JP2002296877A - 感光体カートリッジ,画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

感光体カートリッジ,画像形成装置および画像形成方法

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JP2002296877A
JP2002296877A JP2001098506A JP2001098506A JP2002296877A JP 2002296877 A JP2002296877 A JP 2002296877A JP 2001098506 A JP2001098506 A JP 2001098506A JP 2001098506 A JP2001098506 A JP 2001098506A JP 2002296877 A JP2002296877 A JP 2002296877A
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toner
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JP2001098506A
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Manabu Nishikawa
西川  学
Kazuo Mitsuhashi
和夫 三ツ橋
Tomoko Ishikawa
智子 石川
Shunichiro Kurihara
俊一郎 栗原
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電装置へのトナーの残留を低減し、細線再
現性や階調性に優れた画像を得られるようにした、感光
体カートリッジ,画像形成装置および画像形成方法を提
供する 【解決手段】 少なくとも感光体1および帯電装置2を
備えた感光体カートリッジであって、感光体1が、Cu
Kα線によるX線回折においてブラッグ角(2θ±0.
2)27.3゜に主要な回折ピークを有するオキシチタ
ニウムフタロシアニンを含有する感光層を有し、帯電装
置2が、感光体1と接触して帯電を行なう接触式の帯電
装置2であるとともに、表面の純水接触角が90度以上
であって感光体との接触面を形成する疎水性弾性体を有
するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光体カートリッ
ジ,画像形成装置および画像形成方法に関する。更に詳
しくは、プリンターや電子写真複写機やFAXなどに用
いて好適な、感光体カートリッジ,画像形成装置および
画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真法を用いた複写機,FA
Xおよびプリンターの急速な普及に伴い、高精細画像へ
の要求が強くなってきている。高精細画像を得るため、
特に階調性や解像力を向上させるには、像露光時のドッ
ト数を増やすことが考えられる。この場合、ビーム径を
絞り、出力パルス数を増やすことになるが、こうした高
密度記録になると、1ドットを露光するのに要する時間
が短くなる。このような場合、従来の感光体では感度が
不十分で、1ドットの再現性が劣化してしまうため、階
調性や解像力の向上には繋がらない。これを解決する方
法として、光エネルギー自体を大きくすることも考えら
れるが、これでは感光層に光疲労などの課題を生じる。
【0003】上述の課題を解決する方法として、特開平
3−37678号公報には、CuKα特性X線(波長
1.541Å)に対するX線回折スペクトルのブラッグ
角2θが27.2±0.2°においてX線強度の強いピ
ークを示す結晶型のオキシチタニルフタロシアニンを、
感光層の光導電性物質として用いる方法が開示されてい
る。このオキシチタニルフタロシアニンを用いることに
よって、高感度、高γで十分な光応答性を示す感光体を
実現でき、この感光体を用いると、高密度記録で各ドッ
トの露光時間が短い場合でも、十分なドット再現性を実
現できることが示されている。
【0004】同公報には、平均粒径が8μm以下の小粒
径のトナーを併用することが記載されているが、実際に
は、トナーが小粒径というだけでは、上述の課題は必ず
しも十分に解決されない。すなわち、電子写真プロセス
上最も重要な一過程である帯電過程について、同公報で
は何ら特定がないが、帯電装置へのトナーの付着を低減
するための工夫,配慮が無いと、帯電不良に伴う画像不
良を避けることができず、高精細画像の形成を実現する
ことができないからである。
【0005】帯電装置としては、大別して接触帯電装置
と非接触帯電装置がある。前者の接触帯電装置は、被帯
電体としての感光体表面に接触帯電用部材を接触させ、
この接触帯電用部材に電圧を印加することによって、感
光体表面を所定の電位に帯電させるものである。この接
触帯電装置は、後者の例えばコロナ放電を利用した非接
触帯電装置に比して、印加電圧を低く抑えることができ
るとともに、帯電時のオゾンの発生を低減することが可
能であるなどの利点がある。
【0006】しかしながら、接触帯電方式は、長期の使
用に伴い、押しつぶされた残留トナーなどの汚染物が感
光体表面に固着し、帯電不良,ひいては画像不良を引き
起こすという問題がある。その対策として、最外層に疎
水化表面処理された無機粒子を配合して感光体表面を疎
水化し、トナーの残留を防止するという対策が採られて
おり、ある程度の効果をあげてはいるものの、画像不良
は依然として無視できない頻度で観察され、特に接触帯
電装置を有する電子写真装置の場合に問題となってい
る。
【0007】従って、いかに高感度、高γの感光体であ
っても、帯電部材へのトナーの残留を低減させなけれ
ば、必ずしも感光体上の潜像として高精細なものを得ら
れるわけではない。先の公報では、帯電部材へのトナー
の残留を低減する技術について言及していないが、上述
した感光体を用いて高精細画像の形成を実現するために
は、実際はこうした技術が前提とされることになる。
【0008】さらに、トナー粒子についても、8μm以
下であることだけでは、先に述べた課題を解決するには
至らない。トナーの粒径のみならず、その粒径分布と1
個1個の形状も、最終的に可視化される印字物,印画物
の品質を決定する大事な要因となる。従来のトナーは、
例えば、着色剤,帯電制御剤,樹脂結着剤他を混合し、
次いで粉砕,分級して得られる。こうした製造法でも、
粉砕,分級の条件を適宜選ぶことによって小粒径なトナ
ーを製造しうるが、粉砕したトナーであるが為に不定形
となり、しかも分級しても粒度分布にバラツキがあり、
かつ微粉の混入を完全には避けられない。
【0009】極端に小さい微粉については、帯電性が強
いため、トナー粒子の帯電性にバラツキを生じて、画像
の濃淡に影響を及ぼす。従って、上述の製造法によって
得られたトナーを用いた場合、先に述べた公報の組み合
わせ技術を駆使しても、静電潜像の上に付着させるべき
トナーの形状が不安定かつ粒径にバラツキがあるため
に、トナー粒子の均一帯電および細密充填がなされない
ため、結果として1ドットの濃度がでにくく、高精細な
画像は得られない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
おける上記課題を解決するためになされたものである。
すなわち、本発明の目的は、帯電装置へのトナーの残留
を低減し、細線再現性や階調性に優れる画像を得られる
ようにした、感光体カートリッジ,画像形成装置および
画像形成方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み鋭意検討した結果、特定のオキシチタニウムフタ
ロシアニンを電荷発生材料として用いた感光体と、この
感光体との接触面に疎水性の弾性体を用いた接触式の帯
電装置との組み合わせによって上記課題が解決できるこ
とを見出し、本発明に到達した。
【0012】即ち、本発明の要旨は、少なくとも感光体
および帯電装置を備えた感光体カートリッジであって、
該感光体が、CuKα線によるX線回折においてブラッ
グ角(2θ±0.2)27.3゜に主要な回折ピークを
有するオキシチタニウムフタロシアニンを含有する感光
層を有し、該帯電装置が、該感光体と接触して帯電を行
なう接触式の帯電装置であるとともに、表面の純水接触
角が90度以上であって該感光体との接触面を形成する
疎水性弾性体を有することを特徴とする、感光体カート
リッジに存する。
【0013】また、本発明の別の要旨は、少なくとも上
記感光体カートリッジおよびトナーをそなえるととも
に、該トナーの体積平均粒径が3〜8μm、体積平均粒
径(DV)と個数平均粒径(DN)との関係が1.0≦D
V/DN≦1.3であることを特徴とする、画像形成装置
に存する。
【0014】さらに、本発明の別の要旨は、少なくとも
トナー,感光体および帯電装置を備えた画像形成装置で
あって、該トナーの体積平均粒径が3〜8μm、体積平
均粒径(DV)と個数平均粒径(DN)との関係が1.0
≦DV/DN≦1.3であるとともに、該感光体が、Cu
Kα線によるX線回折においてブラッグ角(2θ±0.
