JP2002290497A - 無線通信システムにおけるレイヤ情報報知出力方式 - Google Patents

無線通信システムにおけるレイヤ情報報知出力方式

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JP2002290497A
JP2002290497A JP2001091755A JP2001091755A JP2002290497A JP 2002290497 A JP2002290497 A JP 2002290497A JP 2001091755 A JP2001091755 A JP 2001091755A JP 2001091755 A JP2001091755 A JP 2001091755A JP 2002290497 A JP2002290497 A JP 2002290497A
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Sayuri Kato
小百合 加藤
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 OSI構造の無線通信方式により無線通信を
行う無線通信システムにおいてレイヤ情報を報知出力す
る無線通信システムにおけるレイヤ情報報知出力方式
で、高位レイヤ情報をリアルタイムにモニタする。 【解決手段】 無線通信装置に設けられた物理層処理部
(レイヤ1の処理部)に、データリンク層(レイヤ2)
で扱われる情報とネットワーク層(レイヤ3)で扱われ
る情報との少なくともいずれか一方を取得する高位レイ
ヤ情報取得手段を備え、当該高位レイヤ情報取得手段に
より取得される高位レイヤ情報を報知出力手段42によ
り報知出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OSI(Open Sys
tems Interconnection)構造の無線通信方式により無線
通信を行う無線通信システムにおいてレイヤ情報を報知
出力する無線通信システムにおけるレイヤ情報報知出力
方式に関し、特に、高位レイヤ情報のリアルタイムでの
モニタなどを実現する無線通信システムにおけるレイヤ
情報報知出力方式に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばデジタル移動通信システムでは、
制御シーケンスが規格化されており、当該システムに備
えられる基地局装置や移動局装置などは当該制御シーケ
ンスに従って通信を行う。現在、信号方式の共通思想の
一つとしてOSIモデルがある。OSIモデルでは通信
機能の階層的な構造化を基本理念としている。そして、
OSIモデルは電気通信システムに広く適用することが
可能であり、例えばデジタル移動通信における基地局装
置と移動局装置との間の無線区間信号方式についても適
用されるものである。
【0003】OSIの7階層モデルは、物理層であるレ
イヤ1と、データリンク層であるレイヤ2と、ネットワ
ーク層であるレイヤ3と、トランスポート層であるレイ
ヤ4と、セッション層であるレイヤ5と、プレゼンテー
ション層であるレイヤ6と、応用層であるレイヤ7とか
ら構成される。ここで、レイヤ1及びレイヤ2及びレイ
ヤ3が無線区間信号方式に関わっている。
【0004】例えば「RCR STD−39 4.0版
(電波産業界)」(以下で、文献1と言う)によると、
レイヤ1は物理媒体から構成される通信回路を用いてビ
ット列の伝送を保証する機能を有しており、レイヤ2は
レイヤ1の高位にあってレイヤ1により提供されるビッ
ト列の伝送機能を利用してノード間で透過な高信頼のデ
ータ伝送を実現する機能を有しており、レイヤ3はレイ
ヤ2により提供されるデータ転送機能を利用してエンド
システム相互間でデータ転送を行う機能を有していて無
線管理機能や移動管理機能や呼制御機能を有している。
【0005】このような無線通信システムでは、例えば
システムの開発や保守に当たっては、無線通信装置によ
り送受信するメッセージをモニタ(監視)して制御シー
ケンスを確認することが重要な課題の一つとなる。
【0006】以下で、従来のモニタについて説明する。
図7には、信号フォーマットの概略的な構成例を示して
ある。なお、この構成例は、上記文献1に記載されたも
のと同様なものであり、TDMA(Time Division Mult
iple Access)方式の信号フォーマットの例である。こ
の信号構造は、OSIモデルに拠るレイヤ1(L1)〜
レイヤ3(L3)の階層構造となっている。
【0007】同図(a)にレイヤ2で扱われる情報(レ
イヤ2情報)やレイヤ3で扱われる情報(レイヤ3情
報)が示されるように、レイヤ3は無線管理(RT:Ra
dio Transmission)や移動管理(MM:Mobility Manag
ement)や呼制御(CC:CallControl)を行ってRTメ
ッセージやMMメッセージやCCメッセージを扱い、ま
た、レイヤ2は機体番号を示す情報(機体番号情報)や
再送制御を行うための情報(再送制御情報)を扱って、
レイヤ3で扱われる前記3つのメッセージ情報に機体番
号情報及び再送制御情報を付加することや、或いは機体
番号情報及び再送制御情報を抽出することを行う。この
例では、RTメッセージ及びMMメッセージ及びCCメ
ッセージからレイヤ3情報が構成されており、機体番号
情報及び再送制御情報からレイヤ2情報が構成されてい
る。
【0008】また、同図(b)に示されるように、レイ
ヤ1では、レイヤ2情報及びレイヤ3情報から成る同図
(a)に示した一連の情報(レイヤ2、3情報)を例え
ば3個などの複数個のユニットに分解することや、或い
はこれら複数個の分解情報から一連の情報(レイヤ2、
3情報)を組み立てることを行う。また、同図(c)に
