JP2002289123A - 画像形成装置及び画像形成装置の製造方法 - Google Patents

画像形成装置及び画像形成装置の製造方法

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JP2002289123A
JP2002289123A JP2001090101A JP2001090101A JP2002289123A JP 2002289123 A JP2002289123 A JP 2002289123A JP 2001090101 A JP2001090101 A JP 2001090101A JP 2001090101 A JP2001090101 A JP 2001090101A JP 2002289123 A JP2002289123 A JP 2002289123A
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forming apparatus
image forming
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electron
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Shinichi Kawate
信一 河手
Takeo Tsukamoto
健夫 塚本
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛍光体の場所によって照射電子ビーム量が異
なっていても、蛍光体上でより均一な輝度を達成すると
ともに、蛍光体の劣化による寿命低下を防止することの
できる画像形成装置及び画像形成装置の製造方法を提供
する 【解決手段】 カーボン膜112が電子ビーム量に略比
例した膜厚に成膜されている構造をとることにより、蛍
光体101,102,103表面では照射電子ビームの
一部が膜112により散乱、吸収され、到達する電子ビ
ーム量の分布が緩和されるので、蛍光体101,10
2,103は、電子ビームの照射量が最も多い領域での
経時劣化による寿命低下を防止できると共に、電子ビー
ムの照射量が少ない領域では上記で散乱された電子が到
達して電子ビーム量が増加し輝度が上昇する結果、輝度
分布が緩和されてより均一に発光する様になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子放出素子から
放出された電子によって、蛍光体を励起発光させて画像
を形成する画像形成装置及び画像形成装置の製造方法に
関する。本発明の画像形成装置は、テレビジョン放送の
表示装置、テレビ会議システムやコンピュータ等の表示
装置に用いることができる。
【0002】
【従来の技術】近年、電子源より放出される電子ビーム
を蛍光体に照射して、蛍光体を発生させることで、画像
を表示する自発光型のフラットディスプレイ(画像形成
装置)が注目されている。
【0003】例えば、特開平3−261024号公報に
は、フェースプレートとリアプレートに挟まれた真空パ
ネル内に、電子ビームを発生する電子放出素子を配して
構成される薄型の画像表示装置が記載されている。
【0004】図6は、表面伝導型電子放出素子を用いた
平板状画像表示装置の従来例を示す模式的断面図であ
る。図6に示すように基板601上に、表面伝導型電子
放出素子602が形成されている。グリッド604は電
子ビームが通過する孔を持った変調電極であり、基板6
01上に形成された絶縁層603上に設置されている。
フェースプレートの基板605のパネル内側面には、A
l膜からなる所謂メタルバック610で覆われた蛍光体
606が透明電極607上に形成されている。フリット
ガラス608により、外枠609を挟んでフェースプレ
ートの基板605と基板601が封着され、真空外囲器
を構成している。表面伝導型電子放出素子602、グリ
ッド604は外部駆動回路に接続され、メタルバック6
10は高圧ケーブルによって高圧電源に接続される。
【0005】図3は表面伝導型電子放出素子602の構
成を示す模式図であり、図3(a)は上視図、図3
(b)は断面図である。素子電極302,303は一定
の間隔Lを隔てて設置され、304は素子電極302と
素子電極303をつなぐ薄膜である。305は電子放出
部である。電子放出部305は間隙を含む。
【0006】上述の画像表示装置は、内部が真空に維持
され、外部駆動回路によって図3に示した素子電極30
2,303に駆動パルス電圧が印加されると電子がビー
ム状に放出される。この電子ビームはグリッド604を
通過し、高圧電源から蛍光体606、メタルバック61
0に印加された正の高電圧によって加速され、蛍光体6
06に衝突して蛍光を発する。
【0007】前記電子ビームは、駆動回路がグリッド6
04に印加する電圧によって制御することができ、それ
によって蛍光体606の発光状態が制御され、所望の画
像が表示される。
【0008】尚、上記では電子放出素子からの電子ビー
ムをグリッドを用いて変調する方式について説明した
