JP2002299821A - 多層基板の製造方法 - Google Patents

多層基板の製造方法

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JP2002299821A
JP2002299821A JP2001097423A JP2001097423A JP2002299821A JP 2002299821 A JP2002299821 A JP 2002299821A JP 2001097423 A JP2001097423 A JP 2001097423A JP 2001097423 A JP2001097423 A JP 2001097423A JP 2002299821 A JP2002299821 A JP 2002299821A
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forming
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譲 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表面や内部に形成される配線層を所望の位置に
精度よく形成することができるとともに、内部配線層の
断面形状をシャープな矩形状にできる多層基板の製造方
法を提供する。 【解決手段】複数のセラミック絶縁層成形体を積層して
なるとともに、該絶縁層成形体間及び表面に配線層を有
する積層成形体を作製した後、該積層成形体を焼成する
多層基板の製造方法であって、絶縁層成形体上に配線層
を形成する工程が、(1)絶縁層成形体11f上に、光
照射により分解して溶媒に溶解可能となる有機樹脂から
なる光分解性樹脂膜15を形成する工程と、(2)光分
解性樹脂膜15の配線層形成部分に選択的に露光処理を
施す工程と、(3)光分解性樹脂膜15の露光部分を溶
媒により溶解除去して貫通孔17を形成する工程と、
(4)光分解性樹脂膜15に形成した貫通孔17に導電
性ペーストを充填して配線層18を形成する工程と、
(5)配線層18が形成された光分解性樹脂膜15全面
に露光処理を施し、光分解した残りの光分解性樹脂膜1
5を溶媒により溶解除去する工程と、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミック絶縁層
を有する新規な多層基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】一般にセラミック多層基板は、アルミナや
ガラス−セラミックなどのセラミック絶縁層を複数積層
してなり、その内部及び表面には、タングステン等の高
融点金属材料、金、銀、銅などの低抵抗材料からなる配
線パターンやビアホール導体が形成されている。
【0003】従来、多層基板の製法は、絶縁層となるセ
ラミック材料を含有するスリップ材を用いてドクターブ
レード法などによってグリーンシートを作製した後、こ
のグリーンシートにNCパンチや金型などで貫通孔を形
成し、貫通孔に導電性ペーストを充填するとともに配線
パターン状に印刷塗布する。その後、このグリーンシー
トを複数積層して、一括して同時焼成する、いわゆるグ
リーンシート積層方式である。
【0004】しかしながら、上述のグリーンシート積層
方式による製法は、絶縁層となるグリーンシートを作製
するためのテープ成型工程が必要であること、さらに異
なる絶縁層間の配線を接続するためのビアホール導体と
なる貫通孔を開ける工程が必要となり、特に複数種類の
孔径の貫通孔を作製する場合には、その都度金型やNC
パンチを交換する必要があり極めて煩雑となってしま
う。尚、NCパンチで貫通孔を形成する場合に、その孔
径は最小でも100μm程度が限界であり、それ以上で
なければ貫通孔は形成できなかった。さらに、グリーン
シート積層方式の場合、グリーンシートの積層一体化時
の位置合わせやグリーンシートの伸び等の変形の影響
で、層間積層精度が悪く、100μm程度の積層ずれを
引き起こし、内蔵する素子の特性バラツキの原因となっ
ていた。
【0005】このような上記グリーンシート積層方式に
よる問題を解決するための多層基板の製法として、支持
板上に絶縁層材料と、光硬化可能なモノマーと、有機バ
インダーとを含有するスリップ材を薄層化し乾燥して絶
縁層成形体を形成し、該絶縁層成形体に選択的な露光処
理を施した後、現像処理してビアホール導体を形成する
ための貫通孔を形成し、貫通孔への導電性ペーストの充
填及び絶縁層成形体上への内部配線パターンの形成を必
要積層数繰り返して積層成形体を作製し、積層成形体を
一括焼成して基板を得る製法が特開平7−154073
号公報などに提案されている。
【0006】この方法によれば、支持板を位置合わせ基
