JP2002302264A - コインホッパの構造 - Google Patents
コインホッパの構造Info
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- JP2002302264A JP2002302264A JP2001111537A JP2001111537A JP2002302264A JP 2002302264 A JP2002302264 A JP 2002302264A JP 2001111537 A JP2001111537 A JP 2001111537A JP 2001111537 A JP2001111537 A JP 2001111537A JP 2002302264 A JP2002302264 A JP 2002302264A
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- Japan
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- lever
- shutter
- shutter member
- coin hopper
- opening
- Prior art date
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- Filling Or Emptying Of Bunkers, Hoppers, And Tanks (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 シャッタ部材を閉止方向へ付勢するバネの力
を格別強くして操作性を悪化させたり、構成を複雑化す
ることなく、コインホッパのケーシングに設けた排出口
を開閉するシャッタ部材が、開放方向へ操作される場合
を除いて、開放されることがないようにしたコインホッ
パを提供する。 【解決手段】 該排出口を開閉すべくケーシング外部に
配置されたシャッタ機構23と、を備えたコインホッパ
1において、シャッタ機構は、第1の回動軸を備えた固
定枢支部材30と、第1の回動軸31によって回動自在
に枢支されたシャッタ部材50と、排出口を閉止する位
置にある該シャッタ部材を開放方向に付勢するために固
定枢支部材に設けた第2の回動軸によって一端を回動自
在に枢支されたレバー60と、を少なくとも備え、レバ
ーが閉止位置にあるときに閉止位置にあるシャッタ部材
の開放動作を該レバーが阻止する。
を格別強くして操作性を悪化させたり、構成を複雑化す
ることなく、コインホッパのケーシングに設けた排出口
を開閉するシャッタ部材が、開放方向へ操作される場合
を除いて、開放されることがないようにしたコインホッ
パを提供する。 【解決手段】 該排出口を開閉すべくケーシング外部に
配置されたシャッタ機構23と、を備えたコインホッパ
1において、シャッタ機構は、第1の回動軸を備えた固
定枢支部材30と、第1の回動軸31によって回動自在
に枢支されたシャッタ部材50と、排出口を閉止する位
置にある該シャッタ部材を開放方向に付勢するために固
定枢支部材に設けた第2の回動軸によって一端を回動自
在に枢支されたレバー60と、を少なくとも備え、レバ
ーが閉止位置にあるときに閉止位置にあるシャッタ部材
の開放動作を該レバーが阻止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種硬貨、コイン
等を収容するコインホッパの改良に関し、特にコインホ
ッパ内の硬貨や混入した異物を除去するためにコインホ
ッパの適所に開口した排出口を開閉するシャッタ機構の
改良に関する。
等を収容するコインホッパの改良に関し、特にコインホ
ッパ内の硬貨や混入した異物を除去するためにコインホ
ッパの適所に開口した排出口を開閉するシャッタ機構の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動販売機、両替機、金銭払出し機等の
金銭取扱装置においては、釣り銭用、両替用、或いは払
出し用等の種々の目的によって、装置内に設けたコイン
ホッパ内に硬貨を収容し、コインホッパ内の硬貨を必要
に応じて取り出して利用者に払い出している。ところ
で、金銭取扱装置においては、管理者がコインホッパ内
に新たな硬貨を補給したり、或いは利用者によって投入
された硬貨を循環式にコインホッパ内に収容する等の方
式により、コインホッパ内に硬貨が補給される。この
