JP2002290449A - ラベルスイッチングパス設定方法 - Google Patents

ラベルスイッチングパス設定方法

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JP2002290449A
JP2002290449A JP2001083623A JP2001083623A JP2002290449A JP 2002290449 A JP2002290449 A JP 2002290449A JP 2001083623 A JP2001083623 A JP 2001083623A JP 2001083623 A JP2001083623 A JP 2001083623A JP 2002290449 A JP2002290449 A JP 2002290449A
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JP2001083623A
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Masatsugu Yano
雅嗣 矢野
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現用パスと予備パスとの間、あるいは予備パ
スと予備パスとの間で帯域を共用し、ネットワーク全体
で帯域の有効利用を可能にすること。 【解決手段】 ラベル要求メッセージLM1に示された
新規設定パスLSP3の要求帯域Cと、該新規設定パス
LSP3の設定経路上に既に存在する既存パスLSP1
の帯域合計Dとの和が、当該経路に対して予め設定され
た所定の閾値Thを越えた場合に、前記新規設定パスL
SP3が帯域共用可能な予備パスであることを条件に、
前記既存パスの中から帯域共用可能と設定されたものを
抽出し、これら抽出した既存パスに割り当てられた割当
帯域の合計Bが前記新規設定パスLSP3の要求帯域C
以上となった場合に当該抽出した既存パスを帯域共用パ
スとして選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数のノードが
接続されたネットワークにおいてデータを転送する際の
パスとなるラベルスイッチングパス(LSP)を設定す
るための方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術としては、例えば、文
献 " Constraint-Based LSP Setup using LDP "( draf
t-ietf-mpls-cr-ldp-04.txt, July 2000 Bilel Jamouss
i, et.al.)に示されたものがある。図31は、この従
来技術に示されたラベルスイッチングパス設定方法を説
明するために用いるラベルスイッチングルータの配置と
ラベルスイッチングパスの設定状態とを示したMPLS
( Multi Protocol Label Switching )ドメインのネッ
トワーク構成図である。図31中において、R1乃至R
6はそれぞれノードとなるラベルスイッチングルータを
示し、LSP1乃至LSP3はそれぞれラベルスイッチ
ングパスを示す。図32および図33は、それぞれLS
P3のラベルスイッチングパスを設定するための制御シ
ーケンスであり、このうち図32は設定成功例を示し、
図33は設定不成功例を示している。図32および図3
3において、LRはラベル要求メッセージ、LMはラベ
ルメッセージ、Notifyは通知メッセージをそれぞれ示
す。
【0003】いま、図31においては、ラベルスイッチ
ングルータR5を起点とし、ラベルスイッチングルータ
R2およびラベルスイッチングルータR3を経由してラ
ベルスイッチングルータR6を終点とするLSP1が設
定され、また、ラベルスイッチングルータR6を起点と
し、ラベルスイッチングルータR3を経由してラベルス
イッチングルータR4を終点とするLSP2が設定され
ているものとする。この状態から上記ネットワークにラ
ベルスイッチングルータR1を起点とし、ラベルスイッ
チングルータR2およびラベルスイッチングルータR3
を経由してラベルスイッチングルータR4を終点とする
LSP3を設定する手順について説明する。
【0004】図32に示すように、まず、LSP3の起
点であるラベルスイッチングルータR1は、中継ラベル
スイッチングルータR2に対してラベル要求メッセージ
LR1を送信する。ラベル要求メッセージLR1を受信
した中継ラベルスイッチングルータR2は、このメッセ
ージLR1に含まれる要求帯域および要求QoSクラス
情報と、ラベルスイッチングルータR2からラベルスイ
ッチングルータR3に向かう経路上の空き帯域とを比較
し、LSP3を設定可能か否かを判断する。
【0005】空き帯域が不足している場合には、ラベル
要求メッセージLR1に含まれるパス設定優先度と、ラ
ベルスイッチングルータR2からラベルスイッチングル
ータR3に向かう経路上に既に存在するLSP1のパス
維持優先度とを比較する。
【0006】ラベル要求メッセージLR1のパス設定優
先度に対してLSP1のパス維持優先度が低い場合に
は、該LSP1に割り当てられた帯域と空き帯域との和
を算出し、これとラベル要求メッセージLR1の要求帯
域とを比較する。ラベル要求メッセージLR1の要求帯
域に対してLSP1に割り当てられた帯域と空き帯域と
の和が大きい場合には、LSP1の帯域横取りを決定す
るとともに、LSP3を設定可能と判断し、ラベルスイ
ッチングルータR3に対して、ラベル要求メッセージL
R2(メッセージの内容は要求帯域、および要求QoS
クラス情報に関してLR1と同一)を送信し、さらにL
SP1の起点となるラベルスイッチングルータR5に対
して、帯域横取りを通知する notify A-1を送信する。
【0007】ラベルスイッチングルータR3も同様に、
ラベルスイッチングルータR2からラベル要求メッセー
ジLR2を受信すると、このメッセージLR2に含まれ
る要求帯域および要求QoSクラス情報と、ラベルスイ
ッチングルータR3からラベルスイッチングルータR4
に向かう経路上の空き帯域とを比較し、空き帯域が不足
している場合には、ラベル要求メッセージLR2に含ま
れるパス設定優先度と、ラベルスイッチングルータR3
からラベルスイッチングルータR4に向かう経路上に既
に存在するLSP2のパス維持優先度とを比較する。ラ
ベル要求メッセージLR2のパス設定優先度に対してL
SP2のパス維持優先度が低い場合には、該LSP2に
割り当てられた帯域と空き帯域との和を算出し、これと
ラベル要求メッセージLR2の要求帯域とを比較する。
ラベル要求メッセージLR2の要求帯域に対してLSP
2に割り当てられた帯域と空き帯域との和が大きい場合
には、LSP2の帯域横取りを決定するとともに、LS
P3を設定可能と判断し、ラベルスイッチングルータR
4に対して、ラベル要求メッセージLR3を送信する。
さらに、ラベルスイッチングルータR3は、LSP1の
起点となるラベルスイッチングルータR6に対して帯域
横取りを通知する notify A-2を送信する。
【0008】ラベルスイッチングルータR4は、ラベル
要求メッセージLR3を受信すると、ラベルメッセージ
LM1に、ラベルスイッチングルータR3とラベルスイ
ッチングルータR4との間で有効なラベル値LAを設定
し、ラベルスイッチングルータR3に送信する。ラベル
スイッチングルータR3は、ラベルメッセージLM1を
受信すると、ラベルスイッチングルータR2とラベルス
イッチングルータR3との間で有効なラベル値LBをラ
ベル値LAの代わりに設定し、ラベルスイッチングルー
タR2にラベルメッセージLM2に送信する。ラベルス
イッチングルータR2は、同様にラベルスイッチングル
ータR1とラベルスイッチングルータR2との間で有効
なラベル値LCをラベル値LBの代わりに設定し、ラベ
ルスイッチングルータR1にラベルメッセージLM3を
送信する。
【0009】これにより、LSP3の設定が完了し、ラ
ベルスイッチングルータR1とラベルスイッチングルー
タR2との間でラベル値LCを、ラベルスイッチングル
ータR2とラベルスイッチングルータR3との間でラベ
ル値LBを、ラベルスイッチングルータR3とラベルス
イッチングルータR4との間でラベル値LAをそれぞれ
用いてデータの転送が可能になる。
【0010】ラベルスイッチングルータR5は、 notif
y A-1を受信すると、LSP1を一旦解除し、また、ラ
ベルスイッチングルータR6は、 notify A-2を受信す
ると、LSP2を一旦解除し、図では示していないが、
それぞれ別の中継ラベルスイッチングルータを経由する
ラベルスイッチングパスを再設定する。
【0011】なお、図33に示すように、中継ラベルス
イッチングルータR2は、ラベル要求メッセージLR1
を受信した時に、ラベルスイッチングルータR2からラ
ベルスイッチングルータR3に向かう経路上の空き帯域
が不足している場合であって、しかもLSP1に割り当
てられた帯域と空き帯域との和がラベル要求メッセージ
LR1の要求帯域よりも小さい場合には、ラベル要求メ
ッセージLR1に含まれるパス設定優先度と、ラベルス
イッチングルータR2からラベルスイッチングルータR
3に向かう経路上に存在するLSP1のパス維持優先度
との比較結果に関わらず帯域不足でLSP3を設定不可
能と判断し、ラベルスイッチングルータR1にパス設定
失敗を通知するNotify2を送信する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のラベルスイッチングパス設定方法は、新規パスを設定
しようとする経路上に十分な空き帯域が存在しない場
合、新規パスの設定優先度よりもパス維持優先度が低い
同一経路上の既存パスの帯域を新規パスに移し替えて割
り当てるものである。このため、たとえ新規パスが通常
時にトラヒックを流さない予備パスの場合であっても、
あるいは同一経路上の既存パスが予備パスで新規パスが
現用パスの場合であっても、帯域が共用できず、つまり
現用パスと予備パスとの間、あるいは予備パスと予備パ
スとの間で帯域が共用できず、ネットワーク全体で帯域
の有効利用が図れないという問題点があった。また、Q
oSクラスごとの予約帯域を現用パスと予備パスとの
間、あるいは予備パスと予備パスとの間で共用すること
ができないため、同一パスにおいてQoSクラス単位に
異なる帯域共用設定が実現できないという問題点があっ
た。さらに、パス維持優先度が固定値であり、予備から
現用に遷移したパスのパス維持優先度を動的に変更する
ことが不可能なため、現用時に他のパスとの帯域共用を
回避するなど、パスの状態に応じた帯域共用設定ができ
ないという問題点があった。
【0013】この発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、現用パスと予備パスとの間、あるいは予備パスと予
備パスとの間で帯域を共用し、ネットワーク全体で帯域
の有効利用を可能にすることのできるラベルスイッチン
グパス設定方法を得ることを目的とする。さらに、Qo
Sクラスごとの帯域共用により、パス単位よりも細かい
単位での帯域共用を実現することのできるラベルスイッ
チングパス設定方法を得ることを目的とする。また、パ
ス維持優先度を任意のタイミングで動的に変更可能とす
ることにより、パスの現用/予備の状態に応じて帯域共
用設定条件の動的変更を実現することのできるラベルス
イッチングパス設定方法を得ることを目的とする。さら
に、共用帯域、空き帯域のどちらを優先して使用するか
をパス設定時に選択できるようにして、優先度の低いパ
スあるいはQoSクラスの帯域を共用し、優先度の高い
パス、QoSクラスに対して個別に帯域を割り当てるこ
とが可能なラベルスイッチングパス設定方法を得ること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかるラベルスイッチングパス設定方法
は、上流側ノードから下流側ノードに向けて送信したラ
ベル要求メッセージに含まれる情報要素に従って該下流
側ノードで帯域を確保するとともに、データ転送に使用
するラベルを割り当て、この割り当てたラベル情報を含
むラベルメッセージを上流側ノードに返送することによ
り、これら上流側ノードと下流側ノードとの間にラベル
スイッチングパスを設定する方法において、ラベル要求
メッセージに示された新規設定パスの要求帯域と、該新
規設定パスの設定経路上に既に存在する既存パスの帯域
合計との和が、当該経路に対して予め設定された所定の
閾値を越えた場合に、前記新規設定パスが帯域共用可能
な予備パスであることを条件に、前記既存パスの中から
帯域共用可能と設定されたものを抽出し、これら抽出し
た既存パスに割り当てられた割当帯域の合計が前記新規
設定パスの要求帯域以上となった場合に当該抽出した既
存パスを帯域共用パスとして選択することを特徴とす
る。
【0015】この発明によれば、新規設定パスの要求帯
域と、該新規設定パスの設定経路上に既に存在する既存
パスの帯域合計との和が、当該経路に対して予め設定さ
れた所定の閾値を越えた場合であっても、前記新規設定
パスが帯域共用可能な予備パスであることを条件に、前
記既存パスの中から帯域共用可能と設定されたものを抽
出し、これら抽出した既存パスに割り当てられた割当帯
域の合計が前記新規設定パスの要求帯域以上となった場
合に当該抽出した既存パスを帯域共用パスとして選択す
ることができる。
【0016】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
ス設定方法は、上記の発明において、前記抽出した既存
パスに割り当てられた割当帯域の合計が前記新規設定パ
スの要求帯域を下回った場合には、当該割当帯域の合計
と前記新規設定パスの設定経路上に存在する空き帯域と
の和が前記新規設定パスの要求帯域を上回り、かつ以下
の条件を満たす場合に前記抽出した既存パスを帯域共用
パスとして選択することを特徴とする。 D+C−B≦Th 但し、Dは新規設定パスの設定経路上に既に存在する既
存パスの帯域合計、Cは新規設定パスの要求帯域、Bは
抽出した既存パスに割り当てられた割当帯域の合計、T
hは新規設定パスの設定経路に対して予め設定された閾
【0017】この発明によれば、前記抽出した既存パス
に割り当てられた割当帯域の合計が前記新規設定パスの
要求帯域を下回った場合であっても、当該割当帯域の合
計と前記新規設定パスの設定経路上に存在する空き帯域
との和が前記新規設定パスの要求帯域を上回り、かつ上
述した所定の条件を満たす場合に前記抽出した既存パス
を帯域共用パスとして選択することができる。
【0018】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
ス設定方法は、上流側ノードから下流側ノードに向けて
送信したラベル要求メッセージに含まれる情報要素に従
って該下流側ノードで帯域を確保するとともに、データ
転送に使用するラベルを割り当て、この割り当てたラベ
ル情報を含むラベルメッセージを上流側ノードに返送す
ることにより、これら上流側ノードと下流側ノードとの
間にラベルスイッチングパスを設定する方法において、
ラベル要求メッセージに示された新規設定パスの要求帯
域と、該新規設定パスの設定経路上に既に存在する既存
パスの帯域合計との和が、当該経路に対して予め設定さ
れた所定の閾値を越えた場合に、前記新規設定パスが帯
域共用可能なパスであることを条件に、前記既存パスの
中から帯域共用可能と設定された予備パスを抽出し、こ
れら抽出した既存の予備パスに割り当てられた割当帯域
の合計が前記新規設定パスの要求帯域を上回った場合に
当該抽出した既存の予備パスを帯域共用パスとして選択
することを特徴とする。
【0019】この発明によれば、新規設定パスの要求帯
域と、該新規設定パスの設定経路上に既に存在する既存
パスの帯域合計との和が、当該経路に対して予め設定さ
れた所定の閾値を越えた場合であっても、前記新規設定
パスが帯域共用可能なパスであることを条件に、前記既
存パスの中から帯域共用可能と設定された予備パスを抽
出し、これら抽出した既存の予備パスに割り当てられた
割当帯域の合計が前記新規設定パスの要求帯域を上回っ
た場合に当該抽出した既存の予備パスを帯域共用パスと
して選択することができる。
【0020】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
ス設定方法は、上記の発明において、前記抽出した既存
の予備パスに割り当てられた割当帯域の合計が前記新規
設定パスの要求帯域を下回った場合には、当該割当帯域
の合計と前記新規設定パスの設定経路上に存在する空き
帯域との和が前記新規設定パスの要求帯域を上回り、か
つ以下の条件を満たす場合に前記抽出した既存の予備パ
スを帯域共用パスとして選択することを特徴とする。 D+C−B≦Th 但し、Dは新規設定パスの設定経路上に既に存在する既
存パスの帯域合計、Cは新規設定パスの要求帯域、Bは
抽出した既存の予備パスに割り当てられた割当帯域の合
計、Thは新規設定パスの設定経路に対して予め設定さ
れた閾値
【0021】この発明によれば、前記抽出した既存の予
備パスに割り当てられた割当帯域の合計が前記新規設定
パスの要求帯域を下回った場合であっても、当該割当帯
域の合計と前記新規設定パスの設定経路上に存在する空
き帯域との和が前記新規設定パスの要求帯域を上回り、
かつ上述した所定の条件を満たす場合に前記抽出した既
存の予備パスを帯域共用パスとして選択することができ
る。
【0022】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
ス設定方法は、上記の発明において、前記帯域共用パス
を選択したノードが、該選択した帯域共用パスの識別情
報を付加して下流ノードにラベル要求メッセージを送信
する一方、このラベル要求メッセージを受信した下流ノ
ードが、前記識別情報から帯域共用パスの起点ノードを
割り出すとともに、該起点ノードに対して帯域共用状態
となったことを通知することを特徴とする。
【0023】この発明によれば、起点ノードにおいて帯
域共用設定および共用帯域が実際に使用されているか否
かを把握することができる。
【0024】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
ス設定方法は、上記の発明において、パスの現用/予備
状態が変化した場合に、当該パスの経路上のノードに対
して現用/予備状態の切り替えを通知することを特徴と
する。
【0025】この発明によれば、パスの状態変化が通知
されるため、各ノードにおいてパスの状態変化に応じた
制御を実施できる。
【0026】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
ス設定方法は、上流側ノードから下流側ノードに向けて
送信したラベル要求メッセージに含まれる情報要素に従
って該下流側ノードで帯域を確保するとともに、データ
転送に使用するラベルを割り当て、この割り当てたラベ
ル情報を含むラベルメッセージを上流側ノードに返送す
ることにより、これら上流側ノードと下流側ノードとの
間にラベルスイッチングパスを設定する方法において、
ラベル要求メッセージに示された新規設定パスの要求帯
域と、該新規設定パスの設定経路上に既に存在する既存
パスの帯域合計との和が、当該経路に対して予め設定さ
れた所定の閾値を越えた場合に、前記新規設定パスが予
備パスであることを条件に、該新規設定パスにおいて帯
域共用不可と設定されたQoSクラスを抽出してそれら
の要求帯域の合計を算出し、この算出結果と前記既存パ
スのQoSクラスごとの予約帯域の総和との合計が上記
閾値を越えるか否かを判断するステップと、前記算出し
た新規設定パスにおいて帯域共用不可と設定されたQo
Sクラスの要求帯域の合計と、前記既存パスのQoSク
ラスごとの予約帯域の総和との合計が上記閾値以下の場
合に、前記新規設定パスにおいて帯域共用可能と設定さ
れたQoSクラスごとの要求帯域の合計を算出するとと
もに、前記既存パスのQoSクラスから帯域共用可能と
設定された帯域を抽出し、該抽出した既存パスのQoS
クラスごとの帯域の合計が、前記算出した新規設定パス
において帯域共用可能と設定されたQoSクラスごとの
要求帯域の合計以上となる場合に当該抽出した既存パス
のQoSクラスを帯域共用QoSクラスとして選択する
ステップと、を含むことを特徴とする。
【0027】この発明によれば、新規設定パスの要求帯
域と、該新規設定パスの設定経路上に既に存在する既存
パスの帯域合計との和が、当該経路に対して予め設定さ
れた所定の閾値を越えた場合に、前記新規設定パスが予
備パスであることを条件に、該新規設定パスにおいて帯
域共用不可と設定されたQoSクラスを抽出してそれら
の要求帯域の合計を算出し、この算出結果と前記既存パ
スのQoSクラスごとの予約帯域の総和との合計が上記
閾値を越えるか否かを判断するステップと、前記算出し
た新規設定パスにおいて帯域共用不可と設定されたQo
Sクラスの要求帯域の合計と、前記既存パスのQoSク
ラスごとの予約帯域の総和との合計が上記閾値以下の場
合に、前記新規設定パスにおいて帯域共用可能と設定さ
れたQoSクラスごとの要求帯域の合計を算出するとと
もに、前記既存パスのQoSクラスから帯域共用可能と
設定された帯域を抽出し、該抽出した既存パスのQoS
クラスごとの帯域の合計が、前記算出した新規設定パス
において帯域共用可能と設定されたQoSクラスごとの
要求帯域の合計以上となる場合に当該抽出した既存パス
のQoSクラスを帯域共用QoSクラスとして選択する
ステップと、を含むようにしているため、上述した条件
を満たす場合に既存パスのQoSクラスを帯域共用Qo
Sクラスとして選択することができる。
【0028】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
ス設定方法は、上記の発明において、前記抽出した既存
パスのQoSクラスごとの帯域の合計が、前記算出した
新規設定パスにおいて帯域共用可能と設定されたQoS
クラスごとの要求帯域の合計を下回った場合には、該抽
出した既存パスのQoSクラスごとの帯域の合計と前記
新規設定パスの設定経路上に存在する空き帯域との和
が、前記算出した新規設定パスにおいて帯域共用可能と
設定されたQoSクラスごとの要求帯域の合計以上とな
り、かつ以下の条件を満たす場合に当該抽出した既存パ
スのQoSクラスを帯域共用QoSクラスとして選択す
るステップをさらに含むことを特徴とする。 D+B+E−F≦Th 但し、Dは新規設定パスの設定経路上に既に存在する既
存パスの帯域合計、Bは新規設定パスにおいて帯域共用
不可と設定されたQoSクラスの要求帯域の合計、Eは
新規設定パスにおいて帯域共用可能と設定されたQoS
クラスごとの要求帯域の合計、Fは既存パスのQoSク
ラスから帯域共用可能と設定された帯域の合計、Thは
新規設定パスの設定経路に対して予め設定された閾値
【0029】この発明によれば、前記抽出した既存パス
のQoSクラスごとの帯域の合計が、前記算出した新規
設定パスにおいて帯域共用可能と設定されたQoSクラ
スごとの要求帯域の合計を下回った場合であっても、該
抽出した既存パスのQoSクラスごとの帯域の合計と前
記新規設定パスの設定経路上に存在する空き帯域との和
が、前記算出した新規設定パスにおいて帯域共用可能と
設定されたQoSクラスごとの要求帯域の合計以上とな
り、かつ上述した所定の条件を満たす場合に当該抽出し
