JP2002294249A - 炭化装置 - Google Patents

炭化装置

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JP2002294249A
JP2002294249A JP2001101571A JP2001101571A JP2002294249A JP 2002294249 A JP2002294249 A JP 2002294249A JP 2001101571 A JP2001101571 A JP 2001101571A JP 2001101571 A JP2001101571 A JP 2001101571A JP 2002294249 A JP2002294249 A JP 2002294249A
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electric heater
furnace
cylindrical
tubular
carbonizing
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JP2001101571A
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English (en)
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Tatsuhisa Takeuchi
辰久 竹内
Shigehisa Ishihara
茂久 石原
Masatoshi Tamada
誠稔 玉田
Tetsuo Ise
哲郎 伊勢
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ISE KOGYOSHO KK
Original Assignee
ISE KOGYOSHO KK
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/10Biofuels, e.g. bio-diesel
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/78Recycling of wood or furniture waste

Abstract

(57)【要約】 【課題】 要求される炭の種類に応じて幅広
く加熱温度を制御でき、特に加熱温度が比較的低い場合
でも安定した高品質の炭を生産できる炭化装置を提供す
る。 【解決手段】 基台10上に傾斜した状態で駆動
回転するように支持され、一端側から内部に供給される
炭原材を他端側へ搬送する筒状炭化炉31と、該筒状炭
化炉31の外周面に固定された電気ヒーター32と、環
状導電体33aを外周に露出させるとともに筒状炭化炉
31に対し絶縁された状態で略同軸状に固定された環状
中継部材33と、回転する環状中継部材33の環状導電
体33aに摺接すべく前記基台10に固定された集電子
34とを備え、前記環状中継部材33及び集電子34に
よって電源電力を回転する電気ヒーター32へ供給する
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木のチップ等の炭
原材を加熱して炭を生産する炭化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、炭化装置は、炭原材が投入される
炭化炉を、その外周からバーナーにより直接的又は間接
的に加熱したり、内部を直接バーナーにより加熱したり
する態様のものが種々ある。ところで、近年、炭は、燃
料用はもとより、水質浄化、調湿、ガス吸着、ミネラル
分の発生、遠赤外線の発生、土壌改良等、あらゆる分野
で幅広く利用され、それら用途に応じて異なる種類の炭
が用いられるようになってきている。そして、炭の種類
は、炭原材の材質によって異なるのは勿論のこと、炭の
焼成温度よっても異なり、例えば、燃料用の炭を生産す
る場合には600〜700度で焼成され、また、内部に
炭化されない部分を残すことで比較的重量のある炭を生
産する場合には、200〜300度で焼成される。
【0003】しかしながら、上記した従来の炭化装置で
は、炭化炉をバーナーによって加熱する構造であるた
め、要求される炭の種類に応じて幅広く加熱温度を制御
するのが困難であり、特に、炉内温度を200〜300
度という比較的低温に設定しようとした場合には、定温
維持が困難な上、炉内の温度分布にバラツキが生じて炭
