JP2002291717A - 磁場発生装置およびそれを備えた磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁場発生装置およびそれを備えた磁気共鳴イメージング装置

Info

Publication number
JP2002291717A
JP2002291717A JP2001100452A JP2001100452A JP2002291717A JP 2002291717 A JP2002291717 A JP 2002291717A JP 2001100452 A JP2001100452 A JP 2001100452A JP 2001100452 A JP2001100452 A JP 2001100452A JP 2002291717 A JP2002291717 A JP 2002291717A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
gradient
coil
magnetic
field generator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001100452A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Sakakibara
健二 榊原
Hirotaka Takeshima
弘隆 竹島
Takao Honna
孝男 本名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
Priority to JP2001100452A priority Critical patent/JP2002291717A/ja
Publication of JP2002291717A publication Critical patent/JP2002291717A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】傾斜磁場コイルの径をできるだけ大きく保ちな
がら、磁場発生装置の小型化を図り、且つ空隙間隔を十
分に大きくとることが可能な磁場発生装置を提供する。
被検体へのアクセス性に優れ、且つ診断に有効な高品質
画像を得ることができるMRI装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】磁極4aをベース部8とリング部7に分離
し、それらの間に傾斜磁場コイル6aを挿入する構成を
とる。これにより磁極の外径は、傾斜磁場コイルの外径
Rまで縮小することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、均一性の良好な磁
場を発生させる磁場発生装置に関し、特に核磁気共鳴
(以下、NMRという)現象を利用して物体の画像を得る
核磁気共鳴イメージング(以下、MRIという)装置に適
した磁場発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】MRIは、均一な磁場に置かれた被検体に
高周波磁場を印加し、その際被検体の組織を構成する原
子の原子核から発生するNMR信号を検出して、被検体の
断層像を得るというものであり、NMR信号に位置情報を
付加するために、傾斜磁場が利用される。このためMRI
装置は、磁場発生装置として、均一な磁場を発生する静
磁場磁石と傾斜磁場磁石を組合わせたものを用いる。
【0003】図14は、典型的なMRI装置の対向型磁場
発生装置を示すものである。この磁場発生装置は、空間
6を挟んで配置された一対のバックプレート1a,1b
と、バックプレート1a,1bを接続するヨーク2と、バ
ックプレート1a,1bにそれぞれ固定された一対の磁石
3および磁極4a,4bと、磁極4a,4bに固定された傾
斜磁場コイル5a,5bから構成されている。磁石3に
は、永久磁石、常電導コイル、超電導コイル等が用いら
れるが、図14ではコイル3を使用した場合を示してい
る。磁石3より発生した磁力線は、磁極4b→空隙6→
磁極4a→バックプレート1a→左右のヨーク2→バック
プレート1b→磁極4bへと至る回路を形成する。これ
により、磁極間の空隙6に均一な磁場が得られる。
【0004】磁極4a,4bには、空隙6に発生する磁場
の均一性を得るため、外周部に環状突起(リング部)7
が設けられており、このリング部7の内側の凹部9に、
傾斜磁場コイル5a,5bが固定される。傾斜磁場コイル
5a,5bは、磁石3によって形成された磁場に、X,
Y,Z軸各方向の磁場強度変化を与え、空隙6に勾配磁
場を形成する。この傾斜磁場によってMR画像の位置情報
が得られる。
【0005】このような磁場発生装置を用いたMRI装置
では、検査の操作性や患者へのアクセス性を向上するた
めに、被検体が置かれる空間、即ち磁場発生装置の磁場
発生空間は広いことが望ましい。このためには、磁場発
