JP2002288609A - 携帯用識別タグ - Google Patents

携帯用識別タグ

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JP2002288609A
JP2002288609A JP2001084847A JP2001084847A JP2002288609A JP 2002288609 A JP2002288609 A JP 2002288609A JP 2001084847 A JP2001084847 A JP 2001084847A JP 2001084847 A JP2001084847 A JP 2001084847A JP 2002288609 A JP2002288609 A JP 2002288609A
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identification tag
portable
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magnetic core
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JP2001084847A
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English (en)
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Takanori Endo
貴則 遠藤
Seiro Hachiman
誠朗 八幡
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯品に取り外し可能にかつ比較的容易に取
付ける。 【解決手段】携帯用識別タグは、アンテナコイル12と
そのコイル12に電気的に接続され携帯品16の所持者
に固有の情報を記憶可能なICチップ13とを有する識
別タグ11がタグ取付部材21に固着され、識別タグが
タグ取付部材を介して携帯品16の被取付部16aに取
付け可能に構成される。識別タグとタグ取付部材との間
に導電性金属板が介装され、タグ取付部材が相対向する
両側縁に1又は2対以上の折曲可能な係止爪21aが形
成される。アンテナコイル12が銅線であって、その銅
線12が磁芯材12aに巻回され、磁芯材12aが磁性
材料からなる粉末又はフレーク及びプラスチックの複合
材により或いは軟磁性フェライトにより柱状に形成され
る。磁芯材12aが複合材であれば、10〜56体積%
の磁性材料と90〜44体積%のプラスチックからなる
ことが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、RFID(無線周
波数識別:Radio Frequency Identification)技術を用
いた識別タグに関する。更に詳しくは、人が携帯する携
帯品に比較的容易に取付け得る携帯用識別タグに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、磁芯部材にコイル本体を巻回した
アンテナコイルと、このアンテナコイルのコイル本体に
電気的に接続され人に関する情報が記憶されたICチッ
プとを備えたタグが知られている。このタグは従来提示
する乗り物の定期券や施設の入場券の代わりの用いるこ
とにより、乗り物に搭乗する度に又は施設に入場する度
に定期券や入場券を提示する煩わしさを解消しうるもの
と期待されている。このような識別タグは人が携帯する
ことによりその人を識別する他に、識別手段によりその
人に関する情報により識別タグの記憶を変更しうる機能
を有する。従って、例えば回数券として使用する場合
は、予めタグに使用可能な回数が記憶されており、ゲー
トを通過するたびにその数が減り、その数がなくなれば
回数券として使用できなくなるようにできるものであ
る。このような識別タグはその携帯性を考慮して従来で
は薄い名刺大のカード、又は又はバンドを付けたメダル
状に形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなカ
ード又はメダルからなる識別タグではそのカード又はメ
