JP2002301100A - 白金触媒発熱との組み合わせ保温 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 保温面積の狭い白金触媒発熱の、保温面積を
広げるのが目的である。 【構成】 白金触媒発熱部を使い終わった使い捨てカイ
ロと、組み合わせ使用することにより保温時間を延ば
し、保温面積を広げたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明のものは特許願第２０
０１−３６１４６号「保温スリッパ」及び平成１３年３
月５日出願の特許願「白金触媒発熱と蓄熱材組み合わせ
保温」の一連の出願であり、本出願の特許はその改良に
関するものである。従来より使用されている、ハツキン
カイロの保温面積の狭いのを、廃品となった使い終わっ
た使い捨てカイロとを、組み合わせ使用することにより
保温面積を広くし、長時間保温を可能とした製品を提供
するのが目的である。

【０００２】

【従来の技術】使い捨てカイロは鉄粉が錆びる時に発す
る熱を応用したもので、鉄粉・水・活性炭・塩・木粉
（バーミキュライト）等を使用したものであり、空気中
の酸素にふれる事で発熱しはじめ、手軽な保温装置とし
て急速に普及した製品である、ただこのカイロは一度発
熱すると後は廃品となり、燃えないゴミとして捨てる以
外ないものである。

【０００３】この使い捨てカイロが広く普及するまで
は、従来よりハツキンカイロが簡便な保温として使用さ
れており、このカイロは保温する温度と長時間保温が可
能な長所があるが、欠点は保温面積の狭いことである。

【０００４】

【発明が解決しょうとする課題】本発明が解決しょうと
するのは、保温面積を広く而も保温時間の長い、コード
レス保温を提供するのが課題である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の手段として、本発明のものは、使い終わった使い捨て
カイロと白金触媒発熱を、組み合わせ使用したものであ
る。

【０００６】

【発明の実施の形態】使い勝手が良く保温面積が広く保
温時間の長い、コードレス保温を提供するものである。

【０００７】

【実施例】図によって説明すれば、図１に図示せるもの
は本発明の実施例を示すもので、白金触媒発熱部３を点
火後に、フエルト１に設けたポケット２に入れ、使い終
わった使い捨てカイロ４を、フエルト１に張り付けたも
のとを、白金触媒発熱部３を出し入れする目的で、上部
を開けて一体にしたものである。

【０００８】図２に図示せるものは、使い終わった使い
捨てカイロ４を２個と、白金触媒発熱部３とを組み合わ
せ、これを衣料に取り付けてテストしたもので、この日
の室温１５℃、湿度４８％であった、保温面積は１９０
ｍｍ×１３０ｍｍと広くなる。この場合４８℃で安定し
た、保温時間は１２時間以上保つことが可能であり、内
部に入れる揮発油の量を増やすことで、２４時間近い保
温が可能である。

【０００９】図３に図示せるものは、使い終わった使い
捨てカイロ４を４個と、白金触媒発熱部３とを組み合わ
せて衣料に取り付けてテストしたもので、保温面積は２
５０ｍｍ×１９０ｍｍと広くなる。この場合は４５℃で
安定した、この日の室温は１５℃で湿度は４８％であ
り、保温時間は２個使用の場合と同じである。

【００１０】使い捨てカイロ４の使用個数は、数を増す
と安定する温度は低下し、数を減らすと安定する温度は
上昇する、この数は必要とする保温の温度と、必要とす
る保温部の広さに応じてきめる事になる。

【００１１】いずれにしても保温面積が白金触媒発熱部
自体の、１００ｍｍ×７０ｍｍに対して１９０ｍｍ×１
３０ｍｍ又は、２５０ｍｍ×１９０ｍｍと広くなり、そ
の応用範囲が拡がるものである。

【００１２】図４に図示せるものは、特許願第２００１
−３６１４６号「保温スリッパ」であって、本出願の特
許はこの改良に関するものである、白金触媒発熱部３の
保温面積の狭いのを、図５に図示せるように、使い終わ
った使い捨てカイロ４の中身を、スリッパ５の上面裏側
に設け、これを白金触媒発熱部３により加熱する事で、
スリッパ５の足に接触する部分全体を、効率良く保温可
能にしたもので、先の出願３６１４６号請求のアルミ板
使用に対し、白金触媒発熱部３がアルミ板に熱を大きく
奪われ、効率が非常に悪いのを改良したものである。

