JP2002291391A - 不快害虫の誘引捕獲容器 - Google Patents

不快害虫の誘引捕獲容器

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JP2002291391A
JP2002291391A JP2001287516A JP2001287516A JP2002291391A JP 2002291391 A JP2002291391 A JP 2002291391A JP 2001287516 A JP2001287516 A JP 2001287516A JP 2001287516 A JP2001287516 A JP 2001287516A JP 2002291391 A JP2002291391 A JP 2002291391A
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Junzo Hori
順三 堀
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HORI YAKUHIN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観視をデザイン的に優れたもにした上で、
広範囲に亘って生息している不快害虫を確実に誘引捕獲
することを可能とし、しかも捕獲された不快害虫の視認
を容易に行い得るようにする。 【解決手段】 上面に不快害虫を誘引するための誘引剤
パック60が配置される多孔質材料製の底板30と、底
板30に被せられる天板22を備えた円錐筒体20と、
上記天板22に装着された虫眼鏡40とを備えて構成さ
れ、円錐筒体20には、円錐筒体20内に外光を取り入
れる、普段は粘着テープ24によって閉止された明り窓
21aが設けられ、虫眼鏡40の接眼凸レンズ42と底
板30上面との間の距離は、凸レンズの焦点距離と略同
一に寸法設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダニ、ノミ、シラ
ミ等の微小な不快害虫を誘引して取り除く不快害虫の誘
引捕獲容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、実開平3−48471号公報に記
載されているような不快害虫の捕獲容器が知られてい
る。この捕獲容器は、門形の枠体の互いに対向する壁面
間の下部に水平方向にスライドすることで着脱可能とさ
れた2枚の透明なシート材を嵌め込むとともに、枠体の
天板の中央部に凸レンズを装着してなるものである。透
明な2枚のシート材は上下で僅かな寸法だけ離間した状
態で枠体に装着されるようになっている。そして上記一
対のシート材間には予め所定の誘引剤が挟持されてい
る。
【0003】従って、誘引剤がシート材間に挟持された
捕獲容器を、例えばカーペット上に載置しておくと、ダ
ニ等の不快害虫は、誘引材に誘われて一対のシート材の
間に入り込み、誘引剤を捕食して殺虫されることにな
る。
【0004】そして、2枚の透明なシート材間に捕獲さ
れた不快害虫は、捕獲容器の天板に取り付けられた凸レ
ンズを通して拡大された状態で視認することができるた
め、不快害虫の捕獲状況が一目で判り、シート材の取り
換え時期を誤ることがない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な捕獲容器にあっては、枠体をカーペット等の上に載置
した状態で、下部のシート材がカーペット等の上に載っ
た状態になるため、例えば不快害虫がダニの場合など、
シート材の側縁部をよじ登らなければ誘引剤に到達しな
い。通常、シート剤の厚み寸法は、1mm内外の薄いも
のではあるが、ダニにとってはこの厚み寸法でも絶壁に
相当するため、ダニはこれを乗り越えて誘引剤に到達し
なければならず非常に困難であり、結局、かかる捕獲容
器では不快害虫の捕獲効率が低くならざるを得ないとい
う問題点を有している。
【0006】また、上記のような捕獲容器は、門形の枠
体によって構成されているため、外観形状が無粋で美的
要素が全くなく、このような捕獲容器を部屋の中に配置
すると、室内が非常に見苦しくなるという不都合も存在
する。
【0007】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、外観視がデザイン的に優れ
て美麗な上に、広範囲に亘って生息している不快害虫を
確実に誘引捕獲することが可能であり、しかも捕獲され
た不快害虫の視認が容易な不快害虫の誘引捕獲容器を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上面に不快害虫を誘引するための誘引剤が配置される多
孔質材料製の底板と、上記底板に被せられる天板を備え
た容器本体と、上記天板に装着された凸レンズとを備え
て構成され、上記容器本体には、容器本体内に外光を取
り入れる外光取入れ構造が設けられていることを特徴と
するものである。
【0009】この発明によれば、上面の適所に誘引剤の
載置された底板に容器本体を被せてカーペットや布団等
の不快害虫の居そうな所に底板付きの容器本体を載置し
ておくことにより、誘引剤に誘われた不快害虫は、多孔
質材料からなる底板の細孔を通って底板上に這い上が
り、容器本体内に捕獲された状態になる。誘引剤として
殺虫機能を備えたものを採用すれば、捕獲された不快害
虫が誘引剤を捕食することにより殺虫され、一旦捕獲さ
れたものは逃げ出すことがなく不快害虫を確実に除去す
る上で有効である。
【0010】そして、容器本体の天板には凸レンズが設
けられているとともに、適所に外光取入れ構造が設けら
れているため、外光がこの外光取入れ構造を通して容器
本体内に差し込んだ状態で凸レンズを通して拡大された
微少な不快害虫を視認することができ、捕獲されている
のか否かを確実に確認し得なかった従来の不都合が解消
する。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記多孔質材料は、和紙、織布、多孔質の
不織布、連続気泡タイプの発泡性合成樹脂、スポンジ、
パルプ、綿花およびカーペット生地の内から選ばれたい
ずれかであることを特徴とするものである。
【0012】この発明によれば、和紙、織布、多孔質の
不織布、連続気泡タイプの発泡性合成樹脂、スポンジ、
パルプ、綿花あるいはカーペット生地は、ダニ等の微細
な不快害虫が通過し得る適度な細孔や隙間を有している
ため、不快害虫を通過させる誘引容器の底板として適し
ている。
【0013】特に、誘引容器の底板にカーペット生地を
用いると、基布に植設された繊維の先端が戻り止めの役
割を果すため、一旦カーペット生地を通過して誘引容器
内に捕獲された不快害虫が逃げ出す恐れがなく、不快害
虫の捕獲効率が向上する。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、上記底板は、上記容器本体を外嵌
し得る所定厚み寸法を備えた成形品によって形成され、
上記容器本体は、底板に摺接状態で外嵌され得るように
底部開口が形状設定されているとともに、下縁部に波形
縁部が形成されていることを特徴とするものである。
【0015】この発明によれば、容器本体の底部開口を
底板に外嵌することによって容器本体の底部内周面が底
板の外周面に密着した状態で両者が一体化して誘引容器
