JP2002304352A - 情報配信サーバー装置 - Google Patents

情報配信サーバー装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のキャリアに対して、キャリアに応じたコ
ンテンツ配信および特定コンテンツのアクセス制御を一
貫して行え、しかも利用者の使用する携帯端末機種に応
じて適切なコンテンツを配信できる統合的な情報配信用
のサーバー装置を提供することを課題とする。 【解決手段】Webサーバーと、アクセス別情報配信手
段と、コンテンツデータ記憶部とで構成されるサーバー
装置であって、前記アクセス別情報配信手段は、携帯端
末機種の端末機種識別情報とコンテンツ表示に関わる属
性情報を記録した第1のデータベースと、サービス可能
な携帯端末機種に応じてアクセスすべきコンテンツデー
タを指定するために参照する第2のデータベースと、携
帯電話サービス事業者を特定するアクセス制御部と、リ
クエスト元の使用機種を特定する第2の制御部と、前記
第2のデータベースを参照して適切なコンテンツデータ
を準備するコンテンツ制御部と、を備えた構成の情報配
信サーバー装置による。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話サービス
事業者を通して携帯電話等の携帯端末に情報配信を行う
サーバー装置に関する。
【0002】
【従来技術】携帯電話からインターネットに接続して、
インターネット上のサイトから携帯電話利用者に情報を
提供するサービスが行われている。携帯電話サービス事
業者(以下キャリアと記す場合もある)が情報サービス
業者のために情報サービス料の徴収を代行する(以下キ
ャリア課金)有料情報配信サービスも行われている。こ
のようなサービスにおいては、携帯電話通信網とインタ
ーネットを橋渡しするゲートウエイを携帯電話サービス
事業者が設けて、このゲートウエイの上で必要なプロト
コル変換を行ってデータのやり取りを行うことになる。
またゲートウエイはキャリア課金を適切に運用するため
に、携帯電話使用者を識別するための端末識別情報を適
切に取扱う必要がある。
【0003】今日インターネットの情報配信はWWW
(World Wide Web)技術をベースとして構築することが
普通である。WWW技術は、WWWサーバー(以下We
bサーバーとも記す)、WWWブラウザ、WWWサーバ
ーとWWWブラウザ間の通信プロトコルであるHTTP
(HyperText Transfer Protocal)、コンテンツ表示用
のテキストファイル形式であるHTML(HyperText Ma
rkup Language)で成り立つと考えられる。携帯電話を
使用した情報配信サービスをインターネットを通じて行
うために、または、携帯電話を、WWW技術をベースと
したインターネット上の情報配信サービスに統合するた
めに、携帯電話サービス事業者は、それぞれ独自の仕方
で、携帯端末上のコンテンツ表示用ブラウザ、コンテン
ツ表示用のテキストファイル形式、中継装置であるゲー
トウエイの仕様(特に端末識別情報の取扱い)など、い
わばWWW技術への対応仕様を定めてきたということが
できる。
【0004】このような状況において、これまでは、情
報サービス業者に依頼されてサーバーを構築する場合
は、関係する携帯電話サービス事業者それぞれの対応仕
様に合わせ、Webサーバ上でアクセス元のキャリア、
携帯端末機種などを判別してHTMLで記述されたファ
イルをアクセス元の携帯端末で扱うことのできるファイ
ル形式に変換する仕組み、Webサーバ上でアクセス元
の携帯端末IDを識別して特定のコンテンツについては
適切にアクセス制御を行う仕組み、などを特定のキャリ
ア個別の機能として実現して使用している。このような
既存技術においては、情報を配信するサーバーを特定の
携帯電話サービス事業者専用とする方が立ち上げが簡単
であり、提供するコンテンツは携帯電話サービス事業者
ごとに用意する方が品質のよいものを提供できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、特定の
キャリア専用に構築したサーバーを、サーバー立ち上げ
後、他のキャリアにも対応させることが困難であった。
複数のキャリアに対して、キャリアに応じたコンテンツ
配信、およびアクセスしてきた利用者に応じての特定コ
