JP2002295508A - 軸継手および十字軸継手 - Google Patents

軸継手および十字軸継手

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JP2002295508A
JP2002295508A JP2001104482A JP2001104482A JP2002295508A JP 2002295508 A JP2002295508 A JP 2002295508A JP 2001104482 A JP2001104482 A JP 2001104482A JP 2001104482 A JP2001104482 A JP 2001104482A JP 2002295508 A JP2002295508 A JP 2002295508A
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JP
Japan
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bolts
shaft
bolt
outer ring
shaft coupling
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Application number
JP2001104482A
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English (en)
Inventor
Akihide Nagayama
彰英 永山
Nobuhisa Yoneyama
展央 米山
Toshinobu Kawasaki
敏信 河崎
Kenji Yamamoto
憲二 山本
Takanori Kiyosue
考範 清末
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Hitachi Ltd
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Hitachi Ltd
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軸継手において、複数のボルト個々に関する疲
労安全率の偏差を縮小し、耐久性を向上させること。 【解決手段】同軸状に対向配置される2つの軸体2,3
を連結する軸継手1であって、第1軸体2側の数ヶ所か
ら第2軸体3側へ向けてそれぞれ螺合装着される複数の
ボルト9A〜9Fを有し、これら複数のボルト9A〜9
Fのうち動力伝達時に最も大きな負荷がかかる位置のボ
ルト9A,9Fが、他のボルト9B〜9Eよりも高い強
度に設定されている。これにより、最も大きな負荷がか
かる位置のボルト9A,9Fにかかる負荷が大きくて
も、その強度が高くされているから、その疲労安全率を
向上させることができ、各ボルト9A〜9Fの疲労安全
率の偏差を縮小することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸継手および十字
軸継手に関する。軸継手および十字軸継手は、例えばい
ろいろな車両において、2つの軸体を連結するために用
いられる。
【0002】
【従来の技術】一般的に、十字軸継手は、十字軸と4つ
のころ軸受とを含む。ころ軸受については、複数の針状
ころと、外輪カップとを備えている。
【0003】この十字軸継手の設置は、十字軸の180
度対向する2つの軸部に装着される2つのころ軸受の各
外輪カップを第1軸体の端面に対して、また、十字軸の
残り180度対向する軸部に装着される2つのころ軸受
の各外輪カップを第2軸体の端面に対してそれぞれボル
ト止めしている。
【0004】ところで、上記ボルトのサイズが大きくな
ると重量や締め付けトルクが大きくなるので、取扱いを
容易にする為に、ボルトサイズを小さくし、ボルトの使
用数を多くしている。
【0005】具体的に、従来では、各外輪カップにおけ
る周方向両側領域に、それぞれ2つまたは3つのボルト
を貫通させて各軸体の端面に対して螺合装着するように
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記十字軸継手では、
各外輪カップを軸体に対して結合するのに用いる複数の
ボルトのうち、外輪カップにおいて周方向両端に位置す
るボルトに対してかかる負荷が最も大きくなるため、各
ボルトの負荷分担がアンバランスになる。それにもかか
わらず、従来では、すべてのボルトを同一仕様にしてい
るので、周方向両端に位置するボルトの疲労安全率が内
側に位置するボルトに比べて低下し、全体の耐久性が低
下する結果となる。
【0007】これに対して、単純に、耐久性をアップさ
せるためにすべてのボルトをサイズアップした場合、外
輪カップにおけるボルトの設置スペースを拡大しなけれ
ばならず、十字軸継手全体が大型化することが予想され
る。
【0008】このような事情に鑑み、本発明は、軸継手
または十字軸継手において、各ボルトの疲労安全率の偏
差を縮小し、耐久性を向上させることを主たる目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明第1の軸継手は、