になる。そして、容器本体の下縁部に波形縁部が形成さ
れているため、容器本体が底板に外嵌された状態で、波
形縁部の波形状間に底板の周面が外部に露出した状態に
なり、この露出部からも不快害虫が容器本体内に入り込
み得るようになる。従って、カーペット等の繊維間に潜
んでいる不快害虫のみならず、カーペット等の表面を這
っている不快害虫も底板の周面を通って容器本体内に入
り込み得るため、誘引容器の周りに広範囲に亘って生息
している不快害虫を誘引容器内に誘い込むことが可能に
なる。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載の発明において、上記容器本体の天板に
着脱自在に被せられるキャップが設けられていることを
特徴とするものである。
【0017】この発明によれば、容器本体にキャップを
被せることにより、誘引容器がデザイン的に優れたもの
になるとともに、キャップを被せなかった状態では、例
えば太陽光が接眼凸レンズに入射したような場合、底板
上の焦点位置に太陽光が集光して底板が発火するような
不都合の生じることがあるが、キャップを被せることで
このような不都合を確実に防止することができる。ま
た、不快害虫の捕獲時にキャップを被せることで容器本
体内が不快害虫の好む暗室になり、不快害虫を確実に捕
獲する上で有効である。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載の発明において、上記容器本体は透明材
料によって形成され、上記外光取入れ構造は、上記容器
本体に着脱自在に覆い被せる不透明材料で形成されたカ
バー体によって構成されていることを特徴とするもので
ある。
【0019】この発明によれば、容器本体が透明材料で
形成されているため、容器本体に被せられたカバー体を
外すという簡単な操作で容器本体内に外光を差し込ませ
ることが可能になる一方、容器本体内への外光の差し込
みを遮断するときは容器本体にカバー体を被せるだけで
よく、誘引捕獲容器の不快害虫視認操作の操作性が格段
に向上する。
【0020】請求項6記載の発明は、多孔質材料製の底
板と、上記底板に被せられる天板を備えた透明材料から
なる容器本体と、上記天板に装着される不快害虫を誘引
するための誘引剤を配置するための誘引剤収納部と、上
記容器本体の側面に装着された凸レンズと、上記容器本
体に着脱自在に覆い被せる不透明材料で形成されたカバ
ー体とから構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0021】この発明によれば、天面の適所に誘引剤の
設置された容器本体を底板に被せたものに本体カバーを
さらに被せた捕獲容器をカーペットや布団等の不快害虫
の居そうな所に設置しておくことにより、誘引剤に誘わ
れた不快害虫は、多孔質材料からなる底板の細孔を通っ
て底板上に這い上がり、さらに本体容器の内面側壁を這
い上がり誘引剤へと到達する。誘引剤として殺虫機能を
備えたものを採用すれば、捕獲された不快害虫が誘引剤
を捕食することにより殺虫され、一旦捕獲されたものは
逃げ出すことがなく不快害虫を確実に除去する上で有効
である。
【0022】そして、透明材料からなる容器本体の側面
において可動に凸レンズが設けられているとともに、凸
レンズを含む容器本体には不透明材料で形成されたカバ
ー体が被せられており、通常この容器本体内は不快害虫
の好む暗室となり、不快害虫を確実に捕獲する上で有効
である。
【0023】さらに本体容器からカバー体を取り外せ
ば、透明材料からなる容器本体内部には外光が入り込
み、今まさに誘引剤へと向かおうと容器本体の内面側壁
を這い上がる不快害虫を凸レンズで観察するのに適した
環境を容易に作り出すことができる。
【0024】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、上記多孔質材料は、和紙、織布、多孔質の
不織布、連続気泡タイプの発泡性合成樹脂、スポンジ、
パルプ、綿花およびカーペット生地の内から選ばれたい
ずれかであることを特徴とするものである。
【0025】この発明は、上述した請求項2の作用と同
様の理由により不快害虫を通過させる誘引容器の底板と
して適している。
【0026】請求項8記載の発明は、請求項6または7
記載の発明において、上記底板は、上記カバー体を外嵌
し得る所定厚み寸法を備えた成型品によって形成され、
上記カバー体は、底板に摺接状態で外嵌され得るように
底部開口が形状設定されるとともに下縁部に波形縁部が
形成されていることを特徴とするものである。
【0027】この発明によれば、カバー体の底部開口を
底板に外嵌することによってカバー体の底部内周面が底
板の外周面に密着した状態で両者が一体化して誘引容器
になる。そして、カバー体の下縁部に波形縁部が形成さ
れているため、カバー体が底板に外嵌された状態で、波
形縁部の波形状間に底板の周面が外部に露出した状態に
なり、この露出部からも不快害虫が容器本体内に入り込
み得るようになる。従って、カーペット等の繊維間に潜
んでいる不快害虫のみならず、カーペット等の表面を這
っている不快害虫も底板の周面を通って容器本体内に入
り込み得るため、誘引容器の周りに広範囲に亘って生息
している不快害虫を誘引容器内に誘い込むことが可能に
なる。
【0028】請求項9記載の発明は、請求項6乃至8の
いずれかに記載の発明において、上記底板は、基板とそ
の上面に着脱自在に設置されたシートから構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0029】上記請求項6から8に記載の発明における
誘引捕獲容器によれば、不快害虫は、上記容器本体の天
面に装着された誘引剤に誘われて誘引収納部内に入り、
誘引剤を捕食し、殺虫され、上記天面から底板へ落下し
た状態で捕獲される。さらにこの発明において、上記底
板の上面にはシートが着脱自在に設置してあるので、こ
の誘引捕獲容器の使用者は、この様にして捕獲された不
快害虫を、シートを取り外して容易に廃棄することがで
きる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る不快害虫の
誘引捕獲容器の第一実施形態を示す分解斜視図であり、
図2は、その組立て斜視図である。また、図3は、図2
に示す誘引捕獲容器の断面図である。これらの図に示す
ように、誘引捕獲容器10は、円錐台状の筒体からなる
円錐筒体(容器本体)20と、この円錐筒体20の底部
の開口に嵌め込まれる底板30と、上記円錐筒体20に
着脱自在に付設される虫眼鏡40と、上記円錐筒体20
の頂部に着脱自在に被せられるキャップ50とを備えた
基本構成を有している。
【0031】上記円錐筒体20は、本実施形態において
は、厚紙からなる原紙をプレス処理して扇形に切り取
り、それを丸めて両側部を糊付けすることによって形成
されている。かかる円錐筒体20は、円錐筒状の円錐筒
本体(容器本体)21と、この円錐筒本体21の頂部に
形成された天板22と、円錐筒本体21の裾の部分であ
る下端縁部に形成された波形縁部23とを備えている。
【0032】上記円錐筒本体21の周面の適所には、外
光を取り入れるための矩形状の明り窓(外光取入れ構
造)21aが設けられている。この明り窓21aは、誘
引捕獲容器10内に外光を取り入れるためのものであ
り、普段は裏面に粘着剤層の積層された粘着テープ24
