JP2002305973A - 植物栽培方法及び植物栽培用土壌加温装置 - Google Patents

植物栽培方法及び植物栽培用土壌加温装置

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JP2002305973A
JP2002305973A JP2001110682A JP2001110682A JP2002305973A JP 2002305973 A JP2002305973 A JP 2002305973A JP 2001110682 A JP2001110682 A JP 2001110682A JP 2001110682 A JP2001110682 A JP 2001110682A JP 2002305973 A JP2002305973 A JP 2002305973A
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infrared radiator
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Ryoji Watabe
良治 渡部
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Sankyo Engineering Co Ltd
Sosei Co Ltd
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Sankyo Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 土壌の局部的加熱、急激な温度上昇など果樹
への悪影響などを防止する。 【解決手段】 ハウス3栽培の土壌1に遠赤外線放射体
5を設け、該遠赤外線放射体5の遠赤外線作用により前
記土壌1を加温することにより土壌1の温度を上げる。
樹木2の根、ひいては樹木1自体を開花に導くことがで
きる。特に土壌1は遠赤外線作用により加温されるの
で、局部加熱や急激な温度上昇などがなく、根、ひいて
は樹木2を痛めるようなことはない。また、前記遠赤外
線放射体5の突部7を前記土壌1に挿入することで、土
壌1と遠赤外線放射体5との接触面積を広く形成するこ
とができるので、土壌1を広範囲に加温することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハウス栽培等にお
ける植物栽培方法及び植物栽培用土壌加温装置に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、ハウス栽培にお
いては土壌栽培により植物を育成している。冬場の栽培
法、例えばさくらんぼのハウス栽培では、積雪時に果樹
園にハウスを組み立てると共に、ハウス内にボイラーな
どの熱源を利用して室内を加温して開花させ、果実を収
穫する。
【0003】しかしながら、ハウス栽培の問題は、ハウ
ス全体の上中下、地表面、地表面下(土中)の温度差が
20度以上になってしまい、室内の温度は高いが土壌の
温度は低いままとなっていることが問題である。そのた
め地表面より1〜1.5mの高さの箇所でのい温度を平
均摂氏20度程度とし、地表面下0.1〜0.2mの地熱
を摂氏14〜17度とすれば果実の収穫を早く行なうこ
とができる。
【0004】特にさくらんぼの場合では、ハウス温度を
摂氏20度以上にすれば短時間で開花するが、根回りの
地熱温度が摂氏16度前後でないと実がつかない。その
為に冬場栽培には多くの問題がある。
【0005】開花は根付いた土壌温度が所定温度に達し
たときに開花するものであるが、冬場のハウス内での土
壌は雪解け水や外気温により所定温度に達するには比較
的長時間を要する。このために例えば室内温度を上昇さ
せることを行なうが、このような場合には多大な熱エネ
ルギーを消費するのみならず、土壌の急激な温度上昇な
ど果樹への悪影響などが懸念される。
【0006】さらに、特に工場生産栽培の場合、従来の
土壌栽培から水耕栽培に移りつつあるが、水の管理は植
物の育成に重要な課題であったが、従来の水の管理は水
の活性化などの点で不充分であった。
【0007】そこで、本発明は、多大な熱エネルギーを
消費することなく、また土壌の局部的加熱、急激な温度
上昇など果樹への悪影響などを防止して土壌を加温でき
る植物栽培方法及び植物栽培用土壌加温装置を提供する
ことを目的とする。さらに、水耕栽培の水の向上を図っ
た植物栽培方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、植物
を植生する土壌に遠赤外線放射体を照射して、該遠赤外
線作用により前記土壌を加温することを特徴とする植物
栽培方法である。
【0009】この請求項1の構成によれば、土壌を加温
