JP2002292866A - インクヘッド - Google Patents

インクヘッド

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JP2002292866A
JP2002292866A JP2001102330A JP2001102330A JP2002292866A JP 2002292866 A JP2002292866 A JP 2002292866A JP 2001102330 A JP2001102330 A JP 2001102330A JP 2001102330 A JP2001102330 A JP 2001102330A JP 2002292866 A JP2002292866 A JP 2002292866A
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ink
nozzles
nozzle
chamber
head
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JP2001102330A
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English (en)
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Masanobu Shimizu
正信 清水
Motoharu Miki
基晴 三木
Kaoru Horie
かおる 堀江
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14475Structure thereof only for on-demand ink jet heads characterised by nozzle shapes or number of orifices per chamber
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、1つのインク室に設けられ
ている複数のノズルから吐出されるインクが、隣接する
ノズルから吐出されるインクと飛行中に接触することな
く、記録媒体に記録され得るインクヘッドを提供するこ
とである。 【解決手段】 本発明のインクヘッド10は、自身の長
手方向に沿って複数のインク室21を有しているインク
ヘッドモジュール20と、前記各インク室の記録媒体と
対面する側の面(前面)にノズル31,31’を提供す
るノズルプレート30とを有している。インク室21
は、自身の側面が、前記側面の他の部分に対して粗さが
異なる部分を有するように構成されている。上記構成に
より、ノズル31から吐出されるインクは、ノズル3
1’から吐出されるインクと、異なるタイミングで吐出
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタに取り付けられているインクヘッド関しており、
特に、1つのインク室に対して複数のノズルが設けられ
ているインクヘッドに関している。
【0002】
【従来の技術】画像記録装置は種々のものが知られてい
るが、近年では比較的安価で小型であるという理由で、
インクジェット記録方式を採用したインクジェットプリ
ンタが広く使用されるようになっている。インクジェッ
トプリンタは、インクを吐出するインクヘッドと、画像
が記録される記録媒体に対して相対的にインクヘッドを
移動させる移動機構と、前記記録媒体を前記インクヘッ
ドに対して相対的に移動させる搬送機構とを有してい
る。
【0003】前記インクヘッドは、自身の長手方向に沿
って所定のピッチで離間されて配置されているインク室
を複数有しているインクヘッドモジュールと、前記イン
ク室の記録媒体と対面する側の面(前面)に配置される
ノズルプレートと、を有している。
【0004】前記ノズルプレートは、前記複数のインク
室の各々にインクを外方に吐出可能とさせるノズルを提
供している。
【0005】前記各インク室は、例えばピエゾ素子のよ
うな、インク吐出時にインクに対して吐出に必要な力を
印加する公知の吐出エネルギー発生手段が配設されてお
り、前記ノズルから、インク滴を吐出し得るように構成
されている。
【0006】上述のインクジェットプリンタは、前記搬
送機構の駆動により、前記記録媒体を間欠搬送する。そ
して、インクジェットプリンタは、前記間欠搬送におい
て、前記記録媒体が停止している間にインクヘッドを駆
動させるとともに、複数のノズルからインク滴の吐出を
させることで、前記記録媒体上に所望の画像を形成する
ものである。
【0007】近年、インクジェットプリンタは、画像記
録速度の高速化が望まれている。上記画像記録速度の高
速化のための方法には、記録周波数の高周波数化があ
る。記録周波数を高周波数化するには、前記インクヘッ
ド全体の吐出するインクの量を少なくする必要がある。
従って、各ノズルから吐出されるインクの量を少なくす
る必要がある。そして、各ノズルから吐出されるインク
の量を減少させるには、ノズルの開口の口径を小さくす
ることが有効である。しかしながら、単にノズルの開口
の口径を小さくした場合、各ノズルから吐出されたイン
ク滴、即ち1つのインク室から吐出されたインク滴によ
って記録媒体に記録されるインクドットの面積も小さく
なってしまい、所望のインクドット毎の記録面積を達成
し得ない。このため、図9中に示すように、インクヘッ
ドモジュール1020の各インク室1021に対して複
数のノズル1031、1031’を設け、同一のインク
室1021から射出された2つのインク滴80,80’
により記録される2つのインクドットを合わせた面積
が、上述の1つのノズルのみを有している1つのインク
室からのインクドットの面積と同一になるようにするこ
とで、高記録周波数でありながら1つのインク室102
1により記録されるインクドットの記録面積を所望の面
積にすることが可能なインクヘッド1010が提供され
ている。
【0008】また、上記インクヘッド1010では、吐
出するインク滴の総数を、インク室に対応するノズルの
数を増やすことによって、個々のインク室の間隔を狭く
してインク室の個数を増やすことなく、ノズルの数に対
応した複数のインクドットを記録することが出来ること
