JP2002302016A - 車輌セキュリティシステム、車輌およびセキュリティセンタ - Google Patents

車輌セキュリティシステム、車輌およびセキュリティセンタ

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JP2002302016A
JP2002302016A JP2001109743A JP2001109743A JP2002302016A JP 2002302016 A JP2002302016 A JP 2002302016A JP 2001109743 A JP2001109743 A JP 2001109743A JP 2001109743 A JP2001109743 A JP 2001109743A JP 2002302016 A JP2002302016 A JP 2002302016A
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Katsuyuki Machida
克之 町田
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智志 重松
Hiroki Morimura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車輌の使用状態を把握でき、必要な対応をと
ることができるようにする。 【解決手段】 電子認証鍵1では、使用者の生体情報に
基づきその使用者が正規登録者であると認証された場合
に、正規登録者に固有のID信号を送信し、車輌2で
は、受信したID信号が予め登録された正規登録者のも
のと一致した場合に当該車輌を使用可能状態とする。車
輌2では、ID信号で使用者が認証されていない未認証
状態で車輌2が使用された場合、その旨を示す未認証使
用を通信網3を介してセキュリティセンタ5へ通知す
る。セキュリティセンタ5では、その未認証使用の通知
から一定時間内に、その車輌使用を正規登録者が承知し
ていることが確認できたか否かにより、車輌2が不正使
用されている否かを判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輌セキュリティ
システム、車輌およびセキュリティセンタに関し、特に
運転者本人を認証する本人認証機能を用いた車輌セキュ
リティシステム、車輌およびセキュリティセンタに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車輌の盗難を防止する技術として
は、(1)当該車輌専用の鍵にする、(2)車輌のハン
ドルを物理的にロックするロック機構を付ける(図10
参照:ハンドルロック機構)、(3)振動センサー、電
流センサー、電圧降下センサー等により侵入者が窓ガラ
スを割ったり、ドア、トランク等を開けた場合、サイレ
ン音を発報したり警報ランプを点滅させる(図11参
照:不正アクセス検出/警報システム)、(4)もしく
は無線によって近くに居住する当該車輌の所有者に知ら
せる、などの盗難防止技術しかなかった。
【0003】上記の従来技術(1)は、鍵が拾われた
り、盗まれたり、模造された場合は、所有者以外の者で
も当該車輌を動かすことが可能であった。また鍵がなく
ても、キースイッチを直結することにより、当該車輌を
簡単に始動させることが可能であった。従来技術(2)
は、心理的威嚇効果をねらってロック機構を取り付けた
ことが外観上明らかになっており、侵入者はロック機構
を破壊することで、その機能の効力を無くすことが可能
であった。
【0004】従来技術(3)は、自然の風や雨、周囲の
騒音や振動にも反応して誤動作することが多かった。ま
たドアを開けた場合の電圧変化が不安定な外国車には取
り付けられない場合が多かった。さらにドアやトランク
が開けられルームランプが点灯した際に車体に流れる微
少な電流変化を検知しており、車種によってはうまく動
作しない場合があった。従来技術(4)は車庫と自宅、
会社駐車場と警備員室など、当該車輌と所有者、あるい
は警備員との距離が近い場合に効果が限られ、また所有
者あるいは警備員が不在の場合は効果がなかった。
【0005】また、上記従来技術(1)〜(4)は、盗
難初期にしかその効力を期待できない。すなわち、専用
鍵を盗まれたり、ロック機構を破壊されたり、各種セン
サーの電源を切ってしまわれるか、当該車輌を盗難防止
機構が付いたままそっくり別の大型トレーラで運ばれる
ような場合は、全く無力であった。
【0006】これに対し、鍵が自動車本体から遊離する
ことに起因する問題(鍵の紛失、盗難・鍵の取り忘れ防
止)を解決することを目的として、個人認証装置付き自
動車に関する技術も提案されている(例えば、特開平7
−168930号公報など参照)。これは、個人認証装
置を装置本体側に設置して、正規登録者の認証を行うこ
とにより、予め登録された正規登録者以外の使用を不可
能とすることができ、プライバシー及び機密の保護を図
るとしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような技術を車輌
盗難防止用として適用することも考えられる。すなわ
ち、正規登録者を認証することにより、登録者以外の人
の使用を禁止できるからである。しかしながら、上記技
術を利用して、登録者以外の人の使用を厳密に禁止する
だけでは、登録者以外の人が当該車輌の使用を許可され
る場合など、実際の車輌運用に則さず、またこのような
例外ケースに対応するため従来からの機械式鍵での使用
を認めると不正使用を防止できない。したがって、上記
技術では、車輌の使用状態を把握しておらず、適切な対
応をとることができないという問題点があった。本発明
はこのような課題を解決するためのものであり、車輌の
使用状態を把握でき、必要な対応をとることができる車
両セキュリティシステム、車輌およびセキュリティセン
タを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明にかかる車輌セキュリティシステム
は、生体情報を用いて車輌を使用する使用者を認証判定
し、その認証判定結果に基づき車輌の使用状態を把握す
る車輌セキュリティシステムにおいて、使用者から取得
したその使用者の生体情報に基づき使用者が当該車輌を
使用可能な者として予め登録されている正規登録者であ
るか否か認証判定し、その認証判定結果を送信する電子
認証鍵と、この電子認証鍵から受信した認証判定結果が
使用者の認証成功を示す場合に当該車輌を使用可能とす
る制御部を有する車輌と、この車輌と接続される通信網
を介して車輌の使用状態を管理するセキュリティセンタ
とから構成したものである。そして、車輌の制御部で、
認証判定結果により利用者が正規登録者であると認証で
きていない未認証状態で当該車輌が使用された場合に、
その旨を示す未認証使用を通信網を介してセキュリティ
センタへ通知し、セキュリティセンタで、車輌からの未
認証使用の通知後に車輌の使用について正規登録者が承
知していることを確認できた場合は、車輌が正常使用さ
れていると判断し、車輌の使用について正規登録者が承
知していることを確認できなかった場合は、車輌が不正
使用されていると判断するようにしたものである。
【0009】車輌の使用について正規登録者が承知して
いることを確認する際、セキュリティセンタで、車輌か
らの未認証使用の通知から一定時間内に、正規登録者か
ら車輌の未認証使用を承知している旨の通知があった場
合、車輌が正常使用されていると判断してもよい。ま
た、セキュリティセンタで、車輌からの未認証使用の通
知から一定時間内に、車輌の使用について正規登録者が
承知していることを確認できなかった場合、予め登録さ
れている正規登録者の連絡先へ当該車輌の未認証使用を
通知するようにしてもよい。
【0010】セキュリティセンタで、上記連絡先への未
認証使用の通知で、車輌の使用について正規登録者が承
知していることを確認できた場合は、車輌が正常使用さ
れていると判断し、車輌の使用について正規登録者が承
知していることを確認できなかった場合、車輌が不正使
用されていると判断するようにしてもよい。さらに、セ
キュリティセンタで、予め登録されている正規登録者の
連絡先へ当該車輌の未認証使用を通知できなかった場
合、車輌が不正使用されていると判断するようにしても
よい。
【0011】電子認証鍵で使用者が認証判定を行わなか
った際について、車輌の制御部で、認証判定結果を受信
していない状態で当該車輌が使用された場合、認証なし
を示す未認証使用を通信網を介してセキュリティセンタ
へ通知し、セキュリティセンタは、認証なしを示す未認
証使用の通知から一定時間内に、正規登録者から車輌の
未認証使用を承知している旨の通知がなかった場合、車
輌が不正使用されていると判断するようにしてもよい。
【0012】複数の正規登録者が同一車輌を共用する際
について、電子認証鍵で、使用者について複数の正規登
録者との認証判定を行い、使用者がいずれかの正規登録
者であることを確認した場合は、認証成功を示す認証判
定結果として当該正規登録者に対応するID情報を送信
し、車輌の制御部で、電子認証鍵からのID情報が、予
め登録されている複数の正規登録者のID情報と一致す
る場合に、使用者の認証成功と判断するようにしてもよ
い。
【0013】機械式鍵による車輌の使用回数を制限する
際、車輌の制御部で、未認証状態での当該車輌の使用回
数を未認証使用回数として計数し、その未認証使用回数
が許容回数を超えた場合、未認証状態での当該車輌のエ
ンジン始動を禁止するようにしてもよい。このとき、セ
