JP2002297531A - 航空機用アビオニクス機器の接続システム - Google Patents

航空機用アビオニクス機器の接続システム

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JP2002297531A
JP2002297531A JP2001097694A JP2001097694A JP2002297531A JP 2002297531 A JP2002297531 A JP 2002297531A JP 2001097694 A JP2001097694 A JP 2001097694A JP 2001097694 A JP2001097694 A JP 2001097694A JP 2002297531 A JP2002297531 A JP 2002297531A
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Tadahiro Matsukawa
忠裕 松川
Kenichi Ishita
賢一 井下
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 航空機におけるアビオニクス機器を接続する
ARINC659バスは、伝送容量やデータの更新レー
トが大きく、接続モジュールが16個以上といったよう
な大量のデータの行き来する要求仕様を持つ通信用途な
どにおいては使用ができない。 【解決手段】 前記複数のアビオニクス機器を専用高速
多重シリアルバスを有するバックプレーン・バスで接続
し、アビオニクス機器のIDを記憶したID記憶部26
と、送信、受信、非接続を切換える切換制御部22と、
各アビオニクス機器における送信、受信、非接続の経路
を記憶した伝送方向テーブル27とで構成された伝送方
向制御部21を設け、特定アビオニクス機器からの送信
データの受信、非接続を、該送信したアビオニクス機器
のIDを基に伝送方向テーブルを参照して前記伝送方向
制御部21で判断し、前記切換制御部22で切換えてデ
ータの受信、非接続を切換えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機内に設置さ
れた各種機器(アビオニクス機器)を接続するバスの接
続システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、航空機内で用いられている各種機
器は、航空機の安全性確保のため、機器同士を1体1接
続、1体多接続(単方向データ・バス)で接続する方式
が多用されていた。しかし、離れたn台の装置間で1体
1に信号を伝達するには、nC =n*(n−1)/2
組(n個のものから2個取り出す組み合わせの数)の電
線が必要となり、nが大きくなればなるほど、装置間を
接続する配線の数が膨大になる。そのため、より少ない
配線数で複数の装置間を接続する方式として、図5に示
したようなARINC(Aeronautical R
adio.Inc)429とよばれている単方向バス規
格が提案された。
【0003】これは、各ターミナル60、61、62、
63に設けられた送信機64、65、66、67と、受
信側ターミナルを直接接続するもので、これだと1体1
接続よりは少ない配線数となる。しかし図6のように、
飛行機内全般に配置されているVHF無線機70、7
、ATCトランスポンダ71、71、HF無線
機72、72、DME無線機73、73、表示
処理装置74、74 、飛行管理、推力管理などの航
法受信機(VOR)75、75、ADF受信機76
、76、フライトマネジメント計算機77、77
、他78などのアビオニクス機器やメカニカルな機器
について、関係する機器を相互にデータ・バスや一般電
線で接続する方式では、最近の航空機の大型化やアビオ
ニクス機器の増大に伴い、バス線の量が増大して重量の
増加、製造コストの増加、機体重量増に伴う燃費の増加
などの面が無視できない程になってきた。
【0004】またこの方式は、関係する機器をあらかじ
め相互にデータ・バスで接続するから、図7の80
ように物理的に非接続の機器がある場合、これを後から
接続して柔軟に変更するといったことができず、また、
送信/受信の伝送方向が固定されていて、これを動的に
変更することはできない。すなわちこの図7において、
80、80、80、……80はターミナル、8
、81、81、……81は伝送方向制御部、
82、82、82、……82はインターフェイ
ス部、83、83、83、……83は処理部、
84はデータ・バスであり、80から送られた信号は