して植物の育成を促進することができる。
【0010】請求項2の発明は、ハウス栽培の土壌に遠
赤外線放射体を設け、該遠赤外線放射体の遠赤外線作用
により前記土壌を加温することを特徴とする植物栽培方
法である。
【0011】この請求項2の構成によれば、ハウス内の
土壌を加温して植物の育成を促進することができる。
【0012】請求項3の発明は、前記遠赤外線放射体の
一部を前記土壌に挿入することを特徴とする請求項2記
載のハウス栽培における植物栽培方法である。
【0013】この請求項3の構成によれば、土壌に挿入
した前記遠赤外線放射体により土壌深く遠赤外線を放射
することができる。
【0014】請求項4の発明は、水耕栽培の水に遠赤外
線放射体により遠赤外線を照射することを特徴とする植
物栽培方法である。
【0015】この請求項4の構成によれば、遠赤外線に
より水を活性化することができる。
【0016】請求項5の発明は、土壌に載置する基体に
突部を下方に向けて設け、少なくとも前記突部を遠赤外
線放射体により形成することを特徴とする植物栽培用土
壌加温装置である。
【0017】この請求項5の構成によれば、突部を土壌
に挿入して該突部より土壌に遠赤外線を放射することが
できる。
【0018】請求項6の発明においては、前記基体又は
突部にヒータを設けたことを特徴とする請求項5記載の
植物栽培用土壌加温装置である。
【0019】この請求項6の構成によれば、ヒータを熱
源として遠赤外線放射体は遠赤外線を放射することがで
きる。
【0020】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態を添付図を
参照して説明する。図1〜図4の第1実施例に示すよう
に、土壌1に植栽されたさくらんぼの樹木2は、樹脂シ
ートにより形成されたハウス3によって覆われている。
このハウス3はハウス支柱3Aにより支持されたもので
あり、加温ボイラーなどによる熱源4が設けられ、この
熱源4によりハウス3内を加温できるようになってい
る。
【0021】前記樹木2の根2Aの近傍の土壌1の表面
1Aに遠赤外線放射体5を設ける。この遠赤外線放射体
5は表面1Aに載置する平面が矩形で厚みAが2〜10
cm、好ましくは5cm程度の基体6と、この基体6の
下面の両側に配置されると共に、下方に例えば長さLが
5〜40cm、好ましくは10〜20cm突設する突部
7とを備え、これら基体6と突部7は、遠赤外線放射材
料により形成される。さらに、基体6には上下を貫通す
る通気・通水用貫通孔8が形成される。また、基体6に
は遠赤外線放射用の熱源たる5〜10W程度のシーズヒ
ータ9を貫通させるための孔状の取り付け部10が横向き
に形成されている。そして、遠赤外線放射体5の突部7
を表面1Aの突き刺すようにして基体6を表面1Aに載
置すると共に、樹木2の根の回りに環状に複数の遠赤外
線放射体5を配置する。さらに、遠赤外線放射体5の取
り付け部10にシーズヒータ9を通す。これは隣接する遠
赤外線放射体5の取り付け部10に直列的にシーズヒータ
9を配置している。このシーズヒータ9は電源制御盤11
によって制御されるようになっている。
【0022】尚、前記遠赤外線放射体5は、例えば以下
の各種重量成分のものにより形成される。尚、単位はw
t%である。
【0023】第1の成形成分 SiO2 55.0%,Al23 1.6%,Na2O 1
2.9%,K2O 1.0%,MgO 2.6%,CaO
4.9%,B23 0.9%,石英・長石斑岩(遠赤外線
放射材料) 21.1% 第2の成形成分 SiO2 65.3%,Al23 1.6%,CaO 1
0.0%,Na2O 11・8%,K2O 0・7%,リ
チウムフラックス 1.5%,磁鉄鉱(遠赤外線放射材
料) 9.1% 第3の成形成分 SiO2 49.7%,B23 7.7%,Al23
4.6%,BaO 1.5%,CaO 0.4%,Na2
O 4.4%,K2O 1.5%,石英−長石斑岩(遠赤
外線放射材料) 30.2% 第4の成形成分 SiO2 42.3%,Al23 2.2%,B23
2.5%,Na2O 6.0%,K2O 2.3%,CaO
7.6%,MgO 1.2%,石英−長石斑岩(遠赤
外線放射材料) 35.9% 第5の成形成分 SiO2 71.3%,Al23 0.9%,B23
1.2%,Na2O 7.5%,CaO 8.0%,
Li2O 0.5%,MgO 1.3%,BaO4.0
%,石英−長石斑岩(遠赤外線放射材料) 5.3% 第6の成形成分 SiO2 45.3%,Al23 1.0%,B23
0.5%,Na2O 9.8%,K2O 1.2%,Ca
O 3.5%,磁鉄鉱(遠赤外線放射材料) 38.7
% 以上のように、成形品としての舗装材Cの成分は、石英
−長石斑岩を使用した場合は、5.3%〜35.9%の