キュリティセンタで、車輌からの未認証使用の通知があ
った後に車輌の使用について正規登録者が承知している
ことを確認できた場合、車輌に対して未認証使用回数の
計数無効を指示し、車輌の制御部で、セキュリティセン
タからの未認証回数の計数無効指示に応じて、当該未認
証使用分の未認証使用回数の計数を無効とするようにし
てもよい。
【0014】また、機械式鍵による車輌の使用回数を制
限する際、セキュリティセンタで、正規登録者による生
体情報の再登録に応じて、車輌に対して未認証使用回数
の初期化を指示し、車輌の制御部で、セキュリティセン
タからの未認証回数の初期化指示に応じて、その未認証
使用回数を初期化するようにしてもよい。
【0015】車輌の所在地を示す所在地情報を管理する
際、車輌に、当該車輌の現在位置を検出しその所在地情
報を出力する所在地検出部を設け、車輌の制御部で、未
認証状態で当該車輌の使用が確認された場合、セキュリ
ティセンタに対して、所在地検出部から得た所在地情報
の通知を開始するようにしてもよい。さらに、セキュリ
ティセンタで、車輌からの所在地情報を受信し、正規登
録者に対して車輌に関する通知を行う際、当該車輌の所
在地情報も通知するようにしてもよい。
【0016】車輌の移動を検出する場合は、車輌に、エ
ンジンの回転を検出するエンジン回転センサと、当該車
輌の移動を検出する加速度センサの少なくともいずれか
1つを設け、車輌の制御部で、センサにより当該車輌の
使用を確認するようにしてもよい。
【0017】車輌の使用履歴を管理する場合は、セキュ
リティセンタで、車輌からの通知およびセキュリティセ
ンタでの対応を示す車輌の使用履歴情報を記録するよう
にしてもよい。このとき、車輌の制御部で、車輌の使用
開始および使用終了と、電子認証鍵からの認証判定結果
とを使用状況としてセキュリティセンタへ通知し、セキ
ュリティセンタで、車輌からの使用状況を使用履歴情報
として記録するようにしてもよい。また、車輌に、使用
履歴情報を表示する表示装置をさらに設け、車輌の制御
部で、認証判定結果が使用者の認証成功を示す場合は、
セキュリティセンタから当該車輌の使用履歴情報を取得
して、表示装置へ表示するようにしてもよい。
【0018】また、本発明にかかる車輌は、使用者から
取得したその使用者の生体情報に基づき使用者が当該車
輌を使用可能な者として予め登録されている正規登録者
であるか否か認証判定しその認証判定結果を送信する電
子認証鍵と、この電子認証鍵から受信した認証判定結果
が使用者の認証成功を示す場合に当該車輌を使用可能と
する制御部を有する車輌と、この車輌と接続される通信
網を介して車輌の使用状態を管理するセキュリティセン
タとから構成され、生体情報を用いて車輌を使用する使
用者を認証判定し、その認証判定結果に基づき車輌の使
用状態を把握する車輌セキュリティシステムで用いられ
る車輌であって、その車輌に制御部を設けたものであ
る。そして、その制御部で、認証判定結果により利用者
が正規登録者であると認証できていない未認証状態で当
該車輌が使用された場合に、その旨を示す未認証使用を
通信網を介してセキュリティセンタへ通知し、セキュリ
ティセンタで、車輌からの未認証使用の通知後に車輌の
使用について正規登録者が承知していることを確認でき
た場合は、車輌が正常使用されていると判断させ、車輌
の使用について正規登録者が承知していることを確認で
きなかった場合は、車輌が不正使用されていると判断さ
せるようにしたものである。
【0019】また、本発明にかかるセキュリティセンタ
は、使用者から取得したその使用者の生体情報に基づき
使用者が当該車輌を使用可能な者として予め登録されて
いる正規登録者であるか否か認証判定しその認証判定結
果を送信する電子認証鍵と、この電子認証鍵から受信し
た認証判定結果が使用者の認証成功を示す場合に当該車
輌を使用可能とする制御部を有する車輌と、この車輌と
接続される通信網を介して車輌の使用状態を管理するセ
キュリティセンタとから構成され、生体情報を用いて車
輌を使用する使用者を認証判定し、その認証判定結果に
基づき車輌の使用状態を把握する車輌セキュリティシス
テムで用いられるセキュリティセンタであって、そのセ
キュリティセンタに管理手段を設けたものである。そし
て、この管理手段で、認証判定結果により利用者が正規
登録者であると認証できていない未認証状態で当該車輌
が使用された場合に、その旨を示す未認証使用を通信網
を介してセキュリティセンタへ通知する車輌からの未認
証使用の通知後に、車輌の使用について正規登録者が承
知していることを確認できた場合は、車輌が正常使用さ
れていると判断し、車輌の使用について正規登録者が承
知していることを確認できなかった場合は、車輌が不正
使用されていると判断するようにしたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形
態にかかる車輌セキュリティシステムを示すブロック図
である。この車輌セキュリティシステムは、電子認証鍵
1、車輌2、通信網3、およびセキュリティセンタ5か
ら構成されており、電子認証鍵1での認証判定結果に基
づき車輌2の使用可否が判断される。また、セキュリテ
ィセンタ5により、通信網3を介して車輌2の使用状態
が管理される。なお、必要に応じて通信網3を介して正
規登録者4とセキュリティセンタ5とが接続される。
【0021】電子認証鍵(本人認証機能付き鍵)1は、
車輌2をこれから使用する使用者の指紋を用いて、その
利用者が当該車輌2の使用が許可されている正規登録者
か否かを認証判定する本人認証機能を有する車輌用の鍵
である。以下では、本人認証を行う際、生体情報として
指紋を用いる場合を例として説明するが、生体情報とし
ては、この指紋のほか、声紋、虹彩、筆跡、手のひら形
状(指の関節長)、静脈パターン、顔面配置パターンな
どを用いることも可能である。
【0022】この電子認証鍵1には、使用者から指紋の
指紋データを取得して出力するセンサ11、当該車輌の
運転が許可されている正規登録者の指紋を照合するため
に用いる照合データを記憶するメモリ12、センサ11
で取得された指紋データとメモリ12に記憶されている
照合データとを比較照合して正規登録者本人の認証判定
を行い、その認証判定結果として成功(OK)/不成功
(NG)を出力する認証部13、およびこの認証部13
からの認証判定結果を車輌2へ送信する送信部14が設
けられている。
【0023】なお、電子認証鍵1から車輌2へ情報を送
信する手段としては、赤外線や微弱電波などを用いた無
線データ通信手段を利用できる。また、電子認証鍵1と
車輌2との組み合わせを示すペア情報を、認証部13か
らの認証判定結果とともに送信し、同種の電子認証鍵1
と車輌2からなる他の組み合わせとの識別を行うように
してもよい。また、電子認証鍵1と車輌2との間、ある
いは車輌2とセキュリティセンタ5との間で行うデータ
通信の際、やり取りする情報に暗号方式を適用してもよ
く、車輌セキュリティシステムの安全性を向上させるこ
とができる。
【0024】メモリ12では、複数の正規登録者の認証
データを登録することができ、送信部14では、認証部
13での認証判定結果が認証成功を示す場合、予め登録
されている正規登録者ごとのID情報から認証成功した
当該正規登録者のID情報を選択し、認証判定結果とし
て車輌2へ送信する。また認証部13での認証判定結果
が不成功を示す場合は、不成功(NG)を示す認証判定
結果を車輌2へ送信する。これら、センサ11、メモリ
12、認証部13および送信部14は、1チップの認証
LSI10に一体として形成されており、内蔵バッテリ
15からの電源供給により動作する。また、電子認証鍵
1を操作するためのスイッチ16が設けられており、そ
の操作出力が認証部13へ入力され、電子認証鍵1の動
作が制御される。
【0025】車輌2は、電子認証鍵1からの認証判定結
果により、使用者が予め登録された正規登録者であるこ
とを確認し、その確認に応じて運転可能と判断する。ま
た、正規登録者の認証が確認されていない未認証状態で
車輌2が使用された場合には、セキュリティセンタ5へ
未認証使用を通知する。この車輌2には、電子認証鍵1
からの認証判定結果を受信する受信部21、車輌2の各
部を制御する制御部22、通信網3を介してセキュリテ
ィセンタ5とデータ通信を行う通信部23、予め登録さ
れた正規登録者のID情報や、未認証状態での機械式鍵
による車輌2の使用回数を示す未認証使用回数など、制
御部22での制御処理に必要な情報を記憶する記憶部2
4、機械式鍵で車輌2を作動させるためのキースイッチ
25、エンジンの回転を検出するエンジン回転センサ2
6、車輌2の移動/走行を検出する加速度センサ27、
車輌2の現在の所在地を検出する位置検出部28が設け
られている。
【0026】このほか、車輌2の一般的な装備として、
ドア29A、エンジン起動用のスタータ29B、トラン
ク29C、使用履歴情報表示用のディスプレイ(表示
部)29D、ボンネット29Eなどの各種装備が制御部
22と接続されており、それぞれの装備が車輌2の使用
状態に基づき制御部22により制御され、また必要に応
じて装備に対する不正アクセスが制御部22で検出され
る。なお、本発明でいう車輌2としては、乗用車、トラ
ック、オートバイ等の一般車輌のほか、パトカー、現金
輸送車、戦車等の特殊車輌も含まれ、各種車輌に適用で
きる。
【0027】車輌2とセキュリティセンタ5、さらには
正規登録者4の間で通信を行う手段としては、一般的な
無線電話網を利用できる。この無線電話網としてPHS