が、交差するX方向配線とY方向配線により、電子放出
素子を選択して画像表示を行うマトリックス配線を用い
た方式であってもよい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の画像形成装置の
蛍光体1絵素を図5に示す。図5(a)は1絵素すなわ
ちRGB合せて3画素の蛍光体を含むフェースプレート
の上面図である。同図において、501はRで赤色蛍光
体、502はGで緑色蛍光体、503はBで青色蛍光体
であり、RGB3画素を合せて1絵素となる。504は
ブラックストライプと呼ばれる黒色部材である。
【0010】図5(b)は図5(a)のA−A’断面図
であり、505は透明電極、506はメタルバック、5
10は耐大気圧支持構造体であるスペーサである。50
7,513は絶縁性基板、508は表面伝導型電子放出
素子、509は表面伝導型電子放出素子508から放出
される電子ビームである。
【0011】従来の画像形成装置においては、図5
(a)に示す様に、1電子放出素子に対応する1画素の
蛍光体に照射される電子ビームスポットの電子ビーム量
には面内分布がある。一例として、図5(a)におい
て、1画素の蛍光体中央部が最大量(図中最小の楕円内
部)であり、周辺に向かう(図中の楕円が大きくなる)
につれて、ビーム量は減少する。
【0012】したがって、この場合には、1画素の蛍光
体中央部が一番明るく、周辺に向かうにつれて暗くなる
輝度分布が生じてしまう欠点があった。更に、最大電子
ビーム量が照射される蛍光体中央部の劣化が一番激しい
ために、経時劣化により蛍光体中央部の寿命が短くなる
と言う欠点が生じた。
【0013】この欠点は、電子ビーム量が他の分布の場
合も同様であって、輝度分布が生じ、電子ビーム量が最
大の部分が一番明るくなり、同時に劣化による寿命低下
も一番激しくなる。このような電子ビームスポットの電
流密度の分布は、所謂横型の電子放出素子に顕著に生じ
る。ここで、横型の電子放出素子とは、基板の平面と実
質的に同一方向に対向するように一対の電極を配置し、
この電極間に電圧を印加することで電子を放出する電子
放出素子を指す。
【0014】また、散乱電子や2次電子がリアプレート
とフェースプレートとの間に配されたスペーサ表面に到
達し、スペーサ表面にチャージアップを生じると、電界
の変化をもたらし、その結果、電子ビーム軌道の乱れを
引き起こす、すなわちスペーサ近傍の画像が歪むと言う
欠点があった。
【0015】これに対し、カーボン系の膜を蛍光体表面
等に形成した例が特開平10−261371号公報や、
特開2000−348647号公報に開示されている。
【0016】特開平10−261371号公報では、蛍
光体にダイヤモンド状カーボン膜を被覆している。ま
た、特開2000−348647号公報では、蛍光体上
に炭素化合物膜を設けている。
【0017】しかしながら、上記従来例では、表面伝導
型電子放出素子のように、電子ビームスポット内におい
て電流密度の異なる電子放出素子を用いた際には、異な
る照射電子ビーム量に応じた蛍光体の劣化の防止や、均
一な輝度を達成することは出来ない。また、スペーサ表
面では、電子によって生じたチャージアップが電界の変
化をもたらして、電子ビーム軌道が乱されるので、蛍光
体上の正規の位置と異なる発光が生じてしまい、スペー
サ近傍の画像が歪んでしまう。
【0018】本発明は、この様な問題に鑑みてなされた
ものであり、蛍光体の場所によって照射電子ビーム量が
異なっていても、蛍光体上でより均一な輝度を達成する
とともに、蛍光体の劣化による寿命低下を防止すること
のできる画像形成装置及び画像形成装置の製造方法を提
供することを目的とする。
【0019】また本発明は、スペーサ近傍の画像の歪み
を防止することのできる画像形成装置及び画像形成装置
の製造方法を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像形成装置にあっては、電子放出素子を有
するリアプレートと、前記リアプレートに対向して配置
され、蛍光体を有するフェースプレートと、前記蛍光体
上に配置されたメタルバックと、を有する画像形成装置
において、前記メタルバック表面に、カーボン膜または
カーボンを含む化合物膜が、前記メタルバック表面の電
子ビームが照射される領域に照射される電子ビーム量に
略比例した膜厚で形成されていることを特徴とする。
【0021】電子放出素子を有するリアプレートと、前
記リアプレートに対向して配置され、蛍光体を有するフ
ェースプレートと、を少なくとも有する画像形成装置に
おいて、前記蛍光体表面に、カーボン膜またはカーボン
を含む化合物膜が、前記蛍光体表面の電子ビームが照射
される領域に照射される電子ビーム量に略比例した膜厚
で形成されていることを特徴とする。
【0022】前記リアプレートと前記フェースプレート
との間にスペーサが配されており、該スペーサの表面に
カーボン膜またはカーボンを含む化合物膜が配置されて
なることが好適である。
【0023】前記スペーサ表面に配置されたカーボン膜