2)27.3゜に主要な回折ピークを有するオキシチタ
ニウムフタロシアニンを含有する感光層を有し、該帯電
装置が、該感光体と接触して帯電を行なう接触式の帯電
装置であるとともに、表面の純水接触角が90度以上で
あって該感光体との接触面を形成する疎水性弾性体を有
することを特徴とする、画像形成装置に存する。
【0015】また、本発明の別の要旨は、CuKα線に
よるX線回折においてブラッグ角(2θ±0.2)2
7.3゜に主要な回折ピークを有するオキシチタニウム
フタロシアニンを含有する感光層をそなえた感光体を使
用し、上記感光体の表面を、表面の純水接触角が90度
以上であって上記感光体との接触面を形成する疎水性弾
性体を有する、接触式の帯電装置を用いて接触帯電さ
せ、該接触帯電させた上記感光体表面に対して、露光装
置を用いてデジタル像露光を行ない、該像露光によって
形成された上記感光体上の静電潜像を、体積平均粒径が
3〜8μm、体積平均粒径(DV)と個数平均粒径
(DN)との関係が1.0≦DV/DN≦1.3であるト
ナーを用いて現像することを特徴とする、画像形成方法
に存する。
【0016】
【発明の実施の形態】[電子写真装置の概要]まず、本
発明の感光体カートリッジおよびそれを備えた電子写真
装置(画像形成装置)の概要を、フルカラー画像形成方
法の一例である非磁性1成分系トナーを使用する電子写
真装置について説明するが、本発明はこの一例に限定さ
れるものではない。なお、以下の記載においては、電子
写真装置を電子写真記録装置ということもある。
【0017】図1は、本発明に用いられる電子写真装置
の一実施態様の要部構成を示す概略図であるが、この電
子写真装置は、感光体1,帯電装置2,露光装置3,現
像装置4,転写装置5,クリーニング装置6および定着
装置7を有している。
【0018】ここで、感光体1は、例えばアルミニウム
などの導電体により形成された円筒状のもので、外周面
に感光導電材料を塗布して感光層を形成したものであ
る。この感光体1の外周面に沿って、帯電装置2,露光
装置3,現像装置4,転写装置5およびクリーニング装
置6がそれぞれ配置されている。
【0019】帯電装置2は、感光体1と接触して、ある
いは1mm以下に近接して感光体を帯電させる帯電装置
であって、感光体1の表面を所定電位に均一帯電させ
る。本発明では特に、感光体1と接触して感光体1を帯
電させる、接触式の帯電装置(接触帯電装置)が用いら
れる。
【0020】ここで、感光体1と帯電装置2は、多くの
場合、この両方を備えたカートリッジ(以下、感光体カ
ートリッジと称す)として、電子写真装置の本体から取
り外し可能に設計されている。そして、例えば感光体1
や帯電装置2が劣化した場合に、この感光体カートリッ
ジを電子写真装置本体から取り外し、別の新しい感光体
カートリッジを電子写真装置本体に装着することができ
るようになっている。また、トナーについても、多くの
場合、トナーカートリッジ中に蓄えられて、電子写真装
置の本体から取り外し可能に設計され、カートリッジ中
のトナーが無くなった場合に、このトナーカートリッジ
を電子写真装置本体から取り外し、別の新しいトナーカ
ートリッジを装着することができるようになっている。
さらに、感光体1,帯電装置2,トナーが全て備えられ
たカートリッジも用いられる。
【0021】露光装置3は、感光体1の感光面にLED
やレーザー光などで露光を行なって、感光体1の感光面
に静電潜像を形成するものである。
【0022】現像装置4は、現像槽41,アジテータ4
2,供給ローラ43,現像ローラ44,規制部材45か
らなり、現像槽41の内部にトナーTを貯留している。
また、必要に応じ、トナーTを補給する補給装置(図示
せず)を現像装置4に付帯させてもよい。この補給装置
は、ボトル、カートリッジなどの容器からトナーTを補
給することが可能に構成される。
【0023】供給ローラ43は、導電性スポンジ等から
形成される。現像ローラ44は、鉄,ステンレス鋼,ア
ルミニウム,ニッケルなどの金属ロール、またはこうし
た金属ロールにシリコン樹脂,ウレタン樹脂,フッ素樹
脂などを被覆した樹脂ロールなどからなる。現像ローラ
44の表面には、必要に応じて、平滑加工や粗面加工を
加えてもよい。
【0024】現像ローラ44は、感光体1と供給ローラ
43との間に配置され、感光体1および供給ローラ43
に各々当接している。供給ローラ43および現像ローラ
44は、回転駆動機構(図示せず)によって回転され
る。供給ローラ43は、貯留されているトナーTを担持
して、現像ローラ44に供給する。現像ローラ44は、
供給ローラ43によって供給されるトナーTを担持し
て、感光体1の表面に接触させる。
【0025】規制部材45は、シリコーン樹脂やウレタ
ン樹脂などの樹脂ブレード、ステンレス鋼,アルミニウ
ム,銅,真鍮,リン青銅などの金属ブレード、またはこ
うした金属ブレードに樹脂を被覆したブレード等により
形成されている。この規制部材45は、現像ローラ44
に当接し、ばね等によって現像ローラ44側に所定の力
で押圧(一般的なブレード線圧は5〜500g/cm)
される。必要に応じて、この規制部材45に、トナーT
との摩擦帯電によりトナーTに帯電を付与する機能を具
備させてもよい。
【0026】アジテータ42は、回転駆動機構によって
それぞれ回転されており、トナーTを攪拌するととも
に、トナーTを供給ローラ43側に搬送する。アジテー
タ42は、羽根形状、大きさ等を違えて複数設けてもよ
い。
【0027】転写装置5は、感光体1に対向して配置さ
れた転写チャージャー,転写ローラ,転写ベルト等から
構成される。この転写装置5は、トナーTの帯電電位と
は逆極性で所定電圧値(転写電圧)を印加し、感光体1
に形成されたトナー像を記録紙(用紙,媒体)Pに転写
するものである。
【0028】クリーニング装置6は、ウレタン等のブレ
ード,ファーブラシなどのクリーニング部材から構成さ
れるもので、感光体1に付着している残留トナーをクリ
ーニング部材で掻き落とし、残留トナーを回収するもの
である。
【0029】定着装置7は、上部定着部材(定着ロー
ラ)71および下部定着部材(定着ローラ)72から構
成され、定着部材71または72の内部には加熱装置7
3がそなえられている。なお、図1では、上部定着部材
71の内部に加熱装置73がそなえられた例を示す。上
部および下部の各定着部材71,72は、ステンレス,
アルミニウムなどの金属素管にシリコンゴムを被覆した
定着ロール、さらにテフロン(登録商標)樹脂で被覆し
た定着ロール、定着シートなどが公知の熱定着部材を使
用することができる。さらに、各定着部材71,72
は、離型性を向上させる為にシリコンオイル等の離型剤
を供給する構成としてもよく、バネ等により互いに強制
的に圧力を加わえる構成としてもよい。記録紙P上に転
写されたトナーは、所定温度に加熱された上部定着部材
71と下部定着部材72との間を通過する際、トナーが
溶融状態まで熱加熱され、通過後冷却されて記録紙P上
にトナーが定着される。
【0030】以上のように構成された電子写真装置で
は、次のようにして画像の記録が行なわれる。即ち、ま
ず感光体1の表面(感光面)が、帯電装置2によって所
定の電位(例えば−600V)に帯電される。続いて、
帯電された感光体1の感光面を、記録すべき画像に応じ
て露光装置3により露光し、感光面に静電潜像を形成す
る。そして、その感光体1の感光面に形成された静電潜
像の現像を、現像装置4で行なう。
【0031】現像装置4は、供給ローラ43により供給
されるトナーTを、規制部材(現像ブレード)45によ
り薄層化するとともに、所定の極性(ここでは感光体1
の帯電電位と同極性であり、負極性)に摩擦帯電させ、
現像ローラ44に担持しながら搬送して、感光体1の表
面に接触させる。現像ローラ44に担持された帯電トナ
ーTが感光体1の表面に接触すると、いわゆる反転現像
法により、静電潜像に対応するトナー像が感光体1の感
光面に形成される。そしてこのトナー像は、転写装置5
によって記録紙Pに転写される。この後、転写されずに
感光体1の感光面に残留しているトナーが、クリーニン
グ装置6で除去される。トナー像の記録紙P上への転写
後、定着装置7を通過させてトナー像を記録紙P上へ熱
定着することで、最終的な画像が得られる。
【0032】次に、非磁性1成分系トナーをフルカラー
として使用する、タンデム方式の電子写真装置(画像形
成装置)の一例について説明する。図2は、本発明に用
いられるフルカラータンデム方式の電子写真装置の一実
施態様の要部構成を示す概略図であり、感光体1,帯電
装置2,露光装置3,ブラック現像装置4k ,シアン現
像装置4c ,イエロー現像装置4y ,マゼンタ現像装置
4m ,転写装置5および定着装置7を有し、ここではク
リーニング装置は省略した。この電子写真装置では、マ
ゼンタ,イエロー,シアンおよびブラックの各トナーT
k ,Tc ,Ty,Tm を多層に重ねて所望する色に調整
することで、カラー画像を得ることができる。なお、図
2中、図1と同一の符号は同一もしくはほぼ同一の部分
を示しているので、その説明は省略する。また、現像装
置4k ,4c ,4y および4m は、それぞれ図1の現像
装置4と同様に構成され、各色に対応したトナーTk ,
Tc ,Ty およびTm による現像を行なうものである。
【0033】タンデム方式の場合、シアン,イエロー,
マゼンタのカラー現像部がブラック現像部よりも前に
(上流側に)位置する方が、ブラックトナーの逆転写な
どによる混色が少なくなる。また、ブラック現像部がカ