示されるように、レイヤ1では、それぞれのユニットの
分解情報の先頭に信号構成を示す情報(信号構成情報)
Wを付加するとともに末尾に固定ビットN及び衝突制御
ビットEを付加し、これにより生成されるものに対して
例えば誤り訂正符号化やビットインタリーブを施すこと
により、1ユニットのレイヤ2、3情報を同図(c)に
示したような無線区間の信号フォーマットへ変換する。
【0009】更に、同図(d)に示されるように、レイ
ヤ1では、同図(c)に示した信号を2つに分割し、例
えば、ガードタイム情報と、プリアンブル情報と、分割
された一方のレイヤ2、3情報と、同期ワード情報及び
付加情報と、分割された他方のレイヤ2、3情報と、ガ
ードタイム情報とを記載順に並べて連結して、同図
(d)に示したような無線区間に送出される1スロット
のレイヤ1データ(320ビット)を生成する。
【0010】図8には、例えば基地局装置や移動局装置
などの無線通信装置により送受信されるレイヤ情報をモ
ニタするレイヤ情報モニタシステムの一例を示してあ
る。無線通信装置には、例えば、受信アンテナ91と、
受信・復調部92と、送信部93と、送信アンテナ94
とが備えられており、また、レイヤ1に係る処理部とし
て、受信スロット復号部101と、受信データ採否判定
部102と、メッセージ連結部103と、スロット分割
部104と、送信スロット生成部105とが備えられて
いる。なお、受信アンテナ91及び送信アンテナ94と
しては、1つのアンテナが共用されてもよい。
【0011】また、レイヤ2に係る処理部やレイヤ3に
係る処理部は、例えば上記した無線通信装置や或いは当
該無線通信装置に接続される他の装置に備えられてい
る。レイヤ2に係る処理部として、再送制御部111
と、L2(レイヤ2)情報付加部112とが備えられて
いる。レイヤ3に係る処理部として、無線管理部121
と、移動管理部122と、呼制御部123とが備えられ
ている。
【0012】また、レイヤ情報をモニタするための処理
部として、例えばパーソナルコンピュータ(PC)等か
ら構成されたモニタ機器131が無線通信装置の外部に
備えられており、レイヤ2の処理部と接続されている。
また、同図には、各処理部間で送受信される情報を<1
>〜<13>により示してある。
【0013】受信アンテナ91は、無線信号を受信し、
受信信号を受信・復調部92へ出力する。受信・復調部
92は、受信アンテナ91から入力される受信信号を復
調等し、受信スロット<6>及び回線品質情報<7>を
受信スロット復号部101へ出力する。なお、受信スロ
ットは、例えば上記図7(d)に示したレイヤ1スロッ
トに相当する。
【0014】受信スロット復号部101は、受信・復調
部92から入力される受信スロットから上記図7(c)
に示した信号を抽出して復号等し、同図(b)に示した
1ユニットの受信レイヤ2、3情報を得て当該1ユニッ
トの受信レイヤ2、3情報<8>及び同期情報・誤り訂
正情報<10>を受信データ採否判定部102へ出力
し、また、受信レイヤ1データ<13>を送信スロット
生成部105へ出力する。なお、1ユニットの受信レイ
ヤ2、3情報は、例えば上記図7(b)に示した分解さ
れたレイヤ2、3情報に相当する。
【0015】受信データ採否判定部102は、受信スロ
ット復号部101から入力される情報に基づいて受信デ
ータを採用するか否かを判定し、採用する場合には1ユ
ニットの受信レイヤ2、3情報<8>をメッセージ連結
部103へ出力する。メッセージ連結部103は、受信
データ採否判定部102から入力される1ユニットの受
信レイヤを複数個連結し、これにより生成される一連の
受信レイヤ2、3情報<9>を再送制御部111へ出力
する。なお、一連の受信レイヤ2、3情報は、例えば上
記図7(a)に示した一連のレイヤ2、3情報に相当す
る。
【0016】再送制御部111は、メッセージ連結部1
03から入力されるレイヤ2、3情報に含まれる受信レ
イヤ3メッセージ<12>を無線管理部121や移動管
理部122や呼制御部123へ出力し、また、再送制御
情報<11>をL2情報付加部112へ出力する。ここ
で、正常な受信が行われなかった場合には、データの再
送処理が行われるように制御される。なお、受信レイヤ
3メッセージは、例えば上記図7(a)に示したRTメ
ッセージやMMメッセージやCCメッセージから構成さ
れる。
【0017】無線管理部121や移動管理部122や呼
制御部123は、送信レイヤ3メッセージ<1>をL2
情報付加部112へ出力する。なお、送信レイヤ3メッ
セージは、例えば上記図7(a)に示したRTメッセー
ジやMMメッセージやCCメッセージから構成される。
【0018】L2情報付加部112は、レイヤ3の処理
部121〜123から入力される送信レイヤ3メッセー
ジに機体番号情報や再送制御情報を付加して一連の送信
レイヤ2,3情報を生成し、当該送信レイヤ2、3情報
<2>をスロット分割部104へ出力する。なお、一連
の送信レイヤ2、3情報は、例えば上記図7(a)に示
した一連のレイヤ2、3情報に相当する。また、レイヤ
2からレイヤ1へは、送受信を制御するための送受信制
御情報<3>が出力される。
【0019】スロット分割部104は、L2情報付加部
112から入力される一連の送信レイヤ2、3情報を分
割し、これにより生成される1ユニットの送信レイヤ
2、3情報<4>を送信スロット生成部105へ出力す
る。なお、1ユニットの送信レイヤ2、3情報は、例え
ば上記図7(b)に示した分解されたレイヤ2、3情報
に相当する。
【0020】送信スロット生成部105は、スロット分
割部104から入力される上記図7(b)に示した1ユ
ニットの送信レイヤ2、3情報に対して誤り訂正符号化
及びインタリーブ等を施して同図(c)に示した信号を
生成し、これに更に同期ワード情報等を付加して同図
(d)に示した無線区間に送出される送信スロットを生
