JP2002293988A - 水系ゲル状芳香剤 - Google Patents
水系ゲル状芳香剤Info
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Abstract
を具備した芳香剤を提供する。 【解決手段】 芳香性物質、ゲル基剤および水を含む原
料から得られる水系ゲル状芳香剤であって、該ゲル基剤
が、キサンタンガムおよびガラクトマンナン類からな
り、かつガラクトマンナン類の一部が加熱処理されてい
ることを特徴とする。ガラクトマンナン類とキサンタン
ガムを1:0.001〜0.001:1の重量比率で含
み、かつゲル基剤の0.1重量%以上が加熱処理されて
いる事を特徴とする。
Description
芳香剤、特に、香料などの揮散性成分の徐放性に優れた
水系ゲル状芳香剤に関する。
ゲル状芳香剤とは、水性のゲル基剤に香料などの芳香性
物質(芳香剤成分)を含有せしめて構成した芳香剤であ
り、その具体的構成は、ゲル基剤に内包されている芳香
剤成分を、その揮散性を利用して、芳香剤から経時的に
揮散せしめて芳香を付与しようとするものであり、これ
までに、室内用、車内用、トイレ用、それに生ゴミ用な
どの多くの用途で利用されている。
剤として、寒天、カラギーナン、ジェランガムなどを配
合したものが利用されている。 しかしながら、このよ
うな基剤によれば、芳香剤の使用に伴う芳香剤の減量と
ともに、ゲル基剤表面の揮発成分が揮散して、その表面
に強固な皮膜が形成されてしまい、芳香剤成分の均質な
揮散が妨げられ、ひいては、水系ゲル状芳香剤自体の形
状が歪(いびつ)になるなどの美観上の問題点がある。
ゲル基剤での主剤としてローカストビーンガムとキサン
タンガムとを配合した水性賦香等性ゲル状物(特公昭5
7−15902号)が、これまでに提案されている。
しかしながら、ローカストビーンガムとキサンタンガム
との組み合わせをもってしても、得られるゲルの強度
は、芳香剤などの用途での実用には、ほど遠いものでし
かなかった。
強度は、商品輸送時の品質保持や、商品使用時の安全性
確保の観点からして非常に重要な要素である。 すなわ
ち、ゲルの強度が不十分であると、商品輸送時にゲル破
壊を招き、揮散成分が予定通りに放出せず、また商品の
美観を損ねるなどの弊害をもたらす。 また、ゲルの強
度が不十分であると、商品を転倒した時などに芳香剤が
流出して、床やカーペットを汚損するなどの不都合があ
った。
て、基剤の量を増やす方法がある。
と、商品使用後の芳香剤の残渣(主に、ゲル残渣)も増
えてしまい、これにより、芳香成分の残量(商品の終
点)が視覚的に判断しにくくなり、また、経済効率的に
も不利であった。
基剤を用いた水系ゲル状芳香剤において認識されていた
上掲の問題点に鑑みて鋭意研究を行った。 特に、ゲル
基剤の構成成分を種々選択した結果、香料などの揮散性
成分の徐放性に優れ、かつゲルの保型性の安定に寄与す
るゲル基剤にたどり着き、本発明を完成するに至ったの
である。
芳香性物質、ゲル基剤および水を含む原料から得られ、
かつゲル基剤が、キサンタンガムおよびガラクトマンナ
ン類からなり、また、ガラクトマンナン類の一部が加熱
処理されている水系ゲル状芳香剤にある。
香性物質、ゲル基剤および水を含む原料から得られ、か
つゲル基剤が、キサンタンガムおよびガラクトマンナン
類からなり、また、その一部が加熱処理されている水系
ゲル状芳香剤が提供される。
よって、香料などの揮散性成分の徐放性に優れ、かつ安
定したゲルの保型性に寄与するゲル基剤を具備した水系
ゲル状芳香剤が提供される。
る。
性物質としては、当該技術分野で周知のものや、ならび
に当該技術分野で将来利用可能なものも含めて、いずれ
でも利用でき、例えば、天然香料や合成香料が挙げら
れ、これらを必要に応じて希釈、乳化したものが利用で
きる。
料の可溶化助剤として機能する可溶化溶剤、または香料
の揮散性を制御する揮散調整溶剤をさらに含めることが
できる。 このような溶剤としては、メタノール、エタ
ノール、プロパノールなどのアルコール類、エチレング
リコール、プロピレングリコール、グリセリンなどの多
価アルコール類、エチレングリコールアルキルエーテル
類、ジエチレングリコールアルキルエーテル類、プロピ
レングリコールアルキルエーテル類などの有機溶剤また
はこれらの組み合わせからなる混合溶剤がある。
