JP2002302423A - 養毛育毛料 - Google Patents

養毛育毛料

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JP2002302423A
JP2002302423A JP2001102168A JP2001102168A JP2002302423A JP 2002302423 A JP2002302423 A JP 2002302423A JP 2001102168 A JP2001102168 A JP 2001102168A JP 2001102168 A JP2001102168 A JP 2001102168A JP 2002302423 A JP2002302423 A JP 2002302423A
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Japan
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aloe
carbon atoms
hair restorer
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JP2001102168A
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English (en)
Inventor
Akira Mamiya
昭 間宮
Toshihiko Iso
利彦 五十右
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MAMIYAN ALOE KK
Original Assignee
MAMIYAN ALOE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱毛防止、頭皮状態改善および毛質改善
効果に優れ、かつ安全性の高い養毛育毛料を提供する。 【解決手段】 【化1】 (一般式(I)においてR1 およびR2 は、各々水素原
子、ヒドロキシル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、
炭素数2〜20の脂肪族アシルオキシ基、芳香族アシル
オキシ基または芳香脂肪族アシルオキシ基であり、互い
に同一でもまたは異なるものであってもよく、R3 は水
素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜20
の脂肪族アシル基、芳香族アシル基または芳香脂肪族ア
シル基であり、nは1〜4であり、nが2〜4である場
合には、R2 は各々同一または異なる基である。但し、
1 またはR2 の少なくとも1個はヒドロキシル基であ
る。)で表わされるポリプレニル誘導体を有効成分とし
て含有することを特徴とする養毛育毛料および一般式
(I)のポリプレニル誘導体とアロエエキスとを有効成
分として含有することを特徴とする養毛育毛料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は頭皮に投与すること
により脱毛の防止および発毛の促進に有効な養毛育毛料
に関するものであり、さらに詳しくは、クロトン属植物
の抽出物の主成分であるポリプレニル誘導体を有効成分
とし、さらにアロエエキスを含有する養毛育毛料に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】脱毛症には例えば円形脱毛症、壮年性脱
毛症(男性型脱毛症)、甲状腺疾患による脱毛症等の種
々のものがあるが、現在ではいずれも発症原因および進
行予知等については未だ十分には解明されていない状態
にある。一方、脱毛防止、養毛促進を図り豊富な頭髪に
したいという願望は性別、年令に関係なく極めて強い。
従って、従来から経験的に血行促進剤、代謝促進剤、ま
たは抗男性ホルモン剤等が使用されるなどあらゆる手段
が試みられてきている。
【0003】しかし、従来提供されている養毛料は、い
ずれも脱毛防止、頭皮状態等の改善については十分な効
果が得られず、また副作用等を考慮すると満足すべき効
能を有するものではなかった。特に、養毛料に使用され
る溶媒の蒸発に伴う頭皮および毛根の乾燥により脱毛防
止効果が低減するという弊害が生じていた。このような
状況に鑑み、頭皮状態を保湿化し脱毛防止効果を発揮・
維持させ得る養毛育毛料の開発が切望されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、前記の如き養毛育毛料に関し、従来の開発状況に鑑
み、安全性が高く、また、各種の脱毛症に対して高度の
脱毛改善活性を有し、かつ、頭皮状態の改善作用、毛質
改善作用を有する養毛育毛料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは前