(Personal Handyphone System)を用いれば、車輌2の
現在位置を示す所在地情報も容易に取得できる。なお、
車輌2の所在地情報については、位置検出部28におい
て、カーナビゲーションシステムで用いられるGPS
(Global Positioning System)や各種道路交通システ
ム、例えばITS(Intelligent Transport System)や
VICS(Vehicle Information and Communication Sy
stem)を利用して取得するようにしてもよい。
【0028】セキュリティセンタ5には、通信網3を介
して車輌2と通信を行う通信手段51、車輌2の正規登
録者ごとにID情報やパスワード、本人を確認するため
の確認情報などを用いて本人認証を行うための登録者認
証手段52、および登録者認証手段52での本人認証に
用いる認証情報や、セキュリティサービスの提供に必要
な管理情報を記憶する登録者情報データベース(以下、
登録者情報DBという)53が設けられている。
【0029】また、セキュリティセンタ5には、車輌2
ごとに、当該車輌から通知されたその車輌の使用開始/
終了時刻、認証判定結果、セキュリティセンタ5への通
報履歴、再登録の履歴、未認証使用の履歴などの履歴情
報を記憶する履歴情報データベース(以下、履歴情報D
Bという)54、および車輌2から通知された当該車輌
の所在を示す所在地情報を記憶する所在地情報データベ
ース(以下、所在地情報DBという)55、および予め
登録された各車輌2の使用状態を管理しセキュリティサ
ービスを提供する管理手段56が設けられている。
【0030】次に、図面を参照して、本実施の形態にか
かる車輌セキュリティシステムの動作について説明す
る。本実施の形態では、セキュリティセンタ5におい
て、車輌2から通知される未認証通知の有無およびその
内容と、未認証通知後の正規登録者によるその車輌につ
いての未認証使用の承知有無とを用いて、車輌2の使用
状態すなわち正常使用/不正使用を判定している。以下
では、車輌2の実際の使用状態に即したケースA〜Fを
取り上げ、これらケースごとに車輌セキュリティシステ
ムの動作について説明する。
【0031】[ケースA:正規登録者が認証を受けて車
輌を正常使用した場合]まず、図2を参照して、正規登
録者が認証を受けて車輌を正常使用した場合(ケース
A)における車輌セキュリティシステムの動作について
説明する。図2は車輌セキュリティシステムの動作例
(ケースA,B)を示すフローチャートである。なお、
ケースBについては後述する。
【0032】車輌2を使用する場合、まず、使用者は所
持する電子認証鍵1のセンサ11に自分の指を置いて指
紋の取り込みを行う(ステップ101)。認証部13で
は、センサ11で取得した指紋データとメモリ12に予
め登録されている正規登録者の照合データとを比較照合
することにより、使用者が正規登録者か否かの認証判定
を行う(ステップ102)。ここで、指紋データが照合
データと一致して本人認証が得られた場合(ステップ1
02:OK)、認証成功の旨の認証判定結果が送信部1
4へ通知される。これに応じて送信部14では、予め登
録されている正規登録者のID情報を車輌2へ送信する
(ステップ103)。
【0033】車輌2では、電子認証鍵1からのID情報
を受信部21で受信し(ステップ104)、そのID情
報を制御部22へ渡す。制御部22では、そのID情報
に基づき記憶部24に予め登録されている正規登録者の
ID情報と比較し、受信したID情報が正規登録者のも
のかどうかチェックする(ステップ105)。
【0034】ここで、受信したID情報が正規登録者の
ものであることが確認された場合は(ステップ105:
YES)、使用者が正規登録者であり使用可能であると
判断して、車輌2のドア29Aを制御してそのロックを
解除し(ステップ106)、必要に応じてスタータ29
Bを制御してエンジンを始動する(ステップ107)。
これにより、使用者すなわち正規登録者により車輌2が
正常使用される。その後、使用終了に応じて車輌2のエ
ンジンが使用者によりオフされ(ステップ108)、ド
ア29Aがロックされて(ステップ109)、正規登録
者が認証を受けて車輌を正常使用した場合の一連の動作
が終了する。
【0035】このように、電子認証鍵1での認証判定結
果が認証成功を示す場合には、車輌2の制御部22で、
使用者により当該車輌を使用可能と判断するようにした
ので、迅速かつ正確に当該車輌を使用可能かどうか判定
できる。なお、以上では、本人認証が得られた場合、ス
テップ106,107でドアロック解除、さらにはエン
ジン始動を自動で行うようにした場合について説明した
が、このような自動制御を行わず、本人認証が得られた
時点から所定猶予時間内において、利用者によるドア開
扉さらにはエンジン始動を可能とするようにしてもよ
い。
【0036】また、電子認証鍵1で本人認証が成功した
場合は、当該正規登録者のID情報を送信し、車輌2の
制御部22で、そのID情報が正規登録者のものである
ことを確認した時点で認証成功と判断するようにしたの
で、車輌2を複数の正規登録者で共用する場合でも、個
々の正規登録者を識別して認証判定し、管理することが
できる。したがって、後述のように、セキュリティセン
タ5で履歴情報を記録する場合でも、どの正規登録者が
どのように車輌を使用したかなど、各正規登録者ごとに
使用状況を把握でき、詳細なセキュリティ管理を実現で
きる。
【0037】[ケースB:正規登録者から車輌不正使用
の通報があった場合]次に、図2を参照して、本実施の
形態の動作として、正規登録者から車輌不正使用の通報
があった場合(ケースB)の動作について説明する。第
三者(非登録者)の不正行為により本人認証を得て車輌
2が不正使用されていることを正規登録者4が察知し、
セキュリティセンタ5へ電話などにより通知してきた場
合(ステップ111)、セキュリティセンタ5の管理手
段56では、その通知を受け付けて(ステップ11
2)、登録者情報DB53を参照して登録者認証手段5
2で通知元が正規登録者4であることを確認する(ステ
ップ113)。
【0038】ここで、通知元が正規登録者4であること
が確認された場合は(ステップ113:YES)、当該
車輌2の通信アドレスを登録者情報DB53から取得
し、その通信アドレスの車輌2へ通信手段51から通信
網3を介して所在地情報を要求する(ステップ11
4)。なお、上記のステップ113で正規登録者4の確
認ができなかった場合は、当該不正使用通報に関する処
理を中止するようにしてもよい。車輌2の制御部22で
は、通信部23を介してこの所在地情報要求を受信して
(ステップ115)、位置検出部28で車輌2の現在位
置を示す所在地情報を取得し、通信部23から通信網3
を介してセキュリティセンタ5へ送信する(ステップ1
16)。
【0039】セキュリティセンタ5の管理手段56で
は、車輌2からの所在地情報を通信手段51により受信
し(ステップ117)、その所在地情報を所在地情報D
B55へ格納するとともに、その所在地情報を通報元の
正規登録者4に対して、通信手段51から通話網3を介
して通知する(ステップ118)。これにより、正規登
録者4は自己の車輌2の所在地を確認し(ステップ11
9)、車輌盗難が発生したことを警察署へ通報して(ス
テップ120)、正規登録者から車輌不正使用の通報が
あった場合の一連の動作が終了する。なお、セキュリテ
ィセンタ5の管理手段56でも、必要に応じて車輌盗難
の発生を通報するようにしてもよい(ステップ12
1)。
【0040】このように、正規登録者4からの通報に応
じて、不正使用されている当該車輌2からその所在地を
取得し、正規登録者4へ通知するようにしたので、正規
登録者4から警察署へ適切な車輌盗難届けを行うことが
できる。また、不正使用の通報があった車輌2からその
所在地を取得し、セキュリティセンタ5から警察署へ直
接通報するようにしてもよく、車輌盗難に対してより迅
速に対応できる。さらに、セキュリティセンタ5の管理
手段56で、車輌2が不正使用されていると判断した時
点で、正当登録者または警察署のどちらに通報するか
を、予め正規登録者の意図により選択して登録設定して
おくようにしてもよい。
【0041】[ケースC:未認証状態で正規登録者が車
輌を使用した場合]次に、図3および図4を参照して、
本実施の形態の動作として、未認証状態で正規登録者が
車輌を使用した場合(ケースC)における車輌セキュリ
ティシステムの動作について説明する。図3および図4
は車輌セキュリティシステムの他の動作例(ケースC,
D,E)を示すフローチャートである。なお、ケース
D,Eについては後述する。
【0042】未認証状態で正規登録者が車輌2を使用し
た場合(ケースC)については、正規登録者が電子認証
鍵1で指紋による本人認証を行ったが認証が得られなか
った場合(ケースC1)や、電子認証鍵1による本人認
証を行わずに機械式鍵を直接使用した場合(ケースC
2)、さらには前述したケースAのステップ105(図
2参照)において、車輌2側によりID情報が正規登録
者のものと確認されなかった場合(ケースC3)などが
考えられる。ケースC1の場合、使用者は所持する電子
認証鍵1のセンサ11に自分の指を置いて指紋の取り込
みを行う(ステップ131)。認証部13では、センサ
11で取得した指紋データとメモリ12に予め登録され
ている正規登録者の照合データとを比較照合することに
より、使用者が正規登録者か否かの本人認証を行う(ス
テップ132)。
【0043】ここで、指紋データが照合データと一致せ