の品質が不安定になるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来事情
に鑑みてなされたものであり、その目的とする処は、要
求される炭の種類に応じて幅広く加熱温度を制御でき、
特に加熱温度が比較的低い場合でも安定した高品質の炭
を生産できる炭化装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の技術的手段として、請求項1は、基台上に傾
斜した状態で駆動回転するように支持され、一端側から
内部へ供給される炭原材を他端側へ搬送する筒状炭化炉
と、該筒状炭化炉を加熱すべく該筒状炭化炉の外周面に
固定された電気ヒーターと、環状導電体を外周に露出さ
せるとともに筒状炭化炉に対し絶縁された状態で略同軸
状に固定された環状中継部材と、回転する環状中継部材
の環状導電体に摺接すべく前記基台に固定された集電子
とを備え、 前記電気ヒーターを前記環状中継部材及び
前記集電子を介して電源へ電気的に接続して、電源電力
を回転する電気ヒーターへ供給するようにしたことを特
徴とする。
【0006】また、請求項2は、上記環状中継部材及び
上記集電子は、上記電気ヒーターを電源へ電気的に接続
するとともに、回転する上記筒状炭化炉に一体的に固定
された温度センサーを制御部へ電気的に接続し、前記制
御部は、前記温度センサーによって検知された温度に応
じて上記電気ヒーターへ供給する電力量を制御している
ことを特徴とする。ここで、回転する上記筒状炭化炉に
一体的に固定された温度センサーとは、筒状炭化炉内の
温度を制御するように、回転する筒状炭化炉に一体的に
取付けられた周知の温度センサーであり、例えば、筒状
炭化炉内に貫挿されて筒状炭化炉内の温度を検知する炉
内温度センサーや、筒状炭化炉と共に回転する電気ヒー
ターに取付けられて該電気ヒーターの温度を検知するヒ
ーター温度センサー等であり、前記炉内温度センサーと
前記ヒーター温度センサーの内の一方のみを設けるよう
にしてもよいし、それら双方を設けるようにしてもよ
い。
【0007】また、請求項3は、上記電気ヒーターが筒
状に形成されるとともに上記筒状炭化炉との間に空隙を
有する状態で固定されていることを特徴とする。
【0008】また、請求項4は、基台上に傾斜した状態
で駆動回転するように支持され、一端側から内部へ供給
される炭原材を他端側へ搬送する筒状炭化炉と、該筒状
炭化炉との間に空隙を有する状態で該筒状炭化炉の外周
面を覆うとともに、前記基台上に設けられた電気ヒータ
ーと、環状導電体を外周に露出させるとともに筒状炭化
炉に対し絶縁された状態で略同軸状に固定された環状中
継部材と、回転する環状中継部材の環状導電体に摺接す
べく前記基台に固定された集電子と、前記筒状炭化炉に
固定されるとともに前記環状中継部材及び前記集電子に
より制御部へ電気的に接続された炉内温度センサーとを
備え、前記制御部は、前記炉内温度センサーによって検
知された温度に応じて上記電気ヒーターへ供給する電力
量を制御し、前記電気ヒーターは、前記制御部により制
御される供給電力量に応じて、内部で回転する前記筒状
炭化炉を加熱することを特徴とする。
【0009】また、請求項5は、上記電気ヒーターを、
二つの半筒状ヒーターの組合せにより筒状に形成すると
ともに、それら二つの半筒状ヒーター間に、ヒーター温
度センサーを挟持し、それら二つの半筒状ヒーターの内
の一方又は双方をスライド可能に構成することで、二つ
の半筒状ヒーター間を開閉して前記ヒーター温度センサ
ーを着脱交換可能にしたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1乃至8は、本発明に係わる炭
化装置の一例を示す。
【0011】この炭化装置Aは、上面側が傾斜動可能に
構成された基台10上に、広葉樹チップや、針葉樹チッ
プ、竹チップ等の炭原材が投入される原材供給機構20
と、原材供給機構20によって供給される炭原材を炭化
させながら搬送する炭化機構30と、炭化機構30から
搬出された炭を冷却して送出する冷却送出機構40とを
具備してなる。
【0012】基台10は、床上等に載置される平面視略
矩形枠状の固定台11に、該固定台11と略同形状の可
動傾斜台12を、炭送出側端部の枢支部10aを支点に
して炭原材供給側が上下回動するように枢着している。
【0013】そして、この基台10は、可動傾斜台12
上の炭原材供給側に、原材供給機構20を固定支持する
とともに炭化機構30の一端側を回動自在に支持する炭
原材供給側支持台13を溶着し、また、同可動傾斜台1
