JP2002287536A - 転写ローラのクリーニングを改善するための装置及び方法 - Google Patents

転写ローラのクリーニングを改善するための装置及び方法

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JP2002287536A
JP2002287536A JP2002062535A JP2002062535A JP2002287536A JP 2002287536 A JP2002287536 A JP 2002287536A JP 2002062535 A JP2002062535 A JP 2002062535A JP 2002062535 A JP2002062535 A JP 2002062535A JP 2002287536 A JP2002287536 A JP 2002287536A
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cleaning
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Gary B Bertram
ギャリー ビー. バートラム,
Philip Stern
フィリップ スターン,
Iii George R Walgrove
ジョージ アール.,Iii ワルグローヴ,
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Heidelberger Druckmaschinen AG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写ローラをストールさせずに、高速コピー
機とプリンタ内の転写ローラのクリーニングを向上させ
る。 【解決手段】 高速コピー機10は転写ローラ42とク
リーニングブラシ52を有する。クリーニング性能は、
2つのローラの係合が第1の閾値T1を越えると向上す
る。この係合はストール閾値T2未満に維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【従来の技術】本特許の譲渡人であるハイデルベルグデ
ジタルが製作し販売するような高速プリンタとコピー機
は、バイアスされた転写ローラを使用して、トナーまた
は現像材を、光導電体または光導電体と同等なフィルム
上の現像された画像から、受取側のシートに転写する。
転写ローラは静電的にバイアスされ、帯電したトナー粒
子を光導電体または光導電体と同等なフィルムの表面か
ら、紙などの受取側シートへ転送する。通常の動作の間
は、光導電体または光導電体と同等なフィルムの上に残
存するトナーは、転写ローラの表面に付着する。このよ
うな残余のトナーが次の受取側シートの裏面に移るのを
防ぐために、アクリル繊維のブラシが回転し、転写ロー
ラの表面と係合して残余のトナーの粒子を除去する。ブ
シュ(bush)の上のトナーはトナーを除去し、廃棄物入
れに廃棄する真空クリーニングステーションを通過して
運ばれる。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】高速プリンタとコピー
機は1分に100以上のコピーを生成することができ
る。1日では何千部ものコピーを生成することができ
る。残余のトナー粒子は転写ローラの上に蓄積し、コピ
ーの上に望ましくないマーキングが生じる原因となる。
このような望ましくないマーキングは、大量のプリント
ジョブが完了するまで検出されないことも多い。このよ
うな望ましくないマーキングは容認できるものではな
く、多くの大量のプリントジョブとコピージョブをやり
直さなければならなくなる。望ましくないマーキングは
紙のむだの原因となり、ユーザに高くつき、効率が悪
く、木材資源と紙資源に悪影響を与える。転写ローラは
手動でクリーニングしなければならない場合がある。こ
のため、コピー機/プリンタの生産性が低減し、望まし
くない追加の維持コストをコピー機/プリンタのユーザ
に与える。転写ローラは光導電体または光導電体と同等
のフィルムまたはドラムによって駆動されるため、転写
ローラがスリップしたりストールしたりするのを防ぐよ