ず本人認証が得られなかった場合(ステップ132:N
G)、認証判定結果として認証不成功の旨が送信部14
へ通知される。これにより送信部14からID情報では
なく認証不成功を示す認証判定結果が送信される。した
がって、車輌2の制御部22で使用許可と判定されない
ため、使用者は機械式鍵を用いることを決断し(ステッ
プ133)、機械式鍵で車輌2のドア29Aを開扉する
(ステップ134)。またケースC2の場合は、上記ス
テップ134から開始される。さらに、ケースC3の場
合は、図2のステップ105からステップ133へ移行
することになる。
【0044】機械式鍵を車輌2のキースイッチ25へ差
し込んで操作した場合、その操作が車輌2の制御部22
へ通知される。これにより制御部22では、電子認証鍵
1からのID情報に基づいて使用者の認証が確認されて
いない未認証状態での使用と判断し、記憶部24に記憶
している未認証状態における機械式鍵の使用回数すなわ
ち未認証使用回数に、当該未認証使用分を加算(1回分
加算)した後、その値をチェックする(ステップ13
5)。ここで、制御部22は、未認証使用回数が許容回
数(例えば、3回)以下の場合は(ステップ135:Y
ES)、車輌2の使用を許可できると判断し、スタータ
29Bを制御してエンジンを始動する(ステップ13
8)。これにより、使用者による運転が開始される。
【0045】この後、エンジン回転センサ26によりエ
ンジン始動が検出され、あるいは加速度センサ27によ
り車輌2の移動が検知された場合、制御部22は、未認
証状態で車輌2が使用されていることをセキュリティセ
ンタ5へ通知するため、通信部23から通信網3を介し
てセキュリティセンタ5へ未認証使用を通知するととも
に、セキュリティセンタ5へ、位置検出部28で検出さ
れた車輌2の所在地情報について、所定間隔ごとの自動
送信を開始する(ステップ139)。これに応じて、セ
キュリティセンタ5の管理手段56では、通信手段51
を介して車輌2から送信された未認証使用通知を受け付
けるとともに、車輌2から自動的に送られてくる所在地
情報の逐次受信および所在地情報DB55への更新格納
を開始し(ステップ140)、この未認証使用通知から
一定時間内に、当該車輌の正規登録者から未認証使用の
確認通知があるかどうか待機する(ステップ142)。
【0046】一方、車輌2を運転する使用者(運転者)
は、機械式鍵により車輌2の使用を開始した後、通信網
3を介してセキュリティセンタ5へ、未認証状態での車
輌2の使用を正規登録者本人が承知している旨を通知す
る未認証使用の確認通知を行う(ステップ141)。セ
キュリティセンタ5の管理手段56では、通信手段51
を介して未認証使用通知から一定時間内に、使用者から
の未認証使用確認通知を検出した場合は(ステップ14
2:YES)、その未認証使用確認通知を受け付け(ス
テップ143)、登録者認証手段52により、その通知
元の使用者が正規登録者であることを確認した後(ステ
ップ147:YES)、通信手段51から通信網3を介
して車輌2へ、未認証使用回数の計数無効を指示する
(ステップ148)。
【0047】車輌2の制御部22では、通信部23を介
してこの未認証使用回数の計数無効指示を受け付け(ス
テップ149)、記憶部24に記憶している未認証使用
回数のうち、当該未認証使用分の計数を無効とし(1回
分減算し)、更新記憶する(ステップ150)。これに
より、使用者すなわち正規登録者により車輌2が正常使
用される。その後、利用終了に応じて車輌2のエンジン
が使用者によりオフされ(ステップ151)、ドア29
Aがロックされて(ステップ152)、未認証状態で正
規登録者が車輌を使用した場合の一連の動作が終了す
る。
【0048】このように、未認証状態で正規登録者が車
輌を使用した場合でも、その後、正規登録者が、車輌2
について未認証使用を承知していることを確認できた場
合は、正常使用と判断するようにしたので、正規登録者
であるにも関わらず電子認証鍵1で認証が得られなかっ
た場合や、正当な理由により非登録者が使用する場合で
も、正規登録者により承知されていることを条件として
車輌2を使用することが可能となる。したがって、従来
のように、単に認証結果に応じて車輌の使用可否を判断
する場合と比較して、実際の運用状態に合致した判断を
行うことができ、スムーズな車輌セキュリティ管理を実
現できる。
【0049】なお、未認証使用の通知があった後、正規
登録者が未認証使用を承知していることを確認できた場
合、車輌2で管理している未認証使用回数を、当該回数
分だけ無効とするようにしたので、未認証使用回数が余
計に計数されることがなくなり、未認証使用回数を用い
た車輌2の不正使用防止を有効に機能させることができ
る。また、少なくともエンジン回転センサ26または加
速度センサ27の一方を設けて、車輌2の移動を検出す
るようにしたので、車輌2の使用を迅速に検出でき、不
正使用について迅速な対応をとることができる。
【0050】[ケースD:未認証状態の車輌使用で未認
証使用確認通知がなかった場合]次に、図3および図4
を参照して、本実施の形態の動作として、未認証状態で
の車輌使用で未認証使用確認通知がなかった場合(ケー
スD)における車輌セキュリティシステムの動作につい
て説明する。前述したケースCのステップ142(図3
参照)で、未認証使用通知から一定時間内に、正規登録
者から未認証使用確認通知がなかった場合(ステップ1
42:NO)、セキュリティセンタ5の管理手段56で
は、登録者情報DB53を参照して、車輌2の正規登録
者への連絡先を取得し、通信手段51から通信網3を介
して正規登録者4へ、車輌2が未認証状態で使用されて
いる旨を通報する(ステップ144)。
【0051】これに応じて、正規登録者4は、セキュリ
ティセンタ5からの未認証使用の通報を確認し(ステッ
プ145)、車輌2が機械式鍵で使用されていることを
了承している場合には(ステップ146:YES)、そ
の旨をセキュリティセンタ5へ伝える。一方、セキュリ
ティセンタ5の管理手段56では、前述(ケースC)と
同様にステップ143で正規登録者4から未認証使用状
態を了承していることを確認し、ステップ147で、登
録者認証手段52により、ステップ144での通報先相
手が正規登録者であることを確認する。ここで、正規登
録者であることが確認された場合は(ステップ147:
YES)、前述(ケースC)と同様にステップ148以
降の動作となる。
【0052】また、ステップ146で正規登録者4が車
輌2の未認証使用状態を承知していなかった場合(ステ
ップ146:NO)、およびステップ147で正規登録
者であることが確認できなかった場合(ステップ14
7:NO)、セキュリティセンタ5の管理手段56で
は、当該車輌2の所在地情報を所在地情報DB55から
取得し、正規登録者に対して未認証で使用されている車
輌2の所在を通知する(ステップ153)。これによ
り、正規登録者4は自己の車輌2の所在地を確認し(ス
テップ154)、車輌盗難が発生したことを警察署へ通
報して(ステップ155)、正規登録者から車輌不正使
用の通報があった場合の一連の動作が終了する。なお、
セキュリティセンタ5の管理手段56でも、必要に応じ
て車輌盗難の発生を通報するようにしてもよい(ステッ
プ156)。
【0053】このように、車輌2からの未認証使用の通
知から、一定時間内に正規登録者からの未認証使用確認
通知がなかった場合は、セキュリティセンタ5から正規
登録者4に対して未認証使用を通知するようにしたの
で、正規登録者が承知していない場合には、車輌盗難届
など迅速に対応でき、信頼のあるサービスを提供でき
る。さらに、この通知により、正規登録者が未認証使用
を承知している場合には、正常使用と判断するようにし
たので、正規登録者の連絡忘れなどにも対応でき、実際
の運用にあった適切なサービスを提供できる。
【0054】なお、セキュリティセンタ5から正規登録
者に対して未認証使用を通知できなかった場合は、不正
使用と判断してもよく、車輌盗難などに対して迅速に対
応できる。また、未認証状態での使用が確認された時点
で、車輌2からセキュリティセンタ5へ当該車輌の所在
地情報について、所定間隔ごとの自動通知を開始するよ
うにしたので、セキュリティセンタ5で未認証状態で使
用されている車輌の所在他を把握することができ、不正
使用が確定した時点で的確な対応をとることができる。
さらに、セキュリティセンタ5から正規登録者4へ通知
を行う際、当該車輌2の所在地も一緒に通知するように
したので、不正使用の場合には正規登録者4側でも的確
な対応をとることができる。
【0055】[ケースE:機械式鍵の使用が規定回数を
超えた場合]次に、図3および図4を参照して、本実施
の形態の動作として、機械式鍵の使用が規定回数を超え
た場(ケースE)における車輌セキュリティシステムの
動作について説明する。前述したケースCのステップ1
35(図3参照)で、未認証使用回数が許容回数(例え
ば、3回)を上回った場合(ステップ135:NO)、
制御部22は車輌2の使用を許可できないと判断し、ス
タータ29Bの駆動を禁止する(ステップ136)。こ
れによりエンジンが始動されず走行できない。
【0056】したがって、このような場合は、正規登録
者がセキュリティセンタ5に対して、指紋データの再登
録を行うとともに、車輌2の機械式鍵の交換を行う(ス
テップ137)。これにより、車輌2が再使用できる状
態となる。この再登録に応じて、セキュリティセンタ5
から当該車輌へ、未認証使用回数の初期化(リセット)
