JP2002289021A - フロントライティングシステム、液晶装置及び電子機器 - Google Patents

フロントライティングシステム、液晶装置及び電子機器

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JP2002289021A
JP2002289021A JP2001091424A JP2001091424A JP2002289021A JP 2002289021 A JP2002289021 A JP 2002289021A JP 2001091424 A JP2001091424 A JP 2001091424A JP 2001091424 A JP2001091424 A JP 2001091424A JP 2002289021 A JP2002289021 A JP 2002289021A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溝を備えた導光体を液晶パネル等といった被
照明体の前方に配置しなくてもフロントライト構造を実
現できるようにして、被照明体の見え方に悪影響が出な
いようにする。 【解決手段】 被照明体である液晶パネル2を前方から
照明するフロントライティングシステム3及びそれを用
いた液晶装置1である。フロントライティングシステム
3は、液晶パネル2の前方を覆い光透過性を有するカバ
ー19と、カバー19と液晶パネル2との間に配置され
た枠状の導光体21と、導光体21の内部に光を供給す
る光源22とを有する。液晶パネル2の表示面の全面を
覆う導光体が不要となり、液晶パネル2の表示が見易く
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶装置等といっ
た被照明体を前方から照明するフロントライティングシ
ステムに関する。また、本発明は、そのフロントライテ
ィングシステムを用いて構成される液晶装置に関する。
また、本発明は、その液晶装置を用いて構成される電子
機器に関数する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機、携帯電子端末機等と
いった各種の電子機器の表示部として液晶装置が広く用
いられている。この液晶装置は、一般に、一対の基板に
よって挟持された液晶層を通過する光を画素毎に変調す
ることによって一方の基板の表面に文字、数字等といっ
た像を表示する。
【0003】この液晶装置として、従来、太陽光、室内
光等といった外部光を反射することによって液晶層に供
給して表示を行う方式の反射型液晶装置が知られてい
る。また、液晶層に関して観察側の反対側に照明装置、
いわゆるバックライトを配設し、この照明装置からの光
を用いて表示を行う方式の透過型液晶装置も知られてい
る。さらに、これらの反射型及び透過型の機能を併せて
有する構造の、いわゆる半透過反射型の液晶装置も知ら
れている。
【0004】この半透過反射型の液晶装置によれば、屋
外等の外部光が当たる場所では照明装置を用いることな
く反射型液晶装置として使用し、他方、外部光が少ない
所では照明装置を点灯して透過型液晶装置として使用す
る。これにより、明るい場所及び暗い場所のいずれであ
っても明るい表示を行うことができる。
【0005】しかしながら、半透過反射型の液晶装置
は、これを反射型の表示形態で使用するとき、上記反射
型液晶装置に比べて表示が暗くなるという問題があっ
た。これは、従来の半透過反射型の液晶装置では、透過
光を確保するために光反射層、例えばAl(アルミニウ
ム)層を薄く形成したり、反射層に透光用の開口部を設
けたりするために、反射表示時の明るさを犠牲にしてい
るためである。
【0006】また、半透過反射型の液晶装置は、これを
透過型の表示形態で使用するとき、照明装置の光源から
出る光を効率良く利用することができないという問題、
すなわち光源エネルギの利用効率が低いという問題があ
った。
【0007】半透過反射型の液晶装置に関する上記の問
題点を解消する液晶装置として、従来、例えば特開平1
1−202799号公報に開示されているように、液晶
パネルの前面側、すなわち観察側に照明装置を配置する
ことによって、いわゆるフロントライトを構成し、この
フロントライトから供給した光を液晶層の裏面で反射さ
せた後、再び液晶層に供給する構造の液晶装置が提案さ
れている。
【0008】このフロントライト方式の液晶装置によれ
ば、液晶パネルに付設する光反射層を薄く形成したり、
あるいは開口を設けたりして半透過反射層に形成する必
要がなくなり、フロントライトからの光の全部を液晶層
に供給できるので、光源エネルギの利用効率を高くする
ことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のフロントライト方式の液晶装置では、液晶パネルの
前方、すなわち観察側に透明な導光体を配置して液晶パ
ネルに面状の光を供給するようにしており、しかも、液
晶パネルの全面に均一な面状光を供給するために導光体
の表面にプリズム等といった溝を形成する必要があっ
た。
【0010】このように導光体に溝を形成したとき、限
られた特性の光線に関してはその光線を良好に液晶パネ
ル方向へ導くことができるのであるが、その他の特性の
光線に関しては良好な反射が得られなくて、良好な表示
品質を得られないことがあった。例えば、導光体に形成
した溝に対して所定の反射条件を満たさない光線は導光
体の外に出てしまうことがあり、そのため、光源からの
光の利用効率を低下させることがあった。また、導光体
に形成した溝に対して所定の反射条件を満たさない光線
は、導光体の外部の予期しない方向へ出てしまうことが
あり、そのため、液晶装置の表示品質を低下させること
があった。
【0011】本発明は、上記の問題点に鑑みて成された
ものであって、溝を備えた導光体を液晶パネル等といっ
