JP2002291787A - 排泄物処理装置の腰当てシート - Google Patents

排泄物処理装置の腰当てシート

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JP2002291787A
JP2002291787A JP2001097056A JP2001097056A JP2002291787A JP 2002291787 A JP2002291787 A JP 2002291787A JP 2001097056 A JP2001097056 A JP 2001097056A JP 2001097056 A JP2001097056 A JP 2001097056A JP 2002291787 A JP2002291787 A JP 2002291787A
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cushion
excrement disposal
buttocks
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Akiyoshi Usui
章嘉 薄井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被介護者の仙骨部に対する反力を分散し、褥
瘡、発赤の確実な抑制を可能とする。 【解決手段】 硬質のベース部21とベース部21上に
取り付けられた軟質のクッション部23とよりなり、人
体の腰臀部25を包囲するオムツカップ本体に取り付け
られて腰臀部25を乗せるための排泄物処理装置の腰当
てシート5であって、ベース部21に、腰臀部25の仙
骨部27に対応して凹部29を設け、クッション部23
に、凹部29側へ膨出して凹部29に収容される膨出部
37を設け、クッション部23に、膨出部37対応位置
で易変形用の空間部41を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病院等における歩
行不能な病人または寝たきり老人等の被介護者に適した
排泄物処理装置に係り、特に寝たままの状態で排泄した
場合に被介護者の排泄部及び排泄物の洗浄を行うことが
できる排泄物処理装置の腰当てシートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の排泄物処理装置としては、例えば
特開平4−36481号公報に記載されたものがある。
この排泄物処理装置では、オムツカバーの中央に排泄物
を排出する排便管と、温水を送る配管と、送風を送る配
管と、排泄物を検出するセンサに接続したコードとを挿
通する孔を穿設している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記排泄物処理装置
は、軟質樹脂材料を採用しているものの、柔軟性に限界
があり、様々な体型に合わせることが困難なために腰、
臀部に対し密着性が悪い状態が発生し、オムツカバーの
周囲から洗浄水や汚物等の汚濁水が漏れ出すという問題
があった。
【0004】また洗浄水等で濡れたオムツカバー内を乾
燥させる空気を噴出する噴出口が人体で塞がれて空気が
オムツカバー内に出ないという問題があった。
【0005】これに対し、本願出願人は上記従来の課題
を解消するものとして様々な体型の人に容易に合わせる
ことができ、また洗浄水等で濡れたオムツカップ内に乾
燥した空気を排出口に向けて効率良く吐出し、排泄物を
オムツカップ内に残すことなく排出することのできる排
泄物処理装置を特願平11−295988として既に提
案している。
【0006】この特願平11−296988号を更に改
良した構成を、例えば図9,図10に示す。図9は、オ
ムツカップ101の全体的な側面図を示し、図10は、
図9のSA−SA矢視における腰当てシート103の断
面図を示している。
【0007】前記オムツカップ101は図示しない替え
オムツ及びオムツカバーと共に、オムツカップユニット
を構成し、オムツカップ本体105に、フロントカバー
107及び腰当てシート103を備えている。
【0008】前記オムツカップ本体105は、人体の腰
臀部を包囲するもので、接続部111に送水ホース接続
口113、送風ホース接続口115、吸引ホース接続口
117が設けられている。前記フロントカバー107
は、蛇腹で構成され、屈曲自在となっており、人体に密
着して洗浄水等の漏れを防止することができる。
【0009】前記腰当てシート103は、人体の臀部を
乗せる為のもので、図10(a)のように、硬質のベー
ス部119と軟質のクッション部121とからなってい
る。
【0010】前記オムツカップ101の使用時には、腰
当シート103上に仰向けの被介護者の腰臀部を乗せ、
替えオムツ及びオムツカバーと共に使用する。この状態
で、送水ホース接続口113に接続された図示しない送
水ホースからオムツカップ本体105側へ洗浄水が供給
