JP2002291951A - ゴルフクラブ用シャフト - Google Patents
ゴルフクラブ用シャフトInfo
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- JP2002291951A JP2002291951A JP2001116533A JP2001116533A JP2002291951A JP 2002291951 A JP2002291951 A JP 2002291951A JP 2001116533 A JP2001116533 A JP 2001116533A JP 2001116533 A JP2001116533 A JP 2001116533A JP 2002291951 A JP2002291951 A JP 2002291951A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】基準のフレックスを維持しつつキックポイント
や重心位置を自由に設定することができ、しかも振動減
衰特性に優れ、かつスイングスピードに関わりなくフレ
ックスを略一定に保ち得るゴルフクラブ用シャフトを提
供する。 【解決手段】ゴルフクラブ用シャフトを、少なくともそ
の両端を互いに滑り接触させた状態で内外二重に組み合
わされたアウタパイプ2とインナパイプ3とから構成す
る。インナパイプ3の質量分布を適宜に調節することで
重心位置の設定を自由に行なう。特に、アウタパイプ2
に比してインナパイプ3を短くすると共に、インナパイ
プ3の撓曲時の軸方向変位を規制するための規制手段を
アウタパイプ2側に設けることで、ある撓み量を超える
と、アウタパイプ2に対するインナパイプ3の軸方向ず
れが規制されて見かけの剛性が高まり、スイングスピー
ドとシャフトの撓み量との関係を非線形とする。
や重心位置を自由に設定することができ、しかも振動減
衰特性に優れ、かつスイングスピードに関わりなくフレ
ックスを略一定に保ち得るゴルフクラブ用シャフトを提
供する。 【解決手段】ゴルフクラブ用シャフトを、少なくともそ
の両端を互いに滑り接触させた状態で内外二重に組み合
わされたアウタパイプ2とインナパイプ3とから構成す
る。インナパイプ3の質量分布を適宜に調節することで
重心位置の設定を自由に行なう。特に、アウタパイプ2
に比してインナパイプ3を短くすると共に、インナパイ
プ3の撓曲時の軸方向変位を規制するための規制手段を
アウタパイプ2側に設けることで、ある撓み量を超える
と、アウタパイプ2に対するインナパイプ3の軸方向ず
れが規制されて見かけの剛性が高まり、スイングスピー
ドとシャフトの撓み量との関係を非線形とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフクラブ用シ
ャフトに関するものである。
ャフトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般のゴルフクラブ用シャフト
は、バット(グリップ)側からチップ(ヘッド)側に向
けて一定の縮径率をもって先細りになっているので、そ
の剛性が略一定の割合で変化しており、基準のフレック
ス(撓み特性)を維持しつつキックポイント(調子特
性)を自由に設定することは困難であった。また、形状
的に質量分布を大きく変化させることができないため、
重心位置を広範囲に設定することも困難であった。
は、バット(グリップ)側からチップ(ヘッド)側に向
けて一定の縮径率をもって先細りになっているので、そ
の剛性が略一定の割合で変化しており、基準のフレック
ス(撓み特性)を維持しつつキックポイント(調子特
性)を自由に設定することは困難であった。また、形状
的に質量分布を大きく変化させることができないため、
重心位置を広範囲に設定することも困難であった。
【0003】また従来のゴルフクラブ用シャフトは、振
動減衰作用が極めて小さく、打球時にチップに発生する
衝撃力と衝撃振動(残響)とがシャフトを伝搬してバッ
トにまで伝わることを阻止することができなかった。
動減衰作用が極めて小さく、打球時にチップに発生する
衝撃力と衝撃振動(残響)とがシャフトを伝搬してバッ
トにまで伝わることを阻止することができなかった。
【0004】さらに従来のゴルフクラブ用シャフトは、
シャフトの撓み量がスイングスピードに比例するため、
スイングスピードによってインパクトのタイミングにず
れが生じる場合が多かった。
シャフトの撓み量がスイングスピードに比例するため、
スイングスピードによってインパクトのタイミングにず
