JP2002302976A - サイホン型排水システム - Google Patents

サイホン型排水システム

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JP2002302976A
JP2002302976A JP2001106851A JP2001106851A JP2002302976A JP 2002302976 A JP2002302976 A JP 2002302976A JP 2001106851 A JP2001106851 A JP 2001106851A JP 2001106851 A JP2001106851 A JP 2001106851A JP 2002302976 A JP2002302976 A JP 2002302976A
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pipe
drainage
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siphon
floor
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JP2001106851A
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Norihiro Furukawa
悟弘 古川
Nobuyuki Tsukagoshi
信行 塚越
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は新しいサイホン型排水システムを提
案するものである。 【解決手段】 各階を貫く立て管と、各階の水周り機器
から導かれる複数の排水横管と、立て管へ排水横管を接
続する当該排水横管よりも低い位置に設置された合流部
継手と、からなる建築排水システムにおいて、排水横管
を床面を構成するスラブ内へ埋設し、器具と排水横管と
のサイホンの発生をもたらす落差を確保することを特徴
とするサイホン型排水システム。6‥排水横管、10‥
コンクリートスラブ、11‥鞘管、12、13‥配筋。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新しいサイホン型排
水システムを提案するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から採用されている集合住宅や戸建
て住宅等の排水システムは、排水立て管(以下、立て管
という)に対し、台所や洗面台等の各階の水周り器具か
らの排水は器具排水管(以下、排水横管という)に接続
合流させ、立て管に対して勾配を持たせて合流部継手
(以下、継手という)に導き、これら水回り器具と同じ
階にて合流させるのが一般的であった。そして、この合
流部にあっては立て管に対して直角に合流させるかやや
斜めに傾斜させつつ合流させるが、この継手は容量の大
きなものを要し、特に水平断面積の大きいものを必要と
していた。このため、継手の重量も重くまた高価なもの
でもあった。そして、スペース的にも広いスペースを必
要とし設計の自由度は失われがちであった。勿論、排水
横管は器具の予想される排水量に応じて各種の太さのも
のが採用され、更に基準勾配を付ける必要があり建築計
画上ネックとなっている。一方、排水横管内の詰まりや
老朽化による水漏れが起きても建築物の内装を壊さなけ
れば改修できず、排水横管の更新は使用中断と莫大な費
用がかかる。
【0003】このような従来のシステムの更なる課題
は、排水横管内を流れる流体の垂直速度成分は極端に小
さく、立て管との合流部では排水横管内の流体の占める
対立て管断面占有率が非常に大きく、立て管内を下降す
る流体との合流の際の通気抵抗が異常に大きくなってし
まう点である。このため、排水横管を流れる流体の合流
時に起こる立て管内を流れる流体への干渉によりトラッ
プ破封や異常音の原因である管内負圧の増大を伴うこと
となる。
【0004】本発明者は以上のような従来の技術に鑑
み、排水横管内の流体の流れを満流とする圧送・サイホ
ン流れとする新しい技術を提案した。即ち、既提案の内
容は、各階を貫く立て管と、各階の水周り器具から導か
れる夫々の排水横管と、排水横管よりも低い位置にてこ
れを立て管へ接続する継手とからなる排水システムであ
って、前記継手のレベルを排水床スラブのレベルよりで
