JP2002287216A - 天体写真撮影用簡易型赤道儀 - Google Patents

天体写真撮影用簡易型赤道儀

Info

Publication number
JP2002287216A
JP2002287216A JP2001088544A JP2001088544A JP2002287216A JP 2002287216 A JP2002287216 A JP 2002287216A JP 2001088544 A JP2001088544 A JP 2001088544A JP 2001088544 A JP2001088544 A JP 2001088544A JP 2002287216 A JP2002287216 A JP 2002287216A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camera
pedestal
equatorial mount
shaped frame
equatorial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001088544A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3619786B2 (ja
Inventor
Yasuo Doi
泰雄 土井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2001088544A priority Critical patent/JP3619786B2/ja
Publication of JP2002287216A publication Critical patent/JP2002287216A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3619786B2 publication Critical patent/JP3619786B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B23/00Telescopes, e.g. binoculars; Periscopes; Instruments for viewing the inside of hollow bodies; Viewfinders; Optical aiming or sighting devices
    • G02B23/16Housings; Caps; Mountings; Supports, e.g. with counterweight
    • G02B23/165Equatorial mounts

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Astronomy & Astrophysics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Telescopes (AREA)
  • Accessories Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は天体写真撮影用簡易型赤道儀に関
し、小型及び軽量化、及び構造の簡単化を図ることを課
題とする。 【解決手段】 赤道儀本体21と、カメラ用雲台22と
よりなる。赤道儀本体21は、固定台座30と、一端側
を中心に固定台座30に対して回動可能に支持してある
回動台座33と、回動台座33の回動中心に設けてある
極軸望遠鏡37とを有する。カメラ用雲台22は、回動
台座33に対して分解可能である。駆動ユニット36が
駆動されて支持棒37下動され、回動台座33は、固定
台座30に対して傾斜した位置から、支持棒37によっ
て支えられつつ水平の位置に向かって、且つ、ガイド板
66が固定台座30の側面に当接しつつ回動する。カメ
ラ用雲台22に取り付けられたカメラ201はシャッタ
が開かれたまま、天体の回転する速度と同じ速度で回動
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は天体写真撮影用簡易
型赤道儀に係り、天体の星を追尾して星を点として撮影
する簡易型の赤道儀に関する。
【0002】現在、天体写真を撮影する天文愛好家の間
では、持ち運びが容易であるように、小型で、軽量であ
り、且つ、三脚として一般的な写真用三脚が利用可能で
あり、しかも、安価である天体写真撮影用簡易型赤道儀
が求められている。
【0003】
【従来の技術】図1は従来の天体写真撮影用赤道儀1を
示す。2は本体、3は大型の三脚、4は極軸望遠鏡、5
は望遠鏡保持用の回転腕部材、バランス用の錘6、望遠
鏡7、カメラ8である。
【0004】本体2の内部には、モータ及びギヤ機構が
組み込まれている。この本体2に、回転腕部材5が軸線
10を中心に360度回動可能に支持されており、且
つ、極軸望遠鏡4が取り付けてある。極軸望遠鏡4は、
本体2を貫通しており、その光軸4aが軸線10と一致
しており、回転腕部材5と一体的に回動する。
【0005】望遠鏡7は、その光軸7aが軸線10と平
行とされた状態で、回転腕部材5に固定してある。カメ
ラ8は望遠鏡7に取り付けてある。錘6はバランス用の
錘であり、望遠鏡7とは軸線10に関して反対側に位置
している。
【0006】極軸望遠鏡4をのぞきつつ適宜調整し、モ
ータを駆動させることによって、回転腕部材5が回動さ
れ、望遠鏡7及びカメラ8が天体の星の動きと同期して
旋回し、カメラ8のシャッタを開き、所定時間経過後に
シャッタをオフとすることによって、カメラ8は天体の
星を追尾し、星が点として撮影される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この天体写真撮影用赤
道儀1は、大型であり、且つ、重く、しかも、高価であ
る。三脚も大型の専用の三脚3が必要であった。
【0008】このため、一般の天文愛好家が入手するこ
とが困難である。また、持ち運びが困難であり、一人で
山へ登って、そこで、山を背景として天体の写真を撮影
するようなことは出来なかった。
【0009】なお、一般の天文愛好家が天体の写真を撮
影する場合は、露出時間が1時間以内であるのが一般的
である。よって、カメラが旋回する角度は15度あれば
足りることになる。
【0010】そこで、本発明は、上記の実際の使用条件
を考慮して、上記課題を解決した天体写真撮影用簡易型
赤道儀を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、三脚
に取り付けられる赤道儀本体と、該赤道儀本体上に支持
されて、カメラが取り付けられるカメラ用雲台とよりな
り、該赤道儀本体は、下面に三脚に固定するための微動
雲台を有する水平の固定台座と、その一端側を筒部材に