れが生じる場合が多かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の理由により、従
来のゴルフクラブ用シャフトは、製品安全協会で規定さ
れた「ゴルフクラブ用シャフトの認定基準」に於けるS
G安全強度と、基準のフレックスを維持したままでの所
望のキックポイントとを両立させることが困難である
上、振動による打感の悪化要因を排除することも困難で
あった。しかもスイングスピードによるフレックス変化
も甘受せざるを得なかった。
来のゴルフクラブ用シャフトは、製品安全協会で規定さ
れた「ゴルフクラブ用シャフトの認定基準」に於けるS
G安全強度と、基準のフレックスを維持したままでの所
望のキックポイントとを両立させることが困難である
上、振動による打感の悪化要因を排除することも困難で
あった。しかもスイングスピードによるフレックス変化
も甘受せざるを得なかった。
【0006】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消すべく案出されたものであり、その第1の目的は、
基準のフレックスを維持しつつキックポイントや重心位
置を自由に設定することができ、しかも振動減衰特性に
優れたゴルフクラブ用シャフトを提供することにある。
また本発明の第2の目的は、スイングスピードに関わり
なくフレックスを略一定にすることができるゴルフクラ
ブ用シャフトを提供することにある。
解消すべく案出されたものであり、その第1の目的は、
基準のフレックスを維持しつつキックポイントや重心位
置を自由に設定することができ、しかも振動減衰特性に
優れたゴルフクラブ用シャフトを提供することにある。
また本発明の第2の目的は、スイングスピードに関わり
なくフレックスを略一定にすることができるゴルフクラ
ブ用シャフトを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を果たす
ために、本願請求項1の発明においては、ゴルフクラブ
用シャフトを、少なくともその両端を互いに滑り接触さ
せた状態で内外二重に組み合わされたアウタパイプとイ
ンナパイプとからなるものとした。
ために、本願請求項1の発明においては、ゴルフクラブ
用シャフトを、少なくともその両端を互いに滑り接触さ
せた状態で内外二重に組み合わされたアウタパイプとイ
ンナパイプとからなるものとした。
【0008】このように、シャフトを互いに滑り接触し
た二重パイプとすることにより、基準のフレックスを維
持しつつ所望のキックポイントと強度とを高次元に両立
することができ、インナパイプの質量分布を適宜に調節
することで重心位置の設定も自由に行なうことができ
る。しかもアウタ・インナ両パイプ間の滑り摩擦によ
り、好適な振動減衰力を得ることができる。
た二重パイプとすることにより、基準のフレックスを維
持しつつ所望のキックポイントと強度とを高次元に両立
することができ、インナパイプの質量分布を適宜に調節
することで重心位置の設定も自由に行なうことができ
る。しかもアウタ・インナ両パイプ間の滑り摩擦によ
り、好適な振動減衰力を得ることができる。
【0009】また本願請求項2の発明においては、上記
構成に加えて、前記アウタパイプに比して前記インナパ
イプを短くすると共に、前記インナパイプの撓曲時の軸
方向変位を規制するための規制手段を前記アウタパイプ
側に設けたことを特徴とするものとした。
構成に加えて、前記アウタパイプに比して前記インナパ
イプを短くすると共に、前記インナパイプの撓曲時の軸
方向変位を規制するための規制手段を前記アウタパイプ
側に設けたことを特徴とするものとした。
【0010】二重パイプは、撓曲させた際にアウタパイ
プからインナパイプが突出するように相対軸方向ずれを
生ずるが、上記の構成とすることにより、ある撓み量ま
ではアウタ・インナ両パイプ間に相対軸方向ずれを自由
に起こし得るが、ある撓み量を超えると、アウタパイプ
に対するインナパイプの軸方向ずれが規制されるため、
見かけの剛性が高まる。これにより、スイングスピード
とシャフトの撓み量との関係を非線形にすることができ
る。
プからインナパイプが突出するように相対軸方向ずれを
生ずるが、上記の構成とすることにより、ある撓み量ま
ではアウタ・インナ両パイプ間に相対軸方向ずれを自由
に起こし得るが、ある撓み量を超えると、アウタパイプ
に対するインナパイプの軸方向ずれが規制されるため、
見かけの剛性が高まる。これにより、スイングスピード
とシャフトの撓み量との関係を非線形にすることができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して本発
