JP2002297167A - カラオケシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無限的に異なるライブ映像を背景映像として
表示できるようにしたカラオケシステムを目的とする。 【解決手段】 外部の映像を撮影するカメラによる映像
取得手段と、この映像取得手段で得られた映像を伝送す
るネットワーク手段と、表示部に背景映像とともに歌う
べき歌詞を表示しながら歌唱するカラオケ演奏手段とを
備え、前記カラオケ演奏手段の表示部に、前記映像取得
手段で得られた映像を前記ネットワーク手段を介して表
示するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、表示部に背景映像
とともに歌うべき歌詞を表示しながら歌唱するカラオケ
システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のカラオケ演奏システムは、カラオ
ケ演奏を行うための演奏データと歌詞データからなる複
数の楽曲データがカラオケ装置内に蓄積されるととも
に、背景映像データにいたっては、各楽曲毎に対応して
あるいは、一定のジャンル毎に選択されて表示されるよ
うに同カラオケ装置内に蓄積されている。

【０００３】そして、歌唱に先立ち、所望の楽曲を選択
すると、一対一に対応、又は一定のジャンルに基づいて
選択された背景映像データが選択されて、背景映像を表
示しながら歌唱する事ができるようになっている。しか
しながら、蓄えられたデータは不変のものであるため、
いつも同じか、所定の確率で表示される同じ映像を繰り
返し見るようになってしまうという問題点があった。し
たがって、背景映像はカラオケの楽曲にあっているであ
ろうという映像を提供者側が一方的に提供しているため
に利用者の不満も多いという問題が挙げられる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のカラオケシステムでは、多数の背景映像を供給したと
しても、蓄積される記憶容量には限界があるとともに、
選択される楽曲によって、固定あるいは、所定の確率で
表示される背景映像となってしまい飽きのこない背景映
像の供給には限界があった。

【０００５】そこで本発明は、カラオケシステムの利用
者が、歌唱の際の背景映像を一方的に提供されたものだ
けでなく、背景映像を選択的に切り替えたり、あるい
は、無限的に異なるライブ映像を背景映像として表示で
きるようにしたカラオケシステムを目的とするものであ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のカラオケシステムは、外部の映像を撮影す
るカメラによる映像取得手段と、この映像取得手段で得
られた映像を伝送するネットワーク手段と、表示部に背
景映像とともに歌うべき歌詞を表示しながら歌唱するカ
ラオケ演奏手段とを備え、前記カラオケ演奏手段の表示
部に、前記映像取得手段で得られた映像を前記ネットワ
ーク手段を介して表示するようにしてなるものである。

【０００７】また本発明において、カラオケ演奏手段
は、複数の楽曲データと、あらかじめ歌唱する各楽曲デ
ータとを一対に対応づけて、または一定のジャンルに基
づいて所定の確率で選択されて表示する事前背景映像デ
ータを蓄積する記憶部を有するとともに、歌唱の際、利
用者が表示部に表示する背景映像を映像取得手段で得ら
れた映像か、記憶部に記憶された事前背景映像にするか
を選択する切り替え手段を設けることにより利用者に利
用形態の自由度を持たせることができる。

【０００８】さらにまた、映像取得手段によるカメラ
は、複数設けられ設置場所によりジャンル分けされると
ともに、カラオケ演奏手段に蓄積される複数の各楽曲デ
ータがあらかじめジャンル分けされ、切り替え手段によ
って、映像取得手段で得られた映像を選択した場合、各
楽曲データのジャンルに対応するカメラを自動で選択す
るカメラ選択手段を設けたことで利用者は、カメラを選
択する煩わしさを解消し、容易にライブ映像を楽しみな
がらカラオケを楽しむことができる。

【０００９】また、本発明全体を通して、歌唱の際、背
景映像として選択された前記映像取得手段によるカメラ
は、撮影角度またはズームなどのリモート手段を設けた
ことでよりリアルにライブ映像を楽しむことができるカ
ラオケシステムを提供できるものである。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明は、外部の映像を撮影する
カメラによる映像取得手段によって、カラオケ演奏手段
の表示部に、ネットワーク手段を介して表示できるよう
にしたので、背景映像として飽きのこないライブ映像と
ともに、歌唱によるカラオケ演奏を楽しむことができ
る。また、そのライブによる背景映像は、選択的手段お
よび操作可能なリモート手段も有し臨場感を高めてい
る。