記課題を解決するため、鋭意検討を重ねた結果、植物の
生理活性物質探索のスクリーニングの過程において着目
したタイ国産のクロトン属植物の抽出物および該抽出物
中に含有されるポリプレニル誘導体が各種脱毛症に対す
る脱毛防止活性が高く、優れた養毛育毛料の成分となり
得ることを見い出し、さらに、該ポリプレニル誘導体と
アロエエキスとを併用することにより頭皮の乾燥を防止
し、頭皮状態を保湿することができることから脱毛防止
作用を一層改善できることも見い出し、これらの知見に
基づいて本発明の完成に到達した。
【0006】すなわち、本発明の第一は、一般式
(I):
【化3】 (一般式(I)においてR1 およびR2 は、各々水素原
子、ヒドロキシル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、
炭素数2〜20の脂肪族アシルオキシ基、芳香族アシル
オキシ基または芳香脂肪族アシルオキシ基であり、互い
に同一でもまたは異なるものであってもよく、R3 は水
素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜20
の脂肪族アシル基、芳香族アシル基または芳香脂肪族ア
シル基であり、nは1〜4であり、nが2〜4である場
合には、R2 は各々同一または異なる基である。但し、
1 またはR2 の少なくとも1個はヒドロキシル基であ
る。)に関するものである。
【0007】また、本発明の第二は、一般式(I):
【化4】 (一般式(I)においてR1 およびR2 は、各々水素原
子、ヒドロキシル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、
炭素数2〜20の脂肪族アシルオキシ基、芳香族アシル
オキシ基または芳香脂肪族アシルオキシ基であり、互い
に同一でもまたは異なるものであってもよく、R3 は水
素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜20
の脂肪族アシル基、芳香族アシル基または芳香脂肪族ア
シル基であり、nは1〜4であり、nが2〜4である場
合には、R2 は各々同一または異なる基である。但し、
1 またはR2 の少なくとも1個はヒドロキシル基であ
る。)で表されるポリプレニル誘導体およびアロエエキ
スを有効成分とする養毛育毛料に関するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。
【0009】ポリプレニル誘導体 本発明の養毛育毛料の有効成分として用いられるポリプ
レニル誘導体は、前記一般式(I)で表される化合物で
ある。前記一般式[I]において、R1 およびR2 は、
各々水素原子、ヒドロキシル基、炭素数1〜10のアル
コキシ基、炭素数2〜20の脂肪族アシルオキシ基、芳
香族アシルオキシ基または芳香脂肪族アシルオキシ基で
あり、互いに同一でもまたは異なるものでもよい。
【0010】R3 は水素原子、炭素数1〜10のアルキ
ル基、炭素数2〜20の脂肪族アシル基、芳香族アシル
基または芳香脂肪族アシル基である。但し、R1 または
2のいずれか少なくとも1個がヒドロキシル基であ
り、または炭素数1〜10のアルコキシ基、炭素数2〜
20の脂肪族アシルオキシ基、芳香族アシルオキシ基ま
たは芳香脂肪族アシルオキシ基であってもよい。nは1
〜4であり、nが2〜4である場合には、R2 は各々同
一または異なる基である。また、芳香脂肪族アシルオキ
シ基の脂肪族アシル部分の炭素数は2〜4である。
【0011】具体的には、R1 およびR2 は、水素原
子、ヒドロキシル基、アルコキシ基(メトキシ、エトキ
シ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、
イソブトキシ、n−ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、
ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、デシ
ルオキシ等)、アルカノイルオキシ基(アセチルオキ
シ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリ
ルオキシ、バレリルオキシ、イソバレリルオキシ、ビバ
ノイルオキシ、カプロイルオキシ、2−メチル−n−バ
レリルオキシ、ヘプタノイルオキシ、オクタノイルオキ
シ、2−エチルヘキサノイルオキシ、ノナノイルオキ
シ、デカノイルオキシ、ウンデカノイルオキシ、n−ラ
ウロイルオキシ、ミリストイルオキシ、ペンタデカノイ
ルオキシ、パルミトイルオキシ、ステアロイルオキシ
等)およびアルケノイルオキシ基(アクリロイルオキ
シ、クロトノイルオキシ、3−ブテノイルオキシ、メタ
アクリロイルオキシ、チグロイルオキシ、ソルボイルオ
キシ、10−ウンデセノイルオキシ、オレオイルオキシ
等)等の脂肪族アシルオキシ基、芳香環にアルキル基
(メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル等)、
アルコキシ基(メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、
イソプロポキシ等)を有するベンゾイルオキシ基等の芳
香族アシルオキシ基または芳香脂肪族アシルオキシ基
(フェニルアセトキシ、フェニルブテニルオキシ、シン
ナモイルオキシ等)であり、各々、互いに同一でもまた
は異なるものでもよい。
【0012】また、R3 としては、水素原子、アルキル
基(メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、イソブチル、n−ペンチル、ヘキシル、ヘプ
チル、オクチル等)、アルカノイル基(アセチル、プロ
ピオニル、ブチリル、イソブチリン、バレリル、イソバ
レリル、ビバノイル、カプロイル、2−メチル−n−バ
レリル、ヘプタノイル、オクタノイル、2−エチルヘキ
サノイル、ノナノイル、デカノイル、ウンデカノイル、
n−ラウロイル、ミリストイル、ペンタデカノイル、パ
ルミトイル、ステアロイル等)およびアルケノイル基
(アクリロイル、メタアクリロイル、クロトノイル、3
−ブテノイル、メタアクリロイル、チグロイル、ソルボ
イル、10−ウンデセノイル、オレオイル等)等の脂肪
族アシル基、芳香環にアルキル基(メチル、エチル、n
−プロピル、イソプロピル等)、アルコキシ基(メトキ
シ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ等)を
有するベンゾイルオキシ基等芳香族アシルオキシ基また
は芳香脂肪族アシル基(フェニルアセチル、フェニルプ
ロピオニル、シンナモイル等)等を挙げることができ
る。
【0013】前記一般式(I)を有する好適な化合物と
しては、R1 が水素原子であり、R 2 が水素原子または
ヒドロキシル基であり、R3 は水素原子であり、nは1
〜3である。但し、nが1である場合は、R2 はヒドロ
キシル基であり、nが2または3である場合は、R2
少なくとも1個はヒドロキシル基である。
【0014】ここで、前記一般式[I]を有する最も好
適な化合物としては、R1 が水素原子であり、構造式上
7位の側鎖にあるR2 がヒドロキシル基であり、R3
水素原子であり、nは1〜3のものである。
【0015】従って、本発明の養毛育毛料にとって有用
なポリプレニル誘導体を具体的に例示すると、次の構造
式にて表すことができる。
【化5】 前記の構造式[Ia]で表される7−ヒドロキシメチル
−3・11・15−トリメチル−2・6・10・14−
ヘキサデカトラエン−1−オールの同族体およびその誘
導体は、特公昭58−20933号公報記載の方法で製
造することができる。例えば、代表的な化合物として、
【0016】(1) 7−ヒドロキシメチル−3・11
・15−トリメチル−2・6・10・14−ヘキサテト
ラエン−1−オールのジアセテート、ジカプロエート、
ジラウレート、ジパルミテート、ジクロトネート、ジベ
ンゾエート、ビス−p−メチルベンゾエート、ビスフェ
ニルアセテート、ジシンナメート (2) 7−ヒドロキシメチル−3・11・15−トリ
メチル−2・6・10・14−ヘキサデカテトラエン−
1−オール ジメチルエーテル (3) 7−ヒドロキシメチル−3・11−ジメチル−
2・6・10−ドデカトリエン−1−オールのジアセテ
ート、ジベンゾエート (4) 11−ヒドロキシメチル−3・7・15−トリ
メチル−2・6・10・14−ヘキサデカテトラエン−
1−オールのジアセテート、ジベンゾエート (5) 7・15−ジヒドロキシメチル−3・11−ジ
メチル−2・6・10・14−ヘキサデカテトラエン−
1−オール およびそのトリアセテート、トリベンゾエ
ート、 (6) 7−ヒドロキシメチル−3・11・15・19
−テトラメチル−2・6・10・14・18−アイコサ
ペンタエン−1−オール およびそのジアセテート、ジ
ベンゾエート 等を挙げることができる。
【0017】前記一般式[I]を有する化合物において
は、二重結合の配置により種々の幾何異性体が存在する
が脱毛防止の改善効果にとっては格別の相違がないので
いずれも本発明の養毛育毛料の成分として使用すること
ができる。前記一般式[I]においては、これらの異性
体およびこれらの異性体の混合物がすべて単一の式で示
されているが、これにより本発明の記載の範囲は限定さ
れるものではない。なお、異性体は、ジャーナル オブ
オーガニックケミストリー(The Jonrnal ofOraganic
Chemistry)、35巻、2849頁(1970年)に記
載されている国際純正応用化学連合(IUPAC)提案
の命名法によるE・Z表示によることができる。本発明
の養毛育毛料としては、ポリプレニル誘導体を養毛育毛
料全重量基準で0.0001〜10重量%、特に、0.
