JP2002294529A - 金属メッキ原糸のカバリンク糸条およびその布帛 - Google Patents

金属メッキ原糸のカバリンク糸条およびその布帛

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JP2002294529A
JP2002294529A JP2001100359A JP2001100359A JP2002294529A JP 2002294529 A JP2002294529 A JP 2002294529A JP 2001100359 A JP2001100359 A JP 2001100359A JP 2001100359 A JP2001100359 A JP 2001100359A JP 2002294529 A JP2002294529 A JP 2002294529A
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Japan
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yarn
metal
plated
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raw
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JP2001100359A
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English (en)
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Shigemichi Yamashita
重道 山下
Masatoshi Ishihara
昌利 石原
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TOYO SERVICE CO Ltd
TOYO SERVICE KK
Original Assignee
TOYO SERVICE CO Ltd
TOYO SERVICE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 布帛を製造する工程の作業性を向上させるこ
とができる金属メッキ原糸のカバリンク糸条を提供す
る。 【解決手段】 合成繊維に金属をメッキした金属メッキ
原糸にカバリング糸を300〜1000t/mの撚り数
でカバリングしたことを特徴とする金属メッキ糸のカバ
リング糸条である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属メッキ原糸の
カバリンク糸条に関し、特に布帛を製造する工程の作業
性を向上させる金属メッキ原糸のカバリンク糸条に関す
る。
【0002】
【従来の技術】合成繊維に金属をメッキした、いわゆる
金属メッキ原糸は、導電性、静電気防止性、電磁波シー
ルド性、あるいは抗菌性などの機能を繊維またはその用
途である編織物に与えるために近年、電子機器および介
護関連の製品等の用途に使用されている。
【0003】ところが、この金属をメッキした金属メッ
キ原糸を用いて布帛を生産しようとすると、例えば、ト
リコット、丸編み、横編みなどの編み立て、製織等の準
備工程、特にトリコット、織物に使用するための整経工
程で細い間隙をすり抜けて糸条を走行させる必要がある
ため、糸条が引っかかり、糸切れを起こすトラブルが生
じる。これは金属メッキ原糸の平滑性が悪いため、糸道
ガイドおよび張力調整装置との間に摩擦を生じることが
主原因である。
【0004】金属メッキ原糸の摩擦係数を下げる手段は
現在のところ適切な方法がなく、追油(アフターオイリ
ング)や整経スピードを遅くしてきた。このような方法
は、生産管理および生産性の点から好ましい方法ではな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、金属メッキ原
糸にアフターオイリングを行うことは金属メッキされて
いるため、油の乾きが通常の合成繊維に比較して遅く、
べとつき感がある。又、糸道ガイドに油が付着し、次の
素材を整経するときに清掃する手間が必要である。一
方、整経スピードを下げることは生産性が低下し、コス
トアップとなり、好ましくない。
【0006】したがって、本発明の目的は、上記従来技
術の欠点を解消し、布帛を製造する工程の作業性を向上
させることができる金属メッキ原糸のカバリンク糸条を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は次の手段
を採用するものである。
【0008】(1)合成繊維に金属をメッキした金属メ
ッキ原糸にカバリング糸を300〜1000t/mの撚
り数でカバリングしたことを特徴とする金属メッキ糸の
カバリング糸条。
【0009】(2)金属メッキ原糸の金属が銀、ニッケ
ルおよび銅から選ばれた少なくとも1種の金属であるこ
とを特徴とする上記(1)に記載の金属メッキ原糸のカバ
リンク糸条。
【0010】(3)金属メッキ原糸の繊度が30〜20
0デシテックスであることを特徴とする上記(1)または
(2)に記載の金属メッキ原糸のカバリンク糸条。
【0011】(4)金属メッキ原糸の繊維素材がポリエ
ステルまたはポリアミドであることを特徴とする上記
(1)〜(3)のいずれかに記載の金属メッキ原糸のカバ
リンク糸条。
【0012】(5)カバリング糸の繊維素材が金属メッ
キ原糸の繊維素材と同じであることを特徴とする上記
(1)〜(4)のいずれかに記載の金属メッキ原糸のカバ
リンク糸条。
【0013】(6)カバリング糸のカバリングがダブル
カバリングであることを特徴とする上記(1)〜(5)の
いずれかに記載の金属メッキ原糸のカバリンク糸条。
【0014】(7)上記(1)〜(6)の金属メッキ原糸
のカバリング糸条を用いた布帛。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
【0016】本発明の金属メッキ糸のカバリング糸条
は、合成繊維に金属をメッキした金属メッキ原糸にカバ
リング糸を300〜1000t/mの撚り数でカバリン
グしたことを特徴とするものである。
【0017】本発明における金属メッキ原糸の金属とし
ては、銀、ニッケルおよび銅などが挙げられる。これら
は導電性、静電気防止性および抗菌性などの機能を布帛
に持たせる意味で用いられる。特に銀は、導電性のみな
らず、抗菌性を付与する意味でも用いられることが多
い。そして、実用的には、銀、ニッケルおよび銅が好ま
しい。
【0018】金属メッキ原糸の繊度は、用途によって選
択されるが、通常、30〜200デシテックスが好まし
い。
【0019】金属メッキ原糸の繊維素材は、ポリエステ
ル、ポリアミド、アクリル等が挙げられるが、特にポリ
アミドが好ましい。
