JP2002294496A - ハイブリッドアノダイズ装置 - Google Patents

ハイブリッドアノダイズ装置

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JP2002294496A
JP2002294496A JP2001103436A JP2001103436A JP2002294496A JP 2002294496 A JP2002294496 A JP 2002294496A JP 2001103436 A JP2001103436 A JP 2001103436A JP 2001103436 A JP2001103436 A JP 2001103436A JP 2002294496 A JP2002294496 A JP 2002294496A
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JP2001103436A
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Keisuke Tajiri
桂介 田尻
Kazuhiro Kajima
一広 梶間
Takafumi Kamihata
尚文 神畠
Maki Ito
真樹 伊藤
Shizuo Yoshida
静男 吉田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハイブリッドアノダイズ装置に関し、被処理
部品を連続的に処理する。 【解決手段】 処理槽20内には酸性溶液51が入れら
れ、陰極21−1,22−2,22−1,22−2、及
び陽極23−1,23−2が浸される。被処理部品31
は、一定のピッチ(P)で配列し、陽極23−1,23
−2と摺動して速度(v)で移動する。最初の部品31
はスタート後t1 までは電源(1)より昇圧電圧が掛け
られ、t1 で接続リレー26の位置へ到達し、ここで陽
極23−1から23−2へ乗り移り、以降電源(2)に
よりt1 〜t2 間では一電圧Vが印加される。同様に次
の部品は電圧0からt1 までは比例して増大する昇圧電
圧が掛けられt1 〜t2 では一定電圧Vが掛けられて連
続して電解される。時間t1毎に部品31が処理され連
続処理がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハイブリッドアノダ
イズ装置に関し、主にアルミニウム材に酸化被膜を形成
し、防食性を向上させるためのアノダイズ装置で、処理
能力を大幅に向上させたものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のアノダイズ処理における電
圧波形を示す図である。アノダイズ処理は、後述するよ
うに電解槽の中に酸性溶液を入れ、陽極と陰極間に電圧
を印加して被処理部品の表面に酸化被膜を形成させ、被
処理部品の耐食性を向上させるものである。図示のよう
に電極間に印加する電圧は、1個の電源を用い、時間t
1 までの昇圧期間には時間と共に増加して比例する電圧
を加え、t1 〜t2 間は定電圧電解期間として一定電圧
Vを印加してアノダイズ処理を行っている。
【0003】図8はアノダイズ装置の原理を示す模式図
であり、処理槽50内には硫酸やクロム酸等の酸化溶液
51が入れられ、溶液51内には陰極60と陽極61と
が挿入され、陽極61側が被処理部品側となる。陰極6
0と陽極61との間には電源62から電圧が印加され
る。被処理部品がアルミニウム部品であれば、部品表面
が酸化してAl2 3 の被膜が形成され被処理部品の耐
食性を向上させる。電源62から印加される電圧は、図
7に示すように昇圧期間0〜t1 の間は時間と共に増大
し比例する電圧を、定電圧電解期間t1 〜t2 間には一
定の電圧Vを印加する。実際の装置の例では、t1 =5
分、t1 〜t2 =35分であり、アノダイズ処理時間は
40分を必要とし、印加する電圧もV=20Vである。
【0004】図9はアノダイズ処理の従来例を示す斜視
図であり、処理槽50内には処理液51が入っており、
処理液51内には図示省略の陰極が配置され、陽極側と
なる被処理部品81を多数上部の吊具80で懸吊して浸
し、前述のように電圧を印加して電解をバッチ処理によ
って実施している。バッチ処理において一括処理した被
処理部品81はアノダイズ処理後ストックエリアに取出
され、順次塗装エリアへ運んで塗装がなされ、その後製
品化のための連続処理がなされる。
【0005】このように、現状のアノダイズ処理は一
槽、一電源を用いて一ロットを処理するバッチ処理であ
り、一バッチ処理では40分程度の処理時間を必要と
し、途中で被処理部品を追加するようなことは不可能で
ある。一バッチ処理には、処理の時間が長く、その前後