ラー現像部より後ろに(下流側に)位置する方が、ブラ
ックだけの単色で画像形成する場合にカラートナーの感
光体カブリによる混色が少なくなる上に、ブラック画像
形成の際には、カラー現像部をショートパスして記録紙
Pを搬送することにより、画像形成の速度アップするこ
とができる。従って、本発明の画像形成方法をフルカラ
ー画像形成に適用する場合には、電子写真装置を図2に
示す様に、カラー現像部が前、ブラック現像部が後にそ
れぞれ位置するような構成とするのが好ましい。なお、
シアン,マゼンタ,イエローの各カラー現像部の位置す
る順番は、適宜自由に変更することができる。
【0034】[感光体]次に、本発明で用いられる感光
体(図1,図2の符号1参照)について、以下に詳細に
説明する。本発明に用いられる感光体は、導電性支持体
上に少なくとも感光層を有する。また、好ましくは、電
荷発生層と電荷移動層が積層された積層型の構成をと
る。電荷発生層と電荷移動層は、通常は電荷発生層の上
に電荷移動層が積層された構成をとるが、逆の構成でも
良い。また、これらの他に、接着層,ブロッキング層等
の中間層や保護層など、電気特性,機械特性の改良のた
めの層を設けても良い。導電性支持体としては、周知の
電子写真感光体に採用されているものがいずれも使用で
きる。
【0035】導電性支持体としては、具体的には、例え
ばアルミニウム,ステンレス,銅等の金属ドラム,シー
トあるいはこれらの金属箔のラミネート物,蒸着物が挙
げられる。更に、金属粉末,カーボンブラック,ヨウ化
銅,高分子電解質等の導電性物質を適当なバインダーと
ともに塗布して導電処理したプラスチックフィルム,ブ
ラスチックドラム,紙,紙管等が挙げられる。また、金
属粉末,カーボンブラック,炭素繊維等の導電性物質を
含有し、導電性となったプラスチックのシートやドラム
が挙げられる。また、酸化スズ,酸化インジウム等の導
電性金属酸化物で導電処理したプラスチックフィルムや
ベルトが挙げられる。
【0036】電荷発生層は、少なくともバインダーポリ
マーおよび電荷発生剤を含んでいる。本発明では、電荷
発生剤としてオキシチタニウムフタロシアニンが用いら
れる。これに加え、必要に応じて、有機光導電性化合
物,色素,電子吸引性化合物等を含んでいても良い。電
荷発生層に用いられるバインダーとしては、スチレン,
酢酸ビニル,塩化ビニル,アクリル酸エステル,メタク
リル酸エステル,ビニルアルコール,エチルビニルエー
テル等のビニル化合物の重合体および共重合体,ポリビ
ニルアセタール,ポリカーボネート,ポリエステル,ポ
リアミド,ポリウレタン,セルロースエステル,セルロ
ースエーテル,フェノキシ樹脂,けい素樹脂,エポキシ
樹脂等が挙げられる。オキシチタニウムフタロシアニン
とバインダーポリマーとの割合は、特に制限はないが、
一般には、オキシチタニウムフタロシアニン100重量
部に対し、5〜500重量部、好ましくは20〜300
重量部のバインダーポリマーを使用する。
【0037】本発明の特徴の一つは、電荷発生剤とし
て、特定の結晶型オキシチタニウムフタロシアニンを用
いることにある。本発明に用いられる結晶型オキシチタ
ニウムフタロシアニンは、CuKα線によるX線回折に
おいてブラッグ角(2θ±0.2)27.3゜に主要な
回折ピークを示すものである。なお、X線回折は、一般
的なブラッグ−ブレンターノの集中法で測定される。ま
た、回折強度は、通常はcpsで表示される。この結晶
型オキシチタニウムフタロシアニンは、例えば、特開昭
62−67094号公報の第2図(同公報ではII型と
称されている),特開平2−8256号公報の第1図,
特開昭64−17066号公報の第1図,特開昭63−
20365号公報の第1図,電子写真学会誌第92巻
(1990年発行)第3号第250〜258頁(同刊行
物ではY型と称されている)に示されている。本明細書
では、本発明に用いられる結晶型オキシチタニウムフタ
ロシアニンを、学術発表での呼称に従いY型と呼ぶこと
とする。
【0038】Y型は、ブラッグ−ブレンターノの集中法
によれば、27.3°に主要な(そして多くの場合は最
大の)回折ピークを示すことが特徴であることから、α
型、β型と区別される。例えば、特開平3−12897
3号公報,特開平3−269064号公報に記載の結晶
も、結晶性は異なるが、結晶型はY型であると考えられ
る。また、このY型において、27.3°以外の主要な
ピークは、その結晶性によってピーク強度比が変化した
り、ピークがブロードになってピークトップ位置がずれ
たりすることがあり得るものの(これは、結晶が強固で
はないことを示している)、典型的には7.4゜,9.
7゜,24.2゜に現れる。
【0039】また、最近では、結晶の配向性を極力排除
した透過法によるX線回折が行なわれるようになってき
たが、試料ホルダーとしてキャピラリーを使用した1.
2085Åによる透過法X線回折においては、Y型はブ
ラッグ角(2θ±0.2)21.3°に最大のピーク
を、18.9°,7.6°,5.8°にその他の主要な
ピークを示す。これは、CuKα線による測定にて現れ
る主要なピークである27.3゜,24.2゜,9.7
゜,7.4゜にそれぞれ対応している。なお、高解像度
のX線回折では、9.7゜に相当するピークは2本ある
いはそれ以上に分解される。
【0040】本発明においては、感度を調節する等の目
的で、Y型オキシチタニウムフタロシアニン以外の電荷
発生剤を混合して用いても良いが、混合する場合には、
電荷発生物質がα型オキシチタニウムフタロシアニン,
β型オキシチタニウムフタロシアニン等のチタン含有フ
タロシアニン系化合物とのみ混合するのであれば、電荷
発生剤中のY型オキシチタニウムフタロシアニンの割合
は通常30重量%以上であり、50%重量以上が好まし
く、70重量%以上が更に好ましい。また、チタン含有
フタロシアニン系化合物以外の電荷発生剤とも混合する
のであれば、電荷発生剤中のY型オキシチタニウムフタ
ロシアニンの割合は通常40重量%以上であり、60%
重量以上が好ましく、80重量%以上が更に好ましい。
【0041】電荷発生層の膜厚は、0.05〜5μm、
好ましくは0.1〜2μmである。電荷発生層から電荷
キャリアーが注入される。電荷移動層は、キャリアーの
注入効率と移動効率の高いキャリアー移動媒体(電荷移
動剤)を含有する。電荷移動層は、少なくともバインダ
ーおよび電荷移動剤を含んでおり、これに、必要に応
じ、酸化防止剤,増感剤,可塑剤,流動性付与剤,架橋
剤等の各種添加剤が含まれていても良い。
【0042】電荷移動剤としては、高分子化合物とし
て、ポリ−N−ビニルカルバゾール,ポリスチリルアン
トラセンのような複素環化合物や縮合多環芳香族化合物
を側鎖に有する高分子化合物、低分子化合物として、ピ
ラゾリン,イミダゾール,オキサゾール,オキサジアゾ
ール,トリアゾール,カルバゾール等の複素環化合物,
トリフェニルメタンのようなトリアリールアルカン誘導
体,トリフェニルアミンのようなトリアリールアミン誘
導体,フェニレンジアミン誘導体,N−フェニルカルバ
ゾール誘導体,スチルベン誘導体,ヒドラゾン化合物な
どが挙げられるが、特に、置換アミノ基やアルコキシ基
のような電気供与性基あるいはこれらの置換基を有する
芳香族環基が置換した電子供与性の大きい化合物が挙げ
られる。
【0043】これらの中でも、分子内に以下の式
(2),式(3),式(4),式(5)または式(6)
で表される原子団を有する化合物が好ましい。
【化2】 式(2)
【0044】
【化3】 式(3)
【0045】
【化4】 式(4)
【0046】
【化5】 式(5)
【0047】
【化6】 式(6)
【0048】電荷移動層に用いられるバインダーとして
は、上記電荷移動剤との相溶性が良く、塗膜形成後にキ
ャリアー移動媒体が結晶化したり、相分離することのな
いポリマーが好ましく、それらの例としては、スチレ
ン,酢酸ビニル,塩化ビニル,アクリル酸エステル,メ
タクリル酸エステル,ブタジエン等のビニル化合物の重
合体および共重合体,ポリビニルアセタール,ポリカー
ボネート,ポリエステル,ポリスルホン,ポリフェニレ
ンオキサイド,ポリウレタン,セルロースエステル,セ
ルロースエーテル,フェノキシ樹脂,けい素樹脂,エポ
キシ樹脂等が挙げられる。これらの中でも、耐久性の点
からポリエステル樹脂が好ましく、また、電気特性の点
からポリカーボネート樹脂が好ましい。
【0049】特に、本発明においては、接触帯電装置の
弾性層としてトナーとの離型性が良好な材質を使用する
ので、電荷移動層が感光体の最外層である場合は、電荷
移動層のバインダー樹脂として、耐削れ性(耐磨耗性)
とトナーに対する離型性とがともに良好な、下記一般式
(1)で表される構造単位を有するポリエステル樹脂を
用いるのが好ましい。
【0050】
【化7】 一般式(1) (一般式(1)中、Ar1およびAr2は各々独立に、置
換基を有していてもよいベンゼン環を表し、Xは置換基
を有していても良い二価の脂肪族炭化水素基,置換基を
有していても良いベンゼン環,置換基を有していても良
いナフタレン環または置換基を有していても良いビフェ
ニル環を表す。R1およびR2は各々独立に、水素原子,
置換基を有していても良いアリール基,置換基を有して
いても良いアシロキシ基または置換基を有していても良
いアリールスルホキシ基を表す。R 1およびR2は互いに
連結して環状構造を形成していても良い。)
【0051】一般式(1)において、Ar1およびAr2
は各々独立に、置換基を有していてもよいベンゼン環を