されると共に、送風ホース接続口115に接続された図
示しない送風ホースを経由してオムツカップ本体105
側に送風が供給される。この送水及び送風によってオム
ツカップ101を装着している病人等の被介護者の排泄
物洗浄及び被介護者の腰臀部の洗浄、乾燥を行うことが
できる。
【0011】また、吸引ホース接続口117に接続され
た図示しない吸引ホースは、汚物タンク及びバキューム
モータ又は、真空ポンプ側に接続され、オムツカップ本
体105内での洗浄後の汚濁水が吸引ホース接続口11
7から吸引され、汚物タンクへと収容されることにな
る。
【0012】このような使用時に、被介護者の仙骨部1
25は、腰当てシート103の軟質なクッション部12
1に当たり、仙骨部125に対する反力を分散して仙骨
部125及びその周辺における、褥瘡、発赤を抑制する
ことができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように単に硬質のベース部119上に軟質のクッション
部121を設けただけでは、仙骨部125及びその周辺
に対する反力軽減には限界があり、長い時間使用すると
仙骨部125及びその周辺での褥瘡、発赤をまぬがれる
ことができない恐れがあった。
【0014】これに対し、クッション部121を厚くす
れば仙骨部125及びその周辺に対する反力軽減を図る
ことはできるが、その分材料費が嵩んでコストアップ、
重量増を招くと共に、腰臀部の支持が不安定になる恐れ
もある。
【0015】本発明は、仙骨での反力をより軽減し、褥
瘡、発赤をより確実に抑制することができると共に、安
価、軽量で、安定したよう腰臀部支持が可能な排泄物処
理装置の腰当てシートの提供を課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、硬質
のベース部と該ベース部上に取り付けられた軟質のクッ
ション部とよりなり、人体の腰臀部を包囲するオムツカ
ップ本体に取り付けられて人体の腰臀部を乗せるための
排泄物処理装置の腰当てシートであって、前記ベース部
に、前記腰臀部の仙骨部に対応して開放部を設けたこと
を特徴とする。請求項2の発明は、請求項1記載の排泄
物処理装置の腰当てシートであって、前記開放部は、前
記腰臀部の仙骨部に対応して設けられた凹部であり、前
記クッション部に、前記凹部側へ膨出して該凹部に収容
される膨出部を設けると共に、該膨出部対応位置で易変
形用の空間部を設けたことを特徴とする。
【0017】請求項3の発明は、請求項2記載の排泄物
処理装置の腰当てシートであって、前記凹部の両側に、
前記クッション部側に向かって相互間隔が漸次広がる一
対の傾斜面部を設けたことを特徴とする。
【0018】請求項4の発明は、請求項3記載の排泄物
処理装置であって、前記凹部は、前記一対の傾斜面部の
下端相互間で貫通形成されると共に、前記一対の傾斜面
部の下端に係止縁部を設け、前記クッション部の空間部
は、前記ベース部の傾斜面部の下端相互間に向けて開放
形成され、前記膨出部に、前記係止縁部に係止される係
合縁部を設けたことを特徴とする。
【0019】
【発明の効果】請求項1の発明では、排泄物処理装置の
オムツカップ本体に取り付けられた腰当てシートに人体
の腰臀部を乗せ、オムツカップ本体によって、人体の腰
臀部を包囲することができる。
【0020】前記腰当てシートは、硬質のベース部と該
ベース部上に取り付けられた軟質のクッション部とより
なり、腰当てシート上に人体の腰臀部を乗せると、腰臀
部の仙骨部は、ベース部の開放部上に位置する。従っ
て、開放部上のクッション部が腰臀部の仙骨部に対応し
て開放部側へ容易に変形することができる。
【0021】このため、クッション部による本来のクッ
ション性によって、仙骨部に対する反力を分散すること
ができると共に、開放部によるクッション部の容易な変
形によって、反力をより確実に分散することができる。
こうして、オムツカップを長時間使用しても、人体の仙
骨部での褥瘡、発赤を確実に抑制することができる。
【0022】しかも、クッション部は必要以上に厚くす
る必要が無く、腰当てシートで人体の腰臀部を確実に支
持させることができると共に、安価、軽量にすることが
できる。
【0023】請求項2の発明では、請求項1の発明の効
果に加え、前記腰当てシート上に人体の腰臀部を乗せる
と、腰臀部の仙骨部は、ベース部の凹部側へ膨出して収
容された膨出部上に位置する。従って、膨出部対応位置
に設けられた易変形用の空間部によってクッション部が
腰臀部の仙骨部に対応して容易に変形することができ
る。
【0024】このため、クッション部による本来のクッ
ション性によって、仙骨部に対する反力を分散すること
ができると共に、膨出部及び空間部による容易な変形に
よって、反力をより確実に分散することができる。こう
して、オムツカップを長時間使用しても、人体の仙骨部
での褥瘡、発赤を確実に抑制することができる。
【0025】しかも、空間部は、凹部及び膨出部を設け