80、……80のターミナルで受信できるが、80
のターミナルはバス84に接続されていないため、た
とえば80のターミナルが故障してこの80のター
ミナルが代替えとして使えるとしても、システムに加え
ることはできない。
【0005】またこれだけでなく、航空機技術の発達に
より、フライ・バイ・ワイヤ方式(FBW、電気式操縦
系統)制御、スロットル・バイ・ワイヤ制御、アビオニ
クス機器間の相互通信、リモートセンサの設置、及びそ
の他多数の機上システムのリモート制御などで双方向デ
ータ・バス技術が必要となり、さらに、アビオニクス機
器の能力とその複雑さが急激に増加したことにより、そ
れらのシステム間の相互依存度が増すに従って、基本と
なるデジタルデータ・バス・システムの能力を、現在使
用しているシステムのそれに比較して格段に向上するこ
とが必要となっている。
【0006】そのため、さらに配線数を少なくし、n台
の装置に対して1本の共通配線を用いるため、図8に示
した一般的なLANで用いられている双方向データ・バ
スで結合する方式が考えられた。このようにすることに
より、伝送路の単純化、軽量化による製造コスト、メン
テナンスコスト、運転コストの低減が可能となり、伝送
路の多重化・冗長化による高信頼化、データの共有化に
よる装置の高機能化、統合化、複合化がはかれ、システ
ムデザインの柔軟性が増加して、装置追加・削除・変更
が容易になる。
【0007】しかし、この図8に示した双方向バスの場
合、1本のバス96で結ばれた複数の送信機91、9
2、93、94が、同時に送信してデータが衝突しない
ようにするため、送信を制限するバス・アクセス・プロ
トコルを設けたバス・コントローラ90を用いる必要が
ある。しかし、このようなバス・コントローラ90を用
いた図8に示したような中央集権型のデータ・バスは、
仮にバス・コントローラ90の多重バックアップ制御回
路を有していても、潜在的な単一故障95が壊滅的なシ
ステムダウンを引き起こす可能性を有し、また、システ
ム内機器のいかなる構成変更に対しても、必ずバス・コ
ントローラ90の変更を必要とする。このことは、定期
的なバス・コントローラ90のソフトウェアの承認作業
を必要とし、これには膨大な費用と時間が必要となる。
【0008】そのため、航空技術、1998年10月の
No.523号、頁28から34までに詳細に述べられ、
図9に概略を示したように、各送信機91、92、9
3、94が自律分散して動作する高速双方向のデータ・
バスがARINC629として開発された。この方式で
は、バスの使用権の制御をおこなう特別なコントローラ
を有せず、CS/MA−CA(Carrier Sen
se/MultipleAccess−Colisio
n Avoidance)バス・アクセス・プロトコル
を用いて全てのターミナルが独立に動作するようになっ
ている。そしてCS/MA−CA動作を行うため、各送
信機91、92、93、94は、データ・バス上にメッ
セージが送られていない状態を検出する機能と、3種類
のタイマー(カウンタ)とを有し、1周期中に必ず1回
の送信が保証されるようになっている。
【0009】またこのARINC629は機体全体のデ
ータバスであるが、このARINC629を基にし、従
来、図6のように個別の筐体にパッケージされ、データ
・バスや一般電線などで接続されていたアビオニクス機
器における配線を減少させるため、これらアビオニクス
機器のなかの共通機能を抽出し、データ処理、高周波信
号処理、電源、入出力処理などの少種類とした標準(共
通)モジュールとし、それらを結ぶと共にソフトによっ
て統合して従来のアビオニクス機器の機能を実現するよ
うにした、ARINC659とよばれるモジュール化し
たアビオニクス機器のデータ・バスが提案されている。
【0010】また特開平10−109697号公報に
は、前記ARINC429とこのARINC629を結
合し、両者のプロトコルの違いをデータ変換ゲートウェ
イ機能(DCGF)で変換し、相互通信を可能にしたシ
ステムが示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このA
RINC659におけるデータ・バスは、伝送容量や更
新レートがあまり大きくなく、制御用などの容量の小さ
なデータにおける伝送の場合はよいが、例えば通信用途
のように、伝送容量2.6Mbps、データの更新レー
ト168kHz、接続モジュールが16個以上といった
ような大量のデータの行き来する要求仕様に対しては実
現が不可能になる。
【0012】また特開平10−109697号公報に示