から、高解像度の画像を記録することが可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような、各インク室1021に対して複数のノズル10
31、1031’が設けられているインクヘッド101
0は、ノズル1031、からインク滴80が、隣接する
ノズル1031’から吐出されたインク滴80’と、吐
出され記録媒体に接触する前の飛行中に接触する可能性
を有している。インク滴80が、飛行中にインク滴8
0’と接触すると、インク滴80とインク滴80’と
は、一体化し、1つのインク滴の状態になってから記録
媒体に記録される。このインクヘッド1010は、高記
録周波数化のために、吐出されるインク滴の量が少なく
なるように構成されているため、前述の一体化したイン
ク滴によって記録されるインクドットでは、所望の記録
面積にならず、所望の画像を記録することが困難である
という課題を有している。詳細を述べると、1つのドロ
ップ(インク滴)にインクドットで記録面積を2倍にし
ようとした場合、インクドロップの量は、2倍以上にし
なければならない。即ち、2つのドロップが1つに合体
した場合のインクドットの記録面積が、2つのインクド
ットによる記録面積よりも小さくなってしまう欠点があ
る。
【0010】また、前述のようにインク滴が飛行中に一
体化されてしまうと、意図した数のインクドットを記録
することが出来ず、記録された画像は、低解像度の低画
質の画像になってしまうという課題を有している。
【0011】本発明は、上記課題を解決するためのもの
であり、本発明の目的は、1つのインク室に設けられて
いる複数のノズルから吐出されるインク滴が、隣接する
ノズルから吐出されるインク滴と飛行中に接触すること
なく、記録媒体に記録され得るインクヘッドを提供する
ことである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、本発明のインクヘッドは、下記の如く
構成されている。
【0013】本発明のインクヘッドは、インクを吐出す
る複数のインク室と、前記インク室の一部を構成する共
に前記インクに対して吐出に必要な吐出エネルギーを与
える吐出エネルギー発生素子とを有するインクヘッドモ
ジュールと、前記インクヘッドモジュールに取り付けら
れるものであって、前記各インク室の夫々に、インクを
通過させるノズルが前記インク室に対して複数形成され
たノズルプレートと、を有するインクヘッドにおいて、
前記各インク室毎の複数のノズルから吐出される複数の
インク滴がそれぞれ別個に記録媒体に達するように、前
記インク室の側面に、前記側面の他の部分に対してその
表面粗さが異なる部分を形成したことを特徴とする。
【0014】上記構成により、前記インク室の側面が、
前記側面の他の部分に対して粗さが異なる部分を有する
ように構成されているため、粗さの異なる部分と、他の
部分とで前記吐出エネルギー発生素子による吐出エネル
ギーの伝達効率が異なることを利用して、前記粗さの異
なる部分の配置によって、各ノズルと、隣接するノズル
とに到着する吐出エネルギーのタイミングを異ならせ得
る。このため、各ノズルと、隣接するノズルとは、イン
ク滴を吐出するタイミングを異ならせることが出来、1
つのインク室に設けられている複数のノズルから吐出さ
れるインク滴が、隣接するノズルから吐出されるインク
滴と飛行中に接触することなく、記録媒体に記録され得
る。従って、高記録周波数でありながら1つのインク室
により記録されるインクドットの記録面積を所望の面積
にすることが可能なインクヘッドを提供し得る。また、
構造が簡単でありながら高解像度の画像を記録し得るイ
ンクヘッドを提供し得る。
【0015】また、前記側面のうち、1対の対面する面
の一方の面が、他方の面より表面粗さが粗く構成され得
る。
【0016】上記構成により、1対の対面する面の一方
の面が、他方の面より表面粗さが粗いため、加工が容易
でありながら、1つのインク室に設けられている複数の
ノズルから吐出されるインク滴が、隣接するノズルから
吐出されるインク滴と飛行中に接触することなく、記録
媒体に記録され得るインクヘッドを提供し得る。
【0017】また、本発明の別の態様のインクヘッド
は、インクを吐出する複数のインク室と、前記インク室
の一部を構成する共に前記インクに対して吐出に必要な
吐出エネルギーを与える吐出エネルギー発生素子とを有
するインクヘッドモジュールと、前記インクヘッドモジ
ュールに取り付けられるものであって、前記各インク室
の夫々に、インクを通過させるノズルが前記インク室に
対して複数形成されたノズルプレートと、を有するイン
クヘッドにおいて、前記各インク室毎の複数のノズルか
ら突出される複数のインク滴がそれぞれ別個に飛行し記
録媒体に達するように、前記インク室には、前記複数の
ノズルのうちの一部のノズルの開口近傍に、前記吐出エ
ネルギー発生素子により発生させられた吐出エネルギー
を減少させる緩衝材が設けられていることを特徴とす
る。
【0018】上記構成により、ノズルの開口近傍に配置
された前記緩衝材を有しているため、前記緩衝材により
各ノズルと隣接するノズルとに到着する吐出エネルギー
には、エネルギーの差を有する。このため、各ノズルか
ら吐出されるインク滴が、隣接するインク滴の吐出スピ
ードと異なる吐出スピードで吐出されるように、調整さ
れ得る。このため、飛行中のインク滴が、隣接するノズ
ルから吐出されたインク滴と接触することなく、記録媒
体に記録され得る。従って、高記録周波数でありながら
1つのインク室により記録されるインクドットの記録面
積を所望の面積にすることが可能なインクヘッドを提供
し得る。また、構造が簡単でありながら高解像度の画像
を記録し得るインクヘッドを提供し得る。
【0019】インクを吐出する複数のインク室と、前記
インク室内の一対の側壁を構成し前記インクに対して吐
出に必要な吐出エネルギーを与える吐出エネルギー発生
素子とを有するインクヘッドモジュールと、前記インク
ヘッドモジュールに取り付けられるものであって、前記
各インク室の夫々に、インクを通過させるノズルが前記
インク室に対して複数形成されたノズルプレートと、を
有するインクヘッドにおいて、前記各インク室毎の複数
のノズルから突出される複数のインク滴がそれぞれ別個
に飛行し記録媒体に達するように、前記吐出エネルギー
発生素子の駆動タイミングを、前記一対の側壁のうちの