またはカーボンを含む化合物膜が、前記スペーサ表面の
電子ビームが照射される領域に照射される電子ビーム量
に略比例した膜厚で形成されていることが好適である。
【0024】本発明の画像形成装置の製造方法にあって
は、上記の画像形成装置の製造方法であって、真空中
で、前記フェースプレートを加熱し、有機ガスを導入
し、画像形成装置と同一の駆動条件で前記電子放出素子
から放出させた電子ビームを利用して前記有機ガスを分
解して、前記カーボン膜またはカーボンを含む化合物膜
を堆積させることを特徴とする。
【0025】また、本発明の画像形成装置にあっては、
電子放出素子を有するリアプレートと、前記リアプレー
トに対向して配置されると共に蛍光体を有するフェース
プレートと、を有する画像形成装置において、前記フェ
ースプレートの前記リアプレートと対向する対向面に、
前記電子放出素子から放出させた電子ビームを利用して
炭素化合物ガスを分解し、照射される電子ビーム量に略
比例した膜厚でカーボン膜またはカーボンを含む化合物
膜を形成したことを特徴とする。
【0026】電子放出素子を有するリアプレートと、前
記リアプレートに対向して配置されると共に蛍光体を有
するフェースプレートと、前記リアプレートと前記フェ
ースプレートとの間に配されるスペーサと、を有する画
像形成装置において、前記スペーサ表面に、前記電子放
出素子から放出させた電子ビームを利用して炭素化合物
ガスを分解し、照射される電子ビーム量に略比例した膜
厚でカーボン膜またはカーボンを含む化合物膜を形成し
たことを特徴とする。
【0027】本発明では、カーボン膜またはカーボンを
含む化合物膜が電子ビーム量に略比例した膜厚に成膜さ
れている構造をとることにより、蛍光体表面では、照射
電子ビームの一部がカーボン膜またはカーボンを含む化
合物膜により散乱、吸収される。
【0028】そのため、カーボン膜またはカーボンを含
む化合物膜がない場合あるいは一定膜厚の場合に比べ、
蛍光体に到達する電子ビーム量の分布が緩和される。す
なわち、電子ビームの照射量が最も多い領域では、カー
ボン膜またはカーボンを含む化合物膜が最も厚く形成さ
れているので、散乱、吸収により、蛍光体に到達する電
子ビーム量が減少する。
【0029】したがって、電子ビームの照射量が最も多
い領域での蛍光体の経時劣化による寿命低下を防止でき
ると共に、電子ビームの照射量が少ない領域では、上記
で散乱された電子が到達するので、電子ビーム量が増加
して輝度が上昇する結果、輝度分布が緩和されて、より
均一に発光する様になる。
【0030】また、本発明においては、スペーサ表面で
は、カーボン膜またはカーボンを含む化合物膜が電子ビ
ーム量に略比例した膜厚に成膜されている構造をとるこ
とにより、電子ビームの照射量が最も多い領域ではカー
ボン膜またはカーボンを含む化合物膜が最も厚く、抵抗
値すなわち電荷蓄積量を最も減少させることができる。
【0031】したがって、カーボン膜またはカーボンを
含む化合物膜がない場合や厚さが充分でない一定膜厚の
場合に生じたチャージアップによる電子ビーム軌道の乱
れに基づくスペーサ近傍の画像の歪みが防止できる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0033】第一に本実施の形態の蛍光体1絵素周辺の
構造を図1を用いて、本実施の形態の画像形成装置の構
造を図2を用いて説明する。
【0034】本実施の形態の蛍光体1絵素周辺の構造を
図1に示した。図1(a)は1絵素すなわちRGB合せ
て3画素で1ユニットの蛍光体を含むフェースプレート
の上面図である。同図において、101は赤色蛍光体:
R、102は緑色蛍光体:G、103は青色蛍光体:B
をそれぞれ表し、RGB3画素を合せて1絵素となる。
104は黒色部材である。
【0035】図1(b)は図1(a)のA−A’断面図
であり、107,113は絶縁性基板、105は透明電
極、106は発光効率向上の目的で設けられる場合があ
るメタルバック、112はメタルバック106上の電子
ビームが照射される領域の電子ビーム量に略比例した膜
厚で形成されているカーボン膜またはカーボンを含む化
合物膜である。110は耐大気圧支持構造体として必要
なスペーサ、111はスペーサ110上の電子ビームが
照射される領域の電子ビーム量に略比例した膜厚で形成
されているカーボン膜またはカーボンを含む化合物膜で
ある。なお、所謂低電圧タイプの画像形成装置(メタル
バック106が無い場合)は、蛍光体表面に照射される
電子ビーム量に略比例した膜厚で形成されている。10
8は表面伝導型電子放出素子、109は表面伝導型電子
放出素子108から放出される電子ビームである。ま
た、所謂高電圧タイプの画像形成装置では、透明電極1
05は必ずしも必要とはしない。
【0036】図2(c)は本実施の形態の画像形成装置
の構造を示す断面図である。同図に示すように、画像形
成装置は、絶縁性基板201などを有するリアプレート
と、絶縁性基板203、透明導電膜で構成された透明電
極204、蛍光体205などを有するフェースプレート
