JP2002300046A - 無線通信装置 - Google Patents

無線通信装置

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JP2002300046A JP2001096127A JP2001096127A JP2002300046A JP 2002300046 A JP2002300046 A JP 2002300046A JP 2001096127 A JP2001096127 A JP 2001096127A JP 2001096127 A JP2001096127 A JP 2001096127A JP 2002300046 A JP2002300046 A JP 2002300046A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現用系列及び予備系列の送信装置を切り替え
て送信データを出力するホットスタンバイ型の無線通信
装置において、受信側において搬送波の引き込み時間を
短縮できる無線通信装置を提供する。 【解決手段】 送信装置において、現用送信部11内の
局部発振器11-4と予備送信部12内の局部発振器12
-4でそれぞれ出力される搬送波の周波数差及び位相差を
周波数差位相差検出回路17において検出し、スイッチ
20から出力される装置情報と共に現用送信部11及び
予備送信部12とに出力し、送信対象のデータに混入し
て多重化し無線送信を行い、受信装置において、受信し
た送信データを多重分割部13-7において多重分割して
各情報を抽出し、これらの情報に基づいて周波数・位相
制御回路13-9で局部発振器13-6の出力する搬送波の
周波数及び位相を調整制御する無線通信装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホットスタンバイ
での現用及び予備送信の切替を行う無線通信装置に係
り、特に送信切替時における受信側での搬送波引き込み
時間を短縮できる無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のホットスタンバイ現用/予備送信
切替を行う無線通信装置について、図2を用いて説明す
る。図2は、従来の無線通信装置の構成ブロック図であ
り、図2(a)は送信装置の、図2(b)は受信装置の
構成ブロック図をそれぞれ表している。
【0003】送信装置は、現用送信部11と、予備送信
部12と、スイッチ14と、アンテナ15とで構成され
ている。また現用送信部11は多重化部11-1と、変調
部11-2と、ミキサ11-3と、局部発信器(図ではL
O)11-4と、増幅器11-5とで構成されており、予備
送信部12も現用送信部11と同一の構成となってい
る。また、受信装置は、受信部13とアンテナ15とで
構成されており、受信部13は、増幅器13-1と、ミキ
サ13-2と、局部発信器(図ではLO)13-3と、復調
部13-4と、多重分割部13-5とで構成されている。
【0004】従来の無線通信装置の動作について、図2
を用いて説明する。送信装置において、送信しようとす
るデータ信号は、現用送信部11及び予備送信部12と
に出力される。現用送信部11に出力されたデータ信号
は、多重化部11-1で共に送信しようとする他の情報と
共に多重化され、変調部11-2で変調が行われる。変調
されたデータ信号は、局部発振器11-4から出力される
搬送波に基づいてミキサ11-3による周波数変換が行わ
れ、増幅器11-5で増幅され、送信データ信号が生成さ
れる。予備送信部12においても、対応する機器によっ
てデータ信号に対して上述した動作が行われ、送信デー
タ信号が生成される。
【0005】どの送信部で生成された送信データ信号を
送信するかの選択は、スイッチ14によって行われる。
すなわちスイッチ14は、現用送信部11か予備送信部
12かのいずれかに切り替えて、生成された送信データ
信号をアンテナ15に出力する。アンテナ15は、スイ
ッチ14から出力された送信データ信号を無線信号とし
て出力する。
【0006】アンテナ15から出力された無線信号は、
受信装置においてアンテナ16で受信され、受信部13
に出力される。受信部13では、無線信号は受信データ
信号として増幅器13-1で増幅され、局部発振器13-3
から出力される搬送波に基づいてミキサ13-2によって