2上の炭送出側には冷却送出機構40を固定支持すると
ともに炭化機構30の他端側を回動自在に支持する炭送
出側支持台14を溶着し、更に、同可動傾斜台12の略
中央側には後述する炭化機構30の集電子34を固定支
持する集電子支持台15を溶着し、固定台11と炭原材
供給側支持台13との間にはジャッキ16を設けてな
る。
【0014】したがって、上記構成の基台10によれ
ば、ジャッキ16が操作されることによって、可動傾斜
台12上の原材供給機構20、及び炭化機構30、冷却
送出機構40を所望とする角度で傾斜させることができ
る(図2参照)。
【0015】原材供給機構20は、略水平状の搬送筒2
1の周面に炭原材投入口22を設けるとともに、同搬送
筒21内にモーター等の駆動源23によって駆動回転可
能なスクリューコンベア24を設け、前記炭原材投入口
22から投入される炭原材を、スクリューコンベア24
によって後述する炭化機構30内へ送出するように構成
されている。
【0016】炭化機構30は、上記基台10上に傾斜し
た状態で駆動回転するように支持され、一端側から内部
に供給される炭原材を他端側へ搬送する筒状炭化炉31
と、該筒状炭化炉31の外周面に固定された電気ヒータ
ー32と、該電気ヒーター32の電源端子が電気的に接
続されている環状導電体33aを外周に露出させ、筒状
炭化炉31に絶縁された状態で略同軸状に固定された環
状中継部材33と、回転する環状中継部材33の環状導
電体33a(図7参照)に摺接すべく前記基台10の集
電子支持台15上に固定された集電子34とを備え、前
記集電子34を電源に電気的に接続して、電源電力を回
転する電気ヒーター32へ供給するように構成されてい
る。
【0017】筒状炭化炉31は、ステンレス製の筒体で
あり、その原材供給側と炭送出側との外周面にローラー
機構51,52を介することで回動自在に支持されると
ともに、駆動回転機構60によって所定の回転速度で回
転するように構成されている。尚、この筒状炭化炉31
の両端部は、それぞれ原材供給機構20の搬送筒21と
冷却送出機構40の接続筒部41とに、パッキン等を介
することで、気密に且つ摺接しながら回動可能なように
接続されている。
【0018】また、この筒状炭化炉31の内周面には、
複数の突片部31aが溶着されている。この突片部31
aは、略筒状炭化炉31の長さを有する平面視長尺矩形
片状部材であり、その突端辺を軸心へ向けた状態で、筒
状炭化炉31内周面に、周方向に所定間隔を置いて複数
配置されている(図6及び7参照)。そして、これら複
数の突片部31aは、筒状炭化炉31が傾斜した状態で
回転しながら炭原材を搬送する際に、その搬送される炭
原材を、筒状炭化炉31内の周方向へ攪拌する。
【0019】上記ローラー機構51は、基台10の炭原
材供給側支持台13上に回動自在に軸支されるととも
に、筒状炭化炉31の軸心と直交するように二つ配置さ
れたローラー51a,51a(図5参照)と、筒状炭化
炉31の外周面に固定された環状ガイド板51bとから
なり、二つのローラー51a,51a上に環状ガイド板
51bを載置することで、環状ガイド板51bが筒状炭
化炉31とともに回動するように構成してある。
【0020】また、同様にしてローラー機構52は、基
台10の炭原材供給側支持台13上に回動自在に軸支さ
れるとともに、筒状炭化炉31の軸心と直交するように
二つ配置されたローラー52a,52aと、筒状炭化炉
31の外周面に固定された環状ガイド板52bとからな
り、二つのローラー52a,52a上に環状ガイド板5
2bを載置することで、環状ガイド板51bが筒状炭化
炉31とともに回動するように構成してある。
【0021】尚、図示例において、ローラー51aは、
その両端部に環状ガイド板51bがスラスト方向に滑っ
て脱落するのを防止するための脱落防止縁51a1を突
設している。それに対し、ローラー52aは、筒状炭化
炉31が熱膨張によって軸方向に伸びた際、環状ガイド
板52bを滑らせるために、外周面に突起を形成してい
ない。
【0022】駆動回転機構60は、基台10の可動傾斜
台12上にモーター等の駆動源61を固定し、該駆動源
61の駆動軸に駆動スプロケット62を軸止するととも
に、筒状炭化炉31の外周面に従動スプロケット63を
固定し、双方のスプロケット62,63間にチェーン6
4を巻回することによって、筒状炭化炉31を駆動回転
するように構成してあり(図3参照)、筒状炭化炉31
内で炭原材が搬送されながら満遍なく均一に炭化されよ
うに、駆動源61の回転数が調整される。