うに、転写ローラとクリーニングブラシの間に係合を設
定するのが通例である。ストールした転写ローラはコピ
ーを汚し、同様に大量の印刷ジョブをだめにする。した
がって、転写ローラをストールさせずに、高速コピー機
とプリンタ内の転写ローラのクリーニングを向上させる
という、長い間満たされていないニーズがある。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、コピー機とプ
リンタの転写ローラのクリーニング動作を改善する。本
発明は、転写ローラとクリーニングブラシの間の係合を
選択するデザインの基準を提供する。この基準は転写ロ
ーラをスリップさせたりストールさせたりすることな
く、また、受取側シートをトナーで汚したりすることな
しに、転写ローラとクリーニングブラシを押しつける係
合の距離を選択することを含む。この基準は、ローラ間
の係合力にしたがって、クリーニングブラシの繊維の密
度を、密度の範囲から選択することを含む。当業者であ
れば本発明を使用することによって、コピー機とプリン
タのクリーニングの性能を向上させることができる。こ
の結果、失敗するプリントジョブの数は少なくなり、転
写ローラをクリーニングするための中断時間も少なくな
る。
【0004】本発明の1つの特徴は、転写ローラのクリ
ーニングステーションを調節し、転写ローラの効率的で
改善されたクリーニングを提供する方法である。転写ロ
ーラは、エンドレスなベルトである光導電体または光導
電体と同等なフィルムまたはドラムによって、摩擦によ
って駆動される。このフィルムは、転写ローラを通過し
て現像された画像を運び、画像は転写ローラで受取側の
シートに転写される。クリーニングステーションは残余
のトナー粒子を転写ローラから除去する。クリーニング
ステーションは、クリーニングブラシから転写ローラに
向かって伸びる、複数の繊維状の剛毛(bristle、粗い
毛、荒い毛)を伴うクリーニングブラシを含む。剛毛が
転写表面に加える力は、クリーニングブラシを転写ロー
ラに向けて動かすことによって調節される。所望の係合
が選択されると、クリーニングブラシはその位置にロッ
クされ、転写ローラと比較的一定の係合を維持する。ク
リーニングブラシはそれ自体のモータで、転写ローラの
方向とは反対の方向で駆動される。
【0005】転写ローラの回転の速度を遅くするかまた
は停止させるストールトルクを決定するために、従来の
手段が利用される。クリーニングブラシは転写ローラに
対して剛毛が係合するように動かされ、初期(initia
l,最初)の力は剛毛が転写ローラにあたって反り、転
写ローラから残余の現像材の少なくとも一部を除去し始
めるのに十分な力である。クリーニングブラシは小さな
段階的なステップで、転写ローラにより近づいた係合に
向かって動く。それぞれのステップにおいて転写ローラ
のクリーニング性能が記録される。クリーニング性能
は、第1の係合の閾値を越えるまでほとんど向上しない
か全く向上しない。その後、クリーニング性能はストー
ルトルクに達するまで、連続的に向上する。クリーニン
グ性能はまた、クリーニングブラシの繊維状の剛毛の密
度が増大すると向上する。したがって、ストールトルク
以下のクリーニング性能は、係合力を増大させ、クリー
ニングブラシ内の剛毛の密度を増加させることによって
向上する。
【0006】
【発明の実施の形態】次に付随する図面を見ると、図1
は前述の米国特許第6、097、913号で示され、説
明されたような、例としてのローラ転写アセンブリを使
用するのに適したエレクトロフォトグラフィックタイプ
の典型的な複写装置10を概念的に示す。本明細書では
本発明を完全に理解するために必要な程度だけ複写装置
を説明するが、複写装置10は光導電体または光導電体
と同等なフィルム部材12を含む。フィルム部材12は
たとえば支持ローラの上に取りつけられ、閉じたループ
パスを回って矢印Aの方向で一連の電子写真プロセスス
テーションを通過するようになっている、長いエンドレ
スなウェブの形状である。複写装置10の複写サイクル
では、移動するフィルム部材12は帯電ステーション1
4を通過すると均一に帯電する。この後、均一に帯電し