た被照明体の前方に配置しなくてもフロントライト構造
を実現できるようにして、被照明体の見え方に悪影響が
出ないようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】(1)上記の目的を達成
するため、本発明に係るフロントライティングシステム
は、被照明体を前方から照明するフロントライティング
システムにおいて、前記被照明体の前方を覆い光透過性
を有するカバーと、該カバーと前記被照明体との間に配
置された枠状の導光体と、該導光体の内部に光を供給す
る光源とを有することを特徴とする。ここで、被照明体
とは、照明されることが必要となる任意の物であり、例
えば液晶パネルが考えられる。
【0013】上記構成のフロントライティングシステム
によれば、光源から出た光は導光体を伝播しながら、被
照明体の周辺領域の全域に行き渡り、その導光体の内側
側面から出射した後、カバーの内側表面で反射して被照
明体を照明する。この場合、導光体は枠状に形成され、
さらにカバーの内側表面を反射面として用いるので、従
来のフロントライト方式の液晶装置で用いられていた構
成、すなわち、溝を備えた導光体を液晶パネルすなわち
被照明体の前方の全面にわたって配置する構成、を用い
る必要がなくなり、よって、被照明体を外部から見たと
きの表示品質を高めることができる。
【0014】次に、上記構成のフロントライティングシ
ステムにおいて、前記カバーの前方表面であって前記導
光体によって囲まれる領域に対応する領域には、反射防
止層を設けることが望ましい。こうすれば、太陽光等と
いった外部光がカバーで反射することを防止でき、これ
により、被照明体を外部から見たときの表示品質がカバ
ーからの反射光によって悪くなることを防止できる。ま
た、反射防止層を設けるのは、カバーの前方表面であっ
て内側表面ではないので、枠状導光体から出てカバーの
内側表面で反射して被照明体へ向かう光に悪影響が及ぶ
ことはない。
【0015】なお、反射防止層は、例えば、カバーの表
面に酸化金属層を積層する等して屈折率に変化を持た
せ、これにより、カバーに関する光の透過性を高めて反
射を抑制することによって形成できる。より具体的に
は、反射防止層は、例えば、特開平9−96702号公
報や特開平9−288202号公報等に開示されている
ような液状の組成物、例えば、アルミニウムエトキド、
アルミニウムイソプロポキサイド、チタンメトキサイ
ド、チタンエトキサイド、チタンイソプロポキサイド等
といった金属アルコキシドをアセト酢酸メチルやアセチ
ルアセトン等と共に有機溶媒で溶かした液状物、あるい
は有機ケイ素化合物とコロイド状金属酸化物を所定の比
率で有機溶媒に混合及び希釈した液状物にカバー素材を
浸漬した後、所定の速度で引き上げ、その後、塗膜に乾
燥及び焼成処理を施す工程を必要な回数だけ繰り返すこ
とによって形成できる。
【0016】次に、上記構成のフロントライティングシ
ステムにおいては、前記導光体の光出射面に光拡散手段
または光指向性制御手段を設けることが望ましい。この
場合、光指向性制御手段は、導光体の光出射面から出た
光のうちカバーの特定部、例えばカバーの中心部へ向か
うものを選択して出射したり、あるいは、導光体の光出
射面から出た光をカバーの特定部、例えばカバーの中心
部へ向かうように集束して出射したりすることが望まし
い。
【0017】この構成によれば、導光体から出射する光
の進行方向を制御できるので、枠状の導光体の近傍であ
る液晶パネルの周辺部分だけが明るく照明されることを
防止して、液晶パネルの希望部分を照明したり、液晶パ
ネルの全面を均一に照明したりすることができる。
【0018】上記の光指向性制御手段は、上記の機能を
達成可能な種々の光学要素によって構成できるが、例え
ば、プリズムパターン、レンズ、視界制御部材等によっ
て構成できる。ここで、視界制御部材とは、所定角度方
向への光の出射を許容し、所定角度以外の方向への光の
出射は遮断できる部材である。この視界制御部材は、例
えば、図8に示すように、2枚の透明な樹脂シート3
3,33によってブラインド樹脂シート34を挟持する
ことによって形成できる。
【0019】次に、上記構成のフロントライティングシ
ステムにおいては、前記導光体の光出射面に偏光部材を
設け、該偏光部材は、前記カバーの光反射面に対して平
行な偏光面を持つ偏光、すなわちカバーの光反射面に対
する横偏光、すなわちカバーの光反射面に対するS偏
光、を通過させるように設定することが望ましい。
【0020】一般に、ガラスや透明樹脂等によって形成
されたカバーに自然光を当てるとき、自然光のうちの縦
偏光、すなわちP偏光はカバーを透過し、横偏光、すな
わちS偏光はカバーで反射する。従って、上記構成の通
りに、導光体から出射する光からS偏光を選択しP偏光
を除去すれば、カバーを透過してしまう光を抑えること
ができ、このため、カバーを通して被照明体を外部から
見たときの視認性を高めることができる。
【0021】次に、上記構成のフロントライティングシ
ステムにおいて、前記導光体は矩形状、すなわち正方形
状又は長方形状の断面を有する枠状に形成することがで
きる。導光体の断面形状は、矩形状以外の任意の形状、
例えば円形状、楕円形状、長円形状等とすることもでき
るが、組み立て性の利便性や光学的な安定性を良好に維
持することを考える場合には、矩形状とすることが良い
と考えられる。
【0022】次に、上記構成のフロントライティングシ
ステムにおいて、前記カバーは前記被照明体を損傷及び
汚れから保護するカバーであることが望ましい。この構
成によれば、このカバーをそのまま電子機器の表面に設
けるカバーとすることができる。
【0023】(2)次に、本発明に係る液晶装置は、液
晶層を有する液晶パネルと、該液晶パネルを前方から照
明するフロントライティングシステムとを有する液晶装
置において、前記フロントライティングシステムは、前
