JP2002291418A - 飼料及びその製造方法 - Google Patents

飼料及びその製造方法

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JP2002291418A
JP2002291418A JP2001136705A JP2001136705A JP2002291418A JP 2002291418 A JP2002291418 A JP 2002291418A JP 2001136705 A JP2001136705 A JP 2001136705A JP 2001136705 A JP2001136705 A JP 2001136705A JP 2002291418 A JP2002291418 A JP 2002291418A
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powdery
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Akira Kajie
昭 梶江
Yukio Tanaka
幸夫 田中
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NICHIWA SANGYO CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】エクスパンダー、ペレッター、エクストルーダ
ー等の加熱加工または加熱処理飼料へ酵素剤、ビタミン
剤、生菌剤、着香料等の高温に破壊されやすい粉粒状添
加剤を安定に添加した飼料及びその製造方法。 【効果】本発明の技術を用いれば、酵素剤、ビタミン
剤、生菌剤、着香料等の高温に破壊されやすい粉粒状添
加剤をエクスパンダー、ペレット、エクストルーダー等
の加熱加工または加熱処理後の飼料に破壊がなく、また
は極めて少なく均一に添加した飼料を製造することがで
き、それら高温に破壊されやすい粉粒状添加剤が持つ効
能が飼料へ最大限発揮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、飼料の機能性向上の
目的で、加熱加工または加熱処理をした飼料へ高温に破
壊されやすい粉粒状添加剤を、破壊がなく、または極め
て少なく均一に後添加する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】 加熱加工または加熱処理飼料へ高温に
破壊されやすい粉粒状添加剤を添加する場合、従来は加
熱加工または加熱処理前に配合され、加熱加工または加
熱処理後には一部またはほとんどが熱により壊れてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 近年、畜産の環境問
題対策として飼料効率と成績を向上させる目的で、加熱
加工または加熱処理飼料に酵素剤、ビタミン剤、生菌
剤、着香料等の高温に破壊されやすい粉粒状添加剤を配
合することが要求されている。しかし加熱加工または加
熱処理を施せば加熱前に配合した高温に破壊されやすい
粉粒状添加剤は壊れやすい為、その効果が十分発揮でき
なかった。
【0004】
【課題を解決する為の手段】 かかる実情において、本
発明者は鋭意研究を行った結果、高温に破壊されやすい
粉粒状添加剤を飼料原料として動植物性油脂等に撹拌分
散させ、通常の添加方法により加熱加工または加熱処理
後の搬送飼料に添加する事により本発明を完成した。高
温に破壊されやすい粉粒状添加剤は動植物性油脂の固化
または粘着性により飼料に均一的に保持される。すなわ
ち、本発明は飼料の加熱加工または加熱処理と高温に破
壊されやすい粉粒状添加剤の持つ機能を最大限に発揮す
ることを可能にした技術である。
【0005】 以下本発明を詳しく説明する。本発明の
請求項1は、水分含量10%以上、且つ温度100℃以
上、且つ滞留時間30秒以上の加湿加熱条件の加湿加熱
飼料製造装置で10%重量以上好ましくは50%以上が
加湿加熱分解される栄養成分を1種以上含有する粉粒状
添加剤であり且つ粉粒状添加剤の粉粒の粒度分布におけ
る平均粒径の大きさが0.05mm以上5mm以下の粉
粒である粉粒状添加剤であり且つ融点が28±20℃好
ましく28±3℃である油脂で且つ好ましくは油脂でよ
り好ましくは鶏脂と豚脂との混合油である油脂を30か
ら99.9重量%の範囲で、好ましくは80から99.
