JP2002305465A - ウォルシュコードの割当方法および割当装置 - Google Patents

ウォルシュコードの割当方法および割当装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる次数のWalshコードを混在して使用す
る通信システムにおいて、Walsh(ウォルシュ)コード
の割当順序を制御することで、どの次数のWalshコード
についてもその割当を効率良く行なえるようにする。 【解決手段】 ウォルシュコードの割当順序をその次数
が小さくなるにつれて順次直交分離不可能となる順序に
設定した割当順序情報を保持する割当順序情報保持手段
33Aをそなえるとともに、この割当順序情報保持手段
33Aに保持された割当順序情報において、割当要求次
数の空きコードを上記の割当順序に従って検索する検索
手段331と、この検索手段331により得られた空き
コードを上記割当要求の生じた通信チャネルの拡散コー
ドとして割り当てるウォルシュコード割当手段332と
を含むウォルシュコード割当制御手段33Bをそなえる
ように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Walsh(ウォルシ
ュ)コードの割当方法および割当装置に関し、特に、次
数の異なるウォルシュコードを通信チャネルの拡散符号
として混在して用いる通信システムに用いて好適な、ウ
ォルシュコードの割当方法および割当装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、CDMA(Code Division Multiple Ac
cess)術を用いた通信システムとして、「IS-95」と呼ば
れる第2世代のシステムがある。なお、この「IS-95」
システムとは、日本国内において「cdmaOne」として採
用されているシステムのITU-R(International Telecomm
unication Union - Radio communication sector)にお
ける正式名称である。この「IS-95」システムでは、変
調方式として、Walsh(ウォルシュ)系列直交変調が用
いられる。即ち、「IS-95」では、拡散符号として通信
チャネル毎に与えられる(割り当てられる)Walshコー
ドが相互に直交性を保つ(相関をもたない)ことによ
り、各チャネルの識別を可能にしている。なお、ここで
いう「通信チャネル」には、制御チャネル(パイロット
チャネルや同期捕捉用の同期チャネル,報知情報送信用
のページングチャネルなどを含むものとする)と、それ
以外のトラフィックチャネルとが含まれるものとする。
【0003】ここで、「IS-95」システムでは、チャネ
ルに割り当てられるWalshコードの次数(ビット数;以
下、Walsh次数ともいう)は“64”の固定であり、次
数の異なるWalshコードは混在しない。このため、「IS-
95」システムでは、Walshコードの割当方法に依存して
割り当てが不可能に陥るような現象は発生せず、その割
り当ては任意に行なわれている。
【0004】これに対し、「IS-95」の次期(第3世
代)システムとして、近々、正式運用される予定である
「IS-2000」(日本国内では「cdma2000」と呼ばれる)
システムでは、「IS-95」システムよりも非常に高いデ
ータレートをサポートすることになっており、トラフィ
ックチャネルのデータレート毎にWalsh次数(最大次数
は“spreading rate 1”では“128”、“spreading
rate 3”では“384”になる予定である)が定められ
ている。例えば、データレートの高いトラフィックチャ
ネルほど次数の小さいWalshコードが割り当てられるこ
とになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように複数のデー
タレートの混在を許容する「IS-2000」システムでは、
異なるWalsh次数のコードが混在する。このため、Walsh
次数の異なるコードを多重した場合、Walsh関数の規則
性により直交分離不可能なコードが現れる。ここで、Wa
lsh関数の規則性により異なるWalsh次数間で直交分離不
可能となるイメージを図18に示す。なお、この図18
において、Wx_yはWalshコード番号=x,Walsh次数=y
のコードを表し、最大次数は“16”、最小次数は
“2”の場合である。そして、この図18中に斜線部で
示すように、例えば、コード「W2_4」を割り当てること
により、そのコード「W2_4」から派生している2つのコ
ード「W2_8」,「W6_8」、さらに、これらから派生して
いる4つのコード「W2_16」,「W10_16」,「W6_16」,
「W14_16」が全て互いに相関をもつことになるので直交
分離不可能となる。つまり、コード「W2_4」を割り当て
るためには、そのコード「W2 _4」から派生する全ての
コードが未使用でなければならない。
【0006】このため、「IS-2000」システムでは、Wal
shコードの割り当てを従来の「IS-95」システムの場合
と同様に任意に行なってしまうと、データレートの低い
チャネル用の次数の大きいWalshコードには十分な数だ
け空きコードが残っているにも関わらず、データレート
の高いチャネル用の次数の小さいWalshコードには直交
分離可能な空きコードが無くなり、それ以上の割り当て
が不可能な状態に陥りやすい。
【0007】例えば図19に示すように、「W0_16」,
「W1_16」,「W2_16」,「W3_16」の4コードが既に割
り当てられているとすると、次数“16”のコードであ
れば新たに12コード分、次数“8”のコードであれば
新たに4コード分の割り当てがそれぞれ可能であるが、
次数“4”及び次数“2”のコードは1コードも割り当
てることができなくなる。
【0008】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、異なる次数のWalshコードを混在して使用す
る通信システムにおいて、Walshコードの割当順序を制
御することで、どの次数のWalshコードについてもその
割当を効率良く行なえるようにした、ウォルシュコード
の割当方法および割当装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のウォルシュコードの割当方法(請求項
1)は、複数の通信チャネルの拡散コードとして異なる
次数のウォルシュ(Walsh)コードを混在して使用する
に当たって、ウォルシュコードの割当順序をその次数が
小さくなるにつれて順次直交分離不可能となる順序に設
定した割当順序情報を設定しておき、その割当順序情報
において、割当要求の生じた通信チャネルに割り当てる
べき次数(以下、割当要求次数という)の空きウォルシ
ュコード(以下、単に「空きコード」という)を上記の
割当順序に従って検索し、この検索により得られた空き
コードを上記割当要求の生じた通信チャネルの拡散コー
ドとして割り当てることを特徴としている。
【0010】ここで、本発明の割当方法では、上記の割
当順序情報における該空きコードの検索開始位置を該次
数毎に個別に設定しておき、上記の割当要求次数に対応
する検索開始位置から空きコードの検索を行なうように
してもよい(請求項2)。また、上記の割当順序情報に
おける空きコードの検索開始位置と検索方向とをそれぞ
れ上記の次数毎に個別に設定しておき、上記の割当要求
次数に対応する検索開始位置及び検索方向に従って空き
コードの検索を行なうようにしてもよい(請求項3)。
【0011】さらに、上記の割当順序情報について複数
のエリアを設定しておき、上記通信チャネルの種別毎
に、空きコードの検索開始エリアをそれら複数のエリア
のいずれかに設定するようにしてもよい(請求項4)。
この場合は、さらに、上記通信チャネルの種別毎に、空
きコードの検索対象エリアを該複数のエリアの一部に限
定設定してもよい(請求項5)。
【0012】次に、本発明のウォルシュコードの割当装
置(請求項6)は、ウォルシュコードの割当順序をその
次数が小さくなるにつれて順次直交分離不可能となる順
序に設定した割当順序情報を保持する割当順序情報保持
手段をそなえるとともに、この割当順序情報保持手段に
保持された割当順序情報において、割当要求次数の空き