請求項1に示すように、2つの軸体を連結するもので、
第1軸体側の数ヶ所から第2軸体側へ向けてそれぞれ螺
合装着される複数のボルトを有し、かつ、これらのボル
トが、それらに大小異なる負荷がかかる形態で配置され
ており、最も大きな負荷がかかる位置のボルトの強度
が、他のボルトよりも高く設定されている、ことを特徴
としている。
【0010】なお、上記第1の軸継手において、前記最
も大きな負荷を受けるボルトの強度を高めるために、請
求項2に示すように、前記ボルトの少なくともねじ部の
直径を他のボルトよりも太くしたり、請求項3に示すよ
うに、他のボルトよりも許容応力の高い材料で形成した
りするのが好ましい。この他、前記最も大きな負荷を受
けるボルトの強度を高めるために、請求項4に示すよう
に、前記最も大きな負荷がかかる位置のボルトの少なく
ともねじ部の直径を他のボルトよりも太くするととも
に、他のボルトよりも許容応力の高い材料で形成するこ
ともできる。
【0011】本発明第2の軸継手は、請求項5に示すよ
うに、2つの軸体を連結するもので、第1軸体側の数ヶ
所から第2軸体側へ向けてそれぞれ螺合装着される複数
のボルトを有し、かつ、これらのボルトが、それらに大
小異なる負荷がかかる形態で配置されており、前記各ボ
ルトの疲労強度安全率をほぼ均一とするように各ボルト
の強度が個別に特定されている、ことを特徴としてい
る。
【0012】なお、上記第2の軸継手において、前記複
数のボルトの強度を個別に設定するために、請求項6に
示すように、各ボルトの少なくともねじ部の直径をそれ
ぞれにかかる負荷の大小に応じて個別に調整したり、あ
るいは請求項7に示すように、各ボルトの材料をそれぞ
れにかかる負荷の大小に応じて個別に選択したりするの
が好ましい。この他、前記複数のボルトの強度を個別に
設定するために、請求項8に示すように、それらの少な
くともねじ部の直径を大小調整するとともに、材料を変
更することにより管理することができる。
【0013】本発明第3の軸継手は、請求項9に示すよ
うに、2つの軸体を連結するのもで、第1軸体側の数ヶ
所から第2軸体側へ向けてそれぞれ螺合装着される複数
のボルトを有し、かつ、これらのボルトが、それらに大
小異なる負荷がかかる形態で配置されており、最も大き
な負荷がかかる位置のボルトの胴部が、そのねじ部より
も細くかつ他のボルトの胴部よりも細くされている、こ
とを特徴としている。
【0014】本発明第4の軸継手は、請求項10に示す
ように、2つの軸体を連結するもので、第1軸体側の数
ヶ所から第2軸体側へ向けてそれぞれ螺合装着される複
数のボルトを有し、かつ、これらのボルトが、それらに
大小異なる負荷がかかる形態で配置されており、前記各
ボルトの疲労強度安全率をほぼ均一とするように、ボル
ト個々にかかる負荷の大小に応じてボルト個々の胴部の
直径が調整されている、ことを特徴としている。
【0015】本発明第5の軸継手は、請求項11に示す
ように、2つの軸体を連結するもので、第1軸体側の数
ヶ所から第2軸体側へ向けてそれぞれ螺合装着される複
数のボルトを有し、かつ、これらのボルトが、それらに
大小異なる負荷がかかる形態で配置されており、最も大
きな負荷がかかる位置のボルトについて、そのねじ部の
直径が、他のボルトよりも太くされているとともに、胴
部の直径が、他のボルトの胴部よりも細くされている、
ことを特徴としている。
【0016】本発明第1の十字軸継手は、請求項12に
示すように、同軸状に対向配置される2つの軸体を傾動
可能に連結するもので、かつ十字軸の4つの軸端に配設
される転がり軸受のうち、180度対向配置される2つ
の転がり軸受の各外輪カップが第1軸体の端面に対し
て、また、残り2つの転がり軸受の各外輪カップが第2
軸体の端面に対してそれぞれ複数のボルトで取り付けら
れるものであって、前記複数のボルトが、外輪カップ個
々の周方向両側部分を貫通して前記各軸体の端面に対し
て螺合装着されるものであり、前記外輪カップ個々に用
いる複数のボルトのうち周方向両端に位置するボルトの
強度が、内側に位置する他のボルトよりも高く設定され
ている、ことを特徴としている。
【0017】なお、上記第1の十字軸継手において、前
記周方向両端に位置するボルトの強度を高めるために、
請求項13に示すように、前記ボルトの少なくともねじ
部の直径を他のボルトよりも太くしたり、請求項14に
示すように、他のボルトよりも許容応力の高い材料で形
成したりするのが好ましい。この他、 前記周方向両端
に位置するボルトの強度を高めるために、請求項15に
示すように、前記周方向両端に位置するボルトの少なく
ともねじ部の直径を他のボルトよりも太くするととも
に、他のボルトよりも許容応力の高い材料で形成するこ
とができる。
【0018】本発明第2の十字軸継手は、請求項16に
示すように、同軸状に対向配置される2つの軸体を傾動
可能に連結するもので、かつ十字軸の4つの軸端に配設
される転がり軸受のうち、180度対向配置される2つ
の転がり軸受の各外輪カップが第1軸体の端面に対し
て、また、残り2つの転がり軸受の各外輪カップが第2
軸体の端面に対してそれぞれ複数のボルトで取り付けら
れるものであって、前記複数のボルトが、外輪カップ個
々の周方向両側部分を貫通して前記各軸体の端面に対し