た既存パスのQoSクラスを帯域共用QoSクラスとし
て選択することができる。
【0030】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
ス設定方法は、上流側ノードから下流側ノードに向けて
送信したラベル要求メッセージに含まれる情報要素に従
って該下流側ノードで帯域を確保するとともに、データ
転送に使用するラベルを割り当て、この割り当てたラベ
ル情報を含むラベルメッセージを上流側ノードに返送す
ることにより、これら上流側ノードと下流側ノードとの
間にラベルスイッチングパスを設定する方法において、
ラベル要求メッセージに示された新規設定パスの要求帯
域と、該新規設定パスの設定経路上に既に存在する既存
パスの帯域合計との和が、当該経路に対して予め設定さ
れた所定の閾値を越えた場合に、前記新規設定パスにお
いて帯域共用不可と設定されたQoSクラスを抽出して
それらの要求帯域の合計を算出し、この算出結果と前記
既存パスのQoSクラスごとの予約帯域の総和との合計
が上記閾値を越えるか否かを判断するステップと、前記
算出した新規設定パスにおいて帯域共用不可と設定され
たQoSクラスの要求帯域の合計と、前記既存パスのQ
oSクラスごとの予約帯域の総和との合計が上記閾値以
下の場合に、前記新規設定パスにおいて帯域共用可能と
設定されたQoSクラスごとの要求帯域の合計を算出す
るとともに、前記既存パスにおいて予備状態あるQoS
クラスから帯域共用可能と設定された帯域を抽出し、該
抽出した既存パスのQoSクラスごとの帯域の合計が、
前記算出した新規設定パスにおいて帯域共用可能と設定
されたQoSクラスごとの要求帯域の合計以上となる場
合に当該抽出した既存パスのQoSクラスを帯域共用Q
oSクラスとして選択するステップと、を含むことを特
徴とする。
【0031】この発明によれば、新規設定パスの要求帯
域と、該新規設定パスの設定経路上に既に存在する既存
パスの帯域合計との和が、当該経路に対して予め設定さ
れた所定の閾値を越えた場合に、前記新規設定パスにお
いて帯域共用不可と設定されたQoSクラスを抽出して
それらの要求帯域の合計を算出し、この算出結果と前記
既存パスのQoSクラスごとの予約帯域の総和との合計
が上記閾値を越えるか否かを判断するステップと、前記
算出した新規設定パスにおいて帯域共用不可と設定され
たQoSクラスの要求帯域の合計と、前記既存パスのQ
oSクラスごとの予約帯域の総和との合計が上記閾値以
下の場合に、前記新規設定パスにおいて帯域共用可能と
設定されたQoSクラスごとの要求帯域の合計を算出す
るとともに、前記既存パスにおいて予備状態あるQoS
クラスから帯域共用可能と設定された帯域を抽出し、該
抽出した既存パスのQoSクラスごとの帯域の合計が、
前記算出した新規設定パスにおいて帯域共用可能と設定
されたQoSクラスごとの要求帯域の合計以上となる場
合に当該抽出した既存パスのQoSクラスを帯域共用Q
oSクラスとして選択するステップと、を含むようにし
ているため、上述した条件を満たす場合に既存パスのQ
oSクラスを帯域共用QoSクラスとして選択すること
ができる。
【0032】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
ス設定方法は、上記の発明において、前記抽出した既存
パスのQoSクラスごとの帯域の合計が、前記算出した
新規設定パスにおいて帯域共用可能と設定されたQoS
クラスごとの要求帯域の合計を下回った場合には、該抽
出した既存パスのQoSクラスごとの帯域の合計と前記
新規設定パスの設定経路上に存在する空き帯域との和
が、前記算出した新規設定パスにおいて帯域共用可能と
設定されたQoSクラスごとの要求帯域の合計以上とな
り、かつ以下の条件を満たす場合に当該抽出した既存パ
スのQoSクラスを帯域共用QoSクラスとして選択す
るステップをさらに含むことを特徴とする。 D+B+E−F≦Th 但し、Dは新規設定パスの設定経路上に既に存在する既
存パスの帯域合計、Bは新規設定パスにおいて帯域共用
不可と設定されたQoSクラスの要求帯域の合計、Eは
新規設定パスにおいて帯域共用可能と設定されたQoS
クラスごとの要求帯域の合計、Fは既存パスにおいて予
備状態あるQoSクラスから帯域共用可能と設定された
帯域の合計、Thは新規設定パスの設定経路に対して予
め設定された閾値
【0033】この発明によれば、前記抽出した既存パス
のQoSクラスごとの帯域の合計が、前記算出した新規
設定パスにおいて帯域共用可能と設定されたQoSクラ
スごとの要求帯域の合計を下回った場合であっても、該
抽出した既存パスのQoSクラスごとの帯域の合計と前
記新規設定パスの設定経路上に存在する空き帯域との和
が、前記算出した新規設定パスにおいて帯域共用可能と
設定されたQoSクラスごとの要求帯域の合計以上とな
り、かつ上述した所定の条件を満たす場合に当該抽出し
た既存パスのQoSクラスを帯域共用QoSクラスとし
て選択することができる。
【0034】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
ス設定方法は、上記の発明において、前記帯域共用Qo
Sクラスを選択したノードが、該選択した帯域共用Qo
Sクラスを含むパスの識別情報および当該帯域共用Qo
Sクラスの識別情報を付加して下流ノードにラベル要求
メッセージを送信する一方、このラベル要求メッセージ
を受信した下流ノードが、前記パスの識別情報からその
起点ノードを割り出すとともに、該起点ノードに対して
帯域共用状態になったこと、並びにそのQoSクラスの
識別情報およびその帯域を通知することを特徴とする。
【0035】この発明によれば、起点ノードにおいて帯
域共用設定のQoSクラスおよびこのQoSクラスの共
用帯域が実際に使用されているか否かを把握することが
できる。
【0036】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
ス設定方法は、上記の発明において、パスの現用/予備
状態が変化した場合に、当該パスの経路上のノードに対
して現用/予備状態の切り替えを通知するとともに、現
用/予備状態の変化したパスと帯域を共用するQoSク
ラスを含むパスの起点ノードに対して該当するQoSク
ラスを通知することを特徴とする。
【0037】この発明によれば、パスの状態変化が通知
されるため、各ノードにおいてパスの状態変化に応じた
制御を実施できる。
【0038】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
ス設定方法は、上流側ノードから下流側ノードに向けて
送信したラベル要求メッセージに含まれる情報要素に従
って該下流側ノードで帯域を確保するとともに、データ
転送に使用するラベルを割り当て、この割り当てたラベ
ル情報を含むラベルメッセージを上流側ノードに返送す
ることにより、これら上流側ノードと下流側ノードとの
間にラベルスイッチングパスを設定する方法において、
ラベル要求メッセージに示された新規設定パスの要求帯
域と、該新規設定パスの設定経路上に既に存在する既存
パスの帯域合計との和が、当該経路に対して予め設定さ
れた所定の閾値を越えた場合に、前記新規設定パスが帯
域共用可能であることを条件に、前記既存パスの中から
帯域共用可能で、かつ前記新規設定パスの設定優先度よ
りも維持優先度の低いものを抽出し、これら抽出した既
存パスに割り当てられた割当帯域の合計が前記新規設定
パスの要求帯域以上となった場合に当該抽出した既存パ
スを帯域共用パスとして選択することを特徴とする。
【0039】この発明によれば、新規設定パスの要求帯
域と、該新規設定パスの設定経路上に既に存在する既存
パスの帯域合計との和が、当該経路に対して予め設定さ
れた所定の閾値を越えた場合であっても、前記新規設定
パスが帯域共用可能であることを条件に、前記既存パス
の中から帯域共用可能で、かつ前記新規設定パスの設定
優先度よりも維持優先度の低いものを抽出し、これら抽
出した既存パスに割り当てられた割当帯域の合計が前記
新規設定パスの要求帯域以上となった場合に当該抽出し
た既存パスを帯域共用パスとして選択することができ
る。
【0040】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
ス設定方法は、上記の発明において、前記抽出した既存
パスに割り当てられた割当帯域の合計が前記新規設定パ
スの要求帯域を下回った場合には、当該割当帯域の合計
と前記新規設定パスの設定経路上に存在する空き帯域と
の和が前記新規設定パスの要求帯域を上回り、かつ以下
の条件を満たす場合に前記抽出した既存パスを帯域共用
パスとして選択することを特徴とする。 D+C−B≦Th 但し、Dは新規設定パスの設定経路上に既に存在する既
存パスの帯域合計、Cは新規設定パスの要求帯域、Bは
抽出した既存パスに割り当てられた割当帯域の合計、T
hは新規設定パスの設定経路に対して予め設定された閾
【0041】この発明によれば、前記抽出した既存パス
に割り当てられた割当帯域の合計が前記新規設定パスの
要求帯域を下回った場合であっても、当該割当帯域の合
計と前記新規設定パスの設定経路上に存在する空き帯域
との和が前記新規設定パスの要求帯域を上回り、かつ上
述した所定の条件を満たす場合に前記抽出した既存パス
を帯域共用パスとして選択することができる。
【0042】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
ス設定方法は、上記の発明において、前記帯域共用パス
を選択したノードが、該選択した帯域共用パスの識別情
報を付加して下流ノードにラベル要求メッセージを送信
する一方、このラベル要求メッセージを受信した下流ノ
ードが、前記識別情報から帯域共用パスの起点ノードを
割り出すとともに、該起点ノードに対して帯域共用状態
となったことを通知することを特徴とする。
【0043】この発明によれば、起点ノードにおいて帯
域共用設定および共用帯域が実際に使用されているか否
かを把握することができる。
【0044】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
ス設定方法は、上記の発明において、パスの現用/予備
状態が変化した場合に、当該パスの経路上のノードに対
してパスの維持優先度を変更することを特徴とする。
【0045】この発明によれば、パスの現用/予備状態
に応じて帯域共用の可否を変更することができる。
【0046】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
ス設定方法は、上流側ノードから下流側ノードに向けて
送信したラベル要求メッセージに含まれる情報要素に従
って該下流側ノードで帯域を確保するとともに、データ
転送に使用するラベルを割り当て、この割り当てたラベ
ル情報を含むラベルメッセージを上流側ノードに返送す
ることにより、これら上流側ノードと下流側ノードとの
間にラベルスイッチングパスを設定する方法において、
ラベル要求メッセージに示された新規設定パスの要求帯
域と、該新規設定パスの設定経路上に既に存在する既存
パスの帯域合計との和が、当該経路に対して予め設定さ
れた所定の閾値を越えた場合に、前記新規設定パスにお
いて帯域共用不可と設定されたQoSクラスを抽出して
それらの要求帯域の合計を算出し、この算出結果と前記
既存パスのQoSクラスごとの予約帯域の総和との合計
が上記閾値を越えるか否かを判断するステップと、前記
算出した新規設定パスにおいて帯域共用不可と設定され
たQoSクラスの要求帯域の合計と、前記既存パスのQ
oSクラスごとの予約帯域の総和との合計が上記閾値以
下の場合に、前記新規設定パスにおいて帯域共用可能と
設定されたQoSクラスごとの要求帯域の合計を算出す
るとともに、前記既存パスにおいてQoSクラスの維持
優先度が前記新規設定パスの設定優先度を下回り、かつ
帯域共用可能と設定されたものを抽出し、該抽出した既
存パスのQoSクラスごとの帯域の合計が、前記算出し
た新規設定パスにおいて帯域共用可能と設定されたQo
Sクラスごとの要求帯域の合計以上となる場合に当該抽
出した既存パスのQoSクラスを帯域共用QoSクラス
として選択するステップと、を含むことを特徴とする。
【0047】この発明によれば、新規設定パスの要求帯
域と、該新規設定パスの設定経路上に既に存在する既存
パスの帯域合計との和が、当該経路に対して予め設定さ
れた所定の閾値を越えた場合に、前記新規設定パスにお
いて帯域共用不可と設定されたQoSクラスを抽出して
それらの要求帯域の合計を算出し、この算出結果と前記
既存パスのQoSクラスごとの予約帯域の総和との合計
が上記閾値を越えるか否かを判断するステップと、前記
算出した新規設定パスにおいて帯域共用不可と設定され
たQoSクラスの要求帯域の合計と、前記既存パスのQ
oSクラスごとの予約帯域の総和との合計が上記閾値以
下の場合に、前記新規設定パスにおいて帯域共用可能と
設定されたQoSクラスごとの要求帯域の合計を算出す
るとともに、前記既存パスにおいてQoSクラスの維持
優先度が前記新規設定パスの設定優先度を下回り、かつ
帯域共用可能と設定されたものを抽出し、該抽出した既
存パスのQoSクラスごとの帯域の合計が、前記算出し
た新規設定パスにおいて帯域共用可能と設定されたQo
Sクラスごとの要求帯域の合計以上となる場合に当該抽
出した既存パスのQoSクラスを帯域共用QoSクラス
として選択するステップと、を含むようにしているた
め、上述した条件を満たす場合に既存パスのQoSクラ
スを帯域共用QoSクラスとして選択することができ
る。
【0048】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
ス設定方法は、上記の発明において、前記抽出した既存
パスのQoSクラスごとの帯域の合計が、前記算出した
新規設定パスにおいて帯域共用可能と設定されたQoS
クラスごとの要求帯域の合計を下回った場合には、該抽
出した既存パスのQoSクラスごとの帯域の合計と前記
新規設定パスの設定経路上に存在する空き帯域との和
が、前記算出した新規設定パスにおいて帯域共用可能と
設定されたQoSクラスごとの要求帯域の合計以上とな
り、かつ以下の条件を満たす場合に当該抽出した既存パ
スのQoSクラスを帯域共用QoSクラスとして選択す
るステップをさらに含むことを特徴とする。 D+B+E−F≦Th 但し、Dは新規設定パスの設定経路上に既に存在する既
存パスの帯域合計、Bは新規設定パスにおいて帯域共用
不可と設定されたQoSクラスの要求帯域の合計、Eは
新規設定パスにおいて帯域共用可能と設定されたQoS
クラスごとの要求帯域の合計、Fは既存パスにおいてQ
oSクラスの維持優先度が新規設定パスの設定優先度を
下回り、かつ帯域共用可能と設定された帯域の合計、T
hは新規設定パスの設定経路に対して予め設定された閾
【0049】この発明によれば、前記抽出した既存パス
のQoSクラスごとの帯域の合計が、前記算出した新規
設定パスにおいて帯域共用可能と設定されたQoSクラ
スごとの要求帯域の合計を下回った場合であっても、該
抽出した既存パスのQoSクラスごとの帯域の合計と前
記新規設定パスの設定経路上に存在する空き帯域との和
が、前記算出した新規設定パスにおいて帯域共用可能と
設定されたQoSクラスごとの要求帯域の合計以上とな
り、かつ上述した所定の条件を満たす場合に当該抽出し
た既存パスのQoSクラスを帯域共用QoSクラスとし
て選択することができる。
【0050】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
ス設定方法は、上記の発明において、前記帯域共用Qo
Sクラスを選択したノードが、該選択した帯域共用Qo
Sクラスを含むパスの識別情報および当該帯域共用Qo
Sクラスの識別情報を付加して下流ノードにラベル要求
メッセージを送信する一方、このラベル要求メッセージ
を受信した下流ノードが、前記パスの識別情報からその
起点ノードを割り出すとともに、該起点ノードに対して
帯域共用状態になったこと、並びにそのQoSクラスの
識別情報およびその帯域を通知することを特徴とする。
【0051】この発明によれば、起点ノードにおいて帯
域共用設定のQoSクラスおよびこのQoSクラスの共
用帯域が実際に使用されているか否かを把握することが
できる。
【0052】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
ス設定方法は、上記の発明において、パスの現用/予備
状態が変化した場合に、当該パスの経路上のノードに対
してそのパスに含まれるQoSクラスの維持優先度を変
更することを特徴とする。
【0053】この発明によれば、パスの現用/予備状態
に応じてQoSクラスの帯域共用可否を変更することが
できる。
【0054】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
ス設定方法は、上流側ノードから下流側ノードに向けて
送信したラベル要求メッセージに含まれる情報要素に従
って該下流側ノードで帯域を確保するとともに、データ
転送に使用するラベルを割り当て、この割り当てたラベ
ル情報を含むラベルメッセージを上流側ノードに返送す
ることにより、これら上流側ノードと下流側ノードとの
間にラベルスイッチングパスを設定する方法において、
ラベル要求メッセージに示された新規設定パスの要求帯
域と、該新規設定パスの設定経路上に既に存在する既存
パスの帯域合計との和が、当該経路に対して予め設定さ
れた所定の閾値を越えた場合に、前記既存パスの中から
帯域共用可能で、かつ前記新規設定パスのQoSクラス
に設定した設定優先度よりも維持優先度の低いQoSク
ラスを抽出し、これら抽出した既存パスのQoSクラス
に割り当てられた割当帯域の合計が前記新規設定パスの
QoSクラスの要求帯域以上となった場合に当該抽出し
た既存パスのQoSクラスを帯域共用パスとして選択す
ることを特徴とする。
【0055】この発明によれば、新規設定パスの要求帯
域と、該新規設定パスの設定経路上に既に存在する既存
パスの帯域合計との和が、当該経路に対して予め設定さ
れた所定の閾値を越えた場合であっても、前記既存パス
の中から帯域共用可能で、かつ前記新規設定パスのQo
Sクラスに設定した設定優先度よりも維持優先度の低い
QoSクラスを抽出し、これら抽出した既存パスのQo
Sクラスに割り当てられた割当帯域の合計が前記新規設
定パスのQoSクラスの要求帯域以上となった場合に当
該抽出した既存パスのQoSクラスを帯域共用パスとし
て選択することができる。
【0056】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
ス設定方法は、上記の発明において、前記抽出した既存
パスのQoSクラスに割り当てられた割当帯域の合計が
前記新規設定パスのQoSクラスの要求帯域を下回った
場合には、当該割当帯域の合計と前記新規設定パスの設
定経路上に存在する空き帯域との和が前記新規設定パス
のQoSクラスの要求帯域を上回り、かつ以下の条件を
満たす場合に前記抽出した既存パスのQoSクラスを帯
域共用パスとして選択することを特徴とする。 D+Σ(p=1−k)(Gp−Fp)≦Th 但し、Dは新規設定パスの設定経路上に既に存在する既
存パスの帯域合計、kはQoSクラスを指定するための
パラメータ、Gpは新規設定パスのQoSクラスの要求
帯域、Fpは抽出した既存パスのQoSクラスに割り当
てられた割当帯域の合計、Thは新規設定パスの設定経
路に対して予め設定された閾値
【0057】この発明によれば、前記抽出した既存パス
のQoSクラスに割り当てられた割当帯域の合計が前記
新規設定パスのQoSクラスの要求帯域を下回った場合
であっても、当該割当帯域の合計と前記新規設定パスの
設定経路上に存在する空き帯域との和が前記新規設定パ
スのQoSクラスの要求帯域を上回り、かつ以下の条件
を満たす場合に前記抽出した既存パスのQoSクラスを
帯域共用パスとして選択することができる。
【0058】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
ス設定方法は、上記の発明において、前記上流側ノード
は、ラベル要求メッセージに、現用パス時のパス維持優
先度および予備パス時のパス維持優先度を含めて下流側
ノードに送信し、かつパスの現用/予備状態が切り替わ
った場合には下流側ノードに対してその旨通知すること
を特徴とする。
【0059】この発明によれば、パスの現用/予備状態
が変化するごとにパスの維持優先度を通知する必要がな
い。
【0060】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
ス設定方法は、上記の発明において、前記上流側ノード
は、ラベル要求メッセージに、現用パス時のQoSクラ
スごとの維持優先度および予備パス時のQoSクラスご
との維持優先度を含めて下流側ノードに送信し、かつパ
スの現用/予備状態が切り替わった場合には下流側ノー
ドに対してその旨通知することを特徴とする。
【0061】この発明によれば、パスの現用/予備状態
が変化するごとにパスのQoSクラスの維持優先度を通
知する必要がない。
【0062】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
ス設定方法は、上記の発明において、前記上流側ノード
は、ラベル要求メッセージに、新規設定パス設定時に他
のパスとの帯域共用を優先するか、空き帯域を優先する
かを示す優先帯域使用属性を含めて下流側ノードに送信
し、前記ラベル要求メッセージに含まれる優先帯域使用
属性が帯域共用を優先するものであった場合には、空き
帯域の使用の可否を判断することなく前記既存パスの中
から帯域共用可能と設定されたものを抽出することを特
徴とする。
【0063】この発明によれば、優先帯域使用属性の設
定により、空き帯域が十分な場合にも帯域共用させるこ
とが可能になる。
【0064】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
ス設定方法は、上記の発明において、前記上流側ノード
は、ラベル要求メッセージに、新規設定パス設定時に他
のパスとの帯域共用を優先するか、空き帯域を優先する
かを示す優先帯域使用属性を含めて下流側ノードに送信
し、前記ラベル要求メッセージに含まれる優先帯域使用
属性が帯域共用を優先するものであった場合には、前記
既存パスの中から帯域共用可能と設定された予備パスを
抽出することを特徴とする。
【0065】この発明によれば、優先帯域使用属性の設
定により、空き帯域が十分な場合にも帯域共用させるこ
とが可能になる。
【0066】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかるラベルスイッチングパス設定方法の好適な
実施の形態を詳細に説明する。
【0067】実施の形態1.図1は、この発明の実施の
形態1であるラベルスイッチングパス設定方法の制御メ
ッセージフローを示すシーケンス図である。図1におい
て、LRはラベル要求メッセージ、LMはラベルメッセ
ージ、 shared-notifyは帯域共用設定通知メッセージ、
state-notifyはパス状態通知メッセージ、PRは帯域共
用状態通知メッセージである。
【0068】図2は、図1に示したラベル要求メッセー
ジLRのフォーマットを示す図である。図2において、
4はメッセージヘッダで、41がラベル要求メッセージ
であることを示すヘッダである。5は同一種類のメッセ