一方の側壁と他方の側壁とで異なるように制御すること
を特徴とする。
【0020】上記構成により、前記吐出エネルギー発生
素子である前記対面する側壁のうちの一方の側壁と他方
の側壁との駆動タイミングがずらされるため、前記駆動
タイミングにより、前記吐出エネルギーの中心を所望の
位置に調整する事が出来る。そのため、各ノズルから吐
出されるインク滴が、隣接するインク滴の吐出タイミン
グと異なる吐出タイミングで吐出されるように、調整さ
れ得る。このため、飛行中のインク滴が、隣接するノズ
ルから吐出されたインク滴と接触することなく、記録媒
体に記録され得る。従って、高記録周波数でありながら
1つのインク室により記録されるインクドットの記録面
積を所望の面積にすることが可能なインクヘッドを提供
し得る。また、構造が簡単でありながら高解像度の画像
を記録し得るインクヘッドを提供し得る。
【0021】また、前記一方の側壁と他方の側壁とは、
インク室の容積を拡大させる際に前記駆動タイミングが
ずらされ得る。
【0022】上記構成により、インク室の容積を拡大さ
せる際に前記駆動タイミングをずらすため、前記吐出エ
ネルギーの中心を所望の位置に調整する事が出来る。
【0023】また、前記一方の側壁と他方の側壁とは、
インク室の容積を小さくさせる際に駆動タイミングがず
らされ得る。
【0024】上記構成により、インク室の容積を小さく
させる際に前記駆動タイミングをずらすため、前記吐出
エネルギーの中心を所望の位置に調整する事が出来る。
【0025】また、本発明の別の態様のインクヘッド
は、インクを吐出する複数のインク室と、前記インク室
内の一対の対面する側壁を構成する圧電駆動素子の駆動
部分と、を有するインクヘッドモジュールと、前記イン
クヘッドモジュールに取り付けられるものであって、前
記各インク室の夫々に、インクを通過させるノズルが前
記インク室に対して複数形成されたノズルプレートと、
を有するインクヘッドにおいて、前記一対の対面する側
壁が互いにその表面粗さを異ならせると共に、前記一対
の側壁が配列されている方向に沿って、前記複数のノズ
ルが設けられることを特徴とする。
【0026】上記構成により、前記インク室の側面が、
前記側面の他の部分に対して粗さが異なる部分を有する
ように構成されているため、粗さの異なる部分と、他の
部分とで前記吐出エネルギー発生素子による吐出エネル
ギーの伝達効率が差を利用して、各ノズルと、前記各ノ
ズルに隣接するノズルとは、インク滴を吐出するタイミ
ングを異ならせることが出来、1つのインク室に設けら
れている複数のノズルから吐出されるインク滴が、隣接
するノズルから吐出されるインク滴と飛行中に接触する
ことなく、記録媒体に記録され得る。従って、高記録周
波数でありながら1つのインク室により記録されるイン
クドットの記録面積を所望の面積にすることが可能なイ
ンクヘッドを提供し得る。また、構造が簡単でありなが
ら高解像度の画像を記録し得るインクヘッドを提供し得
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
【0028】(第1の実施の形態)まず、本発明の第一
の実施の形態に従ったインクヘッド10について、図1
(a)、(b)及び図2を参照して説明する。図1
(a)は、本実施の形態に従ったインクヘッド10を示
す斜視図である。図1(b)は、図1(a)の切断線Y
−Yに沿った拡大された断面図である。図2は、図1
(a)の切断線X−Xに沿った拡大された断面図であ
る。
【0029】(構成)インクヘッド10は、公知のイン
クジェットプリンタに搭載され、画像が記録される記録
媒体に対して、主、副走査方向に相対的に移動されると
ともに、インクを噴射することで画像の記録を行う。
【0030】インクヘッド10は、自身の長手方向に沿
って複数のインク室21を有しているインクヘッドモジ
ュール20と、前記各インク室21の記録媒体と対面す
る側の面(前面)にノズル31,31’を提供するノズ
ルプレート30とを有している。
【0031】インクヘッドモジュール20には、所定の
ピッチで自身の長手方向に沿って複数のインク室21が
設けられている。インクヘッドモジュール20は、各イ
ンク室21にインクを供給し得るように、インクジェッ
トプリンタ内のインクタンク(図示せず)に液路である
チューブ(図示せず)を介して接続されている。また、
インクヘッドモジュール20は、例えばピエゾ素子のよ
うな、インク噴射時にインクに対して噴射に必要な力を
印加する公知の噴射エネルギー発生手段である圧電駆動
素子を有している。各インク室21は、側壁のうち1対
の対面する側壁22が、前記圧電駆動素子の駆動部分に
より構成されており、前面からノズル31,31’を介
してインクを吐出し得るように構成されている。なお、
前記側壁22と直交する位置の1対の側壁である、圧電
駆動素子の駆動部分でない側壁を図1(b)中におい
て、参照符号23で指摘している。また、1対の前記側
壁22は、一方の側壁(紙面において左側の側壁)のイ
ンク室側の側面を参照符号22aで指摘しており、他方
の側壁(紙面において右側の側壁)のインク室21側の
側面を参照符号22bで指摘している。なお、側壁22
は、側面22bが、側面22aよりも表面粗さが粗く形
成されている。
【0032】ノズルプレート30は、平板状に形成され
ており、インク室21中のインクをインク滴として噴出
させるために各インク室21毎に2つのノズル31,3
1’を提供している。
【0033】2つのノズル31、31’は、同一の形状
を有しており、側面22aと側面22bとを結ぶ線に沿
って、互いに離間するように配置されている。
【0034】(動作)以下に本実施の形態のインクヘッ
ド10の動作について説明する。
【0035】インクヘッド10は、図示しない制御部の
命令により、インクをノズルから吐出させるようにイン
ク吐出動作を行う。なお、前記制御部は、各インク室2
1の前記圧電駆動素子に駆動電圧を印加して各インク室
の容積を変化させ、ノズルからインクを出射し得るよう
に制御し、インクヘッド10に前記吐出動作を行わせ
る。前記圧電駆動素子への駆動電圧は、パルス状であ
り、このパルス状の駆動電圧は、正電圧の第1電圧、基
準電圧(0V)、及び負電圧の第2電圧の3つの値を持
つ。
【0036】前記インク吐出動作は、インク室拡大動作
と、インク室縮小動作と、基準位置復帰動作とを有して
