JP2002292413A - 圧延機のロールギャップ制御方法および装置 - Google Patents

圧延機のロールギャップ制御方法および装置

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JP2002292413A
JP2002292413A JP2001100946A JP2001100946A JP2002292413A JP 2002292413 A JP2002292413 A JP 2002292413A JP 2001100946 A JP2001100946 A JP 2001100946A JP 2001100946 A JP2001100946 A JP 2001100946A JP 2002292413 A JP2002292413 A JP 2002292413A
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rolling
mill
roll gap
rolling mill
deviation
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Toru Sonoda
徹 園田
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Topy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧延機のロールギャップ修正を、少ない設備
コストで高精度に行う。 【解決手段】仕上げ圧延機を0番目とし、上流側のi番
目の圧延機のミル定数をK、材料塑性係数をMで表
したとき、下記式により仕上げ圧延機でのロールギャッ
プ偏差Δgを演算し、ロールギャップを修正する。 Δg=Δh−ΔP/K (但し、Δhは最終仕上げ圧延機から出た圧延材の測
定板厚と最終目標板厚の偏差、ΔPは仕上げ圧延機で
の測定圧延荷重と基準圧延荷重の偏差) また、下記式によりi番目の圧延機のロールギャップ偏
差Δgを演算し、ロールギャップを修正する。 Δg=ΔPi−1(1/Ki−1+1/Mi−1)−
ΔP/K (但し、ΔPi−1は(i−1)番目の圧延機の基準圧
延荷重と測定圧延荷重の偏差、ΔPはi番目の圧延機
の基準圧延荷重と測定圧延荷重の偏差)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数段の圧延機の
ロールギャップを制御する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】所定長さのバー(圧延材)を、複数の圧
延機(パスまたはスタンドとも言う)に通過させ、その
過程で徐々にその板厚を減じるとともに断面形状を変え
て、最終目標の板厚,断面形状を得ることは周知であ
る。最終仕上げ圧延機(以下、単に仕上げ圧延機と称
す)から出た圧延材の板厚を最終目標板厚にするため、
それより上流側の圧延機での出側の圧延材の板厚をそれ
ぞれ設定し、この板厚を得るために、各段の圧延機の基
準ロールギャップを設定している。
【0003】上記設定後に圧延を繰り返し実行すると、
圧延機の上下のロールが摩耗してロールギャップが初め
に設定した基準ロールギャップより拡大してしまうた
め、仕上げ圧延機から出た圧延材の実際の板厚が、最終
目標板厚より大きくなってしまう。そこで、定期的に仕
上げ圧延機から出た圧延材をサンプリングしてその板厚
を測定し、この板厚が最終目標板厚になるようにロール
ギャップを修正している。上記ロールギャップ修正は、
原則的に上記仕上げ圧延機のみで行う。すなわち、仕上
げ圧延機から出る圧延材が最終目標板厚になるようにロ
ールギャップを狭める。どの程度狭めるかは経験により
判断する。しかし、何度も仕上げ圧延機でのロールギャ
ップ修正を繰り返すうち、実際の板厚と最終目標板厚と
の偏差を許容範囲に収めることができなくなってくると
ともに、圧延荷重が過大になってくる。これは上流側の
圧延機でもロール摩耗が生じているので、仕上げ圧延機
に入る圧延材の板厚が厚くなっているからである。この
ような場合には、サンプリングした圧延材の測定板厚
と、仕上げ圧延機での圧延荷重と、上流側の圧延機のロ
ールギャップの目視観察により、仕上げ圧延機とともに
それより上流側の圧延機のロールギャップ修正も同時に
行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
目視観察により経験に頼ったロールギャップ修正方法で
は、修正精度が不充分なため、圧延材の板厚を高精度で
最終目標板厚にすることができず、特に形鋼では板厚精
度の低下に伴い目標断面形状が得られなかった。なお、
各段の圧延機の出側にX線,γ線,レーザーを用いた非
接触式の板厚測定器を配置して各段の圧延機から出てき
た板厚を測定し、その測定結果に基づきゲージメータ理
論を用いてロールギャップ修正を行うことも考えられる
が、その場合、設備コストが嵩む欠点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
複数段の圧延機のロールギャップを制御する方法であっ
て、最終仕上げ圧延機から出た圧延材の板厚が最終目標
板厚となるように型決めが完了した時点で、その型決め
完了圧延条件の各段の圧延機での基準圧延荷重と、最終
仕上げ圧延機の基準ロールギャップと最終目標板厚の少
なくともいずれか一方と、を基準設定情報として初期設
定し、圧延を繰り返した後で、最終仕上げ圧延機から出
た圧延材の板厚の測定情報と、最終仕上げ圧延機におけ
る圧延荷重の測定情報に加えて、最終仕上げ圧延機での
基準圧延荷重および最終目標板厚の設定情報、または最
終仕上げ圧延機での基準ロールギャップ設定情報に基づ
き、最終仕上げ圧延機における実際のロールギャップと
基準ロールギャップとの偏差を実質的に演算し、この偏
差を解消するように上側ロールを下降させることによ
り、最終仕上げ圧延機のロールギャップを修正し、上記
最終仕上げ圧延機のロールギャップ修正後に圧延を実行
し、この圧延の際の最終仕上げ圧延機およびこれに隣接
する上流側の圧延機における圧延荷重の測定情報と、こ
れら圧延機での基準圧延荷重の設定情報に基づき、当該
上流側圧延機における実際のロールギャップと基準ロー
ルギャップとの偏差を実質的に演算し、この偏差を解消
するように上側ロールを下降させることにより、当該上
流側圧延機のロールギャップを修正することを特徴とす
