JP2002301058A - X線断層撮影装置 - Google Patents

X線断層撮影装置

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JP2002301058A
JP2002301058A JP2001106039A JP2001106039A JP2002301058A JP 2002301058 A JP2002301058 A JP 2002301058A JP 2001106039 A JP2001106039 A JP 2001106039A JP 2001106039 A JP2001106039 A JP 2001106039A JP 2002301058 A JP2002301058 A JP 2002301058A
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JP2001106039A
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Takayoshi Tsunomura
卓是 角村
Takeshi Ueda
健 植田
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 Cアーム式循環器X線診断装置で、360度
未満の投影データを用い再構成3次元画像処理を行って
もアーチファクトの低減可能なX線断層撮影装置を提供
する。 【解決手段】 被検体の周りの回転手段と円錐状のX線
照射手段と2次元X線検出手段を含む2次元撮像手段を
坦持し、2次元撮像手段により撮像した被検体の投影デ
ータを画像処理装置で処理する。この画像処理装置は、
全周に満たない投影角度の投影データを再構成演算する
限定角度再構成演算手段と、限定角度再構成画像から再
投影領域を抽出する閾値抽出手段と、抽出像から全周に
満たない角度の再投影データを算出する不足角度再投影
手段と、再投影データを用いて再構成演算を行う不足角
度再構成演算手段と、生成した限定角度再構成像と不足
角度再構成像とを加算する再構成像加算手段とを具備
し、360度に満たない投影データであってもアーチフ
ァクトの少ない3次元の再構成画像を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線源から円錐状
のX線を被検者に照射し、該被検者の透過X線データを
2次元X線検出器で計測して該被検者の断層像を得るX
線断層撮影装置に関し、特に前記計測データが被検者の
1周360度分に満たない角度の投影データであって
も、この投影データを用いて再構成した断層画像に生じ
るアーチファクトの低減に好適なX線断層撮影装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】X線透視撮影台や循環器X線診断装置等
の医用X線装置は、診断の分野においては欠かせないも
のとなっているが、最近は診断のみならず治療にも使わ
れるようになってきた。
【0003】この治療は、X線透視下において、例えば
先端に様々な治療器具を取り付けたカテーテルを被検者
の血管や臓器に挿入して手術を行うものであり、Interv
entional Radiology(以下、IVRと略称)と呼ばれて
いる。このIVRには、血管を対象とした血管系ΙVR
と血管以外の主に臓器を対象とした非血管系ΙVRとが
あるが、血管系のIVRの例として、バルーンを用いた
経皮的血管形成術(Percutaneous transluminal angiop
lasty;PTA)やステントを用いた血管拡張術、TAE(Tra
nscatheter arterial enbolization)と呼ばれる経カテ
ーテル動脈塞栓術が一般にもよく知られている。
【0004】X線透視撮影台や循環器X線診断装置等の
医用X線装置を用いて上記血管系ΙVRを行う場合、該
医用X線装置には以下の機能が要求される。
【0005】(1)リアルタイムで透視画像が得られる
こと。 (2)複雑に錯綜する血管を画像上で立体的に認識する
必要から、被検者に対するX線の照射方向を様々に変え
られること。 (3)前記X線の照射方向を連続的に変えながら透視撮
影をし、異なる方向からの透視画像を連続して観察する
ことができること。すなわち、立体的に観察できること
(以下、回転立体透視と呼ぶ)。 (4)さらに、回転立体透視において、画像上障害陰影
となる骨やガスを目立たなくするため、造影剤を注入し
た血管像(以下、ライブ像と呼ぶ)から造影剤を注入し