が円錐筒本体21に貼着されることによって明り窓21
aを通して外光が円錐筒体20内に入り込まないように
されている一方、底板30上で捕獲されたダニ(本実施
形態においては、不快害虫についてそれらの内のダニを
代表させて以下説明している)を虫眼鏡40による視認
するときはこの粘着テープ24が剥がされ、明り窓21
aを通した外光の浸入で底板30の表面が照らされるよ
うにしている。
【0033】また、円錐筒本体21の上部には、図3に
示すように、上縁部が内方に向かって折り曲げられるこ
とによって形成した糊代部21bが設けられ、この糊代
部21bに上記天板22が糊付けされて固定されてい
る。天板22は、外径寸法が円錐筒本体21の上縁部の
内径寸法と同一に径設定されている。従って、天板22
が糊代部21bに糊付けされた状態で、円錐筒本体21
と天板22との間には、段差縁部22aが形成されてい
る。かかる天板22は、中心位置に穿設された上記虫眼
鏡40を嵌め込むための装着孔22bを有している。
【0034】そして、上記のような円錐筒体20の外周
面に各種の模様や図柄あるいはこれらと色彩との結合を
付与することによって、誘引捕獲容器10は視覚的に美
麗なものになり、装飾品としての機能をも果し得るもの
になる。なお、図では模様等が付されていない無地のも
のを例示している。
【0035】上記波形縁部23は、円錐筒体20が底板
30に外嵌された状態で、円錐筒本体21の下端部にお
いて底板30の周面に外部に露出した部分を形成させる
ためのものである。波形縁部23における波形の上下寸
法は底板30の厚み寸法より若干短めに寸法設定され、
円錐筒体20を底板30に被せた状態で、円錐筒体20
の内部と円錐筒体20の外部との間に直接連通した開口
が存在しないようになされている。こうすることによっ
て一旦円錐筒体20内の底板30上に誘引されたダニが
短絡的に逃げ出し得ないようになっている。
【0036】かかる波形縁部23の適所には、周方向に
延びる複数の係止溝23aが周方向に等ピッチで設けら
れている。これらの係止溝23aは、円錐筒体20が底
板30に外嵌された状態で両者の外れ止めを行うための
ものである。
【0037】上記底板30は、本実施形態においては、
多孔質の和紙であって径寸法が漸減するように円形に裁
断されたものの複数枚が順次積層されて円錐筒本体21
の底面開口に摺接状態で嵌まり込み得るように偏平な円
錐台状に形成されている。
【0038】かかる底板30は、その外周面に上記円錐
筒本体21の波形縁部23の係止溝23aに対応した位
置に突設された係止突起31を有し、円錐筒本体21が
底板30に外嵌された状態で係止溝23aが係止突起3
1に向かう方向に向けて円錐筒体20を回動させること
によって係止突起31が係止溝23aに嵌まり込み、こ
れによって円錐筒体20と底板30とが外れ止め状態で
一体的に結合されるようになっている。そして、このよ
うな底板30の上面の中心位置に誘引剤63(図4)の
内装された誘引剤パック60が載置されることになる。
【0039】また、底板30は、その上面の周縁部が全
周に亘って上方に突出した環状堰部32を有している。
かかる環状堰部32の存在で、底板30の上面に捕獲さ
れたダニが底板30からこぼれ落ちるのを有効に防止す
るようにしている。
【0040】上記虫眼鏡40は、外径寸法が上記天板2
2の装着孔22bの内径寸法より僅かに小さく寸法設定
された眼鏡筒41と、この眼鏡筒41の上部位置に内装
された接眼凸レンズ42とからなっている。眼鏡筒41
の上端部にはフランジ41aが設けられ、眼鏡筒41を
装着孔22bに嵌め込むことによってフランジ41aが
装着孔22bの縁部に当止し、これによって虫眼鏡40
が抜け止め状態で天板22に装着されるようになってい
る。
【0041】上記キャップ50は、合成樹脂の成形処理
で製造されて半円球状に形成されている。かかるキャッ
プ50は、底部の外径寸法が円錐筒本体21の上部の外
径寸法と同一に寸法設定されているとともに、内径寸法
が天板22の外径寸法より僅かに小さく寸法設定され、
キャップ50を円錐筒本体21に被せることによってキ
ャップ50の下端縁部が段差縁部22aに外嵌され、こ
れによってキャップ50の外周面と円錐筒本体21の外
周面とが面一状態になって誘引捕獲容器10の外観視が
見苦しくならないようにしている。
【0042】そして、このようなキャップ50は、不透
明な材料で形成されている。従って、粘着テープ24で
明り窓21aが閉止された状態の円錐筒体20を底板3
0に装着するとともに、キャップ50を円錐筒体20に
被せることによって、誘引捕獲容器10内は光がほとん
ど漏れ込まないダニの好む暗い環境になる。
【0043】かかるキャップ50には、その内周面の適
所に全周に亘って中心方向に向けて突設された環状突起
51と、この環状突起51に装着される棚円盤52とが
設けられている。環状突起51の内周面には雌ねじ51
aが螺設されている一方、環状突起51の外周面には上
記雌ねじ51aに対応した雄ねじ52aが螺設され、こ
の雄ねじ52aを雌ねじ51aに螺着することにより棚
円盤52がキャップ50内に装着されるようになってい
る。棚円盤52は、芳香剤59を載置するためのもので
ある。
【0044】また、キャップ50の環状突起51より上
方位置には、複数の芳香揮散孔53が穿設されている。
従って、棚円盤52を環状突起51から外してその上に
芳香剤59を載置し、この芳香剤59の載置された棚円
盤52を再度環状突起51に螺着することにって、芳香
剤59がキャップ50内に装填された状態になり、しか
もこの芳香剤59からの芳香が芳香揮散孔53から外部
に放出されるため、誘引捕獲容器10を配置した部屋の
空間が芳香で満たされ、部屋内が快適な居住環境にな
る。
【0045】芳香剤59としては、固形のもの、容器に
入った液状のもの、あるいは液状のものをシートにしみ
込ませたもの等、各種のものを使用することができる。
【0046】図4は、誘引剤パック60の一実施形態を
示す一部切欠き斜視図であり、(イ)は、外袋が破袋さ
れていない状態、(ロ)は、外袋が破袋されて内袋が取
り出された状態をそれぞれ示している。まず、図4の
(イ)に示すように、誘引剤パック60は、平面視で矩
形状の外袋61と、この外袋61に内装される内袋62
と、この内袋62に内装された誘引剤63とからなって
いる。
【0047】外袋61は、ラミネート加工が施された合
成樹脂製のシートによって形成され、内袋62から漏洩
した誘引剤63の蒸気が外部に漏れでるのが防止される
ようになっている。そして、外袋61の適所を破ること
によって、図4の(ロ)に示すように、内袋62を外袋
61から取り出して底板30の上面に載置するようにし
ている。
【0048】かかる内袋62は、ラミネート加工が施さ
れた合成樹脂製のシートによって形成され、図4の
(ロ)に示すように、表面に多数の小孔からなる揮散孔
62aが穿設されている。これらの揮散孔62aから誘
引剤63の蒸気が揮散されることによってダニが誘引さ
れるようになっている。
【0049】上記誘引剤63は、ダニに正の走化性を引
き起こさせ得る物質であり、ダニの栄養源となる各種の
糖類やアミノ酸およびダニの好む芳香剤等が混合されて
形成されている。ダニは、かかる誘引剤63からの芳香
蒸気に引き寄せられて内袋62の周りに集まってくる。
本実施形態においては、誘引剤63としてビール酵母や