の段取りにも多くの工数を必要としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
アノダイズ処理は、バッチ処理であり、一槽、一電源で
一ロット処理を行っており、アノダイズ処理時間も長
く、途中での被処理部品を追加することができず効率的
な処理がなされていなかった。又、バッチ処理であるた
め取付け、取外しのための段取にも多くの作業員と作業
時間を必要としており、処理作業の改善が望まれてい
た。
【0007】そこで本発明は、規定の電圧まで時間と共
に増大する昇圧電圧を印加する電源と、一定電圧を印加
する電源とを別々に装備し、両電源を制御することによ
り、バッチ処理によりアノダイズ処理を行い、又、被処
理部品を処理槽内で連続的に移動させ、移動する各部品
に昇圧電圧と一定電圧とを連続して印加することができ
る装置とし、連続アノダイズ処理を可能とする装置を提
供することを目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決するために次の手段を提供する。
【0009】(1)処理槽内へ酸性の処理液を入れ、同
処理液に被処理部品を浸し、同被処理部品に電源より最
初は時間と共に昇圧する電圧を、その後一定の電圧を印
加して同被処理部品に酸化被膜を形成させるアノダイズ
装置において、前記電源は、規定の電圧まで前記昇圧電
圧を印加する第1の電源と、前記一定電圧を印加する第
2の電源からなり、両電源を切換えることにより前記処
理槽内の被処理部品をバッチ処理することを特徴とする
ハイブリッドアノダイズ装置。
【0010】(2)処理槽内へ酸性の処理液を入れ、同
処理液に被処理部品を浸し、同被処理部品に電源より最
初は時間と共に昇圧する電圧を、その後一定の電圧を印
加して同被処理部品に酸化被膜を形成させるアノダイズ
装置において、前記電源は、規定の電圧まで前記昇圧電
圧を印加する第1の電源と、前記一定電圧を印加する第
2の電源とで構成し、前記第1の電源に接続する第1の
導体と、同第1の導体との隙間を保ち直線状に一列に配
列して前記第2電源に接続する第2の導体と、前記被処
理部品を吊下げると共に前記第1の導体から前記隙間を
通り前記第2の導体へ摺動して移動可能な移動体を複数
個所定のピッチで配列して構成し、同それぞれの移動体
は前記第1の導体から規定の電圧まで昇圧電圧を受け、
前記隙間に到達すると前記第1の導体から第2の導体に
乗り移り、その後前記第2の導体から一定電圧を受け前
記吊下げた被処理部品に電圧を印加し移動しながら順次
アノダイズ処理することを特徴とするハイブリッドアノ
ダイズ装置。
【0011】本発明の(1)においては、電源は規定の
電圧まで昇圧電圧を印加する第1の電源と、一定電圧を
印加する第2の電源とで構成されているので、処理槽内
には多数の被処理部品を入れておき、同時に昇圧電圧を
第1の電源から印加し、規定の電圧となると第2の電源
からの一定電圧に切換えて被処理部品に印加するので、
電源は昇圧用のもの、一定の直流電圧の電源を一体的に
備えて簡潔な構成とし電源装置が簡略化できる。
【0012】本発明の(2)では、移動体は第1の導体
と第2の導体との間を摺動して移動し、第1の導体は移
動中に第1の電源から規定の電圧まで昇圧電圧を受け、
第1,第2導体の隙間に到達すると、第1の導体から第
2の導体へ乗り移り、引き続いて第2の電源から一定電
圧を受ける。従って吊下げた被処理部品を連続して移動
させ、昇圧電圧と一定電圧とを連続して供給してアノダ
イズ処理を行うことができる。移動体は所定のピッチで
配列して移動するので、上記の昇圧電圧は第1の導体か
ら順次供給され、同様に隙間を通って第2の導体へ移動
し、複数の被処理部品が順次移動して連続して処理さ
れ、処理能力が大幅に向上すると共に、段取作業も大幅
に合理化される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図面に基いて具体的に説明する。図1は本発明のハイブ
リッドアノダイズ装置の基本となる電解の電圧を示す図
であり、図7で説明した従来例と同様に、昇圧期間0〜
1 の間は時間に比例してVまで増大する電圧を印加
し、定電圧電解期間t1 〜t2 の間は一定の電圧Vを印
加し、連続的に電解する。本発明では従来例と異なる部
分は、電源を2個用いる部分である。即ち、Vまでの昇
圧期間の電圧を印加する電源(1)と、定電圧電解期間
の一定電圧を印加する電源(2)とを用いる。
【0014】図2は本発明の実施の第1形態に係るハイ
ブリッドアノダイズ装置の構成図である。図において、
10は処理槽であり、内部には処理液51として酸化性
溶液、即ち、硫酸やクロム酸の溶液が入れられている。
11,12は処理液51内に配設された陰極であり、処