よって上記固定台座に対して傾斜した位置と水平の位置
との間で回動可能に支持されている回動台座と、該回動
台座の他端側より下方に延びており、上記固定台座の側
面に当接して該回動台座に作用する荷重を受けると共に
該回動台座の回動をガイドするガイド板と、上記筒部材
内にこれを貫通して取り付けてある極軸望遠鏡と、該回
動台座の下面に取り付けてあるモータを有する駆動ユニ
ットと、該駆動ユニットの一部に支持されており、該駆
動ユニットによって駆動されて、上端で上記回動台座を
支えつつ下動される支持棒とよりなる構成であり、上記
カメラ用雲台は、上記回動台座の上面に取り付けてある
構成であり、上記支持棒の下動する速度及び上記回動台
座が上記支持棒によって支えられる位置は、上記回動台
座の回動する速度が天体の回転する速度と同じ速度であ
るように設定してあり、上記駆動ユニットが駆動されて
上記支持棒が下動され、上記回動台座が、上記固定台座
に対して傾斜した位置から、上記支持棒によって支えら
れつつ天体の回動する速度と同じ速度で水平の位置に向
かって、且つ、上記ガイド板が上記固定台座の側面に当
接しつつ回動し、上記カメラが取り付けられたカメラ用
雲台が上記回動台座と一体的に傾斜した位置から水平の
位置に向かって回動する構成としたものである。
【0012】支持棒が下動し、回動台座が固定台座に対
して傾斜した位置から支持棒によって支えられつつ天体
の回動する速度と同じ速度で水平の位置に向かって回動
する構成は、カメラに星座の写真を撮影するのに十分な
回動角度範囲を与え、且つ、バランスをとるための錘を
不要とする。よって、天体写真撮影用簡易型赤道儀は、
従来に比べて、小型で、軽量となり、且つ、三脚として
一般的な写真用三脚が利用可能となり、しかも、安価と
なる。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の天
体写真撮影用簡易型赤道儀において、上記カメラ用雲台
は、上記赤道儀本体に取り外し可能な取り付け機構を有
する構成としたものである。
【0014】カメラ用雲台を赤道儀本体から取り外すこ
とによって、携帯がよりし易くなる。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1記載の天
体写真撮影用簡易型赤道儀において、上記支持棒は、ボ
ルトとこの上端に固定してある袋ナットとよりなる構成
であり、上記駆動ユニットは、モータ・ギヤ機構ユニッ
トと、支持板上に支持されており、中央に雌ねじ部を有
し、該モータ・ギヤ機構ユニットによって回転される送
り用ギヤとよりなり、上記雌ねじ部が上記ボルトと螺合
してある構成であり、上記回動台座は、その下面に、前
記袋ナットに対応した形状の凹部が形成してある受けブ
ロック部材が設けてある構成であり、上記支持棒の袋ナ
ットが上記受けブロック部材の上記凹部に嵌合している
構成としたものである。
【0016】支持棒の袋ナットが受けブロック部材の凹
部に嵌合しているため、支持棒は回転せずに直進するこ
とになり、受けブロック部材の支持棒に対する受けの状
態は安定となる。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項3記載の天
体写真撮影用簡易型赤道儀において、上記受けブロック
部材の位置を調整する機構を備えた構成としたものであ
る。
【0018】受けブロック部材の位置を調整することに
よって、モータを有する駆動ユニットの回転速度のばら
つき、及び赤道儀本体の組立てのばらつき等を吸収する
ことが可能となる。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項3記載の天
体写真撮影用簡易型赤道儀において、上記回動台座が水
平の位置まで回動した状態で、上記受けブロック部材の
上記凹部の下側に、上記袋ナットが上記凹部から抜け出
すための空間を有する構成としたものである。
【0020】袋ナットが凹部から抜け出すことによっ
て、支持棒は回転の制限を解除されて回転可能となり、
シャッタを閉じることを忘れた場合に、モータに異常な
負荷がかかることが防止される。
【0021】請求項6記載の発明は、請求項1記載の天
体写真撮影用簡易型赤道儀において、上記カメラ用雲台
は、第1のU字フレームと、該第1のU字フレームの内
側に位置して該第1のU字フレームに水平軸を中心に回
動可能に支持されている第2のU字フレームと、該第2
のU字フレームに支持されているカメラ取付け用のL字
フレームとよりなり、上記第1のU字フレーム、第2の
U字フレーム及びカメラ取付け用のL字フレームの各部
の寸法は、該L字フレームに取り付けてあるカメラの姿
勢を変えても該カメラの重心の位置が移動しないように
定めてある構成としたものである。
【0022】カメラの姿勢を変えてもカメラの重心の位
置が移動しないため、別の星座の写真を撮ろうとして、
カメラの向きを変えても、回動台座の軸支持部分に作用
する力が変化することが起きず、よって、カメラの向き
を変えることが極軸合わせに影響を及ぼさないようにな
る。
【0023】
【発明の実施の形態】説明の便宜上、先ず、本発明の一
実施例になる天体写真撮影用簡易型赤道儀20を概略的
に説明し、その後に、各構造部分を詳細に説明する。
【0024】図2は本発明の一実施例になる天体写真撮
影用簡易型赤道儀20を撮影者側から見て示す図であ
る。
【0025】簡易型赤道儀20は、図3及び図4に示す
赤道儀本体21と、図5(A),(B)に示すカメラ用
雲台22とよりなり、カメラが旋回する角度が最大で1
5度程度である構成である。バランス用の錘は必要でな
い。カメラが旋回する角度を15度程度に限定している
ため、簡易型赤道儀20は、図1に示す従来の天体写真
撮影用赤道儀1に比べて、構成が自分で組立てが可能で
ある程度に簡単であり、且つ、小型であり、且つ、軽量
である。また、カメラ用雲台22は赤道儀本体21から
取り外し可能であり、簡易型赤道儀20は、赤道儀本体
21とカメラ用雲台22とに分解することによって、携
帯がしやすい。また、赤道儀本体21及びカメラ用雲台
22は、アルミニウム製であり、これによっても軽量化
が図られている。この簡易型赤道儀20は、図6、図
7、及び図8に示すように、赤道儀本体21を一般の写
真用三脚23に固定し、28〜85mmのズームレンズ
201が装着してあるカメラ200をカメラ用雲台22
に取り付けることによって使用される。各図中、X1−
X2は撮影者側から見て幅方向、Z1−Z2は撮影者側
から見て高さ方向、Y1−Y2は撮影者側から見て奥行
き方向である。
【0026】赤道儀本体21は、図3及び図4に併せて
示すように、水平の固定台座30と、この固定台座30
の上側に位置して、X1側の端の回動中心軸線32を中
心に回動可能に支持されている回動台座33と、回動台