成し、当該送信スロット<5>を送信部93へ出力す
る。なお、送信スロットは、例えば上記図7(d)に示
したレイヤ1スロットに相当する。
【0021】送信部93は、送信スロット生成部105
から入力される送信スロットを変調等して送信アンテナ
94へ出力する。送信アンテナ94は、送信部93から
入力される信号を無線信号として送信する。
【0022】また、例えばレイヤ2からモニタ機器13
1へは、一連の送信レイヤ2、3情報<2>及び一連の
受信レイヤ2、3情報<9>が出力される。モニタ機器
131は、例えばレイヤ2から入力される送信レイヤ
2、3情報や受信レイヤ2、3情報を表示画面に表示出
力し、これにより、例えばレイヤ3メッセージ(レイヤ
3情報)やレイヤ2情報をユーザに対して報知出力す
る。なお、レイヤ3メッセージは、例えば上記図7
(a)に示したRTメッセージやMMメッセージやCC
メッセージから構成され、レイヤ2情報は、例えば上記
図7(a)に示した機体番号情報や再送制御情報から構
成される。また、例えばレイヤ3からモニタ機器131
へレイヤ3メッセージを出力するような構成とすること
もできる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなモニタ方式では、例えばレイヤ間での通信による
遅延が生じるため、レイヤ2情報やレイヤ3情報をリア
ルタイムにモニタすることができないといった不具合が
あった。また、上記のようなモニタ方式では、例えばレ
イヤ1〜レイヤ3の間での通信が滞りなく行われて無線
区間の信号と高位レイヤのメッセージとの整合がとれて
いるか否かを判定することができないといった不具合が
あった。
【0024】また、上記のようなモニタ方式では、例え
ばレイヤ1でエラーが検出された場合にはレイヤ2、3
(高位レイヤ)のメッセージは連結されないことからモ
ニタには出力されず、このため、通信相手局の処理の誤
りによりエラーが生じたのか、或いは、通信回線の状況
が悪いのか等を把握することができず、制御シーケンス
のエラー発生箇所を特定することが困難であるといった
不具合があった。
【0025】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、レイヤ2情報やレイヤ3情報
をリアルタイムにモニタすることが可能な無線通信シス
テムにおけるレイヤ情報報知出力方式を提供することを
目的とする。そして、このような高位レイヤ情報のリア
ルタイムでのモニタを可能とした構成を用いて、例えば
レイヤ間での通信の整合性を確認することや、制御シー
ケンスにおけるエラー発生箇所を特定することを容易化
する。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る無線通信システムにおけるレイヤ情報
報知出力方式では、OSI構造の無線通信方式により無
線通信を行う無線通信システムにおいて、次のようにし
て、レイヤ情報を報知出力する。すなわち、無線通信装
置に設けられた物理層処理部に、データリンク層で扱わ
れる情報とネットワーク層で扱われる情報との少なくと
もいずれか一方を取得する高位レイヤ情報取得手段を備
えた。そして、当該高位レイヤ情報取得手段により取得
される高位レイヤ情報を報知出力手段により報知出力す
る。
【0027】従って、データリンク層で扱われる情報や
ネットワーク層で扱われる情報が物理層処理部で取得さ
れて報知出力されるため、モニタに関してレイヤ間での
通信による遅延が生じてしまうのを抑えることができ、
これにより、これらの情報をリアルタイムにモニタする
ことができる。
【0028】ここで、無線通信装置としては、例えば基
地局装置や移動局装置などの種々な装置が用いられても
よい。また、物理層はレイヤ1に相当し、データリンク
層はレイヤ2に相当し、ネットワーク層はレイヤ3に相
当する。
【0029】また、データリンク層で扱われる情報(レ
イヤ2情報)としては、例えば上記図7(a)に示され
る機体番号情報や再送制御情報がある。また、ネットワ
ーク層で扱われる情報(レイヤ3情報)としては、例え
ば上記図7(a)に示されるRTメッセージやMMメッ
セージやCCメッセージがある。
【0030】また、データリンク層で扱われる情報とネ
ットワーク層で扱われる情報との少なくともいずれか一
方を取得する態様としては、例えばこれら両方の情報を
取得するのが好ましいが、いずれか一方の情報のみが取
得されてもよい。また、高位レイヤ情報取得手段により
取得されるデータリンク層で扱われる情報やネットワー
ク層で扱われる情報が本発明に言う高位レイヤ情報に相
当する。
【0031】また、報知出力手段としては、例えば情報
を表示画面に表示出力する表示装置などの種々なものが
用いられてもよい。また、報知出力手段による報知出力
は例えば通信状況等の監視を行っているユーザなどに対
して行われ、当該ユーザなどは報知出力される情報に基
づいて通信状況等を把握することができる。また、報知
出力手段により報知出力される情報としては、例えば高
位レイヤ情報取得手段により取得される情報がそのまま
用いられてもよく、或いは、高位レイヤ情報取得手段に
より取得される情報が加工されたものなどが用いられて
もよい。
【0032】また、データリンク層で扱われる情報やネ
ットワーク層で扱われる情報を物理層で取得して報知出
力するとともに、例えばこれらの情報をデータリンク層
やネットワーク層で取得して報知出力するような構成と
することもでき、このような構成とすることにより、例
えばレイヤ間での通信の整合性を確認することを容易化
することができる。
【0033】また、データリンク層で扱われる情報やネ
ットワーク層で扱われる情報とともに、例えば物理層で
扱われる情報(レイヤ1情報)を物理層で取得して報知
