JP2002290914A - 記録再生装置及びそのバックサーチ方法 - Google Patents

記録再生装置及びそのバックサーチ方法

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JP2002290914A
JP2002290914A JP2001088796A JP2001088796A JP2002290914A JP 2002290914 A JP2002290914 A JP 2002290914A JP 2001088796 A JP2001088796 A JP 2001088796A JP 2001088796 A JP2001088796 A JP 2001088796A JP 2002290914 A JP2002290914 A JP 2002290914A
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JP2001088796A
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Akira Sugiyama
晃 杉山
Izumi Soumura
泉 倉村
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データを符号化するための量子化演算回路に
おいて、前回の符号化で用いられた量子化値を有効に検
出する。 【解決手段】 MPEG等の量子化過程で発生する小数
部を用いて前回の符号化における量子化値を検出する。
すなわち、単純ダビング時には、前回の符号化における
量子化値、あるいは、その約数となる量子化値では、D
CT係数は割り切れるので、その小数部の累積値は
「0」となる。したがって、小数部の累積値が「0」と
なる量子化値の中で、最大の量子化値を選択すること
で、前回の符号化における量子化値を検出することが可
能となる。なお、検出精度を高めるため、マクロブロッ
ク毎にY/Cb/Crの全てのDCTブロックのDC成
分を除く全てのAC係数を対象として量子化演算処理を
行ない、その結果得られる小数部を504係数分累積し
て判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばビデオデー
タ等の符号化を行なう場合に、前回の符号化で用いられ
た量子化値の判定(バックサーチ)を行ない、今回の符
号化に用いることにより、符号化の繰り返しによるデー
タの劣化を防止する機能を有する記録再生装置及びその
バックサーチ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば1度圧縮符号化されて記録
されたビデオデータを単純ダビング(non-shift Dubbin
g )等のために再生し、再度圧縮符号化して記録する場
合に、前回の符号化で用いられた量子化値を検出し、こ
の検出した同じ量子化値を適用して再度符号化すること
により、ダビングデータの画質劣化を防止するようにし
たアルゴリズムが提案されている。なお、本説明では、
このような前回の量子化値を検出するアルゴリズムをバ
ックサーチというものとする。そして、このようなバッ
クサーチを行なう構成としては、例えばMPEG2によ
る圧縮方式を用いたビデオテープレコーダにおいて、プ
レエンコードを行なうために設けられたMPEGエンコ
ーダ内で、MPEG2に基づく多段ステップの量子化演
算(詳細は後述する)を行なう場合に、各ステップの除
算後に得られる「余り」を合計することにより、その合
計値に基づいて前回の量子化値を判定する方法が提案さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように量子化後の「余り」を利用してバックサーチを行
なう手法では、ハードウェアの演算手法の構成によって
は「余り」を求めるために除算結果の小数部に対して除
数をかけなければならない場合があり、その分、演算処
理が煩雑になる場合がある。また、このように小数部に
除数をかけて「余り」を求めるようにした場合、除数が
大きいほど「余り」の値も大きくなるが、この「余り」
の値が大きくなると、演算精度を考えた場合に、一律の
パラメータ設定値との比較だけでは正確に割りきれたか
否かを判定することが難しいといった不具合も生じる。
【0004】本発明は、このような実状に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、データを符号
化するための量子化演算回路において、前回の符号化で
用いられた量子化値を有効に検出することができる記録
再生装置及びそのバックサーチ方法を提供するものであ
り、特に量子化演算に演算結果が小数部として求められ
る演算手法を用いた場合に有効な手法を実現するもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力データを
所定の符号化方式を用いて符号化して記録する圧縮記録
手段と、前記入力データの前回の符号化時に用いられた
量子化値を検出するバックサーチ手段とを有する記録再
生装置において、前記バックサーチ手段は、前記入力デ
ータをDCT変換してDCT係数を生成するDCT変換
手段と、前記DCT変換によって得られたDCT係数に
対し、それぞれ異なる量子化スケール値を用いた量子化
を行なう多段階の量子化手段と、前記多段階の量子化手
段による演算結果のうち前記DCT係数のAC係数を量
子化スケール値で除算して得られる値の小数部を各量子
化手段毎に積算する積算手段と、前記積算手段による積
算結果に基づいて前回の符号化時に用いられた量子化値
を判定する判定手段とを有することを特徴とする。
【0006】また本発明は、入力データを所定の符号化
方式を用いて符号化して記録する圧縮記録手段を有し、
前記入力データの前回の符号化時に用いられた量子化値
を検出するバックサーチを行なう記録再生装置のバック
サーチ方法において、前記入力データをDCT変換して
得られたDCT係数に対し、それぞれ異なる量子化スケ
ール値を用いた多段階の量子化を行い、前記多段階の量
子化による演算結果のうち前記DCT係数のAC係数を
量子化スケール値で除算して得られる値の小数部を各量
子化手段毎に積算し、その積算結果に基づいて前回の符
号化時に用いられた量子化値を判定するようにしたこと
を特徴とする。
【0007】また本発明は、入力データの前回の符号化
時に用いられた量子化値を検出するバックサーチ手段と
を有する量子化演算回路において、前記バックサーチ手
段は、前記入力データをDCT変換してDCT係数を生
成するDCT変換手段と、前記DCT変換によって得ら
れたDCT係数に対し、それぞれ異なる量子化スケール
値を用いた量子化を行なう多段階の量子化手段と、前記
多段階の量子化手段による演算結果のうち前記DCT係
数のAC係数を量子化スケール値で除算して得られる値
の小数部を各量子化手段毎に積算する積算手段と、前記
積算手段による積算結果に基づいて前回の符号化時に用
いられた量子化値を判定する判定手段とを有することを
特徴とする。
【0008】また本発明は、入力データを所定の符号化
方式を用いて符号化して記録する記録再生装置を制御す
るコンピュータに対し、前記入力データの前回の符号化
時に用いられた量子化値を検出するバックサーチ処理を
実行させるためのプログラムにおいて、前記入力データ
をDCT変換してDCT係数を生成するDCT変換ステ
ップと、前記DCT変換によって得られたDCT係数に
対し、それぞれ異なる量子化スケール値を用いた多段階
の量子化を行なう量子化ステップと、前記多段階の量子
化ステップによる演算結果のうち前記DCT係数のAC
係数を量子化スケール値で除算して得られる値の小数部
を各量子化ステップ毎に積算する積算ステップと、前記
積算ステップによる積算結果に基づいて前回の符号化時
に用いられた量子化値を判定する判定ステップとを前記
コンピュータに実行させることを特徴とする。
【0009】本発明の記録再生装置では、入力データを
DCT変換して得られたDCT係数に対し、それぞれ異
なる量子化スケール値を用いた多段階の量子化を行い、
多段階の量子化による演算結果のうちDCT係数のAC
係数を量子化スケール値で除算して得られる値の「小数