9重量%の範囲で含有する飼料用粉粒状添加剤である。
【0006】 飼料製造で使われる加湿加熱飼料製造機
の種類としてはエクスパンダー、エクストルーダー及び
コンディショナー付きペレットマシンというものがあ
り、具体的にはビューラー社製DFEA−220型、ビ
ューラー社製BCTF−93 20D/BCTC−4
8、UMT社P800型等があるが、これらの加湿加熱
飼料製造機製造条件は一般に水分含量10%以上、且つ
温度100℃以上、且つ滞留時間30秒以上の加湿加熱
条件で製造される場合が多く、このような状況下におい
て抗酸化ビタミンや酵素等の不安定な栄養成分の10%
重量以上、栄養成分の種類によっては時には50%以上
が加湿加熱分解され経済上大きな問題になっている。
【0007】 これらの不安定な栄養成分の例として
は、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミ
ンB6、ビタミンC、ビタミンE、パントテン酸、葉
酸、ニコチン酸、枯草菌、アミラーゼ、セルラーゼ、プ
ロテアーゼ、キシラナーゼ、ペクチナーゼ、ラクター
ゼ、リパーゼ、フィターゼ、着香料等がある。
【0008】 本発明の融点が28±20℃好ましく2
8±3℃である油脂の具体例としてはコーン油、大豆
油、菜種油、鶏脂、豚脂、牛脂があり、好ましくは鶏脂
と豚脂との混合油がよい。融点がこの範囲の油脂が良い
理由は、飼料への粘着性が良く常温で溶かしやすくまた
固化しやすいことと栄養成分として吸収率も高いことで
あり、これ以上では添加設備内での固化による詰まりと
栄養成分として吸収率が低い問題が発生し、これ以下で
は飼料のべたつきの発生による設備への付着と油脂の酸
化による品質への影響の問題が発生するため使用に適さ
ない。本発の飼料用粉粒状添加剤は、上記の油脂を30
から99.9重量%の範囲で、好ましくは80から9
9.9重量%の範囲で含有する飼料用粉粒状添加剤であ
ればよい。油脂含量が30%以下であると均一な添加が
困難になることと粉粒物の滞留により添加設備が正常に
作動しなくなる問題が生じる。本発明の粉粒状添加剤の
粉粒の粒度分布における平均粒径の大きさが0.05m
m以上5mm以下の粉粒である理由としては、家禽、家
畜飼料へ液体原料として、通常は動物性油脂と糖蜜が使
用されているが、添加剤は価格が高価な液状のものは価
格競争力がないという問題があり、微量使用の添加物は
安価な粉粒状が適している。特に鶏および10kg体重
以降の肥育豚飼料は大量製造品となるため液状添加剤は
価格が高いという問題があり粉粒状が好ましい。また、
粉粒状添加剤の粉粒の粒度分布における平均粒径の大き
さが0.05mm以下のものでは、飛散し易く飼料添加
効率が悪く不向きであり、5mm以上になると流動性に
問題が生じ配管内で詰まったり、飼料中で分離が生じ均
一でなくなる問題が発生する。
【0009】 本発明の請求項2は、加湿加熱飼料製造
装置で製造される飼料へ請求項1の粉粒状添加剤を飼料
に0.01から10%重量で、好ましくは0.5から
1.5%重量の範囲で添加する飼料の製造方法である。
飼料に添加する粉粒状添加剤量が0.01%重量以下で
あると油脂中で凝集し均一でなくなる問題が生じ、10
%重量以上では大量に流れている飼料へ均一に添加する
ことが難しくなるとともに、配管径とポンプ能力の限界
が発生する問題が生じる。好ましくは0.5から1.5
%重量の範囲で添加するのが良い。
【0010】 本発明の請求項3は、請求項1の粉粒状
添加剤を添加するタイミングが加湿加熱飼料製造装置以
降である請求項2の飼料の製造方法である。加湿加熱飼
料製造装置以前で添加することも可能であるが加湿加熱
飼料製造装置以降で添加すると次のようなメリットがあ
る。即ち、不安定な栄養成分の残存率が飛躍的に向上す
ること及び油脂の分散が最良となり短時間で最均一に混
合可能となるからである。
【0011】 本発明の請求項4は、加湿加熱飼料製造
装置がエキスパンダー、エクストルーダー、ペレッタ