る。
【0006】本発明の第2の態様は、第1態様のロール
ギャップ制御方法において、最終仕上げ圧延機より上流
側の複数段の圧延機のロールギャップ修正を行う際に、
下流側から上流側に向かって順にロールギャップ修正を
行い、隣接する圧延機において下流側の圧延機のロール
ギャップ修正が終了した後に圧延を実行し、この圧延の
際の当該隣接する2つの圧延機における圧延荷重の測定
情報と、これら圧延機での基準圧延荷重の設定情報に基
づき、当該上流側圧延機における実際のロールギャップ
と基準ロールギャップの偏差を実質的に演算し、この偏
差を解消するように上側ロールを下降させて当該上流側
圧延機のロールギャップを修正することを特徴とする。
【0007】本発明の第3の態様は、第1,第2態様の
ロールギャップ制御方法において、複数段の圧延機を、
最終仕上げ圧延機から上流に向かって順次番号を付して
識別し、最終仕上げ圧延機を0番目とし、i番目の圧延
機のミル定数をK、材料塑性係数をMで表したと
き、上記最終仕上げ圧延機のロールギャップ修正の工程
では、 Δg=Δh−ΔP/K Δg=H’−P’/K−G (但し、Δhは最終仕上げ圧延機から出た圧延材の測
定板厚H’と最終目標板厚Hの偏差であり、ΔP
は最終仕上げ圧延機での測定圧延荷重P’と基準圧延
荷重Pの偏差であり、Gは最終仕上げ圧延機での基
準ロールギャップである) 上記2つの式のいずれかにより最終仕上げ圧延機でのロ
ールギャップの偏差Δgを演算し、i番目の圧延機の
ロールギャップ修正工程では、 Δg=ΔPi−1(1/Ki−1+1/Mi−1)−
ΔP/K (但し、ΔPi−1は(i−1)番目の圧延機の基準圧
延荷重と測定圧延荷重の偏差であり、ΔPはi番目の
圧延機の基準圧延荷重と測定圧延荷重の偏差である) 上記式によりi番目の圧延機でのロールギャップの偏差
Δgを演算することを特徴とする。
【0008】本発明の第4の態様は、複数段の圧延機の
ロールギャップを制御する方法であって、最終仕上げ圧
延機から出た圧延材の板厚が最終目標板厚となるよう
に、各段の圧延機の基準圧延荷重と、最終仕上げ圧延機
の基準ロールギャップと最終目標板厚の少なくとも一方
と、を設定情報として初期設定し、圧延を繰り返した後
で、最終仕上げ圧延機から出た圧延材の板厚の測定情報
と、最終仕上げ圧延機およびそれより上流側の圧延機で
の圧延荷重の測定情報と、これら圧延機に関する基準圧
延荷重の設定情報と、最終目標板厚または最終仕上げ圧
延機の基準ロールギャップのいずれかの設定情報に基づ
き、最終仕上げ圧延機および上記上流側の圧延機におけ
る実際のロールギャップと基準ロールギャップとの偏差
を、一括して実質的に演算し、この偏差を解消するよう
に上側ロールを下降させることにより、これら圧延機の
ロールギャップを一括して修正することを特徴とする。
【0009】本発明の第5の態様は、第4態様の圧延機
の制御方法において、複数段の圧延機を、最終仕上げ圧
延機から上流に向かって順次番号を付して識別し、最終
仕上げ圧延機を0番目とし、i番目の圧延機のミル定数
をK、材料塑性係数をMで表したとき、最終仕上げ
圧延機では、 Δg=Δh−ΔP/K Δg=H’−P’/K−G (但し、Δhは最終仕上げ圧延機から出た圧延材の測
定板厚H’と最終目標板厚Hの偏差であり、ΔP
は最終仕上げ圧延機での測定圧延荷重P’と基準圧延
荷重Pの偏差であり、Gは最終仕上げ圧延機での基
準ロールギャップである) 上記2つの式のいずれかによりロールギャップの偏差Δ
を演算し、最終仕上げ圧延機より上流側のi番目の
圧延機では、 Δg=Δg0+ΔP0/K+ΣΔPk−1/Mk−1
−ΔP/K (但し、ΔPk−1は(k−1)番目の圧延機の基準圧
延荷重と測定圧延荷重の偏差であり、ΔPはi番目の
圧延機の基準圧延荷重と測定圧延荷重の偏差である。ま
た、ΣΔPk−1/Mk−1は、k=1からk=iまで
のΔPk−1/M k−1の積算値である。) 上記式によりロールギャップの偏差Δgを演算するこ
とを特徴とする。
【0010】本発明の第6の態様は、複数段の圧延機の
ロールギャップを制御する方法であって、最終仕上げ圧
延機から出た圧延材の板厚が最終目標板厚となるよう
に、各段の圧延機での基準圧延荷重と、最終仕上げ圧延
機の基準ロールギャップと目標板厚の少なくともいずれ
か一方と、を設定情報として初期設定し、圧延を繰り返
した後で、最終仕上げ圧延機から出た圧延材の板厚の測
定情報と、最終仕上げ圧延機における圧延荷重の測定情
報に加えて、最終仕上げ圧延機の基準圧延荷重および最
終目標板厚の設定情報、または最終仕上げ圧延機の基準
ロールギャップの設定情報に基づき、最終仕上げ圧延機
における実際のロールギャップと基準ロールギャップと
の偏差を実質的に演算し、この偏差を解消するように上
側ロールを下降させることにより、最終仕上げ圧延機の
ロールギャップを修正し、上記最終仕上げ圧延機のロー
ルギャップ修正後に圧延を実行し、最終仕上げ圧延機お
よびそれより上流側の複数段の圧延機での圧延荷重の測
定情報と、これら圧延機での基準圧延荷重の設定情報に
基づき、最終仕上げ圧延機より上流側の複数段の圧延機
における実際のロールギャップと基準ロールギャップと
の偏差を、一括して実質的に演算し、この偏差を解消す
るように上側ロールを下降させることにより、これら圧
延機のロールギャップを一括して修正することを特徴と
する。
【0011】本発明の第7の態様は、第6態様の圧延機
の制御方法において、複数段の圧延機を、最終仕上げ圧
延機から上流に向かって順次番号を付して識別し、最終
仕上げ圧延機を0番目とし、i番目の圧延機のミル定数
をK、材料塑性係数をMで表したとき、最終仕上げ
圧延機では、 Δg=Δh−ΔP/K Δg=H’−P’/K−G (但し、Δhは最終仕上げ圧延機から出た圧延材の測
定板厚H’と最終目標板厚Hの偏差であり、ΔP
は最終仕上げ圧延機での測定圧延荷重P’と基準圧延
荷重Pの偏差であり、Gは最終仕上げ圧延機での基
準ロールギャップである) 上記2つの式のいずれかによりロールギャップの偏差Δ
を演算し、最終仕上げ圧延機より上流側のi番目の
圧延機では、 Δg=ΔP0/K+ΣΔPk−1/Mk−1−ΔP
/K (但し、ΔPk−1は(k−1)番目の圧延機の基準圧
延荷重と測定圧延荷重の偏差であり、ΔPはi番目の
圧延機の基準圧延荷重と測定圧延荷重の偏差である。ま
た、ΣΔPk−1/Mk−1は、k=1からk=iまで