ダル自体が識別タグの機能しか果たさないために、人が
携帯する物品の数を増加させる不具合がある。この点を
考慮して識別タグを組み込んだ腕時計が提案されている
が、タグと腕時計を同時に必要とするとは限らず、タグ
を必要とする際に不要な腕時計まで入手する必要が生じ
る不具合がある。また、腕時計等の人が携帯する携帯品
にタグを内蔵させると、その携帯品と識別タグの寿命が
一致しない場合にはいずれか一方の寿命によりその携帯
品が使用できない不具合がある。本発明の目的は、携帯
品に取り外し可能にかつ比較的容易に取付けうる携帯用
識別タグを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1及び図2に示すように、アンテナコイル12とその
コイル12に電気的に接続され携帯品16の所持者に固
有の情報を記憶可能なICチップ13とを有する識別タ
グ11がタグ取付部材21に固着され、識別タグ11が
タグ取付部材21を介して携帯品16の被取付部16a
に取付け可能に構成された携帯用識別タグである。この
請求項1に係る携帯用識別タグでは、識別タグ11を携
帯品16に比較的容易に取付けることができる。ここ
で、この明細書における「携帯品」には、携帯電話、
鞄、ハンドバッグ、財布、ネクタイ、ネクタイピン、装
身具、ベルト、腕時計、通勤定期券の収容ケース等が含
まれるものとする。
【0005】請求項2に係る発明は、請求項1記載の発
明であって、図7に示すように、識別タグ11とタグ取
付部材21との間に導電性金属板24が介装された携帯
用識別タグである。この請求項2に係る携帯用識別タグ
では、携帯品の被取付部16aが金属により形成されて
いても、導電性金属板24がその被取付部16aへの電
波の通過を遮蔽するため、被取付部16aに渦電流が発
生しない。この結果、タグ11が共振し、ICチップ1
3が活性化するので、そのICチップ13に記憶されて
いる固有の情報がアンテナコイル12から再発信され
る。
【0006】請求項3に係る発明は、請求項2記載の発
明であって、図1及び図2に示すように、タグ取付部材
21が相対向する両側縁に1又は2対以上の折曲可能な
係止爪21aを有する金属板である携帯用識別タグであ
る。この請求項3に係る携帯用識別タグでは、タグ取付
部材21を被取付部16aに沿って配置し、その状態で
その被取付部16aを包囲するように係止爪21aを折
り曲げるだけの簡単な作業で、識別タグ11を携帯品1
6に比較的容易に取付けることができる。
【0007】請求項4に係る発明は、請求項1記載の発
明であって、タグ取付部材21が相対向する両側縁に1
又は2対以上の折曲可能な係止爪21aを有しかつ固有
抵抗が10×10-8Ωm以下の金属板である携帯用識別
タグである。この請求項4に係る携帯用識別タグでは、
タグ取付部材21自体に電波の遮蔽効果を持たせること
ができる。ここで、この金属板としてはアルミニウム
板、銅板、真鍮板等が挙げられる。請求項5に係る発明
は、請求項1記載の発明であって、図10に示すよう
に、タグ取付部材31が識別タグ11を埋込んで一体成
形したプラスチック成形部31aとプラスチック成形部
31aの相対向する両端に設けられた1対の帯状体又は
線状体31b,31cとを有し、帯状体又は線状体31
b,31cの両端が互いに結合可能に構成された携帯用
識別タグである。この請求項5に係る携帯用識別タグで
は、1対の帯状体又は線状体31b,31cの両端を互
いに結合させることにより、その1対の帯状体又は線状
体31b,31cを介して識別タグ11を携帯品16に
比較的容易に取付けることができる。
【0008】請求項6に係る発明は、請求項5記載の発
明であって、帯状体又は線状体31b,31cがプラス
チックからなり、帯状体又は線状体31b,31cがプ
ラスチック成形部31aとともに一体成形された携帯用
識別タグである。この請求項6に係る携帯用識別タグで
は、帯状体又は線状体31b,31cをプラスチック成
形部31aに一体成形するので、タグ取付部材31自体
の製作が容易になる。請求項7に係る発明は、請求項1
ないし6いずれか記載の発明であって、アンテナコイル
12が銅線であって、その銅線12が磁芯材12aに螺
旋状に巻回された携帯用識別タグである。この請求項7