準とし、フォトプロセスを用いた積層方法を採用してい
るため、積層時の位置精度が向上し、また一層当たりの
厚みが薄いシートに小径から大径の種々の径の貫通孔を
一挙に形成することができ、ハンドリング性の問題はな
く、グリーンシート積層方式における問題を解決するこ
とができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記製
法においても、内部配線パターンの形成は、グリーンシ
ート積層方式と同様の一般のスクリーン印刷法による導
電性ペーストの印刷・配線形成により行なっていたた
め、印刷用スクリーンの経時的な伸びや印刷機の位置合
わせ精度等の影響でパターン印刷のずれは避けられず、
層間における内部配線パターンの位置ずれが50μm程
度発生していた。
【0008】また、スクリーン印刷法の場合は、印刷し
たパターンの断面形状がペーストのニジミやダレのため
にシャープな矩形状とならず、配線密度を上げるための
ファインラインの形成や、高周波信号の伝送特性に対し
ての問題となっていた。
【0009】従って、本発明は、表面や内部に形成され
る配線層を所望の位置に精度よく形成することができる
とともに、内部配線層の断面形状をシャープな矩形状に
できる多層基板の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の多層基板の製造
方法は、複数のセラミック絶縁層成形体を積層してなる
とともに、該絶縁層成形体間及び表面に配線層を有する
積層成形体を作製した後、該積層成形体を焼成する多層
基板の製造方法であって、前記絶縁層成形体上に前記配
線層を形成する工程が、(1)絶縁層成形体上に、光照
射により分解して溶媒に溶解可能な有機樹脂からなる光
分解性樹脂膜を形成する工程と、(2)前記光分解性樹
脂膜の配線層形成部分に選択的に露光処理を施す工程
と、(3)前記光分解性樹脂膜の前記露光部分を溶媒に
より溶解除去して貫通孔を形成する工程と、(4)前記
光分解性樹脂膜に形成した貫通孔に導電性ペーストを充
填して配線層を形成する工程と、(5)配線層が形成さ
れた前記光分解性樹脂膜全面に露光処理を施し、光分解
した残りの光分解性樹脂膜を溶媒により溶解除去する工
程と、を具備することを特徴とする。
【0011】本発明の上記製造方法によれば、支持板に
形成された同一の位置合わせ基準により各配線層を形成
し、かつメッシュスクリーンのような変形を起こしやす
いものを用いず、パターン形成精度の高いフォトプロセ
スにより形成した貫通孔を有する樹脂膜に導電性ペース
トを充填して配線層を形成するため、配線層形成の位置
精度は極めて良く、また得られる配線層の形状もシャー
プな矩形状となる。したがって、高密度な配線層の形成
や高周波回路の特性向上に有用であり、高周波モジュー
ルなどの小型化・高性能化が可能となる。
【0012】尚、本発明者は先にこのような配線パター
ンを形成するための方法として、絶縁層成形体上に光硬
化性樹脂フィルムを貼り付け、このフィルムに露光・現
像処理を施して、配線パターンに相当する部分に貫通孔
を形成し、この貫通孔に導電性ペーストを充填した後、
樹脂フィルムを絶縁層成形体より剥離するという方法も
提案していた。この方法によっても高位置精度でシャー
プな形状の配線パターンの形成が可能であるが、この方
式の場合、光硬化性樹脂フィルムを高精度に貼り付ける
為の設備及び工程が新たに必要であり、またフィルムの
剥離工程においても剥離の際に充填した導体パターンや
絶縁層成形体を傷つけるといった不具合があったが、本
発明の方式の場合はスリップ材の塗布・乾燥・露光・現
像という工程だけで行う為、上述の不具合は発生しな
い。
【0013】また、前記(5)工程の後に、(6)絶縁
層成形体表面の配線層形成部分以外の部分に、前記配線
層の厚みに相当する絶縁層成形体を形成する工程と、を
有することが望ましい。これにより、絶縁層成形体の上
面と配線パターンの上面を同一平面とすることができ、
多層基板における内部の配線層の場合は、その上面に形
成された絶縁層成形体との間に隙間が形成されることが
なく、密着力が十分となり、焼結後におけるデラミネー
ションの発生を防止することができ、また表面の配線層
の場合は、パターンによる凹凸をなくすことができるた
め、部品実装を安定して行うことが可能となる。
【0014】また、前記(5)工程、あるいは(6)工
程の後に、前記(1)〜(5)の工程を繰り返し行い、
絶縁層成形体および配線層を複数積み重ねる工程と、を
具備することによって任意の層数の多層基板を高い位置
精度で作製することができる。
【0015】なお、前記(1)工程における絶縁層成形
体が、(a)所定の支持板上に、セラミック絶縁層材料
と、光硬化性樹脂とを含有するスリップ材を塗布、乾燥