おり、前記インク室拡大動作を行ったのち、インク室縮
小動作を行い、続いて基準位置復帰動作を行うように動
作する。
【0037】前記インク室拡大動作は、前記制御部が第
1電圧(正の電圧)を圧電駆動素子に対して印加した際
に行われ、インク室21の容積を動作前の初期の容積で
ある基準容積より拡大するように、側壁22を動作前の
基準位置からインク室21の外方(図1(b)中の矢印
fで指摘する方向)に曲げる。
【0038】インク室縮小動作は、前記制御部が第2電
圧(負の電圧)を圧電駆動素子に対して印加した際に行
われ、前記インク室拡大動作により、側壁22を、前記
基準位置より外方に曲がっている状態から、前記基準位
置より内方(図1(b)中の矢印gで指摘する方向)に
曲がった状態にさせ、インク室の容積を基準容積より小
さい容積にする。なお、このインク室縮小動作により、
各側壁22がインクを圧縮し、各側壁22から中央に向
かう圧力波である圧縮圧力波が発生する。
【0039】各側壁22から発生された圧縮圧力波は、
合成され、実質的にインク室の略幾何学的中心Pから放
射状に拡がる放射状圧力波Wになると考えられる。そし
て、放射状圧力波Wが、ノズル31,31’に到達する
と、各ノズル31,31’からインク滴が吐出される。
従って、放射状圧力波Wは、インクの吐出に寄与するエ
ネルギーである吐出エネルギーと考えられ、この放射状
圧力波Wの中心を、吐出エネルギーの中心と考える。
【0040】インクの射出後、即ち前記インク室縮小動
作の後に、前記基準位置復帰動作が行われる。この基準
位置復帰動作は、前記制御部により前記駆動電圧を基準
電圧にされた際、各インク室を、再び通常の容積(基準
容積)を有する状態に戻す。
【0041】本実施の形態のインクヘッド10の側壁2
2は、上述の構成に示すように、ノズル31’の近傍の
側壁22bが、ノズル31の近傍の側壁22aよりも、
表面粗さが粗く構成されている。このため、側面22b
の近傍では、側面22aの近傍よりもインクの流動性が
悪くなり、前記圧電駆動素子による吐出エネルギーの伝
達効率が悪くなると考えられる。そのため、図2中に示
すように、表面粗さが相対的に滑らかに形成されている
側壁22aの近傍に配置されているノズル31に到達す
る吐出エネルギー(参照符号Z)は、表面粗さが相対的
に粗く形成されている側壁22bの近傍に配置されてい
るノズル31’よりも速く到達する。
【0042】上記構成により、ノズル31とノズル3
1’とは、インク滴の吐出タイミングが異なる。従っ
て、各ノズル31,31’から吐出されたインク滴8
0,80’は、吐出タイミングの差により、並行して飛
ばず、インク吐出方向に沿って距離をおいて飛行する。
具体的には、インク滴80が先行し、その後に続くよう
にインク滴80’が飛行する。インク滴80,80’
は、飛行中に自身の表面張力により球体状になるが、前
述のように2つのインク滴80,80’とは距離をおい
て飛行しているため、飛行中に接触することがなく、2
つのインク滴が一体化することなく、記録媒体に個々に
着弾し得る。
【0043】従って、本実施の形態のインクヘッド10
は、1つのインク室に設けられている複数のノズルから
吐出されるインク滴が、吐出タイミングが異なるため、
互いに飛行中に接触することなく、記録媒体に記録され
得る。上記構成により、高記録周波数でありながら1つ
のインク室により記録されるインクドットの記録面積を
所望の面積にすることが可能なインクヘッドを提供し得
る。また、構造が簡単でありながら高解像度の画像を記
録し得るインクヘッドを提供し得る。
【0044】なお、本実施の形態のインクヘッド10
は、各インク室21に対して2つのノズル31,31’
を設けているが、複数のノズルが、表面粗さが相対的に
異なる1対の対向する面を結ぶ線(図1(b)の左右方
向に延びる線)に沿って設けられていれば、ノズル数に
おいて限定されることはない。
【0045】また、本実施の形態のインクヘッド10
は、各ノズルが隣接するノズルと吐出タイミングを異な
るように構成され得れば、1対の対面する面において、
一方の面と他方の面との表面粗さの比において限定され
ることはないが、表面粗さが粗い面が、粗く無い面より
も、1.5倍以上の表面粗さを有していることが好まし
い。
【0046】また、1対の対面する側面のうち、側面2
2bの表面全体の表面粗さを、他方の側面22aに対し
て粗く形成しているが、各ノズルが、隣接するノズルに
対してインクの吐出タイミングが異なるように構成され
ていれば、側面22bの粗い部分を連続若しくは不連続
に分布させることも可能である。
【0047】(第2の実施の形態)以下に、本発明の第
2の実施の形態に従ったインクヘッド10を図3を参照
して説明する。なお、本実施の形態において、前述した
本発明の第1の実施の形態に従ったインクヘッド10と
同じ構成部材は、このインクヘッド10の同じ構成部材
を指摘した参照符号を使用して指摘し、詳細な説明は省
略する。図3は、本実施の形態に従ったインクヘッド1
0を示す拡大された断面図である。
【0048】本実施の形態のインクヘッド10は、イン
ク室21側の内側面の構成が、第1の実施の形態と異な
っている。本実施の形態のインクヘッド10は、圧電駆
動素子の駆動部分でない一対の対面する側壁23におい
て、一方の面に対して他方の面の表面粗さが粗く形成さ
れている。具体的には、図3中に示されるように、側壁
23は、紙面において上側の側面23aよりも、紙面に
おいて下側の側面23bの表面粗さが、粗く形成されて
いる。また、本実施の形態は、圧電駆動素子が、2つの
部材により構成されており、具体的には、側面23aを
含む部材27と、側面部材23bを含む部材28とによ
り構成されている。
【0049】本実施の形態でのインクヘッド10は、イ
ンクヘッド10のインク室21にあたる各部材27、2
8の溝部分を、各部材27、28で別々に加工する。前
記加工において、用いる切削刃の切削深さ、切削速度等
を側面23aと23bとで異ならせることで、側面23
aと23bとの表面粗さは、異なるように加工され得
る。上記構成により、圧電駆動素子を容易に加工するこ
とが容易でありながら、インク室21の対面する面の一
方の面と他方の面とが、表面粗さを異ならせることが出
来、ノズル31と隣接するノズル31’との吐出タイミ
ングを異ならせ得る。
