JP2002307862A - リング綴じ冊子及びその製造方法 - Google Patents

リング綴じ冊子及びその製造方法

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JP2002307862A
JP2002307862A JP2001113655A JP2001113655A JP2002307862A JP 2002307862 A JP2002307862 A JP 2002307862A JP 2001113655 A JP2001113655 A JP 2001113655A JP 2001113655 A JP2001113655 A JP 2001113655A JP 2002307862 A JP2002307862 A JP 2002307862A
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JP2001113655A
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Teruo Yamaguchi
照夫 山口
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APORO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な方法でリング綴じ冊子に背表紙部を設
けることができ、題名や商品名を冊子の背部に表示でき
るリング綴じ冊子を提供する。 【解決手段】 表裏一対の表紙部2,3と、これら表紙
部の間に保持される複数の中身用紙4とを、これら表紙
部及び中身用紙の側縁部に設けた孔列にリング6を通挿
して綴じ合わせたリング綴じ冊子1であって、上記孔列
に対応した孔列が形成されるとともに上記一対の表紙部
と中身用紙との間にそれぞれ綴じ込まれる第1の綴じ込
み部10及び第2の綴じ込み部12と、上記第1の綴じ
込み部と上記第2の綴じ込み部とを中身用紙の背部にお
いて連結する背表紙部7とを備える背表紙部材8を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、リング綴じ冊子
及びリング綴じ冊子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】表裏の表紙部及び中身用紙をコイル状等
のリングで綴じ込んだスケッチブック、ノートブック等
が広く用いられている。これらリング綴じ冊子は、両側
のページを水平面に拡げて使用し、あるいは所望のペー
ジを360°回転させて表裏の表紙部及び中身用紙を重
ね合わせて使用できるため、糸等で綴じ込んだノートブ
ックやバインダ等に比べて使い勝手がよい。また、表紙
部として厚手の紙やプラスチックシート等を採用するこ
とができるため、アルバムやスケッチブック等の用途に
好適である。さらに、表紙部と中身用紙とをリングで同
時に綴じ込むことができるため、一般的な装丁製本に比
べて製本コストを低く押さえることができる。したがっ
て、書籍等の製本にも広く採用されている。
【0003】ところが、上記リング綴じ冊子において
は、背表紙部がなく、背部に表示を設けることができな
い。このため、本棚に背部を手前にして並べると、冊子
の種類や表題等を識別することができなくなる。また、
販売に際しても、陳列棚に背部を手前にして並べると、
商品名や会社名等を表示することもできない。このた
め、背表紙部を備える冊子に比べて店頭での陳列が困難
である。
【0004】また、背表紙部がないため、製本、流通、
展示の各過程において、中身用紙の背部が傷みやすい。
特に、店頭で背部を手前にして陳列した場合、購買者は
手にとって表紙部等に設けた製造者や商標を確認する。
このため、店頭に陳列した商品が傷みやすかった。
【0005】上記問題を解決するため、たとえば、実用
新案登録第3020808号に記載されているもののよ
うに、リングの外側を囲むように配置される背表紙部を
備える表紙部材の内側に綴り代を突設して、この綴じ代