コードを上記の割当順序に従って検索する検索手段と、
この検索手段により得られた空きコードを上記割当要求
の生じた通信チャネルの拡散コードとして割り当てるウ
ォルシュコード割当手段とを含むウォルシュコード割当
制御手段をそなえたことを特徴としている。
【0013】ここで、上記のウォルシュコード割当制御
手段は、上記の割当順序情報保持手段に保持された割当
順序情報における空きコードの検索開始位置を上記の次
数毎に個別に設定するウォルシュ次数別検索開始位置設
定手段をさらにそなえ、上記の検索手段は、このウォル
シュ次数別検索開始位置設定手段によって設定された、
上記割当要求次数に対応する検索開始位置から空きコー
ドの検索を行なうように構成されていてもよい(請求項
7)。
【0014】また、上記のウォルシュコード割当制御手
段は、上記の割当順序情報保持手段に保持された割当順
序情報における空きコードの検索開始位置と検索方向と
をそれぞれ上記の次数毎に個別に設定するウォルシュ次
数別検索開始位置・方向設定手段をさらにそなえ、上記
の検索手段は、このウォルシュ次数別検索開始位置・方
向設定手段によって設定された、上記割当要求次数に対
応する検索開始位置及び検索方向に従って空きコードの
検索を行なうように構成されていてもよい(請求項
8)。
【0015】さらに、上記のウォルシュコード割当制御
手段は、上記の割当順序情報保持手段における割当順序
情報について複数のエリアを設定するエリア設定手段
と、上記通信チャネルの種別毎に、上記の検索手段によ
る空きコードの検索開始エリアを、上記複数のエリアの
いずれかに設定する検索エリア制御手段とをさらにそな
えていてもよい(請求項9)。
【0016】この場合、上記の検索エリア制御手段は、
上記通信チャネルの種別毎に、空きコードの検索対象エ
リアを、上記複数のエリアの一部に限定設定するように
構成されていてもよい(請求項10)。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (A)一実施形態の説明 図1は、本発明の一実施形態に係るウォルシュコードの
割当装置(割当方法)が適用される、CDMA通信システム
(IS-2000)用の基地局装置に着目したシステム構成を
示すブロック図である。即ち、この図1において、1が
CDMA対応の基地局装置を表し、2は携帯電話などのCDMA
対応の端末、3は基地局制御装置、4はATM(Asynchron
ous Transfer Mode)網やパケット網,インターネット
などの所要の公衆網を表す。
【0018】なお、この図1において、端末2は1台し
か図示されていないが、勿論、複数台の端末2が基地局
装置1(以下、単に「基地局1」と略記する)にアクセ
スすることができる。また、上記のネットワーク4は、
一般に、ATM交換機やパケット交換機,ルータなどの交
換機能を有する装置が複数接続されることによって構築
されている。
【0019】ここで、上記の基地局制御装置3は、ネッ
トワーク4から受信される端末2宛の信号をその端末2
が存在するエリア(一般に、在圏セルと呼ばれる)の基
地局1へ振り分ける一方、基地局1からの信号(端末2
の送信信号)をネットワーク4へ送信する機能を装備す
るものである。なお、端末2の現在位置(在圏セル)
は、公知の定期的な位置登録手順により、基地局制御装
置3において逐次把握されている。
【0020】また、基地局1は、基本的に、在圏セルの
端末2と通信して、端末2からの信号を基地局制御装置
3経由でネットワーク4へ送信する一方、基地局制御装
置3にて振り分けられて受信されるネットワーク4から
の信号を端末2に送信する機能を装備するもので、その
他に、CDMAの信号処理機能も装備している。このため、
基地局1には、その要部に着目すると、無線部11,変
復調部12,ATM送受信部13及び基地局制御部14な
どがそなえられている。ここで、無線部11は、端末2
からの無線信号〔RF(Radio Frequency)信号〕を受信
して、受信RF信号をIF(Intermediate Frequency)信号
にダウンコンバートする一方、変復調部12で変調(端
末毎に割り当てられる拡散コードによるスペクトラム拡
散変調)された端末2宛の送信IF信号を送信RF信号にア
ップコンバートするための機能を装備するものである。
【0021】また、変復調部12は、無線部11からの
受信IF信号(上り信号)について上記の拡散コードによ
るスペクトラム逆拡散処理を施すことにより受信IF信号
を復調する一方、無線部11への端末2宛の送信IF信号
(下り信号)について拡散コードによるスペクトラム拡
散処理を施すことにより送信IF信号を変調する機能を装
備するものである。なお、「IS-2000」システムでは、
上り信号と下り信号とで異なる拡散コードが使用され
る。また、この変復調部12には、一般に、マルチパス
フェージング耐性を向上することのできるレイク(RAK
E)合成器なども装備される。
【0022】さらに、ATM送受信部13は、変復調部1
2で復調された信号(ベースバンド信号)をATMセル化
〔信号データをペイロード(48バイト)に格納すると
ともに、宛先情報などを表すオーバヘッド(5バイト)
を付加〕して基地局制御装置3へ送信する一方、基地局
制御装置3から受信されるATMセルを分解して変復調部
12で変調すべき信号データを取り出すための機能を装
備するものである。
【0023】つまり、この場合、基地局1と基地局制御
装置3との間の信号送受信はATMセルベースで行なわれ
るのである。ただし、基地局1と基地局制御装置3との
間の信号送受信は、必ずしも、このようにATMセルベー
スである必要はなく、それ以外の信号フォーマット(プ
ロトコル)で信号送受信が行なわれてもよく、基地局1
には、それに応じたプロトコル変換機能が装備されてい
ればよい。
【0024】次に、上記の基地局制御部14は、基地局
1全体の動作を統括制御するためのもので、例えば、変
復調部12でのスペクトラム拡散/逆拡散処理やATM送
受信部13でのATMセルの組み立て/分解処理などを所
定のソフトウェアによって集中管理(制御)することが
できるようになっている。具体的には、基地局制御部1
4に実装されているCPU15がメモリ(ROMやRA
Mなど)に記憶されたソフトウェア16を読み取って動
作することにより、その機能が実現される。ここで、ソ
フトウェア16には、CPU15を、例えば、OS(Op
eration System)部17,初期化部18,入出力管理部
19,制御部20,保守管理部21,呼制御部22(状
態管理制御部23,リソース管理部24,電力制御部2
5)などとして機能させるためのプログラムが記述され
ており、これらによって、基地局制御部14は、基地局
立ち上げ時や障害復旧時における初期化処理や呼制御処
理,保守管理などを適切に行なえるようになっている。
【0025】なお、上記の呼制御部22において、状態
管理制御部23は、呼の状態(呼無し/制御チャネルメ
ッセージ処理中/トラフィックチャネルリソース獲得完
了など)をチャネルの接続状態に応じて管理するための
ものであり、リソース管理部24は、チャネル容量の管
理や送信パワー管理,拡散コード(ウォルシュコード)
の割当/QOF(Quality of Orthogonal Function)管
理などのリソース管理を行なうためのもので、このため
に、図1中に示すように、チャネル容量管理部31,送
信パワー管理部32,ウォルシュコード/QOF管理部
33などがそなえられている。電力制御部25は、基地
局装置自身の電力制御を行なうためのものである。
【0026】そして、本実施形態では、上記のウォルシ
ュコード/QOF管理部33に、ウォルシュコードの割
当順序を制御する機能が実装されて、前述したように、
次数の小さいウォルシュコード(データレートの高いチ
ャネル用)の割り当てが不可能な状態に陥りやすい現象
を回避できるようになっている。即ち、例えば図18又
は図19において、コード「W0_16」を始めに割り当て
た場合、ウォルシュ関数の規則性から、コード「W0_8」
が割り当て不可になり、次に、次数“16”のコードの
割り当て要求があったときに、コード「W8_16」を割り
当てれば新たに他の次数“8”のコードの影響にならず
に済む。同様に、コード「W0_4」も既に割り当て不可能
であるので、コード「W4_16」,「W12_16」の順序で割