出力手段により報知出力するような構成とすることもで
きる。一例として、回線品質情報や誤り訂正情報等も解
析することができる構成とすることにより、例えば制御
シーケンスにおけるエラー発生箇所を特定することを容
易化することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明に係る一実施例を図面を参
照して説明する。図1には、例えば基地局装置や移動局
装置などの無線通信装置により送受信されるレイヤ情報
をモニタするレイヤ情報モニタシステムの一例を示して
ある。なお、同図に示した本例のレイヤ情報モニタシス
テムの構成や動作は、例えばレイヤ1においてレイヤ2
情報やレイヤ3情報を取得してモニタ機器42によりモ
ニタするといった点を除いては、上記図8に示したレイ
ヤ情報モニタシステムの構成や動作と同様である。本例
では、上記図8に示したレイヤ情報モニタシステムとは
異なる構成や動作について詳しく説明する。
【0035】上記図1に示されるように、無線通信装置
には、例えば、受信アンテナ1と、受信・復調部2と、
送信部3と、送信アンテナ4とが備えられており、ま
た、レイヤ1に係る処理部として、受信スロット復号部
11と、受信データ採否判定部12と、メッセージ連結
部13と、スロット分割部14と、送信スロット生成部
15とが備えられている。なお、受信アンテナ1及び送
信アンテナ4としては、1つのアンテナが共用されても
よい。
【0036】また、レイヤ2に係る処理部やレイヤ3に
係る処理部は、例えば上記した無線通信装置や或いは当
該無線通信装置に接続される他の装置に備えられてい
る。レイヤ2に係る処理部として、再送制御部21と、
L2(レイヤ2)情報付加部22とが備えられている。
レイヤ3に係る処理部として、無線管理部31と、移動
管理部32と、呼制御部33とが備えられている。
【0037】また、レイヤ情報をモニタするための処理
部として、例えばパーソナルコンピュータ(PC)等か
ら構成されたモニタ機器41が無線通信装置の外部に備
えられており、レイヤ2の処理部と接続されている。ま
た、本例の特徴的な構成部分として、レイヤ情報をモニ
タするための処理部として、例えばパーソナルコンピュ
ータ(PC)等から構成されたモニタ機器42が無線通
信装置の外部に備えられており、レイヤ1の処理部と接
続されている。また、同図には、各処理部間で送受信さ
れる情報を<1>〜<14>により示してある。なお、
<1>〜<13>により示される情報は、上記図8で示
したものと同じである。
【0038】本例では、レイヤ1からモニタ機器42
へ、送受信制御情報<3>と、1ユニットの送信レイヤ
2、3情報<4>と、受信レイヤ1データ<13>と、
回線品質情報<7>と、1ユニットの受信レイヤ2、3
情報<8>と、同期情報・誤り訂正情報<10>と、送
信レイヤ1データ<14>とが出力される。そして、モ
ニタ機器42は、レイヤ1から入力されるこれらの情報
を表示画面に表示出力し、これにより、これらの情報を
ユーザに対して報知出力する。
【0039】このように、レイヤ1の処理部にはレイヤ
2情報やレイヤ3情報ばかりでなくレイヤ1データや送
受信制御情報や回線品質情報等が集まっていて厳密にス
ロット単位での処理が行われており、本例では、各スロ
ットの処理においてこれらの情報をレイヤ1で取得して
モニタ機器42により出力することにより、例えば高位
レイヤのメッセージが送信或いは受信されたフレーム位
置や、エラー発生の状況などをリアルタイムにモニタす
ることができる。
【0040】ここで、図2には、本例の無線通信装置に
より行われる無線通信で用いられる無線区間のフレーム
の構成例を示してあり、これは上記文献1に記載された
規格化されたTDMA方式のフレーム構成と同様なもの
である。同図(a)に示されるように、このフレーム構
成例では、無線キャリアを40ms間隔のフレームに区
切っており、このフレーム長の18倍を単位としてスー
パーフレームを規定している。同図(a)に示した例で
は、“0”〜“17”の連続した18個のフレームによ
りスーパーフレームが構成されている。
【0041】また、同図(b)に示されるように、1つ
のフレームは4個のスロットに分割されており、各スロ
ットが最小の通信単位となっている。各スロットは10
ms間隔であり、320ビット(bits)を伝送す
る。そして、無線キャリア上における多重数は4であ
り、原則として、各フレーム内の同一位置にあるスロッ
トの組を用いて無線チャネルが構成される。同図(b)
に示した例では、“ST#0”〜“ST#3”が各フレ
ーム内におけるスロット番号を示しており、これら4個
のスロットのそれぞれによりチャネル1(“CH1”)
〜チャネル4(“CH4”)の4つのチャネルが形成さ
れる。
【0042】また、無線チャネルは例えば制御チャネル
と通信チャネルから構成され、1無線キャリア内に制御
チャネルと通信チャネルとの両方が混在する場合もあ
る。同図(c)には、1無線キャリア内に制御チャネル
と通信チャネルとが混在する場合のスロット構成例を示
してあり、1つのフレームに1つの制御チャネル(制御
CH)と3つの通信チャネル(通信CH)が含まれてい
る。
【0043】また、図3には、レイヤ1でレイヤ2情報
やレイヤ3情報などを取得してモニタする構成部分に関
して、本例のレイヤ情報モニタシステムの更に詳しい構
成例を示してある。同図には、例えばデジタル移動通信
システムの基地局装置や移動局装置などである無線通信
装置51と、モニタを行うパーソナルコンピュータ52
とを示してあり、無線通信装置51とパーソナルコンピ
ュータ52とは例えばRS232Cの回線53を介して
通信可能に接続されている。
【0044】無線通信装置51には、レイヤ1の機能に
係る処理を実行するDSP(Digital Signal Processo