ージを識別するために用いるメッセージIDフィール
ド、6は設定するパスの要求帯域を設定するトラヒック
パラメータフィールド、7は設定するパスを識別するL
SPIDフィールドである。このLSPIDフィールド
7は、メッセージの送信元エッジルータ(ノード)のI
Pアドレス71と、送信元エッジルータ(ノード)でユ
ニークなID72とを含んでいる。8はパスの設定/維
持優先順位を示すプリエンプションフィールドであり、
設定優先度フィールド81と、維持優先度フィールド8
2とを含んでいる。9はパスに付与する diffservモデ
ルに準拠したQoSクラスを表示するための Diffserv
PHB scheduling classフィールド、10は経路情報を記
述する explicit routeフィールド、11はパスの帯域
共用可否を示すパス帯域共用属性フィールド、12は初
期設定時のパスが現用であるか予備であるかの種別を示
すパス種別フィールド、13は帯域共用する既存パスの
LSPIDを格納するshared LSPIDフィールドで
ある。
【0069】図3は、図1に示したラベルメッセージL
Mのフォーマットを示す図である。図3において、4は
メッセージヘッダで、42がラベルメッセージであるこ
とを示すヘッダである。5は同一種類のメッセージを識
別するために用いるメッセージIDフィールド、6は設
定するパスの要求帯域を設定するトラヒックパラメータ
フィールド、7は設定するパスを識別するLSPIDフ
ィールド、15はラベル値を格納するラベルフィールド
である。
【0070】図4は、図1に示した帯域共用設定通知メ
ッセージ shared-notifyのフォーマットを示す図であ
る。4はメッセージヘッダで、43が shared-notifyで
あることを示すヘッダである。17は帯域共用状態を示
す shared indicationフィールドであり、パスごとの帯
域共用状態を示す shared statusフィールド171と、
帯域共用対象パスのLSPIDを示すLSPIDフィー
ルド172とを含んでいる。
【0071】図5は、図1に示した帯域共用状態通知メ
ッセージPRのフォーマットを示す図である。4はメッ
セージヘッダで、44が帯域共用状態通知メッセージP
Rであることを示すヘッダ。19は帯域共用状態を示す
帯域共用表示フィールドであり、パスごとの帯域共用状
態を示す shared preemption statusフィールド191
と、shared preemption statusフィールド191に対応
するパスのIDを示すLSPIDフィールド192とを
含んでいる。
【0072】図6は、図1に示したパス状態通知メッセ
ージ state-notifyのフォーマットを示す図である。4
はメッセージヘッダで、45が state-notifyであるこ
とを示すヘッダ。21はパスが現用であるか予備である
かの状態を示す state notificationフィールドであ
り、パス状態表示フィールド211と、パス状態表示フ
ィールド211の対象となるパスのLSPIDを示すL
SPIDフィールド212とを含んでいる。
【0073】図7は、中継ラベルスイッチングノードに
おいて新規ラベル要求メッセージLRを受信したときの
パス設定可否および帯域共用パス選定のアルゴリズムを
示す図である。図8は、図1に示した制御メッセージフ
ローの変形例を示すシーケンス図である。
【0074】以下、図1に示した制御メッセージフロー
および図7のアルゴリズムに従って実施の形態1のラベ
ルスイッチングパス設定方法について説明する。なお、
ラベルスイッチングルータの配置、並びにラベルスイッ
チングパスの設定状態は図31と同一とする。すなわ
ち、ラベルスイッチングルータR5を起点とし、ラベル
スイッチングルータR2およびラベルスイッチングルー
タR3を経由してラベルスイッチングルータR6を終点
とするLSP1が設定され、また、ラベルスイッチング
ルータR6を起点とし、ラベルスイッチングルータR3
を経由してラベルスイッチングルータR4を終点とする
LSP2が設定されているものとする。この状態から上
記ネットワークにラベルスイッチングルータR1を起点
とし、ラベルスイッチングルータR2およびラベルスイ
ッチングルータR3を経由してラベルスイッチングルー
タR4を終点とするLSP3を設定する手順について説
明する。
【0075】まず、LSP1、LSP2が既に設定され
ている状態でLSP3を設定するために、起点ラベルス
イッチングルータR1がラベルスイッチングルータR2
に対してラベル要求メッセージLR1を送信する。ラベ
ル要求メッセージLR1を受信したラベルスイッチング
ルータR2は、そのトラヒックパラメータフィールド6
に示された要求帯域、 explicit routeフィールド10
に示された次段ラベルスイッチングルータアドレス、パ
ス帯域共用属性フィールド11に示された帯域共用属
性、パス種別フィールド12に示された初期設定時のパ
ス種別(現用/予備の区別)を読み取る。
【0076】次いで、ラベルスイッチングルータR2
は、ラベル要求メッセージLR1に含まれる explicit
routeフィールド10の次段ラベルスイッチングルータ
アドレスからLSP3の設定経路を割り出し、このLS
P3の設定経路上に既に存在するパス(図31ではLS
P1のみ)の割当帯域合計Dと、ラベル要求メッセージ
LR1に含まれる要求帯域Cとの和が、その経路に対し
て予め設定されている所定の閾値Thを越えているか否
かを検査する(ステップS101)。既存パスの割当帯
域合計Dと要求帯域Cとの和が閾値Thを越えていない
場合には、パス設定を受け付け、LSP3の設定経路上
(図31ではラベルスイッチングルータR3とラベルス
イッチングルータR2との間の経路)に要求帯域C分の
帯域を割り当ててラベルスイッチングルータR3にラベ
ル要求メッセージLR2を送信する(ステップS10
2)。
【0077】一方、既存パスの割当帯域合計Dと要求帯
域Cとの和が上記閾値Thを越えている場合には、ラベ
ル要求メッセージLR1に含まれるパス帯域共用属性フ
ィールド11の帯域共用属性が「共用可」か否かを検査
し(ステップS103)、「共用不可」であれば、パス
設定不可と判断してステップS105に進む。
【0078】これに対して帯域共用属性が「共用可」の
場合には、さらにラベル要求メッセージLR1に含まれ
るパス種別フィールド12のパス種別が予備パスか否か
を検査し(ステップS104)、予備パスでなければ、
つまり現用パスであれば、パス設定不可と判断してステ
ップS105に進む。ステップ105では、ラベル要求
メッセージLR1の送信元であるラベルスイッチングル
ータR1に対して、リソース不足を拒否要因とした Not
ifyメッセージが送信されることになる(図1には示さ
ず)。
【0079】一方、ステップS104においてパス種別
が予備パスであった場合には、LSP3の設定経路上
(図31ではラベルスイッチングルータR3とラベルス
イッチングルータR2との間の経路)の既存パスの中か
ら帯域共用属性が帯域共用可のパスを抽出する(ステッ
プS106)。例えば図31の構成でLSP1が共用可
であるとすれば、ステップS106においてこのLSP
1が抽出されることになる。
【0080】次に、ステップS106で抽出した既存パ
ス(以下単に、抽出既存パスという)に割り当てられた
帯域の和Bがラベル要求メッセージLR1の要求帯域C
以上となる既存パスの組み合せが存在するか否かを検査
し(ステップS107)、存在しなければステップS1
08に進む。ステップS108では、抽出既存パスに割
り当てられた帯域の和Bと、LSP3の設定経路上の任
意の空き帯域との合計が、ラベル要求メッセージLR1
の要求帯域C以上となる既存パスの組み合せが存在し、
さらにそれが下式1を満たすか否かを検査する。
【0081】D+C−B≦Th ・・・ 式1
【0082】ここで、上式1においては、C−Bが、要
求帯域Cから共用する帯域を引いた値で、新たに割り当
てる帯域を表すものであるから、このC−Bと既存パス
の割当帯域合計Dとの和(D+C−B)、つまり左辺
が、LSP3の設定経路上の新たな使用帯域を示すこと
になる。従って、ステップS108において上式1を満
たしていない場合には、パス設定不可と判断してステッ
プS105に進み、ラベルスイッチングルータR1に対
して、リソース不足を拒否要因とした Notifyメッセー
ジが送信されることになる。
【0083】一方、ステップS107において、抽出既
存パスに割り当てられた帯域の和Bがラベル要求メッセ
ージLR1の要求帯域C以上となる既存パスの組み合せ
が存在する場合、またはステップS108において上式
1を満たす場合には、それぞれステップS109に進
む。例えば、LSP3の要求帯域CとLSP1の割当帯
域との和が閾値Thを越えており、しかもLSP1の帯
域がLSP3の要求帯域Cを上回っている場合には、ス
テップS107の条件が真(yes)となり、ステップS
109に進むことになる。
【0084】ステップS109では、パス設定を受け付
け、LSP3の設定経路上(図31では、ラベルスイッ
チングルータR3とラベルスイッチングルータR2との
間の経路)に[要求帯域C−共用帯域B]分の帯域を割
り当ててラベルスイッチングルータR3にラベル要求メ
ッセージLR2を送信する。その際、図2に示す share
d LSPIDフィールド13のフィールド13-aにLS
P1のLSPIDを設定しておく。
【0085】ラベル要求メッセージLR2を受信したラ
ベルスイッチングルータR3は、ラベルスイッチングル
ータR2と同様に、図7に示すアルゴリズムに従ってパ
ス受け付けの判定を実施する。LSP3と同一経路上
(ラベルスイッチングルータR3とラベルスイッチング
ルータR4との間の経路)に設定されているLSP2が
帯域共用可で、かつLSP2との帯域共用が必要な場合
(ステップS107の条件が真(yes)、あるいはステ
ップS108の条件が真(yes)の場合)、ラベル要求
メッセージLR3の shared LSPIDフィールド13
のフィールド13-bにLSP2のLSPIDを設定し、
ラベルスイッチングルータR4に送信する。
【0086】ラベルスイッチングルータR4は、ラベル
要求メッセージLR3を受信すると、ラベルメッセージ
LM1に、例えばラベルスイッチングルータR3とラベ
ルスイッチングルータR4との間で有効なラベル値LA
を設定し、これをラベルスイッチングルータR3に送信
する。ラベルスイッチングルータR3は、ラベルメッセ
ージLM1を受信すると、ラベルメッセージLM2に、
ラベルスイッチングルータR2とラベルスイッチングル
ータR3との間で有効なラベル値LBをラベル値LAの
代わりに設定し、これをラベルスイッチングルータR2
に送信する。ラベルスイッチングルータR2は、同様に
ラベルメッセージLM3に、ラベルスイッチングルータ
R1とラベルスイッチングルータR2との間で有効なラ
ベル値LCをラベル値LBの代わりに設定し、これをラ
ベルスイッチングルータR1に送信する。これにより、
LSP3の設定が完了し、ラベルスイッチングルータR
1とラベルスイッチングルータR2との間でラベル値L
Cを用いて、ラベルスイッチングルータR2とラベルス
イッチングルータR3との間でラベル値LBを用いて、
ラベルスイッチングルータR3とラベルスイッチングル
ータR4との間でラベル値LAを用いて、データの転送
が可能になる。
【0087】上述したラベルスイッチングパスを設定す
る過程において、ラベルスイッチングルータR1、ラベ
ルスイッチングルータR2、ラベルスイッチングルータ
R3、ラベルスイッチングルータR4はそれぞれ、ラベ
ルメッセージLMを受信した時に、ラベル要求メッセー
ジLRの受信時に読み取ったLSP3の帯域共用属性、
パス種別、要求帯域をそれぞれ保持しておく。
【0088】また、ラベルスイッチングルータR4は、
ラベル要求メッセージLR3を受信した後、ラベル要求
メッセージLR3の shared LSPIDフィールド13
を精査し、LSPIDが含まれていれば、そのLSPI
Dに対応するパスの起点ルータに対して帯域共用設定通
知メッセージ shared-notifyを送信する。例えば、本実
施の形態1の場合には、ラベル要求メッセージLR3の
フィールド13-aにLSP1のLSPIDが含まれ、ま
たフィールド13-bにLSP2のLSPIDが含まれる
ため、LSP1の起点ルータであるラベルスイッチング
ルータR5に対して shared-notify 1を送信し、また、
LSP2の起点ルータであるラベルスイッチングルータ
R6に対して shared-notify 2を送信する。
【0089】shared-notifyには、図4に示すように、
帯域共用パスのLSPIDフィールド172と shared
statusフィールド171とを設定する。従って、 share
d-notify 1にはLSPIDフィールド172-aにLSP
1のLSPIDを設定するとともに、 shared statusフ
ィールド171-aに「帯域共用設定」を設定し、一方、
shared-notify 2にはLSPIDフィールド172-aに
LSP2のLSPIDを設定するとともに、 shared st
atusフィールド171-aには同じく「帯域共用設定」を
設定する。因に、LSP3のパスを削除する際には、 s
hared-notifyのshared statusフィールド171に「帯
域共用設定解除」を設定してラベルスイッチングルータ
R5、ラベルスイッチングルータR6に送信すれば良
い。
【0090】なお、LSPIDは、図2のLSPIDフ
ィールド7に示すとおり、ラベル要求メッセージLRの
送信元エッジルータのIPアドレス71、および送信元
エッジルータでのユニークなID72から構成されてい
るものである。従って、 shared-notify 1の送信先であ
るラベルスイッチングルータR5のIPアドレス、並び
に shared-notify 2の送信先であるラベルスイッチング
ルータR6のIPアドレスは、いずれもLSPIDの送
信元エッジルータ(=パスの起点ルータ)のIPアドレ
ス部分から導き出すことができる。また、 shared indi
cationフィールド17においてリスト形式でLSPID
とパス帯域共用設定状態とを格納できるようにしている
理由は、1メッセージで同時にパス帯域共用設定状態が
変化した複数パスの情報を通知できるようにしておくこ
とにより、メッセージ数を削減可能とするためである。
【0091】次に、設定時には予備パスであったLSP
3が、現用パスに切り替わった場合の動作について説明
する。
【0092】LSP3の起点ルータであるラベルスイッ
チングルータR1は、パスの切替制御機能を有してお
り、LSP3が現用パスに切り替わった際、図1に示す
とおり、パス状態通知メッセージ state-notify 1-aを
ラベルスイッチングルータR2に送信する。図6に示す
とおり、 state-notifyメッセージには、パス状態の変
化したLSPのIDとそのパス状態(path status)と
を表示するstate notificationフィールド21が含まれ
ている。 state-notify 1-aでは、LSP3のIDをL
SPIDフィールド212-aに設定するとともに、パス
の状態「現用」をpath statusフィールド211-aに設
定する。なお、 state notificationフィールド21に
おいてリスト形式でLSPIDとパス状態とを格納でき
るようにしている理由は、1メッセージで同時にパス状
態が変化した複数パスの情報を通知できるようにするこ
とによりメッセージ数を削減可能とするためである。
【0093】state-notify 1-aを受信したラベルスイッ
チングルータR2は、内部に保持しているLSP3のパ
ス状態を予備から現用に変更し、 state-notify 2-aを
ラベルスイッチングルータR3に送信する。ラベルスイ
ッチングルータR3では、同様にLSP3のパス状態を
変更し、 state-notify 3-aをラベルスイッチングルー
タR4に送信する。ラベルスイッチングルータR4も同
様に、LSP3のパス状態を変更する。
【0094】ラベルスイッチングルータR1は、さら
に、帯域共用パスであるLSP1の起点ラベルスイッチ
ングルータR5に対して帯域共用状態通知メッセージP
R1を送信し、また帯域共用パスであるLSP2の起点
ラベルスイッチングルータR6に対して帯域共用状態通
知メッセージPR2を送信する。この場合、ラベルスイ
ッチングルータR1は、帯域共用状態通知メッセージP
R1の送信先であるラベルスイッチングルータR5のI
Pアドレス、並びに帯域共用状態通知メッセージPR2
の送信先であるラベルスイッチングルータR6のIPア
ドレスを、それぞれラベルメッセージLM3の shared
LSPIDフィールド13に設定されたLSPIDから
導出する。
【0095】図5に示すように、帯域共用状態通知メッ
セージPRには、パス共用状態の変化したLSPのID
とそのパス共用状態( shared preemption status)と
を表示する帯域共用表示フィールド19がある。帯域共
用状態通知メッセージPR1-aには、LSPIDフィー
ルド192-aにLSP1のIDを設定するとともに、sh
ared preemption statusフィールド191-aにパス帯域
共用状態「帯域共用開始」を設定する。また、帯域共用
状態通知メッセージPR2-aには、LSPIDフィール
ド192-aにLSP2のIDを設定するとともに、 sha
red preemption statusフィールド191-aにパス帯域
共用状態「帯域共用開始」を設定する。なお、帯域共用
表示フィールド19においてリスト形式でLSPIDと
パス状態とを格納できるようにしている理由は、1メッ
セージで同時にパス帯域共用状態が変化した複数パスの
情報を通知し、メッセージ数を削減可能とするためであ
る。
【0096】その後、さらにLSP3が現用パスから予
備パスに切り替わった場合には、ラベルスイッチングル
ータR1がラベルスイッチングルータR2に対して sta
te-notify 1-bを送信する。この場合、path statusフィ
ールド211-aにはパスの状態「予備」を設定する。以
降同様に、ラベルスイッチングルータR2がラベルスイ
ッチングルータR3に対して state-notify 2-bを送信
し、ラベルスイッチングルータR3がラベルスイッチン
グルータR4に対して state-notify 3-bを送信する。s
tate-notify 1-b、 state-notify 2-b、 state-notify
3-bをそれぞれ受信したラベルスイッチングルータR
2、ラベルスイッチングルータR3、ラベルスイッチン
グルータR4は、LSP3のパス状態を現用から予備に
変更する。さらに、ラベルスイッチングルータR1は、
帯域共用状態通知メッセージPR1を帯域共用パスであ
るLSP1の起点ラベルスイッチングルータR5へ送信
し、また帯域共用状態通知メッセージPR2を帯域共用
パスであるLSP2の起点ラベルスイッチングルータR
6へ送信する。この場合、帯域共用状態通知メッセージ
PR1-bには、LSP1のIDをLSPIDフィールド
192-aに設定するとともに、パス帯域共用状態「帯域
共用停止」を shared preemption statusフィールド1
91-aに設定する。また、帯域共用状態通知メッセージ
PR2-bには、LSP2のIDをLSPIDフィールド
192-aに設定するとともに、パス帯域共用状態「帯域
共用停止」を shared preemption statusフィールド1
91-aに設定する。
【0097】なお、実施の形態1においては、図1に示
すように、帯域共用設定通知メッセージ shared-notify
1および shared-notify 2をそれぞれLSP3の終点ラ
ベルスイッチングルータR4から送信するようにしてい
るが、図8に示すように、帯域共用設定通知メッセージ
shared-notify 1および shared-notify 2をLSP3の
起点ラベルスイッチングルータR1から送信するように
しても良い。
【0098】以上説明したように、実施の形態1によれ
ば、新規に設定する予備パスのための帯域が割り当てら
れない場合、帯域共用可能な既設定パスと、新規に設定
する予備パスとの間で帯域を共用するようにしているた
め、優先度の高いパスの予備パスに関して、ネットワー
ク全体で帯域が不足する場合でも、パス設定が可能とな
り、ネットワーク全体としてリソースを有効に活用する
ことができる。この場合、帯域共用を許容するパスを使
用するユーザに対しては、現用パスの故障時にバックア
ップパスが完全には保証されないが、その代わりに料金
を割り引くなどの柔軟なネットワークサービスを提供す
れば良い。また、帯域共用設定および共用帯域が実際に
使用されているか否かが、対象パスの起点ルータに通知
されるため、該当起点ルータでは帯域の使用状況が把握
でき、実際に共用帯域が使用開始になった場合など、必
要なタイミングで対象パスを別経路で再設定することも
可能になる。
【0099】実施の形態2.以上の実施の形態1は、新
規に設定する予備パスのための帯域が割り当てられない
場合に、帯域共用可能な既設定パスと、新規に設定する
予備パスとの間で帯域を共用するものである。これに対
して以下の実施の形態2では、初期設定におけるパスの
状態が現用/予備に関係なく、新規に設定するパスのた
めの帯域が割り当てられない場合に、帯域共用可能な予
備の状態にある既設定パスとの間で帯域を共用するラベ
ルスイッチングパス設定方法について説明する。
【0100】図9は、こうした実施の形態2を示すもの
で、中継ラベルスイッチングノードにおいて新規ラベル
要求メッセージLRを受信したときのパス設定可否およ
び帯域共用パス設定のアルゴリズムを示す図である。
【0101】以下、この図9のアルゴリズムに従って実
施の形態2のラベルスイッチングパス設定方法について
説明する。なお、ラベルスイッチングルータの配置、並
びにラベルスイッチングパスの設定状態は実施の形態1
と同一とする。但し、既に設定されているLSP1およ
びLSP2は、いずれも予備パスであり、ここに新規に
現用パスとしてLSP3を設定するものとする。また、
制御メッセージフォーマットおよび制御メッセージフロ
ーは、実施の形態1と同じである。
【0102】まず、この実施の形態2では、LSP3を
設定するために起点ラベルスイッチングルータR1がラ
ベルスイッチングルータR2に対してラベル要求メッセ
ージLR1を送信する。ラベル要求メッセージLR1を
受信したラベルスイッチングルータR2は、そのトラヒ
ックパラメータフィールド6に示された要求帯域、 exp
licit routeフィールド10に示された次段ラベルスイ
ッチングルータアドレス、パス帯域共用属性フィールド
11に示された帯域共用属性、パス種別フィールド12
に示された初期設定時のパス種別(現用/予備の区別)
を読み取る。
【0103】次いでラベルスイッチングルータR2は、
ラベル要求メッセージLR1に含まれる explicit rout
eフィールド10の次段ラベルスイッチングルータアド
レスからLSP3の設定経路を割り出し、このLSP3
の設定経路上に既に存在するパス(図31ではLSP1
のみ)の割当帯域合計Dと、ラベル要求メッセージLR
1に含まれる要求帯域Cとの和が、その経路に対して予
め設定されている所定の閾値Thを越えているか否かを
検査する(ステップS101)。既存パスの割当帯域合