された方法は、単にARINC629部分とARINC
429のデータを結合して両者の相互通信を可能にした
だけであり、こういった通信用途のように、大きな伝送
容量やデータの更新レート、多数の接続モジュールなど
の要求仕様を満足するものではない。
【0013】そのため本発明においては、大量のデータ
が行き来する通信用途のような大量のデータに対しても
十分対応でき、かつ、各アビオニクス機器の接続、非接
続を柔軟に変更できると共に、送信、受信の伝送方向も
動的に変更することが可能となるバス接続システムを提
供するためになしたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】そのため本発明において
は、複数のアビオニクス機器における共通機能を標準化
した標準モジュールのメインのデータ・バスであるAR
INC659とは別に各モジュール間を結ぶ専用の高速
多重シリアルバスを設け、即時性や、更新レート、及び
伝送容量が不足する信号をこの高速多重シリアルバスで
伝送できるようにすると共に、各アビオニクス機器の接
続、非接続、及びを伝送方向を柔軟に、動的に変更でき
るようにして上記課題を解決するようにした。
【0015】そのため本発明においては、請求項1に記
載したように、航空機内に設けられた複数のアビオニク
ス機器の接続システムであって、前記複数のアビオニク
ス機器を接続する専用高速多重シリアルバスに接続さ
れ、該専用高速多重シリアルバスを通して送られるデー
タの送信、受信、非接続を切換える切換制御部と、前記
アビオニクス機器のIDを記憶したID記憶部と、各ア
ビオニクス機器における送信、受信、非接続の経路を記
憶した伝送方向テーブルとで構成された伝送方向制御部
を有し、特定アビオニクス機器から前記専用高速多重シ
リアルバスを通して送られる送信データの受信、非接続
を、該送信したアビオニクス機器のIDを基に伝送方向
テーブルを参照して前記伝送方向制御部で判断し、前記
切換制御部で切換えてデータの受信、非接続を切換える
ことを特徴とする。
【0016】このように航空機用アビオニクス機器の接
続システムを構成することにより、専用高速多重シリア
ルバスで大量のデータが行き来する通信用途に対しても
十分対応でき、かつ、各アビオニクス機器の接続、非接
続、送信、受信を伝送方向制御部で切換えられるから、
どのような事態に対してもアビオニクス機器の接続を柔
軟に変更できると共に、送信、受信の伝送方向も動的に
変更することが可能となる。
【0017】そしてこのアビオニクス機器は、請求項2
に記載したように、前記複数のアビオニクス機器におけ
る共通機能を標準モジュール化し、該標準モジュールを
前記専用高速多重シリアルバスで接続したことを特徴と
する。
【0018】このようにすることにより、各アビオニク
ス機器における標準部分をコンパクトにまとめて配線を
大幅に節約することができ、バス線の量が増大して重量
の増加、製造コストの増加、機体重量増に伴う燃費の増
加などを防止することができ、大きな経済効果をもたら
すことができる。
【0019】そしてこのアビオニクス機器は、請求項3
に記載したように、前記伝送方向制御部のアビオニクス
機器のIDを記憶したID記憶部は、起動時に前記アビ
オニクス機器内のモジュールのサブIDを設定する機能
を有するドータボードを持ち、起動時にモジュールのサ
ブIDを動的に決定するようにしたことを特徴とする。
【0020】このように、アビオニクス機器内のモジュ
ールのサブIDを設定する機能をドータボードに持たせ
てドータボードの起動時にサブIDを決定することで、
モジュールはどこにあってもそのモジュールの認識とデ
ータの伝送方向確認が可能となり、アビオニクス機器が
故障したような場合でも動的に伝送方向変更ができるよ
うになって、航空機の安全性確保、信頼性確保に大きな
効果をもたらすものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の
形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ
の相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの
発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる
説明例に過ぎない。
【0022】図1は本発明の実施の形態を示した概念図
で、図2は、本発明におけるアビオニクス機器の接続方
法の原理を説明するための図、図3は本発明における各