際、種々の原因によって、コインホッパ内に異物、例え
ばクリップやネジやゴミ、或いは異種硬貨が混入するこ
とがあり、これらの混入した異物類をコインホッパ内に
放置しておくと、誤動作、故障の原因となる。そこで、
従来からコインホッパにはコインホッパに設けた排出口
を開閉するために図8に示した如きシャッタ機構が設け
られて、内部の異物類を取り出すことを可能としてい
る。また、装置の保守点検や修理を行うためにコインホ
ッパ内を空の状態にする場合にも、シャッタ機構を開放
して排出口から硬貨を排出する必要がある。図8(a)
及び(b)は、従来のコインホッパの構成を示す正面
図、及び側面図であり、コインホッパ1は、ケーシング
2と、ケーシング2の底部適所に形成した図示しない排
出口を開閉するシャッタ機構3とを有する。符号4は、
ケーシング2内の硬貨Cを保持してケーシング2外へ搬
出するための搬送手段である。このシャッタ機構3は、
ケーシング外面から突設した支持部材10と支持部材1
0によって上下方向へ回動自在に枢支されたシャッタ部
材11と、シャッタ部材11を閉止方向へ弾性付勢する
図示しないバネと、を有する。ケーシング2内の異物や
硬貨を排出する場合には、シャッタ部材11の上部から
突出した操作突起12を指などによって押し上げること
によってシャッタ部材11を下方へ回動させて蓋部材1
1aによって排出口を開放することができる。しかし、
上記従来のコインホッパにおけるシャッタ機構にあって
は、専ら図示しないバネの力によってシャッタ部材11
を常時閉止方向に付勢し、蓋部材11aを排出口を閉止
する位置に保持しているため、バネの力が経時的に弱ま
った場合や、ケーシング内の硬貨からの重圧が過大とな
った場合に、シャッタ部材11が開放して硬貨が排出口
から落下し易くなるという不具合があった。一方、その
ような不具合を解消するためにはバネによる付勢力を強
く設定することが有効であるが、バネによってシャッタ
部材の閉止力を強くすると、操作突起12を指などで操
作してシャッタ部材を開放する際に過大な力が必要とな
り、操作性が悪化するという不具合がある。
金銭取扱装置においては、釣り銭用、両替用、或いは払
出し用等の種々の目的によって、装置内に設けたコイン
ホッパ内に硬貨を収容し、コインホッパ内の硬貨を必要
に応じて取り出して利用者に払い出している。ところ
で、金銭取扱装置においては、管理者がコインホッパ内
に新たな硬貨を補給したり、或いは利用者によって投入
された硬貨を循環式にコインホッパ内に収容する等の方
式により、コインホッパ内に硬貨が補給される。この
際、種々の原因によって、コインホッパ内に異物、例え
ばクリップやネジやゴミ、或いは異種硬貨が混入するこ
とがあり、これらの混入した異物類をコインホッパ内に
放置しておくと、誤動作、故障の原因となる。そこで、
従来からコインホッパにはコインホッパに設けた排出口
を開閉するために図8に示した如きシャッタ機構が設け
られて、内部の異物類を取り出すことを可能としてい
る。また、装置の保守点検や修理を行うためにコインホ
ッパ内を空の状態にする場合にも、シャッタ機構を開放
して排出口から硬貨を排出する必要がある。図8(a)
及び(b)は、従来のコインホッパの構成を示す正面
図、及び側面図であり、コインホッパ1は、ケーシング
2と、ケーシング2の底部適所に形成した図示しない排
出口を開閉するシャッタ機構3とを有する。符号4は、
ケーシング2内の硬貨Cを保持してケーシング2外へ搬
出するための搬送手段である。このシャッタ機構3は、
ケーシング外面から突設した支持部材10と支持部材1
0によって上下方向へ回動自在に枢支されたシャッタ部
材11と、シャッタ部材11を閉止方向へ弾性付勢する
図示しないバネと、を有する。ケーシング2内の異物や
硬貨を排出する場合には、シャッタ部材11の上部から
突出した操作突起12を指などによって押し上げること
によってシャッタ部材11を下方へ回動させて蓋部材1
1aによって排出口を開放することができる。しかし、
上記従来のコインホッパにおけるシャッタ機構にあって
は、専ら図示しないバネの力によってシャッタ部材11
を常時閉止方向に付勢し、蓋部材11aを排出口を閉止
する位置に保持しているため、バネの力が経時的に弱ま
った場合や、ケーシング内の硬貨からの重圧が過大とな
った場合に、シャッタ部材11が開放して硬貨が排出口
から落下し易くなるという不具合があった。一方、その