チョコレート等、あるいはこれらから抽出したダニが好
む物質などが使用されている。
【0050】第一実施形態の誘引捕獲容器10によれ
ば、誘引捕獲容器10を所定の位置に仕掛けるに際し、
まず、誘引剤パック60の外袋61を破袋して内袋62
を取り出し、これを底板30の上面の中央部に載置す
る。ついでこの底板30にキャップ50が装着されて、
かつ、明り窓21aが粘着テープ24によって閉止され
ている円錐筒体20を被せ、底板30を動かさないで円
錐筒本体21のみを所定の方向に向けて回動させる。そ
うすると円錐筒本体21の波形縁部23の係止溝23a
が底板30の係止突起31に外嵌し、これによって円錐
筒体20は、外れ止め状態で一体的に底板30に結合さ
れる。
【0051】かかる仕込み操作が完了した誘引捕獲容器
10を、カーペット等のダニが居そうな場所に載置す
る。そうすると、ダニは底板30の細孔を通って外部に
揮散した誘引剤63の蒸気に誘引され、底板30の底か
ら細孔を通って底板30の上面の内袋62近傍に集まっ
てくる。そして、誘引剤63は、ダニを誘引し得るとと
もに、殺虫作用も備えているため、集合したダニは誘引
剤63の殺菌作用でもがき苦しみ始める。
【0052】そして、適宜の時間が経過した後、円錐筒
本体21から粘着テープ24を剥がすとともに、キャッ
プ50を外すと、明り窓21aから外光が円錐筒本体2
1内に入射し、これによって円錐筒本体21内は明るく
なる。この状態で虫眼鏡40の接眼凸レンズ42に目を
近付けて円錐筒本体21内を目視観察することにより、
ダニを拡大された状態で確実に視認することができる。
この視認による捕獲数の確認で底板30および誘引剤パ
ック60が取り換え時期であるか否かを判別することが
できる。
【0053】取り換え時期が到来したと判別されるとき
は、内袋62および底板30を適宜の紙に包んでそのま
ま廃棄し、底板30および誘引剤パック60の双方を新
品と交換する。
【0054】図5は、本発明に係る誘引捕獲容器の第二
実施形態を示す斜視図であり、(イ)は、円錐筒体20
が底板30に被せられた状態、(ロ)は、円錐筒体20
が底板30の上方に引き上げられた状態をそれぞれ示し
ている。この実施形態の誘引捕獲容器10aは、捕獲し
たダニの虫眼鏡40による視認時の採光を、明り窓21
aからではなく、円錐筒体20aを上昇させて底板30
aから離間させることにより行うようにしたものであ
る。
【0055】そのために第二実施形態においては、円錐
筒体20aと底板30aとは、密着状態で互いに結合さ
れるようにはなっておらず、誘引捕獲容器10aを適所
に載置した状態で円錐筒体20aを引き上げた場合に、
底板30aが円錐筒体20aに同伴して上昇することが
ないようにそれぞれ径寸法が設定されている。
【0056】従って、円錐筒体20には、第一実施形態
のものに設けられている係止溝23aが設けられていな
いばかりか、底板30aには、第一実施形態で設けられ
ている係止溝23aに対応する係止突起31も設けられ
ていない。
【0057】その代わり、底板30aには、その上面の
点対称位置から立設された一対のガイドロッド33が設
けられている一方、円錐筒体20aの天板22には、上
記一対のガイドロッド33に対応した位置にガイドロッ
ド33を摺接状態で貫挿するための貫挿孔22cが穿設
され、これによって円錐筒体20aは各ガイドロッド3
3に案内されながら底板30aに対して位置決め状態で
昇降し得るようになっている。
【0058】そして、第二実施形態においては、円錐筒
体20aを昇降させる構造(具体的には頂部にストッパ
ー片33aを備えた一対のガイドロッド33、およびこ
れらのガイドロッド33に外嵌させるための天板22に
穿設された一対の貫挿孔22c)によって本発明の外光
取入れ構造が構成されている。
【0059】そして、各ガイドロッド33の頂部には、
ガイドロッド33より径寸法が大きい円形のストッパー
片33aがそれぞれ設けられている。従って、円錐筒体
20aは、ストッパー片33aに当止することによって
それ以上の上昇が阻止されるようになっている。
【0060】第二実施形態の誘引捕獲容器10aによれ
ば、円錐筒体20aを上昇させるという簡単な操作で円
錐筒体20a上に外光を導入することが可能になり、操
作性が向上する。さらに、円錐筒体20aを上昇させた
状態では、底板30aの上面に対して四方から外光が照
射されるため、底板30上は非常に明るくなり、より確
実にダニを視認することができる。
【0061】図6は、本発明に係る誘引捕獲容器の第三
実施形態を示す斜視図であり、円錐筒体を上昇させた状
態を示している。この実施形態の誘引捕獲容器10bに
おいては、筒体20bは、円筒状の内筒201と、この
内筒201に摺接状態で外嵌される円筒状の外筒202
とから構成され、外筒202を内筒201に対してスラ
イド状態で昇降させ得るようになっている点が先の実施
形態のものと相違している。
【0062】かかる円筒状の内筒201に対応させるた
めに、底板30bは円柱状に形成されている点も先の実
施形態と相違している。また、内筒201には明り窓
(外光取入れ構造)201aが設けられており、外筒2
02を下降させることによってこの明り窓201aが閉
止されるとともに、外筒202を上昇させることによっ
て明り窓201aが開放されるようになっている。その
他の構成は、第一実施形態のものと同様である。
【0063】第三実施形態の誘引捕獲容器10bによれ
ば、ダニの捕獲に際しては外筒202を下降させて明り
窓201aを閉止する一方、ダニを視認するときは外筒
202を上昇させて明り窓201aを開放すればよい。
そして、筒体20bが内筒201と、これに摺接状態で
外嵌される外筒202とで構成されているため、外筒2
02の昇降動作が安定する。
【0064】本発明の誘引捕獲容器10,10a,10
bは、以上詳述したように、上面にダニを誘引するため
の誘引剤63の内装された誘引剤パック60が配置され
る多孔質材料製の底板30,30a,30bを備えて構
成されているため、適所に誘引剤63の載置された底板
30,30a,30bに筒体20,20a,20bを被
せてカーペットや布団等のダニの居そうな所に底板3
0,30a,30b付きの筒体20,20a,20bを
載置しておくことにより、誘引剤63に誘われたダニ
は、多孔質材料からなる底板30,30a,30bの細
孔を通って底板30,30a,30b上に這い上がり、
筒体20,20a,20b内に捕獲される。誘引剤63
として殺虫機能を備えたものを採用すれば、捕獲された
ダニは誘引剤63の殺虫作用で殺され、一旦捕獲された
ものが逃げ出すことがなくダニを確実に除去する上で有
効である。
【0065】そして、筒体20,20a,20bの天板
22には接眼凸レンズ42の内装された虫眼鏡40が設
けられているとともに、適所に外光取入れ構造が設けら
れているため、外光がこの外光取入れ構造を通して筒体
20,20a,20b内に差し込んだ状態で虫眼鏡40
を通して拡大された微少なダニを視認することができ、
捕獲されているのか否かを確実に確認し得なかった従来
の不都合を解消することができる。
【0066】また、底板30,30a,30bを筒体2
0,20a,20bが外嵌され得る所定厚み寸法を備え
た成形品によって形成し、筒体20,20a,20b
は、底板30,30a,30bに摺接状態で外嵌され得
るように底部開口を形状設定したため、筒体20,20