r)61と、レイヤ2の機能及びレイヤ3の機能に係る
処理を実行するCPU(Central Processing Unit)6
2と、レベル変換部63とが備えられている。また、D
SP61には、受信スロット復号機能71と、送信スロ
ット生成機能72と、出力データ生成機能73と、AS
CIIコード変換機能74と、調歩同期信号生成機能7
5とが備えられている。
【0045】受信スロット復号機能71は、受信スロッ
トを復号し、復号した受信スロットをCPU62や出力
データ生成機能73へ渡す。送信スロット生成機能72
は、CPU62から渡される情報を用いて送信スロット
を生成し、生成した送信スロットを出力データ生成機能
73へ渡す。
【0046】出力データ生成機能73は、受信スロット
復号機能71や送信スロット生成機能72から渡される
情報に基づいて、各スロット単位の処理においてレイヤ
2情報やレイヤ3情報などのモニタ出力用のデータを生
成し、生成したデータをASCIIコード変換機能74
へ渡す。ASCIIコード変換機能74は、出力データ
生成機能73から渡されるデータを例えばパーソナルコ
ンピュータ52上で表示させるためにASCIIコード
へ変換し、変換したデータを調歩同期信号生成機能75
へ渡す。
【0047】調歩同期信号生成機能75は、ASCII
コード変換機能74から渡されるデータにスタートビッ
ト及びストップビットを付加して調歩同期信号を生成
し、生成した調歩同期信号を、DSP61のシリアルポ
ートを用いて、外部のレベル変換部63へ出力する。レ
ベル変換部63は、調歩同期信号生成機能75から入力
される調歩同期信号の信号レベルを例えばRS232C
の規格に対応するように変換し、変換した信号を回線5
3を介してパーソナルコンピュータ52のシリアルポー
トへ伝送出力する。
【0048】パーソナルコンピュータ52は、例えばO
S(Operating System)としてマイクロソフト社が開発
したWindows98を用いている。また、パーソナ
ルコンピュータ52には、リアルタイムモニタの機能を
有する通信アプリケーション(ハイパーターミナル)8
1と、高位レイヤ解析アプリケーション82とが備えら
れている。なお、本例では、外部モニタとして上記した
OS上で動作する市販の通信アプリケーション81を用
いることにより、専用の機器を不要として、モニタの実
現を容易にしている。
【0049】通信アプリケーション81は、無線通信装
置51から回線53を介して送信される信号を受信し、
受信した信号に基づいて高位レイヤ情報などをディスプ
レイ画面にリアルタイムに表示出力する。また、通信ア
プリケーション81は、例えば受信した信号に含まれる
信号構成情報に基づいて、表示したデータから高位レイ
ヤ情報(1ユニットのレイヤ2、3情報)を連結し、こ
れにより生成される一連のレイヤ2、3情報を高位レイ
ヤ解析アプリケーション82へ渡す。高位レイヤ解析ア
プリケーション82は、通信アプリケーション81から
渡される情報を解析し、解析結果として、例えばレイヤ
2やレイヤ3のメッセージの内容をディスプレイ画面に
表示出力する。
【0050】また、図4には、モニタ出力のフォーマッ
トの一例を示してあり、この例は上記文献1に記載され
た規格化されたTDMA方式によるものである。同図に
は、各モニタ出力情報に付された(1)〜(32)の番
号と、各モニタ出力情報の内容と、各モニタ出力情報に
割り当てられた16進数の文字の数と、各モニタ出力情
報に関する付加的な説明(備考)とを対応付けて示して
ある。
【0051】具体的に、受信データとして、以下の
(1)〜(16)のモニタ出力情報が規定されている。 (1)受信フレーム番号は、文字数が2であり、0〜1
7の値をとる。 (2)受信スロット番号は、文字数が1であり、0〜3
の値をとる。 (3)受信チャネル識別は、文字数が2であり、制御チ
ャネル或いは通信チャネル或いは同期バーストのいずれ
かを識別する。 (4)同期ワード検出結果は、文字数が1である。 (5)受信チャネルCRC(Cyclic Redundancy Chec
k)エラー情報は、文字数が2である。
【0052】(6)受信制御チャネル情報は、文字数が
22であり、制御チャネルの受信時に表示される。 (7)受信通信チャネル情報(FACCH)は、文字数
が26であり、通信チャネルの受信時に表示される。 (8)受信通信チャネル情報(SACCH)は、文字数
が14であり、通信チャネルのフレームが各周期中の9
番目と17番目であるときにのみ表示される。 (9)受信通信チャネル情報(RCH)は、文字数が4
であり、通信チャネルのフレームが各周期中の1番目で
あるときにのみ表示される。
【0053】(10)受信同期バースト付加情報(B、
TA)は、文字数が2であり、同期バーストの受信時に
表示される。 (11)受信同期バースト付加情報(SSC)は、文字
数が2であり、同期バーストの受信時に表示される。 (12)受信同期バースト付加情報(ID)は、文字数
が5であり、同期バーストの受信時に表示される。
【0054】(13)RSSI値は、文字数が3であ
り、単位はdBμVである。 (14)受信回線品質報告は、文字数が2である。 (15)受信カラーコードは、文字数が2である。 (16)上りスクランブルパターン初期値は、文字数が
3である。
【0055】また、具体的に、送信データとして、以下
の(17)〜(32)のモニタ出力情報が規定されてい
る。 (17)送信フレーム番号は、文字数が2であり、0〜
17の値をとる。 (18)送信スロット番号は、文字数が1であり、0〜
3の値をとる。 (19)送信チャネル識別は、文字数が2であり、制御
チャネル或いは通信チャネル或いは同期バーストのいず
れかを識別する。 (20)制御チャネルの衝突制御ビット(I/B、R/
N)は、文字数が1であり、制御チャネルの送信時にの