【0020】本発明におけるカバリング糸の素材は特に
限定されないが、用いた金属メッキ原糸と同素材のもの
がなじみがあり最も好ましい。カバリング糸の繊度は通
常のカバリング糸と同様のものが使用可能であり、好ま
しくは30〜200デシテックスである。
【0021】カバリングの回数(撚り数)は300〜1
000t/mが必要であり、これより少ないと平滑性が
悪くなり、効果が期待できず、またこれを越えると金属
部の露出度が減るため金属メッキ原糸の効果が発現しに
くくなる。そして、好ましくは500〜800t/mで
ある。カバリング法はシングルでも良いが、ダブルカバ
リングの方がより好ましい。
【0022】本発明のカバリング糸条は編み立て、製織
等の準備工程、特にトリコット、織物に使用するための
整経工程の作業性を向上させ、本発明のカバリング糸条
を用いた布帛の傷等の欠点が少なく、優れた金属原糸使
いの布帛を提供する。
【0023】
【作用】通常のカバリング糸条、例えば、パンティスト
ッキング等に使われるカバリング糸条は、ポリウレタン
糸にポリアミドのカバリング糸を巻き付けたものである
が、この場合の巻き数は2500〜3500t/mが普
通である。ところが本発明の撚り数は500〜800t
/mであり、従来のカバリング糸条より大幅に少ない撚
り数で当初の目的を得ることができる。これはコア糸が
ウレタンのような弾性糸ではなく、金属メッキしたとは
いえ、通常の合成繊維であること、および、撚り数を上
げすぎると平滑性は向上するが、金属の露出部分が減少
し、金属メッキ糸を用いている意味がなくなることおよ
び大幅なコストアップの要因となる。本発明はこの相反
する2因子のバランスをとったものである。
【0024】
【実施例】繊度44.4デシテックスの銀メッキ原糸を
20本揃えた糸条(SAUQUOIT,INC.製)に、繊度17デ
シテックスのナイロンフィラメント糸条を撚り数を50
0t/mでダブルカバリングした糸条を得た。これを用
いてトリコット編み地を製造した。その時の各工程にお
ける評価を表1に示す。比較としてカバリングをしない
ものについても評価して表1に併記した。
【0025】
【表1】
【0026】なお、表1に示した各評価の評価方法は、
次の方法で行った。 <パーン解除性>テンションメータ(田中計器製、レン
ジ0〜25g)を使用し、パーン頂部から20cm離れ
た糸道ガイドの直上で、張力の変動幅を測定した。 <フィラメント割れ>目視:SAUQUIT社の原糸を1mず
つ解舒し、その1m内でのフィラメントの割れ(0.5
〜1mm位の間隙がある部分)をカウントし、1m当た
りの平均個数で示した。
【0027】<フィラメント切れ>目視:銀メッキ原糸
のパーン50本を目視で、パーン表面に出ているフィラ
メント切れをカウントし、パーン1本当たりの個数で示
した。 <メッキの剥離度合い>整経毛羽評価時に、糸道ガイド
部に剥離して堆積した状況を目視観察した。
【0028】<整経毛羽>毛羽発見器(春日電機(株)
製,型式F1B−11(NO. 479))を使用し、整経
クリールスタンドに銀メッキ原糸100本を建て、整経
スピード400m/分で整経し、毛羽を調査した。毛羽
個数は、延べ整経長さから107m当たりに換算した。
【0029】<布帛品位>28ゲージハーフトリコット
(110cm)幅×200m)を検反台にかけて、傷、
汚れ等の欠点を目視により調査した。
【0030】
【発明の効果】本発明のカバリング糸条は、布帛を製造
する工程の作業性を向上させ、かつ金属メッキ原糸の露
出部を維持することにより所望の金属メッキ効果を保持
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D03D 15/00 D03D 15/00 C 101 101 D04B 1/14 D04B 1/14 21/00 21/00 B Fターム(参考) 4L002 AA06 AA07 AB04 AC03 CA01 EA00 4L036 MA05 MA06 PA21 RA24 UA21 4L048 AA20 AA24 AA42 AA52 AA56 AB11 AB12 AB19 AC13 CA00 CA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成繊維に金属をメッキした金属メッキ
    原糸にカバリング糸を300〜1000t/mの撚り数
    でカバリングしたことを特徴とする金属メッキ糸のカバ
    リング糸条。
  2. 【請求項2】 金属メッキ原糸の金属が銀、ニッケルお
    よび銅から選ばれた少なくとも1種の金属であることを
    特徴とする請求項1に記載の金属メッキ原糸のカバリン
    ク糸条。
  3. 【請求項3】 金属メッキ原糸の繊度が30〜200デ
    シテックスであることを特徴とする請求項1または2に
    記載の金属メッキ原糸のカバリンク糸条。
  4. 【請求項4】 金属メッキ原糸の繊維素材がポリエステ
    ルまたはポリアミドであることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の金属メッキ原糸のカバリンク糸
    条。
  5. 【請求項5】 カバリング糸の繊維素材が金属メッキ原
    糸の繊維素材と同じであることを特徴とする請求項1〜
    4のいずれかに記載の金属メッキ原糸のカバリンク糸
    条。
  6. 【請求項6】 カバリング糸のカバリングがダブルカバ
    リングであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    に記載の金属メッキ原糸のカバリンク糸条。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の金属メ
    ッキ原糸のカバリング糸条を用いた布帛。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006225790A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Teijin Fibers Ltd 機能性織編物および繊維製品
JP2011106084A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Kunert Fashion Gmbh & Co Kg 湿度センサを備えたメリヤス製品

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006225790A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Teijin Fibers Ltd 機能性織編物および繊維製品
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