香料を可溶化するための界面活性剤を用いることができ
る。 これら界面活性剤としては、例えば、脂肪酸塩、
アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルまたはアルキルアリー
ル硫酸塩などの陰イオン性界面活性剤や、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルア
リールエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などの非イ
オン性界面活性剤などの1つ以上を利用することができ
る。
基剤とは、一般に、ガラクトマンナン類に、必要に応じ
てキサンタンガムを配合してなるものである。
クトマンナン類としては、D−マンノース主鎖にD−ガ
ラクトース側鎖を有する多糖類を用いることができる。
例えば、ローカストビーンガム、タラガム、グァーガ
ム、カシアガム等が、これらに含まれる。 これらの中
でも、後述する通り、本発明において所望の効果を得る
観点からして、ローカストビーンガムが好ましい。 ま
た、ガラクトマンナン類の形状としては、粉末状や顆粒
状のものを用いることができる。
理済みのガラクトマンナン類が占める割合は、ガラクト
マンナン類全体の約0.1〜100重量%とすることが望まし
い。これは、加熱処理済みのガラクトマンナン類の量
が、ガラクトマンナン類全体の約0.1重量%に満たない
と、本発明の水系ゲル状芳香剤に、理想的な弾力性が付
与されないことによる。
ラクトマンナン類とは、ガラクトマンナン類の粉末を示
差走査熱量計(DSC)で測定した際に、55℃(40〜70
℃)付近の吸熱エンタルピーが、0.8mJ/mg(ガラクトマ
ンナン類1mg当たり0.8mJ)以下であることを特徴とす
るものである。 ちなみに、非加熱のガラクトマンナン
類の粉末での吸熱エンタルピーは、55℃(40〜70℃)付
近において1〜2mJ/mgであった。
て、ガラクトマンナン類と組み合わせて使用されるキサ
ンタンガムとは、澱粉、グルコース、ショ糖などの炭水
化物を炭素源として、微生物キサントモナス・カンペス
トリス(Xanthomonas campestris)によって産生される微
生物多糖類の一つであり、その構造は、主として、D−
グルコース、D−マンノースおよびD−グルクロン酸の
ナトリウム、カリウムおよびカルシウム塩からなり、そ
の主鎖は、D−グルコースのβ−1,4結合からなる。
そして、本発明の水系ゲル状芳香剤で使用するキサンタ
ンガムとしては、市販の粉末状、顆粒状などのキサンタ
ンガムを用いることができる。 特に、トウモロコシ澱
粉、グルコースなどの炭水化物を炭素源とした、キサン
トモナス・カンペストリスの液体培養での培養液を、低
級アルカノールで分別沈殿した後に得られる乾燥品形態
のキサンタンガムが好適に利用できる。
するために、ガラクトマンナン類とキサンタンガムを併
用する場合のその配合比率は、ガラクトマンナン類:キ
サンタンガム=1:0〜0.001:1の重量比率が好まし
い。 この配合比率を調整することで、生成するゲルの
弾力性を加減することができる。 なお、配合比率が、
上記範囲から外れると、得られるゲルの弾力性は不十分
なものになり、本発明の水系ゲル状芳香剤に、理想的な
弾力性は付与されない。
ムからなるゲル基剤の約0.1〜100重量%が、加熱処理し
たものとすることが望ましい。 これはすなわち、加熱
処理されたゲル基剤の量が、ゲル基剤の約0.1重量%の
量に満たないと、得られるゲルの弾力性は不十分なもの
になり、本発明の水系ゲル状芳香剤に、理想的な弾力性
は付与されないことによる。
するためには、加熱処理時のゲル基剤での乾燥減量を、
約50重量%以下、好ましくは約20重量%以下、さらに好
ましくは約15重量%以下とする。 これはすなわち、ゲ
ル基剤での乾燥減量が、約50重量%を上回ると、ガラク
トマンナン類が思うように加熱できず、本発明の水系ゲ
ル状芳香剤に所望の弾力性を付与できないことによる。
を付与するために、一般には、ゲル基剤に、必要に応じ
て、多価アルコール類、および塩類を配合し、配合成分
の一部もしくは全部を、固形分中の水分を約50%以下に
した上で、約55〜約100℃、約5分〜約200分間の条件下
で加熱処理する。
ル基剤は、そのすべてが、加熱処理されている必要はな