り当てれば、新たに次数“4”のコードの影響にならず
に済む。
【0027】従って、コード「W0_16」を始めに割り当
てた場合は、その後の割り当て順序を、「W8_16」,「W
4_16」,「W12_16」,「W2_16」,「W10_16」,「W6_1
6」,「W14_16」とすれば、次数の大きいコードの割り
当てによるそれよりも次数の小さいコードに対する影響
を最小限に抑制することができる。ただし、このとき、
(「W4_16」⇔「W12_16」),(「W2_16」⇔「W10_1
6」),(「W6_16」⇔「W14_16」)のそれぞれの順序は
どちらが先になってもよく、{(「W2_16」⇔「W10_1
6」)⇔(「W6_16」⇔「W14_16」)}の順序もどちらが
先になってもよい。
【0028】そこで、本実施形態では、1番目に割り当
てたウォルシュコードの次数(以下、ウォルシュ次数と
もいう)が1/2になったときに直交分離不可能となる
1つのコードが2番目、ウォルシュ次数が1/4になっ
たときに、新たに直交分離不可能となる2つのコードが
3,4番目という具合に、ウォルシュ次数が小さくなる
につれて順次直交分離不可能となる順序にウォルシュコ
ードの割当順序をソート〔割当順序テーブル330(図
3参照)を設定〕しておく。
【0029】そして、その割当順序(テーブル330)
において、割当要求コードの次数(割当要求次数)が最
大次数の1/2であれば、空きコードを2つ単位で検索
し、割当要求次数が最大次数の1/4であれば空きコー
ドを4つ単位で検索し、割当要求次数が最大次数の1/
N倍であれば空きコードをN個単位で検索するという具合
に、空きコードの割り当てにより直交分離不可能となる
コード(群)をブロックとみなして、その単位(コード
ブロック)で空きコードの検索を行ない、そのブロック
内のコードを1つでも割り当てた場合はそのブロック内
のコード全てを使用中とする。
【0030】このような割当方法を採ることで、次数の
小さいコードの割り当てが不可能な状態に陥りやすい現
象を最小限に抑制しながら効率の良いコード割当が可能
になるのである。このため、本実施形態のウォルシュコ
ード/QOF管理部(ウォルシュコードの割当装置)3
3には、その要部の機能に着目すると、例えば図2に示
すように、テーブルメモリ33Aと、テーブル検索部3
31,ウォルシュコード割当部332及び検索動作設定
部333を含むウォルシュコード割当制御部33Bとが
そなえられている。
【0031】ここで、テーブルメモリ(割当順序情報保
持部)33Aは、上述した割当順序テーブル(割当順序
情報)330を保持するためのもので、最大ウォルシュ
次数が“16”、最小ウォルシュ次数が“2”の場合で
あれば、例えば図3に示すように、「W0_16」,「W8_1
6」,「W4_16」,「W12_16」,「W2_16」,「W10_1
6」,「W6_16」,「W14_16」,「W1_16」,「W9_16」,
「W5_16」,「W13_16」,「W3_16」,「W11_16」,「W1
5_16」,「W14_16」の順序に割当順序が設定された割当
順序テーブル330を保持する。
【0032】なお、この図3では、コード「Wx_y」の
“x”(コード番号)部分のみを表示し、“y”(ウォ
ルシュ次数)部分の表示は省略しており、以降で参照す
る図面においても同様の表記を行なっている。また、こ
の場合の割当順序テーブル330におけるウォルシュコ
ードの並びは、図18又は図19に示すウォルシュコー
ドの並び(縦方向)と同じになっている。
【0033】そして、テーブル検索部331は、割当順
序テーブル330において、上述したように割当要求コ
ードの次数が1/N倍のときに空きコードを割当順序テ
ーブル330の割当順序に従って(先頭から)N個単位
で検索することにより、割当要求の生じたチャネルに割
り当てるべき次数の空きコードを検索するためのもので
ある。
【0034】また、ウォルシュコード割当部332は、
このテーブル検索部331によって得られた空きコード
を、割当要求の生じた通信チャネルの拡散コードとして
割り当てるとともに、その割当により直交分離不可能と
なるコード群(ブロック)を全て使用中(占有状態)に
する機能を有するものであり、検索動作設定部333
は、テーブル検索部331による割当順序テーブル33
0に対する検索動作(検索開始位置や検索ブロック単位
など)を設定するためのものである。
【0035】以下、上述のごとく構成された本実施形態
のウォルシュコードの割当装置33によるウォルシュコ
ードの割当方法について、図4及び図5(A)〜図5
(D)を参照しながら詳述する。なお、図4において、
「Lmax」は最大ウォルシュ次数〔図5(A)〜図5
(D)の場合は“16”〕、「L」は割当要求コードの
ウォルシュ次数(割当要求次数)、「m」は占有チャネ
ルコード数(検索ブロック単位)、「k」は割当順序テ
ーブル330における割当順序番号、N[k,m]は上
記の割当順序番号kからm個分のウォルシュコードの配
列(コードブロック)をそれぞれ表す。
【0036】まず、呼の発生により或るチャネルのウォ
ルシュコード割当要求〔ウォルシュ次数Lのコードの割
当要求〕が呼制御部22において生じたとすると、ま
ず、図6に示すように、検索動作設定部333が、占有
チャネルコード数mをLmax/Lに設定し(ステップ
A1)、割当順序番号kを“1”に設定する(つまり、
検索開始位置を割当順序テーブル330の先頭に設定す
る;ステップA2)。
【0037】これにより、テーブル検索部331は、配
列N[k,m]のウォルシュコードが全て空きコード
(All available)であるコードブロックが見つかるま
で(ステップA4でYESと判定されるまで)、kをm
ずつ増やしてゆく(k=k+m)ことで、割当順序テー
ブル330の先頭(k=1)から順番にm個単位で空き
コードを検索してゆく(ステップA3のYESルート,
ステップA4のNOルートからステップA5)。
【0038】そして、空きコード(コードブロック)が
見つかれば、ウォルシュコード割当部332が、そのコ
ードブロックN[k,m]を予約し(ステップA4のY
ESルートからステップA6)、割当順序番号kのウォ
ルシュコードを割当要求のあったチャネルの拡散符号と
して割り当てる(ステップA7)。なお、割当順序テー
ブル330内の全エリアを検索しても割当要求次数Lの
空きコードが見つからなかった場合は、割り当て不可の
旨が呼制御部22に返される(この場合、呼損が発生す
ることになる;ステップA3のNOルートからステップ
A8)。
【0039】つまり、上記のアルゴリズムは、例えば、
最大ウォルシュ次数Lmaxが“16”の場合で、割当
要求次数Lが“8”であればm=Lmax/L=16/
8=2個単位、割当要求次数Lが“4”であればm=1
6/4=4個単位、割当要求次数Lが“16”(最大次
数)であればm=16/16=1個単位、割当要求次数
Lが“2”であればm=16/2=8個単位で、それぞ
れ、割当順序テーブル330の先頭から空きコードを検
索してゆき、それぞれ空きコードが見つかれば、その空
きコードを割当要求のあったチャネルの拡散コードとし
て割り当てるとともに、そのコードを含むコードブロッ
クN[k,m]を使用中にしてゆくのである。
【0040】従って、例えば、どの次数のコードも割り
当てられていない状態で、割当要求次数L=8,4,1
6,2の順番に割当要求が発生したとすると、まず、割
当要求次数L=8に対しては、図5(A)に示すよう
に、2個単位の検索が行なわれて、最初の空きコード
(割当順序番号k=1のコード「W0_16」)が拡散コー
ドとして割り当てられるとともに、そのコード「W0_1
6」を含むコードブロックN[1,2](斜線部41参
照)が使用中状態となる。
【0041】そして、次の割当要求次数L=4に対して
は、図5(B)に示すように、4個単位の検索が行なわ
れて、最初の空きコード(割当順序番号k=5のコード
「W2_16」)が拡散コードとして割り当てられるととも
に、そのコード「W2_16」を含むコードブロックN
[2,4](斜線部42参照)が使用中状態となる。以
下、同様にして、割当要求次数L=16に対しては、図
5(C)に示すように、1個単位の検索が行なわれて、
最初の空きコード(割当順序番号k=3のコード「W4_1
6」)が拡散コードとして割り当てられるとともに、そ