記液晶パネルの前方を覆い光透過性を有するカバーと、
該カバーと前記液晶パネルとの間に配置された枠状の導
光体と、該導光体の内部に光を供給する光源とを有する
ことを特徴とする。
【0024】上記構成の液晶装置によれば、その中に含
まれるフロントライティングシステムにおいて、光源か
ら出た光は導光体を伝播しながら、液晶パネルの周辺領
域の全域に行き渡り、その導光体の内側側面から出射し
た後、カバーの内側表面で反射して液晶パネルを照明す
る。この場合、導光体は枠状に形成され、さらにカバー
の内側表面を反射面として用いるので、従来のフロント
ライト方式の液晶装置で用いられていた構成、すなわ
ち、溝を備えた導光体を液晶パネルの前方の全面にわた
って配置する構成、を用いる必要がなくなり、よって、
液晶パネルを外部から見たときの表示品質を高めること
ができる。
【0025】次に、上記(2)項に記載した液晶装置に
おいて、前記フロントライティングシステムは、上記
(1)項に記載したフロントライティングシステムによ
って構成されることが望ましい。
【0026】(3)次に、本発明に係る電子機器は、液
晶層を有する液晶パネルと、該液晶パネルを前方から照
明するフロントライティングシステムと、前記液晶パネ
ルを収容する筐体とを有する電子機器において、前記フ
ロントライティングシステムは、前記液晶パネルの前方
を覆い光透過性を有するカバーと、該カバーと前記液晶
パネルとの間に配置された枠状の導光体と、該導光体の
内部に光を供給する光源とを有し、前記カバーは前記筐
体に支持されることを特徴とする。
【0027】この構成の電子機器によれば、その中に含
まれるフロントライティングシステムにおいて、光源か
ら出た光は導光体を伝播しながら、液晶パネルの周辺領
域の全域に行き渡り、その導光体の内側側面から出射し
た後、カバーの内側表面で反射して液晶パネルを照明す
る。この場合、導光体は枠状に形成され、さらにカバー
の内側表面を反射面として用いるので、従来のフロント
ライト方式の液晶装置で用いられていた構成、すなわ
ち、溝を備えた導光体を液晶パネルの前方の全面にわた
って配置する構成、を用いる必要がなくなり、よって、
液晶パネルを外部から見たときの表示品質を高めること
ができる。
【0028】また、導光体からの光を液晶パネルに向け
て反射する機能を奏するカバーが電子機器の筐体に支持
されたカバー、すなわち電子機器の外装カバーであるの
で、電子機器の部品点数を増加させることもなく、電子
機器の組み立て厚さを増加させることもない。
【0029】次に、上記(3)項に記載した電子機器に
おいて、前記フロントライティングシステムは、上記
(1)項に記載したフロントライティングシステムによ
って構成されることが望ましい。
【0030】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明に係
るフロントライティングシステムを被照明体としての液
晶パネルを照明する場合を例に挙げて説明する。図1は
本発明に係るフロントライティングシステムを用いた液
晶装置の一実施形態を示している。ここに示す液晶装置
1は、被照明体としての液晶パネル2と、この液晶パネ
ル2を前方、すなわち観察側から照明するフロントライ
ティングシステム3とを有する。
【0031】液晶パネル2は、互いに対向して配置され
ていて枠状のシール材6によって周囲が貼り合わされた
一対の基板4a及び4bを有する。第1基板4aは図2
に示すように基材7aを有し、その基材7aの液晶側表
面、すなわち第2基板4bに対向する面には、光反射膜
8が設けられ、その上に絶縁膜9が設けられ、その上に
第1電極11aが設けられ、その上に配向膜12aが設
けられる。第1電極11aは、走査電極又は信号電極の
いずれか一方として作用する。
【0032】第1基板4aに対向する第2基板4bは基
材7bを有し、その基材7bの液晶側表面、すなわち第
1基板4aに対向する面には第2電極11bが設けら
れ、その上に配向膜12bが設けられる。また、基材7
bの外側表面には偏光板13が、例えば貼着によって装
着される。
【0033】なお、第1基板4a及び第2基板4bの双
方又は一方の内面又は外面には、上記以外の他の光学素
子、例えば、液晶パネル2に対して入射及び出射する光
を拡散して均一にする光拡散板や、電極11a,11b
等の上に積層されて表面を滑らかにするオーバーコート
層や、カラー表示を実現するために設けられるカラーフ
ィルタや、液晶層を通過した光の偏光特性を再変調する
ことにより無彩色化や視覚特性の改善等を行う位相差板
等を設けることもできる。
【0034】基材7a及び7bは、例えば、ガラス等と
いった硬質な光透過性材料や、プラスチック等といった
可撓性を有する光透過性材料等によって所定形状、例え
ば、長方形の板状や、正方形状の板状に形成される。ま
た、光反射膜8はAl(アルミニウム)等といった金属
材料によって形成される。また、第1電極11a及び第
2電極11bは、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)
等といった透明電極材料によって形成される。また、配
向膜12a及び12bは、例えば、ポリイミド系樹脂に
よって形成される。これらの配向膜12a及び12bに
はラビング処理等といった配向処理が施され、この配向
処理により液晶分子の基板表面にける配向が決められ
る。
【0035】第1電極11aは、図1に示すように、複
数の直線パターンを互いに平行に配列することによっ
て、いわゆるストライプ状に形成される。一方、第2電
極11bは上記第1電極11aに交差するように複数の
直線パターンを互いに平行に配列することによって、や
はりストライプ状に形成される。これらの電極11aと
電極11bとが液晶層を介在させてドットマトリクス状
に交差する複数の点が、像を表示するための画素を形成
する。そして、それら複数の画素によって区画形成され