部」を各量子化毎に積算し、その積算結果に基づいて前
回の符号化時に用いられた量子化値を判定するようにし
たことから、量子化演算による「余り」を用いて量子化
値を判定する場合に比べて、積算結果が量子化値に応じ
て大きな値になることを抑制できる。したがって、量子
化値を判定する場合の判定基準を設定し易くなり、容易
かつ正確な判定を行なうことが可能となる。また、量子
化演算が小数部として求められる演算手法を用いた場合
に、「余り」を算出する手段が不要となり、簡易で迅速
な量子化演算処理によって量子化値を判定することが可
能となる。
【0010】また、本発明のバックサーチ方法でも同様
に、入力データをDCT変換して得られたDCT係数に
対し、それぞれ異なる量子化スケール値を用いた多段階
の量子化を行い、多段階の量子化による演算結果のうち
DCT係数のAC係数を量子化スケール値で除算して得
られる値の「小数部」を各量子化毎に積算し、その積算
結果に基づいて前回の符号化時に用いられた量子化値を
判定するようにしたことから、量子化演算による「余
り」を用いて量子化値を判定する場合に比べて、積算結
果が量子化値に応じて大きな値になることを抑制でき
る。したがって、量子化値を判定する場合の判定基準を
設定し易くなり、容易かつ正確な判定を行なうことが可
能となる。また、量子化演算が小数部として求められる
演算手法を用いた場合に、「余り」を算出する手段が不
要となり、簡易で迅速な量子化演算処理によって量子化
値を判定することが可能となる。
【0011】本発明の量子化演算回路では、入力データ
をDCT変換して得られたDCT係数に対し、それぞれ
異なる量子化スケール値を用いた多段階の量子化を行
い、多段階の量子化による演算結果のうちDCT係数の
AC係数を量子化スケール値で除算して得られる値の
「小数部」を各量子化毎に積算し、その積算結果に基づ
いて前回の符号化時に用いられた量子化値を判定するよ
うにしたことから、量子化演算による「余り」を用いて
量子化値を判定する場合に比べて、積算結果が量子化値
に応じて大きな値になることを抑制できる。したがっ
て、量子化値を判定する場合の判定基準を設定し易くな
り、容易かつ正確な判定を行なうことが可能となる。ま
た、量子化演算が小数部として求められる演算手法を用
いた場合に、「余り」を算出する手段が不要となり、簡
易で迅速な量子化演算処理によって量子化値を判定する
ことが可能となる。
【0012】さらに、本発明のプログラムによって記録
再生装置のコンピュータを制御することにより、入力デ
ータをDCT変換して得られたDCT係数に対し、それ
ぞれ異なる量子化スケール値を用いた多段階の量子化を
行い、多段階の量子化による演算結果のうちDCT係数
のAC係数を量子化スケール値で除算して得られる値の
「小数部」を各量子化毎に積算し、その積算結果に基づ
いて前回の符号化時に用いられた量子化値を判定できる
ため、量子化演算による「余り」を用いて量子化値を判
定する場合に比べて、積算結果が量子化値に応じて大き
な値になることを抑制できる。したがって、量子化値を
判定する場合の判定基準を設定し易くなり、容易かつ正
確な判定を行なうことが可能となる。また、量子化演算
が小数部として求められる演算手法を用いた場合に、
「余り」を算出する手段が不要となり、簡易で迅速な量
子化演算処理によって量子化値を判定することが可能と
なる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施
の形態は、本発明の好適な具体例であり、技術的に好ま
しい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以
下の説明において、特に本発明を限定する旨の記載がな
い限り、これらの態様に限定されないものとする。本実
施の形態は、MPEG等の量子化過程で発生する小数部
を用いて前回の符号化における量子化値を検出する方法
に関するもので、以下のような検出手順をとることを特
徴としている。
【0014】(1)量子化過程で発生する余りではな
く、小数部を用いて前回の符号化における量子化値を検
出する。 (2)検出精度を高めるため、マクロブロック毎にY/
Cb/Crの全てのDCTブロックのDC成分を除く全
てのAC係数(例えばクロマフォーマットが4:2:2
の場合は、63×8DCTブロック=504係数) を対
象として量子化演算処理を行ない、(1)の小数部を5
04係数分累積して判定する。 (3)単純ダビング時には、前回の符号化における量子
化値、あるいは、その約数となる量子化値では、DCT
係数は割り切れるので、その小数部の累積値は「0」と
なる。したがって、小数部の累積値が「0」となる量子
化値の中で、最大の量子化値を選択することで、前回の
符号化における量子化値を検出することが可能となる。 (4)ただし、実際のハードウェア等では、quantiser-
matrixによる量子化、DCT/逆DCTを含めた演算精
度長は有限であること等から、小数部の累積値は「0」
とはならないことがある。そこで、(2)の小数部の累
積値がパラメータ設定値より小さい場合には、DCT係
数はその量子化値で割り切れるとして判定する。 (5)なお、このようなバックサーチの判定は、入力デ
ータを構成する全てのマクロブロックに対して行なう。
【0015】次に、本実施の形態をMPEG−VTRに
適用した場合の実施例について図面を用いて詳細に説明
する。図1は、本実施の形態を適用したMPEG−VT
Rの構成を示すブロック図である。まず、このMPEG
−VTRにおける記録系の構成及び処理動作について説
明する。この記録系に外部より入力される信号は、2種
類のシリアルデジタルインタフェース信号(SDI In信号
及びSDTI In 信号)と、制御信号である外部基準信号
(REF In信号)である。SDI In信号及びSDTI In 信号
は、ビデオ(Video )信号とオーディオ(Audio)信号
が多重された信号であり、SDI In信号は圧縮処理されて
いない信号、SDTIIn 信号は圧縮処理された信号であ
る。
【0016】そして、SDI In信号は、入力回路(SDI I
N)101に入力される。入力回路(SDI IN)101
は、このSDI In信号をシリアル信号からパラレル信号に
変換し、SDI In信号に含まれる入力の位相基準である入
力同期信号(Input Sync)をタイミングジェネレータ
(TG)102に出力する。また、入力回路101は、変
換したパラレル信号からビデオ信号とオーディオ信号を
分離し、ビデオ入力(Video In)信号とオーディオ入力
(Audio In)信号を、それぞれMPEGエンコーダ(MP
EG_ENC)103とディレイ回路(DL1)104に出力す
る。タイミングジェネレータ(TG)102は、外部基準
信号(REF In信号)から抽出した基準同期信号(Refere
nce Sync)または入力回路101からの入力同期信号
(Input Sync)のどちらか指定された基準信号に同期し
て、VTRで必要なタイミング信号をタイミングパルス
(Timing Pulse)として各ブロックに対して出力する。
【0017】また、MPEGエンコーダ(MPEG_ENC)1
03は、入力されたビデオ入力(Video In)信号を、D
CT変換、量子化、可変長符号化によりデータ圧縮し、
MPEGElementary StreamであるMPEG1信号を生成し
てMFC回路106に出力する。また、ディレイ回路
(DL1)104は、入力されたオーディオ入力(Audio
In)信号を非圧縮データのままで、MPEGエンコーダ
(MPEG_ENC)103でのビデオ系のディレーに合わせる
ためのディレーラインの働きをするものである。そし
て、このディレイ回路(DL1)104の出力信号(AU
1)をECCエンコーダ(ECC_ENC )107に出力す
る。これは、本例のMPEG−VTRでオーディオ(Au
dio )信号を非圧縮データとして扱っているためであ
る。
【0018】一方、SDTI In 信号は入力回路(SDTI_IN
)105に入力される。入力回路(SDTI_IN )105
は、このSDTI In 信号からMPEG Elementary Streamであ