のコード「W4_16」を含むコードブロックN[3,1]
(斜線部43参照)が使用中状態となり、次の割当要求
次数L=4に対しては、図5(D)に示すように、8個
単位の検索が行なわれて、最初の空きコード(割当順序
番号k=9のコード「W1_16」)が拡散コードとして割
り当てられるとともに、そのコード「W1_16」を含むコ
ードブロックN[9,8](斜線部44参照)が全て使
用中状態となる。
【0042】なお、上記の例では、斜線部41〜44で
示す各コードブロックのうち最初の(割当順序番号kが
最も小さい)空きコードを割り当てているが、勿論、同
じコードブロックの他の空きコードを割り当てるように
してもよい。以上のように、本実施形態のウォルシュコ
ードの割当方法(割当装置33)では、割当順序テーブ
ル330において、空きコードの割り当てにより直交分
離不可能となるコードブロック単位で空きコードの検索
を行なうことにより、くずれたブロックを埋めていくよ
うなイメージで空きコードの割り当てが行なわれてゆく
ことになる。
【0043】従って、従来のように、次数の大きいコー
ドには十分な数だけ空きコードが残っているにも関わら
ず、次数の小さいコードには直交分離可能な空きコード
が無くなり、それ以上の割り当てが不可能な状態に陥り
やすいという現象の発生率を大幅に低減して、どのウォ
ルシュ次数のコードについてもその割当を効率良く行な
うことが可能になる。特に、この場合は、割当順序テー
ブル330の前方に割当が集中し、後方に大きな未使用
のコードブロックが残ることになるので、次数の小さい
コード(データレートの高いチャネル用)の割当成功率
が向上する(つまり、呼損の発生率が低減される)こと
になる。
【0044】(B)第1変形例の説明 図6は上述したウォルシュコードの割当装置33の第1
変形例を示すブロック図で、この図6に示す割当装置3
3は、図2に示すものに比して、テーブルメモリ33A
に、図7(A)〜図7(D)に示すように、ウォルシュ
次数毎に個別の割当順序テーブル(以下、個別テーブル
という)A〜Dが保持されるとともに、ウォルシュコー
ド割当制御部33Bの検索動作設定部333に、テーブ
ル選択部333aがそなえられている点が異なる。な
お、以下において、既述の符号を付して説明するもの
は、特に断らない限り、既述のものと同様のものであ
る。
【0045】ここで、上記の個別テーブルAには、ウォ
ルシュ次数“16”についてのコード割当順序情報、個
別テーブルBには、ウォルシュ次数“8”についてのコ
ード割当順序情報、個別テーブルCには、ウォルシュ次
数“4”についてのコード割当順序情報、個別テーブル
Dには、ウォルシュ次数“2”についてのコード割当順
序情報がそれぞれ設定されている。
【0046】なお、図7(A)〜図7(D)には、最大
ウォルシュ次数(Lmax)が“16”の場合のテーブ
ル内容が一例として示されており、各個別テーブルA〜
Dに示すコード割当順序は、それぞれ、個別テーブルA
〜D内において適宜変更してもよい。そして、上記のテ
ーブル選択部333aは、これらの個別テーブルA〜D
の中から割当要求次数(L)に対応するテーブルを、テ
ーブル検索部331による検索対象のテーブルとして選
択・設定するためのものである。
【0047】つまり、本変形例では、ウォルシュ次数毎
に、検索順序が重ならないように個別に個別テーブルA
〜Dを設定しておき、テーブル検索部331は、それぞ
れの次数での個別テーブルA〜D内の割当順序に従っ
て、空きコードの検索を行なうのである。なお、この場
合、テーブル検索部331は、選択された個別テーブル
A,B,C又はDの全エリアを検索するものとする。
【0048】これは、図3により前述した割当順序テー
ブル330に対するテーブル検索部331による検索開
始位置をウォルシュ次数毎に個別に設定していることと
等価である。つまり、この場合の上記検索動作設定部3
33は、テーブルメモリ33Aに保持された割当順序情
報における空きコードの検索開始位置をウォルシュ次数
毎に個別に設定するウォルシュ次数別検索開始位置設定
部として機能し、テーブル検索部331が、この検索動
作設定部333によって設定された、割当要求次数
(L)に対応する検索開始位置から空きコードの検索を
行なうのである。
【0049】以下、本第1変形例におけるウォルシュコ
ードの割当方法について説明する。ウォルシュコードの
割当要求が発生すると、図8に示すように、まず、ウォ
ルシュコード割当制御部33Bでは、テーブル選択部3
33aが、テーブル検索部331による検索対象のテー
ブルとして、割当要求次数Lに対応する個別テーブル
A,B,C又はDを選択する(ステップB1)。
【0050】そして、検索動作設定部333は、占有チ
ャネルコード数mをLmax/Lに設定し(ステップB
2)、割当順序番号kを“1”に設定する(つまり、検
索開始位置を選択された個別テーブルA,B,C又はD
の先頭に設定する;ステップB3)。これにより、テー
ブル検索部331は、空きコードが見つかるまで(ステ
ップB5でYESと判定されるまで)、kを1ずつ増や
してゆく(k=k+1)ことで、選択された個別テーブ
ルA,B,C又はDの先頭(k=1)から順番に1個単
位で空きコードを検索してゆく(ステップB4のYES
ルート,ステップB5のNOルートからステップB
6)。
【0051】そして、空きコードが見つかれば、ウォル
シュコード割当部332が、参照中の個別テーブルにお
ける割当順序k番目のウォルシュコードNkを予約し
(ステップB5のYESルートからステップB7)、こ
のウォルシュコードN割当順序番号kのウォルシュコー
ドNkを割り当てることにより割り当て不可となる他の
テーブルのウォルシュコードNk′を全て予約し(ステ
ップB8)、割当要求のあったチャネルの拡散符号とし
て割り当てる(ステップB9)。
【0052】なお、選択された個別テーブルA,B,C
又はD内の全エリアを検索しても割当要求次数Lの空き
コードが見つからなかった場合は、割り当て不可の旨が
呼制御部22に返される(呼損が発生することになる;
ステップB4のNOルートからステップB10)。この
ように、本変形例の割当方法では、ウォルシュ次数別に
空きコードの検索を行なうので、割当が特定のエリア
(コードブロック)に集中せずに、全体に分散する。ま
た、コードブロックの大きさ(Walsh次数の大きさ)が
均一化されるので、割当が単純化する。従って、上述し
た実施形態と同様の利点が得られるほか、本変形例で
は、上述した実施形態よりも検索ループ回数が少なくて
済む、つまり、空きコードを見つけるまでの時間を短縮
してコード割当を高速に行なえるという利点が得られ
る。また、個別テーブルA〜D内の割当順序は適宜変更
してもよいので、割当順序を自由に設定することも可能
である。
【0053】(C)第2変形例の説明 次に、図9は図2により上述したウォルシュコードの割
当装置33の第2変形例を示すブロック図で、この図9
に示す割当装置部33は、図2に示すものに比して、ウ
ォルシュコード割当制御部33Bの検索動作設定部33
3に、検索開始位置設定部333bがそなえられている
点が異なる。なお、以下においても、既述の符号を付し
て説明するものは、特に断らない限り、既述のものと同
様のものである。
【0054】ここで、上記の検索開始位置設定部333
bは、図3に示す割当順序テーブル330におけるテー
ブル検索部331による検索開始位置(kn)を、ウォ
ルシュ次数毎(n=1〜Lmax)に個別に設定するた
めのものである。つまり、本変形例では、上述した個別
テーブルA〜Dによる検索開始位置設定と同等の設定
を、パラメータknの設定によって行なうようになって
いるのである。
【0055】以下、この場合のコード割当方法につい
て、図10に示すフローチャートを参照しながら詳述す
る。なお、この図10において、「r」は検索ループ回
数を表し、その他のパラメータは既述のパラメータと同
じものである。まず、呼の発生により割当要求次数Lの
割当要求が呼制御部22において生じたとすると、検索
動作設定部333が、占有チャネルコード数mをLma
x/Lに設定するとともに(ステップC1)、検索ルー
プ回数rを“1”に設定し、検索開始位置設定部333
bが、割当順序番号kを割当要求次数Lに応じた検索開
始位置knに設定する(ステップC2)。
【0056】これにより、テーブル検索部331は、割