ー、乾燥機である請求項2から3の飼料の製造方法であ
る。具体例としてエキスパンダーとしては、ビューラー
社製DFEA−220型、がある。エクストルーダー
は、ビューラー社製BCTF−93 20D/BCTC
−48がある。ペレッターは、UMT社P800型があ
る。乾燥機は、ビューラー社製DFKC−2/6型があ
るが特に限定されない。
【0012】 本発明の請求項5は、加湿加熱飼料製造
装置の加湿条件が飼料及び飼料原料中の水分含量が10
から80%重量の範囲であり且つ加熱条件が100から
150℃の範囲である請求項1から4の飼料の製造方法
である。本発明の飼料原料中の水分含量が10から80
%重量の範囲外であると、低すぎる場合粉塵爆発の危険
性があり、高すぎる場合物性上液状化となり取り扱い及
び搬送が容易でなくなるという問題が発生する頻度が高
くなり産業状有益ではなくなる。同様に加熱条件が10
0から150℃の範囲外であると、低すぎる場合原材料
の加熱による消化率と嗜好性が大幅に向上せず、高すぎ
る場合原材料の栄養成分が熱分解する危険性があるとい
う問題が発生する。
【0013】本発明の請求項6は、請求項2から5の飼
料の製造方法で製造された飼料であるが飼料としては鶏
用、豚用、牛用、魚用、エビ用のあらゆる飼料に適応で
きる。特にこの飼料が子牛用、子豚用、育雛用、稚エビ
用、稚魚用、発病期用、高温期用、ストレス期用及び妊
娠期用のいずれかの飼料である場合には本発明は有効で
ある。その理由としては、この時期は有害菌、気温変
化、ストレス等に特に敏感であり、また成長過程として
の重要性も高いため、飼料添加物の効果が最大に機能す
る。
【0014】 本発明の粉粒状添加剤及び飼料には、穀
粉(小麦粉や澱粉等)、豆粉、糖類などの結合材および
水を加え、更に必要に応じてビタミンA、増粘剤、ミネ
ラル、調味料、香辛料、牧草等の他の成分や材料を加え
て、必要により常法による押出・切断によるペレット化
法、転動やその他の方法による造粒法、またはその他の
任意の方法により製造することができる。本発明の家
畜、家禽、水産養殖生物及びその他の飼育有用動物への
上記した給与は、毎日継続して、或いは1日置きに、約
30日から3ケ月続けて行うとより高い効果が得られ
る。
【0015】 投与する動物は、ヒト以外の動物であ
り、例えば家畜、家禽、水産養殖生物及びその他の飼育
有用動物、家禽、養殖水産動物などがあげられる。本発
明の粉粒状添加剤及び飼料原料には米糠油かす、小麦
粉、ブドウ糖、無水ケイ酸、フスマ等、飼料安全法で許
可されている任意の賦形剤と混合することもできる。飼
料の形態としては例えば散剤、錠剤、ペレット細粒剤、
カプセル剤などがあげられる。錠剤を製造する場合、必
要に応じ賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤等を用いて常
法によりおこなえばよい。
【0016】賦形剤としては、例えば、乳糖、D−マン
ニトール、D−ソルビトール、白糖等の糖類、トウモロ
コシデンプン、バレイショデンプン等のデンプン類、リ
ン酸カルシウム、硫酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム
等の無機塩類等があげられる。
【0017】崩壊剤としては、例えば、ヒドロキシプロ
ピルスターチ、カルボキシメチルスターチナトリウム、
部分アルファー化デンプン等のデンプン類、カルボキシ
メチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロ
ース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース等のセル
ロース誘導体、ポリビニルピロリドンを架橋構造にし
た、その他合成高分子類等があげられる。
【0018】結合剤としては、例えば、ポリビニルピロ
リドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース、ゼラチン、アラビアゴム等の