001〜8重量%含有するものが好ましい。
【0018】クロトン属植物から抽出されたポリプレニ
ル誘導体は、その粘膜防御因子増強作用を有することに
着目され、すでに胃炎、胃潰瘍治療剤として使用されて
いるが、養毛育毛料の有効成分としての用途については
知られていない。この化合物は、クロトン属植物である
タイ国産の生薬プラウ−ノイ[Plau-noi(Croton sublyr
atue Kurtz, Croton Columnaris Airy Shaw)]、プラウ
−ルア[Plau-luat(Croton Hutchinsonjanus Hosseu
s)] およびプラウ−ヤイ[Plau-yai(Croton oblongif
olius Roxb.)]より溶剤抽出により得られるものであ
り、ジテルペンジオール化合物である(E・Z・E)−
7−ヒドロキシメチル−3・11・15−トリメチル−
2・6・10・14−ヘキサデカテトラエン−1−オー
ルを単離することができる。抽出に使用される溶剤とし
ては通常の植物成分の抽出に使用される溶剤が特に限定
なく使用できるが、例えば水、アルコール類(メタノー
ル、エタノール等)、エーテル類(エチルエーテル、イ
ソプロピルエーテル等)、ハロゲン化炭化水素類(メチ
レンクロリド、クロロホルム等)、酢酸エステル類(酢
酸メチル、酢酸エチル等)、低級アルキルケトン類(ア
セトン、メチルエチルケトン等)および芳香族炭化水素
類(ベンゼン、トルエン等)が好適なものとしてあげら
れる。この抽出液より前記の化合物を採取するには、通
常の中性成分を採取する方法によって行なわれるが、こ
れにカラムクロマトグラフィーを併用するか、誘導体と
して結晶化することによって単離することもできる。す
なわち、例えば前記抽出成分より脂質を除去するために
抽出液または濃縮成分をn−ヘキサンのような炭化水素
類で洗浄し、さらにベンゼンまたはエーテルのような水
不混和性溶剤に溶解させた後、重炭酸ナトリウム水、炭
酸ナトリウム水または水酸化ナトリウム水で洗浄して酸
性部分を除き、得られた有機溶剤層をシリカゲル、アル
ミナ等の充填剤を使用し、展開溶剤としてエチルエーテ
ル、ベンゼン等の有機溶剤の1種または2種以上の混合
溶剤または前記の溶剤とn−ペンタン等の炭化水素系溶
剤との混合溶剤を使用してカラムクロマトグラフィーを
行ない、流出液より溶剤を留去すると前記構造を有する
目的化合物を得ることができる。このようにして得られ
た目的化合物は必要ならば常法、例えば誘導体生成法ま
たは減圧蒸留法等によってさらに精製することができ
る。
【0019】次に本発明の養毛育毛料の第二の有効成分
としてのアロエエキスについて説明する。アロエは、ユ
リ科アロエ属の多肉質植物であり、本発明の説明におい
て「アロエエキス」とは、アロエの生葉、液汁または抽
出物またはこれらの混合物を総称したものである。これ
らはアロエの有効成分の利用形態を例示したものであ
り、有効成分の利用が可能であれば如何なる形態のもの
でもよい。アロエの生葉は、アロエの径から採取し、水
その他の溶剤で洗浄したものをそのまま使用するか、ま
たはアロエの生葉から剥いだ葉皮、ゼリー成分に分けて
各々抽出処理に供することもできる。葉皮は天日乾燥ま
たは加熱乾燥して溶剤による抽出処理に供される乾燥葉
皮を得ることができる。
【0020】アロエのゼリー状成分は、葉肉または液汁
を濾過およびアロイン除去処理等して得られる主成分が
多糖類であり、頭皮保湿剤または毛髪保護剤として利用
される。アロエの液汁は、葉から圧搾法等により得るこ
とができる。アロイン、多糖類その他の成分が含まれ、
血行促進効果、保湿効果および保護効果等がある。アロ
エの抽出物は、前記茎、根、生葉、液汁等を有機溶剤に
浸漬することにより抽出して得られる成分であり、主成
分は、アロインまたは多糖類であるが、抽出方法により
成分の種類、含有量が異なり、抽出原料として粉末から
液体までを用いることにより種々の成分のものが得られ
る。成分の種類により血行促進効果、保湿効果、保護効
果を奏することができる。