ような不具合を解消するためにはバネによる付勢力を強
く設定することが有効であるが、バネによってシャッタ
部材の閉止力を強くすると、操作突起12を指などで操
作してシャッタ部材を開放する際に過大な力が必要とな
り、操作性が悪化するという不具合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑みて
なされたものであり、シャッタ部材を閉止方向へ付勢す
るバネの力を格別強くして操作性を悪化させたり、構成
を複雑化することなく、コインホッパのケーシングに設
けた排出口を開閉するシャッタ部材が、開放方向へ操作
される場合を除いて、開放されることがないようにした
コインホッパを提供することを課題とする。
なされたものであり、シャッタ部材を閉止方向へ付勢す
るバネの力を格別強くして操作性を悪化させたり、構成
を複雑化することなく、コインホッパのケーシングに設
けた排出口を開閉するシャッタ部材が、開放方向へ操作
される場合を除いて、開放されることがないようにした
コインホッパを提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、請求項1の発明は、内部に収容した硬貨等を外部に
排出するための排出口を備えたケーシングと、該排出口
を開閉すべくケーシング外部に配置されたシャッタ機構
と、を備えたコインホッパにおいて、前記シャッタ機構
は、第1の回動軸を備えた固定枢支部材と、該固定枢支
部材の第1の回動軸によって回動自在に枢支されたシャ
ッタ部材と、前記排出口を閉止する位置にある該シャッ
タ部材を開放方向に付勢するために固定枢支部材に設け
た第2の回動軸によって一端を回動自在に枢支されたレ
バーと、を少なくとも備え、前記第1の回動軸と前記第
2の回動軸が交差した方向へ延びることによって前記レ
バーが閉止位置にあるときに閉止位置にあるシャッタ部
材の開放動作を該レバーが阻止するように構成したこと
を特徴とする。請求項2の発明は、前記レバーを閉止方
向へ付勢する弾性手段を備えたことを特徴とする。請求
項3の発明は、前記レバーが回動経路上に、前記シャッ
タ部材から突出させた作用片が突出しており、該レバー
が開放方向へ回動したときに該作用片を押圧することに
よりシャッタ部材を開放することを特徴とする。請求項
4の発明は、前記固定枢支部材には、上記レバーの回動
をガイドする長穴が設けられており、該長穴の下端部又
は上端部にレバーが位置するときに閉止位置にあるシャ
ッタ部材の開放方向への開放動作を該レバーが阻止する
ように構成したことを特徴とする。
め、請求項1の発明は、内部に収容した硬貨等を外部に
排出するための排出口を備えたケーシングと、該排出口
を開閉すべくケーシング外部に配置されたシャッタ機構
と、を備えたコインホッパにおいて、前記シャッタ機構
は、第1の回動軸を備えた固定枢支部材と、該固定枢支
部材の第1の回動軸によって回動自在に枢支されたシャ
ッタ部材と、前記排出口を閉止する位置にある該シャッ
タ部材を開放方向に付勢するために固定枢支部材に設け
た第2の回動軸によって一端を回動自在に枢支されたレ
バーと、を少なくとも備え、前記第1の回動軸と前記第
2の回動軸が交差した方向へ延びることによって前記レ
バーが閉止位置にあるときに閉止位置にあるシャッタ部
材の開放動作を該レバーが阻止するように構成したこと
を特徴とする。請求項2の発明は、前記レバーを閉止方
向へ付勢する弾性手段を備えたことを特徴とする。請求
項3の発明は、前記レバーが回動経路上に、前記シャッ
タ部材から突出させた作用片が突出しており、該レバー
が開放方向へ回動したときに該作用片を押圧することに
よりシャッタ部材を開放することを特徴とする。請求項
4の発明は、前記固定枢支部材には、上記レバーの回動
をガイドする長穴が設けられており、該長穴の下端部又
は上端部にレバーが位置するときに閉止位置にあるシャ
ッタ部材の開放方向への開放動作を該レバーが阻止する
ように構成したことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した形態
例により詳細に説明する。図1(a)及び(b)は本発
明の一実施形態に係るコインホッパの一例の構成を示す
正面図及び側面図、図2はシャッタ機構の斜視図、図3
はシャッタ機構の分解斜視図である。また、図4(a)
(b)(c)及び(d)はシャッタ機構の構成を示す正
面図、平面図、左側面図、及び右側面図であり、図5は