と、が対向して配置されて、不図示のフリットガラスな
どの接合部材により、外枠208を挟んで内部を真空に
維持することが可能な外囲器が構成されている。
【0037】リアプレートの絶縁性基板201上に、表
面伝導型電子放出素子202が形成されている。表面伝
導型電子放出素子202上方には、不図示のグリッドが
電子ビームの通過孔を有する変調電極として配置される
場合もあるが、表面伝導型電子放出素子202が所謂マ
トリクス配線にて結線されている場合にはグリッドは省
略することもできるし、電子ビームを収束させるために
グリッドを配置する場合もある。したがって、グリッド
は必ずしも必要としない。
【0038】スペーサ209は耐大気圧支持構造体とし
て必要な場合にリアプレートとフェースプレートとの間
に配置され、スペーサ209表面の電子ビームが照射さ
れる領域にカーボン膜またはカーボンを含む化合物膜2
10が形成されている。
【0039】フェースプレートの絶縁性基板203のパ
ネル内側面には、本例においては、上述の透明電極20
4、蛍光体205、黒色部材206、メタルバック20
7が形成される。さらにメタルバック207の上に本発
明のカーボン膜またはカーボンを含む化合物膜211が
メタルバック207表面の電子ビームが照射される領域
に形成されている。
【0040】表面伝導型電子放出素子202及び不図示
のグリッドは不図示の配線から不図示の外部駆動回路に
接続され、メタルバック207と透明電極204は不図
示の高圧ケーブルによって高圧電源に接続されている。
【0041】次に本発明の画像形成装置の作製方法の一
例について、 1)カーボン膜またはカーボンを含む化合物膜作製前ま
でのフェースプレートの作製、 2)電子放出素子を含むリアプレートの作製、 3)カーボン膜またはカーボンを含む化合物膜作製、 4)真空外囲器である画像形成装置の作製、の以上の4
つを順に説明する。
【0042】1)カーボン膜またはカーボンを含む化合
物膜作製前までのフェースプレートの作製 フェースプレートの作製方法について図2(a)を参照
して説明する。
【0043】まず、絶縁性基板203に透明電極204
であるITO膜をスパッタ法にて数十nmの膜厚に成膜
する(この工程は省略することもできる)。蛍光体20
5と黒色部材206を例えば沈降法にて塗布後、焼成を
行い、画像表示面(蛍光体膜)を形成する。蛍光体20
5上にアクリルエマルジョンを塗布して、いわゆる蛍光
面の平滑化処理として知られるフィルミングを行った
後、メタルバック207としてアルミニウム膜を蒸着
し、前記フィルミング成分の有機物を除去させるため
に、空気中で焼成を行う。
【0044】この後、画像形成装置が真空容器として、
耐大気圧支持部材が必要な場合には、フェースプレート
の黒色部材206上に絶縁性基体であるスペーサ209
を後の画像形成装置の真空容器封着時よりも高温の不図
示の接合部材を用いて固着する。
【0045】以上の様にして、カーボン膜またはカーボ
ンを含む化合物膜211作製前までのフェースプレート
が完成する。
【0046】2)電子放出素子を含むリアプレートの作
製 リアプレートの作製方法について図2(b)及び図3を
参照して説明する。
【0047】まず、表面伝導型電子放出素子202の作
製方法について図3を参照しながら述べる。
【0048】絶縁性基板201(図3では301)を十
分に洗浄後、真空蒸着技術、フォトリソグラフィー技術
(エッチング、リフトオフ等の加工技術も含む)などに
より基板201(図3では301)の面上に素子電極対
302,303を形成する。素子電極302,303の
材料としては導電性を有するものであれば金属、半導体
等どのようなものであっても良い。
【0049】次に、素子電極302と素子電極303と
の間に、導電性膜304を形成する。導電性膜304を
構成する材料としては、例えばPd、Ru、Ag、A
u、Ti、In、Cu、Cr、Fe、Zn、Sn、T
a、W、Pb等の金属、PdO、SnO2、In22
PbO、Sb23等の酸化物、HfB2、ZrB2、La
6、CeB6、YB4、GdB4等のホウ化物、TiC、
ZrC、HfC、TaC、SiC、WC等の炭化物、T
iN、ZrN、HfN等の窒化物、Si、Ge等の半導
体、カーボン、AgMg、NiCu、Pb、Sn等を用
いることができる。
【0050】次いで、表面伝導型電子放出素子202に
電力を供給するための不図示の配線及び必要に応じて不
図示の変調電極グリッドを形成する。配線及びグリッド
の端は外囲器外に出して、外部と電気的接続ができるよ
うに形成する。
【0051】続いて、不図示の真空チャンバー内に絶縁
性基板201をセットして、各素子電極302,303
間に、配置した導電性膜304の一部に間隙を形成する
“フォーミング”工程を行う。そして、必要に応じて、
さらに、“活性化”と呼ばれる処理を施し、前記“フォ
ーミング”により形成した間隙内の基板上および間隙近
傍の導電性膜上にカーボン膜を形成する。
【0052】以上の様にして電子放出素子202が形成