【0021】アロエエキスを製造するための原料アロエ
の種類としては各種のものがあるが、本発明の養毛育毛
剤の成分として利用されるアロエエキスを提供するアロ
エの種類として ケープアロエ (Aloe ferox Miller またはこれと Aloe
africana Miller、 Aloespicata Baker との雑種(Liliac
eae)、 アロエベラ(Aloe barbadensis Miller(Aloe vera Linn
e))、 キダチアロエ(Aloe arborescens Miller) およびこれらの変種(Liliaceae) 等を挙げることができ
る。また、その他ユリ科アロエ属に属する植物としてシ
ャボンアロエおよびヴァリエガタ等も用いることができ
る。
【0022】本発明の養毛育毛料の成分としては、これ
らの各種アロエエキスを使用することができるが、特
に、頭皮状態改善の観点からは、アロエベラまたはキダ
チアロエ、特にキダチアロエが好ましく、多糖類の含有
量を多くしたものが好適である。これらのアロエの葉に
はアロイン(バルバロイン)、アロエエモジン、クリン
ファノール、イソバルバロイン等が含有される。
【0023】アロエエキスは、次の処理および抽出方法
を経て得られたものを用いることができる。原料アロエ調製工程 A.アロエの生葉または生葉の乾燥物(原料I) B.アロエの生葉から得られた液汁または液汁の乾燥物
(原料II)
【0024】抽出工程 a.前記AおよびBの原料Iおよび原料IIからなる群よ
り選択される 少なくとも一種の原料アロエを水、アルコールおよびア
ルキレングリコールからなる群より選択される少なくと
も一種の溶剤と接触させアロエエキスを該溶剤中に抽出
または溶解させる工程。 b.前記AおよびBの原料Iおよび原料IIからなる群よ
り選択される 少なくとも一種の原料アロエをワセリン、硬化油、流動
パラフィンおよびヤシ油からなる群より選択される少な
くとも一種の溶剤と接触させアロエエキスを該溶剤中に
抽出または溶解させる工程。
【0025】前記アロエ生葉の乾燥は、天日乾燥または
凍結乾燥または熱風乾燥の条件で行なうことができ、ま
た液汁は、自然放置または圧搾等の方法で得ることがで
きる。液汁を天日乾燥または凍結乾燥または熱風乾燥の
条件で加熱することにより乾燥することができる。液汁
またはその乾燥物中のアロインは葉片の濾過およびイソ
プロパノール溶解処理の方法で除去することができる。
【0026】前記抽出工程において用いられる溶剤とし
て水、アルコールおよびアルキレングリコールを用いる
ことができるがアルコールとしては低級脂肪族アルコー
ル例えば、エタノール、無水エタノール等を、また、二
価アルコールとして例えば、プロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール等を用いることができる。
特に、エタノールと水の混液が好ましい。また、原料ア
ロエに対して前記溶剤は0.1〜1000の割合で使用
すればよいが、特に5〜20の割合が好ましい。また、
抽出条件としては、0〜100℃、特に40〜60℃の
温度を採用することが好適である。
【0027】抽出装置は特に限定されるものではない
が、例えば、加温器、攪拌機、濾過機、減圧蒸留装置等
を用いることができる。前記抽出装置から得られた粗ア
ロエエキスは次の精製工程にて過剰の溶剤の除去、不溶
解物および不純物の除去が行なわれ精製される。
【0028】このようにして得られた精製アロエエキス
は、次の特性を有するものであり、主成分としてアロイ
ンまたは多糖類を含有する。本発明の養毛育毛料として
は、アロエエキスを養毛育毛料全重量基準で0.000
1〜90重量%、特に0.001〜20重量%配合した
ものが好ましい。ポリプレニル誘導体とアロエエキスと
の併用により、後者による頭髪、頭皮の表面を滑らかに
する作用により前者には毛根への栄養補強をさらに強化
することができ前記課題の解決に大きく寄与することが
できる。ポリプレニル誘導体(A)とアロエエキス
(B)の混合割合は重量比で(A):(B)=1:0.