ンテンツのアクセス制御、を統合して行える装置がなか
った。本発明はこのような問題点を考慮してなされたも
のであり、複数のキャリアに対して、キャリアに応じた
コンテンツ配信および特定コンテンツのアクセス制御を
一貫して行え、しかも利用者の使用する携帯端末機種に
応じて適切なコンテンツを配信できる統合的な情報配信
用のサーバー装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の第1の態様は、携帯端末に情報配信サービス
を行うための、Webサーバーと、アクセス別情報配信
手段と、コンテンツデータ記憶部とで構成されるサーバ
ー装置であって、前記アクセス別情報配信手段は、前記
Webサーバーの受付けたHTTP形式のリクエストメ
ッセージ(以下HTTPリクエスト)からURL(Unif
orm Resource Locator)とヘッダー情報を渡されて呼び
起こされ、前記WebサーバーがHTTPレスポンス
(HTTP形式のレスポンスメッセージ)として返すべ
き、要求されたコンテンツデータまた要求された処理結
果を準備するソフトウエアモジュールであって、サービ
ス可能な携帯端末機種の端末機種識別情報とコンテンツ
表示に関わる属性情報を記録した第1のデータベース
と、携帯端末機種に応じて実際にアクセスするべきコン
テンツファイルを選択するために参照する第2のデータ
ベースと、前記Webサーバーから渡されたURLとヘ
ッダー情報から、携帯電話サービス事業者を特定するア
クセス制御部と、リクエスト元の使用携帯端末機種を特
定する第2の制御部と、前記第2のデータベースを参照
して、リクエスト元の使用携帯端末機種に応じて指定さ
れたコンテンツファイルにアクセスし、前記Webサー
バーに渡すべきコンテンツデータを準備または作成する
コンテンツ制御部と、を備えた構成とすることにより、
アクセスしてきたユーザの使用携帯電話サービス事業者
と使用機種によらずに、単一のサーバー装置で統一的に
情報配信サービスを提供できることを特徴とする情報配
信サーバー装置である。
【0007】前記アクセス制御部と前記第2の制御部と
が分離された構成となっているのは、後者は前者と異な
り、携帯電話サービス事業者ごとに行う処理であるから
である。携帯端末機種識別情報は、キャリアがインター
ネットと携帯電話通信網の間に設置するゲートウエイに
よって、HTTPリクエストのURLまたはヘッダー情
報の一部として記されるが、その記述の書式はキャリア
毎にまちまちである。
【0008】また、前記第2のデータベースと前記コン
テンツ制御部は、同一内容のコンテンツに対して、アク
セス元のコンテンツ表示環境の相違を考慮してコンテン
ツデータをあらかじめ複数用意しておくことを可能とす
るため、情報配信サーバー装置がそれ1台で、複数のキ
ャリア、様々な端末環境に対応した情報配信を統合的に
行うことを可能とする。
【0009】また、前記第1のデータベースは、携帯端
末機種毎にコンテンツ表示に関わる属性情報を記録して
いるので、前記コンテンツ制御部がコンテンツデータを
生成するプログラムを呼び起こした場合にもリクエスト
元の様々な端末環境に対応したデータを作成させること
が可能である。これは、情報配信サーバー装置の管理者
に対して、アクセス元のコンテンツ表示環境の相違に対
応するための対処方法として、1)コンテンツデータを
あらかじめ複数用意しておき前記第2のデータベースに
携帯端末機種との対応を記述する、2)前記コンテンツ
制御部からURLにより呼出される単一のコンテンツデ
ータ生成プログラムを用意して、このプログラムの中で
表示環境の相違に対応させる、のいずれかを選択する自
由を与えるという意味がある。
【0010】また、本発明のより好ましい第2の態様
は、前記第1の態様の情報配信サーバー装置において、
前記第2の制御部を、キャリア別に分けて複数備える構
成としたものである。第2の制御部をキャリア毎に別個
のモジュールとして構成しておく方が、プログラム変
更、対応キャリアの拡張等を行う場合を考慮すると動作
不良を引き起こす可能性が小さくなり便利である。
【0011】本発明のより好ましい第3の態様は、前記
第1の態様または前記第2の態様の情報配信サーバー装
置において、前記アクセス別情報配信手段は、リクエス
トされたコンテンツが、登録されたユーザにだけアクセ