範囲で実用上の効果を確認できたのでその量は少なくと
も全体の3%以上で、3〜40%程度とすることが好ま
しい。一方、磁鉄鉱を使用した場合は、9.1%〜3
8.7%の範囲で実用上の効果を確認できたのでその量
は少なくとも全体の5%以上で、5〜45%程度とする
ことが好ましい。そして、このような成分の遠赤外線放
射体は、例えば廃棄物を焼却し、焼却灰を溶解炉に移
し、該溶解炉において高温溶解すると共に、この溶解炉
における溶解状態に際して、ガラス屑(カレット)を投
入して同時溶解し、その溶解スラグを所定の形状に形成
したものであって、前記溶融炉又はこの溶融炉後の溶融
調整室における溶解に際して前記遠赤外線放射用材料を
投入して同時溶解して形成したものものである。尚、図
中12はハウス3内の温度湿度計、13は地熱温度計、14は
温度調整装置である。
【0024】次に前記構成についてその作用を説明す
る。ハウス3の室内を熱源4による暖気により加温す
る。またシーズヒータ9に通電することで該シーズヒー
タ9が発熱し、該熱により遠赤外線放射体5が加熱さ
れ、この結果遠赤外線放射体5より遠赤外線が放射す
る。この遠赤外線により土壌1が加温され、土壌1の温
度が緩やかにしかも広範囲で上昇する。この温度上昇に
伴ない樹木2の根が活性化され、樹木の開花を促進する
ことができる。土壌1中の水分は貫通孔8を通って上昇
し、また空気は貫通孔8を通って土壌1に侵入すること
ができる。
【0025】次表は遠赤外線放射体5を使用した実験デ
ータであり、ハウス3内温度を摂氏20度に設定した状
態で、遠赤外線放射体5を設置した状態では地熱温度が
摂氏10度から摂氏15.0度に温度上昇したのに対し
て、遠赤外線放射体5を設置しない場合では地熱温度は
摂氏12.5度までしか上昇することができなかった。
【0026】
【表1】
【0027】以上のように、前記実施例ではハウス3栽
培の土壌1に遠赤外線放射体5を設け、該遠赤外線放射
体5の遠赤外線作用により前記土壌1を加温することに
より土壌1の温度を上げ、樹木2の根、ひいては樹木1
自体を開花に導くことができる。特に土壌1は遠赤外線
作用により加温されるので、局部加熱や急激な温度上昇
などがなく、根、ひいては樹木2を痛めるようなことは
ない。
【0028】また、前記遠赤外線放射体5の突部7を前
記土壌1に挿入することで、土壌1と遠赤外線放射体5
との接触面積を広く形成することができるので、土壌1
を広範囲に加温することができる。
【0029】さらに、土壌1に載置する基体6に突部7
を下方に向けて設け、基体6及び突部7を遠赤外線放射
体5により形成した植物栽培用土壌加温装置であり、突
部7を土壌1に挿入することにより、突部7より放射す
る遠赤外線により土壌1の温度を緩やかに、しかも広範
囲に上げ、樹木2の根、ひいては樹木1自体を開花に導
くことができる。
【0030】しかも、前記基体6にシーズヒータ9を設
けたことにより、シーズヒータ9によって遠赤外線放射
体5を加熱させて遠放射線を放射することにより、シー
ズヒータ9の熱を効率的に遠赤外線に変換して、土壌1
の温度を確実に上昇することができる。
【0031】さらに、遠赤外線放射体としては、一般的
にはAl23を主成分とするセラミックスが多く使用さ
れている。この遠赤外線セラミックスは比較的低温で焼
成しているために、長い間使用していると成分の溶出が
生じ様々な悪影響を及ぼす危険性がある。これに対して
上述のような成分の遠赤外線放射体5ではSiO2を主
成分とするガラスの場合なので、様々な条件下でも成分
の溶出がない。このように成分の溶出がないということ
は、遠赤外線効果を長時間発揮し、維持することができ
ることを意味している。このような理由で、ガラス状の
遠赤外線放射体5は、従来試用されているセラミックス
に比べるトより安全で、長時間効果を維持できる特長を
有している。そして、これらの特長を有するガラス状遠
赤外線放射体5をハウス栽培に使用すると以下の効果が
ある。第一に表面1Aにガラス状遠赤外線放射体5をあ
る密度で並べると表面1Aの温度が3〜5度上昇する。
これは植物の育成に効果的であり、収穫期間が従来のも
のに比較して早くなる。また、遠赤外線効果により水の
クラスター(水分子の集団)を小さくする作用もあり植
物に吸収されやすくなる。これらの効果は特に高価なさ
くらんぼ、メロン、ラフランス等の栽培では、早く出荷
できるようになり、その結果高値で販売できるようにな
り、大きな価値が生ずる。第二に表面1Aの下約10〜
20cmに同じようにガラス状遠赤外線放射体5をある
密度で並べると地中の温度が約2度上昇し、前述の第一
の効果と同様な効果を奏する。第三にハウス栽培の場合
には、第一か第二、或いは第一と第二を併用することに
より、植物の育成は勿論のこと燃料の節約にもなり地球