【0023】電気ヒーター32は、円筒をその軸心を含
む仮想面で二分割した形状を呈する周知の半筒状ヒータ
ーが二つ一組で用いられることで筒状に構成され、筒状
炭化炉31の外周面を覆うとともに同筒状炭化炉31と
の間に空隙cを有する状態で、ブラケット等を介して該
筒状炭化炉31に固定されている。そして、それら一組
の電気ヒーター32は、筒状炭化炉31の軸方向に五つ
並設され、隣合う電気ヒーター32,32間には、後述
する環状中継部材33が設けられている。
【0024】環状中継部材33は、筒状炭化炉31の外
周に環状ブラケット35を同軸状に固定し、その環状ブ
ラケット35の外周面に軸方向に複数並設され固定され
ている(図7参照)。各環状中継部材33は、環状絶縁
体33bの外周に環状導電体33aを露出している周知
の電気部品であり、前記環状絶縁体33bによって環状
導電体33aと環状ブラケット35との間が絶縁された
状態で、筒状炭化炉31と略同軸状に固定されている。
【0025】集電子34は、複数の環状導電体33aに
対応する複数の配線を有するとともに、それらの配線に
流れる電気を二又状の端子34a,34aから入出力す
る周知構造の電気部品であり、基台10の集電子支持台
15上に固定されている。そして、この集電子34は、
前記端子34a,34aを回転する複数の環状導電体3
3aに摺接させることで、複数の環状導電体33aと電
気的に接続されている。尚、集電子34は、図示例で
は、メンテナンス性を良好にするために図6における左
よりに配置しているが、同図6における中央部に配置し
てもよい。
【0026】そして、環状中継部材33及び集電子34
は、電気ヒーター32の各相の電源端子を電源へ電気的
に接続するとともに、筒状炭化炉31の外周に設けられ
ている複数の炉内温度センサー36及び複数のヒーター
温度センサー37の各出力ラインを、図示しない制御部
へ電気的に接続している。そして、前記制御部は、前記
炉内温度センサー36及びヒーター温度センサー37に
よって検知された温度に応じて、上記電気ヒーター32
へ供給する電力量を制御している。
【0027】前記炉内温度センサー36は、筒状炭化炉
31の周壁に嵌挿されて筒状炭化炉31内の温度を検知
する。また、前記ヒーター温度センサー37は、半筒状
の二つの電気ヒーター32,32間に挟まれて、それら
電気ヒーター32,32と筒状炭化炉31との間の空隙
cの温度を検知する。
【0028】また、電気ヒーター32へ供給される電力
量の制御は、ON/OFF制御や電圧制御等、周知の制
御方法の何れであっても構わない。尚、ヒーター温度セ
ンサー37を省いて炉内温度センサー36のみの検知温
度に応じて電気ヒーター32への電力量を制御すること
も可能であるが、本実施の形態では、炉内温度センサー
36とヒーター温度センサー37との双方を用い、温度
測定箇所の違いによる応答速度のずれを観測しながら、
筒状炭化炉31内の温度がハンチングすることなく速く
設定温度へ近づくように制御している。
【0029】冷却送出機構40は、筒状炭化炉31の下
流側端部に、接続筒部41を介して冷却筒42を接続す
るとともに、その冷却筒42内にスクリュウーコンベア
43を設けてなる(図8参照)。
【0030】接続筒部41は、筒状炭化炉31の下流側
端部に配置され、筒状炭化炉31内から送出される炭
を、下方の冷却筒42の搬入側へ導いている。
【0031】冷却筒42は、内管42aと外管42bと
の管壁間に冷却水を通水するようにした二重管構造に構
成され、炭化機構30内で加熱された炭を、内管42a
の一端側に搬入して、後述するスクリュウーコンベア4
3によって搬送するとともにその搬送過程で冷却し、内
管42a他端側の送出口42a1から送出する。
【0032】スクリュウーコンベア43は、前記冷却筒
42の内管42a内に設けられ、冷却筒42の送出側端
部に設けられたモーターなどの駆動源43aによって駆
動回転する。
【0033】尚、図中符号70は、作業者が高温の電気
ヒーター32及び筒状炭化炉31等に触れてしまうのを
防止するためのカバーであり、必要に応じて着脱され
る。また、図中符号71は、炭化装置A内の廃ガスを排
出するための排煙口である。
【0034】また、原材供給機構20の炭原材投入口2
2内と、冷却送出機構40の送出口42a1内には、周
知のロータリーダンパー又は多段ダンパーを備えてお
り、炭原材が炭化装置A内に入出する際に炭化装置A内
の廃ガスが炭原材投入口22及び送出口42a1から排
気されないようにしている。尚、前記ロータリーダンパ