スを許可するものであるかどうか、およびリクエストし
たユーザが登録されているかどうか、を判断するために
参照されるユーザ認証データベースとこのユーザ認証デ
ータベースを参照してユーザ認証を行うユーザ認証部を
も備え、前記第2の制御部が、リクエスト元の携帯端末
の機種だけでなく、アクセスしてきたユーザを特定する
ために端末IDをも識別するよう構成されたものであ
り、このような構成をなすことにより、有料コンテンツ
あるいはアクセス制限を施したコンテンツの配信にも対
応可能としたことを特徴とする情報配信サーバー装置で
ある。
【0012】また、本発明のより好ましい第4の態様
は、前記第3の態様の情報配信サーバー装置において、
前記ユーザ認証部を、キャリア別に分けて複数備える構
成としたものである。アクセス制限のあるコンテンツに
対するユーザ認証方法は、キャリア毎にまちまちであ
る。したがって、前記ユーザ認証部をキャリア毎に別個
のモジュールとして構成しておく方が、プログラム変更
等を行う場合を考慮すると動作不良を引き起こす可能性
が小さくなり便利である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明してゆく。図1は、本発明の好適な一実施形
態である情報配信サーバー装置1(以下サーバー装置
1)の全体構成図である。サーバー装置1は、Webサ
ーバー10、アクセス別情報配信手段20、コンテンツ
データ記憶部30から構成される。コンテンツデータ記
憶部30には、HTMLファイル、画像データファイ
ル、データベースファイルなどの各種コンテンツデータ
が収納されている。サーバー装置1は、インターネット
9と、インターネット9と携帯電話通信網8(8A、8
B、8C)とをそれぞれ接続するゲートウエイ7(7
A、7B、7C)を通じて、利用者の使用する携帯端末
6(6A、6B、6C)とコンテンツデータおよびメッ
セージのやり取りを行う。ここで、携帯電話網8A、8
B、8Cは、それぞれ異なるキャリアA、B、Cのネッ
トワークであることを示す。サーバー装置1と各キャリ
アが設置するゲートウエイ7A、7B、7Cは、HTT
Pによりリクエストとレスポンスのメッセージをやり取
りする。
【0014】Webサーバー10は、市販の、またはイ
ンターネットから入手可能なWWW(World Wide Web)サ
ーバーソフトウエアを利用する。インターネットを通じ
て自分宛てに来たHTTP形式のリクエストメッセージ
(HTTPリクエスト)を受付け、URLとヘッダー情
報をアクセス別情報配信手段20に渡す。そしてアクセ
ス別情報配信手段20の処理結果を受取り、リクエスト
元(携帯電話端末6A等)へレスポンスメッセージ(H
TTPレスポンス)として返す。レスポンスには要求さ
れたデータ(HTMLファイルや画像データ)が含まれ
る場合、要求されたプログラムの実効結果データが含ま
れる場合、エラーステイタスが含まれる場合、などがあ
る。
【0015】携帯端末6A、6B、6Cは、コンテンツ
データを表示するブラウザを搭載した携帯電話等であっ
て、サーバー装置1に対して、ゲートウエイ7A、7
B、7Cを通じてクライアント端末として機能する。携
帯端末6は各々固有の端末識別情報を有することを前提
とする。端末識別情報は各キャリアが一定の条件で希望
する利用者の携帯端末に与えるものである。携帯端末6
は携帯通信モジュールを接続したパソコンやPDA等の
携帯端末でもよい。
【0016】図2は、アクセス別情報配信手段20の構
成をさらに詳細に説明する図である。アクセス別情報配
信手段20は、アクセス制御部21、キャリア毎処理制
御部22、ユーザ認証部23、コンテンツ制御部24、
キャリア機種情報データベース25、ユーザ認証データ
ベース26、コンテンツ制御情報データベース27から
構成される。アクセス制御部21は、URLおよびヘッ
ダー情報を一時記憶しキャリアの判別を行う。キャリア
毎処理制御部22は、キャリア毎にサーバ内での処理
(機種判別、端末ID抽出)の流れを制御する。ユーザ
認証部23は、課金コンテンツの場合にアクセスしてき
た端末が課金ユーザとして登録されているか判断をした
上でアクセス制限を行う。コンテンツ制御部24は、ア
クセスしてきた端末のキャリアや機種から端末に送信す
るコンテンツファイルの選択やサーバ上で動作させるプ