表すが、置換基としては、ハロゲン原子,シアノ基,ニ
トロ基,炭化水素基,ハロゲン原子で置換された炭化水
素基,アルコキシ基,ハロゲン原子で置換されたアルコ
キシ基,アルキルチオ基が好ましく、これらの内、メチ
ル基,シクロヘキシル基,フェニル基,アリル基が更に
好ましい。また、該ベンゼン環は無置換であるものも好
ましい。
【0052】また、R1およびR2として好ましいもの
は、アルキル基またはハロゲン原子で置換されていても
良いフェニル基、または、R1およびR2とが互いに結合
して炭素数5〜10の脂肪族炭化水素環を形成するもの
である。さらに、Xの置換基として好ましいものは、ハ
ロゲン原子,シアノ基,ニトロ基,炭化水素基,ハロゲ
ン原子で置換された炭化水素基,アルコキシ基,ハロゲ
ン原子で置換されたアルコキシ基,アルキルチオ基であ
り、これらの内、フッ素原子,塩素原子,臭素原子,メ
チル基,メトキシ基,トリフルオロメチル基,トリフル
オロメトキシ基が更に好ましい。また、Xは無置換であ
るものも好ましい。
【0053】電荷移動剤が高分子化合物の場合には、特
にバインダーポリマーを用いなくても良いが、可とう性
の改良等で混合することも行なわれる。低分子化合物の
場合は、成膜性のためにバインダーポリマーが用いら
れ、その使用量は、通常電荷移動材100重量部に対し
50〜3000重量部、好ましくは70〜1000重量
部の範囲である。電荷移動層にはこの他に、塗膜の機械
的強度や、耐久性向上のための種々の添加剤を用いるこ
とができる。このような添加剤としては、周知の可塑剤
や、種々の安定剤、流動性付与剤、架橋剤等が挙げられ
る。
【0054】また、本発明の感光体は、最外層の表面が
純水接触角90度以上の疎水性であることを特徴として
いる。感光体の最外層表面の純水接触角を90度以上に
設定することにより、残留トナーなどの汚染物固着を防
止することができる。具体的には、95度以上が好まし
く、105度以上であればさらに好ましい。また、12
0度以上であれば汚染を極度に抑えることができるので
特に好ましい。
【0055】感光体の最外層(感光層や、保護層を用い
る場合には保護層など)のベースに用いる樹脂が純水接
触角の低い材質であっても、この樹脂中に無機粒子、好
ましくは表面疎水化無機粒子を分散させることにより、
純水接触角の高い最外層を得ることができる。疎水化の
ために使用する無機粒子の好ましい例や物性、ならびに
無機粒子に施す表面疎水化処理の好ましい手法について
は、帯電装置2の説明において後述する。
【0056】[帯電装置]次に、本発明の帯電装置(図
1,図2の符号2参照)について、以下に詳細に説明す
る。
【0057】(帯電の方法および形状)本発明における
帯電の方法としては、接触式が採用される。接触帯電
は、スコロトロン帯電等の非接触式帯電方式に比べ、簡
易な装置によって行なうことができ、装置の小型・軽量
化が図りやすいという利点を有する。さらに、オゾン発
生量が少ないこと、帯電させるのに必要な電源を小さく
できることなどからも、接触式が利点を有する。
【0058】(接触帯電用部材)本発明の帯電装置は、
ローラ状またはブレード状の形状を有する、接触帯電用
部材として形成される。以下、本発明に用いられる接触
帯電用部材(帯電装置)を、ローラ状の形状のもの(帯
電ローラ)およびブレード状の形状のもの(帯電ブレー
ド)を例にして説明する。
【0059】図3は、接触帯電ローラを示す斜視図であ
る。この図3に示すように、接触帯電ローラ21では、
ローラ状の形状を有する金属製の芯金22に対して、そ
の外周を覆うように弾性体製の弾性体層23が形成され
る。なお、本発明において弾性体とは、その成形体が可
撓性を示し得るものを広く意味し、ゴム状弾性を有する
エラストマーからある程度硬質の樹脂状のものまで様々
なものを意味するが、接触帯電用部材に用いる弾性体と
してはある程度ゴム的性質を有するものが好ましく、加
硫ゴム,注型ゴム,熱可塑性エラストマーなどのベース
樹脂が用いられる。
【0060】弾性体層23には、導電性を有するように
導電性成分を添加するのが望ましい。導電性成分として
は、カーボンブラック,金属粉,金属酸化物粉などの導
電性フィラーや、四級アンモニウム塩などの吸湿型導電
剤など、公知のものを用いることができる。導電性成分
の配合量としては、体積固有抵抗率が1×104〜1×
1010Ω・cmになるように調製することが好ましい。
また、弾性体層23は、必要に応じて、導電性あるいは
弾性の異なる2以上の弾性体を積層して形成してもよ
い。
【0061】感光体と接触する弾性体層23の表面(す
なわち帯電ブレード21の最外層)には、必要に応じて
保護層24が形成される。保護層24を形成する場合に
は、やはり弾性体が用いられ、熱可塑性樹脂,溶媒可溶
性樹脂などをベース樹脂として用いることができる。従
って、保護層24は弾性体層23の一部を形成するもの
となる。保護層24は、抵抗値にも特に制限はなく、必
要に応じて誘電体をベース樹脂に選択したり、導電性成
分を配合することにより、所望の物性を得ることができ
る。
【0062】図4は、本発明に用いられる接触帯電ブレ
ードを示す縦断面図であって、この接触帯電ブレード2
1’でも、金属製の芯金22の表面に弾性体層23が形
成されている。弾性体層23に導電性成分を添加しても
よい点,弾性体層23を積層して形成してもよい点,弾
性体層23の表面(すなわち帯電ブレード21’の最外
層)に必要に応じて保護層を設けてもよい点などは、接
触帯電ローラ21と同様である。
【0063】接触帯電ローラ21、接触帯電ブレード2
1’などの接触帯電用部材は、感光体1に対して予め設
定された接触圧力をもって接触するように配置される。
接触帯電用部材21,21’には、電源に接続された電
極が組み込まれており、電源から電極に印加されたバイ
アスが、接触帯電用部材21,21’を介して感光体1
に印加され、感光体の表面を帯電する仕組みになってい
る。接触帯電用部材21,21’として接触帯電ローラ
21を用いた場合には、芯金22がこの電極としての役
割を果たす。
【0064】本発明の接触帯電用部材(帯電装置)2
1,21’は、最外層の表面が純水接触角90度以上の
疎水性であることを特徴としている。接触帯電部材2
1,21’の最外層表面の純水接触角を90度以上に設
定することにより、残留トナーなどの汚染物固着を防止
することができる。具体的には、95度以上が好まし
く、105度以上であればさらに好ましい。また、12
0度以上であれば汚染を極度に抑えることができるので
特に好ましい。
【0065】接触帯電部材21,21’の最外層(弾性
体層23や、保護層を用いる場合には保護層24など)
としては、通常はポリウレタンやポリアミドなど、純水
接触角があまり高くない材質が多く用いられるが、最外
層のベースに用いる樹脂が純水接触角の低い材質であっ
ても、この樹脂中に無機粒子、好ましくは表面疎水化無
機粒子を分散させることにより、純水接触角の高い最外
層を得ることができる。
【0066】無機粒子としては、例えば酸化セリウム,
酸化クロム,酸化アルミニウム,酸化マグネシウム,酸
化ケイ素,酸化錫,酸化ジルコニウム,酸化鉄,酸化チ
タンなどの酸化物;硫酸カルシウム,硫酸バリウム,硫
酸アルミニウムなどの硫酸塩;珪酸カルシウム,珪酸マ
グネシウムなどの珪酸塩;チッ化ホウ素,チッ化チタン
などのチッ化物;炭化ケイ素,炭化チタン,炭化ホウ
素,炭化タングステン,炭化ジルコニウムなどの炭化
物;ホウ化ジルコニウム,ホウ化チタンなどのホウ化物
などが挙げられ、これらのうち1種、または必要に応じ
て2種以上を用いる。
【0067】無機粒子の物性に特に制限はないが、粒径
が大きすぎると分散不良を生じることがあるので、1μ
m以下が好ましく、100nm以下であるとさらに好ま
しい。また、無機粒子の表面を疎水化処理すると、撥水
効果を付与してトナーの固着をさらに防ぐことができる
ようになるので、特に好ましい。
【0068】疎水化処理としては、アルキル処理,アル
キルシラン処理,ハロゲン化アルキルシラン処理などの
手法を好適に用いることができる。これらの無機粒子お
よび疎水化無機粒子は、日本アエロジル(株)などから
市販品を入手することができる。配合量は、比率が高い
ほど残留トナー固着を防ぐ効果が増すので、最外層にお
いて1重量%以上が好ましく、10重量%以上であると
さらに好ましい。また、多くなりすぎるとローラが固く
なりすぎるなどの問題が生じることがあるので、50重
量%以下が好ましく、30重量%以下であるとさらに好
ましい。
【0069】なお、以上説明した、疎水化のために使用
する無機粒子の好ましい例や物性、ならびに、無機粒子
に施す表面疎水化処理の好ましい手法は、感光体1の最
外層を疎水化する場合にもそのまま適用することができ
る。
【0070】上記のように、接触帯電方式では、感光体
1に接触帯電用部材21,21’が設定された接触圧力
をもって接触して配置されるため、接触部に残留トナー
などの汚染物が入り込むと、接触圧力により押しつぶさ
れて、一部は固着してしまう問題が生じるが、本発明に
よれば、感光体1および接触帯電部材21,21’の双
方の最外層を疎水化することにより、残留トナーの固着
等による汚染を防止することができかかる障害が一掃さ
れる。
【0071】ただし、接触帯電用部材21,21’と感
光体1との間の純水接触角の差異が大きすぎると、各々
の値がたとえ100度を超えていても、長期にわたる使
用によって接触角の低い方に選択的に汚染物が累積して