座33の回動中心に固定してあり回動台座33と一体に
回動する極軸望遠鏡34と、固定台座30の下面に固定
してある微動雲台35と、固定台座30の下面に固定し
てあるモータ・ギヤ機構ユニット36と、その上端で回
動台座33を支持しつつモータ・ギヤ機構ユニット36
によってZ2方向に移動する支持ボルト棒37と、回動
台座33の下面に取り付けてある受け部材38等を有す
る。上記の回動中心軸線32は後述する円筒部材40の
中心線41と一致している。
【0027】カメラ用雲台22は、図5(A),(B)
に併せて示すように、第1のU字フレーム100と、第
2のU字フレーム101と、カメラ取付け用のL字フレ
ーム102とを有する構成である。第1のU字フレーム
100が回動台座33の上面に取り付けてある。L字フ
レーム102には、微動ユニット103が設けてある。
カメラ用雲台22は、カメラ200を空中に支え、且つ
カメラ200の向きを自由に換えることが可能である構
成である。カメラ用雲台22は、各部の寸法が使用する
カメラ200に対応した設計であり、カメラ200の向
きを換えても空中におけるカメラ200の重心Gの位置
が動かないようになっている。即ち、カメラ200は、
回動台座33に対する重心Gの位置が一定に保たれたま
ま、向きを変えられる。
【0028】天体写真の撮影は、図6、図7、及び図8
に示すように、以下の手順で行う。
【0029】前提として、簡易型赤道儀20は極軸合わ
せ済みである。極軸合わせについては後述する。
【0030】手順1.カメラ用雲台22を赤道儀本体2
1上に取り付けて、簡易型赤道儀20を組立てる。写真
用三脚23を地面にしっかりセットし、写真用三脚23
上に赤道儀本体21を取り付け、後述する水平器55を
見て固定台座30を水平とし、この赤道儀本体21上に
カメラ用雲台22を取り付ける。
【0031】手順2.写真用三脚23を地面上にしっか
りセットし、写真用三脚23上に簡易型赤道儀20を取
り付け、後述する水平器55を見て固定台座30を水平
とし、ハンドル23aを操作して、簡易型赤道儀20を
図8に示すように倒してその極軸望遠鏡34が北極星の
方向を向く姿勢とする。
【0032】手順3.カメラ200をカメラ用雲台22
に取り付ける。
【0033】手順4.回動台座33を手で持って引き上
げて回動させ、且つ、支持ボルト棒37を手で回してZ
1方向に所定の高さにまで突き出させ、回動台座33を
下ろす方向に回動させ、受けブロック部材38が支持ボ
ルト棒37の先端に嵌合して当った状態とする。回動台
座33は固定台座30に対して15度程度回動されて傾
斜した状態とされる。
【0034】手順5.コントローラ(図示せず)を操作
して、モータ・ギヤ機構ユニット36の駆動を開始させ
る。支持ボルト棒37がZ2方向に低速で移動を開始
し、回動台座33、カメラ用雲台22及びカメラ200
が斜め上の位置から水平方向に向かって、時間1分間当
り角度15′の極く低速度で撮影者側から見て反時計方
向(図7中、矢印A方向)に回動を開始する。
【0035】手順6.第1、第2のU字フレーム10
0、101、及びL字フレーム102を動かしつつ、カ
メラ200を撮影しようとする星座の方向に向け、ねじ
を締め、次いで、微動ユニット103を適宜操作して、
撮影しようとする星座がカメラ200のファインダの中
央に来るようにして、カメラ用雲台22をその状態にし
っかり固定する。簡易型赤道儀20は図6、図7、及び
図8に示す状態となる。
【0036】手順7.極軸望遠鏡34の月日時刻目盛り
円板34eを適宜回して、撮影当日の月日時刻に合わせ
る。
【0037】手順8.極軸望遠鏡34をのぞきつつ、微
動雲台35を適宜操作して、北極星を導入して極軸望遠
鏡34の表示円板の所定の位置に一致させる。
【0038】手順9.この後に、シャッタバルブを操作
してカメラ200のシャッタを開く。カメラ200はシ
ャッタが開いた状態で、北極星に向く軸線を中心に、天
体の回転する速度と同じ速度で移動し続け、天体の星を
追尾する。
【0039】手順10.例えば約1時間経過後に、シャ
ッタバルブを操作してカメラ200のシャッタを閉じ
る。
【0040】以上により、星座を構成する各星が点とし
て撮影される。
【0041】続いて、別の星座の写真を撮影するときに
は、上記の手順4に戻り、手順4、5、6,7,8の作
業を行なう。手順6においては、ねじを弛めて、第1、
第2のU字フレーム100、101、及びL字フレーム
102が自由に動くようにして、カメラ200を次に撮
影しようとする星座の方向に向け、ねじを締め、次い
で、微動ユニット103を適宜操作して、撮影しようと
する星座がカメラ200のファインダの中央に来るよう
にして、カメラ用雲台22をその状態にしっかり固定す
る。手順7においては、時刻を新たな時刻に合わせれば
よい。手順8が終了した後に、シャッタバルブを操作し
てシャッタを開き、所定時間経過後に、シャッタを閉じ
る。これにより別の星座を構成する各星が点として撮影
される。なお、カメラ200の向きを変えても、カメラ
200の重心Gは略同じ位置に位置しているため、回動
台座33の回動軸受部に作用する力は変化せず、簡易型
赤道儀20の極軸合わせ状態に悪影響を与える虞れはな
い。
【0042】なお、モータ・ギヤ機構ユニット36の駆
動の開始の初期及び回動台座33が降りる方向にゆっく
りと回動を開始する初期には、動作がスムーズさに欠け
るおそれがある。そこで、動作の開始時のスムーズさに
欠ける部分が星座の撮影に影響を与えないようにするた
めに、回動台座33がゆっくり回動を開始して、回動台
座33のゆっくりした回動が円滑になった後に、調整が
行なわれ、且つ撮影が開始されるようにしている。即
ち、手順6,7,8の作業はモータ・ギヤ機構ユニット
36を駆動させた状態で行っている。
【0043】次に、簡易型赤道儀20の構成についてよ
り詳細に説明する。
【0044】先ず、赤道儀本体21について、図2,
3,4,10,11を参照して、説明する。
【0045】図9に示すように、固定台座30は、X1
−X2方向に長い長方形の板製であり、X1方向の端に
Y1側とY2側とにZ1方向にフランジ状に突き出た固
定軸受部30a,30bを有する。固定軸受部30a,
30bは、同軸線上に円形開口30a1,30b1を有
する。
【0046】図10に示すように、円筒部材40が、固
定軸受部30a、30b間に跨っており、円形開口30
a1,30bに遊びの無い状態で丁度に嵌合しており、
回動可能に支持されている。円筒部材40の両端は、固
定軸受部30a、30bより外側に突き出しており、こ
の部分に孔40aが120度間隔で、孔40bが90度
間隔で形成してある。41は円筒部材40の中心線であ
る。
【0047】図9に示すように、回動台座33は、X1
−X2方向に長い長方形の板製であり、X1方向の端に