明について詳細に説明する。
明について詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明によるゴルフクラブ用シャ
フトの概略断面図を示している。このゴルフクラブ用シ
ャフト1は、互いに重ね合わせたアウタパイプ2とイン
ナパイプ3とからなっている。これらアウタパイプ2と
インナパイプ3とは、単純に嵌合させただけの無接着で
あり、両者は互いに滑り接触しており、例えば曲げが作
用した際には、両パイプ2・3間が微少範囲で軸方向に
相対変位し得るようになっている。
フトの概略断面図を示している。このゴルフクラブ用シ
ャフト1は、互いに重ね合わせたアウタパイプ2とイン
ナパイプ3とからなっている。これらアウタパイプ2と
インナパイプ3とは、単純に嵌合させただけの無接着で
あり、両者は互いに滑り接触しており、例えば曲げが作
用した際には、両パイプ2・3間が微少範囲で軸方向に
相対変位し得るようになっている。
【0013】アウタパイプ2は、在来のゴルフクラブ用
シャフトと同様な通常の肉厚および質量分布であり、テ
ーパ形状に応じた一様な剛性変化を呈している。
シャフトと同様な通常の肉厚および質量分布であり、テ
ーパ形状に応じた一様な剛性変化を呈している。
【0014】インナパイプ3は、例えばチップ側を軽く
すると共にバット側を重くするなど、長手方向について
の質量分布が不均一にされており、これをアウタパイプ
2に組み合わせた際のシャフト全体としての重心位置
を、所望に応じて適宜に設定し得るようにされている。
すると共にバット側を重くするなど、長手方向について
の質量分布が不均一にされており、これをアウタパイプ
2に組み合わせた際のシャフト全体としての重心位置
を、所望に応じて適宜に設定し得るようにされている。
【0015】このようにして、シャフト1の長手方向の
質量分布が自由に設定できるので、ゴルフクラブとして
の重心位置を任意に設定することができる。例えば、重
心位置をバット側に近づけるとクラブの慣性モーメント
が小さくなるので、スイングが容易になる。スイングが
容易となることで、ヘッドスピードが増大して飛距離も
増大する。
質量分布が自由に設定できるので、ゴルフクラブとして
の重心位置を任意に設定することができる。例えば、重
心位置をバット側に近づけるとクラブの慣性モーメント
が小さくなるので、スイングが容易になる。スイングが
容易となることで、ヘッドスピードが増大して飛距離も
増大する。
【0016】アウタパイプ2とインナパイプ3とは、全
長に亘る接触態様を一様とするばかりでなく、図2に示
したように、少なくともその両端のみをそれぞれ接触さ
せ、中間部は全く接触しないようにしても良い。このよ
うに、両者の接触部分の寸法や隙間の寸法を適宜に設定
することにより、基準のフレックスを維持しつつ所望の
キックポイントや振動減衰特性を獲得することが可能で
ある。ただし、いずれにしても、両者間は滑り接触とす
ることが肝要である。
長に亘る接触態様を一様とするばかりでなく、図2に示
したように、少なくともその両端のみをそれぞれ接触さ
せ、中間部は全く接触しないようにしても良い。このよ
うに、両者の接触部分の寸法や隙間の寸法を適宜に設定
することにより、基準のフレックスを維持しつつ所望の
キックポイントや振動減衰特性を獲得することが可能で
ある。ただし、いずれにしても、両者間は滑り接触とす
ることが肝要である。
【0017】このように、アウタパイプ2とインナパイ
プ3とを無接着で重ね合わせることにより、打球時の衝
撃力あるいはスイング時の慣性力によってシャフトが撓
む際のアウタパイプ2とインナパイプ3との間の滑り摩
擦により、有害な振動が減衰される。
プ3とを無接着で重ね合わせることにより、打球時の衝
撃力あるいはスイング時の慣性力によってシャフトが撓
む際のアウタパイプ2とインナパイプ3との間の滑り摩
擦により、有害な振動が減衰される。
【0018】なお、ここで言う有害な振動とは、主に奇
数次の高調波成分であり、偶数次より残響が長いことが
知られている。この主に高次成分の定在波である縦振動
と、曲げ固有振動である横振動とを減衰させることによ
り、打感が向上する。
数次の高調波成分であり、偶数次より残響が長いことが
知られている。この主に高次成分の定在波である縦振動
と、曲げ固有振動である横振動とを減衰させることによ
り、打感が向上する。
【0019】インナパイプ3の軸線に沿う断面形状は、
上記の如き一定肉厚でストレートのもののみならず、図
3に示したように、肉厚は一定だが軸方向について一定