た誘電性部材は露出ステーション16を通過し、ここで
均一な帯電が変化して複写したい情報に対応する潜像帯
電パターンを形成する。誘電性部材の特徴と複写装置全
体の特徴によって異なるが、潜像帯電パターンの形成
は、誘電性部材を複写すべきもとのドキュメントの反射
光画像に露出するか、または、複写したい情報に基づい
て電子的に生成された信号によって起動される一連のラ
ンプ(たとえばLEDまたはレーザ)または点電極で誘
電性部材に「書き込む」ことによって達成できる。フィ
ルム部材12の上の潜像帯電パターンはついで現像ステ
ーション18と共同する位置に来て、現像ステーション
18は誘電性部材に付ける着色されたマーキング粒子を
加えて潜像を現像する。現像された画像を乗せた誘電性
部材の部分はついで、パスPに沿って供給ホッパ22か
ら正しいタイミング関係で送られた受取側部材8と位置
が合う状態で、転写ステーション20を通過する。転写
ステーションで生成された電場は、現像された画像のマ
ーキング粒子を誘電性部材から受取側部材に引きつけ
る。
【0007】転写電場(electric transfer field)は
また、受取側部材8が誘電性部材に付く原因となる。し
たがって、誘電性部材が移動する方向のすぐ下流に分離
機構24が備えられ、受取側部材を誘電性部材から除去
するのを促進する。分離機構はたとえば、受取側部材を
誘電性部材に保持する引力の場(attractive field)を
中和するACコロナ充電器であってもよい。現像された
画像が受取側部材に転写され、受取側部材が誘電性部材
から分離されると、受取側部材はフュージングデバイス
26を通過し、画像はフュージングデバイス26でたと
えば熱および/または圧力によって受取側部材に固定さ
れ、出力ホッパ28に送られてオペレータによって回収
される。同時に、フィルム部材12はクリーニングステ
ーション30において残余のマーキング粒子をクリーニ
ングされ、帯電ステーション14に戻されて、再使用さ
れる。
【0008】次に例としての転写ステーション20を参
照すると、上記のようにこのようなステーションはたと
えばローラ転写アセンブリであって、本明細書では本発
明を完全に理解するために、ローラ転写アセンブリにつ
いては特に図2を参照して十分詳細に説明する。もちろ
ん、他のローラ転写アセンブリも本発明と共に使用する
のに適している。ローラ転写アセンブリは一体型の筐体
(unitary housing)40を含み、筐体40は転写ロー
ラ42、ローラクリーニング機構44、および分離機構
24をコンパクトな構成で含む。電圧限定低電流供給
(図示せず)からローラ42のコアに電気バイアスが加
えられる。このように、転写ローラが誘電性部材12と
共同して動作すると(図2に示されたように)転写電場
が発生し、現像された画像を誘電性部材から、その間を
通過する受取側部材へ効率的に転写する。
【0009】転写ローラ42がフィルム部材12と接触
してもその間に受取側部材8がない時、転写ローラは残
余のマーキング粒子を誘電性部材から拾い上げる傾向が
ある。次に受取側部材が通過して現像された画像の転写
を行うと、転写ローラ42上のマーキング粒子は受取側
部材の背面に付着し、望ましくないマークを形成する可
能性がある。したがって、転写ローラ42は効果的に連
続的にクリーニングしなければならない。ローラ転写ア
センブリ20のクリーニング機構44は長い、円筒状の
繊維ブラシ52を含む。ブラシ52は、ブラシの長手方
向の軸が転写ローラ42の長手方向の軸に平行になるよ
うに、一体型の筐体40の中で支持されている。それぞ
れの長手方向の軸は、ブラシ52の周囲の表面が転写ロ
ーラ42に接触するような距離で離れた位置にある。一
体型の筐体40に取り付けられたモータ56がブラシ5
2と結合されてブラシを高速で回転させ、好ましくはブ
ラシと転写ローラの間の接触領域において2つが反対方
向に動いて、転写ローラからマーキング粒子(および蓄
積した紙のほこり)をブラシの繊維に効果的に掃き出す
ような方向で回転させる。
【0010】ブラシ52の繊維に転写ローラ42からク
リーニングされたマーキング粒子が過剰にたまらないよ
うに、クリーニング機構44は真空気流装置62を含