【0050】(第3の実施の形態)以下に、本発明の第
3の実施の形態に従ったインクヘッド10を図4を参照
して説明する。なお、本実施の形態において、前述した
本発明の第1の実施の形態に従ったインクヘッド10と
同じ構成部材は、このインクヘッド10の同じ構成部材
を指摘した参照符号を使用して指摘し、詳細な説明は省
略する。図4は、本実施の形態に従ったインクヘッド1
0を示す拡大された断面図である。
【0051】本実施の形態のインクヘッド10は、イン
ク室21の内側面が全て同一の表面粗さを有している。
しかしながら、本実施の形態のインクヘッド10は、ノ
ズル31’のインク室21側の開口の近傍に前記圧電駆
動素子により発生された吐出エネルギーを減少させる緩
衝材40を有している点が異なっている。
【0052】緩衝材40は、メッシュ状に構成された緩
衝部41と、前記緩衝部41を支持する支持部42とを
有している。緩衝部41は、メッシュ状に構成されてお
り、インクを透過し得るように構成されている。支持部
42は、一端が緩衝部41に固定され、他端がノズルプ
レート30に固定され、緩衝部41がインクの吐出時に
おいても、外れないようにインク室21内に固定してい
る。緩衝材40がノズル31’のインク室21側の開口
の近傍に配置されているため、前記圧電駆動素子により
発生された吐出エネルギーは、ノズル31’に到達する
まえに、緩衝材41により弱められる。このため、ノズ
ル31’から吐出されるインク滴は、ノズル31から吐
出されるインク滴よりも飛行速度が遅くなる。
【0053】従って、1つのインク室21に設けられて
いる2つのノズル31,31’から吐出されるインク
が、飛行速度に差を有しているため、互いに飛行中に接
触することなく、記録媒体に記録され得る。
【0054】なお、本実施の形態において、緩衝部41
は、支持部42によりノズルプレート30に固定されて
いるが、支持部42によりインク室21の側面に固定さ
れていることも可能であり、緩衝部41がインクの吐出
時においても、外れないように固定されるとともに、ノ
ズルのインク室側の開口近傍に配置し得れば、固定方法
において限定されることはない。
【0055】また、緩衝部41は、メッシュ状に形成さ
れているが、図5(a)中に示されるように、インク室
21の側面に固定された支持部42と一体的に棒状に形
成され、ノズルのインク室側の開口近傍に配置されるこ
とも可能であり、前記吐出エネルギーを所定の強さに弱
め得れば、形状において限定されることはない。
【0056】また、図5(b)中に示すように、1つの
インク室に対して3つのノズルを有するインクヘッド1
0においては、側壁22を結ぶ線に沿って中央に配置さ
れたノズル31のインク室側の開口近傍にのみ配置して
いる。このため、図5(a)中のインクヘッド10は、
ノズル31に到達する吐出エネルギーのみ弱め得るよう
に構成されている。上記構成により、図5(a)中のイ
ンクヘッド10は、インク室21に対応するノズル3
1,31’が、隣接するノズルと異なる飛行速度でイン
ク滴を吐出し得る。また、ノズル31の開口近傍に配置
された緩衝材40を、2つのノズル31’の開口近傍に
夫々配置しても同様に、図5(a)中のインクヘッド1
0は、インク室21に対応するノズル31,31’が、
隣接するノズルと異なる飛行速度でインク滴を吐出し得
る。このように、1つのインク室に対して複数のノズル
が配置されていた場合においては、隣接するノズルと異
なる飛行速度でインク滴を吐出し得るならば、緩衝材4
0の配置並びに個数において限定されることはない。
【0057】(第4の実施の形態)以下に、本発明の第
4の実施の形態に従ったインクヘッド10を図6(a)
乃至(e)を参照して説明する。なお、本実施の形態に
おいて、前述した本発明の第1の実施の形態に従ったイ
ンクヘッド10と同じ構成部材は、このインクヘッド1
0の同じ構成部材を指摘した参照符号を使用して指摘
し、詳細な説明は省略する。
【0058】本実施の形態のインクヘッド10は、イン
ク室21の内側面が全て同一の表面粗さを有している。
本実施の形態のインクヘッド10は、第1の実施の形態
で説明したように、図示しない制御部の命令(駆動電
圧)により、前記インク吐出動作を行う。前述のインク
吐出動作において、第1の実施の形態のインクヘッド1
0の前記インク室拡大動作は、駆動部分である対面する
側壁22の一方並びに他方の側壁には、前記制御部から
同一の駆動電圧が供給され、同時に駆動されていたが、
本実施の形態においては、前記一方並びに他方の側壁に
は、別々の駆動電圧が与えられ、インク室拡大動作にお
いて、駆動タイミングが異なるように駆動される。以下
に、側壁22の駆動タイミングを説明する。
【0059】図6(a)乃至(d)は、側壁22の駆動
状態を示す拡大された断面図である。図6(a)乃至
(d)中において、側壁22のうち左側の側壁を参照符
号22cで指摘しており、右側の側壁を参照符号22d
で指摘している。図6(e)は、制御部からの駆動電圧
を示す図である。なお、図6(e)中において、側壁2
2dに印加される駆動電圧を第1駆動電圧とし、実線で
示しており、側壁22cに印加される第2駆動電圧と
し、2点鎖線で示している。
【0060】前記吐出動作は、図6(e)中に示すよう
に、t0秒から開始される。前記t0秒において、前記
第1並びに第2駆動電圧は、基準電圧V0である。図6
(a)は、前記第1並びに第2駆動電圧が、基準電圧V
0においての側壁22の駆動状態を示している。前記第
1並びに第2駆動電圧が基準電圧V0のとき、側壁22
は、直線状に配置された基準位置に位置しており、イン
ク室21の容積は、初期の容積である基準容積を有して
いる。
【0061】前記第1駆動電圧は、t1秒になると、正
の電圧である第1電圧V1に立ち上がる。側壁22d
は、第1駆動電圧により図6(b)中に示されるよう
に、インク室の外方(矢印fの方向)に曲げられ、イン
ク室21の容積を基準容積よりも拡大する。このとき、
第2駆動電圧は基準電圧のままである。
【0062】続いてt1’秒になると、第2駆動電圧
は、正の電圧である第1電圧V1に立ち上がる。側壁2
2cは、第2駆動電圧により図6(c)中に示されるよ
うに、インク室の外方(矢印fの方向)に曲げられ、イ
ンク室21の容積を最大の容積に拡大する。このとき、
第1駆動電圧は第1電圧V1のままである。