い。 例えば、ゲル基剤の一部、例えば、ガラクトマン
ナン類の一部を加熱処理するだけでも、本発明の水系ゲ
ル状芳香剤にある程度の弾力性を付与することができ
る。 この場合、ゲル基剤の約0.1重量%以上の量を加
熱処理したものとしないと、前述したように、本発明の
水系ゲル状芳香剤に所定の弾力性付与効果は期待できな
い。
クトマンナン類およびキサンタンガムのそれぞれを、ゲ
ル基剤の構成成分とすることもできる。 この場合、ガ
ラクトマンナン類およびキサンタンガムそれぞれに最適
な加熱条件を適用して得られたものを、ゲル基剤に配合
するのが望ましい。 この場合の最適な加熱条件として
は、ガラクトマンナン類の場合、約55〜約150℃で、約
1分〜約200分間、好ましくは、約55〜約100℃で、約5
分〜約200分間、または、約100〜約150℃で、約1分〜
約120分間である。 一方で、キサンタンガムの場合の
最適な加熱条件としては、約55〜約150℃、約1〜約50
時間、好ましくは、約80〜約150℃、約1〜約10時間で
ある。 これら条件を適用するにあたって、高温側では
比較的短時間の加熱とし、逆に、低温側では比較的長時
間の加熱とするのが好ましい。 加熱温度が55℃に満た
ないと、弾力性の付与効果が不十分であり、逆に、150
℃を超えると生成物が着色してしまう場合がある。
でも行うことができる。
酸素存在下で加熱を行うと生成物が着色しかねないの
で、ゲル基剤の構成成分と反応しない不活性ガス中で加
熱処理するのが望ましい。 これら不活性ガスとして
は、窒素ガス、ヘリウムガス、炭酸ガス、水蒸気などを
挙げることができる。 また、気体中での加熱処理を、
減圧条件下で行うことによっても、生成物の着色が回避
できる。 この場合、前掲の不活性ガスの他に、減圧の
程度によっては、空気でも生成物を着色せずに利用する
ことができる。 減圧の程度は、特に制限は無いが、約
200〜約0.01mmHgの圧力が好適である。
成成分を溶解しない不活性溶剤中に同成分を分散させた
状態で加熱する。 液体中で加熱処理を行っても、生成
物は着色されない。 不活性溶剤としては、ゲル基剤の
構成成分を溶解せず、かつゲル基剤の構成成分と反応し
ないものであれば、特に制限はなく、いずれでも利用可
能である。 これら不活性溶剤の例として、メタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノール、n−ペンチルアルコール、n−ヘ
キシルアルコールなどの炭素数1〜6のアルカノール、
1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、エチ
レングリコールなどの炭素数1〜4のアルカンジオー
ル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレング
リコールジエチルエーテル、エチレングリコールモノメ
チルエーテル(メチルセロソルブ)、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル(エチルセロソルブ)等のエチレ
ングリコールのモノもしくはジ低級アルキル(C=1〜
4、特に、1〜2)エーテル、ジエチレングリコール、
ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレング
リコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
メチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエー
テル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルなどの
ジエチレングリコールのモノもしくはジ低級アルキル
(C=1〜4、特に、1〜2)エーテルなどの他、植物
油脂、動物油脂、脂肪酸、脂肪酸とグリセリンなどのモ
ノ、ジ、トリエステルなどの各種油脂類を挙げることが
できる。 不活性溶剤中での反応は、場合によっては、
加圧下で、例えば、オートクレーブ中で行うことができ
る。 加熱処理後に不活性溶剤を除去するが、本発明の
水系ゲル状芳香剤での一成分として残存せしめることも
可能である。 なお、不活性溶剤の除去は、例えば、加
熱処理液を濾過し、濾過残渣(ケーキ)を必要に応じて