るMPEG2信号とオーディオ(AU2)信号を分離し
て、MPEG2信号とオーディオ(AU2)信号を、それ
ぞれMFC回路106とECCエンコーダ(ECC_ENC )
107に出力する。これにより、本MPEG−VTR
は、シリアルデジタルインタフェースから入力されるベ
ースバンドの映像信号と独立して、MPEG Elementary St
reamを直接入力することも可能となる。MFC回路10
6は、MPEG1信号またはMPEG2信号を入力信号
として選択した後、MPEG Elementary Streamの係数の順
番を、低周波数成分から順に並び替えている。このよう
にMPEG圧縮データを再配置することにより、サーチ
再生時にもなるべく多くのDC係数と低次のAC係数を
拾い、サーチ画の品位向上に貢献している。こうして、
VTRに適した配列を有するビデオ信号(REC NX)に変
換し、ECCエンコーダ(ECC_ENC )107に出力す
る。
【0019】ECCエンコーダ(ECC_ENC )107は、
VTRに適したビデオ信号(REC NX)と、非圧縮のオー
ディオ信号であるAU1またはAU2を入力信号とし
て、誤り訂正符号化 ( Error Correction Coding )を実
行し、その出力信号を記録データ(REC DATA)としてイ
コライザ(EQ)108に出力する。イコライザ(EQ)1
08は、入力された記録データ(REC DATA)を記録用R
F(REC RF)信号に変換し、回転ドラム(DRUM)109
に供給する。こうして作られた記録用RF(REC RF)信
号は、回転ドラム(DRUM)109に搭載された記録用ヘ
ッドを通じて記録テープ(TAPE)110に記録される。
【0020】次に、このMPEG−VTRにおける再生
系の構成及び処理動作について説明する。再生時には、
記録された記録テープ(TAPE)110から回転ドラム
(DRUM)109に搭載された再生用ヘッドを通じて再生
RF(PB RF )信号がイコライザ(EQ)108に入力さ
れる。イコライザ(EQ)108は、入力された再生RF
(PB RF )信号に対して位相等化処理を実行し、再生デ
ータ(PB DATA )をECCデコーダ(ECC_DEC )111
に出力する。ECCデコーダ(ECC_DEC )111は、入
力された再生データ(PB DATA )に対して、誤り訂正復
号化(Error Correction Decoding )を実行し、VTRに
適した係数並び構造をもった信号である再生ビデオ(NX
PB )信号をMFC回路112に出力し、また、非圧縮
の再生オーディオ信号(AU PB )をディレイ回路(DL
2)114、及び出力回路(SDTI_OUT)115に出力す
る。
【0021】また、ECCデコーダ(ECC_DEC )111
は、誤り訂正能力を超え、正しいデータを復元できなか
った場合、そのエラーを含むデータを指し示す“ER
R”信号をMFC回路112に出力する。MFC回路1
12は、サーチ画の品位向上を目的として、VTRに適
した係数並び構造を持った信号(NX PB )を、MPEG
ルールに従った構造に並び替え、再度、MPEG Elementar
y Stream(MPEG3) に戻し、MPEGデコーダ(MP
EG_DEC)113、及び出力回路(SDTI_OUT)115に出
力する。この時、エラーを含むデータを指し示す“ER
R”信号が入力された場合には、MPEGに完全に準拠
する信号に置き換えて出力する。また、MPEGデコー
ダ(MPEG_DEC)113は、入力されたMPEG3信号を
復号化により、非圧縮の元のビデオ信号に戻し、このビ
デオ信号(Video Out )を出力回路(SDI_OUT )116
に出力する。
【0022】ディレイ回路(DL2)114は、入力され
たオーディオ(AU PB )信号と再生ビデオ信号とのタイ
ミング調整を行い、出力回路(SDI_OUT )116に出力
する。出力回路(SDTI_OUT)115は、タイミングを合
わせされたMPEG3信号とオーディオ(AU PB )信号
をシリアルデジタル圧縮インタフェース(SDTI)上にマ
ッピングし、パラレル信号からシリアル信号に変換し、
圧縮出力信号(SDTI Out)として出力する。出力回路
(SDI_OUT )116は、タイミングを合わせされたビデ
オ(Video Out )信号とオーディオ(Audio Out )信号
をシリアルデジタルインタフェース上にマッピングし、
パラレル信号からシリアル信号に変換し、非圧縮出力信
号(SDI Out )として出力する。
【0023】また、記録系と再生系に共通の動作とし
て、システムコントローラ(SYSCON)117とサーボ制
御部(SERVO )118は、システム−サーボ同期(SY_S
V )信号で互いに連携を取りながら、それぞれ入出力
(SY_IO 、SERVO_IO)信号で各ブロックと通信すること
により、MPEG−VTRの最適制御を行っている。
【0024】次に、上述したMPEGエンコーダ(MPEG
_ENC)103の構成及び動作について説明する。図2
は、本実施の形態におけるMPEGエンコーダの構成を
示すブロック図である。このMPEGエンコーダは、入
力及びフィールドアクティビティ平均化処理部103
A、プレエンコード処理部103B、エンコード処理部
103Cを有して構成されている。
【0025】まず、入力及・ルドアクティビティ平均化
処理部103Aについて説明する。入力(IN)ブロック
201は、入力されたビデオデータ(Video Data)をメ
インメモリ(Main Memory )203に格納するのに適し
たインターフェースに変換する。また、パリティチェッ
ク等を行う。ヘッダ(Make Header )ブロック202
は、入力されるビデオデータ(VideoData)の垂直ブラ
ンキング(V Blanking)区間等を利用して、MPEGの
sequence_header 、 quntizer_matrix、 gop_header な
どの各ヘッダ(Header)をメインメモリ(Main Memory
)203に格納する。これらのヘッダ(Header)は、
主に、CPUインタフェース(CPU I/F )ブロック22
1から指定される。また、垂直ブランキング(V Blanki
ng)区間以外では、入力(IN)ブロック201からのビ
デオデータ(Video Data)をメインメモリ(Main Memor
y )203に格納する。
【0026】メインメモリ(Main Memory )203は、
画像のフレームメモリ(Frame Memory)であり、データ
の再配列、システムディレーの吸収などを行う。なお、
図中のディレー値は、リードタイミングを表わしている
が、これらは、タイミングジェネレータ(TG)ブロック
からの指令にて適切に制御される。ラスタブロック変換
(Luster Scan → Block Scan )ブロック204は、Li
ne毎にメインメモリ(Main Memory )203に格納され
たビデオデータ(Video Data)を、MPEGで扱うマク
ロブロックごとに切り出して後段のブロックに送るもの
である。MPEGで扱うマクロブロックは、16画素×
16ラインのマトリクスであるが、ここでは、第1フィ
ールドだけによるアクティビティ(Activity)を求める
処理を行うため、第1フィールドの8ラインまでがメイ
ンメモリ(Main Memory)203に格納された時点で処
理を開始することができる。なお、実際には、タイミン
グジェネレータ(TG)ブロック220からの指令にて処
理が適切に開始される。
【0027】アクティビティ(Activity)ブロック20
5は、マクロブロック毎のアクティビティを計算するも
のである。ただし、ここでは、第1フィールドだけから
アクティビティを計算し、その計算結果をフィールドア
クティビティ(field_act )信号として出力する。平均
化(AVG_ACT )ブロック206は、アクティビティブロ
ック205が出力する第1フィールドだけから計算した
マクロブロック毎のフィールドアクティビティ(field_
act )信号を第1フィールド期間積算し、その平均値を
求めるものである。そして、この平均値(avg_act )を
アクティビティ(Activity)ブロック209に出力し、