ログラムの起動を制御する。
【0017】ユーザ認証データベース26は、ユーザ認
証部23が参照する。各携帯電話からのユーザに対して
アクセスを許可するユーザに関する情報を格納する。キ
ャリア機種情報データベース25は、キャリア毎処理制
御部22が参照する。サービス可能な携帯端末機種の端
末機種識別情報(機種名文字列など)とコンテンツ表示
に関わる属性情報を格納する。コンテンツ制御情報デー
タベース27は、コンテンツ制御部24が参照する。ア
クセスされたコンテンツ毎に実際に配信するファイル、
起動する必要のある変換の為のプログラムなどの情報を
格納する。尚、キャリア毎処理制御部は、キャリアA、
キャリアB、キャリアC毎にそれぞれ備える。ユーザ認
証部23も同様にキャリア毎にそれぞれ備える。
【0018】図4は、ユーザー認証データベース25の
構造を説明する図である。ユーザー認証データベース2
5は索引テーブル260と登録テーブル261の2種類
のテーブルから構成される。索引テーブル260は、有
料コンテンツのURL、有料コンテンツ名、提供キャリ
ア、サービスタイプ、対応する登録テーブルへのリン
ク、の項目をコンテンツ毎に並べた表である。索引テー
ブル260の中に一致するURLがあれば、そのリクエ
ストは有料コンテンツに対するものであることがわか
る。サービスタイプは、そのコンテンツに対する可能な
サービス形態に関する属性である。そのような属性項目
は2つ以上あってもよい。登録テーブル261は、当該
コンテンツをアクセス可能なユーザーとして登録された
端末IDのリストである。ユーザーは端末IDによって
識別する。契約タイプは、当該ユーザーが当該コンテン
ツをアクセスする際の条件に関する属性等を示すもので
ある。登録テーブル261はサーバー装置1が管理する
有料コンテンツの数だけ作成され管理される。
【0019】図5は、キャリア・機種情報データベース
25を説明する図である。キャリア・機種情報データベ
ース25は、単一のテーブルであって、サービス可能な
全ての携帯端末の機種について、端末機種識別情報(機
種名文字列など)とコンテンツ表示に関わる属性情報で
ある画面サイズ、色数、画像データの形式、コンテンツ
データのデータ形式、その他について記録したテーブル
である。
【0020】図6は、コンテンツ制御情報データベース
27を説明する図である。コンテンツ制御情報データベ
ース27は、単一のテーブルであって、登録されている
有料コンテンツのURLに関して、キャリアまたはキャ
リアと携帯端末の組合わせの相違に応じて配信するデー
タファイルを適切に選択させるために、URL中のパス
名およびファイル名をリクエストしてきた端末機種とそ
のキャリアに応じて差替えるために用意されたテーブル
である。
【0021】次に、図3に従って、アクセス別情報配信
手段20の処理フローを説明する。
【0022】Webサーバー10は、ゲートウエイ7か
らHTTPリクエストを受付けると、アクセス別情報配
信手段20を起動し、URLとヘッダー情報を渡す(図
3)。アクセス制御部21は、渡されたURLとヘッ
ダー情報を一時メモリに読込み(図3)、URLまた
はヘッダー情報からキャリア毎に定められたキャリア識
別文字列を探してリクエスト元のキャリアを判別する
(図3)。アクセス制御部21は判定されたキャリア
に従って対応するキャリア別処理制御部22を呼出す。
呼出されたキャリア別処理制御部22は、URLまたは
ヘッダー情報を調べてアクセス元の携帯端末の機種と端
末IDを特定する(図3)。機種情報、端末IDは、
URLの引数として、またはヘッダーの中に所定の書式
で記録されている。これらの書式はキャリア毎に異なる
ので、この処理部分はキャリア別に用意しておけばよ
い。新規の携帯端末機種はキャリア機種情報データベー
ス25に登録されるので、必要に応じてキャリア機種情
報データベース25を参照する。
【0023】次に、ユーザ認証部が呼出される。そし
て、指定されたURLから、当該コンテンツが有料コン
テンツであるかどうかをユーザ認証データベース26を
参照して判断する(図3)。ユーザ認証データベース
26の索引テーブル260に当該URLが記録されてい
なければ無料コンテンツなので、直ちにコンテンツ制御
部24に処理が移される。そうでない時は、当該URL
は有料コンテンツなので、コンテンツ毎に作成された当