て螺合装着されるものであり、前記各ボルトの疲労強度
安全率をほぼ均一とするように各ボルトの強度が個別に
特定されている、ことを特徴としている。
【0019】なお、上記第2の十字軸継手において、前
記ボルト個々の強度を個別に設定するために、請求項1
7に示すように、ボルト個々の少なくともねじ部の直径
をそれぞれにかかる負荷の大小に応じて個別に調整した
り、あるいは請求項18に示すように、ボルト個々の材
料についてそれぞれにかかる負荷の大小に応じて個別に
選択したりするのが好ましい。
【0020】本発明第3の十字軸継手は、請求項19に
示すように、同軸状に対向配置される2つの軸体を傾動
可能に連結するもので、かつ十字軸の4つの軸端に配設
される転がり軸受のうち、180度対向配置される2つ
の転がり軸受の各外輪カップが第1軸体の端面に対し
て、また、残り2つの転がり軸受の各外輪カップが第2
軸体の端面に対してそれぞれ複数のボルトで取り付けら
れるものであって、前記複数のボルトが、外輪カップ個
々の周方向両側部分を貫通して前記各軸体の端面に対し
て螺合装着されるものであり、前記外輪カップ個々に用
いる複数のボルトのうち周方向両端に位置するボルトの
胴部が、そのねじ部よりも細くかつ他のボルトの胴部よ
りも細くされている、ことを特徴としている。
【0021】本発明第4の十字軸継手は、請求項20に
示すように、同軸状に対向配置される2つの軸体を傾動
可能に連結するもので、かつ十字軸の4つの軸端に配設
される転がり軸受のうち、180度対向配置される2つ
の転がり軸受の各外輪カップが第1軸体の端面に対し
て、また、残り2つの転がり軸受の各外輪カップが第2
軸体の端面に対してそれぞれ複数のボルトで取り付けら
れるものであって、前記複数のボルトが、外輪カップ個
々の周方向両側部分を貫通して前記各軸体の端面に対し
て螺合装着されるものであり、前記各ボルトの疲労強度
安全率をほぼ均一とするように、ボルト個々にかかる負
荷の大小に応じてボルト個々の胴部の直径が調整されて
いる、ことを特徴としている。
【0022】本発明第5の十字軸継手は、請求項21に
示すように、同軸状に対向配置される2つの軸体を傾動
可能に連結するもので、かつ十字軸の4つの軸端に配設
される転がり軸受のうち、180度対向配置される2つ
の転がり軸受の各外輪カップが第1軸体の端面に対し
て、また、残り2つの転がり軸受の各外輪カップが第2
軸体の端面に対してそれぞれ複数のボルトで取り付けら
れるのもであって、前記複数のボルトが、外輪カップ個
々の周方向両側部分を貫通して前記各軸体の端面に対し
て螺合装着されるものであり、前記外輪カップ個々に用
いる複数のボルトのうち周方向両端に位置するボルトの
ねじ部の直径が、内側に位置する他のボルトよりも太く
されているとともに、胴部の直径が、そのねじ部よりも
細くかつ他のボルトの胴部よりも細くされている、こと
を特徴としている。
【0023】以上、本発明は、要するに、複数のボルト
のそれぞれにかかる負荷がアンバランスになる状況を前
提としている。なお、十字軸継手では、各外輪カップの
周方向両側に位置するボルトに対して、最も大きな負荷
がかかる。
【0024】これに対して、本発明の上記第1の軸継手
および十字軸継手では、最も大きな負荷がかかる位置の
ボルトについて、少なくともねじ部の直径を太くした
り、許容応力の高い材料で形成するなどして、強度をア
ップさせるようにしている。なお、強度アップのため
に、ボルトの少なくともねじ部の直径を太くすれば、そ
の結合部位での断面積が大きくなるから、それにかかる
負荷が大きくても疲労安全率は向上する。また、強度ア
ップのために、ボルトを許容応力の高い材料で形成すれ
ば、それにかかる負荷が大きくても疲労安全率が向上す
る。これにより、各ボルトの疲労安全率の偏差が縮小さ
れることになり、結合部位における耐久性が向上する。
【0025】また、上記第2の軸継手および十字軸継手
では、すべてのボルトの強度を個別に調整し、各ボルト
の疲労安全率をほぼ均一に設定するようにしている。
【0026】また、上記第3の軸継手および十字軸継手
では、最も大きな負荷がかかる位置のボルトの胴部をそ
のねじ部よりも細くかつ他のボルトの胴部よりも細くす
ることにより、そのボルトが負担する負荷を軽減させ
て、その軽減した負荷分を被締付物に負担させるように
している。これにより、そのボルトの疲労安全率が向上
し、各ボルトの疲労安全率の偏差が縮小されることにな
る。
【0027】また、上記第4の軸継手および十字軸継手
では、すべてのボルトが負担する負荷を個別に調整し、
各ボルトの疲労安全率をほぼ均一に設定するようにして
いる。
【0028】また、上記第5の軸継手および十字軸継手
では、上記第1、第2に示すボルトの強度対策と、第
3、第4に示すボルトの負担軽減対策とを併せ持つよう
にしている。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を図面に示す実施形
態に基づいて説明する。ここでは、十字軸継手を例に挙
げる。
【0030】〔実施形態1〕図1から図4は本発明の実
施形態1を示している。図1は、十字軸継手の分解斜視
図、図2は、十字軸継手周辺の側面図、図3は、図2の
(3)−(3)線断面の矢視図、図4は、図2の(4)