を上記リングに綴じ込んだ冊子が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載されて
いる手法で背表紙部を設けると、リングが表紙部の内側
に隠れて背部の見栄えがよくなるが、表紙部の構造が極
めて複雑になり、製造コストが大幅に増加する。
【0007】また、綴じ代が中身用紙に向かうようにし
て綴じ込まれるため、中身用紙の背部を傷つける恐れが
ある。さらに、上記綴じ代をリングに綴じ込むために、
中身用紙と表紙部とを位置決めする必要がある。このた
め、綴じ作業を手作業で行うには非常に手間がかかり、
特殊な製造設備が必要になる。
【0008】本願発明は、上記従来の問題を解決し、簡
単な方法でリング綴じ冊子に背表紙部を設けることがで
き、題名や商品名を冊子の背部に表示できるリング綴じ
冊子を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0010】本願の請求項1に記載した発明は、表裏一
対の表紙部と、これら表紙部の間に保持される複数の中
身用紙とを、これら表紙部及び中身用紙の側縁部に設け
た孔列にリングを通挿して綴じ合わせたリング綴じ冊子
であって、上記孔列に対応した孔列が形成されるととも
に上記一対の表紙部と中身用紙との間にそれぞれ綴じ込
まれる第1の綴じ込み部及び第2の綴じ込み部と、上記
第1の綴じ込み部と上記第2の綴じ込み部とを中身用紙
の背部において連結する背表紙部とを備える背表紙部材
を設けたものに関する。
【0011】本願発明を適用できる冊子は、表紙部及び
中身用紙を側縁部に設けた孔列にリングを通挿して綴じ
合わせるものであれば特に限定されることはない。たと
えば、ノートブック、アルバム、スケッチブック、書籍
等の種々のリング綴じ冊子に適用することができる。ま
た、採用されるリングの形態も特に限定されることはな
く、螺旋状のリングやいわゆるダブルリング等を採用で
きる。
【0012】本願発明においては、表裏の表紙部及び中
身用紙とともにリングに綴じ込まれる背表紙部材を設け
る。上記背表紙部材は、上記リングの内部において中身
用紙の背部に配置される背表紙部を備えて構成される。
上記背表紙部の両側には、第1の綴じ込み部及び第2の
綴じ込み部が延出形成されている。これら綴じ込み部
が、表裏の表紙部と中身用紙の間に挟み込まれて上記リ
ングが通挿され、上記表裏の表紙部及び中身用紙ととも
に一体的に綴じ込まれる。上記背表紙部材をリング綴じ
冊子における通常のリングを介して綴じ込むだけの簡単
な構造であるため、背表紙部を設けるのに特別な部材や
構造を必要とすることがない。このため、リング綴じ冊
子に安価に背表紙部を設けることが可能となる。
【0013】本願発明においては、上記綴じ込み部を表
裏の表紙部と中身用紙の間に挟み込み、上記背表紙部材
を位置決めした状態で上記リングを通挿して綴じ込み作
業を行うことができる。このため、上記リングの通挿作
業、すなわち、製本作業をきわめて容易に行うことがで
きる。また、上記中身用紙の背部を背表紙部材によって
保護した状態で製本作業を行うことができるため、中身
用紙が傷むのを防止できる。また、流通過程及び陳列過
程において、上記背表紙部材によって中身用紙の背部を
保護できる。
【0014】請求項2に記載した発明のように、上記背
表紙部外面に表示部を設け、冊子の表題や名称、会社名
等を表示することができる。上記表示部を設けることに
より、冊子の背部を手前にして陳列棚等に立て掛けて
も、商品名や製造会社等を識別することが可能となる。
【0015】また、上記表示部を設けることにより、購
買者は、手にとることなく商品名やメーカー名を確認で
きるため、商品を不必要に手にすることがなくなり、店
頭で商品が傷むことも少なくなる。
【0016】一方、上記背表紙部の内面や綴じ込み部に
製造会社名や製造ロット番号等を記載することもでき
る。上記背表紙部の内面や綴じ込み部は、目立つことも
少なく製品のデザインを低下させることなく、上記のよ
うな必要な表示を設けることが可能となる。
【0017】本願発明に係る背表紙部材は、中身用紙の
背部及び側縁部を覆うように配置される。このため、製