レバーを省略した状態のシャッタ機構の側面図である。
また、図6(a)乃至(d)は固定枢支部材の正面図、
平面図、及び左右側面図、図7(a)乃至(d)はシャ
ッタ部材の正面図、平面図、及び左右側面図である。コ
インホッパ21は、ケーシング22と、該ケーシング2
2の下部側面に取り付けられてケーシング底面等に設け
られた排出口を開閉するためのシャッタ機構23と、を
備えている。コインホッパ21自体は、自動販売機、両
替機、金銭払出し装置等の金銭取扱装置に使用されて、
ケーシング22内に硬貨を複数保持する構成を備えてい
る。ケーシング22の底部に備える排出口は、リジェク
ト時に硬貨を排出したり、硬貨中に混入した異物や異種
硬貨等を排出する際に使用される。このシャッタ機構2
3は、第1の回動軸31を備えた固定枢支部材30と、
該固定枢支部材30の第1の回動軸31によって回動自
在に枢支されたシャッタ部材50と、前記排出口を閉止
する位置にあるシャッタ部材50を開放方向に付勢する
ために固定枢支部材30に設けた第2の回動軸32によ
って一端を回動自在に枢支されたレバー60と、を少な
くとも備え、この例では固定枢支部材30は、ケーシン
グ22の下部側面に固定されている。シャッタ部材50
は、固定枢支部材に設けた第1の回動軸31によって開
閉方向へ回動自在に枢支されると共にレバー60が上方
に位置する時に開放方向へ付勢される。一方、レバー6
0が下方に位置しているときにはシャッタ部材50は排
出口を閉止した状態を維持し、仮にシャッタ部材50が
ケーシング内の硬貨の重圧によって開放方向へ付勢され
たとしても、下方に位置するレバー60が固定枢支部材
30に設けた長穴36bに沿って上昇することができな
いために、シャッタ部材50は開放方向へ回動すること
ができない。
例により詳細に説明する。図1(a)及び(b)は本発
明の一実施形態に係るコインホッパの一例の構成を示す
正面図及び側面図、図2はシャッタ機構の斜視図、図3
はシャッタ機構の分解斜視図である。また、図4(a)
(b)(c)及び(d)はシャッタ機構の構成を示す正
面図、平面図、左側面図、及び右側面図であり、図5は
レバーを省略した状態のシャッタ機構の側面図である。
また、図6(a)乃至(d)は固定枢支部材の正面図、
平面図、及び左右側面図、図7(a)乃至(d)はシャ
ッタ部材の正面図、平面図、及び左右側面図である。コ
インホッパ21は、ケーシング22と、該ケーシング2
2の下部側面に取り付けられてケーシング底面等に設け
られた排出口を開閉するためのシャッタ機構23と、を
備えている。コインホッパ21自体は、自動販売機、両
替機、金銭払出し装置等の金銭取扱装置に使用されて、
ケーシング22内に硬貨を複数保持する構成を備えてい
る。ケーシング22の底部に備える排出口は、リジェク
ト時に硬貨を排出したり、硬貨中に混入した異物や異種
硬貨等を排出する際に使用される。このシャッタ機構2
3は、第1の回動軸31を備えた固定枢支部材30と、
該固定枢支部材30の第1の回動軸31によって回動自
在に枢支されたシャッタ部材50と、前記排出口を閉止
する位置にあるシャッタ部材50を開放方向に付勢する
ために固定枢支部材30に設けた第2の回動軸32によ
って一端を回動自在に枢支されたレバー60と、を少な
くとも備え、この例では固定枢支部材30は、ケーシン
グ22の下部側面に固定されている。シャッタ部材50
は、固定枢支部材に設けた第1の回動軸31によって開
閉方向へ回動自在に枢支されると共にレバー60が上方
に位置する時に開放方向へ付勢される。一方、レバー6
0が下方に位置しているときにはシャッタ部材50は排
出口を閉止した状態を維持し、仮にシャッタ部材50が
ケーシング内の硬貨の重圧によって開放方向へ付勢され
たとしても、下方に位置するレバー60が固定枢支部材
30に設けた長穴36bに沿って上昇することができな
いために、シャッタ部材50は開放方向へ回動すること
ができない。
【0006】第1の回動軸31と第2の回動軸32が交
差した方向へ延びることによってレバー60が実線で示
す閉止位置にあるときに閉止位置にあるシャッタ部材の
開放動作を該レバーが阻止するようにした構成が特徴的
である。即ち、固定枢支部材30は、平面形状が略コ字
状となるように薄板を加工した構成を備えており、ケー
シング22等に螺着、溶接等によって固定される固定片
35と、固定片35の左右両端縁から夫々前方へ突出す
る互いにほぼ平行な側片36,37を有する。一方の側