ーと前記多段ダンパーは、その何れが用いられても構わ
ないが、より大きな炭原材を投入できるようにする観点
から、好ましくは多段ダンパーが用いられる。
【0035】而して、上記構成の炭化装置Aによれば、
原材供給機構20の炭原材投入口22へ投入された炭原
材は、搬送筒21内でスクリューコンベア24によって
軸方向へ搬送され、炭化機構30の筒状炭化炉31内へ
送入される。そして、筒状炭化炉31がその冷却送出機
構40側を下り傾斜させた状態で回転するため、筒状炭
化炉31内の炭原材は、筒状炭化炉31内で冷却送出機
構40方向へ徐々に搬送されて行く。その際、搬送され
る炭原材は、筒状炭化炉31内の突片部31aによって
周方向にも攪拌される。
【0036】一方、複数の電気ヒーター32には環状中
継部材33及び集電子34を介して電力が供給される。
その際の電力量は、筒状炭化炉31内の温度が予め設定
された温度を維持するように、炉内温度センサー36及
びヒーター温度センサー37によって検知される温度に
応じてフィードバック制御されている。尚、本実施の形
態の炭化装置Aでは、筒状炭化炉31内の温度を200
度〜800度の範囲内で設定することができ、特に、設
定温度が比較的低温の200度〜300度の範囲内であ
る場合にも、筒状炭化炉31内の温度を、略設定温度に
安定させることができる。
【0037】そして、筒状炭化炉31内の炭原材は、搬
送されながら加熱されることで、次第に炭化して炭に焼
成され、その後、冷却送出機構40の接続筒部41内へ
送入される。尚、可動傾斜台12の傾斜度及び筒状炭化
炉31の回転速度は、炭原材の種類や、要求される炭の
焼成温度に応じて可変され、筒状炭化炉31内での搬送
過程において炭原材がむらのない高品質な炭に炭化され
るように、適宜調整される。
【0038】接続筒部41内の炭は、冷却筒42内の一
端側へ送入され、冷却筒42の内管42a内でスクリュ
ウーコンベア43によって搬送されて送出口42a1か
ら外部へ送出される。そして、その接続筒部41内での
搬送過程において、冷却筒42の内管42aと外管42
bとの間には冷却水が通水されるため、搬送される炭は
徐々に冷却され、略常温になった状態で送出口42a1
から送出されることになる。したがって、送出口42a
1から送出される炭は、後工程として冷却工程を要する
ことなく、梱包可能な状態となる。
【0039】次に、本発明に係わる炭化装置の他例につ
いて、図9及び10に基づいて説明する。この炭化装置
Bは、上記炭化装置Aに対し電気ヒーター32の固定手
段や、環状中継部材33及び集電子34の配線等を変更
した構成となっているため、上記炭化装置Aと同一部位
については、同一の符号を付けることで重複説明を省略
する。
【0040】炭化装置Bは、基台10上に固定されたヒ
ーター支持台17上に、スライド手段18を介して上記
電気ヒーター32を軸方向に複数連設するとともに、上
記環状中継部材33及び集電子34を複数の電気ヒータ
ー32の原材供給機構20側のみに配置するように構成
している。
【0041】各電気ヒーター32は、上記炭化装置Aの
説明で述べたように、二つの半筒状ヒーター32a,3
2aを組合せることで筒状に構成され、筒状炭化炉31
との間に空隙cを有する状態で筒状炭化炉31の外周面
を覆っており、後述するスライド手段18上に支持され
ている。そして、前記二つの半筒状ヒーター32a,3
2a間には、電気ヒーター32と筒状炭化炉31外周面
との空隙cの温度を検知するヒーター温度センサー37
が挟持されている。
【0042】ヒーター温度センサー37は、上記炭化装
置Aのように環状中継部材33及び集電子34を介する
ことなく、直接、制御部(図示せず)へ電気的に接続さ
れる。
【0043】スライド手段18は、各半筒状ヒーター3
2aの底部側を固定支持するヒーター支持体18aを、
リニアガイド18cとレール18bとにより、双方の半
筒状ヒーター32a,32aが開閉する方向へスライド
させるようにした機構である。
【0044】尚、このスライド手段18は、双方の半筒
状ヒーター32a,32aを開閉する方向へスライドさ
せる機構であれば、上記構成に限定されるものでなく、
他の周知のスライド機構であっても構わない。また、図
示例では、二つの半筒状ヒーター32a,32aが双方
ともスライドするように構成してあるが、一方の半筒状
ヒーター32aのみをスライドさせるように構成しても
構わない。
【0045】環状中継部材33及び集電子34は、上述
した炭化装置Aのものと同一の構成であり、環状中継部