む。真空気流装置62は真空ポンプ(図示せず)との間
で空気が流れるようになっており、ブラシ52の周囲で
気流方向づけチャンバ(air flow directing chamber)
を形成する。気流チャンバはブラシ52の一部を包み、
ブラシと転写ローラの間の接触領域からブラシの下流方
向(ブラシの回転の方向)の周辺の表面に隣接し、ブラ
シの長手方向の軸の方向に伸びる、開口部64を伴う気
流の通路(air flow passage)を提供する。ブラシの繊
維にリップ68が伸びる。ブラシ52がモータ56によ
って回転するとリップ68はフリッカバーとして機能し
てブラシの繊維を曲げ、繊維を折って、そこから粒子状
の物質を解放することを促進する。このように自由にな
った粒子状の物質は気流の流れの中に取り込まれ、クリ
ーニング機構から遠隔の収集場所(図示せず)に運ばれ
る。
【0011】転写ローラ42の回転軸とクリーニングブ
ラシ52の回転軸の間の距離は、通常は固定されてい
る。本発明で説明される技法では、当業者はブラシの中
心とローラの中心の間の許容できる距離を決定し、選択
されたクリーニングブラシのために転写ステーションを
設計することができる。代替としては、中心から中心の
距離が任意の適切な機構によって設定できる。たとえ
ば、クリーニングブラシの軸は、ベアリングに隣接する
長手方向のスロットの中にあるベアリングの中に装着す
ることができる。ベアリングが望ましい位置に設定され
ると、任意の適切な手段でその位置にロックできる。ベ
アリングは各調節スロット上の歯止め機構を使用するこ
とによって、離散したインクリメントで動くように設定
できる。当業者であればこれらの調節機構および他の調
節機構を備えることができる。転写ローラは転写ローラ
調節ブラケットによってフィルムに対して保持されてい
る。クリーニングブラシはそれ自体の軸アジャスタ(図
示せず)を有し、転写ローラの軸とクリーニングブラシ
42、52の間の距離を設定する。ローラが互いに対し
て相対的に位置づけられると、これらの係合は固定さ
れ、これらの間の係合力はマシンが動作する間も比較的
一定に保たれる。
【0012】ローラ転写アセンブリの分離機構24は、
好ましくは一体型の筐体40と相互接続されているAC
コロナ充電器である。分離機構24は、ローラ転写アセ
ンブリ20が誘電性部材12と共同して動作している
時、分離充電器が転写ローラ42から下流の位置(誘電
性部材が移動する方向)にあり、受取側部材と誘電性部
材の間の静電引力を緩和する場を効果的に提供するよう
な場所にある。このような方法で、受取側部材は容易に
誘電性部材から分離され、干渉や紙詰まりなく、目的と
されるパスPに沿ってフュージングデバイス26(図
1)に移動する。
【0013】次に図3aから図3cを参照すると、ブラ
シ52はブラシ52の繊維状の剛毛500が転写ローラ
42と接触するのに十分な力Fで転写ローラ42に対し
て押しつけられる。力Fはクリーニングブラシと転写ロ
ーラの間の係合の距離によって異なる。転写ローラ42
は自由に回転し、矢印Aの方向でフィルム12によって
駆動される。クリーニングブラシはモータ56によって
反対の方向(矢印B)に駆動される。図3aは係合する
前のローラとブラシの一部を示し、図3cは係合した後
の対応する部分を示す。繊維状の剛毛500は係合力F
によってローラ42にあたって反っている。この力は剛
毛500を介して転写ローラ42に摩擦抵抗を加える。
1つの実施形態では、ブラシの繊維はアクリル素材でで
きているが、他の素材もアクリル素材の代わりに容易に
使用でき、他の素材にはナイロン、ポリプロピレン、天
然の動物性繊維、または植物性繊維が含まれるが、これ
らに限定されるものではない。摩擦抵抗はフィルム12
によって加えられる駆動トルクとは方向が反対である。
加えられた係合力Fが大きすぎると、転写ローラはフィ
ルム12に対してスリップまたはストールする。
【0014】次に説明するように、係合によって転写ロ
ーラ側にスリップトルクまたはストールトルクが発生し
ない間は、転写ローラとクリーニングブラシの間の係合
が最小の閾値よりも大きい時、クリーニング性能はかな
り向上する。係合とは、ブラシの剛毛が転写ローラの外