きれば1階分程度下げ、排水横管内の流体に垂直速度成
分を十分に付与してから立て管内の流体に合流させるこ
とを特徴とするものである。
【0005】かかる既提案の技術は、各水周り器具から
の排水は夫々独立した排水横管にて行われ、立て管内の
流体に対して垂直速度成分を増加させて合流するためい
わゆる通気抵抗が著しく軽減されたものとなった。この
ため管内の負圧発生作用は従来の排水システムに比べて
極めて低減されたものとなる。そして排水横管内の流体
はサイホン現象による満流流れとなるために比較的細い
管でよく、しかも立て管に向かって勾配を設ける必要も
なくその施工性は極めて優れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した既
提案の排水システムを更に改良しようとするものであっ
て、具体的には、サイホン効果を比較的出しにくい器具
と排水横管との落差が小さい場合の改良であって、常に
確実なサイホン効果をもたらす排水システムを提供する
ことを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、各階を
貫く立て管と、各階の水周り機器から導かれる複数の排
水横管と、立て管へ排水横管を接続する当該排水横管よ
りも低い位置に設置された合流部継手と、からなる排水
システムにおいて、排水横管を床面を構成するスラブ内
へ埋設し、器具と排水横管とのサイホンの発生をもたら
す落差を確保するサイホン型排水システムであって、排
水横管が樹脂製の可撓管であり、更に好ましくは、スラ
ブ内へ鞘管を埋設し、当該鞘管内に排水横管が挿入され
たシステムである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は排水横管内の流体の流れ
を満流とする圧送・サイホン流れとする新しい技術であ
り、この排水システムの特徴は排水流動開始後は先行排
水のサイホン力で後方の排水を誘導搬送するが、排水初
期の動水エネルギーは水平に置かれた排水横管と器具の
排水口高さとの落差に依存する排水の押し込み圧力によ
ることとなる。しかるに、実際の住宅モデルによる実験
では、落差の最も小さい個所は通常は浴室床排水であ
る。しかるに、管径20mmで管長が6m以上、特に1
0mにもなると床下空間200mmに対し、約20mm
程度の落差の不足があることが分かった。通常は床下空
間を高くすることはほとんどできない。
【0009】本発明はかかる落差の不足を解決する方法
を見出したものであり、通常は床面に敷設されるだけの
排水横管をスラブ内へ打ち込んで落差を確保しようとす
るものである。かかる手段が採用できることは、当該シ
ステムに大きな特徴があるためであり、例えば排水横管
に勾配を付ける必要がなく、多少の逆勾配があってもシ
ステムには影響がないこと、満流高速排水であるため、
排水横管の管径が細いこと、他の排水器具からの排水横
管とは合流させない構造であり、中途の接続がないため
横管のみの単純な構成であること、排水横管が通常は可
撓管が採用されること、等の特徴があるため、スラブ内
への打ち込みが可能となったものであり、ここにサイホ
ン機能を容易に発揮させるだけの落差を保証することが
できることとなったものである。
【0010】更に具体的に述べれば、150mm厚のコ
ンクリートスラブにあって、排水横管の管径20mm
(外径26mm程度)の場合にはコンクリートスラブ内
に容易に打ち込みが可能であり、上場筋、下場筋のダブ
ル配筋の場合であってもその中間の位置に打ち込むこと
ができるものである。この打ち込みは好ましくは鞘管を
打ち込んでおき、鞘管内に排水横管を通すことが行われ
る。鞘管を用いた場合には外力からの排水横管の保護が
図られ、更に排水横管の交換が可能となるものでメンテ
ナンスの面でもその効果は大きい。更に、排水の際の排
水音が静かになるというメリットもある。尚、排水横管
にあっては、ポリブテン管にて代表されるフレキシブル
樹脂管が好んで用いられ、全ての排水横管の管径は一種
類のものを採用することが基本であり、施工上でも大き
なメリットである。
【0011】
【実施例】以下、サイホン型排水システムの基本を図面
をもって更に詳細に説明する。図1は本排水システムの
基本概念図であり、1、2は各階における床スラブを示
し、3はパイプシャフト壁を示す。そしてこれら各階を
口径100mmの立て管4が貫いており、これに水回り
器具5からの排水横管6が接続される。