る領域が、文字、数字等といった像を表示する表示領域
となる。
【0036】なお、図1では、第1電極11a及び第2
電極11bを分かり易く示すために、それらを実際より
も大きな間隔を空けて描いてある。しかしながら実際に
は、それらの電極は非常に狭い間隔で多数本、形成され
る。
【0037】以上のようにして形成された第1基板4a
及び第2基板4bのいずれか一方の液晶側表面には、図
2に示すように、複数のスペーサ14が分散され、さら
にいずれか一方の基板の液晶側表面にシール材6が、例
えば、印刷によって図1に示すように枠状、すなわち環
状に設けられる。また、そのシール材6の適所に液晶注
入口6aが形成される。
【0038】両基板4a及び4bの間にはスペーサ14
によって保持される均一な寸法の間隙、いわゆるセルギ
ャップが形成され、液晶注入口6aを通してそのセルギ
ャップ内に液晶Lが注入され、その注入の完了後、液晶
注入口6aが樹脂等によって封止される。
【0039】図1において、第1基板4aは第2基板4
bの外側であってさらにシール材6の外側に張り出す基
板張出し部4cを有する。そして、第1基板4a上の第
1電極11aはその基板張出し部4cへ直接に延び出て
配線16aとなっている。また、基板張出し部4cの辺
端部には外部回路との間で制御信号、クロック信号、表
示信号等といった各種信号や液晶駆動電圧及びIC電源
電圧を入力するための外部接続端子17aが形成され
る。
【0040】第2基板4bは、第1基板4aの外側であ
ってさらにシール材6の外側へ張り出す基板張出し部4
dを有する。そして、第2基板4b上の第2電極11b
はその基板張出し部4dへ直接に延び出て配線16bと
なっている。また、基板張出し部4dの辺端部には外部
回路との間で制御信号、クロック信号、表示信号等とい
った各種信号や液晶駆動電圧及びIC電源電圧を入力す
るための外部接続端子17bが形成される。
【0041】各電極11a,11b、それらにつながる
配線16a,16b及び外部接続端子17a,17b
は、いずれも、実際には狭い間隔で多数本がそれぞれの
基板4a及び4bの表面に形成されるが、図1及びこれ
から説明する各図では構造を分かり易く示すために実際
の間隔よりも広い間隔でそれらの電極等を模式的に図示
し、さらに一部の電極の図示は省略してある。また、電
極11a及び11bは、直線状に形成されることに限ら
れず、適宜の文字、図形等といったパターンとして形成
されることもある。
【0042】図1において、基板張出し部4cに液晶駆
動用IC18aが実装され、この液晶駆動用IC18a
の入出力バンプが配線16a及び端子17aに接続す
る。また、基板張出し部4dに液晶駆動用IC18bが
実装され、この液晶駆動用IC18bの入出力バンプが
配線16b及び端子17bに接続する。
【0043】図1において、フロントライティングシス
テム3は被照明体である液晶パネル2をその前方、すな
わち観察側から照明する装置であり、液晶パネル2を損
傷、汚れ等から保護するカバー19と、このカバー19
と液晶パネル2との間に配置される枠状の導光体21
と、該導光体21の1つの角部に設けられた光取込み口
21aに対向して配置された発光ユニット22とを有す
る。
【0044】図2に示すように、導光体21は液晶パネ
ル2に密着して設けられ、さらにカバー19は導光体2
1に密着して設けられる。また、カバー19の外面、す
なわち液晶パネル2と反対側の面であって、少なくとも
液晶パネル2に対応する領域には、反射防止層23が設
けられる。なお、反射防止層はカバー19の内面には設
けられない。
【0045】カバー19は透明ガラス、透明プラスチッ
ク等といった光透過性の材料によって形成されており、
例えば、液晶パネル2を1つの構成要素として用いる電
子機器、例えば携帯電話機の筐体によって支持されて液
晶パネル2の前方位置に配置される。また、カバー19
は、図示しない支持枠によって電子機器の筐体とは無関
係に液晶パネル2と一体になるように設けることもでき
る。
【0046】導光体21は、例えば、アクリル樹脂、ポ
リカーバイト系樹脂、ガラス等によって形成され、液晶
パネル2の表示領域の外周辺端部に沿って枠状に形成さ
れ、さらに、図2に示すように断面正方形状又は長方形
状に形成される。
【0047】上記反射防止層23は、例えば、アルミニ
ウムエトキド、アルミニウムイソプロポキサイド、チタ
ンメトキサイド、チタンエトキサイド、チタンイソプロ
ポキサイド等といった金属アルコキシドをアセト酢酸メ
チルやアセチルアセトン等と共に有機溶媒で溶かした液
状物、あるいは有機ケイ素化合物とコロイド状金属酸化
物を所定の比率で有機溶媒に混合及び希釈した液状物に
カバー素材を浸漬した後、所定の速度で引き上げ、その
後、塗膜に乾燥及び焼成処理を施す工程を必要な回数だ
け繰り返すことによって形成できる。
【0048】発光ユニット22は、図2に示すように、
光源としてのLED(Light Emitting Diode)発光素子
24と、LED発光素子24を包囲するパッケージ27
と、パッケージ27の内面に設けられてLED発光素子
24のまわりに配置される光反射層26と、パッケージ
27の前端に設けられたレンズ28とを有する。LED
発光素子24は通電によって発光し、その光は直接に又
は光反射層26によって反射してレンズ28に集めら
れ、さらに該レンズ28を通って導光体21へ供給され
る。
【0049】図1において、発光ユニット22内のLE
D発光素子24が発光すると、その光は導光体21の光
取込み面21aを通して導光体12の内部へ導入され
る。導光体21は液晶パネル2の表示面の外周辺端部に
枠状に設けられているので、導光体21の内部を伝播す
る光は液晶パネル2の表示面の周辺部分にまんべんなく
行き渡り、さらにその伝播中に導光体21の内周面、す
なわち光出射面を通して導光体21によって囲まれる内