計Dと要求帯域Cとの和が閾値Thを越えていない場合
には、パス設定を受け付け、LSP3の設定経路上(図
31ではラベルスイッチングルータR3とラベルスイッ
チングルータR2との間の経路)に要求帯域C分の帯域
を割り当ててラベルスイッチングルータR3にラベル要
求メッセージLR2を送信する(ステップS102)。
【0104】一方、既存パスの割当帯域合計Dと要求帯
域Cとの和が上記閾値Thを越えている場合には、パス
帯域共用属性フィールド11の帯域共用属性が「共用
可」か否かを検査し(ステップS103)、「共用不
可」であれば、パス設定不可と判断してステップS10
5に進む。ステップS105では、ラベル要求メッセー
ジLR1の送信元であるラベルスイッチングルータR1
に対して、リソース不足を拒否要因としたNotifyメッセ
ージが送信されることになる。
【0105】これに対してステップS103において帯
域共用属性が「共用可」の場合には、LSP3の設定経
路上(図31ではラベルスイッチングルータR3とラベ
ルスイッチングルータR2との間の経路)の既存パスの
中から現状のパスのステータスが予備状態で、しかも帯
域共用属性が帯域共用可のパスを抽出する(ステップS
120)。例えば図31の構成でLSP1のパスステー
タスが予備で、しかも帯域共用可であるとすれば、ステ
ップS120においてこのLSP1が抽出されることに
なる。
【0106】次に、ステップS120で抽出した既存パ
ス(以下単に、抽出既存パスという)に割り当てられた
帯域の和Bがラベル要求メッセージLR1の要求帯域C
以上となる既存パスの組み合せが存在するか否かを検査
し(ステップS107)、存在しなければステップS1
08に進む。ステップS108では、抽出既存パスに割
り当てられた帯域の和Bと、LSP3の設定経路上の任
意の空き帯域との合計が、ラベル要求メッセージLR1
の要求帯域C以上となる既存パスの組み合せが存在し、
さらにそれが下式1を満たすか否かを検査する。
【0107】D+C−B≦Th ・・・ 式1
【0108】ステップS108において上式1を満たさ
ない場合には、パス設定不可と判断してステップS10
5に進み、ラベルスイッチングルータR1に対して、リ
ソース不足を拒否要因としたNotifyメッセージが送信さ
れることになる。
【0109】一方、ステップS107において、抽出既
存パスに割り当てられた帯域の和Bがラベル要求メッセ
ージLR1の要求帯域C以上となる既存パスの組み合せ
が存在する場合、またはステップS108において上式
1を満たす場合には、それぞれステップS109に進
む。例えば、LSP3の要求帯域CとLSP1の割当帯
域との和が閾値Thを越えており、しかもLSP1の帯
域がLSP3の要求帯域Cを上回っている場合には、ス
テップS107の条件が真(yes)となり、ステップS
109に進むことになる。
【0110】ステップS109では、パス設定を受け付
け、LSP3の設定経路上(図31ではラベルスイッチ
ングルータR3とラベルスイッチングルータR2との間
の経路)に要求帯域C分の帯域を割り当ててラベルスイ
ッチングルータR3にラベル要求メッセージLR2を送
信する。その際、図2に示す shared LSPIDフィー
ルド13のフィールド13-aにLSP1のLSPIDを
設定しておく。
【0111】以降、同様にラベル要求メッセージLR2
を受信したラベルスイッチングルータR3がラベルスイ
ッチングルータR4に対してラベル要求メッセージLR
3を送信する。その後、ラベル要求メッセージLRを受
信したラベルスイッチングルータRからそれぞれの送信
元であるラベルスイッチングルータRに向けて順次ラベ
ルメッセージLMが送信され、LSP3の設定が完了し
てデータの送信が可能になる。
【0112】なお、ラベル要求メッセージLR3を受信
したラベルスイッチングルータR4がラベルスイッチン
グルータR5およびラベルスイッチングルータR6に対
してそれぞれ帯域共用設定通知メッセージ shared-noti
fyを送信する動作や、LSP3が現用パスから予備パス
に切り替わった後の動作は、実施の形態1と同一であ
る。
【0113】以上説明したように、実施の形態2によれ
ば、新規に設定するパスが現用パスであるか予備パスで
あるかに関わりなく、その帯域が割り当てられない場
合、帯域共用可能な予備状態にある既設定パスとの間で
帯域を共用するようにしているため、ネットワーク全体
で帯域が不足する場合でも、優先度の低い予備パスの帯
域を使用して優先度の高い新規パスの設定ができ、全体
としてリソースを有効に活用することができる。この場
合、帯域共用を許容するパスを使用するユーザに対して
は、現用パスの故障時にバックアップパスが完全には保
証されないが、その代わりに料金を割り引くなどの柔軟
なネットワークサービスを提供すれば良い。また、帯域
共用設定および共用帯域が実際に使用されているか否か
が、対象パスの起点ルータに通知されるため、該当起点
ルータでは帯域の使用状況が把握でき、必要なタイミン
グで対象パスを別経路で再設定することも可能になる。
【0114】実施の形態3.以上の実施の形態2は、新
規に設定するパスのための帯域が割り当てられない場合
に、帯域共用可能な既設定の予備パスと、新規に設定す
るパスとの間で帯域を共用するものである。これに対し
て以下の実施の形態3では、新規に設定する予備パスの
ための帯域が割り当てられない場合に、既設定パスに含
まれる複数のQoSクラスの割当帯域のうち共用可能な
帯域を、新規に設定する予備パスのQoSクラスの帯域
と共用するラベルスイッチングパス設定方法について説
明する。
【0115】図10は、実施の形態3で用いるラベル要
求メッセージLRのフォーマットを示す図である。図1
0において、ラベル要求メッセージLRのトラヒックパ
ラメータフィールド6には、QoSクラスごとの要求帯
域を設定するために、QoSクラスのIDを示すQoS
クラスIDフィールド61と、QoSクラスIDフィー
ルド61に示されたQoSクラスごとの要求帯域を示す
クラス単位要求帯域フィールド62とを設けてある。パ
ス帯域共用属性フィールド11には、QoSクラスごと
の共用可能帯域を設定するために、QoSクラスのID
を示すQoSクラスIDフィールド111と、QoSク
ラスIDフィールド111に示されたQoSクラスの共
用可能帯域を示すQoSクラス単位共用可帯域フィール
ド112を設けてある。同様に、 shared LSPIDフ
ィールド13には、パスごとに帯域共用設定のQoSク
ラスを設定するフィールド、およびQoSクラスごとの
共用帯域を設定するフィールドを設けてある。すなわ
ち、 shared LSPIDフィールド13は、QoSクラ
スのIDを示すQoSクラスIDフィールド132と、
QoSクラスIDフィールド132に示されたQoSク
ラスの共用設定帯域を示すQoSクラス単位共用設定帯
域フィールド133とを含んでいる。
【0116】図11は、実施の形態3で用いるラベルメ
ッセージLMのフォーマットを示す図である。図11に
おいて63はQoSクラスIDフィールド61に示され
たQoSクラスに対する共用設定帯域を示す共用設定帯
域表示フィールドである。
【0117】図12は、実施の形態3で用いる帯域共用
設定通知メッセージ shared-notifyのフォーマットを示
す図である。図12において帯域共用状態を示す share
d indicationフィールド17は、帯域共用QoSクラス
IDフィールド173と共用設定帯域フィールド174
とを含んでいる。帯域共用QoSクラスIDフィールド
173は、 shared indicationフィールド17のLSP
IDフィールド172に示されたLSPIDを持つパス
の帯域共用QoSクラスIDを示すためのフィールドで
ある。共用設定帯域フィールド174は、帯域共用Qo
SクラスIDフィールド173に示されたQoSクラス
の共用設定帯域を示すためのフィールドである。
【0118】図13は、実施の形態3で用いる帯域共用
状態通知メッセージPRのフォーマットを示す図であ
る。図13において shared preemption Indicationフ
ィールド19は、帯域共用設定QoSクラスIDフィー
ルド193を含んでいる。この帯域共用設定QoSクラ
スIDフィールド193は、LSPIDフィールド19
2に示されたLSPIDを持つパスの帯域共用設定Qo
SクラスIDを示すためのフィールドである。
【0119】図14は、実施の形態3で用いるパス状態
通知メッセージ state-notifyのフォーマットを示す図
である。図14において state notificationフィール
ド21は、帯域共用設定QoSクラスIDフィールド2
13を含んでいる。この帯域共用設定QoSクラスID
フィールド213は、LSPIDフィールド212で示
されるLSPIDを持つパスの帯域共用設定QoSクラ
スを示すためのフィールドである。
【0120】図15は、中継ラベルスイッチングノード
において新規ラベル要求メッセージLRを受信したとき
のパス設定可否および帯域共用QoSクラス選定のアル
ゴリズムを示す図である。
【0121】以下、この図15に示したアルゴリズムに
従って実施の形態3のラベルスイッチングパス設定方法
について説明する。なお、ラベルスイッチングルータの
配置、並びにラベルスイッチングパスの設定状態は実施
の形態1と同一とし、既に設定されたLSP1およびL
SP2に対して、新規に予備パスとしてLSP3を設定
するものとする。また、制御メッセージおよびそのフロ
ーシーケンスは、実施の形態1と同じである。
【0122】まず、この実施の形態3では、LSP3を
設定するために起点ラベルスイッチングルータR1がラ
ベルスイッチングルータR2に対してラベル要求メッセ
ージLR1を送信する。ラベル要求メッセージLR1を
受信したラベルスイッチングルータR2は、そのトラヒ
ックパラメータフィールド6に示されたQoSクラスI
Dフィールド61およびクラス単位要求帯域フィールド
62に示された要求帯域、 explicit routeフィールド
10に示された次段ラベルスイッチングルータアドレ
ス、パス帯域共用属性フィールド11に示されたQoS
クラスIDフィールド111およびQoSクラス単位共
用可帯域フィールド112、パス種別フィールド12に
示された初期設定時のパス種別(現用/予備の区別)を
読み取り、上記クラス単位要求帯域フィールド62の値
を全QoSクラス分合計した要求帯域Cを算出する。
【0123】次いでラベルスイッチングルータR2は、
ラベル要求メッセージLR1に含まれる explicit rout
eフィールド10の次段ラベルスイッチングルータアド
レスからLSP3の設定経路を割り出し、このLSP3
の設定経路上に既に存在するパス(図31ではLSP1
のみ)の割当帯域合計Dと、先に算出したラベル要求メ
ッセージLR1に含まれる要求帯域Cとの和が、その経
路に対して予め設定されている閾値Thを越えているか
否かを検査する(ステップS201)。既存パスの割当
帯域合計Dと要求帯域Cとの和が閾値Thを越えていな
い場合には、パス設定を受け付け、LSP3の設定経路
上(図31ではラベルスイッチングルータR3とラベル
スイッチングルータR2との間の経路)に要求帯域C分
の帯域を割り当ててラベルスイッチングルータR3にラ
ベル要求メッセージLR2を送信する(ステップS20
2)。
【0124】一方、既存パスの割当帯域合計Dと要求帯
域Cとの和が上記閾値Thを越えている場合には、ラベ
ル要求メッセージLR1に含まれるパス種別フィールド
12のパス種別が予備パスか否かを検査し(ステップS
203)、予備パスでなければ、つまり現用パスであれ
ば、パス設定不可と判断してステップS204に進む。
ステップS204では、ラベル要求メッセージLR1の
送信元であるラベルスイッチングルータR1に対して、
リソース不足を拒否要因としたNotifyメッセージが送信
されることになる。
【0125】これに対してステップS203でパス種別
が予備パスであった場合には、ラベル要求メッセージL
R1に含まれるQoSクラス単位共用可帯域フィールド
112の値が「0」、つまり「共用不可」となっている
QoSクラスを抽出し、これら抽出したQoSクラスに
対応するクラス単位要求帯域フィールド62に示された
要求帯域の合計(以下単に、共用不可QoSクラス要求
帯域合計Bという)を算出する(ステップS205)。
【0126】次に、LSP3の設定経路上に既に存在す
るパス(図31ではLSP1のみ)のQoSクラスごと
の予約帯域の総和を算出し、この総和と上記共用不可Q
oSクラス要求帯域合計Bとの和が上記閾値Thを越え
ているか否かを検査する(ステップS206)。越えて
いる場合にはパス設定不可と判断してステップS204
に進み、ラベル要求メッセージLR1の送信元であるラ
ベルスイッチングルータR1に対して、リソース不足を
拒否要因としたNotifyメッセージが送信されることにな
る。
【0127】一方、ステップS206において、LSP
3の設定経路上に既に存在するパスのQoSクラスごと
の合計予約帯域の総和と、上記共用不可QoSクラス要
求帯域合計Bとの和が上記閾値Thを越えていない場合
には、ステップS207に進む。
【0128】ステップS207では、ラベル要求メッセ
ージLR1に含まれるクラス単位共用可帯域フィールド
112の値がクラス単位要求帯域フィールド62の値と
同一となっているQoSクラス、つまり要求帯域のすべ
てを帯域共用可とするQoSクラスを抽出し、これら抽
出したQoSクラスに対応するクラス単位要求帯域フィ
ールド62に示された要求帯域の合計(以下単に、共用
可QoSクラス要求帯域合計Eという)を算出してステ
ップS208に進む。ステップS208では、LSP3
の設定経路上に既に存在するパス(図31ではLSP1
のみ)のQoSクラスごとの共用可能帯域を抽出してス
テップS209に進む。
【0129】次のステップS209では、抽出したQo
Sクラスごとの共用可能帯域の任意の組み合せに対して
割り当てられた帯域の合計(以下単に、抽出QoSクラ
ス共用可帯域合計Fという)に、上記共用可QoSクラ
ス要求帯域合計E以上となるものが存在するか否かを検
査し(ステップS209)、存在しなければステップS
210に進む。ステップS210では、上記抽出QoS
クラス共用可帯域合計Fと、LSP3の設定経路上の任
意の空き帯域の値との合計が、上記共用可QoSクラス
要求帯域合計E以上となるQoSクラスの組み合せが存
在し、さらにそれが下式2を満たすか否かを検査する。
【0130】D+B+E−F≦Th ・・・ 式2
【0131】ここで、上式2においては、E−Fが、新
たに割り当てる帯域を表すものであるから、このE−F
と既存パスの割当帯域合計Dとの和(D+E−F)が、
既存帯域と共用帯域とではカバーできない帯域の和を示
し、さらにこれと上記共用不可QoSクラス要求帯域合
計Bとの和(D+E−F+B)、つまり左辺が、LSP
3の設定経路上の新たな使用帯域を示すことになる。従
って、ステップS210において上式2を満たさない場
合には、パス設定不可と判断してステップS204に進
み、ラベル要求メッセージLR1の送信元であるラベル
スイッチングルータR1に対して、リソース不足を拒否
要因としたNotifyメッセージが送信されることになる。
【0132】一方、ステップS209において抽出Qo
Sクラス共用可帯域合計Fに、上記共用可QoSクラス
要求帯域合計E以上となるものが存在する場合、または
ステップS210において上式2を満たす場合には、そ
れぞれステップS211に進む。例えば、LSP3の各
QoSクラスの要求帯域の合計Cと、LSP1の割当帯
域との和が閾値Thを越えており、しかもLSP3の全
QoSクラスがすべての帯域を共用可で、LSP1の全
QoSクラスの予約帯域が共用可能帯域に設定され、か
つその合計が共用可QoSクラス要求帯域合計Eを上回
っていれば、ステップS209の条件が真(yes)とな
り、ステップS211に進むことになる。
【0133】ステップS211では、パス設定を受け付
け、LSP3の設定経路上(図31ではラベルスイッチ
ングルータR3とラベルスイッチングルータR2との間
の経路)に[共用可QoSクラス要求帯域合計E−抽出
QoSクラス共用可帯域合計F+共用不可QoSクラス
要求帯域合計B]分の帯域を割り当ててラベルスイッチ
ングルータR3にラベル要求メッセージLR2を送信す
る。その際、図10に示す shared LSPIDフィール
ド13のフィールド13-aにLSP1のLSPIDを設
定し、さらにQoSクラスIDフィールド132-aに帯
域共用するQoSクラスのID、QoSクラス単位共用
設定帯域フィールド133-aに共用帯域を設定する。
【0134】ラベル要求メッセージLR2を受信したラ
ベルスイッチングルータR3は、ラベルスイッチングル
ータR2と同様に、図15に示すアルゴリズムに従って
パス受け付けの判定を実施する。LSP3と同一経路上
(ラベルスイッチングルータR3とラベルスイッチング
ルータR4との間の経路)に設定されているLSP2の
QoSクラスで共用帯域が存在し、かつLSP2のQo
Sクラスごとの帯域共用が必要な場合(ステップS20
9の条件が真(yes)、あるいはステップS210の条
件が真(yes)の場合)、ラベル要求メッセージLR3
の shared LSPIDフィールド13のフィールド13
-bにLSP2のLSPIDを、QoSクラスIDフィー
ルド132-bに帯域共用するQoSクラスのID、Qo
Sクラス単位共用設定帯域フィールド133-bに共用帯
域をそれぞれ設定し、これをラベルスイッチングルータ
R4に送信する。
【0135】ラベルスイッチングルータR4は、ラベル
要求メッセージLR3を受信すると、ラベルメッセージ
LM1に、例えばラベルスイッチングルータR3とラベ
ルスイッチングルータR4との間で有効なラベル値LA
を設定し、これをラベルスイッチングルータR3に送信
する。このとき、図11に示すトラヒックパラメータフ
ィールド6のQoSクラスIDフィールド61にはQo
SクラスのIDを、クラス単位要求帯域フィールド62
にはQoSクラスIDフィールド61に示されたQoS
クラスの要求帯域を、QoSクラス単位要求帯域フィー
ルド63にはQoSクラスIDフィールド61に示され
たQoSクラスに対する共用帯域をそれぞれ設定する。
さらに、 shared LSPIDフィールド13のLSPI
Dフィールド13-aにはLSP1のIDを、LSPID
フィールド13-bにはLSP2のIDを、QoSクラス
IDフィールド132-aにはLSP1の帯域共用QoS
クラスを、QoSクラスIDフィールド132-bにはL
SP2の帯域共用QoSクラスを、QoSクラス単位共
用設定帯域フィールド133-aにはQoSクラスIDフ
ィールド132-aの共用帯域を、QoSクラス単位共用
設定帯域フィールド133-bにはQoSクラスIDフィ
ールド132-bの共用帯域をそれぞれ設定しておく。
【0136】ラベルスイッチングルータR3は、ラベル
メッセージLM1を受信すると、ラベルメッセージLM
2に、ラベルスイッチングルータR2とラベルスイッチ
ングルータR3との間で有効なラベル値LBをラベル値
LAの代わりに設定し、これをラベルスイッチングルー
タR2に送信する。ラベルスイッチングルータR2は、
同様にラベルメッセージLM1に、ラベルスイッチング
ルータR1とラベルスイッチングルータR2との間で有
効なラベル値LCをラベル値LBの代わりに設定し、こ
れをラベルスイッチングルータR1に送信する。これに
より、LSP3の設定が完了し、ラベルスイッチングル
ータR1とラベルスイッチングルータR2との間でラベ
ル値LCを用いて、ラベルスイッチングルータR2とラ
ベルスイッチングルータR3との間でラベル値LBを用
いて、ラベルスイッチングルータR3とラベルスイッチ
ングルータR4との間でラベル値LAを用いて、データ
の転送が可能になる。
【0137】上述したラベルスイッチングパスを設定す
る過程において、ラベルスイッチングルータR1、ラベ
ルスイッチングルータR2、ラベルスイッチングルータ
R3、ラベルスイッチングルータR4はそれぞれ、ラベ
ルメッセージLMを受信した時に、ラベル要求メッセー
ジLRの受信時に読み取ったLSP3のQoSクラスご
との要求帯域、共用帯域、パス種別をそれぞれ保持して
おく。
【0138】また、ラベルスイッチングルータR4は、
ラベル要求メッセージLR3を受信した後、ラベル要求
メッセージLR3の shared LSPIDフィールド13
を精査し、LSPIDが含まれていれば、そのLSPI
Dに対応するパスの起点ルータに対して帯域共用設定通
知メッセージ shared-notifyを送信する。例えば、本実
施の形態3の場合には、ラベル要求メッセージLR3の
フィールド13-aにLSP1のLSPIDが含まれ、ま
たフィールド13-bにLSP2のLSPIDが含まれる
ため、LSP1の起点ルータであるラベルスイッチング
ルータR5に対して shared-notify 1を送信し、また、
LSP2の起点ルータであるラベルスイッチングルータ
R6に対して shared-notify 2を送信する。
【0139】shared-notifyには、図12に示すよう
に、帯域共用パスのLSPIDフィールド172、 sha
red statusフィールド171、帯域共用QoSクラスI
Dフィールド173、共用設定帯域フィールド174を
設定する。従って、 shared-notify 1にはLSPIDフ
ィールド172-aにLSP1のLSPIDを、 shareds
tatusフィールド171-aには「帯域共用設定」を、帯
域共用QoSクラスIDフィールド173-aにLSP1
の帯域共用設定のQoSクラスのID、共用設定帯域フ
ィールド174-aに帯域共用QoSクラスIDフィール
ド173-aに対応する共用帯域を設定し、一方、 share
d-notify 2にはLSPIDフィールド172-aにLSP
2のLSPIDを、 shared statusフィールド171-a
には同じく「帯域共用設定」を、帯域共用QoSクラス
IDフィールド173-aにLSP2の帯域共用設定のQ
oSクラスのID、共用設定帯域フィールド174-aに
帯域共用QoSクラスIDフィールド173-aに対応す
る共用帯域を設定する。因に、LSP3のパスを削除す
る際には、 shared-notifyの shared statusフィールド
171に「帯域共用設定解除」を設定してラベルスイッ
チングルータR5、ラベルスイッチングルータR6に送
信すれば良い。
【0140】なお、ラベルスイッチングルータR5のI
Pアドレス、並びにラベルスイッチングルータR6のI
Pアドレスは、実施の形態1と同様に、LSPIDの送
信元エッジルータ(=パスの起点ルータ)のIPアドレ
ス部分から導き出すことができる。
【0141】次に、設定時には予備パスであったLSP
3が、現用パスに切り替わった場合の動作について説明
する。
【0142】LSP3の起点ルータであるラベルスイッ
チングルータR1は、LSP3が現用パスに切り替わっ
た際、図1に示すとおり、パス状態通知メッセージ sta
te-notify 1-aをラベルスイッチングルータR2に送信
する。図14に示すとおり、state-notifyメッセージに
は、パス状態の変化したLSPのIDとそのパス状態
(path status)、さらに帯域共用QoSクラスのID
とを表示するフィールドが含まれている。state-notify
1-aでは、LSP3のIDをLSPIDフィールド21