に係る携帯用識別タグでは、アンテナコイル12である
銅線を磁芯材12aに巻回するので、アンテナコイル1
2自体の感度を上昇させることができる。
【0009】請求項8に係る発明は、請求項7記載の発
明であって、磁芯材12aが磁性材料からなる粉末又は
フレーク及びプラスチックの複合材により或いは軟磁性
フェライトにより柱状に形成された携帯用識別タグであ
る。この請求項8に係る携帯用識別タグでは、柱状の磁
芯材12aを用いることによりアンテナコイル12であ
る銅線の巻回が容易になる。請求項9に係る発明は、請
求項8記載の発明であって、磁芯材12aが10〜56
体積%の磁性材料と90〜44体積%のプラスチックか
らなる複合材により形成された携帯用識別タグである。
この請求項9に係る携帯用識別タグでは、上記割合で磁
性材料とプラスチックを配合することにより可撓性を有
する磁芯材12aを得ることができ、識別タグ11自体
を湾曲させることができ、携帯品16の被取付部16a
が曲面であっても、識別タグ11を取付けることが可能
になる。
【0010】請求項10に係る発明は、請求項1ないし
6いずれか記載の発明であって、図8に示すように、ア
ンテナコイル26がエッチング加工により同一平面内で
渦巻き状に形成された銅又はアルミニウムの箔である携
帯用識別タグである。この請求項10に係る携帯用識別
タグでは、その厚さを極めて薄くすることができ、被取
付部16aから識別タグ11が突出する量を極めて少な
くすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、
本発明の携帯用識別タグ10は、識別タグ11がタグ取
付部材12に固着され、その識別タグ11がタグ取付部
材21を介して人が携帯する携帯品16の被取付部16
aに取付け可能に構成される。ここで、識別タグ11
は、アンテナコイル12とそのコイル12に電気的に接
続され携帯品16の所持者に固有の情報を記憶可能なI
Cチップ13とを有するものである。この実施の形態に
おけるアンテナコイル12は銅線であって、棒状の磁芯
材12aにその軸芯を中心として螺旋状に巻回されて構
成される。
【0012】磁芯材12aは磁性材料からなる粉末又は
フレーク及びプラスチックとの複合材により形成される
か、或いは軟磁性フェライトにより柱状に形成されるこ
とが好ましい。上記磁性材料としては軟磁性フェライト
又は軟磁性金属が挙げられ、プラスチックとしては加工
性の良い熱可塑性のプラスチックを用いたり、或いは耐
熱性の良い熱硬化性のプラスチックを用いたりすること
ができる。また上記磁性材料からなる粉末としては、カ
ーボニル鉄粉末,鉄−パーマロイ等のアトマイズ粉末,
還元鉄粉末等が用いられる。一方、磁性材料からなるフ
レークとしては、上記粉末をボールミル等で微細化して
粉末を成形した後に、この粉末を機械的に扁平化して得
られたフレークや、鉄系又はコバルト系アモルファス合
金の溶湯粒を水冷銅に衝突させて得られたフレークが用
いられる。
【0013】複合材により形成された磁芯材12aは、
携帯品16の被取付部16aに付設可能な可撓性部材に
形成される。このため、磁芯材12aは、10〜56体
積%の磁性材料と、90〜44体積%のプラスチックか
らなる複合材により形成されることが好ましい。磁性材
料からなる粉末又はフレークが10体積未満であると、
得られた磁芯材12aの透磁率が低くなり、必要な透磁
率を得るには磁芯材12a自体を大型にする必要があ
り、アンテナコイル12自体の小型化を図ることができ
なくなる。一方、磁性材料からなる粉末又はフレークが
56体積%以上であると得られた磁芯材12aが可撓性
を有しなくなるおそれがあり、磁芯材12aを携帯品1
6の被取付部16aに沿って変形させることが困難にな
るおそれがある。なお、磁性材料からなる粉末又はフレ
ークの特に好ましい範囲は25体積%〜45体積%であ
る。
【0014】複合材により磁芯材12aを形成する場
合、複合材を射出成形又は圧縮成形することにより磁芯
材12aを形成されることが好ましい。但し、タグが特
に薄い必要がある場合には、可撓性を有するフィルム又
はシートに複合材を塗布乾燥させることにより、磁芯材
12aをそのフィルム又はシートと、そのフィルム又は