片36の突出長に対して、他方の側片37の突出長は少
し短くなっており、側片37の先端は横方向外側へ屈曲
した板状の軸支部38となっている。各側片36,37
には第1の回動軸31となる2本のボルト(一本のシャ
フトであってもよい)を挿着する穴36a、37aが形
成されており、この穴36a、37aに各ボルト31
a、31bを取り付けた状態で各ボルト31a、31b
の先端部によってシャッタ50を開閉方向へ回動自在に
枢支する。一方の側片36の更に他の部位には、斜め前
後方向(斜め上下方向)へ延びる長穴36bが形成され
ており、この長穴36b内には前記レバー60が上下動
可能に挿通される。他方のボルト31bは、その先端部
でシャッタ部材50を枢支する一方で、後述する弾性手
段40、即ちレバー60を閉止方向へ付勢する弾性手段
40を係止する必要から側片37の外側面よりも少しく
側方へ突出する。軸支部38は、下部が斜め前方へ突出
した傾斜面を有した板状であり、板面に設けた穴38a
によって第2の回動軸32としてのボルトを支持する。
このボルト32にはレバー60の穴60aを遊嵌すると
共に、弾性手段40としてのコイルバネ(或いは、トー
ションバネ)40のコイル部40aを挿通し、一方のヒ
ゲ部40bを他方のボルト31bの突出部(円筒状スペ
ーサ33が嵌合している)に係止し、他方のヒゲ部40
cをレバー60の適所に係止する(図4(d))。弾性
手段40によってレバー60は常時下方へ付勢されるこ
ととなる。また、ボルト32は、ボルト31a、31b
とほぼ直交する方向へ延びている。
差した方向へ延びることによってレバー60が実線で示
す閉止位置にあるときに閉止位置にあるシャッタ部材の
開放動作を該レバーが阻止するようにした構成が特徴的
である。即ち、固定枢支部材30は、平面形状が略コ字
状となるように薄板を加工した構成を備えており、ケー
シング22等に螺着、溶接等によって固定される固定片
35と、固定片35の左右両端縁から夫々前方へ突出す
る互いにほぼ平行な側片36,37を有する。一方の側
片36の突出長に対して、他方の側片37の突出長は少
し短くなっており、側片37の先端は横方向外側へ屈曲
した板状の軸支部38となっている。各側片36,37
には第1の回動軸31となる2本のボルト(一本のシャ
フトであってもよい)を挿着する穴36a、37aが形
成されており、この穴36a、37aに各ボルト31
a、31bを取り付けた状態で各ボルト31a、31b
の先端部によってシャッタ50を開閉方向へ回動自在に
枢支する。一方の側片36の更に他の部位には、斜め前
後方向(斜め上下方向)へ延びる長穴36bが形成され
ており、この長穴36b内には前記レバー60が上下動
可能に挿通される。他方のボルト31bは、その先端部
でシャッタ部材50を枢支する一方で、後述する弾性手
段40、即ちレバー60を閉止方向へ付勢する弾性手段
40を係止する必要から側片37の外側面よりも少しく
側方へ突出する。軸支部38は、下部が斜め前方へ突出
した傾斜面を有した板状であり、板面に設けた穴38a
によって第2の回動軸32としてのボルトを支持する。
このボルト32にはレバー60の穴60aを遊嵌すると
共に、弾性手段40としてのコイルバネ(或いは、トー
ションバネ)40のコイル部40aを挿通し、一方のヒ
ゲ部40bを他方のボルト31bの突出部(円筒状スペ
ーサ33が嵌合している)に係止し、他方のヒゲ部40
cをレバー60の適所に係止する(図4(d))。弾性
手段40によってレバー60は常時下方へ付勢されるこ
ととなる。また、ボルト32は、ボルト31a、31b
とほぼ直交する方向へ延びている。
【0007】次に、シャッタ部材50は、ケーシング2
2に設けた排出口を開閉する蓋本体51と、蓋本体51
と一体化されて固定枢支部材30(第1の回動軸31)
によって回動自在に枢支される被枢支部52とから構成
されている。蓋本体51は排出口と、排出口周辺のケー
シングの外面形状に整合した所要の形状を備える。即
ち、閉止位置にあるときに排出口を完全に閉止して硬貨
などの漏れを防止するように構成する。被枢支部52
は、図7にも示すように蓋本体51と一体化するための
連設片53と、連設片53から上方に延びた板状のベー
ス片54と、ベース片54の左右両端部から夫々前方へ
突出した側板55と、ベース片54の上端縁適所から前
方へ突出する作用片56と、を備えている。両側板55
には、固定枢支部材30の両側片に設けた穴36a、3