Y1側とY2側とにフランジ状に突き出た軸受部33
a,33bを有する。軸受部33a,33bは、同軸線
上に円形開口33a1,33b1を有する。軸受部33
a,33bは円筒部材40の各端に嵌合してある。軸受
部33aにねじ孔33a2が120度間隔で、軸受部3
3bにねじ孔33b2が90度間隔で形成してある。
【0048】図9に示すように、極軸望遠鏡34は、筒
鏡34aの内部に接眼レンズ34b、対物レンズ34c
及び北極星を基準とする表示目盛りつき透明円板34d
等が組み込んである。筒鏡34aの外側には、月日目盛
り34e1が付された月日目盛り円板34eが設けてあ
り、月日目盛り円板34eを回すと、表示目盛りつき透
明円板34dが回る構成である。42は極軸望遠鏡34
の光軸である。
【0049】図10に示すように、極軸望遠鏡34は円
筒部材40を貫通して円筒部材40の内部に収まってい
る。3本のねじ43が120度間隔で各ねじ孔33a2
にねじ込んであり、且つねじ43は孔40aを通って円
筒部材40の内部に突き出ており、図3に示すように、
三方から筒鏡34aのうち接眼レンズ34bの近くを固
定している。一方、4本のねじ44が90度間隔で各ね
じ孔33b2にねじ込んであり、且つねじ44は孔40
bを通って円筒部材40の内部に突き出ており、図3に
示すように、四方から筒鏡34aのうち対物レンズ34
cの近くを固定している。また、ねじ43、44によっ
て、円筒部材40が回動台座33に固定してある。よっ
て、円筒部材40及び極軸望遠鏡37は回動台座34と
一体的である。
【0050】図10に示すように、円筒部材40及び極
軸望遠鏡37は回動台座33と一体的である。回動台座
33は、そのX1側端に位置して固定台座30に支持さ
れている円筒部材40が固定軸受部30a、30b内で
回転して、軸線32(41)を中心に回動される。ねじ
43及び44を適宜調整することによって、極軸望遠鏡
34の円筒部材40内での位置が調整されて、その光軸
42が上記の軸線32(41)と一致した状態、即ち、
光軸合わせがされている状態にある。
【0051】図3に示すように、軸線32(41)の高
さ方向の位置Z10は、当り面高さQからZ1方向に寸
法H1(約18mm)高い位置である。ここで、当り面
高さQとは、回動台座33が水平の状態となっていると
きの、後述する逆U字形状のフレーム61の下面61c
である(図11(B)参照)。
【0052】円筒部材40の中心線41が斜めを向いて
いるため、回動台座33にはズームレンズ201付きの
カメラ200の重量によって矢印Fで示すねじる方向の
力が作用している。ここで、図10に示すように、円筒
部材40がその固定軸受部30a、30bによって支持
されている箇所、及び、回動台座33の軸受部33a,
33bが円筒部材40に固定してある箇所は、Y1−Y
2方向上、距離L1離れており、回動台座33を回動可
能に支持している機構は、図10中矢印Fで示すねじる
方向の力に対して強い。よって、ズームレンズ201付
きのカメラ200の重量は重いけれども、カメラ200
は十分に安定に支持される。
【0053】また、極軸望遠鏡37の先端側に、明視野
照明装置45が取り付けてある。
【0054】また、46は時刻目盛り46aが付された
時刻目盛り板であり、固定台座30にねじ止めしてあ
り、極軸望遠鏡37に嵌合して、月日目盛り円板34e
の直ぐY1側の位置に位置している。
【0055】次に、上記以外の機構であって、固定台座
30に関連する機構について説明する。
【0056】固定台座30の下面のうち固定軸受部30
a、30bの近くに、微動雲台35が設けてある。
【0057】また、固定台座30の下面のうちX2側の
位置にモータ・ギヤ機構ユニット36が固定してある。
このモータ・ギヤ機構ユニット36は、直流モータ50
とギヤ機構51とを有し、且つ、水平支持板52とを有
する。53は出力ギヤである。水平支持板52には、支
持ボルト棒37が通る孔52aが形成してある。
【0058】支持ボルト棒37は、ピッチp1の長いボ
ルト37aとこの上端に固定してある袋ナット37bと
よりなる。袋ナット37bは、六角形状部37b1と、
略半球形状のキャップ部37b2とを有する。ボルト3
7aと孔52aとの嵌合は多少の遊びがあり、ボルト3
7aは多少倒れる方向に動くことが可能である。
【0059】54は送り用ギヤであり、中央に雌ねじ部
54aを有し、雌ねじ部54aがボルト37aに螺合し
てあり、水平支持板52上に支持されている。ボルト3
7aが孔52aに嵌合していることによって、送りギヤ
54は位置を規制されており、出力ギヤ53と噛み合っ
ている。
【0060】また、固定台座30には水平器55が設け
てある。
【0061】次に、回動台座33に関連する機構につい
て説明する。
【0062】回動台座33の上面には、X2端近くの位
置に、カメラ用雲台22を支持するための旋回支持機構
60が固定してある。この旋回支持機構60は、リング
状のケース60aの内部にスラスト玉軸受60bが組み
込まれている構成である。スラスト玉軸受60bを構成
する上側の円板60cには、その中心にねじ軸60dが
立っている。ケース60aは、外周面に環状の溝60a
1を有する。
【0063】受けブロック部材38は、図3に示すよう
に、逆U字形状のフレーム61に支持されて、回動台座
33の下面のうちX2端近くの位置に設けてある。逆U
字形状のフレーム61には、その両側の腕部61a,6
1bの孔を貫通して、ボルト部材62がX1−X2方向
に延在して設けてあり、ボルト部材62の先端には腕部
61bの外側の位置でナット63がねじ込んである。
【0064】受けブロック部材38は、図11(A)に
示すように、横桟38aと張り出し部38bとを有し、
X1側から見て逆L字形状である。張り出し部38bの
下側には、段差部38cがある。横桟38aには、X1
−X2方向に貫通する雌ねじ部38dが形成してあり、
張り出し部38bには、袋ナット37bに対応した大き
さの六角形状の貫通孔38eが形成してある。また、受
けブロック部材38は、フレーム61の下面61cに当
接しており、且つ、雌ねじ部38dがボルト部材62に
螺合してある。
【0065】支持ボルト棒37の上端の袋ナット37b
が、受けブロック部材38の六角形状の貫通孔38eに
嵌合している。よって、支持ボルト棒37は回動するこ
とが出来ない状態にある。また、略半球形状のキャップ
部37b2の球状頂面がフレーム61の下面61cに当
接している。
【0066】図4に示すように、旋回支持機構60、支
持ボルト棒37、受けブロック部材38の凹部38e
は、固定台座30及び回動台座33のY1−Y2方向上
の中央に位置している。
【0067】図10(A)に示す状態で直流モータ50
が駆動されると、ギヤ機構51を介して送りギヤ54が
上方から見て、反時計方向に回転され、支持ボルト棒3