エタノールなどの低沸点溶剤で洗浄し、次いで、真空乾
燥することによって行うことができる。
て、再度、乾燥固化させた後に、加熱処理を行うこと
で、本発明の水系ゲル状芳香剤に良好な弾力性を付与で
きる。具体的には、ゲル基剤の構成成分を水中に分散さ
せ、次いで、水分を除去し、水分が0〜約90重量%とな
った後に加熱処理を行う。 水への分散方法は、特に限
定されるものではないが、約10〜約100℃の水で、約10
分以上攪拌して分散させる。 最も簡便な方法は、約50
〜約80℃の水で、約20分以上攪拌して分散する方法であ
る。 通常、攪拌による分散時間は、約3時間で十分で
ある。 また、水溶液中のゲル基剤の構成成分の濃度
は、特に限定するものではないが、操作性の観点からす
れば、約0.1〜約20重量%の濃度が好ましい。 なお、
水溶液内に有機溶媒などが含有されてもよいが、低級ア
ルコール類が約20重量%以上含まれると、ゲル基剤の構
成成分が凝集して好ましくない。
アルコールおよび塩を添加した条件下で弾力性付与効果
が相乗的に現れる。 特に、炭素数2〜8で、水酸基を
2〜6個有する多価アルコールおよびその重合物をガラ
クトマンナン類に加えると、水系ゲル状芳香剤の安定化
と弾力性の向上が顕著である。 なお、重合物として
は、水酸基を最低2個以上保持していることが必要であ
る。 このような多価アルコールとしては、1,3-ブチレ
ングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコ
ール、グリセリン、ネオペンチルアルコール、ペンタエ
リスリトール、ジペンタエリスリトール、トリメチロー
ルプロパン、ソルビトール、ポリグリセリンなどが挙げ
られるが、これらに限定するものではない。 ゲル基剤
の加熱処理系内に塩を加えることで、本発明の水系ゲル
状芳香剤において弾力性付与効果が現れる。 塩として
は、各種ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、
カルシウム塩が挙げられるが、これらの中でも、2価の
アルカリ金属塩が効果的である。 これらの塩類とし
て、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、
塩化マグネシウム、乳酸カルシウム、乳酸ナトリウム、
第一リン酸カリウム、第二リン酸カリウム、リン酸三ナ
トリウム、L−アスコルビン酸ナトリウム、L−グルタ
ミン酸ナトリウム、L−アスコルビン−リン酸マグネシ
ウム、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどがある
が、これらに限定されない。
水の存在下で、常温下、好ましくは、20〜40℃で、pH4
〜9、好ましくは、pH4.5〜7の条件下で混合すること
によって、本発明の水系ゲル状芳香剤が得られる。
れる水としては、例えば、水道水、脱イオン水、蒸留
水、濾過精製水などのいずれでも利用可能である。
るが、本願発明はこれら実施例の開示によって限定的に
解釈されるべきものではない。
その性状検討 ローカストビーンガム(FLBG−A:新田ゼラチン社
製)、キサンタンガム(VS900:新田ゼラチン社
製)、プロピレングリコール、ラベンダー香料(OSK
−1:大鹿香料社製)、および界面活性剤(TWEEN
80:ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル)
を準備した。 また、ローカストビーンガムを、105℃
で、60分間、加熱処理して得た加熱済ローカストビーン
ガムと、それに、キサンタンガムを、115℃で、180分
間、加熱処理して得た加熱済キサンタンガムも、それぞ
れ準備した。
従って混合し、イオン交換水で100gの最終重量に調整
した。 また、ローカストビーンガムとキサンタンガム
の双方に代えて、新鮮寒天を用いた事例を対照とした。
剤の80gを、20℃に調整された密閉容器(100ml容)内
に、20分間放置した。 各水系ゲル状芳香剤の芳香の強
弱について、熟練したパネラー8名によって、官能的に
5段階で得点を付けてもらった。 すなわち、芳香の強
いと判断した場合には5点、以下、芳香が薄れるに従い
1点ずつ減じ、芳香が弱いと判断した場合には1点を付
与した。 各芳香剤について、パネラー各位の評点を集
計して得た合計点から平均点を求め、それを官能検査結