周波数変換が行われる。さらに復調部13-4によって復
調が行われ、多重分割部13-5で多重化された受信デー
タ信号を多重分割することにより、受信したデータ信号
を出力することができる。
【0007】図2の無線通信装置では、受信装置は、受
信部13の復調部13-4の復調結果に基づいて受信デー
タ信号の搬送波の周波数を検出し、周波数検出結果に基
づいて局部発振器13-3から出力される搬送波の周波数
を調整している。このような調整制御により、受信装置
は送信装置における送信部の切替に対応して、送信部の
用いる搬送波の周波数と一致するように、局部発振器1
3-3が出力する搬送波に対しての引き込みを実現してい
る。
【0008】また、従来の現用及び予備送信の切替方式
としては、送信側で現用及び予備送信の送信出力の位相
同期を行って、切替時における位相差を解消するものが
提案され、一般的に用いられている。平成5年4月30
日公開の特開平5−110455号「送信切替方式」
(出願人:日本電気株式会社、発明者:高槻晴人)で
は、主系又は副系のうち、切り替わった系列の局部発振
器に同期させて両系列の送信信号の同期を取る切替方式
が提案されている。
【0009】また、平成5年9月3日公開の特開平5−
227233号「現用予備切り替え方式」(出願人:日
本無線株式会社、日本電信電話株式会社、発明者:谷口
徹他)では、位相同期ループを用いて現用送信回路及び
予備送信回路の送信出力の位相同期を行い、切り替え時
に出力振幅が低下しないよう両回路の送信出力を合成す
る切り替え方式が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の無線通信装置では、送信切替における搬送波の引き
込みに時間がかかるという問題点があった。図2の無線
通信装置において、現用送信部11の局部発振器11-4
と、予備送信部12の局部発振器12-4の間では、出力
する搬送波の周波数に微小なズレが発生する。上述した
ように、受信装置では、受信データの復調の際に検出し
た周波数に基づいて、局部発振器13-3から出力される
搬送波の周波数を調整し、送信部の切替に対応して搬送
波の引き込みを行っている。
【0011】しかし搬送波の引き込みを行う間は、受信
装置で用いる搬送波の周波数を特定できないため、受信
部13は受信データの復調を行うことができず、この間
は受信データが欠落してしまうことになる。従来のよう
に復調の際に周波数を検出する方法では、受信データの
復調に時間を要するため、搬送波の引き込みを行う時間
を短縮することが困難であった。
【0012】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、受信側における搬送波引き込み時間を短縮できる無
線通信装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための本発明は、データを多重化して変調し、規
定の周波数の搬送波によって周波数変換する処理を行っ
て送信データとして出力する現用系列及び予備系列の送
信部と、現用系列及び予備系列の送信部から出力された
送信データのうち一方に切り替えて出力し、切り替えら
れた送信部の情報を含む装置情報を前記現用系列及び予
備系列の送信部に出力する切替部と、現用系列及び予備
系列の送信部で用いる搬送波の周波数差及び位相差を検
出し、現用系列及び予備系列の送信部に周波数差情報及
び位相差情報として出力する周波数差位相差検出部とを
有し、現用系列及び予備系列の送信部は、装置情報と、
周波数差情報及び位相差情報と、送信対象のデータとを
多重化する無線通信装置であり、搬送波の引き込み時間
を短縮することができる。
【0014】また、本発明の無線通信装置において、周
波数差位相差検出部で検出した搬送波の周波数差及び位
相差を逓倍化し、逓倍結果を周波数差情報及び位相差情
報として出力する逓倍回路を有することを特徴とするも
のであり、周波数差情報及び位相差情報を拡大でき、搬
送波の引き込みの精度を向上することができる。
【0015】また、無線通信装置から送信された送信デ
ータを受信し、送信データを規定の周波数の搬送波によ
って周波数変換して復調し、多重分割して装置情報、周
波数差情報及び位相差情報を抽出し、抽出した各情報に
基づいて、搬送波の周波数又は/及び位相の調整制御を
行う無線通信装置であり、搬送波の引き込み時間を短縮
することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係る無
線通信装置は、現用送信部及び予備送信部とを有し、い
ずれか一方の送信部から出力される送信データに切り替
えて出力する送信装置であって、切り替わった送信部の
情報を含む装置情報と、各送信部における局部発振器の
周波数差及び位相差を検出することで得られた周波数差
情報及び位相差情報を、現用送信部及び予備送信部とに
出力して送信対象のデータに混入して多重化する送信装
置を有するものであり、これにより搬送波の引き込み時
間を短縮することができる。
【0017】また、送信装置から出力された送信データ
を受信し、局部発振器から出力される搬送波によって周
波数変換を行い、送信データを多重分割して装置情報、
周波数差情報及び位相差情報を抽出し、抽出した各情報
に基づいて、搬送波の周波数又は位相の調整制御を行う
受信装置を有するものであり、これにより搬送波の引き
込み時間を短縮することができる。
【0018】尚、請求項における切替部は図1のスイッ
チ20に相当し、周波数差位相差検出部は周波数差位相
差検出回路17に相当し、符号化回路19を含めてもよ
い。
【0019】本発明の実施の形態の無線通信装置の構成
について、図1を用いて説明する。尚、図2と同様の構
成をとる部分については同一の符号を付して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る無線通信装置の構成
ブロック図であり、図1(a)は送信装置の、図1
(b)は受信装置の構成ブロック図をそれぞれ表してい
る。
【0020】本発明の実施の形態に係る無線通信装置
(以下、本無線通信装置という)において、送信装置
は、現用送信部11と、予備送信部12と、アンテナ1
5と、周波数差位相差検出回路17と、逓倍回路18
と、符号化回路19と、スイッチ20とで構成される。
また、現用送信部11は、多重化部11-6と、変調部1
1-2と、ミキサ11-3と、局部発振器(図ではLO)1
1-4と、増幅器11-5とで構成されており、予備送信部
12についても現用送信部11と同一の構成となってい
る。
【0021】また、受信装置は、受信部13とアンテナ
15とで構成されており、受信部13は、増幅器13-1
と、ミキサ13-2と、局部発信器(図ではLO)13-6
と、復調部13-4と、多重分割部13-7と、デコーダ1
3-8と、周波数・位相制御回路13-9とで構成されてい
る。
【0022】送信装置において、現用送信部11は、デ
ータ信号の変調及び送信の際に通常用いられるものであ
り、予備送信部12は予備的に用いられるものである。
現用送信部11及び予備送信部12は、一方が故障して
も他方の送信部に即座に切り替えられるよう、稼動状態
で待機している。
【0023】また、現用送信部11において、多重化部
11-6は、送信対象であるデータ信号に対し、符号化回
路19から出力される周波数差情報及び位相差情報と、
スイッチ20から出力される装置情報を多重化し、変調
部11-2に出力する。変調部11-2は、多重化部11-6
において多重化されたデータ信号を変調する。
【0024】ミキサ11-3は、変調部11-2において変
調されたデータ信号に対し、局部発振器11-4から出力
される搬送波の周波数に基づいて周波数変換を行う。局
部発振器11-4は、規定の周波数で発振を行い、搬送波
としてミキサ11-3及び周波数差位相差検出回路17に
出力する。増幅器11-5は、ミキサ11-3で周波数変換
されたデータ信号を増幅し、送信データ信号として出力
する。また、予備送信部12を構成する各機器の構成
は、現用送信部11と同一であるので、説明は省略す
る。
【0025】アンテナ15は、スイッチ20から出力さ
れた、現用送信部11又は予備送信部12のいずれかで
生成された送信データ信号を、無線信号として出力す
る。周波数差位相差検出回路17は、現用送信部11の
局部発振器11-4と予備送信部12の局部発振器12-4
から出力される搬送波の周波数差及び位相差を検出し、
周波数差情報及び位相差情報として逓倍回路18に出力
する。
【0026】逓倍回路18は、周波数差位相差検出回路
17で検出された周波数差情報及び位相差情報を逓倍
し、符号化回路19に出力する。符号化回路19は、逓
倍回路19から出力される逓倍された周波数差情報及び