生装置の外径をできるだけ小さく抑えて、且つ磁極間の
距離を大きくすることが望ましいが、磁極間の距離を広
げると、漏洩磁場が大きくなり、また磁場の高い均一性
を保つために起磁力が増大する。
【0006】これによって、更に、磁気回路が大きくな
り、磁場発生装置の重量が増す、超電導コイルの場合に
は、寒剤の蒸発量が増え、冷凍機の負担が大きくなる、
などの二次的な問題が生じる。
【0007】これに対し、従来の磁場発生装置では、図
15にその詳細を示すように磁極の凹部9に傾斜磁場コ
イルを収納するという配置を採用することにより、空隙
部分を有効に使い、装置の小型化を図っている(特開平
O9−56692号公報、特開平O9−313458号公報、米国特許5
864275号など)。
【0008】しかしながら、傾斜磁場コイルの特性とし
て、空隙に線形性の良好な傾斜磁場を発生するために
は、傾斜磁場コイルの外径は大きいほどよく、前述した
従来の方法では、磁場発生装置の小径化に伴い、磁極の
外径が小さくなると、リング部7に内の凹部9に傾斜磁
場コイル5を収納できなくなるという問題がある。従っ
て、所望の特性が得られる傾斜磁場コイルを使用するた
めには、磁場発生装置の小型化に限界があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、傾斜
磁場コイルの径をできるだけ大きく保ちながら、磁場発
生装置の小型化を図ることができ、且つ空隙間隔を十分
に大きくとることが可能な磁場発生装置を提供すること
を目的とする。また本発明は、小型でありながら、漏洩
磁場が極力抑えられ、且つ優れた傾斜磁場特性を有する
磁場発生装置を提供することを目的とする。さらに本発
明は、このような磁場発生装置を採用することにより、
被検体への圧迫感を低減し、被検体へのアクセス性に優
れ、且つ診断に有効な高品質画像を得ることができるMR
I装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の磁場発生装置は、所定の空間に均一な磁場を発生す
る磁場発生源と、前記磁場発生源が発生する磁場の均一
性を補正する磁極と、前記磁極に固定された傾斜磁場発
生手段とを備えた磁場発生装置において、前記磁極は、
平板状の第1の部材と、環状の第2の部材とを有し、前
記第1の部材と前記第2の部材との間に前記傾斜磁場発
生手段を固定するようにしたものである。典型的には、
前記磁場発生源、磁極および傾斜磁場発生手段は、それ
ぞれ前記空間を挟んで一対備えられる。
【0011】この磁場発生装置によれば、傾斜磁場発生
手段を固定する磁極(第1の部材)と、漏洩磁場を防止
し、均一な磁場を形成するための環状の磁極(第2の部
材)とを別部材とし、それらの間に傾斜磁場発生手段を
固定したことにより、環状の磁極の大きさによって制限
されることなく、所望の特性を得るに必要な径の傾斜磁
場発生手段を設けることができる。これにより磁極およ
びそれに付随する構成要素の小型化を実現でき、且つ良
好な線形磁場特性を得ることができる。また一対の傾斜
磁場発生手段間の距離は、従来のリング部内の凹部に収
納する場合と同様に保つことができるので、被検体への
良好なアクセス性が得られる。
【0012】また本発明のMRI装置は、被検体が置かれ
る空間に静磁場および傾斜磁場を発生する磁場発生手段
と、前記磁場発生手段の内部の空間に設置され、前記被
検体の組織を構成する原子の原子核にNMRを起こさせる
高周波磁場を発生するとともに前記原子核からの応答の
NMR信号を検出する高周波コイルと、検出したNMR信号を
用いて前記被検体の画像を再構成し、表示する画像再構
成手段とを備えたMRI装置において、磁場発生手段とし
て本発明の磁場発生手段を用いたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。まず本発明のMRI装置について説明
する。図13は、一般的なMRI装置の全体構成を示す図
である。
【0014】このMRI装置は、静磁場を発生する静磁場
磁石102と、傾斜磁場を発生する傾斜磁場コイル103と、
高周波パルスを発生する送信コイル104と、被検体101か
ら発生するNMR信号を検出する受信コイル105と、NMR信
号を処理し被検体101の断面画像を再構成する信号処理
部107と、画像を表示するディスプレイ108と、制御系11
1を備えている。被検体101はベッド112に寝かされた状
態で、一対の静磁場磁石102間に形成された測定空間に
搬送される。
【0015】傾斜磁場コイル103は傾斜磁場電源109に、
送信コイル104は高周波電源110に、それぞれ接続され、
制御系111からの制御シーケンス(パルスシーケンス)
に従って駆動され、撮像に必要な高周波パルスおよび傾
斜磁場パルスを被検体101に印加するようになってい
る。
【0016】また受信コイル105が検出したNMR信号は、
受信系106を介してデジタル信号として信号処理系107に