高分子類等があげられる。滑沢剤としては、例えば、タ
ルク、ロウ類、軽質無水ケイ酸等の天然物由来およびそ
の誘導体等、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウ
ム、ショ糖脂肪酸エステル糖の脂肪酸およびその金属塩
類等があげられる。なお、錠剤には他にマクロゴール等
の高分子化合物が適宜使用される。
【0019】本発明の粉粒状添加剤及び飼料には、流動
性改善剤、固結防止剤、飛散防止剤等の助剤を添加して
もよい。本発明の粉粒状添加剤及び飼料は、そのまま動
物に投与してもよいが、通常、家畜、家禽、水産養殖生
物及びその他の飼育有用動物、家禽又は養殖水産動物等
の動物飼料に添加して、又は飲水に懸濁して投与しても
よい。本発明の飼料を使用できうる動物としては、特に
限定されないが特に有用だと思われる動物は、次のとお
りである。即ち牛、豚、馬、羊等の家畜、家禽、水産養
殖生物及びその他の飼育有用動物、犬、猫等のペット、
ラット、マウス、モルモット、猿等の実験動物、肉鶏
(ブロイラー)、採卵鶏、うずら、カモ、アヒル、キ
ジ、七面鳥等の家禽、ハマチ、マダイ、イシガキダイ、
テラピア、フグ、マグロ、ヒラメ、シマアジ、マアジ、
サケ、コイ、ウナギ、ニジマス、アユ、エビ類(クルマ
エビ、ボタンエビ、イセエビ、ロブスター、ザリガニ、
ブラックタイガー)、カニ類(タラバガニ、ズワイガ
ニ、ワタリガニ、ケガニ)、貝類(真珠貝、アワビ、ホ
タテ貝、アサリ、カキ)、及びスッポン、イカ、タコ、
ウニ等の水産動物、及びカブトムシ、クワガタ、カイコ
があげられる。
【0020】 本発明の飼料の給与方法としては、飼料
はそのまま直接家畜、家禽、水産養殖生物及びその他の
飼育有用動物に給与する事もできるが、粉粒状添加剤
は、飼料に添加するほかそのまま直接給与してもまたは
飼料や飲料水に混ぜて給与してもよく、特に飼料に添加
するのがよい。本発明の飼料は、牛、馬、豚、ヤギ、羊
などの家畜、家禽、水産養殖生物及びその他の飼育有用
動物類に給与することができ、それによってそれらの家
畜、家禽、水産養殖生物及びその他の飼育有用動物の繁
殖障害の改善や繁殖促進、乳房炎の防止や回復促進、下
痢などの病気の防止を図ることができる。
【0021】
【発明の効果】 本発明の技術を用いれば、飼料の加熱
加工または加熱処理による消化率向上と、高温に破壊さ
れやすい粉粒状添加剤の持つ機能としての消化率向上、
ストレス軽減、抗菌作用、採食量増及び免疫力向上の効
果が最大限得られる飼料となる。
【0022】
【実施例】 次に、実施例を挙げて本発明を説明する
が、本発明はこの実施例に限定されるものではない。 試験例1 水分含量50%以上、且つ温度80℃以上、且つ滞留時
間5秒以上の加湿加熱条件の加湿加熱飼料製造装置で1
0%重量以上が加湿加熱分解される不安定な栄養成分を
模索したところ以下の栄養成分がこの条件に該当するこ
とが確認された。ビタミンA、ビタミンK3、ビタミン
C、ABI菌、着香料、プロテアーゼ、リパーゼ、フィ
ターゼ、セルラーゼ、 実施例1 飼料用粉粒状添加剤 鶏油50%重量と豚油50%重量からなる融点28±3
℃の動物性油脂92.7%重量と上記記載の不安定な栄
養成分であるセルラーゼを含有するノボノルディスク社
製エネルジェックスCT酵素剤0.9%重量、上記記載
の不安定な栄養成分であるL−アスコルビン酸、ビタミ
ンAを含有する日本ロッシュ社製豚Vビタミンプレミッ
クス1.0%重量、出光テクノファイン社製紛状生菌剤
0.9%重量部及び曽田香料社製着香料4.5%重量を
明治機械社製200L攪拌混合機で2時間撹拌分散し粒
度分布における平均粒径の大きさが0.51mmの粉粒
からなる本発明の飼料用粉粒状添加剤を得た。 実施例2 大豆粉25%重量、コーン粉65%重量、魚粉8%重
量、ミネラルミックス1%重量からなるほ乳期子豚育成
用配合飼料原料をビューラー社製DFEA−220型エ
クスパンダーを用い運転条件最高温度120℃、加熱平
均時間150秒、バレル圧力20気圧、入口原料水分含