【００１１】

【実施例】以下、本発明のカラオケシステムの実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。 図１は、本発明のカラオケシステム１の一実施例を示し
た概略説明図である。カラオケシステム１は、利用者が
操作するカラオケ端末１５と、カラオケ画像を表示する
ディスプレイ１６と、配信サービスを受けるために必要
な通信機器ＤＣＥ（データ回線終端装置）１４からなる
映像表示手段４と、外部の映像を撮影するためのライブ
カメラ５と、そのライブカメラを制御する映像サーバ６
と、利用者からの要求を制御するための制御サーバ７
と、インターネット網に接続するための通信機器である
ＤＣＥ８からなる映像取得手段２と、映像表示手段４の
利用者からの要求をインターネット網１３を経由し、受
けるＤＣＥ１２と、楽曲や映像情報をカラオケ端末１４
に配信する配信センター１１と、インターネット網９を
利用して送られてくる外部映像を受けるためのＤＣＥ１
０と、インターネット網９からなるネットワーク手段３
によって構成される。

【００１２】例えば、図３に示されるように利用者が映
像表示手段４で示すカラオケ端末１４から楽曲のリクエ
ストを行った場合（ステップ４１）、カラオケ端末１４
は、リクエスト番号に合致する楽曲データを読み込むと
同時に、楽曲の雰囲気に合致する背景映像を読み込む
が、本カラオケシステムでは、図２において予め設定さ
れたＢＧＶ方式により、その背景映像の取得方法が異な
る（ステップ４２）。従来どおり、カラオケ端末１４か
ら映像を表示する場合には、ノーマルＢＧＶ再生処理が
行われ（ステップ４３）、ライブＢＧＶを利用する場合
には、ライブＢＧＶ取得・再生処理が行われる（ステッ
プ４４）。

【００１３】では、図２に基づいてＢＧＶ方式決定につ
いて、その操作フローについて説明する。本カラオケシ
ステムでは、背景映像を出力する手段として、以下の２
つから映像ソースを選択することができる。 ・ カラオケ端末１４に予め内蔵されている映像ソース
（ノーマルソース） ・ ライブカメラの映像ソース（ライブソース） この映像ソースの選択権はカラオケ端末１４側の店舗管
理者専用のメニューを起動し（ステップ２１）、メニュ
ー内のＢＧＶ方式選択メニューより、「ノーマルソース
のみ」の設定か、「利用者がノーマルソース・ライブソ
ース切替を行える」設定のどちらかを選ぶことができる
（ステップ２２）。選択された設定内容は、メモリーに
保存され、次に設定変更を行うまで有効となる（ステッ
プ２５）。

【００１４】 図４に示されるように背景映像ソースが「ノーマルソー
ス」設定である場合、カラオケ端末にリクエストが発生
すると、リクエストを受け付けたカラオケ端末１４は、
リクエストされた楽曲の検索を行うとともに、ＢＧＶの
検索も行う。ここで、既に設定されているＢＧＶ方式に
従い、ノーマルＢＧＶに設定されている場合、リクエス
ト番号を元に楽曲テーブルを参照し、該当レコード内の
楽曲情報のＢＧＶコードを取得する（ステップ６１）。
取得されたＢＧＶコードには、楽曲に対応するＢＧＶの
参照情報が格納されており、これを元にＢＧＶソースが
割り当てられ（ステップ６２）、楽曲データを再生ると
ともにＢＧＶがディスプレイ１６に表示される（ステッ
プ６３）。

【００１５】 また図５に示されるように背景映像ソースが「利用者が
ノーマルソース・ライブソース切替を行える」設定であ
る場合、リクエストを受け付けたカラオケ端末１４は、
リクエストされた楽曲の検索を行うとともに、ＢＧＶの
検索も行う。ここで、既に設定されているＢＧＶ方式に
従い、ライブＢＧＶに設定されている場合、ライブ映像
として取得できる背景映像のソース選択の画面を表示す
る（ステップ８１）。背景映像のソースは、カラオケ端
末１４が定期的に監視プログラムを実行し、利用者から
のリクエスト発生時に、すぐさま出力できるソースのイ
ンデックステーブルを持っており、このインデックステ
ーブルを元に、背景映像として出力可能なソースを画面
に縮小表示する（ステップ８２）。利用者は、これらの
縮小表示された画面を閲覧し、気に入った画像ソースが
あれば選択することで、カラオケ端末１４は、それを背
景映像とし、楽曲データと共に演奏を開始する。また、
背景映像ソースの選択時には、時間制限を付けること
で、一定時間内に背景映像ソースを選択しなかった場合
には、ランダムで背景映像ソースが選択される（ステッ
プ８３、８４、８５）。