て構成するため、クッション部は必要以上に厚くする必
要が無く、腰当てシートで人体の腰臀部を確実に支持さ
せることができると共に、安価、軽量にすることができ
る。
【0026】請求項3の発明では、請求項2の発明の効
果に加え、前記凹部の両側に、前記クッション部側に向
かって相互間隔が漸次広がる一対の傾斜面部を設けたた
め、クッション部が仙骨部及びその周辺において臀部骨
格に応じた変形をすることができる。このため、クッシ
ョン部表面によって仙骨部及びその周辺を広く支えて仙
骨部への反力をその周辺に広く分散することができ、褥
瘡、発赤をより確実に抑制することができる。
【0027】請求項4の発明では、請求項3の発明の効
果に加え、ベース部の凹部は、一対の傾斜面部の下端相
互間で貫通形成され、クッション部の空間部は、ベース
部の傾斜面部の下端相互間に向けて開放形成されている
ため、クッション部の変形をより容易なものとし、仙骨
部に対する反力をより確実に分散して、褥瘡、発赤をよ
り確実に抑制することができる。
【0028】また、凹部には一対の傾斜面部の下端に係
止縁部が設けられ、膨出部に前記係止縁部に係止される
係合縁部を設けたため、クッション部の空間部周辺にお
いて、凹部側に確実に支持させることができ、空間部の
変形を確実に行わせることができる。従って、クッショ
ン部の容易な変形を設定通りに行わせることができ、褥
瘡、発赤をより確実に抑制することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態を適用
したオムツカップ1の分解状態の断面図である。このオ
ムツカップ1も基本的な構成は図9と同様である。但
し、図1では、蛇腹状のフロントカバーを省略し、オム
ツカップ本体3と腰当てシート5とを示している。
【0030】前記オムツカップ本体3は、人体の腰臀部
を包囲するもので、上側カップ7と下側カップ9とから
なっている。上側カップ7には、吸引ホース接続口11
とガイド13とが設けられている。このガイド13は、
オムツカップ本体3の上方(図1の左側)から見て、上
側カップ7の内縁部に沿ってほぼ半円状に設けられてい
る。前記ガイド13は、上側カップ7とは別体に形成さ
れ、上側カップ7に図示しないビス及びリベットによっ
て固定されている。前記下側カップ9には、挿通口1
5,送水ホース接続口17,送風ホース接続口19が設
けられている。この上側カップ7が前記下側カップ9に
合わされ、両者は結合されている。この状態で上側カッ
プ7の吸引ホース接続口11は下側カップ9の挿通口1
5から突出している。
【0031】前記腰当てシート5は、人体の腰臀部を乗
せるためのもので、前記ガイド13に沿ってオムツカッ
プ本体3に取り付けられている。前記腰当てシート5の
SB−SB矢視断面において、変形前の断面図を図2
(a)に、変形後の断面図を図2(b)に示している。
図2(a)のように、前記腰当てシート5は、硬質のベ
ース部21と軟質のクッション部23とからなってい
る。前記ベース部21はスチレン系エラストマーで形成
され、前記クッション部23はベース部21よりも軟質
のスチレン系エラストマーで形成されている。前記ベー
ス部21には、図2(b)で示す腰臀部25の仙骨部2
7に対応して、図2(a)のように開放部としての凹部
29が設けられている。この凹部29には、その両側に
傾斜面部31が一対設けられている。この傾斜面部31
は、クッション部23側に向かって、相互間隔が漸次広
がるように形成されている。前記凹部29は、前記一対
の傾斜面部31の下端相互間で貫通形成されている。ま
た、前記凹部29には、前記一対の傾斜面部31の下端
に係止縁部33が設けられている。係止縁部33の下側
には、リブ35が設けられている。
【0032】前記クッション部23には、膨出部37が
設けられている。この膨出部37は、前記凹部29側へ
膨出して、該凹部29に収容される構成となっている。
従って、膨出部37には、前記凹部29の傾斜面部31
に突き当たる傾斜突当面39が設けられている。また、
前記クッション部23には、前記膨出部37対応位置に
易変形用の断面Σ形の空間部41が設けられている。こ
の空間部41の上側において、クッション部23の部分
23aの厚みは、本実施形態においてクッション部23
の一般部の厚みと同等に形成されている。前記空間部4
1は、前記ベース部21の傾斜面部31の下端相互間に
向けて開放形成されている。前記膨出部37には、係合
縁部43が設けられている。この係合縁部43は、前記
ベース部21の係止縁部33に係止されている。
【0033】図3〜図7を用いて、前記腰当てシート5
の全体的な構成を更に説明する。図3は前記腰当てシー
ト5を分解して示した断面図、図4はベース部21の平
面図、図5はクッション部23の側面図、図6はクッシ
ョン部23の平面図、図7はクッション部23の裏面図
である。
【0034】まず、図3、図4のように、前記ベース部