当順序テーブル330において、配列N[k,m]のウ
ォルシュコードが全て空きコード(All available)で
あるコードブロックが見つかるまで(ステップC4でY
ESと判定されるまで)、設定された検索開始位置kn
から割当順序番号kをmずつ増やす(k=k+m)とと
もに検索ループ回数rを1ずつ増やしてゆく(r=r+
1)ことで、設定された検索開始位置knから順番にm
個単位で空きコードを検索してゆく(ステップC3のY
ESルート,ステップC4のNOルートからステップC
5)。
【0057】なお、割当順序番号kをmずつ増やした結
果、k>Lmaxとなった場合、テーブル検索部331
は、k=k−Lmaxにより割当順序番号knを割当順
序テーブル330内の番号に戻して(ステップC
5′)、引き続き空きコード(コードブロック)の検索
を行なう。そして、空きコード(コードブロック)が見
つかれば、ウォルシュコード割当部332が、そのコー
ドブロックN[k,m]を予約し(ステップC4のYE
SルートからステップC6)、割当順序番号kのウォル
シュコードを割当要求のあったチャネルの拡散符号とし
て割り当てる(ステップC7)。
【0058】なお、この場合も、割当順序テーブル33
0の全エリアを検索しても割当要求次数Lの空きコード
が見つからなかった場合は、割り当て不可の旨が呼制御
部22に返される(呼損が発生することになる;ステッ
プC3のNOルートからステップC8)。以上のよう
に、本変形例のコード割当方法では、ウォルシュ次数毎
に、割当順序テーブル330の検索開始位置を個別に設
定して、空きコードの検索・割当を行なうので、この場
合も、割当が或る割当順序テーブル330の特定エリア
に集中せず、全体に分散させることができる。
【0059】従って、前述した実施形態と同様の利点が
得られるほか、この場合も、前述した実施形態(常に割
当順序テーブル330の先頭から検索を開始する場合)
に比して、検索ループ回数が少なくて済み、コード割当
までの時間を短縮することができる。また、本変形例の
場合は、検索開始位置の設定を1つのパラメータ(k
n)の変更のみで行なえるので、上述した第1変形例に
比して、複数テーブルをもたなくてもよく(大きなメモ
リ領域を必要とせず)、また、処理も単純である。
【0060】(D)第3変形例の説明 次に、図11は図2により上述したウォルシュコードの
割当装置33の第3変形例を示すブロック図で、この図
11に示す割当装置33は、図2に示すものに比して、
ウォルシュコード割当制御部33Bの検索動作設定部3
33に、検索開始位置・方向設定部333cがそなえら
れている点が異なる。なお、以下においても、既述の符
号を付して説明するものは、特に断らない限り、既述の
ものと同様のものである。
【0061】ここで、上記の検索開始位置・方向設定部
333cは、上述した第2変形例における検索開始位置
設定部333bと同様に、割当順序テーブル330にお
ける検索開始位置をウォルシュ次数毎に設定するととも
に、その検索方向(順方向/逆方向)をもウォルシュ次
数毎に個別に設定することができるものである。これに
より、テーブル検索部331は、この検索開始位置・方
向設定部333cによって設定された検索開始位置及び
検索方向に従って、割当順序テーブル330において空
きコード(コードブロック)を検索することになる。
【0062】以下、この場合のコード割当方法につい
て、図12に示すフローチャートを参照しながら詳述す
る。なお、この図12において、「d」は検索方向、
「dn」はウォルシュ次数毎の個別検索方向〔dn=+
1(順方向)/−1(逆方向)〕を表し、その他のパラ
メータは既述のパラメータと同じものである。まず、呼
の発生により割当要求次数Lの割当要求が呼制御部22
において生じたとすると、検索動作設定部333が、占
有チャネルコード数mをLmax/Lに設定するととも
に(ステップD1)、検索ループ回数rを“1”に設定
し、検索開始位置・方向設定部333cが、割当順序番
号k及び検索方向dをそれぞれ割当要求次数Lに応じた
検索開始位置kn及び検索方向dnに設定する(ステッ
プD2)。
【0063】これにより、テーブル検索部331は、割
当順序テーブル330において、配列N[k,m]のウ
ォルシュコードが全て空きコード(All available)で
あるコードブロックが見つかるまで(ステップD4でY
ESと判定されるまで)、設定された検索開始位置kn
から割当順序番号kをmずつ増やす、あるいは、減らす
(k=k+d*m)とともに検索ループ回数rを1ずつ
増やしてゆく(r=r+1)ことで、設定された検索開
始位置knから設定された検索方向へ順番にm個単位で
空きコードを検索してゆく(ステップD3のYESルー
ト,ステップD4のNOルートからステップD5)。
【0064】なお、割当順序番号kをmずつ増やした
(あるいは、減らした)結果、k>Lmax(あるい
は、k≦0)となった場合、テーブル検索部331は、
k=k−Lmax(あるいは、k=k+Lmax)によ
り割当順序番号knを割当順序テーブル330内の番号
に戻して(ステップD5′)、引き続き空きコード(コ
ードブロック)の検索を行なう。
【0065】そして、空きコード(コードブロック)が
見つかれば、ウォルシュコード割当部332が、そのコ
ードブロックN[k,m]を予約し(ステップD4のY
ESルートからステップD6)、割当順序番号kのウォ
ルシュコードを割当要求のあったチャネルの拡散符号と
して割り当てる(ステップD7)。なお、この場合も、
割当順序テーブル330の全エリアを検索しても割当要
求次数Lの空きコードが見つからなかった場合は、割り
当て不可の旨が呼制御部22に返される(呼損が発生す
ることになる;ステップD3のNOルートからステップ
D8)。
【0066】このように、本変形例のコード割当方法で
は、ウォルシュ次数毎に、割当順序テーブル330の検
索開始位置と検索方向(順方向/逆方向)とを個別に設
定しておき、その設定に従って、割当可能な空きコード
が見つかるまで全エリアを検索するので、この場合も、
前述した実施形態と同様の利点が得られるほか、割当が
あるエリアに集中せず、全体に分散させることができ、
特に、この場合は、検索ループ回数が少なくて済むだけ
でなく、検索順序の組み合わせが増えるので、より詳細
な割当順序設定が可能になり、特に、ウォルシュ次数の
種類が多いときに有効である。
【0067】なお、本変形例の割当方法(アルゴリズ
ム)において、上記の検索方向d(dn)を“+1”に
固定にしたものが、図10により前述した第2変形例の
割当方法(アルゴリズム)に相当し、検索方向d(d
n)を“+1”固定、検索開始位置kの初期値を“1”
固定にしたものが、図4により前述した割当方法(アル
ゴリズム)に相当する。
【0068】(E)第4変形例の説明 さて、ここで、「IS-2000」など、チャネル識別のため
にウォルシュコードを拡散コードとして利用するシステ
ムでは、コード占有時間が長いチャネルと、コード占有
時間が短く頻繁に割当/解放が繰り返されるようなチャ
ネルとが存在する。例えば、「IS-2000」システムにお
いては、コード占有時間が長いチャネルとして、制御チ
ャネルなど端末2で共通に使用されるチャネル(以下、
共通チャネルという;開局中は常時占有)や個別低速デ
ータ通信用トラフィックチャネル(回線,パケットを含
む;以下、「低速データ通信チャネル」と略称する)な
どがあり、コード占有時間が短いチャネルとして、個別
音声用トラフィックチャネル(音声通話中の接続;以
下、「音声チャネル」と略称する)や個別高速パケット
データ通信用トラフィックチャネル(データ送受信時の
みの接続;以下、「高速データ通信チャネル」と略称す
る)などがある(図15参照)。
【0069】そこで、本変形例では、図14に示すよう
に、割当順序テーブル330(この場合は全部で128
コード存在している)をエリアA〜Dの4つのエリアに
分割(グループ化)し、上述したようなチャネルの種別
(この場合は、ウォルシュコードの予想占有時間の違い
によって規定される;以下、チャネル種別もしくは割当
コード種別という)毎に、空きコードの検索開始エリア
を個別に設定できるようにする。
【0070】即ち、図15の「割当順序例1」に示すよ
うに、共通チャネルについては、エリアA→B→C→D
の順に検索を行ない、低速チャネルについては、エリア