側の表面にちょうど触れる(just touch)位置を超える、
ローラとブラシの間の距離である。クリーニングは、ク
リーニングブラシ52の繊維500の密度を増加させる
ことによっても向上する。これらを共にすると、抵抗が
転写ローラ42のストールトルクと等しいかまたはスト
ールトルクを越えることなく、クリーニング性能を全体
として向上させる、係合と繊維の密度の範囲があること
になる。
【0015】本発明は、回転するアクリル繊維ブラシを
使用する転写ローラクリーニングサブシステムのクリー
ニング効率を向上させることを目的とする。当業界で
は、ブラシ装置のクリーニング効率を向上させるには、
繊維の密度を増加し、クリーニングされている表面とブ
ラシの係合を増加させると、クリーニング性能が向上す
ることが知られている。たとえば、例としての設計で
は、繊維の密度は13.5oz−ydであり係合は+
0.035”である。係合は、クリーニングされる表面
に繊維が「押しつけられている」距離として測定され
る。0”の係合では、繊維の先がクリーニングされる表
面にちょうど触れるぐらいになる。しかしテストによっ
て、臨界の係合に達するまで係合が増大されないと、ク
リーニングの性能は向上しないことが示された。例とし
てのデザインでは、この臨界の係合は約0.050〜
0.060”と思われる。
【0016】概略図(図4a)がこれを示している。こ
の図は一定のクリーニング性能の線E0〜E7を示す。
数字は、数字が大きくなるとクリーニング効率が向上し
たことを示す(単位はdB)、相対的なスケールの一部
である。各線はクリーニング性能の約12%の変化を表
す。%の変化とdBの間の関係は次式によって与えられ
る。 %変化={〔10(ΔdB/20)〕−1}×100 14.0oz/ydのブラシ密度に関するクリーニン
グ性能を考える。35ミルのベースラインの係合から約
53ミル(T1)までは、クリーニング性能に大幅な改
善はない。しかし係合をさらに17ミル増加させると、
クリーニング効率に約1.5dBの向上または19%の
向上が生まれる。
【0017】ブラシ密度の増加に対するクリーニング性
能の感度も、この臨界の係合ポイントより上で増大す
る。35ミルの係合に関しては、密度が14oz/yd
から18oz/ydに増加すると、クリーニング効
率は約3dBまたは41%増加する。この向上は係合が
約53ミルを越えるまで本質的に一定である。70ミル
の係合では、密度の増加は、クリーニング効率に4.2
dBまたは62%の向上を生む。
【0018】従って、クリーニング効率の向上を最大に
するために、ブラシの係合は第1の臨界レベルT1を越
えなければならないことが分かる。このポイントを越え
ると、係合と繊維ブラシの密度を増加させるとローラ表
面のクリーニング性能が増大する。これを行うと図4b
の概略図に示されたように、ローラを回転させるために
必要なトルクが増大する。ブラシによってクリーニング
されるローラは、ローラとローラに対して動くフィルム
の間の摩擦力によって回転する。クリーニングブラシは
この回転に対して反対の流れで動く。したがって、トル
クが大きくなりすぎると、ローラはストールする可能性
がある。これは紙の処理と画質の問題という結果も引き
起こす。従って最大の許容可能なトルク(T2)は、考
えられるブラシの係合と繊維ブラシの密度の組み合わせ
の範囲を拘束する。ついでこの情報はクリーニングブラ
シに関する設計要件の組を構築しはじめる。これらの要
件は次のとおりである。 ブラシの係合>係合臨界 トルク<トルク最大 例としての設計では、データにより次のことが示され
る。 係合臨界 ≒ 0.053” トルク最大 ≒ 6in−oz
【0019】ブラシの密度とブラシの係合の関数として
表されたトルク限度線がクリーニング性能の概略図と重
なる時、ブラシの密度と係合の最良の組み合わせが明ら
かになる。図4cを参照されたい。設計セットポイント
はT1とT2の間で選択され、その結果、ローラに伝え
られるトルクを臨界限度以下に維持しながら、最大のク
リーニング性能が得られる。この例としての設計につい
ては、最大の性能は次のような時に得られることが提案