して形成されたものであり、(b)前記絶縁層成形体の
露光し、ビアホール形成部以外の領域を硬化する工程
と、(c)ビアホール形成部を溶媒により溶解除去して
貫通孔を形成する工程と、(d)該貫通孔に導電性ペー
ストを充填してビアホール導体を形成する工程と、を具
備することによって、一層当たりの厚みが薄いシートに
小径から大径までの種々の径の貫通孔を一挙に形成する
ことができ、任意の場所に精度の高いビアホール導体を
形成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の製法により得られた多層
基板を、図1の概略断面図で説明する。多層基板は、絶
縁層1a〜1fを積層してなる絶縁基板1を具備し、絶
縁層1a〜1fの各層は、厚みが40〜150μmであ
り、このような複数の絶縁層1a〜1f間には、内部配
線層2が配置されている。また、絶縁層1a〜1fに
は、厚み方向に貫通して形成されたビアホール導体3が
設けられ、異なる層間に形成された配線層2を電気的に
接続している。多層基板の表面には、絶縁層1aのビア
ホール導体3と接続する表面配線層4が形成されてお
り、この表面配線4上には、必要に応じて、厚膜抵抗体
膜5や図示していないが厚膜保護膜が形成されたり、メ
ッキ処理されたり、またICを含む各種電子部品6が半
田やボンディング細線によって接合されている。
【0017】本発明における絶縁層1a〜1fは、アル
ミナ、ムライト、窒化珪素、ガラス、ガラスセラミック
スの群から選ばれる少なくとも1種からなる。また、配
線層2、4やビアホール導体3は、タングステン、モリ
ブデン、銅、銀、金の群から選ばれる少なくとも1種か
らなる。
【0018】次に、本発明の多層基板の製造方法につい
て以下に図2をもとに説明する。ここでは、絶縁層がガ
ラス成分とセラミック成分との複合材料からなるガラス
セラミックスからなり、配線層、ビアホール導体が銅か
らなる場合を例にして説明する。
【0019】まず、先ず絶縁層成形体を形成するための
絶縁層用スリップ材Aを調製する。絶縁層成形体を形成
するためのスリップ材は、例えば、ガラス成分とセラミ
ック成分との混合物からなる組成物に、光硬化性樹脂、
有機バインダと、有機溶剤を均一混練して調製する。ま
た、親水性の官能基を付加した光硬化性樹脂、例えば多
官能基メタクリレートモノマー、有機バインダ、例えば
カルボキシル変性アルキルメタクリレートを用いて、イ
オン交換水で混練した水系としてスリップ材Aを作製す
ることもできる。
【0020】ここで用いるガラスセラミック材料として
は、850〜1050℃で焼成される低温焼成性のセラ
ミックスである。
【0021】用いられるガラス成分としては、複数の金
属酸化物を含み、焼成した後に、コージェライト、ムラ
イト、アノーサイト、セルジアン、スピネル、ガーナイ
ト、ウィレマイト、ドロマイト、ペタライト及びその置
換誘導体の結晶を少なくとも1種析出するものであるこ
とが強度を高めるために望ましい。特に、アノーサイト
またはセルジアンを析出する結晶化ガラスを用いると、
より強度の高い絶縁層が得られ、また、コージェライト
またはムライトを析出し得る結晶化ガラスを用いると、
焼成後の熱膨張率が低いため、回路基板上にIC等のシ
リコンチップを配置するための回路基板としては最適と
なる。
【0022】絶縁層の強度、熱膨張率を考慮した最も好
ましいガラス材料としては、B23、SiO2、Al2
3、ZnO、アルカリ土類酸化物を含むガラスである。
この様なガラスは、ガラス化範囲が広く、また屈伏点が
600〜800℃付近にあるため、850〜1050℃
程度で焼成する場合、多層基板に用いる内部配線層、ビ
アホール導体となる銅系、銀系及び金系の導電材料の焼
結挙動に適している。
【0023】夫々の成分の作用として、B23、SiO
2は、主にネットワークフォーマーとして、Al2
3は、主にインターミディエイトとして、ZnO、アル
カリ土類酸化物は、主にネットワークモディファイヤー
として作用する。
【0024】このようなガラス成分は、上述の金属酸化
物を所定の比率で混合して加熱溶解し、これを急冷後に
粉砕することによって得られる。粉砕されたガラス粉末
の平均粒径は、1.0〜5.0μm、特に1.5〜3.
5μmであることが望ましい。これは、平均粒径が1.
0μm未満ではスリップ化することが難しく、後述の露
光時に露光光が乱反射して充分な露光ができず、逆に平
均粒径が5.0μmを超えると分散性が損なわれ、具体
的には絶縁材料であるセラミック粉末間に均等に溶解分
散できず、強度が低下してしまう恐れがある。
【0025】一方、セラミック成分としては、クリスト
バライト、石英、コランダム(αアルミナ)、ムライ
ト、ジルコニア、コージェライトの群から選ばれる少な
くとも1種が挙げられ、その平均粒径は、1.0〜6.