送られ、ここで画像再構成に必要な各種演算や補正を行
ない、MR画像としてディスプレイ108に表示される。こ
こで、静磁場磁石102および傾斜磁場コイル103は、組み
合わされた磁場発生装置を形成している。
【0017】図1は、本発明の磁場発生装置の第1の実
施形態を示す図で、この磁場発生装置は、図14の対向
型磁場発生装置と同様のバックプレート1a,1b及びヨ
ーク2を採用したものであり、このバックプレート1
a,1bに固定される磁極4および傾斜磁場コイル5の構
成が異なっている。なお、図1の磁場発生装置でも磁石
3として、磁場コイルを例示したが、これは常電導コイ
ル、超電導コイルでもよく、或いは永久磁石でもよい。
【0018】磁極4は、その上部の詳細を図2に示すよ
うに、ベース部(第1の部材)8と、ベース部8とは分
離したリング部(第2の部材)7からなり、ベース部8
およびリング部7は所定の間隔を保つように支持材10
で固定されており、これら部材の間に傾斜磁場コイル5
aを挿入し固定した構造になっている。傾斜磁場コイル
5aは、図示していないが、好適にはアクティブシール
ドを備えており、傾斜磁場コイルからの漏洩磁場が最小
になるように押えられている。
【0019】また、図示するようにベース部8、傾斜磁
場コイル5aおよびリング部7の外径は、同じ外径Rであ
り、図14に示す従来装置と比較すると、磁極4の外径
を傾斜磁場コイル5aの外径Rまで縮小できている。
【0020】ベース部8およびリング部7は、ともに磁
性材料、通常鉄が用いられるが、リング部7の材料とし
ては、飽和磁束密度が、できるだけ高い材料、例えば
2.0T以上である強磁性体を用いることが好ましい。
リング部7は、空隙6に発生する磁場均一度の低次成分
を制御する役割を持ち、均一性に大きく関与する。本発
明の構造では、傾斜磁場コイル5aをベース部8との間
に配置した分だけ、リング部7の体積が減少するので、
図14の装置に比べ均一度成分の制御を行ないにくくな
る可能性があるが、このような強磁性体を用いることに
より、空隙6に発生する磁場の均一性を得ることができ
る。
【0021】支持材10は、傾斜磁場コイルが発生する
磁場パルスによる渦電流が生じにくい材料で、好適に
は、例えば、ステンレス、アルミ、セラミック等の非磁
性材料からなる。但し、支持材10が磁場均一度に与え
る影響が補正できるほど少ない場合には、磁性材の使用
も可能である。
【0022】支持材10は、図3および図4に示すよう
に、ベース部8とリング部7の外周に沿ったテーパを形
成した固定部22を有する断面コの字状の部材で、上下
の固定部22に、例えばボルト15によってベース部8
およびリング部7がそれぞれ固定される。このような支
持材10を用いることにより、ベース部8とリング部7
とを一定の間隔に保つことができ、これらの組合わせ誤
差による均一度への影響を最小にすることができる。
【0023】このような構成の磁極4に傾斜磁場コイル
5を取り付けるには、まず二つの支持材10を、ベース
部8の外縁部11に、それぞれ対称の位置に来るように
配置し、外縁部11とリング部7の外縁部にボルト15
等で固定する。これによりベース部8とリング部7との
間には一定の間隔の隙間ができるので、傾斜磁場コイル
5aをこの隙間の高さまで、専用冶具等で垂直に持上
げ、開口14a―1側または14a―2側から、水平に移
動しながら挿入する。傾斜磁場コイル5aをリング部7
とベース部8の間に挿入した後、ボルト等で一体化固定
する。
【0024】このように予めリング部7とベース部8を
予め固定することで、ベース部8とリング部7との位置
関係を高精度に保つことができ、組立て誤差による均一
度への影響を極小化することができる。この場合、傾斜
磁場コイル5とベース部8およびリング部7との固定を
強化するために、支持材10の傾斜磁場コイルとの接触
部に補助材18を取り付けておいてもよい。
【0025】補助材18を取り付けた状態を図5および
図6に示す。このような補助材18を取り付けることに
より、傾斜磁場コイル5と支持材10との間にすきまが
できるのを防止し、固定を強化できる。また補助材18
として、制振、防音機能のある材料を用いることによ
り、傾斜磁場駆動によって生じる振動や騒音を最小限に
することができる。また補助材18を入れることにより
生じる傾斜磁場コイル5とベース部8の隙間には、ベー
ス部8に侵入するパルス磁場を低減するため、導体板1
9を挿入することが好ましい。
【0026】以上、本発明の一実施形態を説明したが、
上記実施形態に限定されることなく、種々の変更が可能
である。例えば、図4には、ベース部8とリング7とを
支持材10により2箇所で結合した例を示したが、図7
に示すように3箇所で結合してもよい。この場合、磁場
発生装置を組み立てるには、まず、リング部7とベース
部8を、三つの支持材のうちの二つの支持材10−1と
10−2で固定しておき、傾斜磁場コイル5aを専用冶