−(4)線断面の矢視図である。
【0031】図中、1は十字軸継手であり、この十字軸
継手1は、同軸状に対向配置される第1軸体2と第2軸
体3とを傾動可能に連結するものである。
【0032】十字軸継手1は、十字軸4および4つのこ
ろ軸受5A〜5Dを備える周知の構成である。このころ
軸受5A〜5Dは、いずれも全く同じ構成、形状であ
り、複数の針状ころ6と、スラストブッシュ7と、外輪
カップ8とを備えている。なお、図示の都合上、ころ軸
受5A〜5Dの構成部品のうち、外輪カップについてだ
け個別に8A〜8Dの符号を付す。
【0033】2つの軸体2,3の対向する端面において
180度対向する領域には、扇形凸部2a,2b,3
a,3bが形成されている。これら扇形凸部2a,2
b,3a,3bには、それぞれ、周方向で2分するよう
に、径方向に沿うキー溝2c,3cが設けられている。
【0034】そして、2つの軸体2,3の扇形凸部2
a,2b,3a,3bに対してころ軸受5A〜5Dの外
輪カップ8A〜8Dが取り付けられる。具体的に、第1
軸体2の扇形凸部2a,2bに対して、180度対向配
置される2つのころ軸受5A,5Bの外輪カップ8A,
8Bが、また、第2軸体3の扇形凸部3a,3bに対し
て、残り2つのころ軸受5C,5Dの外輪カップ8C,
8Dが、それぞれ6つのボルト9A〜9Fにより取り付
けられている。これら各外輪カップ8A〜8Dには、ボ
ルト9A〜9Fの緩み防止用のピン10およびカバー1
1が取り付けられる。
【0035】なお、各外輪カップ8A〜8Dにおいて軸
体2,3に対する取り付け面には、軸体2,3の各キー
溝2c,3cに対して嵌合するキー状凸部12がそれぞ
れ設けられている。また、各外輪カップ8A〜8Dにお
いて軌道穴の周方向両端には、それぞれ、3つずつ計6
つの貫通孔13A〜13Fが設けられている。
【0036】また、2つの軸体2,3の各扇形凸部2
a,2b,3a,3bには、それぞれ、キー溝2c,3
cを挟んで3つずつ計6つのねじ穴14A〜14Fが設
けられている。
【0037】この実施形態1では、各外輪カップ8A〜
8Dにおいて内側に位置する2つずつ計4つのボルト9
B〜9Eにかかる負荷に比べて、周方向両端に位置する
ボルト9A,9Fにかかる負荷が大きくなることを考慮
し、周方向両端に位置するボルト9A,9F全体のサイ
ズについて、他のボルト9B〜9Eよりも太くすること
により、強度を高めるようにしている。
【0038】また、上記大径のボルト9A,9Fに対応
して、各外輪カップ8A〜8Dの貫通孔13A〜13F
および扇形凸部2a,2b,3a,3bのねじ孔14A
〜14Fのうち、周方向両端に位置する貫通孔13A,
13Fおよびねじ孔14A,14Fについて、大径に設
定されている。
【0039】ここで、上記大径のボルト9A,9Fにつ
いて大径に設定する度合いについては、大径のボルト9
A,9Fにかかる負荷と他のボルト9B〜9Eにかかる
負荷との偏差に基づいて、大径のボルト9A,9Fの疲
労安全率と他のボルト9B〜9Eの疲労安全率とを近似
させるように管理すればよい。ちなみに、例えば大径の
ボルト9A,9Fの直径は、他のボルト9B〜9Eの直
径に対して約1.06〜1.12倍に設定すればよい。
【0040】ちなみに、疲労安全率fは、次式で求めら
れる。
【0041】 f=σal/σa … σa=(1/2)・{(Φ・W)/As} … Φ=Kt/(Kt+Kc) … f={2・σal・As・(Kt+Kc)}/(W・Kt)… 上記式は、式に,式を代入して得られる。
【0042】f :疲労安全率 σal:許容応力振巾 σa :応力振巾 Φ :内力係数 W :ボルトにかかる外力 As :ねじ部の断面積(ねじ径の2乗に比例) Kt :ボルトの引張りばね定数(単位伸び当たりの荷
重) Kc :被締付け物の圧縮ばね定数(単位縮み当たりの
荷重) なお、上記式から、ボルトのねじ部の直径を太くする
と、断面積Asが大きくなるので、疲労安全率fが上が
ることが判る。
【0043】したがって、上記実施形態1では、十字軸
継手1の外輪カップ8A〜8Dの個々を2つの軸体2,
3に対して結合するための3つずつ計6つのボルト9A
〜9Fのうち、周方向両端に位置するボルト9A,9F
全体のサイズについて、他のボルト9B〜9Eよりも太
くすることにより、強度を高めているから、前記6つの
ボルト9A〜9Fに関する疲労安全率の偏差を可及的に
縮小することができる。そのため、十字軸継手1の耐久
性を向上することができて、信頼性向上に貢献できる。
【0044】なお、この実施形態1では、ボルト9A,
9F全体のサイズについて、他のボルト9B〜9Eより
も太くしているが、そのねじ部のみの直径を他のボルト
9B〜9Eよりも太くしてもよい。
【0045】〔実施形態2〕図5から図8は本発明の実
施形態2を示している。図5は、十字軸継手を分解した
斜視図、図6は、図5の十字軸継手周辺の側面図、図7
は、図6の(7)−(7)線断面の矢視図、図8は、図
6の(8)−(8)線断面の矢視図である。
【0046】この実施形態2では、4つの外輪カップ8
A〜8Dの個々に使用する6つのボルト9A〜9Fのう
ち、周方向両端に位置するボルト9A,9Fにおける頭
部およびねじ部を他のボルト9B〜9Eと同一サイズに