該URLに対応する登録テーブル261を参照し、その
テーブル中に当該端末IDが記録されているかどうかを
確かめる(図3)。端末IDが記録されていれば既に
ユーザ登録済みということなので、コンテンツ制御部2
4に処理が移される。
【0024】そうでない場合は、ユーザ登録を行うため
のサーバー装置1とは別のユーザー登録用サーバー(図
示せず)へリダイレクトさせるHTMLタグを含んだH
TMLデータをレスポンスデータとしてWebサーバー
10に返す(図3)。アクセス別情報配信手段20の
処理はここまでである。このデータはWebサーバー1
0を通じて、元のリクエストを発信した携帯端末6(ま
たはHTTPリクエストを発信したゲートウエイ7)に
戻され、携帯端末6(またはゲートウエイ7)は再度、
前記ユーザー登録用サーバーへアクセスすることによっ
て、当該端末IDがユーザー認証データベース26へ登
録されることによりユーザー登録がなされる。前記ユー
ザー登録用サーバーはユーザー認証データベース26の
端末ID登録を専門に行うサーバーである。尚、ユーザ
ー登録用サーバーをサーバー装置1と別にせず、ユーザ
ー登録用サーバーの機能(ユーザー認証データベース2
6の新規登録・管理を行う機能)をサーバー装置1に統
合して1つのサーバー装置に構成することもできる。
【0025】無料コンテンツへのURLの場合と抽出し
た端末IDが登録済みユーザーである場合は、ユーザ認
証部23からコンテンツ制御部24に処理が移される。
コンテンツ制御部24は、URL、キャリアおよび機種
判別結果からコンテンツ制御情報データベース27を参
照し、そこにURLで指定したファイルのパス名の差替
え指示がある場合はそれにしたがってファイルを差替え
て実際のレスポンスデータを用意して(図3)、これ
をWebサーバー10に返す。実際には、コンテンツ制
御部24は適当なHTMLファイルを読込んでその内容
をWebサーバー10に返すか、または指定されたCG
I(Common Gateway Interface)プログラムを起動させ
て、その処理結果をWebサーバー10に返す。起動さ
れたCGIプログラムによっては、コンテンツデータ記
憶部30に格納された他のデータファイルまたはデータ
ベースファイルをアクセスする場合、また、キャリア・
機種情報データベース25を参照して表示上の制約条件
を満たすような表示データへの変換を行う場合がある。
【0026】以上、本発明の好適な実施形態である情報
配信サーバー装置1を詳しく述べた。サーバー装置1に
よれば、1台のサーバーで、複数のキャリア、様々な端
末機種を用いる利用者に対し、適切なコンテンツデータ
を適切なデータ形式で提供することができる。特に、ア
クセス元のコンテンツ表示環境の相違に対応するための
対処方法として、1)コンテンツデータをあらかじめ複
数用意しておきコンテンツ制御情報データベース27に
携帯端末機種との対応を記述する、2)前記コンテンツ
制御部からURLにより呼出されるCGIプログラムの
中でキャリア・機種情報データベース25を参照させて
表示環境の相違に対応させる、のいずれか都合の良い方
を選択可能であるという便利さがある。尚、上記記述で
は、コンテンツファイルの1種としてCGIプログラム
を挙げたが、使用するWebサーバーが備えるCGI以
外の仕組みにより呼出されるプログラムであってもよ
い。
【0027】さらに、対応キャリアを増加させる場合に
は、新規対応キャリア用のキャリア毎処理制御部22と
ユーザ認証部23を加え、キャリア・機種情報データベ
ース25に必要なデータを加えればよい。したがってシ
ステム変更に伴うコストが少なく済む。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の情報配信サ
ーバー装置によれば、1台のサーバーで、複数のキャリ
ア、様々な端末機種を用いる利用者に対し、適切なコン
テンツデータを適切なデータ形式で提供することができ
るという顕著な効果を奏することができる。さらに、対
応キャリアを増加させる場合には、システム変更に伴う
コストが少なく済むという顕著な効果を奏することがで
きる。また、アクセス元に提供すべきコンテンツデータ
の制御を簡便に柔軟に指定する事ができるという顕著な
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】情報配信サーバー装置1の全体構成図である。