a,20bの底部開口を底板30,30a,30bに外
嵌することによって筒体20,20a,20bの底部内
周面が底板30,30a,30bの外周面に密着した状
態で両者を一体化させることができる。
【0067】そして、筒体20,20a,20bの下縁
部に波形縁部23を形成したため、筒体20,20a,
20bが底板30,30a,30bに外嵌された状態
で、波形縁部23の波形状間に底板30,30a,30
bの周面が露出した状態になり、この露出部からもダニ
が筒体20,20a,20b内に入り込み得るようにな
る。従って、カーペット等の繊維間に潜んでいるダニの
みならず、カーペット等の表面を這っているダニも底板
30,30a,30bの周面を通って筒体20,20
a,20b内に入り込み得るため、誘引捕獲容器10,
10a,10bの周りに広範囲に亘って生息しているダ
ニを誘引捕獲容器10,10a,10b内に誘い込むこ
とができる。
【0068】さらに、筒体20,20a,20bの天板
22に着脱自在に被せられるキャップ50を設けたた
め、筒体20,20a,20bにキャップ50を被せる
ことにより、誘引容器がデザイン的に優れたものにする
ことができるとともに、ダニの捕獲時にキャップ50を
被せることで筒体20,20a,20b内への外光の洩
れ込みを防止することができる。
【0069】図7は、本発明に係る不快害虫の誘引捕獲
容器の第四実施形態を示す分解斜視図である。また、図
8は、その組立て斜視図であり、(イ)は、円錐筒体に
円錐カバー体が被せられた状態、(ロ)は、円錐筒体か
ら円錐カバー体が外された状態をそれぞれ示している。
【0070】これらの図に示すように、第四実施形態に
おいては、誘引捕獲容器10cは、円錐台状の筒体から
なる円錐筒体(容器本体)20cと、この円錐筒体20
cの底部の開口に嵌め込まれる底板30cと、上記円錐
筒体20cに着脱自在に付設される虫眼鏡40と、上記
円錐筒体20の頂部に着脱自在に被せられる円錐カバー
体50aとを備えた基本構成を有している。
【0071】上記円錐筒体20cは、構造的な構成は、
第一実施形態の円錐筒体20(図1)と略同様である
が、円錐筒本体210がガラス製あるいは合成樹脂製の
透明材料によって形成されている点、および円錐筒本体
210の下端縁部に第一実施形態のような波形縁部23
が形成されていない点が第一実施形態のものと相違して
いる。
【0072】また、底板30cは、基本的に第一実施形
態のものと同様であるが、底板30cの基部と環状堰部
32との間に環状段差部32aが形成され、これによっ
て二段構造になっている。そして、環状堰部32の外径
寸法は円錐筒本体210の下端部の内径寸法より僅かに
小さく寸法設定されているとともに、円錐筒本体210
の厚み寸法と上記環状段差部32aの径方向の幅寸法と
が同一に寸法設定されており、これらによって円錐筒本
体210が環状堰部32に外嵌された状態で、図8の
(ロ)に示すように、円錐筒本体210の外周面と底板
30cの外周面とが面一状態になるようにしている。
【0073】また、天板22および虫眼鏡40について
は、先の実施形態のものと同様に構成されている。
【0074】上記円錐カバー体50aは、第一実施形態
のキャップ50(図1)と同様に構成されたキャップ部
54と、このキャップ部54から下方に向けて延設され
た円錐筒状の裾部55とからなっている。かかる円錐カ
バー体50aは、全体的に不透明材料によって形成され
ているとともに、裾部55は、円錐カバー体50aを円
錐筒体20cに被せた状態でその内周面が円錐筒体20
cの外周面に密着するように寸法設定されている。
【0075】また、裾部55の下端縁部には、第一実施
形態の波形縁部23(図1)に相当する波形縁部56が
形成され、円錐カバー体50aは、それを円錐筒体20
cに被せた状態でその係止溝56aを底板30cの係止
突起31に嵌め込むことによって円錐筒体20cから抜
け止めされるとともに、円錐筒体20c内への外光の侵
入が阻止されるようになっている。
【0076】このように構成された第四実施形態の誘引
捕獲容器10cによれば、底板30cに装着された状態
の円錐筒体20cに円錐カバー体50aを被せて係止溝
56aおよび係止突起31を介して底板30cに係止す
ることにより、図8の(イ)に示すように、不透明な円
錐カバー体50aが透明な円錐筒体20cに覆い被さっ
た状態になる。この状態では、円錐筒体20c内に外光
が差し込むことがないため、誘引剤に誘われたダニが暗
い円錐筒体20c内に集まることになる。
【0077】そして、捕獲されたダニを視認するに際し
ては、図8の(ロ)に示すように円錐筒体20cから円
錐カバー体50aを外せばよい。こうすることによっ
て、透明な円錐筒体20cが外部に露出された状態にな
るため、円錐筒本体210を介して外光が円錐筒体20
c内に差し込み、これによって虫眼鏡40を介して底板
30c上に捕獲されたダニを視認することができる。
【0078】また、円錐カバー体50aの外周面に各種
のデザイン的な図柄を施せば、誘引捕獲容器10cは外
嵌視が美麗になり、これによって部屋内に配置されても
違和感がなく、部屋の雰囲気にマッチする。
【0079】図9は、底板30dの他の実施形態を示す
断面図である。この実施形態の底板30dは、ガーゼの
ような目の粗い基布35に細い繊維36を植設してな
る、いわゆるカーペット生地34が材料として採用され
ている。かかるカーペット生地34が繊維36の先端を
上にした状態で上窄みの皿状に成形処理され、所定の大
きさに寸法設定された大小の皿体37が形成される。っ
して、これらの大小の皿体37を大きいものから順に積
層することによって、図9に示すような本実施形態の底
板30dが出来上がっている。基布35に対する繊維3
6の目付け量は、ダニがかろうじて繊維36間を通過し
得るように設定される。
【0080】このように構成された底板30dによれ
ば、基布35の目を通って多数の繊維36の間に侵入し
たダニは、繊維36に沿って奥まで侵入することができ
るが、一旦繊維群の先から抜け出てしまうと、後戻りし
ようとしても繊維の先端がダニの身体に干渉し、これに
よってダニは後戻りをすることができなくなる。従っ
て、一旦底板30dを通って誘引捕獲容器内に入り込む
とここから抜け出すことはなく、捕獲効率が向上する。
【0081】図10は、本発明に係る不快害虫の誘引捕
獲容器の第五実施形態を示す分解斜視図であり、図11
は、その組立て断面図である。これらの図に示すよう
に、誘引捕獲容器10dは、円柱状の筒体からなる円柱
筒体(容器本体)20dと、この円柱筒体20dの底部
を嵌め込む底板30eと、この底板30e上面に着脱自
在に設置されたシート310と、上記円柱筒体20dに
対して可動に付設される虫眼鏡40と、上記円柱筒体2
0dの頂部に着脱自在に被せられる円錐カバー50b
と、後述する誘引剤収納部309を閉塞するための中蓋
303を備えた基本構成を有している。
【0082】上記円柱筒体20dは、透明性を有するガ
ラスあるいは合成樹脂により形成され、円柱筒状の円柱
筒本体300と、この円柱筒本体300の頂部301か
ら所定の深さ位置(誘引剤の厚みに対応する位置)に形
成された天板22を備えていおり、この天板22上に誘
引剤収納部309が形成され、その内部に誘引剤パック
60が載置されることになる。
【0083】天板22の上面には、複数の揮発用孔30