7が回転しないでZ2方向に移動し、回動台座33が降
りるように水平となる方向に毎分15′の非常にゆっく
りとした速度で回動される。
【0068】ここで、仮に支持ボルト棒37が回転する
構成とした場合には、袋ナット37bとフレーム61の
下面61cとの間で擦り動作は行われ、これによって振
動が発生して、撮影中のカメラ200に振動が作用する
不都合が発生することになる。しかし、本実施例では、
支持ボルト棒37は回動しないで、直線的に移動するだ
けであるため、回動台座33が降りる方向に回動される
間の支持ボルト棒37の上端とフレーム61の下面61
cとの関係は単に当接しているだけであり、しかも、フ
レーム61の下面61cに当るのはキャップ部37b2
の球状頂面であり、フレーム61の下面61cと支持ボ
ルト棒37との間の角度が多少変化するときのフレーム
61とキャップ部37b2との間の滑りも円滑に行われ
る。よって、回動台座33の降りる方向への回動は安定
に、且つ、振動を発生させることなく行われる。
【0069】ここで、回動中心軸線32(41)から受
けブロック部材38の凹部38eまでの距離L2、及び
支持ボルト棒37のZ2方向への移動の速度は、回動台
座33の回動の速度が毎分15′となるように定めてあ
る。この回動台座33の回動速度は、ナット63をゆる
め、ボルト部材62を適宜回して、受けブロック部材3
8の位置をX1−X2方向に移動させて上記の距離L2
を調整することによって微細に調整される。
【0070】また、図3に示すように、回動中心軸線3
2(41)の高さ方向の位置は、当り面高さQからZ1
方向に寸法H1(約18mm)高い位置である。図3
中、符号65は、回動台座33が斜め上方に傾斜した状
態から、水平の位置まで約15度回動する場合の凹部3
8eの軌跡である。回動中心軸線32(41)の高さ方
向の位置Z10は、回動台座33を15度回動させる場
合を考えた場合の受けブロック部材38のZ1−Z2方
向の移動距離L3である約42mmの略半分である。こ
のため、回動台座33が回動を開始するときにおける凹
部38eのX1−X2方向の位置と、回動台座33が回
動を終了したときにおける凹部38eのX1−X2方向
の位置とは同じとなる。よって、支持ボルト棒37が下
降するときの姿勢は垂直又は垂直に近い状態となる。こ
のため、回動台座33は回動開始から終了まで毎分1
5′の速度を維持しつつ回動する。なお、凹部38e
は、277.5度から262.5度の範囲で回動する。
【0071】66は略弓形状のガイド板であり、回動台
座33のY1側の側面のうち、X2方向端側に固定して
あり、Z2方向に突き出している。このガイド板66
は、回動中心軸線32(41)を中心とする円弧に沿う
輪郭66aを有する。ガイド板には、時間10分ごとの
目盛り66b(2.5°間隔)が形成してある。
【0072】ガイド板66は、固定台座30のY1側の
側面30cに当接して、カメラ200の荷重がかかって
X1側の軸受部に関して捩じれる力が作用している回動
台座33のX1側の軸受部とは反対のX2側を支えて、
回動台座33の軸受部に過度の力が作用しないようにす
る機能を有する。また、目盛り66bは、前記の手順4
における最初のセットをするときの目安となる。
【0073】図11(B)は回動台座33が降りるよう
に回動して水平となって、受けブロック部材38が固定
台座30の上面に当接した状態を示す。回動台座33は
これ以上には回動されない。しかし、支持ボルト棒37
の袋ナット37bと固定台座30の上面との間には、受
けブロック部材38の段差部38cによって形成された
空間67が形成されており、支持ボルト棒37は更にZ
2方向に下がることが可能である。支持ボルト棒37が
更にZ2方向に下がり、図11(C)に示すように、袋
ナット37bが貫通孔38eから抜け出すと、支持ボル
ト棒37は送りギヤ54と一体に回転する状態となる。
よって、シャッタを閉じる操作を忘れたり、シャッタを
閉じる操作が遅れた場合でも、直流モータ50は通常の
負荷の状態で回転し続ける。よって、シャッタを閉じる
操作を忘れたりした場合に、直流モータ50が過負荷の
状態になって、直流モータ50を傷めたてしまうことが
回避される。
【0074】次に、カメラ用雲台22について、図2,
5、12を参照して説明する。
【0075】カメラ用雲台22は、第1のU字フレーム
100と、第2のU字フレーム101と、カメラ取付け
用のL字フレーム102とを有する構成である。
【0076】第1のU字フレーム100は、水平の横桟
100aと、この両端の腕部100b,100cとより
なる。横桟100aの中央にはすべり軸受部材110が
固定してあり、横桟100aの中央の側面にはL字形状
のブラケット111が固定してある。ブラケット111
には、固定用ねじ112が設けてある。固定用ねじ11
2は横桟100aの下側に位置している。腕部100
b,100cは、その端近くに、孔100b1,100
c1を有する。固定用ねじ112を締めると、固定用ね
じ112の先端がケース60aの環状溝60a1に押し
当って、第1のU字フレーム100は回動台座33に対
して固定される。
【0077】第2のU字フレーム101は、水平の横桟
101aと、この両端の腕部101b,101cとより
なる。腕部101bの端近くには、軸115が固定して
ある。腕部101cの端近くには、ねじ軸116が固定
してある。
【0078】第2のU字フレーム101は、軸115が
孔100b1に嵌合し、ねじ軸116が孔100c1を
貫通した状態で、第1のU字フレーム100の内側に、
軸線117を中心に回動可能に支持されている。ねじ軸
116の貫通した部分に蝶ナット118が螺合してあ
る。蝶ナット118をきつく締めることによって、第2
のU字フレーム101は第1のU字フレーム100に対
して固定される。
【0079】カメラ取付け用のL字フレーム102は、
第2のU字フレーム101の横桟101aの中央に、軸
線119を中心に回動可能に支持されている。ノブねじ
120を締めることによって、L字フレーム102は第
2のU字フレーム101に対して固定される。L字フレ
ーム102には、カメラ取付け用のノブねじ121が設
けてある。微動ユニット103は、調整ノブ122,1
23を有する。
【0080】カメラ用雲台22は、すべり軸受部材11
0をねじ軸60dに嵌合させ、ナット125を締めるこ
とによって、回動台座33の上面に、軸線126に関し
て回動可能に取り付けられる。カメラ200はL字フレ
ーム102に取り付けられる。
【0081】カメラ用雲台22は、カメラ200を空中
に支え、且つ第1のU字フレーム100、第2のU字フ
レーム101、L字フレーム102の回動位置を適宜変
えることによって、カメラ200の向きを自由に換える
ことが可能である構成である。