み表示される。 (21)制御チャネルの衝突制御ビット(PE)は、文
字数が4であり、制御チャネルの送信時にのみ表示され
る。
【0056】(22)送信制御チャネル情報は、文字数
が24であり、制御チャネルの送信時に表示される。 (23)送信通信チャネル情報(FACCH)は、文字
数が26であり、通信チャネルのFACCHの送信時に
のみ表示される。 (24)送信通信チャネル情報(SACCH)は、文字
数が14であり、通信チャネルのフレームが各周期中の
2番目と10番目であるときにのみ表示される。 (25)送信通信チャネル情報(RCH)は、文字数が
4であり、通信チャネルのフレームが各周期中の0番目
であるときにのみ表示される。
【0057】(26)送信同期バースト付加情報(B、
TA)は、文字数が1であり、同期バーストの送信時に
表示される。 (27)送信同期バースト付加情報(SSC)は、文字
数が2であり、同期バーストの送信時に表示される。 (28)送信同期バースト付加情報(ID)は、文字数
が5であり、同期バーストの送信時に表示される。
【0058】(29)下りスクランブルパターン初期値
は、文字数が3である。 (30)制御チャネル通信情報は、文字数が1である。 (31)送信カラーコードは、文字数が2である。 (32)ビジー/アイドルビットは、文字数が1であ
り、通信チャネルの送信時にのみ表示され、ビジー
“B”或いはアイドル“I”を示す。
【0059】また、図5には、本例の無線通信装置51
のレイヤ1で取得されてパーソナルコンピュータ52に
より表示出力される各信号データ内容と、当該各信号デ
ータ内容としてモニタされる情報との対応付けの一例を
示してある。なお、図5の各信号データ内容の欄に示し
てある<3>等の番号としては上記図1に示したものと
同じ番号を用いてあり、また、図5の各モニタ情報の欄
に示してある(1)等の番号としては上記図4に示した
ものと同じ番号を用いてある。
【0060】具体的には、<3>送受信制御情報として
は、(1)受信フレーム番号や、(2)受信スロット番
号や、(3)受信チャネル識別や、(17)送信フレー
ム番号や、(18)送信スロット番号や、(19)送信
チャネル識別がモニタされる。 <4>1ユニットの送信レイヤ2、3情報としては、
(22)送信制御チャネル情報や、(23)送信通信チ
ャネル情報(FACCH)や、(24)送信通信チャネ
ル情報(SACCH)や、(25)送信通信チャネル情
報(RCH)がモニタされる。
【0061】<7>回線品質情報としては、(13)R
SSI値や、(14)受信回線品質報告がモニタされ
る。 <8>1ユニットの受信レイヤ2、3情報としては、
(6)受信制御チャネル情報や、(7)受信通信チャネ
ル情報(FACCH)や、(8)受信通信チャネル情報
(SACCH)や、(9)受信通信チャネル情報(RC
H)がモニタされる。
【0062】<10>同期情報・誤り訂正情報として
は、(4)同期ワード検出結果や、(5)受信チャネル
CRCエラー情報がモニタされる。 <13>受信レイヤ1データとしては、(10)受信同
期バースト付加情報(B、TA)や、(11)受信同期
バースト付加情報(SSC)や、受信同期バースト付加
情報(ID)や、(15)受信カラーコードや、(1
6)上りスクランブルパターン初期値がモニタされる。
【0063】<14>送信レイヤ1データとしては、
(20)制御チャネルの衝突制御ビット(I/B、R/
N)や、(21)制御チャネルの衝突制御ビット(P
E)や、(26)送信同期バースト付加情報(B、T
A)や、(27)送信同期バースト付加情報(SSC)
や、(28)送信同期バースト付加情報(ID)や、
(29)下りスクランブルパターン初期値や、(30)
制御チャネル通信情報や、(31)送信カラーコード
や、(32)ビジー/アイドルビットがモニタされる。
【0064】また、図6(a)〜同図(c)には、本例
のモニタによりレイヤ情報を表示出力した表示画面の一
例を示してある。なお、同図中の“X”は16進数の文
字を示しており、“Y”はビジー“B”或いはアイドル
“I”を示しており、“Z”はRSSI値を示してい
る。
【0065】ここで、上記図4に示したモニタ出力のフ
ォーマットでは、例えばスロット長が10msであって
パーソナルコンピュータ52のシリアルポート伝送速度
の上限が115.2kbpsであることを考慮すると、
1スロット当たりの出力データは最大で80バイト(b
ytes)程度となる。そこで、本例では、多くの情報
を効率的にモニタするために、例えばDSP61のスイ
ッチ切替により、パーソナルコンピュータ52へ出力し
てモニタする情報として、(a)送受信基本データと、
(b)送信データ拡張と、(c)受信データ拡張との3
種類の中から任意の情報を切り替えることが可能な構成
としてある。
【0066】図6(a)には、送受信基本データを表示
出力した表示画面D1の一例を示してあり、この表示画
面D1では、受信(Rx)に関する情報として、
(1)、(2)、(3)、(4)に対応した情報と、受
信レイヤ2、3データと、(5)に対応した情報が表示
されており、また、送信(Tx)に関する情報として、
(17)、(18)、(19)に対応した情報と、送信
レイヤ2、3データが表示されている。ここで、(1)
等の番号としては、上記図4に示した番号と同じ番号を
用いており、以下についても同様である。
【0067】また、図6(d)に示されるように、上記
した受信レイヤ2、3データとしては、制御チャネルの
場合には(6)に対応した情報が表示され、通信チャネ
ルの場合には(7)に対応した情報が表示され、同期バ
ーストの場合には(10)、(11)、(12)に対応
した情報が表示される。また、図6(e)に示されるよ
うに、上記した送信レイヤ2、3データとしては、制御