この平均値(avg_act )を用いてプレエンコード(Pre_
Encode)処理を行う。したがって、第1フィールドにお
けるアクティビティの平均値が判明した後、その平均値
を用いて適応量子化を考慮したプレエンコード(Pre_En
code)処理を行うことが可能となる。
【0028】次に、プレエンコード処理部103Bにつ
いて説明する。ラスタブロック変換(Luster Scan → B
lock Scan )ブロック207Aは、上述したラスタブロ
ック変換ブロック204と基本的には同様のものであ
る。ただし、このラスタブロック変換ブロック207A
は、プレエンコード(Pre_Encode)処理を行うためのも
ので、第1フィールドだけではなく、第2フィールドの
データも必要となる。したがって、第2フィールドの8
ラインまでがメインメモリ(Main Memory )203に格
納された時点で、MPEGで扱う16×16サイズのマ
クロブロックを構成することが可能となり、この時点で
処理を開始することができる。なお、実際には、タイミ
ングジェネレータ(TG)ブロック220からの指令によ
って処理が適切に開始される。
【0029】DCTモード(Mode)ブロック208は、
フィールドDCT符号化モードか、またはフレームDC
T符号化モードかのいずれを用いて符号化するかを決め
るブロックである。ここでは、実際に符号化するのでは
なく、垂直方向に隣接した画素間差分値の絶対値和をフ
ィールドDCT符号化モードで計算したものと、フレー
ムDCT符号化モードで計算したものとを比較し、その
値が小さい符号化モードを選び、DCTモードタイプデ
ータ(dct_typ )としてストリーム中に一時的にフラグ
として挿入し、後段に伝える。アクティビティ(Activi
ty)ブロック209は、アクティビティ(Activity)ブ
ロック205と基本的には同じである。ただし、このア
クティビティブロック209は、上述のようにプレエン
コード(Pre_Encode)処理を行うためのもので、第1フ
ィールドだけではなく、第2フィールドのデータも使用
してマクロブロック毎のアクティビティを計算する。ま
た、アクティビティを求めた後に、平均化(AVG_ACT )
ブロック206から得られるフィールドアクティビティ
の平均値(avg_act )を用いて、正規化アクティビティ
(Nact)を求める。こうして求めた正規化アクティビテ
ィ(Nact)を、正規化アクティビティデータ(norm_ac
t)としてストリーム中に一時的にフラグとして挿入
し、後段に伝える。
【0030】また、DCT変換ブロック210Aは、2
次元DCT(離散コサイン変換)を行うものである。こ
の2次元DCTは、8×8のDCTブロック単位で行な
い、その変換結果であるDCT係数をQテーブル(Q_Ta
ble )ブロック211Aに出力する。Qテーブル(Q_Ta
ble )ブロック211Aは、DCT変換ブロック210
Aで変換したDCT係数に対して量子化マトリクス(qu
ntizer_matrix )による量子化を行うものである。多段
階の量子化ブロックは、複数のQ_n(量子化)ブロッ
ク212と、複数のVLCブロック213と、積算
(Σ)ブロック214及び215とを有し、Qテーブル
(Q_Table )ブロック211AからのDCT係数に対し
て多段階ステップの量子化を行なうものである。
【0031】各Q_nブロック212は、それぞれ異な
った量子化スケール(quntizer_scale)Qを用いたDC
T係数の量子化を行うものである。なお、量子化スケー
ル(quntizer_scale)Qの値は、たとえばMPEG2の
規格によって予め決められており、各Q_nブロック2
12は、この規格に基づいて、たとえば31個の量子化
器で構成されている。そして、各量子化器が各々に割り
振られた量子化スケール(quntizer_scale)Qを用いて
DCT係数の量子化を行ない、合計で31ステップの量
子化を行う。各VLCブロック213は、各Q_nブロ
ック212の量子化器に対応して設けられており、それ
ぞれ対応する量子化器によって量子化されたDCT係数
に、ジグザグスキャン(zig_zag scan)等のスキャニン
グを施し、2次元ハフマンコード等により、それぞれ可
変長符号化するものである。
【0032】各積算(Σ)ブロック214は、それぞれ
対応するVLCブロック213で可変長符号化されたデ
ータの発生符号量を積算し、マクロブロックごとの発生
符号量(mb_data_rate)としてストリーム中に一時的に
フラグとして挿入し、後段に伝える。なお、上述のよう
に31種類の量子化器を用いる場合には、それぞれに対
応する31種類の発生符号量がマクロブロック毎に得ら
れることになる。各積算(Σ)ブロック215は、アク
ティビティブロック209で求めた正規化アクティビテ
ィデータ(norm_act)を用いて、 mquant = Q_n × norm_act として求めた、視覚特性を考慮したquntizer_scale(=
mquant)で量子化した場合のマクロブロック毎の発生符
号量に対応する符号量を、積算(Σ)ブロック214で
求めたマクロブロックごとの発生符号量の中から選択
し、それをフレーム分積算する。そして、この積算値
を、そのフレームにおける発生符号量(frame_data_rat
e)としてレートコントロール(Rate Control)ブロッ
ク217に出力する。なお、上述のように31種類の量
子化器を用いる場合には、それぞれに対応する31種類
の発生符号量がフレーム毎に得られることになる。
【0033】次に、エンコード処理部103Cについて
説明する。上述のようなプレエンコードにより、様々な
量子化を行った場合の1フレームにおける発生符号量が
判明した後、最終的なエンコードを行い、ある設定した
目標発生符号量を絶対に超えない、MPEGストリーム
(MPEG Stream )として出力する。ラスタブロック変換
(Luster Scan → Block Scan )ブロック207Bは、
上述したプレエンコード処理部103Bにおけるラスタ
ブロック変換ブロック207Aと全く同じものである。
ここで必要なデータは、既にメインメモリ(Main Memor
y )203に格納されているが、プレエンコードが終了
し、様々な量子化を行った場合の1フレームにおける発
生符号量が判明した時点で処理を開始することができ
る。なお、実際には、タイミングジェネレータ(TG)ブ
ロック220からの指令によって処理が適切に開始され
る。
【0034】DCTモード(Mode)ブロック216は、
上述したプレエンコード処理部103BにおけるDCT
モード(Mode)ブロック208と同じく、フィールドD
CT符号化モードか、またはフレームDCT符号化モー
ドかのいずれを用いて符号化するかを決めるブロックで
ある。ただし、既にDCTモードブロック208で、ス
トリーム中に一時的にDCTタイプデータ(dct_typ )
としてフラグとして挿入されているので、ここでは、ス
トリーム中からDCTタイプデータ(dct_typ )を検出
し、それにしたがってフィールドDCT符号化モード、
フレームDCT符号化モードを切り替えて後段に出力す
る。DCT処理ブロック210Bは、上述したプレエン
コード処理部103BにおけるDCT処理ブロック21
0Aと全く同一であり、8×8の2次元DCTを行うも
のである。Qテーブル(Q_Table )ブロック211B
は、上述したプレエンコード処理部103BにおけるQ
テーブル(Q_Table )ブロック211Aと全く同一であ
り、DCT処理ブロック210Bで変換したDCT係数
に対して量子化マトリクス(quntizer_matrix )による
量子化を行う。
【0035】レートコントロール(Rate Control)ブロ
ック217は、上述したプレエンコード処理部103B
における積算(Σ)ブロック215で求めた複数の量子
化器によるフレームあたりの発生符号量の中からCPU
インタフェースブロック221で設定される1フレーム
あたりの最大発生符号量を超えないもので、かつ、最も
設定値に近いものを選択し、それに対応する量子化器に
おいて使用したマクロブロック毎の量子化スケール(mq