【0082】カメラ200の向きを決めた後に、固定用
ねじ112、蝶ナット118、ノブねじ120を締める
ことによって、第1のU字フレーム100、第2のU字
フレーム101、L字フレーム102の位置が固定さ
れ、カメラ200の向きが固定される。
【0083】第1のU字フレーム100、第2のU字フ
レーム101、L字フレーム102の各部の寸法は、使
用するカメラ200に対応した寸法となっており、カメ
ラ200の向きを換えても空中におけるカメラ200の
重心の位置が動かないようになっている。即ち、カメラ
用雲台22は、所謂重心点不動のカメラ用雲台である。
【0084】よって、最初の星座の撮影を完了した後
に、別の星座の写真を撮影するべくカメラ200の向き
を変更した場合に、カメラ200の重心の位置が動かな
いため、回動台座33の軸支部に作用する捩じるような
力の大きさは変化しない。カメラ200の向きを変更し
た場合に、軸線32(41)と光軸42とにずれが生じ
ることは起きない。
【0085】なお、上記の天体写真撮影用簡易型赤道儀
20は、使用者が組立てるキットとして販売することも
可能である。
【0086】また、上記の天体写真撮影用簡易型赤道儀
20は、地球の北半球で使用するためのものである。図
2中、極軸望遠鏡37を逆に取り付けた構成とすること
によって、駆動部が軸支持部分の右側に位置し、南極軸
に対して時計回りの回転を与えることにより、地球の南
半球で使用される天体写真撮影用簡易型赤道儀となる。
なお、ガイドレール66と相似で裏返しの部品を回転台
座33のY2側に設置する必要がある。
【0087】
【発明の効果】請求項1の発明は、赤道儀本体と、カメ
ラが取り付けられるカメラ用雲台とよりなり、固定台座
に取り付けてある駆動ユニットが駆動されて支持棒が下
動され、回動台座が、固定台座に対して傾斜した位置か
ら、支持棒によって支えられつつ天体の回転する速度と
同じ速度で水平の位置に向かって、且つ、ガイド板が固
定台座の側面に当接しつつ回動し、カメラが取り付けら
れたカメラ用雲台が回動台座と一体的に傾斜した位置か
ら水平の位置に向かって回動する構成としたものである
ため、カメラが回動する角度範囲は狭いけれども、星座
の写真を撮影するのには支障の無い程度であり、バラン
スを取るための錘りは不要であり、従来に比べて、小型
で、軽量であり、且つ、三脚として一般的な写真用三脚
が利用可能であり、しかも、安価である天体写真撮影用
簡易型赤道儀を実現することが出来る。
【0088】請求項2の発明は、カメラ用雲台は赤道儀
本体に取り外し可能である構成であるため、カメラ用雲
台を赤道儀本体から取り外すことによって、携帯がより
し易く出来る。
【0089】請求項3の発明は、支持棒はボルトとこの
上端に固定してある袋ナットとよりなる構成であり、モ
ータ・ギヤ機構ユニットによって支持板上で回転される
送り用ギヤの雌ねじ部がボルトと螺合してあり、袋ナッ
トが受けブロック部材の凹部に嵌合している構成である
ため、支持棒は回転せずに直進することになり、受けブ
ロック部材の支持棒に対する受けの状態は安定となり、
よって、撮影中のカメラに振動が作用することが無く、
カメラの回動は円滑に行われ、各星がクリアな点となっ
た星座の写真を撮影することが出来る。
【0090】請求項4記載の発明は、請求項3記載の天
体写真撮影用簡易型赤道儀において、上記受けブロック
部材の位置を調整する機構を備えた構成としたものであ
るため、受けブロック部材の位置を調整することによっ
て、モータを有する駆動ユニットの回転速度のばらつ
き、及び赤道儀本体の組立てのばらつき等を吸収するこ
とが可能となり、カメラが天体の回動と正確に同期して
回動するように出来、よって、各星がクリアな点となっ
た星座の写真を撮影することが出来る。
【0091】請求項5記載の発明は、請求項3記載の天
体写真撮影用簡易型赤道儀において、上記回動台座が水
平の位置まで回動した状態で、上記受けブロック部材の
上記凹部の下側に、上記袋ナットが上記凹部から抜け出
すための空間を有する構成としたものであるため、袋ナ
ットが凹部から抜け出すことによって、支持棒は回転の
制限を解除されて回転可能となり、シャッタを閉じるこ
とを忘れた場合に、モータに異常な負荷がかかることが
防止される。
【0092】請求項6記載の発明は、請求項1記載の天
体写真撮影用簡易型赤道儀において、上記カメラ用雲台
は、第1のU字フレーム、第2のU字フレーム及びカメ
ラ取付け用のL字フレームの各部の寸法は、該L字フレ
ームに取り付けてあるカメラの姿勢を変えても該カメラ
の重心の位置が移動しないように定めてある構成とした
ものであるため、カメラの姿勢を変えてもカメラの重心
の位置が移動しないため、別の星座の写真を撮ろうとし
て、カメラの向きを変えても、回動台座の軸支持部分に
作用する力が変化することが起きず、よって、カメラの
向きを変えることが極軸合わせに影響を及ぼさないよう
に出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の天体写真撮影用赤道儀を示す図である。
【図2】本発明の一実施例になる天体写真撮影用簡易型
赤道儀を示す図である。
【図3】図2中、赤道儀本体を示す正面図である。
【図4】図3の赤道儀本体の側面図である。
【図5】図2中、カメラ用雲台を示す図である。
【図6】図2の簡易型赤道儀の使用状態を撮影者とは反
対側からみた図である。
【図7】図2の簡易型赤道儀の使用状態を撮影者側から
みた図である。
【図8】図2の簡易型赤道儀の使用状態の側面図であ
る。
【図9】赤道儀本体を分解して示す図である。
【図10】赤道儀本体の回動台座支持機構部分を示す平
面図である。
【図11】支持ボルト棒、受けブロック部材、送りギヤ
の関係を示す図である。
【図12】図6乃至図8に示す簡易型赤道儀の使用状態
におけるカメラ用雲台を示す斜視図である。
【符号の説明】
20 簡易型赤道儀 21 赤道儀本体 22 カメラ用雲台 23 写真用三脚 30 固定台座 32 回動中心軸線 33 回動台座 34 極軸望遠鏡 35 微動雲台 36 モータ・ギヤ機構ユニット 37 支持ボルト棒 38 受け部材 40円筒部材 100 第1のU字フレーム 101 第2のU字フレーム 102 L字フレーム 103 微動ユニット 200 カメラ 201 ズームレンズ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三脚に取り付けられる赤道儀本体と、該
    赤道儀本体上に支持されて、カメラが取り付けられるカ
    メラ用雲台とよりなり、 該赤道儀本体は、 下面に三脚に固定するための微動雲台を有する水平の固
    定台座と、 その一端側を筒部材によって上記固定台座に対して傾斜
    した位置と水平の位置との間で回動可能に支持されてい