されたリアプレートが得られる。
【0053】3)カーボン膜またはカーボンを含む化合
物膜作製 本発明の特徴であるカーボン膜またはカーボンを含む化
合物膜の製造方法について、図1を用いて説明する。本
発明では、電子ビームを利用した炭素化合物ガス(好ま
しくは有機ガス)を分解することでカーボン膜またはカ
ーボンを含む化合物膜を堆積する。この工程において、
利用する電子ビームを画像形成装置を駆動する時と同程
度(好ましくは同一)の駆動条件で電子放出素子から放
出する電子ビームとすることが最大の特徴である。
【0054】不図示の真空チャンバー内にセットされて
いる電子放出素子108を形成したリアプレートの上方
にスペーサ110を固着したフェースプレートを位置合
わせしてセットする。フェースプレートとリアプレート
の間隔は画像形成装置完成時と同じにする。
【0055】真空排気後、フェースプレートを加熱し
て、炭素化合物ガスを導入し、画像形成装置完成時の全
面点灯と同様の条件で外部駆動回路より電子放出素子1
08を駆動し、蛍光体101,102,103側のアノ
ード(透明電極105)に高電圧を印加することによ
り、電子ビームを蛍光体101,102,103に向か
って放出させる。
【0056】このとき、炭素化合物ガスが電子放出素子
108からの電子ビームにより分解されて、蛍光体10
1,102,103の電子ビームが照射された領域にカ
ーボン膜またはカーボンを含む化合物膜が略比例した成
膜速度で堆積する。
【0057】炭素化合物ガスとしては、トルニトリルが
好ましいが、メタン、アセトン、ベンゼン、ベンゾニト
リル等有機ガスであれば用いることができる。本発明の
製造方法では、有機ガスなどの炭素化合物ガスを分解す
る電子ビームとして、電子放出素子から放出する電子ビ
ームそのものを利用することにより、所望の領域に前記
カーボン膜またはカーボンを含む化合物膜を電子ビーム
量に略比例した膜厚に成膜することができる。
【0058】図1において、109で示した電子ビーム
が直接照射されるメタルバック106上では、カーボン
膜またはカーボンを含む化合物膜112が成膜され、メ
タルバック106等で散乱された電子や2次電子(図中
の矢印114)が照射されるスペーサ110上にもカー
ボン膜またはカーボンを含む化合物膜111が成膜され
る。
【0059】カーボン膜またはカーボンを含む化合物膜
112の膜厚は、成膜時の蛍光体101,102,10
3の輝度を計測しながら適宜決定される。すなわち、カ
ーボン膜またはカーボンを含む化合物膜112の膜厚が
増えるにつれて蛍光体101,102,103の輝度が
低下して来るので、輝度低下の許容範囲内で成膜を終了
させれば良い。
【0060】成膜後は、炭素化合物ガスの導入を止め、
充分に真空ベーキングを行い、吸着ガスを取り除くのが
望ましい。
【0061】以上の様にしてフェースプレート及び必要
な場合のスペーサにおけるカーボン膜またはカーボンを
含む化合物膜112,111を完成させる。
【0062】4)真空外囲器である画像形成装置の作製
次に、画像形成装置の真空容器作製方法について、図2
(c)を参照し説明する。
【0063】前述の表面伝導型電子放出素子202を形
成したリアプレートと蛍光体205及び所望の領域に前
記カーボン膜またはカーボンを含む化合物膜211を形
成したフェースプレートとを、外枠208を間に挟み、
フェースプレート、リアプレートと外枠208が接する
部分にそれぞれに不図示のフリットガラスなどの接合部
材を塗布した。十分に位置合わせを行い、封着温度で所
定時間の加熱し封着する。
【0064】次に、不図示の排気管を通して容器内の圧
力をおよそ10-4Paに真空排気する。真空容器を加熱
して脱ガス、不図示のゲッタをフラッシュした後、排気
管を封じ切り、画像形成装置が完成する。
【0065】このようにして作製した画像形成装置に外
部駆動回路より電気信号を送って駆動すると、蛍光体2
05の寿命が延び、輝度分布が向上し、スペーサ209
近傍の画像の歪みを防止した防止した画像形成装置が得
られる。
【0066】尚、この上記では電子放出素子からの電子
ビームをグリッドを用いて変調する方式について説明し
たが、本発明はどのような変調方式であってもよく、交
差するX方向配線とY方向配線により、電子放出素子を
選択して画像表示を行うマトリックス配線を用いた方式
であっても、同様の結果が得られる。
【0067】また、本発明で用いる電子放出素子は、表
面伝導型電子放出素子、電界放出型電子放出素子、熱カ
ソードを用いた熱電子源、金属/絶縁層/金属型(半導
体型)電子放出素子等の電子を放出する素子であって、
画像形成装置に用いられるものであれば特に制限はされ
ない。
【0068】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。
【0069】[実施例1]実施例1として、表面伝導型
電子放出素子を用い、蛍光体上にメタルバックを形成
し、耐大気圧支持スペーサが必要な画像形成装置につい
て説明する。
【0070】第一に本実施例の蛍光体1絵素周辺の構造