ピッチで波形をなす断面形状のものや、図4に示したよ
うに、一定ピッチで径方向にオフセットさせたもの、あ
るいは、図5に示したように、肉厚を軸方向について一
定の割合で変化させたものなど、種々の態様が考えられ
るが、これらは所望の特性を実現するために適宜に組み
合わせて製造することができる。
上記の如き一定肉厚でストレートのもののみならず、図
3に示したように、肉厚は一定だが軸方向について一定
ピッチで波形をなす断面形状のものや、図4に示したよ
うに、一定ピッチで径方向にオフセットさせたもの、あ
るいは、図5に示したように、肉厚を軸方向について一
定の割合で変化させたものなど、種々の態様が考えられ
るが、これらは所望の特性を実現するために適宜に組み
合わせて製造することができる。
【0020】シャフト1の材質としては、カーボン繊維
やガラス繊維で強化した合成樹脂材、高分子材、シート
ワインディング法やフィラメントワインディング法など
によるカーボン、あるいはスティールやチタンなどの金
属材等々、これまでにゴルフクラブ用として利用されて
きた公知の材質を等しく適用可能である。またアウタパ
イプ2とインナパイプ3とを同一材質としても良いし、
互いに異なる材質としても良い。
やガラス繊維で強化した合成樹脂材、高分子材、シート
ワインディング法やフィラメントワインディング法など
によるカーボン、あるいはスティールやチタンなどの金
属材等々、これまでにゴルフクラブ用として利用されて
きた公知の材質を等しく適用可能である。またアウタパ
イプ2とインナパイプ3とを同一材質としても良いし、
互いに異なる材質としても良い。
【0021】さて、上記の通り、アウタパイプ2とイン
ナパイプ3とは摩擦を伴って接触しており、スイング時
にシャフト1が撓むと、アウタパイプ2とインナパイプ
3との間に曲率差が生じ、アウタパイプ2とインナパイ
プ3とが軸方向について相対変位する。このため、図6
−aに示すように、アウタパイプ2とインナパイプ3と
の軸方向寸法を等しく設定した場合、撓曲した際に、イ
ンナパイプ3がヘッドホーゼル内で突き当たっていて小
径のチップ側は相対変位できないため、滑り接触してい
る大径のバット側はアウタパイプ2よりインナパイプ3
が見かけ上伸びた形となり、図6−bに示すように、イ
ンナパイプ3がバット側へ突き出してくることとなる。
ナパイプ3とは摩擦を伴って接触しており、スイング時
にシャフト1が撓むと、アウタパイプ2とインナパイプ
3との間に曲率差が生じ、アウタパイプ2とインナパイ
プ3とが軸方向について相対変位する。このため、図6
−aに示すように、アウタパイプ2とインナパイプ3と
の軸方向寸法を等しく設定した場合、撓曲した際に、イ
ンナパイプ3がヘッドホーゼル内で突き当たっていて小
径のチップ側は相対変位できないため、滑り接触してい
る大径のバット側はアウタパイプ2よりインナパイプ3
が見かけ上伸びた形となり、図6−bに示すように、イ
ンナパイプ3がバット側へ突き出してくることとなる。
【0022】この現象に着目し、本発明においては、任
意に定めたある特定の撓み量の時の伸び分(図6−bの
E寸法)を見越して、アウタパイプ2に比してインナパ
イプ3を最初から短くしておき、その特定の撓み量の時
にアウタパイプ2とインナパイプ3とが互いに等しくな
るように両者の軸方向寸法を設定すると共に、その特定
の撓み量の時にインナパイプ3の大径端が突き当たる位
置にグリップエンドの内面4を位置させるようにグリッ
プ5をアウタパイプ2に固設するものとした。
意に定めたある特定の撓み量の時の伸び分(図6−bの
E寸法)を見越して、アウタパイプ2に比してインナパ
イプ3を最初から短くしておき、その特定の撓み量の時
にアウタパイプ2とインナパイプ3とが互いに等しくな
るように両者の軸方向寸法を設定すると共に、その特定
の撓み量の時にインナパイプ3の大径端が突き当たる位
置にグリップエンドの内面4を位置させるようにグリッ
プ5をアウタパイプ2に固設するものとした。
【0023】これによると、ある撓み量に達する以前
は、アウタパイプ2とインナパイプ3とが互いに滑り接
触しつつ軸方向について自由にずれるが、ある撓み量を
超えると、グリップエンドの内面4にインナパイプ3の
大径端が突き当たり、その位置でアウタパイプ2に対す
るインナパイプ3の軸方向ずれが規制されることとな
る。するとこのポイントを境にしてシャフトの剛性がよ
り一層高まり、すなわちスイングスピードをそれ以上高
めても撓み量の増加率が高まらない、換言するとスイン
グスピードと撓み量との関係が非線形性を呈することと
なり、スイングスピードに関わりなくフレックスを略一