果とした。 その結果を、以下の表2に記した。
状芳香剤の100gを取り、これを25℃に調整された室内
に静置して、その重量変化を経時的に計量した。 その
結果を、図1のグラフにまとめた。
水系ゲル状芳香剤(実施例品)は、対照からして、均一
なゲル減量を示しており、香料成分の均一な揮散に寄与
しうるものであることが明らかとなった。
検討 実施例1に記載の材料を用い、下記表3に記載の配合量
に従って混合し、イオン交換水で100gの最終重量に調
整して、本発明の水系ゲル状芳香剤(実施例A〜B)を
調製した。 また、非加熱のローカストビーンガムと非
加熱のキサンタンガムを利用して調製した水系ゲル状芳
香剤を、比較例とした。
剤(実施例A〜Bおよび比較例)は、いずれもゲルの形
成に至っていたので、それらのゲル強度を、レオメータ
ー(レオメーターCR−500X:株式会社サン科学
製)を用いて定深度測定によって決定した。 具体的に
は、同レオメーターに装着されている感圧軸(直径1c
m)を、60mm/分の速度で各水系ゲル状芳香剤に当接およ
び挿入した際に、各水系ゲル状芳香剤の表面から1cmの
深さにおいて感圧軸に負荷される力(g)を測定した。
その測定結果も、表3に併せてとりまとめた。
較例の芳香剤からして、本発明の水系ゲル状芳香剤(実
施例A〜B)は、ゲル強度が格段に大きく、弾力性に富
んでおり、芳香剤の用途における実用性が認められた。
であった、香料などの揮散性成分の徐放性に優れ、かつ
安定なゲルの保型性に寄与するゲル基剤を具備した水系
ゲル状芳香剤が実現される。
を示すグラフである。
Claims (5)
- 【請求項1】 芳香性物質、ゲル基剤および水を含む原
料から得られる水系ゲル状芳香剤であって、該ゲル基剤
が、キサンタンガムおよびガラクトマンナン類からな
り、かつガラクトマンナン類の一部が加熱処理されてい
る、ことを特徴とする水系ゲル状芳香剤。 - 【請求項2】 前記ゲル基剤が、ガラクトマンナン類と
キサンタンガムを、ガラクトマンナン類:キサンタンガ
ム=1:0.001〜0.001:1の重量比率で含む
請求項1に記載の水系ゲル状芳香剤。 - 【請求項3】 芳香性物質、ゲル基剤および水を含む原
料から得られる水系ゲル状芳香剤であって、該ゲル基剤
が、キサンタンガムおよびガラクトマンナン類からな
り、かつその一部が加熱処理されている、ことを特徴と
する水系ゲル状芳香剤。 - 【請求項4】 前記ゲル基剤が、ガラクトマンナン類と
キサンタンガムを、ガラクトマンナン類:キサンタンガ
ム=1:0.001〜0.001:1の重量比率で含
み、かつ前記ゲル基剤の0.1重量%以上が加熱処理さ
れている請求項3に記載の水系ゲル状芳香剤。 - 【請求項5】 前記ガラクトマンナン類が、ローカスト
ビーンガムである請求項1乃至4のいずれかに記載の水
系ゲル状芳香剤。
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JP2001099819A JP4652602B2 (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | 水系ゲル状芳香剤の製造方法 |
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JPS63267361A (ja) * | 1987-04-24 | 1988-11-04 | San Ei Chem Ind Ltd | 賦香等性ゲル状物 |
JPH0717843A (ja) * | 1993-07-02 | 1995-01-20 | Nippon Shokubai Co Ltd | ゲル状芳香剤組成物 |
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2001
- 2001-03-30 JP JP2001099819A patent/JP4652602B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0717843A (ja) * | 1993-07-02 | 1995-01-20 | Nippon Shokubai Co Ltd | ゲル状芳香剤組成物 |
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