造工程あるいは流通過程においても、中身用紙の縁部が
傷むのを防止できる。また、本願発明に係る上記背表紙
部は、リングの内側に配置されるため、他の物に接触し
て傷むことも少ない。このため、薄手の紙を背表紙部材
として採用することも可能となり、製造コストを低下さ
せることができる。
【0018】上記背表紙部を設ける位置及び範囲は限定
されることはない。たとえば、請求項3に記載した発明
のように、上記背表紙部を、上記中身用紙の背部の一部
又は全部を覆うように形成することもできる。たとえ
ば、新刊書籍に装着される帯紙のような形態に製作する
こともできる。
【0019】また、上記綴じ込み部の形状及び大きさも
限定されることはない。たとえば、本願の請求項4に記
載した発明のように、上記第1の綴じ込み部及び/又は
上記第2の綴じ込み部を、上記中身用紙の表面の一部を
覆うように設定することもできるし、中身用紙の全部を
覆うように形成することもできる。
【0020】本願の請求項5に記載した発明は、上記第
1の綴じ込み部及び/又は上記第2の綴じ込み部に表示
部を設けたものである。たとえば、上記中身用紙又は表
紙部と同じ大きさに設定して、冊子の題名等を表示する
ことにより、内表紙として機能させることもできる。ま
た、中身用紙の一部を覆うように延出させて、広告表示
等に利用することもできる。
【0021】本願の請求項6に記載した発明は、表裏一
対の表紙部の少なくとも一方の表紙部を透明な樹脂シー
トで形成し、上記綴じ込み部に設けた上記表示部を外部
から透視できるように構成したものである。
【0022】請求項6に記載した発明に係る冊子は、上
記綴じ込み部と表紙部とで、通常の装丁本の表紙部とし
ての表示機能を発揮するように構成したものである。従
来、スケッチブックやアルバムを形成する場合、厚い硬
質ボードを表紙部として採用し、この硬質ボードに印刷
等を施して商品名等を表示することが多かった。ところ
が、上記硬質のボードに印刷を施すには高い技術を要す
るばかりでなく、製造コストが大幅に増加する。
【0023】本願発明では、背表紙部材に薄手のシート
を採用して、この綴じ込み部に商品名等を印刷して表示
することができるため、製造コストを大幅に下げること
ができる。しかも、上記背表紙部材の綴じ込み部は、上
記透明な樹脂シートで覆われるため、傷つく恐れもな
い。
【0024】本願の請求項7に記載した発明は、上記背
表紙部材を、上記各表紙部より薄いシート材料で形成し
たものである。表紙部は中身用紙を保護する目的で厚手
のシート材料を採用するのが望ましい。一方、背表紙部
材には、表紙の開閉に伴って繰り返し曲折される。この
ため、曲折抵抗の少ない薄手のシート材料を採用するの
が望ましい。
【0025】また、上記背表紙部は、リングの内側に位
置するため他物に接触することはほとんどない。このた
め、薄い柔軟なシートを採用しても破損することはほと
んどない。また、背表紙部材を柔軟な材料で形成するこ
とにより、中身用紙の背部が傷むのを防止できる。
【0026】上述した請求項1から請求項7に記載した
発明に係る冊子は、背表紙部がリングの内側にあるた
め、冊子の購入者自身が所望の表題等を記入するのは困
難である。
【0027】本願の請求項8に記載した発明は、上記の
場合に対応するために考え出されたものであって、上記
表裏の表紙部、中身用紙及び背表紙部材を綴じ合わせる
リングの一部を省略したものである。
【0028】リングの一部を省略することにより、背表
紙部がリングの内側から露出し、使用者が所望の表題等
を容易に記入することができる。なお、リングの省略部
分は、リング列の中間部分に設けるのが望ましい。ま
た、上記リングの省略部分に対応して、表裏の表紙部、
中身用紙、背表紙部材の孔列を省略してもよい。
【0029】本願の請求項9に記載した発明は、上記リ
ング及び孔列を省略した部分に隣接する表表紙部及び/
又は裏表紙部の側縁部を切り欠いて、上記綴じ込み部を
臨む開口部を形成したものである。
【0030】上記開口部を設けることにより、請求項6
に記載した発明における透明な表紙材料を採用しなくて
も、綴じ込み部に設けた表示部を見ることができる。一