0μm、特に1.5〜4.0μmであることが望まし
い。これはセラミック材料の平均粒径が1.0μm未満
の場合はスリップ化することが難しく、6.0μmを超
えると緻密な絶縁層が得にくくなるからである。
【0026】上述のセラミック成分とガラス成分とは、
セラミック成分が10重量%〜50重量%、好ましくは
20重量%〜35重量%であり、ガラス成分が50重量
%〜90重量%、更に好ましくは65重量%〜80重量
%の割合で配合される。
【0027】ここで、セラミック成分が10重量%〜5
0重量%、即ち、ガラス成分が50重量%〜90重量%
としたのは、セラミック成分が10重量%未満、且つガ
ラス成分が90重量%を越えると、絶縁層にガラス質が
増加しすぎ、絶縁層の強度等からしても不適切であり、
また、セラミック成分が50重量%を越え、且つガラス
成分が50重量%未満となると、後述の露光時に露光光
が乱反射して充分な露光ができなり、焼成後の絶縁層の
緻密性も損なわれるからである。
【0028】また、スリップ材中に配合する光硬化可能
な樹脂モノマーは、低温短時間の焼成工程に対応するた
めに、熱分解性に優れたものでなくてはならない。光硬
化可能なモノマーとしては、スリップ材の塗布・乾燥後
の露光によって光重合される必要があり、遊離ラジカル
の形成、連鎖生長付加重合が可能で、2級もしくは3級
炭素を有したモノマーが好ましく、例えば少なくとも1
つの重合可能なエチレン系基を有するブチルアクリレー
ト、ポリオキシエチル化トリメチロールプロパントリア
クリレート等のアルキルアクリレートおよびそれらに対
応するアルキルメタクリレートが有効である。また、テ
トラエチレングリコールジアクリレート等のポリエチン
グリコールジアクリレートおよびそれらに対応するメタ
クリレートも有効である。光硬化可能なモノマーは、露
光で硬化され、現像で露光以外の部分が容易に除去でき
るような範囲で添加され、例えば、固形分に対して5〜
15重量%である。
【0029】さらに、スリップ材の有機バインダは、光
硬化可能なモノマー同様に熱分解性の良好なものでなく
てはならない。同時にスリップの粘性を決めるものであ
るため、固形分との濡れ性も重視せねばならず、アクリ
ル酸もしくはメタクリル酸系重合体のようなカルボキシ
ル基、アルコール性水酸基を備えたエチレン性不飽和化
合物が好ましい。添加量としては固形分に対して25重
量%以下が好ましい。
【0030】スリップ材における光硬化可能な樹脂モノ
マー及び有機バインダは上述したように熱分解性の良好
なものでなくてはならないが、具体的には600℃以下
で熱分解が可能でなくてはならない。更に好ましくは5
00℃以下である。熱分解温度が600℃を越えると、
絶縁層内に残存してしまい、カーボンとしてトラップ
し、基板を灰色に変色させたり、絶縁層の絶縁抵抗まで
も低下させてしまう。またボイドとなりデラミネーショ
ンを起こすことがある。
【0031】また、有機溶剤としては、エチルカルビト
ールアセテート、ブチルセロソルブ、プロピレングリコ
ールモノエチルエーテル、3−メトキシブチルアセテー
トの群から選ばれる少なくとも1種が用いられる。
【0032】また、スリップ材中には、必要に応じて増
感剤、光開始系材料等を添加しても構わない。例えば、
光開始系材料としては、ベンゾフェノン類、アシロイン
エステル類化合物などが挙げられる。
【0033】上述のように、セラミック材料、ガラス材
料、光硬化可能なモノマー、有機バインダ、さらに、有
機溶剤とともに混合、混練して、絶縁層となる溶剤系ス
リップ材Aが構成される。混合・混練方法は従来より用
いられている方法、例えばボールミルによる方法を用い
ればよい。スリップ材の薄層化方法は、例えば、ドクタ
ーブレード法(ナイフコート法)、ロールコート法、印
刷法などにより形成され、特に塗布後の絶縁膜の表面が
平坦化することが容易なドクターブレード法などが好適
である。尚、薄層化の方法に応じて所定粘度に調整され
る。
【0034】また、内部配線やビアホール導体となる導
体材料の導電性ペーストは、金、銀、銅もしくはその合
金のうち少なくとも1つの金属材料の粉末と、基板材料
との焼結挙動を合わせるための低融点ガラス成分と、有
機バインダと及び有機溶剤とを均質混練したものが使用
される。必要に応じて光硬化可能なモノマーあるいはポ
リマーを添加しておき、ペースト乾燥後に導体乾燥膜を
光硬化させておくと、導体乾燥膜の強度をあげておく
と、積層時のハンドリング等による導体膜の断線を防止
することができる。
【0035】尚、上記セラミックは、焼成温度が850
〜1050℃であるため、金属材料としては、比較的低
融点であり、且つ低抵抗材料が選択され、また、低融点
ガラス成分も、絶縁層となる絶縁層成形体(スリップ材