    る回動台座と、 該回動台座の他端側より下方に延びており、上記固定台
    座の側面に当接して該回動台座に作用する荷重を受ける
    と共に該回動台座の回動をガイドするガイド板と、 上記筒部材内にこれを貫通して取り付けてある極軸望遠
    鏡と、 該回動台座の下面に取り付けてあるモータを有する駆動
    ユニットと、 該駆動ユニットの一部に支持されており、該駆動ユニッ
    トによって駆動されて、上端で上記回動台座を支えつつ
    下動される支持棒とよりなる構成であり、 上記カメラ用雲台は、上記回動台座の上面に取り付けて
    ある構成であり、 上記支持棒の下動する速度及び上記回動台座が上記支持
    棒によって支えられる位置は、上記回動台座の回動する
    速度が天体の回転する速度と同じ速度であるように設定
    してあり、 上記駆動ユニットが駆動されて上記支持棒が下動され、
    上記回動台座が、上記固定台座に対して傾斜した位置か
    ら、上記支持棒によって支えられつつ天体の回動する速
    度と同じ速度で水平の位置に向かって、且つ、上記ガイ
    ド板が上記固定台座の側面に当接しつつ回動し、上記カ
    メラが取り付けられたカメラ用雲台が上記回動台座と一
    体的に傾斜した位置から水平の位置に向かって回動する
    構成としたことを特徴とする天体写真撮影用簡易型赤道
    儀。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の天体写真撮影用簡易型赤
    道儀において、 上記カメラ用雲台は、上記赤道儀本体に取り外し可能な
    取り付け機構を有する構成としたことを特徴とする天体
    写真撮影用簡易型赤道儀。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の天体写真撮影用簡易型赤
    道儀において、 上記支持棒は、ボルトとこの上端に固定してある袋ナッ
    トとよりなる構成であり、 上記駆動ユニットは、モータ・ギヤ機構ユニットと、支
    持板上に支持されており、中央に雌ねじ部を有し、該モ
    ータ・ギヤ機構ユニットによって回転される送り用ギヤ
    とよりなり、上記雌ねじ部が上記ボルトと螺合してある
    構成であり、 上記回動台座は、その下面に、前記袋ナットに対応した
    形状の凹部が形成してある受けブロック部材が設けてあ
    る構成であり、 上記支持棒の袋ナットが上記受けブロック部材の上記凹
    部に嵌合している構成としたことを特徴とする天体写真
    撮影用簡易型赤道儀。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の天体写真撮影用簡易型赤
    道儀において、上記受けブロック部材の位置を調整する
    機構を備えた構成としたことを特徴とする天体写真撮影
    用簡易型赤道儀。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の天体写真撮影用簡易型赤
    道儀において、 上記回動台座が水平の位置まで回動した状態で、上記受
    けブロック部材の上記凹部の下側に、上記袋ナットが上
    記凹部から抜け出すための空間を有する構成としたこと
    を特徴とする天体写真撮影用簡易型赤道儀。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の天体写真撮影用簡易型赤
    道儀において、 上記カメラ用雲台は、 第1のU字フレームと、 該第1のU字フレームの内側に位置して該第1のU字フ
    レームに水平軸を中心に回動可能に支持されている第2
    のU字フレームと、 該第2のU字フレームに支持されているカメラ取付け用
    のL字フレームとよりなり、 上記第1のU字フレーム、第2のU字フレーム及びカメ
    ラ取付け用のL字フレームの各部の寸法は、該L字フレ
    ームに取り付けてあるカメラの姿勢を変えても該カメラ
    の重心の位置が移動しないように定めてある構成とした
    ことを特徴とする天体写真撮影用簡易型赤道儀。
JP2001088544A 2001-03-26 2001-03-26 天体写真撮影用簡易型赤道儀 Expired - Fee Related JP3619786B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001088544A JP3619786B2 (ja) 2001-03-26 2001-03-26 天体写真撮影用簡易型赤道儀

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001088544A JP3619786B2 (ja) 2001-03-26 2001-03-26 天体写真撮影用簡易型赤道儀

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002287216A true JP2002287216A (ja) 2002-10-03
JP3619786B2 JP3619786B2 (ja) 2005-02-16

Family

ID=18943621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001088544A Expired - Fee Related JP3619786B2 (ja) 2001-03-26 2001-03-26 天体写真撮影用簡易型赤道儀

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3619786B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007072278A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Japan Aerospace Exploration Agency 傾斜円弧プレート式赤道儀
JP2017519246A (ja) * 2014-06-27 2017-07-13 エスゼット ディージェイアイ オスモ テクノロジー カンパニー リミテッドSZ DJI Osmo Technology Co., Ltd. 雲台
CN108227176A (zh) * 2018-03-09 2018-06-29 南通斯密特森光电科技有限公司 一种稳定轻便的赤道仪
WO2022101098A1 (en) * 2020-11-12 2022-05-19 Nimax GmbH Mechanical tracking mount