【0063】続いてt2秒になると、第1並びに第2駆
動電圧は、同時に立ち下がるとともに、負の電圧である
第2電圧V2に同時に立ち上がる。側壁22c並びに2
2dは、インク室の内方(矢印gの方向)に夫々曲げら
れ、インク室21の容積を基準容積よりも小さい最小の
容積にする。
【0064】続いてt3秒になると、第1並びに第2駆
動電圧は、同時に立ち下がり、基準電圧V0になる。側
壁22c並びに22dは、再び基準位置に戻り、インク
室21の容積を基準容積に戻す。そして、第1並びに第
2駆動電圧は、t4秒まで基準電圧のままにされ、前記
吐出動作が終了する。
【0065】なお、前記吐出動作は、t4秒で終了し、
画像の記録が終了するまで繰り返される。
【0066】上述のようにして、側壁22を、インク室
拡大動作において、右側の側壁22dを先に駆動させ、
続いて左側の側壁22cを駆動させることで、図7中に
示すように、実質的にインク室の略幾何学的中心Pから
吐出エネルギーの中心P’が、インク室中において左
側、即ち側壁22c側にずれる。このため、ノズル31
及びノズル31’と吐出エネルギーの中心P’からの距
離が、図7に示すように異なる。従って、ノズル31と
ノズル31’とに到達する放射状圧力波Wの到達タイミ
ングがずれ(矢印j1、j2参照)、ノズル31とノズ
ル31’とから吐出されるインク滴80,80’の吐出
タイミングがずれる。
【0067】上記構成により、本実施の形態のインクヘ
ッド10は、1つのインク室21に対応した2つのノズ
ル31,31’から吐出されるインクが、異なる吐出タ
イミングで吐出され得るため、互いに飛行中に接触する
ことなく、記録媒体に記録され得る。
【0068】なお、前記第1駆動電圧と第2駆動電圧と
の第1電圧V1へ立ち上がる時間の差Δt(秒)、言い
換えるとt1’−t1(秒)、は、2つのノズル31,
31’から吐出されるインクが、異なる吐出タイミング
で吐出され得るならば限定されることはないが、好まし
くは、Δtは、0<Δt<(t2-t1)になるように
設定され、より好ましくは0<Δt≦0.5(t2-t
1)である。
【0069】(第5の実施の形態)以下に、本発明の第
5の実施の形態に従ったインクヘッド10を図8(a)
乃至(e)を参照して説明する。なお、本実施の形態に
おいて、前述した本発明の第4の実施の形態に従ったイ
ンクヘッド10と同じ構成部材は、このインクヘッド1
0の同じ構成部材を指摘した参照符号を使用して指摘
し、詳細な説明は省略する。
【0070】本実施の形態のインクヘッド10は、第1
並びに第2駆動電圧の第1電圧V1への立ち上がるタイ
ミングが共にt1秒後であり、第1電圧V1から基準電
圧V0への立ち下がるタイミング、さらに第2電圧V2
へ立ち上がるタイミングが異なっている。
【0071】図8(a)乃至(d)は、側壁22の駆動
状態を示す拡大された断面図である。図8(e)は、制
御部からの駆動電圧を示す図である。
【0072】本実施の形態の第1並びに第2駆動電圧
は、図8(e)中に示されるように、t0秒で基準電圧
であり、側壁22(側壁22c及び22d)は、図8
(a)中に示すように基準位置に配置されている。そし
て、第1並びに第2駆動電圧は、t1秒で同時に第1電
圧V1に立ち上がり、側壁22は、図8(b)中に示さ
れるように、外方に曲げられた状態にされる。
【0073】続いて、t2秒において、第1駆動電圧の
みが、立ち下がるとともに第2電圧V2に立ち上がる。
このため、図8(c)中に示されるように、側壁22d
は、内方に曲げられ、インク室21を基準容積より小さ
い容積にする。このとき第2駆動電圧は、第1電圧V1
のままである。
【0074】t2’秒において、第2駆動電圧が、立ち
下がるとともに第2電圧V2に立ち上がる。このため、
図8(d)中に示されるように、側壁22dは、内方に
曲げられ、インク室21を基準容積より最も小さい容積
にする。このとき第1駆動電圧は、第2電圧V2のまま
である。
【0075】そして、第1並びに第2駆動電圧は、t3
秒で、共に立ち下がり基準電圧V0になる。そしてt4
秒で吐出動作は、終了する。
【0076】上述のようにして、インク室縮小動作にお
いて、側壁22の右側の側壁22dを先に駆動させ、続
いて左側の側壁22cを駆動させるように、異なる駆動
タイミングで駆動させることで、図7に示すように、前
記吐出エネルギーの中心P’がインク室中において、イ
ンク室の略幾何学的中心Pから左にずれる。従って、ノ
ズル31とノズル31’とが、中心P’からの距離が異
なる。従って、ノズル31とノズル31’とに到達する
放射状圧力波Wの到達タイミングがずれ、ノズル31と
ノズル31’とから吐出されるインク滴80,80’の
吐出タイミングをずれる。
【0077】上記構成により、本実施の形態のインクヘ
ッド10は、1つのインク室21に対応した2つのノズ
ル31,31’から吐出されるインクが、異なる吐出タ
イミングで吐出され得るため、互いに飛行中に接触する
ことなく、記録媒体に記録され得る。
【0078】なお、前記第1駆動電圧と第2駆動電圧と
の第2電圧へ立ち上がる時間の差Δt’(秒)、言い換
えるとt2’−t2(秒)、は、2つのノズル31,3
1’から吐出されるインクが、異なる吐出タイミングで
吐出され得るならば限定されることはないが、好ましく
は、Δt’は、0<Δt’<(t2-t1)の間であ
り、より好ましくは0<Δt’≦0.5(t2-t1)
である。
【0079】これまで、いくつかの実施の形態について
図面を参照しながら具体的に説明したが、本発明は、上
述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
【0080】なお、上述した各実施の形態のインクヘッ
ド10は、1つのインク室に設けられている複数のノズ
ルから吐出されるインクが、隣接するノズルから吐出さ
れるインクと飛行中に接触することなく、記録媒体に記
録され得るならば、組み合わせて構成されることが可能
である。
【0081】従って、本発明のインクヘッドは、以下の
ことが言える。
【0082】(1)インクを吐出する複数のインク室
と、前記インク室の一部を構成する共に前記インクに対
して吐出に必要な吐出エネルギーを与える吐出エネルギ
ー発生素子とを有するインクヘッドモジュールと、前記
インクヘッドモジュールに取り付けられるものであっ