を塗布、乾燥したもの)との焼結挙動を考慮して、その
屈伏点が700℃前後となるものが使用される。 (光分解性樹脂スリップ材B)次に、配線パターンを形
成するための貫通溝または貫通孔を形成するために用い
る光分解性樹脂膜用のスリップ材Bを準備する。このス
リップ材Bは、光を吸収することでその分子構造が変化
し、アルカリ水溶液等に溶解しやすくなる有機樹脂と有
機溶剤とからなる。この有機樹脂は、例えばノボラック
樹脂というフェノール樹脂系の高分子とジアゾナフトキ
ノン系の感光性有機化合物の混合物からなる一般のポジ
型レジストを用いる。この有機樹脂の反応のメカニズム
は、感光剤が光を吸収することで、分子内にカルボキシ
ル基等のアルカリ水溶液に溶解しやすい官能基を生成す
ることによる。
【0036】このスリップ材Bによって形成される光分
解性樹脂膜は、配線パターン形成後、再度樹脂膜全体に
露光処理を施すことによって溶解除去することが可能に
なる為、前述の絶縁層形成用のスリップ材に用いられる
樹脂のように熱分解性が良好である必要はなく、ノボラ
ック樹脂のような熱分解性のあまり良くない樹脂材料を
用いてもよい。
【0037】本発明によれば、図2(a)に示すよう
に、支持板10上に前記スリップ材Aを塗布、乾燥して
絶縁層1fとなる絶縁層成形体11fを形成する。その
際、支持板10上に、予め、導電性ペーストを表面配線
層4となるパターンに印刷した後、その上に上記スリッ
プ材Aを塗布しても良い。この場合には、表面配線層4
を絶縁層成形体11fの表面に埋設されることになる。
【0038】スリップ材Aの支持板10への塗布方法と
しては、ドクターブレード法やロールコート法、塗布面
積を概略支持板と同一面積とするスクリーンを用いた印
刷法などによって形成される。乾燥方法としては、バッ
チ式乾燥炉、インライン式乾燥炉を用いて行われ、乾燥
条件は120℃以下が望ましい。また、急激な乾燥は表
面にクラックを発生する可能性があるため、急加熱は避
けることが重要となる。
【0039】ここで、支持板10としては、ガラス基
板、有機フィルム、アルミナセラミック板などが例示で
きる。この支持板10は、焼成工程前で取り外される
が、特にアルミナセラミック板などの場合には、同時に
焼成を行い、完成品の多層セラミック基板の一部を構成
するようにしても構わない。従って、このアルミナセラ
ミック板に、内部配線層や表面配線層を形成しておいて
も構わない。
【0040】次に、支持板10上に形成した絶縁層成形
体11fにビアホール導体3となる貫通孔(貫通溝)を
形成する。尚、実際には、貫通孔の下部は、支持板10
などによって閉塞されているが、便宜上貫通孔という。
貫通孔の形成方法は、図2(b)に示すように、露光・
現像を用いて行う。尚、ビアホール導体の形成の不要な
絶縁層成形体については、この貫通孔の形成及びビアホ
ール導体3となる導電性ペーストの充填を省略すればよ
い。
【0041】露光処理は、例えば、フォトマスク12を
絶縁層成形体11f上に近接または載置して、貫通孔以
外の領域に、低圧、高圧、超高圧の水銀灯系の露光光を
照射する。これにより、貫通孔以外の領域では、光硬化
可能なモノマーが光重合反応を起こし、非溶化部Xとな
り、貫通孔部分のみが現像処理によって除去可能な溶化
部Yとなる。尚、実際には、フォトマスク12を絶縁層
成形体11fに接触させて露光した方が露光精度は向上
する。また、最適露光時間は絶縁層成形体11fの厚
み、貫通孔の直径などで決まる。尚、露光装置は所謂写
真製版技術に用いられる一般的なものでよい。
【0042】現像処理は、例えばスプレー現像法やパド
ル現像法によって、貫通孔である露光溶化部Yに炭酸ナ
トリウムや有機系アミン等の弱アルカリ水溶液を接触さ
せ、溶化部Yを溶解除去することによって現像を行う。
その後、必要に応じて洗浄及び乾燥を行う。これによ
り、図2(c)に示すように、絶縁層成形体11fに貫
通孔13を形成することができる。
【0043】次に、図2(d)に示すように、貫通孔1
3に前述した導電性ペーストを充填し、乾燥することに
よって、ビアホール導体14を形成する。貫通孔13へ
の導電性ペーストの充填方法は、例えばスクリーン印刷
方法で行なう。
【0044】次に、本発明に従って、絶縁層成形体11
fの表面に内部配線層2を形成する方法を図3にもとづ
き説明する。まず、図3(1)に示すように、ビアホー
ル導体14が形成された絶縁層成形体11f上に、前記
光分解性樹脂を含むスリップ材Bをドクターブレード
法、ロールコート法、スクリーン印刷法等の方法で均一
に塗布し、バッチ式乾燥炉などで乾燥して光分解性樹脂
膜15を形成する。
【0045】次に、光分解性樹脂膜15に露光処理を行
なう。露光は、図3(2)に示すように、配線層が形成