具等で持上げ、開口14a―2から、リング部7とベー
ス部8の間に挿入する。挿入後に、残る一つの支持材1
0―3をリング部7及びベース部8に固定する。
【0027】このように三点で支持することにより、耐
荷重を強化することができ、リング部7と傾斜磁場コイ
ル5aに働く電磁力を支持することができる。三点で支
持する場合にも、支持材10には、図5、図6に示すよ
うに傾斜磁場コイルと接触する部分に補助材18を設け
てもよく、また傾斜磁場コイルとベース部8との間に導
体板19を挿入してもよい。
【0028】また上記実施形態では、ベース部8、リン
グ部7および傾斜磁場コイル5を複数の支持材10で固
定する場合を説明したが、支持材10に代えて、或いは
支持材10とともに連結ボルト20で固定することも可
能である。3つの支持材10と連結ボルト20を併用し
た場合の実施形態を図8および図9に示す。
【0029】連結ボルト20は、磁極4が互いに対向す
る面に垂直に、リング部7からベース部8まで貫通し、
リング部7とベース部8を固定する。固定後に傾斜磁場
コイル5aを挿入可能にするために、連結ボルト20
は、開口部14a―1、14a―2側に対称的に配置され
る。一方、傾斜磁場コイル5aには、図9に示すよう
に、連結ボルト20の貫通を許容するための切欠け21
が設けられてる。
【0030】このような構成において、磁場発生装置を
組み立てるには、まず二つの支持材10−1および10
−2と開口部14a―1側の連結ボルト20を固定して
おき、傾斜磁場コイル5aを、リング部7とベース部8
の間に挿入後、開口部14a―2側の連結ボルト20を
固定する。
【0031】ボルトによる固定は、図4に示すような支
持材が二つの場合にも適用される。また支持材を使用す
ることなくボルトのみで固定することも可能である。但
し、組み立て誤差等による均一度への影響を最小にする
ためには、支持材を用いることが有効である。
【0032】また上記の実施形態では、バックプレート
とヨークを組合わせてリターンパスを有する磁気回路に
適用した場合を説明したが、本発明は、図10に示すよ
うに、磁性体によるリターンパスを有さない対向型磁場
発生装置にも適用される。この磁場発生装置では、磁極
4a、4bは、非磁性フレーム16に支持されており、主
磁場を発生するメインコイル3とは別に、漏洩磁場を抑
制するシールドコイル17を備えている点が、図1の装
置とは異なるが、それ以外は上記実施例と全く同様にし
て磁場発生装置を構成することができ、同様の効果を得
ることができる。
【0033】次に本発明の第2の実施形態について説明
する。この実施形態では、傾斜磁場コイルから漏洩する
磁場パルスを効果的に遮断する磁極の構成を採用してい
る。
【0034】一般に、磁場パルスによる渦電流の発生や
磁性体の非線形特性などにより空間磁場分布が影響を受
けるのを低減するために、傾斜磁場コイル5a,5bは、
アクティブシールドを備えたものを使用することが公知
である。このようなアクティブシールドにより、メイン
傾斜磁場コイルから磁極側へ漏洩するパルス磁場を完全
に遮断することが理想であるが、傾斜磁場コイルの負担
が大きくなり効率が悪くなる。
【0035】そこで本実施形態では、磁性体が、飽和状
態では未飽和状態より、パルス磁場が印加されたときに
B−H特性の非線形性やヒステリシスの影響が現れにくい
ということを利用し、磁極ベース部外周部とリング部を
飽和しやすい材料とするか、飽和しやすい構造とする。
飽和しやすい材料としては、純鉄やケイ素鋼板等が挙げ
られる。このような構成によって空隙6の磁場(中心磁
場)への磁性体の特性による悪影響を低減することがで
きる。
【0036】このような構造の一例を図11および図1
2に示す。図示するように、リング部7は、断面のアス
ペクト比が大きい、複数(図では三つ)のリング群7−
1〜7−3をそれぞれギャップ13を介して配列した構
造を有している。リング群7−1〜7−3間のギャップ
13は空気でもよく、或いはギャップ13に例えば樹脂
等の非磁性材を挿入した構成でもよい。このように断面
アスペクト比が大きい形状とすることにより、飽和しや
すく、またギャップを介して配置することにより飽和領
域を十分利用できるようなる。
【0037】この実施形態によれば、磁極中央部(ベー
ス部8中央部)では、傾斜磁場コイル5aから漏洩する
パルス磁場を遮断し磁極4a外周部付近(図11の領域
A)では、傾斜磁場コイル5aから発生するパルス磁場
の漏洩をある程度許容する。これにより、傾斜磁場コイ
ル5aに備えられたアクティブシールド(図示せず)
は、傾斜磁場コイル5aから磁極4への漏洩磁場を部分
的に遮蔽すればよく、傾斜磁場コイル5aの負担が軽減
される。更に、アクティブシールドの負担軽減に伴い、
傾斜磁場コイル用電源を小さくでき、傾斜磁場コイルの
効率を向上できる。
【0038】以上、本発明の磁場発生装置の第2の実施
形態を説明したが、この実施形態における構成は、第1