uant)をストリーム中に挿入した正規化アクティビティ
データ(norm_act)から再度求め、Qブロック218に
出力する。また、この際、CPUインタフェースブロッ
ク221で設定される1フレームあたりの最大発生符号
量との差分を超えない範囲で、マクロブロック毎にmqua
ntの値を1サイズ小さくすることで、可能な限りCPU
インタフェースブロック221で設定される1フレーム
あたりの最大発生符号量に近づけ、高画質を実現するこ
とも可能である。
【0036】Qブロック218は、レートコントロール
(Rate Control)ブロック217が指示する量子化スケ
ール(quntizer_scale)で量子化を行う。この時与えら
れる量子化スケール(quntizer_scale)は、アクティビ
ティから求めた「mquant」の値であることから、視覚特
性を考慮した適応量子化を行うことになる。VLCブロ
ック219は、Qブロック218の量子化器によって量
子化されたDCT係数に、zig_zag scan等のスキャニン
グを施し、2次元ハフマンコードにより、それぞれ可変
長符号化する。さらに、可変長符号をbyte単位に整列す
るようにビットシフトを施し、MPEGストリーム出力
(MPEG Stream Output)として出力する。
【0037】タイミングジェネレータ(TG)ブロック2
20は、ビデオデータ入力(VIDEOData Input)と位相
の揃った、HD、VD、FLD信号からMPEGエンコ
ーダ103で必要な様々なタイミングを発生し、必要な
各ブロックに配分される。CPUインタフェースブロッ
ク221は、図示しない上位のシステムコントローラと
STRB、STAT、CS、DATA等により通信を行
い、MPEGエンコーダ103のモード設定を行った
り、必要なヘッダを与えたりする。また、MPEGエン
コーダ103のステータスをリポートし、上位のシステ
ムコントローラでモニタリングが可能となる。
【0038】なお、以上は本発明を適用するMPEGエ
ンコーダをハードウェアで構成した場合について説明し
たが、同様にソフトウェアでも実現可能である。図3
は、上述したMPEGエンコーダをソフトウェアで実現
した場合の動作手順を示すフローチャートである。な
お、処理自体は上述したハードウェアによる場合と同様
であるので、上述した各処理部との対応関係だけを説明
する。まず、ステップS1〜ステップS7は、入力およ
びフィールドアクティビティ平均化処理部103Aの処
理手順を示しており、画像を取り込んで各マクロブロッ
ク(MB)毎にフィールドアクティビティ(field_act
)の平均値(avg_act)を求める動作を示している。ま
た、ステップS11〜ステップS21は、プレエンコー
ド処理部103Bの処理手順を示しており、プレエンコ
ード処理のラスタブロック変換からフレームの発生符号
量(frame_data_rate )を積算する動作を示している。
また、ステップS31〜ステップS38は、エンコード
処理部103Cの処理手順を示しており、エンコード処
理のラスタブロック変換から可変長符号化を行なう動作
を示している。
【0039】次に、以上のような構成のMPEGエンコ
ーダ103によるバックサーチ機能について説明する。
上述のように本例のバックサーチ機能は、前回の符号化
で用いられた量子化値を検出するために、逆量子化され
たDCT係数は量子化スケール(quantiser_scale )の
整数倍という特徴を利用する。まず、このようなバック
サーチの原理について説明する。図4は、この原理説明
で用いる具体的数値例を示す説明図である。図4(A)
は本説明で用いるDCT係数を示している。上述のよう
に実際のDCT係数は8×8の構造を有しているが、こ
こでは説明を簡略化するため、4×4の構造を有する場
合について説明する。図4(B)は、図4(A)に示す
DCT係数を前回の記録時に量子化値「8」で量子化
し、さらにこれを再生時に逆量子化した結果を示してい
る。ここで、先頭画素はMPEGデータストリームに用
いられるDC成分であり、それ以外の15個の画素がA
C係数となっている(なお、8×8の場合は63個のA
C係数となる)。
【0040】このようなDCT係数を入力して量子化を
行なう場合について考える。まず、図4(B)に示すD
CT係数を量子化スケール値「7」で量子化(除算)
し、AC係数の小数部を積算する。なお、図4に示す積
算演算では、DCTを含めた演算精度の問題や量子化マ
トリクスにおける量子化の影響もあるため、小数部を最
も近い整数との誤差に変換した後に積算している。この
結果、図4(B)に示すDCT係数を量子化スケール値
「7」で量子化(除算)すると図4(C)の左図に示す
ような値となり、そのAC係数の小数部を上述した方法
で変換すると、図4(C)の右図に示すような値とな
る。そして、この値を積算すると、積算値(fract
ion)は2.27となる。次に、図4(B)に示すD
CT係数を量子化スケール値「8」で量子化(除算)
し、AC係数の小数部を変換すると、図4(D)に示す
ような値となり、これを積算すると、積算値(frac
tion)は0となる。次に、図4(B)に示すDCT
係数を量子化スケール値「10」で量子化(除算)し、
AC係数の小数部を変換すると、図4(E)に示すよう
な値となり、これを積算すると、積算値(fracti
on)は2.40となる。
【0041】このように、前回の量子化値「8」を用い
て量子化した場合には、AC係数の小数部の積算値は0
となり、この値を測定することにより、前回の量子化値
を判定することができる。図5は、以上のような演算に
よる積算値の結果をグラフとしてまとめた例を示してい
る。図4に示す例では、前回の量子化スケール値を
「8」として量子化した場合に積算値(fractio
n)は「0」となるが、この場合、「8」の約数である
「1」「2」「4」でも同様に積算値が「0」となる。
そこで、このように積算値が「0」となる量子化スケー
ル値が複数ある場合には、最も大きい量子化スケール値
(この場合には「8」)を前回の量子化値として判定す
る。なお、上述のように積算値の値が「0」となるの
は、理論上のものであり、実際の演算においては演算精
度長は有限であることから、一定の誤差を含む値とな
り、正確には「0」とならない。そこで、実際の構成で
は、上記のように積算値と0との一致を判定するのでは
なく、積算値が所定の閾値を超えているか否かを判定す
るようにする。
【0042】図6は、以上のようなバックサーチ処理を
実現する機能ブロックを示すブロック図であり、図2に
示す構成の一部を抽出して示している。上述した多段階
の量子化ブロック212には、それぞれ固有の量子化ス
ケール値Qが割り当てられている。なお、量子化スケー
ル値Qは、例えばMPEG2によって規定されたもので
あり、1から8の連続数、10から112までの間欠数
よりなる合計31の数値であり、この量子化スケール値
Qに対応して31個の量子化ブロック212が設けられ
ている。そして、このような量子化ブロック212によ
る各量子化スケール値Qで量子化した値のうちの整数部
はVLCブロック213に送られ、このVLCブロック
213で可変長符号化される。そして、このVLCブロ
ック213で可変長符号化されたデータは、MPEGデ
ータストリームとしてセレクタ230に送られる。セレ
クタ230では、最適な符号量のMPEGデータストリ
ームを選択して後段の回路に転送する。
【0043】一方、各量子化ブロック212による各量
子化スケール値Qで量子化した値のうちの小数部は積算
部(Σ)231に送られる。各積算部(Σ)231で
は、図4に示すような積算演算をマクロブロック毎に行
ない、その積算値をバックサーチ検出部232に送出す
る。バックサーチ検出部232では、各積算部(Σ)2
31からの積算値を所定の閾値と比較することにより、
図4及び図5で説明した手順により、前回の量子化値を
判定する。また、このバックサーチ検出部232には、
データストリームの最適な符号量に対する量子化値Qの
選択値が入力されており、バックサーチ検出部232で
は、これらの量子化値を比較して、最適な量子化値Qを
判定し、この判定結果をセレクタ230を介して後段の
エンコード処理部に転送する。なお、本例のバックサー