理槽10の両側に配置されている。13は陽極であり処
理液51内で中央に配置されている。
【0015】14,15は電源であり、14は図1に示
す昇電圧期間0〜t1 間に時間に比例する電圧を印加す
る電源(1)であり、15は定電圧電解期間に一定電圧
Vを印加する電源(2)である。各電源(1),(2)
からの接続は陽極13には(+)側を、陰極11,12
側へは(−)を、それぞれ接続する。16は制御装置で
あり、期間0〜t1 までは電源(1)からの電圧が、t
1 〜t2 には電源(2)からの電圧が、それぞれ連続し
て図1に示すように被処理部品に加わるように、後述す
るスイッチ17,18を開閉するように制御する。
【0016】スイッチ17は電源(1)と陽極13間
に、スイッチ18は電源(2)と陽極13間に、それぞ
れ設けられ、スイッチ17は電源(1)と陽極13、陰
極11及び12間の回路を開閉し、同様にスイッチ18
は電源(2)と陽極13、陰極11及び12間の回路を
開閉する。19はアノダイズ処理を施す被処理部品であ
り、陽極13に多数が配列して接続し取付けられる。
【0017】上記構成において、アノダイズ処理を行う
場合には、制御装置16はまずスイッチ17を閉じ、同
時にスイッチ18を開くように制御する。この状態では
陽極13にはスイッチ17を介して電源(1)から昇圧
電圧が印加され、全被処理部品19には図1に示すよう
に昇圧電圧が連続して印加される。次に、時間がt1
なると、制御装置16はスイッチ17を開くと共に、ス
イッチ18を閉じる。この状態では陽極13には時間t
1 から図1に示すように一定電圧が連続して印加され
る。
【0018】上記のように、制御装置16はスイッチ1
7を閉、スイッチ18を開として陽極13に0〜t1
昇圧期間に昇圧電圧を印加し、引き続きスイッチ17を
開、18を閉としてt1 〜t2 の定電圧電解期間に一定
電圧を印加し、陽極13に接続された多数の被処理部品
19を図1に示すように一括してアノダイズ処理するこ
とができる。このような実施の第1形態によれば、電源
を電源(1)、(2)の2個を用い、それぞれ昇圧用直
流電源、一定電圧発生用の直流電源としたために、一個
の電源に両機能を組込む必要がなく電源を簡素化するこ
とができる。
【0019】図3は本発明の実施の第2形態に係るハイ
ブリッドアノダイズ装置を示し、(a)は構成図、
(b)は電圧の状態を示す図である。(a)において、
20は処理槽であり、内部には処理液51が入ってい
る。21−1,21−2,22−1,22−2はそれぞ
れ陰極であり、21−1及び21−2と22−1及び2
2−2とはそれぞれ両側に配置されている。23−1,
23−2は陽極であり、それぞれ中央に配置し複数の被
処理部品31が一定のピッチで接続して取付けられてい
る。これら被処理部品31は、図示省略しているが一定
のピッチ(P)で、かつ一定速度(v)で移動する移動
装置に取付けられ、陽極23−1,23−2に接触して
摺動し、電気的に接続した状態で図中右方向へ移動する
構成である。
【0020】24,25は電源であり、24は電源
(1)で(b)に示す昇圧期間に比例して増大する電圧
を供給するもの、25は電源(2)であり一定の直流電
圧を定電圧電解期間に供給するものである。26は接続
リレーであり、移動装置が移動し、接続リレー位置に到
達すると接続リレーを閉じて陽極23−1と23−2と
の隙間を、及び陰極21−1と21−2,22−1と2
2−2との隙間を、それぞれ接続し、被処理部品31が
接続リレー26の位置を通過するとリレー接点を開くも
のである。なお、接続リレー26は陰極にも設ける例で
示したが、かならずしも陰極側にはなくても良く、陽極
のみに設けても回路を開くことができるので、陽極のみ
でも良い。
【0021】上記構成において、図中左側の被処理部品
31は時間0〜t1 までの間は接続リレー26が開いて
おり、陽極23−1の区間を一定の速度で移動し、時間
t、もしくはそれ以上で、接続リレー26の位置に到達
する。この時接続リレー26は被処理部品31が移動し
陽極23−2へ移ると接点を開き、次の被処理部品の処
理の最初の電圧値は「0」にセットされる。従って、最
初の被処理部品31は時間0〜t1 の昇圧時間では陽極
23−1の区間において昇圧電圧が印加され、t1 〜t
3 の定電圧電解時間の間には引き続き連続して一定の電
圧が印加され、(b)に示すように昇圧時間と定電圧電
解時間の間に連続した電解がなされ、移動中にアノダイ
ズがなされる。
【0022】以下、同じように、0〜t1 の時間で陽極
23−1から陽極23−2接続リレー26において切換
わるような速度(v)を被処理部品31の配列ピッチ
(P)として定めておけば、複数の被処理部品31を連
続してアノダイズ処理を行うことができる。従って、従