定に保つことが可能となる。
は、アウタパイプ2とインナパイプ3とが互いに滑り接
触しつつ軸方向について自由にずれるが、ある撓み量を
超えると、グリップエンドの内面4にインナパイプ3の
大径端が突き当たり、その位置でアウタパイプ2に対す
るインナパイプ3の軸方向ずれが規制されることとな
る。するとこのポイントを境にしてシャフトの剛性がよ
り一層高まり、すなわちスイングスピードをそれ以上高
めても撓み量の増加率が高まらない、換言するとスイン
グスピードと撓み量との関係が非線形性を呈することと
なり、スイングスピードに関わりなくフレックスを略一
定に保つことが可能となる。
【0024】なお、インナパイプ3の大径端を突き当た
らせる軸方向変位規制手段は、上記グリップエンドの内
面4のみならず、アウタパイプ2の内面に突起を設けた
り、アウタパイプ2の大径端を部分的に縮径させたりし
ても良い。
らせる軸方向変位規制手段は、上記グリップエンドの内
面4のみならず、アウタパイプ2の内面に突起を設けた
り、アウタパイプ2の大径端を部分的に縮径させたりし
ても良い。
【0025】
【発明の効果】このように本願請求項1の発明によれ
ば、二重パイプとすることにより、シャフトの長手方向
の質量分布と剛性分布とを適宜に調整してキックポイン
トと重心位置とを変化させることが比較的容易となるの
で、例えば重心をグリップ側にすることでスイングを容
易化すれば、打感、方向性、距離感などが共に向上し、
飛距離が増大するなどの効果がある。また、二重パイプ
の互いに重なり合う部分の滑り摩擦により、有害な振動
を減衰させ、かつシャフトの縦振動および横振動を抑制
できるので、これによっても、打感、方向性、距離感な
どを向上する上に多大な効果を奏することができる。
ば、二重パイプとすることにより、シャフトの長手方向
の質量分布と剛性分布とを適宜に調整してキックポイン
トと重心位置とを変化させることが比較的容易となるの
で、例えば重心をグリップ側にすることでスイングを容
易化すれば、打感、方向性、距離感などが共に向上し、
飛距離が増大するなどの効果がある。また、二重パイプ
の互いに重なり合う部分の滑り摩擦により、有害な振動
を減衰させ、かつシャフトの縦振動および横振動を抑制
できるので、これによっても、打感、方向性、距離感な
どを向上する上に多大な効果を奏することができる。
【0026】そして請求項2の発明によれば、ある撓み
量まではアウタ・インナ両パイプ間が比較的自由に相対
軸方向変位し得るが、ある撓み量を超えると、アウタパ
イプに対するインナパイプの軸方向ずれが規制されるた
めに見かけの剛性が高まり、スイングスピードとシャフ
トの撓み量との関係が非線形となる。すなわち、この構
成により、スイングスピードに関わりなくフレックスを
略一定に保つ効果が得られる。
量まではアウタ・インナ両パイプ間が比較的自由に相対
軸方向変位し得るが、ある撓み量を超えると、アウタパ
イプに対するインナパイプの軸方向ずれが規制されるた
めに見かけの剛性が高まり、スイングスピードとシャフ
トの撓み量との関係が非線形となる。すなわち、この構
成により、スイングスピードに関わりなくフレックスを
略一定に保つ効果が得られる。
【図1】本発明の第1の実施形態を示すゴルフクラブシ
ャフトの概念的な断面図
ャフトの概念的な断面図
【図2】本発明の変形実施例を示す概念的な断面図
【図3】インナパイプの変形例を示す概念的な断面図
【図4】インナパイプの別の変形例を示す概念的な断面
図
図
【図5】インナパイプのさらに別の変形例を示す概念的
な断面図
な断面図
【図6】撓曲時のアウタ・インナ両パイプの軸方向ずれ
の様子を示す概念的な断面図
の様子を示す概念的な断面図
【図7】本発明の第2の実施形態を示すゴルフクラブシ
ャフトの概念的な断面図
ャフトの概念的な断面図
1 シャフト 2 アウタパイプ 3 インナパイプ 4 グリップエンドの内面 5 グリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 明久 神奈川県横浜市金沢区幸浦2丁目1番15号 日本シャフト株式会社内 Fターム(参考) 2C002 AA05 AA06 CS01 GG07 MM02 MM03 MM04 MM05 MM06 MM07 PP03 SS03
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくともその両端を互いに滑り接触さ
せた状態で内外二重に組み合わされたアウタパイプとイ
ンナパイプとからなることを特徴とするゴルフクラブ用
シャフト。 - 【請求項2】 前記アウタパイプに比して前記インナパ