ない血管像(以下、マスク像と呼ぶ)を減算して血管の
みを明瞭に抽出するDSA(Digital Subtraction Angiogr
aphy)と呼ばれる画像生成機能も持ち合わせているこ
と。
【0006】このように、リアルタイムに透視画像を表
示でき、回転立体透視機能やDSA機能を備えた医用X線
装置として、X線照射手段であるX線管と受像手段であ
る2次元X線検出器をC字型アームで支持して、このC
字型アームを回転、移動可能に構成された循環器X線診
断装置(医歯薬出版株式会社:医用放射線科学講座1
3、放射線診断機器工学、156頁の図4−7に記載)があ
る。この循環器X線診断装置は、C字型アームの支持方
法に関して、色々なタイプがある。最も汎用的な治療目
的で利用されるものは、天井にレールを敷設し、このレ
ール上を直交する2方向に移動できるようにした台車
と、一端が鉛直軸周りに回転できるよう上記台車に支持
され、かつ他端に前記C字型アームを該C字型アームの
中心を通る水平軸周りに回転(以下、軸回転と呼ぶ場合
がある。通常、回転角度は180°以上)すると共に、
C字型アームの外径に添って回転できるように(以下、
スライド回転と呼ぶ場合がある。通常、回転角度は18
0°前後)支持したタイプがある(以下、天井吊下式C
アーム支持器と呼ぶ。この他に、其台にC字型アームを
支持した床置式のものもあり、前記天井吊下式Cアーム
支持器とほぼ同様の機能を有する床置式Cアーム支持器
もある。以下、これらを含めてC字型アーム式循環器X
線診断装置と呼ぶことにする)。
【0007】一方、生体検査や抗癌剤の臓器への注入と
いった非血管系IVRにおいては、リアルタイム性より
も、正確な奥行き方向の位置や、通常のX線透視撮影で
は識別しにくい臓器の判別が必要となる。すなわち、疾
患部を立体的に把握するために、3次元画像で観察した
いという要求があり、これに対してX線CT装置が利用
されることがある。
【0008】しかし、従来のX線CT装置では、ガント
リに設けられた空洞部分(計測空間)に被検者を置かな
ければならないために、前記空洞部分の周囲が非常に狭
く、術者が円滑な治療を行うための作業スペースを十分
に確保しにくい。また、IVRでは術中における被検者
の容体の急変などに迅速に対応するために、常時、被検
者の表情などの様子を観察する必要があるが、前記ガン
トリに設けられた空洞部分に被検者を置いた状態では被
検者の状態を観察することが難しく、容体の急変などに
迅速に対応しにくい。
【0009】これに対して、上記C字型アームのよう
な、術者が円滑な治療を行うための作業スペースを十分
に確保できる循環器X線診断装置を用いて3次元画像を
生成する技術が知られている(SPIE-International Soc
iety foroptical EngineeringVol.2708,pp361-370,199
6)。これは、X線発生系から通常のX線透視撮影と同
様の円錐状(コーンビーム状)のX線を発生させて、被
検者の周囲を回転させ、2次元X線検出系にて検出した
前記回転角度毎の投影データを収集し、このデータを用
いて基本的にはX線CT装置と同様の再構成演算をして
3次元画像を得るものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のC
字型アーム式循環器X線診断装置を用いた場合、C字型
アームの有する機械的構造の制約から、該C字型アーム
で計測できる投影データの計測角度は制限される。すな
わち、被検者の周囲を1回転して計測することはできな
い。通常、3次元再構成画像は被検者の周囲を1回転し
て360度の方向から計測した投影データによって作成
されるもので、この場合はアーチファクトの少ない良好
な3次元再構成像が得られる。
【0011】しかし、上記の360度に満たない限定さ
れた角度からの投影データを用いて3次元再構成演算を
行うと、作成された3次元再構成画像には投影角度不足
によるアーチファクトが発生したり、画像レベルの一様
性が損なわれる。
【0012】そこで、本発明の目的は、C字型アーム式
循環器X線診断装置の場合のように、360度に満たな
い限定された角度からの投影データを用いて3次元再構
成しても投影角度不足によるアーチファクトを低減する
ことが可能なX線断層撮影装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の手段
によって達成される。
【0014】(1)被検体に円錐状のX線を照射するX