B→C→D→Aの順に検索を行ない、音声チャネルにつ
いては、エリアC→D→A→Bの順に検索を行ない、高
速チャネルについては、エリアD→A→B→Cの順に検
索を行なうといった具合である。
【0071】このような機能は、例えば図13に示すよ
うに、前述した検索動作設定部333に、上記の割当順
序テーブル330を複数エリア(A〜D)に分割する検
索エリア分割部333dと、発生した呼に割り当てるべ
きチャネル種別(コードの予想占有時間)を識別するチ
ャネル種別識別部333eと、識別されたチャネル種別
毎に、テーブル検索部331による空きコードの検索開
始エリアを、検索エリア分割部333dによって分割さ
れた複数エリア(A〜D)のいずれかに設定する検索エ
リア制御部333fとをそなえることで実現できる。
【0072】なお、上記の例の場合、検索エリア制御部
333fは、チャネル種別毎に、検索開始エリア(検索
エリア順序)をそれぞれ異なるエリア(順序)に設定す
ることになる。ただし、勿論、一部が重複する順序にな
ることを排除するものではない。また、各エリアA〜D
内での空きコードの検索(割当)手順(アルゴリズム)
には、上述した実施形態(図4参照),第1変形例(図
8参照),第2変形例(図10参照),第3変形例(図
12参照)のいずれのアルゴリズムを適用してもよい。
【0073】これにより、本変形例では、割当順序テー
ブル330におけるコード割当エリアが特定のエリア
A,B,C又はDに集中せず、全体に分散するととも
に、全エリアA〜Dでコード割当の頻度が平均化される
(頻繁に割当/解放が繰り返されるエリアと割当が長時
間続くエリアとに分かれる)。従って、前述した実施形
態又はその各変形例と同様の利点が得られるほか、割当
成功率が向上し、呼損の発生を低減することができると
いう利点がある。
【0074】なお、上記の「チャネル種別」は、他に
も、チャネル自体の優先度(要求サービスの優先度)の
違いや、ウォルシュ次数(つまり、チャネルのデータレ
ート)の違いによって規定することも可能である。即
ち、前者の場合、110番通報や119番通報などの優
先コールに割り当てられるチャネルは、通常の音声チャ
ネルや高速チャネルなどよりも優先度(緊急度)が高い
ので、このような優先度の違いによって、検索開始エリ
アを個別に設定することが可能である(図16に示す
「割当順序例1」参照)。これにより、優先コールに割
り当てるべきコードの割当失敗率を低減することができ
て、優先コールに対して呼損が発生してしまうことを極
力回避することができる。
【0075】一方、後者の場合は、チャネルのデータレ
ート毎に検索開始エリアを個別に設定することが可能で
ある(図17に示す「割当順序例1」参照)。この場合
は、割当順序テーブル330におけるコード割当エリア
がデータレート毎に平均化されるので、特定のデータレ
ートのチャネルに呼損が発生しやすくなったりすること
を回避することができる。
【0076】また、上記のいずれの場合(「チャネル種
別」が予想占有時間,優先度,データレートのいずれで
規定される場合)も、検索対象エリアは、必ずしも、エ
リアA〜Dの全エリアである必要はなく、その一部のエ
リアに限定することもできる。例えば、図15及び図1
6の「割当順序例2」に示すように、共通チャネルにつ
いての検索対象エリアはエリアAのみ、低速チャネル又
は優先コールについての検索対象エリアはエリアBの
み、音声チャネルについての検索対象エリアはエリアC
のみ、高速チャネルについての検索対象エリアはエリア
Dのみという具合に、それぞれ1つのエリアに限定して
もよいし、共通チャネルについての検索対象エリアはエ
リアA→B、低速チャネルについての検索対象エリアは
エリアB→C→Dという具合に、それぞれ部分的に限定
するようにしてもよい。
【0077】同様に、チャネルのデータレート毎にエリ
ア設定を行なう場合にも、例えば図17の「割当順序例
2」に示すように、チャネル種別毎の検索対象エリアは
それぞれ1つのエリアに限定してもよいし、それぞれ部
分的に限定するようにしてもよい。なお、以上のような
エリア限定制御は、上述した検索エリア制御部333f
の制御によって実現される。このようにして、チャネル
種別(コードの予想占有時間,要求サービスの優先度,
データレートなど)によって空きコードの検索対象エリ
アを個別に限定設定することにより、お互いのエリアが
侵害されないので、各チャネル種別での割当可能チャネ
ル数を保証することができる。
【0078】例えば、データレート毎に検索対象エリア
を限定する場合であれば、音声サービス用のチャネルは
最低30チャネル、144.4kbps(キロビット毎
秒)のデータ通信用のチャネルは最低1チャネル以上保
証するといった設定が自由に行なえることになる。これ
は、逆にいえば、このようなエリア限定を行なわなけれ
ば、エリアの検索順序が異なっていても、割当順序テー
ブル330全体がテーブル検索部331による検索対象
になるので、空きコードが存在する限り、割り当てが可
能であることを意味する。
【0079】なお、上述した例では、1つの割当順序テ
ーブル330を複数のエリアA〜Dに分割しているが、
勿論、エリアA〜Dのテーブルを個別に設定することも
可能である。つまり、割当順序テーブル330における
情報について上述したような複数のエリアが設定できれ
ばよい。 (F)その他 上述した実施形態及びその各変形例では、本発明を「IS
-2000」のCDMAシステムに適用した場合を例にしたが、
勿論、本発明はこれに限定されず、異なる次数のウォル
シュコードを混在してチャネルに割り当てることが要求
されるシステムであれば、同様に適用され、上述した場
合と同様の作用効果が得られる。
【0080】そして、本発明は、上述した実施形態及び
その各変形例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲で種々変形して実施することができる。 (G)付記 (付記1) 複数の通信チャネルの拡散コードとして異
なる次数のウォルシュ(Walsh)コードを混在して使用
するに当たって、該ウォルシュコードの割当順序を該ウ
ォルシュコードの次数が小さくなるにつれて順次直交分
離不可能となる順序に設定した割当順序情報を設定して
おき、該割当順序情報において、割当要求の生じた通信
チャネルに割り当てるべき次数(以下、割当要求次数と
いう)の空きウォルシュコード(以下、単に「空きコー
ド」という)を該割当順序に従って検索し、該検索によ
り得られた空きコードを該割当要求の生じた通信チャネ
ルの拡散コードとして割り当てることを特徴とする、ウ
ォルシュコードの割当方法。
【0081】(付記2) 該割当順序情報における該空
きコードの検索開始位置を該次数毎に個別に設定してお
き、該割当要求次数に対応する検索開始位置から該空き
コードの検索を行なうことを特徴とする、付記1記載の
ウォルシュコードの割当方法。 (付記3) 該割当順序情報における該空きコードの検
索開始位置と検索方向とをそれぞれ該次数毎に個別に設
定しておき、該割当要求次数に対応する検索開始位置及
び検索方向に従って該空きコードの検索を行なうことを
特徴とする、付記1記載のウォルシュコードの割当方
法。
【0082】(付記4) 該割当順序情報について複数
のエリアを設定しておき、該通信チャネルの種別毎に、
該空きコードの検索開始エリアを該複数のエリアのいず
れかに設定することを特徴とする、付記1〜3のいずれ
か1項に記載のウォルシュコードの割当方法。 (付記5) 該検索開始エリアを、該通信チャネルの種
別毎に、異なるエリアに設定することを特徴とする、付
記4記載のウォルシュコードの割当方法。
【0083】(付記6) 該通信チャネルの種別毎に、
該空きコードの検索対象エリアを該複数のエリアの一部
に限定設定することを特徴とする、付記4又は5に記載
のウォルシュコードの割当方法。 (付記7) 該通信チャネルの種別が、該通信チャネル
による該ウォルシュコードの予想占有時間の違いによっ
て規定されることを特徴とする、付記4〜6のいずれか
1項に記載のウォルシュコードの割当方法。
【0084】(付記8) 該通信チャネルの種別が、該
通信チャネルの優先度の違いによって規定されることを
特徴とする、付記4〜6のいずれか1項に記載のウォル
シュコードの割当方法。 (付記9) 該通信チャネルの種別が、該通信チャネル