2-aに設定し、パスの状態「現用」をpath statusフィ
ールド211-aに設定し、帯域共用QoSクラスのID
を帯域共用設定QoSクラスIDフィールド213-aに
設定する。
【0143】state-notify 1-aを受信したラベルスイッ
チングルータR2は、内部に保持しているLSP3の帯
域共用設定QoSクラスごとのパス状態を予備から現用
に変更し、 state-notify 2-aをラベルスイッチングル
ータR3に送信する。ラベルスイッチングルータR3で
は、同様にLSP3のパス状態を変更し state-notify
3-aをラベルスイッチングルータR4に送信する。ラベ
ルスイッチングルータR4も同様に、LSP3のパス状
態を変更する。
【0144】ラベルスイッチングルータR1は、さらに
帯域共用QoSクラスを含むLSP1の起点ラベルスイ
ッチングルータR5に対して帯域共用状態通知メッセー
ジPR1を送信し、また帯域共用QoSクラスを含むパ
スLSP2の起点ラベルスイッチングルータR6に対し
て帯域共用状態通知メッセージPR2を送信する。この
場合、ラベルスイッチングルータR1は、ラベルスイッ
チングルータR5、ラベルスイッチングルータR6のI
PアドレスをそれぞれラベルメッセージLM3の share
d LSPIDフィールド13に設定されたLSPIDか
ら導出する。
【0145】図13に示すように、帯域共用状態通知メ
ッセージPRには、帯域共用状態の変化したパスのLS
PID、パス共用状態( shared preemption statu
s)、およびそのパスに含まれる帯域共用QoSクラス
のIDを表示するフィールド19がある。帯域共用状態
通知メッセージPR1-aには、LSPIDフィールド1
92-aにLSP1のIDを設定し、 shared preemption
statusフィールド191-aにパス帯域共用状態「帯域
共用開始」を設定し、帯域共用設定QoSクラスIDフ
ィールド193-aにLSP1の帯域共用QoSクラスの
IDを設定する。また、帯域共用状態通知メッセージP
R2-aには、LSPIDフィールド192-aにLSP2
のIDを設定し、 shared preemption statusフィール
ド191-aにパス帯域共用状態「帯域共用開始」を設定
し、帯域共用設定QoSクラスIDフィールド193-a
にLSP2の帯域共用QoSクラスのIDを設定する。
【0146】その後、さらにLSP3が現用パスから予
備パスに切り替わった場合、ラベルスイッチングルータ
R1がラベルスイッチングルータR2に対して state-n
otify 1-bを送信する。この場合、path statusフィール
ド211-aにはパスの状態「予備」を設定する。以降同
様に、ラベルスイッチングルータR2がラベルスイッチ
ングルータR3に対して state-notify 2-bを送信し、
ラベルスイッチングルータR3がラベルスイッチングル
ータR4に対して state-notify 3-bを送信する。 stat
e-notify 1-b、 state-notify 2-b、 state-notify 3-b
をそれぞれ受信したラベルスイッチングルータR2、ラ
ベルスイッチングルータR3、ラベルスイッチングルー
タR4は、LSP3の帯域共用QoSクラスの状態を現
用から予備に変更する。さらに、ラベルスイッチングル
ータR1は、帯域共用状態通知メッセージPR1を帯域
共用QoSクラスを含むLSP1の起点ラベルスイッチ
ングルータR5へ送信し、また帯域共用状態通知メッセ
ージPR2を帯域共用QoSクラスを含むLSP2の起
点ラベルスイッチングルータR6へ送信する。この場
合、帯域共用状態通知メッセージPR1-bには、LSP
1のIDをLSPIDフィールド192-aに設定し、パ
ス帯域共用状態「帯域共用停止」を sharedpreemption
statusフィールド191-aに設定する。また、帯域共用
状態通知メッセージPR2-bには、LSP2のIDをL
SPIDフィールド192-aに設定し、パス帯域共用状
態「帯域共用停止」を shared preemption statusフィ
ールド191-aに設定する。
【0147】なお、上記実施の形態3では、QoSクラ
スごとの要求帯域に対して共用可能帯域が、「0」(=
共用可能帯域なし)、もしくは共用可能帯域=要求帯
域、のいずれかであることを想定しているが、共用帯域
が「0<共用可能帯域<要求帯域」の範囲としても良
い。
【0148】以上説明したように、実施の形態3によれ
ば、新規に設定する予備パスのための帯域が割り当てら
れない場合、既設定パスに含まれる複数QoSクラスの
予約帯域のうち共用可能な帯域の一部を、新規に設定す
る予備パスの特定QoSクラスの帯域と共用可能として
いるため、新規予備パスと他の既存パスとの間でQoS
クラス単位に帯域を共用することができ、例えば優先度
の高いQoSクラスは帯域共用を不可にし、優先度の低
いQoSクラスは帯域共用可にするなどQoSクラスご
とに設定を変えることが可能になる。この場合、帯域共
用を許容するQoSクラスを使用するユーザに対して
は、現用パスの故障時にバックアップが完全には保証さ
れないが、その代わりに料金を割り引くなどの柔軟なネ
ットワークサービスを提供すれば良い。また、帯域共用
設定および共用帯域が実際に使用されているか否かが、
対象パスの起点ルータに通知されるため、該当起点ルー
タでは帯域の使用状況が把握でき、必要なタイミングで
帯域共用設定QoSクラスのみを別経路上のパスに再設
定することも可能になる。
【0149】実施の形態4.以上の実施の形態3は、新
規に設定する予備パスのための帯域が割り当てられない
場合に、既設定パスに含まれる複数QoSクラスの予約
帯域のうち共用可能な帯域と、新規に設定する予備パス
の特定QoSクラスの帯域とを共用できるようにしたも
のである。これに対して以下の実施の形態4では、初期
設定におけるパスの状態が現用/予備に関係なく、新規
に設定するパスの帯域が割り当てられない場合に、予備
状態にある既設定パスに含まれる複数QoSクラスのう
ち共用可能な予約帯域と、新規に設定する予備パスの特
定QoSクラスの帯域とを共用するラベルスイッチング
パス設定方法について説明する。
【0150】図16は、こうした実施の形態4を示すも
ので、中継ラベルスイッチングノードにおいて新規ラベ
ル要求メッセージLRを受信したときのパス設定可否お
よび帯域共用QoSクラス選定のアルゴリズムを示す図
である。
【0151】以下、この図16のアルゴリズムに従って
実施の形態4のラベルスイッチングパス設定方法につい
て説明する。なお、ラベルスイッチングルータの配置、
並びにラベルスイッチングパスの設定状態は実施の形態
1と同一とする。但し、既に設定されているLSP1お
よびLSP2は、いずれも予備パスであり、ここに新規
に現用パスとしてLSP3を設定するものとする。ま
た、制御メッセージフォーマットおよび制御メッセージ
フローは、実施の形態3と同じである。
【0152】まず、この実施の形態4では、LSP3を
設定するために起点ラベルスイッチングルータR1がラ
ベルスイッチングルータR2に対してラベル要求メッセ
ージLR1を送信する。
【0153】ラベル要求メッセージLR1を受信したラ
ベルスイッチングルータR2は、その explicit route
フィールド10に示された次段ラベルスイッチングルー
タアドレスからLSP3の設定経路を割り出し、このL
SP3の設定経路上に既に存在するパス(図31ではL
SP1のみ)の割当帯域合計Dと、ラベル要求メッセー
ジLR1に含まれる要求帯域Cの和が、その経路に対し
て予め設定されている閾値Thを越えているか否かを検
査する(ステップS201)。既存パスの割当帯域合計
Dと要求帯域Cとの和が閾値Thを越えていない場合に
は、パス設定を受け付け、LSP3の設定経路上(図3
1ではラベルスイッチングルータR3とラベルスイッチ
ングルータR2との間の経路)に要求帯域C分の帯域を
割り当ててラベルスイッチングルータR3にラベル要求
メッセージLR2を送信する(ステップS202)。
【0154】一方、既存パスの割当帯域合計Dと要求帯
域Cとの和が上記閾値Thを越えている場合には、ラベ
ル要求メッセージLR1に含まれるQoSクラス単位共
用可帯域フィールド112の値が「0」、つまり「共用
不可」となっているQoSクラスを抽出し、これら抽出
したQoSクラスに対応するクラス単位要求帯域フィー
ルド62に示された要求帯域の合計(以下単に、共用不
可QoSクラス要求帯域合計Bという)を算出する(ス
テップS205)。
【0155】次に、LSP3の設定経路上に既に存在す
るパス(図31ではLSP1のみ)のQoSクラスごと
の予約帯域の総和を算出し、この総和と上記共用不可Q
oSクラス要求帯域合計Bとの和が上記閾値Thを越え
ているか否かを検査する(ステップS206)。越えて
いる場合にはパス設定不可と判断してステップS204
に進み、ラベル要求メッセージLR1の送信元であるラ
ベルスイッチングルータR1に対して、リソース不足を
拒否要因とした Notifyメッセージが送信されることに
なる。
【0156】一方、ステップS206において、LSP
3の設定経路上に既に存在するパスのQoSクラスごと
の合計予約帯域の総和と、上記共用不可QoSクラス要
求帯域合計Bとの和が上記閾値Thを越えていない場合
には、ステップS207に進む。
【0157】ステップS207では、ラベル要求メッセ
ージLR1に含まれるQoSクラス単位共用可帯域フィ
ールド112の値がクラス単位要求帯域フィールド62
の値と同一となっているQoSクラス、つまり要求帯域
のすべてを帯域共用可とするQoSクラスを抽出し、こ
れら抽出したQoSクラスに対応するクラス単位要求帯
域フィールド62に示された要求帯域の合計(以下単
に、共用可QoSクラス要求帯域合計Eという)を算出
してステップS220に進む。ステップS220では、
LSP3の設定経路上(図31ではラベルスイッチング
ルータR3とラベルスイッチングルータR2との間の経
路)の既存パスの中から現状のパスのステータスが予備
状態となっているもののQoSクラスごとの共用可能帯
域を抽出してステップS209に進む。
【0158】次のステップS209では、抽出したQo
Sクラスごとの共用可能帯域の任意の組み合せに対して
割り当てられた帯域の合計(以下単に、抽出QoSクラ
ス共用可帯域合計Fという)に、上記共用可QoSクラ
ス要求帯域合計E以上となるものが存在するか否かを検
査し(ステップS209)、存在しなければステップS
210に進む。ステップS210では、上記抽出QoS
クラス共用可帯域合計Fと、LSP3の設定経路上の任
意の空き帯域の値との合計が、上記共用可QoSクラス
要求帯域合計E以上となるQoSクラスの組み合せが存
在し、さらにそれが下式2を満たすか否かを検査する。
【0159】D+B+E−F≦Th ・・・ 式2
【0160】ステップS210において上式2を満たさ
ない場合には、パス設定不可と判断してステップS20
4に進み、ラベル要求メッセージLR1の送信元である
ラベルスイッチングルータR1に対して、リソース不足
を拒否要因としたNotifyメッセージが送信されることに
なる。
【0161】一方、ステップS209において抽出Qo
Sクラス共用可帯域合計Fに、上記共用可QoSクラス
要求帯域合計E以上となるものが存在する場合、または
ステップS210において上式2を満たす場合には、そ
れぞれステップS211に進む。このステップS211
では、パス設定を受け付け、LSP3の設定経路上(図
31ではラベルスイッチングルータR3とラベルスイッ
チングルータR2との間の経路)に[共用可QoSクラ
ス要求帯域合計E−抽出QoSクラス共用可帯域合計F
+共用不可QoSクラス要求帯域合計B]分の帯域を割
り当ててラベルスイッチングルータR3にラベル要求メ
ッセージLR2を送信する。その際、 shared LSPI
Dフィールド13のフィールド13-aにLSP1のLS
PIDを設定し、さらにQoSクラスIDフィールド1
32-aに帯域共用するQoSクラスのID、QoSクラ
ス単位共用設定帯域フィールド133-aに共用帯域を設
定する。
【0162】以降、先の実施の形態3で示したものと同
様に、ラベル要求メッセージLR2を受信したラベルス
イッチングルータR3がラベルスイッチングルータR4
に対してラベル要求メッセージLR3を送信する。その
後、ラベル要求メッセージLRを受信したラベルスイッ
チングルータRからそれぞれの送信元であるラベルスイ
ッチングルータRに向けて順次ラベルメッセージLMが
送信され、LSP3の設定が完了してデータの送信が可
能になる。さらに、ラベルスイッチングルータR4にお
ける帯域共用設定通知メッセージ shared-notifyの送信
動作、ラベルスイッチングルータR1におけるパス状態
通知メッセージ state-notifyの送信動作およびそれを
受信した際のラベルスイッチングルータR2〜ラベルス
イッチングルータR4の動作、ラベルスイッチングルー
タR1の帯域共用状態通知メッセージPRの送信動作に
関しても、実施の形態3と同一である。
【0163】以上説明したように、実施の形態4によれ
ば、新規に設定するパスが現用パスであるか予備パスで
あるかに関わりなく、その帯域が割り当てられない場
合、予備状態にある既設定パスに含まれる複数QoSク
ラスの予約帯域のうち共用可能な帯域の一部を、新規に
設定するパスの特定QoSクラスの帯域と共用可能とし
ているため、新規パスと既存の予備パスとの間でQoS
クラス単位に帯域を共用することができ、例えば優先度
の高いQoSクラスは帯域共用を不可にし、優先度の低
いQoSクラスは帯域共用可にするなどQoSクラスご
とに設定を変えることが可能になる。
【0164】実施の形態5.上述したように、実施の形
態1は、新規設定パスが予備パスの場合にその共用可能
帯域と既存パスの帯域共用可能な帯域とを共用するもの
であり、また実施の形態2は、新規設定パスの共用可能
帯域と帯域共用可能な予備状態にある既設定パスとを共
用するものである。これに対して以下の実施の形態5で
は、帯域共用可能、かつそのパスの維持優先度が新規設
定パスの設定優先度より低い既存パスとの間で帯域を共
用するラベルスイッチングパス設定方法について説明す
る。
【0165】図17は、こうした実施の形態5を示すも
ので、中継ラベルスイッチングノードにおいて新規ラベ
ル要求メッセージLRを受信したときのパス設定可否お
よび帯域共用パス選定のアルゴリズムを示す図である。
【0166】図18は、実施の形態5で用いる優先度変
更メッセージPRCのフォーマットを示す図である。図
18において、23は優先度変更メッセージPRCに含
まれる優先度変更要求フィールドである。この優先度変
更要求フィールド23は、LSPIDフィールド231
と、LSPIDフィールド231に示されたLSPID
のパス維持優先度値を表示するパス維持優先度フィール
ド232とを含んでいる。
【0167】図19は、実施の形態5における制御メッ
セージフローのシーケンス図である。この図19におい
て、PRCが上述した優先度変更メッセージを示してい
る。他のメッセージに関しては、図1と同一であり、そ
れぞれのメッセージフォーマットも実施の形態1、もし
くは実施の形態2と同一である。
【0168】図17からも明らかなように、この実施の
形態5のアルゴリズムは、先の実施の形態2のアルゴリ
ズムにおいて実施するステップS120の代わりに、ス
テップS301を実施する点において実施の形態2と異
なっている。
【0169】すなわち、先の実施の形態2のステップS
120では、上述したようにステップS101の条件が
真(yes)で、ステップS103の条件も真(yes)の場
合に、LSP3の設定経路上の既存パスの中から現状の
パスのステータスが予備状態で、しかも帯域共用属性が
帯域共用可のパスを抽出するようにしている。
【0170】これに対して実施の形態5のステップS3
01では、ステップS101の条件が真(yes)で、ス
テップS103の条件も真(yes)の場合に、LSP3
の設定経路上の既存パスの中から、ラベルスイッチング
ルータRで保持していたパス維持優先度の値が、ラベル
要求メッセージLR1のパス設定優先度フィールド81
に表示されている値よりも小さく、しかも帯域共用属性
が帯域共用可のパスを抽出するようにしている。なお、
ラベルスイッチングルータRに保持されている既存パス
個々のパス維持優先度は、それらのラベル要求メッセー
ジLRに含まれるパス維持優先度フィールド82から読
み取ったものである。
【0171】このようにステップS120の代わりにス
テップS301を実施する実施の形態5においても、そ
の後のステップS107の条件が真(yes)、あるいは
ステップS108の条件が真(yes)であれば、S10
9に進んでパス設定を受け付け、LSP3の設定経路上
に要求帯域C分の帯域を割り当てた後にラベルスイッチ
ングルータR3にラベル要求メッセージLR2を送信す
るようにしている。図19に示すように、以降同様に、
ラベル要求メッセージLR2を受信したラベルスイッチ
ングルータR3がラベルスイッチングルータR4に対し
てラベル要求メッセージLR3を送信する。その後、ラ
ベル要求メッセージLRを受信したラベルスイッチング
ルータRからそれぞれの送信元であるラベルスイッチン
グルータRに向けて順次ラベルメッセージLMが送信さ
れ、LSP3の設定が完了してデータの送信が可能にな
る。この場合、ラベルスイッチングルータR4が帯域共
用設定通知メッセージ shared-notifyを送信する動作、
並びにLSP3の現用/予備状態が切り替わった後にラ
ベルスイッチングルータR1が帯域共用状態通知メッセ
ージPRを送信する動作も実施の形態2と同一である。
【0172】一方、上記実施の形態5では、LSP3の
現用/予備状態が切り替わった後に、ラベルスイッチン
グルータR1がパス状態通知メッセージ state-notify
を送信する代わりに、優先度変更メッセージPRCを送
信するようにしている。すなわち、図19に示すよう
に、LSP3の現用/予備状態が切り替わると、ラベル
スイッチングルータR1は、図18に示す優先度変更メ
ッセージPRCを送信する。その際、優先度変更メッセ
ージPRCのLSPIDフィールド231にパス維持優
先度を変更するパスのLSPIDを設定するとともに、
パス維持優先度フィールド232にLSPIDフィール
ド231のLSPIDに対する変更後のパス維持優先度
を設定する。例えば、LSP3が現用パスから予備パス
に切り替わった場合には、パス維持優先度フィールド2
32の値を小さい値(=低い優先度)に変更する一方、
LSP3が予備パスから現用パスに切り替わった場合に
は、パス維持優先度フィールド232の値を大きい値
(=高い優先度)に変更する。これにより、図17のス
テップS301において、現用状態にある既存パスを帯
域共用の対象から除外することができる。逆に、予備状
態にある既存パスを帯域共用の対象に含めることができ
る。
【0173】以上説明したように、実施の形態5によれ
ば、既存パスの帯域が共用可であり、かつそのパスの維
持優先度が新規設定パスの設定優先度より低い既存パス
についてのみ帯域を共用すると同時に、パスの現用/予
備状態が変化した後に、該当パスの維持優先度を変更す
るようにしている。このため、パスが現用状態にある場
合には、他のパスとの帯域共用を回避、あるいは既に帯
域共用されていればさらなる帯域共用を回避し、一方、
予備状態にある場合には、他のパスとの帯域共用を許容
することができるなど、パスの優先度に応じて柔軟に帯
域の共用を行うことが可能となる。
【0174】実施の形態6.以上の実施の形態5は、帯
域が共用可で維持優先度が新規設定パスの設定優先度よ
り低い既存パスとの間において帯域を共用するものであ
る。これに対して以下の実施の形態6では、QoSクラ
スごとに維持優先度を設け、新規設定パスの設定優先度
より維持優先度の低い既存パスのQoSクラスの共用可
能帯域を、新規設定パスのQoSクラスごとの帯域と共
用するラベルスイッチングパス設定方法について説明す
る。
【0175】図20は、実施の形態6で用いるラベル要
求メッセージLRのフォーマットを示す図である。図2
0において、82はQoSクラスのIDを示すQoSク
ラスIDフィールド、83はQoSクラスIDフィール
ド82に示されたQoSクラスの維持優先度を表示する
QoSクラス維持優先度フィールドである。
【0176】図21は、中継ラベルスイッチングノード
において新規ラベル要求メッセージLRを受信したとき
のパス設定可否および共用するQoSクラスごとの帯域
選定のアルゴリズムを示す図である。
【0177】図22は、実施の形態6で用いる優先度変
更メッセージPRCのフォーマットを示す図である。図
22において、232はQoSクラスのIDを示すQo
SクラスIDフィールド、233はQoSクラスIDフ
ィールド232に示されたQoSクラスの変更後の維持
優先度を表示するQoSクラス維持優先度フィールドで
ある。図23は、実施の形態6の変形例で用いる制御メ
ッセージフローを示すシーケンス図である。
【0178】図21からも明らかなように、この実施の
形態6のアルゴリズムは、先の実施の形態4のアルゴリ
ズムにおいて実施するステップS220の代わりに、ス
テップS311を実施する点において実施の形態4と異
なっている。
【0179】すなわち、先の実施の形態4のステップS
220では、上述したように、ステップS201の条件
が真(yes)で、ステップS206の条件も真(yes)の
場合に、LSP3の設定経路上の既存パスの中から現状
のパスのステータスが予備状態となっているもののQo
Sクラスごとの共用可能帯域を抽出するようにしてい
る。
【0180】これに対して実施の形態6のステップS3
11では、ステップS201の条件が真(yes)で、ス
テップS206の条件も真(yes)の場合に、新規設定
パスと同一経路の既存パスの各QoSクラスの維持優先
度値が、ラベル要求メッセージLR1のパス設定優先度
フィールド81に示されたパス設定優先度の値よりも小
さいQoSクラス、すなわち優先度が低いQoSクラス
ごとの共用可能帯域を抽出するようにしている。各Qo
Sクラスの維持優先度値は、図20に示すラベル要求メ
ッセージLRのQoSクラスIDフィールド82および
QoSクラス維持優先度フィールド83の組をパスごと
にラベルスイッチングルータRが保持しておき、その保
持しておいた値から導き出す。同様に、各QoSクラス
ごとの共用可能帯域は、各ラベルスイッチングルータR
が保持しているラベル要求メッセージLRのQoSクラ
ス単位共用可帯域フィールド112に示された値であ
る。
【0181】このようにステップS220の代わりにス
テップS311を実施する実施の形態6においても、そ
の後のステップS209の条件が真(yes)、あるいは
ステップS210の条件が真(yes)であれば、S21
1に進んでパス設定を受け付け、LSP3の設定経路上
に[共用可QoSクラス要求帯域合計E−抽出QoSク
ラス共用可帯域合計F+共用不可QoSクラス要求帯域
合計B]分の帯域を割り当てた後にラベルスイッチング
ルータR3にラベル要求メッセージLR2を送信するよ
うにしている。図23に示すように、以降同様に、ラベ
ル要求メッセージLR2を受信したラベルスイッチング
ルータR3がラベルスイッチングルータR4に対してラ
ベル要求メッセージLR3を送信する。その後、ラベル