て、前記各インク室の夫々に、インクを通過させるノズ
ルが前記インク室に対して複数形成されたノズルプレー
トと、を有するインクヘッドにおいて、前記各インク室
毎の複数のノズルから吐出される複数のインク滴がそれ
ぞれ別個に記録媒体に達するように、前記インク室の側
面に、前記側面の他の部分に対してその表面粗さが異な
る部分を形成したことを特徴とするインクヘッド。
【0083】上記構成により、前記インク室の側面が、
前記側面の他の部分に対して粗さが異なる部分を有する
ように構成されているため、粗さの異なる部分と、他の
部分とで前記吐出エネルギー発生素子による吐出エネル
ギーの伝達効率が差を利用して、前記粗さの異なる部分
の配置によって、各ノズルと、隣接するノズルとに到着
する吐出エネルギーのタイミングを異ならせ得る。この
ため、各ノズルと、隣接するノズルとは、インク滴を吐
出するタイミングを異ならせることが出来、1つのイン
ク室に設けられている複数のノズルから吐出されるイン
ク滴が、隣接するノズルから吐出されるインク滴と飛行
中に接触することなく、記録媒体に記録され得る。従っ
て、高記録周波数でありながら1つのインク室により記
録されるインクドットの記録面積を所望の面積にするこ
とが可能なインクヘッドを提供し得る。また、構造が簡
単でありながら高解像度の画像を記録し得るインクヘッ
ドを提供し得る。
【0084】(2)前記側面のうち、1対の対面する面
の一方の面が、他方の面より表面粗さが粗く構成されて
いる(1)に記載のインクヘッド。
【0085】上記構成により、1対の対面する面の一方
の面が、他方の面より表面粗さが粗いため、加工が容易
でありながら、1つのインク室に設けられている複数の
ノズルから吐出されるインク滴が、隣接するノズルから
吐出されるインク滴と飛行中に接触することなく、記録
媒体に記録され得るインクヘッドを提供し得る。
【0086】(3)インクを吐出する複数のインク室
と、前記インク室の一部を構成する共に前記インクに対
して吐出に必要な吐出エネルギーを与える吐出エネルギ
ー発生素子とを有するインクヘッドモジュールと、前記
インクヘッドモジュールに取り付けられるものであっ
て、前記各インク室の夫々に、インクを通過させるノズ
ルが前記インク室に対して複数形成されたノズルプレー
トと、を有するインクヘッドにおいて、前記各インク室
毎の複数のノズルから突出される複数のインク滴がそれ
ぞれ別個に飛行し記録媒体に達するように、前記インク
室には、前記複数のノズルのうちの一部のノズルの開口
近傍に、前記吐出エネルギー発生素子により発生させら
れた吐出エネルギーを減少させる緩衝材が設けられてい
ることを特徴とするインクヘッド。
【0087】上記構成により、ノズルの開口近傍に配置
された前記緩衝材を有しているため、前記緩衝材により
各ノズルと隣接するノズルとに到着する吐出エネルギー
には、エネルギーの差を有する。このため、各ノズルか
ら吐出されるインク滴が、隣接するインク滴の吐出スピ
ードと異なる吐出スピードで吐出されるように、調整さ
れ得る。このため、飛行中のインク滴が、隣接するノズ
ルから吐出されたインク滴と接触することなく、記録媒
体に記録され得る。従って、高記録周波数でありながら
1つのインク室により記録されるインクドットの記録面
積を所望の面積にすることが可能なインクヘッドを提供
し得る。また、構造が簡単でありながら高解像度の画像
を記録し得るインクヘッドを提供し得る。
【0088】(4)インクを吐出する複数のインク室
と、前記インク室内の一対の側壁を構成し前記インクに
対して吐出に必要な吐出エネルギーを与える吐出エネル
ギー発生素子とを有するインクヘッドモジュールと、前
記インクヘッドモジュールに取り付けられるものであっ
て、前記各インク室の夫々に、インクを通過させるノズ
ルが前記インク室に対して複数形成されたノズルプレー
トと、を有するインクヘッドにおいて、前記各インク室
毎の複数のノズルから突出される複数のインク滴がそれ
ぞれ別個に飛行し記録媒体に達するように、前記吐出エ
ネルギー発生素子の駆動タイミングを、前記一対の側壁
のうちの一方の側壁と他方の側壁とで異なるように制御
することを特徴とするインクヘッド。
【0089】上記構成により、前記吐出エネルギー発生
素子である前記対面する側壁のうちの一方の側壁と他方
の側壁との駆動タイミングがずらされるため、前記駆動
タイミングにより、前記吐出エネルギーの中心を所望の
位置に調整する事が出来る。そのため、各ノズルから吐
出されるインク滴が、隣接するインク滴の吐出タイミン
グと異なる吐出タイミングで吐出されるように、調整さ
れ得る。このため、飛行中のインク滴が、隣接するノズ
ルから吐出されたインク滴と接触することなく、記録媒
体に記録され得る。従って、高記録周波数でありながら
1つのインク室により記録されるインクドットの記録面
積を所望の面積にすることが可能なインクヘッドを提供
し得る。また、構造が簡単でありながら高解像度の画像
を記録し得るインクヘッドを提供し得る。
【0090】(5)前記一方の側壁と他方の側壁とは、
インク室の容積を拡大させる際に前記駆動タイミングが
ずらされる(4)に記載のインクヘッド。
【0091】上記構成により、インク室の容積を拡大さ
せる際に前記駆動タイミングをずらすため、前記吐出エ
ネルギーの中心を所望の位置に調整する事が出来る。
【0092】(6)前記一方の側壁と他方の側壁とは、
インク室の容積を小さくさせる際に駆動タイミングがず
らされることを特徴とする(4)に記載のインクヘッ
ド。
【0093】上記構成により、インク室の容積を小さく
させる際に前記駆動タイミングをずらすため、前記吐出
エネルギーの中心を所望の位置に調整する事が出来る。
【0094】(7)インクを吐出する複数のインク室
と、前記インク室内の一対の対面する側壁を構成する圧
電駆動素子の駆動部分と、を有するインクヘッドモジュ
ールと、前記インクヘッドモジュールに取り付けられる
ものであって、前記各インク室の夫々に、インクを通過
させるノズルが前記インク室に対して複数形成されたノ
ズルプレートと、を有するインクヘッドにおいて、前記
一対の対面する側壁が互いにその表面粗さを異ならせる
と共に、前記一対の側壁が配列されている方向に沿っ
て、前記複数のノズルが設けられることを特徴とするイ
ンクヘッド。
【0095】上記構成により、前記インク室の側面が、