【００１６】以下に、ライブソースの取得（ステップ８
５）の具体的な方法について、図１および図６、図７を
用いて説明する。 例えば、利用者が、映像表示手段４で示すカラオケ端末
１４から楽曲のリクエスト時に背景映像にライブソース
を選択した場合に、映像表示手段４で示すカラオケ端末
１４は、その情報をＤＣＥ１３を介して３で示すネット
ワーク手段に受け渡す。このとき、ライブソースの接続
状態を一定時間ごとに更新し、その状態を格納している
インデックステーブルを読み込み、画面にはライブ映像
として取得可能なライブソースが縮小画面で並べて表示
される（ステップ１０１）。利用者は、この画面上に表
示されたライブソースの中から好みの映像を選択するこ
とで（ステップ１０２）、カラオケ端末１４から制御サ
ーバ７に対して、リクエスト情報の発信を行う。このリ
クエスト情報には、画像を取得すべき場所が標されてい
るＩＰアドレスとリクエストを受け付けたカラオケ端末
１４のＩＰアドレスを付加情報として持っており、この
２つのＩＰアドレスを元に、ネットワーク手段３では利
用者が望むライブ映像が存在する映像取得手段２にある
ＤＣＥ８を辿り、リクエスト情報を渡す。

【００１７】送られたリクエスト情報を受け取った映像
取得手段２に示す制御サーバ７は、その情報の認証を行
い、許可された場合のみ映像サーバ６へリクエスト情報
を渡す（ステップ１０３）。映像サーバ６は、ライブカ
メラ５の操作に関する全権限を持つサーバであり、リク
エスト情報を受け取った映像サーバ６は、その内容に基
づいてライブカメラ５の制御を開始する。

【００１８】認証が許可されなかった場合や、ライブカ
メラ側の諸事情によって、映像を送信することができな
い場合などは、アクセス拒否となり、メッセージ出力
後、再びライブソースの選択画面に戻り、受付状態とな
る。ここで、利用者が他のライブソースを選択した場合
は、前項と同様にリクエスト情報を生成し、カラオケ端
末１４から制御サーバ７に対して発信を行う。

【００１９】利用者がライブソースの選択を中止した場
合において、リクエストも中止した場合には、リクエス
トの取り消しとみなし、カラオケ端末１４はリクエスト
の受付状態になる（ステップ１０６）。ただし、ライブ
ソースの選択を中止し、リクエストを続行する場合に
は、ノーマルソースの映像を出力し、カラオケ楽曲の再
生を行う（ステップ１０７）。

【００２０】利用者−ライブカメラ間の接続を確立した
場合において、ライブ映像を利用者に対して瞬時に送る
ために、一旦制御サーバ７で認証を受けたリクエスト情
報は妥当なものであると判断し、ライブカメラ５の画像
は映像サーバ６にその画像を一時保存しながら、制御サ
ーバ７を介すことなく、ＤＣＥ８からインターネット網
９へ、その画像情報をリアルタイムに送る。ネットワー
ク手段３でも、転送にかかる時間を軽減するために、認
証が取れていると判断した画像情報はＤＣＥ１０、ＤＣ
Ｅ１２を介して映像表示手段４へと送られる。そして利
用者がリクエストした画像は、ほぼ遅延することなくカ
ラオケ端末１４から表示装置１５を介してリアルタイム
に背景映像として表示される。

【００２１】また、ライブカメラ５は操作することが可
能で、カメラの向きを変えたり、ズームや暗い場所での
ライト点灯機能なども備える。操作に関しては、利用者
には一定時間の独占権を与えることで、その時間内の利
用が可能である。独占権の発生方法は、利用者がリクエ
スト時に、背景映像にライブカメラ５の映像を選択した
場合に送られるリクエスト情報が、制御サーバ７にてラ
イブカメラ５の利用許可を得た時に発生する。この瞬間
から、仮想ＩＰ通信として１対１の通信が行われ、取得
状態は、楽曲データが再生を完了するまで続く。

【００２２】この間、他の利用者から同一のライブカメ
ラ５の背景映像が選択された場合には、ライブカメラ５
の映像を背景映像として利用可能であるが、操作権限は
与えられないので、操作権限を持つ他の利用者が利用時
間を満了するまでは、そのライブカメラ５に対しての操
作は待ち状態となる。また、この待ち時間は、制御サー
バ７上で利用者からのリクエスト情報内のＩＰで管理さ
れ、リクエスト順に待ちテーブルに並んでおり、直前の
利用者の楽曲データの再生終了を受け取った段階で、ラ
イブカメラ５の独占権が次の利用者に移行される（ステ
ップ１０４）。