7aから夫々挿着されたボルト31の先端部を遊嵌し
て、シャッタ部材全体を前後方向(開閉方向)へ回動さ
せるための枢支穴55aが形成されている。作用片56
は、固定枢支部材30の軸支部38に設けた第2の回動
軸32によって一端を斜め上下方向に支持され、且つ長
穴36bによってガイドされるレバー60の移動経路に
突出しており、長穴36bの下端部に接した状態(閉止
状態)にあるレバー60を長穴に沿って上向きに移動さ
せた際に、レバー60の一部が作用片56の下面に当接
してこれを押し上げることによってシャッタ部材全体を
図2に実線で示した閉止位置から点線で示した開放位置
に移動させることができる。逆に、レバー60が点線で
示した上昇位置にあるときにはシャッタ部材50は点線
で示した開放位置にあるが、レバー60を実線で示した
下降位置に移動させると、シャッタ部材は実線で示した
閉止位置に戻る。
2に設けた排出口を開閉する蓋本体51と、蓋本体51
と一体化されて固定枢支部材30(第1の回動軸31)
によって回動自在に枢支される被枢支部52とから構成
されている。蓋本体51は排出口と、排出口周辺のケー
シングの外面形状に整合した所要の形状を備える。即
ち、閉止位置にあるときに排出口を完全に閉止して硬貨
などの漏れを防止するように構成する。被枢支部52
は、図7にも示すように蓋本体51と一体化するための
連設片53と、連設片53から上方に延びた板状のベー
ス片54と、ベース片54の左右両端部から夫々前方へ
突出した側板55と、ベース片54の上端縁適所から前
方へ突出する作用片56と、を備えている。両側板55
には、固定枢支部材30の両側片に設けた穴36a、3
7aから夫々挿着されたボルト31の先端部を遊嵌し
て、シャッタ部材全体を前後方向(開閉方向)へ回動さ
せるための枢支穴55aが形成されている。作用片56
は、固定枢支部材30の軸支部38に設けた第2の回動
軸32によって一端を斜め上下方向に支持され、且つ長
穴36bによってガイドされるレバー60の移動経路に
突出しており、長穴36bの下端部に接した状態(閉止
状態)にあるレバー60を長穴に沿って上向きに移動さ
せた際に、レバー60の一部が作用片56の下面に当接
してこれを押し上げることによってシャッタ部材全体を
図2に実線で示した閉止位置から点線で示した開放位置
に移動させることができる。逆に、レバー60が点線で
示した上昇位置にあるときにはシャッタ部材50は点線
で示した開放位置にあるが、レバー60を実線で示した
下降位置に移動させると、シャッタ部材は実線で示した
閉止位置に戻る。
【0008】ところで、シャッタ部材50が実線で示し
た閉止位置にあるときに、排出口を介してケーシング2
2内の硬貨の重圧がかかってシャッタ部材が開放方向へ
付勢されたとしても、下降した位置にあるレバー60が
障害となってシャッタ部材50は開放することができな
い。即ち、予め、長穴内を下降した位置にあるレバー6
0が、シャッタ部材50の一部(この例では、ベース片
54の前面適所)に当接してシャッタ部材の開放方向へ
の移動を阻止するように構成しておく。そして、第1の
回動軸31を中心としたシャッタ部材50の回動方向
と、長穴36bに沿ったレバー60の回動方向とが交差
(例えば、直交)するように構成しているため、シャッ
タ部材50を開放方向へ回動させる力が作用してベース
片54がレバー60を前方へ押圧したとしても、弾性手
段40の付勢により長穴下端部に位置するレバー60が
長穴の内壁に圧接された状態となるだけであり、長穴に
沿って上向きに移動する方向へは付勢されることがな
い。従って、レバー60がシャッタ部材50の開放方向
への移動の障害となり、シャッタ部材は開放動作を行う
ことができなくなる。一方、弾性手段40の付勢力に抗
してレバー60を長穴36bに沿って上向きに移動させ
た場合には、レバー60が作用片56を押し上げるた
め、シャッタ部材50は開放方向へ移動し、排出口を開
放することができる。弾性手段40は、単にレバー60
を長穴に沿って下降位置に押し下げる(自然復帰させ
る)ことができる程度にその付勢力を設定すればよく、
従ってレバー60を押し上げる際に弾性手段が大きな抵
抗となって操作性を低下させることはない。また、レバ
ー60の自重によって長穴の下端部に復帰できるように
構成する場合には、弾性手段は不要である。なお、上記
実施形態では、レバー60を長穴に沿って上昇させたと
きにシャッタ部材が開放するように構成したが、これと