されるように思われる。係合 55−60ミル ブラシの密度 20−22oz/yd
【0020】回転する繊維ブラシを使用するローラクリ
ーニングサブシステムの設計に関するこの戦略は、幅広
い設計に適用可能であることを理解されたい。論じられ
た特定の値は特に例としての設計のためのものであり、
設計プロセスを示すためにここに示されているだけであ
る。
【0021】前述の実験的な結果は、低い、最小の係合
があり、この係合以上ではクリーニング性能が向上する
ことを示す。低い最小の係合は、係合の広い範囲に渡っ
てクリーニングが比較的一定であることによって示され
る。図Aに示されたように、約53ミルにはっきりした
係合の閾値がある。この閾値より低いと、クリーニング
性能は比較的一定である。この閾値より高いと、転写ロ
ーラがストールトルクでスリップまたは停止するまで、
性能は連続的に向上する。図Bを参照されたい。また、
ブラシの密度を増加することによって、ストールトルク
の限度まで、クリーニング性能が増加した。
【0022】例として1つの設計を説明したが、当業者
であれば首記の請求項の範囲内でこの設計を他の用途と
設計に適応することができる。たとえば、本発明を適用
して粉を運ぶ表面から受取側シートに粉を移す任意の転
写ローラをクリーニングすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】コピー機/プリンタの概念図である。
【図2】転写ローラアセンブリの詳細図である。
【図3a】転写ローラとクリーニングブラシが係合する
前の、別の概念図である。
【図3b】図3aの一部にあたる拡大概念図である。
【図3c】ローラ間の係合力の下で反っているクリーニ
ングブラシの繊維を拡大して示す概念図である。
【図4a】閾値の係合より上の、改善されたクリーニン
グを示す概略図である。
【図4b】係合と繊維の密度の関数としてのトルクの概
略を示す概略図である。
【図4c】図3bのトルク限度を図3aへ適用した図で
ある。
【符号の説明】
8 受取側部材 10 複写装置 12 光導電体または光導電体と同等なフィルム 14 帯電ステーション 16 露出ステーション 18 現像ステーション 20 転写ステーション 22 供給ホッパ 24 分離機構 26 フュージングデバイス 28 出力ホッパ 30 クリーニングステーション 40 一体型の筐体 42 転写ローラ 44 ローラクリーニング機構 52 ブラシ 56 モータ 62 真空気流装置 64 開口部 68 リップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バートラム, ギャリー ビー. アメリカ合衆国 14472 ニューヨーク州 ハニーイエ・フォールズ ランニング・ ロード 170 (72)発明者 スターン, フィリップ アメリカ合衆国 14559 ニューヨーク州 スペンサーポート アミティ ストリー ト 44 (72)発明者 ワルグローヴ, ジョージ アール.,I II アメリカ合衆国 14625 ニューヨーク州 ローチェスター アルタ・ヴィスタ・ド ライヴ 11 Fターム(参考) 2H200 GA23 GA24 GA33 GA44 GB11 GB25 HA02 HB12 HB22 JA02 JB10 LA11 LA27 LB02 LB08 LB12 LB17 LB37 MC11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンドレスなベルトまたはドラムの表面上
    で粉材を運ぶことのできるエンドレスなベルトまたはド
    ラムを有する装置において、装置の部材のうち1つの部
    材のクリーニングを改善する方法であって、該方法は エンドレスなベルトまたはドラムを転写ステーションを
    通過させることと、 エンドレスなベルトまたはドラムを転写ローラと係合さ
    せて、該転写ローラを第1の回転の方向で回転させるこ
    とと、 前記転写ローラを電気的にバイアスして、粉材を前記エ
    ンドレスなベルトまたはドラムの表面から受取側シート
    に転写することと、 複数の繊維状の剛毛(bristle)を備える表面を有する
    クリーニングブラシを前記転写ローラに対して反対の方