材33が筒状炭化炉31と一体的に回転するように配置
されている。そして、環状中継部材33は、筒状炭化炉
31内に貫挿され固定されている炉内温度センサー36
に電気的に接続されており、炉内温度センサー36の出
力信号を集電子34を介して制御部(図示せず)へ伝送
する。
【0046】尚、図示例において、環状中継部材33及
び集電子34、炉内温度センサー36は、複数の電気ヒ
ーター32よりも原材供給機構20側に各一つ設けてあ
るが、電気ヒーター32に接触しないようにすれば、隣
合う電気ヒーター32,32間に設けるようにしてもよ
いし、複数設けるようにしても構わない。また、上記実
施の形態は、複数の電気ヒーター32への供給電力を、
炉内温度センサー36とヒーター温度センサー37との
双方の検知温度に応じて制御するようにした好ましい一
例であるが、何れか一方のセンサーの検知温度によって
複数の電気ヒーター32への供給電力を制御することも
可能である。
【0047】上記炭化装置Bによれば、筒状炭化炉31
は、基台10上の電気ヒーター32内で回転し、その電
気ヒーター32によって加熱される。その際の電気ヒー
ター32への供給電力は、ヒーター温度センサー37及
び炉内温度センサー36の検知温度に応じて制御され
る。尚、メンテナンス等でヒーター温度センサー37を
交換する際には、スライド手段18によって二つの半筒
状ヒーター32a,32aを開閉できるため、その交換
作業が容易である。
【0048】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。請
求項1によれば、筒状炭化炉と一体的に回転する電気ヒ
ーターへの電力供給を、環状導電体及び集電子による簡
素な構造でもって確実に行うことができる。そして、電
気ヒーターによる加熱方式であるため、電気ヒーター電
源のON/OFF制御や電圧制御により、加熱温度を要
求される炭の焼成温度に容易に近づけることができる
上、きめこまかな制御によって炉内温度を定温維持でき
る。しかも、回転する筒状炭化炉内で炭が焼成されるた
め、炭を満遍なく均一に焼成することができる。したが
って、要求される炭の種類に応じて幅広く加熱温度を制
御でき、特に加熱温度が比較的低い場合でも安定した高
品質の炭を生産することができる。更に、請求項2によ
れば、筒状炭化炉と一体的に回転する温度センサーと、
基台等に固定された制御部との間の配線を、環状導電体
及び集電子による簡素な構造でもって確実に行うことが
できる。そして、温度センサーで検知された温度に応じ
て電源の電力量が制御されるため、よりきめこまかな制
御によって炉内温度を定温維持できる。更に、請求項3
によれば、電気ヒーターが筒状に形成されているため、
該電気ヒーターから筒状炭化炉への熱放射が効率的に行
われる。しかも、その電気ヒーターが筒状炭化炉との間
の空気を加熱し、その加熱された空気によって筒状炭化
炉が加熱されるため、筒状炭化炉の周壁の温度分布を均
等にすることができる。したがって、炭をより満遍なく
均一に焼成することができる。更に、請求項4によれ
ば、電気ヒーターが筒状炭化炉との間に空隙を有するた
め、固定された電気ヒーターの熱を回転する筒状炭化炉
へ簡素な構造でもって熱伝達することができる。しか
も、筒状炭化炉に固定された炉内温度センサーが環状中
継部材及び集電子を介して制御部へ接続されているた
め、筒状炭化炉と一体的に回転する炉内温度センサーの
出力信号を、基台等に固定された制御部へ確実に伝送す
ることができる。その上、請求項5によれば、二つの半
筒状ヒーターを開閉することで、ヒーター温度センサー
を容易に着脱交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる炭化装置の一例を示す正面
図。
【図2】 同炭化装置を示し、可動傾斜台を傾斜させた
状態を示す正面図。
【図3】 同炭化装置の原材供給側のローラー機構及び
駆動回転機構を示す要部拡大図。
【図4】 同炭化装置の炭送出側のローラー機構を示す
要部拡大図。
【図5】 図1における(5)−(5)線断面図。
【図6】 図1における(6)−(6)線断面図。
【図7】 同炭化装置の環状中継部材及び集電子を示す
要部拡大図。
【図8】 同炭化装置の左側面図。
【図9】 本発明に係わる炭化装置の他例を示す正面
図。
【図10】 図9における(10)−(10)線断面
図。
【符号の説明】