線照射手段と、前記被検体を挟んで前記X線照射手段と
対向する位置に配置され前記被検体の2次元の透過X線
を検出する2次元X線検出手段を含む2次元撮像手段
と、前記X線照射手段と前記2次元撮像手段を前記被検
体の周りに回転させる回転手段と、この回転手段を回転
させて前記2次元撮像手段により撮像した前記被検体の
投影データを入力しこれを記憶して各種の画像処理を行
う画像処理装置と、この画像処理装置で処理された画像
データを画像信号に変換しこれを表示する表示装置とを
備えたX線断層撮影装置において、前記画像処理装置
は、前記回転手段が前記被検体の全周に満たない限定さ
れた投影角度の投影データを再構成演算する限定角度再
構成演算手段と、この限定角度再構成演算手段で生成し
た限定角度再構成画像から再投影領域を抽出する閾値抽
出手段と、この閾値抽出手段で抽出した抽出像から前記
全周に満たない角度の再投影データを算出する不足角度
再投影手段と、この不足角度再投影手段で生成した再投
影データを用いて再構成演算を行う不足角度再構成演算
手段と、前記限定角度再構成演算手段と前記不足角度再
構成演算手段で生成した限定角度再構成像と不足角度再
構成像とを加算する再構成像加算手段とを具備して成
る。
【0015】(2)上記(1)の閾値抽出手段は、上記限
定角度再構成演算手段で生成した限定角度再構成画像か
らアーチファクトとオブジェクト画像とを分離させる閾
値を設定し、この設定した閾値以上の画素の正規化前の
CT値を抽出し、該閾値未満の画素の正規化前のCT値
は0として成る。
【0016】(3)上記(1)の閾値は、上記限定角度再
構成像の画素のCT値の最大値に対する割合を設定し、
上記最大値に上記設定した割合を乗じた値である。
【0017】(4)上記(1)の不足角度再投影手段は、
上記閾値抽出手段で抽出した抽出像から上記被検体の全
周に満たない限定された投影角度以外の再投影データを
再投影法によって算出して成る。
【0018】(5)上記(1)の不足角度再構成演算手段
は、上記不足角度再投影手段によって生成した再投影デ
ータのみを用いてFeldkamp法により再構成演算を行うも
のである。
【0019】(6)上記(1)の再構成像加算手段は、上
記限定角度再構成演算手段で生成した限定角度再構成像
の上記閾値抽出手段で設定した閾値以上の部分に対して
は加算処理を行わないでそのまま限定角度再構成像と
し、閾値未満の部分に対しては限定角度再構成像と上記
不足角度再構成像とを加算して成る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0021】図1は本発明をC字型アーム式循環器X線
診断装置に用いた該C字型アーム式循環器X線診断装置
の全体構成を示す図である。
【0022】図1のC字型アーム式循環器X線診断装置
は、被検者(図示省略)の投影像を撮像する計測装置1
と、この計測装置1で計測したデータに各種の補正処理
を施し、この補正したデータを用いて再構成演算を行い
3次元画像等を生成する画像処理装置2と、この画像処
理装置2で生成した3次元画像等を表示する表示装置3
と、前記計測装置1、画像処理装置2、表示装置3に各
種の指令を入力する外部入力装置4で構成される。
【0023】計測装置1は、寝台5に載置された被検者
に円錐状のX線を照射するX線管6と、これと対向する
位置に配置され前記被検者を透過したX線を検出するX
線検出器7と、前記X線管6及びX線検出器7を支持す
るC字型アーム8と、このC字型アーム8を回転、スラ
イド等の各種の回転及び移動を可能に支持するC字型ア
ーム駆動部9と、前記C字型アーム8に支持され前記X
線検出器7を上下方向に移動させるX線検出器駆動部1
0と、前記寝台5、X線検出器7、C字型アーム8の位
置及び該C字型アーム8の回転角度等を検出するポジシ
ョンセンサ11とから成る。
【0024】画像処理装置2は、前記計測装置1で計測
したデータの取り込みや、このデータを基にして生成し
た3次元画像を前記表示装置3に出力する等の入出力を
行うインターフェース(I/F)2aと、前記計測装置
1で計測したデータや再構成した画像データ等を一時的
に格納するメモリ2bと、前記計測したデータに各種の
補正処理を施して投影データを作成し、この投影データ
を用いて再構成演算処理を行う中央処理装置(CPU)
2cと、該演算処理に必要な画像データや再構成した画
像データ等を保存するハードディスク2dで構成され
る。
【0025】本発明は、被検者の周囲360度に亘るデ
ータを計測することが困難な図1に示すような構成のC