しまう問題が生じる。この問題は、接触帯電部用部材と
感光体との間の純水接触角の差異が小さい組み合わせを
用いると、汚染物が一方に累積する前に、それぞれのク
リーニングブレードなどでの清掃機構により除去される
確率が高くなるので、総合的効果として汚染を抑制する
ことができる。具体的には、接触帯電用部材21,2
1’の純水接触角と感光体1の純水接触角との差異が1
0度以下が好ましく、5度以下であれば選択的な汚染が
低減されるので特に好ましい。
【0072】[露光装置]次に、本発明で用いられる露
光装置(図1,図2の符号3参照)について説明する。
感光体に潜像を形成するために露光を行なう露光装置と
しては、デジタル露光を行なう装置が用いられるが、上
記のY型オキシチタニウムフタロシアニンの吸光度を考
慮すると、530〜850nmのレーザー光を発する露
光装置が好ましい。より具体的には、635nm付近,
650nm付近,780nm付近のレーザー光を発する
露光装置が好ましい。
【0073】[トナー]次に、本発明に用いられるトナ
ー(図1の符号Tや図2の符号Tk ,Tc ,Ty ,Tm
参照)について、以下に詳細に説明する。本発明のトナ
ーは、少なくとも結着樹脂(バインダー樹脂)および着
色剤を含む。その他必要に応じて、帯電制御剤,ワック
スその他の添加剤を含んでもよい。
【0074】本発明に用いられるトナーを製造する方法
としては、従来の粉砕トナーにおいて分級機の精度を上
げる方法や、懸濁重合法、乳化重合凝集法等の湿式重合
法により製造する方法があるが、本発明に用いられるト
ナーを効率よく作成するには湿式重合法が好ましい。中
でも、本発明の粒径および円形度を持つトナーを効率的
に作成できること、粒度分布の制御が容易であること等
から、乳化重合凝集法を用いることが更に好ましい。
【0075】トナーに用いられる結着樹脂は、従来公知
のものを含む広い範囲から選択できる。好ましくは、ス
チレン−アクリル酸エステル共重合体,スチレン−メタ
クリル酸エステル共重合体またはこれらの樹脂のアクリ
ル酸共重合体等のスチレン系ポリマー,飽和もしくは不
飽和ポリエステル系ポリマー,エポキシ系ポリマーを挙
げることができる。また、上記結着樹脂は単独で使用す
るに限らず、2種以上併用することもできる。
【0076】着色剤は、無機顔料,有機顔料,有機染料
のいずれでも良く、またはこれらの組み合わせであって
も良い。これらの具体的な例としては、カーボンブラッ
ク,アニリンブルー,フタロシアニンブルー,フタロシ
アニングリーン,ハンザイエロー,ローダミン系染顔
料,クロムイエロー,キナクリドン,ベンジジンイエロ
ー,ローズベンガル,トリアリルメタン系染料,モノア
ゾ系,ジスアゾ系,縮合アゾ系染顔料など、公知の任意
の染顔料を単独あるいは混合して用いることができる。
フルカラートナーの場合には、イエローとしてベンジジ
ンイエロー,モノアゾ系,縮合アゾ系染顔料、マゼンタ
としてキナクリドン,モノアゾ系染顔料、シアンとして
フタロシアニンブルーをそれぞれ用いるのが好ましい。
【0077】以上の中でも、シアン着色剤としては、
C.I.ピグメントブルー15:3、イエロー着色剤と
しては、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピ
グメントイエロー93、マゼンタ着色剤としては、C.
I.ピグメントレッド238、C.I.ピグメントレッ
ド269、C.I.ピグメントレッド57:1、C.
I.ピグメントレッド48:2、C.I.ピグメントレ
ッド122等が、それぞれ好ましい。着色剤の添加量
は、結着樹脂100重量部に対して2〜25重量部の範
囲が好ましい。
【0078】本発明に用いられるトナーには、帯電量の
均一化や帯電安定性の付与のため、帯電制御剤を添加し
ても良い。帯電制御剤としては、公知の任意のものを単
独ないしは併用して用いることができる。例えば、4級
アンモニウム塩,ヒドロキシカルボン酸の金属錯体,ア
ゾ化合物の金属錯体,ニグロシン染料,ナフトール系化
合物およびそれらの金属塩,ならびにこれらの混合物が
挙げられる。その使用量は、トナーに対する所望の帯電
量により決定すればよいが、通常はバインダー樹脂10
0重量部に対して0.01〜10重量部を、好ましくは
0.1〜5重量部を用いる。
【0079】本発明に用いられるトナーには、定着ロー
ラ(図1,図2の符号71,72参照)との離型性を付
与するために、ワックスを添加しても良い。ワックスと
しては任意の公知のものを使用できるが、具体的には低
分子量ポリエチレン,低分子量ポリプロピレン,共重合
ポリエチレン等のオレフィン系ワックス;パラフィンワ
ックス;ベヘン酸ベヘニル,モンタン酸エステル,ステ
アリン酸ステアリル等の長鎖脂肪族基を有するエステル
系ワックス;水添ひまし油カルナバワックス等の植物系
ワックス;ジステアリルケトン等の長鎖アルキル基を有
するケトン;アルキル基を有するシリコーン;ステアリ
ン酸等の高級脂肪酸;エイコサノール等の長鎖脂肪族ア
ルコール;グリセリン,ペンタエリスリトール等の多価
アルコールと長鎖脂肪酸により得られる多価アルコール
のカルボン酸エステルまたは部分エステル;オレイン酸
アミド,ステアリン酸アミド等の高級脂肪酸アミド;低
分子量ポリエステル等が例示される。
【0080】これらのワックスを添加したトナーの定着
性を改善するために、ワックスの融点は30℃以上が好
ましく、40℃以上が更に好ましく、50℃以上が特に
好ましい。また、100℃以下が好ましく、90℃以下
が更に好ましく、80℃以下が特に好ましい。融点が低
すぎると定着後にワックスが表面に露出してべたつきを
生じやすく、融点が高すぎると低温での定着性が劣る。
【0081】さらに、ワックスの化合物種としては、脂
肪族カルボン酸と一価もしくは多価アルコールとから得
られるエステル系ワックスが好ましく、エステル系ワッ
クスの中でも炭素数が20〜100のものが更に好まし
く、炭素数が30〜60のものが特に好ましい。一価ア
ルコールと脂肪族カルボン酸とのエステルの中で特に好
ましい化合物として、ベヘン酸ベヘニルとステアリン酸
ステアリルが挙げられる。また、多価アルコールと脂肪
族カルボン酸とのエステルの中で特に好ましい化合物と
して、ペンタエリスリトールのステアリン酸エステルお
よびその部分エステル,グリセリンのモンタン酸エステ
ルおよびその部分エステルが挙げられる。
【0082】上記ワックスは、単独で用いても良く、混
合して用いても良い。また、トナーを定着する定着温度
により、ワックス化合物の融点を適宜選択することがで
きる。ワックスの添加量は、通常はトナー中に0.1〜
40重量%であり、1〜40重量%が好ましく、5〜3
5重量%が更に好ましく、7〜30重量%が特に好まし
い。懸濁重合法や乳化重合凝集法を用いれば、5〜40
重量%の多量添加が可能であるので、必要に応じ多量に
添加しても良い。
【0083】次に、本発明に用いられるトナーの好まし
い製造法として、湿式重合法について説明する。まず、
本発明に用いられる静電荷像現像用トナーを、乳化重合
凝集法を用いて得る場合には、着色剤,帯電制御剤,ワ
ックスは分散液の状態で用いられる。これらは以下の様
にして得ることができる。例えば、それぞれの物質をポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等で代表さ
れるノニオン系の界面活性剤,アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩で代表されるアニオン系の界面活性剤,4級アン
モニウム塩で代表されるカチオン系の界面活性剤等と水
中に添加し、メディア等を入れた機械的粉砕法を使用す
ることにより作製することができる。また、必要に応じ
て水溶性の有機溶剤を添加しても良い。それぞれの物質
の分散径は、0.001〜5μm,好ましくは0.01
〜1μmの範囲である。
【0084】乳化重合凝集法では、ポリマー乳化液に着
色剤分散液,帯電制御剤分散液,ワックス分散液等を混
合し、温度,塩濃度,pH等を適宜制御することによっ
てこれらを凝集し、トナーを製造する。得られたトナー
は、表面に界面活性剤等が残存する。これらを除去する
ために適宜、酸洗浄,アルカリ洗浄,水洗浄等を実施し
ても良い。
【0085】懸濁重合法では、重合性単量体に着色剤,
帯電制御剤,ワックス等を混合し、ディスパーザー等の
分散機を用いて分散処理を行ない、この分散処理後の単
量体組成物を水混和性媒体の中で適当な攪拌機を用いて
トナー粒径に造粒し、その後重合性単量体を重合させて
トナーを製造する。
【0086】懸濁安定剤を用いる場合には、重合後にト
ナーを酸洗浄することにより容易に除去が可能な様に、
水中で中性またはアルカリ性を示すものを選ぶことが好
ましい。さらに、粒度分布の狭いトナーが得られるもの
を選ぶことが好ましい。これらを満足する懸濁安定剤と
しては、リン酸カルシウム,リン酸三カルシウム,リン
酸マグネシウム,水酸化カルシウム,水酸化マグネシウ
ム等が挙げられる。それぞれ単独で、あるいは2種以上
組み合わせて使用することができる。これらの懸濁安定
剤は、ラジカル重合性単量体に対して1〜10重量部使
用することができる。
【0087】乳化重合凝集法および懸濁重合法に用いら
れる重合開始剤としては、公知の重合開始剤を1種また
は2種以上組み合わせて使用することができる。例え
ば、過硫酸カリウム、2,2′−アゾビスイソブチロニ
トリル、2,2′−アゾビスイソ(2,4−ジメチル)
バレロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイ
ルパーオキサイド、またはレドックス系開始剤などを使
用することができる。これらの中で、乳化重合凝集法で
はレドックス系開始剤が好ましく、懸濁重合法ではアゾ
系開始剤が好ましい。
【0088】上記方法によりトナーを製造した後に、ポ
リマー乳化液,着色剤分散液,帯電制御剤分散液,ワッ
クス分散液等を添加してトナー表面を被覆することによ
り、カプセル構造を持つトナーとしても良い。特に、ト
ナーの円形度および粒度分布を好適な範囲にするために
は、トナーの製造法として乳化重合凝集法を採用するの
が好ましい。
【0089】さらに、低温定着性および離型性を高める
ためには、上述のワックスを通常0.01μm〜3μ
m、好ましくは0.1〜2μm、更に好ましくは0.3
〜1.5μmの体積平均粒径となるように、界面活性剤
を用いてワックス微粒子の分散液とし、このワックス微
粒子の分散液の存在下に、スチレン,アクリル酸,アク
リル酸エステル等のモノマー混合物を追加混合しつつ乳
化重合を行なって(いわゆるワックスシード重合)ワッ
クスを含有し、通常0.02μm〜3μm、好ましくは
0.05μm〜3μm、更に好ましくは0.1μm〜2
μm、特に好ましくは0.1μm〜1μmの体積平均粒
径である重合体一次粒子を作成し、このワックスを含有
する重合体一次粒子を電解質を添加すること等によって
凝集し、好ましくは、重合体一次粒子のガラス転移温度
以上に一定時間保持して重合体一次粒子同士を融着し
て、体積平均粒径が3〜8μmのトナー粒子とする。
【0090】本発明に用いられる静電荷像現像用トナー
には、流動性や現像性を制御する為に公知の外添剤を添
加しても良い。外添剤としては、シリカ,アルミナ,チ
タニア等の各種無機酸化粒子(必要に応じて疎水化処理
する)、ビニル系重合体粒子等が使用できる。外添剤の
添加量は、トナー粒子に対して0.05〜5重量部の範
囲が好ましい。
【0091】本発明のトナーは、2成分現像剤,マグネ
タイト含有トナー等の磁性1成分現像剤,非磁性1成分
現像剤に適用することができる。本発明のトナーを2成
分現像剤として用いる場合には、トナーと混合して現像
剤を形成するキャリアとして、公知の鉄粉系,フェライ
ト系,マグネタイト系キャリア等の磁性物質またはそれ
らの表面に樹脂コーティングを施したものや、磁性樹脂
キャリアを用いることができる。
【0092】キャリアの被覆樹脂としては、一般的に知
られているスチレン系樹脂,アクリル樹脂,スチレンア
クリル共重合樹脂,シリコーン系樹脂,変性シリコーン
系樹脂,フッ素系樹脂等が利用できるが、これらに限定
されるものではない。キャリアの平均粒径は、特に制限
はないが10〜200μmの平均粒径を有するものが好
ましい。これらのキャリアは、トナー1重量部に対して
5〜100重量部使用することが好ましい。
【0093】本発明においては、トナーの形状を定量化
する方法として、シスメックス社製フロー式粒子像分析
装置FPIA−2000にてトナーを測定し、下記式よ
り求められた値の50%における累積粒度値に相当する
円形度を、50%円形度と定義する。 円形度=粒子投影面積と同じ面積の円の周長/粒子投影
像の周長
【0094】本発明におけるトナーの50%円形度は、
トナー粒子の凹凸の度合いを示し、トナーが完全な球形
の場合、1となる。表面形状が複雑になるほど円形度の
値は小さくなる。本発明に用いられるトナーは、この円
形度が、0.9以上が好ましく、0.92以上が更に好
ましく、0.95以上が特に好ましい。また、完全な球
を作ることは製造上困難であるので、好ましくは0.9
95以下であり、更に好ましくは0.99以下である。
【0095】また、本発明においては、トナーの粒子径
を規定する方法として、ベックマン・コールター株式会
社製の精密粒度分布測定装置コールター・カウンター
マルチサイザーIIを用いる。本発明に用いられるトナ
ーは、上記コールターカウンターで測定した体積平均粒
径として3〜8μmが好ましく、4〜7.5μmが更に
好ましい。また、トナーの粒度分布はシャープである方
が、粒子個体間での帯電性が均等となりやすく好まし
い。具体的には、体積平均粒径(DV)と個数平均粒径
(DN)との関係が1.0≦DV/DN≦1.3を満たす
ものが好ましい。
【0096】また、0.6μm〜2.12μmの微細な
粒子を測定するには、シスメックス社製フロー式粒子像
分析装置FPIA−2000を用いる。フロー式粒子像
分析装置による0.6μm〜2.12μmの粒子の測定
値(個数)が粒子の全数の15%以下であるトナーが好
ましく、10%以下であるトナーが更に好ましい。これ
は、微細な粒子が一定量よりも少ないことを意味してい
るが、微細な粒子が少ない場合には、トナーの流動性が
向上し、着色剤や帯電制御剤等均一に分布して帯電性が
均一となりやすい。
【0097】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明は以下の実施例になんら制限されるも
のではない。なお、以下の例で「部」とあるのは「重量
部」を意味する。また、平均粒径,重量平均分子量,ガ
ラス転移温度(Tg)および50%円形度については、
それぞれ下記の方法により測定した。
【0098】平均粒径:ホリバ社製LA−500,日機
装社製マイクロトラックUPA,コールター社製コールタ
ーカウンターマルチサイザーII型(コールターカウン
ターと略)により測定した。
【0099】重量平均分子量(Mw):ゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー(GPC)により測定した
(装置:東ソー社製GPC装置HLC−8020、カラ
ム:Polymer Laboratory社製PL-gel Mixed-B 10μ、溶
媒:THF、試料濃度:0.1重量%、検量線:標準ポ
リスチレン)。
【0100】ガラス転移点(Tg):パーキンエルマー
社製DSC7により測定した(30℃から100℃まで
7分で昇温し、100℃から−20℃まで急冷し、−2
0℃から100℃まで12分で昇温し、2回目の昇温時
に観察されたTgの値を用いた)。
【0101】50%円形度:シスメックス社製フロー式
粒子像分析装置FPIA−2000にてトナーを測定
し、下記式より求められた値の50%における累積粒度
値に相当する円形度を用いた。 円形度=粒子投影面積と同じ面積の円の周長/粒子投影
像の周長
【0102】[現像用トナーの製造−1] (ワックス分散液)脱塩水68.33部、ペンタエリス
リトールのステアリン酸エステルを主体とするエステル
混合物(ユニスターH476、日本油脂製)30部、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(ネオゲンSC、
第一工業製薬社製、有効成分66%)1.67部を混合
し、90℃で高圧剪断をかけ乳化し、エステルワックス
微粒子の分散液を得た。LA−500で測定したエステ
ルワックス微粒子の平均粒径は350nmであった。
【0103】(重合体一次粒子分散液)攪拌装置,加熱
冷却装置,濃縮装置および各原料・助剤仕込み装置を備
えた反応器に上記ワックス分散液 35部,脱塩水39
7部を仕込み、窒素気流下で90℃に昇温して、8%過
酸化水素水溶液1.6部,8%アスコルビン酸水溶液
1.6部を添加した。
【0104】その後、下の表1に示す組成のモノマー類
・乳化剤水溶液の混合物を重合開始から5時間かけて、
同じく下の表1に示す組成の開始剤水溶液を重合開始か
ら6時間かけて添加し、さらに30分保持した。
【表1】
【0105】重合反応終了後、冷却して、乳白色の重合
体分散液を得た。重合体のTHF可溶分の重量平均分子
量は139,000、UPAで測定した平均粒子径は2
01nm、Tgは不明瞭であった。
【0106】(樹脂微粒子分散液)攪拌装置,加熱冷却
装置,濃縮装置および各原料・助剤仕込み装置を備えた
反応器に、15%ネオゲンSC水溶液6部,脱塩水37
2部を仕込み、窒素気流下で90℃に昇温して、8%過
酸化水素水溶液1.6部,8%アスコルビン酸水溶液
1.6部を添加した。
【0107】その後、下の表2に示す組成のモノマー類
・乳化剤水溶液の混合物を重合開始から5時間かけて、
同じく下の表2に示す組成の開始剤水溶液を重合開始か
ら6時間かけて添加し、さらに30分保持した。
【表2】
【0108】重合反応終了後、冷却して、乳白色の重合
体分散液を得た。重合体のTHF可溶分の重量平均分子
量は57,000、UPAで測定した平均粒子径は56
nm、Tgは84℃であった。
【0109】(着色剤微粒子分散液)ピグメントブルー
15:3の水分散液(EP−700 Blue GA、
大日精化製、固形分35%)を使用した。UPAで測定
した平均粒径は150nmであった。
【0110】(帯電制御剤微粒子分散液)4,4′−メ
チレンビス〔2−〔N−(4−クロロフェニル)アミ
ド〕−3−ヒドロキシナフタレン〕20部、アルキルナ
フタレンスルホン酸塩4部、脱塩水76部をサンドグラ
インダーミルにて分散し、帯電制御剤微粒子分散液を得
た。UPAで測定した平均粒径は200nmであった。
【表3】
【0111】上の表3に示す組成の各成分を用いて、以
下の手順によりトナーを製造した。反応器に重合体一次
粒子分散液と15%ネオゲンSC水溶液を仕込み、均一
に混合してから、着色剤微粒子分散液を添加し、さらに
均一に混合した。得られた混合分散液を攪拌しながら、
硫酸アルミニウム水溶液を滴下した(固形分として0.