2を上記誘引剤パック60がその中を通過できない範囲
の寸法において穿設されることで、誘引剤パック60は
天板22上面に載置したときに保持されるとともに、そ
の効果は揮発用孔302を通じて底板30e、さらには
カーペット等の不快害虫の居るであろう床面付近まで及
ぼすことができる。
【0084】中蓋303は、円盤状で直径を上記円柱筒
本体300の外径と略同一とした円盤部303aと円柱
筒状でその外形寸法を上記円柱筒本体300の内径に気
密的に嵌合し得るよう寸法設定された支持筒303bか
らなり、上記天面22に誘引剤パック60を載置した状
態で円柱筒本体300に支持筒303bを挿入していく
と、円盤部303aは上記頂部301が当たり止めとな
り、それ以上入らない位置で固定される。従って、円柱
筒本体300と中蓋303とは気密的に嵌合され、誘引
剤を目指してくる不快害虫の中蓋303上部からの侵入
を阻止し、必然的に不快害虫は上記円柱筒本体300の
内部を経由しないと誘引剤まで辿り着けなくなる。
【0085】虫眼鏡40は、接眼凸レンズ42と弾性ゴ
ム材料からなる環状の保持バンド304からなり、この
保持バンドは自然長にしてその内径寸法が上記円柱筒本
体300の外径寸法よりも小さく設定され、やや引伸ば
しつつ円柱筒本体300へ外挿されている。従って虫眼
鏡40は、円柱筒本体300に対して可動でありながら
その位置を保持することができる。
【0086】円錐カバー50bは、第四実施形態の円錐
カバー体50aと同様の構成であり、キャップ部305
と、このキャップ部305から下方にむけて延設された
円錐筒状の裾部306とからなっている。かかる円錐カ
バー体50bは、全体的に不透明材料によって形成され
ているとともに、裾部306は、円錐カバー体50bを
上記虫眼鏡40を含む円柱筒体20dに被せた状態でそ
の内周面が底板30eの外周面に密着するように寸法設
定されている。
【0087】また、裾部306の下端部には、第四実施
形態の波形縁部56(図7)に相当する波形縁部307
が形成され、円錐カバー体50bは、それを円柱筒体2
0dに被せた状態でその係止溝307aを底板30eの
係止突起308に嵌め込むことによって円柱筒体20d
から抜け止めされるとともに、円柱筒体20dへの外光
の侵入が阻止されるようになっている。
【0088】このように構成された第五実施形態の誘引
捕獲容器10dによれば、底板30eに装着された状態
の円柱筒体20dにおいて、その天面22の上面に誘引
剤パック60を載置するとともに中蓋303を気密的に
挿入する。その円柱筒体20dに円錐カバー体50bを
被せて係止溝307aおよび係止突起308を介して底
板30eに係止することにより、図11の(イ)に示す
ように、不透明な円錐カバー体50bが透明な円柱筒体
20dに覆い被さった状態になる。この状態で誘引剤パ
ック60の誘引効果は、揮発用孔302を経由して図の
矢印方向へ拡散する。また、円柱筒体20d内に外光が
差し込むことがないため、誘引剤に誘われたダニが暗い
円柱筒体20d内に集まり、さらに誘引剤パック60に
向かい円柱筒本体300の内面側壁を這い上がる。
【0089】そして、今まさに誘引剤に向かい円柱筒本
体300の内面側壁を這い上がるダニを視認するに際し
ては、図11の(ロ)に示すように円柱筒体20dから
円錐カバー50bを外せばよい。こうすることによっ
て、透明な円柱筒体20dが外部に露出された状態にな
るため、円柱筒本体300を介して外光が円柱筒体20
d内に差し込み、これによって虫眼鏡40を介して対向
する壁面Aを視認することができる。また、仮に壁面A
にダニが居ないときでも虫眼鏡40を円柱筒本体300
の外壁に沿って中心軸方向に移動させ、壁面Bを観察す
ることも可能であり、同様に虫眼鏡40は、円柱筒本体
300の周方向に回転移動させても対向する壁面を観察
することもできる。
【0090】誘引剤より殺虫されたダニは、底板30e
上面に設置されたシート310の上面に捕獲され、その
死骸は、シート310を廃棄することで処分できる。
【0091】上記第五実施形態における底板30e及び
シート310は、上述した他の実施形態における材料を
用いるのが効果的であり、その作用は上述したものであ
るのでここでは省略する。
【0092】本発明は上記の実施形態に限定されるもの
ではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0093】(1)上記の実施形態においては、円錐筒
体20,20aは厚紙を扇形にプレス処理で切り取り、
それを丸めることによって形成されているが、本発明
は、円錐筒体20が紙製であることに限定されるもので
はなく、射出成形または圧縮成形で製造した合成樹脂製
のものであってもよい。
【0094】(2)本発明における30,30a,30
b,30c,30d,30eの素材は,前記実施形態に
示したものに限定されず、織布,多孔質の不織布、連続
気泡タイプの発泡性合成樹脂、スポンジ、パルプあるい
は綿花等の多孔質物質であればいずれでも好適に適用可
能である。
【0095】(3)上記の実施形態においては、誘引剤
パック60は、外袋61に誘引剤63の内装された内袋
62が装填された二重構造のものが採用されているが、
本発明は、誘引剤パック60が二重構造であることに限
定されるものではなく、内袋62のみであってもよい。
但し、内袋62のみで誘引剤パックを構成する場合は、
適宜の粘着テープを内袋62の表面に貼着して揮散孔6
2aを閉止し、これによって誘引剤63の揮散を防止す
るとともに、使用時にこの粘着テープを剥がして揮散孔
62aから誘引剤63の蒸気を揮散させ得るようにする
必要がある。
【0096】また、底板30の上面にトレーを貼着配置
し、このトレーの中に予め誘引剤63を装填しておくと
ともに、ラミネート紙などでトレーを塞いでおくように
してもよい。こうすることによって、誘引捕獲容器10
を使用するに際し、ラミネート紙を剥がすことで直ちに
底板30上に誘引剤63がセットされた状態になり、一
々誘引剤パック60の外袋61を破袋して内袋62を取
り出し、この内袋62を底板30上にセットするという
面倒な操作を行う必要がなくなり、非常に便利である。
【0097】(4)上記の実施形態において、円錐筒体
20およびキャップ50を、本発明に係る底板30,3
0a,30b,30c,30eを用いないで市販の粘着
式のダニ捕獲シートとの組み合わせで使用することも可
能である。すなわち、市販のダニ捕獲シートは、シート
の表面に粘着剤が塗布されているとともに、粘着剤層の
上に誘引剤を配置してなるものであり、これをダニの居
そうな適所に載置しておくと、ダニが誘引剤に誘われて
粘着剤層の上に登り、ここで粘着されて捕獲されるもの
であるが、微小なダニは、肉眼では捕獲状況を確認する
ことが困難である。このような場合、ダニ捕獲シートに
本発明に係る円錐筒体20を被せ、虫眼鏡40を覗くこ
とによってダニの捕獲状況を容易に確認することが可能
になる。
【0098】(5)上記の実施形態において、誘引捕獲
容器10を構成する各部品を全て生分解性材料によって
形成してもよい。生分解性材料としては、セルロースや
ポリアミノ酸、あるいはポリエステルやポリビニルアル
コール等の合成樹脂を上げることができる。かかる生分
解性材料によって誘引捕獲容器10を構成することによ
り、廃棄物処理を行うに際し誘引捕獲容器10を埋立用