のデータレートの違いによって規定されることを特徴と
する、付記4〜6のいずれか1項に記載のウォルシュコ
ードの割当方法。
【0085】(付記10) 複数の通信チャネルの拡散
コードとして異なる次数のウォルシュ(Walsh)コード
を混在して使用する通信システムに使用される、ウォル
シュコードの割当装置であって、該ウォルシュコードの
割当順序を該ウォルシュコードの次数が小さくなるにつ
れて順次直交分離不可能となる順序に設定した割当順序
情報を保持する割当順序情報保持手段をそなえるととも
に、該割当順序情報保持手段に保持された該割当順序情
報において、割当要求の生じた通信チャネルに割り当て
るべき次数(以下、割当要求次数という)の空きウォル
シュコード(以下、単に「空きコード」という)を該割
当順序に従って検索する検索手段と、当該検索手段によ
り得られた空きコードを該割当要求の生じた通信チャネ
ルの拡散コードとして割り当てるウォルシュコード割当
手段とを含むウォルシュコード割当制御手段をそなえた
ことを特徴とする、ウォルシュコードの割当装置。
【0086】(付記11) 該ウォルシュコード割当制
御手段が、該割当順序情報保持手段に保持された該割当
順序情報における該空きコードの検索開始位置を該次数
毎に個別に設定するウォルシュ次数別検索開始位置設定
手段をさらにそなえ、該検索手段が、該ウォルシュ次数
別検索開始位置設定手段によって設定された、該割当要
求次数に対応する検索開始位置から該空きコードの検索
を行なうように構成されたことを特徴とする、付記10
記載のウォルシュコードの割当装置。
【0087】(付記12) 該ウォルシュコード割当制
御手段が、該割当順序情報保持手段に保持された該割当
順序情報における該空きコードの検索開始位置と検索方
向とをそれぞれ該次数毎に個別に設定するウォルシュ次
数別検索開始位置・方向設定手段をさらにそなえ、該検
索手段が、該ウォルシュ次数別検索開始位置・方向設定
手段によって設定された、該割当要求次数に対応する検
索開始位置及び検索方向に従って該空きコードの検索を
行なうように構成されたことを特徴とする、付記10記
載のウォルシュコードの割当装置。
【0088】(付記13) 該ウォルシュコード割当制
御手段が、該割当順序情報保持手段における該割当順序
情報について複数のエリアを設定するエリア設定手段
と、該通信チャネルの種別毎に、該検索手段による該空
きコードの検索開始エリアを、該複数のエリアのいずれ
かに設定する検索エリア制御手段とをさらにそなえたこ
とを特徴とする、付記10〜12のいずれか1項に記載
のウォルシュコードの割当装置。
【0089】(付記14) 該検索エリア制御手段が、
該通信チャネルの種別毎に、該検索開始エリアを異なる
エリアに設定するように構成されたことを特徴とする、
付記13記載のウォルシュコードの割当装置。 (付記15) 該検索エリア制御手段が、該通信チャネ
ルの種別毎に、該空きコードの検索対象エリアを、該複
数のエリアの一部に限定設定するように構成されたこと
を特徴とする、付記13又は14に記載のウォルシュコ
ードの割当装置。
【0090】(付記16) 該通信チャネルの種別が、
該通信チャネルによる該ウォルシュコードの予想占有時
間の違いによって規定されることを特徴とする、付記1
3〜15のいずれか1項に記載のウォルシュコードの割
当装置。 (付記17) 該通信チャネルの種別が、該通信チャネ
ルの優先度の違いによって規定されることを特徴とす
る、付記13〜15のいずれか1項に記載のウォルシュ
コードの割当装置。
【0091】(付記18) 該通信チャネルの種別が、
該通信チャネルのデータレートの違いによって規定され
ることを特徴とする、付記13〜15のいずれか1項に
記載のウォルシュコードの割当装置。
【0092】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
次のような利点が得られる。 (1)ウォルシュコードの割当順序をその次数が小さくな
るにつれて順次直交分離不可能となる順序に設定した割
当順序情報において、割当要求次数の空きコードを上記
割当順序に従って検索して、空きコードを割当要求の生
じた通信チャネルの拡散コードとして割り当てるので、
割当を任意に行なった場合に次数の小さいコードの割り
当てが不可能な状態に陥りやすいという現象の発生を大
幅に低減して、どのウォルシュ次数のコードについても
その割当を効率良く行なうことができる。その結果、呼
損の発生率を大幅に低減することができる。
【0093】(2)また、上記の割当順序情報における空
きコードの検索開始位置をウォルシュコードの次数毎に
個別に設定しておき、割当要求次数に対応する検索開始
位置から空きコードの検索を行なうこともできるので、
上記割当順序情報におけるコード割当エリアを分散化す
ることができ、割当成功率が向上し、より呼損発生率を
低減することができる。
【0094】(3)さらに、上記の割当順序情報における
空きコードの検索開始位置と検索方向とをそれぞれウォ
ルシュコードの次数毎に個別に設定しておき、割当要求
次数に対応する検索開始位置及び検索方向に従って空き
コードの検索を行なうこともできるので、検索開始位置
のみを設定する場合に比して、検索(割当)順序の組み
合わせが増加し、より詳細な割当順序設定が行なえる。
【0095】(4)また、上記の割当順序情報について複
数のエリアを設定しておき、通信チャネルの種別毎に、
空きコードの検索開始エリアをそれら複数のエリアのい
ずれか(異なるエリア)に設定することもできるので、
上記割当順序情報におけるコード割当エリアの分散化及
び均等化を図ることができ、さらに、コードの割当成功
率が向上する。
【0096】(5)このとき、通信チャネルの種別毎に、
空きコードの検索対象エリアを上記複数のエリアの一部
に限定設定することもでき、このようにすれば、通信チ
ャネルの種別毎に、コード割当エリアが互いに独立する
(相互のコード割当エリアを侵害しない)ので、通信チ
ャネルの種別毎に、最低限必要なチャネル数を保証する
設定が可能となる。
【0097】(6)ここで、上記の通信チャネルの種別
を、通信チャネルによるウォルシュコードの予想占有時
間の違いによって規定した場合は、全エリアでコード割
当の頻度を平均化することができるので、割当成功率が
さらに向上し、呼損の発生を低減することができる。 (7)また、上記の通信チャネルの種別を、その優先度の
違いによって規定した場合は、コード割当エリアを分散
(平均化)することができるので、優先すべきチャネル
に割り当てるべきコードの割当失敗率を低減することが
できて、優先コールに対して呼損が発生してしまうこと
を極力回避することができる。
【0098】(8)さらに、上記の通信チャネルの種別
を、そのデータレートの違いによって規定した場合は、
上記割当順序情報におけるコード割当エリアをデータレ
ート毎に平均化することができるので、特定のデータレ
ートのチャネルに呼損が発生しやすくなったりすること
を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るウォルシュコードの
割当装置(割当方法)が適用される、CDMA通信システム
(IS-2000)用の基地局装置に着目したシステム構成を
示すブロック図である。
【図2】図1に示すウォルシュコード/QOF管理部
(ウォルシュコードの割当装置)の構成を示すブロック
図である。
【図3】本実施形態に係る割当順序テーブルの一例を示
す図である。
【図4】本実施形態に係るウォルシュコードの割当方法
(アルゴリズム)を説明するためのフローチャートであ
る。
【図5】(A)〜(D)はいずれも本実施形態に係るウ
ォルシュコードの割当方法
【図6】本実施形態の第1変形例に係るウォルシュコー
ド/QOF管理部(ウォルシュコードの割当装置)の構
成を示すブロック図である。
【図7】(A)〜(D)はいずれも本実施形態の第1変
形例に係る割当順序(個別)テーブルの一例を示す図で
ある。
【図8】本実施形態の第1変形例に係るウォルシュコー
ドの割当方法(アルゴリズム)を説明するためのフロー
チャートである。
【図9】本実施形態の第2変形例に係るウォルシュコー
ド/QOF管理部(ウォルシュコードの割当装置)の構
成を示すブロック図である。
【図10】本実施形態の第2変形例に係るウォルシュコ