【0012】この図では階上に水回り器具としてユニッ
トバス5が示され、これに口径20mmのポリブテン管
6が接続されている。このポリブテン管6は床スラブ2
上を横方向に無勾配に伸ばされ、立て管4近傍に至って
その方向を下向きに変え、継手7に至って立て管4に接
続される。尚、階下にあっては水回り器具として洗面台
0 が示されている。
【0013】このポリブテン管6はこれがそのまま伸ば
されるのもよいが、曲り管8を用いて曲げ部を構成して
もよい。尚、継手7はこの例では階下の床スラブ1の近
くに備えられており、立て管4に対して上向きに拡がる
逆三角形状をなし、口径150mmの拡がり面7aに立
て管4とポリブテン管6の先端が接続される。即ち、こ
の拡がり面7aには立て管4との接続口7bと複数の立
孔7cが備えられ、特にこの立孔7cには例えば後述す
るプッシュロックが装着され、ポリブテン管6の先端が
接続される。
【0014】この例にあって、床スラブ2から継手7ま
での高低差は2.5mである。従って、立て管4内の排
水流体は垂直方向に加速して(ほぼ一定の流速になって
いる)垂直落下するのに対し、各階の各器具からの排水
流体はポリブテン管6によって床スラブ2上を横方向に
流れ、次いで継手7との落差(2.5m)によって垂直
方向の速度成分を増し、継手7内にて立て管4の流体と
合流するものであって、ここに両者の合流は無理なく行
われる。尚、図中、符号7hは排水横管6の最先端に備
えられた弁であり、例えば、逆流防止機能及び/又は流
量調整機能を備えたものである。
【0015】さて、図にあって符号Hはサイホン機能を
もたらす落差であるが、床下空間が200mm程度であ
り、十分な落差であるとは言えない。
【0016】図2は本発明のサイホン型排水システムの
特徴を示す部分図であり、図3はその具体例を示すスラ
ブ断面図である。即ち、ユニットバス5の排水口5aに
接続された口径20mmのポリブテン管はサイホン機能
をもたらす落差Hを確保するため、スラブ内に打ち込ま
れたものであり、更に具体的には図3にて示すようにコ
ンクリートスラブ10内に鞘管11が埋設され、この鞘
管内を排水横管6が差し込まれるものである。尚、かか
るコンクリートスラブ10は上場筋12及び下場筋13
によるダブル配筋の例を示す。鞘管11は図示するよう
に両配筋間に打ち込まれるのが好ましい。
【0017】
【発明の効果】このようなシステムが採用できることと
なったのは、排水横管の管径が細いこと、排水横管に勾
配を付けることが不要になったことが大きな要因であ
り、これによってサイホン機能が確保されると共に、排
水横管の保護、メンテナンスの容易さ、排水音の低減等
がもたらされたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はサイホン型排水システムの概念図であ
る。
【図2】図2は本発明の排水横管の基本構造を示す部分
図である。
【図3】図3は本発明の排水横管の具体的構造を示すス
ラブ断面図である。
【符号の説明】
1、2‥床スラブ、 3‥パイプシャフト壁、 4‥立て管、 5‥水回り器具、 6‥排水横管(ポリブテン管)、 7‥合流部継手、 8‥曲り管、 10‥コンクリートスラブ、 11‥鞘管、 12、13‥配筋、 H‥落差。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各階を貫く立て管と、各階の水周り機器
    から導かれる複数の排水横管と、立て管へ排水横管を接
    続する当該排水横管よりも低い位置に設置された合流部
    継手と、からなる建築排水システムにおいて、排水横管
    を床面を構成するスラブ内へ埋設し、器具と排水横管と
    のサイホンの発生をもたらす落差を確保することを特徴
    とするサイホン型排水システム。
  2. 【請求項2】 排水横管が樹脂製の可撓管である請求項
    1記載のサイホン型排水システム。
  3. 【請求項3】 スラブ内へ鞘管を埋設し、当該鞘管内に
    排水横管が挿入されたサイホン型排水システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006037455A (ja) * 2004-07-26 2006-02-09 Asahi Kasei Homes Kk 排水構造
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