前記側面の他の部分に対して粗さが異なる部分を有する
ように構成されているため、粗さの異なる部分と、他の
部分とで前記吐出エネルギー発生素子による吐出エネル
ギーの伝達効率が差を利用して、各ノズルと、前記各ノ
ズルに隣接するノズルとは、インク滴を吐出するタイミ
ングを異ならせることが出来、1つのインク室に設けら
れている複数のノズルから吐出されるインク滴が、隣接
するノズルから吐出されるインク滴と飛行中に接触する
ことなく、記録媒体に記録され得る。従って、高記録周
波数でありながら1つのインク室により記録されるイン
クドットの記録面積を所望の面積にすることが可能なイ
ンクヘッドを提供し得る。また、構造が簡単でありなが
ら高解像度の画像を記録し得るインクヘッドを提供し得
る。
【0096】
【発明の効果】本発明は、1つのインク室に設けられて
いる複数のノズルから吐出されるインクが、隣接するノ
ズルから吐出されるインクと飛行中に接触することな
く、記録媒体に記録され得るインクヘッドを提供し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、第1の実施の形態に従ったイン
クヘッドを示す斜視図である。図1(b)は、図1
(a)の切断線Y−Yに沿った拡大した断面図である。
【図2】図2は、図1(a)の切断線X−Xに沿った拡
大した断面図である。
【図3】図3は、第2の実施の形態に従ったインクヘッ
ドを示す拡大した断面図である。
【図4】図4は、第3の実施の形態に従ったインクヘッ
ドを示す拡大した断面図である。
【図5】図5(a)は、第3の実施の形態に従ったイン
クヘッドの変形例を示す拡大した断面図である。図5
(b)は、第3の実施の形態に従ったインクヘッドの変
形例を示す拡大した断面図である。
【図6】図6(a)は、側壁の駆動状態を示す第4の実
施の形態に従ったインクヘッドを示す拡大した断面図で
ある。図6(b)は、側壁の駆動状態を示す第4の実施
の形態に従ったインクヘッドを示す拡大した断面図であ
る。図6(c)は、側壁の駆動状態を示す第4の実施の
形態に従ったインクヘッドを示す拡大した断面図であ
る。図6(d)は、側壁の駆動状態を示す第4の実施の
形態に従ったインクヘッドを示す拡大した断面図であ
る。図6(e)は、制御部からの駆動電圧を示す図であ
る。
【図7】図7は、第4の実施の形態に従ったインクヘッ
ドを示す拡大した断面図である。
【図8】図8(a)は、側壁の駆動状態を示す第4の実
施の形態に従ったインクヘッドを示す拡大した断面図で
ある。図8(b)は、側壁の駆動状態を示す第4の実施
の形態に従ったインクヘッドを示す拡大した断面図であ
る。図8(c)は、側壁の駆動状態を示す第4の実施の
形態に従ったインクヘッドを示す拡大した断面図であ
る。図8(d)は、側壁の駆動状態を示す第4の実施の
形態に従ったインクヘッドを示す拡大した断面図であ
る。図8(e)は、制御部からの駆動電圧を示す図であ
る。
【図9】図9は、従来のインクヘッドを示す拡大した断
面図である。
【符号の説明】
P、P’ 放射状圧力波の中心 V1 第1電圧 V2 第2電圧 10 インクヘッド 20 インクヘッドモジュール 21 インク室 22 側壁 30 ノズルプレート 31、31’ ノズル 40 緩衝材 80、80’ インク滴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀江 かおる 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF01 AF33 AG18 AG30 AG45 BA05 BA14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する複数のインク室と、前
    記インク室の一部を構成する共に前記インクに対して吐
    出に必要な吐出エネルギーを与える吐出エネルギー発生
    素子とを有するインクヘッドモジュールと、 前記インクヘッドモジュールに取り付けられるものであ
    って、前記各インク室の夫々に、インクを通過させるノ
    ズルが前記インク室に対して複数形成されたノズルプレ
    ートと、を有するインクヘッドにおいて、 前記各インク室毎の複数のノズルから吐出される複数の
    インク滴がそれぞれ別個に記録媒体に達するように、前
    記インク室の側面に、前記側面の他の部分に対してその
    表面粗さが異なる部分を形成したことを特徴とするイン
    クヘッド。
  2. 【請求項2】 インクを吐出する複数のインク室と、前
    記インク室の一部を構成する共に前記インクに対して吐
    出に必要な吐出エネルギーを与える吐出エネルギー発生
    素子とを有するインクヘッドモジュールと、前記インク
    ヘッドモジュールに取り付けられるものであって、前記
    各インク室の夫々に、インクを通過させるノズルが前記
    インク室に対して複数形成されたノズルプレートと、を
    有するインクヘッドにおいて、 前記各インク室毎の複数のノズルから突出される複数の
    インク滴がそれぞれ別個に飛行し記録媒体に達するよう
    に、前記インク室には、前記複数のノズルのうちの一部
    のノズルの開口近傍に、前記吐出エネルギー発生素子に
    より発生させられた吐出エネルギーを減少させる緩衝材
    が設けられていることを特徴とするインクヘッド。
  3. 【請求項3】 インクを吐出する複数のインク室と、前
    記インク室内の一対の側壁を構成し前記インクに対して
    吐出に必要な吐出エネルギーを与える吐出エネルギー発
    生素子とを有するインクヘッドモジュールと、 前記インクヘッドモジュールに取り付けられるものであ
    って、前記各インク室の夫々に、インクを通過させるノ
    ズルが前記インク室に対して複数形成されたノズルプレ
    ートと、を有するインクヘッドにおいて、 前記各インク室毎の複数のノズルから突出される複数の
    インク滴がそれぞれ別個に飛行し記録媒体に達するよう
    に、前記吐出エネルギー発生素子の駆動タイミングを、
    前記一対の側壁のうちの一方の側壁と他方の側壁とで異
    なるように制御することを特徴とするインクヘッド。
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