字型アーム式循環器X線診断装置を用いても、計測でき
ない領域の存在に起因して生じる3次元画像のアーチフ
ァクトを図2に示す手順によって低減できるようにした
ものである。以下、図2のフローチャートを用いて本発
明を詳細に説明する。
【0026】(1)ステップ1 図3に示すように、X線管6及び2次元X線検出器7は
被検者12を挟んで互いに対向する位置に図3のように
配置され、X線管のX線焦点から円錐状のX線を被検者
に向け照射し、2次元X線検出器で被検者を透過したX
線の強度を検出する。
【0027】2次元X線検出器7には、イメージインテ
ンスファイア(I.I.)を用いる方式やシンチレータ
と光検出器を組み合わせた平面センサを用いる方式など
がある。平面センサを用いる場合は、出力はデジタル値
であるので、そのまま画像処理装置に取り込めるが、
I.I.を用いる場合は、このI.I.の出力光学像を
テレビカメラあるいはCCD(電荷結合素子)カメラで
撮像して電気信号に変換し、さらにこれをデジタル値に
変換する必要がある。前記X線管6及び2次元X線検出
器7は、図1に示すC字型アーム8により被検体12の
周りを回転中心13を中心として回転し、前記C字型ア
ーム8の回転する各角度に対応する被検体を透過したX
線の強度を前記2次元X線検出器7で検出する。本C字
型アーム8は被検者12の周りを360度回転できない
ので、前記検出データは360度未満の角度に対応する
検出データとなる。実用上の上記C字型アーム8の回転
角度は180度前後であり、約百枚前後の透過X線強度
データを収集することになる。したがって、理想的には
360度の計測データが必要であるので、計測データが
不足するのは当然である。
【0028】このように、上記C字型アーム8では36
0度の計測データは収集できないので、これによって生
じる3次元画像のアーチファクトを低減するために以下
のステップで処理する。ここで、C字型アーム8で計測
できる角度を限定角度、計測できない角度を不足角度と
呼ぶことにする。
【0029】2次元X線検出器7で計測した透過X線デ
ータ(以下、投影像と記す)は、ディジタル信号に変換
された後、図1に示す画像処理装置に送られる。
【0030】(2)ステップ2 投影像保存では、計測装置1から送られてきた投影像を
図1に示すメモリ2bに一旦格納し、その後ハードディ
スク2dに保存する。
【0031】(3)ステップ3 投影像表示では、図1のハードディスク2dに保存され
た投影像をメモリ2bに読み出し、図1に示す表示装置
3に表示する。
【0032】(4)ステップ4 補正処理では、ハードディスク2dに保存された投影像
をメモリ2bに読み出し、中央処理装置(CPU)2c
で前記投影像に対して2次元X線検出器7の感度むらや
2次元X線検出器7の歪を補正する。補正された限定角
度分の投影像はCPU内の再構成処理部で再構成処理さ
れる。
【0033】(5)ステップ5 フィルタリング処理では、図1に示すCPU内で投影像
を高速フーリエ変換し、周知のShepp−Loganフィルタ等
の再構成フィルタとフーリエ変換した投影データとを各
空間周波数において乗じる。そして、この演算結果を逆
フーリエ変換することで投影像を補正する。
【0034】(6)ステップ6 限定角度3次元再構成演算では、以上の処理を行って得
られた限定角度分の投影像から被検者の視野領域内の3
次元的なX線吸収係数分布をCPU内で逆投影し、限定
角度3次元再構成像を作成する。この再構成演算は、公
知のFeldkamp法によるコーンビーム再構成法などを用い
て行う。
【0035】(7)ステップ7 限定角度3次元再構成像保存では、上記限定角度3次元
再構成演算によって作成した限定角度3次元再構成像を
図1に示すハードディスク2dに保存する。
【0036】(8)ステップ8 3次元再構成像表示では、上記限定角度3次元再構成像
によってハードディスクに保存した限定角度3次元再構
成像を図1に示すメモリ2bに読み出し、このメモリに
読み出したデータを図1に示す表示装置3に表示する。
【0037】(9)ステップ9 閾値抽出処理では、図4に示すような上記限定角度3次
元再構成演算によって得られた限定角度再構成像に対し
て再構成画像内のオブジェクトから発生しているアーチ
ファクトとオブジェクトとを分離させるため、閾値設定
により図5に示すように再構成像内のオブジェクトを抽
出する。先ず、限定角度再構成像内の画素の最大値を求
め、その最大値に対して何%の値を閾値とするか設定す
る。前記求めた最大値と前記設定した割合(最大値に対