部領域に出射する。
【0050】この出射光により液晶パネル2内の液晶層
Lに直接に光が供給され、さらに、導光体21の光出射
面から出てカバー19の内面で反射した光が液晶パネル
2内の液晶層Lに供給される。このように、カバー19
からの反射光を有効に活用することにより、液晶パネル
2の表示面の全面に導光体を設けることなく、液晶パネ
ル2の前方から液晶パネル2の内部の液晶層Lへ光を供
給することができる。こうして液晶層Lへ供給された光
は図2において内面光反射膜8で反射し、再度、液晶層
Lを通過して外部の観察側へ進行する。
【0051】図1において、液晶駆動用IC18a及び
液晶駆動用IC18bによって第1電極11a又は第2
電極11bのいずれか一方に走査電圧を順次に印加し、
さらにそれらの電極の他方に表示画像に基づいて信号電
圧を印加することにより、両電圧によって選択された各
画素部分の液晶の配向を制御してそこを通過する光を変
調し、この光を偏光板13に供給することにより、第2
基板4bの外側に文字、数字等といった像を表示する。
【0052】従来のフロントライティングシステムで
は、表面に溝を備えた導光体を液晶パネル2の表示面の
全面にわたって配置し、その導光体によって光を液晶パ
ネル2へ面状に導くようにしたので、液晶パネル2の表
示を外部から導光体を通して観察したとき、その導光体
の存在により光が無駄に消費されたり、表示の品質が損
なわれたりすることがあった。これに対し、本実施形態
では、液晶パネル2の中央部分に導光体が存在しないの
で、液晶パネル2の表示品質が低下することを確実に防
止できる。
【0053】なお、本実施形態では、カバー19の観察
側表面に反射防止層23を設けたので、外部からカバー
19を介して液晶パネル2の表示を観察したとき、カバ
ー19からの反射光によって表示が見え難くなることを
防止できる。また、反射防止層はカバー19の内側表面
には設けないので、枠状導光体21の内側側面から出射
した光がカバー19で反射することは良好に維持され
る。
【0054】(第2実施形態)図3は、本発明に係る液晶
装置の他の実施形態を示している。この実施形態におい
て、図1に示した実施形態の場合と同じ部材は同じ符号
を用いて示すことにして、その部材の説明は省略する。
【0055】この実施形態に係る液晶装置1が図1に示
した先の実施形態に係る液晶装置1と異なる点は、導光
体21の2つの角部に光取込み口21aを設け、各光取
込み口21aのそれぞれに発光ユニット22を設けたこ
とである。この構成によれば、導光体21の内部に多量
の光を供給できるので、より一層多量の光を液晶パネル
2へ供給することが可能となる。
【0056】また、図3の実施形態の場合は、2つの発
光ユニット22を導光体21の同じ辺に対応して配置し
たので、それらの発光ユニット22を導光体21の異な
る辺に対応させて配置する場合に比べて、液晶装置1の
全体を小型に形成できる。
【0057】(第3実施形態)図4は、本発明に係る液
晶装置のさらに他の実施形態を示している。この実施形
態において、図1に示した実施形態の場合と同じ部材は
同じ符号を用いて示すことにして、その部材の説明は省
略する。
【0058】この実施形態に係る液晶装置1が図1に示
した先の実施形態に係る液晶装置1と異なる点は、導光
体21の内側側面、すなわち光出射面に、光の進行方向
をカバー19へ向かう方向へ変化させるプリズムパター
ン29を設けたことである。なお、プリズムパターン2
9は図4に示すように導光体12の光出射領域の全領域
に設けられることに限られず、光出射領域の一部分に設
けても良い。
【0059】プリズムパターン29は、例えば図5
(a)に示すように、導光体21の内側側面を液晶パネ
ル2に対してほぼ直角にした上でその内側側面上に設け
ることもできるし、あるいは、図5(b)に示すよう
に、導光体21の内側側面を液晶パネル2に対して傾斜
させた上でその内側側面上に設けることもできる。
【0060】導光体21の光出射面にプリズムパターン
29を設けた構成の本実施形態によれば、導光体21の
光出射面から出る光を、導光体21から離れたカバー1
9の中央部分へと効率良く導くことができ、そのため、
液晶パネル2の周辺部分に限られず液晶パネル2の全面
へ光を均一に供給することができる。
【0061】(第4実施形態)図6は、本発明に係る液
晶装置のさらに他の実施形態を示している。この実施形
態において、図1に示した実施形態の場合と同じ部材は
同じ符号を用いて示すことにして、その部材の説明は省
略する。
【0062】この実施形態に係る液晶装置1が図1に示
した先の実施形態に係る液晶装置1と異なる点は、導光
体21の内側側面、すなわち光出射面に、光の進行方向
をカバー19へ向かう方向へ変化させるレンズ31を設
けたことである。レンズ31は、導光体21の内側側面
の全面ではなく、その一部分に設けることもできる。導
光体21の光出射面にレンズ31を設けた構成の本実施
形態によれば、図9(a)に示すように、導光体21の
光出射面から出る光を、導光体21から離れたカバー1
9の中央部分へと効率良く導くことができ、そのため、
液晶パネル2の周辺部分に限られず液晶パネル2の全面
へ光を均一に供給することができる。 (第5実施形態)図7は、本発明に係る液晶装置のさら
に他の実施形態を示している。この実施形態において、
図1に示した実施形態の場合と同じ部材は同じ符号を用
いて示すことにして、その部材の説明は省略する。
【0063】この実施形態に係る液晶装置1が図1に示
した先の実施形態に係る液晶装置1と異なる点は、光の
進行方向をカバー19へ向かう方向へ変化させる視界制
御部材32を設けたことである。
【0064】今、一般的な視界制御部材は、例えば図8
(a)に符号Pで示すように、2枚の透明なPET(Po
lyethylene Terephthalate)シート33,33の間にブ