チャネルの場合には(22)、(20)、(21)に対
応した情報が表示され、通信チャネルの場合には(2
3)に対応した情報が表示され、同期バーストの場合に
は(26)、(27)、(28)に対応した情報が表示
される。
【0068】図6(b)i)には、制御チャネルの送信
時において送信データ拡張に係るデータを表示した表示
画面D2の一例を示してあり、この表示画面D2では、
送信(Tx)に関する情報として、(17)、(1
8)、(19)、(22)、(20)、(21)、(2
9)、(30)、(31)に対応した情報が表示されて
いる。
【0069】図6(b)ii)には、通信チャネルの送
信時において送信データ拡張に係るデータを表示した表
示画面D3の一例を示してあり、この表示画面D3で
は、送信(Tx)に関する情報として、(17)、(1
8)、(19)、(29)、(30)、(31)、(3
2)、(23)に対応した情報と、(25)又は(2
4)に対応した情報が表示されている。
【0070】図6(b)iii)には、同期バーストの
送信時において送信データ拡張に係るデータを表示出力
した表示画面D4の一例を示してあり、この表示画面D
4では、送信(Tx)に関する情報として、(17)、
(18)、(19)、(26)、(27)、(28)、
(29)、(30)、(31)に対応した情報が表示さ
れている。
【0071】図6(c)には、受信データ拡張に係るデ
ータを表示出力した表示画面D5の一例を示してあり、
この表示画面D5では、受信(Rx)に関する情報とし
て、(1)、(2)、(3)、(4)に対応した情報
と、受信レイヤ2、3データと、(5)、(13)、
(14)、(15)、(16)に対応した情報と、
(9)又は(8)又は{(20)、(21)}に対応し
た情報が表示されている。ここで、受信レイヤ2、3デ
ータの内容については、図6(d)に示してあり、上述
したのと同様である。
【0072】以上のように、本例のレイヤ情報モニタシ
ステムでは、物理的な通信回路によりビット列伝送を保
証する階層であるレイヤ1(物理層)及びレイヤ1によ
り提供されるビット列伝送機能を利用してノード間での
データ伝送を行う階層であるレイヤ2(データリンク
層)及びレイヤ2により提供されるデータ転送機能を用
いて無線管理や移動管理や呼制御を行ってエンドシステ
ム間でのデータ転送を行う階層であるレイヤ3(ネット
ワーク層)を有するOSI構造の無線通信方式により無
線通信を行うに際して、例えばTDMA方式を採用した
無線通信装置51において、レイヤ1に係る処理を実行
するプロセッサ61によりレイヤ2情報やレイヤ3情報
や送受信制御情報や回線品質情報や同期検出及び誤り訂
正情報などを取得して、これらの情報を例えばパーソナ
ルコンピュータ52のディスプレイ画面にリアルタイム
にモニタすることが行われる。
【0073】このように、本例のレイヤ情報モニタシス
テムでは、レイヤ2で扱われる情報やレイヤ3で扱われ
る情報がレイヤ1の処理部で取得されて報知出力される
ため、モニタに関してレイヤ間での通信による遅延が生
じてしまうのを抑えることができ、これにより、例えば
従来と比べて、これらの情報をリアルタイムにモニタす
ることができる。
【0074】また、本例のレイヤ情報モニタシステムで
は、例えば上記図8に示したのと同様なレイヤ2におけ
るモニタ機器41が併用されており、レイヤ2からモニ
タ機器41へ送信レイヤ2、3情報<2>や受信レイヤ
2、3情報<9>を出力し、これらの情報をモニタ機器
41によりモニタすることが行われる。
【0075】従って、本例のレイヤ情報モニタシステム
では、例えばレイヤ1で取得されてモニタされるレイヤ
2情報やレイヤ3情報と、レイヤ2で取得されてモニタ
されるレイヤ2情報やレイヤ3情報とを比較することに
より、レイヤ間での通信の整合性(妥当性)を容易に確
認することができる。
【0076】なお、本例では、レイヤ1及びレイヤ2で
レイヤ2情報及びレイヤ3情報を取得したが、例えばレ
イヤ1及びレイヤ3でレイヤ3情報を取得する構成や、
例えばレイヤ1及びレイヤ2でレイヤ2情報を取得する
構成や、例えばレイヤ1でレイヤ2情報及びレイヤ3情
報を取得してレイヤ2でレイヤ2情報を取得してレイヤ
3でレイヤ3情報を取得するような構成とすることも可
能である。
【0077】また、本例のレイヤ情報モニタシステムで
は、レイヤ1においてレイヤ2情報やレイヤ3情報ばか
りでなく回線品質情報や誤り訂正情報なども取得するこ
とが行われ、これらの情報をパーソナルコンピュータ5
2などにより解析することができるため、例えば制御シ
ーケンスにおけるエラー発生箇所を特定することを容易
化することができる。
【0078】なお、本例では、OSI構造の無線通信方
式により無線通信を行う本例のデジタル移動通信システ
ムが本発明に言う無線通信システムに相当し、上記図1
に示した無線通信装置や上記図3に示した無線通信装置
51が本発明に言う無線通信装置に相当し、上記図1に
示したレイヤ1の処理部や上記図3に示したDSP61
が本発明に言う物理層処理部に相当する。
【0079】また、本例では、無線通信装置に設けられ
た物理層処理部がレイヤ2情報やレイヤ3情報を取得す
る機能により、本発明に言う高位レイヤ情報取得手段が
構成されている。また、本例では、レイヤ2情報及びレ
イヤ3情報が本発明に言う高位レイヤ情報に相当する。
また、本例では、レイヤ1に接続された上記図1に示し
たモニタ機器42や上記図3に示したパーソナルコンピ
ュータ52が高位レイヤ情報をユーザに対して報知出力
する機能により、本発明に言う報知出力手段が構成され
ている。
【0080】ここで、本発明に係る無線通信システムや
無線通信装置などの構成としては、必ずしも以上に示し
たものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。一