方、厚い表紙を設けたスケッチブック等においても上記
表紙部に印刷等を施すことなく表題等を表示できるた
め、コストを削減することも可能となる。さらに、使用
者自身も、表紙を開くことなく綴じ込み部に所望の表題
等を記入することができる。さらに、背表紙部材の背表
紙部及び綴じ込み部を露出させるようにリング及び表紙
部が切り欠かれるため、この部分に従来にないデザイン
を付加することが可能となる。
【0031】本願の請求項10に記載した発明は、表裏
の表紙部の側縁部をリング内部で連結する連結部を設け
る一方、この連結部の一部を切り欠いて、上記背表紙部
を臨む開口部を形成したものである。
【0032】たとえば、本願の出願人に係る特開平8
104078号に記載されているリング綴じ冊子のよう
に、厚紙等で形成された表表紙と裏表紙の側縁部をリン
グ内部で連結する連結部を設け、中身用紙を保護できる
リング綴じ冊子が提案されている。表表紙と裏表紙をリ
ング内部で連結すると、中身用紙を保護できるとともに
見栄えが良くなるが、この連結部は頻繁に曲折されるた
め、表裏の表紙と同じ厚紙材料等で形成することはでき
なかった。このため、背表紙部に印刷等を施すこともで
きず、背表紙に表示部を設けることは困難であった。
【0033】本請求項に係る冊子においては、上記のよ
うな表裏の側縁部をリング内で連結する連結部を備える
冊子においても、内側に背表紙部材を設けるとともに一
部の連結部を切り欠くことにより、上記背表紙部材の外
面を上記開口部を介して連結部から露出させ、容易に表
示部を設けることが可能となった。
【0034】本願の請求項11に記載した発明は、表裏
一対の表紙部と、これら表紙部の間に保持される複数の
中身用紙とを、これら表紙部及び中身用紙の側縁部に設
けた孔列にリングを通挿して綴じ合わせたリング綴じ冊
子であって、上記一対の表紙部の一方の表紙部の背部側
縁から延出するとともに、上記リング内部において上記
中身用紙の背部を覆う背表紙部と、上記背表紙部の側縁
から延出するとともに、他方の表紙部と中身用紙との間
において、上記孔列に対応して形成した孔列に上記リン
グが通挿されて綴じ込まれる綴じ込み部とを備えて構成
したものである。
【0035】本願発明は、表表紙部あるいは裏表紙部の
一方に、背表紙部及び綴じ込み部を一体的に設けたもの
である。上記背表紙部は、上記表表紙部あるいは裏表紙
部の孔列を形成した側の側縁部から中身用紙の背部に延
出させられる。また、上記綴じ込み部は、上記裏表紙部
あるいは表表紙部と中身用紙の間に挟み込まれて、上記
リングによって綴じ込まれる。
【0036】本請求項に記載した発明においては、請求
項1に記載した発明と同様に、綴じ込み部を他方の表紙
部と中身用紙の間に挟み込んだ状態でリングを通挿して
製本できるため製作作業を容易に行うことができる。ま
た、部品点数を増加させることなく背表紙部を設けるこ
とができるため、製造コストを押さえることもできる。
【0037】本願の請求項12に記載した発明は、表裏
一対の表紙部と、これら表紙部の間に保持される複数の
中身用紙とを、これらの側縁部に設けた孔列にリングを
通挿して綴じ合わせるリング綴じ冊子の製造方法であっ
て、上記背表紙部と、この背表紙部の両側縁から延出形
成されるとともに上記孔列に対応した孔列を備えるた一
対の綴じ込み部とを備える背表紙部材を、上記背表紙部
を上記中身用紙の背部に位置させるとともに、各綴じ込
み部を上記表裏表紙部と上記中身用紙の間にそれぞれ挟
み込み、上記リングを各孔列に連通挿して、上記表紙
部、上記背表紙部材及び上記中身用紙を綴じ合わせるリ
ング綴じ冊子の製造方法に関する。
【0038】請求項12に記載した発明においては、背
表紙部に設けた綴じ込み部を、表裏の表紙部及び中身用
紙と一体化した状態で綴じ込むことができるため、製本
作業を容易に行うことができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を図
に基づいて具体的に説明する。なお、以下の説明は、本
願発明をスケッチブックに適用したものであるが、アル