    向で回転させて、該転写ローラから残余の粉材を除去す
    ることと、 前記クリーニングブラシの回転軸と前記転写ローラの回
    転軸の互いに対する相対的な位置を動かすことによって
    該ブラシと該ローラを係合させることであって、該係合
    は該転写ローラから残余の粉材の比較的一定な量を除去
    する最小の係合よりも大きく、該転写ローラをスリップ
    またはストール(stall)させる係合よりも小さいことと
    を含む前記方法。
  2. 【請求項2】前記装置はコピー機またはプリンタであ
    り、前記粉材はトナー材である請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】エンドレスなベルトまたはドラムの表面上
    で粉材を運ぶエンドレスなベルトまたはドラムを有する
    装置であって、該装置は、 エンドレスなベルトまたはドラムと係合して配置され、
    該エンドレスなベルトまたはドラムが移動する方向によ
    って決定される第1の方向で回転する転写ローラと、 前記転写ローラに結合され、該転写ローラを電気的にバ
    イアスして粉材を前記エンドレスなベルトまたはドラム
    の表面から受取側シートに転写する電気バイアス源と、 複数の繊維状の剛毛を備える表面を有し、前記転写ロー
    ラが回転する方向とは反対の方向で回転して残余の粉材
    を該転写ローラから除去するクリーニングブラシとを備
    え、 前記転写ローラの回転軸と前記クリーニングブラシの回
    転軸は互いに距離をあけて設定されて該ローラと該ブラ
    シの間に係合を提供し、該係合は該転写ローラから残余
    の粉材の比較的一定の量を除去する最小の係合よりも大
    きく、該転写ローラをスリップまたはストールさせる係
    合よりも小さい前記装置。
  4. 【請求項4】前記装置はコピー機またはプリンタを含
    み、前記粉はトナー粒子を含む請求項3に記載の装置。
  5. 【請求項5】転写ローラと転写ローラをクリーニングす
    るクリーニングステーションを有する写真複写機または
    プリンタであって、該写真複写機またはプリンタは、 光導電体または光伝導体と同等なフィルムと摩擦で係合
    して第1の方向で回転する転写ローラと、 前記転写ローラを電気的にバイアスしてトナー粒子を前
    記光導電体または光導電体と同等なフィルムから受取側
    シートに引きつける電気バイアス手段と、 繊維状の剛毛で覆われた表面を有し、前記転写ローラか
    ら残余のトナー粒子を除去する円筒状のクリーニングブ
    ラシと、 前記転写ローラが回転する方向とは反対の方向で前記ク
    リーニングブラシを回転させるモータと、 前記転写ローラの回転軸と前記クリーニングブラシの回
    転軸の間の相対的な距離を調節して、前記ローラと前記
    ブラシの間の係合を増大させ、該係合が、該転写ローラ
    から残余のトナーの比較的一定の量を除去する最小の係
    合よりも大きく、該転写ローラをスリップまたはストー
    ルさせる係合よりも小さくなるようにする、調節するた
    めの手段とを備えた写真複写機またはプリンタ。
  6. 【請求項6】現像されたトナー画像を転写ローラを越え
    て運ぶ光導電体または光導電体の等価物によって転写ロ
    ーラが駆動される際に、転写ローラをクリーニングする
    転写ローラクリーニング装置を調節するための方法であ
    って、該方法は、 通過する光導電体または光導電体の等価物によって駆動
    される転写ローラの回転をスリップまたは停止させるス
    トールトルクを決定するステップと、 クリーニングブラシから伸びて前記転写ローラと接触し
    残余の現像材を該転写ローラから除去する複数の繊維状
    の剛毛を備えるクリーニングブラシを提供するステップ
    と、 前記クリーニングブラシを前記転写ローラの方向とは反
    対の方向で駆動するステップと、 前記クリーニングブラシの剛毛を初期の係合で前記転写
    ローラに対して係合させるステップであって、該クリー