に使用しても、誘引捕獲容器10は土中の微生物により
生分解されて土に戻るため、廃棄物による環境汚染を有
効に防止することができる。
【0099】(6)上記の第三実施形態においては、内
筒201に明り取り用に明り窓201aを設けている
が、こうする代わりに内筒201として透明な材料を使
用すれば、外筒202を上昇させることにより透明な内
筒201(すなわち本発明の外光取入れ構造)を通して
四方から筒体20b内に外光が導入され、ダニをより確
実に視認する上で好都合になる。
【0100】(7)上記の実施形態において、底板3
0,30a,30b,30cの上面に多孔質の紙材料か
らなる暗い色(灰色、濃い緑色、濃い青色等)に着色さ
れた着色シートを積層してもよい。このような着色シー
トを底板30,30a,30b,30cの上面に積層す
ることにより、色のコントラストで白色のダニを容易に
視認することができる。
【0101】(8)上記の実施形態においては、キャッ
プ50,50a,50b内に芳香剤59を装填するよう
にしているが、芳香剤59に代えて活性炭等の吸着剤を
装填してもよい。こうすることによって誘引捕獲容器1
0,10a,10b,10c,10dを配置した室内の
臭気を脱臭することができる。また、芳香剤59に代え
て消臭剤を用いてもよい。
【0102】(9)上記の実施形態においては、誘引捕
獲容器10,10a,10b,10c,10dが断面視
で円形を呈した筒状に形成されているとともに、キャッ
プ50,50a,50bは半球状に形成されているが、
これに限らず誘引捕獲容器10,10a,10b,10
c,10dを三角筒状、四角筒状、さらには多角筒状に
形成したり、ラクビーボールのような楕円球状に形成し
てもよいし、キャップ50,50a,50bについても
角錐形状にしたり、漫画などのキャラクターの顔面を模
した立体形状にするなど各種の形状に設定してもよい。
【0103】(10)上記の実施形態においては、円錐
筒体20(キャップ50a、円錐カバー50b)の係止
溝23a(56a,307a)を底板30の係止突起3
1に嵌め込むことで円錐筒体20を底板30に装着する
ようにしたフック式を採用しているが、こうする代わり
に、底板30を円錐筒体20にねじ込むねじ込み方式を
採用したり、円錐筒体20および底板30の適所をクリ
ップで挟んで一体化するクリップ方式を採用するなど各
種の方式で円錐筒体20を底板30に装着するようにし
てもよい。
【0104】(11)上記の実施形態において、図2に
示す例では、円錐筒本体21の波形縁部23における下
端縁部が底板30の下端縁部より上方位置になるように
円錐筒本体21と底板30とがそれぞれ寸法設定されて
いるが、こうする代わりに、図3に示すように、波形縁
部23の下端縁部と底板30の下端縁部とを一致させる
ようにしてもよい。こうすることによって、底板30が
スポンジ等の腰の弱い材料で形成されていても、波形縁
部23の下端縁部がフロア等に当接するため、底板30
の圧縮変形で誘引捕獲容器10が傾き、これによって誘
引捕獲容器10の載置状態が不安定になるような不都合
を回避することができる。
【0105】(12)上記の第一実施形態において、円
錐筒本体21の周面に粘着テープ24を貼着することに
代えてスライド式の開閉扉を設け、この開閉扉の開閉操
作によって明り窓21aを開閉するようにしてもよい。
開閉扉の移動方向は、周方向であってもよいし、上下方
向であってもよい。開閉扉を周方向に移動させる場合に
は、明り窓21aを円錐筒本体21の周面において最大
で中心角が180°になるように開口することが可能に
なる。また、開閉扉を上下方向に移動させる場合には、
明り窓21aの中心角をさらに大きくすることができ
る。
【0106】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、上面の適
所に誘引剤の載置された底板に容器本体を被せてカーペ
ットや布団等の不快害虫の居そうな所に底板付きの容器
本体を載置しておくことにより、誘引剤に誘われた不快
害虫は、多孔質材料からなる底板の細孔を通って底板上
に這い上がり、容器本体内に捕獲することができる。
【0107】そして、容器本体の天板には凸レンズが設
けられているとともに、適所に外光取入れ構造が設けら
れているため、外光がこの外光取入れ構造を通して容器
本体内に差し込んだ状態で凸レンズを通して拡大された
微少な不快害虫を視認することができ、捕獲されている
のか否かを確実に確認することができる。
【0108】請求項2記載の発明によれば、和紙、織
布、多孔質の不織布、連続気泡タイプの発泡性合成樹
脂、スポンジ、パルプ、綿花あるいはカーペット生地
は、ダニ等の微細な不快害虫が通過し得る適度な細孔や
隙間を有しているため、かかる材料を使用することによ
り、底板を不快害虫が通過するのに好適なものにするこ
とができる。
【0109】特に、誘引容器の底板にカーペット生地を
用いると、基布に植設された繊維の先端が戻り止めの役
割を果すため、一旦カーペット生地を通過して誘引容器
内に捕獲された不快害虫が逃げ出す恐れがなく、不快害
虫の捕獲効率を向上させることができる。
【0110】請求項3記載の発明によれば、容器本体の
底部開口を底板に外嵌することによって容器本体の底部
内周面が底板の外周面に密着した状態で両者が一体化し
た誘引容器を得ることができる。そして、容器本体の下
縁部に波形縁部が形成されているため、容器本体が底板
に外嵌された状態で、波形縁部の波形状間に底板の周面
が露出した状態になり、この露出部からも不快害虫を容
器本体内に入り込ませることができる。従って、カーペ
ット等の繊維間に潜んでいる不快害虫のみならず、カー
ペット等の表面を這っている不快害虫も底板の周面を通
って容器本体内に入り込み得るため、誘引容器の周りに
広範囲に亘って生息している不快害虫を誘引容器内に誘
い込むことができる。
【0111】請求項4記載の発明によれば、容器本体に
キャップを被せることにより、誘引容器がデザイン的に
優れたものにすることができる。
【0112】請求項5記載の発明によれば、容器本体が
透明材料で形成されているため、容器本体に被せられた
カバー体を外すという簡単な操作で容器本体内に外光を
差し込ませることが可能になる一方、容器本体内への外
光の差し込みを遮断するときは容器本体にカバー体を被
せるだけでよく、誘引捕獲容器の不快害虫視認操作の操
作性が格段に向上させることができる。
【0113】請求項6記載の発明によれば、天板を備え
た透明材料からなる容器本体に底板を被せ、この容器本
体における天版には不快害虫を誘引するための誘引剤を
配置するとともに誘引剤収納部を設け、上記容器本体に
不透明材料で形成されたカバー体を被せてカーペットや
布団等の不快害虫の居そうな所に載置しておくことによ
り、誘引剤に誘われた不快害虫は多孔質材料からなる底
板の細孔を通って底板上に這い上がり、さらに本体容器
の内面側壁を這い上がり誘引剤へと到着する。
【0114】そして透明材料からなる容器本体の側面に
おいて可動に凸レンズが設けられているとともに凸レン
ズを含む容器本体には不透明材料で形成されたカバー体
が被せられており、通常この容器本体内は不快害虫の好
む暗室となり、不快害虫を効果的に捕獲することができ
る。
【0115】さらに本体容器からカバー体を取り外せ
ば、透明材料からなる容器本体内部には外光が入り込