6部)。その後、攪拌しながら30分かけて50℃に昇
温して1時間保持し、さらに15分かけて60℃に昇温
して30分保持した。帯電制御剤微粒子分散液,樹脂微
粒子分散液,硫酸アルミニウム水溶液(固形分として
0.07部)の順に添加し、10分かけて62℃に昇温
して30分保持した。15%ネオゲンSC水溶液(固形
分として3部)を添加してから40分かけて95℃に昇
温して4時間保持した。その後冷却し、濾過,水洗し、
乾燥することによりトナーを得た。
【0112】このトナー100部に対して、疎水性の表
面処理をしたシリカを0.6部混合して攪拌し、現像用
トナーTD1を得た。現像用トナーTD1のコールター
カウンターによる体積平均粒径は7.6μm、体積平均
粒径と数平均粒径の比は1.12、50%円形度は0.
95であった。
【0113】[感光体の製造−1] (電荷発生層) ・β型オキシチタニウムフタロシアニン(β型TiOP
c)の製造 フタロジニトリル97.5gをα−クロロナフタレン7
50ml中に加え、次に窒素雰囲気下で四塩化チタン2
2mlを滴下した。滴下後、昇温して、撹拌しながら2
00〜220℃で3時間反応させた後、放冷し、100
〜130℃で熱時濾過し、100℃に加熱したα−クロ
ロナフタレン200mlで洗浄した。更に、200ml
のN−メチルピロリドンで熱懸洗処理(100℃、1時
間)を3回行なった。続いてメタノール300mlで室
温にて懸洗し、さらにメタノール500mlで1時間熱
懸洗を3回行なった。
【0114】この様にして得られたオキシチタニウムフ
タロシアニンのX線回折によれば、ブラッグ角(2θ±
0.2゜)で4゜から8゜には実質的なピークはなく、
9.3゜、10.6゜、13.2゜、15.1゜、1
5.7゜、16.1゜、20.8゜、23.3゜、2
6.3゜、27.1゜に主要な回折ピークがあり、この
うち26.3゜のピークが最も強い。
【0115】・Y型オキシチタニウムフタロシアニン
(Y型TiOPc)の製造 上述の様に製造して得られたβ型オキシチタニウムフタ
ロシアニンに対して、サンドグラインドミルを用いて2
0時間磨砕処理を行ない、続いて水400ml、オルソ
ジクロロベンゼン40mlの懸濁液中に入れ、60℃で
1時間加熱処理を行なった。この様にして得られたオキ
シチタニウムフタロシアニンのX線回折(ブラッグ−ブ
レンターノの集中法)によれば、ブラッグ角(2θ±
0.2゜)で27.3゜に、最大かつ鋭いピークを示し
た。
【0116】また、こうして得られたY型オキシチタニ
ウムフタロシアニンを、試料ホルダとしてキャピラリー
を用い、1.2085Åによる透過法X線回折を行なっ
たところ、ブラッグ角(2θ±0.2°)21.3°
(100)(但し、括弧内は21.3°のピーク強度を
100としたときの相対強度)、18.9°(13)、
14.1°(12)、11.8°(14)、11.1°
(11)、9.2°(11)、7.6°(36)、7.
4°(25)、5.8°(8)に回折ピークが観測され
た。
【0117】なお、測定装置は、多連装検出器粉末X線
回折装置で、装置の詳細は高エネルギー物理学研究所発
行の、「放射光粉末回折実験ステーション(BL−4
B)デザインレポート,(1995),KEK Rep
ort 94−11」に記載されている。測定条件は、
ステップ角0.005°、4.5秒/ステップ、d値計
算用波長=1.2085Åである。
【0118】上記製造例で製造したY型オキシチタニウ
ムフタロシアニン4部、ポリビニルブチラール2部を、
4−メトキシ−4−メチル−2−ペンタノン300部と
共に、サンドグラインダーミルで8時間分散した。これ
を、アルミニウムドラム(φ30mm)に浸漬塗布によ
り塗布し、膜厚0.2μmの電荷発生層を形成した。次
いで、電荷移動媒体として4−(2,2−ジフェニルエ
テニル)−N,N−ジフェニルベンゼンアミンを100
部とポリカーボネート樹脂(三菱ガス化学社製ユーピロ
ン Z200)100部からなる膜厚20μmの電荷移
動層を積層し、積層型感光層を有する感光体を得た(こ
れをPC1とする)。
【0119】[感光体の製造−2]上記感光体の製造−
1において、電荷発生剤としてY型オキシチタニウムフ
タロシアニンの代わりにβ型オキシチタニウムフタロシ
アニンを用いた以外は、同様の条件で感光体を作製した
(これをPC2とする)。
【0120】[接触帯電部材(帯電ローラ)の製造−
1] (ベース層形成)スチレン系熱可塑性エラストマー(三
菱化学(株)製 ラバロンT320C JIS−A硬度
15) 80重量部およびカーボンブラック(三菱化学
(株)製3030B) 20重量部を、二軸混練押出機
「PCM45」(池貝機販(株)製)を用いて混練,造
粒して熱可塑性エラストマー組成物のペレットを得た。
このペレットを、クロスヘッドダイを有する押出直径4
0mmの押出機を用いて、直径8mm,全長340mm
のローラ状の芯金(SUS)上に、成形温度190℃の
条件で押出成形し、厚さ3.5mmのベース層を形成し
た。全体の直径は15mmであった。
【0121】(保護層形成)メタノール1000重量
部、アルコール可溶性ナイロン(デュポン(株)製エル
バミド)100重量部、表面疎水処理を施したSiO2
(日本アエロジル(株)製 アエロジルR812)5重
量部を十分混合し、ディップコート手法を用いて、上述
のベース層の上に膜厚20μmの保護層を形成した。こ
のようにして製造した帯電ローラを「R1」とする。
【0122】(評価)帯電ローラR1の表面層を、精密
蒸留水を用いゴニオメーター式接触角測定器によって測
定したところ、純水接触角は100度であった。また、
体積固有抵抗値は3.5×106Ω・cmであった。
【0123】[接触帯電部材(帯電ローラ)の製造−
2]上述の帯電ローラの製造−1において、疎水性シリ
カの配合量を10重量部に変えた点以外は、同様の条件
で帯電ローラを製造した。この帯電ローラを「R2」と
する。帯電ローラR2の純水接触角は110度、体積固
有抵抗値は3.5×106Ω・cmであった。
【0124】[接触帯電部材(帯電ローラ)の製造−
3]上述の帯電ローラの製造−1において、疎水性シリ
カを配合から除いた点以外は、同様の条件で帯電ローラ
を製造した。この帯電ローラを「R3」とする。帯電ロ
ーラR3の水に対する接触角は78度であった。
【0125】[評価法]以上のようにして得られたトナ
ーTD1、感光体PC1,PC2、および各接触帯電装
置(帯電ローラR1〜R3)を、下の表4に示す組み合
わせ(実施例1,2、比較例1,2)でそれぞれCAS
IO社製Color PageprestoN4−61
2IIに搭載し、600dpiで画像形成を行なって、
下記評価項目を評価した。
【0126】(階調性)網点の面積率で10段階の画像
濃度を判別できるような画像モードを有したプリントロ
ーラを接続し、プリント画像が何段階まで判別できるか
を評価した。 (解像度−1)プリント画像として、1mmあたり6
本、9本、12本の等間隔の縦線を描くように露光して
画像形成を行ない、形成画像における1mmあたりの判
別可能な縦線の本数を目視により評価した。本数が多い
ほど高精細であることを示す。 (解像度−2)プリント画像として、べた画像内に約5
5μm,約40μmおよび約33μmの細線(白抜き)
を描くように露光して画像形成を行ない、画像形成が可
能であった細線の太さを評価した。より細い線が画像形
成可能であるほどより高精細であることを示す。
【0127】(結果)以上の各項目についての評価結果
を下の表4に示す。
【表4】 なお、比較例2においては、帯電ローラR3上に、トナ
ーTD1の固着による汚染が起きているのが確認され
た。
【0128】
【発明の効果】上述したように、本願発明の感光体カー
トリッジ,画像形成装置および画像形成方法によれば、
特定のオキシチタニウムフタロシアニンを電荷発生材料
として用いた感光体と、この感光体との接触面に疎水性
の弾性体を用いた接触式の帯電装置とを組み合わせて用
いることにより、接触帯電装置へのトナーの残留が低減
され、高階調・高解像度の画像を得られるとともに、汚
染起因の画像不良が少なく、総合的性能のバランスが採
れた画像形成が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる電子写真装置(画像形成装
置)の一実施態様の要部構成を示す概略図である。
【図2】本発明に用いられるフルカラータンデム方式の
電子写真装置(画像形成装置)の一実施態様の要部構成
を示す概略図である。
【図3】本発明に用いられるローラ型の接触帯電用部材
(接触帯電ローラ)を示す斜視図である。
【図4】本発明に用いられるブレード型の接触帯電用部