のΔPk−1/M k−1の積算値である。) 上記式によりロールギャップの偏差Δgを演算するこ
とを特徴とする。
【0012】本発明の第8の態様は、上下ロールギャッ
プ調節のため上側ロールの圧下位置を調節する圧下位置
調節手段と、圧延荷重測定手段とをそれぞれ備えた複数
段の圧延機のロールギャップを制御する装置であって、
(a)各段の圧延機の基準圧延荷重,ミル定数,材料塑
性係数を記憶するとともに、圧延材の最終目標板厚と最
終仕上げ圧延機での基準ロールギャップの少なくともい
ずれか一方を記憶する設定情報記憶手段と、(b)最終
仕上げ圧延機から出た圧延材の板厚の測定情報と、各圧
延機の圧延荷重測定手段からの圧延荷重の測定情報とを
入力する測定情報入力手段と、(c)上記設定情報記憶
手段と測定情報入力手段からの情報に基づき、各段の圧
延機の圧下位置調節手段を制御してロールギャップを修
正するロールギャップ制御手段とを備え、上記ロールギ
ャップ制御手段は、(イ)上記測定板厚と最終目標板厚
の偏差,最終仕上げ圧延機での基準圧延荷重と測定圧延
荷重の偏差およびミル定数に基づくか、または上記測定
板厚,最終仕上げ圧延機での測定圧延荷重,基準ロール
ギャップ,ミル定数に基づいて、最終仕上げ圧延機での
実際のロールギャップと基準ロールギャップの偏差を演
算し、この偏差を解消するように最終仕上げ圧延機の圧
下位置調節手段を制御する修正モードと、(ロ)最終仕
上げ圧延機より上流側の圧延機について、下流側から上
流側に向かって順にロールギャップ修正を行い、隣接す
る2つの圧延機において下流側の圧延機のロールギャッ
プ修正が終了した後の圧延時に得られた当該2つの圧延
機の測定圧延荷重と基準圧延荷重との偏差,ミル定数,
材料塑性係数に基づき、当該2つの圧延機における上流
側圧延機での実際のロールギャップと基準ロールギャッ
プの偏差を演算し、この偏差を解消するように当該上流
側圧延機の圧下位置調節手段を制御する修正モードと、
を実行することを特徴とする。
【0013】本発明の第9の態様は、上下ロールギャッ
プ調節のため上側ロールの圧下位置を調節する圧下位置
調節手段と、圧延荷重測定手段とをそれぞれ備えた複数
段の圧延機のロールギャップを制御する装置であって、
(a)各段の圧延機の基準圧延荷重,ミル定数,材料塑
性係数を記憶するとともに、圧延材の最終目標板厚と最
終仕上げ圧延機での基準ロールギャップの少なくともい
ずれか一方を記憶する設定情報記憶手段と、(b)最終
仕上げ圧延機から出た圧延材の板厚の測定情報と、各圧
延機の圧延荷重測定手段からの圧延荷重の測定情報とを
入力する測定情報入力手段と、(c)上記設定情報記憶
手段と測定情報入力手段からの情報に基づき、各段の圧
延機の圧下位置調節手段を制御してロールギャップを修
正するロールギャップ制御手段とを備え、ロールギャッ
プ制御手段は、最終目標板厚または最終仕上げ圧延機で
の基準ロールギャップと、上記測定板厚と、各段の圧延
機における基準圧延荷重,測定圧延荷重,ミル定数,材
料塑性係数に基づき、各段の圧延機での実際のロールギ
ャップと基準ロールギャップの偏差を一括して演算し、
この偏差を解消するように各圧延機の圧下位置調節手段
を一括して制御することを特徴とする。
【0014】本発明の第10の態様は、上下ロールギャ
ップ調節のため上側ロールの圧下位置を調節する圧下位
置調節手段と、圧延荷重測定手段とをそれぞれ備えた複
数段の圧延機のロールギャップを制御する装置であっ
て、(a)各段の圧延機の基準圧延荷重,ミル定数,材
料塑性係数を記憶するとともに、圧延材の最終目標板厚
と最終仕上げ圧延機での基準ロールギャップの少なくと
もいずれか一方を記憶する設定情報記憶手段と、(b)
最終仕上げ圧延機から出た圧延材の板厚の測定情報と、
各圧延機の圧延荷重測定手段からの圧延荷重の測定情報
とを入力する測定情報入力手段と、(c)上記設定情報
記憶手段と測定情報入力手段からの情報に基づき、各段
の圧延機の圧下位置調節手段を制御してロールギャップ
を修正するロールギャップ制御手段とを備え、上記ロー
ルギャップ制御手段は、(イ)上記測定板厚と最終目標
板厚の偏差,最終仕上げ圧延機での基準圧延荷重と測定
圧延荷重の偏差およびミル定数に基づくか、または上記
測定板厚,最終仕上げ圧延機での測定圧延荷重,基準ロ
ールギャップ,ミル定数に基づいて、最終仕上げ圧延機
での実際のロールギャップと基準ロールギャップの偏差
を演算し、この偏差を解消するように最終仕上げ圧延機
の圧下位置調節手段を制御する修正モードと、(ロ)最
終仕上げ圧延機のロールギャップ修正が終了した後の圧
延時に得られた最終仕上げ圧延機とこれより上流側の複
数の圧延機の測定圧延荷重と基準圧延荷重との偏差,ミ
ル定数,材料塑性係数に基づき、当該複数の上流側圧延
機における実際のロールギャップと基準ロールギャップ
の偏差を一括して演算し、この偏差を解消するように当
該複数の上流側圧延機の圧下位置調節手段を一括して制
御する修正モードと、を実行することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1に示すように、圧
延材は加熱炉から抽出され分塊,粗圧延の工程を経て切
断機1で切断され、所定長さのバー形状となり、複数段
の圧延機2により圧延されて、目標の板厚,断面形状が
得られる。なお、図1において圧延材を符号Bで示す。
また、圧延機2同士を識別するため下流から上流に向か
って順次番号を付け、この番号を下付き符号iで表す。
例えば、仕上げ圧延機は0番とし、符号2で表す。最
上流の圧延機は符号2で表す(この場合、圧延機の総
数はN+1個である)。
【0016】図2に示すように、圧延機2は、下側ロ
ール3および上側ロール4と、上側ロール4の圧下位置
(本実施形態では、非荷重状態のロール位置も圧下位置
と称する)を調節する電動式圧下位置調節機構5(圧下
位置調節手段)と、この圧下位置調節機構5の動力伝達
系の位置から間接的に上側ロール4の圧下位置を検出す
る圧下位置計6と、ロードセル等の圧延荷重計7(圧延
荷重測定手段)と、を備えている。なお、仕上げ圧延機
の出側には非接触式温度計8が配置されており、仕
上げ圧延機2から出た圧延材Bの温度を検出するよう
になっている。上記圧下位置調節機構5は油圧式でもよ
い。
【0017】本発明のロールギャップ制御装置は、パソ
コン10を主たる構成として備えている。このパソコン
10は、全ての圧延機2〜2の圧下位置計6,圧延