される部分のみが露光されるフォトマスク16を絶縁層
成形体11f上に近接または載置して上記と同様の水銀
灯により露光してパターン形成部分を化学変化させる。
露光した光分解性樹脂膜15に、前記貫通孔形成時と同
様の方法で現像処理を行ない、光化学反応させた配線パ
ターン形成部分を溶解除去して、図3(3)に示すよう
に、内部配線パターンの形成部分となる貫通孔17を形
成する。
【0046】この後、この貫通孔17に導電性ペースト
を充填して図3(4)に示すように内部配線層18を形
成する。導電性ペーストを直接樹脂膜15上に載せ、ス
キージを摺動させることにより、貫通孔17に導電性ペ
ーストを圧入、充填することができる。尚、注射器等を
用いて導電性ペーストを貫通孔17内に注入、充填して
も良い。
【0047】次に、図3(5)に示すように、内部配線
層18を形成した光分解性樹脂膜15全面を露光して光
化学反応させ、光分解性樹脂膜15をすべて溶解処理す
ることによって、絶縁層積層体11fの表面に内部配線
層18のみを残存させることができる。
【0048】尚、導電性ペーストに光硬化可能なモノマ
ーやポリマーを添加し、導電性ペーストの充填、乾燥後
に光硬化させておくと、充填した導体膜の強度が上が
り、後の光分解性樹脂膜15の溶解除去工程における導
体膜の保型を確実に行うことができる。
【0049】なお、上記の工程後にさらに上記スリップ
材Aを用いて、ドクターブレード法などによって内部配
線層18の形成されていない領域に施して、図3(7)
に示すように絶縁層成形体11f’を形成することが望
ましい。これにより、絶縁層成形体11f’の上面と配
線層18の上面を同一平面とすることができ、その上面
にさらに絶縁層成形体を積み重ねて形成する場合に、隙
間なく高い密着力が得られ、、焼結後におけるデラミネ
ーションの発生を防止することができ、また表面配線層
の場合は、配線層による凹凸をなくすことができるた
め、部品実装を安定して行うことができる。
【0050】以上、スリップ材Aの塗布・乾燥による絶
縁層成形体11fの形成、露光・現像による貫通孔13
の形成、貫通孔13への導電性ペースト充填によるビア
ホール導体14の形成、更に光分解性樹脂膜15の形成
と露光・現像による配線層形成用の貫通孔17の形成
と、その貫通孔17への導電性ペーストの充填による内
部配線層18の形成で、基本的にビアホール導体14、
内部配線層18を有する1層分の形成が終了する。
【0051】その後、内部配線層18が形成された絶縁
層成形体11fの表面に、前述の図2(a)〜(d)の
絶縁層成形体の形成工程と、図3(1)〜(6)または
(1)〜(7)によって配線層を形成する工程を繰り返
すことによって、ビアホール導体および内部配線層を形
成した複数の絶縁層成形体の積層成形体を作製すること
ができる。
【0052】この後、支持板10と積層成形体を分離、
除去する。また、必要に応じてプレス等を行ない形状を
整えたり、分割用のスリットを積層成形体の表面に形成
する。
【0053】最後に、積層成形体を焼成を行なう。焼成
工程は、脱バインダ過程と焼成過程からなり、脱バイン
ダ過程(〜600℃)で絶縁層成形体、内部配線層及び
ビアホール導体中の有機成分を消失し、その後、所定雰
囲気、所定温度で絶縁層成形体、内部配線層、ビアホー
ル導体を一括的に焼成することによって多層基板を作製
することができる。
【0054】このようにして得られた多層基板に対し
て、適宜、各種処理を行う。例えば、メッキ被覆処理を
行ったり、更にICチップを含む各種電子部品の接合を
行う。
【0055】また、上記例では、絶縁層成形体中に光硬
化性樹脂を含有するスラリーを塗布するビルドアップ法
により積層成形体を作製したが、例えば、光硬化性樹脂
を含有していないスラリーを用いてビルドアップ法によ
り積層成形体を作製する場合や、絶縁層成形体中に光硬
化性樹脂を含有するグリーンシートを用いて積層成形体
を作製する場合について、さらには、光硬化性樹脂を含
有していないグリーンシートを用いて積層成形体を作製
する場合についても、配線層を形成する方法として本発
明は有効である。
【0056】以上のような多層基板の製造方法では、支
持板10の同一の位置合わせ基準により配線層18を形
成し、かつメッシュスクリーンのような変形を起こしや
すいものを用いずに、光分解性樹脂膜15上の貫通孔1
7内に導電性ペーストを充填して配線層18を形成する
ため、内部配線層18形成の位置精度は極めて良く、ま
た得られる内部配線18の断面形状もシャープな矩形状
となり、高密度なパターンの形成や高周波回路の特性向
上に有用であり、高周波モジュールの小型化・高性能化
を達成できる。
【0057】また、本発明では、配線層18を形成する