21の傾斜面部31は、人体の身長方向へベース部21
に沿って両側に長く形成されている。この傾斜面部31
には、所定間隔でスリット45が設けられている。前記
リブ35は、スリット45によって前後に分断されてい
る。従って、このスリット45によりベース部21の長
手方向への曲げ変形を容易にしている。
【0035】前記傾斜面部31のオムツカップ本体3と
は反対側に位置する後端側には、該傾斜面部31相互間
をつなぐ平端面部47が設けられている。この平端面部
47にもスリット49が設けられ、ベース部21の曲げ
変形を容易にしている。前記平端面部47は、縁部傾斜
面51に連続している。
【0036】前記ベース部21のオムツカップ本体3側
の前縁53は、前記ガイド13(図1)の平面から見た
湾曲に対応して、湾曲形成されている。このベース部2
1には、その他リベット止め用の孔55、位置決め用の
凹部57、リブ59、61などが更に設けられている。
【0037】前記クッション部23には、図3、図5、
図6、図7のように、前記一対の傾斜突当面39が、人
体身長方向前後に渡って長く設けられている。この傾斜
突当面39のオムツカップ本体3側の前端側から所定範
囲に渡って前記係合縁部43が設けられている。この係
合縁部43が設けられている箇所は、前記仙骨部27に
対応している。前記傾斜突当面39の後端には、突当平
面部63が設けられている。突当平面部63は、突当傾
斜縁部65に連続している。この突当傾斜縁部65の後
端には、更に延長部67が設けられている。この延長部
67は漸次薄く形成され、平坦面に載置した時、突起感
が無いようにしている前記クッション部23の前縁69
は、前記ガイド13(図1)に対応して、平面からみて
湾曲形成されている。図3で示す前縁69の下面71
は、前記ガイド13の断面形状に対応して湾曲形成され
ている。前記クッション部23には、更にリベット止め
用の孔73、75、位置決め用の凸部79が設けられて
いる。
【0038】前記ベース部21及びクッション部23
は、クッション部23の傾斜突当面39がベース部21
の傾斜面部31に突き当たるようにして合わせられ、係
合縁部43が係止縁部33に係止される。この状態で、
クッション部23の凸部79がベース部21の凹部57
に嵌合し、位置決めが行われる。両者の結合は、ベース
部21の孔55、クッション部23の孔75においてリ
ベットが挿通され、4カ所のリベット止めにより行われ
ている。
【0039】前記ベース部21及びクッション部23が
結合された腰当てシート5は、前縁69の下面71がオ
ムツカップ本体3のガイド部13上に載置される。この
状態で孔73にリベットが挿通され、リベット止めが行
われると同時に所定箇所においてビス止めが行われてい
る。
【0040】このようなオムツカップ1の使用に際して
は、腰当てシート5に被介護者の腰臀部25が乗ること
になる。この時、図2(b)のように、仙骨部27がク
ッション部23を押圧する。これによって、膨出部37
対応位置の空間部41により、空間部41上の部分23
aが空間部41内へ沈み込み、仙骨部27に対する反力
を大きく分散することができる。従って、オムツカップ
1を長い時間使ったとしても、仙骨部27及びその周辺
における褥瘡、発赤を確実に抑制することができる。
【0041】特に、本実施形態においては、ベース部2
1に傾斜面部31を設けて、この傾斜面部31にクッシ
ョン部23の傾斜突当面39を突き当てているため、前
記部分23aの容易な変形と合わせ、仙骨部27周囲が
骨格の形状に対応して全体的に広く支えられることにな
り、仙骨部27及びその周辺での反力の分散をより確実
に行うことができる。その反力の分散も、空間部41の
存在により仙骨部27当接位置の反力が最も小さく、そ
の両側部は傾斜突当面39の存在により若干反力が大き
くなり、傾斜面部31両外側のベース部21一般面上で
最も反力が大きくなると言うように徐々に反力が変化す
るので、被介護者にとっても装着時の感覚が自然なもの
となる。
【0042】また、空間部41は開放形成され、係合縁
部43が係止縁部33に係止されることによって、確実
な位置決め係止により空間部41上の部分23aを設定
通りに確実に変形させることができ、仙骨部27及びそ
の周辺に対する反力の分散をより確実に行わせることが
できる。
【0043】これらより、仙骨部27及びその周辺にお
ける褥瘡、発赤をより確実に抑制することができる。
【0044】また、本実施形態では、傾斜面部31及び
傾斜突当面39を人体身長方向に長く形成しているた
め、被介護者の体格に関わらず、或いは使用時に腰臀部
が腰当てシート5に対して多少ずれたとしても、上記反
力の分散を確実に確保することができる。
【0045】しかも、空間部41は、凹部29及び膨出
部37を設けて構成するため、クッション部23を必要
以上に厚くする必要が無く、腰当てシート5で被介護者
の腰臀部を確実に支持させることができると共に、安
価、軽量にすることができる。