【００２３】またカラオケシステム１では、ネットワー
ク手段３に配信センター１１を置き、映像取得手段２で
あらかじめ撮影された映像情報を映像サーバ６からダウ
ンロードし、配信センター１１に蓄積することで、それ
ぞれのロケーションの絶好の撮影タイミングに撮られた
画像をカラオケ端末１５に配信することができる。ここ
でいう絶好の撮影タイミングとは、夕陽の見える海辺の
景色や、山岳に昇る朝日、夜の町の風景などを差す。

【００２４】この場合、配信センター１１内では、オペ
レーターが映像取得手段２のタイマー操作を行う必要が
あり、オペレーターが配信センター１１から管理者専用
のリクエスト情報を制御サーバ７に送信し、操作権限を
獲得し、ライブカメラ５のタイマー撮影を設定する。タ
イマー設定された制御サーバは指定された時刻が来る
と、管理者専用のリクエスト情報以外の全てのリクエス
ト情報を遮断し、ライブカメラ５の撮影を行い、タイマ
ー設定された時間内の画像を映像サーバ６に保存する。
タイマーが完了すると、制御サーバ７へのアクセス遮断
が解除され、利用者からのリクエスト情報を受けること
が可能になる。

【００２５】映像サーバ６に保存された映像は、リクエ
ストの集中しない、例えば早朝などに、インターネット
網９を使い、配信センター１１に送信される。送信され
ている間、映像取得手段２は、管理者専用のリクエスト
情報以外の全てのリクエスト情報を遮断し、映像の送信
に集中する。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように本発明のカラオケシ
ステムは、ライブカメラとインターネットを利用するこ
とで、付近・遠隔地に限らず、リアルタイムな映像を楽
しみながらカラオケを利用することができる。利用方法
によっては、ネットワーク型のカラオケ歌合戦を行った
り、付近のスーパーマーケットの安売り情報を中継した
り、ある特定の運動能力を持っている人しか見れない映
像（たとえばヒマラヤ山脈や深海、洞窟など）を背景映
像として表示でき、ライブカメラの設置してある場所で
あれば、世界中どこでも背景映像として取り込むことが
可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のカラオケシステムの実施例を示した概
略説明図。

【図２】本発明のカラオケシステムにおける背景映像の
再生方式決定処理説明図。

【図３】背景映像における内部処理説明図。

【図４】背景映像におけるノーマルＢＧＶ再生処理説明
図。

【図５】背景映像におけるライブＢＧＶ取得再生処理説
明図。

【図６】本発明のカラオケシステムにおけるデータリレ
ーション説明図。

【図７】本発明のカラオケシステムにおける処理フロー
説明図。

【符号の説明】

１・・・カラオケシステム ２・・・映像取得手段 ３・・・ネットワーク手段 ４・・・映像表示手段

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外部の映像を撮影するカメラによる映像
   取得手段と、この映像取得手段で得られた映像を伝送す
   るネットワーク手段と、表示部に背景映像とともに歌う
   べき歌詞を表示しながら歌唱するカラオケ演奏手段とを
   備え、前記カラオケ演奏手段の表示部に、前記映像取得
   手段で得られた映像を前記ネットワーク手段を介して表
   示するようにしたことを特徴とするカラオケシステム。
2. 【請求項２】 前記カラオケ演奏手段は、複数の楽曲デ
   ータと、あらかじめ歌唱する各楽曲データとを一対に対
   応づけて、または一定のジャンルに基づいて所定の確率
   で選択されて表示する事前背景映像データを蓄積する記
   憶部を有するとともに、歌唱の際、利用者が前記表示部
   に表示する背景映像を前記映像取得手段で得られた映像
   か、前記記憶部に記憶された前記事前背景映像にするか
   を選択する切り替え手段を設けたことを特徴とする前記
   請求項１に記載のカラオケシステム。
3. 【請求項３】 前記映像取得手段によるカメラは、複数
   設けられ設置場所によりジャンル分けされるとともに、
   前記カラオケ演奏手段に蓄積される複数の各楽曲データ
   があらかじめジャンル分けされ、前記切り替え手段で前
   記映像取得手段で得られた映像を選択した場合、各楽曲
   データのジャンルに対応するカメラを自動で選択するカ
   メラ選択手段を設けたことを特徴とする前記請求項１ま
   たは請求項２に記載のカラオケシステム。
4. 【請求項４】 歌唱の際、背景映像として選択された前
   記映像取得手段によるカメラは、撮影角度またはズーム
   などのリモート手段を設けたことを特徴とする前記請求
   項１乃至請求項３に記載のカラオケシステム。