量11.5%重量、出口水分含量18.5%重量、出口
製品温度100℃により加熱加工した飼料半製品が85
00kg/時間で定量搬送されているところに実施例1
で製造した飼料用粉粒状添加剤を循環流動パイプライン
から、ノズル口径3mm×10mm、圧力2気圧で気体
圧送によりこの半製品に飼料用粉粒状添加剤が飼料全重
量の1%重量になるように吹き付けビューラー社製DF
KC−2/6型乾燥機により常温30分間送風乾燥させ
た後、自然冷却しほ乳期子豚育成用配合飼料の飼料製品
とした。この飼料製品中のそれぞれの代表添加剤残存量
を測定比較し表1にまとめた。
【0023】実施例3 大豆粉20%重量、コーン粉37%重量、小麦粉25%
重量、ふすま12%重量、糖蜜4%重量、ミネラルミッ
クス1%重量からなるほ乳期子牛育成用配合飼料原料を
ビューラー社製DFEA−220型エクスパンダーを用
い運転条件最高温度115℃、加熱平均時間1550
秒、バレル圧力15気圧、入口原料水分含量12.5%
重量、出口水分含量18.5%重量、出口製品温度98
℃により加熱加工した飼料半製品が7500kg/時間
で定量搬送されているところに実施例1で製造した飼料
用粉粒状添加剤を循環流動パイプラインから、ノズル口
径3mm×10mm、圧力2気圧の気体圧送によりこの
半製品に飼料用粉粒状添加剤が飼料全重量の1%重量に
なるように吹き付けビューラー社製DFKC−2/6型
乾燥機により常温で30分間送風乾燥させた後、自然冷
却しほ乳期子牛育成用配合飼料の飼料製品とした。
【0024】実施例4 トウモロコシ56.3%重量、マイロ9.0%重量、ふ
すま5.0%重量、脱脂米糠2.3%重量、大豆粕7.
0%重量、魚粕7.0%重量、アルファルファミール
2.0%重量、炭酸カルシウム7.1%重量、第3リン
酸カルシウム1.2%重量、食塩0.2%重量、ビタミ
ン・ミネラルミックス0.1%重量、タロー油脂1.0
%重量、コーングルテール1.8%重量からなる育雛用
配合飼料原料をビューラー社製DFEA−220型エク
スパンダーを用い運転条件最高温度118℃、加熱平均
時間150秒、バレル圧力20気圧、入口原料水分含量
13.0%重量、出口水分含量18.8%、出口製品温
度96℃により加熱加工した飼料半製品が8000kg
/時間で定量搬送されているところに実施例1で製造し
た飼料用粉粒状添加剤を循環流動パイプラインから、ノ
ズル口径3mm×10mm、圧力2気圧の気体圧送によ
りこの半製品に飼料用粉粒状添加剤が飼料全重量の2.
11%重量になるように吹き付けビューラー社製DFK
C−2/6型乾燥機により常温で30分間送風乾燥させ
た後、自然冷却し育雛用配合飼料の飼料製品とした。
【0025】実施例5 大豆粉3%重量、グルテンミール5%重量、魚粉70%
重量、小麦粉10%重量、脱脂米ぬか10%重量、ミネ
ラルミックス0.5%重量からなる稚魚用配合飼料原料
をビューラー社製DFEA−220型エクスパンダーを
用い運転条件最高温度110℃、加熱平均時間145
秒、バレル圧力13気圧、入口原料水分含量10.5
%、出口水分含量17.2%、出口製品温度93℃によ
り加熱加工した飼料半製品が8100kg/時間で定量
搬送されているところに実施例1で製造した飼料用粉粒
状添加剤を循環流動パイプラインから、ノズル口径3m
m×10mm、圧力2気圧の気体圧送によりこの半製品
に飼料用粉粒状添加剤が飼料全重量の1.5%重量にな
るように吹き付けビューラー社製DFKC−2/6型乾
燥機により常温で30分間送風乾燥させた後、自然冷却
し稚魚用配合飼料の飼料製品とした。 比較用粉粒状添加剤 融点8±3℃のコーン油1%重量と上記記載の不安定な
栄養成分であるセルラーゼを含有するノボノルディスク
社製エネルジェックスCT酵素剤0.02%重量、上記
記載の不安定な栄養成分であるL−アスコルビン酸、ビ
タミンAを含有する日本ロッシュ社製豚Vビタミンップ
レミックス0.03%重量、出光テクノファイン社製紛
状生菌剤0.01%重量部及び曽田香料社製着香料0.