バム、書籍等他の冊子に適用することもできる。
【0040】図1から図8に本願発明に係る第1の実施
の形態を示す。これらの図に示すように、スケッチブッ
ク1は、表表紙部2と裏表紙部3と、これら表紙部2,
3の間に保持される複数の中身用紙4とを備え、これら
表紙部2,3及び中身用紙4の側縁部に設けた孔列5に
リング6を通挿して各用紙を綴じ合わせて構成されてい
る。
【0041】本実施の形態では、上記表表紙部2に、厚
さ約0.5mmの透明な樹脂シートを採用しており、内
部の中身用紙4が透けて見えている。一方、裏表紙部3
に厚さ約2mmの板紙を採用している。また、上記中身
用紙4として画用紙を採用している。
【0042】図2に示すように、本実施の形態において
は、上記中身用紙4の側縁部及び背部を取り囲むように
背表紙部材8を設けている。上記背表紙部材8は、中身
用紙4の背部に対向する背表紙部7を備えて構成されて
いる。
【0043】図2、図3及び図8に示すように、上記背
表紙部材8は、上記表表紙部2と上記中身用紙4の第1
ページ4aとの間に挟まれるとともに、上記孔列5に対
応して設けた孔列9に上記リング6を通挿して綴じ込ま
れる表側綴じ込み部10と、上記裏表紙部3と上記中身
用紙4の最終ページ4cとの間に挟まれるとともに、上
記孔列5に対応して設けた孔列11に上記リング6を通
挿して綴じ込まれる裏側綴じ込み部12と、上記中身用
紙4の背部に配置され、上記表側綴じ込み部10と上記
裏側綴じ込み部12の縁部を連結する背表紙部7とを備
えて構成される。
【0044】実施の形態では、図5に示すように、背表
紙部材8を冊子1の下縁部に沿って設けるとともに、上
記表側綴じ込み部10を中身用紙4の中間部まで延出さ
せて冊子の名称「スケッチブック」を印刷した表紙側表
示部13を設けている。また、図4に示すように、背表
紙部7の外面に冊子の名称「スケッチブック」を印刷し
た背部表示部14を設けている。
【0045】上記背部表示部14は、上記リング6の内
部において冊子名称を表示しており、スケッチブック1
を書棚に立て掛けた状態でも、背部からスケッチブック
であることを容易に認識することができる。なお、実施
の形態では、一例として商品名を表示したが、商標、製
造会社名等を印刷して表示することもできる。
【0046】上記背表紙部材8は、中身用紙4と同じ厚
さかこれより薄い紙で形成されており、表裏の表紙部に
比べて強度は低い。しかしながら、上記背部表示部8
は、両側に強度の高い表紙部2,3に挟まれるととも
に、リング6の内部に配置されるため、通常の背表紙部
のように傷む恐れは少ない。また、表側表示部13も透
明な樹脂シート製の表表紙部2によって保護されている
ため汚れたり、傷む恐れはない。
【0047】さらに、実施の形態では、スケッチブック
に本願を適用したものであるため、裏表紙部3に厚手の
板紙を採用して保形性を高めるとともに、所望のページ
を360°回転させて各ページを重ね合わせた状態でス
ケッチ等を行うことができるように構成している。
【0048】また、本実施の形態では、中身用紙4にミ
シン目16a,16b,16cを設け、ミシン目16a
でページ全体を、ミシン目16b及び16cでリング6
で綴じ込んだ側と反対側を切り離すことができるように
構成している。なお、実施の形態における上記中身用紙
4は、リング6に綴じ込まれるA4大の大きさの部分1
7と、ミシン目16によって切り離せるA6大の大きさ
の部分18とを組み合わせた形態に設定されている。
【0049】上記のように紙面の一部を切り離すことが
できるように構成することにより、スケッチをする際の
色合わせや、試し書き等を上記切離し可能な部分に行う
ことが可能となる。また、切離し可能な部分に試し書き
したものを葉書として利用することも可能となる。な
お、実施の形態では、中身用紙4をA4大の部分17と
A6大の部分18とをミシン目を介して組み合わせた大
きさに設定しているが、たが、他の大きさの紙面をミシ
ン目を介して組み合わせることもできる。
【0050】図9及び図10に、本願発明の第2の実施
の形態を示す。
【0051】本実施の形態は、背表紙部及び綴じ込み部