の実施形態およびその変更例と任意に組み合わせて実施
することが可能である。なお、図13に示す送信コイル
104は、その種類や形状にもよるが、それが全身用の平
板状コイルの場合には、リング部7の内側凹部に配置、
固定され、磁場発生装置内に一体化することもできる。
【0039】このような磁場発生装置を採用したMRI装
置では、傾斜磁場コイルとして良好な線形磁場が得られ
る大きさのものを用い且つ磁場発生装置を小型化できる
ので、検査室への設置が容易であり、また測定空間に置
かれた被検体101へのアクセスが良好である。また静磁
場の均一度を良好に保つことができるので、小型である
にも拘わらず、信頼性の高い画像を得ることができる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、対向型磁場発生装置に
おいて、傾斜磁場コイルの性能を従来と同等に維持した
まま、計測空間の開放性を増すと共に、磁場発生装置の
小型化、重量低減でき、かつ均一な磁場を発生させるMR
I用磁気発生装置を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁場発生装置の第1の実施形態を示す
図。
【図2】図1の磁場発生装置の磁極部分の断面図。
【図3】磁極のリング部とベース部を固定する支持材の
一例を示す斜視図。
【図4】図1の磁場発生装置を上面から見た図。
【図5】磁極のリング部とベース部を固定する支持材の
他の例を示す斜視図。
【図6】図5の支持材を用いた、リング部とベース部の
支持構造を示す図。
【図7】図1の磁場発生装置の変更例を示す図。
【図8】リング部とベース部の支持構造の他の実施形態
を示す図。
【図9】図8の支持構造に用いる傾斜磁場コイルを示す
図。
【図10】本発明の磁場発生装置を他の適用例を示す
図。
【図11】本発明の磁場発生装置の第2の実施形態の要
部を示す図。
【図12】図11の磁場発生装置を空隙側から見た図。
【図13】本発明が適用されるMRI装置の全体構成図。
【図14】従来の磁場発生装置を示す断面図。
【図15】図14の磁場発生装置の磁極部分の断面図。
【符号の説明】
1a,1b・・・バックプレート 2・・・ヨーク 3・・・コイル 4a,4b・・・磁極 5a,5b・・・傾斜磁場コイル 6・・・計測空間(空隙) 7・・・リング部 8・・・ベース部 10・・・支持材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 24/06 520Y

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の空間に均一な磁場を発生する磁場
    発生源と、前記磁場発生源が発生する磁場の均一性を補
    正する磁極と、前記磁極に固定された傾斜磁場発生手段
    とを備えた磁場発生装置において、 前記磁極は、平板状の第1の部材と、環状の第2の部材
    とを有し、前記第1の部材と前記第2の部材との間に前
    記傾斜磁場発生手段を固定したことを特徴とする磁場発
    生装置。
  2. 【請求項2】前記磁場発生源、磁極および傾斜磁場発生
    手段は、前記空間を挟んでそれぞれ一対備えられたこと
    を特徴とする磁場発生装置。
  3. 【請求項3】被検体が置かれる空間に静磁場および傾斜
    磁場を発生する磁場発生手段と、前記磁場発生手段の内
    部の空間に設置され、前記被検体の組織を構成する原子
    の原子核に核磁気共鳴を起こさせる高周波磁場を発生す
    るとともに前記原子核からの応答の核磁気共鳴信号を検
    出する高周波コイルと、検出した核磁気共鳴信号を用い
    て前記被検体の画像を再構成し、表示する画像再構成手
    段とを備えた核磁気共鳴イメージング装置において、 前記磁場発生手段として請求項1または2に記載の磁場
    発生装置を備えたことを特徴とする磁気共鳴イメージン
    グ装置。
JP2001100452A 2001-03-30 2001-03-30 磁場発生装置およびそれを備えた磁気共鳴イメージング装置 Pending JP2002291717A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001100452A JP2002291717A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 磁場発生装置およびそれを備えた磁気共鳴イメージング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001100452A JP2002291717A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 磁場発生装置およびそれを備えた磁気共鳴イメージング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002291717A true JP2002291717A (ja) 2002-10-08