要求メッセージLRを受信したラベルスイッチングルー
タRからそれぞれの送信元であるラベルスイッチングル
ータRに向けて順次ラベルメッセージLMが送信され、
LSP3の設定が完了してデータの送信が可能になる。
この場合、ラベルスイッチングルータR4が帯域共用設
定通知メッセージ shared-notifyを送信する動作、並び
にLSP3の現用/予備状態が切り替わった後にラベル
スイッチングルータR1が帯域共用状態通知メッセージ
PRを送信する動作も実施の形態4と同一である。
【0182】一方、図19に示すように、LSP3の現
用/予備状態が切り替わった後に、ラベルスイッチング
ルータR1が優先度変更メッセージPRCを送信する動
作は、下記の点を除き実施の形態5と同一である。すな
わち、図22に示すように、優先度変更メッセージPR
Cには、維持優先度を変更するQoSクラスを含むLS
PのIDを設定するLSPIDフィールド231と、Q
oSクラスのIDを示すQoSクラスIDフィールド2
32と、QoSクラスごとの変更後の維持優先度値を設
定するQoSクラス維持優先フィールド233とを設け
ており、例えば図19の優先度変更メッセージPRCで
は、LSPIDフィールド231-aにLSP3のLSP
IDを設定し、QoSクラスIDフィールド232-a-
1,232-a-2にLSP3のQoSクラスのIDを設定
し、QoSクラス維持優先度フィールド233-a-1,
233-a-2にそれぞれQoSクラスIDフィールド23
2-a-1, 233-a-2のQoSクラスに対応する新しい
維持優先度値を設定する点で実施の形態5と異なってい
る。従って、この優先度変更メッセージPRCを受信し
たラベルスイッチングルータR2、ラベルスイッチング
ルータR3、ラベルスイッチングルータR4では、それ
ぞれの内部で保持している該当するQoSクラスの維持
優先度値を変更することができる。
【0183】なお、優先度変更メッセージPRCは、必
ずしもLSP3の現用/予備状態の切り替え後に送信す
る必要はなく、図23に示すように、任意のタイミング
で送信することもできる。
【0184】以上説明したように、実施の形態6によれ
ば、QoSクラスごとに維持優先度を設け、新規設定パ
スの設定優先度より維持優先度の低い既存パスのQoS
クラスの共用可能帯域を新規設定パスの帯域と共用する
と同時に、パスの現用/予備状態が変化した後に、該当
パスに含まれるQoSクラスの維持優先度を変更するよ
うにしている。このため、他のパスとの間での帯域共用
の可否をQoSクラス単位に決定することができ、Qo
Sクラスの優先度に応じて柔軟に帯域の共用設定を行う
ことができる。さらに、QoSクラスの維持優先度を任
意のタイミングで変更できるようにしたため、ユーザ要
求、ネットワーク負荷などの状況の変化に応じてパス維
持優先度を変更することができる。例えば、帯域共用を
防止したい場合にQoSクラスごとの維持優先度を高く
したり、逆に帯域共用を広く許容するためにQoSクラ
スごとの維持優先度を低くすることができる。
【0185】実施の形態7.以上の実施の形態6は、Q
oSクラスごとに維持優先度を設け、新規設定パスの設
定優先度より維持優先度の低い既存パスのQoSクラス
の共用可能帯域を新規設定パスの帯域と共用すると同時
に、パスの現用/予備状態が変化した後に、該当パスに
含まれるQoSクラスの維持優先度を変更するものであ
る。これに対して以下の実施の形態7では、QoSクラ
スごとの維持優先度に加えて設定優先度を設け、新規設
定パスの各QoSクラスごとの設定優先度より維持優先
度の低い既存パスのQoSクラスの共用可能帯域を、新
規設定パスの各QoSクラスの帯域と共用するラベルス
イッチングパス設定方法について説明する。
【0186】図24は、実施の形態7におけるラベル要
求メッセージLRのフォーマットを示す図である。図2
4において、88はQoSクラスIDフィールド82に
表示されたQoSクラスの設定優先度を示すQoSクラ
ス設定優先度フィールドである。図25は、中継ラベル
スイッチングノードにおいて新規ラベル要求メッセージ
LRを受信したときのパス設定可否およびQoSクラス
ごとの共用帯域選定のアルゴリズムを示す図である。
【0187】以下、この図25のアルゴリズムに従って
実施の形態7のラベルスイッチングパス設定方法につい
て説明する。なお、ラベルスイッチングルータの配置、
並びにラベルスイッチングパスの設定状態は実施の形態
1と同一とする。
【0188】まず、この実施の形態7では、LSP3を
設定するため、起点ラベルスイッチングルータR1がラ
ベルスイッチングルータR2に対してラベル要求メッセ
ージLR1を送信する。
【0189】ラベル要求メッセージLR1を受信したラ
ベルスイッチングルータR2は、その explicit route
フィールド10に示された次段ラベルスイッチングルー
タアドレスからLSP3の設定経路を割り出し、このL
SP3の設定経路上に既に存在するパスの割当帯域合計
Dと、ラベル要求メッセージLR1に含まれるクラス単
位要求帯域フィールド62の値を全QoSクラス分合計
した要求帯域Cとの和が、その経路に対して予め設定さ
れている閾値Thを越えているか否かを検査する(ステ
ップS201)。既存パスの割当帯域合計Dと要求帯域
Cとの和が閾値Thを越えていない場合には、パス設定
を受け付け、LSP3の設定経路上に要求帯域C分の帯
域を割り当ててラベルスイッチングルータR3にラベル
要求メッセージLR2を送信する(ステップS20
2)。
【0190】一方、既存パスの割当帯域合計Dと要求帯
域Cとの和が上記閾値Thを越えている場合には、パラ
メータkを1に初期化する(ステップS401)。この
パラメータkは、QoSクラスを指定するために用いる
ものである。
【0191】次のステップS402では、新規ラベル要
求メッセージLR1のQoSクラスCkの設定優先度をP
sck、既存パスのQoSクラスCijの維持優先度をPmcij
とした場合に、Psck>Pmcijを満たすCij(i:LSPI
D、i=1−N、j:class ID、j=1−M)を抽出する。
このとき、前回までのステップS403,S404(後
述)で既に帯域を共用するものとして選択されたものは
除外する。
【0192】次のステップS403では、ステップS4
02で抽出したQoSクラスCijの任意の組み合せに関
して、それらの共用可能帯域の和Fkが新規ラベル要求
メッセージLRのQoSクラスCkの要求帯域Gk以上と
なるものが存在するか否かを検査し、存在しなければス
テップS404に進む。ステップS404では、さらに
ステップS402で抽出したQoSクラスCijの任意の
組み合せに関して、その共用可能帯域の和Fkと、LS
P3の設定経路上の任意の空き帯域の値との合計が、新
規ラベル要求メッセージLR1のQoSクラスCkの要
求帯域Gk以上となり、かつそれが下式3を満たすもの
か否かを検査する。
【0193】 D+Σ(p=1−k)(Gp−Fp)≦Th ・・・式3
【0194】ここで、上式3は、新規設定パスと既存パ
スの帯域共用を考慮した合計所要帯域(この合計所要帯
域は、QoSクラス1からkまでのループ実行時の空き
帯域の新規割り当て分を含む)とが、予め設定してある
閾値Th以下となるか否かを調べるものである。
【0195】ステップS404において上式3を満たさ
ない場合には、パス設定不可と判断してステップS20
4に進み、ラベル要求メッセージLR1の送信元である
ラベルスイッチングルータR1に対して、リソース不足
を拒否要因としたNotifyメッセージが送信されることに
なる。
【0196】一方、ステップS403において共用可能
帯域の和Fkが新規ラベル要求メッセージLRのQoS
クラスCkの要求帯域Gk以上となるものが存在する場
合、またはステップS404において上式3を満たす場
合には、それぞれステップS405に進んでパラメータ
kをインクリメントした後、このパラメータkが新規ラベ
ル要求メッセージLR1のQoSクラス数を越えたか否
かを検査する(ステップS406)。
【0197】ステップS406においてパラメータkが
QoSクラス数を越えていなければ、新規ラベル要求メ
ッセージLR1のすべてのQoSクラスに対する処理が
完了していないとしてステップS402に戻り、次のQ
oSクラスに対する処理を実行する。
【0198】これに対してステップS406においてパ
ラメータkがQoSクラス数を越えた場合には、新規ラ
ベル要求メッセージLR1のすべてのQoSクラスに対
する処理が完了したとしてステップS211に進んでパ
ス設定を受け付ける。例えば、LSP3と同一経路上を
経由するLSP1にQoSクラス1〜4の4つのQoS
クラスがあり、LSP3にQoSクラス1〜2の2つの
QoSクラスが存在する場合、LSP1のQoSクラス
1および2の共用可能帯域の和が、LSP3のQoSク
ラス1の要求帯域以上となる場合、これらLSP1のQ
oSクラス1および2を共用帯域QoSクラスとして選
択し、次にLSP3のQoSクラス2の要求帯域以上と
なるものとして、LSP1のQoSクラス3の共用可能
帯域が存在するとき、このLSP3のQoSクラス3を
同様に共用帯域QoSクラスとして選択し、ステップS
211でLSP1のIDとQoSクラス1〜3のIDを
格納してラベル要求メッセージLR2をラベルスイッチ
ングルータR2に対して送信する。
【0199】なお、ラベル要求メッセージLR2を受信
したときのラベルスイッチングルータR3の動作は、上
述したラベルスイッチングルータR2と同一であり、ま
たラベル要求メッセージLR4を受信したときのラベル
スイッチングルータR4の動作は、実施の形態3、もし
くは実施の形態6と同じである。さらに、帯域共用設定
通知メッセージ shared-notify、帯域共用状態通知メッ
セージPR、パス状態通知メッセージ state-notifyの
送信シーケンスに関しても実施の形態3、もしくは実施
の形態6と同じである。
【0200】以上説明したように、実施の形態7によれ
ば、QoSクラスごとに維持優先度および設定優先度を
設け、新規設定パスの各QoSクラスごとの設定優先度
に比べて維持優先度の低い既存パスのQoSクラスの共
用可能帯域を、新規設定パスの各QoSクラスの帯域と
共用するようにしたため、QoSクラス単位で設定可否
を決定することができると同時に、QoSクラスごとに
設定優先度を変更できるため、同一パスにおいても優先
度の高いQoSクラスに対して優先的に帯域の共用設定
を行うことができる。
【0201】実施の形態8.上述したように、実施の形
態5は、パスが現用状態から予備状態へ、あるいは予備
状態から現用状態へ切り替わった場合に、該当パスの起
点ラベルスイッチングルータから中継ラベルスイッチン
グルータや終点ラベルスイッチングルータに対して、パ
ス維持優先度の変更を通知するものである。これに対し
て以下の実施の形態8では、パスの設定時に予め、現用
時および予備時双方の場合のパスの維持優先度を起点ラ
ベルスイッチングルータから中継ラベルスイッチングル
ータや終点ラベルスイッチングルータに通知するラベル
スイッチングパス設定方法について説明する。
【0202】図26は、実施の形態8で用いるラベル要
求メッセージLRのフォーマットを示す図である。図2
6において、84は現用時のパス維持優先度を示す現用
パス維持優先度表示フィールドであり、85は予備時の
パス維持優先度を示す予備パス維持優先度表示フィール
ドである。
【0203】なお、この実施の形態8と実施の形態5と
の相違は、ラベル要求メッセージLRのフォーマット、
並びに優先度変更メッセージPRCの代わりにパス状態
通知メッセージ state-notifyを用いることのみである
ため、各ラベルスイッチングルータRにおけるパスの設
定可否および帯域共用パスの選択アルゴリズムに関して
は省略する。また、制御メッセージのシーケンスは、図
1に示した実施の形態1と同じである。
【0204】この実施の形態8では、LSP3を設定す
るために起点ラベルスイッチングルータR1がラベルス
イッチングルータR2に対してラベル要求メッセージL
R1を送信すると、ラベルスイッチングルータR2によ
ってこのラベル要求メッセージLR1に含まれる現用パ
ス維持優先度表示フィールド84および予備パス維持優
先度表示フィールド85が読み取られ、それぞれのフィ
ールドに含まれる現用パス維持優先度、および予備パス
維持優先度がラベルスイッチングルータR2に保持され
る。同様に、ラベル要求メッセージLR2を受信したラ
ベルスイッチングルータR3およびラベル要求メッセー
ジLR3を受信したラベルスイッチングルータR4は、
現用パス維持優先度表示フィールド84および予備パス
維持優先度表示フィールド85を読み取り、それぞれの
現用パス維持優先度、および予備パス維持優先度を保持
する。
【0205】LSP3が設定された後、LSP3のパス
が現用状態から予備状態へ、あるいは予備状態から現用
状態へ切り替わると、起点ラベルスイッチングルータR
1がラベルスイッチングルータR2に対してパス状態通
知メッセージ state-notify1-aを送信し、またラベルス
イッチングルータR2がラベルスイッチングルータR3
に対して state-notify 2-aを送信し、さらにラベルス
イッチングルータR3がラベルスイッチングルータR4
に対して state-notify 3-aを送信する。
【0206】state-notifyを受信したラベルスイッチン
グルータR2、ラベルスイッチングルータR3およびラ
ベルスイッチングルータR4は、それぞれLSPIDフ
ィールド212に示されたLSPIDからパスを特定す
るとともに、パス状態表示フィールド211から変更後
のパスの状態を読み取り、現用パスから予備パスへの切
り替えであれば、現在のパス維持優先度を予備パス維持
優先度に置き換え、逆に、予備パスから現用パスへの切
り替えであれば、現在のパス維持優先度を現用パス維持
優先度に置き換える。これにより、現用状態にある既存
パスを帯域共用の対象から除外することができる一方、
予備状態にある既存パスを帯域共用の対象に含めること
ができる。しかも、パスの現用/予備状態が変化するご
とにパスの維持優先度を通知する必要がなく、単にパス
の状態を通知するだけで済むため、制御シーケンスを簡
略化できるという効果がある。
【0207】以上説明したように、実施の形態8によれ
ば、パスの設定時に予め、現用時および予備時双方の場
合のパスの維持優先度を起点ラベルスイッチングルータ
から中継ラベルスイッチングルータや終点ラベルスイッ
チングルータに通知しておくことで、パスの現用/予備
状態が切り替わった場合に都度パスの維持優先度を通知
する必要がなくなり、制御シーケンスを簡略化できると
いう効果がある。
【0208】実施の形態9.上述したように、実施の形
態6は、パスが現用状態から予備状態へ、あるいは予備
状態から現用状態へ切り替わった場合に、パスに含まれ
るQoSクラスごとの維持優先度の変更を、該当パスの
起点ラベルスイッチングルータから中継ラベルスイッチ
ングルータや終点ラベルスイッチングルータに通知する
ものである。これに対して以下の実施の形態9では、パ
スの設定時に予め、現用時および予備時双方の場合のQ
oSクラスごとの維持優先度を起点ラベルスイッチング
ルータから中継ラベルスイッチングルータや終点ラベル
スイッチングルータに通知するラベルスイッチングパス
設定方法について説明する。
【0209】図27は、実施の形態9で用いるラベル要
求メッセージLRのフォーマットを示す図である。図2
7において、86は現用時のQoSクラスごとの維持優
先度を示す現用QoSクラス維持優先度表示フィールド
であり、87は予備時のQoSクラスごとの維持優先度
を示す予備QoSクラス維持優先度表示フィールドであ
る。
【0210】なお、この実施の形態9と実施の形態6と
の相違は、ラベル要求メッセージLRのフォーマット、
並びに優先度変更メッセージPRCの代わりにパス状態
通知メッセージ state-notifyを用いることのみである
ため、各ラベルスイッチングルータRにおけるパスの設
定可否および帯域共用パスの選択アルゴリズムに関して
は省略する。また、制御メッセージのシーケンスは、図
1に示した実施の形態1と同じである。
【0211】この実施の形態9では、LSP3を設定す
るために起点ラベルスイッチングルータR1がラベルス
イッチングルータR2に対してラベル要求メッセージL
R1を送信すると、ラベルスイッチングルータR2によ
ってこのラベル要求メッセージLR1に含まれる現用Q
oSクラス維持優先度表示フィールド86および予備Q
oSクラス維持優先度表示フィールド87が読み取ら
れ、それぞれのフィールドに含まれるQoSクラスごと
の現用パス時の維持優先度、および予備パス時の維持優
先度がラベルスイッチングルータR2に保持される。同
様に、ラベル要求メッセージLR2を受信したラベルス
イッチングルータR3およびラベル要求メッセージLR
3を受信したラベルスイッチングルータR4は、現用Q
oSクラス維持優先度表示フィールド86および予備Q
oSクラス維持優先度表示フィールド87を読み取り、
それぞれの現用パス時の維持優先度、および予備パス時
の維持優先度を保持しておく。
【0212】LSP3が設定された後、LSP3のパス
が現用状態から予備状態へ、あるいは予備状態から現用
状態へ切り替わると、起点ラベルスイッチングルータR
1がラベルスイッチングルータR2に対してパス状態通
知メッセージ state-notify1-aを送信し、またラベルス
イッチングルータR2がラベルスイッチングルータR3
に対して state-notify 2-aを送信し、さらにラベルス
イッチングルータR3がラベルスイッチングルータR4
に対して state-notify 3-aを送信する。
【0213】state-notifyを受信したラベルスイッチン
グルータR2、ラベルスイッチングルータR3およびラ
ベルスイッチングルータR4は、それぞれLSPIDフ
ィールド212に示されたLSPIDからパスを特定し
てその中に含まれるQoSクラスを抽出するとともに、
パス状態表示フィールド211から変更後のパスの状態
を読み取り、現用パスから予備パスへの切り替えであれ
ば、該当するQoSクラスについて予備パス時の維持優
先度に切り替え、逆に、予備パスから現用パスへの切り
替えであれば、該当するQoSクラスについて現用パス
時の維持優先度に切り替える。これにより、例えば、帯
域共用を防止したい場合にQoSクラスごとの維持優先
度を高くしたり、逆に帯域共用を広く許容するためにQ
oSクラスごとの維持優先度を低くすることができる。
しかも、パスの現用/予備状態が変化するごとに該当パ
スのQoSクラスごとの維持優先度を通知する必要がな
く、単にパスの状態を通知するだけで済むため、制御シ
ーケンスを簡略化できるという効果がある。
【0214】以上説明したように、実施の形態9によれ
ば、パスの設定時に予め、現用時および予備時双方の場
合の各QoSクラスごとの維持優先度を起点ラベルスイ
ッチングルータから中継ラベルスイッチングルータや終
点ラベルスイッチングルータに通知しておくことで、パ
スの現用/予備状態が切り替わった場合に都度該当パス
のQoSクラスごとの変更後の維持優先度を通知する必
要がなくなり、単にパス状態の変化を通知するだけで済
み、制御シーケンスを簡略化できるという効果がある。
【0215】実施の形態10.上述したように、実施の
形態1は、パスの設定に際して、空き帯域がない場合に
のみ帯域共用が可能なパスを探索するものである。これ
に対して以下の実施の形態10では、ラベル要求メッセ
ージLRに帯域共用使用と空き帯域使用とのどちらが優
先するかを表示するフィールドを設け、帯域共用を優先
させる場合には帯域共用が可能なパスを最初のステップ
で探索するラベルスイッチングパス設定方法について説
明する。
【0216】図28は、実施の形態10で用いるラベル
要求メッセージLRのフォーマットを示す図である。図
28において、24は空き帯域と共用帯域とのどちらを
優先して使用するかを示す優先帯域使用属性フィールド
である。図29は、実施の形態10で用いるパス設定可
否および帯域共用パスの選択アルゴリズムを示す図であ
る。
【0217】以下、この図29のアルゴリズムに従って
実施の形態10のラベルスイッチングパス設定方法につ
いて説明する。なお、この実施の形態10と実施の形態
1とは、パス設定可否および帯域共用パスの選択アルゴ
リズム、並びにラベル要求メッセージLRのフォーマッ
トについてのみ相違し、他の部分に関しては実施の形態
1と同一である。
【0218】図29からも明らかなように、この実施の
形態10では、LSP3を設定するために起点ラベルス
イッチングルータR1がラベルスイッチングルータR2
に対してラベル要求メッセージLR1を送信すると、こ
のラベル要求メッセージLR1に含まれる情報要素を読
み取った後、実施の形態1で示したステップS101に
先だってステップS500を実施する。すなわち、ラベ
ル要求メッセージLR1に含まれる優先帯域使用属性フ
ィールド24の値が「帯域共用優先」か「空き帯域優
先」かを検査する。優先帯域使用属性フィールド24の
値が「空き帯域優先」であれば、ステップS101に進
み、以下、実施の形態1と同様の手順によってラベルス
イッチングパスを設定する。
【0219】これに対してステップS500において、
ラベル要求メッセージLR1に含まれる優先帯域使用属
性フィールド24の値が「帯域共用優先」の場合には、
実施の形態1で示したステップS101、ステップS1
03およびステップS104を経ることなくステップS
106に進み、以下、実施の形態1と同様の手順によっ
てラベルスイッチングパスを設定する。但し、優先帯域
使用属性フィールド24の値が帯域共用優先の場合に
は、ラベル要求メッセージLR1のパスの帯域共用属性
=「共用可」、パス種別表示=「予備パス」に設定する
ことに決めておくものとする。
【0220】こうした実施の形態10によれば、ラベル
要求メッセージLR1に帯域共用と空き帯域使用のどち
らが優先するかを表示するフィールドを設け、そのフィ
ールドの値に従って、帯域共用を優先させる場合には帯
域共用が可能なパスを最初に探索する一方、空き帯域使
用を優先させる場合にはまず空き帯域の使用可否を調べ
るようにしている。このため、使用帯域を節約したい場
合には帯域共用を優先させ、パス個別に帯域を割り当て
たい場合には空き帯域を優先させるなど、パス設定の要
求やネットワークの負荷状況に応じて使用帯域の選択を
柔軟にできるという効果がある。
【0221】以上の実施の形態10の思想は、そのま
ま、実施の形態2に対しても適用可能である。図30
は、こうした実施の形態10の変形例であるパス設定可
否および帯域共用パスのアルゴリズムを示す図である。
【0222】図30からも明らかなように、この実施の
形態10の変形例においても、LSP3を設定するため
に起点ラベルスイッチングルータR1がラベルスイッチ
ングルータR2に対してラベル要求メッセージLR1を
送信すると、このラベル要求メッセージLR1に含まれ
る情報要素を読み取った後、実施の形態2で示したステ
ップS101に先だってステップS500を実施する。
すなわち、ラベル要求メッセージLR1に含まれる優先
帯域使用属性フィールド24の値が「帯域共用優先」か
「空き帯域優先」かを検査する。優先帯域使用属性フィ
ールド24の値が「空き帯域優先」であれば、ステップ
S101に進み、以下、実施の形態2と同様の手順によ
ってラベルスイッチングパスを設定する。