05%重量部を明治機械社製200L攪拌混合機で2時
間撹拌分散し粒度分布における平均粒径の大きさが0.
1mmの粉粒からなる比較用粉粒状添加剤を得た。 比較例2 比較例として、加工前に比較例1で作成した比較用粉粒
状添加剤を飼料原料に循環流動パイプラインから、ノズ
ル口径3mm×10mm、圧力2気圧の気体圧送により
この飼料原料に比較用粉粒状添加剤を吹き付け添加し、
実施例2と同条件でエクスパンダーにより加湿加熱し飼
料を製造し実施例2の粉粒状添加剤を添加しない以外は
実施例2と同じ条件で製品を製造して、それぞれの代表
添加剤残存量を測定比較した。結果を表1に表す。
【0026】
【表1】
【0027】 表1の結果から明らかなように、実施例
2の不安定栄養成分はほとんど残存しているのに対し、
比較例2の添加剤は大幅に低減していた。同様な比較試
験をビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミ
ンB6、ビタミンC、ビタミンE、パントテン酸、葉
酸、ニコチン酸、枯草菌、アミラーゼ、セルラーゼ、プ
ロテアーゼ、キシラナーゼ、ペクチナーゼ、ラクター
ゼ、リパーゼ、フィターゼ、着香料についても行った結
果これらの不安定栄養成分の残存率は大幅に向上した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23K 1/18 A23K 1/18 102B 1/20 1/20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水分含量10%以上、且つ温度100℃以
    上、且つ滞留時間30秒以上の加湿加熱条件の加湿加熱
    飼料製造装置で10%重量以上好ましくは50%以上が
    加湿加熱分解される栄養成分を1種以上含有する粉粒状
    添加剤であり且つ粉粒状添加剤の粉粒の粒度分布におけ
    る平均粒径の大きさが0.05mm以上5mm以下の粉
    粒である粉粒状添加剤であり且つ融点が28±20℃好
    ましく28±3℃である油脂で好ましくは動物性の油脂
    でありより好ましくは鶏脂と豚脂との混合油である油脂
    を30から99.9重量%の範囲で、好ましくは80か
    ら99.9重量%の範囲で含有する飼料用粉粒状添加剤
  2. 【請求項2】 加湿加熱飼料製造装置で製造される飼料
    へ請求項1の粉粒状添加剤を飼料に0.01から10%
    重量で、好ましくは0.5から1.5%重量の範囲で添
    加する飼料の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1の粉粒状添加剤を添加するタイミ
    ングが加湿加熱飼料製造装置以降である請求項2の飼料
    の製造方法
  4. 【請求項4】加湿加熱飼料製造装置がエキスパンダー、
    エクストルーダー、ペレッター、乾燥機である請求項2
    から3の飼料の製造方法
  5. 【請求項5】加湿加熱飼料製造装置の加湿条件が飼料及
    び飼料原料中の水分含量が10から80%重量の範囲で
    あり且つ加熱条件が100から150℃の範囲である請
    求項1から4の飼料の製造方法
  6. 【請求項6】 請求項2から5の飼料の製造方法で製造
    された飼料
  7. 【請求項7】 飼料が子牛用、子豚用、育雛用、稚エビ
    用、稚魚用、発病期用、高温期用、ストレス期用及び妊
    娠期用のいずれかの飼料である請求項6の飼料
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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