シートに塗布された複合材からなる塗膜とにより形成し
ても良い。このように形成された磁芯材12aは脆弱な
フェライトにより形成された磁芯材と比較して、可撓性
を有するため薄くしても割れ難い。また磁性材料からな
る粉末又はフレークがプラスチックに分散されている、
即ち磁性粉又はフレークがプラスチックにより相互に絶
縁されているため、磁芯材12a全体としては導電性を
有することはなく、高周波の電波を受けても渦電流は発
生しない。
【0015】アンテナコイル12である銅線は、上述し
た磁芯材12aにこの磁芯材12aの軸芯を中心として
螺旋状に巻回される。タグ11はこのアンテナコイル1
2である銅線に1Cチップ13を電気的に接続すること
により作られ、可撓性を有するプラスチック製のケース
14に封入される。このケース14は表面にアンテナコ
イル12及びICチップ13が接着されたケース本体1
4aと、タグ11を覆うようにケース本体14aに嵌着
された蓋14bとを有する。
【0016】ICチップ13は図5に示すように、電源
回路13aと、無線周波数(RF)回路13bと、変調
回路13cと、復調回路13dと、CPU13eと、こ
のCPU13eに接続され携帯品16の所持者に固有の
情報が記憶されるメモリ13fとを有する。このICチ
ップ13のメモリ13fに記憶された携帯品16の所持
者固有の情報は、送受信アンテナ18を有する識別手段
17により取出される。識別手段17はICチップ13
のメモリ13fに記憶された情報を読出しかつICチッ
プ13のメモリ13fに情報を書込むように構成され、
アンテナコイル12と相互誘導作用する送受信アンテナ
18と、送受信アンテナ18から電波を発信しかつ送受
信アンテナ18の受けた電波を処理する処理部19と、
ICチップ13のメモリ13fに記憶された情報を表示
し又はその情報により所定の処理を行う表示部20とを
有する。
【0017】図1〜図3に示すように、タグ取付部材2
1は、相対向する両側縁に1又は2対以上の折曲可能な
係止爪21aを有する導電性金属板である。この実施の
形態における導電性金属板21はアルミニウム合金から
なる厚さ0.3mmの板材であり、板金加工することに
より相対向する両側縁に2対の折曲可能な係止爪21a
が一体的に形成される。識別タグ11はケース16に入
れられた状態でこのタグ取付部材21に接着剤により直
接固着される。識別タグ11はこのタグ取付部材21を
介して携帯品16の被取付部16aに取付けられる。
【0018】携帯品16として腕時計を用いて説明する
と、図4に示すように、識別タグ11はタグ取付部材2
1を介して携帯品16である腕時計の被取付部16aで
あるバンドに取付けられる。具体的な取付けは、タグ取
付部材21をバンドの16aに沿って配置し、その状態
で相対向する両側縁に形成された2対の折曲可能な係止
爪21aをそのバンドを包囲するように折り曲げること
により行われる。折り曲げられた係止爪21aがそのバ
ンドを把持することにより識別タグ11はタグ取付部材
21を介してその腕時計のバンド16aに取付けられ
る。
【0019】このように、取付部材21を介してバンド
16aに識別タグ11が取付けられた腕時計16を所持
者がその腕に装着すると、バンド16aはその腕の外径
に沿って湾曲するが、この実施の形態における識別タグ
11のアンテナコイル12における磁芯材12aは複合
材により可撓性を有するように作られ、タグ取付部材2
1の可撓性を有する比較的薄いアルミニウム合金である
ので、ベルト16aが湾曲するに従いその磁芯材12a
を含む識別タグ11もタグ取付部材21とともに湾曲す
るので、本発明おける携帯用識別タグ10を携帯品16
である腕時計に取付けても、その存在により腕時計16
をその所持者の腕に装着することの妨げになることはな
い。
【0020】このように取付部材21を介してバンド1
6aに識別タグ11が取付けられた腕時計16を装着し
た所持者は、識別手段17により識別される。例えば図
6に示すようにある施設の入場券の代わりに識別タグ1
1を用いる場合を例示する。この施設における識別手段
17は、扉23に設けられた送受信アンテナ18と、そ
の近傍に配置された処理部19と、ICチップ13のメ
モリ13fに記憶された情報に基づいて扉23を開放す