を図1を用いて、本実施例の画像形成装置の構造を図2
を用いて説明する。
【0071】本実施例の蛍光体1絵素周辺の構造を図1
に示した。図1(a)は1絵素の上面図である。同図に
おいて、101は赤色蛍光体:R、102は緑色蛍光
体:G、103は青色蛍光体:Bをそれぞれ表し、RG
B3画素を合せて1絵素となる。104は黒色部材のブ
ラックストライプである。
【0072】図1(b)は図1(a)のA−A’断面図
であり、107,113は絶縁性基板、105は透明電
極、106は発光効率向上の目的で設けられる場合があ
るメタルバック、112はメタルバック106上の電子
ビームが照射される領域の電子ビーム量に略比例した膜
厚で形成されているカーボン膜またはカーボンを含む化
合物膜である。110は耐大気圧支持構造体として必要
なスペーサ、111はスペーサ110上の電子ビームが
照射される領域の電子ビーム量に略比例した膜厚で形成
されているカーボン膜またはカーボンを含む化合物膜で
ある。
【0073】図2(c)は本実施例の画像形成装置の構
造を示す断面図である。同図に示すように、画像形成装
置は、絶縁性基板201などを有するリアプレートと、
絶縁性基板203、透明導電膜で構成された透明電極2
04、蛍光体205などを有するフェースプレートと、
が対向して平行に配置されて、不図示のフリットガラス
により、外枠208を挟んで真空外囲器が構成されてい
る。
【0074】リアプレートの絶縁性基板201上に、表
面伝導型電子放出素子202が形成されている。表面伝
導型電子放出素子202上方には、不図示のグリッドが
電子ビームの通過孔を有する変調電極として配置されて
いる。
【0075】スペーサ209は耐大気圧支持構造体とし
て必要であるので、リアプレートとフェースプレートと
の間に配置され、スペーサ209表面の電子ビームが照
射される領域にカーボン膜またはカーボンを含む化合物
膜210が形成されている。フェースプレートの絶縁性
基板203のパネル内側面には、上述の透明電極20
4、蛍光体205、ブラックストライプ(黒色部材)2
06、メタルバック207が形成される。さらにこの上
に本発明のカーボン膜またはカーボンを含む化合物膜2
11がメタルバック207表面の電子ビームが照射され
る領域に形成されている。
【0076】表面伝導型電子放出素子202及び不図示
のグリッドは不図示の配線から不図示の外部駆動回路に
接続され、メタルバック207と透明電極204は不図
示の高圧ケーブルによって高圧電源に接続されている。
【0077】次に本実施例の画像形成装置の作製方法に
ついて、 1)カーボン膜またはカーボンを含む化合物膜作製前ま
でのフェースプレートの作製、 2)電子放出素子を含むリアプレートの作製、 3)カーボン膜またはカーボンを含む化合物膜作製、 4)真空外囲器である画像形成装置の作製、の以上の4
つを順に説明する。
【0078】1)カーボン膜またはカーボンを含む化合
物膜作製前までのフェースプレートの作製 フェースプレートの作製方法について図2(a)を参照
して説明する。
【0079】まず、絶縁性基板203に透明電極204
であるITO膜をスパッタ法にて成膜した。蛍光体20
5とブラックストライプ(黒色部材)206を沈降法に
て塗布後、焼成を行い、画像表示面を形成した。蛍光体
205上にアクリルエマルジョンを塗布して、いわゆる
蛍光面の平滑化処理として知られるフィルミングを行っ
た後、メタルバック207としてアルミニウム膜を蒸着
し、フィルミング成分の有機物を飛散させるために、空
気中で焼成を行った。
【0080】ブラックストライプ(黒色部材)206上
にスペーサ209を後の画像形成装置の真空容器封着時
よりも高温の不図示の結晶性フリットを用いて固着し、
カーボン膜またはカーボンを含む化合物膜211作製前
までのフェースプレートが完成した。
【0081】2)電子放出素子を含むリアプレートの作
製 リアプレートの作製方法について図2(b)及び図3を
参照して説明する。
【0082】まず、表面伝導型電子放出素子202の作
製方法について図3を参照しながら述べる。
【0083】絶縁性基板201(図3では301)を十
分に洗浄後、真空蒸着技術、フォトリソグラフィー技術
(エッチング、リフトオフ等の加工技術も含む)により
基板201(図3では301)の面上にPtの素子電極
302、303を、素子電極間隔L=2μm、素子電極
長さW=300μm、膜厚d=100nmに形成した。
【0084】次に、素子電極302と素子電極303と
の間に、有機Pd溶液を塗布して放置することにより、
有機Pd薄膜を形成した。
【0085】この後、有機Pd薄膜を加熱処理し、リフ
トオフ、エッチング等によりパターニングして図3に示
すような薄膜304を形成した。
【0086】表面伝導型電子放出素子202に電力を供
給するための配線(不図示)を形成した。まず、印刷を
用い、素子電極302、303に重なるように配線を形
成した。この配線の端は外囲器外に出して、外部と電気
的接続ができるように形成した。