逆に下降させたときにシャッタ部材が開放し、レバーが
上昇した位置においてはシャッタ部材の開放を阻止する
ように構成してもよい本発明のコインホッパ及びシャッ
タ機構の構造は、あらゆるタイプの金銭取扱装置に適用
することができる。
た閉止位置にあるときに、排出口を介してケーシング2
2内の硬貨の重圧がかかってシャッタ部材が開放方向へ
付勢されたとしても、下降した位置にあるレバー60が
障害となってシャッタ部材50は開放することができな
い。即ち、予め、長穴内を下降した位置にあるレバー6
0が、シャッタ部材50の一部(この例では、ベース片
54の前面適所)に当接してシャッタ部材の開放方向へ
の移動を阻止するように構成しておく。そして、第1の
回動軸31を中心としたシャッタ部材50の回動方向
と、長穴36bに沿ったレバー60の回動方向とが交差
(例えば、直交)するように構成しているため、シャッ
タ部材50を開放方向へ回動させる力が作用してベース
片54がレバー60を前方へ押圧したとしても、弾性手
段40の付勢により長穴下端部に位置するレバー60が
長穴の内壁に圧接された状態となるだけであり、長穴に
沿って上向きに移動する方向へは付勢されることがな
い。従って、レバー60がシャッタ部材50の開放方向
への移動の障害となり、シャッタ部材は開放動作を行う
ことができなくなる。一方、弾性手段40の付勢力に抗
してレバー60を長穴36bに沿って上向きに移動させ
た場合には、レバー60が作用片56を押し上げるた
め、シャッタ部材50は開放方向へ移動し、排出口を開
放することができる。弾性手段40は、単にレバー60
を長穴に沿って下降位置に押し下げる(自然復帰させ
る)ことができる程度にその付勢力を設定すればよく、
従ってレバー60を押し上げる際に弾性手段が大きな抵
抗となって操作性を低下させることはない。また、レバ
ー60の自重によって長穴の下端部に復帰できるように
構成する場合には、弾性手段は不要である。なお、上記
実施形態では、レバー60を長穴に沿って上昇させたと
きにシャッタ部材が開放するように構成したが、これと
逆に下降させたときにシャッタ部材が開放し、レバーが
上昇した位置においてはシャッタ部材の開放を阻止する
ように構成してもよい本発明のコインホッパ及びシャッ
タ機構の構造は、あらゆるタイプの金銭取扱装置に適用
することができる。
【0009】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、シャッタ
部材を閉止方向へ付勢するバネの力を格別強くして操作
性を悪化させたり、構成を複雑化することなく、コイン
ホッパのケーシングに設けた排出口を開閉するシャッタ
部材が、開放方向へ操作される場合を除いて、開放され
ることがないようにしたコインホッパを提供することが
できる。
部材を閉止方向へ付勢するバネの力を格別強くして操作
性を悪化させたり、構成を複雑化することなく、コイン
ホッパのケーシングに設けた排出口を開閉するシャッタ
部材が、開放方向へ操作される場合を除いて、開放され
ることがないようにしたコインホッパを提供することが
できる。
【図1】(a)及び(b)は本発明の一実施形態に係る
コインホッパの一例の構成を示す正面図及び側面図。
コインホッパの一例の構成を示す正面図及び側面図。
【図2】シャッタ機構の斜視図。
【図3】シャッタ機構の分解斜視図。
【図4】(a)(b)(c)及び(d)はシャッタ機構
の構成を示す正面図、平面図、左側面図、及び右側面
図。
の構成を示す正面図、平面図、左側面図、及び右側面
図。
【図5】レバーを省略した状態のシャッタ機構の側面
図。
図。
【図6】(a)乃至(d)は固定枢支部材の正面図、平
面図、及び左右側面図。
面図、及び左右側面図。
【図7】(a)乃至(d)はシャッタ部材の正面図、平
面図、及び左右側面図。
面図、及び左右側面図。
【図8】(a)及び(b)は、従来のコインホッパの構
成を示す正面図、及び側面図。
成を示す正面図、及び側面図。
21 コインホッパ、2 ケーシング、23 シャッタ
機構、30固定枢支部材、31 第1の回動軸、32
第2の回動軸、35 固定片、36,37 側片、36
a,37a 穴、36b 長穴、38 軸支部、38a
穴、40 弾性手段、50 シャッタ部材、51 蓋
本体、52 被枢支部、53 連設片、54 ベース
片、55 側板、56 作用片、60 レバー
機構、30固定枢支部材、31 第1の回動軸、32