    ニングブラシの剛毛を該転写ローラに押しつけ、該剛毛
    を該転写ローラにあてて反らせて、該転写ローラから残
    余の現像材の少なくとも一部を除去し始める、該係合さ
    せるステップと、 前記クリーニングブラシが初期の係合で除去するよりも
    実質的に多い材料を除去し、前記転写ローラの停止また
    はスリップが起こらないほど十分に低い抵抗を生成する
    まで、該クリーニングブラシと該転写ローラの間の係合
    を増加させるステップとを含む前記方法。
  7. 【請求項7】前記クリーニングブラシローラの前記剛毛
    の密度を増加させるステップをさらに含む請求項6に記
    載の方法。
  8. 【請求項8】前記抵抗は、前記クリーニングブラシの繊
    維状の剛毛の密度と、該剛毛を前記転写ローラにあてて
    反らす、加えられた係合に依存する請求項6に記載の方
    法。
  9. 【請求項9】現像されたトナー画像を転写ローラを越え
    て運ぶ光導電体または光導電体の等価物によって転写ロ
    ーラが駆動される際に、転写ローラをクリーニングする
    転写ローラクリーニング装置を調節するための方法であ
    って、該方法は、 通過する光導電体または光導電体の等価物によって駆動
    される転写ローラの回転を遅くするかまたは転写ローラ
    を停止させるストールトルクを決定するステップと、 クリーニングブラシから伸びて前記転写ローラと接触し
    残余の現像材を該転写ローラから除去する複数の繊維状
    の剛毛を備えるクリーニングブラシを提供するステップ
    と、 前記クリーニングブラシを前記転写ローラの方向とは反
    対の方向で駆動するステップと、 前記クリーニングブラシの剛毛を初期の係合で前記転写
    ローラに対して係合させるステップであって、該クリー
    ニングブラシの剛毛を該転写ローラに押しつけ、該剛毛
    を該転写ローラにあてて反らせて該転写ローラから残余
    の現像材を除去する、該係合させるステップと、 前記クリーニングブラシの繊維状の剛毛の密度を増加さ
    せて、前記転写ローラをスリップまたはストールさせる
    抵抗を生成させずに、残余の現像材を実質的に多く除去
    するステップとを含む前記方法。
  10. 【請求項10】現像された画像を転写ローラを越えて運
    ぶ光導電体または光導電体の等価物によって転写ローラ
    が駆動される際に、転写ローラをクリーニングする転写
    ローラクリーニング装置を調節するための方法であっ
    て、該方法は、 通過する光導電体または光導電体の等価物によって駆動
    される転写ローラの回転の速度を遅くするかまたは転写
    ローラを停止させるストールトルクを決定するステップ
    と、 クリーニングブラシから伸びて前記転写ローラと接触し
    残余の現像材を該転写ローラから除去する複数の繊維状
    の剛毛を備えるクリーニングブラシを提供するステップ
    と、 前記クリーニングブラシを前記転写ローラの方向とは反
    対の方向で駆動するステップと、 前記クリーニングブラシの剛毛を初期の係合で前記転写
    ローラに対して係合させるステップであって、該クリー
    ニングブラシの剛毛を該転写ローラに押しつけ、該剛毛
    を該転写ローラにあてて反らせて、該転写ローラから残
    余の現像材の少なくとも一部を除去し始める、該係合さ
    せるステップと、 前記クリーニングブラシが、初期の係合力で除去するよ
    り実質的に多くの材料を除去するが、前記転写ローラの
    ストールトルクよりも小さいトルクを生成する力で、該
    クリーニングブラシと該転写ローラの間の係合を増加さ
    せるステップと、 前記クリーニングブラシの繊維状の剛毛の密度を増加さ
    せるステップであって、前記転写ローラをスリップまた
    はストールさせる抵抗を発生させずに実質的に多い残余
    の現像材を除去する、該増加させるステップとを含む前
    記方法。
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