Family

ID=18953894

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001100452A Pending JP2002291717A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 磁場発生装置およびそれを備えた磁気共鳴イメージング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002291717A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006141541A (ja) * 2004-11-17 2006-06-08 Hitachi Medical Corp 磁気共鳴イメージング装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006141541A (ja) * 2004-11-17 2006-06-08 Hitachi Medical Corp 磁気共鳴イメージング装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5410287A (en) Open MRI magnet with uniform magnetic field
EP0770881B1 (en) Shielded and open MRI magnet
JP4037272B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置及びそれに用いられる静磁場発生装置
US5574417A (en) Open MRI magnet with homogeneous imaging volume
JP3654463B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
US20080272784A1 (en) Magnetic Resonance Imaging Device and Method for Operating a Magnetic Resonance Imaging Device
JPH09153408A (ja) 超電導磁石装置
US6218838B1 (en) MRI magnet with high homogeneity, patient access, and low forces on the driver coils
EP0770883A1 (en) Cryogenic-fluid-cooled open MRI magnet with uniform magnetic field
US5717333A (en) Magnet arrangement for a diagnostic magnetic resonance apparatus
US5675305A (en) Multiple driven C magnet
JP2005118098A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JPH1028682A (ja) 診断用磁気共鳴装置のための磁石装置
US5521571A (en) Open MRI magnet with uniform imaging volume
US6812702B2 (en) Magnetic resonance imaging apparatus
JP2002017705A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP2002291717A (ja) 磁場発生装置およびそれを備えた磁気共鳴イメージング装置
US20100001729A1 (en) Open Yoke Magnet Assembly
JP3885126B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置用磁界発生装置
JP3372098B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置用静磁場発生装置
JP4293686B2 (ja) 静磁場発生装置及びそれを用いた磁気共鳴イメージング装置
JP2000357608A (ja) 磁界発生装置
JP2002102205A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP4250479B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP3492003B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置用静磁場発生装置