設定して、前記ボルト9A,9Fにおける胴部(頭部か
らねじ部までの間の領域)の直径をそのねじ部よりも細
く設定している。より詳しくは、ボルト9A,9Fの胴
部の直径は、そのねじ部における溝底の直径よりも細く
設定するのが好ましい。
【0047】なお、上述した周方向両端に位置するボル
ト9A,9Fは、その頭部から胴部に向けて、また、ね
じ部から胴部に向けてそれぞれ漸次縮径するようくびれ
た形状に設定されている。
【0048】このようにボルト9A,9Fの胴部のみを
細くすると、ばね定数Ktが小さくなるので、上記実施
形態1で説明した疲労安全率fを示す式に基づき、疲
労安全率fが上がることが判る。
【0049】しかも、胴部のみを小径にしたボルト9
A,9Fを用いた場合、そのボルト9A,9Fが負担す
る負荷が軽減されて、その軽減した負荷分を被締付物と
しての外輪カップ8A〜8Dに負担させることができる
と考えられる。この理由は、例えば「発行元…株式会社
養賢堂、著者…山本晃、書籍名…ねじ締結の理論と計
算」という文献の第52頁から第53頁に示される内容
に基づいて推定できる。
【0050】ここで、上記胴部のみを小径にしたボルト
9A,9Fについて小径に設定する度合いについては、
当該ボルト9A,9Fが負担する負荷と、他のボルト9
B〜9Eが負担する負荷とをほぼ等しくするよう経験的
に設定すればよい。ちなみに、例えばボルト9A,9F
の胴部の直径は、そのねじ部の直径に対して約0.85
〜0.88倍に設定すればよい。このようにすれば、各
ボルト9A〜9Fの疲労安全率の偏差を縮小することが
できる。
【0051】したがって、上記実施形態2でも、上記実
施形態1と同様に、各ボルト9A〜9Fの疲労安全率の
偏差を縮小することができて、十字軸継手1の耐久性向
上に貢献できるようになる。
【0052】〔実施形態3〕図9から図12は本発明の
実施形態3を示している。図9は、十字軸継手を分解し
た斜視図、図10は、図9の十字軸継手周辺の側面図、
図11は、図10の(11)−(11)線断面の矢視
図、図12は、図10の(12)−(12)線断面の矢
視図である。
【0053】この実施形態3では、上記実施形態1,2
の構成を併せ持たせるようにしている。つまり、各外輪
カップ8A〜8Dの取り付け面において周方向両端に位
置する2つのボルト9A,9Fについて、そのねじ部の
直径を他のボルト9B〜9Eよりも太く設定していると
ともに、その胴部を他のボルトの胴部よりも細く設定し
ている。
【0054】なお、上述した2つのボルト9A,9F
は、その頭部から胴部に向けて、また、ねじ部から胴部
に向けてそれぞれ漸次縮径するようくびれた形状に設定
されている。
【0055】このように、実施形態3では、上記実施形
態1のように各外輪カップ8A〜8Dの取り付け面の周
方向両端に位置するボルト9A,9Fの強度をアップさ
せるとともに、上記実施形態2のように当該ボルト9
A,9Fが負担する負荷を軽減させることの相乗によ
り、その疲労安全率を向上させているので、上記実施形
態1,2と同様に、ボルト9A〜9F個々における疲労
安全率の偏差を縮小することができて、十字軸継手1の
耐久性向上に貢献できる。
【0056】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、種々な応用や変形が考えられる。
【0057】(1)上記実施形態1〜3の他に、周方向
両端に位置する2つのボルト9A,9Fを、内側に位置
するボルト9B〜9Eに比べて許容応力の高い材料で形
成することによって、上記実施形態1と同様に、周方向
両端に位置するボルト9A,9Fの強度を高めることが
できる。具体的に、内側のボルト9B〜9Eの材料を一
般的なJIS規格SCM435とする場合、周方向両端
に位置する2つのボルト9A,9Fの材料を例えばJI
S規格SNCM630などにすればよい。このようにボ
ルト9A,9Fの材料の強度を大きくすると、許容応力
σalが大きくなるので、上記実施形態1で説明した疲
労安全率fを示す式に基づき、疲労安全率fが上がる
ことが判る。したがって、ボルト9A〜9F個々におけ
る疲労安全率の偏差を縮小することができる。
【0058】(2)上記実施形態1〜3では、十字軸継
手1に備える4つのころ軸受32における各外輪カップ
8A〜8Dの周方向両側領域にボルト9A〜9Fを3つ
ずつ計6つ取り付ける形態を例示しているが、2つずつ
計4つあるいは4つずつ計8つとした場合にも、本発明
を適用することができる。
【0059】(3)上記実施形態1〜3では、十字軸継
手1に備える4つのころ軸受32における各外輪カップ
8A〜8Dの周方向両側領域にボルト9A〜9Fを3つ
ずつ計6つ取り付ける場合に、周方向両端に位置する2
つのボルト9A,9Fの疲労安全率を向上させるように
しているが、内側に位置するボルト9B〜9Eについて
も、かかる負荷が異なる場合には、これらすべてのボル
ト9A〜9Fの疲労安全率をほぼ均一とするように個別
に管理するのが好ましい。
【0060】具体的に、図1の十字軸継手1において、
すべてのボルト9A〜9Fを同一サイズとした場合にお
ける伝達トルクと配置位置別の各ボルト9A〜9Fにか
かる負荷(応力)との関係を図13に示す。図13に示
すように、例えば各外輪カップ8A〜8Dの周方向一側