場合、光分解性樹脂膜15の厚みを任意に変えることに
より、配線層18の厚みを任意に設定できるため、配線
層18の膜厚設計の自由度を向上できる。
【0058】
【実施例】まず、絶縁層1a〜1fとなる光硬化性スリ
ップ材Aを作成する。SiO2、Al23、ZnO、M
gO、B23を主成分とする結晶化ガラス粉末70重量
%と、アルミナ粉末30重量%とからなるガラス−セラ
ミック粉末と、光硬化可能なモノマーであるポリオキシ
エチル化トリメチロールプロパントリアクリレートと、
有機バインダであるアルキルメタクリレートと、可塑剤
とを、有機溶剤であるエチルカルビトールアセテートに
混合し、ボールミルで約48時間混練して溶剤系スリッ
プ材Aを作製した。
【0059】また、光分解性樹脂膜15を形成するため
の光分解性スリップ材Bには、光を吸収して溶解可能と
なる感光性有機化合物として、ジアゾナフトキノン系感
光剤を、ポリマーとして、フェノールとホルムアルデヒ
ドを化学反応させて高分子化させることによって生成さ
れるノボラック樹脂とを有機溶剤と撹拌混合して作製し
た。
【0060】また、内部配線層2、ビアホール導体3と
なる導電性ペーストは、銀粉末と、B23−SiO2
BaOガラス、CaO−B23−SiO2からなる硼珪
酸系低融点ガラスを用い、有機溶剤として2,2,4−
トリメチル−1,3−ペンタジオ−ルモノイソブチレ−
トに混合し3本ロールミルで均質に混練して作製した。
【0061】上述の光硬化性スリップ材Aを、用意され
たガラス板の支持板10上に、ドクターブレード法によ
って塗布後、・60〜80℃で20分乾燥し、厚み10
0μmの最下層となる絶縁層成形体11fを形成した。
【0062】次に、絶縁層成形体11fに、図2(b)
に示すように、絶縁層成形体11f上に、貫通孔が形成
される領域が遮光されるようなフォトマスク12を載置
して、超高圧水銀灯(10mW/cm2)を光源として
用いて露光を行ない、ビアホール導体が形成されない非
溶化部Xのみを硬化させ、ビアホール導体が形成される
絶縁層成形体11fの溶化部Yを、トリエタノールアミ
ン水溶液を現像液として用いてスプレー現像し、現像に
より生じる不要なカスなどを洗浄、乾燥し、これによ
り、図2(c)に示すように、貫通孔13を形成した。
【0063】次に、図2(d)に示すように、貫通孔1
3内に、スクリーンを用いた印刷によって、上述の導電
性ペーストを充填し、乾燥し直径が150μmのビアホ
ール導体14を形成した。
【0064】次に、図3(1)に示すように、絶縁層成
形体11f上に、ドクターブレード法により光分解性ス
リップ材Bを塗布・乾燥して厚さ20μmの樹脂膜15
を形成、次に図3(2)に示すように、内部配線層が形
成される部分のみが露光されるようなフォトマスク16
を樹脂膜15に載置して、超高圧水銀灯(10mW/c
2)を光源として用いて5秒間露光処理を行なった
後、図3(3)の現像処理を行なって内部配線層を形成
する部分に貫通孔17を形成した。更に、ゴムスキージ
を絶縁層成形体11f上を摺動させることにより、図3
(4)に示すように、貫通孔17内に導電性ペーストを
圧入、充填して、80℃で15分乾燥して配線層18を
形成した。
【0065】この後、図3(5)(6)に示すように樹
脂膜15の再露光及び溶解除去を行うにより、絶縁層成
形体11f上に内部配線層18を形成した。
【0066】この後、上述のスリップ材Aにより、ゴム
スキージを内部配線層18を形成した絶縁層成形体11
fを摺動させることにより、図3(7)に示すように、
内部配線層18が形成されていない絶縁層成形体11f
上に、内部配線層18と同一厚みの絶縁層成形体11
f’を形成した。
【0067】こうして、ビアホール導体14および内部
配線層18を有する絶縁層成形体11f及び絶縁層成形
体11f’を形成した。
【0068】以降、上記工程を必要回数繰り返して、積
層成形体を作製した。最後に、表面配線4となる導体膜
も図3(1)〜(6)と同様の方法で形成した。
【0069】次に、上記積層成形体をプレスで形状を整
え、積層成形体から支持板10を取り外し、脱バイ後
に、900℃30分ピークで焼成し、これにより6層の
絶縁層1a〜1f間に内部配線層2、ビアホール導体3
を形成して、図1に示した多層基板を作製した。
【0070】このようにして得られた多層セラミック配
線基板について、内部配線層2の位置ずれを測定したと
ころ、10μmであった。しかも、配線層2の縁部は非
常にシャープな矩形形状を有していた。
【0071】一方、比較例として、内部配線層の形成を
逐次、スクリーン印刷法により形成する以外は、上記と
同様にしてセラミック多層基板を作製し、内部配線層の
位置ずれを測定したところ、40μmの積層ずれが見ら