【００１３】図６に図示せるものは、衣料９の保温に応
用した一例を示すもので、この場合は背中を保温する一
例である。使い捨てカイロ４は一度使い終わると硬化す
るので、再使用するには細かく粉砕して使用する、白金
触媒発熱部３と使い終わった使い捨てカイロ４とを、フ
エルト１により組み合わせたもの８を、衣料９の背中裏
面に取り付けた製品である。

【００１４】平成１３年３月５日出願の特許「白金触媒
発熱と蓄熱材組み合わせ保温」を、本出願の特許は改良
したものであって、蓄熱材との組み合わせの場合は、使
用する前に白金触媒発熱部３の点火と、更に蓄熱材を充
熱加熱する手間が掛かり、使用前に非常に手間が掛かり
厄介である、これを白金触媒発熱部３の点火のみで済ま
せるもので、使用前の準備に効率を落とすことなく、手
間の掛からぬようにしたものである。

【００１５】使い捨てカイロ４以外にも色々とテストし
たが、充熱加熱しない蓄熱材を白金触媒発熱部３で加熱
するテストもしたが、あまりにも効率が悪く実用的では
なかった、これは蓄熱材を色々と変えても同じであっ
た。

【００１６】応用面としては色々と考えられ、医療用温
熱治療器のコードレス熱源、ペット用あんかのコードレ
ス熱源、老人医療のコードレス熱源、その他コードレス
熱源としてに広く応用可能なものである。

【００１７】

【発明の効果】本発明の効果としては、広い面積を適温
で長時間保温を可能とするもので、保温衣料、医療用温
熱治療器、老人関連等のコードレス保温製品の提供を可
能とするものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】使い終わつた使い捨てカイロと白金触媒発熱部
を組み合わせ、使用する状態を示す図である。

【図２】使い終わった使い捨てカイロ２個と、白金触媒
発熱部組み合わせ使用の特性グラフを示す図である。

【図３】使い終わった使い捨てカイロ４個と、白金触媒
発熱部との組み合わせた場合の、特性グラフを示す図で
ある。

【図４】保温スリッパの外観を示す図である。

【図５】保温スリッパの断面を示す図である。

【図６】保温衣料の一例を示す図である。

【符号の説明】

１ フエルト ２ ポケット ３ 白金触媒発熱部 ４ 使い終わった使い捨てカイロ ５ 保温スリッパ ６ 弾力性のある耐熱樹脂 ７ スリッパの取り外し可能な底部 ８ 本発明の保温部 ９ 保温衣料

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ａ４３Ｂ 3/10 Ａ４３Ｂ 3/10 Ｆ 7/04 7/04 7/34 7/34

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 保温面積の狭い白金触媒発熱部３と、使
   い終わった使い捨てカイロ４とを組み合わせ使用した、
   白金触媒発熱との組み合わせ保温。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の組み合わせ使用する使
   い捨てカイロに、薄型貼るカイロを使用する白金触媒発
   熱との組み合わせ保温。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の使い終わった使い捨て
   カイロ４を、フエルト１に張り付け、フエルト１に取り
   付けたポケット２内に、点火した白金触媒発熱部３を入
   れ、これを組み合わせ使用する、白金触媒発熱との組み
   合わせ保温。
4. 【請求項４】 請求項１に記載の使い終わった使い捨て
   カイロ４を、保温スリッパ５の上面裏側に取り付け、こ
   れに白金触媒発熱部３とを組み合わせた、コードレス保
   温スリッパ。
5. 【請求項５】 請求項３に記載せる組み合わせ保温部８
   を、衣料９の保温の必要な箇所に取り付け使用する、コ
   ードレス保温衣料。
6. 【請求項６】 請求項３に記載の組み合わせ保温部８
   を、温熱治療用の熱源として患部に使用する、治療用コ
   ードレス温熱治療器。
7. 【請求項７】 請求項３に記載の組み合わせ保温部８
   を、ペット用のあんかとして使用する、コードレスペッ
   ト用あんか。
8. 【請求項８】 請求項３に記載の組み合わせ保温部８
   を、老人医療用保温として使用する、老人医療用コード
   レス保温。