領域に配置される3つのボルト9A(9F),9B(9
D),9C(9E)にかかる負荷X1,X2,X3は、
X1>X2>X3の関係になる。その場合には、以下の
ように対処するのが好ましい。
【0061】まず、上記実施形態1で対処する場合に
は、ボルト9A(9F),9B(9D),9C(9E)
のサイズ(胴部およびねじ部の直径)またはねじ部のみ
の直径R1,R2,R3を、R1>R2>R3の関係と
して、個別に強度を調整することにより、外輪カップ8
A〜8D個々に用いる6つのボルト9A〜9Fの疲労強
度安全率をほぼ均一に設定することができる。
【0062】また、上記実施形態2で対処する場合に
は、ボルト9A(9F),9B(9D),9C(9E)
の胴部の直径r1,r2,r3を、r1<r2<r3の
関係として、個別に強度を調整することにより、外輪カ
ップ8A〜8D個々に用いる6つのボルト9A〜9F個
々が負担する負荷を個別に調整することができ、結果的
にそれらの疲労安全率をほぼ均一に設定することができ
る。
【0063】さらに、上記(1)の応用例で対処する場
合には、ボルト9A(9F),9B(9D),9C(9
E)の材料を相違させることにより強度F1,F2,F
3を、F1>F2>F3の関係とすることにより、外輪
カップ8A〜8D個々に用いる6つのボルト9A〜9F
の疲労安全率をほぼ均一に設定することができる。
【0064】この他、上記実施形態1,2に対して、上
記(1)に示す応用例を組み合わせることもできる。
【0065】(4)上記実施形態では、十字軸継手を例
に挙げたが、2つの軸体を複数のボルトを用いて結合す
る各種の軸継手においてボルトそれぞれにかかる応力が
不均一となるものに対して本発明を適用できる。
【0066】
【発明の効果】請求項1〜4、12〜15に係る発明で
は、最も大きな負荷がかかる位置のボルトの強度を高め
ることにより、その疲労安全率を向上させることができ
るから、各ボルトの疲労安全率の偏差を可及的に縮小す
ることができ、結合部位における耐久性を向上すること
ができるなど、軸継手および十字軸継手の信頼性向上に
貢献できる。
【0067】請求項5〜8、16〜18に係る発明で
は、すべてのボルトの強度を個別に調整することによ
り、すべてのボルトの疲労安全率をほぼ均一に設定する
ことができるから、結合部位における耐久性をさらに向
上することができて、好ましい。
【0068】請求項9、19に係る発明では、最も大き
な負荷がかかる位置のボルトが負担する負荷を軽減する
ことにより、その疲労安全率を向上させることができる
から、各ボルトの疲労安全率の偏差を可及的に縮小する
ことができ、結合部位における耐久性を向上することが
できるなど、軸継手および十字軸継手の信頼性向上に貢
献できる。
【0069】請求項10、20に係る発明では、すべて
のボルトが負担する負荷を個別に調整することにより、
すべてのボルトの疲労安全率をほぼ均一に設定すること
ができるから、結合部位における耐久性をさらに向上す
ることができて、好ましい。
【0070】請求項11,21に係る発明では、上記請
求項1〜4および12〜15の構成と、請求項5〜8お
よび16〜18の構成との両方を併せ持つようにしてい
るから、最も大きな負荷がかかる位置のボルトの強度を
向上できるとともに当該ボルトが負担する負荷を軽減で
きるので、各ボルトの疲労安全率の偏差を縮小できる。
【0071】さらに、上記請求項12〜21に係る十字
軸継手では、従来例で説明したようにすべてのボルトの
サイズを大きくする必要がないから、十字軸継手全体の
外径寸法を無駄に大きくせずに済む点で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る十字軸継手を分解し
た斜視図
【図2】図1の十字軸継手周辺の側面図
【図3】図2の(3)−(3)線断面の矢視図
【図4】図2の(4)−(4)線断面の矢視図
【図5】本発明の実施形態2に係る十字軸継手を分解し
た斜視図
【図6】図5の十字軸継手周辺の側面図
【図7】図6の(7)−(7)線断面の矢視図
【図8】図6の(8)−(8)線断面の矢視図
【図9】本発明の実施形態3に係る十字軸継手を分解し
た斜視図
【図10】図9の十字軸継手周辺の側面図
【図11】図10の(11)−(11)線断面の矢視図
【図12】図10の(12)−(12)線断面の矢視図
【図13】図1に示すような十字軸継手ですべてのボル
トを同一サイズとした場合における伝達トルクと各ボル
トにかかる負荷(応力)との関係を示すグラフ
【符号の説明】
1 十字軸継手 2 第1軸体 3 第2軸体 4 十字軸 5A〜5D ころ軸受 8A〜8D 外輪カップ 9A〜9F ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永山 彰英 大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋 精工株式会社内 (72)発明者 米山 展央 大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋 精工株式会社内 (72)発明者 河崎 敏信 大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋 精工株式会社内 (72)発明者 山本 憲二 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 清末 考範 大分県大分市大字西の洲1番地 新日本製 鐵株式会社大分製鐵所内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの軸体を連結する軸継手であって、 第1軸体側の数ヶ所から第2軸体側へ向けてそれぞれ螺