を一方の表紙部から一体的に延出形成したものである。
【0052】スケッチブック21は、表表紙部22の背
部側縁から延出するとともに、リング26の内部におい
て上記中身用紙24の背部を覆う背表紙部27と、上記
背表紙部27の側縁から延出するとともに裏表紙部23
と中身用紙24の最終ページ24cとの間に配置され、
上記裏表紙部23及び中身用紙24の孔列25に対応し
て設けた図示しない孔列に上記リング26が通挿されて
綴じ込まれる綴じ込み部32とを備えて構成されてい
る。なお、本実施の形態では、上記表表紙部22は、第
1の実施の形態と同様の厚さを有する不透明な樹脂シー
トを採用している。
【0053】この実施の形態においては、第1の実施の
形態と同様に、上記背表紙部27によって中身用紙の背
部が保護されるとともに、背表紙部の外面に印刷等を施
した背部表示を設けることができる。背表紙部27及び
綴じ込み部32を、表表紙部22と一体的に形成できる
ため、第1の実施の形態に係る冊子より、製造コスト及
び部品点数を削減することができる。また、上記綴じ込
み部32は裏表紙部23と中身用紙24との間に挟まれ
るため、見栄えが低下することもない。
【0054】図11及び図12に、本願発明の第3の実
施の形態を示す。
【0055】この実施の形態に係るスケッチブック41
は、第1の実施の形態と同様に、上記中身用紙44の背
部を取り囲む背表紙部47を備える背表紙部材48を設
けている。
【0056】本実施の形態では、中身用紙44の背部の
全域を覆う背表紙部47を設けるとともに、上記表側綴
じ込み部50をリング46に沿う縦長状に設定してい
る。上記表側綴じ込み部50に表側表示部53を設け、
冊子名称を表示するように構成している。なお、他の構
成は第1の実施の形態と同様であるので、説明は省略す
る。
【0057】図13から図16に本願発明に係る第4の
実施の形態を示す。
【0058】これらの図に示すリング綴じ冊子61は、
リング66の中間部を省略したものである。リング66
の中間部を省略することにより、背表紙部67の一部が
リング66の外側に露出させられる。そして、図14及
び図15に示すように、この部分に背部表示部74が設
け、冊子の表題等を記載することができる。
【0059】本実施の形態に係る上記背部表示部74
は、リング66に囲まれていない。このため、製本した
後であっても、使用者が上記背部表示部74に所望の表
題を書き込むことができる。また、リング66がないた
め、表題を見やすく、デザイン的にも優れたものとなっ
ている。
【0060】さらに、本実施の形態では、上記表裏の表
紙部62,63に厚手の板紙を採用するとともに、表裏
の表紙部62,63のリング66を省略した背部側縁に
沿う部分を切り欠いて、背表紙部材68の表側綴じ込み
部70を臨む開口部76を設けている。図16に示すよ
うに、開口部76に対応する表側綴じ込み部70の表側
表示部73には、冊子の表題が記載されており、上記表
紙62を閉じても、上記開口部76を介して表題等を表
示することができる。
【0061】図17及び図18に本願発明に係る第5の
実施の形態を示す。これらの図に示すリング綴じ冊子
は、表裏の表紙82,83の側縁部をリング86内で連
結する表紙連結部98を設けたリング綴じ冊子81に本
願発明を適用したものである。
【0062】本実施の形態では、上記表裏の表紙部8
2,83を3を厚手の板紙で形成する一方、上記表紙連
結部98を上記表紙部82,83より薄く形成するとと
もに、この連結部98の幅方向中央部に縦方向に延びる
折り目99を設け、表紙を360°回転させて重合わせ
るとこができるように構成している。また、上記折り目
99を設けることにより、リング86内で繰り返し屈曲
できる。
【0063】本実施の形態では、上記リング86及び上
記連結部98の一部を切り欠くことにより、開口部10
0を形成し、この開口部100から上記背表紙部87を
臨むことができるように構成している。
【0064】上記開口部100を設けることにより、上
記背表紙部87の背部表示部84を上記リング86及び
上記連結部98から露出させる。上記背部表示部87に