【0223】これに対してステップS500において、
ラベル要求メッセージLR1に含まれる優先帯域使用属
性フィールド24の値が「帯域共用優先」の場合には、
実施の形態2で示したステップS101およびステップ
S103を経ることなくステップS120に進み、以
下、実施の形態2と同様の手順によってラベルスイッチ
ングパスを設定する。但し、この実施の形態10の変形
例でも、優先帯域使用属性フィールド24の値が帯域共
用優先の場合には、ラベル要求メッセージLR1のパス
の帯域共用属性=「共用可」、パス種別表示=「予備パ
ス」に設定することに決めておくものとする。
【0224】こうした実施の形態10の変形例によれ
ば、ラベル要求メッセージLR1に帯域共用と空き帯域
使用のどちらが優先するかを表示するフィールドを設
け、そのフィールドの値に従って、帯域共用を優先させ
る場合には帯域共用が可能なパスを最初に探索する一
方、空き帯域使用を優先させる場合にはまず空き帯域の
使用可否を調べるようにしている。このため、使用帯域
を節約したい場合には帯域共用を優先させ、パス個別に
帯域を割り当てたい場合には空き帯域を優先させるな
ど、パス設定の要求やネットワークの負荷状況に応じて
使用帯域の選択を柔軟にできるという効果がある。
【0225】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、新規設定パスの要求帯域と、該新規設定パスの設定
経路上に既に存在する既存パスの帯域合計との和が、当
該経路に対して予め設定された所定の閾値を越えた場合
であっても、前記新規設定パスが帯域共用可能な予備パ
スであることを条件に、前記既存パスの中から帯域共用
可能と設定されたものを抽出し、これら抽出した既存パ
スに割り当てられた割当帯域の合計が前記新規設定パス
の要求帯域以上となった場合に当該抽出した既存パスを
帯域共用パスとして選択することができるため、現用パ
スと予備パスとの間、あるいは予備パスと予備パスとの
間で帯域を共用することが可能となり、ネットワーク全
体で帯域の有効利用を図ることができるという効果を奏
する。
【0226】つぎの発明によれば、前記抽出した既存パ
スに割り当てられた割当帯域の合計が前記新規設定パス
の要求帯域を下回った場合であっても、当該割当帯域の
合計と前記新規設定パスの設定経路上に存在する空き帯
域との和が前記新規設定パスの要求帯域を上回り、かつ
上述した所定の条件を満たす場合に前記抽出した既存パ
スを帯域共用パスとして選択することができるため、現
用パスと予備パスとの間、あるいは予備パスと予備パス
との間で帯域を共用することが可能となり、ネットワー
ク全体で帯域の有効利用を図ることができるという効果
を奏する。
【0227】つぎの発明によれば、新規設定パスの要求
帯域と、該新規設定パスの設定経路上に既に存在する既
存パスの帯域合計との和が、当該経路に対して予め設定
された所定の閾値を越えた場合であっても、前記新規設
定パスが帯域共用可能なパスであることを条件に、前記
既存パスの中から帯域共用可能と設定された予備パスを
抽出し、これら抽出した既存の予備パスに割り当てられ
た割当帯域の合計が前記新規設定パスの要求帯域を上回
った場合に当該抽出した既存の予備パスを帯域共用パス
として選択することができるため、現用パスと予備パス
との間、あるいは予備パスと予備パスとの間で帯域を共
用することが可能となり、ネットワーク全体で帯域の有
効利用を図ることができるという効果を奏する。
【0228】つぎの発明によれば、前記抽出した既存の
予備パスに割り当てられた割当帯域の合計が前記新規設
定パスの要求帯域を下回った場合であっても、当該割当
帯域の合計と前記新規設定パスの設定経路上に存在する
空き帯域との和が前記新規設定パスの要求帯域を上回
り、かつ上述した所定の条件を満たす場合に前記抽出し
た既存の予備パスを帯域共用パスとして選択することが
できるため、現用パスと予備パスとの間、あるいは予備
パスと予備パスとの間で帯域を共用することが可能とな
り、ネットワーク全体で帯域の有効利用を図ることがで
きるという効果を奏する。
【0229】つぎの発明によれば、起点ノードにおいて
帯域共用設定および共用帯域が実際に使用されているか
否かを把握することができるため、実際に共用帯域が使
用開始になった場合等、必要なタイミングで対象パスを
別経路に再設定することが可能になるという効果を奏す
る。
【0230】つぎの発明によれば、パスの状態変化が通
知されるため、各ノードにおいてパスの状態変化に応じ
た制御を実施できるため、使用帯域の設定をより柔軟に
行うことができるという効果を奏する。
【0231】つぎの発明によれば、新規設定パスの要求
帯域と、該新規設定パスの設定経路上に既に存在する既
存パスの帯域合計との和が、当該経路に対して予め設定
された所定の閾値を越えた場合に、前記新規設定パスが
予備パスであることを条件に、該新規設定パスにおいて
帯域共用不可と設定されたQoSクラスを抽出してそれ
らの要求帯域の合計を算出し、この算出結果と前記既存
パスのQoSクラスごとの予約帯域の総和との合計が上
記閾値を越えるか否かを判断するステップと、前記算出
した新規設定パスにおいて帯域共用不可と設定されたQ
oSクラスの要求帯域の合計と、前記既存パスのQoS
クラスごとの予約帯域の総和との合計が上記閾値以下の
場合に、前記新規設定パスにおいて帯域共用可能と設定
されたQoSクラスごとの要求帯域の合計を算出すると
ともに、前記既存パスのQoSクラスから帯域共用可能
と設定された帯域を抽出し、該抽出した既存パスのQo
Sクラスごとの帯域の合計が、前記算出した新規設定パ
スにおいて帯域共用可能と設定されたQoSクラスごと
の要求帯域の合計以上となる場合に当該抽出した既存パ
スのQoSクラスを帯域共用QoSクラスとして選択す
るステップと、を含むようにしているため、上述した条
件を満たす場合に既存パスのQoSクラスを帯域共用Q
oSクラスとして選択することができるため、現用パス
と予備パスとの間、あるいは予備パスと予備パスとの間
で帯域を共用することが可能となり、ネットワーク全体
で帯域の有効利用を図ることができるという効果を奏す
る。しかも、QoSクラスごとの帯域共用により、パス
単位よりも細かい単位で帯域共用を実現することができ
るため、帯域の有効利用が一層顕著となるという効果を
奏する。
【0232】つぎの発明によれば、前記抽出した既存パ
スのQoSクラスごとの帯域の合計が、前記算出した新
規設定パスにおいて帯域共用可能と設定されたQoSク
ラスごとの要求帯域の合計を下回った場合であっても、
該抽出した既存パスのQoSクラスごとの帯域の合計と
前記新規設定パスの設定経路上に存在する空き帯域との
和が、前記算出した新規設定パスにおいて帯域共用可能
と設定されたQoSクラスごとの要求帯域の合計以上と
なり、かつ上述した所定の条件を満たす場合に当該抽出
した既存パスのQoSクラスを帯域共用QoSクラスと
して選択することができるため、現用パスと予備パスと
の間、あるいは予備パスと予備パスとの間で帯域を共用
することが可能となり、ネットワーク全体で帯域の有効
利用を図ることができるという効果を奏する。しかも、
QoSクラスごとの帯域共用により、パス単位よりも細
かい単位で帯域共用を実現することができるため、帯域
の有効利用が一層顕著となるという効果を奏する。
【0233】つぎの発明によれば、新規設定パスの要求
帯域と、該新規設定パスの設定経路上に既に存在する既
存パスの帯域合計との和が、当該経路に対して予め設定
された所定の閾値を越えた場合に、前記新規設定パスに
おいて帯域共用不可と設定されたQoSクラスを抽出し
てそれらの要求帯域の合計を算出し、この算出結果と前
記既存パスのQoSクラスごとの予約帯域の総和との合
計が上記閾値を越えるか否かを判断するステップと、前
記算出した新規設定パスにおいて帯域共用不可と設定さ
れたQoSクラスの要求帯域の合計と、前記既存パスの
QoSクラスごとの予約帯域の総和との合計が上記閾値
以下の場合に、前記新規設定パスにおいて帯域共用可能
と設定されたQoSクラスごとの要求帯域の合計を算出
するとともに、前記既存パスにおいて予備状態にあるQ
oSクラスから帯域共用可能と設定された帯域を抽出
し、該抽出した既存パスのQoSクラスごとの帯域の合
計が、前記算出した新規設定パスにおいて帯域共用可能
と設定されたQoSクラスごとの要求帯域の合計以上と
なる場合に当該抽出した既存パスのQoSクラスを帯域
共用QoSクラスとして選択するステップと、を含むよ
うにしているため、上述した条件を満たす場合に既存パ
スのQoSクラスを帯域共用QoSクラスとして選択す
ることができるため、現用パスと予備パスとの間、ある
いは予備パスと予備パスとの間で帯域を共用することが
可能となり、ネットワーク全体で帯域の有効利用を図る
ことができるという効果を奏する。しかも、QoSクラ
スごとの帯域共用により、パス単位よりも細かい単位で
帯域共用を実現することができるため、帯域の有効利用
が一層顕著となるという効果を奏する。
【0234】つぎの発明によれば、前記抽出した既存パ
スのQoSクラスごとの帯域の合計が、前記算出した新
規設定パスにおいて帯域共用可能と設定されたQoSク
ラスごとの要求帯域の合計を下回った場合であっても、
該抽出した既存パスのQoSクラスごとの帯域の合計と
前記新規設定パスの設定経路上に存在する空き帯域との
和が、前記算出した新規設定パスにおいて帯域共用可能
と設定されたQoSクラスごとの要求帯域の合計以上と
なり、かつ上述した所定の条件を満たす場合に当該抽出
した既存パスのQoSクラスを帯域共用QoSクラスと
して選択することができるため、現用パスと予備パスと
の間、あるいは予備パスと予備パスとの間で帯域を共用
することが可能となり、ネットワーク全体で帯域の有効
利用を図ることができるという効果を奏する。しかも、
QoSクラスごとの帯域共用により、パス単位よりも細
かい単位で帯域共用を実現することができるため、帯域
の有効利用が一層顕著となるという効果を奏する。
【0235】つぎの発明によれば、起点ノードにおいて
帯域共用設定のQoSクラスおよびこのQoSクラスの
共用帯域が実際に使用されているか否かを把握すること
ができるため、実際に共用帯域が使用開始になった場合
等、必要なタイミングで対象パスを別経路に再設定する
ことが可能になるという効果を奏する。
【0236】つぎの発明によれば、パスの状態変化が通
知されるため、各ノードにおいてパスの状態変化に応じ
た制御を実施できるため、使用帯域の設定をより柔軟に
行うことができるという効果を奏する。
【0237】つぎの発明によれば、新規設定パスの要求
帯域と、該新規設定パスの設定経路上に既に存在する既
存パスの帯域合計との和が、当該経路に対して予め設定
された所定の閾値を越えた場合であっても、前記新規設
定パスが帯域共用可能であることを条件に、前記既存パ
スの中から帯域共用可能で、かつ前記新規設定パスの設
定優先度よりも維持優先度の低いものを抽出し、これら
抽出した既存パスに割り当てられた割当帯域の合計が前
記新規設定パスの要求帯域以上となった場合に当該抽出
した既存パスを帯域共用パスとして選択することができ
るため、現用パスと予備パスとの間、あるいは予備パス
と予備パスとの間で帯域を共用することが可能となり、
ネットワーク全体で帯域の有効利用を図ることができる
という効果を奏する。
【0238】つぎの発明によれば、前記抽出した既存パ
スに割り当てられた割当帯域の合計が前記新規設定パス
の要求帯域を下回った場合であっても、当該割当帯域の
合計と前記新規設定パスの設定経路上に存在する空き帯
域との和が前記新規設定パスの要求帯域を上回り、かつ
上述した所定の条件を満たす場合に前記抽出した既存パ
スを帯域共用パスとして選択することができるため、現
用パスと予備パスとの間、あるいは予備パスと予備パス
との間で帯域を共用することが可能となり、ネットワー
ク全体で帯域の有効利用を図ることができるという効果
を奏する。
【0239】つぎの発明によれば、起点ノードにおいて
帯域共用設定および共用帯域が実際に使用されているか
否かを把握することができるため、実際に共用帯域が使
用開始になった場合等、必要なタイミングで対象パスを
別経路に再設定することが可能になるという効果を奏す
る。
【0240】つぎの発明によれば、パスの現用/予備状
態に応じて帯域共用の可否を変更することができるた
め、パスの設定要求やネットワークの負加状況に応じて
使用帯域の選択を柔軟にできるという作用効果を奏す
る。
【0241】つぎの発明によれば、新規設定パスの要求
帯域と、該新規設定パスの設定経路上に既に存在する既
存パスの帯域合計との和が、当該経路に対して予め設定
された所定の閾値を越えた場合に、前記新規設定パスに
おいて帯域共用不可と設定されたQoSクラスを抽出し
てそれらの要求帯域の合計を算出し、この算出結果と前
記既存パスのQoSクラスごとの予約帯域の総和との合
計が上記閾値を越えるか否かを判断するステップと、前
記算出した新規設定パスにおいて帯域共用不可と設定さ
れたQoSクラスの要求帯域の合計と、前記既存パスの
QoSクラスごとの予約帯域の総和との合計が上記閾値
以下の場合に、前記新規設定パスにおいて帯域共用可能
と設定されたQoSクラスごとの要求帯域の合計を算出
するとともに、前記既存パスにおいてQoSクラスの維
持優先度が前記新規設定パスの設定優先度を下回り、か
つ帯域共用可能と設定されたものを抽出し、該抽出した
既存パスのQoSクラスごとの帯域の合計が、前記算出
した新規設定パスにおいて帯域共用可能と設定されたQ
oSクラスごとの要求帯域の合計以上となる場合に当該
抽出した既存パスのQoSクラスを帯域共用QoSクラ
スとして選択するステップと、を含むようにしているた
め、上述した条件を満たす場合に既存パスのQoSクラ
スを帯域共用QoSクラスとして選択することができる
ため、現用パスと予備パスとの間、あるいは予備パスと
予備パスとの間で帯域を共用することが可能となり、ネ
ットワーク全体で帯域の有効利用を図ることができると
いう効果を奏する。しかも、QoSクラスごとの帯域共
用により、パス単位よりも細かい単位で帯域共用を実現
することができるため、帯域の有効利用が一層顕著とな
るという効果を奏する。
【0242】つぎの発明によれば、前記抽出した既存パ
スのQoSクラスごとの帯域の合計が、前記算出した新
規設定パスにおいて帯域共用可能と設定されたQoSク
ラスごとの要求帯域の合計を下回った場合であっても、
該抽出した既存パスのQoSクラスごとの帯域の合計と
前記新規設定パスの設定経路上に存在する空き帯域との
和が、前記算出した新規設定パスにおいて帯域共用可能
と設定されたQoSクラスごとの要求帯域の合計以上と
なり、かつ上述した所定の条件を満たす場合に当該抽出
した既存パスのQoSクラスを帯域共用QoSクラスと
して選択することができるため、現用パスと予備パスと
の間、あるいは予備パスと予備パスとの間で帯域を共用
することが可能となり、ネットワーク全体で帯域の有効
利用を図ることができるという効果を奏する。しかも、
QoSクラスごとの帯域共用により、パス単位よりも細
かい単位で帯域共用を実現することができるため、帯域
の有効利用が一層顕著となるという効果を奏する。
【0243】つぎの発明によれば、起点ノードにおいて
帯域共用設定のQoSクラスおよびこのQoSクラスの
共用帯域が実際に使用されているか否かを把握すること
ができるため、実際に共用帯域が使用開始になった場合
等、必要なタイミングで対象パスを別経路に再設定する
ことが可能になるという効果を奏する。
【0244】つぎの発明によれば、パスの現用/予備状
態に応じてQoSクラスの帯域共用可否を変更すること
ができるため、パスの設定要求やネットワークの負加状
況に応じて使用帯域の選択を柔軟にできるという作用効
果を奏する。
【0245】つぎの発明によれば、新規設定パスの要求
帯域と、該新規設定パスの設定経路上に既に存在する既
存パスの帯域合計との和が、当該経路に対して予め設定
された所定の閾値を越えた場合であっても、前記既存パ
スの中から帯域共用可能で、かつ前記新規設定パスのQ
oSクラスに設定した設定優先度よりも維持優先度の低
いQoSクラスを抽出し、これら抽出した既存パスのQ
oSクラスに割り当てられた割当帯域の合計が前記新規
設定パスのQoSクラスの要求帯域以上となった場合に
当該抽出した既存パスのQoSクラスを帯域共用パスと
して選択することができるため、現用パスと予備パスと
の間、あるいは予備パスと予備パスとの間で帯域を共用
することが可能となり、ネットワーク全体で帯域の有効
利用を図ることができるという効果を奏する。しかも、
QoSクラスごとの帯域共用により、パス単位よりも細
かい単位で帯域共用を実現することができるため、帯域
の有効利用が一層顕著となるという効果を奏する。
【0246】つぎの発明によれば、前記抽出した既存パ
スのQoSクラスに割り当てられた割当帯域の合計が前
記新規設定パスのQoSクラスの要求帯域を下回った場
合であっても、当該割当帯域の合計と前記新規設定パス
の設定経路上に存在する空き帯域との和が前記新規設定
パスのQoSクラスの要求帯域を上回り、かつ上述した
所定の条件を満たす場合に前記抽出した既存パスのQo
Sクラスを帯域共用パスとして選択することができる現
用パスと予備パスとの間、あるいは予備パスと予備パス
との間で帯域を共用することが可能となり、ネットワー
ク全体で帯域の有効利用を図ることができるという効果
を奏する。しかも、QoSクラスごとの帯域共用によ
り、パス単位よりも細かい単位で帯域共用を実現するこ
とができるため、帯域の有効利用が一層顕著となるとい
う効果を奏する。
【0247】つぎの発明によれば、パスの現用/予備状
態が変化するごとにパスの維持優先度を通知する必要が
ないため、制御シーケンスを簡略化することができると
いう効果を奏する。
【0248】つぎの発明によれば、パスの現用/予備状
態が変化するごとにパスのQoSクラスの維持優先度を
通知する必要がないため、制御シーケンスを簡略化する
ことができるという効果を奏する。
【0249】つぎの発明によれば、優先帯域使用属性の
設定により、空き帯域が十分な場合にも帯域共用させる
ことが可能になり、パスの設定要求やネットワークの負
加状況に応じて使用帯域の選択を柔軟にできるという作
用効果を奏する。
【0250】つぎの発明によれば、優先帯域使用属性の
設定により、空き帯域が十分な場合にも帯域共用させる
ことが可能になり、パスの設定要求やネットワークの負
加状況に応じて使用帯域の選択を柔軟にできるという作
用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1であるラベルスイッ
チングパス設定方法の制御メッセージフローを示すシー
ケンス図である。
【図2】 図1に示したラベル要求メッセージのフォー
マットを示す図である。
【図3】 図1に示したラベルメッセージのフォーマッ
トを示す図である。
【図4】 図1に示した帯域共用設定通知メッセージの
フォーマットを示す図である。
【図5】 図1に示した帯域共用状態通知メッセージの
フォーマットを示す図である。
【図6】 図1に示したパス状態通知メッセージのフォ
ーマットを示す図である。
【図7】 中継ラベルスイッチングノードにおいて新規
ラベル要求メッセージを受信したときのパス設定可否お
よび帯域共用パス選定のアルゴリズムを示す図である。
【図8】 図1に示した制御メッセージフローの変形例
を示すシーケンス図である。
【図9】 この発明の実施の形態2を示すもので、中継
ラベルスイッチングノードにおいて新規ラベル要求メッ
セージを受信したときのパス設定可否および帯域共用パ
ス設定のアルゴリズムである。
【図10】 実施の形態3で用いるラベル要求メッセー
ジのフォーマットを示す図である。
【図11】 実施の形態3で用いるラベルメッセージの
フォーマットを示す図である。
【図12】 実施の形態3で用いる帯域共用設定通知メ
ッセージのフォーマットを示す図である。
【図13】 実施の形態3で用いる帯域共用状態通知メ
ッセージのフォーマットを示す図である。
【図14】 実施の形態3で用いるパス状態通知メッセ
ージのフォーマットを示す図である。
【図15】 実施の形態3において、新規ラベル要求メ
ッセージを受信したときに中継ラベルスイッチングノー
ドで実施されるパス設定可否および帯域共用QoSクラ
ス選定のアルゴリズムを示す図である。
【図16】 実施の形態4において、新規ラベル要求メ
ッセージを受信したときに中継ラベルスイッチングルー
タで実施されるパス設定可否および帯域共用QoSクラ
ス選定のアルゴリズムを示す図である。
【図17】 実施の形態5において、新規ラベル要求メ
ッセージを受信したときに中継ラベルスイッチングルー
タで実施されるパス設定可否および帯域共用パス選定の
アルゴリズムを示す図である。
【図18】 実施の形態5で用いる優先度変更メッセー
ジのフォーマットを示す図である。
【図19】 実施の形態5における制御メッセージフロ
ーのシーケンス図である。
【図20】 実施の形態6で用いるラベル要求メッセー
ジのフォーマットを示す図である。
【図21】 実施の形態6において、新規ラベル要求メ
ッセージを受信したときに中継ラベルスイッチングルー
タで実施されるパス設定可否および共用するQoSクラ
スごとの帯域選定のアルゴリズムを示す図である。
【図22】 実施の形態6で用いる優先度変更メッセー
ジのフォーマットを示す図である。
【図23】 実施の形態6の変形例で用いる制御メッセ
ージフローを示すシーケンス図である。
【図24】 実施の形態7におけるラベル要求メッセー
ジのフォーマットを示す図である。
【図25】 実施の形態7において、新規ラベル要求メ
ッセージを受信したときに中継ラベルスイッチングノー
ドで実施されるパス設定可否およびQoSクラスごとの
共用帯域選定のアルゴリズムを示す図である。
【図26】 実施の形態8で用いるラベル要求メッセー
ジのフォーマットを示す図である。
【図27】 実施の形態9で用いるラベル要求メッセー
ジのフォーマットを示す図である。
【図28】 実施の形態10で用いるラベル要求メッセ
ージのフォーマットを示す図である。
【図29】 実施の形態10で用いるパス設定可否およ
び帯域共用パスの選択アルゴリズムを示す図である。
【図30】 実施の形態10の変形例であるパス設定可
否および帯域共用パスのアルゴリズムを示す図である。
【図31】 ラベルスイッチングパス設定方法を説明す
るために用いるラベルスイッチングルータの配置とラベ
ルスイッチングパスの設定状態とを示したネットワーク
構成図である。
【図32】 従来技術においてLSP3のラベルスイッ
チングパスを設定するための制御シーケンスで、設定成
功例を示した図である。
【図33】 従来技術においてLSP3のラベルスイッ
チングパスを設定するための制御シーケンスで、設定不
成功例を示した図である。
【符号の説明】
LM ラベルメッセージ、LR ラベル要求メッセー
ジ、LSP ラベルスイッチングパス、PR 帯域共用
状態通知メッセージ、PRC 優先度変更メッセージ、
R ラベルスイッチングルータ。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上流側ノードから下流側ノードに向けて
    送信したラベル要求メッセージに含まれる情報要素に従
    って該下流側ノードで帯域を確保するとともに、データ
    転送に使用するラベルを割り当て、この割り当てたラベ
    ル情報を含むラベルメッセージを上流側ノードに返送す