を指示し、車輌2の制御部22で、記憶部24の未認証
使用回数を初期化するようにしてもよい。
【0057】このように、未認証使用回数で機械式鍵の
使用回数を制限するようにしたので、正規登録者である
にもかかわらず電子認証鍵1による認証が得られない場
合などの例外ケースに対応できるとともに、不正使用に
も対応できる。また、未認証使用回数が許容回数を超え
た場合には、指紋データの再登録および機械式鍵の変更
を経て使用可能とするようにしたので、新たな不正使用
にも対応できる。
【0058】[ケースF:第三者が未認証状態で車輌を
不正使用とした場合]次に、図5を参照して、本実施の
形態の動作として、第三者が未認証状態で車輌を不正使
用した場合(ケースF)における車輌セキュリティシス
テムの動作について説明する。図5は車輌セキュリティ
システムの他の動作例(ケースF)を示すフローチャー
トである。
【0059】第三者が、電子認証鍵1による本人認証を
行わずに、車輌2に対して不正改造を行った際(ステッ
プ161)、機械式鍵を不正使用し(ステップ16
2)、ドアを不正に開扉した場合(ステップ163)、
あるいは機械式鍵を用いずドアを不正に開扉した場合
(ステップ163)、車輌2の制御部22ではこれらを
検出する。そして、電子認証鍵1からの認証判定結果が
届いていないことから、認証なしの未認証状態での使用
と判断し、前述のステップ135(図3参照)と同様に
記憶部24で記憶している未認証使用回数を計数してチ
ェックする(ステップ164)。
【0060】ここで、制御部22は、未認証使用回数が
許容回数(例えば、3回)を上回った場合(ステップ1
64:NO)、機械式鍵を用いた車輌2の使用を許可で
きないと判断し、スタータ29Bの駆動を禁止する(ス
テップ165)。これにより前述のケースE(図3参
照)と同様にして、エンジンが始動されず走行できな
い。一方、未認証使用回数が許容回数以下の場合は(ス
テップ164:YES)、正規登録者による承認下の非
常時を考慮して、スタータ29Bを制御してエンジンを
始動する(ステップ166)。また、第三者が不正改造
により直接エンジンを始動した場合もステップ166へ
移行することになる。
【0061】エンジン回転センサ26によりエンジン始
動が検出され、あるいは加速度センサ27により車輌2
の移動が検知された場合、制御部22は、未認証状態で
車輌2が使用されていることをセキュリティセンタ5へ
通知するため、通信部23から通信網3を介してセキュ
リティセンタ5へ、認証なしを示す未認証使用を通知す
る。(ステップ167) また、セキュリティセンタ5に対して、位置検出部28
で検出された車輌2の所在地情報の逐次送信を開始する
(ステップ167)。
【0062】これに応じて、セキュリティセンタ5の管
理手段56では、通信手段51を介して車輌2からの未
認証使用通知を受け付けるとともに、車輌2からの所在
地情報の逐次受信および所在地情報DB55への格納を
開始する(ステップ168)。そして、この未認証使用
通知から一定時間内に、当該車輌の正規登録者から未認
証使用の確認通知があるかどうか待機する(ステップ1
69)。
【0063】ここで、セキュリティセンタ5の管理手段
56では、通信手段51を介して未認証使用通知から一
定時間内に、使用者からの未認証使用確認通知を検出で
きなかった場合は(ステップ169:NO)、当該車輌
2の所在地情報を所在地情報DB55から取得し(ステ
ップ170)、正規登録者に対して未認証で使用されて
いる車輌2の所在を通知する(ステップ171)。これ
により、正規登録者4は、セキュリティセンタ5からの
通知で、自己の車輌2の現在の所在地を確認し(ステッ
プ172)、車輌盗難が発生したことを警察署へ通報し
て(ステップ173)、第三者が未認証状態で車輌を不
正使用した場合の一連の動作が終了する。
【0064】なお、この場合は、車輌2から認証なしの
未認証使用が通知されたことから、利用者が正規の電子
認証鍵1を所持しておらず、不正使用の確率が高いこと
から、正規登録者4への通知を行う前に、セキュリティ
センタ5の管理手段56でも、必要に応じて車輌盗難の
発生を通報するようにしてもよい(ステップ174)。
また、電子認証鍵1はもちろん、機械式鍵の使用が検出
されない状態でエンジンが始動された場合、あるいはド
ア開扉が検出されない状態でエンジンが始動された場
合、さらには、エンジン回転が検出されない状態で車輌
の移動が検出された場合など、正常使用とは異なる手順
で使用が検出された場合にも、不正使用の確率が高いこ
とから、正規登録者4への通知を行う前に、セキュリテ
ィセンタ5から車輌盗難の発生を通報するようにしても
よい。
【0065】以上の各ケースにおいて、セキュリティセ
ンタ5と正規登録者4との間で、各種の通知/通報を行
う場合、セキュリティセンタ5のオペレータが正規登録
者4と通話して、その内容をやり取りしてもよい。ま
た、セキュリティセンタ5に必要事項を音声メッセージ
(合成音声)で送出する装置、さらには正規登録者4か
らの信号(例えば、プッシュホン信号など)を受信する
装置を設け、セキュリティセンタ5での各種通知/受付
処理を自動化してもよい。また、セキュリティセンタ5
から警察署へ通報する際にも、必要事項を音声メッセー
ジにして車輌盗難の発生を通報するようにしてもよい。
【0066】また、以上の各ケースにおいて、セキュリ
ティセンタ5の管理手段56で、車輌2の状態をログと
して管理してもよい。図6にログファイルの画面/印刷
出力例を示す。車輌2の制御部22では、各種装備から
の通知に応じて車輌2が使用状態を検知し、その使用時
間/終了時間を履歴情報として通信部23から通信網3
を介してセキュリティセンタ5へ通知する。このとき、
ID信号の受信有無に応じて、使用者が電子認証鍵1で
認証を試みたか否かを通知してもよい。セキュリティセ
ンタ5の管理手段56では、通信手段51を介して車輌
2からの履歴情報を取得し、履歴情報DB54へ逐次格
納する。また、正規登録者4とのやり取りについても履
歴情報DB54へ逐次格納する。
【0067】このような使用履歴を記録することによ
り、正常使用の場合の他、本人認証を試みて正規登録者
と認証されなかった場合、正規登録者が非常時に本人認
証のプロセスをスキップして当該車輌を運転した場合、
正規登録者以外の者が不正に当該車輌を使用した場合、
等々の履歴情報が、管理手段56で閲覧できる。また、
セキュリティセンタ5から車輌2の制御部22へ履歴情
報を送信し、ディスプレイ29Dで閲覧できるようにし
てもよく、さらにセキュリティレベルを設けて、当該車
輌2の複数の正規登録者のうち、所有者のみが閲覧でき
るように制限してもよい。これにより、当該車輌の利用
状況、本人認証機能の使用状況等が一目でわかり、不正
利用の早期発見、本人認証機能の不使用者に対する警告
に寄与する。
【0068】図6のログファイルの具体例として、正常
使用の場合は(ケースA:履歴61,64,66,6
8)、使用開始日時と使用終了日時とその時の登録者を
表示する。登録者は指紋認証機能付き鍵で認証された場
合のID信号で登録者の誰であるかが識別できる。通常
の場合、正常使用がほとんどであるので、このケースに
ついては、表示しないことも可能である。
【0069】未認証使用が通知され、後から確認通知が
あった場合では(ケースC)、使用開始時に本人認証を
試みたが、正規登録者であるにもかかわらず本人と認証
されず、機械式鍵を使って当該車輌を運転し、本人から
セキュリティセンタ5へその旨の通知があった場合もあ
る(履歴62)。この場合は、使用開始時に本人拒否さ
れたので、使用開始時の登録者が誰であるかはわから
ず、ディスプレイには「−(NG)」と表示される。セ
ンター受付欄には、本人から連絡があり、センター側で
本人と認証された時刻が表示される。使用終了時に、運
転者が本人認証機能付き鍵を使ってドアを開扉した(で
きた)場合には、登録者名が表示されるが(履歴6
2)、やはり何かの原因で本人認証センサに指を置いた
にもかかわらず本人認証できなかった場合には、「−
(NG)」と表示される。
【0070】ケースCでは、運転者からの事前連絡がな
くて、セキュリティセンタ5から正規登録者に連絡し、
正規登録者のうちの誰が運転しているのかが判明した場
合もある(履歴65)。ここでは、使用開始時に本人認
証が不調で「−(NG)」と表示されている。使用終了
時には運転者が本人認証を使わず、「−」と表示されて
いる。これと同様に、使用開始時に正規登録者が何らか
の理由(非常時、あるいはもの忘れ、あるいはものぐ
さ)で本人認証機能付き鍵を使わずに当該車輌を運転
し、しかもセキュリティセンタ5への事前連絡をしない
場合もある(履歴63)。このときは、セキュリティセ
ンタ5から正規登録者に連絡し、正規登録者の確認がと
れて、使用終了時には本人認証機能を使ってドアを開扉
している。
【0071】非登録者が何らかの手段で入手した指紋認
証機能付き鍵を使用した場合、誤って正規登録者の誰か
と認証された場合もある(ケースB:履歴67)。この
場合には、その誤認証された正規登録者の名前が表示さ
れるが、その後当該車輌の所有者からセキュリティセン
タ5へ通報があり、当該車輌の所在地情報を所有者に連
絡した場合。「他人受理」であることが判明した段階
で、「使用者1」、「使用者2」には「★」印がつく。
非登録者が本人認証機能を使わずに従来型の機械式鍵を
使用した場合もある(ケースF:履歴69)。このと
き、使用者欄には、電子認証鍵1での認証が行われてい
ないので「−」と表示される。当然のこと、運転者から