は、リング86及び連結部98が存在しないため、使用
者が所望の表題等を書き込んで表示することが可能とな
る。また、実施の形態は、表裏の表紙部82,83の側
縁を上記開口部100に連続して切り欠いて開口部10
1,102を設け、表側綴じ込み部90の表側表示部9
3及び裏側綴じ込み部92の裏側表示部94をに設けた
表題等を表示できるように構成している。
【0065】本願発明の範囲は上述の実施の形態に限定
されることはない。実施の形態では、表表紙部に透明な
樹脂シートを採用したが、従来のスケッチブックと同様
の不透明な板紙を採用することもできる。
【0066】また、各表示部に表示する内容も実施の形
態に限定されることはなく、価格、冊子の仕様、他の冊
子の紹介等種々の内容を表示することができる。
【0067】また、冊子の使用者にとって不要な表示内
容である場合に、背表示材の綴じ込み部に設けた表示部
を切り離すことができるように、綴じ込み部にミシン目
を設けることもできる。
【0068】また、実施の形態において採用したリング
は、表紙及び中身用紙を着脱不可能に綴じ込む形態のも
のであったが、ルーズリーフ用のリングのように、中身
用紙を着脱可能に綴じ込む形態なものをを採用すること
もできる。また、上記リングを表表紙又は裏表紙の縁部
に固定状に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るスケッチブックの表紙
部を閉じた状態を表す正面図である。
【図2】図1に示すスケッチブックの底面の要部拡大図
である。
【図3】図1に示すスケッチブックの底部近傍の斜視図
である。
【図4】図1に示すスケッチブックの左側面の要部拡大
図である。
【図5】図1に示すスケッチブックの表表紙部を開い
て、背表紙部材の表側綴じ込み部及び中身用紙の第1ペ
ージを開けた状態を示す図である。
【図6】図1に示すスケッチブックの表表紙部を開くと
ともに、背表紙部材の表側綴じ込み部を捲って、中身用
紙の第1ページの全面を開けた状態を示す図である。
【図7】図1に示すスケッチブックの裏表紙部を開いて
中身用紙の最終ページを開いた状態を示す図である。
【図8】図1に示すスケッチブックに設けた背表紙部材
を示す図である。
【図9】第2の実施の形態に係るスケッチブックの底面
の要部拡大図であり、図2に相当する図面である。
【図10】図9に示すスケッチブックの要部の拡大斜視
図である。
【図11】第3の実施の形態に係るスケッチブックの表
表紙部を開いて、背表紙部材の綴じ込み部及び中身用紙
の第1ページを開けた状態を示す図である。
【図12】図11に示すスケッチブックの表紙部を閉じ
た状態の底面図であり、図2に相当する図面である。
【図13】第4の実施の形態に係るスケッチブックの表
紙部を閉じた状態を表す正面図である。
【図14】図13に示すスケッチブックの左側面図であ
る。
【図15】図14の要部拡大図である。
【図16】図13に示すスケッチブックの表表紙部を開
いて、背表紙部材の表側綴じ込み部及び中身用紙の第1
ページを開けた状態を示す図である。
【図17】第5の実施の形態に係るスケッチブックの表
紙部を閉じた状態を表す正面図である。
【図18】図17における XVIII−XVIII 線に沿う断面
図である。
【図19】図17のスケッチブックの左側面の要部拡大
図である。
【符号の説明】
1 スケッチブック(リング綴じ冊子) 2 表表紙部 3 裏表紙部 4 中身用紙 5 孔列 6 リング 7 背表紙部 8 背表紙部材 10 表側綴じ込み部(第1の綴じ込み部) 12 裏側綴じ込み図(第2の綴じ込み部)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏一対の表紙部と、これら表紙部の間
    に保持される複数の中身用紙とを、これら表紙部及び中
    身用紙の側縁部に設けた孔列にリングを通挿して綴じ合
    わせたリング綴じ冊子であって、 上記孔列に対応した孔列が形成されるとともに上記一対
    の表紙部と中身用紙との間にそれぞれ綴じ込まれる第1