チでは、全てのマクロブロックに対する各量子化スケー
ル値Qに対する小数部の積算演算を行なうため、この全
ての演算結果を一括してメモリに保持した後、量子化値
を判定したのでは、メモリ量が膨大となる。そこで本例
では、バックサーチ検出部232の処理をソフトウエア
等によって順次動作で行ない、小数部の積算値が所定の
閾値以下になった量子化スケール値を記憶していくよう
な処理を行なうものとする。
【0044】次に、以上のようなバックサーチ処理を具
体的な演算式を用いて説明する。上述のように本例のバ
ックサーチ処理は、全ての量子化スケールコード(quan
tiser_scale_code)について、量子化されたDCT係数
の全てのAC係数の小数部を用いて、前回の符号化で用
いられた量子化スケールコード(quantiser_scale_cod
e)をマクロブロック毎に検出するものである。そこ
で、以下のようなC言語的な表現による演算式によって
表すことが可能となる。なお、クロマフォーマットが
4:2:2の場合、すなわち、Y/Cb/CrのDCT
ブロックが8個で構成される場合を例にして説明する。
まず、上述のようにDCT係数(dct_coeff )は、quan
tiser_scale_codeで量子化され(すなわち、quantiser_
scale で割られ)、quantised_dct_coeff が計算される
(式1)。そして、この計算時に発生する小数部分をfr
actionとする(式2)。また、quantised_dct_coeff と
quantised_dct_coeff の直近の整数との差をfractionと
する(式3)。この式3で計算された504係数分(6
3×8=504係数)のfractionを積算してfrac_ttlと
する(式4)。
【0045】 for ( i = 0;i <= 7;i++){ /* Y1,Y2,Y3,Y4,Cb1,Cr1,Cb2,Cr2 */ for ( j = 1;j <=63;j++){ /* Except DC Coefficient */ quantised_dct_coeff = dct_coeff / quantiser_scale; (式1) fraction = abs(quantised_dct_coeff− int( quantised_dct_coeff )); (式2) if ( fraction >= 0.5) fraction = 1.0 − fraction; (式3) frac_ttl += fraction; (式4) } }
【0046】一度符号化されたDCT係数は、その逆量
子化で用いられたquantiser_scaleの整数倍であるの
で、小数部の積算値(frac_ttl)は理論上、「0」にな
る。しかし、DCT/IDCTなどの演算精度長は有限
であるので、小数部の積算値(frac_ttl)は「0」にな
らないことがある。そこで、frac_ttlが閾値パラメータ
(bsr_th)より小さい場合は、DCT係数はquantiser_
scale の整数倍と判定される。閾値パラメータ(bsr_t
h)は例えば4.92とする(式5)。また、一度符号
化されたDCT係数は、逆量子化で使われたquantiser_
scaleの整数倍だけでなく、逆量子化で使われたquantis
er_scale の約数であるquantiser_scale の整数倍でも
ある。そこで、逆量子化されたDCT係数が整数倍と判
定されたquantiser_scale から割り当てられたquantise
r_scale_codeの中で、最大のquantiser_scale_codeを、
前回のgenerationで用いられたquantiser_scale_codeと
決定する(式6)。
【0047】 codedQ = 0; for ( q = 31; q >= 1 ; q --) { /* q : quantiser_scale_code */ if ( frac_ttl[q] < bsr_th ) { (式5) codedQ = q; break; (式6) } } /* next quantiser_scale_code */
【0048】なお、以上のような処理は、図2に示す量
子化ブロック212やレートコントロールブロック21
7によって実行される。また、上述のようにハードウェ
アばかりではなく、容易にソフトウェアでも実現可能で
ある。したがって、記録再生装置を制御するコンピュー
タに本例のバックサーチ機能を実行するプログラムをか
けることにより、上述のようなバックサーチを実行させ
るような場合も本発明に含まれるものとする。また、上
述した実施の形態では、記録再生装置にバックサーチ機
能を有する量子化演算回路を設けた構成について説明し
たが、バックサーチ機能を有する量子化演算回路単体と
して構成することも可能であり、このような量子化演算
回路も本発明に含まれるものとする。
【0049】以上のような本形態のバックサーチ機能に
よって以下のような効果が期待できる。 (1)量子化演算手法として、整数以下が小数部として
求められる演算手法を用いた場合に、本来切り捨てられ
る小数部を利用してバックサーチを行なうことができ
る。つまり、小数部の演算精度を確保するだけで、バッ
クサーチのための特別な回路が不要である。 (2)小数部の積算値を、マクロブロックを構成するY
/Cb/Crの全てのDCTブロックのDC成分を除く
全てのAC係数(クロマフォーマットが4:2:2の場
合、63×8DCTブロック=504係数) を対象とし
て行なうので、精度の高いバックサーチの検出が可能と
なる。 (3)小数部の積算値を用いるので、一律のパラメータ
設定値との比較だけで検出が可能となる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明の記録再生装
置では、入力データをDCT変換して得られたDCT係
数に対し、それぞれ異なる量子化スケール値を用いた多
段階の量子化を行い、多段階の量子化による演算結果の
うちDCT係数のAC係数を量子化スケール値で除算し
て得られる値の「小数部」を各量子化毎に積算し、その
積算結果に基づいて前回の符号化時に用いられた量子化
値を判定するようにしたことから、量子化演算による
「余り」を用いて量子化値を判定する場合に比べて、積
算結果が量子化値に応じて大きな値になることを抑制で
きる。したがって、量子化値を判定する場合の判定基準
を設定し易くなり、容易かつ正確な判定を行なうことが
可能となる。また、量子化演算が小数部として求められ
る演算手法を用いた場合に、「余り」を算出する手段が
不要となり、簡易で迅速な量子化演算処理によって量子
化値を判定することが可能となる。
【0051】また、本発明のバックサーチ方法でも同様
に、入力データをDCT変換して得られたDCT係数に
対し、それぞれ異なる量子化スケール値を用いた多段階
の量子化を行い、多段階の量子化による演算結果のうち
DCT係数のAC係数を量子化スケール値で除算して得
られる値の「小数部」を各量子化毎に積算し、その積算
結果に基づいて前回の符号化時に用いられた量子化値を
判定するようにしたことから、量子化演算による「余
り」を用いて量子化値を判定する場合に比べて、積算結
果が量子化値に応じて大きな値になることを抑制でき
る。したがって、量子化値を判定する場合の判定基準を
設定し易くなり、容易かつ正確な判定を行なうことが可
能となる。また、量子化演算が小数部として求められる
演算手法を用いた場合に、「余り」を算出する手段が不
要となり、簡易で迅速な量子化演算処理によって量子化
値を判定することが可能となる。
【0052】また本発明の量子化演算回路でも同様に、
入力データをDCT変換して得られたDCT係数に対
し、それぞれ異なる量子化スケール値を用いた多段階の
量子化を行い、多段階の量子化による演算結果のうちD
CT係数のAC係数を量子化スケール値で除算して得ら
れる値の「小数部」を各量子化毎に積算し、その積算結
果に基づいて前回の符号化時に用いられた量子化値を判
定するようにしたことから、量子化演算による「余り」
を用いて量子化値を判定する場合に比べて、積算結果が
量子化値に応じて大きな値になることを抑制できる。し
たがって、量子化値を判定する場合の判定基準を設定し