セキュリティセンタ5への連絡はないので、セキュリテ
ィセンタ5から自動的に正規登録者全員に「不正使用」
の警告と当該車輌の所在地情報を連絡している。
【0072】次に、図7を参照して、電子認証鍵1の構
成例について説明する。図7は電子認証鍵の構成例であ
る。この電子認証鍵は、一般的な機械式鍵のキースイッ
チに差し込まれる差込部1Bと、その後端に設けられた
把持部1Aとから構成されており、その把持部1Aに、
使用者の指紋を検出して認証する認証LSI10が配置
されている。この認証LSI10は、図1で示したよう
に、指紋をセンシングするセンサ11、照合データを記
憶するメモリ12、センサ11でセンシングされた指紋
データとメモリ12の照合データと比較照合し本人認証
を行う認証部13、および認証部13での認証成功に応
じて正規登録者のID情報を車輌2へ送信する送信部1
4とが、ワンチップで形成されている。
【0073】また把持部1Aには、スイッチ16とし
て、ロックボタン16A,解除ボタン16Bが設けられ
ている。この認証LSI10表面のセンサ11に触れた
使用者が正規登録者と認証された場合に、ロックボタン
16Aあるいは解除ボタン16Bを押すと、正規登録者
固有のID情報が送信部14から送信されて、車輌2の
ドア29Aが開閉する。ID情報の送信には赤外線や微
弱無線が用いられる。正規登録者と認証されない場合に
これらボタンを押すと、ID情報のかわりにNG情報を
送信するようにしてもよい。
【0074】この場合にはドアの開扉はできず、機械式
鍵で開扉せざるを得ない。非常時に認証LSI10に指
を置かずに使った場合には、当該車輌にID情報あるい
はNG情報が受信されないことで判別できる。もちろん
差込部IBは、機械式ではなく電子錠式でも構わない
し、さらには差込部1Bが存在せず、赤外線や微弱無線
で開扉信号を送る「キーレス」タイプでも構わないこと
は言うまでもない。
【0075】次に、図8を参照して、認証LSI10を
構成するセンサ11の具体的構成例について説明する。
図8は認証LSI10を構成するセンサ11を示す説明
図であり、(a)はセンサの概略的な断面を示す図、
(b)は容量検出回路の具体的な構成を示す回路図であ
る。センサ11は、例えばシリコンからなる半導体基板
311上の下層絶縁膜312上に形成された層間絶縁膜
314上に、たとえば80μm角の複数のセンサ電極3
15と、格子状のアース電極316とを備え、複数のセ
ンサ電極315とアース電極316とを層間絶縁膜31
4表面で規定される同一平面上に配置している。
【0076】センサ電極315は、層間絶縁膜314上
に形成されたパシベーション膜317で覆い、150μ
m間隔に複数個が設けられるとともに、Auから構成さ
れ、膜厚1μm程度に形成されている。パシベーション
膜317の膜厚は3μm程度としたので、センサ電極3
15上には、パシベーション膜317が約2(=3−
1)μm存在している。このパシベーション膜317
は、例えばポリイミドなどの比誘電率が4.0程度の絶
縁物から構成される。上記下層絶縁膜312上には、セ
ンサ電極315にスルーホールを介して接続される配線
313を形成する一方、半導体基板311上には、セン
サ電極315に形成される容量を検出する容量検出回路
318を形成している。この容量検出回路318は、前
述した配線313によってセンサ電極315に接続され
る。容量検出回路318は、センサ電極315毎に用意
され、センサ電極315と認識対象(指)の一部との間
に形成される容量を検出する。
【0077】各容量検出回路318の出力側は、認証部
13に接続され、各センサ電極315に形成された容量
を濃淡に変換した指紋データが認証部13へ出力され
る。各容量検出回路318、認証部13及びメモリ12
は、たとえばセンサ電極315下の半導体基板311上
に形成される。これにより認証LSI10のワンチップ
化が可能になる。なお、こうしたワンチップ化の他の例
として、例えば特開2000−242771号公報に開
示されたものがある。
【0078】Cfは、センサ電極315と指の皮膚33
1との間に形成される静電容量である。容量Cfを形成
するセンサ電極315はNchMOSトランジスタQ3a
のドレイン端子に接続されており、このトランジスタQ
3aのソース端子は電流Iの電流源332Aの入力側に
接続されている。また、センサ電極315とトランジス
タQ3aとの節点N1aには、NchMOSトランジスタ
(第1の素子)Q2aのソース端子が接続されている。
このトランジスタQ2aのドレイン端子とPchMOSト
ランジスタ(第1のスイッチ手段)Q1aのドレイン端
子と、ドレイン端子に電源電圧VDDが印加されソース端
子が抵抗Raを介して接地に接続されたNchMOSトラ
ンジスタQ4aのゲート端子が接続されている。このト
ランジスタQ4aのソース端子にインバータゲート33
3Aが接続されている。
【0079】各トランジスタQ1a,Q3aのゲート端
子にはそれぞれ信号PRE(バー),REが印加され
る。また、トランジスタQ2aのゲート端子には定電圧
源からバイアス電圧VGが印加される。ここで、トラン
ジスタQ2aが非導通状態になるゲート−ソース間のし
きい値電圧をVthとすると、VDD>VG−Vthとなるよ
うに電圧VDD,VGが設定される。また、節点N1a,
N2aはそれぞれ寄生容量Cp1a,Cp2aを有して
いる。電流源332AとトランジスタQ3aとにより信
号発生回路332が構成され、トランジスタQ4aと抵
抗Raとインバータゲート333Aとにより出力回路3
33が構成される。
【0080】図9は、容量検出回路318の動作を説明
するためのタイミングチャートであり、(a)はトラン
ジスタQ1aを制御する信号PRE(バー)の電位変化
を示し、(b)はトランジスタQ3aを制御する信号R
Eの電位変化を示し、(c)は節点N1a,N2aそれ
ぞれの電位変化を示している。最初、トランジスタQ1
aのゲート端子にはHighレベル(VDD)の信号PR
E(バー)が与えられ、トランジスタQ3aのゲート端
子にはLowレベル(GND)の信号REが与えられて
いる。したがって、このときトランジスタQ1a,Q3
aはともに導通していない。
【0081】この状態で信号PRE(バー)がHigh
レベルからLowレベルに変化すると、トランジスタQ
1aが導通状態になる。このときトランジスタQ3aは
非導通状態のままであり、信号発生回路332は停止状
態にあるから、節点N2aの電位がVDDにプリチャージ
される。また、トランジスタQ2aのゲート−ソース間
電圧がしきい値電圧Vthに達してトランジスタQ2aが
非導通状態になるまで、節点N1aが充電される。これ
により、節点N1aの電位がVG−Vthにプリチャージ
される。
【0082】プリチャージが終了した後、信号PRE
(バー)がHighレベルに変化すると、トランジスタ
Q1aが非導通状態になる。これと同時に信号REがH
ighレベルに変化すると、トランジスタQ3aが導通
状態になり、信号発生回路332が動作状態に変化す
る。そして、電流源332Aにより節点N1aに充電さ
れた電荷が引き抜かれ、節点N1aの電位がわずかに低
下すると、トランジスタQ2aのゲート−ソース間電圧
がしきい値電圧Vthより大きくなり、トランジスタQ2
aが導通状態に変化する。これにより節点N2aの電荷
も引き抜かれ、節点N2aの電位低下が開始する。信号
REをHighレベルにする期間をΔtとすると、Δt
経過後の節点N1aの電位低下量ΔVはVDD−(VG−
Vth)+IΔt/(Cf+Cp1a)になる。ここで、
寄生容量Cp2aは寄生容量Cp1aに対して十分小さ
いとしている。
【0083】電流源332Aの電流Iと期間Δtと寄生
容量Cp1a,Cp2aは、各々一定であるから、電位
低下量ΔVは、センサ電極315と認識対象である指の
表面331との間に発生する容量の値Cfによって決定
される。この容量値Cfは、センサ電極315と指の表
面331との距離によって決まるので、指紋の凹凸によ
って異なる。このことから、電位低下量ΔVの大きさ
が、指紋の凹凸を反映して変化する。この電位低下量Δ
Vが、入力信号として出力回路333に供給されるの
で、出力回路333でΔVが入力され、指紋の凹凸を反
映した信号が出力される。こうした各容量検出回路31
8の出力信号が前述の指紋画像データとして認証部13
へ出力される。そして、認証部13はこの指紋画像デー
タと、メモリ12に予め記憶された登録指紋画像データ
とを比較照合することにより、ユーザの認証を行う。
【0084】図1では、電子認証鍵1内のセンサ11,
認証部13,メモリ12および送信部14をワンチップ
で構成した例について説明したが、この他に、センサ1
1をワンチップ化し、このセンサ11とバスを介して認
証部13を接続し、さらに認証部13にバスを介してメ
モリ12や送信部14を接続するようにしてもよい。ま
た、センサ11と認証部13をワンチップ化し、このワ
ンチップ化されたものにバスを介してメモリ12や送信
部14を接続するようにしてもよい。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる車
輌セキュリティシステムは、使用者から取得したその使
用者の生体情報に基づき使用者が予め登録されている当
該車輌を使用可能な正規登録者であるか否か認証判定
し、その認証判定結果を送信する電子認証鍵と、この電
子認証鍵から受信した認証判定結果が使用者の認証成功
を示す場合に当該車輌を使用可能とする制御部を有する