来は0〜t2 時間、即ち40分程度のバッチ処理による
アノダイズ処理が必要であったが、本実施の第2形態に
おいてはアノダイズ処理が施された被処理部品31が時
間t1 、即ち、最短5分ピッチにより連続してなされる
ことになり、処理能力を大幅に向上させることができる
と共に、作業の省力化がなされるものである。
【0023】図4は本発明の実施の第2形態における被
処理部品の移動部分の一例を示す側面図であり、支柱4
1,42にはT型のレール43が取付けられている。レ
ール43には、一対の車輪3(合計4個の車輪)を備え
た移動体50が車輪3で横行可能に組込まれている。移
動体50は吊具52で被処理部品60を懸吊し、部品6
0は処理液51内へ挿入されている。なお、吊具52は
導体であり被処理部品60へ電圧を供給している。
【0024】支柱41,42で両端を支持された支持ビ
ーム40には回転軸44a,44bで回転するチェーン
45、及び回転軸46a,46bで回転するチェーン4
7が、それぞれ装備されている。チェーン45,47は
それぞれ回転軸の駆動により移動体50を図中右方向へ
移動させるように駆動される。即ち、チェーン45,4
7には複数の係止材48が取付けられており、チェーン
45,47と共に移動して移動体50を引掛けてチェー
ンと共に移動させる機構である。
【0025】移動体50は前部のチェーン45で移動し
ている区間では昇圧電圧がレール43を介して供給され
ており、後方のチェーン47へ乗り移る際には、図示し
ていないがレール43の摺動部で定電圧電源の摺動部へ
接続して乗り移り、図3で説明したように昇圧電圧と定
電圧とを連続して切換えて図3(b)に示すような連続
したアノダイズ処理がなされるものである。なお、図示
していないが、レール43には昇圧電圧を供給する区間
と一定電圧区間との間には、絶縁して切離された部分が
回転軸44bと46aとの間に設けられている。
【0026】図5は図4における移動体の詳細図、図6
は図5におけるA−A断面図である。両図に示すよう
に、移動体50は2個の車輪3でT型のレール43上を
横行可能としており、チャンネル1、チャンネル1に固
定された側板2、側板2に回転自在に取付けられた4個
の車輪3からなり、又、レール43の両側とは摺動部5
により摺動して電気的接続を得ている。
【0027】又、移動体50は、支持ビーム40に回転
自在に支持された回転軸44a,44b,及び46a,
46bで回転するチェーン45,47に取付けられた係
止材48により移動する。即ち図6に示すように回転軸
44a,44b,46a,46bの回転によりチェーン
45,47が移動するとチェーン45,47に取付けら
れている一対の係止材48が車輪3を押し、一対の車輪
3と共に移動体50を移動させる。
【0028】上記のような構成により、移動体50は図
5に示すように下側のフック4へ吊具51を引掛け、吊
具52に被処理部品60を吊り下げ、被処理部品60を
処理液51に浸して図4に示すように移動させ、各被処
理部品60を順次連続して昇圧時間と定電圧電解時間で
電解を行い連続したアノダイズ処理が可能となるもので
ある。
【0029】
【発明の効果】本発明のハイブリッドアノダイズ処理
は、(1)処理槽内へ酸性の処理液を入れ、同処理液に
被処理部品を浸し、同被処理部品に電源より最初は時間
と共に昇圧する電圧を、その後一定の電圧を印加して同
被処理部品に酸化被膜を形成させるアノダイズ装置にお
いて、前記電源は、規定の電圧まで前記昇圧電圧を印加
する第1の電源と、前記一定電圧を印加する第2の電源
からなり、両電源を切換えることにより前記処理槽内の
被処理部品をバッチ処理することを特徴としている。
【0030】上記構成により、電源は規定の電圧まで昇
圧電圧を加える第1の電源と、一定電圧を加える第2の
電源とで構成されているので、処理槽内には多数の被処
理部品を入れておき、同時に規定の電圧まで昇圧電圧を
第1の電源から印加し、規定の電圧となると第2の電源
からの一定電圧に切換えて被処理部品に加えるので、電
源は昇圧用のもの、一定の直流電圧の電源を一体的に備
えて簡潔な構成とし電源装置が簡略化できる。
【0031】本発明の(2)は、上記(1)と同様のア
ノダイズ装置において、前記電源は、規定の電圧まで前
記昇圧電圧を印加する第1の電源と、前記一定電圧を印
加する第2の電源とで構成し、前記第1の電源に接続す
る第1の導体と、同第1の導体との隙間を保ち直線状に
一列に配列して前記第2電源に接続する第2の導体と、
前記被処理部品を吊下げると共に前記第1の導体から前
記隙間を通り前記第2の導体へ摺動して移動可能な移動
体を複数個所定のピッチで配列して構成し、同それぞれ
の移動体は前記第1の導体から規定の電圧まで昇圧電圧
を受け、前記隙間に到達すると前記第1の導体から第2