ードの割当方法(アルゴリズム)を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図11】本実施形態の第3変形例に係るウォルシュコ
ード/QOF管理部(ウォルシュコードの割当装置)の
構成を示すブロック図である。
【図12】本実施形態の第3変形例に係るウォルシュコ
ードの割当方法(アルゴリズム)を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図13】本実施形態の第4変形例に係るウォルシュコ
ード/QOF管理部(ウォルシュコードの割当装置)の
構成を示すブロック図である。
【図14】本実施形態の第4変形例に係る割当順序テー
ブルの一例を示す図である。
【図15】本実施形態の第4変形例に係るチャネル種別
(割当コード種別:予想占有時間)毎の検索(割当)エ
リア順序例を示す図である。
【図16】本実施形態の第4変形例に係るチャネル種別
(割当コード種別:優先度)毎の検索(割当)エリア順
序例を示す図である。
【図17】本実施形態の第4変形例に係るチャネル種別
(割当コード種別:データレート)毎の検索(割当)エ
リア順序例を示す図である。
【図18】従来の課題を説明すべくWalsh関数の規則性
により異なるWalsh次数間で直交分離不可能となるイメ
ージを示す図である。
【図19】従来の課題を説明すべくWalsh関数の規則性
により異なるWalsh次数間で直交分離不可能となるイメ
ージを示す図である。
【符号の説明】
1 基地局装置 2 端末 3 基地局制御装置 4 ネットワーク 11 無線部 12 変復調部 13 ATM送受信部 14 基地局制御部 15 CPU 16 ソフトウェア 17 OS部 18 初期化部 19 入出力管理部 20 制御部 21 保守管理部 22 呼制御部 23 状態管理制御部 24 リソース管理部 25 電力制御部 31 チャネル容量管理部 32 送信パワー管理部 33 ウォルシュコード/QOF管理部 33A テーブルメモリ(割当順序情報保持部) 33B ウォルシュ(Walsh)コード割当制御部 331 テーブル検索部 332 ウォルシュコード割当部 333 検索動作設定部 333a テーブル選択部 333b 検索開始位置設定部 333c 検索開始位置・方向設定部 333d 検索エリア分割部 333e チャネル種別識別部 333f 検索エリア制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小谷 真由美 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 宮本 昌一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 松田 紋永 宮城県仙台市青葉区一番町1丁目2番25号 富士通東北ディジタル・テクノロジ株式 会社内 (72)発明者 森 拓也 神奈川県川崎市中原区下小田中2丁目12番 8号 株式会社モバイルテクノ内 Fターム(参考) 5K022 EE01 EE21 EE31

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の通信チャネルの拡散コードとして
    異なる次数のウォルシュ(Walsh)コードを混在して使
    用するに当たって、 該ウォルシュコードの割当順序を該ウォルシュコードの
    次数が小さくなるにつれて順次直交分離不可能となる順
    序に設定した割当順序情報を設定しておき、 該割当順序情報において、割当要求の生じた通信チャネ
    ルに割り当てるべき次数(以下、割当要求次数という)
    の空きウォルシュコード(以下、単に「空きコード」と
    いう)を該割当順序に従って検索し、 該検索により得られた空きコードを該割当要求の生じた
    通信チャネルの拡散コードとして割り当てることを特徴
    とする、ウォルシュコードの割当方法。
  2. 【請求項2】 該割当順序情報における該空きコードの
    検索開始位置を該次数毎に個別に設定しておき、 該割当要求次数に対応する検索開始位置から該空きコー
    ドの検索を行なうことを特徴とする、請求項1記載のウ
    ォルシュコードの割当方法。
  3. 【請求項3】 該割当順序情報における該空きコードの
    検索開始位置と検索方向とをそれぞれ該次数毎に個別に
    設定しておき、 該割当要求次数に対応する検索開始位置及び検索方向に
    従って該空きコードの検索を行なうことを特徴とする、
    請求項1記載のウォルシュコードの割当方法。
  4. 【請求項4】 該割当順序情報について複数のエリアを
    設定しておき、 該通信チャネルの種別毎に、該空きコードの検索開始エ
    リアを該複数のエリアのいずれかに設定することを特徴
    とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のウォルシ
    ュコードの割当方法。
  5. 【請求項5】 該通信チャネルの種別毎に、該空きコー
    ドの検索対象エリアを該複数のエリアの一部に限定設定
    することを特徴とする、請求項4記載のウォルシュコー
    ドの割当方法。
  6. 【請求項6】 複数の通信チャネルの拡散コードとして
    異なる次数のウォルシュ(Walsh)コードを混在して使
    用する通信システムに使用される、ウォルシュコードの
    割当装置であって、 該ウォルシュコードの割当順序を該ウォルシュコードの
    次数が小さくなるにつれて順次直交分離不可能となる順
    序に設定した割当順序情報を保持する割当順序情報保持
    手段をそなえるとともに、 該割当順序情報保持手段に保持された該割当順序情報に
    おいて、割当要求の生じた通信チャネルに割り当てるべ
    き次数(以下、割当要求次数という)の空きウォルシュ
    コード(以下、単に「空きコード」という)を該割当順
    序に従って検索する検索手段と、当該検索手段により得
    られた空きコードを該割当要求の生じた通信チャネルの
    拡散コードとして割り当てるウォルシュコード割当手段
    とを含むウォルシュコード割当制御手段をそなえたこと
    を特徴とする、ウォルシュコードの割当装置。
  7. 【請求項7】 該ウォルシュコード割当制御手段が、 該割当順序情報保持手段に保持された該割当順序情報に
    おける該空きコードの検索開始位置を該次数毎に個別に
    設定するウォルシュ次数別検索開始位置設定手段をさら
    にそなえ、 該検索手段が、 該ウォルシュ次数別検索開始位置設定手段によって設定
    された、該割当要求次数に対応する検索開始位置から該
    空きコードの検索を行なうように構成されたことを特徴
    とする、請求項6記載のウォルシュコードの割当装置。
  8. 【請求項8】 該ウォルシュコード割当制御手段が、 該割当順序情報保持手段に保持された該割当順序情報に
    おける該空きコードの検索開始位置と検索方向とをそれ
    ぞれ該次数毎に個別に設定するウォルシュ次数別検索開
    始位置・方向設定手段をさらにそなえ、 該検索手段が、 該ウォルシュ次数別検索開始位置・方向設定手段によっ
    て設定された、該割当要求次数に対応する検索開始位置
    及び検索方向に従って該空きコードの検索を行なうよう
    に構成されたことを特徴とする、請求項6記載のウォル
    シュコードの割当装置。
  9. 【請求項9】 該ウォルシュコード割当制御手段が、 該割当順序情報保持手段における該割当順序情報につい
    て複数のエリアを設定するエリア設定手段と、 該通信チャネルの種別毎に、該検索手段による該空きコ
    ードの検索開始エリアを、該複数のエリアのいずれかに
    設定する検索エリア制御手段とをさらにそなえたことを
    特徴とする、請求項6〜8のいずれか1項に記載のウォ
    ルシュコードの割当装置。
  10. 【請求項10】 該検索エリア制御手段が、 該通信チャネルの種別毎に、該空きコードの検索対象エ
    リアを、該複数のエリアの一部に限定設定するように構
    成されたことを特徴とする、請求項9記載のウォルシュ
    コードの割当装置。
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