5〜1:10、特に1:0.5〜1:7の範囲が好まし
い。
【0029】本発明の好ましい実施の態様として、タイ
国産の生薬プラウ−ノイ[Plau-noi(Croton Sublyratue
Kurtz, Croton Columnaris Airy Shaw]の粉砕物よりメ
タノール等有機溶媒を用いる抽出により得られるジテル
ペンジオール化合物である(E・Z・E)−7−ヒドロ
キシメチル−3・11・15−トリメチル−2・6・1
0・14−ヘキサデカテトラエン−1−オールと生葉ま
たは乾燥葉から抽出されたアロエエキスを配合すること
により整髪料、ヘアトニック等の有効成分とする養毛育
毛料を提供することができる。本発明の養毛育毛料は、
有効成分としてポリプレニル誘導体、アロエエキスの成
分のみを用いることができるが、さらに、脱毛効果等を
増強するには、血行促進剤、保湿剤、角質溶解剤、抗男
性ホルモン等を添加してもよい。
【0030】
【実施例】次に実施例および比較例により本発明を具体
的に説明する。もっとも本発明は、実施例等により限定
されるものではない。
【0031】ポリプレニル誘導体の製造例 本発明の養毛育毛料の有効成分として使用したポリプレ
ニル誘導体として、(E・Z・E)−7−ヒドロキシメ
チル−3・11・15−トリメチル−2・6・10・1
4−ヘキサデカテトラエン−1−オールを次の方法によ
り製造した。タイ国産クロトン(Croton)属植物、プラ
ウ−ノイ(Plau-noi)を粉砕し、その34kgをメタノ
ール20リットルで3回加熱還流下に抽出した。抽出液
を集めメタノールを留去すると、エキス673gが得ら
れた。得られたエキスを90%メタノール5リットルに
溶解し、n−ヘキサンで洗浄した後、メタノールを留去
した。メタノール留去後の残留物を水3リットルに懸濁
しエーテルで抽出し、エーテル抽出液を5%炭酸ナトリ
ウム水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
抽出液より溶剤を留去すると、油状物質120gが得ら
れた。得られた油状物質をシリカゲル2kgを充填した
カラムに吸着させ、最初に10%酢酸エチル含有ベンゼ
ンで溶出した後、30%酢酸エチル含有ベンゼンで溶出
した。30%酢酸エチル含有ベンゼンにより溶出した画
分を集め、溶剤を留去した後、油状の目的化合物18g
を得た。
【0032】アロエエキスの製造例 キダチアロエの葉を300g採取し、天日乾燥して得ら
れた粉末10gをエタノールおよび水の混合液100m
lに加え、微温で2時間攪拌し、放置後、濾過して抽出
液を90ml得た。
【0033】実施例1 前記の製造例で得られたポリプレニル誘導体[(E・Z
・E)−7−ヒドロキシメチル−3・11・15−トリ
メチル−2・6・10・14−ヘキサデカテトラエン−
1−オール]および前記の製造例で得られたアロエエキ
スおよび添加剤を室温にて攪拌、溶解し表1に示す組成
割合の養毛育毛料Aを調製した。
【0034】
【表1】
【0035】実施例2 アロエエキスを配合しないで精製水の含有量を67.8
重量%としたこと以外すべて実施例1の養毛育毛料Aと
同一の組成とした養毛育毛料A1 を調製した。組成を表
2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】実施例3 ポリプレニル誘導体の含有量を2重量%とし、精製水の
含有量を63.8重量%としたこと以外すべて実施例1
に記載の養毛育毛料Aと同一の組成の養毛育毛料A2
調製し、前記方法にて評価した。結果を表7に示す。
【0038】
【表3】
【0039】実施例4 ポリプレニル誘導体の含有量を0.5重量%とし、精製
水の含有量を65.3重量%としたこと以外すべて実施
例1に記載の養毛育毛料Aと同一の組成の養毛育毛料A
3 を調製し、前記方法にて評価した。結果を表7に示
す。
【0040】
【表4】
【0041】比較例1 ポリプレニル誘導体を配合しないで精製水を65.8重