車輌と、この車輌と接続される通信網を介して車輌の使
用状態を管理するセキュリティセンタとから構成車輌セ
キュリティシステムを構成したものである。そして、車
輌の制御部で、認証判定結果により利用者が正規登録者
であると認証できていない未認証状態で当該車輌が使用
された場合に、その旨を示す未認証使用を通信網を介し
てセキュリティセンタへ通知し、セキュリティセンタ
で、車輌からの未認証使用の通知後に車輌の使用につい
て正規登録者が承知していることを確認できた場合は、
車輌が正常使用されていると判断し、車輌の使用につい
て正規登録者が承知していることを確認できなかった場
合は、車輌が不正使用されていると判断するようにした
ものである。
【0086】また、本発明にかかる車輌は、使用者から
取得したその使用者の生体情報に基づき使用者が当該車
輌を使用可能な者として予め登録されている正規登録者
であるか否か認証判定しその認証判定結果を送信する電
子認証鍵と、この電子認証鍵から受信した認証判定結果
が使用者の認証成功を示す場合に当該車輌を使用可能と
する制御部を有する車輌と、この車輌と接続される通信
網を介して車輌の使用状態を管理するセキュリティセン
タとから構成され、生体情報を用いて車輌を使用する使
用者を認証判定し、その認証判定結果に基づき車輌の使
用状態を把握する車輌セキュリティシステムで用いられ
る車輌であって、その車輌に制御部を設けたものであ
る。そして、その制御部で、認証判定結果により利用者
が正規登録者であると認証できていない未認証状態で当
該車輌が使用された場合に、その旨を示す未認証使用を
通信網を介してセキュリティセンタへ通知し、セキュリ
ティセンタで、車輌からの未認証使用の通知後に車輌の
使用について正規登録者が承知していることを確認でき
た場合は、車輌が正常使用されていると判断させ、車輌
の使用について正規登録者が承知していることを確認で
きなかった場合は、車輌が不正使用されていると判断さ
せるようにしたものである。
【0087】また、本発明にかかるセキュリティセンタ
は、使用者から取得したその使用者の生体情報に基づき
使用者が当該車輌を使用可能な者として予め登録されて
いる正規登録者であるか否か認証判定しその認証判定結
果を送信する電子認証鍵と、この電子認証鍵から受信し
た認証判定結果が使用者の認証成功を示す場合に当該車
輌を使用可能とする制御部を有する車輌と、この車輌と
接続される通信網を介して車輌の使用状態を管理するセ
キュリティセンタとから構成され、生体情報を用いて車
輌を使用する使用者を認証判定し、その認証判定結果に
基づき車輌の使用状態を把握する車輌セキュリティシス
テムで用いられるセキュリティセンタであって、そのセ
キュリティセンタに管理手段を設けたものである。そし
て、この管理手段で、認証判定結果により利用者が正規
登録者であると認証できていない未認証状態で当該車輌
が使用された場合に、その旨を示す未認証使用を通信網
を介してセキュリティセンタへ通知する車輌からの未認
証使用の通知後に、車輌の使用について正規登録者が承
知していることを確認できた場合は、車輌が正常使用さ
れていると判断し、車輌の使用について正規登録者が承
知していることを確認できなかった場合は、車輌が不正
使用されていると判断するようにしたものである。
【0088】したがって、従来のように、単に本人認証
の結果に基づき車輌の使用可否を判断する場合と比較し
て、正規登録者であるにも関わらず電子認証鍵1で認証
が得られなかった場合や、正当な理由により非登録者が
使用する場合でも、正規登録者により承知されているこ
とを条件として正常使用と判定されるとともに、この条
件が得られなかった場合には、不正使用と判定されるた
め、実際の運用状態に合致した判断を行うことができ、
スムーズな車輌セキュリティ管理を実現でき、安心でき
る質の高いセキュリティサービスを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態による車輌セキュリテ
ィシステムを示すブロック図である。
【図2】 本実施の形態による動作(ケースA,B)を
示すフローチャートである。
【図3】 本実施の形態による他の動作(ケースC,
D,E)を示すフローチャートである。
【図4】 本実施の形態による他の動作(ケースC,
D,E)を示すフローチャートである。
【図5】 本実施の形態による他の動作(ケースF)を
示すフローチャートである。
【図6】 使用履歴情報の出力例である。
【図7】 電子認証鍵の構成例である。
【図8】 センサの構成例を示す説明図である。
【図9】 容量検出回路の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図10】 従来の車輌盗難防止技術(ハンドルロック
機構)を示す説明図である。
【図11】 従来の車輌盗難防止技術(不正アクセス検
出/警報システム)を示す説明図である。
【符号の説明】
1…電子認証鍵、10…認証LSI、11…センサ、1
2…メモリ、13…認証部、14…送信部、15…内蔵
バッテリ、16…スイッチ、2…車輌、21…受信部、
22…制御部、23…通信部、24…記憶部、25…キ
ースイッチ、26…エンジン回転センサ、27…加速度
センサ、28…位置検出部、29A…ドア、29B…ス
タータ、29C…トランク、29D…ディスプレイ、2
9E…ボンネット、3…通信網、4…正規登録者、5…
セキュリティセンタ、51…通信手段、52…登録者認
証手段、53…登録者情報DB、54…履歴情報DB、
55…所在地情報DB、56…管理手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08B 21/00 G08B 21/00 U H04L 9/08 H04L 9/00 673D 9/32 601Z 675D (72)発明者 重松 智志 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 森村 浩季 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2E250 AA21 BB08 BB15 BB49 BB59 BB64 BB66 CC11 CC29 DD08 DD09 DD10 FF24 FF36 FF37 HH01 JJ03 KK03 LL01 LL14 LL15 SS09 TT03 5C086 AA28 BA22 CA06 CA12 CB26 CB27 CB36 CB37 DA01 DA08 DA33 EA45 GA09 5J104 AA07 KA01 KA16 NA05

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体情報を用いて車輌を使用する使用者
    を認証判定し、その認証判定結果に基づき車輌の使用状
    態を把握する車輌セキュリティシステムにおいて、 使用者から取得したその使用者の生体情報に基づき前記
    使用者が当該車輌を使用可能な者として予め登録されて
    いる正規登録者であるか否か認証判定し、その認証判定
    結果を送信する電子認証鍵と、 この電子認証鍵から受信した認証判定結果が前記使用者
    の認証成功を示す場合に当該車輌を使用可能とする制御
    部を有する車輌と、 この車輌と接続される通信網を介して前記車輌の使用状
    態を管理するセキュリティセンタとから構成され、 前記車輌の制御部は、前記認証判定結果により前記利用
    者が前記正規登録者であると認証できていない未認証状
    態で当該車輌が使用された場合に、その旨を示す未認証
    使用を前記通信網を介して前記セキュリティセンタへ通
    知し、 前記セキュリティセンタは、前記車輌からの未認証使用
    の通知後に前記車輌の使用について前記正規登録者が承
    知していることを確認できた場合は、前記車輌が正常使
    用されていると判断し、前記車輌の使用について前記正
    規登録者が承知していることを確認できなかった場合
    は、前記車輌が不正使用されていると判断することを特
    徴とする車輌セキュリティシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車輌セキュリティシステ
    ムにおいて、 前記セキュリティセンタは、前記車輌からの未認証使用
    の通知から一定時間内に、前記正規登録者から前記車輌
    の未認証使用を承知している旨の通知があった場合、前
    記車輌が正常使用されていると判断することを特徴とす
    る車輌セキュリティシステム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の車輌セキュリティシステ
    ムにおいて、 前記セキュリティセンタは、前記車輌からの未認証使用
    の通知から一定時間内に、前記車輌の使用について前記
    正規登録者が承知していることを確認できなかった場
    合、予め登録されている前記正規登録者の連絡先へ当該
    車輌の未認証使用を通知することを特徴とする車輌セキ
    ュリティシステム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車輌セキュリティシステ
    ムにおいて、 前記セキュリティセンタは、前記連絡先への未認証使用
    の通知で、前記車輌の使用について前記正規登録者が承
    知していることを確認できた場合は、前記車輌が正常使
    用されていると判断し、前記車輌の使用について前記正