する閾値の割合)を乗じ、閾値を算出する。設定した閾
値以上の画素のCT値のみを保存し、閾値未満の画素の
CT値は0にする。算出した閾値はメモリ2b等に保存
しておき、繰り返しによって再度本処理を行う場合には
この保存した閾値を用いる。
【0038】なお、最大値に対する閾値の割合あるいは
閾値そのものは予めハードディスク2d等に記憶してお
いても良く、あるいは図1に示す外部入力装置4から操
作者が上記限定角度3次元再構成像を見ながら入力して
も良い。
【0039】(10)ステップ10 不足角度3次元再投影演算では、上記閾値抽出処理によ
って作成した閾値抽出画像(図5)に対して、上記ステ
ップ1の計測によって投影データを収集した角度以外の
1周分に満たない不足した角度分の投影データを公知の
3次元再投影法(特願平9-253079号)によって作成す
る。作成した再投影画像の1枚を図6に示す。
【0040】(11)ステップ11 不足角度再投影像保存では、上記不足角度3次元再投影
演算によって作成された不足角度再投影像をハードディ
スク2dに保存する。
【0041】(12)ステップ12 不足角度3次元再構成演算では、ハードディスク2dに
保存した不足角度再投影像をメモリ2bに読み出し、C
PU内で3次元再構成演算を行う。作成した不足角度再
構成像の例を図7に示す。不足角度再構成像は、限定角
度再構成像で用いた投影角度以外の角度データを用いて
再構成しているため、不足角度再構成像に現れるアーチ
ファクトは、前記限定角度再構成像に現れるアーチファ
クトと正負逆の画像レベルになる。
【0042】(13)ステップ13 不足角度3次元再構成像保存では、上記不足角度3次元
再構成演算で作成し不足角度再構成像をハードディスク
2dに保存する。
【0043】(14)ステップ14 再構成像加算処理では、ハードディスク2dに保存した
限定角度3次元再構成像と不足角度3次元再構成像とを
図1に示すメモリ2bに読み出し、図1の中央処理装置
(CPU)2cで加算処理を行う。ただし、限定角度3
次元再構成像において上記閾値抽出処理で設定した閾値
以上の画素に対しては加算処理を行わず、限定角度3次
元再構成像の画素値をそのまま用いる。
【0044】上記したように限定角度再構成像に現れる
アーチファクトと不足角度再構成像に現れるアーチファ
クトは正負逆の画像レベルであるため、加算処理を行う
ことによって前記アーチファクトはお互いに相殺され
る。その画像を図8に示す。
【0045】(15)ステップ15 加算再構成像保存では、上記再構成像加算処理で作成し
た加算再構成像をハードディスク2dに保存する。
【0046】(16)ステップ16 繰り返し終了処理では、前記閾値抽出処理によって設定
された閾値が画像内のグラウンドレベルになった場合、
上記処理を終了する。前記閾値抽出処理で算出した閾値
が画像内のグラウンドレベルに達していない場合にはス
テップ9に戻り、ステップ9からステップ15の処理を
繰り返す。
【0047】なお、本実施の形態において、操作者が上
記加算再構成像を確認しながら画像処理を行い、操作者
の指示に基づいて繰り返しを終了しても良い。
【0048】(17)ステップ17 CT値正規化処理では、上記繰り返し終了処理によって
処理を終了し、作成した再構成画像に対して、CT値の
正規化を行う。
【0049】
【発明の効果】以上、本発明によれば、C字型アーム式
循環器X線診断装置の場合のように、被検者の周りを1
回転360度に満たない限定された角度からの投影デー
タを用いて再構成3次元画像処理を行っても投影角度不
足によるアーチファクトの低減が可能なX線断層撮影装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をC字型アーム式循環器X線診断装置に
用いた全体構成を示す図。
【図2】本発明によるX線断層撮影装置の3次元再構成
画像を作成する手順を示すフローチャート図。
【図3】本発明のX線断層撮影装置の撮像手段を示す
図。
【図4】限定された角度から収集した投影データを用い
て再構成を行った際の再構成断層画像の模式図。
【図5】限定角度再構成画像に対して閾値抽出処理を行
った際の閾値抽出画像の模式図。
【図6】閾値抽出画像から3次元再投影を行った際の再
投影画像の模式図。
【図7】不足角度再投影像から不足角度再構成を行った
際の再構成像の模式図。
【図8】限定角度再構成画像と不足角度再構成画像とを
加算した再構成画像の模式図。
【符号の説明】
1 計測装置、2 画像処理装置、2a インターフェ