る表示部20とを有する。その腕時計16を装着した所
持者23がその施設の扉22に近づくと、識別手段17
の送受信アンテナ18にタグ11に近付き、送受信アン
テナ18からタグ11のアンテナコイル12に向けて2
値化されたデジタル信号の質問信号を特定周波数の電波
により送信する。送信された質問信号の電波はタグ12
のアンテナコイル14に受信される。するとICチップ
13は活性化し、デジタル信号の質問信号を再現させ
る。CPU13eはこの質問信号に基づいてメモリ13
fに書込まれていた情報を送信する。送信されたデータ
は識別手段17の送受信アンテナ18が受信し、表示部
20はそのそのデータに基づいて扉22を開放する。
【0021】なお、上述した第1の実施の形態では、相
対向する両側縁に2の折曲可能な係止爪21aを有する
タグ取付部材21を用いて説明したが、係止爪21aは
1対であっても良く、3対、4対、5対6対又は7対以
上であっても良い。また、上述した第1の実施の形態で
は、導電性金属板からなるタグ取付部材21を用いて説
明したが、タグ取付部材21は単なる金属板であって
も、又は樹脂の成型品であっても良い。但し、単なる金
属板又は樹脂成型品からなるタグ取付部材21を用い、
携帯品16の被取付部16aが金属からなる場合には、
図7に示すように識別タグ11とタグ取付部材21との
間に導電性金属板24を別途介装させることが好まし
い。識別タグ11とタグ取付部材21との間に導電性金
属板24を介装させると、識別手段17の送受信アンテ
ナ18からタグ11のアンテナコイル12に向って電波
を発信すると、導電性金属板24が被取付部16aへの
電波の通過を遮蔽するため、被取付部16aには損失が
発生しない。この結果、タグ11が確実に共振するの
で、ICチップ13が活性化し、ICチップ13に記憶
されている固有の情報がアンテナコイル12から送受信
アンテナ18に向って再発信される。これにより識別手
段17はICチップ13に記憶された情報を読出すこと
ができる。従って、被取付部16aが金属により形成さ
れていても、識別タグ11の誤動作を防止することがで
きる。
【0022】更に、上述した第1の実施の形態では、磁
芯材12aの軸芯を中心として螺旋状に巻回した銅線か
らなるアンテナコイル12を用いて説明したが、図8及
び図9に示すように、アンテナコイル26はエッチング
加工により同一平面内で渦巻き状に形成された銅箔であ
っても良い。図8及び図9におけるアンテナコイル26
は、蓋14bに積層された銅又はアルミニウムの箔をエ
ッチング加工することにより渦巻き状に形成されたもの
であり、その中央部分の蓋14bには磁性材料により平
板状に形成された磁芯部材26aが同一平面上に配置さ
れる。この磁芯部材26aは金属又はフェライトの粉末
又はフレークとプラスチックとの複合材により円板状に
形成されるか、或いはFe系(アライドケミカル社製の
METGLAS2605S−2)やCo系(アライドケ
ミカル社製のMETGLAS2714A)等のアモルフ
ァス箔の積層材により円板状に形成される。このように
渦巻き状の箔からなるアンテナコイル26を用いた場合
には、識別タグ11自体の厚さが極めて薄くなり、被取
付部16aから識別タグ11が突出する量を極めて少な
くすることができる。
【0023】次に本発明の第2の実施の形態を図面に基
づいて説明する。図10に示すように、この実施の形態
における携帯用識別タグ30は、タグ取付部材31が、
識別タグ11を埋込んで一体成形したプラスチック成形
部31aとそのプラスチック成形部31aの相対向する
両端に設けられた1対の帯状体又は線状体31b,31
cとを有する。帯状体又は線状体31b,31cはプラ
スチックから可撓性を有するように構成され、この帯状
体又は線状体31b,31cがプラスチック成形部31
aとともに一体的に成形される。これらの帯状体又は線
状体31b,31cの両端は互いに結合可能に構成され
る。具体的に、この実施の形態における一方の帯状体又
は線状体31cの先端には断面三角形状の係止部が31
d形成され、他方の帯状体又は線状体31cの先端には
その係止部31dに係止可能な爪が内周面に形成された
凹部31eが形成され、一方の帯状体又は線状体31c
の先端における係止部31dを他方の帯状体又は線状体