荷重計7からの測定情報および温度計8からの測定情報
を入力する測定情報入力手段11と、後述する設定情報
を記憶する設定情報記憶手段12と、全ての圧延機2
〜2の圧下位置調節機構5を制御するロールギャップ
制御手段を含む演算・制御手段13と、を実質的に備え
ている。
【0018】上記構成において、所望断面形状,所望板
厚の圧延材Bを得るために、各段の圧延機2には所定
の形状を有するロール3,4をセットする。そして、型
決め前に、後述するゼロ調を実施してから各圧延機2
のロールギャップを標準のロールギャップに設定する。
次に、型決め圧延を行う。この型決め圧延において、目
標形状,寸法の製品に圧延できるか否かを製品の寸法を
測って確認し、圧延とロールギャップ調整を繰り返す。
目標寸法,形状が得られたときのロールギャップを基準
値として初期設定する。ロールギャップ等が精確であれ
ば、1回目で目標形状,寸法が得られることもある。次
に、本圧延を実行し、この本圧延開始後数本分の圧延デ
ータを基に、圧延荷重の基準値を初期設定する。
【0019】パソコン10の設定情報記憶手段12に
は、最終目標板厚Hと、各圧延機2 でのミル定数K
と材料塑性係数Miと基準ロールギャップGと基準
圧延荷重Pを記憶する。なお、最終目標板厚Hは仕
上げ圧延機2を出た直後の目標板厚であり、上記所望
板厚より熱膨張分だけ大きい。上記ミル定数Kiは、圧
延機2iをバネ系とみたてたときの弾性係数である。ま
た、上記材料塑性係数Miは、圧延材Bの材質,温度,
ロール3,4による圧延状況等から決定されるもので、
材料塑性係数Miが小さいほど塑性変形し易く、圧延機
2iでの板厚減少が大きい。
【0020】ここで、各段の圧延機2についてのゼロ
調について説明する。上側ロール4を圧下位置調節機構
5により下降させて下側ロール5に接触させ、さらに下
降させる。この際、圧延荷重計7でその荷重を測定し、
上側ロール4の圧下位置を圧下位置計6で測定する。測
定荷重は、圧下位置が低くなるのに伴って(圧下量が増
大するのに伴って)増大する。接触後の圧下量が小さい
領域では、ガタ等の影響により圧下量と荷重はリニアな
関係にないが、圧延荷重に対応する荷重領域では、圧下
量と荷重はリニアな関係になる。上述したように、圧延
機2は一種のバネ系だからである。そして、この圧延
機2i固有の弾性定数すなわちミル定数Kiと、所定荷
重での圧下量の情報とから、ガタの影響をなくした場合
のロールギャップゼロ,荷重ゼロ時の圧下位置を演算す
る。そして、この圧下位置に対応する検出圧下位置を零
とするようにパソコン10上で零点補正する。なお、ロ
ールギャップ調節は、この零点に設定ロールギャップを
加えた値になるまで、上側ロール4を上昇させることに
より行う。
【0021】パソコン10は、上記初期設定後、各段の
圧延機2iのロール3,4を回転させることにより通常
の圧延を実行する。パソコン10では最初に設定された
条件下での理想的圧延状況を仮定しながら、圧延を繰り
返し実行する。理想的圧延状況は図3の実線で示されて
いる。図3では仕上げ圧延機2およびそれより上流側
の2つの圧延機2,2での圧延状況を示し、他の圧
延機での圧延状況については省いている。横軸が板厚お
よびロールギャップを表し、縦軸が圧延荷重を表してい
る。
【0022】図3において、直線a,bは、i番目
の圧延機2における圧延荷重Pと出側の目標板厚H
との関係を表す。直線aの傾きは圧延機2のミル
定数Kiであり、圧延荷重ゼロでの横軸座標が基準ロー
ルギャップGとなる。直線aは次式で表される。 P=K(H−G) …(1) また、直線bの傾きは圧延機2での材料塑性係数M
であり、圧延荷重ゼロでの横軸座標が入側板厚すなわ
ち(i+1)番目の圧延機i+1の目標板厚H i+1
なる。直線bは次式で表される。 P=M(Hi+1−H) …(2) 上記直線a,bの交点の縦座標と横座標は、それぞ
れ基準圧延荷重Pと目標板厚Hとなる。したがっ
て、各圧延機2が基準ロールギャップGiの条件で理
想的な圧延が行われれば、直線a,bの交点で表さ
れる圧延条件が成立し、上記基準圧延荷重Pと、目標
板厚Hが得られる。
【0023】なお、前述したようにパソコン10には、
予め各段の圧延機2における材料塑性係数Mが入力
され記憶されるが、この材料塑性係数Mを圧延の過程
で求めてもよい。例えば、圧延の際には、圧延機2
その上流側の圧延機2i+1での圧延荷重がそれぞれあ
る範囲で変動する。これは最上流の圧延機2の入側板
厚が変動するからである。圧延機2の圧延荷重P
縦座標とし、圧延機2 i+1の圧延荷重Pi+1を横座
標にして、圧延材毎に点をプロットし、この点から、圧
延荷重P,Pi+1のリニアな関係を表す定数w
演算する。そして、下記式より材料塑性係数Mを演算
するのである。 M=wi+1/(K−wi+1) …(3)
【0024】圧延が繰り返し実行されると、各圧延機2
のロール3,4が摩耗するため、実際のロールギャッ
プG’が増大し、上記理想的な圧延を実行できなくな
り、図3に点線で示すような圧延状況となる。すなわ
ち、直線aがa’に移る。また、各圧延機2より
上流側の圧延機2i+1〜2のロールギャップの増大
に伴い、各圧延機2の入側の板厚が増大するため、直
線bが直線b’に移る。その結果、仕上げ圧延機2
から出た圧延材の実際の板厚H’は、仕上げ圧延機
目標板厚、すなわち最終目標板厚HよりΔh
け増大してしまう。
【0025】そこで、上記板厚偏差Δhを解消すべく
次のロールギャップ修正を実行する。圧延を所定回数例
えば100回実行したら(100本の圧延材Bを圧延し
たら)、100回目で得られた圧延材Bを切断してサン
プリングし、このサンプリング品が冷えた段階でその寸
法を測定する。この時測定された板厚H”と、仕上げ
圧延機2の出側で温度計8に検出された温度Tとか
ら,次式に基づき仕上げ圧延機2の出側の実際の板厚
’を演算する。 H’=H”Ψ(T) …(4)
【0026】上記のように温度補償された測定板厚
’はパソコン10に入力される。パソコン10で
は、100回目の圧延の際の仕上げ圧延機2での測定
圧延荷重P ’と測定板厚H’から、実際のロールギ
ャップG’と基準ロールギャップGの偏差Δg
演算する。パソコン10では、次式によりギャップ偏差
Δg を演算する。 Δg=Δh−ΔP/K …(5) ここで、Δhは最終目標板厚Hと測定板厚H’か
ら演算された板厚偏差であり、ΔPは仕上げ圧延機2
での測定圧延荷重P’と基準圧延荷重Pから演算
された荷重偏差である。