モジュールのサブIDを設定する機構の説明図、図4は
バックプレーン上に構成する各アビオニクス機器モジュ
ールの接続を説明するための図である。
【0023】図中1は、従来図6で説明したように個別
の筐体にパッケージされ、データ・バス、一般電線など
で接続されていたアビオニクス機器のなかの共通機能を
抽出し、データ処理、高周波信号処理、電源、入出力処
理などの少種類とした標準(共通)モジュールである。
そして1は電源モジュール、1、1はデータ・バ
スモジュールで、これは前記したARINC629バス
6、7と接続されている。1はマス・メモリモジュー
ル、1はCPUモジュール、1はマン・マシンモジ
ュール、1、1は入出力モジュールで、これはアナ
ログやデジタル入出力9、10に接続される。1は低
周波増幅モジュールで、オーディオ入出力11に接続さ
れる。110は変復調モジュール、111は狭帯域用中
間周波モジュール、112は広帯域用中間周波モジュー
ル、113は局部発振モジュールである。2はこれら標
準モジュール1を収容するキャビネット、3はこれら標
準モジュール1を配線するためのバックプレーン・バス
筐体、4はARINC659バスを含むバックプレーン
・バス、5は機体から電源モジュール1に電源を供給
する機体電源、8はディスプレイユニット、12は高周
波電力増幅ブロック、13はアンテナである。
【0024】また図2において、15は図1におけるA
RINC659バスを含むバックプレーン・バス4に設
けられた専用高速多重シリアルバス、20は図1に1
から113として示したモジュール、21は伝送方向制
御部、22は切換制御部、23は処理部29からのデー
タを送り出す送信スイッチ、24は他のモジュールから
送られてきたデータを受信するスイッチ、25は接続を
切り離す非接触スイッチ、26はそれぞれのモジュール
のIDを記憶しているID記憶部、27はID記憶部2
6に記憶されているIDを基にデータの伝送方向を記憶
している伝送方向テーブルで、これにはデータの送信に
際してはどのIDのモジュールに送るか、データの受信
に際してはどのIDのモジュールから送られてきたかに
よって受信、非接続のどれを選択するか等が記憶され、
切換制御部22にデータを渡してスイッチ23、24、
25を切換えるようにする。28はそれぞれのモジュー
ルのインターフェイス部、29は処理部である。
【0025】図3において30はドータボード、31は
BIU(Bus Interface Unit)ボー
ド、32はBIUバス、33はドータボードにおけるサ
ブID34の設定処理や伝送方向テーブル27の設定を
おこなうドータボード機能ブロック、34はサブIDの
記憶部、35はデバッグ用のサブIDの設定スイッチ、
36はBIU、37はARINC659バスである。ま
た図4において、41、44、47は、図1におけるC
PUモジュール1内に設けられたCPUモジュール1
とCPUモジュール2とCPUモジュール3、42、4
6は同じく図1の変復調モジュール110内に設けられ
た変復調モジュール1と変復調モジュール2、43、4
5は同じく図1の狭帯域用中間周波モジュール111
または広帯域用中間周波モジュール112内に設けられ
た中間周波モジュール1と中間周波モジュール2、4
8、49は同じく図1の電源モジュール1内に設けら
れた電源モジュール1と電源モジュール2で、このうち
中間周波モジュール1と変復調モジュール1とCPUモ
ジュール1が処理系1(50)を、中間周波モジュール
2と変復調モジュール2とCPUモジュール3が処理系
2(51)を構成する。52は共通処理系であり、50
の処理系1、51の処理系2、52の共通処理系は、図
1におけるARINC659バスを含むバックプレーン
・バス4に設けられた図2に示した専用高速多重シリア
ルバス15内のバスである。
【0026】本発明は、従来、図6で説明したような個
別の筐体にパッケージされ、データ・バス、一般電線な
どで接続されていたアビオニクス機器における配線を減
少させるため、これらアビオニクス機器のなかの共通機
能を抽出し、データ処理、高周波信号処理、電源、入出
力処理などの少種類とした標準(共通)モジュール1と
し、それらをソフトによって統合して従来のアビオニク
ス機器の機能を実現させた航空機用アビオニクス機器の
接続システムに適用される。そしてこれら1から1
13までの標準モジュールは、2で示したようなキャビ
ネットに収容され、これらの標準モジュール1の間を配
線するための前記ARINC659バスを含むバックプ
レーン・バス4を設けたバックプレーン・バス筐体3で