量%としたこと以外すべて実施例1の養毛育毛料Aと同
一の組成の養毛育毛料aを調製した。組成を表5に評価
結果を表7に示す。
【0042】
【表5】
【0043】比較例2 ポリプレニル誘導体ならびにアロエエキスの両成分を配
合しないで、精製水を68.8重量%としたこと以外す
べて実施例1の養毛育毛料Aと同一の組成の養毛育毛料
bを調製した。評価結果を表7に示す。
【0044】
【表6】
【0045】効能評価 実施例1〜4および比較例1および2の養毛育毛料A、
1 、A2 、A3 、aおよびbを用いて次の実施化試験
により脱毛改善作用、頭皮状態改善作用、毛質改善作用
に関する評価を行なった。すなわち、抜け毛に悩む男女
パネラー120名を各々20名ずつA群〜F群に分け、
A群のパネラー養毛育毛料A(実施例1)を、B群のパ
ネラーは養毛育毛料A1 (実施例2)を、C群のパネラ
ーは養毛育毛料A2 (実施例3)を、D群のパネラーは
養毛育毛料A3 (実施例4)を、E群のパネラーは養毛
育毛料a(比較例1)を、F群のパネラーは養毛育毛料
b(比較例2)を頭皮に各々1日2回2〜3mlずつ3
ケ月間連続して塗布した。3ケ月間使用後、各評価要素
について評価の結果、表7に示す結果を得た。
【0046】
【表7】
【0047】実施例5、比較例3 表8に示す組成の養毛育毛料A4 およびcを調製し、ポ
リプレニル誘導体と従来使用されているミノキシジル
(比較例3)について頭皮状態改善を前記評価方法と同
一の方法により各々比較したところ表9に示す結果を得
た。
【0048】
【表8】
【0049】
【表9】
【0050】実施例および比較例の結果から本発明のポ
リプレニル誘導体を主成分とする養毛育毛料は、市販の
養毛育毛料に比較して顕著な効果があり、ポリプレニル
誘導体とアロエエキスとの併用により、さらに顕著な効
果を奏することも明らかとなった。特に、本発明のポリ
プレニル誘導体とアロエエキスとの相乗効果は特異的と
いえる。
【0051】
【発明の効果】ポリプレニル誘導体を主成分とする第一
の発明によれば、毛根への栄養補給が強化され、脱毛防
止、頭皮状態改善防止および毛質改善において顕著な効
果を奏する。また、第二の発明によれば、ポリプレニル
誘導体とアロエエキスとの併用により頭皮を保湿し、頭
髪頭皮の表面の荒れを防止し滑らかとすることにより脱
毛防止効果を一層推進することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AC091 AC092 AC102 AC122 AC482 AD532 CC37 EE03 EE10 EE22 4C088 AB86 AC05 CA03 MA63 NA14 ZA92 4C206 AA01 AA02 CA08 MA01 MA04 MA83 NA14 ZA92

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (一般式(I)においてR1 およびR2 は、各々水素原
    子、ヒドロキシル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、
    炭素数2〜20の脂肪族アシルオキシ基、芳香族アシル
    オキシ基または芳香脂肪族アシルオキシ基であり、互い
    に同一でもまたは異なるものであってもよく、R3 は水
    素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜20
    の脂肪族アシル基、芳香族アシル基または芳香脂肪族ア
    シル基であり、nは1〜4であり、nが2〜4である場
    合には、R2 は各々同一または異なる基である。但し、
    1 またはR2 の少なくとも1個はヒドロキシル基であ
    る。)で表わされるポリプレニル誘導体を有効成分とし
    て含有することを特徴とする養毛育毛料。