温暖化防止に寄与することができる。このような効果以
外に、ガラス状遠赤外線放射体5は波長が4〜14μm
(育成光線といわれている)の遠赤外線を放射するため
に、温度効果以外に植物の育成を助ける作用も出てく
る。したがって、上記実施例の他に園芸用のプランタ、
植木鉢、花瓶等に利用することができる。
【0032】図5〜図7は第2実施例を示し、図8〜図
10は第3実施例を示し、図11〜図12は第3実施例
を示しており、前記第1実施例と同一部分には同一符号
を付し、その詳細な説明を省略する。第2実施例では上
述の成分かななる遠赤外線放射体5Aを表面1Aに樹木
1を囲むように配置したものである。尚、図中15は散水
パイプである。
【0033】したがって、第2実施例ではハウス1の室
内温度を熱源として遠赤外線放射体5Aより遠赤外線を
放射して、土壌1の温度を上げて、樹木1の育成を図る
ものである。
【0034】以上のように、前記実施例では遠赤外線放
射体5Aより遠赤外線を放射して、土壌1の温度を緩や
かに、しかも広範囲に上げ、樹木2の根、ひいては樹木
1自体を開花に導くことができる。
【0035】図8〜図10に示した第3実施例では、平
面が矩形で縦断面がほぼ矩形な平ブロック状の遠赤外線
放射体5Bを鉄板などの金属材料で形成した有底な収容
枠16に並設したもので、下部の両側を突出して突部17を
形成した第1の平ブロック状の遠赤外線放射体5B´
と、下部の両側に凹部18を形成した第2の平ブロック状
の遠赤外線放射体5B´´を、突部17と凹部18を嵌合さ
せて収容枠16に設けている。そして、並設した遠赤外線
放射体5B´,5´´には熱源たる電熱線19が貫通して
いる。尚、電熱線19は例えば遠赤外線放射体5B´,5
´´を貫通する銅パイプ19Aにニクロム線19Bを挿入し
て発熱するようにしたもので、その先端を折り曲げて一
次側と2次側を同じ方向に配置している。そして、土壌
1の表面1Aにコンクリート或いはアスファルト製等の
架台20を設置し、その架台20上に遠赤外線放射体5B
´,5´´を収容した収容枠16を設置している。
【0036】したがって、収容枠16に収容した遠赤外線
放射体5B´,5B´´を所定場所に載置しすると共
に、この遠赤外線放射体5B´,5B´´上に例えば土
壌に苗(図示せず)を設けた育苗箱Zを載置する。そし
て、電熱線19に通電して発熱することにより、遠赤外線
放射体5B´,5´´が加熱されて遠赤外線を放射す
る。そして、この遠赤外線は育苗箱Zを透過して土壌1
並びに苗自体を加温することができる。
【0037】このように、第3実施例では遠赤外線放射
体5B´,5´´が加熱されて遠赤外線を放射する。そ
して、この遠赤外線は育苗箱Zを透過して土壌1並びに
苗自体を加温して、苗を良好に育成することができる。
【0038】また、収容枠16に遠赤外線放射体5B´,
5B´´を収容することにより、複数の遠赤外線放射体
5B´,5´´を一度に運搬することができるので、所
望箇所で育苗等を容易に行なうことができる。
【0039】図11〜図12に示した第4実施例では、
水耕栽培用の水槽21の水Wの水面に種、苗、球根などを
支持する孔22Aを備えた植物載置体22を設け、さらにこ
の植物載置体22の下方には網等の通水性仕切体23を設け
る。そして、水槽21の底に水中でも使用できるように絶
縁処理を施したシーズヒータ9を備えた遠赤外線放射体
5を設ける。
【0040】したがって、シーズヒータ9に通電して発
熱させて遠赤外線放射体5を加温することにより水W及
び植物に遠赤外線を照射する。これにより水W、植物が
活性化することで、植物を良好に育成することができ
る。
【0041】以上のように、水耕栽培の水Wに遠赤外線
放射体5により遠赤外線を水W、植物に照射することに
より水W、植物を活性化することができる。
【0042】さらに、遠赤外線放射体5にはシーズヒー
タ9を設けたことにより、該シーズヒータ9により遠赤
外線放射体5自体を加温することにより、遠赤外線を良
好に照射することができきる。
【0043】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形
実施が可能である。例えば図13に示すように土壌(図
示せず)を収容して植物を栽培する有底な箱体31を遠赤
外線放射体によって形成したり、また図14に示すよう
に土壌(図示せず)を収容して植物を栽培する植木鉢32
を遠赤外線放射体によって形成したり、或いは図15に
示すように花瓶33を遠赤外線放射体によって形成しても
よい。また、、実施例では遠赤外線放射体の熱源として
シーズヒータ、ニクロム線を記載したが、他のヒータを
用いてもよい。
【0044】
【発明の効果】請求項1の発明は、植物を植生する土壌
に遠赤外線放射体を照射して、該遠赤外線作用により前