材(接触帯電ブレード)を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 感光体 2 帯電装置(接触帯電装置) 3 露光装置 4 現像装置 4k ブラック現像装置 4y イエロー現像装置 4c シアン現像装置 4m マゼンタ現像装置 5 転写装置 6 クリーニング装置 7 定着装置 21 接触帯電ローラ(接触帯電用部材) 21’ 接触帯電ブレード(接触帯電用部材) 22 芯金 23 弾性体層 24 保護層 41 現像槽 42 アジテータ 43 供給ローラ 44 現像ローラ 45 規制部材 71 上部定着部材(定着ローラ) 72 下部定着部材(定着ローラ) 73 加熱装置 T トナー Tk ブラックトナー Ty イエロートナー Tc シアントナー Tm マゼンタトナー P 記録紙(用紙,媒体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 5/147 502 G03G 5/147 502 503 503 9/08 9/08 9/087 384 (72)発明者 石川 智子 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 栗原 俊一郎 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 Fターム(参考) 2H005 AA15 AB06 EA05 EA10 2H068 AA03 AA04 AA08 AA13 AA19 AA34 AA35 BA39 BA58 BB23 BB28 CA06 FA27 FC01 2H200 FA08 GA12 GA16 GA23 GA24 GA34 GA47 GB50 HA02 HA28 HB12 HB14 HB22 HB43 HB45 HB46 HB47 LB02 LB13 LC04 MA03 MA11 MA12 MA14 MA17 MA20 MB01 MB04 MC01 MC20 3J103 AA01 AA14 AA23 AA33 AA51 BA41 FA30 GA02 GA57 GA58 GA60 HA04 HA12 HA20 HA41 HA54

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも感光体および帯電装置を備え
    た感光体カートリッジであって、 該感光体が、CuKα線によるX線回折においてブラッ
    グ角(2θ±0.2)27.3゜に主要な回折ピークを
    有するオキシチタニウムフタロシアニンを含有する感光
    層を有し、 該帯電装置が、該感光体と接触して帯電を行なう接触式
    の帯電装置であるとともに、表面の純水接触角が90度
    以上であって該感光体との接触面を形成する疎水性弾性
    体を有することを特徴とする、感光体カートリッジ。
  2. 【請求項2】 該帯電装置が、金属製の芯金の外周に導
    電性の該疎水性弾性体を被覆した接触帯電ロールとして
    構成されることを特徴とする、請求項1記載の感光体カ
    ートリッジ。
  3. 【請求項3】 該帯電装置が、金属製の芯金をさらに有
    するとともに、該芯金の少なくとも該感光体と接する側
    が導電性の該疎水性弾性体で被覆された接触帯電ブレー
    ドとして構成されることを特徴とする、請求項1記載の
    感光体カートリッジ。
  4. 【請求項4】 該疎水性弾性体が、疎水化表面処理され
    た無機粒子を含有することを特徴とする、請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の感光体カートリッジ。
  5. 【請求項5】 該疎水化表面処理された無機粒子が、ア
    ルキルシラン処理された酸化ケイ素粒子であることを特
    徴とする、請求項4記載の感光体カートリッジ。
  6. 【請求項6】 該感光体の表面の純水接触角が90度以
    上であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1
    項に記載の感光体カートリッジ。
  7. 【請求項7】 該感光体表面の純水接触角Roと該帯電
    装置表面の純水接触角Rcとの関係が0度≦|Ro−R
    c|≦10度であることを特徴とする、請求項1〜6の
    いずれか1項に記載の感光体カートリッジ。
  8. 【請求項8】 該感光体の表面が、疎水化表面処理され
    た無機粒子を含有する弾性体によって形成されているこ
    とを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の
    感光体カートリッジ。
  9. 【請求項9】 該感光体表面の該弾性体に含有される該
    疎水化表面処理された無機粒子が、アルキルシラン処理
    された酸化ケイ素粒子であることを特徴とする、請求項
    8記載の感光体カートリッジ。
  10. 【請求項10】 該感光層が、導電性支持体上に電荷発
    生層および電荷移動層をこの順に積層されて構成されて
    いることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に
    記載の感光体カートリッジ。
  11. 【請求項11】 該電荷移動層がバインダー樹脂とし
    て、下記一般式(1)で表される構造単位を有するポリ
    エステルを含むことを特徴とする、請求項10記載の感
    光体カートリッジ。 【化1】 一般式(1) (一般式(1)中、Ar1およびAr2は各々独立に、置
    換基を有していてもよいベンゼン環を表し、Xは、置換
    基を有していても良い二価の脂肪族炭化水素基,置換基
    を有していても良いベンゼン環,置換基を有していても
    良いナフタレン環または置換基を有していても良いビフ
    ェニル環を表す。R1およびR2は各々独立に、水素原
    子,置換基を有していても良いアリール基,置換基を有
    していても良いアシロキシ基または置換基を有していて
    も良いアリールスルホキシ基を表わす。R1およびR2
    互いに連結して環状構造を形成していても良い。)
  12. 【請求項12】 少なくともトナーおよび請求項1〜9
    のいずれか1項に記載の感光体カートリッジをそなえる
    とともに、該トナーの体積平均粒径が3〜8μm、体積
    平均粒径(DV)と個数平均粒径(DN)との関係が1.
    0≦DV/DN≦1.3であることを特徴とする、画像形
    成装置。
  13. 【請求項13】 少なくともトナー,感光体および帯電
    装置を備えた画像形成装置であって、 該トナーの体積平均粒径が3〜8μm、体積平均粒径
    (DV)と個数平均粒径(DN)との関係が1.0≦DV
    /DN≦1.3であるとともに、 該感光体が、CuKα線によるX線回折においてブラッ
    グ角(2θ±0.2)27.3゜に主要な回折ピークを
    有するオキシチタニウムフタロシアニンを含有する感光
    層を有し、 該帯電装置が、該感光体と接触して帯電を行なう接触式
    の帯電装置であるとともに、表面の純水接触角が90度
    以上であって該感光体との接触面を形成する疎水性弾性
    体を有することを特徴とする、画像形成装置。
  14. 【請求項14】 該トナーが、湿式重合法により製造さ
    れたものであることを特徴とする、請求項12または請
    求項13に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 該トナーの50%円形度が、0.9〜
    1であることを特徴とする、請求項12〜14のいずれ
    か1項に記載の画像形成装置。但し、50%円形度と
    は、式(円形度=粒子投影面積と同じ面積の円の周長/
    粒子投影像の周長)より求められた値の50%における
    累積粒度分布値に相当するものとする。
  16. 【請求項16】 該トナーの、フロー式粒子分析装置に
    より測定した粒径0.6〜2.12μmの粒子の個数
    が、全粒子個数の15%以下であることを特徴とする、
    請求項12〜15のいずれか1項に記載の画像形成装
    置。
  17. 【請求項17】 CuKα線によるX線回折においてブ
    ラッグ角(2θ±0.2)27.3゜に主要な回折ピー
    クを有するオキシチタニウムフタロシアニンを含有する
    感光層をそなえた感光体を使用し、 上記感光体の表面を、表面の純水接触角が90度以上で
    あって上記感光体との接触面を形成する疎水性弾性体を
    有する、接触式の帯電装置を用いて接触帯電させ、 該接触帯電させた上記感光体表面に対して、露光装置を
    用いてデジタル像露光を行ない、 該像露光によって形成された上記感光体上の静電潜像
    を、体積平均粒径が3〜8μm、体積平均粒径(DV)と
    個数平均粒径(DN)との関係が1.0≦DV/D N
    1.3であるトナーを用いて現像することを特徴とす
    る、画像形成方法。
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