易くなり、容易かつ正確な判定を行なうことが可能とな
る。また、量子化演算が小数部として求められる演算手
法を用いた場合に、「余り」を算出する手段が不要とな
り、簡易で迅速な量子化演算処理によって量子化値を判
定することが可能となる。
【0053】さらに、本発明のプログラムによって記録
再生装置のコンピュータを制御することにより、入力デ
ータをDCT変換して得られたDCT係数に対し、それ
ぞれ異なる量子化スケール値を用いた多段階の量子化を
行い、多段階の量子化による演算結果のうちDCT係数
のAC係数を量子化スケール値で除算して得られる値の
「小数部」を各量子化毎に積算し、その積算結果に基づ
いて前回の符号化時に用いられた量子化値を判定できる
ため、量子化演算による「余り」を用いて量子化値を判
定する場合に比べて、積算結果が量子化値に応じて大き
な値になることを抑制できる。したがって、量子化値を
判定する場合の判定基準を設定し易くなり、容易かつ正
確な判定を行なうことが可能となる。また、量子化演算
が小数部として求められる演算手法を用いた場合に、
「余り」を算出する手段が不要となり、簡易で迅速な量
子化演算処理によって量子化値を判定することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるMPEG−VTRの
概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すMPEG−VTRにおけるMPEG
エンコーダの構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示すMPEGエンコーダをソフトウェア
で実現した場合の動作手順を示すフローチャートであ
る。
【図4】図2に示すMPEGエンコーダで処理するバッ
クサーチの原理を説明するための具体的数値例を示す説
明図である。
【図5】図2に示すMPEGエンコーダのバックサーチ
演算処理による積算値の結果をグラフとしてまとめた例
を示す説明図である。
【図6】図2に示すMPEGエンコーダのバックサーチ
処理を実現する機能ブロックを示すブロック図である。
【符号の説明】
101、105…入力回路、102……タイミングジェ
ネレータ、103……MPEGエンコーダ、104、1
14……ディレイ回路、106、112……MFC回
路、107……ECCエンコーダ、108……イコライ
ザ、109……回転ドラム、110……記録テープ、1
11……ECCデコーダ、113……MPEGデコー
ダ、115、116……出力回路。
フロントページの続き Fターム(参考) 5C053 FA15 FA22 GB06 GB15 GB22 GB32 GB38 HA16 JA01 KA24 5C059 KK41 LA06 MA00 MA23 MC11 MC14 ME01 PP16 RF04 SS11 UA02 UA05 5D045 DA20

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データを所定の符号化方式を用いて
    符号化して記録する圧縮記録手段と、前記入力データの
    前回の符号化時に用いられた量子化値を検出するバック
    サーチ手段とを有する記録再生装置において、 前記バックサーチ手段は、 前記入力データをDCT変換してDCT係数を生成する
    DCT変換手段と、 前記DCT変換によって得られたDCT係数に対し、そ
    れぞれ異なる量子化スケール値を用いた量子化を行なう
    多段階の量子化手段と、 前記多段階の量子化手段による演算結果のうち前記DC
    T係数のAC係数を量子化スケール値で除算して得られ
    る値の小数部を各量子化手段毎に積算する積算手段と、 前記積算手段による積算結果に基づいて前回の符号化時
    に用いられた量子化値を判定する判定手段と、 を有することを特徴とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記符号化方式は、MPEG2方式であ
    ることを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記多段階の量子化手段は、MPEG2
    の規格に基づく量子化スケール値を用いて量子化を行な
    う手段であることを特徴とする請求項2記載の記録再生
    装置。
  4. 【請求項4】 前記入力データを所定のDCTブロック
    に変換して前記DCT変換手段に供給するラスタブロッ
    ク変換手段を有することを特徴とする請求項1記載の記
    録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記多段階の量子化手段は、複数のDC
    Tブロックで構成されるマクロブロック単位で量子化を
    行なう手段であることを特徴とする請求項1記載の記録
    再生装置。
  6. 【請求項6】 前記積算手段は、複数のDCTブロック
    で構成されるマクロブロック単位で積算を行なう手段で
    あることを特徴とする請求項5記載の記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記積算手段は、1つのマクロブロック
    を構成する全てのDCT係数のDC成分を除く全てのA
    C係数を積算する手段であることを特徴とする請求項6
    記載の記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記積算手段は、MPEG2の規格に基
    づくマクロブロック毎にY/Cb/Crに対応する全て
    のDCTブロックを構成するDCT係数のうちのDC成
    分を除く全てのAC係数を積算する手段であることを特
    徴とする請求項7記載の記録再生装置。
  9. 【請求項9】 前記バックサーチ手段は、前記圧縮記録
    手段で最終的にデータを記録する際に生じる符号量を予
    め判定するためのプレエンコード処理部に設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
  10. 【請求項10】 前記判定手段は、前記各量子化手段に
    対して算出された積算値が所定の判定条件に合致するか
    否かを判定する手段であることを特徴とする請求項1記
    載の記録再生装置。
  11. 【請求項11】 前記判定条件は、前記各量子化手段に
    対して算出された積算値が「0」になるという条件であ
    ることを特徴とする請求項10記載の記録再生装置。
  12. 【請求項12】 前記判定条件は、前記各量子化手段に
    対して算出された積算値が所定の閾値以下になるという
    条件であることを特徴とする請求項10記載の記録再生
    装置。
  13. 【請求項13】 前記判定手段は、前記判定条件に合致
    する積算値を有する量子化手段の量子化スケール値のう
    ち最も大きい量子化スケール値を前回の符号化時に用い
    られた量子化値として判定することを特徴とする請求項
    10記載の記録再生装置。
  14. 【請求項14】 前記バックサーチ手段は、入力データ
    の全てのマクロブロックを対象として前回の符号化時に
    用いられた量子化値の検出処理を行なうことを特徴とす
    る請求項1記載の記録再生装置。
  15. 【請求項15】 入力データを所定の符号化方式を用い
    て符号化して記録する圧縮記録手段を有し、前記入力デ
    ータの前回の符号化時に用いられた量子化値を検出する
    バックサーチを行なう記録再生装置のバックサーチ方法
    において、 前記入力データをDCT変換して得られたDCT係数に
    対し、それぞれ異なる量子化スケール値を用いた多段階
    の量子化を行い、 前記多段階の量子化による演算結果のうち前記DCT係
    数のAC係数を量子化スケール値で除算して得られる値
    の小数部を各量子化毎に積算し、 その積算結果に基づいて前回の符号化時に用いられた量
    子化値を判定するようにした、 ことを特徴とする記録再生装置のバックサーチ方法。
  16. 【請求項16】 前記符号化方式は、MPEG2方式で