【0087】続いて、不図示の真空チャンバー内に基板
201をセットして、前述した“フォーミング”、“活
性化”を行い電子放出部305を形成した。
【0088】以上の様にして電子放出素子202を完成
させた。
【0089】3)カーボン膜またはカーボンを含む化合
物膜作製 カーボン膜またはカーボンを含む化合物膜作製方法につ
いて図1を参照して説明する。
【0090】不図示の真空チャンバー内にセットされて
いる電子放出素子108を形成したリアプレートの上方
にスペーサ110を固着したフェースプレートを位置合
わせしてセットした。フェースプレートとリアプレート
の間隔は画像形成装置完成時と同じ2mmとした。チャ
ンバー内を真空排気後、フェースプレートを加熱した。
【0091】続いて有機ガスをとしてアセトンをチャン
バー内に導入し、画像形成装置完成時の全面点灯と同様
の条件で外部駆動回路より電子放出素子108を駆動
し、蛍光体101,102,103側のアノード(透明
電極105)に高電圧を印加することにより、電子ビー
ムを蛍光体101,102,103に向かって放出させ
た。
【0092】アセトンが電子放出素子108からの電子
ビームにより分解されて、電子ビームが照射された領域
にカーボン膜またはカーボンを含む化合物膜112,1
11が略比例した成膜速度で堆積した。
【0093】図1において、矢印109で示した電子ビ
ームが直接照射されるメタルバック106上では、カー
ボン膜またはカーボンを含む化合物膜112が成膜さ
れ、メタルバック等で散乱された電子や2次電子(図中
の矢印114)が照射されるスペーサ110上にもカー
ボン膜またはカーボンを含む化合物膜111が成膜され
た。
【0094】カーボン膜またはカーボンを含む化合物膜
112の膜厚は、成膜時の蛍光体101,102,10
3の輝度を計測しながら適宜決定される。すなわち、膜
厚が増えるにつれて輝度が低下して来るので、輝度低下
の許容範囲内で成膜を終了させれば良いが、本実施例で
は、蛍光体101,102,103の1画素中央部の一
番厚くすべき個所のカーボン膜またはカーボンを含む化
合物膜112の膜厚を300nmとした。このときスペ
ーサ110上には最大50nmのカーボン膜またはカー
ボンを含む化合物膜111が形成された。
【0095】成膜後は、有機ガスの導入を止め、充分に
真空中でベーキングを行い、フェースプレートへの吸着
ガスを取り除いた。
【0096】以上の様にしてスペーサの固着したフェー
スプレートを完成させた。
【0097】4)真空外囲器である画像形成装置の作製 次に、画像形成装置の真空容器作製方法について、図2
(c)を参照し説明する。
【0098】前述の表面伝導型電子放出素子202を形
成したリアプレートと蛍光体205及び所望の領域に前
記カーボン膜またはカーボンを含む化合物膜211,2
10を形成したフェースプレートとを、外枠208を間
に挟み、フェースプレート、リアプレートと外枠208
が接する部分にそれぞれに不図示のフリットガラスを塗
布した。十分に位置合わせを行い、封着温度で所定時間
の加熱し(410℃、10分保持)、封着した。
【0099】次に、不図示の排気管を通して表示パネル
内の圧力をおよそ10-4Paに真空排気した。真空容器
を加熱して脱ガス、不図示のゲッタをフラッシュした
後、排気管を封じ切り、画像形成装置が完成した。
【0100】このようにして作製した画像形成装置に外
部駆動回路より電気信号を送って駆動したところ、蛍光
体205の寿命が延び、輝度分布が向上し、スペーサ2
09近傍の画像の歪みを防止した防止した画像形成装置
が得られた。
【0101】[実施例2]本実施例では、実施例1で用
いた表面伝導型電子放出素子に代えて、図4に示したG
NF(グラファイトナノファイバー)電子放出素子を用
いたこと、および蛍光体上にメタルバックを形成しなか
ったこと以外は実施例1と同様に画像形成装置を作成し
た。
【0102】本実施例で作成した図4に示した電子放出
素子は、素子電極(陰極)403上にGNF(グラファ
イトナノファイバー)405が成長するTi膜404を
形成し、不図示の触媒Pd微粒子を形成後、エチレン気
流中で加熱処理を行い、GNF405を形成した。以上
の様にして、素子電極(ゲート電極)402がGNF4
05の先端より低い位置にある「アンダーゲート構造」
の電子放出素子を完成させた。「アンダーゲート構造」
を取ることにより、放出される電子のほぼ100%がフ
ェースプレートに達する。
【0103】本実施例で作製した画像形成装置に外部駆
動回路より電気信号を送って駆動したところ、蛍光体の
寿命が延び、輝度分布が向上し、スペーサ近傍の画像の
歪みを防止した防止した画像形成装置が得られた。
【0104】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、蛍光
体の寿命が延び、輝度分布が向上し、スペーサ近傍の画
像の歪みを防止した画像形成装置及び画像形成装置の製
造方法を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蛍光体1絵素周辺を示す図である。