配線される。また、このバックプレーン・バス4に、前
記ARINC659だけではモジュール間伝送における
即時性、及び更新レートや伝送容量などが不足する信号
を伝送するため、専用高速多重シリアルバス15を設
け、さらに標準モジュールの中のデータバス・モジュー
ル1、1で前記ARINC629と接続し、ソフト
ウェアを中心とした全アビオニクス機能を実現してい
る。このようにすることで、従来の図6で説明した飛行
機内全般に配置されていたアビオニクス機器相互をデー
タ・バスや一般電線で接続する方式に較べ、配線を大幅
に減少できて重量の増加、製造コストの増加、機体重量
増に伴う燃費の増加などを大幅に軽減でき、さらに大量
のデータが行き来する通信用途のような大量のデータに
対しても十分対応できるようになる。
【0027】そしてさらに本発明においては、図2に示
したように、モジュール間伝送における即時性、及び更
新レートや伝送容量などが不足する信号を伝送するため
の専用高速多重シリアルバス15で各モジュール20を
接続すると共に、各モジュール毎のIDを記憶するID
記憶部26、データの送信に際してどのIDのモジュー
ルに送るかと、データの受信に際してどのIDのモジュ
ールから送られてきた信号を受信するかを記憶し、送
信、受信、非接続の選択を可能とする伝送方向テーブル
27、この伝送方向テーブル27の記憶内容で送信スイ
ッチ23、受信スイッチ24、非接触スイッチ25を切
換える伝送方向制御部21を用意した。
【0028】そして、この専用高速多重シリアルバス1
5を用いて例えば図2におけるモジュール20が処理
したデータを送る場合、予め伝送方向テーブル27
記憶された送り先ID、例えばモジュール20、モジ
ュール20のIDが読み出され、切換制御部22
送信スイッチ231.をONする。そしてモジュール2
、モジュール20、モジュール20において
も、送られてきたデータの送信元IDによって、切換制
御部22が伝送方向テーブル27から受信するか非接続
にするかのデータを読み出し、切換制御部22が例えば
モジュール20、モジュール20においては受信ス
イッチ24、24を、モジュール20 において
は、非接続の非接触スイッチ25を選択する。
【0029】そのため、モジュール20が処理したデ
ータは、モジュール20、モジュール20で受信さ
れ、モジュール20においては非接続として受信しな
いようにできる。これは、モジュール20、モジュー
ル20、モジュール20が送信元となる場合も全く
同様であり、どのモジュールからデータが送られてきた
かをモジュールのIDで判断し、伝送方向テーブル27
内容で受信するか非接続にするかのデータを読み出して
選択受信する。
【0030】以下、図3、図4を用いて更に詳細に説明
する。航空機用のアビオニクス機器は、信頼性確保のた
め、同一機能のアビオニクス機器が複数個設けられる。
図4は、実際に複数個設けられたアビオニクス機器と同
様な効果をもたらすため、それぞれのモジュールを複数
個設けた場合の本発明における実施形態の一例を示した
もので、41から49は、前記したように図1における
CPUモジュール1、変復調モジュール110、狭帯
域用中間周波モジュール111、または広帯域用中間周
波モジュール112、電源モジュール1内に複数個設
けられたモジュールのそれぞれを示している。
【0031】そしてこの41から49までのモジュール
は、処理系1(50)、処理系2(51)に矢印付きの
点線a、c、及び実線b、dで示したように、送信と受
信、及び点線と実線の無い非接続があり、これは図2に
おける23、24、25の送信スイッチ、受信スイッ
チ、非接触スイッチと対応している。例えば変復調モジ
ュール1(42)から点線aで送信されたデータは、C
PUモジュール1(41)とCPUモジュール2(4
4)に送られる。また、中間周波モジュール1(43)
から実線bで送信されたデータは、CPUモジュール1
(41)、変復調モジュール1(42)、CPUモジュ
ール2(44)、CPUモジュール3(47)に送られ
る。
【0032】また変復調モジュール2(46)から点線
cで送信されたデータは、CPUモジュール2(44)
とCPUモジュール3(47)に送られ、中間周波モジ
ュール2(45)から実線dで送信されたデータは、C
PUモジュール1(41)、CPUモジュール2(4
4)、変復調モジュール2(46)、CPUモジュール
3(47)に送られる。そしてこのような送信と受信、
及び非接続は、例えば次の表1に記したようになる。
【0033】この表1の項目のうち、モジュールとして