【0027】上記式(5)では、ロールギャップ偏差Δ
を求めるために、基準ロールギャップGを用いて
おらず、実際のロールギャップG’も演算しない。上
記式(5)の代わりに、次式によりロールギャップ偏差
Δgを演算してもよい。 Δg=(H’−P’/K)−G …(6) 上記式(6)では、基準ロールギャップG を用い、
最終目標板厚H,基準圧延荷重Pを用いない。な
お、式(6)では、実際のロールギャップG’(式
(6)において括弧内の値)を実質的に演算している。
【0028】パソコン10は、ロール圧下機構5を駆動
して上側ロール4を上記ロールギャップ偏差Δg分だ
け下降させてこのロールギャップ偏差Δgを解消す
る。すなわち、仕上げ圧延機2のロールギャップを基
準ロールギャップGに戻す。この場合、圧延機2
圧下位置計6は、基準ロールギャップGより低い値す
なわち基準ロールギャップGより小さいロールギャッ
プを表すことになるが、この表示ロールギャップを基準
ロールギャップGに書きかえる。
【0029】次に、仕上げ圧延機2に隣接しこれより
上流側の圧延機2(1番目の圧延機)のロールギャッ
プ補正を行う。詳述すると、仕上げ圧延機2のロール
ギャップ修正後に圧延を複数回実行する。この場合、図
4に示すように、直線aが実際の圧延状況を表すこと
になる。この圧延時の圧延機2,2での圧延荷重を
測定し、その平均圧延荷重P’,P’を演算し、こ
の情報に基づいて、下記式に示すように、圧延機2
のロールギャップ偏差Δgを演算する。 Δg=ΔP(1/K+1/M)−ΔP/K …(7) ここで、ΔPは仕上げ圧延機2の基準圧延荷重P
と測定圧延荷重P’の偏差であり、ΔPは1番目の
圧延機2の基準圧延荷重Pと測定圧延荷重P’の
偏差である。上記式(7)は、次の理論によって導き出
される。図4から明かなように、圧延機2では、次式
が成立する。 Δh=Δg+ΔP/K …(8) また、圧延機2では次式が成立する。 Δh=ΔP(1/K+1/M) …(9) これら式(8),(9)から上記式(7)が導かれる。
【0030】パソコン10は、ロール圧下機構5を駆動
して上側ロール4を上記ロールギャップ偏差Δg分だ
け下降させてこのロールギャップ偏差Δgを解消す
る。すなわち、仕上げ圧延機2のロールギャップを基
準ロールギャップGに戻す。この場合も、圧延機2
の圧下位置計6の表示ロールギャップを基準ロールギャ
ップGに書きかえる。
【0031】上記1番目の圧延機2のロールギャップ
修正が終了した後、複数回数圧延を行ないその時の圧延
データに基づいて2番目の圧延機2のロールギャップ
修正を上記と同様にして行い、さらに必要な段の圧延機
のロールギャップ修正を下流側から上流側に向かって順
に行う。すなわち、下流側の圧延機2i−1のロールギ
ャップ修正が終了した後で圧延を行い、その時の圧延デ
ータに基づき上流側の圧延機2iのロールギャップ修正
を行うのである。演算されるロールギャップ偏差Δgi
は、下記式で表される。 Δg=ΔPi−1(1/Ki−1+1/Mi−1)−ΔP/K …(1 0) ここで、ΔPi−1は(i−1)番目(下流側)の圧延
機2i−1の基準圧延荷重Pi−1と測定圧延荷重P
i−1’の偏差であり、ΔPは制御対象となるi番目
(上流側)の圧延機2の基準圧延荷重Pと測定圧延
荷重P’の偏差である。式(10)は式(7)と基本
的に等しいので、説明を省略する。
【0032】上記のようなロールギャップ修正が終了し
た後、再び通常の圧延を開始し、所定回数圧延を行う度
に、同様のロールギャップ修正を行う。なお、ロールギ
ャップ修正を行う圧延機の段数は予め決めておいてもよ
い。また、必要に応じてロールギャップ修正を行うべき
圧延機の段数を決定してもよい。
【0033】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。この実施形態では、圧延回数を所定回数実行し
たら、圧延材を切断してサンプリングして、その板厚を
測定する。そして、温度補償された測定板厚H’と、
圧延機2で測定された圧延荷重P’(1番目以上の
圧延機での圧延荷重は平均値で求めるのが望ましい。以
下同じ)の情報に基づき、仕上げ圧延機2とそれより
上流側の必要とされる段数の圧延機2iのロールギャッ
プ修正を一括して行う。
【0034】詳述すると、仕上げ圧延機2の修正すべ
きロールギャップ誤差Δgを第1実施形態と同様に、
下記のいずれかの式で演算する。 Δg0=Δh0−ΔP0/K0 …(5) Δg=(H’−P’/K)−G …(6) また、1番目の圧延機2のロールギャップ誤差Δg
を、下記式から求める。 Δg=Δg0+ΔP0(1/K+1/M0)−ΔP1/K1 …(11)
【0035】上記式(11)の根拠について説明する。
上記ロールギャップ誤差Δgは、圧延機2での圧延
状況に基づき、図3から明らかなように次式で表すこと
ができる。 Δg1=Δh−ΔP1/K1 …(12) ここでΔhは、圧延機2の出側の目標板厚Hと実
際の板厚H’の偏差であり、仕上げ圧延機2での圧
延状況に基づき、図3から明らかなように次式で表すこ
とができる。 Δh1=Δg0+ΔP0(1/K+1/M0) …(13) 上記式(12),(13)から、上記式(11)を導き
出すことができる。
【0036】2番目の圧延機2のロールギャップ偏差
Δgを下記式から求める。 Δg2=Δg0+ΔP0(1/K+1/M0)+ΔP1/M1−ΔP2/K2 …(14) 同様にして、i番目の圧延機2のロールギャップ偏差
Δgを下記式から求める。 Δg=Δg0+ΔP0/K+ΔPk−1/Mk−1−ΔP/K …(15) 但しΣΔPk−1/Mk−1は、k=1からk=iまで
のΔPk−1/Mk− の積算値である。
【0037】パソコン10は、上記のようにして、必要
な段数の圧延機2におけるロールギャップ偏差を一括
して演算した後、これらロールギャップ偏差を解消する
ように圧延機2の圧下調節機構5を制御し、これら圧
延機2のロールギャップを一括して修正する。この実
施形態は、複数段の圧延機2でのロールギャップを一
括修正するので効率が良いが、仕上げ圧延機より上流側
のロールギャップ修正の精度は第1実施形態の方が勝
る。なお、一括演算とは、同一の圧延で得られたデータ
を用いて演算することを意味し、一括修正とは、通常の
圧延の間に制御対象となる複数の圧延機のロールギャッ
プを修正することを意味する。本実施形態の他の点は第