ラインド樹脂シート34が挟持された構造を有する。な
お、ブラインド樹脂シート34は透過光制御部材として
機能する。
【0065】上記ブラインド樹脂シート34の内部に
は、遮光性の樹脂から成る遮光板34aがブラインド樹
脂シート34の表面に直角に且つ互いに平行になるよう
に複数枚設けられている。これらの遮光板34aによっ
て、法線B上の点Aからの視角θが、ほぼ−45°〜4
5°までの範囲であれば、上記視界制御部材Pのヘイズ
率が10%以下となるように、また、視角θが−45°
よりも小さいか、あるいは45°よりも大きくなる範囲
であれば、視界制御部材Pのヘイズ率が70%以上とな
るように、透過光が制御される。
【0066】なお、ヘイズ率とは、物体を透過する平行
光線と拡散光線とから成る全透過光線に対する拡散光線
の透過率を示す指標である。すなわち、 ヘイズ率(%)=(拡散光線透過率/全光線透過率)×
100 で表される。従って、ヘイズ率が小さいほど、その物体
の透明度が大きくなる。以上のことから、視界制御部材
Pは、法線B上の点Aからの視角がθ=0°から所定角
度まではヘイズ率が小さくなるように形成されることで
視界を透明とし、視角θが所定角度以上のときにはヘイ
ズ率が大きくなるように形成されることで視界を不透明
とするようになっている。このように、上記視界制御部
材Pの働きにより、カバー19から見た場合の導光体2
1の光出射面の視界を制御することができる。
【0067】図8(b)は視界制御部材Pの光透過特性
を示している。なお、同図に示すグラフにおける横軸
は、図8(a)に示す視界制御部材Pの法線B上の点A
からの視角θを表す。図8(b)から明らかなように、
視界制御部材Pは、視角θがほぼ−45°〜45°の範
囲での光のヘイズ率が10%以下の透明領域となり、視
角θが−45°よりも小さい範囲、あるいは45°より
も大きくなる範囲での光のヘイズ率が70%以上の不透
明領域となるように形成されている。
【0068】つまり、視界制御部材Pは、正面方向には
透明性を有し、斜め方向には不透明性を有するような光
透過特性を示すことがわかる。すなわち、上記の視界制
御部材Pは、発光面に対して主として法線方向からの視
界を透明に、そして法線に対して斜め方向からの視界を
不透明に制御するようになっている。また、遮光板34
aの角度設定に応じて透明方向を希望の方向に設定する
こともできる。
【0069】図7に示す本実施形態においては、視界制
御部材32の光透過特性がカバー19を向く方向に関し
て透明でそれ以外の方向に関して不透明となるように設
定されている。この結果、図9(b)に示すように、導
光体21の光出射面からでて視界制御部材32に供給さ
れた光はカバー19へ向かう方向へは出射するが、それ
以外の方向へは出射しないように制御される。これによ
り、本実施形態によれば、導光体21の光出射面から出
る光を、導光体21から離れたカバー19の中央部分へ
と効率良く導くことができ、そのため、液晶パネル2の
周辺部分に限られず液晶パネル2の全面へ光を均一に供
給することができる。
【0070】(第6実施形態)図10は、本発明に係る
液晶装置のさらに他の実施形態を示している。この実施
形態において、図1に示した実施形態の場合と同じ部材
は同じ符号を用いて示すことにして、その部材の説明は
省略する。この実施形態に係る液晶装置1が図1に示し
た先の実施形態に係る液晶装置1と異なる点は、カバー
19の光反射面に対して平行な偏光面を持つ光、すなわ
ちS偏光を透過させ、それと直角な偏光面を持つP偏光
の透過は禁止する偏光部材36を、導光体21の光出射
面に設けたことである。
【0071】一般に、ガラス等といった透光性部材に光
が入射するとき、その透光性部材の光反射面に対して平
行な偏光面を持つ光、すなわちS偏光はその透光性部材
で反射する傾向にあり、一方、透光性部材の光反射面に
対して直角な偏光面を持つ光、すなわちP偏光はその透
光性部材を透過する傾向にある。
【0072】上記のように、枠状導光体21の光出射面
に偏光板36を設ければ、枠状導光体21から出てカバ
ー19へ向かう光は、カバー19の光反射面に対してS
偏光となる成分に限られるので、その出射光のほとんど
全てはカバー19で反射して液晶パネル2へ向かうこと
になり、カバー19を透過して外部へ進行する光はほと
んど無くなる。この結果、外部からカバー19を通して
液晶パネル2の表示を見た場合、カバー19を透過する
光によって視認性が損なわれることを防止できる。
【0073】(第7実施形態)図11は、本発明に係る
電子機器の一実施形態である携帯電話機を示している。
ここに示した携帯電話機50は、アンテナ51、スピー
カ52、キースイッチ53、マイクロホン54等といっ
た各種構成要素を、外装ケース56に格納することによ
って構成される。外装ケース56の内部には、表示装置
として作用する液晶装置60及び制御回路基板57が収
納される。
【0074】液晶装置60は図の上部面が表示面となっ
ており、その表示面に対向する部分の外装ケース56に
は、液晶装置60を保護すると共に表示面の視界を確保
するための透明なカバー58が設けられる。液晶装置6
0は、例えば図1に示す液晶装置1であってカバー19
を除いた部分によって構成でき、さらにカバー58は図
1に示すカバー19によって構成できる。
【0075】図11において、カバー58はその平面形
状が正方形又は長方形に形成される。そしてこのカバー
58は、ゴムや軟質の合成樹脂等によって同じく正方形
又は長方形の枠状に形成された支持部材59によって支
持されて外装ケース56と一体になっている。図1に示
す液晶装置1であってカバー19を除いた部分が図11
の外装ケース56の内部の所定位置に装着されたとき
に、図2に示すように、カバー19が液晶パネル2の表
示面に対向する位置に位置決めされるようになってい
る。
【0076】図11に示す携帯電話機50では、キース