イプを短くすると共に、前記インナパイプの撓曲時の軸
方向変位を規制するための規制手段を前記アウタパイプ
側に設けたことを特徴とする請求項1に記載のゴルフク
ラブ用シャフト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001116533A JP2002291951A (ja) | 2001-01-23 | 2001-04-16 | ゴルフクラブ用シャフト |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001-14466 | 2001-01-23 | ||
JP2001014466 | 2001-01-23 | ||
JP2001116533A JP2002291951A (ja) | 2001-01-23 | 2001-04-16 | ゴルフクラブ用シャフト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002291951A true JP2002291951A (ja) | 2002-10-08 |
Family
ID=26608129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001116533A Pending JP2002291951A (ja) | 2001-01-23 | 2001-04-16 | ゴルフクラブ用シャフト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002291951A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010136908A (ja) * | 2008-12-12 | 2010-06-24 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ゴルフクラブ用シャフトの製造方法 |
JP2011142973A (ja) * | 2010-01-13 | 2011-07-28 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフクラブ用シャフトおよびゴルフクラブ |
US20150290505A1 (en) * | 2014-04-11 | 2015-10-15 | True Temper Sports, Inc. | Golf shaft and method of manufacturing same |
USD837320S1 (en) | 2016-12-07 | 2019-01-01 | True Temper Sports, Inc. | Golf club shaft |
-
2001
- 2001-04-16 JP JP2001116533A patent/JP2002291951A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010136908A (ja) * | 2008-12-12 | 2010-06-24 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ゴルフクラブ用シャフトの製造方法 |
JP2011142973A (ja) * | 2010-01-13 | 2011-07-28 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフクラブ用シャフトおよびゴルフクラブ |
US20150290505A1 (en) * | 2014-04-11 | 2015-10-15 | True Temper Sports, Inc. | Golf shaft and method of manufacturing same |
US9566486B2 (en) * | 2014-04-11 | 2017-02-14 | True Temper Sports, Inc. | Golf shaft and method of manufacturing same |
USD837320S1 (en) | 2016-12-07 | 2019-01-01 | True Temper Sports, Inc. | Golf club shaft |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20051020 |
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