1実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0038】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。この実施形態は、第1実施形態と第2実施形態
の制御方法を組合わせたものである。詳述すると、圧延
回数を所定回数実行したら、圧延材を切断してサンプリ
ングして、その板厚を測定する。そして、温度補償され
た測定板厚H’と、仕上げ圧延機2で測定された圧
延荷重P’の情報に基づき、前述した式(5)または
式(6)に基づき、仕上げ圧延機2でのロールギャッ
プ偏差Δgを演算し、仕上げ圧延機2のロールギャ
ップ修正を行う。これは第1の実施形態と同様である。
【0039】その後で、複数回数の圧延を行い、その時
の圧延データから下記式に基づき、仕上げ圧延機2
り上流側の複数段の圧延機2でのロールギャップ偏差
を一括演算し、ロールギャップの一括修正を行う。これ
は第2の実施形態と同様である。 Δg=ΔP0/K+ΣΔPk−1/Mk−1−ΔP/K …(16) 但しΣΔPk−1/Mk−1は、k=1からk=iまで
のΔPk−1/Mk− の積算値である。
【0040】本発明は上記実施形態に制約されず、種々
の形態を採用可能である。例えば、仕上げ圧延機から出
た圧延材の板厚測定を、X線,γ線,レーザーを用いた
非接触型の板厚検出計を用いて行ってもよいし、接触型
の板厚検出計を用いてもよい。上記実施形態では、圧延
を所定回数繰り返す度にロールギャップ修正を行った
が、このロールギャップ修正を、タイムスケジュールで
行ってもよいし、仕上げ圧延機の圧延荷重の測定値が閾
値を越えた時に行ってもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
経験,熟練を必要とせずに、高精度でロールギャップ修
正を行うことができ、設備コストの増大も招かない。発
明の第1の態様によれば、上流側のロールギャップ修正
が終了した後に圧延を行い、この圧延データに基づき下
流側のロールギャップ修正を行うようにしたので、さら
にロールギャップ修正の精度を一層高めることができ
る。本発明の第2の態様によれば、仕上げ圧延機より上
流側の複数段の圧延機のロールギャップ修正を一層高精
度に行うことができる。本発明の第3の態様によれば、
第1,第2態様において、ミル定数および材料塑性係数
を用いることにより、ロールギャップ修正を一層高精度
に行うことができる。本発明の第4の態様によれば、ロ
ールギャップ修正を一括して効率良く行うことができ
る。本発明の第5の態様によれば、第4態様において、
ミル定数および材料塑性係数を用いることにより、ロー
ルギャップ修正を一層高精度に行うことができる。本発
明の第6の態様によれば、高精度で高効率のロールギャ
ップ修正を行うことができる。本発明の第7の態様によ
れば、第5態様において、ミル定数および材料塑性係数
を用いることにより、ロールギャップ修正を一層高精度
に行うことができる。本発明の第8〜第10の態様によ
れば、第1,第4,第6の方法を実行する装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロールギャップ制御方法を適用する複
数段の圧延機を備えた圧延装置の概略図である。
【図2】各圧延機と本発明の制御を実行するパソコンの
概略構成を示す図である。
【図3】圧延機の理想圧延状況と実際の圧延状況を示す
図である。
【図4】仕上げ圧延機のロールギャップ修正が終了した
後の理想圧延状況と実際の圧延状況を示す図である。
【符号の説明】
2i 圧延機 2 仕上げ圧延機 3、4 ロール 5 圧下位置調節機構(圧下位置調節手段) 6 圧下位置計 7 圧延荷重計(圧延荷重測定手段) 10 パソコン(ロールギャップ制御装置) 11 測定情報入力手段 12 設定情報記憶手段 13 演算・制御手段(ロールギャップ制御手段)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数段の圧延機のロールギャップを制御
    する方法であって、 最終仕上げ圧延機から出た圧延材の板厚が最終目標板厚
    となるように型決めが完了した時点で、その型決め完了
    圧延条件の各段の圧延機での基準圧延荷重と、最終仕上
    げ圧延機の基準ロールギャップと最終目標板厚の少なく
    ともいずれか一方と、を基準設定情報として初期設定
    し、 圧延を繰り返した後で、最終仕上げ圧延機から出た圧延
    材の板厚の測定情報と、最終仕上げ圧延機における圧延
    荷重の測定情報に加えて、最終仕上げ圧延機での基準圧
    延荷重および最終目標板厚の設定情報、または最終仕上
    げ圧延機での基準ロールギャップ設定情報に基づき、最
    終仕上げ圧延機における実際のロールギャップと基準ロ
    ールギャップとの偏差を実質的に演算し、この偏差を解
    消するように上側ロールを下降させることにより、最終
    仕上げ圧延機のロールギャップを修正し、 上記最終仕上げ圧延機のロールギャップ修正後に圧延を
    実行し、この圧延の際の最終仕上げ圧延機およびこれに
    隣接する上流側の圧延機における圧延荷重の測定情報
    と、これら圧延機での基準圧延荷重の設定情報に基づ
    き、当該上流側圧延機における実際のロールギャップと
    基準ロールギャップとの偏差を実質的に演算し、この偏
    差を解消するように上側ロールを下降させることによ
    り、当該上流側圧延機のロールギャップを修正すること
    を特徴とする圧延機のロールギャップ制御方法。
  2. 【請求項2】 最終仕上げ圧延機より上流側の複数段の
    圧延機のロールギャップ修正を行う際に、下流側から上
    流側に向かって順にロールギャップ修正を行い、隣接す
    る圧延機において下流側の圧延機のロールギャップ修正
    が終了した後に圧延を実行し、この圧延の際の当該隣接
    する2つの圧延機における圧延荷重の測定情報と、これ
    ら圧延機での基準圧延荷重の設定情報に基づき、当該上
    流側圧延機における実際のロールギャップと基準ロール
    ギャップの偏差を実質的に演算し、この偏差を解消する
    ように上側ロールを下降させて当該上流側圧延機のロー
    ルギャップを修正することを特徴とする請求項1に記載
    の圧延機のロールギャップ制御方法。