例として、レイヤ1やレイヤ2やレイヤ3で取得されて
モニタされる情報としては、必ずしも以上に示したもの
に限られず、種々な情報が用いられてもよい。例えば、
レイヤ1では、当該レイヤ1内で制御される任意の信号
に含まれる情報や、当該レイヤ1と物理的な通信回路や
上位のレイヤとの間で送受信される任意の信号に含まれ
る情報を取得してモニタすることが可能である。
【0081】また、本発明の適用分野としては、必ずし
も以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野
に適用することが可能なものである。一例として、本発
明は、種々な無線通信システムに適用することが可能で
ある。また、OSI構造の無線通信方式としては、種々
な通信方式が用いられてもよい。
【0082】また、本発明に係る無線通信システムや無
線通信装置などにおいて行われる各種の処理としては、
例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源
においてプロセッサがROMに格納された制御プログラ
ムを実行することにより制御される構成が用いられても
よく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手
段が独立したハードウエア回路として構成されてもよ
い。また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフ
ロッピーディスクやCD−ROM等のコンピュータによ
り読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)と
して把握することもでき、当該制御プログラムを記録媒
体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させる
ことにより、本発明に係る処理を遂行させることができ
る。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る無線
通信システムにおけるレイヤ情報報知出力方式による
と、OSI構造の無線通信方式により無線通信を行う無
線通信システムにおいて、無線通信装置に設けられた物
理層処理部がデータリンク層で扱われる情報やネットワ
ーク層で扱われる情報を取得し、取得される高位レイヤ
情報を表示装置等により報知出力するようにしたため、
例えば当該高位レイヤ情報をリアルタイムにモニタする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るレイヤ情報モニタシ
ステムの一例を示す図である。
【図2】 無線区間のフレームの構成例を示す図であ
る。
【図3】 本発明の一実施例に係るレイヤ情報モニタシ
ステムの更に詳しい構成例を示す図である。
【図4】 モニタ出力のフォーマットの一例を示す図で
ある。
【図5】 各信号データ内容としてモニタされる情報の
一例を示す図である。
【図6】 レイヤ情報を表示した表示画面例を示す図で
ある。
【図7】 信号フォーマットの概略的な構成例を示す図
である。
【図8】 従来例に係るレイヤ情報モニタシステムを示
す図である。
【符号の説明】
1・・受信アンテナ、 2・・受信・復調部、 3・・
送信部、4・・送信アンテナ、 11・・受信スロット
復号部、12・・受信データ採否判定部、 13・・メ
ッセージ連結部、14・・スロット分割部、 15・・
送信スロット生成部、21・・再送制御部、 22・・
L2情報付加部、 31・・無線管理部、32・・移動
管理部、 33・・呼制御部、 41、42・・モニタ
機器、51・・無線通信装置、 52・・パーソナルコ
ンピュータ、 53・・回線、61・・DSP、 62
・・CPU、 63・・レベル変換部、71・・受信ス
ロット復号機能、 72・・送信スロット生成機能、7
3・・出力データ生成機能、 74・・ASCIIコー
ド変換機能、75・・調歩同期信号生成機能、 81・
・通信アプリケーション、82・・高位レイヤ解析アプ
リケーション、 D1〜D5・・表示画面、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 OSI構造の無線通信方式により無線通
    信を行う無線通信システムにおいてレイヤ情報を報知出
    力する無線通信システムにおけるレイヤ情報報知出力方
    式において、 無線通信装置に設けられた物理層処理部に、データリン
    ク層で扱われる情報とネットワーク層で扱われる情報と
    の少なくともいずれか一方を取得する高位レイヤ情報取
    得手段を備え、当該高位レイヤ情報取得手段により取得
    される高位レイヤ情報を報知出力手段により報知出力す
    ることを特徴とする無線通信システムにおけるレイヤ情
    報報知出力方式。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008252630A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Anritsu Corp 擬似基地局装置
JP2012169951A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Mitsubishi Electric Corp ネットワーク接続装置
JP2015527786A (ja) * 2012-07-02 2015-09-17 トムソン ライセンシングThomson Licensing 加入者宅内設備装置のWi−Fiノードの無線リンクを監視する方法およびその方法を利用する加入者宅内設備装置

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