31bの先端に形成された凹部31eに挿入することに
よりその係止部31dが係止爪に係止されて帯状体又は
線状体31b、31cの両端が互いに結合可能に構成さ
れる。
【0024】識別タグ11はこのタグ取付部材31を介
して携帯品16の被取付部16aに取付けられる。被取
付部16aは、鞄や財布等に設けられた環状金具や小ベ
ルト、及びその小ベルトを挿通させるベルト環等が挙げ
られるが、この実施の形態では、携帯品16として取付
孔16aが形成されたカード16を用いて説明する。即
ち、識別タグ11はタグ取付部材31を介して携帯品1
6であるカードの被取付部16aである取付孔に取付け
られる。具体的な取付けは、一方の帯状体又は線状体3
1cの先端における係止部31dをその取付孔16aに
挿通させ、その後他方の帯状体又は線状体31bの先端
に形成された凹部31eに挿入することによりその係止
部31dを係止爪に係止させる。すると一方の帯状体又
は線状体31cが取付孔16aに挿通された状態で、帯
状体又は線状体31b、31cの両端が結合されるの、
プラスチック成形部31aに埋込まれた識別タグ11は
その携帯品16であるカードに取付けられる。
【0025】一方、新たなカードを購入して、それまで
使用されてきたカードを廃棄する際には、従来のカード
に取付けられていた携帯用識別タグ11をそのカード1
6から取り外す。その取り外しは、凹部31eを広げ、
係止爪と係止部31dとの係止状態を解除する。この状
態で係止部31dをその凹部31eから抜き出し、カー
ドの取付孔16aからその係止部31dを引き抜くこと
により容易に取り外すことができる。取り外した携帯用
識別タグ30は前述した方法により新たなカードの取付
孔にその取付部31dを層通させて凹部31eに挿入す
ることにより新たなカードの取付孔に容易に取付けるこ
とができ、新たなカードとともに識別タグ11も新たに
する必要はない。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、識別タ
グをタグ取付部材に固着し、識別タグがタグ取付部材を
介して携帯品の被取付部に取付け可能に構成したので、
識別タグを携帯品に比較的容易に取付けることができ
る。この場合、識別タグとタグ取付部材との間に導電性
金属板を介装すれば、携帯品の被取付部が金属により形
成されていても、そのタグを確実に共振させることがで
き、タグ取付部材が相対向する両側縁に1又は2対以上
の折曲可能な係止爪を有する金属板であれば、タグ取付
部材を被取付部に沿って配置して被取付部を包囲するよ
うに係止爪を折り曲げるだけの簡単な作業で、識別タグ
を携帯品に比較的容易に取付けることができる。
【0027】また、タグ取付部材が識別タグを埋込んで
一体成形したプラスチック成形部とそのプラスチック成
形部の相対向する両端に設けられた1対の帯状体又は線
状体とを有し、帯状体又は線状体の両端が互いに結合可
能に構成すれば、1対の帯状体又は線状体の両端を互い
に結合させることにより、その1対の帯状体又は線状体
を介して識別タグを携帯品に比較的容易に取付けること
ができる。この場合、帯状体又は線状体がプラスチック
からなり、帯状体又は線状体がプラスチック成形部とと
もに一体成形されたものであれば、タグ取付部材自体の
製作が容易になる。
【0028】更に、アンテナコイルが銅線であって、そ
の銅線を磁芯材に巻回すれば、アンテナコイル自体の感
度を上昇させることができ、磁芯材を磁性材料からなる
粉末又はフレーク及びプラスチックの複合材により或い
は軟磁性フェライトにより柱状に形成すれば、アンテナ
コイルである銅線の巻回を容易にすることができる。こ
の場合、磁芯材12aが10〜56体積%の磁性材料と
90〜44体積%のプラスチックからなる複合材により
形成すれば、可撓性を有する磁芯材を得ることができ、
識別タグ自体を湾曲させることができ、携帯品の被取付
部が曲面であっても、識別タグを取付けることが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態における携帯用識別タ
グを示す図4のB−B線断面図。
【図2】その携帯用識別タグを示す図3のA−A線断面
図。
【図3】その携帯用識別タグを示す図2のC−C線断面