位相差情報を符号化し、現用送信部11の多重化部11
-6及び予備送信部12の多重化部12-6に出力する。
【0027】スイッチ20は、使用する送信部を現用送
信部11又は予備送信部12のいずれか一方に切り替え
て、切り替えられた送信部で生成された送信データ信号
をアンテナ15に出力する。またスイッチ20は、切り
替えられた送信部がいずれであるかの情報を含む装置情
報を、現用送信部11の多重化部11-6及び予備送信部
12の多重化部12-6に出力する。
【0028】受信装置において、アンテナ16は、送信
装置から送信された無線信号を受信し、受信データ信号
として受信部13に出力する。受信部13は、受信デー
タ信号を復調し、送信装置で送信されたデータ信号を抽
出すると共に、さらに受信データ信号に含まれる周波数
差情報及び位相差情報と、装置情報とに基づいて、搬送
波の周波数及び位相の調整を行う。
【0029】受信部13において、増幅器13-1は、受
信部13に入力された受信データ信号を増幅し、ミキサ
13-2に出力する。ミキサ13-2は、増幅器13-1で増
幅された受信データ信号に対し、局部発振器13-6から
出力される搬送波の周波数に基づいて周波数変換を行
う。局部発振器13-6は、規定の周波数で発振を行い、
搬送波としてミキサ13-2に出力する。局部発振器13
-6は、周波数・位相制御回路13-9で行われる周波数及
び位相の調整制御に基づいて、搬送波を出力する。
【0030】復調部13-4は、ミキサ13-2で周波数変
換された受信データ信号を復調する。多重分割部13-7
は、復調部13-4で復調された受信データ信号を多重分
割し、データ信号を抽出して出力する。また多重分割部
13-7は、受信データ信号に含まれる符号化された周波
数差情報及び位相差情報と、装置情報とを抽出し、デコ
ーダ13-8に出力する。
【0031】デコーダ13-8は、多重分割部13-7から
出力された符号化された周波数差情報及び位相差情報に
ついてデコードし、周波数・位相制御回路13-9に出力
する。周波数・位相制御回路13-9は、デコーダ13-8
でデコードされた周波数差情報及び位相差情報と、装置
情報とに基づいて、局部発振器13-6で出力される搬送
波の周波数及び位相の調整制御を行う。
【0032】次に、本無線通信装置の動作について、図
1を用いて説明する。送信装置において、周波数差位相
差検出回路17には、現用送信部11の局部発振器11
-4と、予備送信部12の局部発振器12-4から出力され
る搬送波がそれぞれ入力され、これらの搬送波の周波数
差及び位相差が検出される。
【0033】周波数差の検出にあたり、扱う周波数帯が
マイクロ波やミリ波帯の高周波数帯であったり、また検
出する周波数差の精度が要求されるような場合には、周
波数検出に要するゲート時間が長くなり、搬送波の変化
に追従できなくなる恐れがある。このため本無線通信装
置では、両送信部における搬送波の位相差も検出対象と
し、これらの情報に基づいて受信装置における搬送波の
調整制御を行っている。
【0034】周波数差位相差検出回路17において検出
された搬送波の周波数差情報及び位相差情報は、逓倍回
路18に出力され、逓倍される。逓倍回路18において
逓倍することで周波数差及び位相差を拡大することがで
きるため、周波数差及び位相差が微小であっても検出が
容易となり、受信装置における周波数及び位相の調整の
精度を向上することができる。逓倍回路18において逓
倍された周波数差情報及び位相差情報は、符号化回路1
9に出力され、符号化が行われた後、現用送信部11及
び予備送信部12に出力される。
【0035】スイッチ20は、現用送信部11又は予備
送信部12のうちいずれか一方に切り替えて、切り替え
られた送信部で生成された送信データ信号をアンテナ1
5に出力すると共に、切り替えられた送信部の情報を含
んだ装置情報を、現用送信部11及び予備送信部12に
出力する。図1の構成ブロック図では、現用送信部11
側に切替が行われているので、スイッチ20は現用送信
部11の装置情報を出力している。
【0036】また、送信対象のデータ信号は、現用送信
部11及び予備送信部12とに出力される。予備送信部
12の動作は、現用送信部11と同一であるため、以
下、送信装置のうち、現用送信部11における動作につ
いて説明する。現用送信部11に出力されたデータ信号
は、多重化部11-1において、符号化回路19において
符号化された周波数差情報及び位相差情報と、スイッチ
20から出力される装置情報と共に多重化され、変調部
11-2で変調が行われる。
【0037】変調部11-2で変調されたデータ信号は、
局部発振器11-4から出力される搬送波に基づいてミキ
サ11-3によって周波数変換が行われ、増幅器11-5で
増幅され、送信データ信号が生成される。予備送信部1
2においても、上述した動作によって送信データ信号が
生成される。スイッチ20は現用送信部11に切り替え
られているため、現用送信部11で生成された送信デー
タ信号はアンテナ15に出力され、無線信号として送信
される。
【0038】送信装置から送信された無線信号は、受信
装置においてアンテナ16で受信され、受信部13に受
信データ信号として出力される。受信部13では、受信
データ信号は増幅器13-1で増幅され、局部発振器13
-3から出力される搬送波に基づいてミキサ13-2によっ
て周波数変換が行われる。さらに復調部13-4によって
復調が行われ、多重分割部13-7で多重化された受信デ
ータ信号を多重分割することにより、データ信号を抽出
し、出力することができる。
【0039】多重分割部13-7における多重分割によっ
て、データ信号の他に、符号化された周波数差情報及び
位相差情報と、装置情報とが抽出され、それぞれデコー
ダ13-8に出力される。デコーダ13-8では、符号化さ
れた周波数差情報及び位相差情報に対してデコードが行
われ、元の周波数差情報及び位相差情報は周波数・位相
制御回路19に出力される。デコーダ13-8は、装置情
報については、そのまま周波数・位相制御回路19に出
力する。
【0040】周波数・位相制御回路13-9は、デコーダ
13-8から出力された周波数差情報及び位相差情報と、
装置情報とに基づいて、搬送波を出力する局部発振器1
3-6に対し、搬送波の周波数及び位相の調整制御を行
う。局部発振器13-6では以後、周波数及び位相の調整
に従って搬送波を出力し、受信データ信号の周波数変換
を行う。
【0041】搬送波の周波数及び位相の調整にあたり、
受信装置では無線通信開始時に、復調部13-4の復調結
果に基づいて受信データ信号の搬送波の周波数を検出
し、周波数検出結果に基づいて搬送波の引き込みを完了
させる。また受信装置では、受信データ信号に含まれる
装置情報から、現在使用されているのがどちらの送信部
であるかを把握しておく。
【0042】以後受信装置において、周波数・位相制御
回路13-9で装置情報の変化の有無を確認し、変化があ
った場合には送信装置において送信部の切り替えがあっ
たと認められるため、この時点で周波数差情報及び位相
差情報を参照し、局部発振器13-6の調整制御を行う。
【0043】送信装置で出力する周波数差情報及び位相
差情報は、一方の送信部、例えば現用送信部11におけ
る搬送波の周波数及び位相を基準とした値とすること
で、他方の送信部に切り替わった際には周波数差情報及
び位相差情報をそのまま、さらに元の送信部に切り替わ
った際には、周波数差情報及び位相差情報の正負を反転
させて、局部発振器13-6の調整制御に用いることがで
きる。
【0044】本無線通信装置において、送信装置のスイ
ッチ20は、装置情報を符号化回路19に出力し、周波
数差情報及び位相差情報と共に符号化して、現用送信部
11及び予備送信部12に出力するようにしてもよい。
また現用送信部11及び予備送信部12に装置情報を出
力する代わりに、スイッチ20において、切り替えられ
た送信部から出力された送信データ信号に対し直接、装
置情報を混入するようにしてもよい。
【0045】上述したように、本発明の実施の形態の無
線通信装置によれば、送信装置において現用送信部と予
備送信部で用いる搬送波の周波数差及び位相差を検出
し、使用中の送信部の情報と共に送信しようとするデー
タに混入して無線送信し、受信装置で該当データを受信
し、混入された情報に基づいて搬送波の周波数及び位相
を調整することにより、送信部の切り替えの際に、受信
装置における搬送波引き込み時間を短縮でき、受信デー
タの欠落を低減できる効果がある。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、データを多重化して変
調し、規定の周波数の搬送波によって周波数変換する処
理を行って送信データとして出力する現用系列及び予備
系列の送信部と、現用系列及び予備系列の送信部から出
力された前記送信データのうち一方に切り替えて出力
し、切り替えられた送信部の情報を含む装置情報を前記
現用系列及び予備系列の送信部に出力する切替部と、現
用系列及び予備系列の送信部で用いる搬送波の周波数差
及び位相差を検出し、現用系列及び予備系列の送信部に
周波数差情報及び位相差情報として出力する周波数差位
相差検出部とを有し、現用系列及び予備系列の送信部
は、装置情報と、周波数差情報及び位相差情報と、送信
対象のデータとを多重化する無線通信装置とすることに
より、搬送波の引き込み時間を短縮できる効果がある。
【0047】また、本発明によれば、周波数差位相差検
出部で検出した搬送波の周波数差及び位相差を逓倍化
し、逓倍結果を周波数差情報及び位相差情報として出力
する逓倍回路を有することにより、周波数差情報及び位
相差情報を拡大でき、搬送波の引き込みの精度を向上で
きる効果がある。
【0048】また、本発明によれば、無線通信装置から
送信された送信データを受信し、送信データを規定の周
波数の搬送波によって周波数変換して復調し、多重分割
して装置情報、周波数差情報及び位相差情報を抽出し、
抽出した各情報に基づいて、搬送波の周波数又は/及び
位相の調整制御を行う無線通信装置とすることにより、
搬送波の引き込み時間を短縮できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る無線通信装置の構成
ブロック図である。
【図2】従来の無線通信装置の構成ブロック図である。
【符号の説明】
11…現用送信部、 12…予備送信部、 11-1,1
1-6,12-1,12-6…多重化部、 11-2,12-2…
変調部、 11-3,12-3…ミキサ、 11-4,12-4
…局部発振器、 11-5,12-5…増幅器、 13…受
信部、 13-1…増幅器、 13-2…ミキサ、 13-
3,13-6…局部発振器、 13-4…復調部、 13-
5,13-7…多重分割部、 13-8…デコーダ、 13-
9…周波数・位相制御回路、 14,20…スイッチ、
15,16…アンテナ、 17…周波数位相差検出回
路、 18…逓倍回路、 19…符号化回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K021 CC01 CC03 CC14 DD05 FF01 FF11 5K060 CC04 CC11 HH01 HH14 HH39 KK01 KK03 LL16 LL30 PP05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを多重化して変調し、規定の周波
    数の搬送波によって周波数変換する処理を行って送信デ
    ータとして出力する現用系列及び予備系列の送信部と、 前記現用系列及び予備系列の送信部から出力された前記
    送信データのうち一方に切り替えて出力し、切り替えら
    れた送信部の情報を含む装置情報を前記現用系列及び予
    備系列の送信部に出力する切替部と、 前記現用系列及び予備系列の送信部で用いる搬送波の周
    波数差及び位相差を検出し、前記現用系列及び予備系列
    の送信部に周波数差情報及び位相差情報として出力する
    周波数差位相差検出部とを有し、 前記現用系列及び予備系列の送信部は、前記装置情報
    と、前記周波数差情報及び前記位相差情報と、送信対象
    のデータとを多重化することを特徴とする無線通信装
    置。
  2. 【請求項2】 周波数差位相差検出部で検出した搬送波
    の周波数差及び位相差を逓倍化し、逓倍結果を周波数差
    情報及び位相差情報として出力する逓倍回路を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の無線通信装置から
    送信された送信データを受信し、前記送信データを規定
    の周波数の搬送波によって周波数変換して復調し、多重
    分割して装置情報、周波数差情報及び位相差情報を抽出
    し、抽出した前記各情報に基づいて、前記搬送波の周波
    数又は/及び位相の調整制御を行うことを特徴とする無
    線通信装置。
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