の導体に乗り移り、その後前記第2の導体から一定電圧
を受け前記吊下げた被処理部品に電圧を印加し移動しな
がら順次アノダイズ処理することを特徴としている。
【0032】上記構成により、移動体に吊下げた被処理
部品を連続して移動させ、昇圧電圧と一定電圧とを連続
して供給してアノダイズ処理を行うことができる。移動
体は所定のピッチで配列して移動するので、上記の昇圧
電圧は第1の導体から順次供給され、同様に隙間を通っ
て第2の導体へ移動し、複数の被処理部品が順次移動し
て連続して処理され、処理能力が大幅に向上すると共
に、段取作業も大幅に合理化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハイブリッドアノダイズ装置の電解時
間と電圧との関係を示す図である。
【図2】本発明の実施の第1形態に係るハイブリッドア
ノダイズ装置の構成図である。
【図3】本発明の実施の第2形態に係るハイブリッドア
ノダイズ装置を示し、(a)は構成図、(b)は電圧を
示す図である。
【図4】本発明の実施の第2形態に係るハイブリッドア
ノダイズ装置の移動部分を示す側面図である。
【図5】図4に示す移動体で被処理部品を吊した状態の
部分拡大図である。
【図6】図5におけるA−A断面図である。
【図7】従来のアノダイズ処理の電解時間と電圧との関
係を示す図である。
【図8】従来のアノダイズ装置の原理を示す模式図であ
る。
【図9】従来のアノダイズ処理を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 チャンネル 2 側板 3 車輪 4 フック 10,20 処理槽 11,12,21−1,22−1,21−2,22−2
陰極 13,23−1,23−2 陽極 14,24 電源(1) 15,25 電源(2) 16 制御装置 17,18 スイッチ 19,60 被処理部品 26 接続リレー 43 レール 44a,44b,46a,46b 回転軸 45,47 チェーン 48 係止材 50 移動体 51 処理液 52 吊具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神畠 尚文 名古屋市港区大江町10番地 三菱重工業株 式会社名古屋航空宇宙システム製作所内 (72)発明者 伊藤 真樹 名古屋市港区大江町10番地 三菱重工業株 式会社名古屋航空宇宙システム製作所内 (72)発明者 吉田 静男 名古屋市港区大江町10番地 株式会社エム エイチアイエアロスペース・プロダクショ ンテクノロジー内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理槽内へ酸性の処理液を入れ、同処理
    液に被処理部品を浸し、同被処理部品に電源より最初は
    時間と共に昇圧する電圧を、その後一定の電圧を印加し
    て同被処理部品に酸化被膜を形成させるアノダイズ装置
    において、前記電源は、規定の電圧まで前記昇圧電圧を
    印加する第1の電源と、前記一定電圧を印加する第2の
    電源からなり、両電源を切換えることにより前記処理槽
    内の被処理部品をバッチ処理することを特徴とするハイ
    ブリッドアノダイズ装置。
  2. 【請求項2】 処理槽内へ酸性の処理液を入れ、同処理
    液に被処理部品を浸し、同被処理部品に電源より最初は
    時間と共に昇圧する電圧を、その後一定の電圧を印加し
    て同被処理部品に酸化被膜を形成させるアノダイズ装置
    において、前記電源は、規定の電圧まで前記昇圧電圧を
    印加する第1の電源と、前記一定電圧を印加する第2の
    電源とで構成し、前記第1の電源に接続する第1の導体
    と、同第1の導体との隙間を保ち直線状に一列に配列し
    て前記第2電源に接続する第2の導体と、前記被処理部
    品を吊下げると共に前記第1の導体から前記隙間を通り
    前記第2の導体へ摺動して移動可能な移動体を複数個所
    定のピッチで配列して構成し、同それぞれの移動体は前
    記第1の導体から規定の電圧まで昇圧電圧を受け、前記
    隙間に到達すると前記第1の導体から第2の導体に乗り
    移り、その後前記第2の導体から一定電圧を受け前記吊
    下げた被処理部品に電圧を印加し移動しながら順次アノ
    ダイズ処理することを特徴とするハイブリッドアノダイ
    ズ装置。
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JP7489697B2 (ja) 2020-04-14 2024-05-24 株式会社フラスコ アルマイト処理方法

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