、通常の
舗装路走行に比べて大きな負荷を受けることになる。こ
のような環境下において、従来のディスクホイールに異
なる種類のナットを用いて取り付けたタイヤが使用され
ると、ディスクホイールと車軸との固定が不充分になる
ことから、ディスクホイールと車軸とが一層緩み易く、
破損やそれに伴う事故等につながる恐れも考えられる。
これに対して、本発明のディスクホイールによれば、上
述のようにテーパーナット及び球面ナットのそれぞれに
対応するボルト孔を設けているから、ナットの種類に関
わらずディスクホイールと車軸とが適正に固定保持され
得るため、上記のような冬季用タイヤとの併用において
もユーザーに不利益になり得る状況を回避することがで
き得るという優れた利点がある。
て説明する。図1及び図2に示すスチール製のディスク
ホイール1は、リム2と、ハブ孔3を中央に具備するデ
ィスク5から構成されものである。このディスクホイー
ル1は、リム2の内周面にディスク5を内嵌させ、隅肉
溶接又はスポット溶接により接合することにより一体化
される。なお、隅肉溶接には、アーク溶接、レーザー溶
接等の公知技術を用いることができる。
るディスク5を示したものである。中央部に設けられた
ハブ孔3には、ディスクホイール1の表側に突出したハ
ブ孔フランジ4に周成されたキャップ溝17に、所定の
ホイールキャップ(図示せず)が係着される。また、ハ
ブ孔3をガイドとして自動車の車軸と連接されたハブ
(図示せず)に、ディスクホイール1を取り付ける際に
ハブが接触するハブ取り付け面10がディスクホイール
1の裏側に設けられている。そして、ハブ孔3を中心と
して、ハブ孔3の半径方向外側に位置し周方向に互いに
均等間隔で形成されてなる、本発明にかかるテーパーボ
ルト孔6及び球面ボルト孔7が、ハブ取り付け面10に
それぞれ4個づつ配設されている。
記テーパーボルト孔6及び球面ボルト孔7の半径方向外
側に最も軸方向に突出している隆起部8と、該隆起部8
の外側に周方向に形成された複数個の飾り孔9が備えら
れている。この隆起部8及び飾り孔9は、意匠性の向
上、剛性の向上、軽量化、放熱性の向上等の役割を果た
している。なお、この隆起部8及び飾り孔9は、ホイー
ルの種類により配設されないものもあり得る。
1としては、鉄を主成分とする鋼材料からなるものであ
り、該鋼材料にNi、Cr、Si、Mn、Ti等の合金
元素を添加してなる一般的な合金鋼を使用することによ
って、耐摩耗性、耐熱性、耐食性等に優れるディスクホ
イール1を得ることができる。そして、このような鋼材
料の板材から、プレス成形により形成したリム部2とデ
ィスク5とを、上述のように隅肉溶接することにより、
ディスクホイール1を得る。なお、本発明にかかるボル
ト孔6及びナット締め付け座面は、ディスク5のプレス
成形と同時か、又はプレス成形後に孔成形パンチとダイ
スにより形成される。
付けについて説明する。適切なタイヤを装着したディス
クホイール1を、自動車の車軸と連結したハブに、ハブ
孔3をガイドとして、ハブに形成されたボルト部がテー
パーボルト孔6(又は球面ボルト孔7)に挿入されるよ
うに、ハブ取り付け面10を該ハブに接触させる。その
後、ボルト孔6より突出するボルト部にテーパーナット
21(又は球面ナット22)を、所要の締め付けトルク
により締め付けることで、ディスクホイール1を車軸に
固定する。これにより、タイヤが自動車に適正に装着さ
れることとなる。
に示すように、ディスクホイール1には、その内周縁の
ナット取り付け座面13にテーパー面11が形成された
テーパーボルト孔6(図4参照)と、その内周縁のナッ
ト取り付け座面14に球状凹面12が形成された球面ボ
ルト孔7(図5参照)とが各4個づつ備えられている。
そして、このテーパーボルト孔6及び球面ボルト孔7の
2種類のボルト孔は、ハブ孔3の半径方向外側に位置
し、同種の各ボルト孔相互が周方向に互いに均等間隔で
配設される。而して、テーパーボルト孔6と球面ボルト
孔7とが順次一個置きに配されることとなる。また、こ
れらテーパーボルト孔6及び球面ボルト孔7は、ディス
クホイール1の中心軸を中心とする同心円周上に形成さ
れている。
1には、その表面にテーパーボルト孔6を示すテーパー
座面表示18が記されている。これにより、ユーザー
は、テーパーボルト孔6を容易に認識でき得ることか
ら、使用するナット種類と異なるボルト孔を誤って用い
ることを防止でき得る。
ーナット21が締め付けられると、テーパーナット21