    合装着される複数のボルトを有し、かつ、これらのボル
    トが、それらに大小異なる負荷がかかる形態で配置され
    ており、 最も大きな負荷がかかる位置のボルトの強度が、他のボ
    ルトよりも高く設定されている、ことを特徴とする軸継
    手。
  2. 【請求項2】請求項1の軸継手において、 前記最も大きな負荷がかかる位置のボルトが、その少な
    くともねじ部の直径を他のボルトよりも太くすることに
    より、高強度とされている、ことを特徴とする軸継手。
  3. 【請求項3】請求項1の軸継手において、 前記最も大きな負荷がかかる位置のボルトが、他のボル
    トよりも許容応力の高い材料で形成することにより高強
    度とされている、ことを特徴とする軸継手。
  4. 【請求項4】請求項1の軸継手において、 前記最も大きな負荷がかかる位置のボルトが、その少な
    くともねじ部の直径を他のボルトよりも太くするととも
    に、他のボルトよりも許容応力の高い材料で形成するこ
    とにより、高強度とされている、ことを特徴とする軸継
    手。
  5. 【請求項5】2つの軸体を連結する軸継手であって、 第1軸体側の数ヶ所から第2軸体側へ向けてそれぞれ螺
    合装着される複数のボルトを有し、かつ、これらのボル
    トが、それらに大小異なる負荷がかかる形態で配置され
    ており、 前記各ボルトの疲労安全率をほぼ均一とするように各ボ
    ルトの強度が個別に特定されている、ことを特徴とする
    軸継手。
  6. 【請求項6】請求項5の軸継手において、 前記各ボルトの強度が、それらの少なくともねじ部の直
    径を大小調整することにより管理されている、ことを特
    徴とする軸継手。
  7. 【請求項7】請求項5の軸継手において、 前記各ボルトの強度が、材料を変更することにより管理
    されている、ことを特徴とする軸継手。
  8. 【請求項8】請求項5の軸継手において、 前記各ボルトの強度が、それらの少なくともねじ部の直
    径を大小調整するとともに、材料を変更することにより
    管理されている、ことを特徴とする軸継手。
  9. 【請求項9】2つの軸体を連結する軸継手であって、 第1軸体側の数ヶ所から第2軸体側へ向けてそれぞれ螺
    合装着される複数のボルトを有し、かつ、これらのボル
    トが、それらに大小異なる負荷がかかる形態で配置され
    ており、 最も大きな負荷がかかる位置のボルトの胴部が、そのね
    じ部よりも細くかつ他のボルトの胴部よりも細くされて
    いる、ことを特徴とする軸継手。
  10. 【請求項10】2つの軸体を連結する軸継手であって、 第1軸体側の数ヶ所から第2軸体側へ向けてそれぞれ螺
    合装着される複数のボルトを有し、かつ、これらのボル
    トが、それらに大小異なる負荷がかかる形態で配置され
    ており、 前記各ボルトの疲労強度安全率をほぼ均一とするよう
    に、ボルト個々にかかる負荷の大小に応じてボルト個々
    の胴部の直径が調整されている、ことを特徴とする軸継
    手。
  11. 【請求項11】2つの軸体を連結する軸継手であって、 第1軸体側の数ヶ所から第2軸体側へ向けてそれぞれ螺
    合装着される複数のボルトを有し、かつ、これらのボル
    トが、それらに大小異なる負荷がかかる形態で配置され
    ており、 最も大きな負荷がかかる位置のボルトについて、そのね
    じ部の直径が、他のボルトよりも太くされているととも
    に、胴部の直径が、他のボルトの胴部よりも細くされて
    いる、ことを特徴とする軸継手。
  12. 【請求項12】同軸状に対向配置される2つの軸体を傾
    動可能に連結するもので、かつ十字軸の4つの軸端に配
    設される転がり軸受のうち、180度対向配置される2
    つの転がり軸受の各外輪カップが第1軸体の端面に対し
    て、また、残り2つの転がり軸受の各外輪カップが第2
    軸体の端面に対してそれぞれ複数のボルトで取り付けら
    れる十字軸継手であって、 前記複数のボルトが、外輪カップ個々の周方向両側部分
    を貫通して前記各軸体の端面に対して螺合装着されるも
    のであり、 前記外輪カップ個々に用いる複数のボルトのうち周方向
    両端に位置するボルトの強度が、内側に位置する他のボ
    ルトよりも高く設定されている、ことを特徴とする十字
    軸継手。
  13. 【請求項13】請求項12の十字軸継手において、 前記周方向両端に位置するボルトが、その少なくともね
    じ部の直径を他のボルトよりも太くすることにより、高
    強度とされている、ことを特徴とする十字軸継手。