  3. 【請求項3】 複数段の圧延機を、最終仕上げ圧延機か
    ら上流に向かって順次番号を付して識別し、最終仕上げ
    圧延機を0番目とし、i番目の圧延機のミル定数を
    、材料塑性係数をMで表したとき、 上記最終仕上げ圧延機のロールギャップ修正の工程で
    は、 Δg=Δh−ΔP/K Δg=H’−P’/K−G (但し、Δhは最終仕上げ圧延機から出た圧延材の測
    定板厚H’と最終目標板厚Hの偏差であり、ΔP
    は最終仕上げ圧延機での測定圧延荷重P’と基準圧延
    荷重Pの偏差であり、Gは最終仕上げ圧延機での基
    準ロールギャップである) 上記2つの式のいずれかにより最終仕上げ圧延機でのロ
    ールギャップの偏差Δgを演算し、 i番目の圧延機のロールギャップ修正工程では、 Δg=ΔPi−1(1/Ki−1+1/Mi−1)−
    ΔP/K (但し、ΔPi−1は(i−1)番目の圧延機の基準圧
    延荷重と測定圧延荷重の偏差であり、ΔPはi番目の
    圧延機の基準圧延荷重と測定圧延荷重の偏差である) 上記式によりi番目の圧延機でのロールギャップの偏差
    Δgを演算することを特徴とする請求項1または2に
    記載の圧延機のロールギャップ制御方法。
  4. 【請求項4】 複数段の圧延機のロールギャップを制御
    する方法であって、最終仕上げ圧延機から出た圧延材の
    板厚が最終目標板厚となるように、各段の圧延機の基準
    圧延荷重と、最終仕上げ圧延機の基準ロールギャップと
    最終目標板厚の少なくとも一方と、を設定情報として初
    期設定し、 圧延を繰り返した後で、最終仕上げ圧延機から出た圧延
    材の板厚の測定情報と、最終仕上げ圧延機およびそれよ
    り上流側の圧延機での圧延荷重の測定情報に加えて、こ
    れら圧延機に関する基準圧延荷重の設定情報と、最終目
    標板厚または最終仕上げ圧延機の基準ロールギャップの
    いずれかの設定情報に基づき、最終仕上げ圧延機および
    上記上流側の圧延機における実際のロールギャップと基
    準ロールギャップとの偏差を、一括して実質的に演算
    し、この偏差を解消するように上側ロールを下降させる
    ことにより、これら圧延機のロールギャップを一括して
    修正することを特徴とする圧延機のロールギャップ制御
    方法。
  5. 【請求項5】複数段の圧延機を、最終仕上げ圧延機から
    上流に向かって順次番号を付して識別し、最終仕上げ圧
    延機を0番目とし、i番目の圧延機のミル定数をK
    材料塑性係数をMで表したとき、 最終仕上げ圧延機では、 Δg=Δh−ΔP/K Δg=H’−P’/K−G (但し、Δhは最終仕上げ圧延機から出た圧延材の測
    定板厚H’と最終目標板厚Hの偏差であり、ΔP
    は最終仕上げ圧延機での測定圧延荷重P’と基準圧延
    荷重Pの偏差であり、Gは最終仕上げ圧延機での基
    準ロールギャップである。) 上記2つの式のいずれかによりロールギャップの偏差Δ
    を演算し、 最終仕上げ圧延機より上流側のi番目の圧延機では、 Δg=Δg0+ΔP0/K+ΣΔPk−1/Mk−1
    −ΔP/K (但し、ΔPk−1は(k−1)番目の圧延機の基準圧
    延荷重と測定圧延荷重の偏差であり、ΔPはi番目の
    圧延機の基準圧延荷重と測定圧延荷重の偏差である。ま
    た、ΣΔPk−1/Mk−1は、k=1からk=iまで
    のΔPk−1/M k−1の積算値である。) 上記式によりロールギャップの偏差Δgを演算するこ
    とを特徴とする請求項4に記載の圧延機のロールギャッ
    プ制御方法。
  6. 【請求項6】 複数段の圧延機のロールギャップを制御
    する方法であって、 最終仕上げ圧延機から出た圧延材の板厚が最終目標板厚
    となるように、各段の圧延機での基準圧延荷重と、最終
    仕上げ圧延機の基準ロールギャップと目標板厚の少なく
    ともいずれか一方と、を設定情報として初期設定し、 圧延を繰り返した後で、最終仕上げ圧延機から出た圧延
    材の板厚の測定情報と、最終仕上げ圧延機における圧延
    荷重の測定情報に加えて、最終仕上げ圧延機の基準圧延
    荷重および最終目標板厚の設定情報、または最終仕上げ
    圧延機の基準ロールギャップの設定情報に基づき、最終
    仕上げ圧延機における実際のロールギャップと基準ロー
    ルギャップとの偏差を実質的に演算し、この偏差を解消
    するように上側ロールを下降させることにより、最終仕
    上げ圧延機のロールギャップを修正し、 上記最終仕上げ圧延機のロールギャップ修正後に圧延を
    実行し、最終仕上げ圧延機およびそれより上流側の複数
    段の圧延機での圧延荷重の測定情報と、これら圧延機で
    の基準圧延荷重の設定情報に基づき、最終仕上げ圧延機
    より上流側の複数段の圧延機における実際のロールギャ
    ップと基準ロールギャップとの偏差を、一括して実質的
    に演算し、この偏差を解消するように上側ロールを下降
    させることにより、これら圧延機のロールギャップを一
    括して修正することを特徴とする圧延機のロールギャッ
    プ制御方法。
  7. 【請求項7】 複数段の圧延機を、最終仕上げ圧延機か
    ら上流に向かって順次番号を付して識別し、最終仕上げ
    圧延機を0番目とし、i番目の圧延機のミル定数を
    、材料塑性係数をMで表したとき、 最終仕上げ圧延機では、 Δg=Δh−ΔP/K Δg=H’−P’/K−G (但し、Δhは最終仕上げ圧延機から出た圧延材の測
    定板厚H’と最終目標板厚Hの偏差であり、ΔP
    は最終仕上げ圧延機での測定圧延荷重P’と基準圧延
    荷重Pの偏差であり、Gは最終仕上げ圧延機での基
    準ロールギャップである) 上記2つの式のいずれかによりロールギャップの偏差Δ
    を演算し、最終仕上げ圧延機より上流側のi番目の
    圧延機では、 Δg=ΔP0/K+ΣΔPk−1/Mk−1−ΔP
    /K (但し、ΔPk−1は(k−1)番目の圧延機の基準圧
    延荷重と測定圧延荷重の偏差であり、ΔPはi番目の
    圧延機の基準圧延荷重と測定圧延荷重の偏差である。ま
    た、ΣΔPk−1/Mk−1は、k=1からk=iまで
    のΔPk−1/M k−1の積算値である。) 上記式によりロールギャップの偏差Δgを演算するこ