イス、2b メモリ、、2c 中央処理装置(CPU)
2d ハードディスク、3 表示装置、4 外部入力装
置、5 寝台、6 X線管、7 X線検出器、8 C字
形ーム、9 C字形ーム駆動部、11 ポジションセン
サ、12 被検者、13 回転中心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C093 AA22 BA03 BA15 CA13 EB02 EB12 EB17 EC16 EC28 FC17 FC18 FD01 FD09 FE01 FE07 FF36 FF41 FH04 FH08 5B057 AA09 BA03 CA02 CA08 CA12 CA16 CB02 CB08 CB12 CB16 CD12 CE06 CE08 DB03 DB09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に円錐状のX線を照射するX線照
    射手段と、前記被検体を挟んで前記X線照射手段と対向
    する位置に配置され前記被検体の2次元の透過X線を検
    出する2次元X線検出手段を含む2次元撮像手段と、前
    記X線照射手段と前記2次元撮像手段を前記被検体の周
    りに回転させる回転手段と、この回転手段を回転させて
    前記2次元撮像手段により撮像した前記被検体の投影デ
    ータを入力しこれを記憶して各種の画像処理を行う画像
    処理装置と、この画像処理装置で処理された画像データ
    を画像信号に変換しこれを表示する表示装置とを備えた
    X線断層撮影装置において、前記画像処理装置は、前記
    回転手段が前記被検体の全周に満たない限定された投影
    角度の投影データを再構成演算する限定角度再構成演算
    手段と、この限定角度再構成演算手段で生成した限定角
    度再構成画像から再投影領域を抽出する閾値抽出手段
    と、この閾値抽出手段で抽出した抽出像から前記全周に
    満たない角度の再投影データを算出する不足角度再投影
    手段と、この不足角度再投影手段で生成した再投影デー
    タを用いて再構成演算を行う不足角度再構成演算手段
    と、前記限定角度再構成演算手段と前記不足角度再構成
    演算手段で生成した限定角度再構成像と不足角度再構成
    像とを加算する再構成像加算手段とを具備して成るX線
    断層撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記閾値抽出手段は、前記限定角度再構
    成演算手段で生成した限定角度再構成画像からアーチフ
    ァクトとオブジェクト画像とを分離させる閾値を設定
    し、この設定した閾値以上の画素の正規化前のCT値を
    抽出し、該閾値未満の画素の正規化前のCT値は0とす
    ることを特徴とする請求項1に記載のX線断層撮影装
    置。
  3. 【請求項3】 前記閾値は、前記限定角度再構成像の画
    素のCT値の最大値に対する割合を設定し、前記最大値
    に前記設定した割合を乗じた値とすることを特徴とする
    請求項2に記載のX線断層撮影装置。
  4. 【請求項4】 前記不足角度再投影手段は、前記閾値抽
    出手段で抽出した抽出像から前記被検体の全周に満たな
    い限定された投影角度以外の再投影データを再投影法に
    よって算出することを特徴とする請求項1に記載のX線
    断層撮影装置。
  5. 【請求項5】 前記不足角度再構成演算手段は、前記不
    足角度再投影手段によって生成した再投影データのみを
    用いてFeldkamp法により再構成演算を行うことを特徴と
    する請求項1に記載のX線断層撮影装置。
  6. 【請求項6】 前記再構成像加算手段は、前記限定角度
    再構成演算手段で生成した限定角度再構成像の前記閾値
    抽出手段で設定した閾値以上の部分に対しては加算処理
    を行わないでそのまま限定角度再構成像とし、閾値未満
    の部分に対しては限定角度再構成像と前記不足角度再構
    成像とを加算して成る請求項1に記載のX線断層撮影装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013059676A (ja) * 2013-01-04 2013-04-04 Toshiba Corp X線コンピュータ断層撮影装置

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