  14. 【請求項14】請求項12の十字軸継手において、 前記周方向両端に位置するボルトが、他のボルトよりも
    許容応力の高い材料で形成することにより、高強度とさ
    れている、ことを特徴とする十字軸継手。
  15. 【請求項15】請求項12の十字軸継手において、 前記周方向両端に位置するボルトが、その少なくともね
    じ部の直径を他のボルトよりも太くするとともに、他の
    ボルトよりも許容応力の高い材料で形成することによ
    り、高強度とされている、ことを特徴とする十字軸継
    手。
  16. 【請求項16】同軸状に対向配置される2つの軸体を傾
    動可能に連結するもので、かつ十字軸の4つの軸端に配
    設される転がり軸受のうち、180度対向配置される2
    つの転がり軸受の各外輪カップが第1軸体の端面に対し
    て、また、残り2つの転がり軸受の各外輪カップが第2
    軸体の端面に対してそれぞれ複数のボルトで取り付けら
    れる十字軸継手であって、 前記複数のボルトが、外輪カップ個々の周方向両側部分
    を貫通して前記各軸体の端面に対して螺合装着されるも
    のであり、 前記各ボルトの疲労安全率をほぼ均一とするように各ボ
    ルトの強度が個別に特定されている、ことを特徴とする
    十字軸継手。
  17. 【請求項17】請求項16の十字軸継手において、 前記各ボルトの強度が、それらの少なくともねじ部の直
    径をそれぞれにかかる負荷の大小に応じて調整すること
    により管理されている、ことを特徴とする十字軸継手。
  18. 【請求項18】請求項16の十字軸継手において、 前記各ボルトの強度が、それぞれにかかる負荷の大小に
    応じて許容応力の異なる材料で形成することにより管理
    されている、ことを特徴とする十字軸継手。
  19. 【請求項19】同軸状に対向配置される2つの軸体を傾
    動可能に連結するもので、かつ十字軸の4つの軸端に配
    設される転がり軸受のうち、180度対向配置される2
    つの転がり軸受の各外輪カップが第1軸体の端面に対し
    て、また、残り2つの転がり軸受の各外輪カップが第2
    軸体の端面に対してそれぞれ複数のボルトで取り付けら
    れる十字軸継手であって、 前記複数のボルトが、外輪カップ個々の周方向両側部分
    を貫通して前記各軸体の端面に対して螺合装着されるも
    のであり、 前記外輪カップ個々に用いる複数のボルトのうち周方向
    両端に位置するボルトの胴部が、そのねじ部よりも細く
    かつ他のボルトの胴部よりも細くされている、ことを特
    徴とする十字軸継手。
  20. 【請求項20】同軸状に対向配置される2つの軸体を傾
    動可能に連結するもので、かつ十字軸の4つの軸端に配
    設される転がり軸受のうち、180度対向配置される2
    つの転がり軸受の各外輪カップが第1軸体の端面に対し
    て、また、残り2つの転がり軸受の各外輪カップが第2
    軸体の端面に対してそれぞれ複数のボルトで取り付けら
    れる十字軸継手であって、 前記複数のボルトが、外輪カップ個々の周方向両側部分
    を貫通して前記各軸体の端面に対して螺合装着されるも
    のであり、 前記各ボルトの疲労強度安全率をほぼ均一とするよう
    に、ボルト個々にかかる負荷の大小に応じてボルト個々
    の胴部の直径が調整されている、ことを特徴とする十字
    軸継手。
  21. 【請求項21】同軸状に対向配置される2つの軸体を傾
    動可能に連結するもので、かつ十字軸の4つの軸端に配
    設される転がり軸受のうち、180度対向配置される2
    つの転がり軸受の各外輪カップが第1軸体の端面に対し
    て、また、残り2つの転がり軸受の各外輪カップが第2
    軸体の端面に対してそれぞれ複数のボルトで取り付けら
    れる十字軸継手であって、 前記複数のボルトが、外輪カップ個々の周方向両側部分
    を貫通して前記各軸体の端面に対して螺合装着されるも
    のであり、 前記外輪カップ個々に用いる複数のボルトのうち周方向
    両端に位置するボルトのねじ部の直径が、内側に位置す
    る他のボルトよりも太くされているとともに、胴部の直
    径が、そのねじ部よりも細くかつ他のボルトの胴部より
    も細くされている、ことを特徴とする十字軸継手。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101108319B1 (ko) * 2003-03-17 2012-01-25 고요 기카이 고교 가부시키가이샤 십자축 연결부
KR20230162923A (ko) 2021-03-29 2023-11-29 가부시키가이샤 제이텍트 십자축 커플링

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101108319B1 (ko) * 2003-03-17 2012-01-25 고요 기카이 고교 가부시키가이샤 십자축 연결부
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