    あることを特徴とする請求項15記載の記録再生装置の
    バックサーチ方法。
  17. 【請求項17】 前記多段階の量子化では、MPEG2
    の規格に基づく量子化スケール値を用いて量子化を行な
    うことを特徴とする請求項16記載の記録再生装置のバ
    ックサーチ方法。
  18. 【請求項18】 前記入力データをラスタブロック変換
    によって所定のDCTブロックに変換して前記DCT変
    換を行なうことを特徴とする請求項15記載の記録再生
    装置のバックサーチ方法。
  19. 【請求項19】 前記多段階の量子化では、複数のDC
    Tブロックで構成されるマクロブロック単位で量子化を
    行なうことを特徴とする請求項15記載の記録再生装置
    のバックサーチ方法。
  20. 【請求項20】 前記積算は、複数のDCTブロックで
    構成されるマクロブロック単位で積算を行なうことを特
    徴とする請求項19記載の記録再生装置のバックサーチ
    方法。
  21. 【請求項21】 前記積算は、1つのマクロブロックを
    構成する全てのDCT係数のDC成分を除く全てのAC
    係数を積算することを特徴とする請求項20記載の記録
    再生装置のバックサーチ方法。
  22. 【請求項22】 前記積算は、MPEG2の規格に基づ
    くマクロブロック毎にY/Cb/Crに対応する全ての
    DTCブロックを構成するDCT係数のうちのDC成分
    を除く全てのAC係数を積算することを特徴とする請求
    項21記載の記録再生装置のバックサーチ方法。
  23. 【請求項23】 前記バックサーチは、前記圧縮記録手
    段で最終的にデータを記録する際に生じる符号量を予め
    判定するためのプレエンコード処理部で行なうことを特
    徴とする請求項15記載の記録再生装置のバックサーチ
    方法。
  24. 【請求項24】 前記判定では、前記各量子化に対して
    算出された積算値が所定の判定条件に合致するか否かを
    判定することを特徴とする請求項15記載の記録再生装
    置のバックサーチ方法。
  25. 【請求項25】 前記判定条件は、前記各量子化に対し
    て算出された積算値が「0」になるという条件であるこ
    とを特徴とする請求項24記載の記録再生装置のバック
    サーチ方法。
  26. 【請求項26】 前記判定条件は、前記各量子化に対し
    て算出された積算値が所定の閾値以下になるという条件
    であることを特徴とする請求項24記載の記録再生装置
    のバックサーチ方法。
  27. 【請求項27】 前記判定は、前記判定条件に合致する
    積算値を有する前記各量子化の量子化スケール値のうち
    最も大きい量子化スケール値を前回の符号化時に用いら
    れた量子化値として判定することを特徴とする請求項2
    4記載の記録再生装置のバックサーチ方法。
  28. 【請求項28】 前記バックサーチは、入力データの全
    てのマクロブロックを対象として前回の符号化時に用い
    られた量子化値の検出処理を行なうことを特徴とする請
    求項15記載の記録再生装置のバックサーチ方法。
  29. 【請求項29】 入力データの前回の符号化時に用いら
    れた量子化値を検出するバックサーチ手段とを有する量
    子化演算回路において、 前記バックサーチ手段は、 前記入力データをDCT変換してDCT係数を生成する
    DCT変換手段と、 前記DCT変換によって得られたDCT係数に対し、そ
    れぞれ異なる量子化スケール値を用いた量子化を行なう
    多段階の量子化手段と、 前記多段階の量子化手段による演算結果のうち前記DC
    T係数のAC係数を量子化スケール値で除算して得られ
    る値の小数部を各量子化手段毎に積算する積算手段と、 前記積算手段による積算結果に基づいて前回の符号化時
    に用いられた量子化値を判定する判定手段と、 を有することを特徴とする量子化演算回路。
  30. 【請求項30】 前記符号化方式は、MPEG2方式で
    あることを特徴とする請求項29記載の量子化演算回
    路。
  31. 【請求項31】 前記多段階の量子化手段は、MPEG
    2の規格に基づく量子化スケール値を用いて量子化を行
    なう手段であることを特徴とする請求項30記載の量子
    化演算回路。
  32. 【請求項32】 前記入力データを所定のDCTブロッ
    クに変換して前記DCT変換手段に供給するラスタブロ
    ック変換手段を有することを特徴とする請求項29記載
    の量子化演算回路。
  33. 【請求項33】 前記多段階の量子化手段は、複数のD
    CTブロックで構成されるマクロブロック単位で量子化
    を行なう手段であることを特徴とする請求項29記載の
    量子化演算回路。
  34. 【請求項34】 前記積算手段は、複数のDCTブロッ
    クで構成されるマクロブロック単位で積算を行なう手段
    であることを特徴とする請求項33記載の量子化演算回
    路。
  35. 【請求項35】 前記積算手段は、1つのマクロブロッ
    クを構成する全てのDCT係数のDC成分を除く全ての
    AC係数を積算する手段であることを特徴とする請求項
    34記載の量子化演算回路。
  36. 【請求項36】 前記積算手段は、MPEG2の規格に
    基づくマクロブロック毎にY/Cb/Crに対応する全
    てのDCTブロックを構成するDCT係数のうちのDC
    成分を除く全てのAC係数を積算する手段であることを
    特徴とする請求項35記載の量子化演算回路。
  37. 【請求項37】 前記判定手段は、前記各量子化手段に
    対して算出された積算値が所定の判定条件に合致するか
    否かを判定する手段であることを特徴とする請求項29
    記載の量子化演算回路。
  38. 【請求項38】 前記判定条件は、前記各量子化手段に
    対して算出された積算値が「0」になるという条件であ
    ることを特徴とする請求項37記載の量子化演算回路。
  39. 【請求項39】 前記判定条件は、前記各量子化手段に
    対して算出された積算値が所定の閾値以下になるという
    条件であることを特徴とする請求項37記載の量子化演
    算回路。
  40. 【請求項40】 前記判定手段は、前記判定条件に合致
    する積算値を有する量子化手段の量子化スケール値のう
    ち最も大きい量子化スケール値を前回の符号化時に用い
    られた量子化値として判定することを特徴とする請求項
    37記載の量子化演算回路。
  41. 【請求項41】 前記バックサーチ手段は、入力データ
    の全てのマクロブロックを対象として前回の符号化時に
    用いられた量子化値の検出処理を行なうことを特徴とす
    る請求項29記載の量子化演算回路。
  42. 【請求項42】 入力データを所定の符号化方式を用い
    て符号化して記録する記録再生装置を制御するコンピュ
    ータに対し、前記入力データの前回の符号化時に用いら
    れた量子化値を検出するバックサーチ処理を実行させる
    ためのプログラムにおいて、 前記入力データをDCT変換してDCT係数を生成する
    DCT変換ステップと、 前記DCT変換によって得られたDCT係数に対し、そ
    れぞれ異なる量子化スケール値を用いた多段階の量子化
    を行なう量子化ステップと、 前記多段階の量子化ステップによる演算結果のうち前記
    DCT係数のAC係数を量子化スケール値で除算して得
    られる値の小数部を各量子化ステップ毎に積算する積算
    ステップと、 前記積算ステップによる積算結果に基づいて前回の符号
    化時に用いられた量子化値を判定する判定ステップと、 を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプロ
    グラム。
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