【0046】図8は本発明の変形例に係る実施形態を示
している。図8は前記図2に対応し、(a)は変形前、
(b)は変形後の断面図である。なお、図2と対応する
構成部分には同符号を付して説明する。
【0047】本実施形態においては、ベース部21の傾
斜面部39の下端相互間に、フラット部81が形成さ
れ、該フラット部81に膨出部37Aが載置される形態
となっている。空間部41Aは、閉空間に形成されてい
る。
【0048】そして、腰当てシート5に腰臀部25が乗
せられると、空間部41Aの存在によって、部分23a
が容易に変形することができ、仙骨部37に対する反力
を分散することができる。また、傾斜面部31、フラッ
ト部81によって、全体的に腰臀部25に沿った湾曲し
た支持を行うことができる。
【0049】従って、本実施形態においても、前記実施
形態とほぼ同様な作用効果を奏することができる。ま
た、本実施形態においては、膨出部37を傾斜面部31
及び、フラット部81に載置するだけでよく、組み付け
が容易である。
【0050】なお、上記実施形態では、開放部を凹部2
9としたが、凹部に限らず、ベース部21に腰臀部25
の仙骨部27に対応して開口部を設けることによって開
放部とすることもできる。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係り、フロントカバーを
省略したオムツカップの分解状態の断面図である。
【図2】一実施形態に係り(a)は図1のSB−SBに
おける変形前の断面図、(b)は変形後の断面図であ
る。
【図3】一実施形態に係り腰当てシートの分解状態の断
面図である。
【図4】一実施形態に係りベース部の平面図である。
【図5】一実施形態に係りクッション部の側面図であ
る。
【図6】一実施形態に係りクッション部の平面図であ
る。
【図7】一実施形態に係りクッション部の裏面図であ
る。
【図8】変形例に係る実施形態であり(a)は、図2
(a)に対応した変形前の断面図、(b)は同変形後の
断面図である。
【図9】先の提案に係るオムツカップの側面図である。
【図10】(a)は、図9SA−SA矢視における変形
前の断面図、(b)は、同変形後の断面図である。
【符号の説明】
1,オムツカップ 3,オムツカップ本体 5,腰当てシート 21 ベース部 23 クッション部 29 凹部(開放部) 31 傾斜面部 37、37A 膨出部 41、41A 空間部
フロントページの続き Fターム(参考) 3B011 AA05 AB08 4C098 AA09 CC36 CC39 CD03 CD05 CE06 4C341 JJ10 JK08 JK12 JL06 JL07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質のベース部と該ベース部上に取り付
    けられた軟質のクッション部とよりなり、人体の腰臀部
    を包囲するオムツカップ本体に取り付けられて人体の腰
    臀部を乗せるための排泄物処理装置の腰当てシートであ
    って、 前記ベース部に、前記腰臀部の仙骨部に対応して開放部
    を設けたことを特徴とする排泄物処理装置の腰当てシー
    ト。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の排泄物処理装置の腰当て
    シートであって、 前記開放部は、前記腰臀部の仙骨部に対応して設けられ
    た凹部であり、 前記クッション部に、前記凹部側へ膨出して該凹部に収
    容される膨出部を設けると共に、該膨出部対応位置で易
    変形用の空間部を設けたことを特徴とする排泄物処理装
    置の腰当てシート。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の排泄物処理装置の腰当て
    シートであって、 前記凹部の両側に、前記クッション部側に向かって相互
    間隔が漸次広がる一対の傾斜面部を設けたことを特徴と
    する排泄物処理装置の腰当てシート。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の排泄物処理装置であっ
    て、 前記凹部は、前記一対の傾斜面部の下端相互間で貫通形
    成されると共に、前記一対の傾斜面部の下端に係止縁部
    を設け、 前記クッション部の空間部は、前記ベース部の傾斜面部
    の下端相互間に向けて開放形成され、 前記膨出部に、前記係止縁部に係止される係合縁部を設
    けたことを特徴とする排泄物処理装置の腰当てシート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006046532A1 (ja) * 2004-10-29 2008-05-22 学 伊勢 排泄物処理装置

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