【図2】本発明の画像形成装置を示す図である。
【図3】本発明の画像形成装置に適用可能な表面伝導型
電子放出素子を示す図である。
【図4】本発明の画像形成装置に適用可能なGNF電子
放出素子を示す図である。
【図5】従来の蛍光体1絵素周辺を示す図である。
【図6】従来の画像形成装置を示す図である。
【符号の説明】
101 赤色蛍光体 102 緑色蛍光体 103 青色蛍光体 104,206 黒色部材 105,204 透明電極 106,207 メタルバック 107,113,201,203,301,401 絶
縁性基板 108,202 表面伝導型電子放出素子 109 電子ビーム 110,209 スペーサ 111,112,210,211 カーボン膜またはカ
ーボンを含む化合物膜 205 蛍光体 208 外枠 302,303,402,403 素子電極 304 導電性膜 305 電子放出部 404 Ti膜 405 グラファイトナノファイバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C012 AA05 BB07 5C028 AA01 CC05 CC07 HH14 5C032 AA01 CC10 DD10 5C036 BB07 BB10 EE02 EE09 EE14 EE19 EF01 EF06 EF09 EG01 EG36 EH08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子放出素子を有するリアプレートと、前
    記リアプレートに対向して配置され、蛍光体を有するフ
    ェースプレートと、前記蛍光体上に配置されたメタルバ
    ックと、を有する画像形成装置において、 前記メタルバック表面に、カーボン膜またはカーボンを
    含む化合物膜が、前記メタルバック表面の電子ビームが
    照射される領域に照射される電子ビーム量に略比例した
    膜厚で形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】電子放出素子を有するリアプレートと、前
    記リアプレートに対向して配置され、蛍光体を有するフ
    ェースプレートと、を少なくとも有する画像形成装置に
    おいて、 前記蛍光体表面に、カーボン膜またはカーボンを含む化
    合物膜が、前記蛍光体表面の電子ビームが照射される領
    域に照射される電子ビーム量に略比例した膜厚で形成さ
    れていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記リアプレートと前記フェースプレート
    との間にスペーサが配されており、該スペーサの表面に
    カーボン膜またはカーボンを含む化合物膜が配置されて
    なることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】前記スペーサ表面に配置されたカーボン膜
    またはカーボンを含む化合物膜が、前記スペーサ表面の
    電子ビームが照射される領域に照射される電子ビーム量
    に略比例した膜厚で形成されていることを特徴とする請
    求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形
    成装置の製造方法であって、真空中で、前記フェースプ
    レートを加熱し、有機ガスを導入し、画像形成装置と同
    一の駆動条件で前記電子放出素子から放出させた電子ビ
    ームを利用して前記有機ガスを分解して、前記カーボン
    膜またはカーボンを含む化合物膜を堆積させることを特
    徴とする画像形成装置の製造方法。
  6. 【請求項6】電子放出素子を有するリアプレートと、前
    記リアプレートに対向して配置されると共に蛍光体を有
    するフェースプレートと、を有する画像形成装置におい
    て、 前記フェースプレートの前記リアプレートと対向する対
    向面に、前記電子放出素子から放出させた電子ビームを
    利用して炭素化合物ガスを分解し、照射される電子ビー
    ム量に略比例した膜厚でカーボン膜またはカーボンを含
    む化合物膜を形成したことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】電子放出素子を有するリアプレートと、前
    記リアプレートに対向して配置されると共に蛍光体を有
    するフェースプレートと、前記リアプレートと前記フェ
    ースプレートとの間に配されるスペーサと、を有する画
    像形成装置において、 前記スペーサ表面に、前記電子放出素子から放出させた
    電子ビームを利用して炭素化合物ガスを分解し、照射さ
    れる電子ビーム量に略比例した膜厚でカーボン膜または
    カーボンを含む化合物膜を形成したことを特徴とする画
    像形成装置。
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