示した項目は図4に示した41から49のモジュールを
表し、IDとして示した項目は最初の数字がCPUモジ
ュールや変復調モジュールなどの図2に20で示したモ
ジュールを、「−」の後の数字はこのモジュール内のモ
ジュールのサブIDを表す。
【0034】
【表1】
【0035】このようにすることにより、図2に15で
示した専用の高速多重シリアルバスは、前記した即時性
や、更新レート、及び伝送容量が不足する、例えば受信
レベル信号、サンプリングクロック制御などの伝送の場
合でも、36本の専用線があれば可能となるがこの本数
自体には特に意味はなく、さらに必要に応じて増減する
ことができる。
【0036】そしてこの「−」の後に付した数字のサブ
IDは、図3に示したように、図2の伝送方向制御部2
1内に設けられたドータボード30、BIUボード31
によって設定される。すなわち表1に示したIDのう
ち、最初の数字のCPUモジュールや変復調モジュール
などの図2に20で示したモジュールを示す数字は、固
定値としてID記憶部26に記憶されており、ドータボ
ード30は起動後、ARINC659データ・バス37
経由で自分の存在をサブIDを管理する図示していない
管理モジュールに示す。そしてこのサブIDを管理する
図示していないモジュールは、これを受け取ってシステ
ムの構成を決定する。
【0037】そして、このサブIDを管理する図示して
いない管理モジュールが決定した構成により、各モジュ
ール20内の前記図4に示した各モジュールにはサブI
Dが割り振られ、ARINC659データ・バス37経
由でドータボード30に通知される。そのためドータボ
ード30はこの決定に従ってサブIDを設定し、サブI
D記憶部34に記憶すると共に表1に示したような専用
線のデータ伝送方向を伝送方向テーブル27に記憶す
る。そのため、図4に示した各モジュールのサブID
は、例えばどれかのモジュールが故障した場合などは状
況に応じて柔軟に設定することができ、また、送信、受
信の伝送方向も動的に変更することが可能となる。
【0038】そしてこのようにして決定されてサブID
記憶部34に記憶されたサブIDにより、前記図2で説
明したように送信されるデータ、送られてきたデータの
伝送方向を伝送方向テーブル27から読みだし、伝送方
向制御部21の切換制御部22でスイッチ23、24、
25を切換えれば、前記図2で説明したような処理が可
能になる。
【0039】いま、図4におけるCPUモジュール1
(41)を図2におけるモジュール20、変復調モジ
ュール1(42)を図2におけるモジュール20、中
間周波モジュール1(43)を図2におけるモジュール
20、CPUモジュール2(44)を図2におけるモ
ジュール20とすると、処理系1(50)のaは、変
復調モジュール1(表1のID3−1)の20におけ
る処理部29からインターフェイス28にデータが
送られると、切り替え制御部22は伝送方向テーブル
27からID3−1がデータを送信するときの方向を
読み出し、送信スイッチ23をONにする。そのため、
データが専用高速多重シリアルバス15に送り出され
る。
【0040】すると、CPUモジュール1(41)の図
2におけるモジュール20、中間周波モジュール1
(43)の図2におけるモジュール20、CPUモジ
ュール2(44)の図2におけるモジュール20は、
送られてきたデータに付随した送信元のID、3−1に
よって各伝送方向テーブル27、27、27から
それぞれのモジュールの対応を読み出し、モジュール2
においては切り替え制御部22がスイッチ24
をONしてこのデータを受信し、モジュール20 にお
いては切り替え制御部22がスイッチ25を選択し
て非接続とし、モジュール20においては切り替え制
御部22がスイッチ24をONしてこのデータを受
信する。
【0041】このようにして、処理系1(50)のb、
処理系2(51)のc、dも全く同様にしてデータの送
・受信を行うことが可能であり、前記したように図3に
示したIDは、図2の伝送方向制御部21内に設けられ
たドータボード30の起動時に設定されるから、例えば
どれかのモジュールが故障した場合などは状況に応じて
柔軟に設定することができ、また、送信、受信の伝送方
向も動的に変更することが可能となる。
【0042】
【発明の効果】以上記載の如く請求項1に記載した本発
明によれば、専用高速多重シリアルバスで大量のデータ
が行き来する通信用途に対しても十分対応でき、かつ、
各アビオニクス機器の接続、非接続、送信、受信を伝送
方向制御部で切換えられるから、どのような事態に対し