10:基台 20:原材供給機構 30:炭化機構 31:筒状炭化炉 32:電気ヒーター 33:環状中継部材 33a:環状導電体 34:集電子 40:冷却送出機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊勢 哲郎 北海道旭川市永山6条11丁目1−26 Fターム(参考) 4D004 AA12 CA26 CB09 CB32 CB43 CB45 DA01 DA02 DA06 4H012 JA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台上に傾斜した状態で駆動回転するよ
    うに支持され、一端側から内部へ供給される炭原材を他
    端側へ搬送する筒状炭化炉と、 該筒状炭化炉を加熱すべく該筒状炭化炉の外周面に固定
    された電気ヒーターと、 環状導電体を外周に露出させるとともに筒状炭化炉に対
    し絶縁された状態で略同軸状に固定された環状中継部材
    と、 回転する環状中継部材の環状導電体に摺接すべく前記基
    台に固定された集電子とを備え、 前記電気ヒーターを前記環状中継部材及び前記集電子を
    介して電源へ電気的に接続して、電源電力を回転する電
    気ヒーターへ供給するようにしたことを特徴とする炭化
    装置。
  2. 【請求項2】 上記環状中継部材及び上記集電子は、上
    記電気ヒーターを電源へ電気的に接続するとともに、回
    転する上記筒状炭化炉に一体的に固定された温度センサ
    ーを制御部へ電気的に接続し、 前記制御部は、前記温度センサーによって検知された温
    度に応じて上記電気ヒーターへ供給する電力量を制御し
    ていることを特徴とする請求項1記載の炭化装置。
  3. 【請求項3】 上記電気ヒーターが筒状に形成されると
    ともに上記筒状炭化炉との間に空隙を有する状態で固定
    されていることを特徴とする請求項1又は2記載の炭化
    装置。
  4. 【請求項4】 基台上に傾斜した状態で駆動回転するよ
    うに支持され、一端側から内部へ供給される炭原材を他
    端側へ搬送する筒状炭化炉と、 該筒状炭化炉との間に空隙を有する状態で該筒状炭化炉
    の外周面を覆うとともに、前記基台上に設けられた電気
    ヒーターと、 環状導電体を外周に露出させるとともに筒状炭化炉に対
    し絶縁された状態で略同軸状に固定された環状中継部材
    と、 回転する環状中継部材の環状導電体に摺接すべく前記基
    台に固定された集電子と、 前記筒状炭化炉に固定されるとともに前記環状中継部材
    及び前記集電子により制御部へ電気的に接続された炉内
    温度センサーとを備え、 前記制御部は、前記炉内温度センサーによって検知され
    た温度に応じて上記電気ヒーターへ供給する電力量を制
    御し、 前記電気ヒーターは、前記制御部により制御される供給
    電力量に応じて、内部で回転する前記筒状炭化炉を加熱
    することを特徴とする炭化装置。
  5. 【請求項5】 上記電気ヒーターを、二つの半筒状ヒー
    ターの組合せにより筒状に形成するとともに、それら二
    つの半筒状ヒーター間に、ヒーター温度センサーを挟持
    し、 それら二つの半筒状ヒーターの内の一方又は双方をスラ
    イド可能に構成することで、二つの半筒状ヒーター間を
    開閉して前記ヒーター温度センサーを着脱交換可能にし
    たことを特徴とする請求項4記載の炭化装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009238479A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Nippon Steel Engineering Co Ltd 回転する金属溶解装置の集電装置
CN109810719A (zh) * 2019-03-12 2019-05-28 广西道能加生物能源股份有限公司 一种高效的机制木炭碳化设备
KR102537259B1 (ko) * 2022-11-17 2023-05-26 고등기술연구원연구조합 바이오매스 반탄화물의 냉각 배출장치

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CN109810719B (zh) * 2019-03-12 2023-12-08 广西道能加生物能源股份有限公司 一种高效的机制木炭碳化设备
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