図。
【図4】その携帯用識別タグをバンドに取付けた時計の
平面図。
【図5】識別手段とICチップを示す構成図。
【図6】その時計を装着した所持者が識別手段を有する
扉に近づく状態を示す図。
【図7】識別タグとタグ取付部材との間に導電性金属板
が介装された携帯用識別タグを示す図1に対応する断面
図。
【図8】渦巻き状のアンテナコイルを有する携帯用識別
タグを示す図1に対応する断面図。
【図9】その渦巻き状のアンテナコイルを有する携帯用
識別タグを示す図2に対応する断面図。
【図10】本発明の第2の実施の形態における携帯用識
別タグを示す断面構成図。
【符号の説明】
10,30 携帯用識別タグ 11 識別タグ 12,26 アンテナコイル 12a 磁芯材 13 ICチップ 16 携帯品 16a 被取付部 21 タグ取付部材 21a 係止爪 24 導電性金属板 31 タグ取付部材 31a プラスチック成形部 31b,31c 帯状体又は線状体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 MA07 MA40 MB07 NA09 QC09 5B035 AA06 BA01 BA05 BB09 BC00 CA01 CA23 5K012 AA03 AB05 AC06 AC08 AC10 BA02 BA07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナコイル(12,26)と前記コイル(1
    2)に電気的に接続され携帯品(16)の所持者に固有の情報
    を記憶可能なICチップ(13)とを有する識別タグ(11)が
    タグ取付部材(21,31)に固着され、前記識別タグ(11)が
    前記タグ取付部材(21,31)を介して前記携帯品(16)の被
    取付部(16a)に取付け可能に構成された携帯用識別タ
    グ。
  2. 【請求項2】 識別タグ(11)とタグ取付部材(21)との間
    に導電性金属板(24)が介装された請求項1記載の携帯用
    識別タグ。
  3. 【請求項3】 タグ取付部材(21)が相対向する両側縁に
    1又は2対以上の折曲可能な係止爪(21a)を有する金属
    板である請求項2記載の携帯用識別タグ。
  4. 【請求項4】 タグ取付部材(21)が相対向する両側縁に
    1又は2対以上の折曲可能な係止爪(21a)を有しかつ固
    有抵抗が10×10-8Ωm以下の金属板である請求項1
    記載の携帯用識別タグ。
  5. 【請求項5】 タグ取付部材(31)が識別タグ(11)を埋込
    んで一体成形したプラスチック成形部(31a)と前記プラ
    スチック成形部(31a)の相対向する両端に設けられた1
    対の帯状体又は線状体(31b,31c)とを有し、前記帯状体
    又は線状体(31b,31c)の両端が互いに結合可能に構成さ
    れた請求項1記載の携帯用識別タグ。
  6. 【請求項6】 帯状体又は線状体(31b,31c)がプラスチ
    ックからなり、前記帯状体又は線状体(31b,31c)がプラ
    スチック成形部(31a)とともに一体成形された請求項5
    記載の携帯用識別タグ。
  7. 【請求項7】 アンテナコイル(12)が銅線であって、前
    記銅線(12)が磁芯材(12a)に螺旋状に巻回された請求項
    1ないし6いずれか記載の携帯用識別タグ。
  8. 【請求項8】 磁芯材(12a)が磁性材料からなる粉末又
    はフレーク及びプラスチックの複合材により或いは軟磁
    性フェライトにより柱状に形成された請求項7記載の携
    帯用識別タグ。
  9. 【請求項9】 磁芯材(12a)が10〜56体積%の磁性
    材料と90〜44体積%のプラスチックからなる複合材
    により形成された請求項8記載の携帯用識別タグ。
  10. 【請求項10】 アンテナコイル(26)がエッチング加工
    により同一平面内で渦巻き状に形成された銅又はアルミ
    ニウムの箔である請求項1ないし6いずれか記載の携帯
    用識別タグ。
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