イッチ53及びマイクロホン54を通して入力される信
号や、アンテナ51によって受信した受信データ等が制
御回路基板57の制御回路に入力される。そしてその制
御回路は、入力した各種のデータに基づいて液晶装置6
0の表示面内に数字、文字、図形等といった像を表示
し、さらにアンテナ51から送信データを送信する。
【0077】図12は、図11に示す携帯電話機、ある
いはその他の電子機器に用いられる電気制御系の一実施
形態を示している。ここに示した電気制御系は、表示情
報出力源80、表示情報処理回路81、電源回路82、
タイミングジェネレータ83、そして表示装置としての
液晶装置84を有する。また、液晶装置84は液晶パネ
ル85及び駆動回路86を有する。液晶装置84は、例
えば図1に示した液晶装置1を用いて構成できる。
【0078】表示情報出力源80は、ROM(Read Onl
y Memory)、RAM(Random Access Memory)等といっ
たメモリ、各種ディスク等といったストレージユニッ
ト、デジタル画像信号を同調出力する同調回路等を備
え、タイミングジェネレータ83によって生成された各
種のクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像
信号等といった表示情報を表示情報処理回路81に供給
する。
【0079】表示情報処理回路81は、シリアル−パラ
レル変換回路や、増幅・反転回路、ローテーション回
路、ガンマ補正回路、クランプ回路等といった周知の各
種回路を備え、入力した表示情報の処理を実行して、そ
の画像信号をクロック信号CLKと共に駆動回路86へ
供給する。駆動回路86は走査線駆動回路、データ線駆
動回路、検査回路等を含んで構成される。また、電源回
路82は各構成要素に所定の電圧を供給する。
【0080】本実施形態の電子機器によれば、図2にお
いて枠状導光体21の内側側面、すなわち光出射面から
出た光が、図11の外装ケース56に支持されたカバー
58の内面で反射して図2の液晶パネル2へ供給され、
これにより、被照明体としての液晶パネル2をその前方
から照明するフロントライト構造が実現される。
【0081】(その他の実施形態)以上、好ましい実施
形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形
態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明
の範囲内で種々に改変できる。
【0082】例えば、図1に示す実施形態では単純マト
リクス方式の液晶装置に本発明を適用したが、本発明
は、TFD(Thin Film Diode)等といった2端子型ス
イッチング素子をアクティブ素子として用いる構造のア
クティブマトリクス方式の液晶装置や、TFT(Thin F
ilm Transistor)等といった3端子型スイッチング素子
をアクティブ素子として用いる構造のアクティブマトリ
クス方式の液晶装置等にも適用できる。
【0083】また、本発明に係る電子機器は、図11に
示した携帯電話機に限られず、その他の任意の電子機
器、例えば携帯情報端末機、デジタルカメラ等とするこ
ともできる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るフロ
ントライティングシステムによれば、光源から出た光は
導光体を伝播しながら、液晶パネル等といった被照明体
の周辺領域の全域に行き渡り、その導光体の内側側面か
ら出射した後、カバーの内側表面で反射して被照明体を
照明する。この場合、導光体は枠状に形成され、さらに
カバーの内側表面を反射面として用いるので、従来のフ
ロントライト方式の液晶装置で用いられていた構成、す
なわち、溝を備えた導光体を被照明体の前方の全面にわ
たって配置する構成、を用いる必要がなくなり、よっ
て、被照明体を外部から見たときの表示品質を高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフロントライティングシステムの
一実施形態及び本発明に係る液晶装置の一実施形態を分
解状態で示す斜視図である。
【図2】図1におけるII−II線に従って液晶装置の
断面構造を示す断面図である。
【図3】本発明に係るフロントライティングシステムの
他の実施形態を分解状態で示す斜視図である。
【図4】本発明に係るフロントライティングシステムの
さらに他の実施形態を分解状態で示す斜視図である。
【図5】図4のフロントライティングシステムの要部の
断面構造を示す断面図である。
【図6】本発明に係るフロントライティングシステムの
さらに他の実施形態を分解状態で示す斜視図である。
【図7】本発明に係るフロントライティングシステムの
さらに他の実施形態を分解状態で示す斜視図である。
【図8】図7のフロントライティングシステムで用いる
光学要素を説明するための図である。
【図9】(a)は図6のフロントライティングシステム
の要部の断面構造を示す断面図であり、(b)は図7の
フロントライティングシステムの要部の断面構造を示す
断面図である。
【図10】本発明に係るフロントライティングシステム
のさらに他の実施形態を分解状態で示す斜視図である。
【図11】本発明に係る電子機器の一実施形態を示す斜
視図である。
【図12】図11の電子機器又はその他の電子機器で用
いられる電気制御系の一実施形態を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 液晶装置 2 液晶パネル 3 フロントライティングシステム 4a,4b 基板 4c,4d 基板張出し部 7a,7b 基材 8 光反射膜 11a,11b 電極 13 偏光板 19 カバー 21 導光体 21a 光取込み口 22 発光ユニット 23 反射防止層 24 LED発光素子(光源) 29 プリズムパターン 31 レンズ 32 視界制御部材 33 PETシート 34 ブラインド樹脂シート 34a 遮光板 36 偏光部材 50 携帯電話機(電子機器) L 液晶