    規登録者が承知していることを確認できなかった場合、
    前記車輌が不正使用されていると判断することを特徴と
    する車輌セキュリティシステム。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の車輌セキュリテ
    ィシステムにおいて、 前記セキュリティセンタは、予め登録されている前記正
    規登録者の連絡先へ当該車輌の未認証使用を通知できな
    かった場合、前記車輌が不正使用されていると判断する
    ことを特徴とする車輌セキュリティシステム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5記載の車輌セキュリティシ
    ステムにおいて、 前記車輌の制御部は、前記認証判定結果を受信していな
    い状態で当該車輌が使用された場合、認証なしを示す未
    認証使用を前記通信網を介して前記セキュリティセンタ
    へ通知し、 前記セキュリティセンタは、前記認証なしを示す未認証
    使用の通知から一定時間内に、前記正規登録者から前記
    車輌の未認証使用を承知している旨の通知がなかった場
    合、前記車輌が不正使用されていると判断することを特
    徴とする車輌セキュリティシステム。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6記載の車輌セキュリティシ
    ステムにおいて、 前記電子認証鍵は、前記使用者について複数の前記正規
    登録者との認証判定を行い、前記使用者がいずれかの正
    規登録者であることを確認した場合は、認証成功を示す
    認証判定結果として当該正規登録者に対応するID情報
    を送信し、 前記車輌の制御部は、前記電子認証鍵からの前記ID情
    報が、予め登録されている複数の前記正規登録者のID
    情報と一致する場合に、前記使用者の認証成功と判断す
    ることを特徴とする車輌セキュリティシステム。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7記載の車輌セキュリティシ
    ステムにおいて、 前記車輌の制御部は、前記未認証状態での当該車輌の使
    用回数を未認証使用回数として計数し、その未認証使用
    回数が許容回数を超えた場合、前記未認証状態での当該
    車輌のエンジン始動を禁止することを特徴とする車輌セ
    キュリティシステム。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の車輌セキュリティシステ
    ムにおいて、 前記セキュリティセンタは、前記車輌からの未認証使用
    の通知があった後に前記車輌の使用について前記正規登
    録者が承知していることを確認できた場合、前記車輌に
    対して未認証使用回数の計数無効を指示し、 前記車輌の制御部は、前記セキュリティセンタからの未
    認証回数の計数無効指示に応じて、当該未認証使用分の
    未認証使用回数の計数を無効とすることを特徴とする車
    輌セキュリティシステム。
  10. 【請求項10】 請求項8または9記載の車輌セキュリ
    ティシステムにおいて、 前記セキュリティセンタは、前記正規登録者による生体
    情報の再登録に応じて、前記車輌に対して未認証使用回
    数の初期化を指示し、 前記車輌の制御部は、前記セキュリティセンタからの未
    認証回数の初期化指示に応じて、その未認証使用回数を
    初期化することを特徴とする車輌セキュリティシステ
    ム。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10記載の車輌セキュリテ
    ィシステムにおいて、 前記車輌は、当該車輌の現在位置を検出しその所在地情
    報を出力する所在地検出部を有し、 前記車輌の制御部は、前記未認証状態で当該車輌の使用
    が確認された場合、前記セキュリティセンタに対して、
    前記所在地検出部から得た所在地情報の通知を開始する
    ことを特徴とする車輌セキュリティシステム。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の車輌セキュリティシ
    ステムにおいて、 前記セキュリティセンタは、前記車輌からの所在地情報
    を受信し、前記正規登録者に対して前記車輌に関する通
    知を行う際、当該車輌の所在地情報も通知することを特
    徴とする車輌セキュリティシステム。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12記載の車輌セキュリテ
    ィシステムにおいて、 前記車輌は、エンジンの回転を検出するエンジン回転セ
    ンサと、当該車輌の移動を検出する加速度センサの少な
    くともいずれか1つを有し、 前記車輌の制御部は、前記センサにより当該車輌の使用
    を確認することを特徴とする車輌セキュリティシステ
    ム。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13記載の車輌セキュリテ
    ィシステムにおいて、 前記セキュリティセンタは、前記車輌からの通知および
    前記セキュリティセンタでの対応を示す前記車輌の使用
    履歴情報を記録することを特徴とする車輌セキュリティ
    システム。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の車輌セキュリティシ
    ステムにおいて、 前記車輌の制御部は、前記車輌の使用開始および使用終
    了と、前記電子認証鍵からの認証判定結果とを使用状況
    として前記セキュリティセンタへ通知し、 前記セキュリティセンタは、前記車輌からの使用状況を
    前記使用履歴情報として記録することを特徴とする車輌
    セキュリティシステム。
  16. 【請求項16】 請求項14または15記載の車輌セキ
    ュリティシステムにおいて、 前記車輌は、前記使用履歴情報を表示する表示装置をさ
    らに有し、 前記車輌の制御部は、前記認証判定結果が前記使用者の
    認証成功を示す場合は、前記セキュリティセンタから当
    該車輌の使用履歴情報を取得して、前記表示装置へ表示
    することを特徴とする車輌セキュリティシステム。
  17. 【請求項17】 使用者から取得したその使用者の生体
    情報に基づき前記使用者が当該車輌を使用可能な者とし
    て予め登録されている正規登録者であるか否か認証判定
    しその認証判定結果を送信する電子認証鍵と、この電子
    認証鍵から受信した認証判定結果が前記使用者の認証成
    功を示す場合に当該車輌を使用可能とする制御部を有す
    る車輌と、この車輌と接続される通信網を介して前記車
    輌の使用状態を管理するセキュリティセンタとから構成
    され、生体情報を用いて車輌を使用する使用者を認証判
    定し、その認証判定結果に基づき車輌の使用状態を把握
    する車輌セキュリティシステムで用いられる車輌であっ
    て、 前記認証判定結果により前記利用者が前記正規登録者で
    あると認証できていない未認証状態で当該車輌が使用さ
    れた場合に、その旨を示す未認証使用を前記通信網を介
    して前記セキュリティセンタへ通知し、前記セキュリテ
    ィセンタで、前記車輌からの未認証使用の通知後に前記
    車輌の使用について前記正規登録者が承知していること
    を確認できた場合は、前記車輌が正常使用されていると
    判断させ、前記車輌の使用について前記正規登録者が承
    知していることを確認できなかった場合は、前記車輌が
    不正使用されていると判断させる制御部を備えることを
    特徴とする車輌。
  18. 【請求項18】 使用者から取得したその使用者の生体
    情報に基づき前記使用者が当該車輌を使用可能な者とし
    て予め登録されている正規登録者であるか否か認証判定
    しその認証判定結果を送信する電子認証鍵と、この電子
    認証鍵から受信した認証判定結果が前記使用者の認証成
    功を示す場合に当該車輌を使用可能とする制御部を有す
    る車輌と、この車輌と接続される通信網を介して前記車
    輌の使用状態を管理するセキュリティセンタとから構成
    され、生体情報を用いて車輌を使用する使用者を認証判
    定し、その認証判定結果に基づき車輌の使用状態を把握
    する車輌セキュリティシステムで用いられるセキュリテ
    ィセンタであって、 前記認証判定結果により前記利用者が前記正規登録者で
    あると認証できていない未認証状態で当該車輌が使用さ
    れた場合に、その旨を示す未認証使用を前記通信網を介
    して前記セキュリティセンタへ通知する前記車輌からの
    未認証使用の通知後に、前記車輌の使用について前記正
    規登録者が承知していることを確認できた場合は、前記
    車輌が正常使用されていると判断し、前記車輌の使用に
    ついて前記正規登録者が承知していることを確認できな
    かった場合は、前記車輌が不正使用されていると判断す
    る管理手段を備えることを特徴とするセキュリティセン
    タ。
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