第2の回動軸、35 固定片、36,37 側片、36
a,37a 穴、36b 長穴、38 軸支部、38a
穴、40 弾性手段、50 シャッタ部材、51 蓋
本体、52 被枢支部、53 連設片、54 ベース
片、55 側板、56 作用片、60 レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E001 AA07 AB01 BA01 CA03 CA06 CA07 DA20 FA10 3F075 AA05 BA01 BB01 CA02 CA09 CD12
Claims (4)
- 【請求項1】 内部に収容した硬貨等を外部に排出する
ための排出口を備えたケーシングと、該排出口を開閉す
べくケーシング外部に配置されたシャッタ機構と、を備
えたコインホッパにおいて、 前記シャッタ機構は、第1の回動軸を備えた固定枢支部
材と、該固定枢支部材の第1の回動軸によって回動自在
に枢支されたシャッタ部材と、前記排出口を閉止する位
置にある該シャッタ部材を開放方向に付勢するために固
定枢支部材に設けた第2の回動軸によって一端を回動自
在に枢支されたレバーと、を少なくとも備え、 前記第1の回動軸と前記第2の回動軸が交差した方向へ
延びることによって前記レバーが閉止位置にあるときに
閉止位置にあるシャッタ部材の開放動作を該レバーが阻
止するように構成したことを特徴とするコインホッパの
構造。 - 【請求項2】 前記レバーを閉止方向へ付勢する弾性手
段を備えたことを特徴とする請求項1記載のコインホッ
パの構造。 - 【請求項3】 前記レバーが回動経路上に、前記シャッ
タ部材から突出させた作用片が突出しており、該レバー
が開放方向へ回動したときに該作用片を押圧することに
よりシャッタ部材を開放することを特徴とする請求項1
又は2のいずれか一項に記載のコインホッパの構造。 - 【請求項4】 前記固定枢支部材には、上記レバーの回
動をガイドする長穴が設けられており、該長穴の下端部
又は上端部にレバーが位置するときに閉止位置にあるシ
ャッタ部材の開放方向への開放動作を該レバーが阻止す
るように構成したことを特徴とする請求項1、2又は3
のいずれか一項に記載のコインホッパの構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001111537A JP2002302264A (ja) | 2001-04-10 | 2001-04-10 | コインホッパの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001111537A JP2002302264A (ja) | 2001-04-10 | 2001-04-10 | コインホッパの構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002302264A true JP2002302264A (ja) | 2002-10-18 |
Family
ID=18963122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001111537A Pending JP2002302264A (ja) | 2001-04-10 | 2001-04-10 | コインホッパの構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002302264A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102867360A (zh) * | 2012-09-24 | 2013-01-09 | 高新现代智能系统股份有限公司 | 硬币处理装置的换向器 |
-
2001
- 2001-04-10 JP JP2001111537A patent/JP2002302264A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102867360A (zh) * | 2012-09-24 | 2013-01-09 | 高新现代智能系统股份有限公司 | 硬币处理装置的换向器 |
CN102867360B (zh) * | 2012-09-24 | 2014-08-06 | 高新现代智能系统股份有限公司 | 硬币处理装置的换向器 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20050719 |