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1335 510 G02F 1/1335 510 1/13357 1/13357 G09F 9/00 336 G09F 9/00 336B // F21Y 101:02 F21Y 101:02 Fターム(参考) 2H038 AA54 BA01 BA42 2H089 HA40 QA02 QA16 TA15 TA17 TA18 TA20 2H091 FA08X FA08Z FA14X FA21X FA23X FA41X LA02 LA17 5G435 AA01 AA14 BB12 EE22 FF06 FF08 GG02 GG23 HH05 KK05 LL03 LL07 LL08 LL14

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被照明体を前方から照明するフロントラ
    イティングシステムにおいて、前記被照明体の前方を覆
    い光透過性を有するカバーと、該カバーと前記被照明体
    との間に配置された枠状の導光体と、該導光体の内部に
    光を供給する光源とを有することを特徴とするフロント
    ライティングシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記カバーの前方表
    面であって前記導光体によって囲まれる領域に対応する
    領域に反射防止層を設けたことを特徴とするフロントラ
    イティングシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記導
    光体の光出射面に光拡散手段または光指向性制御手段を
    設けたことを特徴とするフロントライティングシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記光指向性制御手
    段は、前記導光体の光出射面に設けられたプリズムパタ
    ーンであることを特徴とするフロントライティングシス
    テム。
  5. 【請求項5】 請求項3において、前記光指向性制御手
    段は、前記導光体の光出射面に設けられたレンズである
    ことを特徴とするフロントライティングシステム。
  6. 【請求項6】 請求項3において、前記光指向性制御手
    段は、前記導光体の光出射面に設けられた視界制御部材
    であることを特徴とするフロントライティングシステ
    ム。
  7. 【請求項7】 請求項1又は請求項2において、前記導
    光体の光出射面に設けられた偏光部材を有し、該偏光部
    材は、前記カバーの光反射面に対して平行な偏光面を持
    つ光を通過させることを特徴とするフロントライティン
    グシステム。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7の少なくともいず
    れか1つにおいて、前記導光体は矩形状の断面を有する
    ことを特徴とするフロントライティングシステム。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8の少なくともいず
    れか1つにおいて、前記カバーは前記被照明体を損傷及
    び汚れから保護する保護カバーであることを特徴とする
    フロントライティングシステム。
  10. 【請求項10】 液晶層を有する液晶パネルと、該液晶
    パネルを前方から照明するフロントライティングシステ
    ムとを有する液晶装置において、 前記フロントライティングシステムは、前記液晶パネル
    の前方を覆い光透過性を有するカバーと、該カバーと前
    記液晶パネルとの間に配置された枠状の導光体と、該導
    光体の内部に光を供給する光源とを有することを特徴と
    する液晶装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記フロントラ
    イティングシステムは、前記被照明体を前記液晶パネル
    とする請求項2から請求項9の少なくともいずれか1つ
    に記載のフロントライティングシステムによって構成さ
    れることを特徴とする液晶装置。
  12. 【請求項12】 液晶層を有する液晶パネルと、該液晶
    パネルを前方から照明するフロントライティングシステ
    ムと、前記液晶パネルを収容する筐体とを有する電子機
    器において、 前記フロントライティングシステムは、前記液晶パネル
    の前方を覆い光透過性を有するカバーと、該カバーと前
    記液晶パネルとの間に配置された枠状の導光体と、該導
    光体の内部に光を供給する光源とを有し、 前記カバーは前記筐体に支持されることを特徴とする電
    子機器。
  13. 【請求項13】 請求項12において、前記フロントラ
    イティングシステムは、前記被照明体を前記液晶パネル
    とする請求項2から請求項9の少なくともいずれか1つ
    に記載のフロントライティングシステムによって構成さ
    れることを特徴とする電子機器。
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TWI383118B (ja) * 2009-07-15 2013-01-21
EP4040225A1 (en) * 2021-02-08 2022-08-10 Jrd Communication (Shenzhen) Ltd. Display panel and terminal device

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