    とを特徴とする請求項6に記載の圧延機のロールギャッ
    プ制御方法。
  8. 【請求項8】 上下ロールギャップ調節のため上側ロー
    ルの圧下位置を調節する圧下位置調節手段と、圧延荷重
    測定手段とをそれぞれ備えた複数段の圧延機のロールギ
    ャップを制御する装置であって、(a)各段の圧延機の
    基準圧延荷重,ミル定数,材料塑性係数を記憶するとと
    もに、圧延材の最終目標板厚と最終仕上げ圧延機での基
    準ロールギャップの少なくともいずれか一方を記憶する
    設定情報記憶手段と、(b)最終仕上げ圧延機から出た
    圧延材の板厚の測定情報と、各圧延機の圧延荷重測定手
    段からの圧延荷重の測定情報とを入力する測定情報入力
    手段と、(c)上記設定情報記憶手段と測定情報入力手
    段からの情報に基づき、各段の圧延機の圧下位置調節手
    段を制御してロールギャップを修正するロールギャップ
    制御手段とを備え、 上記ロールギャップ制御手段は、(イ)上記測定板厚と
    最終目標板厚の偏差,最終仕上げ圧延機での基準圧延荷
    重と測定圧延荷重の偏差およびミル定数に基づくか、ま
    たは上記測定板厚,最終仕上げ圧延機での測定圧延荷
    重,基準ロールギャップ,ミル定数に基づいて、最終仕
    上げ圧延機での実際のロールギャップと基準ロールギャ
    ップの偏差を演算し、この偏差を解消するように最終仕
    上げ圧延機の圧下位置調節手段を制御する修正モード
    と、(ロ)最終仕上げ圧延機より上流側の圧延機につい
    て、下流側から上流側に向かって順にロールギャップ修
    正を行い、隣接する2つの圧延機において下流側の圧延
    機のロールギャップ修正が終了した後の圧延時に得られ
    た当該2つの圧延機の測定圧延荷重と基準圧延荷重との
    偏差,ミル定数,材料塑性係数に基づき、当該2つの圧
    延機における上流側圧延機での実際のロールギャップと
    基準ロールギャップの偏差を演算し、この偏差を解消す
    るように当該上流側圧延機の圧下位置調節手段を制御す
    る修正モードと、 を実行することを特徴とする圧延機のロールギャップ制
    御装置。
  9. 【請求項9】 上下ロールギャップ調節のため上側ロー
    ルの圧下位置を調節する圧下位置調節手段と、圧延荷重
    測定手段とをそれぞれ備えた複数段の圧延機のロールギ
    ャップを制御する装置であって、(a)各段の圧延機の
    基準圧延荷重,ミル定数,材料塑性係数を記憶するとと
    もに、圧延材の最終目標板厚と最終仕上げ圧延機での基
    準ロールギャップの少なくともいずれか一方を記憶する
    設定情報記憶手段と、(b)最終仕上げ圧延機から出た
    圧延材の板厚の測定情報と、各圧延機の圧延荷重測定手
    段からの圧延荷重の測定情報とを入力する測定情報入力
    手段と、(c)上記設定情報記憶手段と測定情報入力手
    段からの情報に基づき、各段の圧延機の圧下位置調節手
    段を制御してロールギャップを修正するロールギャップ
    制御手段とを備え、 ロールギャップ制御手段は、最終目標板厚または最終仕
    上げ圧延機での基準ロールギャップと、上記測定板厚
    と、各段の圧延機における基準圧延荷重,測定圧延荷
    重,ミル定数,材料塑性係数に基づき、各段の圧延機で
    の実際のロールギャップと基準ロールギャップの偏差を
    一括して演算し、この偏差を解消するように各圧延機の
    圧下位置調節手段を一括して制御することを特徴とする
    圧延機のロールギャップ制御装置。
  10. 【請求項10】 上下ロールギャップ調節のため上側ロ
    ールの圧下位置を調節する圧下位置調節手段と、圧延荷
    重測定手段とをそれぞれ備えた複数段の圧延機のロール
    ギャップを制御する装置であって、(a)各段の圧延機
    の基準圧延荷重,ミル定数,材料塑性係数を記憶すると
    ともに、圧延材の最終目標板厚と最終仕上げ圧延機での
    基準ロールギャップの少なくともいずれか一方を記憶す
    る設定情報記憶手段と、(b)最終仕上げ圧延機から出
    た圧延材の板厚の測定情報と、各圧延機の圧延荷重測定
    手段からの圧延荷重の測定情報とを入力する測定情報入
    力手段と、(c)上記設定情報記憶手段と測定情報入力
    手段からの情報に基づき、各段の圧延機の圧下位置調節
    手段を制御してロールギャップを修正するロールギャッ
    プ制御手段とを備え、 上記ロールギャップ制御手段は、(イ)上記測定板厚と
    最終目標板厚の偏差,最終仕上げ圧延機での基準圧延荷
    重と測定圧延荷重の偏差およびミル定数に基づくか、ま
    たは上記測定板厚,最終仕上げ圧延機での測定圧延荷
    重,基準ロールギャップ,ミル定数に基づいて、最終仕
    上げ圧延機での実際のロールギャップと基準ロールギャ
    ップの偏差を演算し、この偏差を解消するように最終仕
    上げ圧延機の圧下位置調節手段を制御する修正モード
    と、(ロ)最終仕上げ圧延機のロールギャップ修正が終
    了した後の圧延時に得られた最終仕上げ圧延機とこれよ
    り上流側の複数の圧延機の測定圧延荷重と基準圧延荷重
    との偏差,ミル定数,材料塑性係数に基づき、当該複数
    の上流側圧延機における実際のロールギャップと基準ロ
    ールギャップの偏差を一括して演算し、この偏差を解消
    するように当該複数の上流側圧延機の圧下位置調節手段
    を一括して制御する修正モードと、 を実行することを特徴とする圧延機のロールギャップ制
    御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014035590A (ja) * 2012-08-07 2014-02-24 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp データ解析装置
CN103611733A (zh) * 2013-12-19 2014-03-05 济钢集团有限公司 一种热轧带钢交叉轧制辊缝补偿控制方法及控制系统

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