    ることにより、これら上流側ノードと下流側ノードとの
    間にラベルスイッチングパスを設定する方法において、 ラベル要求メッセージに示された新規設定パスの要求帯
    域と、該新規設定パスの設定経路上に既に存在する既存
    パスの帯域合計との和が、当該経路に対して予め設定さ
    れた所定の閾値を越えた場合に、前記新規設定パスが帯
    域共用可能な予備パスであることを条件に、前記既存パ
    スの中から帯域共用可能と設定されたものを抽出し、こ
    れら抽出した既存パスに割り当てられた割当帯域の合計
    が前記新規設定パスの要求帯域以上となった場合に当該
    抽出した既存パスを帯域共用パスとして選択することを
    特徴とするラベルスイッチングパス設定方法。
  2. 【請求項2】 前記抽出した既存パスに割り当てられた
    割当帯域の合計が前記新規設定パスの要求帯域を下回っ
    た場合には、当該割当帯域の合計と前記新規設定パスの
    設定経路上に存在する空き帯域との和が前記新規設定パ
    スの要求帯域を上回り、かつ以下の条件を満たす場合に
    前記抽出した既存パスを帯域共用パスとして選択するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のラベルスイッチングパ
    ス設定方法。 D+C−B≦Th 但し、Dは新規設定パスの設定経路上に既に存在する既
    存パスの帯域合計、Cは新規設定パスの要求帯域、Bは
    抽出した既存パスに割り当てられた割当帯域の合計、T
    hは新規設定パスの設定経路に対して予め設定された閾
  3. 【請求項3】 上流側ノードから下流側ノードに向けて
    送信したラベル要求メッセージに含まれる情報要素に従
    って該下流側ノードで帯域を確保するとともに、データ
    転送に使用するラベルを割り当て、この割り当てたラベ
    ル情報を含むラベルメッセージを上流側ノードに返送す
    ることにより、これら上流側ノードと下流側ノードとの
    間にラベルスイッチングパスを設定する方法において、 ラベル要求メッセージに示された新規設定パスの要求帯
    域と、該新規設定パスの設定経路上に既に存在する既存
    パスの帯域合計との和が、当該経路に対して予め設定さ
    れた所定の閾値を越えた場合に、前記新規設定パスが帯
    域共用可能なパスであることを条件に、前記既存パスの
    中から帯域共用可能と設定された予備パスを抽出し、こ
    れら抽出した既存の予備パスに割り当てられた割当帯域
    の合計が前記新規設定パスの要求帯域を上回った場合に
    当該抽出した既存の予備パスを帯域共用パスとして選択
    することを特徴とするラベルスイッチングパス設定方
    法。
  4. 【請求項4】 前記抽出した既存の予備パスに割り当て
    られた割当帯域の合計が前記新規設定パスの要求帯域を
    下回った場合には、当該割当帯域の合計と前記新規設定
    パスの設定経路上に存在する空き帯域との和が前記新規
    設定パスの要求帯域を上回り、かつ以下の条件を満たす
    場合に前記抽出した既存の予備パスを帯域共用パスとし
    て選択することを特徴とする請求項3に記載のラベルス
    イッチングパス設定方法。 D+C−B≦Th 但し、Dは新規設定パスの設定経路上に既に存在する既
    存パスの帯域合計、Cは新規設定パスの要求帯域、Bは
    抽出した既存の予備パスに割り当てられた割当帯域の合
    計、Thは新規設定パスの設定経路に対して予め設定さ
    れた閾値
  5. 【請求項5】 前記帯域共用パスを選択したノードが、
    該選択した帯域共用パスの識別情報を付加して下流ノー
    ドにラベル要求メッセージを送信する一方、このラベル
    要求メッセージを受信した下流ノードが、前記識別情報
    から帯域共用パスの起点ノードを割り出すとともに、該
    起点ノードに対して帯域共用状態となったことを通知す
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載
    のラベルスイッチングパス設定方法。
  6. 【請求項6】 パスの現用/予備状態が変化した場合
    に、当該パスの経路上のノードに対して現用/予備状態
    の切り替えを通知することを特徴とする請求項1〜5の
    いずれか一つに記載のラベルスイッチングパス設定方
    法。
  7. 【請求項7】 上流側ノードから下流側ノードに向けて
    送信したラベル要求メッセージに含まれる情報要素に従
    って該下流側ノードで帯域を確保するとともに、データ
    転送に使用するラベルを割り当て、この割り当てたラベ
    ル情報を含むラベルメッセージを上流側ノードに返送す
    ることにより、これら上流側ノードと下流側ノードとの
    間にラベルスイッチングパスを設定する方法において、 ラベル要求メッセージに示された新規設定パスの要求帯
    域と、該新規設定パスの設定経路上に既に存在する既存
    パスの帯域合計との和が、当該経路に対して予め設定さ
    れた所定の閾値を越えた場合に、前記新規設定パスが予
    備パスであることを条件に、該新規設定パスにおいて帯
    域共用不可と設定されたQoSクラスを抽出してそれら
    の要求帯域の合計を算出し、この算出結果と前記既存パ
    スのQoSクラスごとの予約帯域の総和との合計が上記
    閾値を越えるか否かを判断するステップと、 前記算出した新規設定パスにおいて帯域共用不可と設定
    されたQoSクラスの要求帯域の合計と、前記既存パス
    のQoSクラスごとの予約帯域の総和との合計が上記閾
    値以下の場合に、前記新規設定パスにおいて帯域共用可
    能と設定されたQoSクラスごとの要求帯域の合計を算
    出するとともに、前記既存パスのQoSクラスから帯域
    共用可能と設定された帯域を抽出し、該抽出した既存パ
    スのQoSクラスごとの帯域の合計が、前記算出した新
    規設定パスにおいて帯域共用可能と設定されたQoSク
    ラスごとの要求帯域の合計以上となる場合に当該抽出し
    た既存パスのQoSクラスを帯域共用QoSクラスとし
    て選択するステップと、 を含むことを特徴とするラベルスイッチングパス設定方
    法。
  8. 【請求項8】 前記抽出した既存パスのQoSクラスご
    との帯域の合計が、前記算出した新規設定パスにおいて
    帯域共用可能と設定されたQoSクラスごとの要求帯域
    の合計を下回った場合には、該抽出した既存パスのQo
    Sクラスごとの帯域の合計と前記新規設定パスの設定経
    路上に存在する空き帯域との和が、前記算出した新規設
    定パスにおいて帯域共用可能と設定されたQoSクラス
    ごとの要求帯域の合計以上となり、かつ以下の条件を満
    たす場合に当該抽出した既存パスのQoSクラスを帯域
    共用QoSクラスとして選択するステップをさらに含む
    ことを特徴とする請求項7に記載のラベルスイッチング
    パス設定方法。 D+B+E−F≦Th 但し、Dは新規設定パスの設定経路上に既に存在する既
    存パスの帯域合計、Bは新規設定パスにおいて帯域共用
    不可と設定されたQoSクラスの要求帯域の合計、Eは
    新規設定パスにおいて帯域共用可能と設定されたQoS
    クラスごとの要求帯域の合計、Fは既存パスのQoSク
    ラスから帯域共用可能と設定された帯域の合計、Thは
    新規設定パスの設定経路に対して予め設定された閾値
  9. 【請求項9】 上流側ノードから下流側ノードに向けて
    送信したラベル要求メッセージに含まれる情報要素に従
    って該下流側ノードで帯域を確保するとともに、データ
    転送に使用するラベルを割り当て、この割り当てたラベ
    ル情報を含むラベルメッセージを上流側ノードに返送す
    ることにより、これら上流側ノードと下流側ノードとの
    間にラベルスイッチングパスを設定する方法において、 ラベル要求メッセージに示された新規設定パスの要求帯
    域と、該新規設定パスの設定経路上に既に存在する既存
    パスの帯域合計との和が、当該経路に対して予め設定さ
    れた所定の閾値を越えた場合に、前記新規設定パスにお
    いて帯域共用不可と設定されたQoSクラスを抽出して
    それらの要求帯域の合計を算出し、この算出結果と前記
    既存パスのQoSクラスごとの予約帯域の総和との合計
    が上記閾値を越えるか否かを判断するステップと、 前記算出した新規設定パスにおいて帯域共用不可と設定
    されたQoSクラスの要求帯域の合計と、前記既存パス
    のQoSクラスごとの予約帯域の総和との合計が上記閾
    値以下の場合に、前記新規設定パスにおいて帯域共用可
    能と設定されたQoSクラスごとの要求帯域の合計を算
    出するとともに、前記既存パスにおいて予備状態にある
    QoSクラスから帯域共用可能と設定された帯域を抽出
    し、該抽出した既存パスのQoSクラスごとの帯域の合
    計が、前記算出した新規設定パスにおいて帯域共用可能
    と設定されたQoSクラスごとの要求帯域の合計以上と
    なる場合に当該抽出した既存パスのQoSクラスを帯域
    共用QoSクラスとして選択するステップと、 を含むことを特徴とするラベルスイッチングパス設定方
    法。
  10. 【請求項10】 前記抽出した既存パスのQoSクラス
    ごとの帯域の合計が、前記算出した新規設定パスにおい
    て帯域共用可能と設定されたQoSクラスごとの要求帯
    域の合計を下回った場合には、該抽出した既存パスのQ
    oSクラスごとの帯域の合計と前記新規設定パスの設定
    経路上に存在する空き帯域との和が、前記算出した新規
    設定パスにおいて帯域共用可能と設定されたQoSクラ
    スごとの要求帯域の合計以上となり、かつ以下の条件を
    満たす場合に当該抽出した既存パスのQoSクラスを帯
    域共用QoSクラスとして選択するステップをさらに含
    むことを特徴とする請求項9に記載のラベルスイッチン
    グパス設定方法。 D+B+E−F≦Th 但し、Dは新規設定パスの設定経路上に既に存在する既
    存パスの帯域合計、Bは新規設定パスにおいて帯域共用
    不可と設定されたQoSクラスの要求帯域の合計、Eは
    新規設定パスにおいて帯域共用可能と設定されたQoS
    クラスごとの要求帯域の合計、Fは既存パスにおいて予
    備状態あるQoSクラスから帯域共用可能と設定された
    帯域の合計、Thは新規設定パスの設定経路に対して予
    め設定された閾値
  11. 【請求項11】 前記帯域共用QoSクラスを選択した
    ノードが、該選択した帯域共用QoSクラスを含むパス
    の識別情報および当該帯域共用QoSクラスの識別情報
    を付加して下流ノードにラベル要求メッセージを送信す
    る一方、このラベル要求メッセージを受信した下流ノー
    ドが、前記パスの識別情報からその起点ノードを割り出
    すとともに、該起点ノードに対して帯域共用状態になっ
    たこと、並びにそのQoSクラスの識別情報およびその
    帯域を通知することを特徴とする請求項7〜10のいず
    れか一つに記載のラベルスイッチングパス設定方法。
  12. 【請求項12】 パスの現用/予備状態が変化した場合
    に、当該パスの経路上のノードに対して現用/予備状態
    の切り替えを通知するとともに、現用/予備状態の変化
    したパスと帯域を共用するQoSクラスを含むパスの起
    点ノードに対して該当するQoSクラスを通知すること
    を特徴とする請求項7〜11のいずれか一つに記載のラ
    ベルスイッチングパス設定方法。
  13. 【請求項13】 上流側ノードから下流側ノードに向け
    て送信したラベル要求メッセージに含まれる情報要素に
    従って該下流側ノードで帯域を確保するとともに、デー
    タ転送に使用するラベルを割り当て、この割り当てたラ
    ベル情報を含むラベルメッセージを上流側ノードに返送
    することにより、これら上流側ノードと下流側ノードと
    の間にラベルスイッチングパスを設定する方法におい
    て、 ラベル要求メッセージに示された新規設定パスの要求帯
    域と、該新規設定パスの設定経路上に既に存在する既存
    パスの帯域合計との和が、当該経路に対して予め設定さ
    れた所定の閾値を越えた場合に、前記新規設定パスが帯
    域共用可能であることを条件に、前記既存パスの中から
    帯域共用可能で、かつ前記新規設定パスの設定優先度よ
    りも維持優先度の低いものを抽出し、これら抽出した既
    存パスに割り当てられた割当帯域の合計が前記新規設定
    パスの要求帯域以上となった場合に当該抽出した既存パ
    スを帯域共用パスとして選択することを特徴とするラベ
    ルスイッチングパス設定方法。
  14. 【請求項14】 前記抽出した既存パスに割り当てられ
    た割当帯域の合計が前記新規設定パスの要求帯域を下回
    った場合には、当該割当帯域の合計と前記新規設定パス
    の設定経路上に存在する空き帯域との和が前記新規設定
    パスの要求帯域を上回り、かつ以下の条件を満たす場合
    に前記抽出した既存パスを帯域共用パスとして選択する
    ことを特徴とする請求項13に記載のラベルスイッチン
    グパス設定方法。 D+C−B≦Th 但し、Dは新規設定パスの設定経路上に既に存在する既
    存パスの帯域合計、Cは新規設定パスの要求帯域、Bは
    抽出した既存パスに割り当てられた割当帯域の合計、T
    hは新規設定パスの設定経路に対して予め設定された閾
  15. 【請求項15】 前記帯域共用パスを選択したノード
    が、該選択した帯域共用パスの識別情報を付加して下流
    ノードにラベル要求メッセージを送信する一方、このラ
    ベル要求メッセージを受信した下流ノードが、前記識別
    情報から帯域共用パスの起点ノードを割り出すととも
    に、該起点ノードに対して帯域共用状態となったことを
    通知することを特徴とする請求項13または14に記載
    のラベルスイッチングパス設定方法。
  16. 【請求項16】 パスの現用/予備状態が変化した場合
    に、当該パスの経路上のノードに対してパスの維持優先
    度を変更することを特徴とする請求項13〜15のいず
    れか一つに記載のラベルスイッチングパス設定方法。
  17. 【請求項17】 上流側ノードから下流側ノードに向け
    て送信したラベル要求メッセージに含まれる情報要素に
    従って該下流側ノードで帯域を確保するとともに、デー
    タ転送に使用するラベルを割り当て、この割り当てたラ
    ベル情報を含むラベルメッセージを上流側ノードに返送
    することにより、これら上流側ノードと下流側ノードと
    の間にラベルスイッチングパスを設定する方法におい
    て、 ラベル要求メッセージに示された新規設定パスの要求帯
    域と、該新規設定パスの設定経路上に既に存在する既存
    パスの帯域合計との和が、当該経路に対して予め設定さ
    れた所定の閾値を越えた場合に、前記新規設定パスにお
    いて帯域共用不可と設定されたQoSクラスを抽出して
    それらの要求帯域の合計を算出し、この算出結果と前記
    既存パスのQoSクラスごとの予約帯域の総和との合計
    が上記閾値を越えるか否かを判断するステップと、 前記算出した新規設定パスにおいて帯域共用不可と設定
    されたQoSクラスの要求帯域の合計と、前記既存パス
    のQoSクラスごとの予約帯域の総和との合計が上記閾
    値以下の場合に、前記新規設定パスにおいて帯域共用可
    能と設定されたQoSクラスごとの要求帯域の合計を算
    出するとともに、前記既存パスにおいてQoSクラスの
    維持優先度が前記新規設定パスの設定優先度を下回り、
    かつ帯域共用可能と設定されたものを抽出し、該抽出し
    た既存パスのQoSクラスごとの帯域の合計が、前記算
    出した新規設定パスにおいて帯域共用可能と設定された
    QoSクラスごとの要求帯域の合計以上となる場合に当
    該抽出した既存パスのQoSクラスを帯域共用QoSク
    ラスとして選択するステップと、 を含むことを特徴とするラベルスイッチングパス設定方
    法。
  18. 【請求項18】 前記抽出した既存パスのQoSクラス
    ごとの帯域の合計が、前記算出した新規設定パスにおい
    て帯域共用可能と設定されたQoSクラスごとの要求帯
    域の合計を下回った場合には、該抽出した既存パスのQ
    oSクラスごとの帯域の合計と前記新規設定パスの設定
    経路上に存在する空き帯域との和が、前記算出した新規
    設定パスにおいて帯域共用可能と設定されたQoSクラ
    スごとの要求帯域の合計以上となり、かつ以下の条件を
    満たす場合に当該抽出した既存パスのQoSクラスを帯
    域共用QoSクラスとして選択するステップをさらに含
    むことを特徴とする請求項17に記載のラベルスイッチ
    ングパス設定方法。 D+B+E−F≦Th 但し、Dは新規設定パスの設定経路上に既に存在する既
    存パスの帯域合計、Bは新規設定パスにおいて帯域共用
    不可と設定されたQoSクラスの要求帯域の合計、Eは
    新規設定パスにおいて帯域共用可能と設定されたQoS
    クラスごとの要求帯域の合計、Fは既存パスにおいてQ
    oSクラスの維持優先度が新規設定パスの設定優先度を
    下回り、かつ帯域共用可能と設定された帯域の合計、T
    hは新規設定パスの設定経路に対して予め設定された閾
  19. 【請求項19】 前記帯域共用QoSクラスを選択した
    ノードが、該選択した帯域共用QoSクラスを含むパス
    の識別情報および当該帯域共用QoSクラスの識別情報
    を付加して下流ノードにラベル要求メッセージを送信す
    る一方、このラベル要求メッセージを受信した下流ノー
    ドが、前記パスの識別情報からその起点ノードを割り出
    すとともに、該起点ノードに対して帯域共用状態になっ
    たこと、並びにそのQoSクラスの識別情報およびその
    帯域を通知することを特徴とする請求項17または18
    に記載のラベルスイッチングパス設定方法。
  20. 【請求項20】 パスの現用/予備状態が変化した場合
    に、当該パスの経路上のノードに対してそのパスに含ま
    れるQoSクラスの維持優先度を変更することを特徴と
    する請求項17〜19のいずれか一つに記載のラベルス
    イッチングパス設定方法。
  21. 【請求項21】 上流側ノードから下流側ノードに向け
    て送信したラベル要求メッセージに含まれる情報要素に
    従って該下流側ノードで帯域を確保するとともに、デー
    タ転送に使用するラベルを割り当て、この割り当てたラ
    ベル情報を含むラベルメッセージを上流側ノードに返送
    することにより、これら上流側ノードと下流側ノードと
    の間にラベルスイッチングパスを設定する方法におい
    て、 ラベル要求メッセージに示された新規設定パスの要求帯
    域と、該新規設定パスの設定経路上に既に存在する既存
    パスの帯域合計との和が、当該経路に対して予め設定さ
    れた所定の閾値を越えた場合に、前記既存パスの中から
    帯域共用可能で、かつ前記新規設定パスのQoSクラス
    に設定した設定優先度よりも維持優先度の低いQoSク
    ラスを抽出し、これら抽出した既存パスのQoSクラス
    に割り当てられた割当帯域の合計が前記新規設定パスの
    QoSクラスの要求帯域以上となった場合に当該抽出し
    た既存パスのQoSクラスを帯域共用パスとして選択す
    ることを特徴とするラベルスイッチングパス設定方法。
  22. 【請求項22】 前記抽出した既存パスのQoSクラス
    に割り当てられた割当帯域の合計が前記新規設定パスの
    QoSクラスの要求帯域を下回った場合には、当該割当
    帯域の合計と前記新規設定パスの設定経路上に存在する
    空き帯域との和が前記新規設定パスのQoSクラスの要
    求帯域を上回り、かつ以下の条件を満たす場合に前記抽
    出した既存パスのQoSクラスを帯域共用パスとして選
    択することを特徴とする請求項21に記載のラベルスイ
    ッチングパス設定方法。 D+Σ(p=1−k)(Gp−Fp)≦Th 但し、Dは新規設定パスの設定経路上に既に存在する既
    存パスの帯域合計、kはQoSクラスを指定するための
    パラメータ、Gpは新規設定パスのQoSクラスの要求
    帯域、Fpは抽出した既存パスのQoSクラスに割り当
    てられた割当帯域の合計、Thは新規設定パスの設定経
    路に対して予め設定された閾値
  23. 【請求項23】 前記上流側ノードは、ラベル要求メッ
    セージに、現用パス時のパス維持優先度および予備パス
    時のパス維持優先度を含めて下流側ノードに送信し、か
    つパスの現用/予備状態が切り替わった場合には下流側
    ノードに対してその旨通知することを特徴とする請求項
    13〜15のいずれか一つに記載のラベルスイッチング
    パス設定方法。
  24. 【請求項24】 前記上流側ノードは、ラベル要求メッ
    セージに、現用パス時のQoSクラスごとの維持優先度
    および予備パス時のQoSクラスごとの維持優先度を含
    めて下流側ノードに送信し、かつパスの現用/予備状態
    が切り替わった場合には下流側ノードに対してその旨通
    知することを特徴とする請求項17〜19のいずれか一
    つに記載のラベルスイッチングパス設定方法。
  25. 【請求項25】 前記上流側ノードは、ラベル要求メッ
    セージに、新規設定パス設定時に他のパスとの帯域共用
    を優先するか、空き帯域を優先するかを示す優先帯域使
    用属性を含めて下流側ノードに送信し、前記ラベル要求
    メッセージに含まれる優先帯域使用属性が帯域共用を優
    先するものであった場合には、空き帯域の使用の可否を
    判断することなく前記既存パスの中から帯域共用可能と
    設定されたものを抽出することを特徴とする請求項1に
    記載のラベルスイッチングパス設定方法。
  26. 【請求項26】 前記上流側ノードは、ラベル要求メッ
    セージに、新規設定パス設定時に他のパスとの帯域共用
    を優先するか、空き帯域を優先するかを示す優先帯域使
    用属性を含めて下流側ノードに送信し、前記ラベル要求
    メッセージに含まれる優先帯域使用属性が帯域共用を優
    先するものであった場合には、前記既存パスの中から帯
    域共用可能と設定された予備パスを抽出することを特徴
    とする請求項3に記載のラベルスイッチングパス設定方
    法。
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