    の綴じ込み部及び第2の綴じ込み部と、 上記第1の綴じ込み部と上記第2の綴じ込み部とを中身
    用紙の背部において連結する背表紙部とを備える背表紙
    部材を設けた、リング綴じ冊子。
  2. 【請求項2】 上記背表紙部の外面に表示部を設けた、
    請求項1に記載のリング綴じ冊子。
  3. 【請求項3】 上記背表紙部が、上記中身用紙の背部の
    一部又は全部を覆うように形成されている、請求項1に
    記載のリング綴じ冊子。
  4. 【請求項4】 上記第1の綴じ込み部及び/又は上記第
    2の綴じ込み部が、上記中身用紙の表面の一部又は全部
    を覆うように形成されている、請求項1から請求項3の
    いずれかに記載のリング綴じ冊子。
  5. 【請求項5】 上記第1の綴じ込み部及び/又は上記第
    2の綴じ込み部に表示部を設けた、請求項1から請求項
    4のいずれかに記載のリング綴じ冊子。
  6. 【請求項6】 表裏一対の表紙部の少なくとも一方の表
    紙部を透明な樹脂シートで形成し、上記綴じ込み部に設
    けた上記表示部を外部から透視できるように構成した、
    請求項5に記載のリング綴じ冊子。
  7. 【請求項7】 上記背表紙部材を、上記表裏の表紙部よ
    り薄いシート材料で形成した、請求項1から請求項6の
    いずれかに記載のリング綴じ冊子。
  8. 【請求項8】 上記表裏の表紙部、中身用紙及び背表紙
    部材を綴じ合わせるリングの一部を省略した、請求項1
    から請求項7のいずれかに記載のリング綴じ冊子。
  9. 【請求項9】 上記リング及び孔列を省略した部分に隣
    接する表表紙部及び/又は裏表紙部の側縁部を切り欠い
    て、上記綴じ込み部を臨む開口部を形成した、請求項8
    に記載のリング綴じ冊子。
  10. 【請求項10】 表裏の表紙部の側縁部をリング内部で
    連結する連結部を設ける一方、 この連結部の一部を切り欠いて、上記背表紙部を臨む開
    口部を形成した、請求項1から請求項9のいずれかに記
    載のリング綴じ冊子。
  11. 【請求項11】 表裏一対の表紙部と、これら表紙部の
    間に保持される複数の中身用紙とを、これら表紙部及び
    中身用紙の側縁部に設けた孔列にリングを通挿して綴じ
    合わせたリング綴じ冊子であって、 上記一対の表紙部の一方の表紙部の背部側縁から延出す
    るとともに、上記リング内部において上記中身用紙の背
    部を覆う背表紙部と、 上記背表紙部の側縁から延出するとともに、他方の表紙
    部と中身用紙との間において、上記孔列に対応して形成
    した孔列に上記リングが通挿されて綴じ込まれる綴じ込
    み部とを設けた、リング綴じ冊子。
  12. 【請求項12】 表裏一対の表紙部と、これら表紙部の
    間に保持される複数の中身用紙とを、これらの側縁部に
    設けた孔列にリングを通挿して綴じ合わせるリング綴じ
    冊子の製造方法であって、 上記背表紙部と、この背表紙部の両側縁から延出形成さ
    れるとともに上記孔列に対応した孔列を備えるた一対の
    綴じ込み部とを備える背表紙部材を、上記背表紙部を上
    記中身用紙の背部に位置させるとともに、各綴じ込み部
    を上記表裏表紙部と上記中身用紙の間にそれぞれ挟み込
    み、 上記リングを各孔列に連通挿して、上記表紙部、上記背
    表紙部材及び上記中身用紙を綴じ合わせる、リング綴じ
    冊子の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007182012A (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 Sakura Color Prod Corp 画用紙および画用紙帳
JP2007529342A (ja) * 2004-03-16 2007-10-25 パペトリー アムリン 資料の分類用ノート

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