み、今まさに誘引剤へと向かおうと容器本体の内面側壁
を這い上がる不快害虫を凸レンズで観察するのに適した
環境を容易に作り出す。
【0116】請求項7記載の発明によれば、上述の請求
項2記載の発明と同様の理由により、底板を不快害虫が
通過するのに好適なものにするとともに、不快害虫の捕
獲効率を向上させることができる。
【0117】請求項8記載の発明によれば、上述の請求
項3記載の発明と同様の理由により、カーペット等の表
面を這っている不快害虫も底板の周面を通って容器本体
内に入り込み得るため、誘引容器の周りに広範囲に亘っ
て生息している不快害虫を誘引容器内に誘い込むことが
可能になる。
【0118】請求項9記載の発明によれば、容器本体の
底板上に捕獲された不快害虫は、底板上面に着脱自在に
設置されたシートを廃棄することにより容易に除去する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る不快害虫の誘引捕獲容器の第一実
施形態を示す一部切欠き分解斜視図である。
【図2】図1に示す誘引捕獲容器の組立て斜視図であ
る。
【図3】図2に示す誘引捕獲容器の断面図である。
【図4】誘引剤パックの一実施形態を示す一部切欠き斜
視図であり、(イ)は、外袋が破袋されていない状態、
(ロ)は、外袋が破袋されて内袋が取り出された状態を
それぞれ示している。
【図5】本発明に係る誘引捕獲容器の第二実施形態を示
す斜視図であり、(イ)は、円錐筒体が底板に被せられ
た状態、(ロ)は、円錐筒体が底板の上方に引き上げら
れた状態をそれぞれ示している。
【図6】本発明に係る誘引捕獲容器の第三実施形態を示
す斜視図であり、円錐筒体を上昇させた状態を示してい
る。
【図7】本発明に係る不快害虫の誘引捕獲容器の第四実
施形態を示す分解斜視図である。
【図8】図7に示す誘引捕獲容器の組立て斜視図であ
り、(イ)は、円錐筒体に円錐カバー体が被せられた状
態、(ロ)は、円錐筒体から円錐カバー体が外された状
態をそれぞれ示している。
【図9】底板の他の実施形態を示す断面図である。
【図10】本発明に係る不快害虫の誘引捕獲容器の第五
実施形態を示す分解斜視図である。
【図11】図10に示す誘引捕獲容器の組立て断面図で
あり、(イ)は、円柱筒体に円錐カバー体が被せられた
状態、(ロ)は、円柱筒体から円錐カバー体が外された
状態をそれぞれ示している。
【符号の説明】
10,10a,10b,10c,10d 誘引捕獲容器 20,20a,20b,20c 円錐筒体(容器本体)
20d 円柱筒体 21 円錐筒本体 210 円錐筒本体 21a 明り窓(外光取入れ構造) 21b 糊代部 22c 貫挿孔 22 天板 22a 段差縁部 22b 装着孔 23 波形縁部 23a 係止溝 24 粘着テープ 30,30a,30b,30c,30d,30e 底板 31 係止突起 32 環状堰部 32a 環状段差部 33 ガイドロッド 33a ストッパー片 34 カーペット生地 35 基布 36 繊維 37皿体 40 虫眼鏡 41 眼鏡筒 41a フランジ 42 接眼凸レンズ 50,50a キャップ 50b 円錐カバー 51 環状突起 52 棚円盤 53 芳香揮散孔 54 キャップ部 55 裾部 56 波形縁部 56a 係止溝 59 芳香剤 60 誘引剤パック 61 外袋 62a 揮散孔 62 内袋 63 上記誘引剤 63 誘引剤 201 内筒 201a 明り窓 202 外筒 300 円柱筒本体 301 頂部 302 揮発用孔 303 中蓋 303a 円盤部 303b 支持筒 304 保持筒 305 キャップ部 306 裾部 307 波形縁部 307a 係止溝 308 係止突起 309 誘引剤収納部 310 シート

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に不快害虫を誘引するための誘引剤
    が配置される多孔質材料製の底板と、上記底板に被せら
    れる天板を備えた容器本体と、上記天板に装着された凸
    レンズとを備えて構成され、上記容器本体には、容器本
    体内に外光を取り入れる外光取入れ構造が設けられてい
    ることを特徴とする不快害虫の誘引捕獲容器。
  2. 【請求項2】 上記多孔質材料は、和紙、織布、多孔質
    の不織布、連続気泡タイプの発泡性合成樹脂、スポン
    ジ、パルプ、綿花およびカーペット生地の内から選ばれ
    たいずれかであることを特徴とする請求項1記載の不快
    害虫の誘引捕獲容器。
  3. 【請求項3】 上記底板は、上記容器本体を外嵌し得る
    所定厚み寸法を備えた成形品によって形成され、上記容
    器本体は、底板に摺接状態で外嵌され得るように底部開
    口が形状設定されているとともに、下縁部に波形縁部が
    形成されていることを特徴とする請求項1または2記載
    の不快害虫の誘引捕獲容器。
  4. 【請求項4】 上記容器本体の天板に着脱自在に被せら
    れるキャップが設けられていることを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれかに記載の不快害虫の誘引捕獲容器。
  5. 【請求項5】 上記容器本体は透明材料によって形成さ
    れ、上記外光取入れ構造は、上記容器本体に着脱自在に
    覆い被せる不透明材料で形成されたカバー体によって構
    成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    かに記載の不快害虫の誘引捕獲容器。
  6. 【請求項6】 多孔質材料製の底板と、上記底板に被せ
    られる天板を備えた透明材料からなる容器本体と、上記
    天板に装着される不快害虫を誘引するための誘引剤を配
    置するための誘引剤収納部と、上記容器本体の側面にお
    いて可動に装着された凸レンズと、上記容器本体に着脱
    自在に覆い被せる不透明材料で形成されたカバー体とか
    ら構成されていることを特徴とする不快害虫の誘引捕獲
    容器。
  7. 【請求項7】 上記多孔質材料は、和紙、織布、多孔質
    の不織布、連続気泡タイプの発泡性合成樹脂、スポン
    ジ、パルプ、綿花およびカーペット生地の内から選ばれ
    たいずれかであることを特徴とする請求項6記載の不快
    害虫の誘引捕獲容器。
  8. 【請求項8】 上記底板は、上記カバー体を外嵌し得る
    所定厚み寸法を備えた成型品によって形成され、上記カ
    バー体は、底板に摺接状態で外嵌され得るように底部開
    口が形状設定されているとともに、下端部に波形縁部が
    形成されていることを特徴とする請求項6または7記載
    の不快害虫の誘引捕獲容器。
  9. 【請求項9】 上記底板は、基板とその上面に着脱自在
    に設置されたシートから構成されることを特徴とする6
    乃至8のいずれかに記載の不快害虫の誘引捕獲容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20200075886A (ko) * 2017-11-16 2020-06-26 아이엔 세에야쿠 가부시키가이샤 실내 동물 기피 장치, 실내 동물 배제 장치 및 실내 동물 기피 방법
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