CN116944756A (zh) * 2023-09-20 2023-10-27 江苏瀚能电气有限公司 一种电缆保护管加工用接口焊接装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6451507A (en) * 1987-08-21 1989-02-27 Asahi Optical Co Ltd Celestial body tracking equipment
JPH01162973U (ja) * 1988-04-29 1989-11-14
JPH0331713U (ja) * 1989-08-04 1991-03-27
JPH06204732A (ja) * 1992-12-28 1994-07-22 Nec Corp 衛星用アンテナ駆動装置
JPH07295090A (ja) * 1994-03-04 1995-11-10 Kanyuki Tomidokoro 振子式雲台装置
JP2001046557A (ja) * 1999-08-09 2001-02-20 Yorisuke Nomura ライ角度調節可能なゴルフクラブ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6451507A (en) * 1987-08-21 1989-02-27 Asahi Optical Co Ltd Celestial body tracking equipment
JPH01162973U (ja) * 1988-04-29 1989-11-14
JPH0331713U (ja) * 1989-08-04 1991-03-27
JPH06204732A (ja) * 1992-12-28 1994-07-22 Nec Corp 衛星用アンテナ駆動装置
JPH07295090A (ja) * 1994-03-04 1995-11-10 Kanyuki Tomidokoro 振子式雲台装置
JP2001046557A (ja) * 1999-08-09 2001-02-20 Yorisuke Nomura ライ角度調節可能なゴルフクラブ

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007072278A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Japan Aerospace Exploration Agency 傾斜円弧プレート式赤道儀
JP4696286B2 (ja) * 2005-09-08 2011-06-08 独立行政法人 宇宙航空研究開発機構 傾斜円弧プレート式赤道儀
JP2017519246A (ja) * 2014-06-27 2017-07-13 エスゼット ディージェイアイ オスモ テクノロジー カンパニー リミテッドSZ DJI Osmo Technology Co., Ltd. 雲台
US10054842B2 (en) 2014-06-27 2018-08-21 Sz Dji Osmo Technology Co., Ltd. Gimbal
CN108227176A (zh) * 2018-03-09 2018-06-29 南通斯密特森光电科技有限公司 一种稳定轻便的赤道仪
CN108227176B (zh) * 2018-03-09 2024-02-13 南通斯密特森光电科技有限公司 一种稳定轻便的赤道仪
WO2022101098A1 (en) * 2020-11-12 2022-05-19 Nimax GmbH Mechanical tracking mount
CN116944756A (zh) * 2023-09-20 2023-10-27 江苏瀚能电气有限公司 一种电缆保护管加工用接口焊接装置
CN116944756B (zh) * 2023-09-20 2023-12-19 江苏瀚能电气有限公司 一种电缆保护管加工用接口焊接装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3619786B2 (ja) 2005-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6445498B1 (en) Upgradeable telescope system
US4341452A (en) Triaxial universal camera mount
US4946272A (en) Stabilized equipment support, primarily for use with light-weight cameras
WO2019178881A1 (zh) 竖向增稳机构、云台装置以及拍摄系统
US8596892B2 (en) Pan and tilt heads
US20130108255A1 (en) Tripod head
CN101484836B (zh) 赤道望远镜座架
WO2019178883A1 (zh) 竖向增稳机构、云台装置以及拍摄系统
FR2809828A1 (fr) Dispositif d'affichage d'images du type a projection
US7382533B1 (en) Disc based alt-azimuth telescope mount
WO2019178882A1 (zh) 竖向增稳机构、云台装置以及拍摄系统
WO2019178878A1 (zh) 竖向增稳机构和竖向增稳装置
US4400066A (en) Mounting and precision drive system for astronomical telescope, and the like
WO2019178880A1 (zh) 竖向增稳机构和竖向增稳装置
WO2019178877A1 (zh) 竖向增稳机构和竖向增稳装置
JP3619786B2 (ja) 天体写真撮影用簡易型赤道儀
WO2019178884A1 (zh) 竖向增稳机构、云台装置以及拍摄系统
CN209943907U (zh) 一种带三角架的相机固定云台
JP2001186382A (ja) 電子カメラ
RU2734113C2 (ru) Цифровая камера
JPH0918776A (ja) カメラの制振装置
US6027258A (en) Steady camera mount system
JPS6114007Y2 (ja)
JP3374635B2 (ja) ストラップ取り付け可能な顕微鏡
WO2019178879A1 (zh) 竖向增稳机构和竖向增稳装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040430

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040601

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees