JP2002302410A - リン酸カルシウムセメント粉体の保管方法 - Google Patents

リン酸カルシウムセメント粉体の保管方法

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JP2002302410A JP2001104499A JP2001104499A JP2002302410A JP 2002302410 A JP2002302410 A JP 2002302410A JP 2001104499 A JP2001104499 A JP 2001104499A JP 2001104499 A JP2001104499 A JP 2001104499A JP 2002302410 A JP2002302410 A JP 2002302410A
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Yoichiro Mizutani
洋一郎 水谷
Takenori Sawamura
武憲 澤村
Shinjiro Kasahara
真二郎 笠原
Koichi Iwamoto
孝一 岩元
Masaaki Hattori
昌晃 服部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、リン酸カルシウムセメント粉体の
保管にあたり、セメントを特定の乾燥雰囲気中におくこ
とで、硬化時間の遅延が抑制可能なリン酸カルシウムセ
メント粉体の保管方法を提供する。 【解決手段】 リン酸カルシウムセメント粉体を絶対湿
度0.003kg/kg以下に制御された密閉容器内に
おいて保管する。密閉容器内は、絶対湿度0.003k
g/kg以下の空気雰囲気等の環境とすることができ
る。また、密閉容器内の圧力が容器外の圧力以上である
ことが好ましい。更に、密閉容器内に、湿分を不可逆的
に吸収する乾燥剤を封入することもできる。密閉容器を
形成する材質は水分透過率1g/m2・24時間(温度
25℃、相対湿度60%)[より好ましくは0.1g/
2・24時間(温度25℃、相対湿度60%)]以下
であることが好ましく、アルミラミネート樹脂フィルム
からなることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医科用或いは歯科
用のリン酸カルシウムセメント粉体の保管方法に関し、
更に詳しくは、水を添加して混練することにより硬化さ
せることができるリン酸カルシウムセメント粉体の保管
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】医科用或いは歯科用のセメント粉体であ
るリン酸カルシウムを主成分とするリン酸カルシウムセ
メント粉体は、生体骨や歯の組織を構成する無機成分と
同様であるため、生体親和性に優れ、整形や形成等の医
療分野に有用であり、現在までに各種の組成のセメント
粉体が提案されている。
【0003】リン酸カルシウムセメント粉体中に含まれ
るリン酸カルシウム化合物は、水によって容易に反応
し、硬化させることができる。しかし、水との反応を利
用し硬化させるセメント粉体であるため、湿分に敏感で
あり、大気中に保管した場合は、大気中に含まれる湿分
を吸着してしまい、得られるセメントの硬化時間が遅延
するといった問題が生じることがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するものであり、リン酸カルシウムセメント粉
体の保管にあたり、セメント粉体を特定の乾燥雰囲気中
におくことで、硬化時間の遅延が抑制できるリン酸カル
シウムセメント粉体を保管する方法を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のリン酸カルシウ
ムセメント粉体の保管方法は、リン酸カルシウムセメン
ト粉体を絶対湿度0.003kg/kg以下に制御され
た密閉容器内に保管することを特徴とする。
【0006】上記「リン酸カルシウムセメント粉体」と
しては、リン酸一水素カルシウム、リン酸一水素カルシ
ウム水和物、リン酸二水素カルシウム、リン酸二水素カ
ルシウム水和物、リン酸四カルシウム、α−リン酸三カ
ルシウム、β−リン酸三カルシウム、水酸アパタイト、
フッ素アパタイト及び塩素アパタイト等のリン酸カルシ
ウム化合物の粉末を主成分とするものが挙げられる。ま
た、これらのうち2種以上含む混合物を主成分とするも
のであってもよい。
【0007】このリン酸カルシウムセメント粉体は、絶
対湿度0.003kg/kg以下に制御された密閉容器
内に保管されるものであり、絶対湿度0.003kg/
kgを超える場合は、セメント粉体がより多くの湿分と
接触することになり、セメント粉体使用時の硬化時間が
遅延するため好ましくない。
【0008】上記密閉容器内は、絶対湿度0.003k
g/kg以下の空気雰囲気、及び不活性ガス雰囲気の少
なくとも一方とすることができる。
【0009】また、密閉容器内の圧力は容器外の圧力以
上(容器の耐圧限界値以下)であることが好ましい。こ
のように、内圧を高くした状態で保管することで密閉容
器内に浸透する湿分を低減することが可能になる。
【0010】更に、密閉容器内には、湿分を不可逆的に
吸収する乾燥剤を封入することができる。この場合、湿
分の除去速度が大きく、絶対湿度が0.014kg/k
g程度である場合に、数時間で密閉容器内を0.003
kg/kg以下にすることができる。この乾燥剤として
は、化学反応により湿分を吸収するものが好ましい。ま
た、乾燥剤にバインダ等を混ぜてシート化したり、シー
ト状のものに乾燥剤を含浸させたり担持させたりしてシ
ート化することができる。このシートをそのまま密閉容
器内に封入して使用してもよいし、密閉容器に積層体を
用いる場合は、この乾燥剤はこの積層体に一体に含有さ
れるようにすることができる。例えば金属/樹脂の積層
フィルム等を用いる場合は、この乾燥剤をバインダ等に
よりシート状にしていっしょに積層体とすることができ
る。一方、シリカゲルのように物理吸着により湿分を除
去するタイプの乾燥剤は、保管雰囲気(温度等)の変化
によって、吸着された湿分が放出されてしまう場合があ
る。更に、このシリカゲルのようなタイプの乾燥剤で
は、湿分の除去速度が小さく、密閉容器内を絶対湿度
0.003kg/kg以下の雰囲気に制御するのが困難
である。
【0011】本発明において、上記密閉容器は水分透過
量1g/m2・24時間(温度;25℃、相対湿度;6
0%)以下[より好ましくは0.5g/m2・24時間
(温度;25℃、相対湿度;60%)以下、更に好まし
くは0.1g/m2・24時間(温度;25℃、相対湿
度;60%)以下]とすることが好ましい。この場合、
密閉容器内の絶対湿度を0.003kg/kg以下に容
易に保つことができる。
【0012】密閉容器としては、例えば、デシケーター
やアルミラミネート樹脂フィルムからなるもの等が挙げ
られる。なかでも、アルミラミネート樹脂フィルムから
なるものが好ましい。このアルミラミネート樹脂フィル
ムとしては、アルミニウム箔を基体とし、その内側及び
/又は外側に合成樹脂フィルムを用いた層構成を有する
積層構造のものであれば、特に制限されるものではな
い。更に、このアルミラミネート樹脂フィルムであれ
ば、圧力を変化させる体積が小さいため、密閉容器内の
圧力を容器外の圧力以上、特に容器外の圧力を超える圧
力にすることが容易であり、軽量で薄い容器とすること
が可能となり、少量のリン酸カルシウムセメント粉体の
包装、保管にも適している。また、簡便な熱圧着シール
を行うことができ、強度が大きく、且つ耐久性に優れた
ポリエチレンテレフタレート(PET)/アルミニウム
箔/ポリエチレン(PE)の3層ラミネート構造からな
るアルミラミネート樹脂フィルムがより好ましい。
【0013】また、保管されたリン酸カルシウムセメン
ト粉体は、純水等の水によって混練した後、これのみを
生体内に補填して人工骨、人工歯等の用途に用いられ
る。更に、セメント粉体と水とを混練する際に、骨形成
因子、抗がん剤及び抗生物質等を添加し、薬物徐放のた
めの担体として利用されることもある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例により更に
詳しく説明する。 (1)使用した包装材 PET/アルミニウム箔/PEラミネートフィルム
(0.01g/m2・24時間) PET/セラミック層(蒸着法により形成)/PE積
層フィルム(0.08g/m2・24時間) ナイロン/PEラミネートフィルム(5g/m2・2
4時間) PEフィルム(約15g/m2・24時間) 尚、上記括弧内の数値は、温度が25℃、相対湿度60
%における水分透過量を示す。
【0015】(2)使用した乾燥剤 RP剤(三菱ガス化学製、商品名「RPシステム」、
品番「RP−5A」、化学反応によって湿分を吸収して
除去するタイプの乾燥剤) シリカゲル(吸着により湿分を除去するタイプの乾燥
剤)
【0016】(3)包装条件及び保管条件 実施例1 蓋をしていないガラス瓶にリン酸カルシウムセメント粉
体(リン酸四カルシウム粉末、及びリン酸水素カルシウ
ム無水物の粉末の当モル量を混合したものを用いた。以
下の実施例、比較例の各々においても同様のものを使用
した。)を充填し、これをデシケーター中に置き、圧力
0.0013MPa以下となるまで真空引きを行い、1
ヶ月間保管した(理論上、絶対湿度は0.003kg/
kg以下に保たれる。)。
【0017】実施例2 蓋をしていないガラス瓶にリン酸カルシウムセメント粉
体を充填し、絶対湿度0.003kg/kg以下の乾燥
窒素ガスで置換したデシケーター中に1ヶ月間保管し
た。尚、1日後の容器中の絶対湿度は0.003kg/
kg以下であり、下記の硬化試験のためにセメント粉体
を取り出す直前の容器内の絶対湿度も0.003kg/
kg以下であった。この絶対湿度の測定は、デシケータ
ー中に入れておいた小型湿度計により相対湿度を測定
し、換算した(以下、湿度は同様に測定した。)。
【0018】実施例3 相対湿度55%の大気中でリン酸カルシウムセメント粉
体を専用のプラスチック容器に充填し、包装材を用い
て、絶対湿度0.003kg/kg以下の乾燥窒素ガス
を加圧充填し密閉した。その後、温度40℃、相対湿度
95%の恒温恒湿槽内に1ヶ月間保管した。尚、1日後
の包装材中の絶対湿度は0.003kg/kg以下で
あり、下記の硬化試験のためにセメント粉体を取り出す
直前の包装材内の絶対湿度も0.003kg/kg以
下であった。但し、温度40℃、相対湿度95%の恒温
恒湿槽内での保管は、加速試験である(以下においても
同様である。)。
【0019】実施例4 相対湿度55%の大気中でリン酸カルシウムセメント粉
体を専用のプラスチック容器に充填し、包装材を用い
て、乾燥剤とともに包装し、熱圧着シールにより密閉
した。その後、温度40℃、相対湿度95%の恒温恒湿
槽内に1ヶ月間保管した。尚、1日後の包装材中の絶
対湿度は0.003kg/kg以下であり、下記の硬化
試験のためにセメント粉体を取り出す直前の包装材内
の絶対湿度も0.003kg/kg以下であった。
【0020】実施例5 絶対湿度0.001kg/kgの乾燥空気で置換してお
いたグローブボックス内で、専用のプラスチック容器に
リン酸カルシウムセメント粉体を充填し、包装材を用
いて、包装し、熱圧着シールにより密閉した。その後、
温度40℃、相対湿度95%の恒温恒湿槽内に1ヶ月間
保管した。尚、1日後の包装材中の絶対湿度は0.0
03kg/kg以下であり、下記の硬化試験のためにセ
メント粉体を取り出す直前の包装材内の絶対湿度も
0.003kg/kg以下であった。
【0021】実施例6 包装材を用いたこと以外は、実施例5と同様にして1
ヶ月間保管した。尚、1日後の包装材中の絶対湿度は
0.003kg/kg以下であり、下記の硬化試験のた
めにセメント粉体を取り出す直前の包装材内の絶対湿
度も0.003kg/kg以下であった。
【0022】比較例1 蓋をしていないガラス瓶にリン酸カルシウムセメント粉
体を充填し、絶対湿度0.014kg/kgに保たれた
恒温恒湿槽内で1ヶ月間保管した。
【0023】比較例2 絶対湿度を0.004〜0.008kg/kgに保った
室内で保管したこと以外は、比較例1と同様にして1ヶ
月間保管した。
【0024】比較例3 乾燥剤を用いたこと以外は、実施例4と同様にして1
ヶ月間保管した。尚、1日後の包装材中の絶対湿度は
0.0041kg/kgであり、下記の硬化試験のため
にセメント粉体を取り出す直前の包装材内の絶対湿度
は0.0039kg/kgであった。
【0025】比較例4 包装材を用いたこと以外は、実施例5と同様にして1
ヶ月間保管した。尚、1日後の包装材中の絶対湿度は
0.006kg/kgであり、下記の硬化試験のために
セメント粉体を取り出す直前の包装材内の絶対湿度は
0.018kg/kgであった。
【0026】比較例5 包装材を用いたこと以外は、実施例5と同様にして1
ヶ月間保管した。尚、1日後の包装材中の絶対湿度は
0.010kg/kgであり、下記の硬化試験のために
セメント粉体を取り出す直前の包装材内の絶対湿度は
0.018kg/kgであった。
【0027】(4)評価 上記(3)のようにして保管した各実施例及び各比較例
のリン酸カルシウムセメント粉体にそれぞれ液粉比0.
26:1で純水を配合し、混練して硬化させた。その硬
化時間を測定し、保管後の硬化時間について評価した。
その結果を表1に示す。尚、硬化時間の測定方法は、J
IS T 6602に準じた方法で行った。また、保管
前(合成直後)のリン酸カルシウムセメント粉体の硬化
時間を基準にして遅延の有無を評価した。
【0028】
【表1】
【0029】(5)実施例の効果 表1によれば、絶対湿度を0.014kg/kgに保っ
て保管した比較例1、及び絶対湿度を0.004〜0.
008kg/kgに保って保管した比較例2の各セメン
ト粉体の硬化時間は、それぞれ60分以上、50分であ
り硬化に長時間を要した。これに対して、圧力0.00
36MPa以下となるまで真空引きし、絶対湿度を0.
003kg/kg以下に保って保管した実施例1、及び
絶対湿度0.003kg/kg以下の乾燥窒素ガスで置
換して保管した実施例2の各セメント粉体の硬化時間
は、それぞれ13分、15分であり、硬化時間の遅延は
みられなかった。
【0030】また、絶対湿度0.003kg/kg以下
の乾燥窒素ガスを加圧充填し、水分透過量の少ない包装
材を用いて密閉し、保管した実施例3のセメント粉体
の硬化時間は13分であり、硬化時間の遅延はみられな
かった。一方、相対湿度55%の大気中で、乾燥剤
(シリカゲル)とともに、包装材を用いて密閉し、保
管した比較例3のセメント粉体の硬化時間は50分であ
り硬化に長時間を要した。これに対して、乾燥剤を用
いた以外は、比較例3と同様の条件で保管した実施例4
のセメント粉体の硬化時間は12分であり、硬化時間の
遅延はみられなかった。
【0031】更に、絶対湿度0.001kg/kg以下
の乾燥空気で置換し、水分透過量の多い包装材、で
密閉し保管した比較例4及び比較例5の各セメント粉体
の硬化時間は、両方とも60分以上であり、硬化に長時
間を要した。これに対して、水分透過量の低い包装材
、を用いて密閉し保管した実施例5及び実施例6の
各セメント粉体の硬化時間は、それぞれ12分、13分
であり、硬化時間の遅延はみられなかった。
【0032】上記のことより、リン酸カルシウムセメン
ト粉体を絶対湿度0.003kg/kg以下の雰囲気で
保管することで、湿分の吸着による硬化時間の遅延を抑
制できることが分かった。また、密閉容器内を外部以上
の圧力、通常、0.1MPaを超えて加圧することで、
湿分の浸入をほとんど防止でき、長期間の保管も可能で
ある。更には、化学反応により湿分を除去するタイプの
乾燥剤を用いることで、密閉容器内の絶対湿度を十分に
下げることができることが分かった。また、密閉容器を
形成する材質の水分透過量が5.0g/m2・24時間
(温度;25℃、相対湿度;60%)より大きな場合、
外部より密閉容器壁を通り湿分が浸入するために容器内
部の湿度が上昇し、セメント粉体の硬化時間の遅延が生
じてしまうが、水分透過量の少ない容器等で密閉するこ
とで硬化時間の遅延を抑制できることが分かる。
【0033】
【発明の効果】本発明の、リン酸カルシウムセメント粉
体の保管方法によれば、このセメント粉体を特定の乾燥
雰囲気中におくため、硬化時間の遅延を抑制することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠原 真二郎 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 (72)発明者 岩元 孝一 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 (72)発明者 服部 昌晃 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 Fターム(参考) 4C052 AA17 DD09 HH02 HH05 HH07 4C081 AC04 BA12 CF011 4C089 AA10 BA16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リン酸カルシウムセメント粉体を絶対湿
    度0.003kg/kg以下に制御された密閉容器内に
    おくことを特徴とするリン酸カルシウムセメント粉体の
    保管方法。
  2. 【請求項2】 上記密閉容器内は、絶対湿度0.003
    kg/kg以下の空気雰囲気、及び不活性ガス雰囲気の
    少なくとも一方である請求項1記載のリン酸カルシウム
    セメント粉体の保管方法。
  3. 【請求項3】 上記密閉容器内の圧力が容器外の圧力以
    上である請求項1又は2に記載のリン酸カルシウムセメ
    ント粉体の保管方法。
  4. 【請求項4】 上記密閉容器内に、湿分を不可逆的に吸
    収する乾燥剤が封入された請求項1乃至3のいずれか1
    項に記載のリン酸カルシウムセメント粉体の保管方法。
  5. 【請求項5】 上記密閉容器は、24時間あたりの水分
    透過量が1g/m2(温度;25℃、相対湿度;60
    %)以下の材質により形成されている請求項1乃至4の
    いずれか1項に記載のリン酸カルシウムセメント粉体の
    保管方法。
  6. 【請求項6】 上記密閉容器はアルミラミネート樹脂フ
    ィルムからなる請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    リン酸カルシウムセメント粉体の保管方法。
JP2001104499A 2001-04-03 2001-04-03 リン酸カルシウムセメント粉体の保管方法 Pending JP2002302410A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008540046A (ja) * 2005-05-18 2008-11-20 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー パッケージ
JP2009155188A (ja) * 2007-12-28 2009-07-16 Taiheiyo Materials Corp 軽量予混合モルタル
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WO2017140781A1 (de) * 2016-02-19 2017-08-24 Wacker Chemie Ag Stabilisatoren zur verbesserung der lagerstabilität von polymerpulver enthaltenden baustofftrockenformulierungen

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