  2. 【請求項2】 一般式(I) 【化2】 (一般式(I)においてR1 およびR2 は、各々水素原
    子、ヒドロキシル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、
    炭素数2〜20の脂肪族アシルオキシ基、芳香族アシル
    オキシ基または芳香脂肪族アシルオキシ基であり、互い
    に同一でもまたは異なるものであってもよく、R3 は水
    素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜20
    の脂肪族アシル基、芳香族アシル基または芳香脂肪族ア
    シル基であり、nは1〜4であり、nが2〜4である場
    合には、R2 は各々同一または異なる基である。但し、
    1 またはR2 の少なくとも1個はヒドロキシル基であ
    る。)で表わされるポリプレニル誘導体とアロエエキス
    とを有効成分として含有することを特徴とする養毛育毛
    料。
  3. 【請求項3】 一般式[I]において、R1 が水素原
    子であり、構造式上7位の側鎖にあるR2 がヒドロキシ
    ル基であり、R3 が水素原子であり、nが1−3である
    請求項1または2に記載の養毛育毛料。
  4. 【請求項4】 前記ポリプレニル誘導体が、7−ヒド
    ロキシメチル−3・11・15−トリメチル−2・6・
    10・14−ヘキサデカテトラエン−1−オール、11
    −ヒドロキシメチル−3・7・15−トリメチル−2・
    6・10・14−ヘキサデカテトラエン−1−オール、
    7−ヒドロキシメチル−3・11−ジメチル−2・6・
    10−ドデカトリエン−1−オール、7・15−ジヒド
    ロキシメチル−3・11−ジメチル−2・6・10・1
    4−ヘキサデカテトラエン−1−オール、7−ヒドロキ
    シメチル−3・11・15・19−テトラメチル−2・
    6・10・14・18−アイコサペンタエン−1−オー
    ルからなる群より選択された少なくとも一種である請求
    項1または2記載の養毛育毛料。
  5. 【請求項5】 前記一般式(I)のポリプレニル誘導
    体が、クロトン属植物の抽出物の主成分である請求項1
    ないし4のいずれかの1項に記載の養毛育毛料。
  6. 【請求項6】 前記ポリプレニル誘導体の配合量が、
    養毛育毛料全重量基準で0.0001〜10重量%であ
    る請求項1ないし5のいずれかの1項に記載の養毛育毛
    料。
  7. 【請求項7】 前記アロエエキスが、ケープアロエ、
    アロエベラおよびキダチアロエからなる群より選択され
    る少なくとも一種のアロエの生葉、液汁または抽出物で
    ある請求項2に記載の養毛育毛料。
  8. 【請求項8】 前記アロエエキスの含有量が、養毛育
    毛全重量基準で0.0001〜90重量%である請求項
    2または7に記載の養毛育毛料。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008285426A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Ut Cosmetics Co Ltd アロエベラ水及びその製法
JP2020100569A (ja) * 2018-12-19 2020-07-02 小林製薬株式会社 頭皮頭髪用組成物

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JP2008285426A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Ut Cosmetics Co Ltd アロエベラ水及びその製法
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