は、テーパー面11に面圧着されることとなる(図4参
照)。一方、上記球面ボルト孔7に球面ナット22が締
め付けられると、球面ナット22と球状凹面12が面圧
着される(図5参照)。このように、使用するナットと
対応するボルト孔を用いることにより、ナットが面圧着
されて、ディスクホイール1が車軸に適正に固定される
こととなる。
ール1にあっては、テーパーナット21を使用する場合
には、ハブに形成されたボルト部を、テーパー座面表示
18に示されたテーパーボルト孔6に挿入して、テーパ
ーナット21を所定の締め付けトルクにより緊締する
(図6参照)。一方、球面ナット22を使用する場合に
は、ハブに形成されたボルト部を、テーパー座面表示1
8が記されていない球面ボルト孔7に挿入して、球面ナ
ット22を所定の締め付けトルクにより緊締する(図7
参照)。このように、いずれの場合でも、充分な力によ
り車軸と固定されるから、路面から受ける力によってボ
ルト及びナットにせん断力等の集中応力がかかっても、
ディスクホイール1と車軸とが緩みにくく、充分な固定
が保持され得る。
ではなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲において様
々な形態で実施し得るものである。また、本発明はスチ
ール製のディスクホイールだけでなく、アルミ製のディ
スクホイール等、所定の構成を具備する他のディスクホ
イールにも適用され得る。
スクホイールに、周方向に互いに均等間隔に配設された
複数のテーパーボルト孔と、周方向に互いに均等間隔に
配設された複数の球面ボルト孔とを備える構成としたこ
とにより、テーパーナットはテーパーボルト孔に締め付
けることができ、球面ナットは球面ボルト孔に締め付け
ることができるから、テーパーナット及び球面ナットの
どちらを使用する場合でも、ディスクホイールと車軸と
を充分な力で固定保持でき得るため、ディスクホイール
と車軸との緩みを長期間防止でき、安全性が保持される
こととなる。また、ナットの締め付け不足を製品面から
少なくすることができるから、ディスクホイールと車軸
との装着不良が減少するという利点も生じる。
を示す表示を、自動車用ディスクホイールの表面に記す
ことにより、テーパーボルト孔と球面ボルト孔とが容
易、かつ、確実に区別され得るから、ユーザーがナット
種類と異なるボルト孔を誤って使用することを防止でき
る。
1の縦断面図である。
いた場合の平面図である。
場合の平面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】車軸のハブに形成されたボルト部を、ハブ
取り付け面に設けられたボルト孔に挿入させて、テーパ
ーナット又は球面ナットの緊締により車軸に固定される
自動車用ディスクホイールにおいて、 ナット締め付け座面にテーパー面が形成されたテーパー
ボルト孔と、ナット締め付け座面に球状凹面が形成され
た球面ボルト孔との二種のボルト孔を複数備え、かつ、
同種の各ボルト孔相互が周方向に互いに均等間隔になる
ように配設されていることを特徴とする自動車用ディス
クホイール。 - 【請求項2】テーパーボルト孔と球面ボルト孔とを区別
するための表示が記されていることを特徴とする請求項
1又は請求項2に記載の自動車用ディスクホイール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001115990A JP4695284B2 (ja) | 2001-04-13 | 2001-04-13 | 自動車用ディスクホイール |
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Publications (2)
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JP2002307901A true JP2002307901A (ja) | 2002-10-23 |
JP4695284B2 JP4695284B2 (ja) | 2011-06-08 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2001
- 2001-04-13 JP JP2001115990A patent/JP4695284B2/ja not_active Expired - Fee Related
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