てもアビオニクス機器の接続を柔軟に変更できると共
に、送信、受信の伝送方向も動的に変更することが可能
となる
【0043】そして請求項2に記載した本発明によれ
ば、各アビオニクス機器における標準部分をコンパクト
にまとめて配線を大幅に節約することができ、バス線の
量が増大して重量の増加、製造コストの増加、機体重量
増に伴う燃費の増加などを防止することができ、大きな
経済効果をもたらすことができる。
【0044】また、請求項3に記載した本発明によれ
ば、アビオニクス機器内のモジュールのサブIDを設定
する機能をドータボードに持たせてドータボードの起動
時にサブIDを決定することで、モジュールはどこにあ
ってもそのモジュールの認識とデータの伝送方向確認が
可能となり、アビオニクス機器が故障したような場合で
も動的に伝送方向変更ができるようになって、航空機の
安全性確保、信頼性確保に大きな効果をもたらすもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示した概念図である。
【図2】 本発明におけるアビオニクス機器の接続方式
の原理を説明するための図である。
【図3】 本発明における各モジュールのサブIDを設
定する機構の説明図である。
【図4】 バックプレーン上に構成する各アビオニクス
機器モジュールの接続を説明するための図である。
【図5】 従来のアビオニクス機器における相互接続の
一例を説明するための図である。
【図6】 従来のアビオニクス機器における接続例を説
明するための図である。
【図7】 従来のアビオニクス機器における接続の一例
を説明するための図である。
【図8】 バス・コントローラを用いた双方向データ・
バスの一例を説明するための図である。
【図9】 各ターミナルが自律分散して動作する高速双
方向のデータ・バスの説明図である。
【符号の説明】
15 専用高速多重シリアルバス 20 モジュール 21 伝送方向制御部 22 切換制御部 23 送信スイッチ 24 受信するスイッチ 25 非接触スイッチ 26 ID記憶部 27 伝送方向テーブル 28 インターフェイス部 29 処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 12/40 H04L 12/40 Z Fターム(参考) 5B061 AA00 BA01 BB21 BC07 FF23 GG05 SS01 5B077 AA13 BB06 HH03 NN02 5K032 AA02 AA04 BA06 EC03 5K033 AA02 AA04 BA06 DA13 EC03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 航空機内に設けられた複数のアビオニク
    ス機器の接続システムであって、 前記複数のアビオニクス機器を接続する専用高速多重シ
    リアルバスに接続され、該専用高速多重シリアルバスを
    通して送られるデータの送信、受信、非接続を切換える
    切換制御部と、前記アビオニクス機器のIDを記憶した
    ID記憶部と、各アビオニクス機器における送信、受
    信、非接続の経路を記憶した伝送方向テーブルとで構成
    された伝送方向制御部を有し、 特定アビオニクス機器から前記専用高速多重シリアルバ
    スを通して送られる送信データの受信、非接続を、該送
    信したアビオニクス機器のIDを基に伝送方向テーブル
    を参照して前記伝送方向制御部で判断し、前記切換制御
    部で切換えてデータの受信、非接続を切換えることを特
    徴とする航空機用アビオニクス機器の接続システム。
  2. 【請求項2】 前記複数のアビオニクス機器における共
    通機能を標準モジュール化し、該標準モジュールを前記
    専用高速多重シリアルバスで接続したことを特徴とする
    請求項1に記載した航空機用アビオニクス機器の接続シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記伝送方向制御部のアビオニクス機器
    のIDを記憶したID記憶部は、起動時に前記アビオニ
    クス機器内のモジュールのサブIDを設定する機能を有
    するドータボードを持ち、起動時にモジュールのサブI
    Dを動的に決定するようにしたことを特徴とする請求項
    1に記載した航空機用アビオニクス機器の接続システ
    ム。
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