記土壌を加温することを特徴とする植物栽培方法であ
り、遠赤外線により土壌を緩やかにしかも広範囲に加温
して植物の育成を図ることができる。
【0045】請求項2の発明は、ハウス栽培の土壌に遠
赤外線放射体を設け、該遠赤外線放射体の遠赤外線作用
により前記土壌を加温することを特徴とする植物栽培方
法であり、遠赤外線によりハウス内の土壌を緩やかにし
かも広範囲に加温して植物の育成を図ることができる。
【0046】請求項3の発明は、前記遠赤外線放射体の
一部を前記土壌に挿入することを特徴とする請求項2記
載のハウス栽培における植物栽培方法であり、土壌深く
まで遠赤外線を放射して土壌を加温して植物の育成を図
ることができる。
【0047】請求項4の発明は、水耕栽培の水に遠赤外
線放射体により遠赤外線を照射することを特徴とする植
物栽培方法であり、水を活性化して植物を良好に育成す
ることができる。
【0048】請求項5の発明は、土壌に載置する基体に
突部を下方に向けて設け、少なくとも前記突部を遠赤外
線放射体により形成することを特徴とする植物栽培用土
壌加温装置であり、突部を土壌に挿入して土壌深くまで
遠赤外線を放射できる。
【0049】請求項6の発明においては、前記基体又は
突部にヒータを設けたことを特徴とする請求項5記載の
植物栽培用土壌加温装置であり、ヒータを熱源として遠
赤外線放射体を確実に放射することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す平断面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す要部の斜視図であ
る。
【図4】本発明の第1実施例を示す要部の正面図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例を示す縦断面図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す平断面図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す要部の斜視図であ
る。
【図8】本発明の第3実施例を示す平面図である。
【図9】本発明の第3実施例を示す縦断面図である。
【図10】本発明の第3実施例を示す一部切り欠き斜視
図である。
【図11】本発明の第4実施例を示す透視斜視図であ
る。
【図12】本発明の第4実施例を示す断面図である。
【図13】本発明の第5実施例を示す斜視図である。
【図14】本発明の第6実施例を示す斜視図である。
【図15】本発明の第7実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 土壌 1A 表面 2 樹木 3 ハウス 5 遠赤外線放射体 6 基体 7 突部 9 シーズヒータ(ヒータ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 良治 福島県郡山市桑野二丁目4番10号 桑野第 一マンション101号 Fターム(参考) 2B029 KA06 SC10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物を植生する土壌に遠赤外線放射体を
    照射して、該遠赤外線作用により前記土壌を加温するこ
    とを特徴とする植物栽培方法。
  2. 【請求項2】 ハウス栽培の土壌に遠赤外線放射体を設
    け、該遠赤外線放射体の遠赤外線作用により前記土壌を
    加温することを特徴とする植物栽培方法。
  3. 【請求項3】 前記遠赤外線放射体の一部を前記土壌に
    挿入することを特徴とする請求項2記載の植物栽培方
    法。
  4. 【請求項4】 水耕栽培の水に遠赤外線放射体により遠
    赤外線を照射することを特徴とする植物栽培方法。
  5. 【請求項5】 土壌に載置する基体に突部を下方に向け
    て設け、少なくとも前記突部を遠赤外線放射体により形
    成することを特徴とする植物栽培用土壌加温装置。
  6. 【請求項6】 前記基体又は突部にヒータを設けたこと
    を特徴とする請求項5記載の植物栽培用土壌加温装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006311823A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Yasumasa Kitazawa 植栽ブロック
JP2017000102A (ja) * 2015-06-12 2017-01-05 株式会社ラジアント 農作物のハウス栽培方法及び栽培設備

Citations (3)

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