れ、しかも縁部には、10〜20μmのにじみが見られ
た。
【0072】これにより、本発明による方法では、内部
配線パターンの位置精度が著しく向上していることが判
る。
【0073】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の多層基板の
製造方法によれば、表面配線層や内部配線層を従来のス
クリーン印刷法から、絶縁層成形体表面に光分解性樹脂
膜を形成し、露光現像によって形成された貫通孔に導電
性ペーストを充填することによって形成することから、
配線層の位置精度は極めて良く、また得られる配線層の
形状もシャープな矩形状となる。さらに、光分解性樹脂
膜の厚みを変えることで配線層の膜厚も自由に設計する
ことができる。したがって、高密度な配線パターンの形
成や高周波回路の特性向上に有用であり、高周波モジュ
ールの小型化・高性能化が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製法により得られる多層基板を示す概
略断面図である。
【図2】本発明の多層基板の製造方法における絶縁層成
形体およびビアホール導体を形成するための工程図であ
る。
【図3】本発明の多層基板の製造方法における配線層の
形成方法を説明するための工程図である。
【符号の説明】
10・・・支持板 11f・・・絶縁層成形体 15・・・光分解性樹脂膜 17・・・貫通孔 18・・・配線層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のセラミック絶縁層成形体を積層して
    なるとともに、該絶縁層成形体間及び表面に配線層を有
    する積層成形体を作製した後、該積層成形体を焼成する
    多層基板の製造方法であって、前記絶縁層成形体上に前
    記配線層を形成する工程が、(1)絶縁層成形体上に、
    光照射により分解して溶媒に溶解可能な有機樹脂からな
    る光分解性樹脂膜を形成する工程と、(2)前記光分解
    性樹脂膜の配線層形成部分に選択的に露光処理を施す工
    程と、(3)前記光分解性樹脂膜の前記露光部分を溶媒
    により溶解除去して貫通孔を形成する工程と、(4)前
    記光分解性樹脂膜に形成した貫通孔に導電性ペーストを
    充填して配線層を形成する工程と、(5)配線層が形成
    された前記光分解性樹脂膜全面に露光処理を施し、光分
    解した残りの光分解性樹脂膜を溶媒により溶解除去する
    工程と、を具備することを特徴とする多層基板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】前記(5)工程の後に、(6)絶縁層成形
    体表面の配線層形成部分以外の部分に、前記配線層の厚
    みに相当する絶縁層成形体を形成する工程と、を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の多層基板の製造方法。
  3. 【請求項3】前記(5)工程、あるいは(6)工程の後
    に、前記(1)〜(5)の工程を繰り返し行い、絶縁層
    成形体および配線層を複数積み重ねる工程と、を具備す
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の多層
    基板の製造方法。
  4. 【請求項4】前記(1)工程における絶縁層成形体が、
    (a)所定の支持板上に、セラミック絶縁層材料と、光
    硬化性樹脂とを含有するスリップ材を塗布、乾燥して形
    成されたものである請求項1乃至請求項3のいずれか記
    載の多層基板の製造方法。
  5. 【請求項5】前記絶縁層成形体がビアホール導体を具備
    し、該ビアホール導体が、(b)前記絶縁層成形体の露
    光し、ビアホール形成部以外の領域を硬化する工程と、
    (c)ビアホール形成部を溶媒により溶解除去して貫通
    孔を形成する工程と、(d)該貫通孔に導電性ペースト
    を充填してビアホール導体を形成する工程と、を具備す
    ることを特徴とする請求項4記載の多層基板の製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005243854A (ja) * 2004-02-25 2005-09-08 Kyocera Corp セラミック多層配線基板の製造方法
KR100829069B1 (ko) 2007-07-06 2008-05-16 한국지질자원연구원 다중관을 이용한 다층 세라믹 성형체의 제조방법

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