【図2】アクセス別情報配信手段20の構成図である。
【図3】アクセス別情報配信手段20の動作フロー図で
ある。
【図4】ユーザ認証データベース26の説明図である。
【図5】キャリア機種情報データベース25の説明図で
ある。
【図6】コンテンツ制御情報データベース27の説明図
である。
【符号の説明】
1 情報配信サーバー装置1 6 携帯端末 7 ゲートウエイ 8 携帯電話通信網 9 インターネット 10 Webサーバー 20 アクセス別情報配信手段 21 アクセス制御部 22 キャリア毎処理制御部 23 ユーザ認証部 24 コンテンツ制御部 25 キャリア機種情報データベース 26 ユーザ認証データベース 27 コンテンツ制御情報データベース 30 コンテンツデータ記憶部 260 索引テーブル 261 登録テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 506 G06F 17/60 506

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯端末に情報配信サービスを行うため
    の、Webサーバーと、アクセス別情報配信手段と、コ
    ンテンツデータ記憶部とで構成されるサーバー装置であ
    って、前記アクセス別情報配信手段は、前記Webサー
    バーの受付けたHTTPリクエストからURLとヘッダ
    ー情報を渡されて呼び起こされ、前記Webサーバーが
    HTTPレスポンスとして返すべき、要求されたコンテ
    ンツデータまた要求された処理結果を準備するソフトウ
    エアモジュールであって、サービス可能な携帯端末機種
    の端末機種識別情報とコンテンツ表示に関わる属性情報
    を記録した第1のデータベースと、携帯端末機種に応じ
    て実際にアクセスすべきコンテンツファイルを選択する
    ために参照する第2のデータベースと、前記Webサー
    バーから渡されたURLとヘッダー情報から、携帯電話
    サービス事業者を特定するアクセス制御部と、リクエス
    ト元の使用携帯端末機種を特定する第2の制御部と、前
    記第2のデータベースを参照して、リクエスト元の使用
    携帯端末機種に応じて指定されたコンテンツファイルに
    アクセスし、前記Webサーバーに渡すべきコンテンツ
    データを準備または作成するコンテンツ制御部と、を備
    えた構成とすることにより、アクセスしてきたユーザが
    使用した携帯電話サービス事業者と携帯端末機種によら
    ずに、単一のサーバー装置で統一的に情報配信サービス
    を提供できることを特徴とする情報配信サーバー装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の制御部を、携帯電話サービス
    事業者別に分けて複数備える構成としたことを特徴とす
    る請求項1に記載の情報配信サーバー装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の情報配
    信サーバー装置の前記アクセス別情報配信手段におい
    て、前記第2の制御部は、リクエスト元の使用携帯端末
    の機種だけでなく、アクセスしてきたユーザを特定する
    ために端末IDをも識別するよう構成されたものであ
    り、前記アクセス別情報配信手段にさらに、リクエスト
    されたコンテンツが、登録されたユーザにだけアクセス
    を許可するものであるかどうか、およびリクエストした
    ユーザが登録されているかどうか、を判断するために参
    照されるユーザ認証データベースとこのユーザ認証デー
    タベースを参照してユーザ認証を行うユーザ認証部をも
    備えることにより、有料コンテンツあるいはアクセス制
    限を施したコンテンツの配信にも対応可能としたことを
    特徴とする情報配信サーバー装置。
  4. 【請求項4】 前記ユーザ認証部を、携帯電話サービス
    事業者別に分けて複数備える構成としたことを特徴とす
    る請求項3に記載の情報配信サーバー装置。
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